JP2773948B2 - 磁気特性および表面性状に優れた方向性けい素鋼板の製造方法 - Google Patents

磁気特性および表面性状に優れた方向性けい素鋼板の製造方法

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JP2773948B2 JP2049634A JP4963490A JP2773948B2 JP 2773948 B2 JP2773948 B2 JP 2773948B2 JP 2049634 A JP2049634 A JP 2049634A JP 4963490 A JP4963490 A JP 4963490A JP 2773948 B2 JP2773948 B2 JP 2773948B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、磁気特性の優れた方向性けい素鋼板の製
造方法に関し、とくに冷間圧延工程に工夫を加えること
により、生産性の向上と共に磁気特性ならびに表面性状
の一層の改善を図ろうとするものである。
(従来の技術) 方向性けい素鋼板には、磁気特性として、磁束密度が
高いことと、鉄損が低いことが要求される。近年、製造
技術の進歩により、たとえば0.23mmの板厚の鋼板では、
磁束密度B8(磁化力800A/mにおける値):1.92Tのものが
得られ、また鉄損特性W17/50(50Hzで1.7Tの最大磁化
のときの値)が0.90W/kgのような優れた製品の工業的規
模での生産も可能となっている。
かかる優れた磁気特性を有する材料は、鉄の磁化容易
軸である〈001〉方位が鋼板の圧延方向に高度に揃った
結晶組織で構成されるものであり、かような集合組織
は、方向性けい素鋼板の製造工程中、最終仕上げ焼鈍の
際にいわゆるゴス方位と称される(110)[001]方位を
有する結晶粒を優先的に巨大成長させる2次再結晶と呼
ばれる現象を通じて形成される。この(110)[001]方
位の2次再結晶粒を十分に成長させるための基本的な要
件としては、2次再結晶過程において(110)[001]方
位以外の好ましくない方位を有する結晶粒の成長を抑制
するインヒビターの存在と、(110)[001]方位の2次
再結晶粒が十分に発達するのに好適な1次再結晶組織の
形成とが不可欠であることは周知の事実である。
ここにインヒビターとしては、一般にMnS,MnSe,AlN等
の微細析出物が利用され、さらにこれらに加えて特公昭
51−13469号公報や特公昭54−32412号公報に開示された
ようなSb,Snなどの粒界偏析型の元素を複合添加してイ
ンヒビターの効果を補強することも行われている。
一方、適切な1次再結晶組織の形成に関しては、従来
から熱延・冷延の各工程で種々の対策が講じられてい
て、たとえばAlNをインヒビターとして用いる強冷延法
に関しては、特公昭50−26493号公報、特公昭54−13846
号公報および特公昭54−29182号公報等に開示されてい
るような温間圧延あるいはパス間時効などの冷間圧延時
における熱効果付与が特に有効とされている。この技術
は、鋼中の固溶元素であるN,Cと転位の相互作用を利用
して、圧延時における材料の変形機構を変えることによ
って、好適な集合組織を形成させようとするものであ
る。
しかしながら上記の技術では、その最適条件がC,Nの
含有量や転位密度等によって大きく変動することから、
最適処理条件を決定することが極めて困難であった。
また圧延中、複数回のパス間時効を施すことは、生産
性を考慮した場合に有利な方法とは言い難く、しかもか
ような方法によって必ずしも良好な磁気特性が安定して
得られるわけではなかった。
さらに、上記した従来技術はいずれも1スタンドのリ
バース圧延機を対象としたものであったが、最近では生
産性を向上させるために、複数スタンドからなるタンデ
ム圧延機を利用する技術が主流となりつつある。タンデ
ム圧延機による圧延は、リバース圧延機と異なり、パス
間の圧下配分と圧延速度が整合していなければならず、
必然的に引張変形よりも圧縮変形が主体となる。したが
って、従来とは圧延の変形機構が大幅に異なるため、従
来の時効処理法では満足いく程の効果を得ることができ
ず、特にAlを含有する高磁束密度けい素鋼板のタンデム
圧延化の障害となっていた。
例えば特開昭61−124526号公報では、実施例2にAlを
含有する方向性けい素鋼板のタンデムによる冷間圧延の
技術が示されているが、圧延温度の制御がなされていな
いので磁気特性の安定性に欠ける欠点があった。
タンデム圧延におけるAl含有方向性けい素鋼板の圧延
において、圧延温度の制御に言及した技術としては特開
平1−215925号公報に開示の技術がある。
ところでAl含有方向性けい素鋼板の冷間圧延における
時効処理はC,Nの拡散現象を利用しているので、タンデ
ム圧延のように各パス間の通過時間が0.5〜2秒間程度
と短い場合には必然的に温度を上昇させて拡散速度を増
加させる必要がある。例えば特公昭54−13846号公報に
は50〜350℃の温度で1分以上時効する技術が開示され
ているが、特公昭54−29182号公報によれば、1〜30秒
間の短時間時効処理では温度は300〜600℃が必要であ
り、300℃未満では、時効の効果が認められないとして
いる。
この点、前掲した特開平1−215925号公報でも、ワー
クロールにかみ込む圧延板の温度が300〜500℃となるよ
うに圧延スタンド入側で圧延板を加熱する技術が開示さ
れていて、基本的には、特公昭54−29182号公報におけ
る技術思想と同じで300〜500℃といった高温圧延を指向
している。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、かかる高温度でタンデム圧延を行った
場合には、以下に述べる種々の理由により極めて表面性
状の悪い製品しか製造できなかった。
すなわち、圧延される鋼板の表面温度が300℃を超え
ると、圧延油が局所的に鋼板表面に焼付き、圧延時のま
さつ係数が局所的に変化するので、仕上げ厚みの局所的
変化をもたらす。またその表面では、次工程の脱炭・1
次再結晶焼鈍において、脱炭や内部酸化の進行が妨げら
れるので、最終製品の表面に白い模様になって現われ、
その部分の被膜密着性が劣化するし、さらに磁気特性も
残留Cが高くなるため劣化する。
加えてこのような高温度に耐えられる冷間圧延ロール
がないため、圧延途中において、圧延ロールの表面が次
第に軟化していき、所期した最終板厚が得られないばか
りか、ロール表面の局部損耗によって、圧延後の鋼板表
面に突起部が形成される。この突起部は、製品の占績率
を大きく低減させ、ひいてはこれを鉄芯として使用した
変圧器の能力を大幅に低下させる。
しかも300℃以上の高温で圧延した場合、ロールクー
ラントや圧延油と鋼板との温度差が大きいため、鋼板表
面が瞬間的にこれらによって冷却された際、鋼板の板厚
方向に瞬間的に温度差が生じ、スタンド間の張力と連動
して鋼板に固有の振動(0.1〜数Hz)が発生する。この
振動がワークロールにも伝播し、圧下率の微少な変動が
周期的に発生する結果、圧延後の板厚が周期的に変化す
るという問題が生じる。
上記の諸問題を回避するためには、圧延温度を300℃
未満に規制する必要があるが、圧延温度を300℃未満と
した場合は、前述したようにタンデム圧延では時効時間
が十分とれないため、時効処理が満足とはいえず磁気特
性が劣化するという問題があった。
この発明は、上記の問題を有利に解決するもので、タ
ンデム圧延機を利用して生産性の向上を図った場合であ
っても、優れた磁気特性ならびに表面性状を得ることが
できる新規な方向性けい素鋼板の製造方法を提案するこ
とを目的とする。
(課題を解決するための手段) さて発明者は、磁気特性および表面性状をさらに安定
して向上させ、しかも生産性を飛躍的に向上させるとい
う双方の観点から種々の検討を加えた結果、タンデム圧
延のパス間の温度が300℃未満であっても、圧延前の鋼
板の表面性状に工夫を加えることによって、所期した目
的が有利に達成できることを知見し、この発明を完成さ
せるに至ったのである。
すなわちこの発明は、 C:0.035〜0.090wt%(以下単に%で示す)、 Si:2.5〜4.5%、 solAl:0.010〜0.15%および N:0.0030〜0.020% を含むけい素鋼素材を、熱間圧延し、得られた熱延鋼帯
に、1回または中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して
最終板厚とし、このとき最終冷間圧延前の焼鈍を950〜1
200℃の温度範囲における焼鈍および引き続く急冷処理
とし、かつ最終冷間圧延の圧下率を80〜95%の強冷間圧
延とし、その後脱炭・1次再結晶焼鈍を施したのち、焼
鈍分離剤を塗布してから、最終仕上げ焼鈍を施す一連の
工程よりなる方向性けい素鋼板の製造方法において、 上記の強冷間圧延に先立ち、少なくとも最終処理とし
て圧延方向の研削を含むスケール除去処理により、 a)片面当たりの酸素目付量:0.5g/m2以下、 b)圧延直角方向の平均粗度:0.5〜3.5μm、 に仕上げ、ついで引き続く強冷間圧延を、タンデム圧延
機により、 c)少なくとも1つのスタンドでワークロールにかみ込
む際の圧延板の温度:150〜300℃、 d)全てのスタンド入側における鋼板表面温度:300℃未
満、 の条件下に行うことからなる磁気特性および表面性状に
優れた方向性けい素鋼板の製造方法である。
この発明では、 最終冷間圧延前の前処理として研削を行なうものと
し、この時の研削は、表面の酸化膜が酸素目付量で片面
当たり0.5g/m2以下となるよう除去するだけでなく圧延
方向に研削することにより圧延直角方向に中心線平均粗
さRaで0.5〜3.5μmの粗さを与え、 さらにタンデム圧延機の少なくとも1つのパスでワー
クロールにかみ込む際の圧延板の温度が150〜300℃とな
るようにすることによって時効処理を行い、かつすべて
のスタンドの入側鋼板温度を300℃未満とする ことによって、所期した目的を達成するものである。
なおこの発明においては、脱炭・1次再結晶焼鈍に先
立ち、鋼板表面にけい素化合物をSi換算で片面当たり0.
3〜9.0mg/m2の範囲で付着させることが、被膜密着性を
高める上で極めて有利である。
以下、この発明を由来するに至った実験結果に基づ
き、この発明を具体的に説明する。
C:0.065%、Si:3.25%、Mn:0.068%、P:0.004%、S:
0.025%、solAl:0.025%およびN:0.08%を含む、残部実
質的にFeより成る方向性けい素鋼素材を、高温加熱した
後、通常の熱間圧延によって2.2mmの板厚とした。つい
で酸洗後、冷間圧延によって1.5mmの中間板厚としたの
ち、1100℃で1分間の中間焼鈍とAlNの析出のための急
冷処理とを施した。急冷処理は鋼板表面にミストを吹き
付けることにより行ない、950〜400℃間の冷却速度を40
℃/sとした。
急冷処理後の鋼帯には、酸化によって片面当たり約2g
/m2の酸素目付量相当の酸化膜が形成されていた。この
鋼帯の一部について、70℃、15%塩酸溶液による酸洗時
間を変えて、表面の酸化膜の除去程度を種々に変化さ
せ、残存酸素目付量が片面当たり、0g/m2,0.2g/m2,0.3g
/m2,0.5g/m2,0.8g/m2および1.2g/m2となる鋼帯(これを
酸洗材と称す)を用意した。この時、鋼板表面の粗度は
圧延方向および圧延直角方向ともほぼ同一で、それぞれ
平均粗度2.5μm,2.1μm,1.8μm,1.3μm,0.7μmおよび
0.6μmであった。
また同一の鋼帯の一部については、弾性砥石ロールで
両面を研削し、このとき研削の程度を種々に変化させ
て、残存酸素目付量が片面当たり、0g/m2,0.2g/m2,0.4g
/m2,0.5g/m2,0.7g/m2および1.3g/m2の鋼帯(これを研削
材と称す)を用意した。この時の粗度は圧延方向と圧延
直角方向とで大きく異なり、それぞれ、圧延方向(Rl
圧延直角方向(Rt)に、 Rl:0.2μm,Rt:2.4μm、 Rl:0.2μm,Rt:1.7μm、 Rl:0.3μm,Rt:0.8μm、 Rl:0.3μm,Rt:0.5μm、 Rl:0.5μm,Rt:0.7μm、 Rl:0.8μm,Rt:0.9μm であった。
さらに同一の鋼帯の一部について、15%塩酸溶液中で
酸洗し、残存酸素目付量を片面当たり0.9g/m2とし、さ
らに弾性砥石ロールによって両面を研削し、このとき研
削の程度を種々に変化させて、残存酸素目付量が片面当
たり、0g/m2,0g/m2,0.1g/m2,0.2g/m2,0.3g/m2および0.5
g/m2の鋼帯(これを酸洗+研削材と称す)を用意した。
この時の粗度も圧延方向(Rl)と圧延直角方向(Rt)と
で大きく異なり、それぞれ、 Rl:0.5μm,Rt:4.2μm、 Rl:0.4μm,Rt:3.5μm、 Rl:0.4μm Rt:1.4μm、 Rl:0.3μm Rt:0.5μm、 Rl:0.1μm Rt:0.2μm、 Rl:0.2μm Rt:0.4μm であった。
ついでこれら3種の鋼帯を4スタンドを有するタンデ
ム冷間圧延機で圧延した。圧延機のワークロール径は35
0mm、また各スタンド間の距離は6mである。この時各コ
イルとも、第1表に示すように、通常の冷間圧延(a)
と、スタンド入側板温を150〜300℃の間に入れた時効圧
延(b)を行った。なおスタンド入側の板温を上昇させ
る手段としては、バーナーによるスタンド間の加熱や、
ロールクーランドの減量又は停止、圧延の加工発熱など
を利用した。またスタンド入側の板温測定は、高感度放
射温度計のエミシビティーを予め200℃や300℃の板温で
較正しておき、行った。なおこれらの板温を、別途、熱
収支計算で推定したところ、測定値とほとんど一致する
ことから、このような低温での放射温度計による測定も
十分高精度であることが確かめられている。
その後これらの鋼板に、脱脂処理を施したのち、湿水
素中で850℃、2分間の脱炭・1次再結晶焼鈍後、MgOを
主成分とする焼鈍分離材を塗布してから、2次再結晶と
純化とを兼ねる最終仕上げ焼鈍を施した。
かくして得られた製品板の磁気特性について調べた結
果を第2表に示す。
第2表の結果は、焼鈍急冷処理後の鋼板の表面を研削
によって酸化膜を除去し、このとき圧延直角方向の平均
粗度を適正値とし、かつ150〜300℃の時効圧延を施すこ
とによって磁気特性が飛躍的に向上することを示してい
る。しかも焼鈍急冷処理後の鋼板表面の酸化膜の除去
は、最終的に研削で調整すれば良く、途中、他の手段で
酸化膜の除去を行っても良いことがわかる。
また研削後の鋼板の適正な表面状態としては、第2表
より、片面当たりの残存酸素目付量が0.5g/m2以下、圧
延直角方向の平均粗度(Rl)が0.5μm〜3.5μmである
必要があることが示されている。
ここに焼鈍急冷処理後の鋼板の表面状態を上記の状態
に調整することによって、150〜300℃と低温でかつ1.5
秒と短時間の時効圧延の処理によっても優れた磁気特性
が得られる理由は、次のとうりと考えられる。
そもそも時効処理の目的は、圧延板に導入された転位
にC原子やN原子を拡散固着させ、その結果、その後の
圧延における変形モードを変える点にある。この発明の
場合、加工変形を受けながら(すなわち転位が導入され
ながら)CやNが拡散するという、いわゆる動的時効を
起こしていることの他に、圧延時の表面状態に異方性が
あることによる変形モードの変化が大きく作用している
ものと考えられる。
すなわち圧延方向に向かって研削した場合、鋼板表面
は圧延方向に伸びた微細な多数の溝が高密度に存在した
状態となる。圧延途中では、この溝のなかに圧延油が入
り、潤滑が促進されるが、この溝は圧延方向に伸びてい
るため、ワークロールにより圧延方向に付加される静水
圧は、圧延方向前後に緩和される結果、大幅に減少す
る。従ってワークロールにより鋼板表面に付加される圧
力は、単純な圧延前後方向のものとなり、鋼板内の結晶
方位の回転としては、圧延直角方向を回転軸とした単純
な回転となる。これに対し、鋼板表面の凹凸に異方性が
ない場合、圧延時においてワークロール直下の圧延板と
ロールに挟まれた凹部内の圧延油は逃げ路がないため、
著しい高圧の静水圧となり、かつこの静水圧は等方的に
鋼板に作用する。これが、すなわち、鋼板内の結晶方位
の回転として、鋼板表面に垂直方向を回転軸とした面内
回転を引き起こすことになると思われる。この作用は鋼
板表層付近で特に強くなると思われるが、鋼板表層付近
は、2次再結晶の核となる(110)[001]粒が集積して
いるのでとくに重要な場所である。
この様な回転作用が、2次再結晶の核となる(110)
[001]方位やそれに蚕食されやすいマトリックス{11
1}〈112〉方位を圧延方向からゆがめる結果になるもの
と思われる。ちなみに圧延前の鋼板の表面に残存してい
る酸化膜も、本質的に異方性がないので、同等の結果を
与える。かかる方位のずれた2次粒とマトリックスによ
る2次再結晶は(110)[001]方位が圧延方向からずれ
るため、磁気特性が良くない。
このように圧延前の表面状態の異方性が磁気特性の向
上に格段の効果があることは、従来の理論では全く予想
し得なかった現象であり、この発明で初めて解明された
ものである。
適正な圧延温度範囲の検討 前述の中間焼鈍−急冷処理後の鋼板の一部を用いて、
弾性砥石ロールで両面を研削し、表面の酸素目付量を片
面当たり、0.3g/m2まで低減した。この時圧延方向の平
均粗度は0.5μmであり、圧延直角方向の平均粗度は0.9
μmであった。これらの鋼帯を4スタンドを有するタン
デム冷間圧延機の3スタンドを用いて冷間圧延した。圧
延機のワークロール径は400mmであり、各スタンド間の
距離は6mである。
各スタンドの圧下配分は同一とし、また圧延温度はバ
ーナーや、加工発熱、ロールクーラントの減量又は停止
などの手法によって変え、第3表のように通常圧延温度
から448℃まで変更した。
ついでこれらの鋼板に、脱脂処理を施した後、湿水素
中で840℃、2分間の脱炭・1次再結晶焼鈍後、MgOを主
成分とする焼鈍分離剤を塗布してから、2次再結晶と純
化とを兼ねる最終仕上げ焼鈍を施した。
その後、張力コーティング処理、ついで平坦化焼鈍を
施した。
かくして得られた製品の磁気特性、被膜特性および表
面外観について調べた結果を第4表に示す。
第4表の結果は、焼鈍・急冷処理後の鋼板の表面を研
削によって酸化膜を除去し、かつ圧延直角方向の平均粗
度を適性化した鋼板について、ワークロール入側の板温
を少なくとも1スタンド間は150〜300℃とすることで、
磁気特性が飛躍的に向上することがわかる。さらにワー
クロール入側の板温が300℃以上になるような圧延をす
ると、磁気特性が不安定になることに加えて、被膜外観
の劣化、占積率の大幅な低下ならびに被膜の曲げ密着性
の劣化を招くことがわかる。
以上のことより、スタンド間の板温として、少なくと
も1スタンド間は150〜300℃とすることが必要であるこ
と、かつ300℃以上としてはならないことの知見を得る
ことができた。なおこの圧延条件内で若干、被膜曲げ密
着性が劣化する傾向がみられたが、最小曲げはく離径25
〜30mmφというのは実用上差しつかえないレベルであ
る。
被膜密着性向上のための実験 しかしながら発明者らは、上述の被膜密着性の若干の
劣化をも回避する手段についてさらに研究を進めた。
さて高温で冷間圧延を行った鋼板の表面は脱炭・1次
再結晶焼鈍によって、一般に酸化されにくい傾向があ
り、こうした素材の被膜は密着性が劣る。酸化されにく
い素材に関し、良好な被膜を形成させる技術としては特
公昭58−46547号公報に開示の技術が知られている。こ
れは脱炭・1次再結晶焼鈍前の鋼板表面にけい素化合物
を付着させる技術である。
そこで、この技術を前述の実験材に適用した。素材は
前述の冷間圧延実験の際に圧延条件V:289℃で示した冷
間圧延実験材である。この鋼帯を分割して3%オルトけ
い素ナトリウム水溶液中で、電解脱脂を行ったがその
際、電流密度を変化させて、鋼板表面へのけい素化合物
の付着量をSi換算で、0.1,0.2,0.3,0.6,1.4,3.5,7.4,9.
0,11.2および13.0mg/m2(いずれも片面当たり)と変化
させた。
ついでこれらの鋼板を、湿水素中で850℃、2分間の
の脱炭・1次際結晶焼鈍後、MgOを主成分とする焼鈍分
離剤を塗布してから、1次際結晶と鈍化とを兼ねる最終
仕上げ焼鈍を施した。その後張力コーティング処理、つ
いで平坦化焼鈍を施した。
かくして得られた製品の磁気特性と被膜の曲げ密着性
について調べた結果を第5表に示す。
第5表から明らかなように、片面当たり0.3〜9.0mg/m
2のSi化合物を脱炭・1次際結晶焼鈍前の鋼板に付着さ
せることにより、被膜密着性が大幅に改善された。
(作 用) この発明における方向性けい素鋼素材の成分組成を前
記の範囲に限定したのは次の理由による。
C:0.035〜0.090% Cは、熱延組成の改善に必要な元素であるが、多過ぎ
ると脱炭が困難となるので、0.035〜0.090%とする。
Si:2.5〜4.5% Siは、あまりに少ないと電気抵抗が小さくなって良好
な鉄損特性が得られず、一方多過ぎると冷間圧延が困難
になるので、2.5〜4.5%とする。
solAl:0.010〜0.15%、N:0.0030〜0.020% インヒビター成分として含有させる成分に関しては、
酸可溶AlとNを含有させることが不可欠であり、一定以
上の添加を必要とするが、あまりに多過ぎると微細析出
が困難となるため、solAl:0.010〜0.15%、N:0.0030〜
0.020%の範囲とした。
なおこの場合に、S,Seをインヒビター形成元素として
複合含有させても良い。
SやSeは、MnS又はMnSeなどのインヒビター形成元素
として有効で、かようなMnS,MnSeを微細析出させるのに
好適なSやSeの範囲は単独および併用いずれの場合も0.
01〜0.04%程度である。なおMnは、上記したとおりイン
ヒビター成分として必要であるが、多過ぎると溶体化が
困難であるので0.05〜0.15%の範囲が好適である。
以上の他さらに、磁気特性の向上のために、Sb,Cu,C
r,Bi,Sn,B,Ge等のインヒビター補強元素を適宜添加する
ことができ、その範囲は公知の範囲でよい。また熱間脆
化に起因した表面欠陥防止のために、0.005〜0.020%程
度のMoを添加することは有利である。
さてかかる鋼素材の製造工程に関しては公知の製法を
適用し、製造されたインゴット又はスラブを、必要に応
じて再生し、サイズを合わせた後、加熱し、熱延する。
熱延後の鋼帯は1回の冷間圧延、あるいは中間焼鈍を挟
む2回の冷間圧延によって最終板厚とする。
このとき最終冷延前の焼鈍は、AlNの溶体化のため950
〜1200℃の高温が必要で、さらに焼鈍後、AlNの析出の
ための急冷処理が必要である。焼鈍温度が950℃未満の
場合にはAlNの溶体化が十分とはいえず、一方1200℃を
超える場合は再結晶粒が急激に粒成長して、いずれも磁
気特性を劣化させる。
AlNの析出のための急冷処理としては、たとえば特公
昭46−23820号公報に開示されているような750〜950℃
以下を急冷する技術や、400℃までを2〜200秒で急冷す
る技術が公知であり、かような技術を適用すればよい。
AlNの析出のため焼鈍急冷された鋼板表面は、最終冷
延に先立ち、少なくとも最終処理としては圧延方向の研
削によって表面酸化膜を除去し、片面当たりの酸素目付
量を0.5mg/m2以下にすると共に、圧延直角方向の平均粗
度を0.5〜3.5μmとする。鋼板表面に残存する酸化膜の
酸素目付量が、0.5mg/m2を超えた場合は圧延時の表面異
方性が少なく磁気特性の向上効果が少ない。同様に、圧
延直角方向の平均粗度が0.5μmより低い場合および3.5
μmより大きい場合も磁性の向上効果が得られない。
かかる研削は冷間圧延前の最終処理として施すもので
あって、研削前に軽度の酸洗など他の処理を付加しても
良いことは前述の実験で示したとおりである。
研削の手法としては、弾性砥石、砥粒入りブラシ、研
削盤およびショットブラストなどいずれの方法でも良い
が、圧延方向に向って研削する必要がある。例えばショ
ットブラストを用いる場合は、投射角度を低くして圧延
方向に向けて投射する必要がある。
ここで酸素目付量の定義について述べる。けい素鋼の
酸化は、よく知られているように主として鋼中のSiの選
択酸化によって担われる。これは鋼板表層の内部酸化層
や、外部酸化層として存在しているので、通常の鋼の酸
素分析(酸素含有量)では評価できない。すなわち、同
一の表面酸化状態であっても、鋼板板厚が厚くなれば、
鋼の酸素含有量は、ほぼ反比例して減少する。(「ほ
ぼ」と云う言葉の意味は鋼中に存在する酸素が10ppm程
度であり、これは板厚によらず一定だからである。)こ
のような不具合を回避するため、一般に酸素目付量を用
いて、鋼板表層の酸化の程度を評価する。すなわち鋼板
Xcmの鋼板の酸素含有量がW%であるとき、鋼板表層の
酸化物層を完全に除去した時の(バルクの)酸素含有量
がWo%であれば、3%けい素鋼の比重7.65を用いて、酸
素目付量A(g/m2)は A=765(W−Wo)X で表される。
ただし通常、鋼板は両面に酸化層を有するので、これ
は両面の値である。片面側の酸素目付量を知りたい場合
には、片面を均一の厚みに研削して、酸化膜を除去した
ものを試料として用いれば良い。
さらに上式でのWoはWに比較して極めて少ないので省
略することも可能であるが、この発明のように酸素目付
量の少ないものを対象にしている場合には、影響は無視
できないので、必ず測定すべきである。
最終圧延の圧下率は80〜95%とする必要がある。とい
うのは80%より少ないと高磁束密度が得られず、一方95
%を超えると2次再結晶が困難になるからである。
この最終圧延をタンデム圧延機列により1回の圧延で
行う点がこの発明の最も重要なポイントである。この
時、スタンド間で鋼板を加熱する、圧延油の量を制限す
る、ロールクーラント水量を絞る又は停止するなどし
て、少なくとも1つのスタンドについてワークロールに
かみ込む圧延板の温度が150〜300℃となるようにし、か
つ全てのスタンド入側で鋼板表面温度が300℃未満であ
ることが必要である。というのはワークロールにかみ込
む圧延板の温度が150℃未満では、期待する磁性向上の
効果が得られず、一方300℃を超える場合には、磁気特
性が不安定になるほか、ヘゲや白筋が最終製品に発生し
て表面外観を損ない、さらに占積率の大幅な劣化をもた
らすからである。
圧延後の鋼板は脱脂処理され、脱炭・1次最結晶焼鈍
に供されるが、この時、製品の被膜密着性をさらに高め
るためには脱炭・1次再結晶焼鈍前の鋼板の表面にけい
素化合物をSi換算で片面当たり0.3〜9.0mg/m2の範囲で
付着させることが好ましい。Si化合物の付着量が、この
範囲を逸脱すると製品の被膜密着性がやや劣化する傾向
がある。
ついでMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布してか
ら、コイルに巻いて最終仕上げ焼鈍に供され、その後必
要に応じて絶縁コーティングを施されるが、ときにレー
ザーや、プラズマ、その他の手法によって磁区細分化処
理を施すことも可能であることは云うまでもない。
(実施例) 実施例1 第6表に示す鋼塊A,B,CおよびDを、常法に従って熱
間圧延し、板厚2.7mmの熱延コイルとした。その後1000
℃で1分間の焼鈍を施した後、酸洗し、タンデムでの通
常の冷間圧延により1.50mmの中間板厚にした。ついで11
00℃で2分間の中間焼鈍後、ガスジェットを吹きつける
ことによって急冷してから、砥粒入りブラシを用いて圧
延方向に研削し、片面当たりの表面酸素目付量を0.2g/m
2とし、かつ圧延直角方向の平均粗度を0.8μmとした。
その後コイルを3分割し、一つは4スタンドのタンデ
ム圧延機で通常の冷間圧延を行って0.22mmの板厚まで圧
延し、比較例とした。他の一つは、ロールクーラントの
水を切ることによって第2スタンド入側のワークロール
かみ込み時の圧延板の温度を420℃とし、0.22mmの板厚
まで圧延し、比較例とした。残る一つは、ロールクーラ
ントの水量を絞って、第2スタンド、第3スタンド、第
4スタンドのワークロールかみ込み時の圧延板の温度を
それぞれ120℃,233℃,252℃(したがって最高温度252
℃)とし、かつすべてのスタンド入側で鋼板表面温度が
300℃未満となっていることを確認し、0.22mmの最終板
厚に仕上げ実施例とした。これら3種の鋼板に、電解脱
脂によってSi化合物を鋼板表面に片面当たり0.6g/m2
着させ、ついで湿水素中で840℃、2分間の脱炭焼鈍を
施したのち、5%TiO2を含むMgOを塗布してから、1200
℃、10時間の最終仕上げ焼鈍を行った。
かくして得られた鋼板の磁気特性、占積率、表面外観
および被膜密着性について調べた結果を第7表に示す。
実施例2 前掲第6表に示したE,F,G,H,I,JおよびKの鋼塊を、
常法に従い熱間圧延して2.2mm厚の熱延コイルとし、酸
洗後、タンデムでの通常の圧延により1.6mmの中間厚ま
で冷間圧延を施し、ついで1050℃、1分間の中間焼鈍
後、ウォータージェットを吹きつけることにより急冷し
た。
ついで各コイルを2分割し、一つは酸洗によって表面
被膜を除去し、比較冷とした。他の一つは弾性砥石ロー
ルによって表面研削し、酸化膜を除去し実施例とした。
各コイルの片面当たりの酸素目付量と圧延直角方向の平
均粗度を第8表に示す。
その後4スタンドのタンデム圧延機で、0.20mmの板厚
まで圧延した。このとき第3〜4スタンド間のコイルを
加熱して第4スタンドワークロールかみ込み時の圧延板
の温度を205℃としたが、加熱部の板温は230〜260℃
で、300℃を超えることはなかった。ついでこれらの冷
間圧延コイルに、脱脂処理を施した後、840℃、2分間
の脱炭・1次再結晶焼鈍を行い、7%TiO2を含有するMg
Oを塗布してから、1200℃、10時間の最終仕上げ焼鈍を
施した。
その後、張力コーティング処理、ついで平坦化焼鈍を
行った。
かくして得られた各鋼板の磁気特性、占積率、表面外
観および被膜密着性について調べた結果を第8表に併記
する。
実施例3 前掲第6表に示したL,Mの鋼塊を、常法に従い熱間圧
延して2.4mm厚の熱延コイルとしたのち、1150℃で1分
間の熱延板焼鈍に続いてミストを吹きつけることによっ
て急冷処理を行った。その後表面を10%の塩酸水溶液で
酸洗し、表面の酸化膜を除去した後、圧延方向への投射
角25゜のショットブラストで表面研削した。このとき表
面の酸素目付量は0.1g/m2(片面あたり)であり、圧延
直角方向の平均粗度は1.2μmであった。
ついでこの鋼帯を2分割し、一つは4スタンドのタン
デム圧延機で通常の冷間圧延を行って0.30mmの板厚と
し、比較材とした。他の一つは、ロールクーラントの水
量を制限することによって、第2スタンド、第3スタン
ド、第4スタンドのワークロールかみ込み時の圧延板の
温度をそれぞれ145℃,239℃,282℃(従って最高温度282
℃)とし、かつすべてのスタンド入側で鋼板表面温度が
300℃未満となっていることを確認し、0.30mmの最終板
厚に仕上げ実施例とした。
その後両者を電解脱脂によって鋼板表面にSi化合物を
片面当たり0.9g/m2付着させたのち、湿水素中で850℃、
2分間の脱炭・1次再結晶焼鈍を施し、ついで5%TiO2
を含むMgOを塗布してから、1200℃、10時間の最終仕上
げ焼鈍を行った。
その後張力コーティング処理、ついで平坦化焼鈍を行
った。
かくして得られた各鋼板の諸特性について調べた結果
を第9表に示す。
(発明の効果) かくしてこの発明によれば、磁気特性に優れかつ表面
性状の良好な方向性けい素鋼板をタンデム圧延により安
定して製造することができ、その工業的意義は極めて大
きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 孝宏 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社技術研究本部内 (72)発明者 貞頼 捷雄 千葉県千葉市川崎町1番地 川崎製鉄株 式会社技術研究本部内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 8/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C :0.035〜0.090wt%、 Si :2.5〜4.5wt%、 solAl:0.010〜0.15wt%および N :0.0030〜0.020wt% を含むけい素鋼素材を、熱間圧延し、得られた熱延鋼帯
    に、1回または中間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して
    最終板厚とし、このとき最終冷間圧延前の焼鈍を950〜1
    200℃の温度範囲における焼鈍および引き続く急冷処理
    とし、かつ最終冷間圧延の圧下率を80〜95%の強冷間圧
    延とし、その後脱炭・1次再結晶焼鈍を施したのち、焼
    鈍分離剤を塗布してから、最終仕上げ焼鈍を施す一連の
    工程よりなる方向性けい素鋼板の製造方法において、 上記の強冷間圧延に先立ち、少なくとも最終処理として
    圧延方向の研削を含むスケール除去処理により a)片面当たりの酸素目付量:0.5g/m2以下、 b)圧延直角方向の平均粗度:0.5〜3.5μm、 に仕上げ、ついで引き続く強冷間圧延を、タンデム圧延
    機により、 c)少なくとも1つのスタンドでワークロールにかみ込
    む際の圧延板の温度:150〜300℃、 d)全てのスタンド入側における鋼板表面温度:300%℃
    未満、 の条件下に行うことを特徴とする磁気特性および表面性
    状に優れた方向性けい素鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】脱炭・1次再結晶焼鈍に先立ち、鋼板表面
    にけい素化合物をSi換算で片面当たり0.3〜9.0mg/m2
    範囲で付着させることを特徴とする請求項1記載の方向
    性けい素鋼板の製造方法。
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