JP2771867B2 - 鉱物繊維吸音板の製造方法 - Google Patents

鉱物繊維吸音板の製造方法

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JP2771867B2
JP2771867B2 JP1297112A JP29711289A JP2771867B2 JP 2771867 B2 JP2771867 B2 JP 2771867B2 JP 1297112 A JP1297112 A JP 1297112A JP 29711289 A JP29711289 A JP 29711289A JP 2771867 B2 JP2771867 B2 JP 2771867B2
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八 松岡
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は表面にいわゆる虫食いのような凹みを有する
鉱物繊維吸音板の構造に関する。
【従来技術】
従来より第5図に示すようにロックウールスラリーの
ような鉱物繊維スラリー6から抄造機7により鉱物繊維
板1を抄造し、この鉱物繊維板1の表面に鉱物繊維ペー
スト3を配布し、この鉱物繊維ペースト3をスクリード
4でしごくことにより切り目を入れて鉱物繊維吸音板
A′を製造している。
【発明が解決しようとする課題】
従来にあっては、鉱物繊維板1の平坦な表面に鉱物繊
維ペースト3を配布するので、平坦な鉱物繊維ペースト
3をスクリード4でしごくことになり、均一な切り目し
か形成されなく、単調の模様しか得られないものであ
る。 本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その
目的とするところは、大きな切り目と小さな切り目がバ
ランスよく形成され多様な模様を有する鉱物繊維吸音板
を製造することにある。
【課題を解決するための手段】 本発明の鉱物繊維吸音板の製造方法は、鉱物繊維板1
の表面に多数の凹部2を形成し、その上に鉱物繊維ベー
スト3を配布し、スクリード4を鉱物繊維板1の搬送方
向と直交する方向で往復動させることにより、鉱物繊維
板1に形成された凹部2に相当する鉱物繊維ペースト3
の厚い部分には大きな切り目を入れ、鉱物繊維ペースト
3の薄い部分には小さい切り目を入れることを特徴とす
るものであり、この構成により上記課題が解決されたも
のである。 [作用] 鉱物繊維板1の表面に凹部2を形成し、この上に配布
した鉱物繊維ペースト3に切り目5を入れるので、鉱物
繊維ペースト3の厚い部分には大きな切り目5が形成さ
れ、鉱物繊維ペースト3の薄い部分には小さな切り目5
が形成され、大きな切り目5から粗い模様が現出され、
小さな切り目5からは細かい模様が現出されて全体とし
て多様な模様が形成されるものであり、しかも、スクリ
ード4を鉱物繊維板1の搬送方向と直交する方向で往復
動させることにより、鉱物繊維板1に形成された凹部2
に相当する鉱物繊維ペースト3の厚い部分には大きな切
り目を入れ、鉱物繊維ペースト3の薄い部分には小さい
切り目を入れることによって、多様な模様を得るための
構成は、スクリードを鉱物繊維板の搬送方向に対して往
復動させるでけでよく、鉱物繊維板の搬送中に模様付け
をおこなうことができ、連続生産をおこなうことができ
るのである。 [実施例] 鉱物繊維板1は通常の抄造法により製造される。即
ち、例えばロックウールのような鉱物繊維89.4重量%、
セピオライト5重量%、デンプン5重量%、撥水剤0.5
重量%、凝集剤0.1重量%から鉱物繊維スラリー6を調
製し、第1図に示すように抄造機7により抄いて養生硬
化させて製造される。この鉱物繊維板1の表面に、ラン
ダムに凸部8aがも設けられた凹凸ロール8により多数の
凹部が形成される。 この後、凹部2が形成された鉱物繊維板1に鉱物繊維
ペースト3が配布される。鉱物繊維板1には凹部2が形
成されているので、この凹部2により、鉱物繊維ペース
ト3の厚い部分と薄い部分とがバランスよく形成され
る。鉱物繊維ペースト3は鉱物繊維スラリー6から得ら
れたマット9を脱水機10により脱水し、解砕機11にかけ
て細かくし、混練機12により増粘剤と混練させて調製さ
れる。 次いで、スクリード4を鉱物繊維板1の搬送方向と直
交する方向で往復動させることにより、鉱物繊維ペース
ト3に切り目5を入れる。この場合鉱物繊維ペースト3
の厚い部分には大きな切り目5が形成され、鉱物繊維ペ
ースト3の薄い部分には小さな切り目5が形成され、大
きな切り目5から粗い模様が現出され、小さな切り目5
からは細かい模様が現出されて全体として多様な模様が
形成される。この切り目5より吸音機能を有する鉱物繊
維吸音板Aが得られる。 第3図及び第4図に示す実施例にあっては、凹凸ロー
ル8の代わりに多数のピン13aが植設されたピンロール1
3により鉱物繊維板1の表面に多数の凹部2が形成され
る。 上記実施例にあっては凹凸ロール8及びピンロール13
のパターン及び周速を変えることにより得られる切り目
5による模様を調整することができる。
【発明の効果】
本発明にあっては、鉱物繊維板の表面に多数の凹部を
形成し、その上に鉱物繊維ペーストを配布し、この鉱物
繊維ペーストに切り目を入れるので、鉱物繊維板の表面
には鉱物繊維ペーストの厚い部分と薄い部分とがバラン
スよく形成され、従って、スクリードなどにより、鉱物
繊維ペーストに切り目を入れた場合には鉱物繊維ペース
トの厚い部分には大きな切り目が形成され、鉱物繊維ペ
ーストの薄い部分には小さな切り目が形成され、大きな
切り目から粗い模様が現出され、小さな切り目からは細
かい模様が現出されて全体として多様な模様が形成さ
れ、しかも、スクリードを鉱物繊維板の搬送方向と直交
する方向で往復動させることにより、鉱物繊維板に形成
された凹部に相当する鉱物繊維ペーストの厚い部分には
大きな切り目を入れ、鉱物繊維ペーストの薄い部分には
小さい切り目を入れるから、全体として多様な模様を形
成することができながら、このような多様な模様を得る
ためには、スクリードを鉱物繊維板の搬送方向に対して
往復動させるだけでよく、鉱物繊維板の搬送中に模様付
けをおこなうことができ、連続生産をおこなうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の工程を示す概略図、第2図
は同上の一部省略斜視図、第3図及び第4図は他の実施
例の工程を示す一部省略斜視図及び概略断面図、第5図
は従来例の工程を示す概略図であって、Aは鉱物繊維吸
音板、1は鉱物繊維板、2は凹部、3は鉱物繊維ペース
ト、5は切り目である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱物繊維板の表面に多数の凹部を形成し、
    その上に鉱物繊維ペーストを配布し、スクリードを鉱物
    繊維板の搬送方向と直交する方向で往復動させることに
    より、鉱物繊維板に形成された凹部に相当する鉱物繊維
    ペーストの厚い部分には大きな切り目を入れ、鉱物繊維
    ペーストの薄い部分には小さい切り目を入れることを特
    徴とする鉱物繊維吸音板の製造方法。
JP1297112A 1989-11-15 1989-11-15 鉱物繊維吸音板の製造方法 Expired - Lifetime JP2771867B2 (ja)

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JPS55106569A (en) * 1979-02-08 1980-08-15 Daiken Trade & Ind Co Ltd Manufacture of ornamental fibrous board with solid pattern

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JPH03157166A (ja) 1991-07-05

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