JP2771985B2 - 物品処理装置 - Google Patents

物品処理装置

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JP2771985B2
JP2771985B2 JP63075172A JP7517288A JP2771985B2 JP 2771985 B2 JP2771985 B2 JP 2771985B2 JP 63075172 A JP63075172 A JP 63075172A JP 7517288 A JP7517288 A JP 7517288A JP 2771985 B2 JP2771985 B2 JP 2771985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、物品処理装置に関し、更に詳しくは例えば
紙葉類の束のような多様な種類を有し、且つ、多数の数
量を有する物品を受入れて種々の処理を行う物品処理装
置に関する。
(従来の技術) この種の物品処理装置の従来例を第15図及び第16図を
参照して説明する。
第12図は物品の一例である紙葉類(銀行券)の束T
(銀行券100枚を1把とし、この把を10把大帯で束ねた
もの)の処理状態を示すものであり、市中銀行101から
例えば中央銀行102へ運び込まれる束Tは、この中央銀
行102の受入部103において券種,数量,出所印(銀行
員)等が確認,記帳された後、金庫104に一旦搬入され
る。そして、鑑査機105において銀行券の枚数や真偽等
の鑑査処理が実行された後、再び金庫104に搬入され、
この後払出部106から市中銀行101に対して払出処理され
るようになっている。
ところで、上述した受入部103における束Tの処理は
以下の如くである。即ち、第15図に示すように受入部10
3には大型の受入テーブル107が配置されており、市中銀
行101から運び込まれるように受入れ部103には大型の受
入テーブル107が配置されており、市中銀行101が運び込
まれる多数、かつ他種類(1万円,5千円,千円)の束T
は、まず受入テーブル107上に手作業で山積みされる。
次に、山積みされた多数の束Tは長尺の搬送台108上を
同図に示す矢印方向Xに一束づつ手作業で搬送されつつ
この搬送台108の近傍に位置する係員の確認,記帳に供
され、更に重量計109により重量測定された後、搬送台1
08の突出端部で例えば5束づつ列設される。
そして、この状態から、手動操作による移送板110に
よりy方向に押され、一定容積を有する容箱に箱詰され
る。
しかしながら、上述したような従来の処理方式では、
容箱への束Tの箱詰作業に際して、この容箱の外面に例
えば束数、券種,金額,日付等の処理情報やこの容箱の
仕分先を示す仕分情報を手作業で書込むものであるた
め、書込み作業が煩雑であると共に誤記等が生じ易く箱
詰作業以後の鑑査処理や仕分処理に支障が生じるという
問題があった。また、束を収納した容箱を金庫内に保管
する際には、容箱の保管場所を捜さなければならず非常
に面倒な作業であった。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように従来の処理方式では、容箱に対する処
理情報や仕分先の記入作業が煩雑で、かつ正確性に欠け
るという問題がある。
そこで本発明は、収納体としての容箱に対して処理情
報,仕分情報を自動的に、かつ正確に付与することがで
きる物品処理装置を提供しようとするものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明は、同一種類であっ
て第1の数量の紙葉類を第1の帯にて把として施封し、
この把を複数集合せしめて第2の帯にて施封してなる束
を受入れる受入手段と、この受入手段で受入れるべき前
記束を構成する紙葉類の種類及び束の数量の情報を設定
入力する入力手段と、予め束の長さ及び束を構成する把
の数量を設定する設定手段と、前記受入手段で受入れた
前記束の長さを検知する第1の検知手段と、前記受入手
段で受入れた前記束を構成する紙葉類の種類を検知する
第2の検知手段と、前記受入手段で受入れた前記束を構
成する把の数量を計数する第3の検知手段と、前記第1
乃至第3の検知手段による検知結果が前記入力手段での
設定入力結果及び前記設定手段での設定内容と一致する
か否かを判断し、この判断から前記受入手段で受入れた
束が正常か否かを判断する判断手段と、この判断手段で
の判断により正常と判断された束に対して押印処理を施
す押印手段と、からなることを特徴とするものである。
(作用) 以下に上記構成の装置の作用を説明する。前記物品処
理装置においては、まず束を受入手段にて受入れるに際
して、入力手段より受入れるべき束を構成する紙葉類の
種類及び束の数量の情報を設定入力する。また、予め束
の長さ及び束を構成する把の数量を設定手段にて設定す
る。前記受入手段で受入れた前記束の長さを第1の検知
手段にて検知し、前記受入手段で受入れた前記束を構成
する紙葉類の種類を第2の検知手段で検知し、更に前記
受入手段で受入れた前記束を構成する把の数量を第3の
検知手段で計数する。判断手段は、これら第1乃至第3
の検知手段による検知結果が前記入力手段での設定入力
結果及び前記設定手段での設定内容と一致するか否かを
判断し、この判断から前記受入手段で受入れた束が正常
か否かを判断する。この判断手段での判断により正常と
判断された束に対して押印処理を施す。
(実施例) 以下に本発明の実施例を第1図乃至第14図を参照して
説明する。
第1図は本実施例の物品処理装置1を示すものであ
る。
この物品処理装置1は、物品の一種としての紙葉類
(金額券)の束T(大帯Kにより施封されている)を受
入れて種々の処理を行ないこれを送り出す束処理装置2
と、この束処理装置2から送られてくる正常物品として
の束Tを収容する容箱処理装置3とを具備している。
前記束処理装置2は、第1図乃至第4図に示すように
前記束Tを受入れる受入手段としての束投入部4と、こ
の束Tを同図に示す矢印Y方向に搬送するコンベア5aを
用いた束搬送部5と、前記コンベア5aの放出端近傍に配
置され束Tの券種(1万円,5千円,千円)を個別に検知
する検知手段を構成する券種検知部6(詳細は後述す
る)と、この券種検知部6と隣り合う状態で配置され束
Tの長さLを検知する検知手段を構成する長さ検知部7
(詳細は後述する)とが設けられている。
これら券種検知部6及び長さ検知部7に一端が配置さ
れた束搬送コンベア(第1図には図示せず)8とが設け
られており、この束搬送コンベア8の搬送路上には、束
Tを構成する把t(小帯kにより施封されている)の数
を計数する把計数部9(これは長さ検知部7と同様な構
成を有している)が配置されている。
束搬送コンベア8の最終端には束Tに出納印を押印す
る押印部10が配置され、前記押印部10の近傍には束搬送
コンベア8から束Tを5束毎に受取る5束集積部11が設
けられている。この5束集積部11と対向して矢印X1方向
に送り出される束Tを5束毎に受取る5束バッファ12が
設けられており、更に5束バッファ12の後段には5束の
束Tを取込んでこれを容箱処理装置3へ送り込む5束収
箱部13が設けられている。
前記5束集積部11の反対側には異常物品と判別され排
除される束T′を集積するリジェクト束集積部14が配置
されている。
また、このリジェクト束集積部14の上方に配置されキ
ー入力により束Tの券種,束Tの数量,日付,時刻等の
設定情報をキー入力する入力手段としての操作パネル15
が設けられていると共に、前記5束集積部11の後方位置
には液晶パネル等の表示手段16と、後述するような各種
制御部等を内蔵している制御ボックス17とが配置されて
いる。
尚、第1図乃至第4図には図示してないが、この束処
理装置2は伝票プリンタ18(詳細は後述する)を具備し
ている。
前記券種検知部6は、第6図に示すように、前記束搬
送部5のコンベア5aの放出端近傍に若干傾斜して配置し
た透明のガラス板20と、このガラス板20の下方に撮像面
をガラス板20に向けて配置した撮像カメラ(TVカメラ)
21とを具備している。
この撮像カメラ21により撮像した束Tの底面の画像を
第7図に示すように表示手段16に表示することにより、
束Tを構成する紙葉類の券種が視覚判別可能に構成され
ると共に、前記画像情報を後述する判別手段40に送るよ
うになっている。尚、前記搬送コンベア8はガラス板20
に対して搬送面を直交する状態で配置されている。
前記長さ検知部7及び把計数部9の構成は第8図に示
すとおりである。すなわち、この長さ検知部7は、前記
ガラス板20と同様な傾斜配置で、且つ、束Tの幅Wより
も長さが短いガラス板22が設けられている。そして、こ
のガラス板22に対して直交方向に配置された搬送コンベ
ア8が設けられており、コンベア8と対向する位置には
搬送される束Tに対し所定間隔を有する状態に配置され
た例えば6角形の回転ミラ23及び2個の受光素子24a,24
bを具備した受光光学系25が設けられている。この受光
光学系25の下方にはレーザ光を回転ミラ23に向けて放射
するレーザ光源26が配置されている。把計数部9も同様
の構成である。
そして、第8図及び第9図に拡大して示すように回転
ミラー23を回転させつつレーザ光源26からこの回転ミラ
ー3に向けてレーザ光を放射し、回転ミラー23による反
射光により束Tの小帯部分を走査する。すると、束Tを
構成する各把tを施封している小帯kの角部分(把の境
界部分)は丸見を有しているため、小帯部分からの強い
反射光と、各小帯kの境界部分からの弱い反射光とを得
ることができ、この相違に基づき第10図に示す波形の電
気信号が受光素子24a,24bにより得られる。そして、こ
れを基に後述する判別手段40により把tの数が例えば予
め設定された10個有るか否か、又、束Tの長さLが予め
設定された値となるか否かの判別を行うようになってい
る。
この場合に、把tの数が10個有り、長さLが設定値で
あれば、判別手段40によりこのときの束Tは正常物品
と、又、把tの数が10個未満又は11個以上であったり、
長さLが設定値から大きくはずれていればこのときの束
Tは異常物品と判別されるようになっている。
次に、前記容箱処理装置3について第5図及び第11図
を参照して説明する。
この容箱処理装置3は、全体形状が略直方体状に形成
された装置本体30と、この装置本体30の上面に設けたベ
ルトコンベア式の空容箱搬送部31と、装置本体30の束処
理装置2側の端部に配置され、空容箱搬送部31により矢
印X2方向に搬送されてくる開口部を束処理装置2側に向
けた収納体としての容箱Cを受取ってこれを垂直下方に
下降させる容箱下降部32と、この容箱下降部32により下
降してくる容箱Cに対し前記5束収箱部13により5束の
束Tが送り込まれた段階で、この容箱Cを第2図に示す
X1方向に移送するローラコンベア33と、このローラコン
ベア33の端部に配置され束Tを収容済の容箱Cをその開
口部が上方を向くように回転させる容箱回転部34と、回
転処理された容箱Cを更にX1方向に搬送するベルトコン
ベア35と、装置本体30の他方の端部側に配置されベルト
コンベア35により運ばれてくる容箱Cを受取る収容済容
箱排出部36と、この収容済容箱排出部36の側方に配置さ
れた処理情報付与手段54とを具備している。そして、こ
の収容済容箱排出部36に送られてきた容箱Cは人手によ
りこの装置本体30の外部に取出されると共に、蓋C1によ
り施蓋されるようになっている。
前記処理情報付与手段54は、束T5束分の券種,束数,
金額,日付等の処理情報や仕分け銀行名等のような仕分
情報をシートS1,S2を容箱用プリンタ37から取込んでこ
れらを容箱Cの外側面に第11図(c)に示す如く自動的
に貼付するプリントシート貼付手段38とを具備してい
る。
ここで、容箱Cに対する束Tの収容形態について第11
図(a),(b)を参照して説明する。
この容箱Cは、第2図に示すローラコンベア33上に運
ばれた状態で前記5束T収箱部13から5束の束Tを受取
るようになっている。これらの束Tを説明の便宜上T1
至T5とする。
前記5束収箱部13の5束下降機構部(図示せず)は、
5束バッファ12から束Tを5束1群(T1乃至T5)として
受取り、これらを5束収箱機構部(図示せず)に送る。
5束収箱機構部は、束T1乃至T5を第11図(a)に示すよ
うに束T1,T3が下段で、束T2,T4,T5が上段となる状態
で、かつ束T2及び束T5の向きを他の束T1,T3,T4と90度
異ならせた状態で積み上げた後、これらの束T1乃至T5
第11図(b)に示すように容箱Cに対し矢印方向から押
し込む。
この場合に、束T2,T5の向きを他の束T1,T3,T4の向
きと異ならせたのは、容箱処理装置3における容箱回転
部34により束T1乃至T5を収容した容箱Cを回転させ開口
部を上方に向けた際、各束T1乃至T5に付されている受入
印(第11図(a),(b)において○印を付して示す)
をこの容箱Cの上方から容易に視認し得るようにするた
めである。
第12図は、前記伝票プリンタ18によるプリント形態を
示すものである。即ち、この伝票プリンタ18は、日付,
券種,束数,時刻,機械番号,伝票番号,金額,キーイ
ン額,合計金額を用紙(ジャーナル)にプリントアウト
するようになっている。
次に、この装置の制御系について、第13図を参照して
説明する。
この制御系は、主制御部(CPUを含む)41,動作プログ
ラムを格納しているプログラムメモリ42,この装置の処
理データを記憶するデータメモリ43から成る判別手段40
を有し、この判別手段40の主制御部41に制御操作パネル
15,表示手段16,伝票プリンタ18が接続されている。
更に、主制御部41に束制御部44,券種検知制御部45,把
計数検知制御部46,5束制御部47及び容箱制御部48をそれ
ぞれ接続している。
そして、束制御部44により、前記束投入部4,束搬送部
5,押印部10及びリジェクト束集積部14の制御を行うと共
に、これらにより第1の物品区分処理手段51を構成して
いる。
又、前記5束制御部47により、前記5束集積部11,5束
バッファ,5束収箱部13を制御すると共に、これらにより
第2の物品区分処理手段52を構成している。
更に、前記券種検知制御部45により券種検知部6,長さ
検知部7を、把計数検知制御部46により把計数部9をそ
れぞれ制御すると共に、これらにより物品検知手段53を
構成している。
また、前記容箱制御部48は、前記容箱処理装置3の各
部をそれぞれ制御するようになっている。
次に、上記構成の装置の作用を第14図に示すこの装置
の動作を示すフローチャートをも参照して説明する。
この装置のオペレータは、先ず、予め市中銀行等から
通知されたこの装置で処理すべき物品としての銀行券の
束Tに関する券種毎の金額や、処理後に仕分すべき銀行
名等の仕分情報を操作パネル15から入力する。
この場合に、この装置に投入せず人手作業により処理
する束Tについての券種,金額等についても操作パネル
15から入力することもでき。操作パネル15に入力された
券種,金額の情報は、主制御部41による制御の基に表示
手段16に送られ表示される。
これにより、銀行券の束Tを引渡す人及び受取る人双
方が視覚によりこれらを確認できる。
次に、オペレータは、受入れた束Tを束投入部4に第
1図に示す状態で多数列設配置した後この装置を始動す
る。この段階では主制御部41の制御の基に表示手段16の
表示情報は消去される。
この装置が始動すると、先ず、束搬送部5により各束
Tは1束毎にY方向に間欠的に搬送され、各束Tが長さ
検知部7に至ってここで第8図乃至第10図に示す態様で
その長さLが測定される。更に、各束Tは券種判別部6
に至りここでその券種が判別される。
上述した長さL及び券種の判別結果は判別手段40に送
られる。
この後、各束Tは搬送コンベア8によりX1方向に搬送
され第1図に示す位置を通過する。そして、このと
き、把計数部9が動作し束Tを構成する把tの数が計数
される。尚、このとき、把計数部9は束Tが容箱Cに収
納可能な形態であるか否かも検知する。把計数部9の計
数結果も判別手段40に送られる。
判別手段40の主制御部41は、前記長さL,券種及び把数
の各情報を取込んで金額を算出し、上述した操作パネル
15からの入力情報(設定券種,設定金額の情報)と照合
し、券種が合致し、かつ10把の把数があることを確認し
た束Tを正常物品と判別する。この判別結果により、押
印部10はこの束Tに対して出納印を押印する。そして、
この束Tは5束集積部11に取込まれて行く。このような
動作が次々と繰り返され、正常物品としての束Tは5束
集積部11に列設されて行くと共に、束Tの数及び金額,
合計金額が表示手段16により表示される。
一方、判別手段40の主制御部41が、前記長さL,券種,
把数の情報を取込み照合動作をした結果、長さLが長す
ぎたり、短かすぎたりした場合、券種が設定券種と異な
っていた場合、把数が10把未満又は11把以上あった場合
には、このときの束Tは異常物品であると判別され、こ
のとき、束Tはリジェクト束集積部14に排出される。こ
の場合の排出束数を表示手段16により表示するようにす
ることもできる。
次に、上述した5束集積部11に正常物品としての束T
が5束集積した状態になると、これらの束T1乃至T5は矢
印X1方向に押されて5束バッファ12に至り、更に5束収
箱部13により、容箱処理装置3に送り込まれる。
このときの5束収箱部13の容箱Cに対する収納動作は
既述した如く第11図(a),(b)に示す態様で実行さ
れる。
そして、容箱処理装置3においては、一つの容箱Cに
束Tから5束収容されると、この容箱Cはローラコンベ
ア33によるX1方向への移送,容箱回転部34による回転動
作,ベルトコンベア35によるX1方向への移送が順次行わ
れて、この容箱Cは収容済容箱排出部36に送られる。
そして、この位置で主制御部41による制御の基に容箱
用プリンタ37はこのときの容箱Cに収納している各束T
の券種,束数,金額及び処理日付をプリントシートS1
印字し、さらに仕分情報をプリントシートS2に印字す
る。これら両シートS1,S2は、直ちにプリントシート貼
付手段38により容箱Cの外側面に貼付される。
この後、この容箱Cは人手による運び出しを待機する
状態になる。
一方、収容済の容箱Cがローラコンベア33により容箱
下降部32から送り出された段階で、この容箱下降部32は
次の空容箱Cを支持しつつ前記5束収箱部13に対峙させ
る容箱切換動作を実行し、次の5束の待機状態とする。
このように、この装置のオペレータは、空容箱を装置
本体30の上面に載せると共に、第5図に示す装置本体30
の右側から束Tを収容済の容箱Cを取出すものであるた
め、容箱Cの処理手順,整理等がし易くなり作業能率が
高まる。
装置本体30から取出された束Tを収容済の容箱Cは、
収容済の内容を記入した証紙を人手により貼付され更に
蓋C1により施蓋されて金庫等に保管される。
このようにして、本実施例装置のある券種の束Tに対
する一連の動作が終了する。この後、オペレータは、操
作パネル15により次の券種等の指定を行い、これ以後上
述した処理を繰返す。この段階で前記5束集積部11や容
箱Cに5束未満の束Tが残り、5束集積の状態、即ち、
満杯状態を待機している場合が生じるが、このような場
合には、前者は人手により5束未満の束Tを除去し、後
者は容箱処理装置3の動作で当該容箱Cが自動的に排出
される。
一方、この装置による処理が終了した段階では、オペ
レータは操作パネル15から運転停止を指示する。これに
より、この装置の運転が終了するが、全ての処理に関す
る情報(データ)は、データメモリ43に記憶されてお
り、この装置は操作パネル15から設定情報と、この装置
で実際に処理したデータとの照合を行う。
そして、照合結果が一致していれば、前記伝票プリン
タ18により第12図に示す内容のジャーナルを発行し、次
の取引の準備を完了させる。一方、照合結果が不一致の
場合には、表示手段16において、不一致である旨の表示
を点滅させ、この段階でこの装置は動作プログラムに基
き電気的にロック状態となる。このロック状態を解除す
るには、図示していないが操作パネル15の確認キーを押
下する。そして、適正な処理、例えば初期入力データの
修正等を行い、更に操作パネル15の復帰スイッチ(図示
せず)を押下することにより、準備完了状態となる。
本実施例装置の中で、更に自動化が可能な部分として
は、容箱の自動装填(自動開蓋)及び自動搬出(自動閉
蓋)等を挙げることができる。
又、取引データの初期入力に関しても束持ち込み側の
係員が情報媒体(OCR用紙,磁気カード,フロッピーデ
ィスク,ICカード,レーザカード等)に予め持込束のデ
ータを書込んだものを持参し、本実施例装置でその情報
媒体の読取装置を付加して自動入力可能な装置とした
り、束持込み側と取込み側とを電話回線を利用したオン
ラインで接続し、データの転送を行うようにすることも
可能である。
更に、この装置に各種券種の束を混合した状態で投入
し、それを券種毎に分類区分し、複数用意した容箱処理
装置の各容箱に券種別に収箱するようにすることも可能
である。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、
その要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
本発明の応用例としては、例えば同一品種の本を特定
個数束ねてこれを箱詰めする書籍箱詰装置の他、宅配便
の仕分箱詰装置等が考えられる。
この仕分箱詰装置は、例えば宅配物品の配達先コード
(バーコード)を読取り、これを基に複数個の仕分け箱
(ダンボール箱)に宅配物品を収容し、箱に仕分先を印
字した紙を自動貼付し又はインクジェットプリンタによ
り箱に直接印字するように構成するものである。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、以下の効果を奏
する。
以上のような本発明によれば、把を所定数束ねた束を
処理し、受入れた束の長さ、束を構成する紙葉類の種類
及び把の数量を検知して、入力された情報との関係で、
束の正否を判断し、正常と判断された束に対して押印を
施すことにより、処理情報の付加を自動的に行うもので
あるから、処理の正確性を期することができ、処理効率
のアップに寄与できる物品処理装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例装置を示す一部省略斜視図、第
2図は束処理装置の正面図、第3図は同装置の平面図、
第4図は同装置の側面図、第5図は同装置における容箱
処理装置を示す概略側面図、第6図は同装置における券
種検知部による検知結果の表示状態を示す平面図、第7
図は同上の券種検知部による検知結果の表示状態を示す
平面図、第8図は同装置における長さ検知部及び歯計数
部の構成を示す概略側面図、第9図は同上の信号検出原
理を示す拡大説明図、第10図は同上の検知信号を示す波
形図、第11図(a)は同装置における5束収箱部による
束の集積状態を示す側面図、第11図(b)は容箱に対す
る束の収容状態を示す断面図、第11図(c)は束収容箱
にプリントシートを貼付した状態を示す斜視図、第12図
は同装置におけるによる伝票プリンタによる印字を示す
説明図、第13図は本実施例装置の制御系を示すブロック
図、第14図は同装置の処理動作を示すフローチャート、
第15図は一般的な銀行券束の処理状況を示す説明図、第
16図は従来の物品処理装置の一例を示す平面図である。 1…物品処理装置、15…操作パネル、16…表示手段、40
…判別手段、51…第1の物品区分処理手段、52…第2の
物品区分処理手段、54…処理情報付加手段。
フロントページの続き (72)発明者 芦川 芳昭 神奈川県川崎市幸区柳町70 株式会社東 芝柳町工場内 (72)発明者 塩谷 正敏 神奈川県川崎市幸区柳町70 株式会社東 芝柳町工場内 (72)発明者 宮野 利行 神奈川県川崎市幸区柳町70 株式会社東 芝柳町工場内 (72)発明者 若生 二郎 神奈川県川崎市幸区柳町70 株式会社東 芝柳町工場内 (56)参考文献 特開 昭51−149094(JP,A) 特開 昭60−193826(JP,A) 特開 昭59−74019(JP,A) 実開 昭61−4789(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 61/26 G07D 1/00 - 7/00 B07C 5/36 B65G 47/49

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一種類であって第1の数量の紙葉類を第
    1の帯にて把として施封し、この把を複数集合せしめて
    第2の帯にて施封してなる束を受入れる受入手段と、 この受入手段で受入れるべき前記束を構成する紙葉類の
    種類及び束の数量の情報を設定入力する入力手段と、 予め束の長さ及び束を構成する把の数量を設定する設定
    手段と、 前記受入手段で受入れた前記束の長さを検知する第1の
    検知手段と、 前記受入手段で受入れた前記束を構成する紙葉類の種類
    を検知する第2の検知手段と、 前記受入手段で受入れた前記束を構成する把の数量を計
    数する第3の検知手段と、 前記第1乃至第3の検知手段による検知結果が前記入力
    手段での設定入力結果及び前記設定手段での設定内容と
    一致するか否かを判断し、この判断から前記受入手段で
    受入れた束が正常か否かを判断する判断手段と、 この判断手段での判断により正常と判断された束に対し
    て押印処理を施す押印手段と、 からなることを特徴とする物品処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51149094A (en) * 1976-05-08 1976-12-21 Toshiba Corp Automatic depositting machine
JPS60193826A (ja) * 1984-03-07 1985-10-02 凸版印刷株式会社 紙葉類の自動貼付装置
JPS614789U (ja) * 1984-06-14 1986-01-13 株式会社東芝 紙葉類区分集積装置

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