JP2771541B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents
硬貨処理装置Info
- Publication number
- JP2771541B2 JP2771541B2 JP63035682A JP3568288A JP2771541B2 JP 2771541 B2 JP2771541 B2 JP 2771541B2 JP 63035682 A JP63035682 A JP 63035682A JP 3568288 A JP3568288 A JP 3568288A JP 2771541 B2 JP2771541 B2 JP 2771541B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coin
- coins
- stored
- pipe
- maximum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(イ)産業上の利用分野
本発明は自動販売機に組込まれる硬貨処理装置に関
し、特に投入硬貨が自動補給される硬貨パイプ内の硬貨
貯蔵枚数を最適に制御することができる硬貨処理装置に
関する。 (ロ)従来の技術 このような硬貨処理装置としては実開昭56−113974号
公報に示されている技術がある。これは投入された貨幣
の枚数を検知する装置と、貨幣保留装置に保留されてい
る貨幣の枚数を検知する装置と、貨幣の保留枚数を設定
する設定器とを備え、投入された貨幣の枚数と、保留さ
れている貨幣の枚数と、設定された保留枚数とを比較し
その結果に応じて、開閉装置を操作して貨幣保留装置及
び収金装置への通路を開閉するようにしたものである。 (ハ)発明が解決しようとする課題 しかしてこの場合に設定される硬貨貯蔵枚数(保留枚
数)は、自動販売機が釣銭不足を来すことなく常に安定
した自動販売動作を行なう上で最大限必要な枚数(以
下、この枚数を最大貯蔵枚数と称す。)といえる。した
がって硬貨パイプ内の硬貨の貯蔵枚数が予定の最大貯蔵
枚数未満の場合には投入硬貨にて補充されることになる
が、釣銭を払出す必要がある販売が頻発すると、硬貨パ
イプ内の硬貨貯蔵枚数が予定の最大貯蔵枚数にまで回復
しないようなことが起きる。 このような場合、自動販売機の管理者は硬貨処理装置
の点検時に、硬貨パイプの硬貨貯蔵枚数を予定の最大貯
蔵枚数にまで補充しておく必要がある。 しかしながら硬貨パイプの硬貨貯蔵枚数を目視確認す
るのは困難であり、予定の最大貯蔵枚数にまで必要な補
充枚数が分かりにくいという課題がある。しかも最大貯
蔵枚数も自動販売機が販売する商品の価格に応じて任意
に設定される値であるために、補充枚数を決めるのはこ
の点でも難しい。 したがって本発明は、硬貨貯蔵枚数が最大硬貨貯蔵枚
数よりも少ないことが容易に確認できる硬貨処理装置を
提供するものである。 (ニ)課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本願発明は、自動販売機
に組込まれて自動販売機への投入硬貨を受入れるととも
に、硬貨を払出す硬貨処理装置において、払出すべき硬
貨を収納しており投入硬貨にて自動補給される複数の硬
貨パイプと、投入硬貨のうち払出す必要のない硬貨が導
入される金庫と、投入硬貨を前記硬貨パイプ及び前記金
庫の何れか一方に導く振分装置と、前記硬貨パイプに導
入される硬貨枚数を加算し、且つ該硬貨パイプから払出
される硬貨枚数を減算してその貯蔵枚数を検出するカウ
ンタと、予め設定される前記硬貨パイプの最大貯蔵枚数
を記憶する枚数記憶装置と、前記硬貨パイプの上方に硬
貨パイプ毎に対応して設けられたインジケータと、前記
カウンタにて検出される前記硬貨パイプの貯蔵枚数が前
記最大貯蔵枚数に達すると以後の投入硬貨を前記金庫に
導くように前記振分装置を制御し、該貯蔵枚数が前記最
大貯蔵枚数未満の場合にはこの旨を前記硬貨パイプに対
応するインジケータに表示するように制御する残量制御
装置を備えている。 (ホ)作用 カウンタは振分装置によって硬貨パイプへ導入される
硬貨枚数を加算し、かつ硬貨パイプから払い出される硬
貨枚数を減算して、常にその貯蔵枚数を検出している。
そして、残量制御装置は、カウンタのカウント値が最大
貯蔵枚数に等しい状態で投入される硬貨は金庫に導くよ
うに振り分け装置を制御する。これにより硬貨パイプの
硬貨パイプの硬貨貯蔵量は最大貯蔵枚数内に制御され
て、この枚数を超える分は金庫に導かれることになる。 しかして、残量制御装置は、硬貨パイプの硬貨貯蔵量
が最大貯蔵枚数を割っているとインジケータを駆動して
この旨を表示する。 (ヘ)実施例 第1図に、自動販売機に配され硬貨に関する種々の処
理を行なう硬貨処理装置(すなわちコインメカニズム)
(20)を示す。 硬貨処理装置(20)には、硬貨の種類毎に設けた複数
の硬貨パイプ(21)の下方に、硬貨払出機構部(22)が
設けられ、硬貨パイプ(21)の上方には、種々のインジ
ケータや操作スイッチを配した操作パネル(15)が設け
られている。操作パネル(15)はモードスイッチ(1
6),残量制御スイッチ(17),硬貨種毎に設けた設定
スイッチSW1〜SW4,及びインジケータL1〜L4が設けられ
ている。 硬貨処理装置(20)の上部には硬貨選別部(23)が設
けられており、硬貨選別部(23)は第2図に示すよう
に、硬貨投入口(24)に連通する硬貨通路(25)に硬貨
測定センサー(11)を配置している。硬貨通路(25)
は、基板(26)と開閉自在に軸支されている回動板(2
7)との間に硬貨レール(28)を配設して成る。硬貨測
定センサー(11)は硬貨通路(25)を転動する硬貨に発
振磁界をあてて、硬貨の通過による磁界への影響度を発
振周波数や電圧の変化にて検出することで、硬貨の材
質,外径,板厚等の特性を測定するものである。正貨ゲ
ート(29)は硬貨通路(25)から導入される硬貨を受入
れ或いは返却するもので、正貨ゲート(29)の下方には
更に振分装置(30)を配設して、正貨ゲート(29)にて
受入れられる硬貨を振分装置(30)によりその種類に応
じた硬貨パイプ(21)或いは金庫導入部(31)へ導くよ
うになっている。表示器(9)は、たとえば4桁の数値
を表示できるデジタル表示器であり、硬貨処理装置への
投入金額を表示するために利用される。この表示器
(9)は、更に後述のように、最大貯蔵枚数の設定時及
び硬貨パイプへの硬貨の補充時にも利用され得る。 第3図は硬貨処理装置(20)を制御するための一実施
例の回路構成をブロックにて示しており、(1)はCP
U、(2)はRAM、(3)はROM、(4)はI/Oインタフェ
ースでこれらはアドレスバス(5)及びデータバス
(6)にて接続されている。設定スイッチ装置(7)は
設定スイッチSW1〜SW4を含み、この装置からは設定スイ
ッチが操作されたことを表わす信号がI/Oインタフェー
ス(4)を通してCPU(1)に入力される。表示装置
(8)はLEDによるインジケータL1〜L4を含み、表示器
(9)とともにI/Oインタフェース(4)を通してCPU
(1)によって制御される。モードスイッチ(16)と残
量制御スイッチ(17)はI/Oインタフェース(4)に接
続される。 硬貨判別装置(10)は硬貨測定センサー(11)及びソ
レノイド(12)に接続される。硬貨判別装置(10)は、
硬貨測定センサー(11)にて示される硬貨測定信号に基
づき、硬貨通路(25)を転動する硬貨の適正及び種類を
判別する。そして硬貨判別装置(10)は、検査硬貨が適
正であると硬貨種類を示す信号をI/Oインタフェース
(4)を通してCPU(1)に出力するとともに、ソレノ
イド(12)に信号を与える。ソレノイド(12)はこの信
号により駆動して正貨ゲート(29)を開放し、これによ
り転動硬貨は受入れられる。 振分装置(13)は、硬貨を各硬貨パイプ(21)及び金
庫導入路(31)へ振分けるための複数のソレノイドを含
み、I/Oインタフェース(4)を通して入力するCPU
(1)からの信号に応じて硬貨の振分動作を行なう。 第4図はRAM(2)の記憶フォーマットを模式的に表
わす図である。RAM(2)には少くとも7つの領域(2
a)〜(2g)が形成される。領域(2a)は表示器(9)
の表示内容を切換える表示切換タイマDCTの領域であ
る。領域(2b)は投入された硬貨種をストアする金種レ
ジスタREGの領域である。領域(2c)は、500円,100円,5
0円,10円の各金種の硬貨パイプ(21)に対応して4個の
アドレスを含み、各アドレスをそれぞれの貯蔵枚数をカ
ウントする枚数カウンタCT50,CT10,CT5,CT1に設定して
いる。領域(2d)は5通りのフラグFG0〜FG4を設定する
領域である。領域(2e)は硬貨処理装置(20)への投入
金額をカウントする投入金額カウンタTCTの領域であ
る。領域(2f)はインジケータL1〜L4の点滅速度を制御
する点滅制御カウンタCNTの領域である。領域(2g)
は、500円,100円,50円,10円の各金種の硬貨パイプ(2
1)に対応して4個のアドレスを含み、各アドレスをそ
れぞれの最大貯蔵枚数を記憶する枚数メモリM50,M10,M
5,M1に設定している。 つぎに第5A図乃至第5B図のフローチャートによってこ
の実施例の動作を説明する。先ず最初のステップS100で
は、初期化が行なわれる。つぎのステップS101ではモー
ドスイッチ(16)がONされたかを判断し、このスイッチ
がONされていると最大貯蔵枚数の設定モードとなってCP
U(1)はステップS102からの処理を行なう。 ステップS102では表示切換タイマDCTをセットし、つ
ぎのステップS103では切換フラグFG0をセットしている
かを判断する。CPU(1)は、切換フラグFG0をセットし
ている場合にステップS104において、金種レジスタREG
にストアしている投入硬貨についての金種情報を表示器
(9)に表示し、切換フラグFG0をセットしていない場
合にステップS105において、枚数カウンタCT50〜CT1に
ストアしている投入硬貨についての枚数情報を表示器
(9)に表示する。ステップS106では、硬貨判別装置
(10)からの入力データを読み込む。この設定モードに
おいて装置の管理者は、最大貯蔵枚数を設定すべき金種
の硬貨をその枚数分だけ投入することになるが、硬貨の
投入により硬貨判別装置(10)は投入硬貨の金種データ
をCPU(1)に出力する。このとき硬貨判別装置(10)
はソレノイド(12)を駆動して正貨ゲート(29)を開放
することで投入硬貨を受入れる。CPU(1)は硬貨判別
装置(10)からの入力データがあれば、ステップS107で
正貨ゲート(29)の開放にて受入れられた硬貨を更に該
当する硬貨パイプ(21)に導くように振分装置(30)を
制御する。つぎにステップS108aで金種レジスタREGに金
種データをストアし、ステップS108bで金種に対応する
枚数カウンタCT50〜CT10に投入枚数を加算する。ステッ
プS109では残量制御スイッチ(17)がONされたかを判断
し、ONされていない場合に、つぎのステップS110で表示
切換タイマDCTを減算してその結果が“0"であるかを判
定し、これによりタイマ時間の終了を判断する。タイマ
時間が終了していないと再びステップS103の処理とな
り、その後切換フラグFG0のセットに応じて表示器
(9)には金種情報や枚数情報を表示する。またタイマ
時間が終了していると、ステップS111で切換フラグFG0
の状態を切換えてからステップS102に進み、再び表示切
換タイマDCTをセットする。そしてステップS103からス
テップS104或いはステップS105への処理となるが、先の
ステップS111の処理により切換フラグFG0はセットから
リセット,或いはリセットからセットへと切換わってい
るために、表示器(9)は、金種情報を表示していた場
合には枚数情報の表示に切換わり、枚数表示を表示して
いた場合には金種情報の表示に切換わる。 かかるステップS102からステップS111までの処理は残
量制御スイッチ(17)がONされるまで繰返される。そし
てこの間、最大貯蔵枚数を設定する金種の硬貨が投入さ
れるたびに金種レジスタREGにはこの金種データがスト
アされるとともに、該当する枚数カウンタCT50〜CT1に
は投入枚数が記憶されて、表示器(9)は金種情報と投
入枚数情報とを交互に表示する。CPU(1)は、硬貨判
別装置(10)から金種データが導入されるたびに、金種
レジスタREGの内容をこのデータに書き換えていくため
に、表示器(9)は最新に投入された金種とその金種に
ついての投入枚数を表示する。そして最大貯蔵枚数を設
定したい硬貨種毎に表示器(9)を確認しながら必要な
枚数を投入した後、残量制御スイッチ(17)がONされる
とステップS112の処理となる。 ステップS112では、表示器(9)に最大貯蔵枚数の設
定であることを示すコード或いは所定のパターンを表示
する。つぎのステップS113では設定スイッチSW1〜SW4が
ONされているかを判断し、ONされている場合にステップ
S114の処理となる。ステップS114ではONされた設定スイ
ッチSW1〜SW4の金種に対応する残量制御フラグをセット
し、つぎのステップS115では当該金種に対応する枚数カ
ウンタCT50〜CT1にストアされている枚数データを最大
貯蔵枚数として枚数メモリM50〜M1にセットする。ステ
ップS116では残量制御スイッチ(17)がONされたかを判
断し、ONされていないとステップS113に戻り、つぎの設
定スイッチがONされるのを待機する。そして最大貯蔵枚
数を設定すべき硬貨種に対応する全ての設定スイッチが
ONされると、各枚数レジスタにストアしている枚数デー
タを最大貯蔵枚数としてそれぞれの枚数メモリにセット
する。その後、残量制御スイッチ(17)をONすること
で、最大貯蔵枚数の設定モードが終了する。 このようなCPU(1)の第5A図のフローチャートに示
す処理は、最大貯蔵枚数の設定装置として機能する。 モードスイッチ(16)がONされていないと、第5B図の
フローチャートに示すステップS117の処理となる。ステ
ップS117では残量制御フラグFG1のセットを判断し、セ
ットされていないとステップS122に進み、当該硬貨種に
対応するインジケータL1をOFFする。残量制御フラグFG1
がセットされていると、枚数カウンタCT50のカウント数
と枚数メモリM50の最大貯蔵枚数とを比較し、カウント
枚数が最大貯蔵枚数未満の場合はステップS119に進む。
ステップS119では点滅制御カウンタCNTの下位ビットが
“1"であるかを判断し、“1"の場合はステップS120でイ
ンジケータL1をONするが、“0"の場合はステップS122で
インジケータL1をOFFする。またカウント枚数が最大貯
蔵枚数以上であるとステップS121に進む。ステップS121
では点滅制御カウンタCNTの上位及び下位ビットがそれ
ぞれ“1"であるかを判断し、“1"の場合はステップS120
でインジケータL1をONするが、“0"の場合はステップS1
22でインジケータL1をOFFする。このようにインジケー
タL1は当該硬貨種の硬貨パイプが残量制御を行なうよう
になっていないときは点灯しないが、残量制御を行なう
ように設定されているときは硬貨パイプ内の硬貨枚数に
応じた点滅動作を行なう。すなわち4進カウンタである
点滅制御カウンタCNTは00,01,10,11と繰返しカウントす
るが、枚数カウンタCT50にカウントされている硬貨パイ
プ内の貯蔵枚数が枚数メモリM50に設定されている最大
貯蔵枚数未満となると、インジケータL1はカウンタCNT
が01,11をカウントするのと同期して点灯する。これに
対して貯蔵枚数と最大貯蔵枚数とが等しいと、インジケ
ータL1はカウンタCNTが11をカウントするのと同期して
点灯する。したがって前者の場合は1/2周期で点灯し、
後者の場合は1/4周期で点灯しており、前者の方が点滅
速度の速いことになる。したがって硬貨パイプの貯蔵枚
数が最大貯蔵枚数に対し不足している状態となると、速
く点滅して注意を促す。 以上は500円の硬貨パイプ(21)に対応するインジケ
ータL1についての点灯制御であるが、同じ制御は全ての
金種について行なわれ、残量制御フラグFG2〜FG4がセッ
トされていると、この金種に対応するインジケータL2〜
L4を駆動し、枚数カウンタCT10,CT5,CT1の各カウンタ枚
数と枚数メモリM10,M5,M1の各最大貯蔵枚数とを比較し
て点滅速度を決める。 インジケータL1〜L4の点灯制御が終了すると、ステッ
プS123からステップS124に進む。ステップS124では残量
制御スイッチ(17)がONされているかを判断し、ONされ
ていないとステップS131に進み、硬貨判別装置(10)か
らの入力データを読み込む。自動販売機の客が硬貨を投
入すると硬貨判別装置(10)は投入硬貨の金種データを
CPU(1)に出力する。したがって、CPU(1)は硬貨判
別装置(10)からの入力データがあれば、ステップS132
において、投入金額カウンタTCTに記憶している投入金
額にこの入力データが示す硬貨の額を加算する。つぎの
ステップS133では、この硬貨の金庫或いは該当する硬貨
パイプ(21)の何れに導入するかを決定し、これに応じ
て振分装置(30)を制御する。すなわち入力データを示
す硬貨種について残量制御フラグFG1〜FG4がセットされ
ていないと、この硬貨を金庫に導くよう振分装置(30)
を制御し、残量制御フラグがセットされていると、この
硬貨種に該当する貯蔵枚数と最大貯蔵枚数とを枚数カウ
ンタ及び枚数メモリからそれぞれ読む出して比較し、貯
蔵枚数が最大貯蔵枚数未満の場合には該当する硬貨パイ
プ(21)に導くよう振分装置(30)を制御し、貯蔵枚数
と最大貯蔵枚数が等しい場合には金庫に導くよう振分装
置(30)を制御する。 このようにCPU(1)のステップS117からステップS12
4まで及びステップS131からステップS133までの一連の
処理は、カウンタにて検出される硬貨パイプ(21)の貯
蔵枚数が最大貯蔵枚数に達すると以後の投入硬貨を金庫
に導き、また貯蔵枚数が最大貯蔵枚数未満の場合にはイ
ンジケータL1〜L4を速い点滅に切換えることでこの旨を
表示するよう制御しており、本発明の残量制御装置の機
能を達成するものである。 そしてルーチンSRTにおいてCPU(1)は硬貨払出等の
他の硬貨処理を行なうが、硬貨を払出すと当該金種に対
応する枚数カウンタから払出した硬貨枚数を減算する。 自動販売機の管理者は、硬貨処理装置(20)の通常モ
ードにおいてインジケータL1〜L4が速い点滅を行なって
いると、硬貨パイプ(21)の貯蔵枚数が最大貯蔵枚数未
満であると判断する。そして自動販売機の管理者は硬貨
が不足している硬貨パイプ(21)に硬貨を補充するには
残量制御スイッチ(17)をONする。CPU(1)はステッ
プS124において残量制御スイッチ(17)のONを検出する
と、硬貨補充モードとなってステップS125からの処理と
なる。ステップS125では何れかの設定スイッチSW1〜SW4
がONされるのを待機する。そして管理者が、速い点滅を
行なっているインジケータL1〜L4の硬貨種類に対応する
設定スイッチをONすると、ステップS126に進む。ステッ
プS126では、当該設定スイッチに対応する枚数カウンタ
と枚数メモリとから貯蔵枚数と最大貯蔵枚数とを読み出
して両者の差から補充する枚数を算出し、この枚数を表
示器(9)に表示する。管理者は表示された枚数にした
がって硬貨を投入することになる。ステップS127では、
硬貨判別装置(10)からの入力データを読み込む。そし
て入力データがあれば投入された硬貨種に該当する枚数
カウンタに投入枚数を加算する。ステップS129では、演
算した貯蔵枚数が最大貯蔵枚数に達したかを判定し、達
していないとステップS126に進み新たな補充枚数を演算
して表示器(9)に表示する。そして補充枚数に0が表
示されるまで管理者が硬貨を投入して貯蔵枚数が最大貯
蔵枚数に達するとステップS125に進み、つぎの設定スイ
ッチがONされているかを判断する。設定スイッチがONさ
れないで残量制御スイッチ(17)がONされるのをステッ
プS130にて検出すると、硬貨補充モードを終了してステ
ップS101に進む。 このようにCPU(1)のステップS125からステップS12
9までの一連の処理は、最大貯蔵枚数とカウンタにて計
数の硬貨パイプ(21)の貯蔵枚数との差を演算してこれ
を表示器(9)に表示するよう制御して、最大貯蔵枚数
と貯蔵枚数との一致により硬貨の補充モードを解除する
もので、本発明の硬貨補充制御装置の機能を達成するも
のである。 上記の硬貨処理装置(20)によると、残量制御を行な
うための最大貯蔵枚数は実際に投入した硬貨枚数によっ
て設定できる。そして残量制御を行なうように設定され
た金種を、インジケータL1〜L4の点滅にて示すととも
に、更に点滅する速度に応じて残量制御を行なう金種の
貯蔵枚数が最大貯蔵枚数に達しているか否かを示す。そ
して補充モードにおいて、貯蔵枚数が最大貯蔵枚数に不
足する金種に対応する設定スイッチをONすると、補充に
必要な枚数が表示され、これにしたがって硬貨を投入す
れば硬貨パイプの貯蔵枚数は適正となる。 (ト)発明の効果 本発明によると、硬貨パイプの貯蔵枚数が最大貯蔵枚
数を割るとインジケータにてこの旨を表示するために、
管理者によって速やかに硬貨を補充することができ、釣
銭不足を起こすことなく常に安定して自動販売動作を行
えるよう自動販売機を維持することができる。 また、各硬貨パイプに対応するインジケータを硬貨パ
イプの上方に設けたので、釣銭の不足した硬貨パイプを
硬貨処理装置を見るだけで速やかに把握することがで
き、しかも、インジケータの確認と、対応した硬貨パイ
プの実際の貯蔵状態の確認とをその場で速やかに行うこ
ともできる。 さらに、硬貨パイプに導入される硬貨枚数を加算し、
且つ該硬貨パイプから払出される硬貨枚数を減算してそ
の貯蔵枚数を検出するカウンタを備えているので、硬貨
パイプ内に導入される硬貨と硬貨パイプから払出される
硬貨枚数とを検知する検知手段があればよく、構成の簡
略化を図ることができ、また、硬貨パイプに出入りする
硬貨の枚数に基づいて硬貨パイプ内の貯蔵枚数を検出す
る構成であるため、貯蔵枚数を正確に把握することがで
きるとともに、異なる種類の硬貨についても同様に対応
することができる。
し、特に投入硬貨が自動補給される硬貨パイプ内の硬貨
貯蔵枚数を最適に制御することができる硬貨処理装置に
関する。 (ロ)従来の技術 このような硬貨処理装置としては実開昭56−113974号
公報に示されている技術がある。これは投入された貨幣
の枚数を検知する装置と、貨幣保留装置に保留されてい
る貨幣の枚数を検知する装置と、貨幣の保留枚数を設定
する設定器とを備え、投入された貨幣の枚数と、保留さ
れている貨幣の枚数と、設定された保留枚数とを比較し
その結果に応じて、開閉装置を操作して貨幣保留装置及
び収金装置への通路を開閉するようにしたものである。 (ハ)発明が解決しようとする課題 しかしてこの場合に設定される硬貨貯蔵枚数(保留枚
数)は、自動販売機が釣銭不足を来すことなく常に安定
した自動販売動作を行なう上で最大限必要な枚数(以
下、この枚数を最大貯蔵枚数と称す。)といえる。した
がって硬貨パイプ内の硬貨の貯蔵枚数が予定の最大貯蔵
枚数未満の場合には投入硬貨にて補充されることになる
が、釣銭を払出す必要がある販売が頻発すると、硬貨パ
イプ内の硬貨貯蔵枚数が予定の最大貯蔵枚数にまで回復
しないようなことが起きる。 このような場合、自動販売機の管理者は硬貨処理装置
の点検時に、硬貨パイプの硬貨貯蔵枚数を予定の最大貯
蔵枚数にまで補充しておく必要がある。 しかしながら硬貨パイプの硬貨貯蔵枚数を目視確認す
るのは困難であり、予定の最大貯蔵枚数にまで必要な補
充枚数が分かりにくいという課題がある。しかも最大貯
蔵枚数も自動販売機が販売する商品の価格に応じて任意
に設定される値であるために、補充枚数を決めるのはこ
の点でも難しい。 したがって本発明は、硬貨貯蔵枚数が最大硬貨貯蔵枚
数よりも少ないことが容易に確認できる硬貨処理装置を
提供するものである。 (ニ)課題を解決するための手段 上記課題を解決するために、本願発明は、自動販売機
に組込まれて自動販売機への投入硬貨を受入れるととも
に、硬貨を払出す硬貨処理装置において、払出すべき硬
貨を収納しており投入硬貨にて自動補給される複数の硬
貨パイプと、投入硬貨のうち払出す必要のない硬貨が導
入される金庫と、投入硬貨を前記硬貨パイプ及び前記金
庫の何れか一方に導く振分装置と、前記硬貨パイプに導
入される硬貨枚数を加算し、且つ該硬貨パイプから払出
される硬貨枚数を減算してその貯蔵枚数を検出するカウ
ンタと、予め設定される前記硬貨パイプの最大貯蔵枚数
を記憶する枚数記憶装置と、前記硬貨パイプの上方に硬
貨パイプ毎に対応して設けられたインジケータと、前記
カウンタにて検出される前記硬貨パイプの貯蔵枚数が前
記最大貯蔵枚数に達すると以後の投入硬貨を前記金庫に
導くように前記振分装置を制御し、該貯蔵枚数が前記最
大貯蔵枚数未満の場合にはこの旨を前記硬貨パイプに対
応するインジケータに表示するように制御する残量制御
装置を備えている。 (ホ)作用 カウンタは振分装置によって硬貨パイプへ導入される
硬貨枚数を加算し、かつ硬貨パイプから払い出される硬
貨枚数を減算して、常にその貯蔵枚数を検出している。
そして、残量制御装置は、カウンタのカウント値が最大
貯蔵枚数に等しい状態で投入される硬貨は金庫に導くよ
うに振り分け装置を制御する。これにより硬貨パイプの
硬貨パイプの硬貨貯蔵量は最大貯蔵枚数内に制御され
て、この枚数を超える分は金庫に導かれることになる。 しかして、残量制御装置は、硬貨パイプの硬貨貯蔵量
が最大貯蔵枚数を割っているとインジケータを駆動して
この旨を表示する。 (ヘ)実施例 第1図に、自動販売機に配され硬貨に関する種々の処
理を行なう硬貨処理装置(すなわちコインメカニズム)
(20)を示す。 硬貨処理装置(20)には、硬貨の種類毎に設けた複数
の硬貨パイプ(21)の下方に、硬貨払出機構部(22)が
設けられ、硬貨パイプ(21)の上方には、種々のインジ
ケータや操作スイッチを配した操作パネル(15)が設け
られている。操作パネル(15)はモードスイッチ(1
6),残量制御スイッチ(17),硬貨種毎に設けた設定
スイッチSW1〜SW4,及びインジケータL1〜L4が設けられ
ている。 硬貨処理装置(20)の上部には硬貨選別部(23)が設
けられており、硬貨選別部(23)は第2図に示すよう
に、硬貨投入口(24)に連通する硬貨通路(25)に硬貨
測定センサー(11)を配置している。硬貨通路(25)
は、基板(26)と開閉自在に軸支されている回動板(2
7)との間に硬貨レール(28)を配設して成る。硬貨測
定センサー(11)は硬貨通路(25)を転動する硬貨に発
振磁界をあてて、硬貨の通過による磁界への影響度を発
振周波数や電圧の変化にて検出することで、硬貨の材
質,外径,板厚等の特性を測定するものである。正貨ゲ
ート(29)は硬貨通路(25)から導入される硬貨を受入
れ或いは返却するもので、正貨ゲート(29)の下方には
更に振分装置(30)を配設して、正貨ゲート(29)にて
受入れられる硬貨を振分装置(30)によりその種類に応
じた硬貨パイプ(21)或いは金庫導入部(31)へ導くよ
うになっている。表示器(9)は、たとえば4桁の数値
を表示できるデジタル表示器であり、硬貨処理装置への
投入金額を表示するために利用される。この表示器
(9)は、更に後述のように、最大貯蔵枚数の設定時及
び硬貨パイプへの硬貨の補充時にも利用され得る。 第3図は硬貨処理装置(20)を制御するための一実施
例の回路構成をブロックにて示しており、(1)はCP
U、(2)はRAM、(3)はROM、(4)はI/Oインタフェ
ースでこれらはアドレスバス(5)及びデータバス
(6)にて接続されている。設定スイッチ装置(7)は
設定スイッチSW1〜SW4を含み、この装置からは設定スイ
ッチが操作されたことを表わす信号がI/Oインタフェー
ス(4)を通してCPU(1)に入力される。表示装置
(8)はLEDによるインジケータL1〜L4を含み、表示器
(9)とともにI/Oインタフェース(4)を通してCPU
(1)によって制御される。モードスイッチ(16)と残
量制御スイッチ(17)はI/Oインタフェース(4)に接
続される。 硬貨判別装置(10)は硬貨測定センサー(11)及びソ
レノイド(12)に接続される。硬貨判別装置(10)は、
硬貨測定センサー(11)にて示される硬貨測定信号に基
づき、硬貨通路(25)を転動する硬貨の適正及び種類を
判別する。そして硬貨判別装置(10)は、検査硬貨が適
正であると硬貨種類を示す信号をI/Oインタフェース
(4)を通してCPU(1)に出力するとともに、ソレノ
イド(12)に信号を与える。ソレノイド(12)はこの信
号により駆動して正貨ゲート(29)を開放し、これによ
り転動硬貨は受入れられる。 振分装置(13)は、硬貨を各硬貨パイプ(21)及び金
庫導入路(31)へ振分けるための複数のソレノイドを含
み、I/Oインタフェース(4)を通して入力するCPU
(1)からの信号に応じて硬貨の振分動作を行なう。 第4図はRAM(2)の記憶フォーマットを模式的に表
わす図である。RAM(2)には少くとも7つの領域(2
a)〜(2g)が形成される。領域(2a)は表示器(9)
の表示内容を切換える表示切換タイマDCTの領域であ
る。領域(2b)は投入された硬貨種をストアする金種レ
ジスタREGの領域である。領域(2c)は、500円,100円,5
0円,10円の各金種の硬貨パイプ(21)に対応して4個の
アドレスを含み、各アドレスをそれぞれの貯蔵枚数をカ
ウントする枚数カウンタCT50,CT10,CT5,CT1に設定して
いる。領域(2d)は5通りのフラグFG0〜FG4を設定する
領域である。領域(2e)は硬貨処理装置(20)への投入
金額をカウントする投入金額カウンタTCTの領域であ
る。領域(2f)はインジケータL1〜L4の点滅速度を制御
する点滅制御カウンタCNTの領域である。領域(2g)
は、500円,100円,50円,10円の各金種の硬貨パイプ(2
1)に対応して4個のアドレスを含み、各アドレスをそ
れぞれの最大貯蔵枚数を記憶する枚数メモリM50,M10,M
5,M1に設定している。 つぎに第5A図乃至第5B図のフローチャートによってこ
の実施例の動作を説明する。先ず最初のステップS100で
は、初期化が行なわれる。つぎのステップS101ではモー
ドスイッチ(16)がONされたかを判断し、このスイッチ
がONされていると最大貯蔵枚数の設定モードとなってCP
U(1)はステップS102からの処理を行なう。 ステップS102では表示切換タイマDCTをセットし、つ
ぎのステップS103では切換フラグFG0をセットしている
かを判断する。CPU(1)は、切換フラグFG0をセットし
ている場合にステップS104において、金種レジスタREG
にストアしている投入硬貨についての金種情報を表示器
(9)に表示し、切換フラグFG0をセットしていない場
合にステップS105において、枚数カウンタCT50〜CT1に
ストアしている投入硬貨についての枚数情報を表示器
(9)に表示する。ステップS106では、硬貨判別装置
(10)からの入力データを読み込む。この設定モードに
おいて装置の管理者は、最大貯蔵枚数を設定すべき金種
の硬貨をその枚数分だけ投入することになるが、硬貨の
投入により硬貨判別装置(10)は投入硬貨の金種データ
をCPU(1)に出力する。このとき硬貨判別装置(10)
はソレノイド(12)を駆動して正貨ゲート(29)を開放
することで投入硬貨を受入れる。CPU(1)は硬貨判別
装置(10)からの入力データがあれば、ステップS107で
正貨ゲート(29)の開放にて受入れられた硬貨を更に該
当する硬貨パイプ(21)に導くように振分装置(30)を
制御する。つぎにステップS108aで金種レジスタREGに金
種データをストアし、ステップS108bで金種に対応する
枚数カウンタCT50〜CT10に投入枚数を加算する。ステッ
プS109では残量制御スイッチ(17)がONされたかを判断
し、ONされていない場合に、つぎのステップS110で表示
切換タイマDCTを減算してその結果が“0"であるかを判
定し、これによりタイマ時間の終了を判断する。タイマ
時間が終了していないと再びステップS103の処理とな
り、その後切換フラグFG0のセットに応じて表示器
(9)には金種情報や枚数情報を表示する。またタイマ
時間が終了していると、ステップS111で切換フラグFG0
の状態を切換えてからステップS102に進み、再び表示切
換タイマDCTをセットする。そしてステップS103からス
テップS104或いはステップS105への処理となるが、先の
ステップS111の処理により切換フラグFG0はセットから
リセット,或いはリセットからセットへと切換わってい
るために、表示器(9)は、金種情報を表示していた場
合には枚数情報の表示に切換わり、枚数表示を表示して
いた場合には金種情報の表示に切換わる。 かかるステップS102からステップS111までの処理は残
量制御スイッチ(17)がONされるまで繰返される。そし
てこの間、最大貯蔵枚数を設定する金種の硬貨が投入さ
れるたびに金種レジスタREGにはこの金種データがスト
アされるとともに、該当する枚数カウンタCT50〜CT1に
は投入枚数が記憶されて、表示器(9)は金種情報と投
入枚数情報とを交互に表示する。CPU(1)は、硬貨判
別装置(10)から金種データが導入されるたびに、金種
レジスタREGの内容をこのデータに書き換えていくため
に、表示器(9)は最新に投入された金種とその金種に
ついての投入枚数を表示する。そして最大貯蔵枚数を設
定したい硬貨種毎に表示器(9)を確認しながら必要な
枚数を投入した後、残量制御スイッチ(17)がONされる
とステップS112の処理となる。 ステップS112では、表示器(9)に最大貯蔵枚数の設
定であることを示すコード或いは所定のパターンを表示
する。つぎのステップS113では設定スイッチSW1〜SW4が
ONされているかを判断し、ONされている場合にステップ
S114の処理となる。ステップS114ではONされた設定スイ
ッチSW1〜SW4の金種に対応する残量制御フラグをセット
し、つぎのステップS115では当該金種に対応する枚数カ
ウンタCT50〜CT1にストアされている枚数データを最大
貯蔵枚数として枚数メモリM50〜M1にセットする。ステ
ップS116では残量制御スイッチ(17)がONされたかを判
断し、ONされていないとステップS113に戻り、つぎの設
定スイッチがONされるのを待機する。そして最大貯蔵枚
数を設定すべき硬貨種に対応する全ての設定スイッチが
ONされると、各枚数レジスタにストアしている枚数デー
タを最大貯蔵枚数としてそれぞれの枚数メモリにセット
する。その後、残量制御スイッチ(17)をONすること
で、最大貯蔵枚数の設定モードが終了する。 このようなCPU(1)の第5A図のフローチャートに示
す処理は、最大貯蔵枚数の設定装置として機能する。 モードスイッチ(16)がONされていないと、第5B図の
フローチャートに示すステップS117の処理となる。ステ
ップS117では残量制御フラグFG1のセットを判断し、セ
ットされていないとステップS122に進み、当該硬貨種に
対応するインジケータL1をOFFする。残量制御フラグFG1
がセットされていると、枚数カウンタCT50のカウント数
と枚数メモリM50の最大貯蔵枚数とを比較し、カウント
枚数が最大貯蔵枚数未満の場合はステップS119に進む。
ステップS119では点滅制御カウンタCNTの下位ビットが
“1"であるかを判断し、“1"の場合はステップS120でイ
ンジケータL1をONするが、“0"の場合はステップS122で
インジケータL1をOFFする。またカウント枚数が最大貯
蔵枚数以上であるとステップS121に進む。ステップS121
では点滅制御カウンタCNTの上位及び下位ビットがそれ
ぞれ“1"であるかを判断し、“1"の場合はステップS120
でインジケータL1をONするが、“0"の場合はステップS1
22でインジケータL1をOFFする。このようにインジケー
タL1は当該硬貨種の硬貨パイプが残量制御を行なうよう
になっていないときは点灯しないが、残量制御を行なう
ように設定されているときは硬貨パイプ内の硬貨枚数に
応じた点滅動作を行なう。すなわち4進カウンタである
点滅制御カウンタCNTは00,01,10,11と繰返しカウントす
るが、枚数カウンタCT50にカウントされている硬貨パイ
プ内の貯蔵枚数が枚数メモリM50に設定されている最大
貯蔵枚数未満となると、インジケータL1はカウンタCNT
が01,11をカウントするのと同期して点灯する。これに
対して貯蔵枚数と最大貯蔵枚数とが等しいと、インジケ
ータL1はカウンタCNTが11をカウントするのと同期して
点灯する。したがって前者の場合は1/2周期で点灯し、
後者の場合は1/4周期で点灯しており、前者の方が点滅
速度の速いことになる。したがって硬貨パイプの貯蔵枚
数が最大貯蔵枚数に対し不足している状態となると、速
く点滅して注意を促す。 以上は500円の硬貨パイプ(21)に対応するインジケ
ータL1についての点灯制御であるが、同じ制御は全ての
金種について行なわれ、残量制御フラグFG2〜FG4がセッ
トされていると、この金種に対応するインジケータL2〜
L4を駆動し、枚数カウンタCT10,CT5,CT1の各カウンタ枚
数と枚数メモリM10,M5,M1の各最大貯蔵枚数とを比較し
て点滅速度を決める。 インジケータL1〜L4の点灯制御が終了すると、ステッ
プS123からステップS124に進む。ステップS124では残量
制御スイッチ(17)がONされているかを判断し、ONされ
ていないとステップS131に進み、硬貨判別装置(10)か
らの入力データを読み込む。自動販売機の客が硬貨を投
入すると硬貨判別装置(10)は投入硬貨の金種データを
CPU(1)に出力する。したがって、CPU(1)は硬貨判
別装置(10)からの入力データがあれば、ステップS132
において、投入金額カウンタTCTに記憶している投入金
額にこの入力データが示す硬貨の額を加算する。つぎの
ステップS133では、この硬貨の金庫或いは該当する硬貨
パイプ(21)の何れに導入するかを決定し、これに応じ
て振分装置(30)を制御する。すなわち入力データを示
す硬貨種について残量制御フラグFG1〜FG4がセットされ
ていないと、この硬貨を金庫に導くよう振分装置(30)
を制御し、残量制御フラグがセットされていると、この
硬貨種に該当する貯蔵枚数と最大貯蔵枚数とを枚数カウ
ンタ及び枚数メモリからそれぞれ読む出して比較し、貯
蔵枚数が最大貯蔵枚数未満の場合には該当する硬貨パイ
プ(21)に導くよう振分装置(30)を制御し、貯蔵枚数
と最大貯蔵枚数が等しい場合には金庫に導くよう振分装
置(30)を制御する。 このようにCPU(1)のステップS117からステップS12
4まで及びステップS131からステップS133までの一連の
処理は、カウンタにて検出される硬貨パイプ(21)の貯
蔵枚数が最大貯蔵枚数に達すると以後の投入硬貨を金庫
に導き、また貯蔵枚数が最大貯蔵枚数未満の場合にはイ
ンジケータL1〜L4を速い点滅に切換えることでこの旨を
表示するよう制御しており、本発明の残量制御装置の機
能を達成するものである。 そしてルーチンSRTにおいてCPU(1)は硬貨払出等の
他の硬貨処理を行なうが、硬貨を払出すと当該金種に対
応する枚数カウンタから払出した硬貨枚数を減算する。 自動販売機の管理者は、硬貨処理装置(20)の通常モ
ードにおいてインジケータL1〜L4が速い点滅を行なって
いると、硬貨パイプ(21)の貯蔵枚数が最大貯蔵枚数未
満であると判断する。そして自動販売機の管理者は硬貨
が不足している硬貨パイプ(21)に硬貨を補充するには
残量制御スイッチ(17)をONする。CPU(1)はステッ
プS124において残量制御スイッチ(17)のONを検出する
と、硬貨補充モードとなってステップS125からの処理と
なる。ステップS125では何れかの設定スイッチSW1〜SW4
がONされるのを待機する。そして管理者が、速い点滅を
行なっているインジケータL1〜L4の硬貨種類に対応する
設定スイッチをONすると、ステップS126に進む。ステッ
プS126では、当該設定スイッチに対応する枚数カウンタ
と枚数メモリとから貯蔵枚数と最大貯蔵枚数とを読み出
して両者の差から補充する枚数を算出し、この枚数を表
示器(9)に表示する。管理者は表示された枚数にした
がって硬貨を投入することになる。ステップS127では、
硬貨判別装置(10)からの入力データを読み込む。そし
て入力データがあれば投入された硬貨種に該当する枚数
カウンタに投入枚数を加算する。ステップS129では、演
算した貯蔵枚数が最大貯蔵枚数に達したかを判定し、達
していないとステップS126に進み新たな補充枚数を演算
して表示器(9)に表示する。そして補充枚数に0が表
示されるまで管理者が硬貨を投入して貯蔵枚数が最大貯
蔵枚数に達するとステップS125に進み、つぎの設定スイ
ッチがONされているかを判断する。設定スイッチがONさ
れないで残量制御スイッチ(17)がONされるのをステッ
プS130にて検出すると、硬貨補充モードを終了してステ
ップS101に進む。 このようにCPU(1)のステップS125からステップS12
9までの一連の処理は、最大貯蔵枚数とカウンタにて計
数の硬貨パイプ(21)の貯蔵枚数との差を演算してこれ
を表示器(9)に表示するよう制御して、最大貯蔵枚数
と貯蔵枚数との一致により硬貨の補充モードを解除する
もので、本発明の硬貨補充制御装置の機能を達成するも
のである。 上記の硬貨処理装置(20)によると、残量制御を行な
うための最大貯蔵枚数は実際に投入した硬貨枚数によっ
て設定できる。そして残量制御を行なうように設定され
た金種を、インジケータL1〜L4の点滅にて示すととも
に、更に点滅する速度に応じて残量制御を行なう金種の
貯蔵枚数が最大貯蔵枚数に達しているか否かを示す。そ
して補充モードにおいて、貯蔵枚数が最大貯蔵枚数に不
足する金種に対応する設定スイッチをONすると、補充に
必要な枚数が表示され、これにしたがって硬貨を投入す
れば硬貨パイプの貯蔵枚数は適正となる。 (ト)発明の効果 本発明によると、硬貨パイプの貯蔵枚数が最大貯蔵枚
数を割るとインジケータにてこの旨を表示するために、
管理者によって速やかに硬貨を補充することができ、釣
銭不足を起こすことなく常に安定して自動販売動作を行
えるよう自動販売機を維持することができる。 また、各硬貨パイプに対応するインジケータを硬貨パ
イプの上方に設けたので、釣銭の不足した硬貨パイプを
硬貨処理装置を見るだけで速やかに把握することがで
き、しかも、インジケータの確認と、対応した硬貨パイ
プの実際の貯蔵状態の確認とをその場で速やかに行うこ
ともできる。 さらに、硬貨パイプに導入される硬貨枚数を加算し、
且つ該硬貨パイプから払出される硬貨枚数を減算してそ
の貯蔵枚数を検出するカウンタを備えているので、硬貨
パイプ内に導入される硬貨と硬貨パイプから払出される
硬貨枚数とを検知する検知手段があればよく、構成の簡
略化を図ることができ、また、硬貨パイプに出入りする
硬貨の枚数に基づいて硬貨パイプ内の貯蔵枚数を検出す
る構成であるため、貯蔵枚数を正確に把握することがで
きるとともに、異なる種類の硬貨についても同様に対応
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は硬貨処理装置の正面図、第2図は硬貨選別部の
構成図、第3図は制御の一実施例の回路構成をブロック
にて示す図、第4図はRAMの記憶フォーマットを模式的
に示す図、第5A図及び第5B図は動作を説明するフローチ
ャートである。 (1)……CPU、(2)……RAM、(16)……モードスイ
ッチ、(17)……残量制御スイッチ、(20)……硬貨処
理装置、(21)……硬貨パイプ、(30)……振分装置。
構成図、第3図は制御の一実施例の回路構成をブロック
にて示す図、第4図はRAMの記憶フォーマットを模式的
に示す図、第5A図及び第5B図は動作を説明するフローチ
ャートである。 (1)……CPU、(2)……RAM、(16)……モードスイ
ッチ、(17)……残量制御スイッチ、(20)……硬貨処
理装置、(21)……硬貨パイプ、(30)……振分装置。
フロントページの続き
(72)発明者 萬年 浩昭
大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三
洋電機株式会社内
(56)参考文献 特開 昭59−149565(JP,A)
特開 昭60−178592(JP,A)
実開 昭56−113974(JP,U)
実開 昭59−187863(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.自動販売機に組込まれて自動販売機への投入硬貨を
受入れるとともに、硬貨を払出す硬貨処理装置におい
て、払出すべき硬貨を収納しており投入硬貨にて自動補
給される複数の硬貨パイプと、投入硬貨のうち払出す必
要のない硬貨が導入される金庫と、投入硬貨を前記硬貨
パイプ及び前記金庫の何れか一方に導く振分装置と、前
記硬貨パイプに導入される硬貨枚数を加算し、且つ該硬
貨パイプから払出される硬貨枚数を減算してその貯蔵枚
数を検出するカウンタと、予め設定される前記硬貨パイ
プの最大貯蔵枚数を記憶する枚数記憶装置と、前記硬貨
パイプの上方に硬貨パイプ毎に対応して設けられたイン
ジケータと、前記カウンタにて検出される前記硬貨パイ
プの貯蔵枚数が前記最大貯蔵枚数に達すると以後の投入
硬貨を前記金庫に導くように前記振分装置を制御し、該
貯蔵枚数が前記最大貯蔵枚数未満の場合にはこの旨を前
記硬貨パイプに対応するインジケータに表示するように
制御する残量制御装置とを備えたことを特徴とする硬貨
処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63035682A JP2771541B2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | 硬貨処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63035682A JP2771541B2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | 硬貨処理装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62297097A Division JPH01137391A (ja) | 1987-11-25 | 1987-11-25 | 硬貨処理装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6092280A Division JPH07134787A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 硬貨処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01140284A JPH01140284A (ja) | 1989-06-01 |
JP2771541B2 true JP2771541B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=12448659
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63035682A Expired - Lifetime JP2771541B2 (ja) | 1988-02-18 | 1988-02-18 | 硬貨処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2771541B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3041683U (ja) * | 1997-03-21 | 1997-09-22 | 八洲電研株式会社 | 自動販売機 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56113974U (ja) * | 1980-02-04 | 1981-09-02 | ||
JPS59187863U (ja) * | 1983-05-30 | 1984-12-13 | 株式会社東芝 | 物品収納装置 |
-
1988
- 1988-02-18 JP JP63035682A patent/JP2771541B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01140284A (ja) | 1989-06-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4150740A (en) | Money exchanging system | |
US4491140A (en) | Coin handling apparatus | |
EP0924660B1 (en) | Coin mechanism | |
GB2349002A (en) | A money validator | |
JP2771541B2 (ja) | 硬貨処理装置 | |
US6994202B1 (en) | Money acceptance method and apparatus | |
EP0993661B1 (en) | Method of operating a coin mechanism | |
JPH07134787A (ja) | 硬貨処理装置 | |
JPH0544070B2 (ja) | ||
EP0167181B1 (en) | Coin handling apparatus | |
JP4375229B2 (ja) | 硬貨処理装置 | |
JPH08212431A (ja) | 硬貨貯蔵量管理装置 | |
JPH06259636A (ja) | 硬貨収納制御装置 | |
JP3799793B2 (ja) | 釣り銭保留筒の硬貨残量管理装置 | |
JP2865357B2 (ja) | 自動販売機の硬貨処理装置 | |
JP7338305B2 (ja) | 硬貨収納装置、自動販売機 | |
JP2522969B2 (ja) | 硬貨処理装置 | |
JPH0324686A (ja) | 自動販売機の釣銭補充装置 | |
JP2686923B2 (ja) | 自動販売機の釣銭制御管理装置 | |
JPH04177494A (ja) | 自動販売機の硬貨処理装置 | |
JP2759542B2 (ja) | 自動販売機 | |
JP3162791B2 (ja) | 自動販売機の硬貨処理装置 | |
JP2001134801A (ja) | 両替装置 | |
JP2517284B2 (ja) | 自動販売機の貨幣収納制御装置 | |
JPS6225232B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080417 Year of fee payment: 10 |