JP2771292B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2771292B2
JP2771292B2 JP34470089A JP34470089A JP2771292B2 JP 2771292 B2 JP2771292 B2 JP 2771292B2 JP 34470089 A JP34470089 A JP 34470089A JP 34470089 A JP34470089 A JP 34470089A JP 2771292 B2 JP2771292 B2 JP 2771292B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、遊技機の球貯留皿が満杯になった際に流下
した球を貯留する受皿の満杯状態における球排出制御に
関するものである。
[従来技術] 従来の遊技機では、入賞口へ入賞した入賞球の重量や
その大きさを利用してリンク機構により球鞘などから構
成された賞球排出装置を作動させ、入賞球に対する賞球
を排出させていた。
また、球貯留皿が満杯になった際に流下した球を貯留
する受皿が満杯状態になると、リンク機構を介して発射
装置へ球を1個宛供給する球供給装置の作動を停止させ
たり球供給機構への球の流入を阻止するなどして発射を
停止させることにより、入賞球の発生をなくさせて賞球
の排出を停止させ、もって、受皿にさらに球が流入する
のを防いでいた。
近年では、特別遊技態様が発生すると、多量の入賞球
が発生して遊技者が短期間に多量の賞球を得ることが可
能な遊技機の人気が高まっており、さらに、入賞位置に
より異なる賞球数が設定されたものや、遊技機から貸し
球を排出させるものもあり、従来の賞球排出機構では対
応が困難になっている。
そこで、入賞球を電気的に検出してこの検出信号に基
づき所要数の遊技球の排出が可能な球排出装置を用いた
遊技機が開発されている。
[発明が解決しようとする課題] 近年の特別遊技状態の発生により短期間に多量の入賞
球が発生する遊技内容の遊技機においては、賞球排出に
より受皿が満杯状態になった場合に、入賞球が多量に発
生していると、さらに賞球の排出が行われ、受皿から球
排出装置まで排出した球が繋がってしまって球排出装置
の作動に異常を来したり、故障の原因にもなる。
このような状態を防止するために電気的な作用により
球を排出している場合には、排出の途中で一旦排出を中
断することが可能であるが、この状態においては球をい
くつ排出した状態で残りいくつの排出を行わなければな
らないかを記憶しておかなければならないので、制御が
煩雑になるとともに、例えば、この状態で電源が切られ
てしまった場合に対応可能にするには、さらにこの記憶
値をバックアップする手段が必要になる。
[課題を解決するための手段] この発明に係る遊技機は、上記課題を解決するため、 遊技盤(300)に設けられた入賞領域に入賞した入賞
球を1個宛検出する入賞球検出器(830)と入賞球を1
個宛流下させる入賞球流下機構とを有する入賞球処理装
置(例えば、入賞球処理部800)と、 所要数の球を排出可能な球排出装置(例えば、賞球排
出部700)と、 上記球排出装置から排出された球が流入する球貯留皿
(例えば、供給皿102など)と、 所定の排出開始条件の成立に基づいて、上記球排出装
置の作動制御及び上記入賞球処理装置の入賞球流下機構
の作動制御を行う制御装置(例えば、賞球排出制御装置
600など)と、 上記球貯留皿が満杯になった場合に、該球貯留皿から
溢れて流下する球を貯留する受皿(103)と、 上記受皿の貯留過剰状態を検出する貯留過剰状態検出
手段(例えば、オーバーフロー検出器770など)と、 上記球排出装置の上流側に位置して該球排出装置の上
流の所定位置に球が存在する場合に球あり検出信号を出
力する排出準備球検出手段(例えば、半端球検出装置22
0など)と、 を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機10など)に
おいて、 上記制御装置は、 上記入賞球検出器からの入賞球検出信号に基づいて上
記排出球検出手段からの球有り検出信号を条件に上記球
排出装置の作動を開始させて所定数の球の排出を行わせ
るとともに、該球排出装置の作動開始後の所定条件成立
に基づいて上記入賞球流下機構を作動させて入賞球を1
個宛流下させる賞球排出制御手段と、 上記貯留過剰状態検出手段から貯留過剰状態検出信号
が出力された際に上記球排出装置が非作動中である場合
は、上記入賞球検出器からの入賞検出信号及び上記排出
準備球検出手段からの球有り検出信号があるにも拘わら
ず、上記球排出装置の作動開始を禁止するが、上記球排
出装置が排出作動中である期間中、当該排出作動による
所要数の球の排出が終了するまで排出制御を継続させる
とともに上記所定条件成立に基づいて上記入賞球流下機
構を作動させる貯留過剰状態制御手段と、 を含んだ構成とした。
上記貯留過剰状態検出手段は、上記貯留過剰状態検出
手段から貯留過剰状態検出信号が出力されている間は、
上記遊技盤に形成された遊技領域へ球を1個宛発射可能
な打球発射装置の作動を禁止するようにすることもでき
る。
[作用] この発明によれば、入賞球処理装置と球排出装置の制
御を行う制御装置の賞球排出制御手段により、入賞球処
理装置からの入賞球検出信号に基づいて球排出装置の上
流側に球が所定数存在することを条件に球排出装置の作
動を開始させ、球排出装置から排出された球が流入する
球貯留皿が満杯になった際に球排出装置により排出され
て球貯留皿から溢れて流下する球を貯留する受皿の貯留
過剰状態が検出された際に球排出装置が排出作動中でな
い場合は貯留過剰状態検出信号が出力されている期間
中、所定の継続条件が成立している場合であっても球排
出装置の作動開始を禁止するが、制御装置の貯留過剰状
態制御手段により、球排出装置が排出作動中である場合
には当該排出作動による所要数の球の排出が終了するま
で排出制御を継続させる。
[実施例] 第1図には、パチンコ遊技機10を斜め前側から見た部
分分解斜視図を示す。
遊技機として例示するパチンコ遊技機10は、同図に示
すように、島設備(図外)に設置される取付枠400に対
し、開閉可能に取付けられている。
このパチンコ遊技機10の前面側に取り付けられた開閉
パネル110の上部側には、その内部に設置された遊技盤3
00(第2図)の前面の遊技領域(図示省略)を遊技者に
視認させるための透明なガラス窓101が設けられ、下部
側には打球発射部(図示省略)に供給される打球を貯留
する球貯留皿、例えば供給皿102が取り付けられてい
る。供給皿102の右側上部には球回収用釦106が押圧操作
自在に設置されている。
また、パチンコ遊技機10の下部には前記供給皿102か
ら溢れた賞品球を貯留するための受皿103が設けられる
とともに、打球発射装置(後述)を駆動操作するための
操作ダイヤル105が取り付けられている。
パチンコ遊技機10を支持する前枠100の上端部前側に
は、情報表示装置450が設置されている。この情報表示
装置450は、点灯や点滅などによって大当りの発生や打
球発射装置(後述)の駆動状態を知らせる大当り表示器
451や発射状態表示器452、および1回入賞当りの賞球数
を知らせる賞球数表示器460等を具えている。このうち
賞球数表示器460は第1および第2の賞球数表示器463,4
64を具えている。
そして、前記大当り表示器451および発射状態表示器4
52からのリード線461や賞球数表示器460からのリード線
453が、それぞれ、前枠100の上部に設けられた開口部12
1,122を介して前枠100の裏側に導かれ、コネクタ462,45
4を介して排出制御装置(後述)や役物制御装置(図示
省略)に接続されている。
また、前枠100の自由端部裏側の上下位置には、取付
枠400内の対応する位置に設けられた係止片401(一方の
み図示)と係合するフック131,132が設けられている。
そして、前枠100が取付枠400側に回動されて閉められた
ときに、それらフック131,132が取付枠400の係止片401,
401に引掛ることによって、その閉じた状態に係止され
るようになっている。
第2図には、パチンコ遊技機10の分解斜視図を示す。
このパチンコ遊技機10は、取付枠400に開閉(回動)
可能に取付けられた前枠100と、該前枠100の前面側に入
れ替え可能に設置された遊技盤300と、前枠100の前面側
に開閉(回動)可能に取り付けられた開閉パネル110
と、前枠100の裏側に取付けられた裏機構盤200と、該裏
機構盤200の裏側に取り付けられた開閉扉250とを具えて
いる。
前記前枠100は、パチンコ遊技機10の本体の輪郭部分
を構成するもので、その基部側の上端と下端に設けられ
た支軸135と軸受136がそれぞれ取付枠400の片側の上端
部と下端部に設けられた軸受405と支軸406とで支持され
ることにより、取付枠400に対して開閉(回動)可能に
設置されている。
この前枠100の前面側上部には、遊技盤設置部(図面
上では見えない)が凹状に設けられ、該設置部中に前記
遊技盤300が着脱可能に設置されている。
また、この前枠100の上部中央には、遊技盤300の裏側
を露出させるための開口部140が設けられ、下部前面側
には、前記受皿103(第1図)が取り付けられている。
そして、その前側下部の自由端側には前記操作ダイヤル
105が設置されている。
該操作ダイヤル105には、遊技者が該操作ダイヤル105
を掌握しているか否かを検知するタッチスイッチ105aが
埋設されており、該スイッチ105aは、掌握していること
を示す信号(スイッチON)を後述の賞球排出制御装置60
0に送るようになっている。
又、この前枠100の自由端側の裏側部には、前枠100を
前記取付枠400に対して閉じた状態に施錠するための施
錠装置130が設置されている。
前枠100の自由端側の下部裏側には、前記操作ダイヤ
ル105の操作によって作動される駆動源としてのモータ1
51を備えた打球発射装置150が設置されている。
前記遊技盤300は、前記打球発射装置150によって発射
された遊技球による遊技を行なわせる遊技領域(図示省
略)を構成するもので、前枠100の前面側上部に設けら
れた設置部(図面上に現れていない)中に着脱自在に設
置されている。
この遊技盤300の遊技領域には多数の傷害釘が植設さ
れるとともに、各種入賞領域が設けられる他、遊技者に
大きな利益を与える(大当りの遊技状態を作り出す)役
物と呼ばれる変動入賞装置等が設置されている。これら
変動入賞装置等はパチンコ遊技機10に設置された役物制
御装置500(後述)によって制御されるようになってい
る。
一方、この遊技盤300の裏側には、1回入賞当りの賞
球排出数の多い(例えば、13個排出)入賞領域(大排出
入賞領域)に入賞した入賞球(セーフ球)を集める第1
の入賞球集合樋301と、1回当りの賞球排出数の少ない
(例えば、7個)入賞領域(小排出入賞領域)に入賞し
た入賞球(セーフ球)を集める第2の入賞球集合樋302
が前後に仕切られた状態で設けられており、小排出入賞
領域に入賞した入賞球は案内通路303を介して第2の入
賞球集合樋302の中に流入するようになっている。そし
て、それら第1および第2の入賞球集合樋301,302によ
って集められた入賞球は入賞球処理装置として例示する
入賞球処理部800に送られて、それぞれ別個に処理され
るようになっている。前枠100の裏側下部の打球発射装
置150側寄り位置には、賞球排出系統の制御を行なう制
御装置として例示する賞球排出制御装置600が設置され
ている。
前記開閉パネル110は、前枠100の前面側を覆うもので
あり、その基部側が前枠100の基部側前面部に軸支され
ることによって、開閉(回動)可能に取り付けられてい
る。
また、この開閉パネル110の自由端部の裏側には係止
片(図に現れていない)が設けられている。一方、前枠
100の前面側のそれと対応する位置には、該開閉パネル1
10を閉めたときに、その係止片と係合してその閉まった
状態に保持する開閉機構(図に現れていない)が設けら
れている。
前記裏機構盤200は、賞球排出機構等を構成するもの
で、例えば、コ字型形状をしていて、前枠100の裏側に
取り付けられている。
この裏機構盤200の裏側上端部には、予備球(払出し
前の賞品球)を貯留する貯留タンク201が設けられ、こ
の貯留タンク201の下端開口部に臨むように、誘導樋202
が接続されている。この誘導樋202は内部の予備球を自
作用的に整列されて誘導するもので、緩やかに下り傾斜
しながら裏機構盤200の一側側(この実施例では基部
側)に至っている。誘導樋202の流下端部には、これと
連続するような形で(球排出装置として例示する)賞球
排出部700が縦長に配設されている。前記裏機構盤200
の、下部中央には、前記第1および第2の入賞球集合樋
301,302によって集められた夫々の入賞球を別個に処理
して下方に排出する入賞球処理部800が設けられてい
る。
前記開閉扉250は、前記遊技盤300の裏面側が露出しな
いように開口部140を覆うもので、その基端部側が、裏
機構盤200の基部内側部に開閉自在に軸支されている。
この開閉扉250の自由端部側には、前枠100のそれと対応
した位置に設けられた係合部(図示省略)に係合して開
閉扉250を閉じた状態に係止する係止レバー251が取り付
けられている。
また、この開閉扉250の裏側中央には、前記遊技盤300
に設置された役物(図に現れていない)等を制御する役
物制御装置500が設置されている。前記役物は遊技中一
定の条件が成立したときに遊技者に大当りと呼ばれる大
きな利益状態を作り出す装置で、可変表示ゲームタイプ
のものや翼が開閉するタイプのものなどがある。
第3図には、前記賞球排出部700と、入賞球処理部800
の内部構成をわかり易く表わしたパチンコ遊技機10の裏
面図を示す。
誘導樋202は、中央分離帯203によって分離された2条
の通路を有していて緩やかに傾斜している。そして、そ
の途中には振り子式の球ならし204が配設され、下流側
には球止め兼球ならしレバー205が配設されている。ま
た、この誘導樋202の上流端部には補給センサ211を具え
た補給要求検出装置210が設置され、一方、誘導樋202の
下流端部には排出準備球検出手段として例示する、半端
センサ221を具えた半端球検出装置220が設置されてい
る。そして、その補給要求検出装置210によって貯留タ
ンク201内の予備球の不足状態が検出され、半端球検出
装置220によって賞球排出用の予備球の半端状態(予備
球数が2回の賞球排出個数に満たなくなった状態)が検
出されるようになっている。
また、誘導樋202の流下端部にはこれと連続するよう
な形で、賞球排出部700が縦長に配設され、下部中央に
は前記第1および第2の入賞球集合樋301,302によって
集められた入賞球を処理する入賞球処理装置800が配設
されている。
前記賞球排出部700は、賞球排出ユニット700Aと賞球
排出樋ユニット700Bとから構成されている。賞球排出ユ
ニット700Aには、前記誘導樋202の2条の通路に対応さ
せて、第3図の紙面に垂直方向に賞球導出樋710,710が
2条設けられている。そして、これら賞球導出樋710,71
0の上流部には、不正発生時等に賞品球の排出をストッ
プさせるロック装置720が設置され、下流部には第1お
よび第2の賞球排出センサ(排出センサ1,2)730,730と
第1および第2の賞球排出装置740,740が設置されてい
る。
一方、賞球排出樋ユニット700Bには、前記第1および
第2の賞球導出樋710,710から流下される賞品球や抜球
を外部に導出させる球導出樋750が設けられている。こ
の球導出樋750は、貯留された遊技球を賞品球としてパ
チンコ遊技機10の表側の供給皿102又は受皿103に排出す
るための賞球排出樋751と、抜球として島設備の回収樋
(図示省略)に排出するための球抜樋752とに分岐して
いる。球導出樋750の分岐部には球抜き装置760が設置さ
れている。この球抜き装置760は、球導出樋750の分岐部
にピン762aを軸芯として回動自在に設置された切換ゲー
ト762と、該切換えゲート762を回動させる球抜きソレノ
イド761とを備え、切換えゲート762の基部と球抜きソレ
ノイド761の作動ロッド761aとは連結手段763によって連
結されている。そして、その球抜きソレノイド761が消
磁(オフ)状態となっているときには、その作動ロッド
761aがその自重および図示省略の復帰用スプリングの復
帰力によって下降状態に復帰され、連結手段763が切換
ゲート762をして球抜き樋752を閉塞せしめる(同図に実
線で示す状態)。反対に、球抜きソレノイド761が励磁
(オン)されると、その作動ロッド761aが上昇して、連
結手段763が切換ゲート762をして同図に鎖線で示すよう
に賞球排出樋751を閉塞せしめる。また、賞球排出樋751
の途中位置には、該賞球排出樋751内の賞品球が一定レ
ベル以上に溜まった状態を検出する貯留過剰状態検出手
段として例示するオーバーフロー検出器770が設置され
ている。
また、前記賞球排出装置740の近傍位置には遊技店の
係員によって押圧操作される回復スイッチ780が設置さ
れている。この回復スイッチ780は、賞品球の不正排出
が行なわれたときに作動するロック装置720を解除する
ものであって該スイッチを押圧することによってロック
装置720のソレノイド721が励磁(ON)され再び賞品球の
排出が可能な状態になる。
前記入賞球処理部800の上部側には、前記第1および
第2の入賞球集合樋301,302によって集められた入賞球
(セーフ球)をそれぞれ受け入れる第1および第2の入
賞球受入れ樋810,810が図中垂直方向に重ね合った状態
で且つ互いに独立したて設けられている。
これら第1および第2の入賞球受入れ樋810,810の排
出口側には、これら入賞球受入れ樋810,810をそれぞれ
島設備の回収樋(図示省略)に連結させる第1および第
2の入賞球導出樋820,820が設けられている。
そして、これら第1および第2の入賞球導出樋820,82
0の途中には、それぞれ第1および第2の入賞球検出器8
30,830(セーフセンサ1,2)と第1および第2の入賞球
処理装置850,850が設置されている。
これら入賞球処理装置850は、夫々駆動手段としての
セーフソレノイド851,851(セーフソレノイド1,2)と、
該セーフソレノイド851によって回動されて適宜入賞球
導出樋820内の入賞球の流下を阻止する係止爪部材853
と、該爪部材853により回動されて入賞球導出樋820中の
入賞球を1個ずつ分離する分離爪部材854とから構成さ
れている。
前記セーフソレノイド851は、その消磁(オフ)時に
その自重および図示省略のスプリングの復帰力によっ
て、下降(伸張)し、励磁(オン)時に上昇(縮む)す
る作動ロッド852を具えている。また、前記係止爪部材8
53は、その基部がピン853aを軸芯として回動自在に設置
されている。そして、その中間部が前記セーフソレノイ
ド851の作動ロッド852の下端部とリンク結合(詳しい図
示は省略)されている。この係止爪部材853が前記セー
フソレノイド851の昇降に伴って回動し、その先端の爪
部853bが入賞球導出樋820中に出入りするようになって
いる。また、前記分離爪部材854は、その中間部がピン8
54aで軸支されることによって回動自在となっている。
この分離爪部材854の先端部には、その回動に伴って入
賞球導出樋820中に出入りする爪部854bが設けられてい
る。一方、その後端部には、分離爪部材854にその爪部8
54bが入賞球導出樋820中から脱する方向への回動復帰力
を与えるウェイト855が取り付けられている。
入賞球処理装置850は、上記のように構成されてい
て、セーフソレノイド851の消磁時には、その作動ロッ
ドが下降復帰していて、係止爪部材853の先端側が下降
する方向に回動復帰されて、その先端の爪部853bが入賞
球導出樋820中に入り込んだ状態となっている。このと
き、分離爪部材854は、その後部側がウェイト855によっ
て下げる方向に回動復帰された状態にあり、それによっ
て、その先端の爪部854bが入賞導出樋820中から脱した
状態となっている。
セーフソレノイド851が励磁されると、その作動ロッ
ド852が上昇し、係止爪部材853がその先端側が上昇する
方向に回動されて、その先端の爪部853bが入賞球導出樋
820中から脱した状態となる。そして、分離爪部材854
は、その後部側がその係止爪部材853の先端側上端部に
よって押し上げられることにより、その先端側が下がる
方向に回動されて、その先端の爪部854bが入賞球導出樋
820中に入り込んだ状態となる。
パチンコ遊技機10の前記操作ダイヤル105の上方位置
内部には、打球発射部(図示省略)に発射球を供給する
発射球供給部900が設けられている。
また、パチンコ遊技機10の下部中央寄り位置には、遊
技盤300の下部中央に設けられたアウト球回収口310から
回収されるアウト球を島設備の回収樋(図示省略)中に
導くアウト球回収樋260が設けられている。
また、パチンコ遊技機10内の上部には、打止め状態を
知らせる完了ランプ271、大排出入賞領域に遊技球が入
賞したことを知らせる第1の入賞表示ランプ272(セー
フランプ1)、及び小排出の入賞領域に遊技球が入賞し
たことを知らせる第2の入賞表示ランプ273(セーフラ
ンプ2)が遊技者にそれらの点灯光を視認し得る状態に
設置されている。
第4図には、パチンコ遊技機10の裏側に設置された賞
球排出部700を構成する賞球排出ユニット700Aの分解斜
視図を示す。
この賞球排出ユニット700Aは、パチンコ遊技機10の裏
側に取り付けられる賞球排出誘導枠701Aを具えている。
この賞球排出誘導枠701Aは、貯留タンク201に連結さ
れた誘導樋202の2条の通路から送られてくる賞品球を
球導出樋750に導くもので、仕切板702の両面側にはそれ
ぞれ誘導樋202の2条の通路の下端出口と球導出樋750の
入口を連絡する賞球導出樋710が設けられている。
これら賞球導出樋710,710は、その上段部、中段部、
下段部がそれぞれ、減圧路710a,710a、縁切り路710b,71
0b、排出路710c,710cとなっている。
前記減圧路710a,710aは、貯留タンク201から誘導樋20
2を介して送られてくる賞品球としての予備球の移動圧
を減圧させるもので、同図に示すように、緩傾斜状態に
Uターンさせて設けられている。前記縁切り路710b,710
bは、その下の排出路710c,710cを通る賞品球どうしに間
隔を開けさせて、後述の賞球排出装置740による賞品球
の排出をストッパによって止め易くするためのもので、
前記減圧路710aに通じる垂直通路部分711と後述の排出
路710cに通じる方向変換通路部分712とから構成されて
いる。そして、その垂直通路部分711の下端部には、球
の流下方向への移動力を減衰させる移動力減衰傾斜部71
3が方向変換通路部分712に向けて緩やかに下り傾斜させ
た状態で設けられている。また、方向変換通路部分712
の前方には、前記減衰傾斜部713に沿って流下する球の
流下方向を垂直下方に方向変換させる案内傾斜壁714が
設けられている。一方、方向変換通路部分712の後方の
垂直通路部分711の後壁部には球詰まり防止突部715が前
方に突出して設けられている。この球詰まり防止突部71
5によって、垂直通路部分711に縦に並んで停止した球の
うちの最も下の減衰傾斜部713上の球の中心位置がその
上方の球の中心位置より常に前方に位置せしめられるよ
うになる。それによって、上方の球の流下移動圧が最も
下の減衰傾斜部713に至る球を前方に押し遣ることとな
り、従って最も下の球は常に減衰傾斜部713の下流側に
押し遣られて球詰まりが防止される。
また、賞球排出誘導枠701Aの手前側上部には、一定の
事由が発生した時に、賞品球の排出を停止させるロック
装置720が設置されている。
このロック装置720は、賞球排出誘導枠701Aの手前側
(表側)上部に設置された駆動手段としてのロックソレ
ノイド721と該ロックソレノイド721の駆動力により駆動
されて、第1および第2の賞球導出樋710,710の減圧通
路710a,710a中の球の流下を制御する第1および第2の
ロック部材728,729を具えている。
前記ロックソレノイド721は、その消磁(オフ)時に
自重および復帰用スプリング(図示省略)の力によって
下降(伸張)復帰していて、励磁(オン)時に上昇(縮
む)する作動ロッド722を具えている。
前記第1および第2のロック部材728,729は、減圧路7
10aの上方の仕切板702を貫通して設けられた軸受孔702a
中に回転自在に挿通された回転軸727の両端にそれぞれ
固定されることにより、一緒に回動するようになってい
る。
これらロック部材728,729のうちの第2のロック部材7
29の一側部に連結ピン729aが突設され、該連結ピン729a
と作動ロッド722の下端部とが連結板726により連結され
ている。
そして、ロックソレノイド721が消磁(オフ)状態に
あるときには、作動ロッド722が下降して第1および第
2のロック部材728,729の先端部が切欠き部703a、703a
を介してそれぞれ第1および第2の賞球導出樋710,710
の減圧路710a,710a中に入り込んで、それら減圧路710a,
710a中の遊技球を流下させないようになっている。
一方、ロックソレノイド721が励磁(オン)される
と、作動ロッド722が上昇して第1および第2のロック
部材728,729がそれらの先端側が上昇する方向に回動さ
れて第1および第2の賞球導出樋710,710の減圧路710a,
710a中から脱出してそれら減圧路710a,710a中の球を流
下させ得るようになっている。
また、賞球排出誘導枠701Aの手前側上部には、前枠10
0の操作用孔(図示省略)から球抜き操作用の球抜き棒
(図示省略)が差し込まれたことを検出する球抜きセン
サ719が設置されている。
第1および第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,71
0c中には、これら排出路710c,710cを流下する球を検出
する第1および第2の賞球排出センサ730,730(排出セ
ンサ1,2)が設置されている。
また、賞球排出誘導枠701Aの仕切板702の下部の表裏
両側部には、第1および第2の賞球排出樋710,710の排
出路710c,710c中にある球の流下を制御する第1および
第2の賞球排出装置740,740がそれぞれ設置されてい
る。
これら第1および第2の賞球排出装置740,740は、そ
れぞれ、賞球排出誘導枠701Aの仕切板702の下部の表裏
両側部に設置された駆動手段としての第1および第2の
賞球排出ソレノイド741,741(排出ソレノイド1,2)と、
これらソレノイド741,741の駆動力により駆動されて、
第1および第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,710c
中の球の排出を制御する第1および第2の流下阻止部材
745,745を具えている。
前記第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741
は、それぞれ、それらの消磁(オフ)時に自重および復
帰用スプリング(図示省略)の力によって下降復帰して
いて、励磁(オン)時に上昇する作動ロッド742を具え
ている。
一方、前記第1および第2の流下阻止部材745,745
は、それぞれ、賞球排出誘導枠701Aの仕切板702の下部
の表裏両側に突設された第1および第2の支軸705,705
に回動自在に支持されている。
これら第1および第2の流下阻止部材745,745の一側
部には、それぞれ連結ピン746,746が突設され、これら
連結ピン746,746と第1および第2の賞球排出ソレノイ
ド741,741の作動ロッド742,742の下端部とが、それぞれ
連結板747,747により連結されている。
そして、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,74
1が消磁(オフ)状態にあるときには、作動ロッド742,7
42が下降して第1および第2の流下阻止部材745,745の
先端部が切欠き部703b,703bを介して、それぞれ第1お
よび第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,710c中に入
り込んで、それら排出路710c,710c中の遊技球を流下さ
せないようになっている。
一方、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741
が励磁(オン)されると、作動ロッド742,742が上昇し
て第1および第2の流下阻止部材745,745がそれらの先
端側が上昇する方向に回動されて第1および第2の賞球
排出樋710,710の排出路710c,710c中から脱して、それら
排出路710c,710c中の球を流下させ得るようになってい
る。
上記のように、ロック装置720、第1および第2の賞
球排出装置740,740、球抜きセンサ719および賞球排出セ
ンサ730,730等の設置された賞球排出誘導枠701Aは、そ
の第1の賞球導出樋710側(裏側)がパチンコ遊技機10
の裏側に相対して取り付けられ、一方その第2の賞球導
出樋710側(表側)が蓋枠701Bによって封止されてい
る。
そして、前記ロックソレノイド721、球抜きセンサ71
9、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741、およ
び第1および第2の賞球排出センサ730,730がそれぞれ
コネクタ723,719a,743,743および731,731を介して賞球
排出制御装置600(第2図)に電気的に接続されてい
る。
第5図には賞球排出ユニット700Aの内部機構の正面図
を示す。
前述したように、賞球排出ユニット700Aの内部には賞
球導出樋710が設けられ、該賞球導出樋710に沿って、不
正発生時等に賞品球の排出をストップさせるロック装置
720、賞品球の排出に関与する賞球排出装置740、球抜き
棒(図示省略)が差し込まれたことを検出する球抜きセ
ンサ719、および賞品球の排出を検出する賞球排出セン
サ730が設置されている。
前記賞球導出樋710は前述したように上流部の減圧路7
10a、中流部の縁切り路710bおよび下流部の排出路710c
とから構成されている。そして、前記縁切り路710bは垂
直通路部分711と方向変換通路部分712とから構成され、
特に、その垂直通路部分711の下部の後壁部には該垂直
通路部分711の下部に至った球をその中心部がその直上
の球の中心位置より前方に至るように押し遣る球詰り防
止突部715が設けられている。
この球詰り防止突部715によって前方に押し遣られた
球B1の中心位置は、その直上の球B2の中心位置より少な
くとも前方にd(>0)の距離だけ前方に位置せしめら
れるようになっている。それにより、垂直通路部分711
に縦に並んで停止した球のうちの最も下の減衰傾斜部71
3上の球(B1)がその直上の球(B2)の下方への流下移
動圧によって減衰傾斜部713の後方側に押し遣られて球
詰りするのを防止できるようになっている。
賞球導出樋710の流入口側は誘導樋202の流下端部に接
続され、流出口側は球導出樋750の上端流入口に接続さ
れている。
第6図(A)〜(C)には賞球排出センサ730による
検出と賞球排出個数との関係を賞球排出ユニット700Aの
内部機構の正面図を用いて示す。
常時は、第6図(A)に示すように、賞球排出ソレノ
イド741が消磁(オフ)状態になっていて、その作動ロ
ッド742が下降して流下阻止部材745の先端が賞球導出樋
710の排出路710c中に入り込んで賞球導出樋710中の賞品
球Bが排出されないようになっている。
この状態で、賞球排出ソレノイド741が励磁(オン)
されると、その作動ロッド742が上昇して流下阻止部材7
45の先端が賞球導出樋710の排出路710c中から脱し、そ
れによって、賞球導出樋710の中の賞品球Bが排出可能
な状態に変換する。
このように変換すると、賞球排出樋710中の賞品球B
がその下方に排出される。その過程で、賞球排出樋710
中を流下して賞球排出センサ730を通過した球はその通
過の時に同センサ730によって検出されて、その結果通
過個数のカウントが可能となる。
この実施例の場合上記通過個数は、第7図に示すよう
に、賞球排出センサ730の検出信号の立上りがあるごと
に、賞球排出制御装置600によりカウントされている。
上記賞球排出センサ730は上記流下阻止部材745より上
流側の賞球導出樋710に位置しており、賞品球の排出が
阻止されている状態では上記賞球排出センサ730内に下
から2つ目の賞品球B2が留まる。このため、賞品球の排
出の際には、第6図(A)に示すように賞球排出センサ
730より下方にある球B1および賞球排出センサ730中に位
置している球B2はカウントされない。
また、流下阻止部材745の先端部が排出路710c内に入
り込んだ状態から該排出路710cより脱した状態に変換さ
れたときにも、上記賞球排出センサ730は排出路710c内
の流下阻止部材745の直上に残る賞品球(B1)をカウン
トすることはない。
従って、例えば、4個排出のときには、第7図に示す
ように、賞球排出センサ730で3個目の検出信号の立上
りがあった時点で賞球排出ソレノイド741を消磁(オ
フ)する。すると、第6図(C)に示すように、作動ロ
ッド742が下降して流下阻止部材745の先端が賞球導出樋
710の排出路710c中に入り込んだ状態に戻って、5番目
の球B5を流下阻止部材745の手前側に止めるため、4個
の球の排出が行なわれる。
従って、所望排出数より「1」少ない賞球排出センサ
730の立上りをカウントした時点で賞球排出ソレノイド7
41を消磁(オフ)することにより所望個数の排出が行な
われる。
第8図(A),(B)には(第1および第2の)入賞
球処理装置850による入賞球の処理動作説明図を示す。
常時は、第8図(A)に示すように、セーフソレノイ
ド851が消磁(オフ)状態になっていて、その作動ロッ
ド852が下降して係止爪部材853の先端が入賞球導出樋82
0中に入り込んでその入賞球導出樋820中の入賞球Sが導
出されないようになっている。また、分離爪部材854は
その後部側のウエイト855の重量によってその先端側が
上昇する方向に回動復帰されていてその先端の爪部854b
が入賞球導出樋820中から脱した状態となっている。
この状態で、セーフソレノイド851が励磁(オン)さ
れると、その作動ロッドが上昇して係止爪部材853の先
端の爪部853bが第8図(B)に示すように入賞球導出樋
820中から脱して入賞球導出樋820中の入賞球の導出を可
能にすると同時に、その上昇した作動ロッド852の先端
部により分離爪部材854の後端部側が押し上げられてそ
の先端の爪部854bが入賞球導出樋820中に入り込んで2
番目以後の入賞球S2,S3,……の流下を阻止する。それ
によって、1番下の入賞球S1のみ導出される。
その1番下の入賞球S1が導出された後に再びセーフソ
レノイド851が消磁されると、第8図(A)に示すよう
に係止爪部材853の先端の爪部853bが入賞球導出樋820中
に入り込むとともに分離爪部材854の先端の爪部854bが
入賞球導出樋820中から脱した状態に復帰して、今度は
2番目の入賞球S2が係止爪部材853の先端の爪部853bで
係止されて待機した状態となる そして、その後また、セーフソレノイド851が励磁さ
れると、第8図(B)に示すように、係止爪部材853の
先端の爪部853bが入賞球導出樋820中から脱した状態と
なって分離爪部材854の先端の爪部854bが入賞球導出樋8
20中に入り込むと、今度は2番目の入賞球S2が導出され
る。
このように、セーフソレノイド851がオン・オフ動作
を繰り返すごとに、入賞球導出樋820中の入賞球が1個
ずつ導出される。
そして、第8図(A)に示すように、係止爪部材853
により入賞球Sが係止されて待機状態となるごとにその
待機した入賞球Sが入賞球検出器830(セーフセンサ)
に検出されるようになっている。
第9図(A),(B)には供給皿102から発射レール
の発射球待機部、即ち打球発射部(図示省略)に遊技球
を供給する発射球供給部900の内部機構図を示す。
発射球供給部900は供給皿102(第1図)から供給され
る遊技球を打球発射部(図示省略)に適宜1個ずつ送っ
たり、その供給を阻止したりする部分で、供給皿102に
通ずる遊技球の供給口102bの内側には、該供給口102bか
ら供給される遊技球を内部の打球発射部に導くための発
射球供給通路950が設けられている。
この発射球供給通路950の下部には、パチンコ遊技機1
0の前側下部の受皿103中に通ずる回収通路962が設けら
れている。この回収通路962の上端開口部には、発射球
供給通路950の通路底板を構成する開閉通路部材961が矢
印方向に往復摺動自在に設置されている。この開閉通路
部材961は図示省略の復帰用スプリングによる復帰力に
よって回収通路962を閉塞する方向に移動復帰されてい
るが、パチンコ遊技機10の前側の供給皿102の一側部に
突出して設置された球回収用釦106を押すことにより回
収通路962の入口を開放できるようになっている。
また、発射球供給通路950の前方には、打球発射部
(図示省略)に通ずる発射球導入空間970が設けられて
いる。この導入空間970には球送り装置980が設置されて
いる。
この球送り装置980は発射球供給通路950上に待機して
いる遊技球Bを1個ずつ分離して打球発射部に供給する
もので、ピン989を軸芯としてその先端側が昇降する方
向に回動自在に設置されている。
この球送り装置980の先端部には球取込み部981が設け
られている。この球取込み部981は例えばコ字型に設け
られ、その中央部には発射球供給通路950上に待機して
いる遊技球Bを1個ずつ取り込む球取込み空間981aが、
下部にはその取り込んだ球Bを打球発射部(図示省略)
方向に転動させて移送させる傾斜面を有する球移送傾斜
部982bが、上部には前記球移送傾斜部982bによって打球
発射部(図示省略)に送られた球Bの発射が終了するま
で次の球Bを発射球供給通路950上に待機させておく係
止部982aが設けられている。
このように構成された球送り装置980は発射モータ151
(第2図)により回転されるカム(図示省略)によって
遊技球の発射に同期して回動されるようになっていて次
のように動作する。
即ち、球送り装置980により、打球発射部(図示省
略)に先に移送された球(前の球)が打球発射装置150
によって発射されるまでの間、球送り装置980は、第9
図(A)に示すように自重によってその先端側が下降復
帰してその上部の係止部982aにより発射球供給通路950
上の次の球Bを係止した状態に保っている。
そして、前の球の発射が終了した時点で、発射モータ
151(第2図)の駆動力によって球送り装置980の先端側
が上昇する方向に回動される。そして、その回動に伴っ
てその先端の球取込み空間981aの中に待機中の球Bを取
り込んだ時点で第9図(A)に示すように先端部が下降
した状態に回動復帰されて、その取り込んだ球を打球発
射部(図示省略)に移送させると同時に、その次の待機
球をその上部の係止部982aによって係止した状態とな
る。
このように、打球発射部の球が発射されるごとに、球
送り装置980が発射球供給通路950上の待機球Bを1つず
つ取り込んで打球発射部に移送させることとなる。
発射球供給部900の上方部には、補給センサ211の出力
信号によって、貯留タンク201(第3図)中の球Bが無
くなったことが確認されたとき等に発射球供給通路950
上の待機球Bを係止し、球送り装置980によって待機球
Bが取り込まれないようにするシャッター装置910Aが設
置されている。
このシャッター装置910Aは、発射球供給部900の上側
に設置された駆動源としてのシャッターソレノイド910
と該シャッターソレノイド910の駆動力により駆動され
て発射球供給通路950上の待機球Bを球送り装置980に取
り込まれないように係止する供給阻止部材920を具えて
いる。
前記シャッターソレノイド910は、その消磁(オフ)
時に自重および復帰用スプリング911の力によって下降
していて、励磁(オン)時に上昇(縮む)する作動ロッ
ド912を具えている。
一方、前記供給阻止部材920は、その中間部がピン925
を軸芯として先端側および後端側が昇降する方向に回動
自在に設置されている。この供給阻止部材920の先端部
には、発射球供給通路950の上壁部に設けられた開口部9
51を介して、発射球供給通路950中に入り込んで該供給
通路950中の待機球Bを前記回収通路962中に回収可能な
位置に係止させる係止爪921が、円弧状に湾曲させて下
向きに設けられている。
そして、この供給阻止部材920の後端部が連結部材913
により前記シャッターソレノイド910の作動ロッド912に
連結されていて、作動ロッド912の昇降に伴って供給阻
止部材920が回動されて、その先端の係止爪921が発射球
供給通路950内に出入りするようになっている。
シャッター装置910Aは上記のように構成されており、
常時はシャッターソレノイド910が消磁(オフ)状態に
あって、作動ロッド912が下降して供給阻止部材920の先
端側が上昇復帰していて、その先端の係止爪921が発射
球供給通路950中から脱出した状態となっている。この
ときには、発射球供給通路950中の待機球Bは球送り装
置980によって打球発射部(図示省略)への移動が可能
な状態となっている。
そして、貯留タンク201(第3図)中の球が無くなっ
て補給センサ211の出力がHレベルとなったときなどに
シャッターソレノイド910が励磁されると、作動ロッド9
12が上昇して供給阻止部材920の先端側が下降されてそ
の先端の係止爪921が第9図(B)に示すように発射球
供給通路950中に入り込んで、供給通路950中の待機球B
を前記回収通路962中に回収可能な位置、即ち、供給通
路950中の先頭の待機球Bが回収通路962の上端開口部上
で、かつ開閉通路部材961上に載った状態に係止する。
このように、発射球供給通路950中の待機球Bがシャ
ッター装置910Aにより係止された状態にあるとき、パチ
ンコ遊技機10の前側の供給皿102(第1図)の一側に突
出して設置された前記球回収用釦(図示省略)の操作に
よって開閉通路部材961を後退させる方向に移動(摺
動)させて回収通路962上の上端開口部を開放させれ
ば、発射球供給通路950中の待球機Bを1つ残らず全て
受皿103(第1図)中に回収できる他、供給口102bを介
して、新たに発射球供給通路950中に入り込む球Bも全
て受皿103中に回収することができる。
第10図には前記賞球排出制御装置600の全体斜視図を
示す。
この賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機10の賞球
排出系統の制御を行なうもので、パチンコ遊技機10の裏
側左下に設置されている(第2図)。
この賞球排出制御装置600は、パチンコ遊技機10の裏
側に取り付けられる制御基盤610に賞球排出制御に関与
するマイクロコンピュータ等の各種電子部品や電子回路
等からなる賞球排出制御手段が配設されて構成され、前
記賞球排出制御手段は保護用の蓋体690によって覆われ
ている。また、この制御基盤610には、停電時に前記賞
球排出制御手段に電力を供給するバックアップバッテリ
613や関係電子部品等が設置される他、多数のコネクタ6
15,615,・・・等が設置されている。
そして、それらコネクタ615,615,・・・のうちの所定
のコネクタ615に役物制御装置500の賞球数設定器(後
述)からのリード線接続用コネクタ501が接続されてい
る。
第11図には裏機構盤200に取り付けられた前記開閉扉2
50と該開閉扉250の裏側に設置された前記役物制御装置5
00の分解斜視図を示す。
開閉扉250の裏側の自由端部寄り位置(図中左側)に
は役物制御装置500を設置するための一対の設置用レー
ル251,251が平行上向きに配設されている。これらレー
ル251,251はそれぞれ横断面がL字形をし、それらの上
端部が開放状態となるとともに下端部が閉塞状態となっ
ている。また、それらレール251,251よりさらに自由端
部寄りの開閉扉250の自由端部寄より位置には前記一対
のレール251−251間に設置された役物制御装置500を覆
う保護蓋252が開閉(回動)自在に軸支されている。こ
の保護蓋252は、それが閉められたときに、開閉扉250の
裏側に設けられた係止突起253,253と保護蓋252の自由端
部の内壁部とが係合するようになっている。保護蓋252
には、複数の放熱孔255が設けられている。
一方、役物制御装置500は役物制御基盤510に役物制御
用のマイクロコンピュータ等の電子部品や電子回路等が
配設された構成となっている。この役物制御装置500の
裏側には、設置板590がその前面側に取り付けられたク
ッション材595,595を挟んでクッション効果を保った状
態に取り付けられている。
このように役物制御装置500と設置板590とはクッショ
ン性を待たせて抱き合わされた状態で接合され、共に開
閉扉250の裏側の前記レール251−251間中に同図に矢印
で示す方向にスライドさせて挿入される。このように設
置された状態においては、相互にクッション性を持たせ
て抱き合わされた役物制御装置500と設置板590の左右両
端部分がそれぞれ左右のレール251,251部分に把持され
ることによって自然には動かないようにされている。
第12図には役物制御装置500の拡大斜視図を示す。
この役物制御装置500は、役物制御基盤510上にパチン
コ遊技機10の役物等の制御を行なうマイクロコンピュー
タ520等の各種電子部品や電子回路、複数の抵抗器によ
って構成される2系統(第1および第2)の賞球数設定
器(賞球数設定装置)530,540および電源回路580等が設
置されるとともに接続コネクタ585が複数設置されて構
成されている。
第13図には前記役物制御装置500に設置される賞球数
設定装置(賞球数設定器530又は540)の抵抗器Rが設定
された該配線パターン531(又は541)の部分拡大斜視図
を示す。ここで、抵抗Rと配線パターンとによって賞球
設定信号作成手段が構成され、配線パターンに組替自在
に植設される多数の抵抗Rにより賞球数変更手段が構成
されている。
より具体的には役物制御装置500の賞球数設定器530
(又は540)部分には、該賞球数設定器530(又は540)
を構成する配線パターン531(又は541)が敷設され、該
配線パターン531(又は541)に沿って抵抗器Rが設置さ
れている。
そして、後述するように、配線パターン531(又は54
1)は変えないで、設置される抵抗器Rを交換するだけ
で(賞球数変更手段としての機能)、賞球数の設定変更
が自在に行なえるようになっている。
第14図には役物制御装置500内の役物制御部570と賞球
排出制御装置600内の賞球排出数設定部680によるパチン
コ遊技機10の制御ブロック図を示す。
役物制御部570はパチンコ遊技機10に設置された役物
等の制御を行なうもので、電源回路580、該電源回路580
がオン(ON)となっているか否かを検出して、排出すべ
き賞球数の読込みが可能であることを示すの信号(レデ
ィ信号)を賞球排出数設定部680に送る回路動作検出部
(回路動作検出器)550、および抵抗器R(ダイオード
でも可)等の組換えにより排出すべき賞球数を設定する
賞球数設定手段(賞球数設定器)530,540等を具えてい
る。
一方、賞球排出数設定部680は賞球排出数の設定を行
なうもので、役物制御部570の賞球数設定手段530,540に
より設定された賞球数設定情報を読み込んで記憶する賞
球数記憶部681、役物制御部570の回路動作検出部550か
らレディ信号が送られてきていることを条件に賞球数記
憶部681に対し、賞球数設定手段530,540により設定され
た賞球数設定情報の読み込みを許可する役物回路動作状
態確認手段682、最初の電源の投入時に賞球数記憶部681
に賞球数設定手段530,540の賞球数設定情報の読込みを
行なわせる信号を送る電源投入検出手段684、およびそ
の電源の投入後に一定時間ごとに賞球数記憶部681に賞
球数設定手段530,540の賞球数設定情報の読込みを行な
わせる信号を送るタイマ683等を具えている。
前記賞球排出数設定部680の賞球数記憶部681には更
に、賞球数表示器460(第1図)が表示器駆動源430を介
して接続されるとともに、賞品球排出の制御を行なう賞
球排出制御部(マイクロコンピュータ)620が接続され
ている。
役物制御部570と賞球排出数設定部680によるパチンコ
遊技機10の制御系は上記のように構成されていて、次の
ように作用する。
先ず、電源回路580がオン(ON)になると、回路動作
検出部550がそのオン(ON)状態を検出して役物回路動
作状態確認手段682にレディ信号(賞球数の読込みが可
能であることを示す信号)を送る。
そのレディ信号が送られてきていることを条件に役物
回路動作状態確認手段682は賞球数記憶部681に対し、賞
球数設定手段530,540により設定された賞球数設定情報
の読込みを許可する信号を送る。
賞球数記憶部681は、賞球数設定情報の読込みが許可
された状態になり且つそれが最初の電源投入である場合
にのみ、電源投入検出手段684からの検出信号に基づい
て賞球数設定手段530,540から賞球数設定情報の読込み
を強制的に行ない、その後は、タイマ683からの時間信
号に基づいて一定時間ごとにその読み込みを行なってそ
れを記憶する。
このようにして記憶された賞球設定数は、賞球排出数
設定部680からの表示指令信号に基づいて、表示器駆動
源430により賞球数表示器460(第1図)に表示される。
この実施例の場合、賞球排出系統は2系統(例えば7個
排出と13個排出)とされており、2つの数字(「7」と
「13」)が表示される。
また、前記賞球数記憶部681からの賞球数の設定値が
賞球排出制御部620に送られ、該賞球排出制御部620によ
り賞球排出数が決定されて該排出数に基づく賞球排出が
行なわれるようになっている。
第15図には前記役物制御装置500による役物系統の制
御ブロック図を示す。
この役物制御装置500は、役物系統の制御に関与する
マイクロコンピュータ(MPU)520、その入力側に接続さ
れたローパスフィルタ531、マイクロコンピュータ520の
出力側に接続されたドライバ532およびアンプ533、マイ
クロコンピュータ520の動作の基準時間を作り出す発振
器534、外部電源からの電気を作動用電源に変換して役
物制御装置500のマイクロコンピュータ520等の各作動部
に供給する電源回路580、該電源回路580がオン(ON)と
なっているか否かを検出して前述した賞球数の読込み可
能を示す信号(レディ信号)を賞球排出制御装置600に
送る回路動作検出器(回路動作検出部)550、および賞
球数を定める賞球数設定器(賞球数設定手段)530、540
等から成る。
前記マイクロコンピュータ520は読出し専用メモリた
るROM521、随時読出しと書込みが可能なメモリたるRAM5
22、サウンドジェネレータ523、入力ポートバッファ524
および出力ポートラッチ525等を具えている。
これらのうち、ROM521には、役物としての可変表示装
置360のディジタル可変表示ゲームの変化パターン、可
変表示装置360のゲーム結果が特定の態様(大当りの表
示態様)となったときに開放される役物(大入賞部のア
タッカー)たる開閉扉を開放させるソレノイド361の作
動パターン、パチンコ遊技機10の前面側上部に設置され
た情報表示装置450の大当り表示器451中のランプの点灯
や点滅パターン、およびパチンコ遊技機10の裏側に設置
されるスピーカ363の音声の発生パターン等、各種固定
データが記憶されている。
一方、RAM522には、パチンコ遊技機10の遊技盤300前
側の遊技領域に設置される始動入賞口及びアタッカー中
に夫々設置される始動入賞検出器350、及び特別入賞検
出器351から検出信号があったことなどを一時的に記憶
したりする記憶領域、マイクロコンピュータ520の作業
領域(ワークエリア)などが設けられている。
そして、このマイクロコンピュータ520の入力ポート
バッファ524には、ローパスフィルタ531を介して、前記
始動入賞口中の始動入賞検出器350、アタッカー中の特
別入賞検出器351およびストップスイッチ352等が接続さ
れている。
一方、マイクロコンピュータ520の出力ポートラッチ5
25には、ドライバ532を介して、ディジタル可変表示ゲ
ームを行なう前記可変表示装置360、その可変表示ゲー
ム結果が特定の態様(大当りの表示態様)となったとき
に前記大入賞部のアタッカーを開放させるソレノイド36
1、および情報表示装置450の大当り表示器451等が接続
されている。
また、サウンドジェネレータ523には、アンプ533を介
してスピーカー363が接続されている。
役物制御装置500は、上記のように構成させていて、
始動入賞検出器350、特別入賞検出器351およびストップ
スイッチ352からの信号がローパスフィルタ531を介して
マイクロコンピュータ520に送られてくると、マイクロ
コンピュータ520がその送られてきた信号の種類に対応
した出力信号をドライバ532に送って、可変表示装置36
0、ソレノイド361、大当り表示器451等の作動、点灯、
又は停止、消灯等を行うようになっている。また、大当
りが発生したときなどには、サウンドジェネレータ523
からアンプ533を介してスピーカー363に音声発生信号が
送られて音声が発生するようになっている。第16図には
賞球排出制御装置600によるパチンコ遊技機10の賞球排
出系統の制御ブロック図を示す。
賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機10の賞球排出
系統の制御を行なうもので、賞球排出系統の制御を行な
うマイクロコンピュータ(MPU)620、その入力側に接続
されたローパスフィルタ631および読取り回路640、マイ
クロコンピュータ620の出力側に接続されたドライバ63
2、マイクロコンピュータ620に電気を供給する電源回路
680、マイクロコンピュータ620の動作の基準時間を作り
出す発振器634等から成る。
前記マイクロコンピュータ620は読出し専用メモリた
るROM621、随時読出しと書込みが可能なメモリたるRAM6
22、タイマカウンタ623、入力ポートバッファ624および
出力ポートラッチ625等を具えている。
これらのうち、ROM621には、賞球数表示器460の第1
および第2の賞球数表示部463,464への数字表示パター
ン、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741の作
動パターン、第1および第2のセーフソレノイド851,85
1の作動パターン、球抜きソレノイド761の作動パター
ン、シャッターソレノイド910の作動パターン、ロック
ソレノイド721の作動パターン、打止め等によって遊技
が完了したことを知らせる完了ランプ271の点灯パター
ン、第1および第2の入賞表示ランプ(セーフランプ1,
2)272,273の点灯パターン等の固定データが記憶されて
いる。
一方、RAM622には、ローパスフィルタ631を介して送
られてくる各種センサ211,212,719,730,730,830,830,77
0やスイッチ780等から送られてくる検出信号やオン(O
N)を表わす信号を一時的に記憶したり、読取り回路640
を介して送られてくる回路動作検出器550からのレディ
信号および第1の賞球数設定器530(賞球数設定回路1
〜4)、第2の賞球数設定器540(賞球数設定回路5〜
8)からの賞球設定数の情報信号などを一時的に記憶し
たりする記憶領域、およびマイクロコンピュータ620の
作業領域(ワークエリア)などが設けられている。
マイクロコンピュータ620の入力ポートバッファ624に
は、ローパスフィルタ631を介して、補給センサ211、半
端センサ221、球抜きセンサ719、回復スイッチ780、第
1および第2の賞球排出センサ730,730、第1および第
2のセーフセンサ830,830およびオーバーフロー検出器7
70等が接続される他、読取り回路640を介して回路動作
検出器550、第1および第2の賞球数設定器530(賞球数
設定回路1〜4)、540(賞球数設定回路5〜8)等が
接続されている。
そして、前記読取り回路640は、フォトカプラ641とシ
ュミットトリガインバータ642等により構成される読取
り部640a,640b,・・・の集合体であって、それら読取り
部640a,640b,・・・が前記回路動作検出器550や賞球数
設定回路(1〜8)とそれぞれ一対一に接続されてい
る。特に、前記回路動作検出器550が接続された読取り
部640aは前記役物回路動作状態確認手段682(第14図)
の役割りを果している。
賞球排出制御装置600は、上記のように構成されてい
て、各種センサ221,719,730,730,830,830や回復スイッ
チ780等からの信号がローパスフィルタ631を介してマイ
クロコンピュータ620に送られてくると、マイクロコン
ピュータ620がその送られてきた信号の種類に対応した
出力信号をドライバ632に送って、賞球数表示部463,464
のうちの対応する表示部を点灯させたり、賞球排出ソレ
ノイド741,741,セーフソレノイド851,851,球抜きソレノ
イド761,シャッターソレノイド910,ロックソレノイド72
1のうちの対応するソレノイドを作動させたり、或い
は、完了ランプ271を点灯させたり、セーフランプ272,2
73のうちの対応するランプを点灯させたりする。また、
賞球排出制御装置600は補給センサ211から補給要求信号
が送られてきたときには、ドライバ632および外部情報
リレー回路685を介して中央管理装置685に補給指令信号
を送り、オーバーフロー検出器770からのオーバーフロ
ー信号が送られてきたときにはドライバ632および発射
モータ制御リレー回路686を介して発射モータ151にスト
ップ信号を送ってその差動を停止させる。
また、第1および第2の賞球数設定器530,540の賞球
設定数情報は、回路動作検出器550からのレディ信号が
役物回路動作状態確認手段682としての読取り部640aに
読み取られて、マイクロコンピュータ620に送られるこ
とを条件として、一定時間間隔で他の読取り部640b‥‥
に読み取られてマイクロコンピュータ620に入力され
る。
第17図(A),(B)には、第1および第2の賞球数
設定器530,540における賞球設定数の情報信号(賞球数
設定信号)の作成回路図を示す。
同図に示すように、電源とグランド(GND)の間に抵
抗RxとRyを直列に配設し、これら抵抗RxとRyとの分圧に
より出力信号Sを作り出す。
この場合において、同図(A)に示すように、電源側
の抵抗Rx(例えば、10KΩ)に比べてグランド(GND)の
抵抗Ryを小さい抵抗(例えば、1KΩ)にすれば、それら
抵抗Rx(10KΩ)、Ry(1KΩ)の分圧によって作られる
出力信号SをLレベル(ロウレベル)の信号とすること
ができる。
が、同図(B)に示すように、グランド(GND)側の
抵抗Ryを、抵抗Rx(例えば、10KΩ)に比べて大きい抵
抗(例えば、100KΩ)に変換するだけで、それら抵抗Rx
(10KΩ)、Ry(100KΩ)によって作られる信号SをH
レベル(ハイレベル)の信号とすることができる。
このように、電源側の抵抗Rxはそのままにしておい
て、グランド(GND)側の抵抗Ryを交換することによっ
て、それら抵抗Rx,Ryの分圧として作られる出力信号S
をLレベルからHレベルに変換したり、或いは逆に、H
レベルからLレベルに変換したりすることができる。
第18図(A),(B)には、第1および第2の賞球数
設定器530,540における賞球数設定信号の作成回路図の
第1の変形例を示す。
この変形例は、電源とグランド(GND)の間に抵抗Rx
とRyを直列に配設し、それら抵抗Rx,Ryの分圧のよって
作り出される信号Sの種類を変えるのに、電源側の抵抗
Rxを交換して行なうものである。
具体的には、最初に、同図(A)に示すように、電源
側の抵抗Rx(例えば、100KΩ)に比べて、グランド(GN
D)側の抵抗Ryが小さな抵抗(例えば、10KΩ)とし、そ
れら抵抗Rx,Ryの分圧による出力信号SをLレベル(ロ
ウレベル)とする。この状態からその出力信号SをHレ
ベル(ハイレベル)に変換したいときには、電源側の抵
抗Rxをグランド(GND)側の抵抗に比べて小さい抵抗と
交換する。即ち、同図(B)に示すように、グランド
(GND)側の抵抗Ry(10KΩ)はそのままにしておいて、
電源側の抵抗Rxをグランド(GND)側の抵抗Ry(10KΩ)
に比べて小さい抵抗(例えば、1KΩ)と交換すれば、そ
の交換後の抵抗Rx,Ryの分圧によって作成される出力信
号SがHレベル(ハイレベル)の信号となる。
このように、グランド(GND)側の抵抗Ryは一定にし
ておいて、電源側の抵抗Rxを交換することによって、そ
れら抵抗Rx,Ryの分圧によって作成される出力信号Sを
LレベルからHレベルに変換したり、或いは逆に、Hレ
ベルからLレベルに変換したりすることができる。
上記のように、電源側の抵抗Rx、又はグランド(GN
D)側の抵抗Ryのうち、いずれか一方だけを交換するだ
けで賞球数設定信号を変換させることができる。
第19図(A),(B)には、第1および第2の賞球数
設定器530,540における賞球数設定信号の作成回路図の
第2の変形例を示す。
この変形例においては、電源とグランド(GND)との
間に抵抗RxとRyを直列に配設し、それら抵抗Rx,Ryの分
圧によって作り出される信号Sの種類を変えるのに、電
源側の抵抗Rxとグランド(GND)側の抵抗Ryとを相互に
入れ換えて行なう例を示す。
同図(A)には、グランド(GND)側の抵抗Ryを電源
側の抵抗Rx(例えば、10KΩ)に比べて小さな抵抗(例
えば、1KΩ)とし、それら抵抗Rx,Ryの分圧により出力
信号SをLレベル(ロウレベル)とした状態を示す。こ
の状態からその出力信号をHレベル(ハイレベル)に変
換したときには、同図(B)に示すように電源側に配さ
れていた抵抗Rx(10KΩ)とグランド(GND)側に配され
ていた抵抗Ryとを相互に入れ換える。すると、その交換
後の抵抗Rx,Ryの分圧によって作成される出力信号Sが
Hレベル(ハイレベル)の信号となる。
このように、電源側の抵抗Rxとグランド(GND)側の
抵抗Ryとを相互に入れ換えるだけで、それら抵抗Rx,Ry
の分圧として作られる出力信号SをLレベルからHレベ
ルに変換したり、或いは逆に、HレベルからLレベルに
変換したりすることができる。
第20図(A),(B)には、第1および第2の賞球数
設定器530,540における賞球数設定信号を抵抗Rとダイ
オードDlとを用いて作成するようにした作成回路図の第
3の変形例を示す。
この変形例においては、電源とグランド(GND)との
間に抵抗Rとレベル設定用ダイオードDlとを直列に配置
し、それら抵抗RとダイオードDlとの間の接続点で出力
信号Sを作成するようになっている。そして、同図
(A)に示す状態にあっては、ダイオードDlのカソード
側がグランド(GND)側を向いた状態となっていて、そ
れら抵抗RとダイオードDlとの間の接続点で作成される
出力信号SはLレベルとなっている。
が、同図(B)に示すように、ダイオードDlが逆向き
に変えれば、それら抵抗RとダイオードDlとの間の接続
点で作成される出力信号SがHレベルに変換される。
このように、レベル設定用ダイオードDlの向きを変え
るだけで、それら抵抗RとダイオードDlとの間の接続点
で作成される出力信号SをLレベルからHレベルに変換
したり、或いは逆に、HレベルからLレベルに変換した
りすることができる。
第21図には、第19図(A),(B)に示した抵抗入換
え方式の回路によって構成された2系統(例えば、7個
排出と13個排出)の賞球数設定器530,540の回路の作成
例を示す。
同図に示すように、役物制御装置500の役物制御基盤5
10には、回路動作検出器550を構成する回路の抵抗R
10(470Ω)と、電源側の抵抗R11(470Ω)、R12(4.7K
Ω)、R13(470Ω)、R14(470Ω)とグランド(GND)
側の抵抗R15(4.7KΩ)、R16(470Ω)、R17(4.7K
Ω)、R18(4.7KΩ)とでそれぞれ構成される分圧回路5
30a〜530dと電源側の抵抗R21(470Ω)、R22(470
Ω)、R23(470Ω)、R24(4.7KΩ)とグランド(GND)
側の抵抗R25(4.7KΩ)、R26(4.7KΩ)、R27(4.7K
Ω)、R28(470Ω)とでそれぞれ構成される分圧回路54
0a〜540dとが配設されている。そして、前記分圧回路53
0a〜530dが第1の賞球排出系統(例えば、13個排出)に
関与し、分圧回路540a〜540dが第2の賞球排出系統(例
えば、7個排出)に関与するようになっている。そして
それら分圧回路530a〜530d、540a〜540dによって作成さ
れる出力信号S1〜S8をH,Lの何れかに設定して賞球排出
の個数(7個又は13個)を表わす信号(賞球数設定信
号)を作成するようになっている。
一方、賞球排出制御装置600側には、前記役物制御装
置500の電源回路580から抵抗R10を介して送られてくる
電流と分圧回路530a〜530d、540a〜540dからの出力信号
S1〜S8とを処理する読取り回路640(該回路640はフィル
タ(読取り部)640a,670b‥‥640iの集合体である)が
配設されている。これらフィルタ(読取り部)640a,670
b‥‥640iはそれぞれノイズ除去用のフォトカプラ641と
シュミットトリガインバータ642とで構成されている。
賞球数設定器530,540は、上記のように構成されてい
て、役物制御装置500に配置された電源回路580からの電
流が抵抗R10およびフィルタ640aを介して、また、分圧
回路530a〜530d,540a〜540dからの出力信号S1〜S4,S5
〜S8がフィルタ(読取り部)640i〜640f,640e〜640bを
介してマイクロコンピュータ620の対応する入力端子に
それぞれ入力されるようになっている。
この実施例の場合、第1の賞球排出系統に関与する分
圧回路530a〜530dからの出力信号S1〜S4がフィルタ(読
取り部)640i〜640fを介してマイクロコンピュータ620
の対応する入力端子に入力されるようになっている。こ
のように入力された信号S1〜S4はその値がHかLかによ
って夫々“1",“0"に対応する2進数を表わすようにな
っており、対応する入力端子がHレベルかLレベルかに
よって“1",“0"という具合に読み込まれるようになっ
ている。従って分圧回路530a〜530dによって賞球数“1
3"を表わすときには、第21図に示すように抵抗R11〜R18
の抵抗値を限定すればよい。この場合分圧回路530a〜53
0dに対応する入力される前記出力信号S1〜S4はそれぞれ
Hレベル、Lレベル、Hレベル、Hレベルとなり、賞球
数の設定個数が(20+22+23)=13個という具合に読取
られる。
一方、第2の賞球に関与する分圧回路540a〜540d側で
も同様に出力信号S5〜S8がフィルタ(読取り部)640e〜
640bを介してマイクロコンピュータ620の対応する入力
端子にそれぞれ入力されるようになっている。分圧回路
540a〜540dで賞球数“7"を表すときには、抵抗R21〜R28
の値が第21図のように設定されているので、その入力さ
れる前記出力信号S5〜S8がそれぞれHレベル、Hレベ
ル、Hレベル、Lレベルとなっているので、賞球数の設
定個数が(20+21+22)=7個という具合に読取られ
る。
第22図には、第19図(A),(B)に示した抵抗入換
え方式の回路によって構成された1系統(例えば、13個
排出)の賞球数設定器530,540の回路の作成例を示す。
ここで、第1の賞球排出系統は第21図に示したと同じ
分圧回路530a〜530dで13個排出とし、第2の分圧回路54
0a〜540dの構成を第1の分圧回路530a〜530dと同じに変
更して13個排出とした。
そして、その変更に際しては、第19図(A),(B)
に示した抵抗の入換え方式を採った。
即ち、第21図の7個排出を構成する第2の賞球排出系
統の分圧回路540a〜540dのうちの2つの分圧回路540b,5
40dの電源側の抵抗R22,R24と、グランド(GND)側の抵
抗R26,R28とを相互に入れ換えることによって、マイク
ロコンピュータ620の20〜23桁の入力端子に入力される
信号S5〜S8をHレベル、Lレベル、Hレベル、Hレベル
として、賞球数の設定個数は(20+22+23)=13個にし
た。
このように、賞球排出系統を構成する分圧回路530a〜
530d,540a〜540dの電源側の抵抗(R11〜R14,R21
R24)とグランド(GND)側の抵抗(R15〜R18,R25
R28)とを適宜相互に入れ換えることによって、賞球排
出系統の賞球排出設定数を簡単に換えることができる。
次に、上述した賞球排出制御装置600によって行なわ
れる賞球排出制御の手順を第23図乃至第47図を参照して
詳細に説明する。
賞球排出制御は、上記賞球排出制御装置600の電源の
投入と同時に開始され電源が投入されている限り繰返し
その処理が行なわれる所謂バックグランド制御処理(第
23図(A)、(B))と、上記電源が投入されたあと所
定時間経過(例えば0.5msec)毎に、上記バックグラン
ド制御処理中に当該バックグランド制御処理を中断して
その処理が割込される割込処理(第24図)の2つの制御
処理に大別されるものであり、これら2つの制御処理は
上記装置600内のMPU620により実行される。尚、バック
グランド制御処理の周期は割込み処理の周期よりも著し
く短くなっている。
先ず、上記バックグランド制御処理のメインルーチン
について第23図(A)、(B)を参照して説明する。
このメインルーチンは、前述したように賞球排出制御
装置600の電源の投下後繰返し行なわれるもので、電源
投下直後に唯一回行なわれる初期化制御ブロックI(ス
テップS〜S16)、該初期化制御ブロックIが終了した
後繰返し行なわれる監視制御ブロックII(ステップS18
〜S24)及び排出制御ブロックIII(ステップS26〜S40)
から成る。
より具体的には、初期化ブロックIでは先ずステップ
S2において、前記MPU620内のRAM622の記憶内容のクリ
ア、後述の各種サブルーチンにて用いられる各種判別フ
ラグのリセット(“0"にセット)、MPU620から各種作動
部(各種ソレノイド、各種ランプ等)への出力リセット
(Lレベルに設定)が、順次行なわれ、斯る初期化を行
なった後の次のステップS4に進む。
ステップS4では、前述した賞球設定数の情報信号の読
み取りを認可するレディ信号が、役物制御装置500側か
らMPU620に送信されたか否かが判定され、該レディ信号
が送信されるのを待って、その後に初めてステップS6以
降に進むようになっている。
上記レディ信号の送信が確認されると、順次、第1及
び第2の賞球数設定器530,540にて設定されている賞球
設定数の読込み(ステップS6)、賞球数表示器460によ
る該読み込んだ賞球設定数の表示(ステップ8)、ロッ
クソレノイド721の励磁(ON)によるロック装置720の解
除(ステップS10)が行なわれ、その後ウェイトタイマ
のセット(2secに設定)が行なわれる(ステップS1
2)。
このウェイトタイマは電源投下後2sec間のアイドルタ
イムを設け、その後に以下の制御を開始するために設け
られるもので、該ウェイトタイマがタイムアップした後
(ステップS14の判別結果が“Yes"となったとき)にス
テップS16に進み、賞球読込みタイマのセット(10msec
に設定)が行なわれる。
この賞球読込みタイマは、賞球設定数の読込みタイミ
ングの間隔を所定時間(10msec)以上開けるために設け
られるもので、2回目以降の賞球設定数の読込み(後述
の常時監視処理で定期的に行なわれる)は該タイマがタ
イムアップしたことを条件に行なわれるようになってい
る。
このステップS16による賞球読込みタイマのセットが
終了して、一旦ステップS18以降に進むと、賞球排出制
御装置600に電源電圧が印加される限り続くステップS18
〜S40(監視制御ブロックII、排出制御ブロックIII)が
繰返し実行されることになる。
監視制御ブロックIIに移行すると、先ずステップS18
で常時監視処理(後述の第28図に示すルーチン)が行な
われる。この常時監視処理は、詳細は後述するように、
賞球排出制御装置600に接続される各種センサ及びスイ
ッチの入力処理(但し、賞球排出センサ1,2、補給セン
サ211の入力処理は除く)、発射モータ制御処理、貯留
タンク201への賞品球の補給処理、及び初期化後(2回
目以降)の賞球設定数の読込み処理を行なうものであ
り、該常時監視処理は後述の各種制御処理実行中(例え
ば第41図に示す排出処理のステップS734等)にも所望の
タイミングで適宜行なわれる。
上記ステップS18の常時監視処理が終了すると、次の
ステップS20及びステップS22にてセーフ1球有フラグ1
が“1"であるか否か、及びセーフ2球有フラグ2が“1"
であるか否かが夫々判別される。
ここでセーフ1球有フラグ1は、第3図の第1の入賞
球導出樋820内に入賞球(セーフ球)が存在しているこ
とがセーフセンサ1によって確認されたときに“1"に設
定されるものであり、一方、セーフ2球有フラグ2は、
第3図の第2の入賞球導出樋820内に入賞球が存在して
いることがセーフセンサ2によって確認されたときに
“1"に設定されるものである。
従って、ステップS20、ステップS22の判別結果が共に
“No"のときには、第1及び第2の入賞球導出樋820,820
の何れにも入賞球が無いと判断して、同じく監視制御ブ
ロックII内のステップS24に進み、排出装置不正監視処
理(後述の第40図に示すルーチン)を行なう。
この排出装置不正監視処理は、遊技者等の不正によっ
て賞品球が不当に排出されるのを防止するために行なわ
れる処理であり、詳細は後述するように、不正が発覚し
たときには、該処理によりロック装置720が作動し賞品
球の排出の禁止等が行なわれる。
斯かる監視制御ブロックII(ステップS18〜S24)の実
行中に、セーフセンサ1及び/又はセーフセンサ2によ
ってセーフ球が確認されると、前記ステップS20及び/
又はステップS22の判別結果が“Yes"となって排出制御
ブロックIII(ステップS26〜S32、ステップS34〜S40)
の賞品球排出のための処理が開始される。
具体的には、セーフセンサ1によって入賞球が確認さ
れた場合には(ステップS20が“Yes")、先ずステップS
26に進みセーフフラグを“0"に設定する。
このセーフフラグは続く、ステップS28の排出手段選
択処理、S32の排出処理を行なうに際し、第1及び第2
の入賞球導出樋820,820の何れのセーフ球に対応した賞
品球の排出を行なうかを記憶しておくためのものであ
る。このようにセーフフラグを設けるのは、通常、セー
フ球が第1及び第2の入賞球導出樋(セーフセンサ1
側、セーフセンサ2側)の何れに流入したかによって排
出すべき賞品球の数が異なるためである。
次のステップS28では、排出手段選択処理(後述の第3
7図に示すルーチン)が行なわれる。この排出手段選択
処理は上記セーフフラグの値(“0"の“1"何れである
か)に基づいて、賞品球の排出数(賞球設定数)を決定
する(この場合にはセーフセンサ1側に対応した賞球設
定数(例えば13個)に設定する)と共に、該決定した賞
球設定数に応じて後述の排出処理(第41図参照)におけ
る賞球排出装置740,740の第1及び第2の賞球排出ソレ
ノイド1,2の動作パターン(詳細は後述する、1個排出
処理、交互排出処理、併用排出処理の何れの処理パター
ンにて賞品球を排出するか)を決定するものである。
このステップS28にて賞球設定数及び排出の処理パタ
ーンが決定されると、続くステップS30にて排出開始条
件確認処理(後述の第39図に示すルーチン)が行なわれ
る。この排出開始条件確認処理は、排出処理系の各種装
置が上記第1及び第2の賞球排出ソレノイド1,2の作動
によって第1及び第2の賞球導出樋710,710内の賞品球
を確実に排出する状態となっていることを確認する処理
である。
該確認処理が終了するとステップS32にて賞品球の実
際の排出処理(後述の第41図に示すルーチン)が実行さ
れ、上記決定された賞球設定数の賞品球が第1及び第2
の賞球排出装置740,740により供給皿102側に排出される
と共に、セーフソレノイド1が励磁(ON)されセーフセ
ンサ1により検知されていたセーフ球が回収される。
上記ステップS26〜S32の処理によって、セーフセンサ
1の出力(該センサ1は大排出入賞領域への入賞を示
す)に対応した賞球設定数分の賞品球の排出が完了する
と、再び監視制御ブロックIIに戻り前記ステップS18以
降の処理を行なう。このとき上記第1の入賞球排出樋82
0内にセーフ球が存在する限り(セーフ1球有フラグ1
=“1")、前記ステップS20の判別が“Yes"となり、ス
テップS26〜S32による賞品球排出の処理が繰返し行なわ
れることになる。
第1の入賞球導出樋820内のセーフ球に対応した賞品
球の排出がすべて終了された後、前記ステップS22の判
別によって第2の入賞球導出樋820内に入賞球が存在し
ていることが確認される(ステップS22の判別結果が“Y
es")、(ステップS34〜S40(排出制御ブロックIII)に
よるセーフセンサ2側の賞品球排出の処理が行なわれ
る。
先ず、ステップS34ではセーフフラグを“1"に設定し
て、第2の入賞球導出樋820に流入したセーフ球に対応
した賞品球の排出を行なう旨が記憶される。
その後、ステップS36で、前記ステップS28と全く同一
の手順(フロー)で、賞球設定数がセーフセンサ2側に
対応した数(例えば7個)に設定するとともに、該賞球
設定数に応じて前記第1及び第2の賞球排出ソレノイド
1,2の動作パターンを決定し、続くステップS38で前記ス
テップS30と全く同一の手順(フロー)で排出開始条件
確認処理を行ない、更に続くステップS40で、前記ステ
ップS32と全く同一の手順(フロー)でセーフセンサ2
の出力(該センサ2は小排出入賞領域への入賞を示す)
に対応した賞品球の排出を行なうと共に、それまで該セ
ンサ2によって検定されていた第2の入賞球導出樋820
内の入賞球の回収を行なって再び、監視制御ブロックII
(ステップS18)に戻る。
このような制御手順により、初期化制御ブロックIの
終了後、第1及び第2の入賞球導出樋820,820内にセー
フ球が存在しない場合には監視制御ブロックIIが繰返し
実行されることとなり、一方、セーフセンサ1又は2に
よって第1及び第2の入賞球導出樋820,820内のセーフ
球が検知されたときには、その都度当該セーフ球に対応
した賞品数の排出が行なわれることになる。
次に、斯かるバックグランド処理に優先して行なわれ
る割込み処理の詳しい手順について第24図乃至第27図を
参照して説明する。
第24図に示すように、割込み処理が開始されると、先
ず、前述したウェイトタイマ、賞球読込みタイマ、更に
は後述する排出ウェイトタイマ、セーフ球ウェイトタイ
マ等の各種タイマのカウント値の更新を行ない(ステッ
プS42)、次いで排出センサ1の入力処理(ステップS4
4)、排出センサ2の入力処理(ステップS46)、補給セ
ンサの入力処理(ステップS48)が順次行なわれる。
前述したように、賞球排出制御装置600に接続される
各種センサ及びスイッチの入力処理は、主にメインルー
チン側にて行なわれる常時監視処理(例えば第23図のス
テップS18の処理)で実行されるが、排出センサ1,2及び
補給センサ211入力処理はそのセンサ出力を入力する周
期を長くしておく必要があるために、本割込み処理にて
その処理を行なうようになっている。
第25図は、上記ステップS44にて行なわれる排出セン
サ1の入力処理ルーチンのフローチャートである。
排出センサ1(及び2)は、前述したように、該セン
サ1(及び2)内に賞品球が存在しているときその出力
信号がHレベルとなり、賞品球が流出して一時的に又は
継続してセンサ内に存在しなくなったときその出力信号
がLレベルとなるように構成されている。従って本フロ
ーでは該出力信号がLレベルからHレベルに立ち上がっ
たとき(後述の排出センサ1立上フラグ=“1"、排出セ
ンサ2立上フラグ=“1"となったとき)に賞品球が当該
センサ1(及び2)内に達したと判断するようになって
いる。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第23図(A)、(B))のステップS2にて“0"
に設定される。
従って本割込み処理が開始された直後には、センサ1
の出力信号レベルに拘らずステップS4402,S4404の判別
結果が共に“No"となって、先ずステップ4406が実行さ
れる。
今仮りに、排出センサ1内に賞品球が留まっている状
態から排出ソレノイド1の作動により該賞品球が供給皿
102側に排出される場合を考える。
賞品球がセンサ1に留まっている状態では該センサ1
の出力信号はHレベルのままであり、従って前記ステッ
プS4402、ステップS4404は共に“No"となってステップS
4406の判別が行なわれる。ステップS4406では今回ルー
プで出力信号がLレベル(排出センサ1出力=“0")で
あるか否かが判別され、この場合、該判別結果が“No"
となって、そのまま本ルーチンを終了する(このステッ
プS4402〜S4406は初期化後、センサ1の出力信号が初め
てLレベルに変化するまで繰返し行なわれる)。
この状態から排出センサ1内の賞品球が移動して(セ
ンサ1内から脱して)、該センサ1の出力信号がHレベ
ルからLレベルに変化すると、前記ステップS4406の判
別結果が“Yes"となり、続くステップS4408にて、今回
ループでセンサ1の出力信号がLレベルとなったことを
記憶すべく、排出1Lレベルフラグを“1"に設定して本ル
ーチンを終了する。
次のループに進むと、直前のループの前記ステップS4
408の処理により排出1Lレベルフラグが“1"に設定され
たのでステップS4404の判別結果が“Yes"となり、ステ
ップS4410に進んで、今回ループでの排出センサ1の出
力信号がHレベル(排出センサ1出力=“1")であるか
否かが判別される。この判別結果が“No"、即ち、前回
ループに続いて今回ループでも出力信号がLレベルのと
きには、続くステップ4412,ステップS4414をスキップし
て本ルーチンを終了する。従って出力信号がLレベルで
ある限りステップS4402,S4404,S4410が繰返し行なわれ
こととなる。
一方、判別結果が“Yes"、即ち、前回ループまでLレ
ベルであった排出センサ1の出力信号が今回ループに移
行するまでの間にLレベルからHレベルに立ち上がった
ときには、今回ループで当該立上りがあったことを記憶
すべく、排出1変化フラグを“1"に設定する(ステップ
S4412)と共に、今回ループでの出力信号がもはやLレ
ベルでないことを記憶すべく前記排出1Lレベルフラグを
“0"に設定し直して本ルーチンを終了する。
排出センサ1の出力信号が立ち上がった直後のループ
では、先ず、ステップS4402にて排出変化フラグが“0"
であるか否かが判別される。この場合、判別結果は“Ye
s"となり、続くステップS4416において排出センサ1の
出力信号が今回ループで依然Hレベルであるか否かが判
別される。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、前回ループにて
排出センサの出力信号が立上り、且つ今回ループでも引
き続きHレベルが維持されているときには、賞品球が確
かに該排出センサ1内に達したのと判断がなされ、後述
の交互排出処理(第44図)、後述の併用排出処理(第45
図)にてセンサ出力として用いられる排出センサ1立上
フラグを“1"に設定する(ステップS4418)と共に、前
記出力信号の立上りを記憶していた排出1変化フラグを
リセット(“0"に設定)して(ステップS4420)本ルー
チンを終了する。
以降のループにて、出力信号が依然Hレベルを維持す
る限り、前記ステップS4402,S4404,S4406が繰返し行な
われることとなる。
一方、前記ステップS4416の判別結果が“No"のとき、
即ち出力信号が立ち上がった直後のループで再び出力信
号が立ち下がったときには、これら出力信号の変化は賞
品球の通過による変化ではない(ノイズ信号の発生等)
と判断し、今回ループでの出力信号がLレベルであるこ
とを記憶した後(ステップS4422)、前期ステップS4420
にて前記排出1変化フラグをリセット(“0"に設定)し
て(今回発生した立上りはノイズによるものと判断して
これを無効にする)、本ルーチンを終了する。
以上のルーチンを実行することによって、排出センサ
1の出力信号が立ち上がった後、所定期間以上(少なく
とも割込み処理が2回行なわれる間)その状態が維持さ
れたときに排出センサ1立上フラグが“1"に設定され、
従って該立上フラグは賞品球が排出センサ1内に達した
ことを示すようになる。尚、この排出センサ1立上フラ
グは、バックグランド処理の中の排出処理(後述の第41
図)にて、排出ソレノイド1,2を励磁した直後にリセッ
トされるので、本フラグが“1"の状態で重複した排出セ
ンサ1の入力処理が行なわれることはない。
第26図は割込み処理(第24図)の前記ステップS46に
て行なわれる排出センサ2の入力処理ルーチンのフロー
チャートである。本フローは上述した排出センサ1の入
力処理ルーチンと同一の手順にて行なわれるものであ
る。
賞球排出制御装置600の電源が投入され、メインルー
チンのステップS2にてすべての判別フラグが“0"に設定
された後本ルーチンが開始されると、センサ2の出力信
号レベルに拘らずステップS4602,S4604の判別結果が共
に“NO"となり、ステップS4606で今回ループでの出力信
号がLレベル(排出センサ1出力=“0")であるか否か
が判別される。
今仮りに、排出センサ2内に賞品球が留まっている状
態から排出ソレノイド2の作動により該賞品球が供給皿
102側に排出される場合を考える。
賞品球がセンサ2に留まっている状態では該センサ2
の出力信号はHレベルのままであり、従って前記ステッ
プS4602、ステップS4604、ステップS4606の判別結果が
すべて“NO"となって、そのまま本ルーチンを終了する この状態から排出センサ2内の賞品球が移動して(セ
ンサ2内から脱して)、出力信号がHレベルからLレベ
ルに変化すると、前記ステップS4606の判別結果が“Ye
s"となり、続くステップS4608にて、今回ループでセン
サ2の出力信号がLレベルであったことを記憶すべく、
排出2Lレベルフラグが“1"に設定され、本ルーチンを終
了する。
次のループに進むと、直前のループの前記ステップS4
608で排出2Lレベルフラグが“1"となっているので前記
ステップS4604の判別結果が“Yes"となり、ステップS46
10にて、今回ループでの排出センサ2の出力信号がHレ
ベル(排出センサ2出力=“1")であるか否かが判別さ
れる。この判別結果が“No"、即ち、前回ループに続い
て今回ループでも出力信号がLレベルのときには、続く
ステップS4612,S4614をスキップして本ルーチンを終了
する。従って出力信号がLレベルである限りステップS4
602,S4604,S4610が繰返し行なわれこととなる。
一方、判別結果が“Yes"、即ち、前回ループまでLレ
ベルであった排出センサ2の出力信号が今回ループに移
行するまでの間にLレベルからHレベルに立ち上がった
ときには、当該立上りがあったことを記憶すべく、排出
2変化フラグを“1"に設定する(ステップS4612)と共
に、今回ループでの出力信号がもはやLレベルでないこ
とを記憶すべく前記排出2Lレベルフラグをリセット
(“0"に設定)して、本ルーチンを終了する。
その直後のループ、即ち、排出センサ2の出力信号が
立ち上がった次のループでは、先ず、ステップS4602の
判別、即ち排出変化フラグが“1"であるか否かが判別さ
れる。この場合、判別結果は“Yes"となり、続いてステ
ップS4616において排出センサ2の出力信号が今回ルー
プで依然Hレベルを維持しているか否かが判別される。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、前回ループにて
排出センサの出力信号が立上り、且つ今回ループでも引
き続きHレベルが維持されているときには、賞品球が該
排出センサ2内に達したとの判断がなされ、後述の交互
排出処理(第44図)、併用排出処理(第45図)にてセン
サ出力として用いられる排出センサ2立上フラグを“1"
に設定する(ステップS4618)と共に、前記出力信号の
立上りを記憶した排出2変化フラグをリセット(“0"に
設定)して(ステップS4620)本ルーチンを終了する。
以降のループにて、出力信号が依然Hレベルを維持す
る限り、前記ステップS4602,S4604,S4606が繰返し行な
われることとなる。
一方、前記ステップS4616の判別結果が“No"のとき、
即ち出力信号が立ち上がった直後のループで再び出力信
号が立ち下がったときには、これら出力信号の変化は賞
品球がセンサ取付位置に達したことによる変化ではない
(ノイズ信号の発生等)と判断し、今回ループでの出力
信号がLレベルであることを記憶した後(ステップS462
2)、前記ステップS4620にて前記排出2変化フラグをリ
セット(“0"に設定)して(今回発生した立上りはノイ
ズによるものと判断してこれを無効にする)、本ルーチ
ンを終了する。
以上のルーチンを実行することによって、排出センサ
2の出力信号が立上がった後所定期間以上(少なくとも
割込み処理が2回行なわれる間)その状態が維持された
ときに排出センサ2立上フラグが“1"に設定され、従っ
て該立上フラグは賞品球が排出センサ2内に達したこと
を示すようになる。尚、この排出センサ2立上フラグも
前述した排出センサ1立上フラグと同様、前記バックグ
ランド処理の中の排出処理(後述の第41図)にて、排出
ソレノイド1,2を励磁した直後に“0"にリセットされる
ので、本フラグが“1"の状態で重複した排出センサ2の
入力処理が行われることはない。
第27図は、第24図に示す割込み処理のステップS48に
て行なわれる補給センサ211の入力処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
前述したように補給センサ211は、貯留タンク201内の
賞品球(予備球)の不足状態を検知するものであり、貯
留された賞品球が該タンク201内の補給センサ211の設置
位置まで達しているときにLレベル、そうでないときに
Hレベルの信号を出力するように構成されている。
今仮りに、タンク201内のセンサ設置位置まで賞品球
が充填されていない状態(不足状態)を考える。
この状態で賞球排出制御装置600に電源が投入され、
該ルーチンが開始されると、先ず、ステップS4802にて
該センサ211の出力信号がHレベル(補給センサ出力=
“1")であるか否かが判別される。この場合、判別結果
は“Yes"となってステップS4804に進む。
ところでMPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"
に設定されているため、ステップS4804〜S4810の判別結
果はすべて“No"となり、ステップS4812にて、今回ルー
プで補給センサの出力信号がHレベルであったことを記
憶すべく補給Hレベルフラグを“1"に設定して本ルーチ
ンを終了する。以後のループでは補給Hレベルフラグが
“1"に設定されているので出力信号がHレベルの状態が
継続する限りステップS4802,S4804,S4806,S4808,S4810
が繰返し実行されることになる。
その後、賞品球(予備球)の補給によって貯留タンク
201内の補給センサ211の設置位置にまで賞品球が充填さ
れると、補給センサ211の出力信号がLレベルに転じ、
前記ステップS4802の判別結果が“No"となってステップ
S4830以降に進む。
ステップS4830が最初に行なわれるときには、前記補
給Hレベルフラグは“1"、それ以外のフラグはすべて
“0"であるため、該ステップS4830、次のステップS4832
の判別結果が共に“No"、続くステップS4834が“Yes"と
なってステップS4836,S4838が実行される。
ステップS4836では、前回ループから今回ループにか
けて補給センサ211の出力信号がHレベルからLレベル
に変化した(立下がった)ことを記憶すべく、補給立下
変化フラグを“1"に設定し、続くステップS4838では、
前回ループで“1"に設定された補給Hレベルフラグをリ
セット(“0"に設定)し、本ルーチンを終了する。
次回ループで引き続き補給センサ211の出力信号がL
レベルのときには、前回ループのステップS4836で補給
立下変化フラグが“1"に設定されているので、ステップ
S4830の判別結果が“Yes"に転じる。そして、続くステ
ップS4840〜S4846で、貯留タンク201内の補給センサ211
設置位置まで賞品球が充填されていることを検知したこ
とを記憶すべく補給センサ立下フラグを“1"に設定(ス
テップS4840)すると共に、その値が“1"のときセンサ2
11の設置位置に賞品球が無いことを示す補給センサ立上
フラグ(初期化後初めて本ステップが実行されるときは
“0"に設定されている)を“0"に設定し(ステップS484
2)、続いて前記補給立下変化フラグを“0"に設定する
(ステップS4844)と共に、今回ループでの補給センサ2
11の出力信号がLレベルであることを記憶すべく補給L
レベルフラグを“1"に設定して(ステップS4846)本ル
ーチンを終了する。
その後、補給センサ211の出力信号がLレベルである
限り、前記ステップS4802,S4830,S4832,S4834,S4848が
繰返し実行されることになり、このとき、補給センサ立
下フラグは“1"、補給センサ立上フラグは“0"に保持さ
れる。
一方、補給センサ211の出力信号がHレベルからLレ
ベルに立ち下がった直後のループにおいて、当該出力信
号がHレベルに立上がってしまった場合(前回ループで
ステップS4836が実行されて補給立下変化フラグが“1"
となり、且つ今回ループがHレベルの場合)には、ステ
ップS4802の判別結果が“Yes"、ステップS4804の判別結
果が“No"、ステップS4806の判別結果が“Yes"と云う具
合に判定され、ステップS4828にて前回ループから今回
ループにかけて出力信号が立上がったことを記憶すべく
補給立上変化フラグを“1"に設定すると共に、ステップ
S4830にて前回ループ時に“1"に設定した補給立下変化
フラグを“0"に戻して本ルーチンを終了する。
この結果、補給センサ211の出力信号が立下がった後
Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込み処
理が2回行なわれる間)検知されない限り、補給立下フ
ラグを“1"に設定する(貯留タンク201内のセンサ211設
定位置まで賞品球が充填されていることを示す)処理は
行なわれないようになっており、補給センサの出力信号
にノイズが発生した場合等に対処できるようになってい
る。
次に貯留タンク201内のセンサ211設置位置まで賞品球
が充填されている状態で賞球排出制御装置600に電源が
投入され、本ルーチンが開始される場合を考える。先
ず、ステップS4802では該センサ211の出力信号がHレベ
ル(補給センサ出力=“1")であるか否かが判別される
が、この場合、判別結果は“No"となりステップS4830に
進む。
MPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"に設定さ
れているため、ステップS4830,S4832,S4834,S4848の判
別結果はすべて“No"となり、ステップS4854にて、今回
ループで補給センサの出力信号がLレベルであったこと
を記憶すべく補給Lレベルフラグを“1"に設定して、本
ルーチンを終了する。
以後のループでは補給Lレベルフラグが“1"に設定さ
れているので出力信号がLレベルの状態が継続する限り
ステップS4802,S4830,S4832,S4834,S4848が繰返し実行
されることになる。
その後、賞品球の排出によって該賞品球が貯留タンク
201内の補給センサ211の設置位置になくなると、補給セ
ンサ211の出力信号がHレベルとなり、前記ステップS48
02の判別結果が“Yes"となってステップS4804以降に進
む。
ステップS4804が最初に行なわれるときには、前記補
給Lレベルフラグは“1"、それ以外のフラグはすべて
“0"であるため、ステップS4804、次のステップS4806の
判別結果が共に“No"、続くステップS4808が“Yes"とな
ってステップS4814が実行される。
このステップS4814では、前回ループから今回ループ
にかけて補給センサ211の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した(立上った)ことを記憶すべく、補給立
上変化フラグを“1"に設定し、続くステップS4816で
は、前回ループのステップS4854で“1"に設定された補
給Lレベルフラグをリセット(“0"に設定)し、本ルー
チンを終了する。
次回ループで引き続き補給センサ211の出力信号がH
レベルのときには、前回ループのステップS4814で補給
立上変化フラグ“1"に設定されているので前記ステップ
S4802の判別を行なった後前記ステップS4804の判別結果
が“Yes"に転じる。そして、続くステップS4818〜S4824
で、補給センサ211によって貯留タンク201内に補給セン
サ211設置位置に賞品球がなくなったことを記憶すべく
補給センサ立上フラグを“1"に設定(ステップS4818)
すると共に、その値が“1"のとき貯留タンク201内のセ
ンサ設置位置に賞品球があることを示す補給センサ立下
フラグ(初期化初めて本ステップが実行されるときは
“0"に設定されている)を“0"に設定し(ステップS482
0)、続いて前記補給立上変化フラグを“0"に設定する
(ステップS4822)と共に、今回ループでの補給センサ2
11の出力信号がHレベルであることを記憶すべく補給H
レベルフラグを“1"に設定して(ステップS4824)本ル
ーチンを終了する。
その後、補給センサ211の出力信号がLレベルである
限り、前記ステップS4802,S4804,S4806,S4808,S4810が
繰返し実行されることになり、このとき、補給立上フラ
グは“1"、補給立下フラグは“0"に保持される。
一方、補給センサ211の出力信号がLレベルからHレ
ベルに立上がった直後のループにおいて、当該出力信号
がLレベルに立下がってしまった場合(前回ループでス
テップS4814が実行されて補給立上変化フラグが“1"と
なり、且つ今回ループがLレベルの場合)には、ステッ
プS4802の判別結果が“No"、ステップS4830の判別結果
が“No"、ステップS4832の判別結果が“Yes"と云う具体
に判定され、ステップS4850にて前回ループから今回ル
ープにかけて出力信号が立下がったことを記憶すべく補
給立下変化フラグを“1"に設定すると共に、ステップS4
852にて前回ループ時に“1"に設定した補給立上変化フ
ラグを“0"に戻して本ルーチンを終了する。
以上のようにこのルーチンにおいては、補給センサ21
1の出力信号が立上がった後Hレベルの状態が所定時間
以上(少なくとも本割込み処理が2回行なわれる間)検
知されない限り、補給立上フラグを“1"に設定する(貯
留タンク201内のセンサ211設置位置に賞品球が無くなっ
たことを示す)処理は行なわれないようになっており、
補給センサの出力信号にノイズが発生した場合等に対処
できるようになっている。
このようにして“0"又は“1"に設定される補給センサ
立上フラグ及び補給センサ立下フラグはメインルーチン
(第23図(A)、(B))のステップS18等で実行され
る常時監視処理内の補給処理(後述の第36図)にて用い
られる。
次のバックグランド処理にて行なわれるメインルーチ
ン(第23図(A)、(B))の各種サブルーチンについ
て順次詳細に説明する。
第28図は上記メインルーチンのステップS18、後述の
排出処理(第41図)のステップS734,S744等で実行され
る常時監視処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。
この常時監視処理は前述したように、所望のタイミン
グで適宜行なわれるものであり、該処理によって賞球排
出制御装置600に接続される各種センサ及びスイッチ
(前述した賞球排出センサ1,2、補給センサ211以外のも
の)の入力処理、発射モータ制御処理、打球発射装置15
0への遊技球の供給処理、及び賞球設定数の読込み処理
が行なわれる。
具体的には、本ルーチンが開始されると、先ずステッ
プS102及びステップS104にて入賞球処理部850(第3
図)に、設置されたセーフセンサ1及びセーフセンサ2
の入力処理(第29図及び第30図)が行なわれ、続いてス
テップS106及びステップS108にて排出センサ1及び排出
センサ2のレベル入力処理(第31図及び第32図)が行な
われる。
続くステップS110では賞球排出樋751に設置されたオ
ーバーフロー検出器770の入力処理(第33図参照)が、
ステップS112では誘導樋202の下流端部に設置された半
端センサ221の入力処理(第34図)が行なわれる。
これら入力処理によって得られたセンサ出力は、メイ
ンルーチンの排出開始条件確認処理、排出処理等に用い
られる。
次のステップS114では、タッチスイッチ105a及びオー
バーフロー検出器770の出力信号に基づいた発射モータ
制御処理(第35図)が、続くステップS116では補給セン
サ211の出力信号に基づいた補給処理(第36図)が行な
われ、その後賞球設定数の読込み(ステップS118〜ステ
ップS126)が行なわれる。
ステップS118では、先ず賞球設定数の読込み間隔を必
要最小限確保すべく設けられる前述の賞球数読込みタイ
マ(該タイマは読込み直後に所定値(10msec)にセット
される、例えば第23図(A)のステップS16、本ルーチ
ンのステップS124)がタイムアップしたか否かが判別さ
れ、未だタイムアップしていないとき(判別結果が“N
o")には賞球設定数の読込みを行なうことなく、ステッ
プS120〜S124をスキップしてこの時点で既に読み込まれ
ている値を賞球設定数として賞球数表示器460によって
表示し(ステップS126)、本ルーチンを終了する。
一方、前記タイマがタイムアップしたとき(ステップ
S118の判別結果が“Yes")には、前述した役物制御装置
から送られてくるレディ信号が実際にMPU620に送られて
きたか否かを判別し(ステップS20)、今回ループで該
レディ信号が確認されたときには(判別結果が“Ye
s")、続くステップS122で第1及び第2の賞球数設定器
530,540(第21図)により設定されている賞球設定数の
読込みを行なった後、ステップS124にて前記賞球数読込
みタイマを所定値(10msec)にセットして前記ステップ
S126に進む。
一方、前記レディ信号が今回ループで確認されなかっ
たとき(前記ステップS120の判別結果が“No")には賞
球設定数の読込みを行なうことなく(ステップS122をス
キップして)、ステップS124,S126を実行して、本ルー
チンを終了する。
第29図は常時監視処理のステップS102にて行なわれる
セーフセンサ1の入力処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
セーフセンサ1は、その出力信号がメインルーチン
(第23図(A)、(B))のステップS20にて用いられ
るセーフ1球有フラグを設定するための信号を出力する
もので、前述の排出センサ1,2と同様に、センサ内にセ
ーフ球が存在しているときにその出力信号がHレベル、
存在していないときにLレベルとなるように構成されて
いる。
ルーチンが開始されると、先ずステップS130でセーフ
センサ1の出力がHレベル(セーフセンサ1出力=
“1")であるか否かが判別される。
今仮りにセーフセンサ1内にセーフ球が無い状態か
ら、入賞領域に入賞した遊技球(セーフ球)が第1の入
賞集合樋301を介してセーフセンサ1内に流入する場合
を考える。
セーフ球が無い状態ではステップS130の判別結果は
“No"となる。このとき判別フラグはすべて“0"にリセ
ットされている(第23図(A)のステップS2)ので、続
くステップS132の判別(セーフ1球無フラグが“1"
か)、及びステップS134の判別(セーフ1球無監視フラ
グが“1"か)の結果は共に“No"となり、セーフ1球無
監視フラグを“1"に設定し(ステップS136)、セーフ1
球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS138)、更に
セーフ1球無タイマを所定値(4msec)にセットして
(ステップS140)本ルーチンを終了する。ここでセーフ
1球無監視フラグはセンサ1内にセーフ球が存在しない
状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ステッ
プS134)するために用いられるフラグであり、一方、セ
ーフ1球有監視フラグは、センサ1内にセーフ球が存在
する状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ス
テップS150)するために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、セーフセンサ1内にセーフ球
が存在しないと、絶縁ステップS130,S132の判別結果が
共に“No"、続く前記ステップS134の判別結果が“Yes"
となってステップS142が実行される。
このステップS142ではさらに、前記球無タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、セーフセンサ1内にセーフ
球が存在しないと初めて判別された後(前述のステップ
S136〜S140実行後)所定時間(4msec)経過したか否か
が判別され、判別結果が“No"のときには、続くステッ
プS144,S146をスキップして本ルーチンを終了する。一
方、判別結果が“Yes"のときには、ステップS144にて、
セーフセンサ1内にセーフ球が存在していないことを示
すべくセーフ1球無フラグを“1"に設定すると共に、次
のステップS146にて、セーフ1球有フラグ(このステッ
プが初期化後初めて行なわれるときには初期値“0"に設
定されている)をリッセト(“0"に設定)して、本ルー
チンを終了する。
以後のループで、センサ1内にセーフ球が存在しない
限り、ステップS130の判別結果が“No"、ステップS132
の判別結果が“Yes"となって、これらのステップSが繰
返し実行される。
この状態からセーフ球が入賞領域に入賞してセーフセ
ンサ1内に入るとステップS130の判別結果が“Yes"とな
る。続くステップS148で判別されるセーフ1球有フラグ
は“0"に設定されているのでこの判別結果は“No"、続
くステップS150の判別(セーフ1球有監視フラグが“1"
か)の結果も“No"となり、セーフ1球有監視フラグを
“1"に設定すると共に(ステップS152)、前記セーフ1
球無監視フラグを“0"に設定し(ステップS154)、更に
セーフ1球有タイマを所定値(10msec)にセットして
(ステップS156)本ルーチンを終了する。
次のループで引き続き、セーフセンサ1内にセーフ球
が存在していると、前記ステップS130の判別結果が“Ye
s"、ステップS148の判別結果が“No"、続く前記ステッ
プS150の判別結果が“Yes"となってステップS158が実行
される。
このステップS158では、前記球有タイマがタイムアッ
プしたか否か、即ち、セーフセンサ1内にセーフ球が存
在すると初めて判別された後(前述のステップS152〜S1
56実行後)所定時間(10msec)経過したか否かが判別さ
れ、判別結果が“No"のときには、続くステップS160,S1
62をスキップして本ルーチンを終了する。一方、判別結
果が“Yes"のときには、ステップS160にて、セーフセン
サ1内にセーフ球が存在していることを示すべくセーフ
1球有フラグを“1"に設定すると共に、次のステップS1
62にて、セーフ1球無フラグをリセット(“0")して本
ルーチンを終了する。
以後のループで、センサ1内にセーフ球が存在する限
り、ステップS130の判別結果が“Yes"、ステップS148の
判別結果が“Yes"となって、これらのステップSが繰返
し実行される。
以上のように、本入力処理ではセーフセンサ1の出力
信号がLレベルからHレベル(又はHレベルからLレベ
ル)に変化した直後のループでは該LレベルからHレベ
ルの変化(又はHレベルからLレベルの変化)を記憶す
る(監視フラグを“1"とする)だけに止めておき、次回
ループで依然Hレベル(又はLレベル)であって且つ上
記変化した時点より所定時間が経過した後に初めて本ル
ーチンの最終出力値であるセーフ1球有フラグを“1"
(セーフ1球無フラグを“1")に変更するようにしてい
る。このような制御手順を採用することによって、ノイ
ズ発生等によりセンサ1の出力信号レベルが瞬間的に変
化した場合であっても直ちにその変化を正規の変化と判
断することがなく、当該ノイズ発生等による誤作動を防
止することができるようになっている。
第30図は常時監視処理のステップS104にて行なわれる
セーフセンサ2の入力処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
該ルーチンは上述したセーフセンサ1の入力処理ルー
チンと同一の手順にて行なわれる。
本ルーチンが開示されると、先ずステップS200でセー
フセンサ2の出力がHレベル(セーフセンサ2出力=
“1")であるか否かが判別される。
今仮りにセーフセンサ2内にセーフ球が無い状態か
ら、入賞領域に入賞した遊技球(セーフ球)が第2の入
賞集合樋302を介してセーフセンサ2内に流入する場合
を考える。
セーフ球が無い状態ではステップS200の判別結果が
“No"となる。このとき判別フラグはすべて“0"にリセ
ットされている(第23図(A)のステップS2)ので、続
くステップS202の判別(セーフ2球無フラグが“1"
か)、及びステップS204の判別(セーフ2球無監視フラ
グが“1"か)の結果は共に“No"となり、セーフ2球無
監視フラグを“1"に設定し(ステップS206)、セーフ2
球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS208)、更に
セーフ2球無タイマを所定値(4msec)にセットして
(ステップS210)本ルーチンを終了する。ここでセーフ
2球無監視フラグはセンサ2内にセーフ球が存在しない
状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ステッ
プS204)するために用いられるフラグであり、一方、セ
ーフ2球有監視フラグは、センサ2内にセーフ球が存在
する状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ス
テップS220)するために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、セーフセンサ2内にセーフ球
が存在しないと、前記ステップS200,S202の判別結果が
共に“No"、続く前記ステップS204の判別結果が“Yes"
となってステップS212が実行される。
このステップS212では更に、前記球無タイマがタイム
アップしたか否か、即ち、セーフセンサ2内にセーフ球
が存在しないと初めて判別された後(前述のステップS2
06〜S210実行後)所定時間(4msec)経過したか否かが
判別され、判別結果が“No"のときには、続くステップS
214,S216をスキップして本ルーチンを終了する。一方、
判別結果が“Yes"のときには、ステップS214にて、セー
フセンサ2内にセーフ球が存在していないことを示すべ
くセーフ2球無フラグを“1"に設定すると共に、次のス
テップS216にて、セーフ2球有フラグ(このステップが
初期化後初めて行なわれるときには初期値“0"に設定さ
れている)をリセット(“0"に設定)して、本ルーチン
を終了する。
以後のループで、センサ2内のセーフ球が存在しない
限り、ステップS200の判別結果が“No"、ステップS202
の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが繰返
し実行される。
この状態からセーフ球が入賞領域に入賞してセーフセ
ンサ2内に入るとステップS200の判別結果が“Yes"とな
る。続くステップS218で判別されるセーフ2球有フラグ
は、“0"に設定されているのでこの判別結果は“No"、
続くステップS220の判別(セーフ2球有監視フラグが
“1"か)の結果も“No"となり、セーフ2球有監視フラ
グを“1"に設定すると共に(ステップS222)、前記セー
フ2球無監視フラグを“0"に設定し(ステップS224)、
更にセーフ2球有タイマを所定値(10msec)にセットし
て(ステップS140)本ルーチンを終了する。
次のループで引き続き、セーフセンサ2内にセーフ球
が存在していると、前記ステップS200の判別結果が“Ye
s"、ステップS218の判別結果が“No"、続く前記ステッ
プS220の判別結果が“Yes"となってステップS228が実行
される。
このステップS228では、前記球有タイマがタイムアッ
プしたか否か、即ち、セーフセンサ2内にセーフ球が存
在すると初めて判別された後(前述のステップS222〜S2
26実行後)所定時間(10msec)経過したか否かが判別さ
れ、判別結果が“No"のときには、続くステップS230,S2
32をスキップして本ルーチンを終了する。一方、判別結
果が“Yes"のときには、ステップS230にて、セーフセン
サ2内にセーフ球が存在していることを示すべくセーフ
2球有フラグを“1"に設定すると共に、次のステップS2
32にて、セーフ2球無フラグをリセット(“0"に設定)
して本ルーチンを終了する。
以後のループで、センサ2内のセーフ球が存在する限
り、ステップS200の判別結果が“Yes"ステップS218の判
別結果が“Yes"となって、これらのステップが繰返し実
行される。
以上のように、本入力処理では、セーフセンサ1の場
合と同様、セーフセンサ2の出力信号がLレベルからH
レベル(又はHレベルからLレベル)に変化した直後の
ループでは該LレベルからHレベルの変化(又はHレベ
ルからLレベルの変化)を記憶する(監視フラグを“1"
とする)だけに止めておき、次回ループで依然Hレベル
(又はLレベル)であって且つ上記変化した時点より所
定時間が経過した後に初めて本ルーチンの最終出力値で
あるセーフ2球有フラグを“1"(セーフ2球無フラグを
“1")に変更するようにしている。このような制御手順
を採用することによって、ノイズ発生等によりセンサ2
の出力信号レベルが瞬間的に変化した場合であっても直
ちにその変化を正規の変化と判断することがなく、当該
ノイズ発生等により誤作動を防止することができるよう
になっている。
第31図は常時監視処理(第28図)のステップS106にて
行なわれる排出センサ1のレベル入力処理のルーチンを
示すフローチャートである。
このレベル入力処理は、排出センサ1の出力信号がH
レベル(センサ1が賞品球を検知している状態)である
期間が所定期間以上継続しているか否かを判断するため
のルーチンであり、賞品球が無い状態から有る状態へ変
化した後、第1の所定期間(50msec)が経過したときに
排出センサ1球有フラグを“1"に設定してこれを記憶し
ておき、上記変化の後第2の所定時間(2sec)が経過し
たときに排出1エラー解除フラグを“1"に設定すること
によってこれを記憶しておくものである。これら2つの
フラグは詳細は後述する排出処理(第41図)、排出エラ
ー処理(第46図)にて用いられる。
本ルーチンが開始されると、ステップS240にて排出セ
ンサ1の出力信号がHレベルである(排出センサ1出力
=“1")か否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち出力信号がLレベルであ
るときには、排出1球有監視フラグを“0"(ステップS2
42)、前述した排出センサ1球有フラグを“0"(ステッ
プS244)、排出1エラー監視フラグを“0"(ステップS2
46)、前述した排出1エラー解除フラグを“0"(ステッ
プS248)に夫々設定して、本ルーチンを終了する。
ここで排出1球有監視フラグ及び排出1エラー監視フ
ラグは共に、排出センサ1の出力信号がHレベルである
と判別されたループにおいて、そのループがLレベルか
らHレベルへの立上り直後のループであるか否かを判別
する(後述のステップS252及びステップS264)ために用
いられるものである。
その後、前記排出センサ1の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化すると、その直後のループでは前記ステ
ップS240の判別結果が“Yes"となり、続くステップS250
で排出センサ1球有フラグが“1"であるか否かが、更
に、続くステップS252で排出1球有監視フラグが“1"で
あるか否かが判別される。この場合、判別結果は共に
“No"となり、続くステップS254で排出1球有監視フラ
グを“1"に設定し、ステップS256で排出1球有タイマを
第1の所定期間(50msec)に設定してステップS262に進
む。
ステップS262では排出1エラー解除フラグが“1"であ
るか否かが判別される。この場合(センサ1の出力信号
がLレベルからHレベルに変化した直後)判別結果は
“No"となり、続くステップS264にて排出1エラー監視
フラグが“1"であるか否かが判別される。今回ループで
はこの判別結果も“No"となるので、ステップS266で排
出1エラー監視フラグを“1"に設定し、続くステップS2
68で排出1エラータイマを第2の所定期間(2sec)に設
定して本ルーチンを終了する。
次のループで排出センサ1の出力信号が依然Hレベル
を維持していると、前記ステップS240の判別結果が“Ye
s"、ステップS250の判別結果が“No"、ステップS252の
判別結果が“Yes"となって、ステップS258に進む。ステ
ップS258では前記ステップS254でセットされた球有タイ
マがタイムアップしたか否かが判別され、この判別結果
が“No"のとき(出力信号がHレベルに変化してから未
だ第1の所定期間が経過していないとき)には、続くス
テップS260をスキップして、前記ステップS262に進む。
今回ループでは、このステップS262の判別結果が“N
o"、続くステップS264の判別結果が“Yes"となって、ス
テップS270に進む。ステップS270では前記ステップS268
でセットされた排出1エラータイマがタイムアップした
か否かが判別され、この判別結果が“No"のとき(出力
信号がHレベルに変化してから、未だ第2の所定期間が
経過していないとき)には、続くステップS272をスキッ
プして、本ルーチンを終了する。
更に次回以降のループにおいて、排出センサ1の出力
信号がHレベルである限り、ステップS240,S250,S252,S
258及びステップS262以降が繰返し実行され、ステップS
258の判別結果が“No"から“Yes"に転じたとき(上記第
1の所定期間経過直後)、ステップS260にて前述した排
出センサ1球有フラグが“1"に設定され、以降ステップ
S240,S250及びステップS262以降が繰返し実行されるこ
とになる。
又、ステップS262以降の処理に関しても、排出センサ
1の出力信号がHレベルである限りステップS262,S264,
S270が繰返し実行され、ステップS270の判別結果が“N
o"から“Yes"に転じたとき(上記第2の所定期間経過直
後)、ステップS272にて前述した排出1エラー解除フラ
グが“1"に設定され、以降ステップS240,S250,S262(排
出1エラー解除フラグが“1"のときには、当然に、排出
センサ1球有フラグは“1"となっている)が繰返し実行
される。
そして、排出センサ1の出力信号が一度でもLレベル
に変化したときは、ステップS242〜S248にて各フラグが
“0"にリセットされるため、その直後にHレベルに戻っ
ても再びステップS250以降の処理が初めから開始される
ことになる。
第32図は常時監視処理(第28図)のステップS108にて
行なわれる排出センナ2のレベル入力処理のルーチンを
示すフローチャートであり、本ルーチンは前述の排出セ
ンサ1のレベル入力処理と同一の手順にて行なわれる。
このレベル入力処理は、排出センサ2の出力信号がL
レベル(センサ2が賞品球を検知している状態)である
期間が所定期間以上継続しているか否かを判断するため
のルーチンであり、賞品球が無い状態から有る状態に変
化した後、第1の所定期間(50msec)が経過したときに
排出センサ2球有フラグを“1"に設定してこれを記憶し
ておき、上記変化の後第2の所定期間(2sec)が経過し
たときに排出2エラー解除フラグを“1"に設定すること
によってこれを記憶しておくものである。これら2つの
フラグも詳細は後述する排出処理(第41図)、排出エラ
ー処理(第46図)にて用いられる。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS300にて排
出センサ2の出力信号がHレベルである(排出センサ2
出力=“1")か否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち出力信号がLレベルであ
るときには、排出2球有監視フラグを“0"(ステップS3
02)、前述した排出センサ2球有フラグを“0"(ステッ
プS304)、排出2エラー監視フラグを“0"(ステップS3
06)、前述した排出2エラー解除フラグを“0"(ステッ
プS308)に夫々設定して、本ルーチンを終了する。
ここで排出2球有監視フラグ及び排出2エラー監視フ
ラグは共に、排出センサ2の出力信号がHレベルである
と判別されたループにおいて、そのループがLレベルか
らHレベルの立上り直後のループであるか否かを判別す
る(後述のステップS312及びステップS324)ために用い
られるものである。
その後、前記排出センサ2の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化すると、その直後のループでは前記ステ
ップS300の判別結果が“Yes"となり、続くステップS310
で排出センサ2球有フラグが“1"であるか否かが、更
に、続くステップS312で排出2球有監視フラグが“1"で
あるか否かが判別される。この場合、判別結果は共に
“No"となり、続くステップS314で排出2球有監視フラ
グを“1"に設定し、ステップS316で排出2球有タイマを
第1の所定期間(50msec)に設定してステップS322に進
む。
ステップS322では排出2エラー解除フラグが“1"であ
るか否かが判別される。この場合(センサ2の出力信号
がLレベルからHレベルに変化した直後)判別結果は
“No"となり、続くステップS324にて排出エラー監視フ
ラグが“1"であるか否かが判別される。今回ループでは
この判別結果も“No"となるので、ステップS326で排出
2エラー監視フラグを“1"に設定し、続くステップS328
で排出2エラータイマを第2の所定期間(2sec)に設定
して本ルーチンを終了する。
次のループで排出センサ2の出力信号が依然Hレベル
を維持していると、前記ステップS300の判別結果が“Ye
s"、ステップS310の判別結果が“No"、ステップS312の
判別結果が“Yes"となって、ステップS318に進む。ステ
ップS318では前記ステップS316でセットされた球有タイ
マがタイムアップしたか否かが判別され、この判別結果
が“No"のとき(出力信号がHレベルに変化してから未
だ第1の所定期間が経過していないとき)には、続くス
テップS320をスキップして、前記ステップS322に進む。
今回ループでは、このステップS322の判別結果が“N
o"、続くステップS324の判別結果が“Yes"となって、ス
テップS330に進む。ステップS330では前記ステップS328
でセットされた排出2エラータイマがタイムアップした
か否かが判別され、この判別結果が“No"のとき(出力
信号がHレベルに変化してから、未だ第2の所定期間が
経過していないとき)には、続くステップS332をスキッ
プして、本ルーチンを終了する。
更に次回以降のループにおいて、排出センサ2の出力
信号がHレベルである限り、ステップS300,S310,S312,S
318及びステップS322以降が繰返し実行され、ステップS
318の判別結果が“No"から“Yes"に転じたとき(上記第
1の所定期間経過直後)、ステップS320にて前述した排
出センサ2球有フラグが“1"に設定され、以降ステップ
S300,S310及びステップS322以降が繰返し実行されるこ
とになる。
又、ステップS322以降の処理に関しても、排出センサ
2の出力信号がHレベルである限りステップS322,S324,
S330が繰返し実行され、ステップS330の判別結果が“N
o"から“Yes"に転じたとき(上記第2の所定期間経過直
後)、ステップS332にて前述した排出2エラー解除フラ
グが“1"に設定され、以降ステップS300,S310,S322(排
出2エラー解除フラグが“1"のときには、当然に、排出
センサ2球有フラグは“1"となっている)が繰返し実行
される。
そして、排出センサ2の出力信号が一度でもLレベル
に変化したときは、ステップS302〜S308にて各フラグが
“0"にリセットされるため、その直後にHレベルに戻っ
ても再びステップS310以降の処理が初めから開始される
とことになる。
第33図は常時監視処理(第28図)のステップS110にて
行なわれるオーバーフロー検出器770の入力処理のルー
チンを示すフローチャートである。
オーバーフロー検出器770は、その出力信号が常時監
視処理のステップS114にて行なわれる発射モータ制御処
理(第35図)、排出開始条件確認処理(第39図)等にて
用いられるもので、賞球排出樋751内の賞品球が一定レ
ベル以上に溜った状態のときにその出力信号がHレベ
ル,一定レベル以下のときにLレベルとなるように構成
されている。
このルーチンが開始されると、先ずステップS330で検
出器の出力がHレベル(オーバーフロー出力=“1")で
あるか否かが判別される。
今仮りに球導出樋750内のオーバーフロー検出器の設
置位置に賞品球が達していない状態から、賞品球が排出
され球導出樋750内の検出器770の位置に達した状態に変
化した場合を考える。
賞品球が検出器の位置に達していない状態ではステッ
プS330の判別結果が“No"となる。このとき判別フラグ
はすべて“0"にリセットされている(第23図(A)のス
テップS2)ので、続くステップS332の判別(オーバーフ
ロー球無フラグが“1"か)、及びステップS334の判別
(オーバーフロー球無監視フラグが“1"か)の結果は共
に“No"となり、オーバーフロー球無監視フラグを“1"
に設定し(ステップS336)、オーバーフロー球有監視フ
ラグを“0"に設定し(ステップS338)、更にオーバーフ
ロー球無タイマを所定値(2sec)にセットして(ステッ
プS340)本ルーチンを終了する。ここでオーバーフロー
球無監視フラグは検出器の位置に賞品球が達していない
状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断(ステッ
プS334)するために用いられるフラグであり、一方、オ
ーバーフロー球有監視フラグは、検出器の位置に賞品球
が達した状態が2回以上続けて検知されたか否かを判断
(ステップS350)するために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、賞品球が上記位置に達してい
ないと、前記ステップS330,S332の判別結果が共に“N
o"、続く前記ステップS334の判別結果が“Yes"となって
ステップS342が実行される。
このステップS342では、前記球無タイマがタイムアッ
プしたか否か、即ち、検出器の位置に賞品球が達してい
ないと初めて判別された後(前述のステップS336〜S340
実行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判別され、
判別結果が“No"のときには、続くステップS344,S346を
スキップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が
“Yes"のときには、ステップS344にて、賞品球が検出器
の位置に達していないことを示すべくオーバーフロー球
無フラグを“1"に設定すると共につぎのステップS346に
て、オーバーフロー球有フラグ(このステップが初期化
後初めて行なわれるときには初期値“0"に設定されてい
る)をリセット(“0"に設定)して本ルーチンを終了す
る。
以降のループで、検出器の位置に賞品球が達していな
い限り、ステップS330の判別結果が“No"、ステップS33
2の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが繰
返し実行される。
この状態から排出された賞品球が溜ってて検出器770
が位置まで達するとステップS330の判別結果が“Yes"と
なる。続くステップS348で判別されるオーバーフロー球
有フラグは“0"に設定されているのでこの判別結果は
“No"となり続くステップS350の判別(オーバーフロー
球有監視フラグが“1"か)の結果は“No"となり、オー
バーフロー球有監視フラグを“1"に設定すると共に(ス
テップS352)、前記オーバーフロー球無監視フラグを
“0"に設定し(ステップS354)、更にオーバーフロー球
有タイマを所定値(2sec)にセットして(ステップS35
6)本ルーチンを終了する。
次のループで引き続き、賞品球が検出器770の位置ま
で達していると、前記ステップS330の判別結果が“Ye
s"、ステップS348の判別結果が“No"、続く前記ステッ
プS350の判別結果が“Yes"となってステップS358が実行
される。
このステップS358では更に、前記球有タイマがタイム
アップしたか否か、即ち、賞品球が上記位置に達したと
初めて判別された後(前述のステップS352〜S356実行
後)所定時間(2sec)経過したか否かが判別され、判別
結果が“No"のときには、続くステップS360,362をスキ
ップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が“Ye
s"のときには、ステップS360にて、賞品球が検出器の位
置まで達したことを示すべくオーバーフロー球有フラグ
を“1"に設定すると共につぎのステップS362にて、オー
バーフロー球無フラグをリセット(“0"に設定)して本
ルーチンを終了する。
以降のループで、賞球排出樋751内の検出器770の位置
まで賞品球が達している限り、ステップS330の判別結果
が“Yes"、ステップS348の判別結果が“Yes"となって、
これらのステップが繰返し実行される。
以上のように、本入力処理では、セーフセンサ1,2の
場合と同様の出力信号がLレベルからHレベル(又はH
レベルからLレベル)に変化した直後のループでは該L
レベルからHレベルの変化(又はHレベルからLレベル
の変化)を記憶する(監視フラグを“1"とする)だけに
止めておき、次回ループでも依然Hレベル(又はLレベ
ル)であって更に上記変化した時点より所定時間(2se
c)が経過した後に初めて本ルーチンの最終出力値であ
るオーバーフロー球有フラグを“1"(オーバーフロー球
無フラグを“1")に変更するようにしている。このよう
な制御手順を採用することによって、ノイズ発生等によ
りオーバーフローの出力信号レベルが瞬間的に変化した
場合であっても直ちにその変化を正規の変化と判断する
ことがなく、当該ノイズ発生等による誤作動を防止する
ことができるようになっている。
第34図は常時監視処理(第28図)のステップS112にて
行なわれる半端センサ221の入力処理のルーチンを示す
フローチャートである。
半端センサは、後述の排出開始条件確認処理(第39
図)にて用いられる半端センサ球有フラグを設定するた
めの信号を出力するもので、誘導樋202内に賞品球が十
分存在しているときに(賞品球がセンサの設置位置まで
達しているときに)その出力信号がHレベル、達してい
ないときにLレベルとなるように構成されている。
このルーチンが開始されると、先ずステップS430で半
端センサの出力がHレベル(半端センサ出力=“1")で
あるか否かが判別される。
今仮りに誘導樋202の半端センサ設置位置に賞品球が
達していない状態から、賞品球が補給されて上記設置位
置に達した場合を考える。
賞品球が上記設置位置に達していない状態ではステッ
プS430の判別結果がか“No"となる。このとき判別フラ
グはすべて“0"にリセットされている(第23図(A)の
ステップS2)ので、続くステップS432の判別(半端セン
サ球無フラグが“1"か)、及びステップS434の判別(半
端球無監視フラグが“1"か)の結果は共に“No"とな
り、半端球無監視フラグを“1"に設定し(ステップS43
6)、半端球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS43
8)、更に半端球無タイマを所定値(2sec)にセットし
て(ステップS440)本ルーチンを終了する。ここで半端
球無監視フラグは賞品球が上記設置位置に達していない
状態が2回続けて検知されたか否かを判断(ステップS4
34)するために用いられるフラグであり、一方半端球有
監視フラグは、賞品球が上記設置位置に達した状態が2
回続けて検知されたか否かを判断(ステップS450)する
ために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、賞品球が上記設置位置に達し
ていないと、前記ステップS430,S432の判別結果が共に
“No"、続く前記ステップS434の判別結果が“Yes"とな
ってステップS442が実行される。
このステップS442では更に、前記球無タイマがタイム
アップしたか否か、即ち、賞品球が上記設置位置に達し
ていないと初めて判別された後(前述のステップS436〜
S440実行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判別さ
れ、判別結果が“No"のときには、続くステップS444,S4
46をスキップして本ルーチンを終了する。一方、判別結
果が“Yes"のときには、ステップS444にて、賞品球が誘
導樋202のセンサ設置位置に達していないことを示すべ
く半端センサ球無フラグを“1"に設定すると共に、次の
ステップS446にて、半端センサ球有フラグ(このステッ
プが初期化後初めて行なわれるときには初期値“0"に設
定されている)をリセット(“0"に設定)して本ルーチ
ンを終了する。
以降のループで、賞品球が上記設置位置に達していな
い限り、ステップS430の判別結果が“No"、ステップS43
2の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが繰
返し実行される。
この状態から賞品球の供給によって該賞品球が誘導樋
202の半端センサ202の設置位置に達するとステップS430
の判別結果が“Yes"となる。続くステップS448で判別さ
れる半端センサ球有フラグはこのとき初期値“0"に設定
されているのでこの判別結果は“No"となり。続くステ
ップS450の判別(半端球有監視フラグが“1"か)の結果
は“No"となり、半端球有監視フラグを“1"に設定する
と共に(ステップS452)、前記半端球無監視フラグを
“0"に設定し(ステップS454)、更に半端球有タイマを
所定値(2sec)にセットして(ステップS456)本ルーチ
ンを終了する。
次のループで引き続き、賞品球が半端センサの設置位
置まで達していると、前記ステップS430の判別結果が
“Yes"、ステップS448の判別結果が“No"、続く前記ス
テップS450の判別結果が“Yes"となってステップS458が
実行される。
このステップS458では更に、前記球有タイマがタイム
アップしたか否か、即ち、賞品球が上記設置位置に達し
たと初めて判別された後(前述のステップS452〜S456実
行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判別され、判
別結果が“No"のときには、続くステップS460,S462をス
キップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が
“Yes"のときには、ステップS460にて、賞品球が半端セ
ンサ211の設置位置に達したことを示すべく半端センサ
球有フラグを“1"に設定すると共に、次のステップS462
にて、半端センサ球無フラグをリセット(“0"に設定)
して本ルーチンを終了する。
以後のループで、誘導樋202内の半端センサ設置位置
まで賞品球が貯留されている限り、ステップS430の判別
結果が“Yes"、ステップS448の判別結果が“Yes"となっ
て、これらのステップが繰返し実行される。
以上のように、本入力処理では、半端センサの出力信
号がLレベルからHレベル(又はHレベルからLレベ
ル)に変化した直後のループでは該LレベルからHレベ
ルの変化(又はHレベルからLレベルの変化)を記憶す
る(監視フラグを“1"とする)だけに止めておき、次回
ループでも依然Hレベル(又はLレベル)であって且つ
上記変化した時点より所定時間(2sec)が経過した後に
初めて本ルーチンの最終出力値である半端センサ球有フ
ラグを“1"(又は半端センサ球無フラグを“1")に変更
するようにしている。このような制御手順を採用するこ
とによって、ノイズ発生等により半端センサの出力信号
レベルが瞬間的に変化した場合であっても直ちにその変
化を正規の変化と判断することがなく、当該ノイズ発生
等による誤作動を防止することができるようになってい
る。
第35図は、常時監視処理(第28図)のステップS114に
て行なわれる発射モータ制御処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS470で打
球発射装置150に設けられたタッチスイッチ105aが“ON"
であるか否か、即ち遊技者が操作ダイヤル105を掌握し
ているか否かが判別され、次のステップS472で前述のオ
ーバーフロー球無フラグが“1"であるか否か、即ち、排
出された賞品球が未だ賞球排出樋751内の検出器770の設
置位置まで達していないかが判別される。これら2つの
ステップSの判別結果が共に“Yes"のときには、発射モ
ータ151を作動させるべく打球発射装置150のモータ制御
リレー(図示省略)を“ON"にして(ステップS474)、
本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS470,S472の判別結果の何れかが
“No"となったときには前記モータ制御リレーを“OFF"
にして(ステップS476)、本ルーチンを終了する。
第36図は、常時監視処理(第28図)のステップS116に
て行なわれる補給処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS480で前
述の補給センサ入力処理(第27図)で設定される補給セ
ンサ立上フラグがこの時点で“1"であるか否かが判別さ
れる。この判別結果が“Yes"のとき、即ち賞品球の排出
によって貯留タンク201の補給センサ211の設置位置まで
賞品球がないときには、遊技の完了を示すべく完了ラン
プを“ON"(ステップS484)、発射球の発射を禁止すべ
くシャッターソレノイドを“ON"(ステップS486)、外
部情報リレーを“ON"(ステップS488)、更に、前記補
給センサ立上フラグを“0"に設定して(ステップS49
0)、本ルーチンを終了する。
前記ステップS480の判別結果が“No"のときには、続
くステップS482にて前述の補給センサ立下フラグが“1"
であるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"のと
き、即ち補給が行われて賞品球が貯留タンク201の補給
センサ211設置位置まで達しているときには、前記完了
ランプを“OFF"(ステップS492)、発射球の発射を可能
にすべくシャッターソレノイドを“OFF"(ステップS49
4)、前記外部情報リレーを“OFF"(ステップS496)、
更に前記補給センサ立下フラグを“0"に設定して(ステ
ップS498)、本ルーチンを終了する。
第37図は前述したメインルーチン(第23図(A)、
(B))のステップS28及びステップS36で実行される排
出手段選択処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンは、1つのセーフ球に対して行
われる賞品球の排出処理(第41図)を実際に行なうに当
り、該排出処理が第1の入賞集合樋301に流入したセー
フ球と第2の入賞集合樋302に流入したセーフ球の何れ
について実行するか(本ルーチンがステップS28、ステ
ップS36の何れで実行されているか)を判別すると共
に、上記第1及び第2の入賞集合樋301,302の入賞球に
夫々対応して設定されている数(賞球設定数)の賞品球
の排出を行なうに当り、賞品球を、2条設けられた賞球
導出樋710,710の一方から幾つ排出し、他方から幾つ排
出するか等排出の態様を予め決定するものである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS500でセ
ーフフラグが“1"であるか否か、即ちこれに引き続いて
行なわれる排出処理(後述)が第2の賞球導出樋に流入
したセーフ球(セーフセンサ2側のセーフ球)に対応し
て行なわれる処理(ステップS36の処理)であるか否か
が判別される。
この判別結果が“No"のときには、排出レジスタ0
に、第1の入賞球導出樋内のセーフ球(セーフセンサ1
側のセーフ球)に対応して設定されている賞球設定数
(以下「セーフセンサ1賞球数」と云う)を設定して
(ステップS502)、ステップS506以降に進む。
一方、前記ステップS500の判別結果が“Yes"のときに
は、排出レジスタ0にセーフセンサ2側のセーフ球に対
応して設定されている賞球設定数(以下「セーフセンサ
2賞球数」と云う)を設定して(ステップS504)、ステ
ップS506以降に進む。
続いて、ステップS506では上記排出レジスタ0の値が
1であるか否かが、ステップS508では該排出レジスタ0
の値が8以下であるか否かが夫々判別される。
前記ステップS506の判別結果が“Yes"、即ち排出レジ
スタ0の値が1のときには、1個排出フラグを“1"に設
定し(ステップS510)、交互排出フラグを“0"に設定し
て(ステップS512)本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS506の判別結果が“No"、前記ス
テップS508の判別結果が“Yes"、即ち上記排出排出レジ
スタ0の値が2以上8以下の値であるときには、1個排
出フラグを“0"に設定し(ステップS514)、交互排出フ
ラグを“1"に設定し(ステップS516)、更に上記排出レ
ジスタ0の値を排出レジスタ1に設定して(ステップS5
18)、本ルーチンを終了する。
又、前記ステップS506,S508の判別結果が共に“No"の
ときには、後述(第38図)の排出数分割処理(ステップ
S520)を行なった後、1個排出フラグを“0"に設定し
(ステップS522)、交互排出フラグを“0"に設定して
(ステップS524)、本ルーチンを終了する。
ここで、1個排出フラグ及び交互排出フラグは本ルー
チンに続いて行なわれる後述の排出処理(第41図)の賞
品球排出の態様を後述の3つの態様(1個排出処理;排
出ソレノイド1,2を交互に作動される交互排出処理;排
出ソレノイド1,2を同時に作動させる併用排出処理)か
ら選択する際に用いられる判別フラグであり、1個排出
フラグが“1"に設定されているときには1個排出処理が
(賞球設定数が1)、交互排出フラグが“1"に設定され
ているときには交互排出処理(賞球設定数が2〜8)
が、両フラグが共に“0"に設定されているときには併用
排出処理(賞球設定数が9〜15)が行なわれる。
第38図は、排出手段選択処理(第37図)のステップS5
20にて実行される排出数分割処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
このルーチンは賞球設定数(排出レジスタ0の値)が
9以上15以下のときに行なわれる併用排出処理に先だっ
て行なわれるものである。即ち、該併用排出処理では排
出ソレノイド1,2を1回の制御ループで同時に作動させ
るようになっており(後述の第45図参照)、前記排出レ
ジスタ0に記憶された値を2つに分けて2つの排出レジ
スタ1,2に夫々別個記憶しておくものである。そしてこ
れら2つの排出レジスタ1,2の値に応じて夫々排出ソレ
ノイド1,2が作動される。
本ルーチンが開始されると、ステップS530〜S540にて
順次、排出レジスタの値が、9であるか否か(ステップ
S530)、10であるか否か(ステップS532)、11であるか
否か(ステップS534)、12であるか否か(ステップS53
6)、13であるか否か(ステップS538)、14であるか否
か(ステップS540)が判別される。
そして、前記ステップS530の判別結果が“Yes"のとき
にはステップS542にて排出レジスタ1の値を“5"に設定
すると共にステップS544にて排出レジスタ2の値を“4"
に設定して本ルーチンを終了する。
以後、前記ステップS532の判別結果が“Yes"のときに
は排出レジスタ1の値“5"に設定すると共に(ステップ
S546)排出レジスタ2の値を“5"に設定して(ステップ
S548)、前記ステップS534の判別結果が“Yes"のときに
は排出レジスタ1の値を“6"に設定すると共に(ステッ
プS550)排出レジスタ2の値を“5"に設定して(ステッ
プS552)、前記ステップS536の判別結果が“Yes"のとき
には排出レジスタ1の値を“6"に設定すると共に(ステ
ップS554)排出レジスタ2の値を“6"に設定して(ステ
ップS556)、前記ステップS538の判別結果が“Yes"のと
きには排出レジスタ1の値を“7"に設定すると共に(ス
テップS558)排出レジスタ2の値を“6"に設定して(ス
テップS560)、前記ステップS540の判別結果が“Yes"の
ときには排出レジスタ1の値を“7"に設定すると共に
(ステップS562)排出レジスタ2の値を“7"に設定して
(ステップS564)、夫々、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS530〜前記ステップS540の判別結
果がすべて“No"のときには排出レジスタ1の値を“8"
に設定すると共に(ステップS566)排出レジスタ2の値
を“7"に設定して(ステップS568)、本ルーチンを終了
する。
第39図は、前述したメインルーチン(第23図(A)、
(B))のステップS30及びステップS38で実行される排
出開始条件確認処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。このサブルーチンは、パチンコ遊技機の各作
動部が本ルーチンに引き続いて行なわれる排出処理(第
41図)を実行し得る状態となっていることを確認するた
めのものである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS600及び
ステップS602にて夫々前述した排出センサ1球有フラグ
及び排出センサ2球有フラグを“0"に設定し、その直後
に、これも前述した常時監視処理を行なう(ステップS6
04)。
続くステップS606では、正規の排出処理が未だ行なわ
れていない状態(本ルーチン実行時)で賞品球の排出が
確認されたときに(不正排出が行われたとき)に行われ
る排出装置不正監視処理(第40図)を行う。
その後ステップS608では前述した半端センサ入力処理
(第34図)にて設定される半端センサ球有フラグが“1"
であるか否か、即ち誘導樋202の半端センサ設置位置に
賞品球が溜っているか否かが判別される。
更にステップS610及びステップS612では、前記ステッ
プS600,S602にて強制的に夫々“0"に設定された排出セ
ンサ1球有フラグ及び排出センサ2球有フラグが上記常
時監視処理(ステップS604)の実行によって“1"に転じ
たか否か、即ち、本ルーチンの実行時に第1及び第2の
賞球導出樋710,710の排出センサ1,2内に排出前の賞品球
が存在するか否かが判別される。
更に次のステップS614では、前述したオーバーフロー
検出入力処理(第33図)で設定されるオーバーフロー球
無フラグ“1"であるか否か、即ち排出された賞品球が賞
球排出樋751内のオーバーフロー検出器770の設置位置に
達していないか否かが判別される。
これらステップS608〜S614の判別結果が1つでも“N
o"となっているときには前記ステップS604に戻って、こ
れら4つの判別結果が全て“Yes"となるまでステップS6
04〜S614を繰返し実行する。そして、すべての判別結果
が“Yes"となったときに初めて本ルーチンを終了して、
排出処理(第23図(A)、(B)のステップS32,S40)
に移行する。
第40図は前述した排出開始条件確認処理(第39図)の
ステップS606等で実行される排出装置不正監視処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS650で排
出センサ1立上フラグが“1"であるか否かが判別され
る。この排出センサ1立上フラグは、前述したように、
排出処理が実際に行なわれてセンサ1内の賞品球が移動
したときに“1"に設定されるものである。従って、排出
処理前に実行される本ルーチンに於いてその値が“0"の
ときはそのままステップS658に進み、一方その値が“1"
のときには該排出センサ1立上フラグをリセット(“0"
に設定)する(ステップS652)と共に排出処理前である
にも拘らず賞品球の排出が不当に行なわれたと判断し
て、その旨を記憶すべく排出不正監視カウンタ1(該カ
ウンタのカウント値はメインルーチンのステップS2にて
0にリセットされている)の値に1を加えて(ステップ
S654)、ステップS656に進む。
ステップS656では、前記ステップS654にてタイムアッ
プされた排出不正監視カウンタ1の値が3以上となった
か否かが判別され、この判別結果が“Yes"のときにはス
テップS666以降の処理に進み、“No"のときには続くス
テップS658以降の処理に進む。
前記ステップS650の判別結果が“No"のとき、又は前
記ステップS656の判別結果が“No"のときに実行される
ステップS658では排出センサ2立上フラグが“1"である
か否かが判別される。この排出センサ2立上フラグは、
排出センサ1立上フラグと同様、排出処理が実際に行な
われてセンサ2内の賞品球が移動したときに“1"に設定
されるものである。従って、排出処理前に実行される本
ルーチンに於いてその値が“0"のときはそのまま本ルー
チンを終了する。
一方、その値が“1"のときには該排出センサ2立上フ
ラグをリセット(“0"に設定)する(ステップS660)と
共に排出処理前であるにも拘らず賞品球の排出が不当に
行なわれたと判断して、その旨を記憶すべく排出不正監
視カウンタ2(該カウンタのカウント値もメインルーチ
ンのステップS2にて0にリセットされている)の値に1
を加えて(ステップS662)、ステップS664に進む。
ステップS664では、前記ステップS662にてタイムアッ
プされた排出不正監視カウンタ2の値が3以上となった
か否かが判別され、この判別結果が“Yes"のときにはス
テップS666以降の処理に進み、“No"のときにはそのま
ま、本ルーチンを終了する。
第1又は第2の賞球排出装置の何れか一方に対して賞
品球の不当な排出が3回以上行なわれたと判断されたと
き(ステップS656,S664の何れかの判別結果が“Yes"と
なったとき)に実行される処理においては、先ず、ステ
ップS666にて賞品球の排出を禁止すべくロックソレノイ
ド721が消磁(OFF)され、更にステップS668,S670に
て、該不正な排出を遊技店の係員に警告すべくセーフラ
ンプ1及びセーフランプ2が点灯(ON)される。
次のステップS672では、回復ステップS760が押圧(O
N)されたか否かが判別される。
前記ステップS666〜S670により警報が開始された後、
係員により回復スイッチS760の押圧が行なわれるまでは
(ステップS672の判別結果が“No")、ステップS682の
常時監視処理(第28図)及びステップS672の判別が繰返
し実行される。
その後、遊技店の係員が不正排出を知って当該不正が
行なわれたパチンコ遊技機を元の遊技可能な状態に戻す
べく回復スイッチ750を押圧すると、ステップS672の判
別結果は“Yes"となり、ステップS674,S676にてセーフ
ランプ1及びセーフランプ2の消灯(OFF)、ステップS
678にてロックソレノイド721を励磁(ON)、ステップS6
80にて排出不正監視カウンタ1,2のカウント値をクリア
(“0"に設定)して、本ルーチンを終了する。
第41図(A)、(B)は、前述したメインルーチン
(第23図(A)、(B))のステップS32及びステップS
40で実行される排出処理のサブルーチンを示すフローチ
ャートである。
本ルーチンが開始されると、先ず、上記排出装置不正
監処理に用いられた排出不正監視カウンタ1,2が共にリ
セット(“0"に設定)され(ステップS700)、その後、
排出手段選択処理(第28図)で賞球設定数に応じて設定
される1個排出フラグの値が“1"であるか否か、(ステ
ップS702)、同じく賞球設定数に応じて設定された交互
排出フラグの値が“1"であるか否か(ステップS704)が
夫々判別される。
前記ステップS702の判別結果が“Yes"、即ち賞球設定
数(排出レジスタ0)が1であるときには、ステップS7
08に進んで、詳細は後述する1個排出処理(第42図)に
よる賞品球の排出を行なってステップS714以降に進む。
前記ステップS702の判別結果が“No"、前記ステップS
704の判別結果が“Yes"のとき、即ち賞球設定数(排出
レジスタ0)が2以上8以下のときにはステップS710に
進んで、詳細は後述する交互排出処理(第44図)による
賞品球の排出を行なってステップS714以降に進む。
前記ステップS702及び前記ステップS704の判別結果が
共に“No"、即ち賞球設定数(排出レジスタ0)が9以
上のときにはステップS712に進んで、詳細は後述する併
用排出処理(第45図)による賞品球の排出を行なってス
テップS714以降に進む。
ステップS714ではセーフフラグが“1"であるか否か、
即ち本ルーチンによる排出処理がセーフセンサ2側のセ
ーフ球に対して行なわれたか(第23図のステップS38で
行なわれている処理であるか)否かを判別する。
この判別結果が“Yes"のときにはステップS716に進ん
でセーフセンサ2側のセーフ球を放出すべくセーフソレ
ノイド2を励磁(ON)し、一方、“No"のときにはステ
ップS718に進んでセーフセンサ1側のセーフ球を排出す
べくセーフソレノイド1を励磁(ON)して、ステップS7
20に進む。
ステップS720では、後述するステップS768の判別に用
いられる排出ウェイトタイマを所定値(400msec)に設
定し、ついでステップS722で、後述するステップS730の
判別に用いられるセーフ球払出エラータイマを所定値
(200msec)に設定して、ステップS724以降に進む。
続くステップS724〜ステップS736では、上記ステップ
S716又はステップS718の実行により、セーフセンサ1又
は2側のセーフ球が実際に第1又は第2の入賞球導出樋
820から島設備の回収樋に放出されたか否かが判断され
る。
先ずステップS724では、前記セーフフラグが“1"であ
るか否かが判別される。この判別結果が“No"のときに
はステップS726に進んでセーフ1球無フラグが“1"であ
るか否かが判別され、一方、前記ステップS724の判別結
果が“Yes"のときには更にステップS728に進んでセーフ
2球無フラグが“1"であるか否かが判別される。
前記ステップS724の判別結果が“No"、ステップS726
の判別結果が“No"のとき、即ち前記ステップS718でセ
ーフセンサ1側のセーフソレノイド1を作動させたにも
拘らずセーフ球がセーフセンサ1に存在していると判断
されたときにはステップS730に進んで前記ステップS722
でセットしたセーフ球払出エラータイマがタイムアップ
したか否かを判別する。そして、該エラータイマが未だ
タイムアップしていないとき(判別結果が“No")には
ステップS732で前述した排出装置不正監視処理(第40
図)、ステップS734で前述した常時監視処理(第28図)
を順次行なった後、再び前記ステップS724,S726の判別
を行なう。
そして、セーフソレノイド1の作動後、前記エラータ
イマがタイムアップするまでの間に、前記常時監視処理
によってセーフセンサ1側にセーフ球が存在しなくなっ
たことが確認されたときには(セーフ1球無フラグが
“1")、そのままステップS738以降に進む。一方、前記
エラータイマがタイムアップした後にもセーフセンサ1
側にセーフ球が存在していると判断されると(ステップ
S730の判別結果が“Yes")、ステップS736に進み後述の
セーフ球払出エラー処理(第47図)が実行され、その後
ステップS738に進む。
また、前記ステップS724の判別結果が“Yes"、ステッ
プS728の判別結果が“No"のとき、即ち前記ステップS71
6でセーフセンサ2側のセーフソレノイド2を作動させ
たにも拘らずセーフ球がセーフセンサ2に存在している
と判断されたときには前記ステップS730に進んで前記セ
ーフ球払出エラータイマがタイムアップしたか否かを判
別する。そして、該エラータイマが未だタイムアップし
ていないとき(判別結果が“No")には前記ステップS73
2,S734を順次行なった後、再び前記ステップS724,S728
の判別を行なう。
そして、セーフソレノイド2の作動後、前記エラータ
イマがタイムアップするまでの間に、前記常時監視処理
によってセーフセンサ2側にセーフ球が存在しなくなっ
たことが確認されたときには(セーフ2球無フラグが
“1")、そのままステップS738以降に進む。一方、前記
エラータイマがタイムアップした後にもセーフセンサ2
側にセーフ球が存在していると判断されると(ステップ
S730の判別結果が“Yes")、ステップS736に進んでセー
フ球払出エラー処理を実行した後ステップS738に進む。
ステップS738ではセーフ球払出ウェイトタイマが所定
値(100msec)にセットされ、続くステップS740で該タ
イマがタイムアップしたか否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち未だ上記タイマがタイム
アップしていないときには、前述した排出装置不正監視
処理(ステップS742)、及び前述した常時監視処理(ス
テップS744)を繰返し行なう。
前記セーフ球払出ウェイトタイマがタイムアップする
と、ステップS746にてセーフ球払出エラーフラグが“1"
であるか否かが判別される。
このセーフ球払出エラーフラグは、今回ループで前記
ステップS736のセーフ球払出エラー処理が実行されたと
き(第47図のステップS1200)に“1"に設定されるもの
である。
この判別結果が“No"のときは続くステップS748でセ
ーフフラグが“1"であるか否かを判別して、その結果が
“No"のとき、即ち前記ステップS718にてセーフセンサ
1側のセーフ球を放出すべくセーフソレノイド1が励磁
(ON)されているときにはステップS750に進んでセーフ
ソレノイド1を消磁(OFF)してステップS768に進み、
一方、その結果が“Yes"のとき、即ち前記ステップS716
にてセーフセンサ2側のセーフ球を放出すべくセーフソ
レノイド2が励磁(ON)されているときにはステップS7
52に進んでセーフソレノイド2を消磁(OFF)した後ス
テップS768に進む。
一方、前記ステップS746の判別結果が“Yes"のとき、
即ち今回ループでステップS736のセーフ球払出エラー処
理(第47図)が実行されたときには、該セーフ球払出エ
ラー処理(後述)で消磁(オフ)されたロックソレノイ
ド721を励磁(ON)し(ステップS754)、ステップS756
でセーフ球払出エラーフラグをリセット(“0"に設定)
してステップS758に進む。
ステップS758ではセーフフラグが“1"であるか否かが
判別され、この判別結果が“No"のときには前記セーフ
球払出エラー処理で点灯されたセーフランプ1を消灯
(OFF)し(ステップS760)、ステップS762でセーフソ
レノイド1を消磁(OFF)して、ステップS768に進み、
一方、“Yes"のときにはステップS764で、これも前記セ
ーフ球払出エラー処理で点灯されたセーフランプ2を消
灯(OFF)し、ステップS766でセーフソレノイド2を消
磁(OFF)して、ステップS768に進む。
ステップS768では、前記ステップS720で所定値(400m
sec)にセットされた排出ウェイトタイマがタイムアッ
プしたか否かが判別され、未だタイムアップしていない
とき(判別結果が“No")には、タイムアップするまで
ステップS770にて前述した排出装置不正監視処理(第40
図)、ステップS772にて前述した常時監視処理(第28
図)を繰返し実行し、タイムアップしたとき(判別結果
が“Yes")、本ルーチンを終了する。
第42図は、上述した排出処理(第41図)のステップS7
08にて行われる1個排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が1のときにのみ行われる処理である。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS800にて
反転フラグ処理が行われる。この反転フラグ処理は、賞
品球の排出を実際に行うに際し、第1の賞球排出装置74
0の排出ソレノイド1と第2の賞球排出装置740の排出ソ
レノイド2とを交互に作動させるために設けられている
反転フラグの値を交互に反転させるためのもので、第43
図に示すように、本処理開始時点で反転フラグが“1"
(排出ソレノイド2に対応)であるとき(ステップS800
1の判別結果が“Yes")には“0"に反転し(ステップS80
02)、一方、反転フラグが“0"(排出ソレノイド1に対
応)であるとき(ステップS8001の判別結果が“No")に
は“1"に反転する(ステップS8003)ようになってい
る。
この反転フラグ処理が終了すると、後述のステップS8
16の判別に用いられる1個排出タイマを所定値(35mse
c)に設定した後(ステップS802)、ステップS804にて
前記反転フラグが“1"であるか否かが判別される。
この判別結果が“No"のときには、排出ソレノイド1
を励磁(ON)して(ステップS806)第1の賞球排出装置
740による賞品球の1個排出を行い、一方、この判別結
果が“Yes"のときには排出ソレノイド2を励磁(ON)し
て(ステップS808)第2の賞球排出装置740による賞品
球の1個排出を行って、ステップS810に進む。
ステップS810ではセーフフラグが“1"であるか否かが
判別され、判別結果が“No"のとき、即ち、この1個排
出処理がセーフセンサ1側のセーフ球に対応した処理で
あるとき(第1の賞球数設定器530により“1"が記憶さ
れているとき)にはセーフランプ1を点灯(ON)して
(ステップS812)ステップS816に進む。一方、この判別
結果が“Yes"のとき、即ち、この1個の排出処理がセー
フセンサ2側のセーフ球に対応した処理であるとき(第
2の賞球数設定540により“1"が記憶されているとき)
にはセーフランプ2を点灯(ON)して(ステップS814)
ステップS816に進む。
ステップS816では前記ステップS802にてセットされた
1個排出タイマがタイムアップしたか否かが判別され
る。
この1個排出タイマは、排出ソレノイド1又は2を作
動させた後、第1、第2賞球導出樋710,710内に入り込
んでいる第1、第2の流下阻止部745,745(第5図参
照)が、実際に上記導出樋710,710から脱して、唯一個
の賞品球のみが流下するまでの時間(約35msec)に設定
されるものである。従って、該1個排出タイマが未だタ
イムアップしていないとき(判別結果が“No")ときに
は、タイムアップされるまでステップS818にて前述の常
時監視処理を繰返し行い、タイムアップしたとき(判別
結果が“Yes")には1個排出が終了したと判断してステ
ップS820を実行する。
ステップS820では、再びこの時点での反転フラグが
“1"であるかが判別され、判別結果が“No"のときには
上記ステップS806にて励磁された排出ソレノイド1を消
磁(OFF)し(ステップS822)、“Yes"のときには上記
ステップS808にて励磁された排出ソレノイド2を消磁
(OFF)し(ステップS824)、更に続くステップS826で
セーフフラグが“1"であるか否かを判別した後、ステッ
プS828でのセーフフラグ1の消灯(判別結果が“No"の
とき)、又はステップS830でセーフランプ2の消灯(判
別結果が“Yes"のとき)を行って、本ルーチンを終了す
る。
第44図(A),(B)は上述した排出処理(第41図)
のステップS710にて行われる交互排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が2以上8以下のときに行われる処理で
あり、本ルーチンでは上述した第1および第2の賞球排
出装置740,740を交互に使って賞品球を排出するように
したものである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS900にて
排出レジスタ0に記憶されている値(本ルーチン開始時
の値は排出手段選択処理(第37図)のステップS502又は
S504にて賞球設定数に設定される)を予め1だけ減算
し、続くステップS902で後述のステップS920,S954の判
別に用いられる排出エラータイマを所定値(3sec)にセ
ットして、ステップS904に進む。上述のように予め1だ
け減算しておくのは、本ルーチンが初めて開始されたと
きには排出ソレノイド1,2を励磁した後3つめの賞品球
がセンサ内を通過したとき始めてその排出が排出センサ
にて検知され、一方、本ルーチンが終了する直前にセン
サ内に達した最後の賞品球は外部に排出されないためで
あり、従って排出制御においては排出数(賞球設定数)
より1つだけ少ない数だけ排出センサの立上りをカウン
トしてその排出処理を行えば足りるからである。
ステップS904ではセーフフラグが“1"であるか否かが
判別され、判別結果が“No"のとき、即ち、この交互排
出処理がセーフセンサ1側のセーフ球に対応した処理で
あるとき(第1の賞球数設定530により“2から8まで
の何れかの数”が記憶されているとき)にはセーフラン
プ1を点灯(ON)して(ステップS906)、ステップS910
に進む。一方、この判別結果が“Yes"のとき、即ち、こ
の交互排出処理がセーフセンサ2側のセーフ球に対応し
た処理であるとき(第2の賞球数設定540により“2か
ら8までの何れかの数”が記憶されているとき)にはセ
ーフランプ2を点灯(ON)して(ステップS908)ステッ
プS910に進む。
ステップS910では前述した反転フラグ処理(第43図)
が行われ、続くステップS912で反転後の反転フラグが
“1"であるか否かが判別される。この判別結果が“No"
のときには第1の賞球排出装置740による賞品球の排出
処理(ステップS914〜S946)が行われ、一方、判別結果
が“Yes"のときには第2の賞球排出装置740による賞品
球の排出処理(ステップS948〜S980)が行われる。
先ず、ステップS914〜S946による処理について説明す
る。
ステップS914では排出ソレノイド1が励磁(ON)さ
れ、続くステップS916では排出センサ1立上フラグが
“0"であるか否かが判別される。この判別結果が“No"
即ち排出ソレノイド1をONした後、未だ排出センサ1に
よって賞品球の排出が検知されないときには、ステップ
S918にて前述した常時監視処理(第28図)を行い、続い
て前記ステップS902でセットされた排出エラータイマが
タイムアップしたか否かが判別される(ステップS92
0)。この判別結果が“No"のときには再び前記ステップ
S916を実行する。
前記排出エラータイマがタイムアップした時点で賞品
球の排出が未だ確認されていないときには(ステップS9
20の判別結果が“Yes")、第1の賞球排出装置に何らか
の異常が生じたと判断して、排出ソレノイド1を消磁
(OFF)し(ステップS922)、続くステップS924でセー
フフラグが“1"であるか否かを判別した後、ステップS9
26のセーフランプ1の消灯(判別結果が“No"のとき)
又はステップS928のセーフランプ2の消灯(判別結果が
“Yes"のとき)を行って、その後、後述(第46図)の排
出エラー処理(ステップS930)、排出レジスタ0の値の
初期化(排出手段選択処理(第37図)のステップS518で
設定初期の値が排出レジスタ1に記憶されている)を行
って(ステップS932)、再び前記ステップS900より排出
処理をやり直す。
一方、前記ステップS916の判別結果が“Yes"、即ち排
出エラータイマがタイムアップする前に排出センサ1に
よって賞品球の通過(排出センサ1立上フラグが“1")
が確認されると、該排出センサ1立上フラグを“0"にリ
セットし(ステップS934)、この時点での排出レジスタ
0の値から1だけ減算して(ステップS936)、ステップ
S938を行う。
次のステップS938では該減算した値が“0"であるか否
かが判別され、この結果が“No"、即ち、排出ソレノイ
ド1をONすることによって第1の賞球排出装置から排出
された賞品球が未だ賞球設定数に達していないと判断さ
れたときには前述のステップS918以降に進む。従って、
上記排出エラータイマがタイムアップした時点で、本ル
ーチンで排出すべき数(賞球設定数)の賞品球が未だ排
出されていないときには上述したステップS922〜S932に
よるエラー発生に対処した処理が行われることになる。
一方、前記ステップS938の判別結果が“Yes"、即ち、
排出エラータイマがタイムアップする前に、上記排出ソ
レノイド1の“ON"(ステップS914)によって上記賞球
設定数の賞品球の排出がすべて完了すると、ステップS9
40にて該排出ソレノイド1を消磁(OFF)し、更に続く
ステップS942でセーフフラグが“1"であるか否かを判別
した後、ステップS946でのセーフランプ1消灯(判別結
果が“No"のとき)、又はステップS944でのセーフラン
プ2の消灯(判別結果が“Yes"のとき)を行って、本ル
ーチンを終了する。
次に反転フラグが“1"のときに行われるステップS948
〜S980による処理について説明する。
これらの一連の処理もステップS914〜S946とほぼ同一
の手順で行われる。即ち、ステップS948では排出ソレノ
イド2が励磁(ON)され、続くステップS950では排出セ
ンサ2立上フラグが“0"であるか否かが判別される。こ
の判別結果が“NO"即ち排出ソレノイド2をONした後、
未だ排出センサ2によって賞品球の排出が検知されない
ときには、ステップS952にて前述した常時監視処理(第
28図)を行い、続いて前記ステップS902でセットされた
排出エラータイマがタイムアップしたか否かが判別され
る(ステップS954)。この判別結果が“No"のときには
再び前記ステップS950を実行する。
前記排出エラータイマがタイムアップした時点で賞品
球の排出が未だ確認されていないときには(ステップS9
54の判別結果が“Yes")、第2の賞球排出装置に何らか
の異常が生じたと判断して、排出ソレノイド2を消磁
(OFF)し(ステップS956)、続くステップS958でセー
フフラグが“1"であるか否かを判別した後、ステップS9
60のセーフランプ1の消灯(判別結果が“No"のと
き)、又はステップS962のセーフランプ2の消灯(判別
結果が“Yes"のとき)を行って、その後、後述(第46
図)の排出エラー処理(ステップS964)、排出レジスタ
0の値の初期化(排出手段選択処理(第37図)のステッ
プS518で設定初期の値が排出レジスタ1に記憶されてい
る)を行って(ステップS966)、再び前記ステップS900
より排出処理をやり直す。
一方、前記ステップS950の判別結果が“Yes"、即ち排
出エラータイマがタイムアップする前に排出センサ2に
よって賞品球が該センサ内に達したこと(排出センサ2
立上フラグが“1")が確認されると、該排出センサ2立
上フラグを“0"にリセットし(ステップS968)、この時
点での排出レジスタ0の値から1だけ減算する(テップ
S970)。
次のステップS972では該減算した値が“0"であるか否
かが判別され、この結果が“No"、即ち、排出ソレノイ
ド2をONすることによって第2の賞球排出装置から排出
された賞品球が未だ賞球設定数に達していないと判断さ
れたときには前述のステップS952以降に進む。従って、
上記排出エラータイマがタイムアップした時点で、本ル
ーチンで排出すべき数(賞球設定数)の賞品球が未だ排
出されていないときには上述したステップS956〜S966に
よるエラー発生に対処する処理が行われることになる。
一方、前記ステップS972の判別結果が“Yes"、即ち、
排出エラータイマがタイムアップする前に、上記排出ソ
レノイド2の“ON"(ステップS948)によって上記賞球
設定数の賞品球の排出がすべて完了すると、ステップS9
74にて該排出ソレノイド2を消磁(OFF)し、更に続く
ステップS976でセーフフラグが“1"であるか否かを判別
した後、ステップS978のセーフランプ1消灯(判別結果
が“No"のとき)、又はステップS980でのセーフランプ
2の消灯(判別結果が“Yes"のとき)を行って、本ルー
チンを終了する。
第45図(A),(B)は上述した排出処理(第41図)
のステップS712にて行われる併用排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が9以上(但し15以下)のときに行われ
る処理であり、本ルーチンを1回実行したときに、上述
した第1及び第2の賞球排出装置740,740によって同時
に賞品球を排出(奇数個の場合、最後の1個は一方の装
置(この場合第1の賞球排出装置)によって排出)する
ようにしたものである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS1000,S1
002にて順次、排出1終了フラグのリセット(“0")、
排出2終了フラグのリセット(“0")を行う。この排出
1終了フラグおよび排出2終了フラグは、後述のステッ
プS1020,1034,S1050の判別に用いられるフラグであり、
その値が“1"のとき、夫々第1及び第2の賞球排出装置
により排出される賞球数(前述の排出数分割処理(第38
図)で分割された数)の賞品球が排出されたことを示す
ものである。
続くステップS1004,S1006では、前述した交互排出処
理のステップS900と同じ理由により、排出レジスタ1、
排出レジスタ2に夫々記憶されている値(本ルーチン開
始時の値は排出数分割処理(第38図)のステップS542〜
S568にて決定されている)を予め1だけ減算し、続くス
テップS1008では後述のステップS1054の判別に用いられ
る排出エラータイマを所定値(3sec)に設定する。
続くステップS1010ではセーフフラグが“1"であるか
否かが判別され、判別結果が“No"のとき、即ち、この
併用排出処理がセーフセンサ1側のセーフ球に対応した
処理であるとき(第1の賞球数設定530により“9から1
5までの何れかの数”が記憶されているとき)にはセー
フランプ1を点灯(ON)して(ステップS1012)ステッ
プS1016に進む。一方、この判別結果が“Yes"のとき、
即ち、この併用排出処理がセーフセンサ2側のセーフ球
に対応した処理であるとき(第2の賞球数設定540によ
り“9から15までの何れかの数”が記憶されていると
き)にはセーフランプ2を点灯(ON)して(ステップS1
014)ステップS1016に進む。
続くステップS1016,S1018では排出ソレノイド1及び
排出ソレノイド2が順次励磁(ON)され、次いでステッ
プS1020で前記排出1終了フラグが“1"であるか否かが
判別される。
この判別結果が“No"、即ちこの時点で未だ第1の賞
球排出装置が排出すべき賞球数(以下「第1の分割賞球
数」という)分の賞品球の排出が完了していないときに
は、ステップS1022〜S1032の処理が行われる。
先ずステップS1022では排出センサ1立上フラグが
“1"であるか否かが判別され、この結果が“No"、即ち
前記ステップS1016で排出ソレノイド1をONした後、未
だ賞品球の排出が排出センサ1によって1つも検知され
ていないときには、続くステップS1024〜S1032をスキッ
プして、ステップS1034以降に進む。
一方、この判別結果が“Yes"のときには、1個の賞品
球が排出されたことを示した排出センサ1立上フラグの
値を“1"から“0"にリセットする(ステップS1024)と
ともに、排出レジスタ1の値を1だけ減算し(ステップ
S1026)、更に該減算した値が“0"に達したか否かを判
別する(ステップS1028)。
このステップS1028の判別結果が“No"即ち第1の賞球
排出装置によって排出された賞品球の数が未だ前記第1
の分割賞球数に達していないときには、そのままステッ
プS1034以降に進む。一方、判別結果が“Yes"、即ち第
1の賞球排出により前記第1の分割賞球数の賞品球がす
べて出されたと判断したときには、排出ソレノイド1を
消磁(OFF)する(ステップS1030)とともに第1の賞球
排出装置による賞品球の排出が完了した旨を記憶すべく
排出1終了フラグを“1"に設定して(ステップS103
2)、ステップS1034以降に進む。従って上記賞品球の排
出が完了した後において前記ステップS1020が行われた
ときには上記ステップS1022〜S1032がスキップされ、直
接ステップS1034以降に進むことになる。
一方、ステップS1034では前記排出2終了フラグが
“1"であるか否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ちこの時点で未だ、第2の
賞球排出装置が排出すべき賞球数(以下「第2の分割賞
球数」という)分の賞品球の排出が完了していないとき
には、ステップS1036〜S1048の処理が行われる。
先ずステップS1036では排出センサ2立上フラグが
“1"であるか否かが判別され、この結果が“No"、即ち
前記ステップS1018で排出ソレノイド2をONした後、未
だ賞品球の排出が排出センサ2によって1つも検知され
ないときには、続くステップS1038〜S1048をスキップし
て、ステップS1052以降に進む。
一方、この判別結果が“Yes"のときには、1個の賞品
球が排出されたことを示した排出センサ2立上フラグの
値を“1"から“0"にリセットする(ステップS1038)と
ともに、排出レジスタ2の値を1だけ減算し(ステップ
S1040)、更に該減算した値が“0"に達したか否かを判
別する(ステップS1042)。
このステップS1042の判別結果が“No"即ち第2の賞球
排出装置によって排出された賞品球の数が未だ前記第2
の分割賞球数に達していないときには、そのままステッ
プS1052以降に進む。一方、判別結果が“Yes"、即ち第
2の賞球排出により前記第2の分割賞球数の賞品球がす
べて出されたと判断したときには、排出ソレノイド2を
消磁(OFF)する(ステップS1044)とともに第2の賞球
排出装置による賞品球の排出が完了した旨を記憶すべく
排出2終了フラグを“1"に設定して(ステップS104
8)、ステップS1052以降に進む。従って上記賞品球の排
出が完了した後において前記ステップS1034が行われた
ときには上記ステップS1036〜S1048を行うことなく、ス
テップS1050で前述した排出終了フラグが“1"であるか
否かの判断を行った後にステップS1052以降に進むこと
になる。
ここで、ステップS1034,S1050の判別結果がともに“Y
es"、即ち第1及び第2の賞球排出装置による第1及び
第2の分割賞球数分の賞品球の排出がすべて完了したと
判断されたときには、排出1終了フラグ、排出2終了フ
ラグがともに“0"にリセット(ステップS1070,S1072)
され、更に続くステップS1074でセーフフラグが“1"で
あるか否かを判別した後、ステップS1076のセーフラン
プ1の消灯(判別結果が“No"のとき)、又はステップS
1078のセーフランプ2の消灯(判別結果が“Yes"のと
き)を行って、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS1036〜S1048の終了後、又は前記
ステップS1050の判別結果が“No"のときに行われる処理
においては、先ず、ステップS1052で前述した常時監視
処理(第28図)が行われ、次いで、前記ステップS1008
でセットされた排出エラータイマがタイムアップしたか
否かが判別される(テップS1054)。
この判別結果が“No"のとき、即ちステップS1008の後
に行われるステップS1016,S1018にて排出ソレノイド1,2
が励磁されてから未だ十分な時間(3sec)が経過してい
ないときには、再び前記ステップS1020に戻って(前記
ステップS1034,S1050の判別結果がともに“Yes"となる
まで)ステップS1022〜S1048,S1052,S1054を繰返し実行
する。
一方、前記ステップS1054の判別結果が“Yes"、即
ち、排出ソレノイド1,2が励磁された後、十分な時間(3
sec)が経過したにも拘らず、未だ第1、第2の賞球排
出装置による賞品球の排出が完了していないときには、
上記第1、第2の賞球排出装置の少なくとも何れか一方
に異常が発生したと判断して、排出ソレノイド1、排出
ソレノイド2をともに消磁(OFF)(ステップS1056,S10
58)し、更に続くステップS1060でセーフフラグが“1"
であるか否かを判別した後、ステップS1062のセーフラ
ンプ1の消灯(判別結果が“No"のとき)又はステップS
1064のセーフランプ2の消灯(判別結果が“Yes"のと
き)を行って、更に、ステップS1066で、詳細は後述す
る排出エラー処理(第46図)を行うとともに、排出レジ
スタ1,2の値を初期の値(第1、第2の分割賞球数)に
リセットすべくステップS1068で前述の排出数分割処理
(第38図)を行って、その後、再び前記ステップS1000
に戻って制御をやり直す。
以上のように、賞球設定数が大きな値(9〜15)に設
定されているときに該設定数を分割して2つの排出レジ
スタ1,2にその値を記憶し、排出レジスタ1,2の値に基づ
いて第1及び第2の賞球排出装置を夫々独立して作動さ
せることにより、多数の賞品球の排出が一層迅速に行え
るようになる。
第46図は、前述した交互排出処理(第44図)のステッ
プS930,S964及び併用排出処理(第45図)のステップS10
66にて行われる排出エラー処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
前述したように、この排出エラー処理は第1及び/又
は第2の賞球排出装置による賞球設定数(又は第1、第
2の分割賞球数)の賞品球の排出が排出ソレノイド励磁
後所定時間(3sec)経過するまでに完了せず異常が発生
したと判断したときに実行されるものである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS1102,S1
104にて順次、セーフランプ1の点灯(ON)、セーフラ
ンプ2の点灯(ON)が行われる。
次のステップS1106では、第1及び/又は第2の賞球
排出装置の異常が交互排出処理と併用排出処理の何れを
実行しているときに発生したかを判断すべく、交互排出
フラグが“1"であるか否かを判別する。
上記異常が交互排出処理実行中に生じたと判断された
とき(判断結果が“Yes")には、さらにステップS1108
で、排出ソレノイド1,2の何れが励磁されているときに
異常が生じたかを判断すべく、反転フラグが“1"である
か否かを判別する。
この判断結果が“No"即ち排出ソレノイド1の励磁中
に異常が検知されたと判断されたときには、ステップS1
110に進み、常時監視処理(第28図)の中の排出センサ
1レベル入力処理(第31図)によりその値が決定される
排出1エラー解除フラグが、“1"であるか否かが判別さ
れる。このフラグは排出センサ1の出力信号がLレベル
からHレベルに立上がった後所定時間(2sec)Hレベル
を維持したときには“1"にセットされ、1度でもLレベ
ルに立下がったとき“0"にリセットされるものである。
従ってこのステップS1110の判別結果が“No"である限
り、ステップS1112で常時監視処理を行った後、再びス
テップS1110に戻ってこの処理を繰返し行う。ステップS
1112の常時監視処理の実行により排出1エラー解除フラ
グが“0"から“1"に転じると(ステップS1110の判別結
果が“Yes")、ステップS1128,S1130に進んで順次セー
フランプ1の消灯(OFF)、セーフランプ2の消灯(OF
F)を行い、更にステップS1132にて前述した排出開始条
件確認処理(第39図)を行って、本ルーチンを終了す
る。
一方、前記ステップS1108の判別結果が“Yes"、即ち
第1及び/又は第2の賞球排出装置の異常が交互排出処
理実行中に生じ、且つそれが排出ソレノイド2の励磁中
であると判断されたときには、ステップS1114に進み、
これも常時監視処理(第28図)の中の排出センサ2レベ
ル入力処理(第32図)によりその値が決定される排出2
エラー解除フラグが“1"であるか否かが判別される。こ
のフラグは排出センサ2の出力信号がLレベルからHレ
ベルに立上がった後所定時間(2sec)Hレベルを維持し
たときには“1"にセットされ、1度でもLレベルに立下
がったとき“0"にリセットされるものである。
従ってこのステップS1114の判別結果が“No"である限
り、ステップS1116で常時監視処理を行った後、再びス
テップS1114に戻ってこの処理を繰返し行う。ステップS
1116の常時監視処理の実行により排出2エラー解除フラ
グが“0"から“1"に転じると(ステップS1114の判別結
果が“Yes")、前記ステップS1128,S1130,S1132を実行
して、本ルーチンを終了する。
又、前記ステップS1106の判別結果が“No"、即ち、第
1及び/又は第2の賞球排出装置の異常が併用排出実行
中に生じたと判断されたときには、ステップS1118にて
排出2終了フラグが“1"であるか否かが判断される。こ
の判別結果が“Yes"のとき、即ち第2の賞球排出装置に
よる前記第2の分割賞球数分の賞品球の排出が完了して
いるときには、上記異常が第1の賞球排出装置側で発生
したと見做して、前記ステップS1110以降に進み、排出
1エラー解除フラグに基づくエラー処理(ステップS111
0,S1112,S1128〜S1132)を行った後、本ルーチンを終了
する。
一方、ステップS1118の判別結果が“No"であるとき、
即ち第2の賞球排出装置による前記第2の分割賞球数分
の賞品球の排出が未だ完了していないときには、上記異
常が第2の賞球排出装置側で発生した可能性があるの
で、ステップS1120以降に進み、排出2エラー解除フラ
グが“1"であるか否かが判別され、更に、ステップS112
2,S1124で夫々排出1終了フラグが“1"であるか否か、
排出1エラー解除フラグが“1"であるか否かが判別され
る。
これらの判別のうちステップS1122の判別結果が“Ye
s"、即ち前記ステップS1118の判別結果が“No"となった
時点で第1の賞球排出装置による前記第1の分割球数分
の賞品球の排出が既に完了しているときには、上記異常
が第2の賞球排出装置側で発生したと見做して、前記ス
テップS1114以降に進み、排出2エラー解除フラグに基
づくエラー処理(ステップS1114,S1116,S1128〜S1132)
を行った後、本ルーチンを終了する。
そして、ステップS1120〜S1124の判別結果がすべて
“No"(第1及び第2の賞球排出装置による賞品球の排
出がともに実行中で、且つ排出1エラーフラグ、排出2
エラーフラグがともに“0"のとき)である限り、ステッ
プS1126で前述の常時監視処理を行った後再びステップS
1120に戻ってこれらの処理が繰返し実行される。
そして、上記常時監視処理によって排出2エラー解除
フラグが“0"から“1"に転じると(ステップS1120の判
別結果が“Yes")、少なくとも第2の賞球排出装置の排
出エラーが解除されたと判断して、前記ステップS1110
に進み、引き続いて排出1エラー解除フラグに基づくエ
ラー処理(ステップS1110,S1112,S1128〜S1132)を行っ
た後、本ルーチンを終了する。
又、前記ステップS1126の、上記常時監視処理によっ
て排出1エラー解除フラグが“0"から“1"に転じると
(ステップS1124)の判別結果が“Yes")、少なくとも
第1の賞球排出装置の排出エラーが解除されたと判断し
て、前記ステップS1114に進み、引き続いて排出2エラ
ー解除フラグに基づくエラー処理(ステップS1114,S111
6,S1128〜S1132)を行った後、本ルーチンを終了する。
第47図は、上述した排出処理(第41図)のステップS7
36にて行われるセーフ球払出エラー処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
前述したように本ルーチンは、セーフソレノイド1又
は2を励磁した後所定時間(200msec)経過するまでに
セーフ球の放出が行われないときに実行されるものであ
る。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS1200で
本ルーチンが実行中であることを示すべくセーフ球払出
エラーフラグ(該フラグは排出処理(第41図)のステッ
プS746の判別に用いられる)を“1"に設定し、次いでス
テップS1202にて賞品球の排出を禁止すべくロック装置
を作動(ロックソレノイドをOFF)させて、ステップS12
04以降の制御を行う。
ステップS1204ではセーフフラグが“1"であるか否か
が判断される。この判別結果が“No"、即ち今回行われ
ている排出処理がセーフセンサ1側のセーフ球に対応す
るものであると判断されたときには、ステップS1206に
てセーフランプ1を点灯(ON)した後、更にこの時点で
セーフ1球無フラグが“1"であるか否か、即ちセーフセ
ンサ1内にセーフ球が存在していないか否かを判別する
(ステップS1208)。この判別結果が“No"のとき、即
ち、この時点で未だセーフセンサ1によってセーフ球の
存在が継続して確認され続けているときには、ステップ
S1210で前述した排出装置不正監視処理(第40図)、ス
テップS1212で前述した常時監視処理(第28図)が繰返
し実行される。そしてステップS1208〜S1212を繰り返し
ている間に上記常時監視処理にてセーフセンサ1がセー
フ球の不存在を一度でも確認すると(セーフ1球無フラ
グ=“1")前記ステップS1208の判別結果が“Yes"に転
じ、本ルーチンを終了することとなる。
一方、前記ステップS1204の判別結果が“Yes"、即ち
今回行われている排出処理がセーフセンサ2側のセーフ
球に対応するものであると判断されたときには、ステッ
プS1214にてセーフランプ2を点灯(ON)した後、更に
この時点でセーフ2球無フラグが“1"であるか否か、即
ちセーフセンサ2内にセーフ球が存在していないか否か
を判別する(ステップS1216)。この判別結果が“No"の
とき、即ち、この時点で未だセーフセンサ2によってセ
ーフ球の存在が継続して確認され続けているときには、
ステップS1218にて排出装置不正監視処理、ステップS12
20にて常時監視処理が繰返し実行される。そしてステッ
プS1216〜S1220を繰り返している間に上記常時監視処理
にてセーフセンサ2がセーフ球の不存在を一度でも確認
すると前記ステップS1216の判別結果が“Yes"に転じ
て、本ルーチンを終了することとなる。
以上のように本実施例のパチンコ遊技機では、賞球数
設定部530,540内の電子部品(抵抗/ダイオード)の配
列パターンに基づいて作成される賞球設定信号により賞
球排出数が決定され、該賞球排出数は設定部530,540の
賞球数変更手段(配線パターン及び該配線パターン内で
自在に組替られる抵抗/ダイオード)にて変更可能であ
るため、遊技盤の役物の種類の別に応じた賞球排出数の
変更が容易になされ、更に上記賞球設定信号に応じて賞
品球の排出を行なわせる賞球排出制御装置600及び該装
置が設置される裏機構盤は、排出数の変更に拘らず同一
のものを使用することが可能となり、従ってこれら賞球
排出制御装置及び裏機構盤を取替える必要がなくなる。
また、遊技機を設計するに当たって1種類の賞球排出制
御装置を設計するだけで良く、多種類のパチンコ遊技機
を製造するに際しても全体として部品点数も少なくてす
み部品管理も簡素化されることとなる。
また、本実施例においては、賞球排出制御装置600は
排出レジスタに記憶された値に応じて行なうようになっ
ており、該排出レジスタの記憶値が所定時間(10msec)
経過毎に賞球設定部からの信号(賞球設定信号)に基づ
いて更新されるので、賞球排出系にノイズが発生して上
記排出レジスタの記憶内容が破壊された場合であっても
上記所定時間経過毎に正規の値(賞球数設定器の抵抗/
ダイオードの配列パターンにより記憶された値)に再設
計されるので賞品球の排出に関しては実質的にノイズの
影響を受けることがなくなり、従ってパチンコ遊技機が
設置される遊技店の使用環境に拘らず、常に高い信頼性
にて、的確な賞品球の排出が行なえるようになる。
尚、本実施例では賞球設定信号作成手段(賞球数設定
部)の賞球数変更手段は、配線パターン上の抵抗同士、
又は抵抗とダイオードとの自在な組替によって賞球排出
数を変更する構成としたがこれに限ることなく、要は配
線パターン上の素子の組合せを電気的に読み出すように
するのであれば、如何なる素子を用いて上記賞球設定信
号を作成するようにしても良い。
また、本実施例では、上記賞球設定信号は、配線パタ
ーン上の抵抗同士、又は抵抗とダイオードにより構成さ
れる分圧回路から発生する二値信号S1〜S4,S5〜S8の組
合せによって作成されるようになっているが、賞球設定
信号作成手段に、アナログ値にて賞球排出数を表わす賞
球設定信号を発生する回路を形成し、賞球排出制御装置
が該信号のアナログ値を読み取って賞品球の排出を行な
うようにしてもよい。
また、本実施例では賞球数設定装置を遊技盤に配設さ
れる役物制御装置に設置する構成としたが、賞球排出制
御装置と別個に形成するのであれば、パチンコ遊技機の
遊技盤の如何なる位置に設置しても良い。
また、本実施例では賞球設定数が2種類(7個,13
個)設定されたパチンコ遊技機、即ち入賞球受入れ樋81
0、入賞球導出樋820等、入賞球処理部800が2系統に独
立したパチンコ遊技機について説明したが、賞球設定数
が1種類のパチンコ遊技機に本発明を適用するのであれ
ば、賞球数設定部(設定器)は1個でよく、賞球排出制
御装置600側に関しては、読取り回路640の回路構成を簡
素化することが出来る。又、賞球設定数が3種類以上設
定されるパチンコ遊技機に本発明を適用するのであれ
ば、賞球数設定部(設定器)を3個以上設置し、その夫
々によって賞球設定信号を作成すれば、賞球排出制御装
置600側に関しては、読取り回路640のみ変更すればその
他の部分を特に新しくする設計し直す必要はなく所望の
賞品球の排出が達成される(尚、このときパチンコ遊技
機の入賞球処理部は増設する必要がある)。
また、本実施例では賞品球排出用の導電樋が2条(第
1,第2の賞球導出樋)のパチンコ遊技機の例を示した
が、これに限ることなく、1条の導出樋、又は3条以上
導出樋を備えたパチンコ遊技機について本発明を適用す
ることも可能であり、その場合には導出樋の数に応じた
賞球排出装置740を夫々の導出樋に設置すれば良い。
また、本実施例では、実際の賞品球の排出を行なうに
際し、排出レジスタ0,1,2(賞球数記憶部681)に記憶さ
れた値を賞球設定信号に基づいて所定時間(賞球数読込
タイマのカウント値10msec)経過毎に書換え、該排出レ
ジスタ0,1,2に記憶された賞球設定数に応じて賞球排出
制御装置(賞球排出設定部)がその制御を行なうように
なっているが、これに限ることなく、賞球排出制御装置
が実際の排出処理を行なう毎に、前記賞球設定信号を読
取りその値に応じて賞品球の排出を行なうようにしても
良い。
[発明の効果] この発明によれば、入賞球処理装置及び球排出装置の
制御を行う制御装置の賞球排出制御手段により、入賞球
処理装置からの入賞球形成信号に基づき球排出装置の上
流側に球が所望数存在することを条件に球排出装置の作
動を開始させ、球排出装置から排出された球が流入する
球貯留皿が満杯になった際に球貯留皿から溢れて流化し
た球を貯留する受皿の貯留過剰状態が検出された際には
制御装置の貯留過剰状態制御手段により、球排出装置が
排出作動中にある場合には所定数の球の排出が終了する
まで排出制御を継続させるが、球排出装置が排出作動中
でない場合は所定の継続条件が成立している場合であっ
ても球排出装置の作動開始を禁止する。
従って、特別遊技状態の発生により短期間に多量の入
賞球が発生する遊技内容の遊技機において、賞球排出に
より受皿が満杯状態になった場合に、作動中の排出が終
了した時点で排出作動が中止されるので、排出された賞
球が球排出装置まで繋がって球排出装置の作動に悪影響
を与えたり故障を起こすこともない。また、排出作動に
よる所定数の排出が終了するまで排出作動を継続させる
ため、余計な記憶手段やバックアップ機能を備える必要
がなく、制御内容や制御装置を複雑化させることなく受
皿の貯留過剰状態における排出制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図はパチンコ遊技機10を斜め前側から見た部分分解
斜視図、 第2図はパチンコ遊技機10の分解斜視図、 第3図は前記賞球排出部700と入賞球処理部800の内部構
成を表わしたパチンコ遊技機10の裏面図、 第4図はパチンコ遊技機10の裏側に設置された賞球排出
部700を構成する賞球排出ユニット700Aの分解斜視図、 第5図は賞球排出ユニット700Aの内部機構を示す正面
図、 第6図(A)〜(C)は賞球排出センサ730による賞品
球の検出と賞品球の排出個数との関係を説明する賞球排
出ユニット700Aの内部機構の正面図、 第7図は排出ソレノイドの励磁/消磁のタイミングと排
出センサの出力信号との関係を示すタイミングチャー
ト、 第8図(A),(B)は入賞球の処理動作を説明するた
めの(第1および第2の)入賞球処理装置850の内部機
構を示す正面図、 第9図(A),(B)は供給皿102から発射レールの打
球発射部に遊技球を供給する発射球供給部900の内部機
構の要部断面図、 第10図は前記賞球排出制御装置600の全体斜視図、 第11図は裏機構盤200の開閉扉250の裏側に設置された前
記役物制御装置500の分解斜視図、 第12図は役物制御装置500の拡大斜視図、 第13図は役物制御装置500の賞球数設定器530(又は54
0)の配線パターン531(又は541)の部分拡大斜視図、 第14図は役物制御部570と賞球排出数設定部680によるパ
チンコ遊技機10の制御ブロック図、 第15図は役物制御装置500による役物系統の制御ブロッ
ク図、 第16図は賞球排出制御装置600によるパチンコ遊技機10
の賞球排出系統の制御ブロック図、 第17図(A),(B)は第1および第2の賞球数設定器
530,540における賞球設定数の情報信号(賞球数設定信
号)の作成回路図、 第18図(A),(B)は第1および第2の賞球数設定器
530,540における賞球数設定信号の作成回路の第1の変
形例を示す回路図、 第19図(A),(B)は第1および第2の賞球数設定器
530,540における賞球数設定信号の作成回路の第2の変
形例を示す回路図、 第20図(A),(B)は賞球数設定信号を抵抗Rとダイ
オードDlとを用いて作成するようにした第1および第2
の賞球数設定器530,540の作成回路図、 第21図は第19図(A),(B)に示した抵抗入換え方式
の回路によって構成された2系統の賞球数設定器530,54
0の回路の作成例を示す回路図、 第22図は第19図(A),(B)に示した抵抗入換え方式
の回路によって構成された1系統の賞球数設定器530,54
0の回路の作成例を示す回路図、 第23図(A)、(B)はバックグランド制御処理にて行
なわれるメインルーチンのプログラムを示すフローチャ
ート、 第24図は上記バックグランド処理に優先して行なわれる
割込み処理のプログラムを示すフローチャート、 第25図は割込み処理にて行なわれる排出センサ1の入力
処理ルーチンのフローチャート、 第26図は割込み処理(第24図)にて行なわれる排出セン
サ2の入力処理ルーチンのフローチャート、 第27図は割込み処理(第24図)にて行なわれる補給セン
サ211の入力処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト、 第28図は上記メインルーチン(第23図(A)、
(B))、後述の排出処理(第41図)等にて行なわれる
常時監視処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第29図は上記常時監視処理にて行なわれるセーフセンサ
1の入力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第30図は上記常時監視処理にて行なわれるセーフセンサ
2の入力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第31図は上記常時監視処理にて行なわれる排出センサ1
のレベル入力処理のルーチンを示すフローチャート、 第32図は上記常時監視処理にて行なわれる排出センサ2
のレベル入力処理のルーチンを示すフローチャート、 第33図は上記常時監視処理にて行なわれるオーバーフロ
ー検出器770の入力処理のルーチンを示すフローチャー
ト、 第34図は上記常時監視処理にて行なわれる半端センサ22
1の入力処理のルーチンを示すフローチャート、 第35図は上記常時監視処理にて行なわれる発射モータ制
御処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第36図は上記常時監視処理にて行なわれる補給処理のサ
ブルーチンを示すフローチャート、 第37図は上記メインルーチン(第23図(A)、(B))
にて行なわれる排出手段選択処理のサブルーチンを示す
フローチャート、 第38図は上記排出手段選択処理にて行なわれる排出数分
割処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第39図は上記メインルーチン(第23図(A)、(B))
にて行なわれる排出開始条件確認処理のサブルーチンを
示すフローチャート、 第40図は上記排出開始条件確認処理(第39図)等で行な
われる排出装置不正監視処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャート、 第41図(A)、(B)は上記メインルーチンR(第23図
(A)、(B))にて行なわれる排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャート、 第42図は上記排出処理(第41図)にて行われる1個排出
処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第43図は反転フラグ処理のサブルーチンを示すフローチ
ャート、 第44図(A),(B)は上記排出処理(第41図)にて行
われる交互排出処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト、 第45図(A),(B)は上記排出処理(第41図)にて行
われる併用排出処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト、 第46図は上記交互排出処理(第44図)及び併用排出処理
(第45図)にて行われる排出エラー処理のサブルーチン
を示すフローチャート、 第47図は上記排出処理(第41図)にて行われるセーフ球
払出エラー処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。 10……パチンコ遊技機(遊技機)、102……供給皿(球
貯留皿)、103……受皿、220……半端球検出装置(排出
準備球検出手段)、300……遊技盤、600……賞球排出制
御装置(制御装置)、700……賞球排出部(球排出装
置)、770……オーバーフロー検出器(貯留過剰状態検
出手段)、800……入賞球処理部(入賞球処理装置)、8
30……入賞球検出器(セーフセンサ)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤に設けられた入賞領域に入賞した入
    賞球を1個宛検出する入賞球検出器と入賞球を1個宛流
    下させる入賞球流下機構とを有する入賞球処理装置と、 所要数の球を排出可能な球排出装置と、 上記球排出装置から排出された球が流入する球貯留皿
    と、 所定の排出開始条件の成立に基づいて、上記球排出装置
    の作動制御及び上記入賞球処理装置の入賞球流下機構の
    作動制御を行う制御装置と、 上記球貯留皿が満杯になった場合に、該球貯留皿から溢
    れて流下する球を貯留する受皿と、 上記受皿の貯留過剰状態を検出する貯留過剰状態検出手
    段と、 上記球排出装置の上流側に位置して該球排出装置の上流
    の所定位置に球が存在する場合に球あり検出信号を出力
    する排出準備球検出手段と、 を備えた遊技機において、 上記制御装置は、 上記入賞球検出器からの入賞球検出信号に基づいて上記
    排出準備球検出手段からの球有り検出信号を条件に上記
    球排出装置の作動を開始させて所定数の球の排出を行わ
    せるとともに、該球排出装置の作動開始後の所定条件成
    立に基づいて上記入賞球流下機構を作動させて入賞球を
    1個宛流下させる賞球排出制御手段と、 上記貯留過剰状態検出手段から貯留過剰状態検出信号が
    出力された際に上記球排出装置が非作動中である場合に
    は、上記入賞球検出器からの入賞検出信号及び上記排出
    準備球検出手段からの球有り検出信号があるにも拘わら
    ず、上記球排出装置の作動開始を禁止するが、上記球排
    出装置が排出作動中である場合には、当該排出作動によ
    る所要数の球の排出が終了するまで排出制御を継続させ
    るとともに上記所定条件成立に基づいて上記入賞球流下
    機構を作動させる貯留過剰状態制御手段と、 を含んでいることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】上記貯留過剰状態検出手段は、上記貯留過
    剰状態検出手段から貯留過剰状態検出信号が出力されて
    いる間は、上記遊技盤に形成された遊技領域へ球を1個
    宛発射可能な打球発射装置の作動を禁止することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の遊技機。
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