JP2772457B2 - ばね成形機における成形スライド機構 - Google Patents

ばね成形機における成形スライド機構

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JP2772457B2 JP10749593A JP10749593A JP2772457B2 JP 2772457 B2 JP2772457 B2 JP 2772457B2 JP 10749593 A JP10749593 A JP 10749593A JP 10749593 A JP10749593 A JP 10749593A JP 2772457 B2 JP2772457 B2 JP 2772457B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工具をクイルを中心とし
て放射状に配列するばね成形機における成形工具の成形
スライド機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ばね成形機としては各種のものが知られ
ている。成形スライド形のばね成形機として特公昭63
−59776号が知られている。このものは取付台51
のクイル52を中心として放射状に図示しないが多数の
成形工具が中心に向かって配置されている。この成形工
具の成形スライドは取付板51に締着された矩形の台座
53に2個のLの字レバー55,56が間隔を置いて枢
支されている。そしてこのレバー55・56の等長点に
台座53の枢支点間距離即ち固定リンク部53aと等長
のリンク57が枢結されている。レバー55・リンク5
7・レバー56・固定リンク53aは対辺の等しい四節
平行リンクを形成する。
【0003】そしてこの四節平行リンクは通常クイル軸
を含む平面内で揺動するように構成される。リンク57
は二つの枢支点58・59を越えて両方に延長されクイ
ル側の延長端に成形工具61がクイル軸心に向かい成形
斜面をクイル側に向けて締着されている。コイルボディ
成形工具の成形面はクイル軸心に対して偏位調整できる
機構に取付けられている。又延長他端と台座53との間
に張設された引張ばね60によってストッパ位置迄成形
工具はクイル13に向かって常に付勢されている。さら
にクイル52より離れたLの字レバー56の先端に枢支
されたロッド62は取付板51に枢支された第1クラン
クレバー63に枢結されている。
【0004】カム64に接触するカムフオロア66を有
する第2クランクレバー67の自由端はロッド68によ
り前記第1クランクレバー63の自由端に連結されてい
る。サーボモータによりカム軸・カム64が回転される
と第2クランクレバー67・ロッド68・第1クランク
レバー63・ロッド62を介して四節リンクの規制が解
かれ四節リンクは引張ばね60の作用によりクイル52
側に旋回される。成形工具61はクイル52に対して反
対側の仮想支点を中心として揺動されるコイル部を成形
する。このため成形工具の一往復でE式フックのフアス
トフック,セカンドフックのクロスバーのR部の成形が
できるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のものは成形スラ
イドをクイルを中心として放射状に配したものにおい
て、E式フックのフアストフック・セカンドフックのク
ロスバーのR部の成形を一往復の動作中において行いう
るものの、四節リンクを用いているので旋回支点が多く
この何れか一つの隙間が大きくても線材との衝合位置が
微妙に移動し正確且つ安定したコイルばねの成形に問題
がある。また芯出し或いはばねの初張力の微調整を行う
場合線径が細かいとスライド,ツールホルダのがた等で
困難である。また運転中における調整は不可能である。
さらに成形工具が四節リンクに設けられているので線径
の太いばねの成形において強度的な問題を内在する等の
数々の問題点を有していた。本発明は従来の技術の有す
るこのような問題点に鑑みなされたもので、その目的と
するところは工具類が多数配置できE式フックのフアス
トフック・セカンドフックのクロスバーのR部の成形を
工具の一往復中で可能とするものであって、工具の芯出
し,微調整が運転中においても可能で且つ成形位置が正
確安定性の高いばね成形機における成形スライド機構を
提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、線材を繰り出すクイルを中心として放射
状に工具を取付板上に配列するばね成形機の成形スライ
ドであって、線材送りと関連して回転されるカム部材に
より進退され先端に傾斜面を形成したスライド部材と、
クイルに対して該スライド部材と反対側に揺動支点を有
し前記傾斜面に常時当接されるローラを有するロッカア
ームと、該ロッカアームにクイルより前記スライド部材
側に設けられスライド部材の前進でクイル前端との距離
が次第に大きくなる成形面を有する成形工具とを備え、
前記ロッカアームの揺動による成形工具の成形面の移動
がクイル軸心を含む面内で行われるように配置されたも
のである。
【0007】
【作用】フアストフック(図5b)のR部が成形後クロ
スバー成形位置ではカムによりスライド部材が前進され
ると傾斜面・ローラを介してロッカアームが揺動支点を
中心として旋回され、成形工具の成形面がクイルより繰
り出される線材に衝合しR状に曲げる。スライドの前進
につれ成形面とクイル先端との距離が大きくなるのでR
の曲率は連続して大きくなる。ボディコイル部(図5
a)の成形後スライドが後退すると成形面とクイル先端
との距離は次第に小さくなりセンカドフック(図5c)
のクロスカバーのR部が同様に成形される。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図1にもとづき説明す
る。取付板1の中心に線材を繰り出すクイル2が設けら
れており、クイル2を取り囲んで放射状に成形スライド
部材3・4・5・6・7が配列されている。これらの成
形スライド部材は、同心円上等間隔に穿設された取付穴
1aに設けられ取付板1の裏側の大歯車と噛合う小歯車
の回転でカムによりそれぞれの所定のタイミングで進退
される。本実施例では成形スライド部材4の先端にフア
ストフックのRを水平に形成する第1成形工具、成形ス
ライド部材5の先端にはセカンドフックのRを水平に形
成する第2成形工具、成形スライド部材6・7の先端に
は切断工具が取付けられている。これらの成形スライド
部材4・5・6・7は公知のものである。
【0009】第3成形工具を有する成形スライド部材3
が本発明にかかるものであって、図2,図3にもとづき
説明する。取付板の取付穴1aに嵌装固定されたブラケ
ット11にカム12を固定したカム軸13が回転可能に
軸承され、裏側に突出した軸端に小歯車14が固定され
ている。この小歯車14は図示しない駆動源により回転
される大歯車10と噛合されている。このブラケット1
1のクイル側クイル半径方向にスライド台16が固定さ
れており、その半径方向のスライド案内面にスライダ1
7が隙間なく摺動可能に載置されている。スライダ17
の上面にはカム12と接触するカムフオロア18が枢支
され半径方向の位置調整可能なローラ取付片19が設け
られている。
【0010】またスライダ17のクイル側先端には前端
面が下部を突出する傾斜面21aとなった押圧片21が
取付けられている。そしてスライダ17の下面にはスラ
イド台16の中央の溝16aに突出するばね受け22が
設けられており、溝16a端のばね止め23との間に圧
縮ばね24が介在されていて、常時カムフオロア18を
カム12に接触させている。このスライド台16に対応
してロッカアーム取付台26がクイル2を含む取付板1
の中心に位置決め固定されている。このロッカアーム取
付台26にはクイル2及びスライダ17の摺動方向に直
角な貫通ねじ穴26aが穿設されており、ロッカアーム
27の一端を枢支する支軸28が螺装されている。この
支軸28はねじ穴26aと螺合するねじ部28aが刻設
され続いて片面をテーパとするフランジ部28bが形成
され、その先に小径のねじ部28cが刻設されている。
【0011】そして一面をフランジ部28bのテーパと
同じテーパとした座金29が嵌装され、対向するテーパ
面の間にロッカアーム27下端の両開口部をフランジ2
8bのテーパ面及び座金29のテーパ面と同じテーパと
したざぐり面を有する穴においてロッカアームが旋回可
能に枢支されている。そして小径のねじ部28cにダブ
ルナット31が螺装されていて、ロッカアーム27が軸
方向のがたのないように調整可能となっている。ロッカ
アーム27は先端にスライダ17の押圧片21の傾斜面
21aに接触するローラ32がピン30で枢支されると
ともに、クイル2の前面で線材と衝合してコイル部を成
形する成形面を下側とする成形工具33が工具ホルダ3
4を介して着脱可能に取付けられている。この工具ホル
ダ34の取付位置はクイル2に対して支軸28と反対と
なる位置である。そしてピン30とスライド台16との
間には引張ばね36が張設されていてローラ32を常時
傾斜面21aに接触させている。
【0012】このように構成された本発明の動作を説明
する。図5に示すようなE式フックのコイルばねを成形
するものとする。クイル2より線材が繰り出され直線部
N1の後、成形スライド部材4の第1成形工具が前進さ
れて線材に衝合して約3/4周のフック部N2を成形す
る。第1成形工具が後退して成形スライド部材3の第3
成形工具33が前進される。この交替する間線材が停止
すれば図5のようにフック部N2の後に直線部が生じな
いが、線材が連続送りであればこの部に僅かな成形工具
に規制されない直線部が生じる。成形スライド部材3の
カム12の回転によりスライダ17が前進され、傾斜面
21aの前進により今まで傾斜面21aの下位に位置し
て退避状態で図4で(ハ)位置にあった成形工具33
は、ロッカアーム27のローラ32が押され、ロッカア
ーム27が支軸28を中心として旋回して起き上がる状
態となることにより、第3成形工具33の先の成形面が
線材に衝合される。
【0013】この図4の成形工具33のクロスバー成形
位置(ロ)位置ではクイル2前端と成形面との距離が小
さいのでフアストフック(図5b)の脚部のクロスバー
の小さなR部N4が成形される。カム12のリフトの増
大でロッカアーム27は更に起き上がる。ロッカアーム
27の揺動支点はクイル2に対して第3成形工具33と
反対側に位置しているので、図4に示すように第3成形
工具33の成形面とクイル2前端との距離は次第に大き
くなりR曲率は連続して大きくなり、カム12のトップ
位置において第3成形工具は図4のボディコイル部成形
位置(イ)となりコイル部N5の成形を行う。この間R
部は連続し滑らかにフアストフックの脚部N4からボデ
ィコイル部N5へと移行される。
【0014】大歯車10が停止され、カム12のトップ
位置でカムフオロア18と接触状態で停止され、線材だ
けが繰り出されてボディコイル部N5(図5a)の必要
な寸法が形成される。大歯車10が再び回転されカム1
2が旋回されるに従い、スライダ17が後退され傾斜面
21aの後退につれロッカアーム27が次第にたおれる
ので、第3成形工具33の成形面とクイル2前端との距
離が次第に小さくなり、図4の成形工具33のクロスバ
ー成形位置(ロ)においてセカンドフック(図5c)の
クロスバーの小さなRのN7部が成形される。カム12
のリフトの急な落ち込みにより第3成形工具33は急速
に後退し、成形スライド部材5の第2成形工具が急速に
前進され繰り出される線材に衝合ってセンカドフックの
R部N9が成形される。この成形工具の入れ替わりによ
りフアストフック同様、N7とN9との間には僅かな直
線部が形成される。ボディコイル部の初張力の調整、成
形面のクイル2の繰出口に対する芯出しは支軸28のロ
ッカアーム取付台26との螺合位置を調整することによ
って行うことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。コイル部成形工具をロッカアー
ム形となしたのでE式フックのコイルばねにおけるフア
ストフック・セカンドフックのクロスバー部の二箇所の
成形が一往復中で可能となりカムが簡単となるとともに
動きが少なくなって高速化の実現に寄与する。また駆動
部をカムとスライダとの組合せとなしたので、工具作動
部材の干渉が少なくなり工具配列が放射状にでき多数配
置が可能である。さらに従来の工具支持部のリンク形式
より揺動部がはるかに少なく一個となって成形工具を取
付けるロッカアームの回転部の軸方向の隙間を殆ど零に
することができるとともに、ロッカアームとスライダと
は縁が切れているのでスライダのがたは成形工具には直
接影響しない。従って成形面の芯出しが容易で成形面の
繰出穴に対する位置が正確に調整でき且つ安定してお
り、品質の揃った製品ができる。さらにまたばね成形中
においても支軸を旋回して成形面の位置を微調整して初
張力を変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形スライドを含む成形スライドの配
置を示す正面説明図である。
【図2】本発明の成形スライドのスライド部,カム部を
縦断面で示した側面図である。
【図3】本発明の成形スライドの平面図である。
【図4】ロッカアームの旋回による成形工具のクイルに
対する位置を示す説明図である。
【図5】E式フック付のコイルばねの一例を示す図であ
る。
【図6】従来の成形スライド機構の概略を示す側面説明
図である。
【符号の説明】
1 取付板 2 クイル 3・4・5・6・7 成形スライド部材 10 大歯車 14 小歯車 12 カム 16 スライド台 17 スライダ 21a 傾斜面 26 ロッカアーム取付台 27 ロッカアーム 28 支軸 32 ローラ 33 成形工具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭63−59776(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21F 35/02 B21F 3/027

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材を繰り出すクイルを中心として放射
    状に工具を取付板上に配列するばね成形機の成形スライ
    ドであって、線材送りと応動して回転されるカム部材に
    より進退され先端に傾斜面を形成したスライド部材と、
    クイルに対して該スライド部材と反対側に揺動支点を有
    し前記傾斜面に常時当接されるローラを有するロッカア
    ームと、該ロッカアームにクイルより前記スライド部材
    側に設けられスライド部材の前進でクイル前端との距離
    が次第に大きくなる成形面を有する成形工具とを備え、
    前記ロッカアームの揺動による成形工具の成形面の移動
    がクイル軸心を含む面内で行われるように配置されたこ
    とを特徴とするばね成形機における成形スライド機構。
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