JPH0962325A - ロボット到達可否判断装置 - Google Patents

ロボット到達可否判断装置

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JPH0962325A
JPH0962325A JP30428695A JP30428695A JPH0962325A JP H0962325 A JPH0962325 A JP H0962325A JP 30428695 A JP30428695 A JP 30428695A JP 30428695 A JP30428695 A JP 30428695A JP H0962325 A JPH0962325 A JP H0962325A
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robot
work
relative position
teaching
determination unit
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JP30428695A
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Inventor
Hiroyuki Shibata
浩行 柴田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送中のワークに対して、ロボットが全教示
点に到達可となるようなロボットとワークとの相対位置
を自動的に求める装置の提供。 【解決手段】 ロボット制御変数設定部14で、非同期
状態のロボット教示プログラムを作成し、到達可否判断
部12で、ロボットとワークとの初期相対位置を仮りに
決め、ワーク移動時の教示点位置を求め、全教示点にロ
ボットが到達するか否かを判断し、到達しない点があれ
ば初期相対位置を補正して全教示点に到達する相対位置
を求め、それに基づいてロボット制御変数設定部14で
同期状態のロボット教示プログラムを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットのハンド
が搬送中のワーク(被作業物)に到達できるかどうかを
シミュレーション上で判断するロボット到達可否判断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】生産現場にロボットを導入するに際し、
コンピュータを活用したロボットシミュレーションが実
施される。このロボットシミュレーションの一つに、シ
ミュレーション上で暫定的に決定されたレイアウトにお
いて、ロボットの全教示点への到達可否の判断があり、
1つの教示点でも到達できない教示点があれば、ロボッ
トとワークとの相対位置を含めてレイアウトが変更され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のシミュレーショ
ンを用いたロボット到達可否判断は、静止ワークを対象
にして行われていた。しかし、近年、生産性を向上する
ために、搬送中のワークに対してロボットが作業を行う
ことが要求されるようになり、搬送中のワークに対して
ロボット到達可否(ロボットハンドの到達可否)を判断
する必要が生じている。しかし、搬送中のワークへのロ
ボット到達可否の判断は、教示点が時間と共に変化する
こと、またロボットの教示点間の移動には種々の条件か
らの制限があること、変数の組み合せ方が多数あるこ
と、等により非常に困難であり、試行錯誤を必要として
いる。本発明の目的は、搬送中のワークへのロボット到
達可否をシミュレーション上で判断し得るロボット到達
可否判断装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の装置は次の通りである。 (1) ロボット制御変数設定部と到達可否判断部とを
有するロボットシュミレーション装置を備え、前記ロボ
ット制御変数設定部は、ワーク形状データとロボット制
御変数およびロボット属性情報から非同期状態でのロボ
ット教示プログラムを作成し、かつ前記到達可否判断部
で到達可能と判断されたロボットとワークとの相対位置
とワーク移動速度を考慮して同期状態でのロボット教示
プログラムを作成する手段からなり、前記到達可否判断
部は、ロボットの初期位置、姿勢と目標教示点の非同期
状態での初期位置、姿勢とワーク移動速度とから前記目
標教示点の同期状態での位置、姿勢を算出し、該同期状
態での位置、姿勢をロボットがとり得るか否かを判定
し、とり得なければ非同期状態でのロボットとワークと
の相対位置を補正し、これらの操作を全ての教示点につ
いて行う手段からなる、ロボット到達可否判断装置。 (2) 前記到達可否判断部が、前記非同期状態でのロ
ボットとワークとの相対位置の補正を、ロボットとワー
ク搬送コンベアとの相対位置が不変の条件下で実行する
手段からなる(1)記載のロボット到達可否判断装置。 (3) 前記到達可否判断部が、前記非同期状態でのロ
ボットとワークとの相対位置の補正を、ロボットとワー
ク搬送コンベアとの相対位置が可変の条件下で実行する
手段からなる(1)記載のロボット到達可否判断装置。 (4) 前記到達可否判断部が、前記非同期状態でのロ
ボットとワークとの相対位置の補正を、ロボットとワー
ク搬送コンベアとの相対位置が3次元に可変の条件下で
実行する手段からなる(1)記載のロボット到達可否判
断装置。
【0005】上記(1)の装置は本発明の全ての実施例
に共通な事項であり、該(1)の装置では、ロボットと
ワークとの初期相対位置、姿勢を与えるだけで、搬送中
のワークに対し、ロボットが全教示点に到達して作業を
実行できる相対位置、姿勢を自動的に算出し、同期状態
のロボット教示プログラムを作成できる。そこには、試
行錯誤はなく、瞬時にロボット到達可否が判断され、オ
ンラインへの組込みが可能となる。上記(2)の装置
は、以下の本発明の第1実施例に特有な事項であり、ロ
ボットとコンベアとのワーク流れ方向と直角方向の相対
位置が不変で、ロボットとコンベアとのワーク流れ方向
の相対位置のみを補正して(1次元に補正)、コンベア
を流れてくるワークに対して作業を開始するスタートポ
イントを決定するものである。上記(3)の装置は、以
下の本発明の第2実施例に特有な事項であり、ロボット
とコンベアとの、ワーク流れ方向およびワーク流れ方向
と直角方向の相対位置を補正して(2次元に補正)、ロ
ボットのレイアウトを決定するものである。上記(4)
の装置は、以下の本発明の第3実施例に特有な事項であ
り、ロボットとコンベアとの、ワーク流れ方向およびワ
ーク流れ方向と直角方向並びに該2方向に垂直な方向の
相対位置を補正して(3次元に補正)、ロボットのレイ
アウトを決定するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を3例説
明する。第1実施例はワーク搬送コンベアとロボットと
のワーク搬送方向と直角方向の距離が不変(ワーク搬送
コンベアとロボットとのワーク搬送方向との距離がワー
ク搬送方向にのみ可変)の場合で、第2実施例はワーク
搬送コンベアとロボットとのワーク搬送方向と直角方向
の距離が変わる場合(ワーク搬送コンベアとロボットと
の距離がワーク搬送方向にもそれと直角方向にも可変の
場合)であり、第3実施例はワーク搬送コンベアとロボ
ットとの距離がワーク搬送方向にもそれと直角方向にも
該2方向と垂直な方向にも可変の場合である。本発明の
全実施例に共通な構成部分には、全実施例にわたって同
じ符号を付してある。図1〜図3は第1、第2、第3実
施例の何れにも適用され、図4、図5は第1実施例に適
用され、図6、図7は第2、第3実施例に適用され、図
8は第2実施例のみに適用され、図9は第3実施例のみ
に適用される。
【0007】はじめに、本発明の全実施例に共通な構成
部分について、たとえば図1〜図4、および図5または
図8または図9を参照して説明する。図1、図2に示す
ように、本発明実施例の到達可否判断装置は、ロボット
シミュレーション装置1と、ワーク用のデータ選択部2
およびCAD/CAM装置3と、ロボット用のデータ入
力部4と、連続搬送装置制御ユニット5と、ロボット制
御部6と、ワーク9(被作業物)を連続搬送する連続搬
送装置7(たとえば、コンベア)と、ワーク9に所定の
作業(たとえば、塗装、溶接、組立等)を行うロボット
8(たとえば6軸ロボット)と、からなる。ロボットシ
ミュレーション装置1は、図1に示すように、外部信号
入出力設定部11と、到達可否判断部12と、作業開始
判断部13と、ロボット制御変数設定部14と、を有す
る。ロボットシミュレーション装置は、コンピュータか
らなり、第1実施例の場合は図5の制御ルーチンが、第
2実施例の場合は図8の制御ルーチンが、第3実施例の
場合は図9の制御ルーチンが、それぞれ、コンピュータ
のRAM(RAMディスク)にインストールされてい
る。
【0008】データ選択部2は、図1、図5または図8
または図9のステップ102に示すように、ワーク9に
対応するデータをCAD/CAM装置3に指示し、CA
D/CAM装置3は指示されたデータをロボット制御変
数設定部14に供給する。データ入力部4において、図
1、図5または図8または図9のステップ101、10
3に示すように、ロボット8の教示プログラムに必要な
データ(教示点の位置、姿勢、補間方法、移動速度等)
が入力され、そのデータはロボット制御変数設定部14
に供給される。ロボット制御変数設定部14は、図1、
図5または図8または図9のステップ104に示すよう
に、これらのデータに基づいて非同期状態(ワーク静止
状態)に対するロボット8の教示プログラム(図3参
照)を作成する。この教示プログラムは、静止ワークに
対応する教示点での位置、姿勢、教示点間のロボットハ
ンド移動順序、移動条件を含む。
【0009】到達可否判断部12は、図4、図6におい
て、ロボット8(ハンド)の初期位置、姿勢R1 =(x
R ,yR ,zR ,αR ,βR ,γR )と、目標教示点
(第(a)ポイント)でのロボット(ハンド)の初期位
置、姿勢Pa (xa ,ya ,z a ,αa ,βa ,γa
と、ワークの移動速度=δmm/sec(ただし、ワー
ク移動方向はy軸方向とする)とから、目標教示点(第
(a)ポイント)のロボット(ハンド)の同期状態(ワ
ーク搬送状態)での位置、姿勢Pa'=(xa ,y a +δ
0 ,za ,αa ,βa ,γa )(ただし、t0 はロボ
ットハンドがR1からPa まで移動する時間)を算出
し、該同期状態での位置、姿勢Pa'をロボット8がとり
得るか否か(その位置、姿勢をとる6軸角度θ1
θ2 、θ3 、θ4、θ5 、θ6 が存在するかどうか)を
判定し、もしもとり得ないならば、第1実施例では非同
期状態でのロボットハンドとワークとの相対位置(R1
−Pa )を所定量Pa"=(xa",ya",za")補正し、
第2実施例ではロボットベースとワークとの相対位置
(Ro −Pa )を所定量(X方向にQ1 、Y方向に
2 )補正し、第3実施例ではロボットベースとワーク
との相対位置(Ro −Pa )を所定量(X方向にQ1
Y方向にQ2 、Z方向にQ3 )補正し、これらの操作を
全ての教示点について、ロボットが到達可となる迄繰り
返す手段からなる。(a)ポイントの次の点の(b)ポ
イントの検証においては、(a)ポイントのPa'がR 1
となる。
【0010】到達可否判断部12の演算により、補正量
(第1実施例ではPa"、第2実施例ではQ1 、Q2 、第
3実施例ではQ1 、Q2 、Q3 )から、ロボット8とワ
ーク9との、全教示点にロボットが到達可となる、相対
位置が決定され、この決定された相対位置は作業開始判
断部13に設定される(図5または図8または図9のス
テップ113に対応)。ワーク9とロボット8の相対位
置がオンラインにおいて、設定された相対位置になった
ときに、作業開始判断部13は外部信号入出力設定部1
1に、連続搬送装置制御ユニット5に連続搬送装置7に
対して信号を出させると共に、ロボット制御部6にロボ
ット8に対して信号を出させ、ロボット8と連続搬送装
置7を同期作動させる。
【0011】図1、図5または図8または図9のステッ
プ114に示すように、ロボット制御変数設定部14
は、到達可否判断部12で到達可能と判断されたロボッ
トとワークとの相対位置と、ワーク9の移動速度δ(m
m/sec)、ロボット教示点間移動時間を考慮して、
非同期状態のロボット教示プログラム(図5または図8
または図9のステップ104で作成したもの)から、同
期状態のロボット教示プログラムを作成し、これをロボ
ット制御部6に設定する。ロボット制御部6は、外部信
号入出力設定部11からオン信号を受けると、同期状態
のロボット教示プログラムに従ってロボット8を作動さ
せ、搬送中のワーク9に対してロボット作業(塗装、溶
接、組立等)を行わせる。
【0012】つぎに、本発明の各実施例に特有な構成部
分とその作用(ロボット到達可否判断方法)、およびロ
ボット8の連続搬送装置7との同期動作を説明する。本
発明の第1実施例においては、図5(方法の工程を示し
ている)のステップ101〜104に示すように、ワー
ク形状、ロボット制御変数(補間方法、移動速度等)、
ロボット属性情報(ツール信号)をロボット制御変数設
定部14に送って、非同期状態のロボット教示プログラ
ム(図3に示すもの)を作成する。ついで、ステップ1
05、106で、ロボット初期位置、姿勢R1 と第
(a)ポイントの教示点での非同期状態でのロボット初
期位置、姿勢Pa を仮教示する。また、連続搬送装置7
より得られるワーク9の移動速度δmm/secとロボ
ットハンドの第(a)ポイントまでの移動時間t0 を入
力、算出する(ステップ107、109)。ついで、ス
テップ110で第(a)ポイントの同期状態での位置、
姿勢Pa'を算出する。図4に示すように、初期状態のロ
ボット8のハンド(ツールセンターポイント)の位置、
姿勢をR1 、第(a)ポイントの初期位置、姿勢をPa
(非同期状態での第(a)ポイントの位置、姿勢と同
じ)、t0 秒後の第(a)ポイントの位置、姿勢をPa'
とする。この時、Pa の移動方向(連続搬送装置7の移
動方向と同じ)はy軸正方向とし、その速度をδmm/
secとする。また、Pa 、Pa'の距離をd1 、Rt
a'の距離をd2 とする。PaがPa'に移動する時間t
0 とロボット8のハンドがPa'に移動する時間は等しい
ので、次の関係がある。
【0013】
【数1】
【0014】この操作を全ての教示点に対して順次実施
する(図5のステップ112)。教示点中1つでも到達
不可の教示点が存在すると、ロボット8とワーク9との
相対位置を変化させる(図5のステップ108)。つま
り、第(a)ポイントの補正値Pa"を加え、全ての教示
点に対して到達可と判断されるまで繰り返す。これによ
って、全教示点に対してロボット到達可となるロボット
8とワーク9との相対初期位置が求められる。ロボット
8とワーク9との初期位置を変えて上記操作を行うこと
により、ロボット到達可となるロボット8とワーク9と
の相対位置領域が求まり、その中から適宜の一点を、ス
テップ113で作業開始判断部13に出力し、格納す
る。
【0015】この値は、また、ロボット制御変数設定部
14にシフト量として設定され、このシフト量を考慮し
て、ステップ104で作成しておいた非同期状態でのロ
ボット教示プログラムから、ステップ114にて同期状
態のロボット教示プログラムが作成される。このロボッ
ト教示プログラムはロボット制御変数設定部14で作成
され、ロボット制御部6に出力される。ワーク9が連続
搬送装置7で搬送されてきて、ロボット8との距離が作
業開始判断部13に設定されたロボットとワークとの相
対位置に等しい位置まできたことが図示略の検知手段に
よって検知されると、作業開始判断部13は外部信号入
出力設定部11を介してロボット8を作動開始させ、ワ
ーク9に同期してロボット8を作動させ、ロボット作業
(塗装、溶接、組立等)を行わさせる。
【0016】本発明の第2実施例においては、図8のス
テップ101〜104に示すように、ワーク形状、ロボ
ット制御変数(補間方法・移動速度等)、ロボット属性
情報(ツール信号)をロボット制御変数設定部14に送
って、非同期状態のロボット教示プログラム(図3に示
すもの)を作成する。ついで、ロボットベースの初期位
置・姿勢R0 =(xR0,yR0,zR0,αR0,βR0
γR0)とロボットハンドの初期位置、姿勢R1 との関係
式R1 =kR0 から(ステップ201、202)、ロボ
ットハンドの初期位置、姿勢R1 を算出し(ステップ1
05)、第(a)ポイントの教示点の非同期状態でのロ
ボットの初期位置、姿勢を仮教示する(ステップ10
6)。また、連続搬送装置7より得られるワーク9の移
動速度δ(mm/sec)とロボットハンドの第(a)
ポイントまでの移動時間t0 を入力し、算出する(ステ
ップ107、ステップ109)。ついで、第(a)ポイ
ントの同期状態での位置、姿勢Pa'を算出する(ステッ
プ110)。ついで、初期状態のロボット8のハンドの
位置、姿勢をR1 、第(a)ポイントの初期位置、姿勢
をPa 、t0 秒後の第(a)ポイントの位置、姿勢をP
a'とする。この時、Pa の移動方向(連続搬送装置7の
移動方向は同じ)はY軸正方向とし、その移動速度をδ
(mm/sec)とする。また、Pa a'の距離を
1 、R1 a'の距離をd2 とする。Pa がPa'に移動
する時間t0 とロボット8のハンドがPa'に移動する時
間は等しいので、次の関係式がある。
【0017】
【数2】
【0018】図7において、この操作を全ての教示点に
対して順次実施する。教示点中1つでも到達不可能の教
示点が存在すると、ロボットハンドR1 からその教示点
(たとえばPa"とする)に向かうベクトルをV1 とす
る。そのベクトルV1 のX1 軸要素の絶対値をDx
し、Y1 軸要素の絶対値をDy とする(ステップ20
3)。ここで、Dx 、Dy はつぎの式によって表され
る。
【0019】
【数3】
【0020】ついで、Dx とDy の絶対値を比較して、
x ≧Dy ならば、ロボット初期位置、姿勢R0 の補正
値Q1 をR0 のxR0に、ロボットをワークに近づける方
向に、加える(ステップ205)。Dx <Dy ならば、
ロボット初期位置、姿勢R0の補正値Q2 をR0 のyR0
に加える(ステップ206)。全ての教示点に対して到
達可と判断されるまで繰り返す。ここでR0 の要素
R0、yR0のうちDx とD y の大きい方に対応する要素
を補正するようにしたのは、第aポイントへの到達可能
がより容易に達成されるからである。これによって、全
教示点に対してロボット到達可となるロボット8とワー
ク9との相対初期位置が求められる。ロボット8とワー
ク9との相対位置領域が求まり、その中から適宜の1点
を、作業開始判断部13に出力し、格納する。この値
は、ロボット制御変数設定部14にシフト量として設定
され、このシフト量を考量して、非同期状態でのロボッ
ト教示プログラムから、同期状態のロボット教示プログ
ラムが作成される。このロボット教示プログラムはロボ
ット制御変数設定部14で作成され、ロボット制御部6
に出力される。ワーク9が連続搬送装置7で搬送されて
きて、ロボット8との距離が作業開始判断部13に設定
されたロボット8とワーク9との相対位置に等しい位置
まできたことが検知されると、作業開始判断部13は外
部信号入出力設定部11を介してロボット8を作動開始
させ、ワーク9に同期してロボット8を作動させ、ロボ
ット作業(塗装・溶接・組立等)を行わさせる。
【0021】本発明の第3実施例においては、図9のス
テップ101〜104に示すように、ワーク形状、ロボ
ット制御変数(補間方法・移動速度等)、ロボット属性
情報(ツール信号)をロボット制御変数設定部14に送
って、非同期状態のロボット教示プログラム(図3に示
すもの)を作成する。ついで、ロボットベースの初期位
置・姿勢R0 =(xR0,yR0,zR0,αR0,βR0
γR0)とロボットハンドの初期位置、姿勢R1 との関係
式R1 =kR0 から(ステップ301、302)、ロボ
ットハンドの初期位置、姿勢R1 を算出し(ステップ1
05)、第(a)ポイントの教示点の非同期状態でのロ
ボットの初期位置、姿勢を仮教示する(ステップ10
6)。また、連続搬送装置7より得られるワーク9の移
動速度δ(mm/sec)とロボットハンドの第(a)
ポイントまでの移動時間t0 を入力し、算出する(ステ
ップ107、ステップ109)。ついで、第(a)ポイ
ントの同期状態での位置、姿勢Pa'を算出する(ステッ
プ110)。ついで、初期状態のロボット8のハンドの
位置、姿勢をR1 、第(a)ポイントの初期位置、姿勢
をPa 、t0 秒後の第(a)ポイントの位置、姿勢をP
a'とする。この時、Pa の移動方向(連続搬送装置7の
移動方向は同じ)はY軸正方向とし、その移動速度をδ
(mm/sec)とする。また、Pa a'の距離を
1 、R1 a'の距離をd2 とする。Pa がPa'に移動
する時間t0 とロボット8のハンドがPa'に移動する時
間は等しいので、次の関係式がある。
【0022】
【数4】
【0023】図7において、この操作を全ての教示点に
対して順次実施する。教示点中1つでも到達不可能の教
示点が存在すると、ロボットハンドR1 からその教示点
(たとえばPa"とする)に向かうベクトルをV1 とす
る。そのベクトルV1 のX1 軸要素の絶対値をDx
し、Y1 軸要素の絶対値をDy とし、Z1 軸要素の絶対
値をDz とする(ステップ303)。ここで、Dx 、D
y 、Dz はつぎの式によって表される。
【0024】
【数5】
【0025】ついで、Dx とDy とDz の絶対値を比較
して、Dx が最大ならば、ロボット初期位置、姿勢R0
の補正値Q1 をR0 のxR0に加えてロボットをワークに
近づけ(ステップ305)、Dy が最大ならば、ロボッ
ト初期位置、姿勢R0 の補正値Q2 をR0 のyR0に加え
てロボットをワークに近づけ(ステップ306)、D z
が最大ならば、ロボット初期位置、姿勢R0 の補正値Q
3 をR0 のzR0に加えてロボットをワークに近づけ(ス
テップ307)。そして、全ての教示点に対して到達可
と判断されるまで繰り返す。ここでR0 の要素xR0、y
R0、zR0のうちDx とDy とDz とのうち最大なものに
対応する要素を補正するようにしたのは、第aポイント
への到達可能がより容易に達成されるからである。これ
によって、全教示点に対してロボット到達可となるロボ
ット8とワーク9との相対初期位置が求められる。ロボ
ット8とワーク9との相対位置領域が求まり、その中か
ら適宜の1点を、作業開始判断部13に出力し、格納す
る。この値は、ロボット制御変数設定部14にシフト量
として設定され、このシフト量を考量して、非同期状態
でのロボット教示プログラムから、同期状態のロボット
教示プログラムが作成される。このロボット教示プログ
ラムはロボット制御変数設定部14で作成され、ロボッ
ト制御部6に出力される。ワーク9が連続搬送装置7で
搬送されてきて、ロボット8との距離が作業開始判断部
13に設定されたロボット8とワーク9との相対位置に
等しい位置まできたことが検知されると、作業開始判断
部13は外部信号入出力設定部11を介してロボット8
を作動開始させ、ワーク9に同期してロボット8を作動
させ、ロボット作業(塗装・溶接・組立等)を行わさせ
る。
【0026】
【発明の効果】請求項1の装置によれば、ワークとロボ
ットとの相対位置を仮りに決定すると、搬送中のワーク
に対しロボットが全ての教示点に対して到達可となる相
対位置を自動的に算出し、設定することができる。その
結果、従来のように人手によって試行錯誤により多大の
時間を費してロボット到達可否を検証しなくて済み、瞬
時に相対位置を決定でき、オンラインへの組み込みも可
能となる。請求項2の装置によれば、ワークとロボット
ハンドとの、ワーク搬送方向の相対位置を変化させるこ
とにより、上記効果を達成でき、ロボット作動のスター
トポイントを決定できる。請求項3の装置によれば、ワ
ークとロボットベースとの、ワーク搬送方向およびそれ
と直交方向の相対位置を変化させることにより、上記効
果を達成でき、ロボットのレイアウトを決定できる。請
求項4の装置によれば、ワークとロボットベースとの相
対位置を3次元に変化させることにより、上記効果を効
率よく達成でき、ロボットの最適なレイアウトを決定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2、第3実施例の何れにも適
用可能なロボット到達可否判断装置の全体系統図であ
る。
【図2】図1のロボットの作業状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図1の非同期状態でのロボット教示プログラム
の内容を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の装置における教示点の初
期位置と移動後の位置との関係を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の装置を用いて行われるロ
ボット到達可否判断方法の工程図である。
【図6】本発明の第2、第3実施例の装置における教示
点の初期位置と移動後の位置との関係を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例の補正量Dx 、Dy 、およ
び第3実施例の補正量Dx 、D y 、Dz を3次元で示し
た図である。
【図8】本発明の第2実施例の装置を用いて行われるロ
ボット到達可否判断方法の工程図である。
【図9】本発明の第3実施例の装置を用いて行われるロ
ボット到達可否判断方法の工程図である。
【符号の説明】
1 ロボットシミュレーション装置 2 データ選択部 3 CAD/CAM装置 4 データ入力部 5 連続搬送装置制御ユニット 6 ロボット制御部 7 連続搬送装置 8 ロボット 9 ワーク(被作業物) 11 外部信号入出力設定部 12 到達可否判断部 13 作業開始判断部 14 ロボット制御変数設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/00 G05B 19/403 C 3/12 305 19/42 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボット制御変数設定部と到達可否判断
    部とを有するロボットシュミレーション装置を備え、 前記ロボット制御変数設定部は、ワーク形状データとロ
    ボット制御変数およびロボット属性情報から非同期状態
    でのロボット教示プログラムを作成し、かつ前記到達可
    否判断部で到達可能と判断されたロボットとワークとの
    相対位置とワーク移動速度を考慮して同期状態でのロボ
    ット教示プログラムを作成する手段からなり、 前記到達可否判断部は、ロボットの初期位置、姿勢と目
    標教示点の非同期状態での初期位置、姿勢とワーク移動
    速度とから前記目標教示点の同期状態での位置、姿勢を
    算出し、該同期状態での位置、姿勢をロボットがとり得
    るか否かを判定し、とり得なければ非同期状態でのロボ
    ットとワークとの相対位置を補正し、これらの操作を全
    ての教示点について行う手段からなる、ことを特徴とす
    るロボット到達可否判断装置。
  2. 【請求項2】 前記到達可否判断部が、前記非同期状態
    でのロボットとワークとの相対位置の補正を、ロボット
    とワーク搬送コンベアとの相対位置が不変の条件下で実
    行する手段からなる請求項1記載のロボット到達可否判
    断装置。
  3. 【請求項3】 前記到達可否判断部が、前記非同期状態
    でのロボットとワークとの相対位置の補正を、ロボット
    とワーク搬送コンベアとの相対位置が可変の条件下で実
    行する手段からなる請求項1記載のロボット到達可否判
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記到達可否判断部が、前記非同期状態
    でのロボットとワークとの相対位置の補正を、ロボット
    とワーク搬送コンベアとの相対位置が3次元に可変の条
    件下で実行する手段からなる請求項1記載のロボット到
    達可否判断装置。
JP30428695A 1994-12-06 1995-11-22 ロボット到達可否判断装置 Pending JPH0962325A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009269134A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Denso Wave Inc 視覚検査装置のシミュレーション装置
WO2011069403A1 (zh) * 2009-12-07 2011-06-16 奇瑞汽车股份有限公司 一种冲压自动化生产线监控及运动仿真系统
CN110053049A (zh) * 2019-04-22 2019-07-26 珠海格力智能装备有限公司 机器人轨迹精度的确定方法及装置、工业机器人

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