JP2772230B2 - オフラインティーチング装置 - Google Patents

オフラインティーチング装置

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JP2772230B2
JP2772230B2 JP5305209A JP30520993A JP2772230B2 JP 2772230 B2 JP2772230 B2 JP 2772230B2 JP 5305209 A JP5305209 A JP 5305209A JP 30520993 A JP30520993 A JP 30520993A JP 2772230 B2 JP2772230 B2 JP 2772230B2
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正直 山本
信弘 岡部
淳一 松本
慎介 谷口
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YASUKAWA DENKI KK
Honda Motor Co Ltd
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YASUKAWA DENKI KK
Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークと作業ロボット
とが相対動作する設備におけるティーチングデータをオ
フラインで作成するオフラインティーチング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】工場での生産設備において、ワークに対
して加工等の所望の処理を遂行する作業ロボットが多用
されている。この場合、前記作業ロボットに対する動作
教示は、通常、ティーチングボックス等を用いて作業者
が所望の経路に沿って前記作業ロボットを動作させ、そ
の動作を記憶させて再現する、所謂、ティーチングプレ
イバック方式によるのが一般的であった。
【0003】しかしながら、このティーチングプレイバ
ック方式では、動作教示中、生産設備を停止させなけれ
ばならず、従って、生産効率が低下し、あるいは、その
作業が夜中になる等の不都合を有していた。
【0004】そこで、前記の不都合を回避するため、計
算機上に生産設備のシミュレーションモデルを構築し、
その上で作業ロボットを動作させることにより、ティー
チングデータの作成を行う、所謂、オフラインティーチ
ング装置が開発されている。そして、このオフラインテ
ィーチング装置により作成されたティーチングデータに
基づき現場の作業ロボットを実際に駆動させることで、
データの最終的な調整が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オフラインティーチング装置では、ワークに対する作業
ロボットの動作軌跡をティーチングすることはできる
が、例えば、コンベア等によって搬送されるワークに対
して作業を行うような場合、前記ワークの移動まで考慮
したティーチングを行うことは困難であった。従って、
ワークを停止させた状態で作業ロボットの動作軌跡をテ
ィーチングし、そのデータを実際の生産設備上で再現し
た際に、ワークの移動を加味した修正作業を行ってい
た。この場合、作業者は、作業ロボットを試行錯誤的に
動作させて修正作業を行うため、干渉の危険性が高く、
また、最終的に完成されたティーチングデータを得るま
でに長時間を要するといった不具合が指摘されていた。
【0006】そこで、本発明は、前記の不都合を解消
し、作業者の負担を軽減し、生産設備を停止させること
なく、所望のティーチングデータを効率的に作成するこ
とのできるオフラインティーチング装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、作業ロボットとワークとが相対動作す
ることで所定の処理を遂行する設備におけるティーチン
グデータをオフラインで作成するオフラインティーチン
グ装置であって、作業ロボット、ワーク、ワーク移動手
段およびワーク検知手段を含む作業環境を環境モデルデ
ータとして設定する環境設定手段と ークに対する前
記作業ロボットの作業位置および移動速度をティーチン
グデータとして設定するティーチングデータ設定手段
と、前記環境モデルデータに係る前記ワーク移動手段の
移動制御を行うワーク移動制御手段と、前記環境モデル
データに係る前記ワーク検知手段による前記ワークの検
知状態を監視するワーク監視手段と、前記環境モデルデ
ータに係る前記ワーク移動手段の移動位置を算出する移
動位置算出手段と、前記ワーク検知手段が前記ワークを
検知したことを前記ワーク監視手段により確認して以
降、前記移動位置算出手段により算出された前記移動位
置に対応して前記ティーチングデータにおける前記作業
ロボットの移動速度を修正する速度修正手段と、前記環
境モデルデータに係る前記作業ロボットを、修正された
前記移動速度に従った前記ティーチングデータに基づき
動作制御するロボット制御手段と、前記環境モデルデー
タに係る前記作業ロボット、前記ワーク、前記ワーク移
動手段および前記ワーク検知手段の画像を、その移動位
置および修正された移動速度に対応させて時系列的に表
示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のオフラインティーチング装置では、作
業ロボット、ワーク移動手段およびワーク検知手段を含
む作業環境を設定し、前記作業環境での前記作業ロボッ
トの作業位置および移動速度をティーチングデータとし
て設定する。そして、前記ティーチングデータに基づき
オフラインにて作業ロボットの動作確認を行う際、ワー
ク移動手段により前記ワークを移動制御し、ワークが所
定位置に到ったことをワーク検知手段を介してワーク監
視手段により検知し、移動位置算出手段により算出され
た前記ワークの移動位置に基づき、前記ワークを検知し
た時点から作業ロボットの動作速度の修正を速度修正手
段により行い、前記修正された動作速度に従ってロボッ
ト制御手段により作業ロボットの動作制御を行う。この
ように、オフラインティーチング装置上において、ワー
クの移動を考慮した実際の動作を再現し、事前にティー
チングデータの細部に至る確認、調整作業を行うことが
できる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係るオフラインティーチング
装置について好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照し
て以下詳細に説明する。
【0010】図1は、本実施例のオフラインティーチン
グ装置10を示すとともに、前記オフラインティーチン
グ装置10により作成されたティーチングデータに基づ
き、ワークWに対して所定の作業を行う作業ステーショ
ン12の構成を示す。
【0011】作業ステーション12は、ロボットコント
ローラ14と、前記ロボットコントローラ14によって
制御される塗装ロボット16と、前記塗装ロボット16
により塗装されるワークWを搬送するコンベア18とか
ら基本的に構成される。この場合、塗装ロボット16
は、コンベア18により矢印M方向に搬送されるワーク
Wに対して塗装作業を行う。
【0012】ロボットコントローラ14は、オフライン
ティーチング装置10からフロッピィディスクFD等を
介して供給されるティーチングデータを塗装ロボット1
6の制御のためのジョブデータとして格納するジョブデ
ータファイル20と、前記コンベア18の移動速度、移
動方向等の制御情報をコンベアデータとして格納するコ
ンベアデータファイル22と、前記ジョブデータおよび
コンベアデータに基づき塗装ロボット16を制御する制
御部24とを備える。なお、前記ティーチングデータ
は、オフラインティーチング装置10から通信回線を介
してオンラインによりロボットコントローラ14に供給
されるようにしてもよい。
【0013】塗装ロボット16は、ガイド機構26に沿
って矢印L方向に移動するロボット本体部28と、前記
ロボット本体部28に沿って矢印U方向に移動するとと
もに矢印R方向に回動する塗装ガン30とを備える。な
お、前記ガイド機構26の所定部位には、コンベア同期
開始リミットスイッチLS1、コンベア同期待機解除リ
ミットスイッチLS2およびコンベア同期終了リミット
スイッチLS3が配設されている。また、前記ロボット
本体部28には、前記コンベア同期終了リミットスイッ
チLS3をON/OFFさせるためのドッグ32が配設
されている。
【0014】この場合、コンベア同期開始リミットスイ
ッチLS1は、コンベア18を検知し、塗装ロボット1
6の同期動作を開始する同期開始信号をロボットコント
ローラ14に供給する。コンベア同期待機解除リミット
スイッチLS2は、コンベア18を検知し、塗装ロボッ
ト16による塗装作業を開始する塗装開始信号をロボッ
トコントローラ14に供給する。また、コンベア同期終
了リミットスイッチLS3は、塗装ロボット16をドッ
グ32により検知し、前記塗装ロボット16の同期動作
を終了する同期終了信号をロボットコントローラ14に
供給する。
【0015】コンベア18は、ワークWを塗装ロボット
16のガイド機構26に沿って矢印M方向に搬送するも
のであり、当該コンベア18の移動位置を算出するエン
コーダ34と、塗装ロボット16に設けられたコンベア
同期開始リミットスイッチLS1およびコンベア同期待
機解除リミットスイッチLS2をON/OFFさせるた
めのドッグ36とを備える。
【0016】図2は、図1に示す作業ステーション12
をシミュレーションモデルとして実現する本実施例のオ
フラインティーチング装置10の機能構成を示したもの
である。
【0017】このオフラインティーチング装置10は、
本体部40と、前記本体部40にインタフェース42を
介して接続されるディスプレイ44、マウス46、キー
ボード48およびハードディスク50とから基本的に構
成される。
【0018】本体部40は、当該本体部40全体の管理
を行うメインコントローラ52を有し、このメインコン
トローラ52は、シミュレーションモデルとしての塗装
ロボット16の制御を行うロボットコントローラ54
(ロボット制御手段)と、シミュレーションモデルとし
てのコンベア18の制御を行うコンベアコントローラ5
6(ワーク移動制御手段)と、シミュレーションモデル
としてのコンベア同期開始リミットスイッチLS1、コ
ンベア同期待機解除リミットスイッチLS2およびコン
ベア同期終了リミットスイッチLS3の制御を行うリミ
ットスイッチコントローラ58(ワーク監視手段)との
制御を行う。また、メインコントローラ52は、前記シ
ミュレーションモデルを環境モデルデータとして設定す
る環境設定手段として機能するとともに、前記環境モデ
ルデータにおける塗装ロボット16の作業位置および移
動速度をティーチングデータとして設定するティーチン
グデータ設定手段として機能する。なお、前記環境モデ
ルデータおよびその設定位置は、モデルデータ記憶部6
0に格納され、前記ティーチングデータおよびコンベア
18の速度データは、ハードディスク50に格納され
る。
【0019】ロボットコントローラ54は、メインコン
トローラ52からのインストラクションを判別し、例え
ば、前記インストラクションが塗装ロボット16の移動
命令であればロボット移動量を算出し、入出力命令であ
れば入出力のI/O番号、状態等を出力し、コンベア1
8の指定であれば指定されたコンベア番号を出力し、シ
フト命令であれば塗装ロボット16を一定量シフトする
シフト量を算出する。ロボットコントローラ54には、
前記ロボット移動量およびコンベア位置(記憶回路62
から供給される)に基づき塗装ロボット16のモデルを
移動させるロボット移動回路64(速度修正手段として
機能する)と、前記I/O番号、コンベア番号、シフト
量等を記憶回路62に格納するロボット入出力制御回路
66とが接続される。塗装ロボット16のモデルの移動
位置は、モデルデータ記憶部60に格納される。
【0020】コンベアコントローラ56は、ハードディ
スク50に格納されたコンベア18の速度データに基づ
きコンベア移動量を算出し、コンベア18のモデルを移
動させるコンベア移動回路68に出力する。前記コンベ
ア移動回路68によるコンベア18のモデルの移動量
は、エンコーダ34に対応したエンコーダ回路70(移
動位置算出手段)によりコンベアパルスデータに変換さ
れ、記憶回路62に格納される。また、コンベア18の
モデルの移動位置は、モデルデータ記憶部60に格納さ
れる。
【0021】リミットスイッチコントローラ58は、モ
デルデータ記憶部60からのモデルの位置データに基づ
き、シミュレーションモデルにおけるコンベア同期開始
リミットスイッチLS1、コンベア同期待機解除リミッ
トスイッチLS2およびコンベア同期終了リミットスイ
ッチLS3の状態を管理する。リミットスイッチコント
ローラ58からのI/O番号および状態信号は、リミッ
トスイッチ入出力制御回路72に供給される。前記リミ
ットスイッチ入出力制御回路72は、前記I/O番号お
よび状態信号を記憶回路62に格納する。
【0022】本実施例のオフラインティーチング装置1
0は、基本的には、以上のように構成されるものであ
り、次に、その動作および作用効果について説明する。
【0023】先ず、図3に従って、ティーチングデータ
の作成フローを説明する。
【0024】作業者は、先ず、図1に示す作業ステーシ
ョン12を想定し、塗装ロボット16、コンベア18、
ワークWの形状、コンベア同期開始リミットスイッチL
S1、コンベア同期待機解除リミットスイッチLS2、
コンベア同期終了リミットスイッチLS3等を含むモデ
ルデータを作成し、モデルデータ記憶部60に格納する
(ステップS10)。次いで、前記各モデルデータのパ
ラメータ、設置位置、コンベア18の移動速度および移
動方向、コンベア同期開始リミットスイッチLS1、コ
ンベア同期待機解除リミットスイッチLS2、コンベア
同期終了リミットスイッチLS3のI/O番号の割り付
け等を行う(ステップS20)。これらの準備作業が完
了した後、塗装ロボット16のモデルによるワークWの
モデルに対する塗装位置のティーチングを行う(ステッ
プS30)。このティーチング作業は、例えば、図4に
示すように、ディスプレイ44に表示されたワークWの
モデルに対して塗装ロボット16の塗装ガン30のモデ
ルの動作軌跡Tをマウス46等を用いてティーチングす
ることで行われる。得られたティーチングデータは、コ
ンベア18の移動速度および移動方向のデータとともに
ハードディスク50に格納される。
【0025】次に、オフラインティーチング装置10に
おいて、コンベア18のモデルを移動させた状態で、前
記ティーチングデータに基づき塗装ロボット16のモデ
ルを動作させることにより、作業ステーション12のモ
デルの動作検証を行う(ステップS40)。この動作の
詳細については後述する。
【0026】前記検証結果がOKであれば、そのティー
チングデータを図1に示すロボットコントローラ14に
転送し、ジョブデータに変換してジョブデータファイル
20に格納する(ステップS50)。そして、前記ジョ
ブデータに基づいて塗装ロボット16を駆動制御し、実
機におけるジョブデータの確認を行う(ステップS6
0)。
【0027】ここで、図5に示すフローに基づき、作業
ステーション12における実機での動作を説明する。
【0028】この場合、塗装ロボット16は、当初、所
定の作業原点位置に待機しており、この状態でコンベア
18を介してワークWが矢印M方向に移動を開始する
(ステップS100)。コンベア18が所定量移動し、
ドッグ36がコンベア同期開始リミットスイッチLS1
をON状態にすると(ステップS110)、制御部24
からの信号により、塗装ロボット16がコンベア18と
同一方向、同一速度でガイド機構26に沿って矢印L方
向に移動を開始する(ステップS120)。次いで、コ
ンベア18のドッグ36がコンベア同期待機解除リミッ
トスイッチLS2をON状態にすると(ステップS13
0)、制御部24からの信号により、塗装ロボット16
による塗装作業が開始される(ステップS140)。な
お、コンベア18がコンベア同期開始リミットスイッチ
LS1からコンベア同期待機解除リミットスイッチLS
2まで移動する間、塗装作業を待機状態とするのは、当
該作業ステーション12において他の装置との干渉を回
避するため、塗装作業をコンベア同期待機解除リミット
スイッチLS2の配置位置より開始する必要があるため
である。前記の塗装作業は、コンベア18の動作に同期
して行われる。全塗装作業が終了すると、塗装ロボット
16は一旦コンベア同期終了リミットスイッチLS3の
位置まで移動し、ドッグ32が前記コンベア同期終了リ
ミットスイッチLS3をON状態にし、制御部24に塗
装作業の終了を認識させる(ステップS150)。最後
に、塗装ロボット16は、作業原点位置まで移動し(ス
テップS160)、次のワークWに対する待機状態とな
る。
【0029】次に、以上の実機での動作をオフラインテ
ィーチング装置10において再現する場合について説明
する。
【0030】この場合、メインコントローラ52は、テ
ィーチングデータに基づいて作成されたジョブデータを
ハードディスク50より読み込み、各インストラクショ
ンに従いロボットコントローラ54、コンベアコントロ
ーラ56およびリミットスイッチコントローラ58を時
分割で動作させる。
【0031】先ず、コンベア18の動作は、コンベアコ
ントローラ56により図6に示すフローチャートに従っ
て再現される。コンベアコントローラ56は、メインコ
ントローラ52からの動作指令およびコンベア18の移
動速度、移動方向のデータを受信し(ステップS20
0)、コンベア移動量を計算する(ステップS21
0)。算出された前記コンベア移動量はコンベア移動回
路68に供給され、コンベア18のモデルの移動が実行
される(ステップS220)。すなわち、前記コンベア
移動量に係るデータは、モデルデータ記憶部60に供給
され、コンベア18のモデルの新たな位置が設定され
る。そして、コンベア18のモデルの新たな位置は、メ
インコントローラ52によって図形処理され、インタフ
ェース42を介してディスプレイ44上に表示される。
【0032】一方、エンコーダ回路70は、コンベア移
動回路68からのコンベア移動量のデータを受け取り、
コンベア位置パルスとして記憶回路62に格納する(ス
テップS230、S240)。なお、前記コンベア位置
パルスの格納位置は、ロボット入出力制御回路66によ
り指定されたI/O番号の位置となる。以上の動作は、
ジョブデータが終了するまで行われる(ステップS25
0)。
【0033】次に、コンベア同期開始リミットスイッチ
LS1、コンベア同期待機解除リミットスイッチLS
2、コンベア同期終了リミットスイッチLS3の動作
は、リミットスイッチコントローラ58により図7に示
すフローチャートに従って再現される。リミットスイッ
チコントローラ58は、モデルデータ記憶部60に設定
されたコンベア同期開始リミットスイッチLS1、コン
ベア同期待機解除リミットスイッチLS2、コンベア同
期終了リミットスイッチLS3の各モデルの位置と、ロ
ボット移動回路64およびコンベア移動回路68からの
移動量データに従って設定されたドッグ32、36のモ
デルの位置とから、これらの間の距離を計算し(ステッ
プS300)、これらより各コンベア同期開始リミット
スイッチLS1、コンベア同期待機解除リミットスイッ
チLS2、コンベア同期終了リミットスイッチLS3の
モデルのON/OFF状態を監視する(ステップS31
0)。各状態は、リミットスイッチ入出力制御回路72
によって記憶回路62の所定位置に格納される(ステッ
プS320、S330)。なお、コンベア同期開始リミ
ットスイッチLS1、コンベア同期待機解除リミットス
イッチLS2、コンベア同期終了リミットスイッチLS
3のモデルの各状態の格納位置は、ロボット入出力制御
回路66により指定されたI/O番号の位置となる。以
上の動作は、ジョブデータが終了するまで行われる(ス
テップS340)。
【0034】次いで、塗装ロボット16の動作は、ロボ
ットコントローラ54により図8に示すフローチャート
に従って再現される。ロボットコントローラ54は、メ
インコントローラ52からのインストラクションを受信
し(ステップS400)、そのインストラクションの解
釈を行う(ステップS410)。
【0035】前記インストラクションが塗装ロボット1
6のシフト命令である場合(ステップS420)、塗装
ロボット16の所定のシフト量をロボット入出力制御回
路66を介して記憶回路62に格納する(ステップS4
30)。なお、このシフト量とは、ガイド機構26の長
さ、すなわち、塗装ロボット16の移動量が制限されて
いる場合に、前記ワークWの塗装部位を分割して塗装ロ
ボット16を移動させることにより塗装作業を行うため
の所定量である。
【0036】前記インストラクションがコンベア命令で
ある場合(ステップS450)、ロボット入出力制御回
路66によりコンベア番号を記憶回路62に設定する
(ステップS460)。このコンベア番号は、作業対象
であるワークWを搬送するコンベアを指定するものであ
る。
【0037】この時、ロボットコントローラ54のジョ
ブデータがスタートした時点で、コンベア18のモデル
は、コンベアコントローラ56によって既に移動を開始
している(図6、ステップS220)。そこで、ロボッ
トコントローラ54は、リミットスイッチ入出力制御回
路72により記憶回路62に設定されるコンベア同期開
始リミットスイッチLS1のモデルの状態をロボット入
出力制御回路66を介して監視し、コンベア18のドッ
グ36のモデルが前記コンベア同期開始リミットスイッ
チLS1のモデルをONしたことを確認する(ステップ
S470)。
【0038】前記インストラクションが入出力命令であ
る場合(ステップS490)、ロボット入出力制御回路
66によりI/O番号およびその状態が記憶回路62に
設定される(ステップS500)。この場合、入出力命
令とは、例えば、コンベア同期待機解除リミットスイッ
チLS2およびコンベア同期終了リミットスイッチLS
3のON/OFF状態がいずれの場合に次の動作を実行
させるか、といったことを設定する命令である。ここで
は、ONとなった時に次の動作を実行させるように設定
する。そこで、コンベア同期待機解除リミットスイッチ
LS2またはコンベア同期終了リミットスイッチLS3
のモデルがONしたことを確認する(ステップS50
2、S503)。
【0039】前記インストラクションが移動命令である
場合(ステップS510)、ロボットコントローラ54
は、塗装ロボット16のモデルの移動量を、記憶回路6
2に格納されたコンベア位置データとシフト量とを考慮
して算出し(ステップS520)、この移動量に基づき
塗装ロボット16のモデルが移動を開始する(ステップ
S530)。なお、前記移動量に係るデータは、モデル
データ記憶部に供給され、塗装ロボット16のモデルの
新たな位置が設定される。そして、塗装ロボット16の
モデルの新たな位置は、メインコントローラ52によっ
て図形処理され、インタフェース42を介してディスプ
レイ44上に表示される。次いで、インストラクション
に対する処理が続行され、インストラクションがなけれ
ば処理を終了する。
【0040】以上のように、塗装ロボット16のモデル
をコンベア18のモデルによるワークWの移動動作に同
期させた状態で動作させ、塗装作業を遂行するシミュレ
ーションを行うことができ、これによって実機における
動作状態をオフラインティーチング装置10上において
忠実に再現することができる。この結果、作業者は、オ
フラインで塗装ロボット16の動作や他の装置との干渉
等をチェックすることにより、高精度なティーチングデ
ータを作成することができるため、実機における修正作
業が少なく、従って、作業ラインに対する影響も極めて
少なくなる。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明のオフラインティ
ーチング装置によれば、移動するワークに対して作業ロ
ボットにより所定の作業を行うティーチングデータを作
成する際、前記オフラインティーチング装置上でワーク
の移動を考慮した作業ロボットの動作を忠実に再現する
ことができるため、作業者は、ティーチングデータの良
否を事前に正確に確認することができる。この結果、高
精度なティーチングデータをオフラインティーチングに
より得ることができ、実機における修正作業を最小限と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオフラインティーチング装置およ
びそれによって作成されるティーチングデータに基づい
て制御される作業ステーションの構成図である。
【図2】図1に示すオフラインティーチング装置の回路
構成ブロック図である。
【図3】ティーチングデータの作成手順を示すフローチ
ャートである。
【図4】図1に示す塗装ロボットによる塗装軌跡の説明
図である。
【図5】図1に示す作業ステーションにおける動作手順
を示すフローチャートである。
【図6】図2に示すコンベアコントローラの動作制御を
示すフローチャートである。
【図7】図2に示すリミットスイッチコントローラの動
作制御を示すフローチャートである。
【図8】図2に示すロボットコントローラの動作制御を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…オフラインティーチング装置 12…作業ステ
ーション 14…ロボットコントローラ 16…塗装ロボ
ット 18…コンベア 34…エンコー
ダ 40…本体部 44…ディスプ
レイ 52…メインコントローラ 54…ロボット
コントローラ 56…コンベアコントローラ 58…リミット
スイッチコントローラ 60…モデルデータ記憶部 62…記憶回路 64…ロボット移動回路 66…ロボット
入出力制御回路 68…コンベア移動回路 70…エンコー
ダ回路 72…リミットスイッチ入出力制御回路 LS1…コンベア同期開始リミットスイッチ LS2…コンベア同期待機解除リミットスイッチ LS3…コンベア同期終了リミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 淳一 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 谷口 慎介 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダ エンジニアリング株式会社内 審査官 仲村 靖 (56)参考文献 特開 平3−22106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 9/22 G05B 19/42

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業ロボットとワークとが相対動作するこ
    とで所定の処理を遂行する設備におけるティーチングデ
    ータをオフラインで作成するオフラインティーチング装
    置であって、 作業ロボット、ワーク、ワーク移動手段およびワーク検
    知手段を含む作業環境を環境モデルデータとして設定す
    る環境設定手段と ークに対する前記作業ロボットの作業位置および移動
    速度をティーチングデータとして設定するティーチング
    データ設定手段と、 前記環境モデルデータに係る前記ワーク移動手段の移動
    制御を行うワーク移動制御手段と、 前記環境モデルデータに係る前記ワーク検知手段による
    前記ワークの検知状態を監視するワーク監視手段と、 前記環境モデルデータに係る前記ワーク移動手段の移動
    位置を算出する移動位置算出手段と、 前記ワーク検知手段が前記ワークを検知したことを前記
    ワーク監視手段により確認して以降、前記移動位置算出
    手段により算出された前記移動位置に対応して前記ティ
    ーチングデータにおける前記作業ロボットの移動速度を
    修正する速度修正手段と、 前記環境モデルデータに係る前記作業ロボットを、修正
    された前記移動速度に従った前記ティーチングデータに
    基づき動作制御するロボット制御手段と、前記環境モデルデータに係る前記作業ロボット、前記ワ
    ーク、前記ワーク移動手段および前記ワーク検知手段の
    画像を、その移動位置および修正された移動速度に対応
    させて時系列的に表示する表示手段と、 を備えることを特徴とするオフラインティーチング装
    置。
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