JP2772816B2 - ケーソンの構造 - Google Patents

ケーソンの構造

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JP2772816B2
JP2772816B2 JP1089608A JP8960889A JP2772816B2 JP 2772816 B2 JP2772816 B2 JP 2772816B2 JP 1089608 A JP1089608 A JP 1089608A JP 8960889 A JP8960889 A JP 8960889A JP 2772816 B2 JP2772816 B2 JP 2772816B2
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caisson
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はケーソンの沈設時に、地山との間に発生する
周面摩擦力を低減できるケーソンの構造に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 ケーソンを沈設する際には、地山の掘削面とケーソン
躯体周面に周面摩擦力が作用するため、ケーソンの沈設
ができなかったり、また周辺地盤の陥没等が生じるおそ
れがある。
そこで、従来はこの周面摩擦力を低減する目的で、フ
リクションカット工法が用いられている。
この工法は、第4図に示すように、ケーソン躯体部4
の刃口部41の外周先端部に垂直部42を設け、そしてその
上方に連続するテーパー部43を設ける構造である。
このテーパー部43は、垂直部42から上方に向かって、
次第にケーソンの軸心部に接近するようテーパー状に形
成する。
そして、地山5の掘削面51と躯体外周部44との間に間
隙Lを発生させ、掘削面51と躯体外周部44との接触を断
絶して、周面摩擦力の低減を図るものである。
〈本発明が解決しようとする問題点〉 前記した従来の技術には、次のような問題点が存在す
る。
即ち、従来のフリクションカット工法の場合は、垂直
部42と掘削面51が接触しており、垂直部42に作用する周
面摩擦力が、その上方の躯体外周部44に作用する周面摩
擦力の数倍であることが判明している。
従って、従来のフリクションカット工法では、十分な
周面摩擦力の低減を図ることができない。
〈本発明の目的〉 本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、ケーソンを沈設する際に、周囲地山とケーソ
ン躯体周面に作用する周面摩擦力を低減することができ
るケーソンの構造を提供することを目的とする。
〈本発明の構成〉 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
〈イ〉ケーソン全体の構成 ケーソン躯体の断面形状は種々のものが考えられる
が、本実施例では断面が円形のケーソンについて説明す
る。
このケーソンは、ケーソン躯体部1と刃口部2とで形
成する。
刃口部2の外径は躯体部1の外径より大きく、またケ
ーソンの断面形状が、矩形等の円形でない場合も、同様
に刃口部2の外形が躯体部1の外形より大きくなるよう
に構成する。
〈ロ〉刃口部の構造 第2図は、刃口部2の拡大図である。
この刃口部2の内周面は、刃口部2の先端部21から上
方に向かって、次第にケーソンの軸心部に接近するよう
テーパー状に形成し、内周テーパー部22とする。
また、刃口部2の外周面も同様に、刃口部2の先端部
21から上方に向かって、次第にケーソンの軸心部に接近
するようテーパー状に形成し、外周テーパー部23とす
る。
即ち、刃口部2の先端部21の外縁のみで、線状に外側
の地山5の掘削面51と接触するように構成する。
そして躯体部1は、外周テーパー部23の上端より垂直
上方に連続している。
従って、先端部21の外周部から仮想垂直線を引いた場
合には、この線と躯体部1との間には、間隙Lが発生す
るように構成される。
この間隙Lは、外周テーパー部23の角度を調整するこ
とによって、容易に変更可能であるから、軟弱地盤や岩
盤等の沈設地盤の性質に合わせて適切に選択するとよ
い。
〈ハ〉突起体 突起体3は、第1図に示すように、ケーソン躯体部1
の全長にわたって、外周面の縦方向に取り付けたもので
ある。
例えば、第1図に示すような長寸の棒状体を取り付け
ることが考えられる。
第3図は、突起体3の配置の一実施例であるが、図の
ように等間隔で4箇所程度に設ける場合が考えられる。
なお、突起体3の突出断面積が大き過ぎると、かえっ
て摩擦抵抗により沈設が困難になるため、適度な寸法の
限定が必要である。
また、突起体3の本数や取付位置等も、沈設に支障を
来さないように適宜調節する。
〈本発明の作用〉 本発明のケーソンには、第4図に示すような従来のケ
ーソンの垂直部42がない。
そのため、沈設の際には、刃口部2の先端部21の外縁
のみで、線状に外側の地山5の掘削面51と接触し、外周
テーパー部23及び躯体部1は、掘削面51とは接触しな
い。
即ち、本発明のケーソンは、掘削面51と線接触するの
みで、従来のケーソンの垂直部42のように面接触する部
分がない。
従って、従来のフリクションカット工法の垂直部42に
作用する大きな周面摩擦力が作用せず、周面摩擦力の低
減を図ることができる。
また、本発明のケーソンは、刃口部2の先端部21の外
縁のみで線状に接触するため、方向性、垂直性等のケー
ソンの沈設安定性がやや劣るように思われるが、突起体
3を設けることによってそれらの問題を解消することが
できる。
即ち、突起体3はケーソン躯体部1の全長にわたっ
て、外周面の縦方向に取り付けてあるため、この突起体
3をガイドとしてケーソンが沈設され、ケーソンの垂直
降下性が確保できる。
また、突起体3はケーソンの外周に間隔をおいて複数
設けてあるため、ケーソン沈設時の回転を阻止すること
ができる。
従って、上述のようにケーソンの沈設安定性を欠くど
ころか、むしろケーソンを安定した状態で沈設するこが
できるわけである。
〈本発明の効果〉 本発明は以上説明したようになるので、次のような効
果を期待することができる。
〈イ〉従来のフリクションカット工法の場合は、刃口外
周面の垂直部と地山の掘削面が接触しており、垂直部に
作用する周面摩擦力が、その上方の躯体外周部に作用す
る周面摩擦力の数倍であることが判明している。
従って、従来のフリクションカット工法では、十分な
周面摩擦力の低減を図ることができない。
それに対して本発明は、ケーソンの沈設の際には、刃
口先端部の外縁のみで線状に地山の掘削面と接触し、外
周テーパー部及び躯体部は掘削面とは接触しない。
即ち、本発明のケーソンは、掘削面と線接触するのみ
で、従来のケーソンの垂直部のように面接触する部分が
ない。
そのため、本発明のケーソンは、従来のフリクション
カット工法の刃口垂直部に作用する大きな周面摩擦力が
作用せず、従来のフリクションカット工法と比較する
と、周面摩擦力を大幅に低減することができる。
従って、ケーソンの沈設を容易かつ迅速に行うことが
でき、また周辺地盤の陥没等を防止することができる。
〈ロ〉突起体はケーソン躯体の全長にわたって、外周面
の縦方向に取り付けてある。
そのため、この突起体をガイドとしてケーソンが沈設
され、ケーソンの垂直降下性が確保できる。
また、突起体はケーソンの外周に間隔をおいて複数設
けてある。
そのため、ケーソン沈設時の回転を阻止することがで
きる。
従って、突起体によってケーソンを安定した状態で沈
設するこができる。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の一実施例の説明図 第2図:刃口の拡大説明図 第3図:突起体の配置説明図 第4図:従来技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−219728(JP,A) 特開 昭47−20913(JP,A) 特許118700(JP,C2) 特許136215(JP,C2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 23/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーソンを躯体部と刃口部とより構成し、
    刃口先端部の外形を、躯体外形より大きく構成し、また
    刃口部の外周面を、刃口先端部から上方に向かって、次
    第にケーソンの軸心部に接近するようテーパー状に形成
    し、刃口先端が外側の地山と線接触するよう構成するケ
    ーソンの構造において、 躯体部の外周面の縦方向に突起体を設けたことを特徴と
    する、 ケーソンの構造。
JP1089608A 1989-04-11 1989-04-11 ケーソンの構造 Expired - Lifetime JP2772816B2 (ja)

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