JP2773904B2 - 軽量耐火物の製造方法 - Google Patents
軽量耐火物の製造方法Info
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Description
ワラストナイト系軽量耐火物の製造方法に関する。
することは、従来から認められており、石灰と珪石を5
0:50の重量比に配合したものを電気炉で溶融した後、上
記の溶湯を鋳型に注ぎ、鋳型内で製品を徐冷させさせた
後に該鋳型を外すことにより、耐火物としての製品を得
ていた。 一方、ゾノトライト粒子を加熱脱水させることによっ
てゾノトライト粒子からワラストナイト粒子に変換させ
る方法として、特開昭53−146997号には1000℃で1時間
の熱処理を施すことが提示されており、更に、特開昭55
−109217には1000℃で3時間の熱処理を施すことが明示
されている。
方法として、石灰と珪石を50:50の重量比に配合したも
のを電気炉で溶融して後、溶湯を鋳型に注ぎ、徐冷させ
た後、鋳型を外して製品を得る場合と、ゾノトライトを
加熱脱水させて製品を得る場合とがある。 然しながら、石灰と珪石を50:50の重量比に配合した
ものを電気炉で溶融した後、溶湯を鋳型に注ぎ、徐冷さ
せた後、鋳型を外してワラストナイト製品を得る場合に
は、得られたワラストナイト耐火物の嵩比重が2.5以上
ある為、構築物の重量を軽減することが出来難かった。 又、ゾノトライトを加熱脱水させてワラストナイト製
品を得る場合には、大量の水を添加して得たスラリーを
成型乾燥して軽量体としている為、曲げ強度や圧縮強度
等で示される製品の機械的強度は低いものでしかなく、
構築物への利用には限界があった。 以上の如き状態から、嵩比重1.0以下であって、構築
物として利用した場合にもその素材強度が十分に確保さ
れる様な軽量耐火物の出現が産業界から強く望まれてい
た。 本発明は、上記の如き産業界からの要望に答え、嵩比
重が1.0以下であって、構築物として利用した場合の素
材強度も十分に確保される様な軽量耐火物を供給するこ
とを目的とする。
果、ポルトランドセメントを含んだ石灰質原料粉末と珪
酸質原料粉との混合物のCaO/SiO2モル比が0.8以上1.1以
下となるように混合した原料粉に対し、珪酸カルシュウ
ム原料に気泡を混入させたスラリー状態および金属アル
ミニュウム粉と水を加えたスラリー状態のうち、何れか
の状態のスラリーを選んで型枠内で成型硬化させた後、
成型硬化品を190℃〜240℃の温度域にある高温高圧下で
水蒸気養生することによりゾノトライトを含む珪酸カル
シュウム水和物成型体を製造し、上記ゾノトライトを含
む珪酸カルシュウム水和物成型体を所定形状に切分けた
後、製品の嵩比重が0.3以上1.0以下となる様に700℃以
上の温度域にて加熱することによって目的を達成した。
原料粉末と珪酸質原料粉との混合物のCaO/SiO2のモル比
を0.8以上1.1以下となるように混合したのは、CaO/SiO2
のモル比を0.8未満とすると未反応石英部分が加熱処理
に際して相移転に伴う膨脹現象を引き起こし、製品表面
に亀裂を生じてくる為であり、1.1を超えると水蒸気養
生処理を施しても非晶質のCSHゲルしか生成せず、この
為に、加熱時の収縮が大きくなって製品の形状が保てな
くなる為である。 水蒸気養生の処理温度条件として190℃〜240℃を規定
したのは、190℃未満では養生時間が長引いて製品の生
産性が低くなる為であり、240℃を超えるとオートクレ
ーブ内の圧力が高くなる為、水蒸気養生処理装置の設備
費が必要以上に高くなってくると共に、養生処理に必要
とされる所要時間の短縮効果も極めて少なくなるためで
ある。 製品の嵩比重を0.3以上1.0以下と規定したのは、嵩比
重が0.3未満であると構築物用素材としての機械的強度
が得にくい為であり、1.0を超えては700℃以上での加熱
時に脱水処理が円滑に行われず、製品の表面に亀裂現象
を生ずる為である。 ポルトランドセメントを用いるのは、原料スラリーを
成型硬化させた際の成型性を向上し、更に、成型硬化体
を切り出す作業が円滑に出来ると共に、原料価格も大幅
に低減できる為である。 ゾノトライトを含む珪酸カルシュウム水和物成型体を
所定形状に切分けた後、製品の嵩比重が0.3以上1.0以下
となるように700℃以上の温度域にて加熱するのは、700
℃未満の加熱では、目的とするゾノトライトよりワラス
トナイトへの変換が円滑に行われない為に、製品の機械
的強度を確保する事が十分でないからである。 製品の嵩比重は、使用する発泡剤としてのアルミニュ
ウム粉の添加量を調整したり、混入させる気泡の吹込量
を調整することによって適宜調整できる。 以上の如くして、本発明の実施により、短時間の処理
で高品質の軽量耐火物を容易に入手することが出来る。
を96.9重量%含有する生石灰12重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰30重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト16重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.030重量部と水67重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を1.09となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、2
00℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114
mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入
し、700℃に昇温後、100℃/hの昇温速度で900℃まで加
熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻して
軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.7、
圧縮強度は40Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用い
て得たワラストナイトの強度が中庸であり、製品の表面
には何等の亀裂も認められなかった。 (実施例2) SiO2分を94.5重量%含有する珪石46重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰15重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰11重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト28重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.170重量部と水64重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を0.89となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、2
10℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114
mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入
し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃まで加熱
し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻して軽
量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.3、圧
縮強度が15Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用いて
得たワラストナイトの強度が強烈であり、製品の表面に
は何等の亀裂も認められなかった。 (実施例3) SiO2分を94.5重量%含有する珪石48重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰10重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰32重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト10重量部とで構成され原料粉100重量部に対し、Al粉
末を0.028重量部と水70重量部とを添加してスラリーと
し、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2モ
ル比を0.89となる様に調整した後、150mm×150mm×400m
mの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化させ、2
00℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114
mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入
し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃まで加熱
し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻して軽
量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.7、圧
縮強度が33Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用いて
得たワラストナイトの強度が強烈であり、製品の表面に
は何等の亀裂も認められなかった。 (実施例4) SiO2分を94.5重量%含有する珪石44重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰11重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰42重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト3重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.065重量部と水64重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を1.10となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、2
20℃で12時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114
mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入
し、700℃に昇温後、100℃/hの昇温速度で900℃まで加
熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻して
軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.5、
圧縮強度は35Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用い
て得たワラストナイトの強度が中庸であり、製品の表面
には何等の亀裂も認められなかった。 (実施例5) SiO2分を94.5重量%含有する珪石46重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰10重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰26重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト18重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.014重量部と水59重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を0.91となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、1
90℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114
mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入
し、700℃に昇温後、100℃/hの昇温速度で900℃まで加
熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻して
軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.9、
圧縮強度は45Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用い
て得たワラストナイトの強度が中庸であり、製品の表面
には何等の亀裂も認められなかった。 (実施例6) SiO2分を94.5重量%含有する珪石50重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰9重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰30重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト11重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.021重量部と水71重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を0.81となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、2
10℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114
mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入
し、700℃に昇温後、100℃/hの昇温速度で900℃まで加
熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻して
軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.8、
圧縮強度は26Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用い
て得たワラストナイトの強度が中庸であり、製品の表面
には何等の亀裂も認められなかった。 (実施例7) SiO2分を94.5重量%含有する珪石46重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰10重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰41重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト3重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、水3
0重量部を添加してペーストとし、更に、この様にして
作成したペーストのCaO/SiO2モル比を1.01となる様に調
整すると共に、一方に於いて、アルケニールコハク酸系
の気泡剤5重量部と水100重量部とを混合して比重0.05
のエアーミルクを準備し、このエアーミルクを上記ペー
ストに混合して容積比で2.5%の気泡を内封したスラリ
ーを得た。そして、150mm×150mm×400mmの鋳型に上記
容積比で2.5%の気泡を内封した上記スラリーを流し込
んで硬化させ、230℃で24時間のオートクレーブ養生し
た後、230mm×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦
を電気炉内に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度
で900℃まで加熱し、30分間保持した後、1時間かけて
室温まで戻して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、
嵩比重が0.3、圧縮強度が13Kgf/cm2であると共に、X線
回折法を用いて得たワラストナイトの強度が強烈であ
り、製品の表面には何等の亀裂も認められなかった。 (実施例8) SiO2分を94.5重量%含有する珪石41重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰11重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰15重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト33重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、水3
0重量部を添加してペーストとし、更に、この様にして
作成したペーストのCaO/SiO2モル比を1.01となる様に調
整すると共に、一方に於いて、アルケニールコハク酸系
の気泡剤5重量部と水100重量部とを混合して比重0.05
のエアーミルクを準備し、このエアーミルクを上記ペー
ストに混合して容積比で0.1%の気泡を内封したスラリ
ーを得た。そして、150mm×150mm×400mmの鋳型に上記
容積比で2.5%の気泡を内封した上記スラリーを流し込
んで硬化させ、200℃で36時間のオートクレーブ養生し
た後、230mm×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦
を電気炉内に装入し、700℃に昇温100℃/hの昇温速度で
900℃まで加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室
温まで戻して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩
比重が1.0、圧縮強度が60Kgf/cm2であると共に、X線回
折法を用いて得たワラストナイトの強度が強烈であり、
製品の表面には何等の亀裂も認められなかった。 (比較例1) SiO2分を94.5重量%含有する珪石42重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰11重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰45重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト2重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.046重量部と水65重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を1.19となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化さ
せ、230℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm
×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内
に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃ま
で加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻
して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.
6、圧縮強度が17Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用
いて得たワラストナイトの強度が微弱であり、製品の表
面には多くの亀裂が認められた。 (比較例2) SiO2分を94.5重量%含有する珪石46重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰10重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰41重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト3重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.220重量部と水72重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を1.01となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化さ
せ、240℃で24時間のオートクレーブ養生した後、230mm
×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内
に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃ま
で加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻
して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.
25、圧縮強度が4Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用
いて得たワラストナイトの強度が中庸であり、製品の表
面には亀裂が認められなかった。 (比較例3) SiO2分を94.5重量%含有する珪石44重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰11重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰28重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト17重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.080重量部と水65重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を1.00となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化さ
せ、220℃で12時間のオートクレーブ養生した後、230mm
×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内
に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃ま
で加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻
して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が1.
05、圧縮強度が55Kgf/cm2であると共に、X線回折法を
用いて得たワラストナイトの強度が中庸であり、製品の
表面には多くの亀裂が認められた。 (比較例4) SiO2分を94.5重量%含有する珪石41重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰12重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰38重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト9重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.102重量部と水63重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を1.19となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化さ
せ、240℃で18時間のオートクレーブ養生した後、230mm
×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内
に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃ま
で加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻
して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.
4、圧縮強度が14Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用
いて得たワラストナイトの強度が微弱であり、製品の表
面には多くの亀裂が認められた。 (比較例5) SiO2分を94.5重量%含有する珪石52重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰8重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰20重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト20重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.107重量部と水60重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を0.71となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化さ
せ、230℃で12時間のオートクレーブ養生した後、230mm
×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内
に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃ま
で加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻
して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.
4、圧縮強度が7Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用
いて得たワラストナイトの強度が微弱であり、製品の表
面には多くの亀裂が認められた。 (比較例6) SiO2分を94.5重量%含有する珪石52重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰9重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰36重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト3重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、Al
粉末を0.044重量部と水70重量部とを添加してスラリー
とし、更に、この様にして作成したスラリーのCaO/SiO2
モル比を0.79となる様に調整した後、150mm×150mm×40
0mmの鋳型に上記のスラリーを流し込んで発泡硬化さ
せ、200℃で48時間のオートクレーブ養生した後、230mm
×114mm×65mmの寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内
に装入し、700℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃ま
で加熱し、30分間保持した後、1時間かけて室温まで戻
して軽量耐火物を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.
6、圧縮強度が18Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用
いて得たワラストナイトの強度が微弱であり、製品の表
面には多くの亀裂が認められた。 (比較例7) SiO2分を94.5重量%含有する珪石52重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰9重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰36重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト3重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、水3
0重量部を添加してペーストとし、更に、この様にして
作成したペーストのCaO/SiO2モル比を0.79となる様に調
整すると共に、一方に於いて、アルケニールコハク酸系
の気泡剤5重量部と水100重量部とを混合して比重0.05
のエアーミルクを準備し、上記のペーストにこの比重0.
05のエアーミルクを混合して容積比で0.9%の気泡を内
封したスラリーを入手し、150mm×150mm×400mmの鋳型
に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、220℃で24
時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114mm×65mm
の寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入し、700
℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃まで加熱し、30分
間保持した後、1時間かけて室温まで戻して軽量耐火物
を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.5、圧縮強度が1
4Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用いて得たワラス
トナイトの強度が微弱であり、製品の表面には多くの亀
裂が認められた。 (比較例8) SiO2分を94.5重量%含有する珪石42重量部と、CaO分
を96.9重量%含有する生石灰11重量部と、CaO分を72.6
重量%含有する消石灰45重量部と、CaO分を64.8重量%
およびSiO2分を21.5重量%含有するポルトランドセメン
ト2重量部とで構成された原料粉100重量部に対し、水3
0重量部を添加してペーストとし、更に、この様にして
作成したペーストのCaO/SiO2モル比を1.19となる様に調
整すると共に、一方に於いて、アルケニールコハク酸系
の気泡剤5重量部と水100重量部とを混合して比重0.05
のエアーミルクを準備し、上記のペーストにこの比重0.
05のエアーミルクを混合して容積比で0.7%の気泡を内
封したスラリーを入手し、150mm×150mm×400mmの鋳型
に上記スラリーを流し込んで発泡硬化させ、240℃で18
時間のオートクレーブ養生した後、230mm×114mm×65mm
の寸法で切り出した並型煉瓦を電気炉内に装入し、700
℃に昇温後100℃/hの昇温速度で900℃まで加熱し、30分
間保持した後、1時間かけて室温まで戻して軽量耐火物
を得た。この軽量耐火物は、嵩比重が0.6、圧縮強度が1
6Kgf/cm2であると共に、X線回折法を用いて得たワラス
トナイトの強度が微弱であり、製品の表面には多くの亀
裂が認められた。第1表に、実施例1〜6および比較例
1〜6をまとめて示す。また、第2表に、実施例7〜8
および比較例7〜8をまとめて示す。 尚、製品表面の亀裂の判定は、JISA5416の外観検査法
により、製品より60cm離れて目視したときに目立たない
状態にあるものを良とした。
火物を容易に入手することが出来ると共に、切り出し形
状の操作によって、形状自由な煉瓦を能率よく生産出来
る様になり、産業界に寄与するところ大なるものがあ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】ポルトランドセメントを含んだ石灰質原料
粉と珪酸質原料粉とを混合して、CaO/SiO2モル比が0.8
以上1.1以下となる様に調整した珪酸カルシュウム原料
粉を用意し、該原料粉に対して、水と気泡を共存混入さ
せたスラリー状態および水と金属アルミニュウム粉とを
混入させたスラリー状態のうち何れかのスラリー状態を
現出させ、該スラリーを型枠に注入して成型硬化させた
後、成型硬化品を190℃〜240℃の温度域にある高温高圧
下で水蒸気養生することにより、ゾノトライトを含む珪
酸カルシュウム水和物の成型体を製造し、上記ゾノトラ
イトを含む珪酸カルシュウム水和物の成型体を所定形状
に切分けた後、製品の嵩比重が0.3以上1.0以下となる様
に700℃以上の温度域にて加熱することを特徴とする軽
量耐火物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16651989A JP2773904B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 軽量耐火物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16651989A JP2773904B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 軽量耐火物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0333078A JPH0333078A (ja) | 1991-02-13 |
JP2773904B2 true JP2773904B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=15832826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16651989A Expired - Lifetime JP2773904B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 軽量耐火物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2773904B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0573654B1 (en) * | 1991-12-27 | 1997-03-12 | Sumitomo Metal Mining Company Limited | Lightweight gas concrete |
JP2951516B2 (ja) * | 1993-08-27 | 1999-09-20 | 小野田エー・エル・シー株式会社 | 水処理材及びその製造方法 |
FR2987620B1 (fr) * | 2012-03-05 | 2016-01-01 | Air Liquide | Brique de construction comprenant une matiere poreuse dont la microstructure est controlee par l'ajout d'un agent de germination lors de son procede d'elaboration |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP16651989A patent/JP2773904B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0333078A (ja) | 1991-02-13 |
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