JP2774014B2 - 濃度処理方法 - Google Patents

濃度処理方法

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JP2774014B2
JP2774014B2 JP4089854A JP8985492A JP2774014B2 JP 2774014 B2 JP2774014 B2 JP 2774014B2 JP 4089854 A JP4089854 A JP 4089854A JP 8985492 A JP8985492 A JP 8985492A JP 2774014 B2 JP2774014 B2 JP 2774014B2
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治男 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複写機等の画像形成
装置における濃度処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルカラー複写機においては、ま
ず、スキャナ部において、原稿が露光ランプで照射さ
れ、その反射光がCCDで検知され、順次電気信号に変
換される。この際、原稿の画像は、CCDによって色分
解され、かつ画素分解され、各画素の濃度に応じた電気
信号に分解される。この電気信号は、画像処理部に送ら
れる。
【0003】画像処理部では、CCDの出力がディジタ
ル変換された後、シェーディング補正部で、各色(B、
G、R)の信号ごとにCCD、露光ランプ等のバラツキ
が補正される。そして、各色の信号(BGR信号)が、
BGR/YMC変換部でトナー濃度信号(YMC信号)
に変換される。また、BK生成部により、YMC信号か
らBK信号が生成される。
【0004】この後、色補正部によって、YMC信号お
よびBK信号は、フィルタ、トナーの特性に応じて、各
色の濃度レベルが補正される。また、色変換部で、指定
色色変換、トリミング、マスキング処理等が行われる。
この後、濃度処理部において、送られてきたデジタル濃
度信号のレベルが、現像色、操作部によって指定された
コピー濃度、操作部によって指定された原稿画像種類等
に応じて変換される。この後、画像の主走査方向の変倍
/移動処理を行う変倍/移動処理部を介して、デジタル
濃度信号がプリント部に送られ、記録紙への記録が行わ
れる。
【0005】ところで、ディジタル複写機、ディジタル
カラー複写機においては、濃度処理部において、中間調
の画像を得るために、ディザ法による濃度処理が一般的
に行われている。本出願人が既に開発したディジタルカ
ラー複写機として、2×2画素を1つのブロックとした
ディザマトリクスを用いて、読取画素の階調に対する記
録画素の階調のデータ(以下、入力階調−出力階調デー
タという)を予め作成して記憶装置に記憶させておき、
入力される読取画素の階調データ(入力階調データ)に
対する記録画素の階調データ(出力階調データ)を、入
力階調−出力階調データに基づいて求めるようにしたも
のがある。読取画素の階調は256階調であり、記録画
素の階調は64階調である。この複写機の濃度処理回路
が図1に示されている。
【0006】この濃度処理回路は、CPU10、データ
ROM11、テーブルメモリ13およびアドレス生成回
路12を備えている。データROM11には、予め作成
された入力階調−出力階調データが、現像色(M、C、
Y、BK)、操作部で指定されるコピー濃度および操作
部で指定される原稿画像種類に応じて複数種類記憶され
ている。
【0007】CPU10は、複数種類の入力階調−出力
階調データのうち、現像色ならびに操作部から指定され
たコピー濃度および原稿画像種類に応じた1種の入力階
調−出力階調データをデータROM11からテーブルメ
モリ13に転送する。アドレス生成回路12には、読取
画素の濃度を表す画像データ(入力階調データ)および
その位置を示す図示しない信号(ライン信号HSYNC
およびドット信号CLK)が送られる。アドレス生成回
路12は、テーブルメモリ13のアドレスのうち、送ら
れてきた画像データの階調および画素位置(読取画素に
対応するディザマトリクスの画素)に対応する出力階調
データが記憶されているアドレスの指定信号を出力す
る。これにより、指定された各アドレスに記憶されてい
る階調データがテーブルメモリ13から出力階調データ
として出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような複写機にお
いては、読取画素の階調は256階調であり、1ブロッ
クのディザマトリクスの画素数が4であるので、1種類
の入力階調−出力階調データのデータ数は、256×4
=1024個となる。このような入力階調−出力階調デ
ータは、各現像色(M、C、Y、BK)ごとに、また操
作部で指定されるコピー濃度ごとに、さらに操作部で指
定される原稿画像種類ごとに異なる。現像色の種類が4
種類であり、操作部で指定されるコピー濃度が15段階
であり、操作部で指定される原稿画像種類が文字、写真
および文字・写真混合モードの3種類であるとすると、
データROM11が8ビットメモリである場合、データ
ROM11の容量としては1024×15×3×4=1
84320バイトが必要となる。したがって、このよう
な複写機においては、入力階調−出力階調データを記憶
するための記憶装置として大容量のものが必要となると
いう問題がある。
【0009】そこで、本出願人は、データROM11の
容量の低減化を図るために、入力階調−出力階調データ
を各現像色(M、C、Y、BK)および操作部で指定さ
れる原稿画像種類ごとに作成し、操作部で指定されるコ
ピー濃度に基づく出力階調調整については、作成された
入力階調−出力階調データに基づいて行うことを草案し
た。具体的には、現像色および操作部で指定された原稿
画像種類に対応する入力階調−出力階調データにもとづ
いて、入力階調に対する出力階調を求めた後、求められ
た出力階調を操作部で指定されたコピー濃度に応じた階
調分だけ大きくまたは小さくすることにより、出力階調
を求める方法である。つまり、入力階調−出力階調デー
タにより求められた出力階調に、単にオフセット値を加
算または減算するものである。
【0010】図11は現像色および操作部で指定された
原稿画像種類に対応した入力階調−出力階調データを示
し、図12は上記方法により出力階調が所定階調分大き
くなるように補正された場合の、入力画像データに対す
る補正後の出力階調データを示している。
【0011】入力階調データに対する実際にプリントさ
れる濃度の関係は、リニアな関係となることが好まし
い。しかしながら、出力階調データに対する実際の濃度
の関係は、複写機固有の特性によってリニアな関係とな
らないため、入力階調データに対する出力階調データの
関係をリニアにした場合には、入力階調データに対する
実際にプリントされる濃度の関係はリニアな関係となら
なくなる。そこで、入力階調−出力階調データは、複写
機に固有な出力階調データに対する実際の濃度の関係を
考慮して、入力階調データに対する実際にプリントされ
る濃度の関係がリニアな関係となるように作成される。
このため、作成された入力階調−出力階調データの特性
は、非リニアな特性となるとともに、出力階調に対して
固有の特性となる。
【0012】入力階調−出力階調データにより求められ
た出力階調に、単にオフセット値を加算または減算する
方法では、図11に示すオリジナルの入力階調−出力階
調特性と、図12に示すこの方法で得られた入力階調−
出力階調特性とを比較すると、特性曲線上の対応する各
点に対する出力階調の大きさが変化してしまうので、出
力階調データに対する実際にプリントされる濃度の関係
をオリジナルの入力階調−出力階調特性のまま維持でき
なくなる。このため、入力階調データに対する実際にプ
リントされる濃度の関係がリニアな関係とならなくなる
という問題がある。また、入力階調−出力階調データに
より求められた出力階調に、単にオフセット値を加算ま
たは減算する方法では、出力階調の範囲が極端に狭くな
るという問題がある。
【0013】この発明は、入力階調に対する出力階調の
データを記憶するための記憶装置の容量の低減化が図
れ、しかも入力階調−出力階調データにより求められた
出力階調に単にオフセット値を加算または減算すること
によりコピー濃度に応じた出力階調を得る方法に比べ
て、出力階調の範囲が極端に減ることがなくかつ入力階
調データに対する実際にプリントされる濃度の関係をリ
ニアな関係にできる濃度処理方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の濃
度処理方法は、入力階調に対する出力階調のデータが予
め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
出力される濃度処理方法において、第1記憶手段から第
2記憶手段への入力階調に対する出力階調のデータの転
送先アドレスを、指定コピー濃度に応じて変換すること
により、入力階調に対する出力階調特性を指定コピー濃
度に応じた特性に変換することを特徴とする。
【0015】この発明による第2の濃度処理方法は、入
力階調に対する出力階調のデータが予め作成されて第1
記憶手段に記憶されており、入力階調に対する出力階調
のデータが第2記憶手段に転送され、入力された入力階
調データに基づいて第2記憶手段のアドレスが指定され
ることにより、第2記憶手段における指定されたアドレ
スに記憶されている出力階調データが出力される濃度処
理方法において、第1記憶手段から第2記憶手段への入
力階調に対する出力階調のデータの転送先アドレスを、
指定コピー濃度に応じた値を加算または減算することに
より変換することによって、入力階調に対する出力階調
特性を指定コピー濃度に応じた特性に変換することを特
徴とする。
【0016】この発明による第3の濃度処理方法は、入
力階調に対する出力階調のデータが予め作成されて第1
記憶手段に記憶されており、入力階調に対する出力階調
のデータが第2記憶手段に転送され、入力された入力階
調データに基づいて第2記憶手段のアドレスが指定され
ることにより、第2記憶手段における指定されたアドレ
スに記憶されている出力階調データが出力される濃度処
理方法において、指定コピー濃度が基準コピー濃度より
高いときには、低濃度部ほど入力階調に対する出力階調
の上昇率が大きくなりかつ指定コピー濃度が高いほどそ
の上昇率の度合いが大きくなるように、第1記憶手段か
ら第2記憶手段への入力階調に対する出力階調のデータ
の転送先アドレスを変換することにより、入力階調に対
する出力階調特性を指定コピー濃度に応じた特性に変換
することを特徴とする。
【0017】この発明による第4の濃度処理方法は、入
力階調に対する出力階調のデータが予め作成されて第1
記憶手段に記憶されており、入力階調に対する出力階調
のデータが第2記憶手段に転送され、入力された入力階
調データに基づいて第2記憶手段のアドレスが指定され
ることにより、第2記憶手段における指定されたアドレ
スに記憶されている出力階調データが出力される濃度処
理方法において、指定コピー濃度が基準コピー濃度より
低いときには、高濃度部ほど入力階調に対する出力階調
の下降率が大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほどそ
の下降率の度合いが大きくなるように、第1記憶手段か
ら第2記憶手段への入力階調に対する出力階調のデータ
の転送先アドレスを変換することにより、入力階調に対
する出力階調特性を指定コピー濃度に応じた特性に変換
することを特徴とする。
【0018】この発明による第5の濃度処理方法は、入
力階調に対する出力階調のデータが予め作成されて第1
記憶手段に記憶されており、入力階調に対する出力階調
のデータが第2記憶手段に転送され、入力された入力階
調データに基づいて第2記憶手段のアドレスが指定され
ることにより、第2記憶手段における指定されたアドレ
スに記憶されている出力階調データが出力される濃度処
理方法において、指定コピー濃度が基準コピー濃度より
高いときには、低濃度部ほど入力階調に対する出力階調
の上昇率が大きくなりかつ指定コピー濃度が高いほどそ
の上昇率の度合いが大きくなるように、指定コピー濃度
が基準コピー濃度より低いときには、高濃度部ほど入力
階調に対する出力階調の下降率が大きくなりかつ指定コ
ピー濃度が低いほどその下降率の度合いが大きくなるよ
うに、第1記憶手段から第2記憶手段への入力階調に対
する出力階調のデータの転送先アドレスを変換すること
により、入力階調に対する出力階調特性を指定コピー濃
度に応じた特性に変換することを特徴とする。
【0019】この発明による第6の濃度処理方法は、入
力階調に対する出力階調のデータが予め作成されて第1
記憶手段に記憶されており、入力階調に対する出力階調
のデータが第2記憶手段に転送され、入力された入力階
調データに基づいて第2記憶手段のアドレスが指定され
ることにより、第2記憶手段における指定されたアドレ
スに記憶されている出力階調データが出力される濃度処
理方法において、指定コピー濃度が基準コピー濃度より
高いときには、低濃度部ほど入力階調に対する出力階調
の上昇率が大きくなりかつ指定コピー濃度が高いほどそ
の上昇率の度合いが大きくなるように、入力された入力
階調データに対する第2記憶手段の指定アドレスを変換
することにより、入力階調に対する出力階調特性を指定
コピー濃度に応じた特性に変換することを特徴とする。
この発明による第7の濃度処理方法は、入力階調に対す
る出力階調のデータが予め作成されて第1記憶手段に記
憶されており、入力階調に対する出力階調のデータが第
2記憶手段に転送され、入力された入力階調データに基
づいて第2記憶手段のアドレスが指定されることによ
り、第2記憶手段における指定されたアドレスに記憶さ
れている出力階調データが出力される濃度処理方法にお
いて、指定コピー濃度が基準コピー濃度より低いときに
は、高濃度部ほど入力階調に対する出力階調の下降率が
大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほどその下降率の
度合いが大きくなるように、入力された入力階調データ
に対する第2記憶手段の指定アドレスを変換することに
より、入力階調に対する出力階調特性を指定コピー濃度
に応じた特性に変換することを特徴とする。 この発明に
よる第8の濃度処理方法は、入力階調に対する出力階調
のデータが予め作成されて第1記憶手段に記憶されてお
り、入力階調に対する出力階調のデータが第2記憶手段
に転送され、入力された入力階調データに基づいて第2
記憶手段のアドレスが指定されることにより、第2記憶
手段における指定されたアドレスに記憶されている出力
階調データが出力される濃度処理方法において、指定コ
ピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低濃度部
ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きくなりか
つ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合いが大き
くなるように、指定コピー濃度が基準コピー濃度より低
いときには、高 濃度部ほど入力階調に対する出力階調の
下降率が大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほどその
下降率の度合いが大きくなるように、入力された入力階
調データに対する第2記憶手段の指定アドレスを変換す
ることにより、入力階調に対する出力階調特性を指定コ
ピー濃度に応じた特性に変換することを特徴とする。
【0020】
【作用】この発明による第1の濃度処理方法では、第1
記憶手段から第2記憶手段への入力階調に対する出力階
調のデータの転送先アドレスが、指定コピー濃度に応じ
て変換されることにより、入力階調に対する出力階調特
性を指定コピー濃度に応じた特性に変換される。
【0021】この発明による第2の濃度処理方法では、
第1記憶手段から第2記憶手段への入力階調に対する出
力階調のデータの転送先アドレスが、指定コピー濃度に
応じた値が加算または減算されることにより変換される
ことによって、入力階調に対する出力階調特性が指定コ
ピー濃度に応じた特性に変換される。
【0022】この発明による第3の濃度処理方法では、
指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低
濃度部ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きく
なりかつ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合い
が大きくなるように、第1記憶手段から第2記憶手段へ
の入力階調に対する出力階調のデータの転送先アドレス
が変換されることにより、入力階調に対する出力階調特
性が指定コピー濃度に応じた特性に変換される。
【0023】この発明による第4の濃度処理方法では、
指定コピー濃度が基準コピー濃度より低いときには、高
濃度部ほど入力階調に対する出力階調の下降率が大きく
なりかつ指定コピー濃度が低いほどその下降率の度合い
が大きくなるように、第1記憶手段から第2記憶手段へ
の入力階調に対する出力階調のデータの転送先アドレス
が変換されることにより、入力階調に対する出力階調特
性が指定コピー濃度に応じた特性に変換される。
【0024】この発明による第5の濃度処理方法では、
指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低
濃度部ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きく
なりかつ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合い
が大きくなるように、指定コピー濃度が基準コピー濃度
より低いときには、高濃度部ほど入力階調に対する出力
階調の下降率が大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほ
どその下降率の度合いが大きくなるように、第1記憶手
段から第2記憶手段への入力階調に対する出力階調のデ
ータの転送先アドレスが変換されることにより、入力階
調に対する出力階調特性が指定コピー濃度に応じた特性
に変換される。この発明による第6の濃度処理方法では、指定コピー濃
度が基準コピー濃度より高いときには、低濃度部ほど入
力階調に対する出力階調の上昇率が大きくなりかつ指定
コピー濃度が高いほどその上昇率の度合いが大きくなる
ように、入力された入力階調データに対する第2記憶手
段の指定アドレスが変換されることにより、入力階調に
対する出力階調特性が指定コピー濃度に応じた特性に変
換される。 この発明による第7の濃度処理方法では、指定コピー濃
度が基準コピー濃度より低いときには、高濃度部ほど入
力階調に対する出力階調の下降率が大きくなりかつ指定
コピー濃度が低いほどその下降率の度合いが大きくなる
ように、入力された入力階調データに対する第2記憶手
段の指定アドレスが変換されることにより、入力階調に
対する出力階調特性が指定コピー濃度に応じた特性に変
換される。 この発明による第8の濃度処理方法では、指定コピー濃
度が基準コピー濃度より高いときには、低濃度部ほど入
力階調に対する出力階調の上昇率が大きくなりかつ指定
コピー濃度が高いほどその上昇率の度合いが大きくなる
ように、指定コピー濃度が基準コピー濃度より低いとき
には、高濃度部ほど入力階調に対する出力階調の下降率
が大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほどその下降率
の度合いが大きくなるように、入力された入力階調デー
タに対する第2記憶手段の指定アドレスが変換されるこ
とにより、入力階調に対する出力階調特性が指定コピー
濃度に応じた特性に変換される。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明をディジタ
ルカラー複写機に適用した場合の実施例について説明す
る。
【0026】図1は、ディジタルカラー複写機の濃度処
理回路を示している。
【0027】この濃度処理回路は、CPU10、データ
ROM11、テーブルメモリ13およびアドレス生成回
路12を備えている。CPU10は必要なデータを記憶
するRAM14を備えている。データROM11には、
読取画素の階調に対する記録画素の階調を表すデータ
(以下、入力階調−出力階調データという)が、各現像
色(M、C、Y、BK)および操作部で指定される原稿
画像種類に応じて複数種類記憶されている。原稿画像種
類には、文字、写真および文字・写真混合の3種があ
る。入力階調−出力階調データは、図2に示す2×2の
画素G0 、G1 、G2 、G3 を1つのブロックとしたデ
ィザマトリクスを用いて、予め作成される。読取画素の
階調は256階調であり、記録画素の階調は64階調で
ある。
【0028】テーブルメモリ13には、ROM11に記
憶されている複数種類の入力階調−出力階調データのう
ち、現像色および原稿画像種類に応じた入力階調−出力
階調データがCPU10によって転送される。アドレス
生成回路12には、読取画素の濃度を表す画像データ
(入力階調データ)およびその画素の位置を示す図示し
ない信号(ライン信号HSYNCおよびドット信号CL
K)が送られる。
【0029】アドレス生成回路12は、入力画像データ
の階調および読取画素の位置信号(読取画素に対応する
ディザマトリクスの画素)に応じて、所定の10ビット
の2進数で表されるアドレス指定信号を出力する。アド
レス指定信号の下位8ビットは、入力階調0〜255に
対応し、上位2ビットはディザマトリクスの画素G0
1 、G2 、G3 に対応する。画素G0 、G1 、G2
3 に対応するアドレス指定信号の上位2ビットの値
は、”00”、”01”、”10”、”11”、とな
る。アドレス生成回路12からアドレス指定信号が出力
されると、テーブルメモリ13内の指定アドレスに記憶
されているデータがテーブルメモリ13から出力階調デ
ータとして出力される。
【0030】表1は、入力階調−出力階調データの一例
を示している。表1において、基準アドレスは、指定ア
ドレスの下位8ビットの値を、入力階調データ0〜25
5に1対1対応させた場合のアドレスを示している。ま
た、トータル階調とは、入力階調に対するディザマトリ
クスの4画素分の出力階調を示している。
【0031】
【表1】
【0032】図3は、データROM11の内容を示して
いる。
【0033】この複写機においては、入力階調−出力階
調データは、4種類の色(M、C、Y、BK)および操
作部で指定される文字、写真および文字・写真混合の3
つの原稿画像種類ごとにあらかじめ作成されている。つ
まり、12種類の入力階調−出力階調データが、データ
ROM11のエリアRE0 〜RE11にそれぞれ記憶され
ている。この例ではデータROM11は8ビットメモリ
であるので、各エリアRE0 〜RE11のバイト数は、
(入力階調データの階調数)×(ディザマトリクスの画
素数)であり、1024バイトとなる。したがって、1
2個のエリア全てのバイト数は、1024×12=12
288バイトとなる。
【0034】図4は、テーブルメモリ13の内部を示し
ている。
【0035】テーブルメモリ13は、8ビットメモリで
あり、ディザマトリクスの画素G0についての入力階調
データ(256階調)に対する出力階調データを記憶す
るためのエリアTE0 (0〜255番地)、画素G1
ついての入力階調データに対する出力階調データを記憶
するためのエリアTE1 (256〜511番地)、画素
2 についての入力階調データに対する出力階調データ
を記憶するためのエリアTE2 (512〜767番
地)、画素G3 についての入力階調データに対する出力
階調データを記憶するためのエリアTE3 (768〜1
023番地)を備えている。
【0036】この複写機の濃度処理回路では、ROM1
1に記憶されている12種類の入力階調−出力階調デー
タに基づいて、操作部によって指定される15段階のコ
ピー濃度に応じた出力階調を出力するようにしている。
そのための方法には、大きく分けて4つの方法がある。
以下、第1、第2、第3および第4方法それぞれについ
て説明する。
【0037】(1)第1方法 第1方法は、図6に示すように、入力階調を横軸にと
り、出力階調を縦軸にとって、オリジナルの入力階調−
出力階調データ(トータル出力階調)をグラフ線aで表
した場合に、指定コピー濃度に応じてグラフ線aを左右
方向にシフトさせた特性(グラフ線bまたはc)となる
ように、入力階調−出力階調特性を指定コピー濃度に応
じて変換するものである。この第1方法には、2つのや
り方がある。
【0038】(1−1)第1方法のその1 第1方法の第1のやり方は、アドレス生成回路12にお
いて、指定アドレスを変換する方法である。図5は、基
準アドレス(ここでは説明の便宜上、入力階調データに
対応する下位8ビット分をアドレスとして示す)Oad
rと指定アドレス(ここでは説明の便宜上、入力階調デ
ータに対応する下位8ビット分をアドレスとして示す)
Sadrとの関係および指定アドレスSadrと出力階
調データ(トータル階調データ)との関係を示してい
る。
【0039】グラフ線aは、オリジナルの入力階調−出
力階調データにもとづいて作成された指定アドレスに対
する出力階調データの関係を表すグラフである。直線L
Oは、基準アドレスOadrと指定アドレスSadrと
が、1対1に対応している場合の基準アドレスOadr
と指定アドレスSadrとの関係を示すグラフである。
指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、基
準アドレスOadrと指定アドレスSadrとの関係
は、たとえば直線LHで示されるような関係に変換され
る。指定コピー濃度が基準コピー濃度より低いときに
は、基準アドレスOadrと指定アドレスSadrとの
関係は、たとえば直線LLで示されるような関係に変換
される。
【0040】入力階調データ(基準アドレスOadr)
Aに対する出力階調データは、基準アドレスOadrと
指定アドレスSadrとの関係が直線LOの関係である
ときにはODとなり、基準アドレスOadrと指定アド
レスSadrとの関係が直線LHの関係であるときには
ODH(>OD)となり、基準アドレスOadrと指定
アドレスSadrとの関係が直線LLの関係であるとき
にはODL(<OD)となる。
【0041】アドレス変換式は、次式で表される。
【0042】
【数1】Sadr=Oadr+Sft
【0043】操作部によって指定される15段階のコピ
ー濃度に応じてSftの値を変えることにより、指定コ
ピー濃度に応じた出力階調が得られる。各指定コピー濃
度に対するSftの値は、予め定められており、データ
ROM11または図示しない他のROMに記憶されてい
る。Sftの値は、指定コピー濃度が基準コピー濃度よ
り高い場合には、正の値をとり指定コピー濃度が高くな
るほどその絶対値が大きくなるように定められる。ま
た、指定コピー濃度が基準コピー濃度より低い場合に
は、Sftの値は負の値をとり指定コピー濃度が低くな
るほどその絶対値が大きくなるように定められる。
【0044】今、ROM11に記憶されている複数種類
の入力階調−出力階調データのうち、現像色および原稿
画像種類に応じた1種の入力階調−出力階調データがC
PU10によってデータROM11からテーブルメモリ
13に転送され、指定コピー濃度に応じたSftの値が
CPU10によってアドレス生成回路12に送られたと
する。アドレス生成回路12に入力階調データおよび画
素位置信号が送られてくると、入力階調データは、入力
階調データおよび画素位置信号に対応するディザマトリ
クスの画素に対応した基準アドレスOadr(表1参
照)および指定コピー濃度に対応するSftの値から、
数式1で表される変換式に基づいて決まる指定アドレス
データSadrに変換され、アドレス生成回路12から
出力される。
【0045】ただし、変換後の指定アドレスが、ディザ
マトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 につ
いての基準アドレスの最大値255、511、767、
1023よりも大きくなるような場合(指定アドレスの
下位8ビットに対応する10進数が256よりも大きく
なる場合)には、対応する画素G0 、G1 、G2 、G3
についての基準アドレスの最大値が指定アドレスとして
出力される。また、変換後の指定アドレスが、ディザマ
トリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 につい
ての基準アドレスの最小値0、256、512、768
よりも小さくなるような場合(指定アドレスの下位8ビ
ットに対応する10進数が0よりも小さくなる場合)に
は、対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 についての基
準アドレスの最小値が指定アドレスとして出力される。
アドレス生成回路12から指定アドレスが出力される
と、テーブルメモリ13の対応するアドレスのデータが
出力階調データとして出力される。
【0046】たとえば、指定コピー濃度が基準コピー濃
度より高く、指定コピー濃度に応じたSftの値が+1
5であれば、画素G0 に対応する入力階調データ0〜2
55に対する基準アドレス0〜255は、指定アドレス
15〜270に変換される。画素G1 に対応する入力階
調データ0〜255に対する基準アドレス256〜51
1は、指定アドレス271〜526に変換される。画素
2 に対応する入力階調データ0〜255に対する基準
アドレス512〜767は、指定アドレス527〜78
2に変換される。画素G3 に対応する入力階調データ0
〜255に対する基準アドレス768〜1023は、指
定アドレス783〜1038に変換される。そして、変
換後の指定アドレスが出力される。
【0047】ただし、変換後の指定アドレスが、ディザ
マトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 につ
いての基準アドレスの最大値255、511、767、
1023よりも大きくなる場合には、対応する画素
0 、G1 、G2 、G3 についての基準アドレスの最大
値が指定アドレスとして出力される。
【0048】指定コピー濃度に応じたSftの値が+1
5である場合の入力画像データに対する出力階調データ
との関係は、図6のグラフ線bで示される。つまり、こ
のグラフ線bは、オリジナルの入力階調−出力階調デー
タとの関係を示すグラフ線aを左側に所定量シフトした
グラフ線となる。
【0049】指定コピー濃度が基準コピー濃度より薄
く、指定コピー濃度に応じたSftの値が−15であれ
ば、画素G0 に対応する入力階調データ0〜255に対
する基準アドレス0〜255は、指定アドレス−15〜
240に変換される。画素G1に対応する入力階調デー
タ0〜255に対する基準アドレス256〜511は、
指定アドレス241〜496に変換される。画素G2
対応する入力階調データ0〜255に対する基準アドレ
ス512〜767は、指定アドレス497〜752に変
換される。画素G3 に対応する入力階調データ0〜25
5に対する基準アドレス768〜1023は、指定アド
レス753〜1008に変換される。そして、変換後の
指定アドレスが出力される。
【0050】ただし、変換後の指定アドレスが、ディザ
マトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 につ
いての基準アドレスの最小値0、256、512、76
8よりも小さくなる場合には、対応する画素G0
1 、G2 、G3 についての基準アドレスの最小値が指
定アドレスとして出力される。
【0051】指定コピー濃度に応じたSftの値が−1
5である場合の入力画像データに対する出力階調データ
との関係は、図6のグラフ線cで示される。つまり、こ
のグラフ線cは、オリジナルの入力階調−出力階調デー
タとの関係を示すグラフ線aを右側に所定量シフトした
グラフ線となる。
【0052】(1−2)第1方法のその2 第1方法の第2のやり方は、アドレス生成回路12にお
いて指定アドレスの変換を行わずに、データROM11
からテーブルメモリ13に入力階調−出力階調データを
転送する際に、転送先のアドレスを変化させるやり方で
ある。この第2のやり方においては、アドレス生成回路
12からは、入力階調データおよび画素位置信号に対応
するディザマトリクスの画素に対応した基準アドレスが
出力される。
【0053】データROM11からテーブルメモリ13
への入力階調−出力階調データの転送は、次のように行
われる。つまり、ROM11に記憶されている複数種類
の入力階調−出力階調データのうち、現像色および原稿
画像種類に応じた1種の入力階調−出力階調データが選
択される。そして、その選択された入力階調−出力階調
データをデータROM11からテーブルメモリ13に転
送する際に、入力階調−出力階調データの各データの転
送先アドレスが変換される。この転送先アドレス変換
は、上記数式1の指定アドレスSadrを基準転送先ア
ドレスOTadrに、上記数式1の基準アドレスOad
rを新転送先アドレスNTadrに入替えることにより
求められ、次式で表される。ここで、基準転送先アドレ
スOTadrとは、入力階調−出力階調データの102
4個のデータをテーブルメモリ13のアドレス0〜10
23に1対1対応させた場合の、各データに対応するテ
ーブルメモリ13のアドレスである。
【0054】
【数2】NTadr=OTadr−Sft
【0055】この場合も、指定コピー濃度に対するSf
tの値は、予め定められてデータROM11または他の
ROMに記憶されている。転送すべき入力階調−出力階
調データの基準転送先アドレスOTadrは、指定コピ
ー濃度に対応するSftの値から上記数式2に基づい
て、新転送先アドレスNTadrに変換される。そし
て、各データはテーブルメモリ13の新転送先アドレス
NTadrに転送される。
【0056】ただし、新転送先アドレスNTadrが、
ディザマトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G
3 に対応する基準転送先アドレスOTadrの範囲外と
なる場合が生じるが、そのような新転送先アドレスNT
adrに対応するデータは転送されない。また、このよ
うな転送先アドレス変換を行うと、テーブルメモリ13
の各エリアTE0 、TE1 、TE2 、TE3 の下位部分
または上位部分に空白部が生じる。そこで、テーブルメ
モリ13の各エリアTE0 、TE1 、TE2 、TE3
上位部分に空白部が生じる場合には、各エリアの空き部
分には、各エリアTE0 、TE1 、TE2 、TE3 に対
応する画素G0 、G1 、G2 、G3 に対するデータのう
ち、最大の基準転送先アドレスに対応するデータが転送
される。テーブルメモリ13の各エリアTE0 、T
1 、TE2 、TE3 の下位部分に空白部が生じる場合
には、各エリアの空き部分には、各エリアTE0 、TE
1 、TE2 、TE3 に対応する画素G0 、G1 、G2
3 に対するデータのうち、最小の基準転送先アドレス
に対応するデータが転送される。
【0057】たとえば、指定コピー濃度が基準コピー濃
度より高く、指定コピー濃度に応じたSftの値が+1
5であれば、画素G0 に対する各データの基準転送先ア
ドレス0〜255は、新転送先アドレス−15〜240
に変換される。画素G1 に対する各データの基準転送先
アドレス256〜511は、新転送先アドレス241〜
496に変換される。画素G2 に対する各データの基準
転送先アドレス512〜767は、新転送先アドレス4
97〜752に変換される。画素G3 に対する各データ
の基準転送先アドレス768〜1023は新転送先アド
レス753〜1008に変換される。
【0058】そして、ディザマトリクスの各画素G0
1 、G2 、G3 に対応するデータの新転送先アドレス
が各画素G0 、G1 、G2 、G3 に対応するデータの基
準転送先アドレスの最小値0、256、512、767
よりも小さくなったものに対するデータを除いて、テー
ブルメモリ13の新転送先アドレスにデータが転送され
る。したがって、上記の例でいえば、各画素G0
1 、G2 、G3 に対応するデータの新転送先アドレス
が0〜240、256〜496、512〜752、76
8〜1008となったデータがテーブルメモリ13の新
転送先アドレスに転送される。画素G0 に対応するデー
タのうち新転送先アドレスが−15〜−1となったデー
タ、画素G1 に対応するデータのうち新転送先アドレス
が241〜255となったデータ、画素G2 に対応する
データのうち新転送先アドレスが497〜511となっ
たデータ、画素G3 に対応するデータのうち新転送先ア
ドレスが753〜767となったデータは、転送されな
い。
【0059】また、このような転送が行われた場合、テ
ーブルメモリ13の各エリアTE0、TE1 、TE2
TE3 の上位アドレスに空き部分ができるので、この空
き部分には、各エリアTE0 、TE1 、TE2 、TE3
に対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 に対するデータ
のうち、最大の基準転送先アドレスに対応するデータが
転送される。このような転送が行われた後、アドレス生
成部12から入力階調データおよび画素位置信号に対応
するデイザマトリクスの画素に対応した基準指定アドレ
スが出力されると、指定されたアドレスに対応するデー
タがテーブルメモリ13から出力される。指定コピー濃
度に応じたSftの値が+15である場合の入力階調デ
ータに対する出力階調データとの関係は、図6のグラフ
線bで示されている。
【0060】指定濃度レベルが基準濃度レベルより低
く、指定コピー濃度に応じた大きさの値が−15であれ
ば、画素G0 に対する各データの基準転送先アドレス0
〜255は、新転送先アドレス15〜270に変換され
る。画素G1 に対する各データの基準転送先アドレス2
56〜511は、新転送先アドレス271〜526に変
換される。画素G2 に対する各データの基準転送先アド
レス512〜767は、新転送先アドレス527〜78
2に変換される。画素G3 に対する各データの基準転送
先アドレス768〜1023は新転送先アドレス783
〜1038に変換される。
【0061】そして、ディザマトリクスの各画素G0
1 、G2 、G3 に対応するデータの新転送先アドレス
が、各画素G0 、G1 、G2 、G3 に対応するデータの
基準転送先アドレスの最大値255、511、767、
1023よりも大きくなったデータを除いて、テーブル
メモリ13の新転送先アドレスにデータが転送される。
したがって、上記の例でいえば、各画素G0 、G1 、G
2 、G3 に対応するデータの新転送先アドレスが15〜
255、271〜511、527〜767、768〜1
023となったデータがテーブルメモリ13の新転送先
アドレスに転送される。画素G0 に対応するデータのう
ち新転送先アドレスが256〜270となったデータ、
画素G1 に対応するデータのうち新転送先アドレスが5
12〜526となったデータ、画素G2 に対応するデー
タのうち新転送先アドレスが768〜782となったデ
ータ、画素G3 に対応するデータのうち新転送先アドレ
スが1024〜1038となったデータは、転送されな
い。
【0062】また、このような転送が行われた場合、テ
ーブルメモリ13の各エリアTE0、TE1 、TE2
TE3 の下位アドレスに空き部分ができるので、この空
き部分には、各エリアTE0 、TE1 、TE2 、TE3
に対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 に対するデータ
のうち、最小の基準転送先アドレスに対するデータが転
送される。このような転送が行われた後、アドレス生成
部12から入力階調データおよび画素位置信号に対応す
るデイザマトリクスの画素に対応した基準指定アドレス
が出力されると、指定されたアドレスに対応するデータ
がテーブルメモリ13から出力される。指定コピー濃度
に応じたSftの値が−15である場合の入力階調デー
タに対する出力階調データとの関係は、図6のグラフ線
cで示されている。
【0063】図6にグラフ線aで示すオリジナルの入力
階調−出力階調特性と、図6にグラフ線bまたはcに示
す上記第1方法によって得られる入力階調−出力階調特
性とを比較すると、特性曲線上の対応する各点に対する
出力階調の大きさは変化しないので、出力階調データに
対する実際にプリントされる濃度の関係をオリジナルの
入力階調−出力階調特性のまま維持できる。このため、
入力階調データに対する実際にプリントされる濃度の関
係がリニアな関係にできる。また、オリジナルの入力階
調−出力階調データにより求められた出力階調に単にオ
フセット値を加算または減算する方法に比べて、出力階
調の範囲が極端に狭くならない。
【0064】(2)第2方法 第2方法は、図8に示すように、入力階調を横軸にと
り、出力階調を縦軸にとってオリジナルの入力階調−出
力階調データをグラフ線aで表した場合に、グラフ線a
の入力階調255に対応する点を中心として指定コピー
濃度に応じてグラフ線aを時計方向または反時計方向に
所要角度回転させた特性(グラフ線bまたはc)となる
ように、入力階調−出力階調特性を指定コピー濃度に応
じて変換するものである。この第2方法には、さらに2
つのやり方がある。
【0065】(2−1)第2方法のその1 第2方法の第1のやり方は、アドレス生成回路12にお
いて、指定アドレスを変換する方法である。図7は、基
準アドレス(入力階調データ)Oadrと指定アドレス
Sadrとの関係および指定アドレスSadrと出力階
調データ(トータル階調)との関係を示している。
【0066】グラフ線aは、オリジナルの入力階調−出
力階調データにもとづいて作成された指定アドレスに対
する出力階調データ(トータル階調データ)の関係を表
すグラフである。直線LOは、基準アドレスOadrと
指定アドレスSadrとが1対1に対応している場合の
基準アドレスOadrと指定アドレスSadrとの関係
を示すグラフである。指定コピー濃度が基準濃度より高
いときには、基準アドレスOadrと指定アドレスSa
drとの関係は、直線LHで示されるような関係に変換
される。指定コピー濃度が基準濃度より低いときには、
基準アドレスOadrと指定アドレスSadrとの関係
は、直線LLで示されるような関係に変換される。
【0067】入力階調データ(基準アドレスOadr)
Aに対する出力階調データは、基準アドレスOadrと
指定アドレスSadrとの関係が直線LOの関係である
ときにはODとなり、基準アドレスOadrと指定アド
レスSadrとの関係が直線LHの関係であるときには
ODH(>OD)となり、基準アドレスOadrと指定
アドレスSadrとの関係が直線LLの関係であるとき
にはODL(<OD)となる。
【0068】アドレス変換式は、次式で示される。
【0069】
【数3】 Sadr=255−{Gain(255−Oadr)+Offset}
【0070】上記数式3において、Gainの値を調整
することにより直線LOの傾き(Sadr/Oadr)
を調整することができ、Offsetの値を調整するこ
とにより直線LOと指定アドレス軸との交点を調整する
ことができる。ここでは、直線LOにおける入力階調2
55に対応する点を中心として、直線LOの傾きを調整
するので、Offsetは常に0となる。
【0071】操作部によって指定される15段階のコピ
ー濃度に応じてGainの値を変えることにより、指定
コピー濃度に応じた出力階調が得られる。指定コピー濃
度に応じたGainの値は、予め定められており、デー
タROM11または他の図示しないROMに記憶されて
いる。Gainの値は、指定コピー濃度が基準コピー濃
度より高い場合には、1より小さな値となり指定コピー
濃度が高くなるほどその値は小さくなるように定められ
る。また、指定コピー濃度が基準コピー濃度より低い場
合には、Gainの値は、1より大きな値となり指定コ
ピー濃度が低くなるほどその値は大きくなるように定め
られる。
【0072】今、ROM11に記憶されている複数種類
の入力階調−出力階調データのうち、現像色および原稿
画像種類に応じた1種の入力階調−出力階調データがC
PU10によってデータROM11からテーブルメモリ
13に転送され、指定コピー濃度に応じたGainの値
がCPU10によってアドレス生成回路12に送られた
とする。アドレス生成回路12に入力階調データおよび
画素位置信号が送られてくると、入力階調データは、入
力階調データおよび画素位置信号に対応するディザマト
リクスの画素に対応した基準アドレスOadr(表1参
照)および指定コピー濃度に対応するGainの値か
ら、数式3で表される変換式に基づいて決まる指定アド
レスデータSadrに変換され、アドレス生成回路12
から出力される。
【0073】ただし、変換後の指定アドレスが、ディザ
マトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 につ
いての基準アドレスの最小値0、256、512、76
8よりも小さくなるような場合には、対応する画素
0 、G1 、G2 、G3 についての基準アドレスの最小
値が指定アドレスとして出力される。アドレス生成回路
12から指定アドレスが出力されると、テーブルメモリ
13の対応するアドレスのデータが出力階調データとし
て出力される。
【0074】たとえば、指定コピー濃度が基準コピー濃
度より高く、指定コピー濃度に応じたGainの値が
0.9であれば、入力階調データに対する出力階調デー
タとの関係は、図8のグラフ線bで示される。つまり、
このグラフ線bは、ROM11に記憶されているオリジ
ナルの入力階調−出力階調データとの関係を示すグラフ
線aを、入力階調255の点を中心として時計方向に所
定角度回転させた特性となる。指定コピー濃度が基準コ
ピー濃度より低く、指定コピー濃度に応じたGainの
値が1.1であれば、入力階調データに対する出力階調
データとの関係は、図8のグラフ線cで示される。つま
り、このグラフ線cは、ROM11に記憶されているオ
リジナルの入力階調−出力階調データとの関係を示すグ
ラフ線aを、入力階調255の点を中心として反時計方
向に所定角度回転させた特性となる。
【0075】(2−2)第2方法のその2 第2方法の第2のやり方は、アドレス生成回路12にお
いて指定アドレスの変換を行わずに、データROM11
からテーブルメモリ13に入力階調−出力階調データを
転送する際に、転送先のアドレスを変化させるやり方で
ある。この第2のやり方においては、アドレス生成回路
12からは、入力階調データおよび画素位置信号に対応
するディザマトリクスの画素に対応した基準アドレスが
出力される。
【0076】データROM11からテーブルメモリ13
への入力階調−出力階調データの転送は、次のように行
われる。つまり、ROM11に記憶されている複数種類
の入力階調−出力階調データのうち、現像色および原稿
画像種類に応じた1種の入力階調−出力階調データが選
択される。そして、その選択された入力階調−出力階調
データをデータROM11からテーブルメモリ13に転
送する際に、入力階調−出力階調データの各データの転
送先アドレスが変換される。この転送先アドレス変換
は、上記数式3の指定アドレスSadrを基準転送先ア
ドレスOTadrに、上記数式3の基準アドレスOad
rを新転送先アドレスNTadrに入替えることにより
求められ、次式で表される。
【0077】
【数4】 NTadr={OTadr+255(Gain−1)+Offset} ÷Gain
【0078】ただし、Offsetは0である。この場
合も、指定コピー濃度に対するGainの値は、予め定
められてデータROM11または他のROMに記憶され
ている。転送すべき入力階調−出力階調データの基準転
送先アドレスOTadrは、指定コピー濃度に対応する
Gainの値から上記数式4に基づいて、新転送先アド
レスNTadrに変換される。そして、各データはテー
ブルメモリ13の新転送先アドレスNTadrに転送さ
れる。
【0079】ただし、新転送先アドレスNTadrが、
ディザマトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G
3 に対応する基準転送先アドレスOTadrの範囲外
(ここでは、ディザマトリクスの対応する画素G0 、G
1 、G2 、G3 に対応する基準転送先アドレスOTad
rの最小値よりも小さくなる場合がある)となる場合が
生じるが、そのような新転送先アドレスNTadrに対
応するデータは転送されない。また、このような転送先
アドレス変換を行うと、テーブルメモリ13の各エリア
TE0 、TE1 、TE2 、TE3 の下位部分に空白部が
生じることがある。そこで、テーブルメモリ13の各エ
リアTE0 、TE1 、TE2 、TE3 の下位部分に空白
部が生じる場合には、各エリアの空き部分には、各エリ
アTE0 、TE1 、TE2 、TE3 に対応する画素
0 、G1 、G2 、G3 に対するデータのうち、最小の
基準転送先アドレスに対応するデータが転送される。
【0080】このような転送が行われた後、アドレス生
成部12から入力階調データおよび画素位置信号に対応
するデイザマトリクスの画素に対応した基準指定アドレ
スが出力されると、指定されたアドレスに対応するデー
タがテーブルメモリ13から出力される。指定コピー濃
度に応じたGainの値が0.9である場合の入力階調
データに対する出力階調データとの関係は、図8のグラ
フ線bで示されている。指定コピー濃度に応じたGai
nの値が1.1である場合の入力階調データに対する出
力階調データとの関係は、図8のグラフ線cで示されて
いる。
【0081】オリジナルの入力階調−出力階調特性と上
記第2方法によって得られる入力階調−出力階調特性と
を比較すると、低濃度部において特性曲線上の対応する
各点に対する出力階調の大きさが少し変化するが、再現
できる入力階調の範囲が第1方法のように狭くならない
という利点がある。
【0082】(3)第3方法 第3方法は、図10に示すように、入力階調を横軸にと
り、出力階調を縦軸にとってオリジナルの入力階調−出
力階調データをグラフ線aで表した場合に、グラフ線a
の入力階調0に対応する点を中心として指定コピー濃度
に応じてグラフ線aを時計方向または反時計方向に所要
角度回転させた特性(グラフ線bまたはc)となるよう
に、入力階調−出力階調特性を指定コピー濃度に応じて
変換するものである。この第3方法には、さらに2つの
やり方がある。
【0083】(3−1)第3方法のその1 第3方法の第1のやり方は、アドレス生成回路12にお
いて、指定アドレスを変換する方法である。図9は、基
準アドレス(入力階調データ)Oadrと指定アドレス
Sadrとの関係および指定アドレスSadrと出力階
調データ(トータル階調)との関係を示している。
【0084】グラフ線aは、オリジナルの入力階調−出
力階調データにもとづいて作成された指定アドレスに対
する出力階調データ(トータル階調データ)の関係を表
すグラフである。直線LOは、基準アドレスOadrと
指定アドレスSadrとが1対1に対応している場合の
基準アドレスOadrと指定アドレスSadrとの関係
を示すグラフである。指定コピー濃度が基準濃度より高
いときには、基準アドレスOadrと指定アドレスSa
drとの関係は、直線LHで示されるような関係に変換
される。指定コピー濃度が基準濃度より低いときには、
基準アドレスOadrと指定アドレスSadrとの関係
は、直線LLで示されるような関係に変換される。
【0085】入力階調データ(基準アドレスOadr)
Aに対する出力階調データは、基準アドレスOadrと
指定アドレスSadrとの関係が直線LOの関係である
ときにはODとなり、基準アドレスOadrと指定アド
レスSadrとの関係が直線LHの関係であるときには
ODH(>OD)となり、基準アドレスOadrと指定
アドレスSadrとの関係が直線LLの関係であるとき
にはODL(<OD)となる。
【0086】アドレス変換式は、上記数式3と同じ次式
で示される。
【0087】
【数5】 Sadr=255−{Gain(255−Oadr)+Offset}
【0088】上記数式5において、Gainの値を調整
することにより直線LOの傾き(Sadr/Oadr)
を調整することができ、Offsetの値を調整するこ
とにより直線LOと指定アドレス軸との交点を調整する
ことができる。ここでは、直線LOにおける入力階調0
に対応する点を中心として、直線L0の傾きを調整する
ので、{255・Gain+Offset}の値が25
5となるようにOffsetの値が調整される。
【0089】操作部によって指定される15段階のコピ
ー濃度に応じてGainおよびOffsetの値を変え
ることにより、指定コピー濃度に応じた出力階調が得ら
れる。指定コピー濃度に応じたGainおよびOffs
etの値は、予め定められており、データROM11ま
たは他の図示しないROMに記憶されている。Gain
の値は、指定コピー濃度が基準コピー濃度より高い場合
には、1より大きな値となり指定コピー濃度が高くなる
ほどその値は大きくなるように定められる。また、指定
コピー濃度が基準コピー濃度より低い場合には、Gai
nの値は、1より小さな値となり指定コピー濃度が低く
なるほどその値は小さくなるように定められる。
【0090】今、ROM11に記憶されている複数種類
の入力階調−出力階調データのうち、現像色および原稿
画像種類に応じた1種の入力階調−出力階調データがC
PU10によってデータROM11からテーブルメモリ
13に転送され、指定コピー濃度に応じたGainおよ
びOffsetの値がCPU10によってアドレス生成
回路12に送られたとする。アドレス生成回路12に入
力階調データおよび画素位置信号が送られてくると、入
力階調データは、入力階調データおよび画素位置信号に
対応するディザマトリクスの画素に対応した基準アドレ
スOadr(表1参照)および指定コピー濃度に対応す
るGainおよびOffsetの値から、数式5で表さ
れる変換式に基づいて決まる指定アドレスデータSad
rに変換され、アドレス生成回路12から出力される。
【0091】ただし、変換後の指定アドレスが、ディザ
マトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G3 につ
いての基準アドレスの最大値255、511、767、
1023よりも大きくなるような場合には、対応する画
素G0 、G1 、G2 、G3 についての基準アドレスの最
大値が指定アドレスとして出力される。アドレス生成回
路12から指定アドレスが出力されると、テーブルメモ
リ13の対応するアドレスのデータが出力階調データと
して出力される。
【0092】たとえば、指定コピー濃度が基準コピー濃
度より高く、指定コピー濃度に応じたGainの値が
1.1でOffsetの値が−25.5であれば、入力
階調データに対する出力階調データとの関係は、図10
のグラフ線bで示される。つまり、このグラフ線bは、
ROM11に記憶されているオリジナルの入力階調−出
力階調データとの関係を示すグラフ線aを、入力階調0
の点を中心として反時計方向に所定角度回転させた特性
となる。指定コピー濃度が基準コピー濃度より低く、指
定コピー濃度に応じたGainの値が0.9でOffs
etの値が+25.5であれば、入力階調データに対す
る出力階調データとの関係は、図10のグラフ線cで示
される。つまり、このグラフ線cは、ROM11に記憶
されているオリジナルの入力階調−出力階調データとの
関係を示すグラフ線aを、入力階調0の点を中心として
時計方向に所定角度回転させた特性となる。
【0093】(3−2)第3方法のその2 第3方法の第2のやり方は、アドレス生成回路12にお
いて指定アドレスの変換を行わずに、データROM11
からテーブルメモリ13に入力階調−出力階調データを
転送する際に、転送先のアドレスを変化させるやり方で
ある。この第2のやり方においては、アドレス生成回路
12からは、入力階調データおよび画素位置信号に対応
するディザマトリクスの画素に対応した基準アドレスが
出力される。
【0094】データROM11からテーブルメモリ13
への入力階調−出力階調データの転送は、次のように行
われる。つまり、ROM11に記憶されている複数種類
の入力階調−出力階調データのうち、現像色および原稿
画像種類に応じた1種の入力階調−出力階調データが選
択される。そして、その選択された入力階調−出力階調
データをデータROM11からテーブルメモリ13に転
送する際に、入力階調−出力階調データの各データの転
送先アドレスが変換される。この転送先アドレス変換
は、上記数式4と同一の次式で表される。
【0095】
【数6】 NTadr={OTadr+255(Gain−1)+Offset} ÷Gain
【0096】この場合も、指定コピー濃度に対するGa
inおよびOffsetの値は、予め定められてデータ
ROM11または他のROMに記憶されている。転送す
べき入力階調−出力階調データの基準転送先アドレスO
Tadrは、指定コピー濃度に対応するGainおよび
Offsetの値から上記数式6に基づいて、新転送先
アドレスNTadrに変換される。そして、各データは
テーブルメモリ13の新転送先アドレスNTadrに転
送される。
【0097】ただし、新転送先アドレスNTadrが、
ディザマトリクスの対応する画素G0 、G1 、G2 、G
3 に対応する基準転送先アドレスOTadrの範囲外
(ここでは、ディザマトリクスの対応する画素G0 、G
1 、G2 、G3 に対応する基準転送先アドレスOTad
rの最大値よりも大きくなる場合がある)となる場合が
生じるが、そのような新転送先アドレスNTadrに対
応するデータは転送されない。また、このような転送先
アドレス変換を行うと、テーブルメモリ13の各エリア
TE0 、TE1 、TE2 、TE3 の上位部分に空白部が
生じることがある。そこで、テーブルメモリ13の各エ
リアTE0 、TE1 、TE2 、TE3 の上位部分に空白
部が生じる場合には、各エリアの空き部分には、各エリ
アTE0 、TE1 、TE2 、TE3 に対応する画素
0 、G1 、G2 、G3 に対するデータのうち、最大の
基準転送先アドレスに対応するデータが転送される。
【0098】このような転送が行われた後、アドレス生
成部12から入力階調データおよび画素位置信号に対応
するデイザマトリクスの画素に対応した基準指定アドレ
スが出力されると、指定されたアドレスに対応するデー
タがテーブルメモリ13から出力される。指定コピー濃
度に応じたGainの値が1.1でOffsetの値が
−25.5である場合の入力階調データに対する出力階
調データとの関係は、図10のグラフ線bで示されてい
る。指定コピー濃度に応じたGainの値が0.9でO
ffsetの値が+25.5である場合の入力階調デー
タに対する出力階調データとの関係は、図10のグラフ
線cで示されている。
【0099】オリジナルの入力階調−出力階調特性と上
記第3方法によって得られる入力階調−出力階調特性と
を比較すると、高濃度部において特性曲線上の対応する
各点に対する出力階調の大きさが少し変化するが、再現
できる入力階調の範囲が第1方法のように狭くならない
という利点がある。
【0100】第3方法においては、数式5の代わりに次
の数式7を用い、上記数式6の代わりに次の数式8を用
いてもよい。
【0101】
【数7】Aadr=Gain×Oadr
【0102】
【数8】NTadr=(1/Gain)×OTadr
【0103】(4)第4方法 第4方法は、操作部で指定されたコピー濃度が基準濃度
よりも高いときには第2方法を用い、操作部で指定され
たコピー濃度が基準濃度よりも低いときには第3方法を
用いる方法である。
【0104】つまり、指定コピー濃度が基準濃度よりも
高いときには、図8において、オリジナルの入力階調−
出力階調データをグラフ線aで表した場合に、入力階調
−出力階調特性がグラフ線aの入力階調255に対応す
る点を中心として指定コピー濃度に応じてグラフ線aを
時計方向に所要角度回転させた特性(グラフ線b)とな
るように、第2方法を用いる。指定コピー濃度が基準濃
度よりも低いときには、図10において、オリジナルの
入力階調−出力階調データをグラフ線aで表した場合
に、入力階調−出力階調特性がグラフ線aの入力階調0
に対応する点を中心として指定コピー濃度に応じてグラ
フ線aを時計方向に所要角度回転させた特性(グラフ線
c)となるように、第3方法を用いる。
【0105】この第4方法においても、アドレス生成回
路12において、指定アドレスを変換するやり方と、ア
ドレス生成回路12において指定アドレスの変換を行わ
ずに、データROM11からテーブルメモリ13に入力
階調−出力階調データを転送する際に、転送先のアドレ
スを変化させるやり方との2つのやり方がある。
【0106】アドレス生成回路12において指定アドレ
スを変換するやり方においては、指定コピー濃度が基準
濃度よりも高いときには、上述した(2−1)の方法で
出力階調が高くなるように指定アドレスを変換し、指定
コピー濃度が基準濃度よりも低いときには、上述した
(3−1)の方法で出力階調が低くなるように指定アド
レスを変換する。この際、指定アドレスの変換式として
は、第2および第3方法で共通な式3が用いられる。
【0107】データROM11からテーブルメモリ13
に入力階調−出力階調データを転送する際に、転送先の
アドレスを変化させるやり方においては、指定コピー濃
度が基準濃度よりも高いときには、上述した(2−2)
の方法で出力階調が高くなるように転送先アドレスを変
換し、指定コピー濃度が基準濃度よりも低いときには、
上述した(3−2)の方法で出力階調が低くなるように
転送先アドレスを変換する。この際、転送先アドレスの
変換式としては、第2および第3方法で共通な式4が用
いられる。
【0108】第4方法では、指定コピー濃度が基準濃度
よりも高いときには、原稿画像の濃度の薄い部分が記録
画像において特に濃くされ、指定コピー濃度が基準濃度
よりも低いときには、原稿画像の濃度の濃い部分が、記
録画像において特に薄くされるので、指定コピー濃度に
応じた画像変化が看者に認識されやすいという利点があ
る。
【0109】テーブルメモリとして、現像色分の4種類
の入力階調−出力階調データを記憶できる容量のものを
用い、ROM11に記憶されている複数種類の入力階調
−出力階調データのうち、原稿画像種類に応じた4つの
現像色分の入力階調−出力階調データを転送するように
してもよい。この場合には、CPU10からアドレス生
成回路12に現像色信号が送られ、アドレス生成回路1
2から現像色を含んだ12ビットのアドレス指定信号が
出力される。
【0110】
【発明の効果】この発明によれば、入力階調に対する出
力階調のデータを記憶するための記憶装置の容量の低減
化が図れる。しかも、入力階調−出力階調データにより
求められた出力階調に単にオフセット値を加算または減
算することによりコピー濃度に応じた出力階調を得る方
法に比べて、出力階調の範囲が極端に減ることがなくか
つ入力階調データに対する実際にプリントされる濃度の
関係をリニアな関係にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】濃度処理回路を示す電気ブロック図である。
【図2】ディザマトリクスの4つの画素を示す模式図で
ある。
【図3】データROM11の内容を示す模式図である。
【図4】テーブルメモリ13の内部を示す模式図であ
る。
【図5】第1方法を説明するためのグラフである。
【図6】第1方法を用いた場合の入力階調−出力階調特
性を示すグラフである。
【図7】第2方法を説明するためのグラフである。
【図8】第2方法を用いた場合の入力階調−出力階調特
性を示すグラフである。
【図9】第3方法を説明するためのグラフである。
【図10】第3方法を用いた場合の入力階調−出力階調
特性を示すグラフである。
【図11】オリジナルの入力階調−出力階調特性の一例
を示すグラフである。
【図12】図9のオリジナルの入力階調−出力階調特性
を上方向にシフトさせた得られる入力階調−出力階調特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
10 CPU 11 データROM 12 アドレス生成回路 13 テーブルメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−97474(JP,A) 特開 昭54−145144(JP,A) 特開 平2−136255(JP,A) 特開 昭60−78449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/407

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、第1記憶手段から第2記憶手段への入力階調に対する出
    力階調のデータの転送先アドレス を、指定コピー濃度に
    応じて変換することにより、入力階調に対する出力階調
    特性を指定コピー濃度に応じた特性に変換することを特
    徴とする濃度処理方法。
  2. 【請求項2】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、第1記憶手段から第2記憶手段への入力階調に対する出
    力階調のデータの転送先アドレス を、指定コピー濃度に
    応じた値を加算または減算することにより変換すること
    によって、入力階調に対する出力階調特性を指定コピー
    濃度に応じた特性に変換することを特徴とする濃度処理
    方法。
  3. 【請求項3】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、 指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低
    濃度部ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きく
    なりかつ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合い
    が大きくなるように、第1記憶手段から第2記憶手段へ
    の入力階調に対する出力階調のデータの転送先アドレス
    を変換することにより、入力階調に対する出力階調特性
    を指定コピー濃度に応じた特性に変換することを特徴と
    する濃度処理方法。
  4. 【請求項4】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、 指定コピー濃度が基準コピー濃度より低いときには、高
    濃度部ほど入力階調に対する出力階調の下降率が大きく
    なりかつ指定コピー濃度が低いほどその下降率の度合い
    が大きくなるように、第1記憶手段から第2記憶手段へ
    の入力階調に対する出力階調のデータの転送先アドレス
    を変換することにより、入力階調に対する出力階調特性
    を指定コピー濃度に応じた特性に変換することを特徴と
    する濃度処理方法。
  5. 【請求項5】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、 指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低
    濃度部ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きく
    なりかつ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合い
    が大きくなるように、指定コピー濃度が基準コピー濃度
    より低いときには、高濃度部ほど入力階調に対する出力
    階調の下降率が大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほ
    どその下降率の度合いが大きくなるように、第1記憶手
    段から第2記憶手段への入力階調に対する出力階調のデ
    ータの転送先アドレスを変換することにより、入力階調
    に対する出力階調特性を指定コピー濃度に応じた特性に
    変換することを特徴とする濃度処理方法。
  6. 【請求項6】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、 指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低
    濃度部ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きく
    なりかつ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合い
    が大きくなるように、入力された入力階調データに対す
    る第2記憶手段の指定アドレスを変換することにより、
    入力階調に対する出力階調特性を指定コピー濃度に応じ
    た特性に変換することを特徴とする濃度処理方法。
  7. 【請求項7】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、 指定コピー濃度が基準コピー濃度より低いときには、高
    濃度部ほど入力階調に対する出力階調の下降率が大きく
    なりかつ指定コピー濃度が低いほどその下降率の度合い
    が大きくなるように、入力された入力階調データに対す
    る第2記憶手段の指定アドレスを変換することにより、
    入力階調に対する出力階調特性を指定コピー濃度に応じ
    た特性に変換することを特徴とする濃度処理方法。
  8. 【請求項8】 入力階調に対する出力階調のデータが予
    め作成されて第1記憶手段に記憶されており、入力階調
    に対する出力階調のデータが第2記憶手段に転送され、
    入力された入力階調データに基づいて第2記憶手段のア
    ドレスが指定されることにより、第2記憶手段における
    指定されたアドレスに記憶されている出力階調データが
    出力される濃度処理方法において、 指定コピー濃度が基準コピー濃度より高いときには、低
    濃度部ほど入力階調に対する出力階調の上昇率が大きく
    なりかつ指定コピー濃度が高いほどその上昇率の度合い
    が大きくなるように、指定コピー濃度が基準コピー濃度
    より低いときには、高濃度部ほど入力階調に対する出力
    階調の下降率が大きくなりかつ指定コピー濃度が低いほ
    どその下降率の度合いが大きくなるように、入力された
    入力階調データに対する第2記憶手段の指定アドレスを
    変換することにより、入力階調に対する出力階調特性を
    指定コピー濃度に応じた特性に変換することを特徴とす
    る濃度処理方法。
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