JP2929459B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2929459B2
JP2929459B2 JP10806090A JP10806090A JP2929459B2 JP 2929459 B2 JP2929459 B2 JP 2929459B2 JP 10806090 A JP10806090 A JP 10806090A JP 10806090 A JP10806090 A JP 10806090A JP 2929459 B2 JP2929459 B2 JP 2929459B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電気的駆動源の作用により所要数の球を排
出可能な球排出装置と、球排出装置の起動条件となるセ
ーフ球を検出するセーフ球検出手段と、セーフ球検出手
段からの検出信号に基づいて上記電気的駆動源を作動さ
せて球排出装置により所定数の球を排出させる排出制御
装置と、を備えた遊技機に関する。
[従来の技術] 従来の遊技機では、入賞口へ入賞した入賞球の重量や
その大きさを利用して、リンク機構により、球鞘などか
らなる球排出装置を作動させて、入賞球に対する球(賞
球)を排出させるリンク・球鞘ケース式の球排出装置が
採用されていた。
近年では、特別遊技態様が発生すると多量の入賞球が
発生して遊技者が短期間に多量の賞球を得ることが可能
な遊技機の人気が高まっている。この種の遊技機では、
入賞口によって異なる賞球数が設定されていたり、遊技
機自体から貸球を排出させるようになっていたりして、
上記従来のリンク・球鞘ケース形式の球排出装置では対
応が困難になっていた。そのため、入賞球を電気的に検
出しその電気信号に基づいて電気的駆動源を作動させて
所定数の球の排出を行うようにした電気検出形式の球排
出装置を採用した遊技機が増えている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来のリンク・球鞘ケース形式の球排出装置で
は、球の排出速度が遅いために、球垢等により球の流路
が汚れて球の流下する速度が遅くなっても、汚れにより
機構の作動が遅くなっても、球の排出速度に影響するこ
とは少なかった。
しかし、上記電気検出形式の球排出装置では、球の排
出制御を高速で行うようになっているために、球の流路
が汚れるなどして球の流下速度が遅くなったり、温度上
昇や長期間の使用により電気的駆動源や排出制御部の応
答速度が遅くなったりした場合には、球の排出動作にお
いて誤動作する可能性が生ずる。
また、電気的形式の球排出装置を採用した遊技機にお
いて、球排出装置を作動させる起動条件となるセーフ球
の検出は、セーフ球を1個宛に静止させて検出し、例え
ば、当該セーフ球に基づく賞球排出が終了した後に、当
該セーフ球を流下させ、次のセーフ球の検出を行うセー
フ球検出機構のタイプである(所謂1個宛検出タイプの
セーフ球検出機構)。しかし、このようなセーフ球検出
機構では、セーフ球を1個宛静止させて検出し、静止さ
せたセーフ球を流下させるためにメカ的機構が必要であ
り、また、大当たり時等のセーフ球が大量に発生する際
には、セーフ球検出機構の前段に、セーフ球が溜まって
しまい、セーフ球検出機構の動作が不安定になる場合が
ある。このため、セーフ球検出機構を簡便にするため
に、セーフ球検出をセーフセンサのみによる通過式に
し、検出したセーフ球をセーフ球情報として電気的に記
憶して、このセーフ球記憶に基づいて賞球排出を行うの
が有効である。しかし、これを実現するには、常に安定
した賞球排出を行える遊技機が必要となる。すなわち、
セーフ球に基づく賞球排出が終了する前にセーフ球は流
下してしまうので、賞球排出処理中に球排出装置で不具
合が発生し、賞球排出が中断してしまうと、セーフ球の
記憶がオーバーフローする危険があり、遊技者に迷惑を
かける可能性があり、また、不具合が発生した場合に、
従来のように、セーフ球の現物が残っていないので、遊
技者との間でトラブルの原因ともなるという問題があ
る。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもの
で、電気検出形式の球排出装置による賞球排出を常に安
定して行える遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る遊技機は、上記課題を解決するため、 電気的駆動源(例えば、賞球排出ソレノイド741な
ど)の作用により所要数の球を排出可能な球排出装置
(例えば、賞球排出部700など)と、 上記球排出装置の起動条件となるセーフ球を検出する
セーフ球検出手段(例えば、入賞球検出器830:セーフセ
ンサ)と、 上記セーフ球検出手段からの検出信号に基づいて上記
電気的駆動源を作動させて上記球排出装置により所定数
の球を排出させる排出制御装置(例えば、賞球排出制御
装置600など)と、 を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機10など)に
おいて、 上記排出制御装置は、 上記セーフ球検出手段からの検出信号を記憶するセー
フ球記憶手段(例えば、RAM622)と、 上記セーフ球記憶手段のセーフ球記憶に基づいて、上
記電気的駆動源を制御して所定数の球を排出する排出制
御手段(1630)と、 上記球排出装置の球の排出に関わる性能を判定する排
出性能判定手段(例えば、応答速度測定部1610a、流速
測定手段1620など)と、 を備え、 上記排出制御手段は、 上記排出性能判定手段により判定された判定結果に基
づき、上記電気的駆動源の制御を補正する補正制御手段
(例えば、補正値演算部1610b、ON/OFFタイミング調整
部1630a)を有し、 上記補正制御手段の制御により、上記球排出装置の球
の排出制御を安定化させるようにした。
[作用] セーフ球検出手段からの、遊技球の検出信号をセーフ
球記憶手段が記憶し、該セーフ球記憶手段のセーフ球記
憶に基づいて、排出制御手段が電気的駆動源を制御し
て、球排出装置により、所定数の球を排出させる場合
に、排出性能判定手段が球排出装置の球の排出に関わる
性能を判定し、その判定結果に基づいて、前記電気的駆
動源の制御を補正して、前記球排出装置の球の排出制御
を安定させる。
[実施例] 以下、本発明に係る遊技機として例示するパチンコ遊
技機の賞球排出制御システムについて添付図面を参照し
て詳細に説明する。
第1図は、本発明が適用されるパチンコ遊技機10の前
面の構成例を示すもので、遊技盤300の前面には、下部
の操作ダイヤル105の回動時に駆動される打球発射装置1
50(第2図参照)によって発射された打球を遊技盤300
の上方部まで案内するガイドレール313が配設され、遊
技盤300前面のガイドレール313とガラス窓101(第2図
参照)とによって囲まれた空間に遊技領域が形成されて
いる。
この遊技領域の中央には左右一対の可動部材53,53
と、該一対の可動部材53,53によって開閉される入賞空
間51とを備えた変動入賞装置50が設置されている。
また、入賞空間51中には人形部材52が設置され、該人
形部材52の下側には入賞部として一般入賞口55,55およ
び特別入賞口54が設けられている。
又、遊技盤300の前記変動入賞装置50の直下位置には
入賞部としてチューリップ式の2回開き用特定入賞装置
108が、また、その左右斜め下方位置には入賞部として
ポケット型の1回開き用特定入賞口109,109が設けら
れ、変動入賞装置50の中央上端部には入賞部として天入
賞口と呼ばれる一般入賞口56が設けられている。
また、変動入賞装置50の左右の斜め下方位置には入賞
部としてポケット型の一般入賞口120,120が、また、そ
れらの斜め下方位置には入賞部としてチューリップ式の
一般入賞装置121,121が設けられている。
遊技盤300の前面の適宜位置には遊技領域の上方より
落下してくる打球(遊技球)の方向を無作為に変更させ
る多数の障害釘111や打球の流下速度および方向を変化
させる風車と呼ばれる転動誘導部材112が配設されてい
る。
また、遊技盤300の下部には、上方から落下してくる
途中で上記各入賞部56,108,109,109,120,120,121,121等
に入賞できなかった遊技球を遊技盤300の裏側へ回収す
るアウト球回収口310が設けられている。
遊技盤300の上部には、上記各入賞部56,108,109,109,
120,120,121,121等の入賞部に遊技球が入賞したときに
一時的に点灯されるセーフランプ272やパチンコ遊技機1
0が打止めになったとき、又は遊技機裏側の貯留タンク2
01(第2図)内に貯留されている予備球としての賞品球
が不足したときに点灯する完了ランプ271が設置されて
いる。
上記構成の遊技盤300を保持するパチンコ遊技機の前
枠100の上部には、情報表示装置400(第3図参照)が設
置されている。この情報表示装置400は一対のランプユ
ニット425,445及び文字や記号等をドット表示する情報
ユニット(メッセージボード)431とを備えている。こ
のうちランプユニット425には打球発射装置150が作動し
ているときに点灯するパイロットランプ425cが配置さ
れ、一方のランプユニット445には、停電時に対応する
賞品球の排出が未だ完了していない入賞球(セーフ球)
が存在することを示す排出残球有表示ランプ445cが配置
されている(第3図参照)。
前記情報ユニット(メッセージボード)431は排出制
御装置として例示する後述の賞球排出制御装置600又は
役物制御装置500から送られてくる指令信号に基づい
て、詳細は後述するようにモニタ表示等パチンコ遊技機
の遊技状態に係る各種メッセージの表示を行なうように
なっている。
また、前枠に設けられた前記操作ダイヤル105には、
遊技者が該操作ダイヤル105を掌握しているか否かを検
知して、掌握していることを示す信号(スイッチON)を
後述の賞球排出制御装置600に送るタッチスイッチ105a
(第4図参照)が埋設されている。
前記パチンコ遊技機の前枠100に取り付けられた開閉
パネル110には、打球発射装置150に供給される打球を貯
留する供給皿102が取り付けられ、その下方には供給皿1
02から溢れた賞品球を貯留するための受皿103が設けら
れている。又、供給皿102の一側には当該供給皿102内の
賞品球を受皿103側に放出するための球回収用釦106が突
出して配置されている。
又、遊技機の前記前枠100の前面には球抜き操作を行
なうにあたり球抜き棒(図示省略)が挿入される操作用
孔261が設けられている。この操作用孔261は後述の球抜
センサ719(第5図参照)に連通しており、操作用孔261
に挿入された球抜き棒が球抜センサ719によって検出さ
れるようになっている。
上記のように構成されたパチンコ遊技機10はそれに設
置されたコンピュータシステム等の制御装置(後述)に
よって概ね次のように制御される。
図外の電源スイッチの操作によりパチンコ遊技機10に
主電源(図示省略)から電気が供給された初期状態にお
いては、変動入賞装置50の左右の可動部材53,53は略垂
直に立ち上がって変動入賞装置50の入賞空間51内の流入
口を閉じた状態にし、変動入賞装置50の入賞空間51は遊
技球を受け入れない状態(第1状態)に維持される。
そして、打球発射装置150によって、発射された遊技
球が特定入賞装置108または特定入賞口109,109中に入賞
すると、それらの中に設置された始動入賞検出器(図示
省略)が該入賞を示す信号を出力し、その検出信号に基
づいて、変動入賞装置50の左右の可動部材53,53が2回
または1回開閉(回動)される。それに伴って、変動入
賞装置50内の入賞空間51は遊技球が流入し得る状態(第
2状態)に2回または1回変換されることになる。
上記第2状態が保持されている間に、遊技球が特別入
賞口54中に入賞されなかった場合には、可動部材53,53
が第1図に示す垂直状態となって流入口が閉じられ、再
び入賞空間51が遊技球を受け入れない第1状態に戻る。
特定入賞装置108又は特定入賞口109に遊技球が入賞す
る毎に上記動作が繰り返され、入賞空間51が第2状態と
なっている間に、遊技球が偶発的に変動入賞装置50内の
特別入賞口54に入賞すると、それが特別入賞口54内に設
置された特別入賞検出器(図示省略)によって検出さ
れ、その検出信号に基づいて大当りと呼ばれる特別遊技
状態が発生する。
ここに、特別遊技状態とは、通常遊技状態に比べ、遊
技者に多くの賞球獲得のチャンスを与える遊技状態で、
例えば、可動部材53,53の所定回数(例えば、18回)の
開閉動作を1サイクル(ただし、その所定回数の開閉動
作の終了前に一般入賞口55に遊技球が所定個数(例え
ば、10個)入賞したときには、その時点までを1サイク
ルとしてもよい)とし、各サイクル中に特別入賞口54に
遊技球が入賞することを継続条件として、所定サイクル
(例えば、最高8サイクル)までその動作が行われるも
のである。
特別遊技状態が終了すると、再び通常の遊技状態に戻
る。
遊技中、変動入賞装置50の入賞空間51中の入賞部54,5
5に遊技球が入賞したときにはそれ以外の入賞部56,108,
109,120,121等に入賞したときと同様に1回の入賞ごと
に所定個数(例えば、13個)の賞品球の排出が行われ
る。
第2図には、パチンコ遊技機10の分解斜視図を示す。
このパチンコ遊技機10は、取付枠350に開閉(回動)
可能に取付けられた前枠100と、該前枠100の前面側に入
れ替え可能に設置された遊技盤300と、前枠100の前面側
に開閉(回動)可能に取り付けられた開閉パネル110
と、前枠100の裏側に取付けられた裏機構盤200と、該裏
機構盤200の裏側に取り付けられた開閉扉250とを具えて
いる。
前記前枠100は、パチンコ遊技機10の本体の輪郭部分
を構成するもので、その基部側の上端と下端に設けられ
た支軸135と軸受136がそれぞれ取付枠350の片側の上端
部と下端部に設けられた軸受355と支軸356とで支持され
ることにより、取付枠350に対して開閉(回動)可能に
設置されている。
この前枠100の前面側上部には、遊技盤設置部(図面
上では見えない)が凹状に設けられ、該設置部中に前記
遊技盤300が着脱可能に設置されている。
また、この前枠100の上部中央には、遊技盤300の裏側
を露出させるための開口部140が設けられ、下部前面側
には、前記受皿103(第1図)が取り付けられている。
又、この前枠100の自由端側の裏側部には、前枠100を
前記取付枠350に対して閉じた状態に施錠するための施
錠装置130が設置されている。
前枠100の自由端側の下部裏側には、前記操作ダイヤ
ル105(第1図)の操作によって作動される駆動源とし
ての発射モータ151を備えた打球発射装置150が設置され
ている。
前記前枠100の裏側下部の打球発射装置150側寄り位置
には、賞球排出系統の制御を行なう賞球排出制御装置60
0が設置されている。
前記開閉パネル110は、前枠100の前面側を覆うもので
あり、その基部側が前枠100の基部側前面部に軸支され
ることによって、開閉(回動)可能に取り付けられてい
る。
また、この開閉パネル110の自由端部の裏側には係止
片(図に現れていない)が設けられている。一方、前枠
100の前面側のそれと対応する位置には、該開閉パネル1
10を閉めたときに、その係止片と係合してその閉まった
状態に保持する開閉機構(図に現れていない)が設けら
れている。
前記裏機構盤200は、賞球排出機構等を構成するもの
で、例えば、コ字型形状をしていて、前枠100の裏側に
取り付けられている。
この裏機構盤200の裏側上端部には、予備球(払出し
前の賞品球)を貯留する貯留タンク201が設けられ、こ
の貯留タンク201の下端開口部に臨むように、誘導樋202
が接続されている。この誘導樋202は内部の予備球を自
作用的に整列されて誘導するもので、緩やかに下り傾斜
しながら裏機構盤200の一側側(この実施例では基部
側)に至っている。誘導樋202の流下端部には、これと
連続するような形で賞球排出部700が縦長に配設されて
いる。
前記裏機構盤200の下部中央には、前記遊技機300にセ
ーフ球を集めるべく設けられた入賞球集合樋301からの
セーフ球を処理して下方に排出する入賞球処理部800が
設けられている。
前記開閉扉250は、前記遊技盤300の裏面側が露出しな
いように開口部140を覆うもので、その基端部側が、裏
機構盤200の基部内側部に開閉自在に軸支されている。
この開閉扉250の自由端部側には、前枠100のそれと対応
した位置に設けられた係合部(図示省略)に係合して開
閉扉250を閉じた状態に係止する係止レバー251が取り付
けられている。
また、この開閉扉250の裏側中央には、前記遊技盤300
に設置された前述の変動入賞装置50等を制御する役物制
御装置500が設置されている。
第3図は第1図に示す情報表示装置400を前側から見
た分解斜視図である。
この情報表示装置400は、同図に示すように、パチン
コ遊技機10に取付けられる基枠470と、該基枠470の前面
側に取付けられる蓋枠460とを具えている。
前記基枠470はパチンコ遊技機10の前枠100の前面側に
取り付けられるもので(第1図参照)、その前面側中央
には情報表示器430を構成する情報ユニット(メッセー
ジボード)431が設置され、該メッセージボード431の左
右両側には一対のランプユニット425,445が設置されて
いる。これらメッセージボード431および一対のランプ
ユニット425,445は後述の役物制御装置500及び賞球排出
制御装置600に接続されている。
前面中央のメッセージーボード431は、賞球排出装置7
40に関するモニタ表示(第16図)やパチンコ遊技等に関
する他の各種メッセージを役物制御装置500又は賞球排
出制御装置600からの指令により文字や記号等にてドッ
トを表示するドットマトリクス配置のドット表示器432
と、該ドット表示器432に役物制御装置500又は賞球排出
制御装置600からの表示指令信号を送る多数のリード線4
33とを具えている。そして、そのドット表示器432が基
枠470の前面側中央に取り付けられ、そのリード線433が
基枠470中央に設けられた開口部470aを介して前枠100の
裏側に導かれ、前記役物制御装置500及び賞球排出制御
装置600に接続されている。
また、前記ランプユニット425,445は、基枠470に固定
されるランプ基板425a,425aと、該ランプ基板425a,445a
の端子425b,425b,445b,445bにそれぞれ差し込まれるパ
イロットランプ425c,425c、排出残球有表示ランプ445c,
445cと、それらランプ425c,425c,445c,445cの基端部と
前記ランプ基板425a,445aとの間に配設された緩衝用の
絶縁部材425d,425d,445d,445dとを具えている。そし
て、そのランプ基板425a,445aには該ランプ基板425a,44
5aに役物制御装置500/賞球排出制御装置600側から電気
を導くリード線(図示省略)が取り付けられている。そ
して、そのランプユニット425,445のパイロットランプ
及び排出残球有表示ランプを支持するランプ基板425a,4
45aは、基枠470の前面側左寄り位置に設けられた1対の
支持片470b,470b及び前面側右寄り位置に設けられた1
対の支持片470d,470d間に把持された状態で配置され、
リード線がそれら支持片470b,470b,470d,470d間に設け
られた開口部470c,470eを介して基枠470の裏側へ導かれ
ている。
また、上記のように基枠470に設置されたランプユニ
ット425,445のパイロットランプ425c,425c、排出残球有
表示ランプ445c,445cの後方に位置する基枠470の前面部
にはそれら各ランプ425c,425c,445c,445cの光を前方に
集める反射部材427,427(パイロットランプ側のみ図
示)が設置されている。
このようにして情報ユニット431およびランプユニッ
ト425,445が配設された基枠470の前面にはその前面部を
覆った状態で前記蓋枠460が取り付けられている。該蓋
枠460の中央部には、メッセージ表示窓461が設けられ、
また、その左右両側には一対の態様表示窓462,462が設
けられている。
そして、その中央のメッセージ表示窓461に透光性の
反射防止プレート435が取り付けられ、左右両側の態様
表示窓462,462には透光性のレンズ部材426,426が取り付
けられている。
第4図には、球排出装置として例示する賞球排出部70
0と、入賞球処理部800の内部構成をわかり易く表わした
パチンコ遊技機10の裏面図を示す。
誘導樋202は、中央分離帯203によって分離された2条
の通路を有していて緩やかに傾斜している。そして、そ
の途中には振り子式の球ならし204が配設され、下流側
には球止め兼球ならしレバー205が配設されている。ま
た、この誘導樋202の上流端部には補給センサ211を具え
た補給要求検出装置210が設置され、一方、誘導樋202の
下流端部には半端センサ221を具えた半端球検出装置220
が設置されている。そして、その補給要求検出装置210
によって貯留タンク201内の予備球の不足状態が検出さ
れ、半端球検出装置220によって賞球排出用の予備球の
半端状態(予備球数が2回の賞球排出個数に満たなくな
った状態)が検出されるようになっている。
いま、誘導樋202の流下端部にはこれと連続するよう
な形で、賞球排出部700が縦長に配設され、下部中央に
は前記の入賞球集合樋301によって集められたセーフ球
を処理する入賞球処理部800が配設されている。
前記賞球排出部700は、賞球排出ユニット700Aと賞球
排出樋ユニット700Bとから構成されている。賞球排出ユ
ニット700Aには、前記誘導樋202の2条の通路に対応さ
せて、第4図の紙面に垂直方向に奥側より第1及び第2
の賞球誘導樋710,710が2条設けられている。そして、
これら第1及び第2の賞球導出樋710,710の上流部に
は、ロック装置720が設置され、下流部に第1および第
2の賞球排出センサ730,730(排出センサ1,2)と第1お
よび第2の賞球排出装置(排出手段)740,740が設置さ
れている。このうちロック装置720は不正発生時等に消
磁(OFF)されて賞品球の排出をストップさせるべく賞
球導出樋710,710を閉塞するので回復スイッチ(図示省
略)が押されたとき、再び励磁(ON)され該装置720に
よる賞球導出樋710,710の閉塞が解除されるようになっ
ている。
前記ロック装置720の賞球排出ユニットの側壁を隔て
た反対側(図中左側)には賞品球の排出状態を可視表示
する動作状態表示器790が設置されている。
また、前記賞球排出装置740の近傍位置には遊技店の
係員によって押圧操作される性能テストスイッチ779が
設置されている。この性能テストスイッチ779は、後述
の性能テスト処理(第44図)を開始させるために設けら
れるものである。
一方、賞球排出樋ユニット700Bには、前記第1および
第2の賞球導出樋710,710から流下される賞品球や抜球
を所定の樋に導出させる球導出樋750が設けられてい
る。この球導出樋750は、貯留された遊技球を賞品球と
してパチンコ遊技機10の表側の供給皿102又は受皿103に
排出するための賞球排出樋751と、後述の球抜処理実行
時に前記遊技球を抜球として島設備の回収樋(図示省
略)に排出するための球抜き樋752とに分岐している。
球導出樋750の分岐部には球抜き装置760が設置されてい
る。この球抜き装置760は、球導出樋750の分岐部にピン
762aを軸芯として回動自在に設置された切換ゲート762
と、該切換ゲート762を回動させる球抜ソレノイド761と
を備え、切換ゲート762の基部と球抜ソレノイド761の作
動ロッド761aとは連結手段763によって連結されてい
る。そして、その球抜ソレノイド761が消磁(オフ)状
態となっているときには、その作動ロッド761aがその自
重および図示省略の復帰用スプリングの復帰力によって
下降状態に復帰され、連結手段763が切換ゲート762をし
て球抜き樋752を閉塞せしめる(同図に実線で示す状
態)。反対に、球抜きソレノイド761が励磁(オン)さ
れると、その作動ロッド761aが上昇して、連結手段763
が切換ゲート762をして同図に鎖線で示すように賞球排
出樋751を閉塞せしめる。また、賞球排出樋751の途中位
置には、該賞球排出樋751内の賞品球が一定レベル以上
に溜まった状態を検出するオーバーフロー検出機770が
設置されている。
前記入賞球処理部800の上部側には、前記入賞球集合
樋301によって集められたセーフ球を受け入れる入賞球
受入れ樋810が緩傾斜状態に設けられている。
この入賞球受入れ樋810の排出口側には、入賞球受入
れ樋810を島設備の回収樋(図示省略)に連結させる入
賞球導出樋820が設けられている。
そして、この入賞球導出樋820の途中には、セーフ球
検出手段としての入賞球検出器830(セーフセンサ)が
設置されている。
また、パチンコ遊技機10の操作ダイヤル105の上方位
置内部には、打球発射部(図示省略)に発射球を供給す
る発射球供給部900が設けられている。
第5図には、パチンコ遊技機10の裏側に設置された賞
球排出部700を構成する賞球排出ユニット700Aの分解斜
視図を示す。
この賞球排出ユニット700Aは、パチンコ遊技機10の裏
側に取り付けられる賞球排出誘導枠708を具えている。
この賞球排出誘導枠708は、貯留タンク201に連結され
た誘導樋202の2条の通路から送られてくる賞品球を球
導出樋750に導くもので、仕切板702の両面側にはそれぞ
れ誘導樋202の2条の通路の下端出口と球導出樋750の入
口を連絡する第1の賞球導出樋710(第5図中奥側)、
第2の賞球導出樋710が設けられている。
これら第1及び第2の賞球導出樋710,710は、その上
段部、中段部、下段部がそれぞれ、減圧路710a,710a,縁
切り路710b,710b、排出路710c,710cとなっている。
前記減圧路710a,710aは、貯留タンク201から誘導樋20
2を介して送られてくる賞品球としての予備球の移動圧
を減圧させるもので、同図に示すように、緩傾斜状態に
Uターンさせて設けられている。前記縁切り路710b,710
bは、その下の排出路710c,710cを通る賞品球同士に間隔
を開けさせて、後述の賞球排出装置740による賞品球の
排出をストッパによって止め易くするためのもので、前
記減圧路710aに通じる垂直通路部分711と、後述の排出
路710cに通じる方向変換通路部分712とから構成されて
いる。そして、その垂直通路部分711の下端部には、球
の流下方向への移動力を減衰させる移動力減衰傾斜部71
3が方向変換通路部分712に向けて緩やかに下り傾斜させ
た状態で設けられている。また、方向変換通路部分712
の前方には、前記減衰傾斜部713に沿って流下する球の
流下方向を垂直下方に方向変換させる案内傾斜壁714が
設けられている。一方、方向変換通路部分712の後方の
垂直通路部分711の後壁部には球詰まり防止突部715が前
方に突出して設けられている。この球詰まり防止突部71
5によって、垂直通路部分711に縦に並んで停止した球の
うちの最も下の減衰傾斜部713上の球の中心位置がその
上方の球の中心位置より常に前方に位置させれるように
なる。それによって、上方の球の流下移動圧が最も下の
減衰傾斜部713に至る球を常に前方に押し遣ることとな
り、従って最も下の球は常に減衰傾斜部713の下流側に
押し遣られて球詰まりが防止される。
また、賞球排出誘導枠708の手前側上部には、不正の
発生等一定の事由が発生した時に、賞品球の排出を停止
させるロック装置720が配置されている。
このロック装置720は、賞球排出誘導枠708の手前側
(表側)上部に配置された駆動手段としてのロックソレ
ノイド721と該ロックソレノイド721の駆動力により駆動
されて、第1および第2の賞球導出樋710,710の源圧路7
10a,710a中の球の流下を制御する第1および第2のロッ
ク部材728,729を具えている。
前記ロックソレノイド721は、その消磁(オフ)時に
自重および復帰用スプリング(図示省略)の力によって
下降(伸張)復帰していて、励磁(オン)時に上昇(縮
む)する作動ロッド722を具えている。
前記第1および第2のロック部材728,729は、減圧路7
10aの上方の仕切板702を貫通して設けられた軸受孔702a
中に回転自在に挿通された回転軸727の両端にそれぞれ
固定されることにより、一緒に回動するようになってい
る。
これらロック部材728,729のうちの第2のロック部材7
29の一側部に連結ピン729aが突設され、該連結ピン729a
と作動ロッド722の下端部とが連結板726により連結され
ている。
そして、ロックソレノイド721が消磁(OFF)状態にあ
るときには、作動ロッド722が下降して第1および第2
のロック部材728,729の先端部が切欠き部703a、703aを
介してそれぞれ第1の賞球導出樋(奥側)710、第2の
賞球導出樋710の減圧路710a,710a中に入り込んで、それ
ら減圧路710a,710a中の遊技球を流下させないようにな
っている。
一方、ロックソレノイド721が励磁(ON)されると、
作動ロッド722が上昇して第1および第2のロック部材7
28,729がそれらの先端側が上昇する方向に回動されて第
1および第2の賞球導出樋710,710の減圧路710a,710a中
から脱出してそれら減圧路710a,710a中の球を流下させ
得るようになっている。
又、賞球排出誘導枠708の奥側上部の背板部708aには
動作状態表示器790が、その係止突起(図示省略)が取
付孔708b,708bに嵌合した状態で取付けられている。
この動作状態表示器790は、図中奥側に配設された前
記第1の賞球排出装置740(図示されず)の作動状態を
表示する排出1動作状態表示器791と、図中手前側に配
設された前記第2の賞球排出装置740の作動状態を表示
する排出2動作状態表示器792とを備えており、これら
表示器791,792はリード線790c、コネクタ790dを介して
前記賞球排出制御装置600に接続される。
前記排出1動作状態表示器791、排出2動作状態表示
器792には、共に赤色点灯と緑色点灯の2つの点灯が可
能な2色ランプ791a,792aが夫々設置されており、これ
ら2つの2色ランプは詳細は後述するように、第1及び
第2の賞球排出装置740,740に夫々配設された第1及び
第2の排出ソレノイドの作動状態などに応じて赤色又は
緑色にて点灯したり、点滅したりするようになってい
る。
さらに、前記賞球排出誘導枠708の手前側上部には、
前枠100の操作用孔261から球抜き操作用の球抜き棒(図
示省略)が差し込まれたことを検出する球抜きセンサ71
8が設置されている。
第1および第2の賞球導出樋710,710の排出路710c,71
0c中には、これら排出路710c,710cを流下する球を検出
する第1および第2の賞球排出センサ730,730(排出セ
ンサ1,2)が設置されている。
また、賞球排出誘導枠708の仕切板702の下部の表裏両
側部には、第1および第2の賞球排出樋710,710の排出
路710c,710c中にある球の流下を制御する第1および第
2の賞球排出装置(排出手段)740,740がそれぞれ設置
されている(第5図では第2の賞球排出装置側のみ図
示)。これら第1および第2の賞球排出装置740,740
は、それぞれ、賞球排出誘導枠708の仕切板702の下部の
表裏両側部に設置された電気的駆動源として列示する第
1および第2の賞球排出ソレノイド741,741(排出ソレ
ノイド1,2)と、これらソレノイド741,741の駆動力によ
り駆動されて、第1および第2の賞球誘導樋710,710の
排出路710c,710c中の球の排出を制御する第1および第
2の流下阻止部材745,745を具えている。
前記第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741
は、それぞれ、それらの消磁(オフ)時に自重および復
帰用スプリング(図示省略)の力によって下降復帰して
いて、励磁(オン)時に上昇する作動ロッド742,742を
具えている。
一方、前記第1および第2の流下阻止部材745,745
は、それぞれ、賞球排出誘導枠708の仕切板702の下部の
表裏両側に突設された第1および第2の支軸705,705に
回動自在に支持されている。
これら第1および第2の流下阻止部材745,745の一側
部には、それぞれ連結ピン746,746が突設され、これら
連結ピン746,746と第1および第2の賞球排出ソレノイ
ド741,741の作動ロッド742,742の下端部とが、それぞれ
連結板747,747により連結されている。この連結板747,7
47はへ字型を成し、その中央部747a,747aに設けられた
接続孔が排出ソレノイドの作動ロッド742,742の下端部
と接続ピンにて連結され、一側部747b,747bに設けられ
た接続孔に前記連結ピン746,746が連結されるようにな
っており、更に該連結板747,747の他端部747c,747cに
は、後述のテストセンサ1〜4取付位置に対向する部分
に反射板747d,747dが設置されている。
又、前記仕切板702の前記排出ソレノイド1,2の近傍
(ソレノイド1,2の図中右下側)には、その裏側及び表
側に、夫々第1及び第2のテスト装置780,780が設置さ
れている(第2のテスト装置780のみ図示)。
このうち第1のテスト装置780は排出ソレノイド1の
作動状態を検出するもので、反射型のテストセンサ1
(781a),2(781b)を具え(共に図示されず)、これら
2つのセンサによって発せられた光が、排出ソレノイド
1の作動ロッドに連結された前記連結板の反射板によっ
て反射されたときテストセンサ1,2はHレベルの出力信
号を出力するように構成されている。一方、第2のテス
ト装置780は排出ソレノイド2の作動状態を検出するも
ので、反射型のテストセンサ3(781c),テストセンサ
4(781d)を具え、これら2つのセンサによって発せら
れた光が前記連結板の反射板747dによって反射されたと
きテストセンサ3,4はHレベルの出力信号を出力するよ
うに構成されている。
このように構成される排出制御系においては、第1お
よび第2の賞球排出ソレノイド741,741が消磁(オフ)
状態にあるときには、作動ロッド742,742が下降して第
1および第2の流下阻止部材745,745の先端部が切欠き
部703b,703bを介して、それぞれ第1および第2の賞球
導出樋710,710の排出路710c,710c中に入り込んで、それ
ら排出路710c,710c中の遊技球を流下させないようにな
る。
一方、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741
が励磁(オン)されると、作動ロッド742,742が上昇し
て第1および第2の流下阻止部材745,745がそれらの先
端側が上昇する方向に回動されて第1および第2の賞球
導出樋710,710の排出路710c,710c中から脱して、それら
排出路710c,710c中の球を流下させ得るようになってい
る。
上記のように、ロック装置720、第1および第2の賞
球排出装置740,740、球抜きセンサ719および賞球排出セ
ンサ730,730等の配置された賞球排出誘導枠708は、その
第1の賞球導出樋710側(裏側)がパチンコ遊技機10の
裏側に相対して取り付けられ、一方その第2の賞球導出
樋710側(表側)が蓋枠709によって封止されている。
そして、前記ロックソレノイド721、球抜きセンサ71
9、第1および第2の賞球排出ソレノイド741,741、第1
および第2の賞球排出センサ730,730及び動作状態表示
器790がそれぞれコネクタ723,719a,743,743,731,731及
び790dを介して賞球排出制御装置600(第2図)に電気
的に接続されている。
第6図には賞球排出ユニット700Aの内部機構の正面図
を示す。尚、同図では第2の賞球排出装置740側のみを
図示する。
前述したように、賞球排出ユニット700Aの内部には賞
球導出樋710が設けられ、該賞球導出樋710に沿って、不
正発生等一定の事由が発生したときに賞品球の排出をス
トップさせるロック装置720、賞品球の排出に関与する
賞球排出装置740、および賞品球の排出を検出する賞球
排出センサ730が設置されている。
前記賞球導出樋710は前述したように上流部の減圧路7
10a、中流部の縁切り路710bおよび下流部の排出路710c
とから構成されている。そして、前記縁切り路710bは垂
直通路部分711と方向変換通路部分の712とから構成さ
れ、特に、その垂直通路部分711の下部の後壁部には該
垂直通路部分711の下部に至った球をその中心部がその
直上の球の中心位置より前方(図中左側)に至るように
押し遣る球詰まり防止突部715が設けられている。
この球詰まり防止突部715によって前方に押し遣られ
た球B5の中心位置は、その直上の球B6の中心位置より少
なくとも前方に球詰まり防止突部の幅d(>0)の距離
だけ前方に位置されるようになっている。それにより、
垂直通路部分711に縦に並んで停止した球のうちの最も
下の減衰傾斜部713上の球(B5)がその直上の球(B6
の下方への流下移動圧によって減衰傾斜部713の後方側
に押し遣られて球詰まりするのを防止できるようになっ
ている。
賞球導出樋710の流入側は誘導樋202の流下端部に接続
され、流出口側は球導出樋750の上端流入口に接続され
ている。
第7図(A),(B)は賞球排出制御を行なうべく賞
球排出部700に配設された排出ソレノイドの作動状態を
テスト装置780にて検出する手段を説明するための一部
切欠断面図である。尚、第1及び第2の賞球排出装置74
0側にて行われる排出ソレノイド1,2の作動状態の検出手
法は全く同一の手法として行われるため、ここでは第2
の賞球排出装置740側の排出ソレノイド2の作動状態の
検出手法についてのみ説明する。
先ず、前記排出ソレノイド2による賞品球の排出の様
子について説明する。
賞品球を排出しない状態では上記排出ソレノイド2は
消磁(OFF)されているので作動ロッド742はその自重及
びスプリングの復帰力によって下降しており、該ロッド
に接続された連結板747は流下阻止部材745をその支軸を
中心に図中反時計廻りに最大限回動された位置に保持さ
れる。このとき阻止部材745の先端は賞球導出樋710内に
突出され賞品球の排出が阻止されるようになっている
(第7図(A))。
この状態から、賞品球を排出すべく排出ソレノイドが
励磁(ON)され、作動ロッドが上昇すると今度は流下阻
止部材745はその支軸を中心に図中時計廻りに回動され
その後、最大限回動された位置に保持される(第7図
(B))。このとき流下阻止部材745の先端は賞球導出
樋710内より脱出した状態となって賞品球の排出が行な
われるようになる。
このような排出ソレノイド2の一連の動作は排出ソレ
ノイド2の近傍に設置された第2のテスト装置780のテ
ストセンサ3、テストセンサ4によって検出される。
より具体的には、排出ソレノイド2が消磁(OFF)さ
れているときには排出ソレノイド2の作動ロッド742は
最下部に下降した状態になっており(第7図の
(A))、このときへ字型連結板747の反射板747dがテ
ストセンサ3(781c)と対向する位置となっている。従
ってこのときのセンサ3の出力信号はHレベルとなり、
一方、テストセンサ4の出力信号はLレベルとなる。
この状態から排出ソレノイド2が励磁(ON)される
と、排出ソレノイドの作動ロッド742に連結されたへ字
型連結板747は作動ロッドの上昇に合わせて図中垂直方
向に略平行移動にて上昇する。該上昇に伴う連結板747
の上昇によって該連結板に設置された反射板747dがテス
トセンサ3と対向する位置から脱するとテストセンサ3
の出力信号はHレベルからLレベルへと切り替わる。更
に排出ソレノイド2の励磁が継続されて流下阻止部材74
5が賞球導出樋710から脱するまで前記作動ロッド742が
上昇すると(このとき賞品球の排出が可能となる)、前
記連結板747に設置された前記反射板747dが前記テスト
センサ4の前面に位置することになり(第7図
(B))、この結果、該テストセンサ4の出力信号はL
レベルからHレベルへと切り替わることとなる(このと
きテストセンサ3の出力信号はLレベルとなってい
る)。
この状態から反対に排出ソレノイド2が消磁(OFF)
されると、前記反射板747dが前記テストセンサ4と対向
する位置から脱して該センサ4の出力信号が再びLレベ
ルに転じ、更に排出ソレノイド2の消磁が継続されて前
記反射板747dが前記テストセンサ3と再び対向すると該
センサ3の出力信号は再びHレベルとなる(このときテ
ストセンサ4の出力信号はLレベルに保持される)。従
って、テストセンサ3,4から夫々出力される信号のLレ
ベルからHレベルへの立上りのタイミングを検知するこ
とにより排出ソレノイド2の作動状態を検知することが
できるようになる。尚、第1の賞球排出装置側の排出ソ
レノイド1の作動状態を検知する第1のテスト装置にお
いても全く同一の手法で、排出ソレノイド1の作動状態
をテストセンサ1,2からの出力信号に基づいて検知する
ことができる。
第8図(A),(B)には供給皿102から発射レール
の発射球待機部、即ち打球発射部(図示省略)に遊技球
を供給する発射球供給部900の内部機構図を示す。
発射球供給部900は供給皿102(第1図)から供給され
る遊技球を打球発射部(図示省略)に適宜1個ずつ送っ
たり、その供給を阻止したりする部分で、供給皿102に
通じる遊技球の供給口102bの内側には、該供給口102bか
ら供給される遊技球を内部の打球発射部に導くための発
射球供給通路950が設けられている。
この発射球供給通路950の下部には、パチンコ遊技機1
0の前側下部の受皿103中に通ずる回収通路962が設けら
れている。この回収通路962の上端開口部には、発射球
供給通路950の通路底板を構成する開閉通路部材961が矢
印方向に往復摺動自在に設置されている。この開閉通路
部材961は図示省略の復帰用スプリングによる復帰力に
よって回収通路962を閉塞する方向(図中左側)に移動
復帰されているが、パチンコ遊技機10の前側の供給皿10
2の一側部に突出して設置された球回収用釦106(第1
図)を押すことにより回収通路962の入口を開放できる
ようになっている。
また、発射球供給通路950の前方には、打球発射部
(図示省略)に通ずる発射球導入空間970が設けられて
いる。この導入空間970には球送り装置980が設置されて
いる。
この球送り装置980は発射球供給通路950上に待機して
いる遊技球Bを1個ずつ分離して打球発射部に供給する
もので、ピン989を軸芯としてその先端側が昇降する方
向に回動自在に設置されている。
この球送り装置980の先端部には球取込み部981が設け
られている。この球取込み部981は例えばコ字型に設け
られ、その中央部には発射球供給通路950上に待機して
いる遊技球Bを1個ずつ取り込む球取込み空間981aが、
下部にはその取り込んだ球Bを打球発射部(図示省略)
方向に転動させて移送させる傾斜面を有する球移送傾斜
部982bが、上部には前記移送傾斜部982bによって打球発
射部(図示省略)に送られた球Bの発射が終了するまで
次の球Bを発射球供給通路950上に待機させておく係止
部982aが設けられている。
このように構成された球送り装置980は発射モータ151
(第2図)により回転されるカム(図示省略)によって
遊技球の発射に同期して回動されるようになっていて次
のように動作する。
即ち、同図に示す状態から、遊技球B11を打球発射部
(図示省略)に供給すべく球送り装置980の先端部側が
上昇すると(該先端部側は発射モータ151の駆動力によ
って上昇する)該球送り装置980内に遊技球が取り込ま
れ、このとき打球発射部側では既に打球発射部に補給さ
れた遊技球を打出すべく打球打出部材(図示省略)が打
出し準備状態となる。そして、打球発射装置150(第1
図参照)の働きによって、前記打球発射部内の遊技球が
前記打球打出部材によって打出されると、これと同時に
球送り装置980の先端側がその自重によって下降復帰
し、前記遊技球B11が球送り装置980から前記打球発射部
へと供給されることとなる(このとき球送り装置980の
上部の係止部982aは発射球供給通路950内の更に次の遊
技球B12を係止した状態になっている)。
そして、打球発射部に供給された遊技球B11を打出す
べく前記打球打出部材が再び打出し準備状態に入ると前
記球送り装置980はその先端部が上昇する方向に回動さ
れ、それまで係止されていた遊技球B12が該球送り装置9
80内に取り込まれることとなる。この状態から前記打球
打出部材による遊技球B11の打ち出しが行なわれると、
それと同時に前記球送り部装置980はその先端側が下降
復帰され前記遊技球B12が球送り装置980から図示省略の
前記打球発射部へと供給され、このとき前記球送り装置
980の上部係止部982aは遊技球B13を係止することとな
る。
このように、打球発射部内の打球打出部材が打出し準
備状態となるごとに、球送り装置980は発射球供給通路9
50上の遊技球を1つずつその内部に取り込み、前記打球
打出部材が実際に遊技球を打出すタイミングで前記球送
り装置980はその内部に取り込んだ遊技球を打球発射部
に供給するようになっており、これによって連続的な遊
技球の打出しができるようになる。
発射球供給部900の上方部には、補給センサ211の出力
信号によって、貯留タンク201(第2図)中の賞品球が
無くなったことが確認されたとき等に発射球供給通路95
0上の待機球Bを係止し、球送り装置980によって待機球
Bが取り込まれないようにするシャッター装置910Aが設
置されている。
このシャッター装置910Aは、発射球供給部900の上側
に設置された駆動源としてのシャッターソレノイド910
と該シャッターソレノイド910の駆動力により駆動され
て発射球供給通路950上の待機球Bを球送り装置980に取
り込まれないように係止する供給阻止部材920を具えて
いる。
前記シャッターソレノイド910は、その消磁(OFF)時
に自重および復帰用スプリング911の力によって下降し
ていて、励磁(ON)したときに上昇(縮む)する作動ロ
ッド912を具えている。
一方、前記供給阻止部材920は、その中間部がピン925
を軸芯として先端側および後端側が昇降する方向に回動
自在に設置されている。この供給阻止部材920の先端部
には、発射球供給通路950の上壁部に設けられた開口部9
51を介して、発射球供給通路950中に入り込んで該供給
通路950中の待機球Bを前記回収通路962中に回収可能な
位置に係止させる係止爪921が、円弧状に湾曲させて下
向きに設けられている。
そして、この供給阻止部材920の後端部が連結部材913
により前記シャッターソレノイド910の作動ロッド912に
連結されていて、作動ロッド912の昇降に伴って供給阻
止部材920が回動されて、その先端の係止爪921が発射球
供給通路950内に出入りするようになっている。
シャッター装置910Aは上記のように構成されており、
常時はシャッターソレノイド910が消磁(オフ)状態に
あって、作動ロッド912が下降して供給阻止部材920の先
端側が上昇復帰していて、その先端の係止爪921が発射
球供給通路950中から脱出した状態となっている。この
ときには、発射球供給通路950中の待機球Bは球送り装
置980によって打球発射部(図示省略)への移動が可能
な状態となっている。
そして、貯留タンク201(第2図)中の球が無くなっ
て補給センサ211の出力がHレベルとなったときなどに
シャッターソレノイド910が励磁されると、作動ロッド9
12が上昇して供給阻止部材920の先端側が下降されてそ
の先端の係止爪921が第8図(B)に示すように発射球
供給通路950中に入り込んで、供給通路950中の待機球B
を前記回収通路962中に回収可能な位置、即ち、供給通
路950中の先頭の待機球Bが回収通路962の上端開口部上
で、かつ開閉通路部材961上に載った状態に係止する。
このように、発射球供給通路950中の待機球Bがシャ
ッター装置910Aにより係止された状態にあるとき、パチ
ンコ遊技機10の前側の供給皿102(第1図)の一側に突
出して設置された前記球回収用釦106の操作によって開
閉通路部材961を後退させる方向に移動(摺動)させて
回収通路962の上端開口部を開放させれば、発射球供給
通路950中の待球機Bを1つ残らず全て受皿103(第1
図)中に回収できる他、供給口102bを介して、新たに発
射球供給通路950中に入り込む球Bも全て受皿103中に回
収することができる。
第9図には前記賞球排出制御装置600の全体斜視図を
示す。
この賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機10の賞球
排出系統の制御を行なうもので、パチンコ遊技機10の裏
側左下に設置されている(第2図)。
この賞球排出制御装置600は、パチンコ遊技機10の裏
側に取り付けられる制御基盤610に賞球排出制御に関与
するマイクロコンピュータ等の各種電子部品や電子回路
等が配設されて構成され、これら装置600の各種要部は
保護用の蓋体690によって覆われている。また、この制
御基盤610には、停電時に前記賞球排出制御装置600,排
出残球有表示ランプ445c等に電力を供給するバックアッ
プバッテリ612,マイクロコンピュータ620に記憶されて
いる入賞球数記憶値(セーフ記憶値)を表示するための
入賞球数記憶値表示部(入賞球表示器)613,前記記憶さ
れた入賞球数記憶値を人為的にクリアするためのクリア
スイッチ614,その他各種電子部品等が設置される他、多
数のコネクタ615,615,・・・等が設置されている。
第10図には裏機構盤200に取り付けられた前記開閉扉2
50と該開閉扉250の裏側に設置される前記役物制御装置5
00の分解斜視図を示す。
開閉扉250の裏側の自由端部寄り位置には役物制御装
置500を設置するための一対の設置用レール251,251が平
行上向きに配設されている。これらレール251,251はそ
れぞれ横断面がL字形をし、それらの上端部が開放状態
となるとともに下端部が閉塞状態となっている。また、
それらレール251,251よりさらに自由に端部寄りの開閉
扉250の自由端部寄より位置には前記一対のレール251−
251間に設置された役物制御装置500を覆う保護蓋252が
開閉(回動)自在に軸支されている。この保護蓋252
は、それが閉められたときに、開閉扉250の裏側の対応
する位置に設けられた係止突起253,253に保護蓋252の自
由端部の内壁部が係合することによって、自然には開か
ないようになっている。又、この保護蓋252には、複数
の放熱孔255が設けられている。
一方、役物制御装置500は、役物制御基盤510上にパチ
ンコ遊技機10の役物等の制御を行なうマイクロコンピュ
ータ620等の各種電子部品や電子回路が設置されるとと
もに接続コネクタ585が複数設置されて構成されてい
る。
この役物制御装置500の裏側には、設置板590がその前
面側に取り付けられたクッション材595,595を挟んで相
互にクッション効果を保った状態に取り付けられてい
る。
このように役物制御装置500が設置板590とクッション
性を持たせて抱き合わされた状態で開閉扉250の裏側の
前記レール251−251間中に同図で矢印で示す方向にスラ
イドさせて挿入させることによって、レール251−251間
中に役物制御装置500が設置される。このように設置さ
れた状態においては、相互にクッション性を持たせて抱
き合わされた役物制御装置500と設置板500の左右両端部
分がそれぞれ左右のレール251,251部分に把持されるこ
とによって自然には動かないようにされている。
第11図はパチンコ遊技機10の賞球排出制御装置におい
て賞品球の排出制御を行う排出ソレノイド1,2の作動制
御の概念を説明するための制御ブロック図である。
第1及び第2の排出ソレノイド(排出ソレノイド1,
2)の作動制御を行なう制御ブロックは、2つのソレノ
イドを含んでなる第1,第2の賞球排出装置740,740の性
能(応答速度)を検出する性能テスト手段(応答速度測
定手段)1610と、賞球導出樋710内を流下する賞品球の
速度を検出(判定)する排出性能判定手段を構成する流
下速度(流速)測定手段1620と、これら2つの手段161
0,1620からの検出信号に基づいて前記排出ソレノイド1,
2の駆動タイミングを決定する駆動タイミング決定手段
としての機能と該設定されたタイミングに応じて流下阻
止部材を駆動する機能とを併せもつ排出制御手段1630と
を主たる構成要素としている。
前記性能テスト手段1610には、性能テストスイッチ77
9,テストセンサ1(781a),テストセンサ2(781b),
テストセンサ3(781c),テストセンサ4(781d)が接
続される。該性能テスト手段(応答速度測定手段)1610
は排出性能判定手段を構成する応答速度測定部1610aに
てこれらスイッチ779,センサ1〜4から送られてくる信
号に基づいて排出ソレノイド1,2更には流下阻止部材を
含んでなる第1及び第2の賞球排出装置の夫々の応答速
度を測定する。又、性能テスト手段1610の補正制御手段
を構成する補正値演算部1610bは応答速度測定部1610aか
ら送られてくる前記応答速度を表わす信号及び予め設定
されている標準値(該標準値としては賞球排出装置の設
計時に設定される理論値又は使用初期状態での応答速度
の平均値が用いられる)に基づいて詳細は後述する排出
ソレノイド1,2の作動制御用の補正値を決定する。
性能テスト手段1610の前記補正値演算部1610bの出力
側にはモニタ表示手段(メッセージボード431)1640
と、補正制御手段を構成するON/OFFタイミング調整部16
30a(駆動タイミング決定手段)が接続されている。こ
のうちモニタ表示手段1640は、上記演算部1610bによっ
て演算された補正値が前記標準値を基準とした所定の許
容範囲内に入っているか否かに応じて、賞球排出ユニッ
ト700Aの交換の表示等を行なうようになっている。又、
ON/OFFタイミング調整部1630aは、本実施例では排出制
御手段1630の一部として構成されている。
前記流速測定手段1620は、排出センサ1,2からの信号
の立上りから立下りまでの時間間隔に基づいて賞球導出
樋710内を流下する賞品球の流速を検出するもので、該
測定手段1620によって測定された賞品球の流速を表す信
号は排出制御手段1630のON/OFFタイミング調整部1630a
に送られるようになっている。
そして、ON/OFFタイミング調整部1630aは、前記流速
測定手段1620、前記応答速度測定部1610a及び前記補正
値演算部1610bからの信号を受けて排出ソレノイド1,2の
作動(励磁/消磁)タイミングを決定する。
なお、本実施例では性能テスト手段1610、流速測定手
段1620、排出制御手段1630は賞球排出制御装置600のマ
イクロコンピュータ620によって構成され、モニタ表示
手段1640は情報表示器430のメッセージボード431にて構
成されている。
第12図には賞球排出制御装置600によるパチンコ遊技
器10の賞球排出制御系統の制御ブロック図を示す。
賞球排出制御装置600はパチンコ遊技機10の賞球排出
系統の制御を行なうもので、賞球排出系統の制御を行な
うマイクロコンピュータ(MPU)620、その入力側に接続
されたローパスフィルタ631、前記マイクロコンピュー
タ620の出力側に接続されたドライバ632、マイクロコン
ピュータ620に電気を供給する電源回路680(該電源回路
は電源監視回路680a、補助電源回路680bを具えている)
及びマイクロコンピュータ620の動作の基準時間を作り
出す発振器634等を具えている。
このうちマイクロコンピュータ620は、読出し専用メ
モリたるROM621、随時読出しと書込みが可能なメモリた
るRAM622(セーフ球記憶手段としても機能する。)タイ
マカウンタ623、入力ポートバッファ624、及び出力ポー
トラッチ625等を具えている。
これらのうち、ROM621には、第1および第2の賞球排
出ソレノイド741,741の作動パターン、シャッターソレ
ノイド910の作動パターン、球抜ソレノイド761の作動パ
ターン、メッセージボード431の点灯パターン、入賞球
数表示器613の点灯パターン、打止め等によって遊技が
完了したことを知らせる完了ランプ271の点灯パター
ン、セーフランプ272の点灯パターン等の固定データが
記憶されている。
一方、RAM622には、ローパスフィルタ631を介して送
られてくる各種センサ730,730,830,221,719,211,770,61
4,779,781a,781b,781c,781d等から送られてくる検出信
号やオン(ON)を表わす信号、さらには遊技盤又は役物
制御装置等に設置される賞球数設定器530からの賞球設
定数(1回の排出処理によって排出される賞品球の数)
の情報信号などを一時的に記憶したりする記憶領域、お
よびマイクロコンピュータ620の作業領域(ワークエリ
ア)などが設けられている。
マイクロコンピュータ620の入力ポートバッファ624に
は、ローパスフィルタ631を介して、第1および第2の
賞球排出センサ730,730,セーフセンサ830,半端センサ22
1,球抜センサ719,補給センサ211,オーバーフロー検出器
770,記憶クリアスイッチ614,性能テストスイッチ779,テ
ストセンサ781a,テストセンサ781b,テストセンサ781c,
テストセンサ781d等の各種センサ/スイッチさらには賞
球数設定器530等が接続されている。
一方、マイクロコンピュータ620のドライバ632には入
賞球数表示器613、メッセージボード431、排出残球有表
示ランプ445c、第1及び第2の排出ソレノイド741,74
1、球抜ソレノイド761、シャッターソレノイド910、セ
ーフランプ272、完了ランプ271更には外部情報リレー回
路687を介して中央管理装置685、発射モータリレー回路
686を介して発射モータ151が接続されている。
賞球排出制御装置600は、上記のように構成されてい
て、各種センサ730,730,830,221,719,211,770,614,779,
781a,781b,781c,781dさらには賞球数設定器530からの各
種信号がローパスフィルタ631を介してマイクロコンピ
ュータ620に送られてくると、マイクロコンピュータ620
はその送られてきた信号の種類に対応した出力信号をド
ライバ632に送って、入賞球数表示器613、メッセージボ
ード431、排出残球有表示ランプ445cの対応する表示器
を点灯させたり、第1及び第2の排出ソレノイド741,74
1,球抜ソレノイド761、シャッターソレノイド910等の各
種ソレノイドのうちの対応するソレノイドを作動させた
り、或いは、完了ランプ271を点灯させたり、セーフラ
ンプ272を点灯させたりする。また、賞球排出制御装置6
00は補給センサ211からの信号に基づいて補給をすべき
であると判断したときに、ドライバ632および外部情報
リレー回路687を介して遊技店の中央管理装置685に補給
指令信号を送る。又、賞球排出制御装置600は、オーバ
ーフロー検出器770からの信号に基づいて、排出された
賞品球が賞球排出樋751内のオーバーフロー検出器取付
位置に達したと判断したときにはドライバ632および発
射モータ制御リレー回路686を介して発射モータ151にス
トリップ信号を送ってその作動を停止させる等の働きを
する。
なお、本実施例では前述のマイクロコンピュータ620
によって前述した応答速度測定手段、排出制御手段(該
排出制御手段は駆動タイミング決定手段としての機能を
有している)が構成されている。
次に、上述した賞球排出制御装置600によって行なわ
れる賞品球の排出制御の手順を第13図乃至第44図を参照
して詳細に説明する。
賞品球の排出制御は、上記賞球排出制御装置600の電
源の投入と同時に開始され電源が投入されている限り繰
返してその処理が行なわれる所謂バックグラウンド制御
処理(第13図)と、上記電源が投入されたあと所定時間
経過(例えば0.5msec)毎に、上記バックグラウンド制
御処理中に当該バックグラウンド制御処理を中断してそ
の処理が割込される割込処理(第17図)の2つの制御処
理に大別されるものであり、これら2つの制御処理は上
記装置600内のMPU620により実行される。尚、1つの割
込処理が開始されてから次の割込処理が開始されるまで
の間に行われるバックグラウンド処理に於いては1ルー
プの処理(ステップS8〜ステップS28)が複数回行われ
るようになっている。
先ず、賞品球の排出制御のバックグランド制御処理の
メインルーチンについて第13図を参照して説明する。
このメインルーチンは、前述したように賞球排出制御
装置600の電源の投下後繰返し行なわれる。
電源が投下されると、先ず、ステップS2では「セーフ
記憶値」が「0」であるか否かが判別される。
この「セーフ記憶値」は後述の割込処理(第17図)の
セーフセンサ入力処理(第20図)にて、詳細は後述する
ようにセーフ球がセーフセンサ内を通過したと判断され
る毎に1宛その値が加算され、反対に排出処理(第37
図)にて1つのセーフ球に対応した所定の排出数(例え
ば13個)分の賞品球が排出される毎に1宛その値が減算
されるものである。
このステップS2の判別結果が“Yes"のときにはステッ
プS4に進み、前記MPU620内のRAM622の記憶内容のクリ
ア、後述の各種サブルーチンにて用いられる各種判別フ
ラグのリセット(“0"にセット)、MPU620から各種作動
部(各種ソレノイド、各種ランプ等)への出力リセット
(出力をLレベルに設定)が、順次行なわれ、斯かる初
期化を行なった後、ステップS8移行に進む。
一方、前記ステップS2の判別結果が“NO"、すなわち
本プログラムの開始時にセーフ記憶値が「1」以上の値
となっているとき、換言すれば、本プログラムが開始さ
れる以前に行なわれていた一連の制御プログラムの終了
時(又は中断時)に、それまで入賞が確認されていたセ
ーフ球の数に相当する回数の賞品球排出処理が未だ完了
していないときには、ステップS6に進んで、未だ排出処
理が行なわれていない分のセーフ球(以下「排出残球」
と称す)が残っていることを示すべく点灯(ON)されて
いる排出残球有表示ランプユニット445cを消灯(OFF)
して、その後ステップS8以降に進む(前記排出残球有表
示ランプ445cは、排出残球がある状態で停電等により主
電源(図示省略)からの電源電圧がなくなった場合に、
後述のパワーダウン処理(第45図)にて排出残球がある
旨を示すべく点灯される)。
続くステップS8〜ステップS14では夫々処理ナンバー
が“4"であるか否か、“3"であるか否か、“2"であるか
否か、“1"であるか否かが判別される。
この処理ナンバー(処理NO)は、その値が“1"のとき
に後述の排出開始処理(第34図)を開始させ、その値が
“2"のときに後述の排出処理(第37図)を開始させ、そ
の値が“3"のときに後述の球抜処理(第43図)を開始さ
せ、その値が“4"のときにこれも後述する性能テスト処
理(第44図)を開始させるものである。そして、この処
理NOは前記ステップS4が実行されたとき、排出処理(第
37図)にて所定数(例えば13個)の賞品球の排出が完了
したとき、球抜処理(第43図)が終了したとき、性能テ
スト処理(第44図)が終了したときにその値が“0"にリ
セットされ、上記何れかの手順によって“0"にリセット
された状態でステップS16〜S20の判別が行なわれた所定
の条件が成立したとき、その値は“1",“3",“4"の何れ
かに設定される。尚、処理NOは一旦その値が“1"に設定
され排出開始処理が行なわれると該排出開始処理にて処
理NOはその値が“2"に設定され、ひき続いて排出処理が
開始されるようになっている。
斯る処理手順をフローに従って順次説明していく。
今仮りに電源が投下された直後であってこのときのセ
ーフ記憶値が「0」である場合を考える(このとき処理
NOもステップS4にて“0"にリセットされている)。
このとき前記ステップS8〜S14の判別結果は全て“No"
となり、ステップS16で球抜フラグが“1"であるか否か
が判別される。球抜フラグは後述の球抜センサ719の入
力処理(第23図)にて球抜き棒(図示省略)が操作用26
1(第1図)に差し込まれたことが確認されたときにそ
の値が“1"に設定されるものである。球抜き作業がなさ
れずこの判別結果が“No"のときには次のステップS18で
セーフ記憶値が「0」であるか否かが判別される。電源
投下後未だセーフ球が検出されていないときにはこの判
別結果は“Yes"となるので、ステップS20にてテストフ
ラグが“1"であるか否かが判別される。このテストフラ
グはこれも後述する性能テストスイッチ入力処理(第27
図)にてテストスイッチが押されたとの判別がなされた
ときにその値が“1"に設定されるものである。未だテス
トスイッチが押されていない場合にはこの判別結果も
“No"となりステップS22以降に進む。
ステップS22〜ステップS28では順次、記憶クリアスイ
ッチ614の出力信号に基づくセーフ記憶値の記憶クリア
処理(後述の第14図)、補給処理(後述の第15図)、入
賞球数表示器614による入賞球数の表示、モニタ表示処
理(第16図)を行なった後、再び前記ステップS8より処
理を開始する。
上述のステップS8〜S28を繰返し実行している間に、
割込処理(第17図)のセーフセンサ入力処理(第20図)
の実行によって、セーフ球の入賞が検出されてセーフ記
憶値に1が加算されて、「1」以上の値になると、前記
ステップS18の判別結果が“No"に転じてステップS30が
実行される。
このステップS30では処理NOが“1"に設定され、その
後ステップS22〜S28を実行して再びステップS8より処理
が開始される。
次回の処理では処理NOは“1"に設定されているので、
今度はステップS14の判別結果が“Yes"に転じ、ステッ
プS32にて排出開始処理(第34図)が行なわれる。
この排出開始処理は、詳細は後述するように、排出処
理(後述の第37図)に先行して行なわれるもので、賞球
数設定器530に記憶された賞球設定数(例えば1〜15の
範囲で設定される)に基づいて賞品球の排出パターン
(交互排出、併用排出)を予め選択する処理、排出ソレ
ノイドを予め励磁(ON)する処理等を行なうものであ
り、当該排出開始処理に引き続いて排出処理が行なわれ
るに於いて、前記処理NOは該排出開始処理終了前に、そ
の値が“2"に変更される。
この排出開始処理が終了すると、続いて前述したステ
ップS22〜S28が実行され、その後再びステップS8からの
処理が再開される。
次のループでは、処理NOが“2"に設定されているた
め、今度はステップS12の判別結果が“Yes"に転じて排
出処理(第37図)が開始される(ステップS34)。
この排出処理は、詳細は後述するように、セーフ記憶
値に対応した回数だけ所定数(賞球設定数)の賞品球の
排出を行なうものであり、後述するように上記所定数の
賞品球の排出が終了すると一旦処理NOは“0"にリセット
される。従ってその後のループにおいては前記ステップ
S12,S14の判別結果が共に“No"となり(このとき球抜フ
ラグ=“0"とする)再びステップS18の判別が行われ
る。このときセーフ記憶値が「0」となっていない場合
には該ステップS18の判別結果は“No"となって再び処理
NOが“1"に設定され(ステップS30)、排出開始処理、
排出処理が再開される。このような一連の処理毎にセー
フ記憶値は1宛減算され、球抜処理が行われない限り、
該セーフ記憶値が「0」となるまで当該排出開始処理、
排出処理は繰返し実行される。
その後、上記セーフ記憶値に対応する回数だけ所定数
の賞品球の排出処理が行なわれると、前記ステップS18
の判別結果が“Yes"となり、メインルーチンとは別途に
行なわれる割込処理のセーフセンサ入力処理(後述の第
20図)によって新たにセーフ球が検知されるまでステッ
プS8〜S28のみが繰返し実行されることとなる。
このような処理が繰り返される中で球抜き棒が操作用
孔261に挿入され、球抜フラグが“1"に設定されると、
前記ステップS16が“Yes"に転じ処理NOが“3"に設定さ
れる(ステップS36)。従ってその直後のループにおい
ては前記ステップS10の判別結果が“Yes"に転じること
となりステップS38にて球抜処理(後述の第43図)が行
われる。
一方、上記処理が繰り返される中でテストスイッチの
ONによってテストフラグが“1"に設定されると(ステッ
プS20の判別結果が“Yes")ステップS40にて処理NOが
“4"に設定される。従ってその直後のループにおいては
前記ステップS8の判別結果が“Yes"に転じることとなり
ステップS42にて性能テスト処理(後述の第44図)が行
われることとなる。
尚、球抜フラグが“1"であるか否かの判別は処理NOが
“0"のときにのみ(ステップS8〜S14の判定結果が全て
“No"のとき)行われるようになっているので1つのセ
ーフ球に対応した所定数の賞品球の排出処理中に球抜処
理が開始されることはない。又、テストフラグが“1"で
あるか否かの判別は前記ステップS8〜S18の判別結果が
全て“No"のときにのみ行われるので、賞品球の排出処
理中や球抜処理中などに前記性能テスト処理が行われる
ことはない。
第14図は、前述の賞球排出制御のメインルーチン(第
13図)のステップS22にて行なわれる記憶クリア処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS1402で
記憶クリアフラグが“1"であるか否かが判別され、次い
でステップS1404にて処理NOが“0"であるか否かが判別
される。
この記憶クリアフラグは後述の割込処理にて実行され
る記憶クリアスイッチ入力処理(第26図)においてクリ
アスイッチの出力レベルがLレベル(“0")からHレベ
ル(“1")に転じたときにその値が“1"に設定されるも
のであり、一方処理NOは前述したように賞球排出制御の
メインルーチが開始時のリセット処理(ステップS4)、
排出処理(第37図)の完了時等にその値が“0"にリセッ
トされるものである。
前記ステップS1402、ステップS1404の何れか一方の判
定結果が“No"、即ち記憶クリアスイッチ614が押されて
いないとき、又は賞品球の排出処理が完了していないと
きには続くステップS1406及びステップS1408をスキップ
してそのまま本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS1402,S1404の判別結果が共に“Y
es"のときには、セーフ記憶値を「0」にリセットする
(ステップS1406)と共に、前記ステップS1402の判別に
用いた記憶クリアフラグを“0"にリセットして(ステッ
プS1408)、本ルーチンを終了する。
第15図は、前述の賞球排出制御のメインルーチン(第
13図)のステップS24にて行なわれる補給処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS1600で
後述の割込処理にてなされる補給センサ入力処理(第21
図)でその値が決定される補給センサ立上フラグがこの
時点で“1"であるか否かが判別される。この判別結果が
“Yes"のとき、即ち賞品球の排出によって貯留タンク20
1の補給センサ211設置位置まで賞品球がないときには、
賞品球が不足していることを示すべく完了ランプを“O
N"(ステップS1604)、遊技球の発射を禁止すべくシャ
ッターソレノイドを“ON"(ステップS1606)、外部情報
リレーを“ON"(ステップS1608)、更に、前記補給セン
サ立上フラグを“0"に戻して(ステップS1610)、本ル
ーチンを終了する。
前記ステップS1600の判別結果が“No"のときには、続
くステップS1602にてこれも後述の補給センサ入力処理
にてその値が決定される補給センサ立下フラグが“1"で
あるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"のと
き、即ち補給が行われて賞品球が貯留タンク201の補給
センサ211設置位置まで達しているときには、前記完了
ランプを“OFF"(ステップS1612)、遊技球の発射を可
能にすべくシャッターソレノイドを“OFF"(ステップS1
61)、前記外部情報リレーを“OFF"(ステップS161
6)、更に前記補給センサ立下フラグを“0"に戻して
(ステップS1618)、本ルーチンを終了する。
第16図は、前述の賞球排出制御のメインルーチン(第
13図)のステップS28にて行なわれるモニタ表示処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンは、詳細は後述する性能テスト処理
(第44図)を実行することにより得られる排出ソレノイ
ド1,2の補正値を遊技店の係員等に報知すべく、モニタ
表示手段(メッセージボード431)によって表示するた
めに行われるものである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS1650に
おいて、性能テスト処理によって得られた補正値が所定
の許容範囲内にあるか否かが判別される。この所定の許
容範囲は、排出ソレノイド1,2の応答速度の標準値を中
心として設けられる変動許容範囲であり、補正値がこの
範囲にあるということは、排出ソレノイド1,2等の排出
動作部が正常に機能して所望の賞球排出制御が可能であ
ることを意味する。尚、応答速度の標準値としては前述
したように、賞球排出は装置の設計時に設定される理論
値又は使用初期状態での応答速度の平均値が用いられ
る。この判別結果が“Yes"のときにはステップS1652に
進んで該補正値をメッセージボード431によって表示
し、一方、判別結果が“No"のときにはステップS1654に
進んで、賞球排出ユニット700A全体或いは該ユニットの
うち許容範囲を超える要因となった排出動作部品(排出
ソレノイド、流下阻止部材等)を交換すべきであること
を示すべくメッセージボード431による交換表示を行な
って、本ルーチンを終了する。
次に、前述(第13図)のメインルーチン(バックグラ
ンド処理)に優先して所定時間(例えば0.5msec)経過
毎に行なわれる割込処理の詳しい手順について第17図乃
至第33図を参照して説明する。
第17図に示すように、割込処理が開始されると、先
ず、後述する排出1流速タイマ、排出2流速タイマ、テ
ストタイマ等の各種タイマのカウント値の更新が行なわ
れ(ステップS42)、次いで排出センサ1の入力処理
(ステップS44)、排出センサ2の入力処理(ステップS
46)、セーフセンサの入力処理(ステップS48)、補給
センサの入力処理(ステップS50)、半端センサの入力
処理(ステップS52)、球抜センサ入力処理の入力処理
(ステップS54)、オーバーフロー検出器入力処理(ス
テップS56)、発射モータ制御処理(ステップS58)、記
憶クリアスイッチ入力処理(ステップS60)、性能テス
トスイッチ入力処理(ステップS62)、テストセンサ1
入力処理(ステップS64)、テストセンサ2入力処理
(ステップS66)、テストセンサ3入力処理(ステップS
68)、テストセンサ4入力処理(ステップS70)、排出
センサ1レベル入力処理(ステップS72)、及び排出セ
ンサ2レベル入力処理(ステップS74)が順次行なわれ
る。
第18図は、上記ステップS44にて行なわれる排出セン
サ1の入力処理ルーチンのフローチャートである。
排出センサ1は、該センサ内に賞品球が存在している
ときその出力信号がHレベルとなり、賞品球が流出して
一時的に又は継続してセンサ内に存在しなくなったとき
その出力信号がLレベルとなるように構成されている。
従って、本フローでは該センサ1の出力信号がLレベル
からHレベルに立ち上がったとき(後述の排出センサ1
立上フラグ=“1"、排出センサ2立上フラグ=“1"に歯
設定して層品球が該センサ内に達したことを記憶するよ
うになっている。一方、該センサ1の出力信号がHレベ
ルからLレベルに立下がったとき後述の排出センサ1立
下フラグを“1"に設定して賞品球が該センサ内より脱し
たことを記憶するようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS4402にて
該センサ1の出力信号がHレベル(排出センサ1出力=
“1")であるか否かが判別される。今仮りに賞品球の排
出が行われず1つの賞品球がセンサ1内に留まっている
状態を考える。このときステップS4402の判別結果は“Y
es"となってステップS4404以降が実行される。
ステップS4404では排出1立上変化フラグが“1"であ
るか否かが、ステップS4406では排出1立下変化フラグ
が“1"であるか否かが、ステップS4408では排出1Lレベ
ルフラグが“1"であるか否かが、次いでステップS4410
では排出1Hレベルフラグが“1"であるか否かが夫々判別
される。
ところでMPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"
に設定されているため、ステップS4404〜S4410の判別結
果はすべて“No"となり、ステップS4412にて、今回ルー
プで排出センサ1の出力信号がHレベルであったことを
記憶すべく排出1Hレベルフラグを“1"に設定して本ルー
チンを終了する。
以後のループでは排出1Hレベルフラグが“1"に設定さ
れているので、排出センサ1の出力信号がHレベルの状
態を保持する限りステップS4402,S4404,S4406,S4408,S4
410が繰返し実行されることになる。
その後、賞品球の排出が開始され、それまでセンサ1
内に留まっていた賞品球が排出センサ1内より外側に移
動してセンサ1内より脱すると、排出センサ1の出力信
号がLレベルに立下り、前記ステップS4402の判別結果
が“No"となってステップS4432以降が実行される。
ステップS4432以降の処理が最初に行なわれるときに
は、前記排出1Hレベルフラグは“1"、それ以外のフラグ
はすべて“0"であるため、該ステップS4432の判別(排
出1立下変化フラグが“1"であるか)、次のステップS4
434の判別(排出1立上変化フラグが“1"であるか)の
結果が共に“No"、続くステップS4436(排出1Hレベルフ
ラグが“1"であるか)の判別の結果が“Yes"となってス
テップS4438,S4440が実行される。
ステップS4438では、前回ループから今回ループにか
けて排出センサ1の出力信号がHレベルからLレベルに
変化した(立下がった)ことを記憶すべく、排出1立下
変化フラグを“1"に設定し、続くステップS4440では、
この時点まで“1"に設定されていた排出1Hレベルフラグ
をリセット(“0"に設定し)し、本ルーチンを終了す
る。
更に次のループで引き続き排出センサ1の出力信号が
Lレベルのときには、前回ループのステップS4438で排
出1立下変化フラグが“1"に設定されているので、前記
ステップS4432の判別結果が“Yes"に転じる。そして、
続くステップS4442〜S4448で賞品球が排出センサ1内よ
り脱したことを記憶すべく排出センサ1立下フラグを
“1"に設定(ステップS4442)すると共に、その値が
“1"のときセンサ1内に賞品球があることを示す排出セ
ンサ1立上フラグ(初期化後始めて本ステップが実行さ
れるときは“0"に設定されている)を“0"にリセットし
(ステップS4444)、続いて前記排出1立下変化フラグ
を“0"にリセットする(ステップS4446)と共に、今回
ループでの排出センサ1の出力信号がLレベルであるこ
とを記憶すべく排出1Lレベルフラグを“1"に設定して
(ステップS4448)本ルーチンを終了する。
次回以降のループでも、排出センサ1の出力信号がL
レベルであると、排出1立下変化フラグ、排出1立上変
化フラグ、排出1Hレベルフラグは全て“0"、排出1Lレベ
ルフラグが“1"となっているので、前記ステップS4402,
S4432,S4434,S4436及びステップS4450(排出1Lレベルフ
ラグが“1"でいるか否かの判別)が繰返し実行され(こ
のとき該ステップS4450の判別結果は“Yes"となる)、
このとき排出センサ1立下フラグは“1"、排出センサ1
立上フラグは“0"に保持される。
一方、排出センサ1の出力信号がHレベルからLレベ
ルに立下がった直後のループにおいて、当該出力信号が
再びHレベルに立上がってしまった場合(前回ループで
ステップS4438が実行されて排出1立下変化フラグが
“1"となり、且つ今回ループでセンサ出力がHレベルに
立上がった場合)には、ステップS4402の判別結果が“Y
es"に転じ、更にステップS4404の判別結果が“No"、ス
テップS4406の判別結果が“Yes"と云う具合に判定さ
れ、ステップS4428にて前回ループから今回ループにか
けて出力信号が立上がったことを記憶すべく排出1立上
変化フラグを“1"に設定すると共に、ステップS4430に
て前回ループ時に“1"に設定した排出1立下変化フラグ
を“0"にリセットして本ルーチンを終了する。
この結果、排出センサ1の出力信号が立下がった後L
レベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処理が
2回行なわれる間)検知されない限り、排出センサ1立
下フラグを“1"に設定する(賞品球がセンサ1内より脱
したことを示す)処理は行なわれないようになってお
り、排出センサ1の出力信号にノイズが発生した瞬間的
に信号が立下がってた場合等に誤って排出センサ1立下
フラグが“1"に設定されるようになっている。
次に、先の賞品球がセンサ1内より脱した後、次の賞
品球がセンサ1内に達した場合を考える。
このとき、ステップS4402の判別(センサ1の出力信
号がLレベルであるか否かの判別)は“Yes"となり前記
ステップS4404の判別(排出1立上変化フラグが“1")
が行なわれ、この場合判別結果は“No"となり、ステッ
プS4406にて排出1立下変化フラグが“1"であるか否か
の判別が行われる。このとき該ステップS4406の判別結
果も“No"(前記ステップS4446にて“0"に設定される)
となってステップS4408に進み、排出1Lレベルフラグが
“1"であるか否かの判別が行なわれる。
この時点では排出1Lレベルフラグは前記ステップS444
8にて“1"に設定されているのでステップS4408の判別結
果は“Yes"となり、ステップS4414に進んで、前回ルー
プから今回ループにかけて排出センサ1の出力信号がL
レベルからHレベルに変化した(立上った)ことを記憶
すべく、排出1立上変化フラグを“1"に設定し、続くス
テップS4416で、この時点まで“1"に設定されていた排
出1Lレベルフラグをリセット(“0"に設定)して、本ル
ーチンを終了する。
更に次のループで引き続き排出センサ1の出力信号が
Hレベルのときには、前回ループのステップS4414で排
出1立上変化フラグが“1"に設定されているので、前記
ステップS4404の判別結果が“Yes"に転じる。そして、
続くステップS4418〜S4424で、排出センサ1内に賞品球
あることを記憶すべく排出センサ1立上フラグを“1"に
設定(ステップS4418)すると共に、その値が“1"のと
きセンサ内より賞品球が脱したことを示す排出センサ1
立下フラグを“0"にリセットし(ステップS4420)、続
いて前記排出1立上変化フラグを“0"にリセットする
(ステップS4422)と共に、今回ループでの排出センサ
1の出力信号がHレベルであることを記憶すべく排出1H
レベルフラグを“1"に設定して(ステップS4424)本ル
ーチンを終了する。
その後、排出センサ1の出力信号がHレベルである限
り、前記ステップS4402,S4404,S4406,S4408,S4414が繰
返し実行されることにより、このとき、排出センサ1立
上フラグは“1"、排出センサ1立下フラグは“0"に保持
される。
一方、排出センサ1の出力信号がLレベルからHレベ
ルに立上がった直後のループにおいて、該出力信号がL
レベルに立下がってしまった場合(前回ループでステッ
プS4414が実行されて排出1立上変化フラグが“1"とな
り、且つ今回ループの出力信号がLレベルの場合)に
は、ステップS4402の判別結果が“No"、ステップS4432
の判別結果が“No"、ステップS4434の判別結果が“Yes"
と云う具合に判定され、ステップS4452にて前回ループ
から今回ループにかけて出力信号が立下がったことを記
憶すべく排出1立下変化フラグを“1"に設定すると共
に、ステップS4454にて前回ループ時に“1"に設定され
た排出1立上変化フラグを“0"にリセットして本ルーチ
を終了する。
以上のように、排出センサ1の出力信号が立上がった
後Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処
理が2回行なわれる間)検知されない限り、排出センサ
1立上フラグを“1"に設定する(排出センサ1内に賞品
球があることを示す)処理は行なわれないようになって
おり、排出センサ1の出力信号にノイズが発生した場合
等に誤って排出1立上フラグが“1"に設定されないよう
になっている。
以上のルーチンを実行することによって、排出センサ
1の出力信号が立ち上がった後、所定期間以上(少なく
とも割込処理が2回行なわれる間)その状態が維持され
たときにのみ排出センサ1立上フラグが“1"に設定さ
れ、従って該立上フラグは賞品球が排出センサ1内に達
したことを示すようになる。反対に排出センサ1の出力
信号が立ち下がった後、所定期間以上(少なくとも割込
処理が2回行なわれる間)その状態が維持されたときに
のみ排出センサ1立下フラグが“1"に設定され、従って
該立下フラグは賞品球が排出センサ1内より脱したこと
を示すようになる。この排出センサ1立上フラグ及び排
出センサ1立下フラグは、バックグラウンド処理(メイ
ンルーチン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理
(後述の第38図、第39図)更には排出1流速測定処理
(第40図)にて用いられる。
第19図は割込処理(第17図)の前記ステップS46にて
行なわれる排出センサ2の入力処理ルーチンのフローチ
ャートである。本フローは上述した前述センサ1の入力
処理ルーチンと同一の手順にて行なわれるものである。
尚、本フローでは、上述の排出センサ1の入力処理と同
様、該センサ2の出力信号がLレベルからHレベルに立
上がったとき排出センサ2立上フラグを“1"に設定して
賞品球が該センサ内に達したことを記憶し、一方、Hレ
ベルからLレベルに立下がったとき排出センサ2立下フ
ラグを“1"に設定して賞品球が該センサ内より脱したこ
とを記憶するようにしている。
具体的には、本ルーチンが開始されると、先ずステッ
プS4602にて該センサ2の出力信号がHレベル(排出セ
ンサ2出力=“1")であるか否かが判別される。今仮り
に賞品球の排出が行われず1つの賞品球がセンサ2内に
留まっている状態を考える。このときステップS4602の
判別結果は“Yes"となってステップS4604以降が実行さ
れる。
ステップS4604では排出2立上変化フラグが“1"であ
るか否かが、ステップS4606では排出2立下変化フラグ
が“1"であるか否かが、ステップS4608では排出2Lレベ
ルフラグが“1"であるか否かが、次いでステップS4610
では排出2Hレベルフラグが“1"であるか否かが夫々判別
される。
ところでMPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"
に設定されているため、ステップS4604〜S4610の判別結
果はすべて“No"となり、ステップS4612にて、今回ルー
プで排出センサ2の出力信号がHレベルであったことを
記憶すべく排出2Hレベルフラグを“1"に設定して本ルー
チンを終了する。
以後のループでは排出2Hレベルフラグが“1"に設定さ
れているので、排出センサ2の出力信号がHレベルの状
態を保持する限りステップS4602,S4604,S4606,S4608,S4
610が繰返し実行されることになる。
その後、賞品球の排出が開始され、それまでセンサ2
内に留まっていた賞品球が排出センサ2内より外側に移
動してセンサ2内より脱すると、排出センサ2の出力信
号がLレベルに立下り、前記ステップS4602の判別結果
が“No"となってステップS4632以降が実行される。
ステップS4632以降の処理が最初に行なわれるときに
は、前記排出2Hレベルフラグは“1"、それ以外のフラグ
はすべて“0"であるため、該ステップS4632の判別(排
出2立下変化フラグが“1"であるか)、次のステップS4
634の判別(排出2立上変化フラグが“1"であるか)の
結果が共に“No"、続くステップS4636(排出2Hレベルフ
ラグが“1"であるか)の判別の結果が“Yes"となってス
テップS4638,S4640が実行される。
ステップS4638では、前回ループから今回ループにか
けて排出センサ2の出力信号がHレベルからLレベルに
変化した(立下がった)ことを記憶すべく、排出2立下
変化フラグを“1"に設定し、続くステップS4640では、
この時点まで“1"に設定されていた排出2Hレベルフラグ
をリセット(“0"に設定)し、本ルーチンを終了する。
更に次のループで引き続き排出センサ2の出力信号が
Lレベルのときには、前回ループのステップS4638で排
出2立下変化フラグが“1"に設定されているので、前記
ステップS4632の判別結果が“Yes"に転じる。そして、
続くステップS4642〜S4648で、賞品球が排出センサ2内
より脱したことを記憶すべく排出センサ2立下フラグを
“1"に設定(ステップS4642)すると共に、その値が
“1"のときセンサ2内に賞品があることを示す排出セン
サ2立上フラグ(初期化後始めて本ステップが実行され
るときは“0"に設定されている)を“0"にリセットし
(ステップS4644)、続いて前記排出2立下変化フラグ
を“0"にリセットする(ステップS4646)と共に、今回
ループでの排出センサ2の出力信号がLレベルであるこ
とを記憶すべく排出2Hレベルフラグを“1"に設定して
(ステップS4648)本ルーチンを終了する。
次回以降のループでも、排出センサ2の出力信号がL
レベルであると、排出2立下変化フラグ、排出2立上変
化フラグ、排出2Hレベルフラグは全て“0"、排出2Lレベ
ルフラグが“1"となっているので、前記ステップS4602,
S4632,S4634,S4636及びステップS4650(排出2Lレベルフ
ラグが“1"でいるか否かの判別)が繰返し実行され(こ
のとき該ステップS4650の判別結果は“Yes"となる)、
このとき排出センサ2立下フラグは“1"、排出センサ2
立上フラグは“0"に保持される。
一方、排出センサ2の出力信号がHレベルからLレベ
ルに立下がった直後のループにおいて、当該出力信号が
再びHレベルに立上がってしまった場合(前回ループで
ステップS4638が実行されて排出2立下変化フラグが
“1"となり、且つ今回ループでセンサ出力がHレベルに
立上がった場合)には、ステップS4602の判別結果が“Y
es"に転じ、更にステップS4604の判別結果が“No"、ス
テップS4606の判別結果が“Yes"と云う具合に判定さ
れ、ステップS4628にて前回ループから今回ループにか
けて出力信号が立上がったことを記憶すべく排出2立上
変化フラグを“1"に設定すると共に、ステップS4630に
て前回ループ時に“1"に設定した排出2立下変化フラグ
を“0"にリセットして本ルーチンを終了する。
この結果、排出センサ2の出力信号が立下がった後L
レベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処理が
2回行なわれる間)検知されない限り、排出センサ2立
下フラグを“1"に設定する(賞品球がセンサ2内より脱
したことを示す)処理は行なわれないようになってお
り、排出センサ2の出力信号にノイズが発生し瞬間的に
信号が立下った場合等誤って排出センサ2立下フラグが
“1"に設定されないようになっている。
次に、先の賞品球がセンサ2内より脱した後、次の賞
品球がセンサ2内に達した場合を考える。
このとき、ステップS4602の判別(該センサ2の出力
信号がLレベルであるか否かの判別)は“Yes"となり前
記ステップS4604の判別(排出2立上変化フラグが“1"
か)が行なわれ、この場合判別結果は“No"となり、ス
テップS4606にて排出2立下変化フラグが“1"であるか
否かの判別が行われる。このとき該ステップS4606の判
別結果も“No"(前記ステップS4646にて“0"に設定され
る)となってステップS4608に進み、排出2Lレベルフラ
グが“1"であるか否かの判別が行なわれる。
この時点では排出2Lレベルフラグは前記ステップS464
8にて“1"に設定されているのでステップS4608の判別結
果は“Yes"となり、ステップS4614に進んで、前回ルー
プから今回ループにかけて排出センサ2の出力信号がL
レベルからHレベルに変化した(立上った)ことを記憶
すべく、排出2立上変化フラグを“1"に設定し、続くス
テップS4616で、この時点まで“1"に設定されていた排
出2Lレベルフラグをリセット(“0"に設定)して、本ル
ーチンを終了する。
更に次のループで引き続き排出センサ2の出力信号が
Hレベルのときには、前回ループのステップS4614で排
出2立上変化フラグが“1"に設定されているので、前記
ステップS4604の判別結果が“Yes"に転じる。そして、
続くステップS4618〜S4624で、排出センサ2内に賞品球
あることを記憶すべく排出センサ2立上フラグを“1"に
設定(ステップS4618)すると共に、その値が“1"のと
きセンサ内より賞品球が脱したことを示す排出センサ2
立下フラグを“0"にリセットし(ステップS4620)、続
いて前記排出2立上変化フラグを“0"にリセットする
(ステップS4622)と共に、今回ループでの排出センサ
2の出力信号がHレベルであることを記憶すべく排出2H
レベル2フラグを“1"に設定して(ステップS4624)本
ルーチンを終了する。
その後、排出センサ2の出力信号がHレベルである限
り、前記ステップS4602,S4604,S4606,S4608,S4610が繰
返し実行されることになり、このとき、排出センサ2立
上フラグは“1"、排出センサ2立下フラグが“0"に保持
される。
一方、排出センサ2の出力信号がLレベルからHレベ
ルに立上がった直後のループにおいて、該出力信号がL
レベルに立下がってしまった場合(前回ループでステッ
プS4614が実行されて排出2立上変化フラグが“1"とな
り、且つ今回ループの出力信号がLレベルの場合)に
は、ステップS4602の判別結果が“No"、ステップS4632
の判別結果が“No"、ステップS4634の判別結果が“Yes"
と云う具合に判定され、ステップS4652にて前回ループ
から今回ループにかけて出力信号が立下がったことを記
憶すべく排出2立下変化フラグを“1"に設定すると共
に、ステップS4654にて前回ループ時に“1"に設定され
た排出2立上変化フラグを“0"にリセットして本ルーチ
ンを終了する。
以上のように、排出センサ2の出力信号が立上がった
後Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処
理が2回行なわれる間)検知されない限り、排出センサ
2立上フラグを“1"に設定する(排出センサ2内に賞品
球があることを示す)処理は行なわれないようになって
おり、排出センサ2の出力信号にノイズが発生した場合
等に誤って排出2立上フラグが“1"に設定されないよう
になっている。
以上のルーチンを実行することによって、排出センサ
2の出力信号が立ち上がった後、所定期間以上(少なく
とも割込処理が2回行なわれる間)その状態が維持され
たときにのみ排出センサ2立上フラグが“1"に設定さ
れ、従って該立上フラグは賞品球が排出センサ2内に達
したことを示すようになる。反対に排出センサ2の出力
信号が立ち下がった後、所定期間以上(少なくとも割込
処理が2回行なわれる間)その状態が維持されたときに
のみ排出センサ2立下フラグが“1"に設定され、従っ
て、該立下フラグは賞品球が排出センサ2内より脱した
ことを示すようになる。この排出センサ2立上フラグ及
び排出センサ2立下フラグは、バックグランド処理(メ
インルーチン)の中の交互排出処理、又は併用排出処理
(後述の第38図、第39図)更には排出2流速測定処理
(第41図)にて用いられる。
第20図は、割込処理のステップS48にて行なわれるセ
ーフセンサの入力処理ルーチンのフローチャートであ
る。
セーフセンサは、前述したように、該センサ内にセー
フ球が存在しているときその出力信号がHレベルとな
り、セーフ球が流出して一時的に又は継続してセンサ内
に存在しなくなったときその出力信号がLレベルとなる
ように構成されている。従って本フローでは該出力信号
がLレベルからHレベルに立ち上がったときにセーフ球
が該センサ内に達したと判断するようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS4802にて
セーフ変化フラグが“1"であるか否かが、続くステップ
S4804にてセーフLレベルフラグが“1"であるか否かが
判別される。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600に電源が投入された直後、メインルー
チン(図13図)のステップS4にて“0"に設定される。
従って本割込処理が開始された直後には、セーフセン
サの出力信号レベルに拘らずステップS4802,S4804の判
別結果が共に“No"となって、先ずステップS4806にて今
回ループで出力信号がLレベル(セーフセンサ出力=
“0")であるか否かの判別が実行される。
今仮りに、セーフセンサ内に遊技球(セーフ球)がな
い状態から遊技球が入賞してセンサ内を通過した場合を
考える。
セーフ球がセンサ内にない状態では該センサの出力信
号はLレベルのままであり、従って前記ステップS4806
の判別結果が“Yes"となり、ステップS4808でセーフL
レベルフラグを“1"に設定した後本ルーチンを終了す
る。
次回ループでは、前回ループの前記ステップS4808の
処理によりセーフLレベルフラグが“1"に設定されてい
るのでステップS4804の判別結果が“Yes"に転じ、ステ
ップS4810に進んで、今回ループでのセーフセンサの出
力信号がHレベル(セーフセンサ出力=“1")であるか
否かが判別される。この判別結果が“No"、即ち、前回
ループに続いて今回ループでも出力信号がLレベルのと
きには、続くステップ4812,ステップS4814をスキップし
て本ルーチンを終了する。従って出力信号がLレベルで
ある限り(セーフセンサ内にセーフ球が達しない限り)
ステップS4802,S4804,S4810が繰返し行なわれることと
なる。
セーフ球がセーフセンサ内に達し該センサの出力信号
がLレベルからHレベルに立ち上ると、前記ステップS4
810の判別結果が“Yes"となり、出力信号が立上ったこ
とを記憶すべく、セーフ変化フラグを“1"に設定する
(ステップS4812)と共に、今回ループでの出力信号が
もはやLレベルでないことを記憶すべく前記セーフ球L
レベルフラグを“0"にリセットして本ルーチンを終了す
る。
セーフセンサの出力信号が立ち上がった直後のループ
では、前記ステップS4802の判別(セーフ変化フラグが
“1"であるか否か)が行なわれる。このとき判別結果は
“Yes"に転じるのでステップS4816に進みセーフセンサ
の出力信号が今回ループで依然Hレベルであるか否かが
判別される。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、前回ループにて
セーフセンサの出力信号が立上り、且つ今回ループでも
引き続きHレベルが維持されているときには、セーフ球
が該セーフセンサ内に達したとの判断がなされ、ステッ
プS4818にて前記セーフ球変化フラグをリセット(“0"
に設定)すると共に前述のメインルーチン(第13図)、
後述の排出処理(第37図)等にてセーフ球の排出残数を
示すパラメータとして用いられる「セーフ記憶値」を1
だけ加算して(ステップS4820)本ルーチンを終了す
る。
次回以降のループにて、出力信号が依然Hレベルを維
持する場合には、前記ステップS4802,S4804,S4806が繰
返し行なわれることとなる。
一方、前記ステップS4816の判別結果が“No"のとき、
即ち出力信号が立ち上がった直後のループで再び出力信
号が立ち下がったときには、これら出力信号の変化はセ
ーフ球の通過による変化ではない(ノイズ信号の発生
等)と判断し、今回ループでの出力信号がLレベルであ
ることを記憶すべくセーフLレベルフラグを“1"に設定
して(ステップS4822)本ルーチンを終了する。
以上のルーチンを実行することによって、セーフセン
サの出力信号が立ち上がった後、所定期間以上(少なく
とも割込処理が2回行なわれる間)その状態が維持され
たときにのみセーフ記憶値の加算が行なわれることとな
る。
第21図は、第17図に示す割込処理のステップS50にて
え行なわれる補給センサ211の入力処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
前述したように補給センサ211は、貯留タンク201内の
遊技球(予備球)の不足状態を検知するものであり、貯
留された予備球が該タンク201内の補給センサ211の設置
位置まで溜っているときにLレベル、そうでないときに
Hレベルの信号を出力するように構成されている。
今仮りに、タンク201内のセンサ設置位置まで予備球
が充填されていない状態(不足状態)を考える。
この状態で賞球排出制御装置600に電源が投入され、
該ルーチンが開始されると、先ず、ステップS5002にて
該センサ211の出力信号がHレベル(補給センサ出力=
“1")であるか否かが判別される。この場合、判別結果
は“Yes"となってステップS5004に進む。
ところでMPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"
に設定されているため、ステップS5004〜5010の判別結
果はすべて“No"となり、ステップS5012にて、今回ルー
プで補給センサの出力信号がHレベルであったことを記
憶すべく補給Hレベルフラグを“1"に設定して本ルーチ
ンを終了する。以後のループでは補給Hレベルフラグが
“1"に設定されているので、出力信号がHレベルの状態
が継続する限りステップS5002,S5004,S5006,S5008,S501
0が繰返し実行されることになる。
その後、遊技球(予備球)の補給によって貯留タンク
201内の補給センサ211の設置位置にまで予備球が充填さ
れると、補給センサ211の出力信号がLレベルに転じ、
前記ステップS502の判別結果が“No"となってステップS
5030以降に進む。
ステップS5030が最初に行なわれるときには、前記補
給Hレベルフラグは“1"、それ以外のフラグはすべて
“0"であるため、該ステップS5030、次のステップS5032
の半別結果が共に“No"、続くステップS5034が“Yes"と
なってステップS5036,S5038が実行される。
ステップS5036では、前回ループから今回ループにか
けて補給センサ211の出力信号がHレベルからLレベル
に変化した(立下がった)ことを記憶すべく、補給立下
変化フラグを“1"に設定し、続くステップS5038では、
前回ループで“1"に設定された補給Hレベルフラグをリ
セット(“0"に設定)し、本ルーチンを終了する。
次回ループで引き続き補給センサ211の出力信号がL
レベルのときには、前回ループのステップS5036で補給
立下変化フラグが“1"に設定されているので、ステップ
S5030の判別結果が“Yes"に転じる。そして、続くステ
ップS5040〜S5046で、貯留タンク201内の補給センサ211
設置位置まで予備球が充填されていることを特徴とすべ
く補給センサ立下フラグを“1"に設定(ステップS504
0)すると共に、その値が“1"のときセンサ211の設置位
置に賞品球が無いことを示す補給センサ立上フラグ(初
期化後始めて本ステップが実行されるときは“0"に設定
されている)を“0"に設定し(ステップS5042)、続い
て前記補給立下変化フラグを“0"にリセットする(ステ
ップS5044)と共に、今回ループでの補給センサ211の出
力信号がLレベルであることを記憶すべく補給Lレベル
フラグを“1"に設定して(ステップS5046)本ルーチン
を終了する。
その後、補給センサ211の出力信号がLレベルである
限り、前記ステップS5002,S5030,S5032,S5034,S5048が
繰返し実行されることになり、このとき、補給センサ立
下フラグは“1"、補給センサ立上フラグは“0"に保持さ
れる。
一方、補給センサ211の出力信号がHレベルからLレ
ベルに立ち下がった直後のループにおいて、当該出力信
号がHレベルに立上がってしまった場合(前回ループで
ステップS5036が実行されて補給立下変化フラグが“1"
となり、且つ今回ループでセンサ出力がHレベルの場
合)には、ステップS5002の判別結果が“Yes"ステップS
5004の判別結果が“No"、ステップS5006の判別結果が
“Yes"と云う具合に判定され、ステップS5028にて前回
ループから今回ループにかけて出力信号が立上がったこ
とを記憶すべく補給立上変化フラグを“1"に設定すると
共に、ステップS5029にて前回ループ時に“1"に設定し
た補給立下変化フラグを“0"に戻して本ルーチンを終了
する。
この結果、補給センサ211の出力信号が立下がった後
Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処理
が2回行なわれる間)検知されない限り、補給センサ立
下フラグを“1"に設定する(貯留タンク201内のセンサ2
11設定位置まで予備球が充填されていることを示す)処
理は行なわれないようになっており、補給センサの出力
信号にノイズが発生した場合等に対処できるようになっ
ている。
次に貯留タンク201内のセンサ211設置位置まで予備球
が充填されている状態で賞球排出制御装置600に電源が
投入され、本ルーチンが開始される場合を考える。
先ず、ステップS5002では該センサ211の出力信号がH
レベル(補給センサ出力=“1")であるか否かが判別さ
れるが、この場合、判別結果は“No"となりステップS50
30に進む。
MPU620の初期化直後はすべてのフラグが“0"に設定さ
れているため、ステップS5030,S5032,S5034,S5048の判
別結果はすべて“No"となり、ステップS5054にて、今回
ループで補給センサの出力信号がLレベルであったこと
を記憶すべく補給Lレベルフラグを“1"に設定して、本
ルーチンを終了する。
以後のループでは補給Lレベルフラグが“1"に設定さ
れているので出力信号がLレベルの状態が継続する限り
ステップS5002,S5030,S5032,S5034,S5048が繰返し実行
されることになる。
その後、賞品球の排出によってタンク201内の予備補
給センサ211の設置位置に満たなくなると、補給センサ2
11の出力信号がHレベルとなり、前記ステップS5002の
判別結果が“Yes"となってステップS5004以降に進む。
ステップS5004が最初に行なわれるときには、前記補
給レベルフラグは“1"、それ以外のフラグはすべて“0"
であるため、ステップS5004、次のステップS5006の判別
結果が共に“No"、続くステップS5008が“Yes"となって
ステップS5014が実行される。
このステップS5014では、前回ループから今回ループ
にかけて補給センサ211の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した(立上った)ことを記憶すべく、補給立
上変化フラグを“1"に設定し、続くステップS5016で
は、前回ループまでに前述のステップS5054で“1"に設
定されていた補給Lレベルフラグをリセット(“0"に設
定)し、本ルーチンを終了する。
次回ループで引き続き補給センサ211の出力信号がH
レベルのときには、前回ループのステップS5014で補給
立上変化フラグが“1"に設定されているので前記ステッ
プS5002の判別を行なった後前記ステップS5004の判別結
果が“Yes"に転じる。そして、続くステップS5018〜S50
24で、補給センサ211によって貯留タンク201内の補給セ
ンサ211設置位置に賞品球がなくなったことを記憶すべ
く補給センサ立上フラグを“1"に設定(ステップS501
8)すると共に、その値が“1"のとき貯留タンク201内の
センサ設置位置に賞品球があることを示す補給センサ立
下フラグ(初期化初めて本ステップが実行されるときは
“0"に設定されている)を“0"に設定し(ステップS502
0)、続いて前記補給立上変化フラグを“0"にリセット
する(ステップS5022)と共に、今回ループでの補給セ
ンサ211の出力信号がHレベルであることを記憶すべく
補給Hレベルフラグを“1"に設定して(ステップS502
4)本ルーチンを終了する。
その後、補給センサ211の出力信号がHレベルである
限り、前記ステップS5002,S5004,S5006,S5008,S5010が
繰返し実行されることになり、このとき、補給センサ立
上フラグは“1"、補給センサ立下フラグは“0"に保持さ
れる。
一方、補給センサ211の出力信号がLレベルからHレ
ベルに立上がった直後のループにおいて、該出力信号が
Lレベルに立下がってしまった場合(前回ループでステ
ップS5014が実行されて補給立上変化フラグが“1"とな
り、且つ今回ループがLレベルの場合)には、ステップ
S5002の判別結果が“No"、ステップS5030の判別結果が
“No"、ステップS5032の判別結果が“Yes"と云う具合に
判定され、ステップS5050にて前回ループから今回ルー
プにかけて出力信号が立下がったことを記憶すべく補給
立下変化フラグを“1"に設定すると共に、ステップS505
2にて前回ループ時に“1"に設定した補給立上変化フラ
グを“0"に戻して本ルーチンを終了する。
以上のように、補給センサ221の出力信号が立上がっ
た後Hレベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込
処理が2回行なわれる間)検知されない限り、補給セン
サ立上フラグを“1"に設定する(貯留タンク201内のセ
ンサ211設定位置に賞品球が無くなったことを示す)処
理は行なわれないようになっており、補給センサの出力
信号にノイズが発生した場合等に対処できるようによう
になっている。
このようにして“0"又は“1"に設定される補給センサ
立上フラグ及び補給センサ立下フラグはメインルーチン
(第13図)のステップS24で実行される前述の補給処理
(第15図)にて用いられる。
第22図は割込処理(第17図)のステップS52にて行な
われる半端センサ221の入力処理のルーチンを示すフロ
ーチャートである。
半端センサは、後述の排出開始処理(第34図)にて用
いられる半端センサ球有フラグを設定するための信号を
出力するもので、誘導樋202内に賞品球が十分貯留され
ているときに(予備球が2回分の賞球排出個数以上に貯
留されているときに)その出力信号がHレベル、上記個
数に満たす半端状態となっているときにLレベルとなる
ように構成されている。
このルーチンが開始されると、先ずステップS5200で
半端センサの出力がHレベル(半端センサ出力=“1")
であるか否かが判別される。
今仮りに誘導樋202の半端センサ設置位置まで予備球
が貯留されていない状態から、予備球が補給されて上記
設置位置に達した場合を考える。
予備球が上記設置位置に達していない状態ではステッ
プS5200の判別結果は“No"となる。このとき判別フラグ
はすべて“0"にリセットされている(第13図のステップ
S4)ので、続くステップS5202の判別(半端センサ無球
フラグが“1"か)、及びステップS5204の判別(半端球
無監視フラグが“1"か)の結果は共に“No"となり、半
端球無監視フラグを“1"に設定し(ステップS5206)、
半端球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS520
8)、更に半端球無タイマを所定値(2sec)にセットし
て(ステップS5210)本ルーチンを終了する。
ここで半端球無監視フラグは予備球が上記設置位置に
達していない状態が検知されたか否かを判断(ステップ
S5204)するために用いられるフラグであり、一方半端
球有監視フラグは、予備球が上記設置位置まで溜ってい
る状態が2回続けて検知されたか否かを判断(ステップ
S5220)するために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、予備球が上記設置位置まで溜
っていないと、前記ステップS5200,S5202の判別結果が
共に“No"、続く前記ステップS5204の判別結果が“Yes"
となってステップS5212が実行される。
このステップS5212では更に、前記球無タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、予備球が上記設置位置まで
に溜っていないと初めて判別された後(前述のステップ
S5106〜S5210実行後)所定時間(2sec)経過したか否か
が判別され、判別結果が“No"のときには、続くステッ
プS5214,S5216をスキップして本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS5211の判別結果が“Yes"のときに
は、ステップS5214にて、予備球が誘導樋202のセンサ設
置位置まで溜っていないことを示すべく半端センサ球無
フラグを“1"に設定すると共に、次のステップS5216に
て、半端センサ球有フラグ(このステップが初期化後初
めて行なわれるときには初期値“0"に設定されている)
をリセット(“0"に設定)して本ルーチンを終了する。
以後のループで、予備球が上記設置位置まで滞らない
限り、ステップS5200の判別結果が“No"、ステップS520
2の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが繰
返し実行される。
この状態から貯留タンク201への遊技球の供給によっ
て予備球が誘導樋202の半端センサ221の設置位置まで溜
るとステップS5200の判別結果が“Yes"となる。続くス
テップS5218で“1"であるか否かの判別がなされる半端
センサ球有フラグはこの時点で未だ初期値“0"に設定さ
れているのでこの判別結果は“No"となり、続くステッ
プS5220の判別(半端球有監視フラグが“1"か)の結果
も、前述のステップS5208の実行により“No"となり、ス
テップS5222に進む。
ステップS5222では半端球有監視フラグを“1"に設定
すると共にステップS5224で、前記半端球無監視フラグ
を“0"に設定し、更に半端球有タイマを所定値(2sec)
にセットして(ステップS5226)本ルーチンを終了す
る。
次のループで引き続き、予備球が半端センサの設置位
置まで溜っていると、前記ステップS5200の判別結果が
“Yes"、ステップS5218の判別結果が“No"、続く前記ス
テップS5220の判別結果が“Yes"(前回ループのステッ
プS5222で“1"に設定される)となってステップS5228が
実行される。
このステップS5228では更に、前記球有タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、予備球が上記設置位置まで
溜っていると初めて判別された後(前述のステップS522
2〜S5226実行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判
別され、判別結果が“No"のときには、続くステップS52
30,S5232をスキップして本ルーチンを終了する。一方、
判別結果が“Yes"のとき、即ち予備球がセンサ問付位置
まで溜った後前記所定時間が経過したときには、ステッ
プS5230にて、予備球が半端センサ221の設定位置まで溜
っていることを示すべく半端センサ球有フラグを“1"に
設定すると共に、次のステップS5232にて、半端センサ
球無フラグをリセット(“0"に設定)して本ルーチンを
終了する。
以後のループで、誘導樋202内の半端センサ設置位置
まで予備球が貯留されている限り、ステップS5200の判
別結果が“Yes"、ステップS5218の判別結果が“Yes"と
なって、これらのステップが繰返し実行される。
以上のように、本入力処理では、半端センサ221の出
力信号がLレベルからHレベル(又はHレベルからLレ
ベル)に変化した直後のループでは該LレベルからHレ
ベルの変化(又はHレベルからLレベルの変化)を記憶
する(監視フラグを“1"とする)だけに止めておき、次
回ループでも依然Hレベル(又はLレベル)であって且
つ上記変化した時点より所定時間(2sec)が経過した後
に初めて本ルーチンの最終出力値である半端センサ球有
フラグを“1"(又は半端センサ球無フラグを“1")に変
更するようにしている。このような制御手順を採用する
ことによって、ノイズ発生等により半端センサの出力信
号レベルが瞬間的に変化した場合であっても直ちにその
変化を正規の変化と判断することがなく、当該ノイズ発
生等による御作動を防止することができるようになって
いる。
第23図は、第17図の割込処理のステップS54にて行な
われる球抜センサ719の入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
球抜センサ719は、前述したように、遊技店の係員が
球抜処理を開始するための操作、即ち、パチンコ遊技機
10前面に設けられた操作用孔261(第1図)に球抜き棒
(図示省略)を挿入する操作が為されたことを検知する
ためのもので、球抜き棒の挿入を検知したとき該センサ
719の出力信号はHレベルとなり、検知していないとき
には出力信号がLレベルに保持されるように構成されて
いる。
ところで、本フローでは該センサ719からの出力信号
がLレベルからHレベルに変化したとき、後述する球抜
フラグを“1"に設定して、遊技店の係員による球抜処理
が行われたと判断するようになっている。そして、賞球
排出制御装置は、該“1"に設定された球抜フラグによっ
て後述の球抜処理(第43図)を開始するようになってい
る(メインルーチン(第13図)のステップS16)。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS5300にて
前述した処理NOが“0"であるか否かが判別される。メイ
ンルーチン(第13図)にて、第34図,第37図に示す排出
開始処理/排出処理が行われているとき等処理NOが“0"
に設定されていないときには(このとき上記ステップS5
300の判別結果は“No")ステップS5303以降に進むこと
なく、球抜センサ変化フラグを“0"に設定し(ステップ
S5301)、球抜センサLレベルフラグを“0"に設定して
(ステップS5302)、本ルーチンを終了する。ここで球
抜センサ変化フラグは、今回ループでセンサ719の出力
信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に変化し
た(このとき“1"に設定される)ことを記憶するための
フラグであり、球抜センサLレベルフラグは今回ループ
でセンサの出力信号がローレベル(L)であったことを
記憶するためのフラグである。
上述のステップS5300の判別を行なうことによって、
遊技店の係員が球抜操作を行った場合であっても、賞品
球の排出処理等の実行時には後述の球抜処理(第43図)
が禁止されるようになる。
今仮りに、賞品球の排出処理等が行われていない場合
(処理NO=“0")で、遊技機10の操作用孔に球抜き棒が
差し込まれていない状態から、遊技店の係員によって球
抜き棒が差し込まれた状態に変化する場合を考える。
賞品球の排出処理が行われていないときには前記ステ
ップS5300の判別結果は“Yes"となり、続くステップS53
03にて球抜センサ変化フラグが“1"であるか否かが、さ
らにステップS5304にて球抜センサLレベルフラグが
“1"であるか否かが判別される。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後メインルー
チン(第13図のステップS4)にて“0"に設定され、又、
初期化が行われた御であっても処理NOが“0"以外のとき
に前記ステップステップ5301,S5302にて“0"に設定され
るので、前記ステップS5303,S5304の判定結果は共に“N
o"となりステップS5306で球抜センサの出力信号がLレ
ベル(球抜センサ出力=“0")であるか否かが判別され
る。操作用孔261に球抜き棒が差し込まれていない状態
では該センサ719の出力信号はLレベルのまであり、従
って該ステップS5306の半別結果は“Yes"となり、ステ
ップS5308に進んで球抜センサLレベルフラグを“1"に
設定して本ルーチンを終了する。
その後のループで依然前記球抜センサの出力信号がL
レベルを保持しているときには、球抜センサLレベルフ
ラグが“1"に設定されているので、前記ステップS5304
の判別結果が“Yes"となり続くステップS5310にて今回
ループでの球抜センサの出力信号がHレベル(球抜セン
サ)出力=“1")であるか否かが判別される。このとき
(球抜センサの出力信号がLレベルを保持)該判別結果
は“No"となって、そのまま本ルーチンを終了する。従
って、球抜センサの出力信号がLレベルを保持する限
り、ステップS5300,S5303,S5304,S5310が繰返し実行さ
れることとなる。
この状態から操作用孔261に球抜き棒が挿入され球抜
センサの出力信号がLレベルからHレベルに変化する
と、前記ステップS5310の判別結果が“Yes"となり、続
くステップS5312にて今回ループで球抜センサ719の出力
信号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべ
く、球抜センサ変化フラグを“1"に設定し、次いでステ
ップS5314にて球抜センサLレベルフラグを“0"にリセ
ットして、本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの直前ステップS5312の実
行により球抜センサ変化フラグが“1"に設定されたので
ステップS5303の判別結果が“Yes"となり、ステップS53
16に進んで、今回ループでの球抜センサの出力信号がH
レベル(球抜センサ出力=“1")であるか否かが判別さ
れる。この判別結果が“Yes"即ち、前回ループに続いて
今回ループでも出力信号がHレベルのときには、続くス
テップS5318にて球抜フラグを“1"に設定し、更にステ
ップS5320にて前記球抜センサ変化フラグを“0"にリセ
ットして本ルーチンを終了する。
その後のループで球抜センサの出力信号が依然Hレベ
ルのときにはステップS5303の判別結果が“No"に転じ
(球抜センサ変化フラグは“0"にリセットされてい
る)、次いでステップS5304,ステップS5306の判別結果
は共に“No"となって、以後ステップS5303,S5304,S5306
を繰返して実行することとなる。
一方、球抜センサの出力信号がLレベルからHレベル
に変化した直後(前記ステップS5312,ステップS5314が
実行された直後)のループで、球抜センサの出力信号が
再びLレベルに変化したときには、前記ステップS5316
の判別結果が“No"となり前記ステップS5318(球抜フラ
グ=“1")を実行することなく、ステップS5322にて球
抜センサLレベルフラグを“1"に設定した後前記ステッ
プS5320を実行して、本ルーチンを終了する。
このように球抜センサの出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化したときに、少なくとも2回の処理ループが
実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保持し
たときにのみ、球抜フラグを“1"に設定するようにして
いるのでノイズ等が発生した場合に球抜フラグが誤って
“1"に設定されることがない。
第24図は割込処理(第17図)のステップS56にて行な
われるオーバーフロー検出機770の入力処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
オーバーフロー検出機770は、割込処理のステップS58
にて行なわれる発射モータ制御処理(第25図)、排出開
始処理(第34図)等にて用いられるオーバーフロー球無
フラグの値を決定するための信号を出力するためのもの
で、賞球排出樋751内の賞品球が一定レベル以上に溜っ
た状態のときにその出力信号がHレベル、一定レベル以
下のときにLレベルとなるように構成されている。
このルーチンが開始されると、先ずステップS5400で
検出器の出力がHレベル(オーバーフロー出力=“1")
であるか否かが判別される。
今仮りに球導出樋750内のオーバーフロー検出器の設
置位置に賞品球が達していない状態から、賞品球が排出
された球導出樋750内の検出器770の位置に達した状態に
変化した場合を考える。
賞品球が検出器の位置に達していない状態ではステッ
プS5400の判別結果が“No"となる。本ルーチン開始初期
には判別フラグではすべて“0"にリセットされている
(第13図のステップS4)ので、続くステップS5402の判
別(オーバーフロー球無フラグが“1"か)、及びステッ
プS5404の判別(オーバーフロー球無監視フラグが“1"
か)の結果は共に“No"となり、オーバーフロー球無監
視フラグを“1"に設定し(ステップS5406)、オーバー
フロー球有監視フラグを“0"に設定し(ステップS540
8)、更にオーバーフロー球無タイマを所定値(2sec)
にセットして(ステップS5410)本ルーチンを終了す
る。
ここでオーバーフロー球無監視フラグは検出器の位置
に賞品球が達していない状態が2回以上続けて検知され
たか否かを判断(ステップS5404の制御)するために用
いられるフラグであり、一方、オーバーフロー球有監視
フラグは、検出器の位置に賞品球が達した状態が2回以
上続けて検知されたか否かを判断(ステップS5420の判
断)するために用いられるフラグである。
次のループで引き続き、賞品球が上記位置に達してい
ないと、前記ステップS5400,S5402の判別結果が共に“N
o"、続く前記ステップS5404の判別結果画“Yes"となっ
てステップS5412が実行される。
このステップS5412では、前記球無タイマがタイムア
ップしたか否か、即ち、検出器の取付位置に賞品球が達
していないと初めて判別された後(前述のステップS540
6〜S5410実行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判
別され、判別結果が“No"のときには、続くステップS54
14,S5416をスキップして本ルーチンを終了する。一方、
判別結果が“Yes"のときには、ステップS5414にて、賞
品球が検出器の位置に達していないことを示すべくオー
バーフロー球無フラグを“1"に設定すると共につぎのス
テップS5416にて、オーバーフロー球有フラグ(このス
テップが初期化後初めて行なわれるときには初期値“0"
に設定されている)をリセット(“0"に設定)して本ル
ーチンを終了する。
以後のループで、検出器の位置に賞品球が達していな
い限り、ステップS5400の判別結果が“No"、ステップS5
402の判別結果が“Yes"となって、これらのステップが
繰返し実行される。
次にこの状態から排出された賞品球が溜ってて検出器
770の位置まで達した場合を考える。このときステップS
5400の判別結果が“Yes"となり、続くステップS5418で
はオーバーフロー球有フラグが“1"であるか否かが判別
される。このオーバーフロー球有フラグは前回ループま
でに“0"に設定されているので(前記ステップS5416)
この判別結果は“No"となる。続くステップS5420ではオ
ーバーフロー球有監視フラグが“1"かの結果が行なわれ
るが、このオーバーフロー球有監視フラグも前回ループ
までに“0"に設定(前記ステップS5408)されているの
でこの判別結果は“No"となり、オーバーフロー球有監
視フラグを“1"に設定すると共に(ステップS5422)、
前記オーバーフロー球無監視フラグを“0"に設定し(ス
テップS5424)、更にオーバーフロー球有タイマを所定
値(2sec)にセットして(ステップS5426)本ルーチン
を終了する。
次のループで引き続き、賞品球が検出器770の位置ま
で達していると、前記ステップS5400の判別結果が“Ye
s"、ステップS5418の判別結果が“No"、続く前記ステッ
プS5420の判別結果が“Yes"となってステップS5428が実
行される。
このステップS5428では更に、前記球有タイマがタイ
ムアップしたか否か、即ち、賞品球が上記位置に達した
と初めて判別された後(前述のステップS5422〜S5426実
行後)所定時間(2sec)経過したか否かが判別され、判
別結果が“No"のときには、続くステップS5430,S5432を
スキップして本ルーチンを終了する。一方、判別結果が
“Yes"のときには、ステップS5430にて、賞品球が検出
器の位置まで達したことを示すべくオーバーフロー球有
フラグを“1"に設定すると共につぎのステップS5432に
て、オーバーフロー球無フラグをリセット(“0"に設
定)して本ルーチンを終了する。
以後のループで、賞球排出樋751内の検出器770の位置
まで賞品球が達している限り、ステップS5400の判別結
果が“Yes"、ステップS5418の判別結果が“Yes"となっ
て、これらのステップが繰返し実行される。
以上のように、本入力処理では、半端センサの場合と
同様、出力信号がLレベルからHレベル(又はHレベル
からLレベル)に変化した直後のループでは該Lレベル
からHレベルの変化(又はHレベルからLレベルの変
化)を記憶する(監視フラグを“1"とする)だけに止め
ておき、次回ループでも依然Hレベル(又はLレベル)
であって更に上記変化した時点より所定時間(2sec)が
経過した後に初めて本ルーチンの最終出力値であるオー
バーフロー球有フラグを“1"(又はオーバーフロー球無
フラグを“1")に変更するようにしている。このような
制御手順を採用することによって、ノイズ発生等により
オーバーフローの出力信号レベルが瞬間的に変化した場
合であっても直ちにその変化を正規の変化と判断するこ
とがなく、当該ノイズ発生等による御作動を防止するこ
とができるようになっている。
第25図は、割込処理(第17図)のステップS58にて行
なわれる発射モータ制御処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
このルーチンが開始されると、先ずステップS5600で
打球発射装置150に設けられたタッチスイッチ105aが“O
N"であるか否か、即ち遊技者が操作ダイヤル105を掌握
しているか否かが判別され、次のステップS5602で前述
のオーバーフロー球無フラグが“1"であるか否か、即
ち、排出された賞品球が未だ賞球排出樋751内の検出器7
70の設置位置まで達していないかが判別される。これら
2つのステップの判別結果が共に“Yes"のときには、発
射モータ151を作動させるべく打球発射装置150のモータ
制御リレー(図示省略)を“ON"にして(ステップS560
4)、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS5600,S5602の判別結果の何れか
が“No"となったときには前記モータ制御リレーを“OF
F"にして(ステップS5606)、本ルーチンを終了する。
第26図は、第17図の割込処理のステップS60にて行な
われる記憶クリアスイッチの614の入力処理ルーチンの
フーローチャートである。
記憶クリアスイッチ614は、前述したように、遊技店
の係員がセーフ記憶値をクリア(「0」に設定)する操
作、即ち、賞球排出制御装置600設置されたクリアスイ
ッチ614を係員が押したときに出力信号がHレベル、そ
うでないときにLレベルとなるように構成されている。
従って、本フローでは該スイッチ614からの出力信号
がLレベルからHレベルに変化したとき、後述する記憶
クリアフラグを“1"に設定して、遊技店の係員がセーフ
記憶値をクリアするための操作を行ったことを示すよう
になっている。そして、賞球排出制御装置は、該“1"に
設定された記憶クリアフラグに基づいて前述の記憶値ク
リア処理(第14図)を行なうようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS5802にて
クリア変化フラグが“1"であるか否かが、更にステップ
S5804でクリアLレベルフラグが“1"であるか否かが判
別される。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第13図のステップS4)にて“0"に設定されてい
るので、前記ステップS5802,S5804の判定結果は共に“N
o"となり、ステップS5806で記憶クリアスイッチの出力
信号がLレベル(記憶クリアスイッチ出力=“0")であ
るか否かが判別される。
今仮りに、賞球排出制御装置に設置されている記憶ク
リアスイッチが未だ押されていない状態から、遊技店の
係員によって押された場合を考える。
記憶クリアスイッチが押されていない状態では該スイ
ッチ614の出力信号はLレベルのままであり、従って該
スイッチS5806の判別結果は“Yes"となり、ステップS58
08に進んでクリアLレベルフラグを“1"に設定して本ル
ーチンを終了する。
その後のループで依然前記記憶クリアスイッチからの
信号がLレベルを保持しているときには、クリアLレベ
ルフラグが“1"に設定されているので、前記ステップS5
804の判別結果が“Yes"に転じ、ステップS5810に進んで
今回ループでの記憶クリアスイッチの出力信号がHレベ
ル(記憶クリアスイッチ出力=“1")であるか否かが判
別される。このとき(記憶クリアスイッチの出力信号が
Lレベルを保持しているとき)該判別結果は“No"とな
って、そのまま本ルーチンを終了する。従って、記憶ク
リアスイッチの出力信号がLレベルを保持する限り,ス
テップS5803,S5804,S5810が繰返し実行されることとな
る。
この状態から記憶クリアスイッチが押されて該スイッ
チからの信号がLレベルからHレベルに変化すると、前
記ステップS5810の判別結果が“Yes"に転じ、続くステ
ップS5812にて今回ループで記憶クリアスイッチ614の出
力信号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべ
くクリア変化フラグを“1"に設定し、次いでスイッチS5
814にてクリアLレベルフラグを“0"にリセットして、
本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの前記ステップS5812の処
理によりクリア変化フラグが“1"に設定されているので
ステップS5802の判別結果が“Yes"に転じ、ステップS58
16に進んで、今回ループでの記憶クリアスイッチの出力
信号がHレベル(記憶クリアスイッチ出力=“1")であ
るか否かが判別される。この判別結果が“Yes"即ち、前
回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベルの
ときには、続くステップS5818にて前記クリア変化フラ
グを“0"にリセットし更にステップS5820にて記憶クリ
アフラグを“1"に設定して、本ルーチンを終了する。
その後のループで記憶クリアスイッチの出力信号が依
然HレベルのときにはステップS5802の判別結果が“No"
に転じ(クリア変化フラグは“0"にリセットされてい
る)、次いでステップS5804,ステップS5806の判別結果
が共に“No"となって、以後ステップS5802,S5804,S5806
を繰返し実行することとなる。
一方、記憶クリアスイッチの出力信号がLレベルから
Hレベルに変化した直後(前記ステップS5812,ステップ
S5814が実行された直後)のループで、記憶クリアスイ
ッチの出力信号が再びLレベルに変化したときには、前
記ステップS5816の判別結果が“No"となり前記ステップ
S5818(クリア変化フラグ=“0")、前記ステップS5820
(記憶クリアフラグ=“1")を実行することなく、ステ
ップS5822にてクリアLレベルフラグを“1"に設定し、
更にクリア変化フラグを“0"にリセットして(ステップ
S5824)、本ルーチンを終了する。
このように記憶クリアスイッチの出力信号がLレベル
からHレベルに変化した後、少なくとも2回の処理ルー
プが実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保
持したときのみに、記憶クリアフラグを“1"に設定する
ようにしているのでノイズ等が発生して一時的に出力信
号がHレベルに立上がっても記憶クリアフラグが誤って
“1"に設定されることがない。
第27図は、第17図の割込処理のステップS62にて行な
われる性能テストスイッチの入力処理ルーチンのフロー
チャートである。
性能テストスイッチ779は、前述したように、排出ソ
レノイド1,2、流下阻止部材等、排出動作部品の作動状
態のテストを行なうときに係員によって押圧されるスイ
ッチであり、その出力信号は押圧されたときHレベル、
それ以外のときにはLレベルに保持されるように構成さ
れている。
従って、本フローでは該スイッチからの出力信号がL
レベルからHレベルに変化したときテストフラグが“1"
に設定され、このフラグにより後述の性能テスト処理
(第44図)が開始されるようになっている(メインルー
チン(第13図)のステップS20)。
今仮りに、遊技機10の性能テストスイッチ779が押さ
れていない状態から、遊技店の係員によって該スイッチ
779が押された場合を考える。
この状態で本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S6200にてテストスイッチ変化フラグが“1"であるか否
かが、さらにステップS6202にてテストスイッチLレベ
ルフラグが“1"であるか否かが判別される。
ここでテストスイッチ変化フラグは、性能テストスイ
ッチの出力信号がローレベル(L)からハイレベル
(H)に変化したとき(このとき“1"に設定される)こ
とを記憶するためのフラグであり、テストスイッチLレ
ベルフラグはセンサの出力信号がローレベル(L)とな
ったことを記憶するためのフラグである。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第13図のステップS4)にて“0"に設定されてい
るので、前記ステップS6200、S6202の判別結果は共に
“No"となりステップS6204で性能テストスイッチの出力
信号がLレベル(性能テストスイッチ出力=“0")であ
るか否かが判別される。性能テストスイッチが未だ押さ
れていない状態では該スイッチの出力信号はLレベルの
ままであり、従って該ステップS6204の判別結果は“Ye
s"となり、ステップS6206に進んでテストスイッチLレ
ベルフラグを“1"に設定し、次いでステップS6208でテ
ストフラグを“0"にリセットして本ルーチンを終了す
る。
その後のループでも前記性能テストスイッチの出力信
号がLレベルを保持しているときには、前記テストスイ
ッチLレベルフラグが“1"に設定されているので、前記
ステップS6202の判別結果が“Yes"となり続くステップS
6210にて今回ループでの性能テストステップの出力信号
がHレベル(性能テストスイッチ出力=“1")であるか
否かが判別される。このとき(性能テストスイッチの出
力信号がLレベルを保持しているとき)該判別結果は
“No"となって、そのまま本ルーチンを終了する。従っ
て、性能テストスイッチの出力信号がLレベルを保持す
る限り,ステップS6200,S6202,S6210が繰返し実行され
ることとなる。
この状態から性能テストスイッチが押されて該性能テ
ストスイッチの出力信号がLレベルからHレベルに変化
すると、前記ステップS6210の判別結果が“Yes"に転
じ、続くステップS6212にて今回ループで性能テストス
イッチの出力信号がLレベルからHレベルとなったこと
を記憶すべくテストスイッチ変化フラグを“1"に設定
し、次いでステップS6214にてテストスイッチLレベル
フラグを“0"にリセットして、本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、前回ループでの前記ステップS6212の実
行によりテストスイッチ変化フラグが“1"に設定されて
いるのでステップS6200の判別結果が“Yes"となり、ス
テップS6216に進んで、今回ループでの性能テストスイ
ッチの出力信号がHレベル(性能テストスイッチ出力=
“1")であるか否かが判別される。この判別結果が“Ye
s"即ち、前回ループに続いて今回ループでも出力信号が
Hレベルのときには、続くステップS6218にてテストフ
ラグを“1"に設定し、更にステップS6220にて前記テス
トスイッチ変化フラグを“0"にリセットして本ルーチン
を終了する。
その後のループで性能テストスイッチの出力信号が依
然HレベルのときにはステップS6200の判別結果が“No"
に転じ(テストスイッチ変化フラグは“0"にリセットさ
れている)、次いでステップS6202,ステップS6204の判
別結果も共に“No"となって、以後ステップS6200,S620
2,S6204を繰返し実行することとなる。
一方、性能テストスイッチの出力信号がLレベルから
Hレベルに変化した直後(前記ステップS6212,ステップ
S6214が実行された直後)のループで、性能テストスイ
ッチの出力信号が再びLレベルに変化したときには、前
記ステップS6216の判別結果が“No"となり前記ステップ
S6218(テストフラグ=“1")を実行することなく、ス
テップS6222にてテストスイッチLレベルフラグを“1"
に設定し、次いでステップS6224にてテストフラグを
“0"にセットした後前記ステップS6220を実行して、本
ルーチンを終了する。
このように性能テストスイッチの出力信号がLレベル
からHレベルに変化したときに、少なくとも2回の処理
ループが実行される間に亘って前記出力信号がHレベル
を保持したときにのみ、テストフラグを“1"に設定し、
それ以外のときには“0"と設定するようにしているので
ノイズ等が発生した場合にテストフラグが誤って“1"に
設定されることがない。
第28図は、第17図の割込処理のステップS64にて行な
われるテストセンサ1の入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
テストセンサ1は、第1の賞球排出装置の作動状態を
検出する第1のテスト装置780に設置されるもので、作
動ロッド742に連結されるへ字型連結板747の一端に設置
された反射板747dが該センサ1に対向している間(この
とき流下阻止部材745は賞球導出樋710内に突出した状態
となって賞品球の排出が阻止される)Hレベルの信号を
出力し、それ以外のときLレベルの信号を出力するよう
に構成されている。
従って本フローでは、テストセンサ1からの出力信号
がLレベルからHレベルに変化したとき、排出ソレノイ
ド1の消磁によって作動ロッド742が下降し流下阻止部
材745によって賞品球の排出が阻止された旨を示すべく
テストセンサ1ONフラグを“1"に設定するようになって
いる。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS6400にて
テストセンサ1変化フラグが“1"であるか否かが、さら
にステップS6402にてテストセンサ1Lレベルフラグが
“1"であるか否かが判別される。
ここでテストセンサ1変化フラグは、テストセンサ1
の出力信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に
変化した(このとき“1"に設定される)ことを記憶する
ためのフラグであり、テストセンサ1Lレベルフラグはテ
ストセンサ1の出力信号がローレベル(L)であること
を記憶するためのフラグである。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第13図のステップS4)にて“0"に設定されるの
で、前記ステップS6400、S6402の判別結果は共に“No"
となりステップS6404でテストセンサ1の出力信号がL
レベル(テストセンサ1出力=“0")であるか否かが判
別される。
今仮りに、排出ソレノイド1が例示(ON)されていた
り、或は、消磁された場合であっても、連結板に設置さ
れた反射板747dがセンサ1に対向するまで作動ロッドが
下降していない状態を考える。
この状態では該テストセンサ1の出力信号はLレベル
であり、従って該ステップS6404の判別結果は“Yes"と
なり、ステップS6406に進んでテストセンサ1Lレベルフ
ラグを“1"に設定し、次いでステップS6408にてテスト
センサ1ONフラグを“0"に設定して本ルーチンを終了す
る。
その後のループでもテストセンサ1の出力信号がLレ
ベルを保持しているときには、テストセンサ1Lレベルフ
ラグが“1"に設定されているので、前記ステップS6402
の判別結果が“Yes"となり続くステップS6410にて今回
ループでのテストセンサ1の出力信号がHレベル(テス
トセンサ1出力=“1")であるか否かが判別される。こ
のとき(テストセンサ1の出力信号がLレベルを保持し
ているとき)が該判別結果は“No"となって、そのまま
本ルーチンを終了する。従って、テストセンサ1の出力
信号がLレベルを保持する限り,ステップS6400,S6402,
S6410が繰返し実行されることからなる。
その後、排出ソレノイド1の作動ロッド742が下降し
て反射板747dがテストセンサ1に対向すると該テストセ
ンサ1の出力信号がLレベルからHレベルに変化し、前
記ステップS6410の判別結果が“Yes"に転じる。次のス
テップS6412では今回ループでテストセンサ1の出力信
号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべく、
テストセンサ1変化フラグを“1"に設定し、次いでステ
ップS6414にてテストセンサ1Lレベルフラグを“0"にリ
セットして、本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの前記ステップS6412の処
理によりテストセンサ1変化フラグが“1"に設定されて
いるのでステップS6400の判別結果が“Yes"となり、ス
テップS6416に進んで、今回ループでのテストセンサ1
の出力信号がHレベル(テストセンサ1出力=“1")で
あるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"即ち、
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベル
のときには、続くステップS6418にてテストセンサ1ONフ
ラグを“1"に設定し、更にステップS6420にて前記テス
トセンサ1変化フラグを“0"にリセットして本ルーチン
を終了する。
その後のループでテストセンサ1の出力信号が依然H
レベルのときにはステップS6400の判別結果が再び“No"
に転じ(テストセンサ1変化フラグは“0"にリセットさ
れている)、次いでステップS6402,ステップS6404の判
別結果が共に“No"となって、以後ステップS6400,S640
2,S6404を繰返し実行することとなる。
一方、テストセンサ1の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した直後(前記ステップS6412,ステップS641
4が実行された直後)のループでテストセンサ1の出力
信号が再びLレベルに変化したときには前記ステップS6
416の判別結果が“No"となり、前記ステップS6418(テ
ストセンサ1ONフラグ=“1")を実行することなく、ス
テップS6422にてテストセンサ1Lレベルフラグを“1"に
設定し、次いでステップS6424にてテストセンサ1ONフラ
グを“0"に設定した後前記ステップS6420を実行して、
本ルーチンを終了する。
このようにテストセンサ1の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化したときに、少なくとも2回の処理ルー
プが実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保
持したときにのみテストセンサ1ONフラグを“1"に設定
するようにしているので、ノイズ等が発生して瞬間的に
該センサ1の出力信号が立ち上がった場合であってもテ
ストセンサ1ONフラグが誤って“1"に設定されることが
なくなる。
第29図は、第17図の割込処理のステップS66にて行な
われるテストセンサ2の入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
テストセンサ2は、テストセンサ1と同様、第1の賞
球排出装置の作動状態を検出する第1のテスト装置780
に設置されているもので、作動ロッド742に連結される
へ字型連結板747の一端に設置された反射747dが該セン
サ2に対向している間(このとき流下阻止部材745は賞
球導出樋710内より脱した状態となって賞品球の排出が
行われる)Hレベルの信号を出力し、それ以外のときL
レベルの信号を出力するように構成されている。
従って本フローでは、テストセンサ2からの出力信号
がLレベルからHレベルに変化したとき、排出ソレノイ
ド1の例示によって作動ロッド742が上昇して賞品球の
排出が可能となっている旨を示すべくテストセンサ2ON
フラグを“1"に設定ようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS6600にて
テストセンサ2変化フラグが“1"であるか否かが、さら
にステップS6602にてテストセンサ2Lレベルフラグが
“1"であるか否かが判別される。
ここでテストセンサ2変化フラグは、テストセンサ2
の出力信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に
変化した(このとき“1"に設定される)ことを記憶する
ためのフラグであり、テストセンサ2Lレベルフラグはテ
ストセンサ2の出力信号がローレベル(L)であること
を記憶するためのフラグである。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第13図のステップS4)にて“0"に設定されるの
で、前記ステップS6600、S6602の判別結果は共に“No"
となりステップS6604でテストセンサ2の出力信号がL
レベル(テストセンサ2出力=“0")であるか否かが判
別される。
今仮りに、排出ソレノイド1が消磁(OFF)されてい
たり、或は、励磁(ON)された場合であっても、連結板
に設置された反射板747dがセンサ2に対向するまで作動
ロッドが上昇していない状態を考える。
この状態では該テストセンサ2の出力信号はLレベル
であり、従って該ステップS6604の判別結果は“Yes"と
なり、ステップS6606に進んでテストセンサ2Lレベルフ
ラグを“1"に設定し、次いでステップS6608にてテスト
センサ2ONフラグを“0"に設定して本ルーチンを終了す
る。
その後のループでもテストセンサ2の出力信号がLレ
ベルを保持しているときには、テストセンサ2Lレベルフ
ラグが“1"に設定されているので、前記ステップS6602
の判別結果が“Yes"となり続くステップS6610にて今回
ループでのテストセンサ2の出力信号がHレベル(テス
トセンサ2出力=“1")であるか否かが判別される。こ
のとき(テストセンサ2の出力信号がLレベルを保持し
ているとき)該判別結果は“No"となって、そのまま本
ルーチンを終了する。従って、テストセンサ2の出力信
号がLレベルを保持する限り,ステップS6600,S6602,S6
610が繰返し実行されることとなる。
その後、排出ソレノイド1の作動ロッド742が上昇し
て反射板747dがテストセンサ2に対向すると該テストセ
ンサ2の出力信号がLレベルからHレベルに変化し、前
記ステップS6610の判別結果が“Yes"に転じる。次のス
テップS6612では今回ループでテストセンサ2の出力信
号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべく、
テストセンサ2変化フラグを“1"に設定し、次いでステ
ップS6614にてテストセンサ2Lレベルフラグを“0"にリ
セットして、本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの前記ステップS6612の処
理によりテストセンサ2変化フラグが“1"に設定されて
いるのでステップS6600の判別結果が“Yes"となり、ス
テップS6616に進んで、今回ループでのテストセンサ2
の出力信号がHレベル(テストセンサ2出力=“1")で
あるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"即ち、
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベル
のときには、続くステップS6618にてテストセンサ2ONフ
ラグを“1"に設定し、更にステップS6620にて前記テス
トセンサ2変化フラグを“0"にリセットして本ルーチン
を終了する。
その後のループでテストセンサ2の出力信号が依然H
レベルのときにはステップS6600の判別結果が再び“No"
に転じ(テストセンサ2変化フラグは“0"にリセットさ
れている)、次いでステップS6602,ステップS6604の判
別結果が共に“No"となって、以後ステップS6600,S660
2,S6604を繰返し実行することとなる。
一方、テストセンサ2の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した直後(前記ステップS6612,ステップS661
4が実行された直後)のループでテストセンサ2の出力
信号が再びLレベルに変化したときには前記ステップS6
616の判別結果が“No"となり、前記ステップS6618(テ
ストセンサ2ONフラグ=“1")を実行することなく、ス
テップS6622にてテストセンサ2Lレベルフラグを“1"に
設定し、次いでステップS6624にてテストセンサ2ONフラ
グを“0"に設定した後前記ステップS6620を実行して、
本ルーチンを終了する。
このようにテストセンサ2の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化したときに、少なくとも2回の処理ルー
プが実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保
持したときのみにテストセンサ2ONフラグを“1"に設定
するようにしているので、ノイズ等が発生して瞬間的に
該センサ2の出力信号が立ち上がった場合であってもテ
ストセンサ2ONフラグが誤って“1"に設定されることが
なくなる。
第30図は、第17図の割込処理のステップS68にて行な
われるテストセンサ3の入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
テストセンサ3は、第2の賞球排出装置の作動状態を
検出する第2のテスト装置780に設置されるもので、作
動ロッド742に連結されるへ字型連結板747の一端に設置
された反射板747dが該センサ3に対向している間(この
とき流下阻止部材745は第2の賞球導出樋710内に突出し
た状態となって賞品球の排出が阻止される)Hレベルの
信号を出力し、それ以外のときLレベルの信号を出力す
るように構成されている。
従って本フローでは、テストセンサ3からの出力信号
がLレベルからHレベルに変化したとき、排出ソレノイ
ド2の消磁によって作動ロッド742が下降し流下阻止部
材745によって賞品球の排出が阻止された旨を示すべく
テストセンサ30Nフラグを“1"に設定ようになってい
る。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS6800にて
テストセンサ3変化フラグが“1"であるか否かが、さら
にステップS6802にてテストセンサ3Lレベルフラグが
“1"であるか否かが判別される。
ここでテストセンサ3変化フラグは、テストセンサ3
の出力信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に
変化した(このとき“1"に設定される)ことを記憶する
ためのフラグであり、テストセンサ3Lレベルフラグはテ
ストセンサ3の出力信号がローレベル(L)であること
を記憶するためのフラグである。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第13図のステップS4)にて“0"に設定されるの
で、前記ステップS6800、S6802の判別結果は共に“No"
となりステップS6804でテストセンサ3の出力信号がL
レベル(テストセンサ3出力=“0")であるか否かが判
別される。
今仮りに、排出ソレノイド2が励磁(ON)されていた
り、或は、消磁された場合であっても、連結板に設置さ
れた反射板747dがセンサ3に対向するまで作動ロッド74
2が下降していない状態を考える。
この状態では該テストセンサ3の出力信号はLレベル
であり、従って該ステップS6804の判別結果は“Yes"と
なり、ステップS6806に進んでテストセンサ3Lレベルフ
ラグを“1"に設定し、次いでステップS6808にてテスト
センサ3ONフラグを“0"に設定して本ルーチンを終了す
る。
その後のループでもテストセンサ3の出力信号がLレ
ベルを保持しているときには、テストセンサ3Lレベルフ
ラグが“1"に設定されているので、前記ステップS6802
の判別結果が“Yes"となり続くステップS6810にて今回
ループでのテストセンサ3の出力信号がHレベル(テス
トセンサ3出力=“1")であるか否かが判別される。こ
のとき(テストセンサ3の出力信号がLレベルを保持し
ているとき)該判別結果は“No"となって、そのまま本
ルーチンを終了する。従って、テストセンサ3の出力信
号がLレベルを保持する限り,ステップS6800,S6802,S6
810が繰返し実行されることとなる。
その後、排出ソレノイド2の作動ロッド742が下降し
て反射板747dがテストセンサ3に対向すると該テストセ
ンサ3の出力信号がLレベルからHレベルに変化し、前
記ステップS6810の判別結果が“Yes"に転じる。次のス
テップS6812では今回ループでテストセンサ3の出力信
号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべく、
テストセンサ3変化フラグを“1"に設定し、次いでステ
ップS6814にてテストセンサ3Lレベルフラグを“0"にリ
セットして、本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの前記ステップS6812の処
理によりテストセンサ3変化フラグが“1"に設定されて
いるのでステップS6800の判別結果が“Yes"となり、ス
テップS6816に進んで、今回ループでのテストセンサ3
の出力信号がHレベル(テストセンサ3出力=“1")で
あるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"即ち、
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベル
のときには、続くステップS6818にてテストセンサ3ONフ
ラグを“1"に設定し、更にステップS6820にて前記テス
トセンサ3変化フラグを“0"にリセットして本ルーチン
を終了する。
その後のループでテストセンサ3の出力信号が依然H
レベルのときにはステップS6800の判別結果が再び“No"
に転じ(テストセンサ3変化フラグは“0"にリセットさ
れている)、次いでステップS6802,ステップS6804の判
別結果が共に“No"となって、以後ステップS6800,S680
2,S6804を繰返し実行することとなる。
一方、テストセンサ3の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した直後(前記ステップS6812,ステップS681
4が実行された直後)のループでテストセンサ3の出力
信号が再びLレベルに変化したときには前記ステップS6
816の判別結果が“No"となり、前記ステップS6818(テ
ストセンサ3ONフラグ=“1")を実行することなく、ス
テップS6822にてテストセンサ3Lレベルフラグを“1"に
設定し、次いでステップS682にてテストセンサ3ONフラ
グを“0"に設定した後前記ステップS6820を実行して、
本ルーチンを終了する。
このようにテストセンサ3の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化したときに、少なくとも2回の処理ルー
プが実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保
持したときにのみテストセンサ3ONフラグを“1"に設定
するようにしているので、ノイズ等が発生して瞬間的に
該センサ3の出力信号が立ち上がった場合であってもテ
ストセンサ3ONフラグが誤って“1"に設定されることが
なくなる。
第31図は、第17図の割込処理のステップS70にて行な
われるテストセンサ4の入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。
テストセンサ4は、テストセンサ3と同様、第2の賞
球排出装置の作動状態を検出する第2のテスト装置780
に設置されるもので、作動ロッド742に連結されるへ字
型連結板747の一端に設置された反対板747dが該センサ
4に対向している間(このとき流下阻止部材745は賞球
導出樋710内より脱した状態となって賞品球の排出が行
われる)Hレベルの信号を出力し、それ以外のときLレ
ベルの信号を出力するように構成されている。
従って本フローでは、テストセンサ4からの出力信号
がLレベルからHレベルに変化したとき、排出ソレノイ
ド2の励磁によって作動ロッド742が上昇して賞品球の
排出が可能となっている旨を示すべくテストセンサ4ON
フラグを“1"に設定ようになっている。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS7000にて
テストセンサ4変化フラグが“1"であるか否かが、さら
にステップS7002にてテストセンサ4Lレベルフラグが
“1"であるか否かが判別される。
ここでテストセンサ4変化フラグは、テストセンサ4
の出力信号がローレベル(L)からハイレベル(H)に
変化した(このとき“1"に設定される)ことを記憶する
ためのフラグであり、テストセンサ4Lレベルフラグはテ
ストセンサ4の出力信号がローレベル(L)であること
を記憶するためのフラグである。
ところで、前述したように、全ての判別フラグは賞球
排出制御装置600内の電源が投入された直後、メインル
ーチン(第13図のステップS4)にて“0"に設定されるの
で、前記ステップS700、S7002の判別結果は共に“No"と
なりステップS7004でテストセンサ4の出力信号がLレ
ベル(テストセンサ4出力=“0")であるか否かが判別
される。
今仮りに、排出ソレノイド2が消磁(OFF)されてい
たり、或は、励磁(ON)された場合であっても、連結板
に設置された反射板7474dがセンサ4に対向するまで作
動ロッド742が上昇していない場合を考える。
この状態では該テストセンサ4の出力信号はLレベル
であり、従って該ステップS7004の判別結果は“Yes"と
なり、ステップS7006に進んでテストセンサ4Lレベルフ
ラグを“1"に設定し、次いでステップS7008にてテスト
センサ4ONフラグを“1"に設定して本ルーチンを終了す
る。
その後のループでもテストセンサ4の出力信号がLレ
ベルを保持しているときには、テストセンサ4Lレベルフ
ラグが“1"に設定されているので、前記ステップS7002
の判別結果が“Yes"となり続くステップS7010にて今回
ループでのテストセンサ4の出力信号がHレベル(テス
トセンサ4出力=“1")であるか否かが判別される。こ
のとき、(テストセンサ4の出力信号がLレベルを保持
しているとき)該判別結果は“No"となって、そのまま
本ルーチンを終了する。従って、テストセンサ4の出力
信号がLレベルを保持する限り,ステップS7000,S7002,
S7010が繰返し実行されることとなる。
その後、排出ソレノイド2の作動ロッド742が上昇し
て反射板747dがテストセンサ4に対向すると該テストセ
ンサ4の出力信号がLレベルからHレベルに変化し、前
記ステップS7010の判別結果が“Yes"に転じる。次のス
テップS7012では今回ループでテストセンサ4の出力信
号がLレベルからHレベルとなったことを記憶すべく、
テストセンサ4変化フラグを“1"に設定し、次いでステ
ップS7014にてテストセンサ4Lレベルフラグを“0"にリ
セットして、本ルーチンを終了する。
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベ
ルのときには、直前のループの前記ステップS7012の処
理によりテストセンサ4変化フラグが“1"に設定されて
いるのでステップS7000の判別結果が“Yes"となり、ス
テップS7016に進んで、今回ループでのテストセンサ4
の出力信号がHレベル(テストセンサ4出力=“1")で
あるか否かが判別される。この判別結果が“Yes"即ち、
前回ループに続いて今回ループでも出力信号がHレベル
のときには、続くステップS7018にてテストセンサ4ONフ
ラグを“1"に設定し、更にステップS7020にて前記テス
トセンサ4変化フラグを“0"にリセットして本ルーチン
を終了する。
その後のループでテストセンサ4の出力信号が依然H
レベルのときにはステップS7000の判別結果が再び“No"
に転じ(テストセンサ4変化フラグは“0"にリンセット
されている)、次いでステップS7002,ステップS7004の
判別結果が共に“No"となって、以後ステップS7000,S70
02,S7004を繰返し実行することとなる。
一方、テストセンサ4の出力信号がLレベルからHレ
ベルに変化した直後(前記ステップS7012,ステップS701
4が実行された直後)のループでテストセンサ4の出力
信号が再びLレベルに変化したときには前記ステップS7
016の判別結果が“No"となり、前記ステップS7018(テ
ストセンサ4ONフラグ=“1")を実行することなく、ス
テップS7022にてテストセンサ4Lレベルフラグを“1"に
設定し、次いでステップS7024にてテストセンサ4ONフラ
グを“0"に設定した後前記ステップS7020を実行して、
本ルーチンを終了する。
このようにテストセンサ4の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化したときに、少なくとも2回の処理ルー
プが実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保
持したときにのみテストセンサ4ONフラグを“1"に設定
するようにしているので、ノイズ等が発生して瞬間的に
該センサ4の出力信号が立ち上がった場合であってもテ
ストセンサ4ONフラグが誤って“1"に設定されることが
なくなる。
第32図は割込処理(第17図)のステップS72にて行な
われる排出センサ1のレベル入力処理のルーチンを示す
フローチャートである。
このレベル入力処理は、排出センサ1の出力信号がH
レベル(センサ1が賞品球を検知している状態)である
期間が所定期間以上継続しているか否かを判断するため
のルーチンであり、賞品球が無い状態から有る状態へ変
化した後、第1の所定期間(50msec)が経過したときに
排出センサ1球有フラグを“1"に設定してこれを記憶し
ておき、上記変化の後第2の所定期間(2sec)が経過し
たときに排出1エラー解除フラグを“1"に設定すること
によってこれを記憶しておくものである。これら2つの
フラグは詳細は後述する排出処理(第37図)、排出エラ
ー処理(第42図)にて用いられる。
本ルーチンが開始されると、ステップS7200にて排出
センサ1の出力信号がHレベルである(排出センサ1出
力=“1")か否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち出力信号がLレベルであ
るときには、排出1球有監視フラグを“0"(ステップS7
202)、前述した排出センサ1球有フラグを“0"(ステ
ップS7204)、排出1エラー監視フラグを“0"(ステッ
プS7206)、前述した排出1エラー解除フラグを“0"
(ステップS7208)に夫々設定して、本ルーチンを終了
する。
ここで排出1球有監視フラグ及び排出1エラー監視フ
ラグは共に、排出センサ1の出力信号がHレベルである
と判別されたループにおいて、そのループがLレベルか
らHレベルへの立上り直後のループであるか否かを判別
する(後術のステップS7212及びステップS7224)ために
用いられるものである。
その後、前記排出センサ1の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化すると、その直後のループでは前記ステ
ップS7200の判別結果が“Yes"となり、続くステップS72
10で排出センサ1球有フラグが“1"であるか否かが、更
に、続くステップS7212で排出1球有監視フラグが“1"
であるか否かが判別される。この場合、判別結果は共に
“No"となり、続くステップS7214で排出1球有監視フラ
グを“1"に設定し、ステップS7216で排出1球有タイマ
を第1の所定期間(50msec)に設定してステップS7222
に進む。
ステップS7222では排出1エラー解除フラグが“1"で
あるか否かが判別される。この場合(センサ1の出力信
号がLレベルからHレベルに変化した直後)判別結果は
“No"となり、続くステップS7224にて排出1エラー監視
フラグが“1"であるか否かが判別される。今回ループで
はこの判別結果も“No"となるので、ステップS7226で排
出1エラー監視フラグを“1"に設定し、続くステップS7
228で排出1エラータイマを第2の所定期間(2sec)に
設定して本ルーチンを終了する。
次のループで排出センサ1の出力信号が依然Hレベル
を維持していると、前記ステップS7200の判別結果が“Y
es"、ステップS7210の判別結果が“No"、ステップS7212
の判別結果が“Yes"となって、ステップS7218に進む。
ステップS7218では前記ステップS7216でセットされた球
有タイマがタイムアップしたか否かが判別され、この判
別経過が“No"のとき(出力信号がHレベルに変化して
から未だ第1の所定期間が経過していないとき)には、
続くステップS7220をスキップして、前記ステップS7222
に進む。
今回ループでは、このステップS7222の判別結果が“N
o"、続くステップS7224の判別結果が“Yes"となって、
ステップS7230に進む。ステップS7230では前記ステップ
S7228でセットされた排出1エラータイマがタイムアッ
プしたか否かが判別され、この判別結果が“No"のとき
(出力信号がHレベルに変化してから、未だ第2の所定
期間が経過していないとき)には、続くステップS7232
をスキップして、本ルーチンを終了する。
更に次回以降のループにおいて、排出センサ1の出力
信号がHレベルである限り、ステップS7200,S7210,S721
2,S7218及びステップS7222以降が繰返し実行され、ステ
ップS7218の判別結果が“No"から“Yes"に転じたとき
(上記第1の所定期間経過直後)、ステップS7220にて
前述した排出センサ1球有フラグが“1"に設定され、以
後ステップS7200,S7210及びステップS7222以降が繰返し
実行されることになる。
又、ステップS7222以降の処理に関しても、排出セン
サ1の出力信号がHレベルである限りステップS7222,S7
224,S7230が繰返し実行され、ステップS7230の判別結果
が“No"から“Yes"に転じたとき(上記第2の所定期間
経過直後)、ステップS7232にて前述した排出1エラー
解除フラグが“1"に設定され、以後ステップS7200,S721
0,S7222(排出1エラー解除フラグ“1"のときには、当
然に、排出センサ1球有フラグは“1"となっている)が
繰返し実行される。
そして、排出センサ1の出力信号が一度でもLレベル
に変化したときは、ステップS7202〜S7208にて各フラグ
が“0"にリセットされるため、その直後のHレベルに戻
っても再びステップS7210以降の処理が初めから開始さ
れることになる。
第33図は割込処理(第17図)のステップS74にて行な
われる排出センサ2のレベル入力処理のルーチンを示す
フローチャートであり、本ルーチンは前述の排出センサ
1のレベル入力処理と同一の手順にて行なわれる。
このレベル入力処理は、排出センサ2の出力信号がH
レベル(センサ2が賞品球を検知している状態)である
期間が所定期間以上継続しているか否かを判断するため
のルーチンであり、賞品球が無い状態から有る状態に変
化した後、第1の所定期間(50msec)が経過したときに
排出センサ2球有フラグを“1"に設定してこれを記憶し
ておき、上記変化の後第2の所定期間(2sec)が経過し
たときに排出2エラー解除フラグを“1"に設定すること
によってこれを記憶しておくものである。これら2つの
フラグも詳細は後述する排出処理(第37図)、排出エラ
ー処理(第42図)にて用いられる。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS7400にて
排出センサ2の出力信号がHレベルである(排出センサ
2出力=“1")か否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち出力信号がLレベルであ
るときには、排出2球有監視フラグを“0"(ステップS7
402)、前述した排出センサ2球有フラグを“0"(ステ
ップS7404)、排出2エラー監視フラグを“0"(ステッ
プS7406)、前述した排出2エラー解除フラグを“0"
(ステップS7408)に夫々設定して、本ルーチンを終了
する。
ここで排出2球有監視フラグ及び排出2エラー監視フ
ラグは共に、排出センサ2の出力信号がHレベルである
と判別されたループにおいて、そのループがLレベルか
らHレベルへの立上り直後のループであるか否かを判別
する(後述のステップS7412及びステップS7424)ために
用いられるものである。
その後、前記排出センサ2の出力信号がLレベルから
Hレベルに変化すると、その直後のループでは前記ステ
ップS7400の判別結果が“Yes"となり、続くステップS74
10で排出センサ2球有フラグが“1"であるか否かが、更
に、続くステップS7412で排出2球有監視フラグが“1"
であるか否かが判別される。この場合、判別結果は共に
“No"となり、続くステップS7414で排出2球有監視フラ
グを“1"に設定し、ステップS7416で排出2球有タイマ
を第1の所定期間(50msec)に設定してステップS7422
に進む。
ステップS7422では排出2エラー解除フラグが“1"で
あるか否かが判別される。この場合(センサ2の出力信
号がLレベルからHレベルに変化した直後)判別結果は
“No"となり、続くステップS7424にて排出2エラー監視
フラグが“1"であるか否かが判別される。今回ループで
はこの判別結果も“No"となるので、ステップS7426で排
出2エラー監視フラグを“1"に設定し、続くステップS7
428で排出2エラータイマを第2の所定期間(2sec)に
設定して本ルーチンを終了する。
次のループで排出センサ2の出力信号が依然Hレベル
を維持していると、前記ステップS7400の判別結果が“Y
es"、ステップS7410の判別結果が“No"、ステップS7412
の判別結果が“Yes"となって、ステップS7418に進む。
ステップS7418では前記ステップS7416でセットされた球
有タイマがタイムアップしたか否かが判別され、この判
別結果が“No"のとき(出力信号がHレベルに変化して
から未だ第1の所定期間が経過していないとき)には、
続くステップS7420をスキップして、前記ステップS7422
に進む。
今回ループでは、このステップS7422の判別結果が“N
o"、続くステップS7424の判別結果が“Yes"となって、
ステップS7430に進む。ステップS7430では前記ステップ
S7428でセットされた排出2エラータイマがタイムアッ
プしたか否かが判別され、この判別結果が“No"のとき
(出力信号がHレベルに変化してから、未だ第2の所定
期間が経過していないとき)には、続くステップS7432
をスキップして、本ルーチンを終了する。
更に次回以降のループにおいて、排出センサ2の出力
信号がHレベルである限り、ステップS7400,S7410,S741
2,S7418及びステップS7422以降が繰返し実行され、ステ
ップS7418の判別結果が“No"から“Yes"に転じたとき
(上記第1の所定期間経過直後)、ステップS7420にて
前述した排出センサ2球有フラグが“1"に設定され、以
後ステップS7400,S7410及びステップS7422以降が繰返し
実行されることになる。
又、ステップS7422以降の処理に関しても、排出セン
サ2の出力信号がHレベルである限りステップS7422,S7
424,S7430が繰返し実行され、ステップS7430の判別結果
が“No"から“Yes"に転じたとき(上記第2の所定期間
経過直後)、ステップS7432にて前述した排出2エラー
解除フラグが“1"に設定され、以後ステップS7400,S741
0,S7422(排出2エラー解除フラグが“1"のときには、
当然に、排出センサ2球有フラグは“1"となっている)
が繰返し実行される。
そして、排出センサ2の出力信号が一度でもLレベル
に変化したときは、ステップS7402〜S7408にて各フラグ
が“0"にリセットされるため、その直後にHレベルに戻
っても再びステップS7410以降の処理が初めから開始さ
れることになる。
第34図は、前述した賞球排出制御装置のメインルーチ
ン(第13図)のステップS32で実行される排出開始処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンは、1つの入賞球(セーフ球)に対
して1回行われる所定数の賞品球の排出を行なうに当
り、上記所定数(賞球設定数)の賞品球を、2条設けら
れた第1及び第2の賞球導出樋710,710(第4図、第6
図)の一方から幾つか排出し、他方から幾つ排出するか
等排出の態様を予め設定すると共に、排出ソレノイド1
及び/又は排出ソレノイド2を励磁(ON)して上記態様
に従った賞品球の排出を開始させておくものである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS102に
て、前述の半端センサ入力処理(第22図)で設定された
半端センサ球有フラグが“1"であるか否か、即ち揺動樋
202の半端センサ設置位置に予備球が溜っているか否か
が判別される。
続く、ステップS104では、前述したオーバーフロー検
出器入力処理(第24図)で設定されたオーバーフロー球
無フラグが“1"であるか否か、即ち排出された賞品球が
賞球排出樋751内のオーバーフロー検出器770設置位置に
達していないか否かが判別される。
これらステップS104及びS104の判別結果の何れか一方
が“No"のときには続くステップS106乃至ステップS148
をスキップして本ルーチンを終了する。一方、前記ステ
ップS102及びステップS104の判別結果が共に“Yes"のと
いにはステップS106以降の処理を実行する。
ステップS106では、賞球排出制御装置600に接続され
た賞球数設定器530(第12図)に予め記憶されている賞
球設定数を排出レジスタ0に設定し、ステップS108で該
排出レジスタ0の値が「8」以下であるか否かが判別さ
れる。
前記ステップS108の判別結果が“Yes"、即ち上記排出
排出レジスタ0の値が「8」以下の値であるときには、
交互排出フラグを“1"に設定する(ステップS110)。
ここで、交互排出フラグは、本ルーチンに引き続いて
行なわれる排出処理(第37図)の賞品球排出の態様を後
述の2つの態様(排出ソレノイド1,2を交互に作動させ
て賞品球を排出する交互排出処理;排出ソレノイド1,2
を同時に作動させて賞品球を排出すう併用排出処理)か
ら選択する際に用いられる判別フラグであり、交互排出
フラグが“1"に設定されているときには交互排出処理
(賞球設定数が1〜8のとき)が、“0"に設定されてい
るといきには併用排出処理(賞球設定数が9〜15)が夫
々行なわれる。
このように交互排出フラグの値が“1"に設定されたの
ちにはステップS112の反転フラグ処理が行なわれる。
この反転フラグ処理は、賞品球の排出を交互排出処理
にて行うに際し、第1の賞球排出装置740の排出ソレノ
イド1と第2の賞球排出装置740の排出ソレノイド2と
を交互に作動させるために設けられる「反転フラグ」の
値を、1回のソレノイドの作動毎に交互に反転させるも
ので、第35図に示すように、本処理開始時点で反転フラ
グが“1"(排出ソレノイド2に対応)であるとき(ステ
ップS8001の判別結果が“Yes")には“0"に反転され
(ステップS8002)、一方、反転フラグが“0"(排出ソ
レノイド1に対応)であるとき(ステップS8001の判別
結果が“No")には“1"に反転される(ステップS800
3)。
この反転フラグ処理(ステップS112)が終了すると、
ステップS114にて前記反転フラグが“0"であるか否かが
判別される。この判別結果が“Yes"のときには、第1の
賞球排出装置740による賞品球の排出を行うべく排出ソ
レノイド1の励磁(ON)する(ステップS116)と共にス
テップS118にて排出ソレノイド1が作動中であることを
示すべく排出1動作状態表示器791を赤点灯させ、ステ
ップS140以降に進む。一方、前記ステップS114の判別結
果が“No"のときには第2の賞球排出装置740による賞品
球の排出を行うべく排出ソレノイド2を励磁(ON)する
(ステップS120)と共にステップS122にて排出ソレノイ
ド2が作動中であることを示すべく排出2動作状態表示
器790bを赤点灯させ、ステップS140以降に進む。
一方、賞球排出数が9以上のとき(前記ステップS108
の判別結果が“No"のとき)には、併用排出処理を行な
うべくステップS124以降の処理が行なわれる。先ず、ス
テップS124にて後述する排出分割処理(第36図)を行な
った後、交互排出フラグを“0"に設定し(ステップS12
6)、後述の併用排出処理にて用いられる排出1終了フ
ラグ,排出2終了フラグの値を“0"にリセットする(ス
テップS128,ステップS130)と共に排出ソレノイド1、
排出ソレノイド2を共に励磁(ON)し(ステップS132,
ステップS134)、更にこの時点で排出ソレノイド1,2の
双方が作動中であることを示すべくステップS136にて排
出1動作状態表示器を赤点灯させ、更にステップS138に
て排出2動作状態表示器を赤点灯させて、ステップS140
以降に進む。
ステップS140では、後述する排出処理(第37図)にて
所定数の賞品球の排出が終了したときに“1"に設定され
る排出ウェイトオフラグを“0"にリセットする。
次にステップS141では前述した処理ナンバー(処理N
O)を“2"に設定し、ステップS142では交互排出処理又
は併用排出処理が終了したときにその旨を示すべく“1"
に設定される排出終了フラグが“0"にリセットされ、ス
テップS143では賞品球の排出(排出ソレノイドのON)が
開始されたことを示すべくセーフランプが点灯(ON)さ
れ、更に排出監視タイマがセットされる(ステップS14
4)。この排出監視タイマは、賞品球の排出が開始され
た時点より、所定時間が経過するまでに後述の交互排出
処理又は併用排出処理によって排出すべき全ての賞品球
の排出が完了したか否かを監視するために設けられるも
のである。
前記ステップS144が実行された後にはステップS145,S
146にてこれも後述する排出1停止フラグ,排出2停止
フラグがともに“0"にリセットされ、更にステップS14
7,S148にて夫々排出1流速測定フラグ,排出2流速測定
フラグが“0"にリセットされ、その後、本ルーチンを終
了する。
ここで、排出1,2停止フラグは後述の交互排出処理
(第38図)及び併用排出処理(第39図)にて所定数(賞
球設定数)の賞品球の排出をするにあたり排出ソレノイ
ド1,2のOFFタイミングを決定する基準値となる特定の賞
品球(本実施例では最後から2つめ)が検知され、排出
ソレノイド1,2の消磁タイミングをカウントする後述の
排出1,2停止タイマが作動を開始したときに、その旨を
示すべく(このとき排出レジスタ1=“1",排出レジス
タ2=“1")その値が“1"に設定されるものである。一
方、排出1,2の流速測定フラグは後述の排出1流速測定
処理、排出2流速測定処理において既にこれらの排出1
流速測定処理、排出2流速測定処理が開始されている旨
を示すべくその値が“1"に設定されるものである。
第36図は、排出開始処理(第34図)のステップS124に
て実行される排出数分割処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
このルーチンは賞品球の排出が後述の併用排出処理に
て行われるとき(賞球設定数(排出レジスタ0の値)が
9以上15以下のとき)にのみなされる処理である。これ
は、併用排出処理では排出ソレノイド1,2が1回の制御
ループで同時に作動されるため、予め前記排出レジスタ
0に記憶された値を2つ分けつ2つの排出レジスタ1,2
に夫々別個記憶しておくものである。そしてこれら2つ
の排出レジスタ1,2の値に応じて排出ソレノイド1,2が夫
々独立して作動されるようになっている。
本ルーチンが開始されると、ステップS152〜S162にて
順次、排出レジスタの値が、「9」であるか否か(ステ
ップS152)、「10」であるか否か(ステップS154)、
「11」であるか否か(ステップS156),「12」であるか
否か(ステップS158)、「13」であるか否か(ステップ
S160)、「14」であるか否か(ステップS162)が判別さ
れる。
そして、前記ステップS152の判別結果が“Yes"のとき
にはステップS164にて排出レジスタ1の値入力を「5」
に設定すると共にステップS166にて排出レジスタ2の値
を「4」に設定して本ルーチンを終了する。
以後、前記ステップS154の判別結果が“Yes"のときに
は排出レジスタ1,2の値を共に「5」に設定し(ステッ
プS168,ステップS170)、前記ステップS156の判別結果
が、“Yes"のときには排出レジスタ1の値を「6」に設
定する(ステップS172)と共に排出レジスタ2の値を
“5"に設定し(ステップS174)、前記ステップS158の判
別結果が“Yes"のときには排出レジスタ1,2の値を共に
「6」に設定し(ステップS176,ステップS178)、前記
ステップS160の判別結果が“Yes"のときには排出レジス
タ1の値を「7」に設定する(ステップS180)と共に排
出レジスタ2の値を「6」に設定し(ステップS182)、
前記ステップS162の判別結果が“Yes"のときには排出レ
ジスタ1,2の値を共に「7」に設定して(ステップS184,
ステップS186)、夫々、本ルーチンを終了する。
一方、前記ステップS152〜前記ステップS162の判別結
果がすべて“No"のときには排出レジスタ1の値を“8"
に設定する(ステップS188)と共に排出レジスタ2の値
を“7"に設定して(ステップS190)、本ルーチンを終了
する。
第37図は、前述した賞球排出制御装置側のMPU620にて
行われるメインルーチン(第13図)において、処理NOが
“2"のときに実行される排出処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS202にて
排出エラーフラグが“1"であるか否かが判別される。こ
の排出エラーフラグは排出開始処理の実行時(第34図の
ステップS144)にセットされた排出監視タイマがカウン
トアップするまでに所定数の賞品球の排出が完了しない
ときに排出制御系の異常を示すべくその値が“1"に設定
される(後述の交互排出処理,併用排出処理にて“1"に
設定される)ものである。従ってこの判別結果が“Yes"
のときにはステップS204にてこれも後述する排出エラー
処理(第42図)を行なって本ルーチンを終了する。
一方、ステップS202の判別結果が“No"のときにはス
テップS206に進み排出ウェイトフラグが“1"であるか否
かが判別される。この排出ウェイトフラグは、1つのセ
ーフ球に対応した所定数(賞球排出数)の賞品球の排出
が終了して後述のウェウイトタイマが作動したときに
(後述のステップS222)その値が“1"に設定され、前述
の排出開始処理(第34図)にて“0"にリセットされるも
のである。
従って、1つのセーフ球に対応した所定数(賞球排出
数)の賞品球の排出が終了した後初めて判別結果が“Ye
s"となる。
このステップS206の判別結果が“No"であるうちは、
ステップS208に進み、前述の排出開始処理にて設定され
た交互排出フラグが“1"であるか否かが判別される。
このステップS208の判別結果が“Yes"のとき、即ち賞
球設定数(排出レジスタ0の値)が「8」以下の値のと
きにはステップS210に進んで、交互排出処理(第38図)
による賞品球の排出を行なった後ステップS218以降に進
む。
前記ステップS208の判別結果が“No"、即ち賞球設定
数(排出レジスタ0の値)が「9」以上のときにはステ
ップS212に進んで、併用排出処理(第39図)による賞品
球の排出を行なった後ステップS218以降に進む。
ステップS218では、排出終了フラグが“1"であるか否
かが判別される。この排出終了フラグは、交互排出処理
又は併用排出処理によって、1つの入賞球に応じた所定
数(賞球設定数)の賞品球の排出が完了したときにその
値が“1"に設定されるものである。従ってこの判別結果
が“No"のときには続くステップS220乃至ステップS226
をスキップして、本ルーチンを終了する。
所定数の賞品球の排出が完了して、前記ステップS218
の判別結果が“Yes"に転じたときには、セーフ球の累計
値を表す「セーフ記憶値」の値を1だけ減算し(ステッ
プS220)、排出ウェイトフラグを“1"に設定し(ステッ
プS222)、排出ウェイトタイマを所定時間(例えば400m
sec)にセットし(ステップS224)、さらにセーフラン
プを消灯(OFF)して(ステップS226)、本ルーチンを
終了する。
上記ステップS218の判別結果が“Yes"に転じた後のル
ープでは前記ステップS206の判別結果が“Yes"に転じる
こととなり、ステップS214が実行される、このステップ
S214では前記排出ウェイトタイマがタイムアップしたか
否かが判別され、判別結果が、“No"、即ち所定数の賞
品球の排出が終了した後前記所定時間が未だ経過してい
ないときにはそのまま本ルーチンを終了し、当該所定時
間が経過するまでステップS202,S206及びステップS214
のみを繰返し実行する。そして、上記所定時間が経過す
ると(ステップS214の判別結果が“Yes")、ステップS2
16に進んで処理NOを“0"に設定して、本ルーチンを終了
する。
このように、排出処理によって1つの入賞球に対応し
た所定数の賞品球の排出処理(この間処理NOはその値が
“2"に保持されている)が終了したときに処理NOを“0"
にリセットすることによって、次回以降のメインルーチ
ンで、前記ステップS220にて1だけ減算された後の“セ
ーフ記憶値”の数に対応した回数の賞品球の排出処理
(賞球設定数分の賞品球の排出)が初めから繰返し実行
されることになる。
第38図(A),(B)は上述した排出処理(第37図)
のステップS210にて行われる交互排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
前述したように本ルーチンは排出される賞品球の数
(賞球設定数)が「8」以下のときに行われる処理であ
り、本ルーチンでは上述した第1および第2の賞球排出
装置740,740を交互に使って賞品球を排出するようにし
ている。
ここで先ず、交互排出処理による賞品球排出の手法の
概略について説明する、 本フローでは賞品球の排出を行なうに際して、以下の
手順にて排出ソレノイド1,2のOFFタイミング(後述の排
出1停止タイマ,排出2停止タイマのカウント値)を決
定する。
(1)賞品球の排出を行なう第1,第2の賞球排出装置の
応答速度を予め測定し(第44図の性能テスト処理)、 (2)最後に排出される賞品球を賞品球検出器(排出セ
ンサ1,2)によって検出すると共に該賞品球の流下速度
(流速)を該センサの出力に基づいて算出し(排出1流
速測定処理、排出2流速測定処理)、 (3)前記流速に基づいて前記最後に排出される賞品球
が検出されてから賞球排出装置の流下阻止部材745取付
位置(第7図参照)に達するまでに要する時間を予測
し、該予測した時間と前記応答速度とに基づいて排出ソ
レノイド1,2をOFFするタイミング(停止タイマのカウン
ト値)を決定する(後述のステップS282,S308)。
斯かる手順を第38図に示すフローに従って説明する。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS252にて、
排出監視タイマがタイムアップしたか否かが判別され
る。この排出簡易タイマは前述の如く排出開始処理が開
始されたときにカウントを始めるものであり、排出制御
系が正常に機能しているならば所定数(賞球設定数)の
賞品球の排出が完了するに十分な所定時間をカウントす
るものである。従って、この判別結果が“Yes"となった
ときには賞球排出系に異常が発生したと判断してステッ
プS254に進み反転フラグが“1"であるか否かが判別され
る。この判別結果が“Yes"のときは排出ソレノイド2に
よる排出制御時に異常が発生したと判別して排出ソレノ
イド2を消磁(OFF)し、(ステップS256)、排出2動
作状態表示器792を点滅(赤点滅)させ(ステップS25
8)、排出制御系の異常を示すべく排出エラーフラグを
“1"に設定して(ステップS260)本ルーチンを終了す
る。一方、前記ステップS254の判別結果が“No"のとき
には排出ソレノイド1による排出制御時に異常が発生し
たと判別して排出ソレノイド1を(OFF)し、(ステッ
プS262)、排出1動作状態表示器791を点滅(赤点滅)
させ(ステップS264)、前記排出エラーフラグを“1"に
設定して(ステップS260)、本ルーチンを終了する。
排出監視タイマが未だタイムアップせず、前記ステッ
プS252の判別結果が“No"となるときにはステップS266
にて前記反転フラグが“1"であるか否かが判別される。
この判別結果が“No"のとき、即ち排出ソレノイド1が
励磁(ON)され、第1の賞球排出装置740により賞品球
の排出が開始されたときにはステップS268〜S292の処理
を行ない、“Yes"のとき、即ち、排出ソレノイド2が励
磁(ON)され、第2の賞球排出装置740により賞品球の
排出が開始されたときにはステップS294〜S318の処理を
行なう。
ステップS266の判別結果が“No"のときに行われる処
理では、先ず、排出1停止フラグが“1"であるか否かが
判別される(ステップS268)。この排出1停止フラグ
は、排出ソレノイド1のOFFタイミングを決定する際に
基準となるタイミング、即ち最後に排出される賞品球が
排出センサ1内より脱したとき(排出1立下フラグが
“1"で且つこのとき排出レジスタ0の値が「1」となっ
たとき)に後述の排出1停止タイマがスタートしたこと
を示すべく“1"に設定されるものである。
未だ排出1停止タイマがスタートせず、この判別結果
が“No"となったときには排出レジスタ0の値が「2」
であるか否かが判別される(ステップS270)。この判別
は、前述したように最後に排出される賞品球の流速を測
定すべく最後から2番目の賞品球が排出センサ1内より
脱したタイミングを決定するための判別である。
この判別結果が“No"のときには、排出1立下フラグ
が“1"であるか否かが判別される(ステップS272)。
この排出1立下フラグは賞品球が排出センサ1内より
脱したときにその値が“1"に設定されるものである。従
って、この判別結果が“Yes"のときには新たに賞品球が
1つ排出されたと判断してステップS274に進み排出レジ
スタ0に記憶された値(排出残球数)を1だけ減算し、
更にステップS276にて前記排出1確立フラグを“0"にリ
セットしてステップS278に進む。一方、前記ステップS2
72の判別結果が“No"のときには前記ステップS274、276
をスキップしてステップS278に進む。
ステップS278ではこの時点での排出レジスタ0の値が
「1」であるか否か、即ち最後に排出される賞品球がセ
ンサ1内より脱したか否かが判別される。未だ最後に排
出される賞品球の排出が完了していないときにはこの判
別結果は“No"となってそのまま本ルーチンを終了す
る。
排出ソレノイド1による交互排出処理によって、最後
から2番目に排出される賞品球が排出センサ1内を脱す
ると(排出レジスタ0=「2」)前記ステップS270の判
別結果が“Yes"に転じ、前述したように最後に排出され
る賞品球の流速を検出吸うべく排出1流速測定処理(後
述の第40図)が行われる(ステップS280)。
その後、排出レジスタ0の値が「1」になると(この
とき前記ステップS278の判別結果が“Yes"の転じる)、
この時点を基準として排出ソレノイド1のOFFタイミン
グを決定すべくステップS282〜286が実行される。
先ず、ステップS282では前記ステップS280の排出1流
速測定処理にて求められる賞品球の流速に基づいて、最
後に排出される賞品球が第1の賞球排出装置の流下阻止
部材745取付位置を通過するであろうタイミングを推定
し、このタイミングと、後述の性能テスト処理(第44
図)にて算出される排出ソレノイド1のON/OFFに基づく
第1の賞球排出装置(流下阻止部材)の応答速度とから
排出1停止タイマのカウント値(停止タイマ値)が算出
される。
続くステップS284ではこのように算出された停止タイ
マ値を排出1停止タイマのカウント値としてセットし、
次いで前述の排出1停止フラグを“1"に設定して(ステ
ップS286)、本ルーチンを終了する。
ところで、第6図に示すように、流下阻止部材が賞球
導出樋内に突出しているときには排出センサ1内には下
から2番目の賞品球B2が位置しており、賞品球の排出時
に排出センサ1が最初に検出する賞品球はB2となり、該
賞品球B2が排出センサ1内より脱したときに初めて排出
レジスタ0の値が「1」だけ減算されるようになってい
る。従って、本実施例では、上述のように排出レジスタ
0の値が「2」から「1」となったとき、換言すれば排
出センサ1によって「賞球設定数−1」の数の賞品球が
検知されたときに、排出される最後の賞品球が排出セン
サ1内より脱することとなる。
排出される賞品球のうち最後の1つの排出が検出され
ると、次回以降のループにおいては前記ステップS268の
判別結果が“Yes"に転じ、ステップS278にて前記ステッ
プS284でカウントを開始した排出1停止タイマがタイム
アップしたか否かの判別が行われる。
この判別結果が、“No"のとき、即ち排出レジスタ0
の値が「1」であると判別されてから未だ所定時間が経
過していないと判別されたときには、排出ソレノイド1
をONしたまま(ステップS290,S292,S320をスキップし
て)本ルーチンを終了する。
排出レジスタ0の値が「1」となった後、上記所定時
間が経過して前記ステップS278の判別結果が“Yes"に転
じると、ステップS290にて排出ソレノイド1を消磁(OF
F)し、その後排出1動作状態表示器791を緑色にて点灯
して排出ソレノイド1側による賞品球の排出制御が正常
に行なわれていることを示し、排出が完了したことを記
憶し(ステップS320)本ルーチンを終了する。
このようなタイミングで排出ソレノイド1が消磁(OF
F)されると、該消磁によって下降した流下阻止部材
は、最後の賞品球が該阻止部材を通過した直後に賞球導
出樋内に突出し、それに続く賞品球よりその流出を阻止
するようになる。
一方、交互排出処理が排出ソレノイド2側にて行われ
るときには(前記ステップS266の判別結果が“Yes"のと
き)、ステップS294に進んで、排出2停止フラグが“1"
であるか否かが判別される。この排出2停止フラグは、
排出ソレノイド2のOFFタイミングを決定する際の基準
となるタイミング、即ち最後に排出される賞品球が排出
センサ2内愛より脱したとき(排出2立下フラグが“1"
で且つこのとき排出レジスタ0の値が「1」となったと
き)に後述の排出2停止タイマがスタートしたことを示
すべく“1"に設定されるものである。
未だ排出2停止タイマがスタートせず、この判別結果
が“No"となったときには、更に排出レジスタ0の値が
「2」であるか否かが判別される(ステップS296)。
この判別は、後述する排出2流速測定処理を行なうべ
きタイミング、即ち最後から2番目の賞品球が排出セン
サ2内より脱するタイミングを検出するための判別であ
る。この判別結果が“No"のときには、排出2立下フラ
グが“1"であるか否かが判別される(ステップS298)。
この排出2立下フラグは賞品球が排出センサ2内を脱
したときにその値が“1"に設定されるものである。従っ
て、ステップS298の判別結果が“Yes"のときには新たに
賞品球が1つ排出されたと判断してステップS300に進み
排出レジスタ09に記憶された値(排出残級数)を1だけ
減算し、更にステップS302にて前記排出2立下フラグ
を、“0"にリセットしてステップS304に進む。一方、前
記ステップS298の判別結果が“No"のときには前記ステ
ップS300,S302をスキップしてステップS304に進む。
ステップS304では前述のステップS278と同様、この時
点での排出レジスタ0の値が「1」であるか否かが判別
される。
この判別結果は“No"、即ち未だ最後に排出される賞
品球が排出センサ2内より脱していないときにはステッ
プS308〜S312をスキップして、そのまま本ルーチンを終
了する。
排出ソレノイド2のONによる賞品球の排出処理が開始
されて、前記排出レジスタ0の値が「2」になると最後
から2番目の賞品球が排出センサ2内より脱したと判断
して(前記ステップS296の判別結果が“Yes")引き続き
該センサ2内を通過する最後の賞品球の流速を測定すべ
く排出2流速測定処理(後述の第41図)が行われる(ス
テップS306)。
その後、排出レジスタ0の値が「1」になると(この
とき前記ステップS304の判別結果が“Yes"に転じる)、
この時点を基準として排出ソレノイド2のOFFタイミン
グを決定すべくステップS308〜S312が実行される。
先ず、ステップS308では前記ステップS306の排出2流
速測定処理にて求められる賞品球の流速に基づいて、最
後に排出される賞品球が第2の賞球排出装置の流下阻止
部材745取付位置を通過するであろうタイミングを推定
し、このタイミングと、後述の性能テスト処理(第44
図)にて算出される排出ソレノイド2のON/OFFに基づく
第2の賞球排出装置(流下阻止部材)の応答速度とから
排出2停止タイマのカウント値(停止タイマ値)が算出
される。
続くステップS310ではこのように算出された停止タイ
マ値を排出2停止タイマのカウント値としてセットし、
次いで前述の排出2停止フラグを“1"に設定して(ステ
ップS312)、本ルーチンを終了する。
ところで、上述のように第2の賞球排出装置740にお
いても、第1の賞球排出装置同様、排出センサ2によっ
て排出レジスタ0の値が「1」となったとき、換言すれ
ば「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知されたとき
に、1番最後の排出される賞品球が排出センサ2内を脱
するようになっている。
一旦排出レジスタ0が「1」となった後のループにお
いては前記ステップS294の判別結果は“Yes"に転じ、前
記ステップS310でカウントを開始した排出2停止タイマ
がタイムアップしたか否かの判別が行われる(ステップ
S314)。
この判別結果が“No"のとき、即ち排出レジスタ0の
値が「1」であると判別されてから未だ所定時間が経過
していないと判別されたときには、排出ソレノイド2を
ONしたまま(ステップS316,S318,S320をスキップして)
本ルーチンを終了する。
排出レジスタの値が「1」であると判別されてから上
記所定時間が経過して前記ステップS314の判別結果が
“Yes"に転じるとステップS316にて排出ソレノイド2を
消磁(OFF)し、その後排出2動作状態表示器792を緑色
にて点灯して排出ソレノイド2側による賞品球の排出制
御が正常に行なわれていることを示し、ステップS320に
進んで排出が完了したことを記憶し、本ルーチンを終了
する。
このようなタイミングで排出ソレノイド2が消磁(OF
F)されると、該消磁によって下降した流下阻止部材
は、最後の賞品球が該阻止部材を通過した直後に賞球導
出樋内に突出し、それに続く賞品球よりその流出を阻止
するようになる。
第39図(A),(B)は、上述した排出処理(第37
図)のステップS212にて行われる併用排出処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。
前述したように本ルーチンは、排出される賞品球の数
(賞球設定数)が9以上(正し15以下)のときに行われ
る処理であり、1ループの処理で第1及び第2の賞球排
出装置740,740による賞品球の排出が同時に行なわれる
ものである(賞球設定数が奇数個の場合、最後の1個は
一方の装置、例えば第1の賞球排出装置によって排出さ
れる)。
本フローによる賞品球の排出処理においても前述の交
互排出処理と同様に、排出ソレノイド1,2のOFFタイミン
グ(排出1停止タイマ,排出2停止タイマのカウント
値)を、 (1′)第1,第2の賞球排出装置の応答速度を予め測定
し(第44図の性能テスト処理)、 (2′)第1の賞球排出装置から排出される最後の賞品
球並びに第2の賞球排出装置から排出される最後の賞品
球を夫々排出センサ1及び排出センサ2によって検出す
ると共にこれら2つの賞品球の流下速度(流速)を該セ
ンサの出力に基づいて夫々算出し(排出1流速測定処
理、排出2流速測定処理)、 (3′)前記夫々算出された流速に基づいて、第1,第2
の賞球排出装置から個々に排出される最後の賞品球が第
1,第2の賞球排出装置の夫々の流下阻止部材745,745取
付位置(第7図参照)に達するまでに要する時間を夫々
予測し、該予測した時間と前記応答沿゜とに基づいて排
出ソレノイド1及び排出ソレノイド2のOFFタイミング
(排出1停止タイマ及び排出2停止タイマの夫々のカウ
ント値)を夫々決定する(後述のステップS350,S38
0)。
と云う具合に行なう。
以下、フローに従って詳細に説明する。
本ルーチンが開始されると、先ず、ステップS322にて
排出監視タイマがタイムアップしたか否かが判別され
る。前述のようにこのタイマは排出開始処理が開始され
たときにカウントを初めるものであり、この判別結果が
“Yes"のときには賞球排出系に異常が発生したと判断し
てステップS324以降の処理が行なわれる。
ステップS324では排出1終了フラグが“1"であるか否
かが判別される。この判別結果が“No"のとき、即ち賞
球排出系に異常が発生したときに排出ソレノイド1が作
動している場合には該排出ソレノイド1を消磁(OFF)
し(ステップS326)更に第1の賞球排出装置740側が異
常であることを示すべく排出1動作状態表示器791を赤
点滅させて(ステップS327)ステップS328に進む。一
方、“Yes"のときにはステップS326,S327をスキップし
て、ステップS328に進む。
ステップS328では排出2終了フラグが“1"であるか否
かが判別され、この判別結果が“No"のとき、即ち賞球
排出系に異常が発生しときに排出ソレノイド2が作動し
ている場合には排出ソレノイド2を消磁(OFF)し、
(ステップS330)、更に第2の賞球排出装置740側が異
常であることを示すべく排出2動作状態表示消792を赤
点滅させて(ステップS331)ステップS332に進み、一方
“Yes"のときには該ステップS330,S331をスキップし
て、ステップ332に進む。ステップS332では第1,第2の
賞球排出装置の少なくとも一方が異常となっていること
を示すべく排出エラーフラグを“1"に設定して、本ルー
チンを終了する。
前記ステップS322の判別結果が“No"のときにはステ
ップS334にて排出1終了フラグが“1"であるか否かが判
別される。この排出1終了フラグは第1の賞球排出装置
が排出すべき賞球数(排出数分割処理(第36図)にて排
出レジスタ1に記憶される値、以下「第1の分割賞球
数」という)分の賞品球の排出が完了したときに、後述
のステップS362にて“1"に設定されるものである。
前記ステップS334の判別結果が“No"、のときには、
続くステップS336〜S362の処理が行われる。
先ずステップS336では排出1停止フラグが“1"である
か否かが判別される。このフラグは交互排出処理にて用
いられたものと同一のフラグで、第1の賞球排出装置か
ら排出される賞品球のうち最後の賞品球が排出センサ1
内を脱して(排出レジスタ1の値が「1」となったと
き)後述の排出1停止タイマがカウントを開始したとき
に“1"に設定されるものである。
このステップS336の判別結果が“No"のときにはステ
ップS338に進み、後述の排出1流速測定処理を行なうべ
きタイミングを決定すべく排出レジスタ1の値が「2」
であるか否かが判別される。
この判別結果が“No"のときには、賞品球が排出セン
サ1内より脱したときにその値が“1"に設定される排出
1立下フラグが“1"であるか否かが判別される(ステッ
プS340)。この判別結果が“Yes"のときには賞品球が1
つ排出されたと判断して、ステップS342に進み排出レジ
スタ1に記憶された値(第1の排出残級数)を1だけ減
算し、更にステップS344にて前記排出1立下フラグを
“0"にリセットして、ステップS346以降に進む。
一方、前記ステップS340の判別結果が“No"のときに
は前記ステップS342,S344をスキップしてステップS346
以降に進む。
ステップS346ではこの時点での排出レジスタ1の値が
「1」であるか否か、即ち第1の賞球排出装置から排出
される賞品球のうち最後の賞品球がセンサ1内より脱し
たか否かが判別される。未だ最後に排出される賞品球の
排出が完了していないときにはこの判別結果は“No"と
なって、後述のステップS364以降に進む。
排出ソレノイド1の励磁によって賞品球の排出が行な
われ、第1の賞球排出装置から排出される賞品球のうち
最後から2番目の賞品球が排出センサ1内を脱すると
(排出レジスタ1=「2」)前記ステップS388の判別結
果が“Yes"に転じ、前述したように最後に排出される賞
品球の流速を検出すべく排出1流速測定処理(後述の第
40図)が行われる(ステップS348)。
賞品球の排出が継続され、排出レジスタ1の値が
「1」になると、この時点を基準として排出ソレノイド
1のOFFタイミングを決定すべくステップS350〜S354が
実行される。
先ず、ステップS350では前記ステップS348の排出1流
速測定処理にて求められう賞品球の流速に基づいて、第
1の賞球排出装置から最後に排出される賞品球が該賞球
排出装置の流下阻止部材745取付位置を通過するであろ
うタイミングを推定し、このタイミングと、後述の性能
テスト処理(第44図)にて算出される排出ソレノイド1
のON/OFFに基づく第1の賞球排出装置(流下阻止部材)
の応答速度とから排出1停止タイマのカウント値(停止
タイマ値)が算出される。
続くステップS352ではこのように算出された停止タイ
マ値を排出1停止タイマのカウント値としてセットし、
次いで前述の排出1停止フラグを“1"に設定して(ステ
ップS354)、後述のステップS364以降に進む。
ところで、上述のように併用排出処理において第1の
賞球排出装置によって所定数(第1の分割賞球数)の賞
品球の排出を行なうにあたり、排出センサ1によって排
出レジスタ1の値が「1」となったとき、換言すれば
「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知されたときに、
1番最後に排出されるべき賞品球が排出センサ1内を脱
したとするのは交互排出処理にて述べたのと同一の理由
による。
一旦排出レジスタ1の値が「1」に設定された後のル
ープにおいては前記ステップS336の判別結果は“Yes"に
転じ、続いて前記ステップS352でカウントを開始した排
出1停止タイマがタイムアップしたか否かの判別が行わ
れる(ステップS356)。
この判別結果が“No"のとき、即ち排出レジスタ1の
値が「1」であると判別されてから未だ所定時間が経過
していないときには、続くステップS358〜S362をスキッ
プしてステップS364以降に進む。
排出レジスタ0の値が「1」となった後、上記所定時
間が経過して前記ステップS356の判別結果が“Yes"に転
じると、ステップS358にて排出ソレノイド1を消磁(OF
F)し、その後排出1動作状態表示器791を緑色にて点灯
して排出ソレノイド1側による賞品球の排出制御が正常
に行なわれていることを示し(ステップS360)、更に第
1の賞球排出装置による所定数(第1の分割賞球数)の
賞品球の排出が全て終了したことを示すべく排出1終了
フラグを“1"に設定してステップS364に進む。
ステップS364以降の処理においては第2の賞球排出装
置によって(排出ソレノイド2の励磁(ON)によって)
行われる賞品球の排出に関する制御が行われる。
ステップS364では排出2終了フラグが“1"であるか否
かが判別される。この排出2終了フラグは第2の賞球排
出装置が排出すべく賞球数(排出数分割処理(第36図)
にて排出レジスタ2に記憶される値、以下「第2の分割
賞球数」という)分の賞品球の排出が完了したときに、
後述のステップS392にて“1"に設定されるものである。
前記ステップS364の判別結果が“No"、のときには、
続くステップS366〜S384の処理が行われる。
先ず、ステップS366では排出2停止フラグが“1"であ
るか否かが判別される。このフラグは交互排出処理にて
用いられたものと同一のフラグで、第2の賞球排出装置
から排出される賞品球のうち最後の賞品球が排出センサ
2内を脱して(排出レジスタ2の値が「1」となったと
き)後述の排出2停止タイマがカウントを開始したとき
に“1"に設定されるものである。
このステップS366の判別結果が“No"のときにはステ
ップS368に進み、後述の排出2流速測定処理を行なうべ
きタイミングを決定すべく排出レジスタ2の値が「2」
であるか否かが判別される。
この判別結果が“No"のときには、賞品球が排出セン
サ2内より脱したときにその値が“1"に設定される排出
2立下フラグが“1"であるか否かが判別される(ステッ
プS370)。この判別結果が“Yes"のときには賞品球が1
つ排出されたと判断して、ステップS372に進み排出レジ
スタ2に記憶された値(第2の排出残球数)を1だけ減
算し、更にステップS374にて前記排出2立下フラグを
“0"にリセットして、ステップS376以降に進む。
一方、前記ステップS370の判別結果が“No"のときに
は前記ステップS372,S374をスキップしてステップS376
以降に進む。
ステップS376ではこの時点での排出レジスタ2の値が
「1」であるか否か、即ち第2の賞球排出装置から排出
される賞品球のうち最後の賞品球がセンサ2内より脱し
たか否かが判別される。未だ最後に排出される賞品球の
排出が完了していないときにはこの判別結果は“No"と
なって、そのまま本ルーチンを終了する。
排出ソレノイド2の励磁によって賞品球の排出が行な
われ、第2の賞球排出装置から排出される賞品球のうち
最後から2番目の賞品球が排出センサ2内を脱すると
(排出レジスタ2=「2」)前記ステップS368の判別結
果が“Yes"に転じ、前述したように最後に排出される賞
品球の流速を検出すべく排出2流速測定処理(後述第41
図)が行われる(ステップS378)。
賞品球の排出が継続され、排出レジスタ2の値が
「1」になると、この時点を基準として排出ソレノイド
2のOFFタイミングを決定すべくステップS380〜S384が
実行される。
先ず、ステップS380では前記ステップS378の排出2流
速測定処理にて求められる賞品球の流速に基づいて、第
2の賞球排出装置から最後に排出される賞品球が該賞球
排出装置の流下阻止部材745取付位置を通過するであろ
うタイミングを推定し、このタイミングと、後述の性能
テスト処理(第44図)にて算出される排出トレノイド2
のON/OFFに基づく第2の賞球排出装置(流下阻止部材)
の応答速度とから排出2停止タイマのカウント値(停止
タイマ値)が算出される。
続くステップS382ではこのように算出された停止タイ
マ値を排出2停止タイマのカウント値としてセットし、
次いで前述の排出2停止フラグを“1"に設定して(ステ
ップS384)、本ルーチンを終了する。
ところで、上述のように第2の賞球排出装置による賞
品球の排出処理時にも、所定数(第2の分割賞球数)の
賞品球の排出を行なうにあたり、排出センサ2によって
排出レジスタ2の値が「1」となったとき、換言すれば
「賞球設定数−1」の数の賞品球が検知されたときに、
1番最後に排出されるべき賞品球が排出センサ2内を脱
したとするのは交互排出処理にて述べたのと同一の理由
による。
一旦排出レジスタ2の値が「1」に設定された後のル
ープにおいては前記ステップS366の判別結果は“Yes"に
転じ、続いて前記ステップS382でカウントを開始した排
出2停止タイマがタイムアップしたか否かの判別が行わ
れる(ステップS386)。
この判別結果が、“No"のとき、即ち排出レジスタ2
の値が「1」であると判別されてから未だ所定時間が経
過していないときには、続くステップS388〜S396をスキ
ップして、そのまま本ルーチンを終了する。
排出レジスタ2の値が「1」となった後、上記所定時
間が経過して前記ステップS386の判別結果が“Yes"に転
じると、ステップS388にて排出ソレノイド2を消磁(OF
F)し、その後排出2動作状態表示器792を緑色にて点灯
して排出ソレノイド2側によう賞品球の排出制御が正常
に行なわれていることを示し(ステップS390)、更に第
2の賞球排出装置による所定数(第2の分割賞球数)の
賞品球の排出が全て終了したことを示すべく排出2終了
フラグを“1"に設定してステップS394に進む。
ステップS394では、この時点で排出1終了フラグが既
に“1"に設定されているか否かが判別される。この判別
結果が“No"、即ちこの時点で未だ第1の賞球排出装置
による賞品球の排出が完了していないときにはそのまま
本ルーチンを終了し、一方、第1の賞球排出装置による
所定数の賞品球の排出が既に完了して判別結果が“Yes"
となったときには(この時点では第2の賞球排出装置に
よる賞品球の排出も既に完了している)ステップS396に
て排出終了フラグを“1"に設定して本ルーチンを終了す
る。
また第2の賞球排出装置が所定数(第2の分割賞球
数)の賞品球の排出を完了している状態から(排出2終
了フラグ=“1")、第1の賞球排出装置による所定数の
賞品球の排出が終了したと判断されると前記ステップS3
64の判別結果が“Yes"となって、前記ステップS394が実
行される。このときステップS394の判別結果は“Yes"と
なり、排出終了フラグが“1"に設定される(ステップS3
96)。このように、“1"に設定された排出終了フラグは
前述の排出処理のステップS218の判別に用いられ、これ
によってセーフ記憶値が「1」だけ減算される(第37図
のステップS220)。
以上のように、賞球設定数が大きな値(9〜15)に設
定されているときに該設定数を分割して2つの排出レジ
スタ1,2にその値を記憶し、排出レジスタ1,2の値に基づ
いて第1及び第2の賞球排出装置を夫々独立して作動さ
せることにより、多数の賞品球の排出が一層迅速に行え
るようになる。
第40図は、前述した交互排出処理(第38図)又は併用
排出処理(第39図)にて行われる排出1流速測定処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンは、第1の賞球排出装置740から排
出される所定数の賞品球のうち最後に排出される賞品球
の流速を測定するもので、前述したように排出される賞
品球のうち最後か2番目の賞品球が排出センサ1内から
脱したときに本ルーチンは開始される。尚、本実施例で
は賞品球の流速を表すパラメータとして、該賞品球が排
出センサ1内に達してから(排出1立上フラグが“1"と
なったときから)該センサ1内を脱するまで(排出1立
下フラグが“1"となるまで)に要する時間間隔(排出セ
ンサ1の出力がHレベルを保持する時間間隔)が用いら
れる。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS402にて排
出1流速測定フラグが“1"であるか否かが判別される。
この排出1流速測定フラグは上記時間間隔の計測が開始
されているか否かを判断するために設けられたもので、
本処理が開始される前に(排出開始処理にて)その値が
“0"にリセットされ、賞品球が排出センサ1内に達した
後、後述のステップS408にて“1"にセットされる。
このステップS402の判別結果が“No"のときにはステ
ップS404に進み、排出1立上フラグが“1"であるか否か
が判別される。この判別結果が“No"、即ち本処理が開
始された後、未だ賞品球が排出センサ1内に達していな
いときには、ステップS406〜S410をスキップして本ルー
チンを終了する。
賞品球が排出センサ1内に達して排出1立上フラグが
“1"となると前記ステップS404の判別結果が“Yes"に転
じ、ステップS406にて上記時間間隔を測定する排出1流
速タイマをスタートさせ、次いで前述の排出1流速測定
フラグを“1"に設定し(ステップS408)、更に前記排出
1立上フラグを“0"にリセットして)(ステップS410)
本ルーチンを終了する。
一旦、賞品球が排出センサ1内に達して排出1流速タ
イマがスタートし、排出1流速測定フラグが“1"に設定
されると、以後前記ステップS402の判別結果は“Yes"と
なって、今度は賞品球が排出センサ1内から脱したか否
か(排出1立下フラグが“1"であるか否か)が判別され
る(ステップS412)。
賞品球が排出センサ1内に達し未だ該センサ1内から
脱していないときにはこの判別結果は“No"となって、
そのまま本ルーチンを終了する。従って賞品球がセンサ
1内を通過中のときにはステップS402,S412のみが繰返
し実行されることになる。
その後賞品球がセンサ1内から脱し、排出1立下フラ
グが“1"になるとステップS412の判別結果が“Yes"に転
じ、排出1流速タイマのカウント値の読出しが行われる
(ステップS414)。
このように読出されたタイマカウント値は、排出セン
サ1の出力信号が立上がっている時間間隔即ち、排出さ
れた賞品球が排出センサ1内を通過するのに要する時間
間隔となり、該時間間隔が賞品球の流速を表わすパラメ
ータとして、前述の交互排出処理、併用排出処理にて用
いられる。
第41図は前述した交互排出処理(第38図)及び併用排
出処理(第39図)にて行なわれる排出2流速測定処理の
サブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンは、第2の賞球排出装置740から排
出される所定数の賞品球のうち最後に排出される賞品球
の流速を測定するもので、前述したように排出される賞
品球のうち最後から2番目の賞品球がセンサ1内から脱
したときに本ルーチンは開始される。尚、このサブルー
チンにおいても、賞品球の流速を表すパラメータとし
て、該賞品球が排出センサ2内に達してから該センサ2
内を脱するまでに要する時間間隔(排出センサ2の出力
がHレベルを保持する時間間隔)が用いられる。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS422にて排
出2流速測定フラグが“1"であるか否かが判別される。
この排出2流速測定フラグは上記時間間隔の測定が開始
されているか否かを判断するために設定されたもので、
本処理が開始される前に(排出開始処理にて)その値が
“0"にリセットされ、賞品球が排出センサ2内に達した
後、後述のステップS428にて“1"にセットされる。
このステップS422の判別結果が“No"のときにはステ
ップS424に進み、排出2立上フラグが“1"であるか否か
が判別される。この判別結果が“No"、即ち本処理が開
始された後、未だ賞品球が排出センサ2内に達していな
いときには、ステップS426〜S430をスキップして本ルー
チンを終了する。
賞品球が排出センサ2内に達して排出2立上フラグが
“1"となると前記ステップS424の判別結果が“Yes"に転
じ、ステップS426にて上記時間間隔を測定する排出2流
速タイマをスタートさせ、次いで前述の排出2流速測定
フラグを“1"に設定し(ステップS428)、更に前記排出
2立上フラグを“0"にリセットして(ステップS430)本
ルーチンを終了する。
一旦、賞品球が排出センサ2内に達して排出2流速タ
イマがスタートし、排出2流速測定フラグが“1"に設定
されると、以後前記ステップS422の判別結果は“Yes"と
なって、今度は賞品球が排出センサ2内から脱したか否
か(排出2立下フラグが“1"であるか否か)が判別され
る(ステップS432)。
賞品球が排出センサ2内に達し未だ該センサ2内から
脱していないときにはその判別結果は“No"となって、
そのまま本ルーチンを終了する。従って賞品球がセンサ
2内を通過中のときにはステップS422,S432のみが繰返
し実行されることになる。
その後賞品球がセンサ2内から脱し、排出2立下フラ
グが“1"になるとステップS432の判別結果が“Yes"に転
じ、排出2流速タイマのカウント値の読出しが行われる
(ステップS434)。
このように読出されたタイマカウント値は、排出セン
サ2の出力信号が立上がっている時間間隔即ち、排出さ
れた賞品球が排出センサ2内を通過するのに要する時間
間隔となり、該時間間隔が賞品球の流速を表わすパラメ
ータとして、前述の交互排出処理、併用排出処理にて用
いられる。
第42図は前述の排出処理(第37図)のステップS204に
て実行される排出エラー処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
この排出エラー処理は、前述したように排出処理の実
行中に排出エラーフラグが“1"となったとき、即ち排出
開始処理が開始されてから所定時間(例えば3sec)が経
過するまでに(排出開始処理にてカウントが開始される
排出監視タイマがタイムアップするまでに)前述の交互
排出処理又は併用排出処理によって所定数(賞球設定
数)の賞品球の排出が完了しないときに行われるもので
ある。
本ルーチンが開始されると、まずステップS502で交互
排出フラグが“1"であるか否かが判別される。この判別
結果が“Yes"、即ち排出処理が交互排出処理(第37図の
ステップS210)によって行われていた場合にはステップ
S504に進み、この時点で第1の賞球排出装置と第2の賞
球排出装置の何れの排出装置によって賞品球の排出が行
われていたかを判別すべく、この時点での反転フラグの
値が“1"であるか否かが判別される。
この判別結果が“No"、即ち第1の賞球排出装置によ
って交互排出処理が行われていたときには、ステップS5
06に進んで排出1エラー解除フラグが“1"であるか否か
が判別される。この排出1エラー解除フラグは、第32図
に示す排出センサ1レベル入力処理において排出センサ
1の出力信号が賞品球の存在を示す出力波形となったと
きに“1"に設定されるものであり、従ってこの判別結果
が“Yes"のときには、第1の賞球排出装置が排出可能状
態に復帰したと判断して、その旨を示すべく排出1動作
状態表示器を緑色に点灯し(ステップS508)、前記排出
エラーフラグを“0"にリセットし(ステップS532)、再
び排出開始処理より制御を行わせるべく処理NOを“1"に
設定して(ステップS534)、本ルーチンを終了する。
このステップS506の判別結果が“No"のとき、即ち未
だ異常状態が継続しているときには前記ステップS508、
更には前記ステップS532,S534をスキップして本ルーチ
ンを終了する。
一方、前記反転フラグが“1"のとき(ステップS504の
判別結果が“Yes")にはそれまで第2の賞球排出装置に
よって賞品球の排出が行われていたと判断して、ステッ
プS510に進み、排出2エラー解除フラグが“1"であるか
否かが判別される。この排出2エラー解除フラグは第33
図に示す排出センサ2レベル入力処理において排出セン
サ2の出力信号が賞品球の存在を示す出力波形となった
ときに“1"に設定されるものであり、従ってこの判別結
果が“Yes"のときには、第2の賞球排出装置が排出可能
状態に復帰したと判断し、その旨を示すべく排出2動作
状態表示器を緑色に点灯し(ステップS512)、前記ステ
ップS532,S534を実行した後、本ルーチンを終了する。
このステップS510の判別結果が“No"のとき、即ち未
だ異常状態が継続しているときには前記ステップS512、
更には前記ステップS532,S534をスキップして本ルーチ
ンを終了する。
又、排出処理に於いて併用排出処理が行われていたと
き(交互排出フラグ=“0")には前記ステップS502の判
別結果は“No"となり、ステップS514に進んで排出1終
了フラグが“1"であるか否かが判別される。
この判別結果が“Yes"のとき、即ちこの時点で既に第
1の賞球排出処理装置による賞品球の排出が完了してい
ると判別されたときには続くステップS516〜S520をスキ
ップして、ステップS522以降に進む。一方、前記判別結
果が“No"のときにはステップS516にて更に前記排出1
エラー解除フラグが“1"であるか否かが判別される。
この判別結果が“Yes"となったとき、即ち第1の賞球
排出装置による賞品球の排出が行われている間に当該排
出エラー処理が開始され、且つ排出1エラー解除フラグ
によって第1の賞球排出装置が排出可能状態に復帰した
と判断されたときにはステップS518にて排出1終了フラ
グを“1"に設定し、次いでステップS520にて第1の賞球
排出装置が正常に排出動作を行い得ることを示すべく排
出1動作状態表示器を緑色に点灯してステップS522に進
む。一方、前記ステップS516の判別結果が“No"のとき
には、前記ステップS518,S520をスキップしてステップS
522に進む。
ステップS522では、排出2終了フラグが“1"であるか
否かが判別される。この判別結果が“Yes"のとき、即ち
この時点で既に第2の賞球排出処理装置による賞品球の
排出が完了していると判別されたときには続くステップ
S524〜S528をスキップして、ステップS530以降に進み、
一方、判別結果が“No"のときにはステップS524にて更
に前述の排出2エラー解除フラグが“1"であるか否かが
判別される。
この判別結果が“Yes"となったとき、即ち第2の賞球
排出装置による賞品球の排出が行われている間に当該排
出エラー処理が開始され、且つ排出2エラー解除フラグ
によって該第2の賞球排出装置が排出可能状態に復帰し
たと判断されたときにはステップS526にて排出2終了フ
ラグを“1"に設定し、次いでステップS528にて第2の賞
球排出装置が正常に排出動作を行い得ることを示すべく
排出2動作状態表示器を緑色に点灯してステップS530に
進む。一方、前記ステップS524の判別結果が“No"のと
きにはそのまま本ルーチンを終了する。
ステップS530では再び排出1終了フラグが“1"である
か否かが判別される。この判別はステップS522の判別で
排出2終了フラグが“1"であるとされたとき、又はステ
ップS526で排出2終了フラグが“1"に設定されたときに
のみ行われるので、この判別結果が“Yes"のときには排
出1終了フラグ及び排出2終了フラグの双方が“1"に設
定されていることになる。このときにはステップS532に
進んで排出エラーフラグを“0"にリセットすると共に、
再度、排出開始処理より賞品球の排出制御を開始すべく
処理NOを“1"に設定して(ステップS534)、本ルーチン
を終了する。
第43図(A)〜(C)は第13図に示すメインルーチン
において実行される球抜処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
この球抜処理は遊技店の係員によって球抜スイッチが
押されたことが前述の球抜センサ入力処理(第23図)に
よって検知され、球抜フラグが“1"に設定されたとき
に、前述の排出開始処理、排出処理及び後述の性能テス
ト処理の何れもが実行されていないこと(処理NO=“0"
となってメインルーチンのステップS8〜S14が“No"とな
ること)を条件に実行されるものである。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS602におい
て強制終了フラグが“1"であるか否かが判別される。こ
の強制終了フラグは、球抜スイッチが2回押されたとき
に(本ルーチンの実行中に再度球抜スイッチが押され、
後述のステップS616又はステップS626の判別結果が“Ye
s"となったとき)実行されるステップS700〜S736の強制
終了処理が実行される直前のステップS696にてその値が
“1"に設定されるものである。したがって、該フラグが
ステップS696の実行によって一旦“1"に設定されると、
その後のループでは前記ステップS602の判別結果が“Ye
s"となって、後述のステップS700以降の強制終了処理の
みが実行されることになる。
前記ステップS602の判別結果が“No"のときには、ス
テップS604で球抜実行フラグが“1"であるか否かが、続
くステップS606で球抜開始フラグが“1"であるか否かが
判別される。このうち球抜開始フラグは、続くステップ
S608〜S612の処理が一度でも行われたときにその旨を記
憶すべくステップS614にてその値が“1"に設定されるも
のである。又、球抜実行フラグは後述のステップS620,S
622によって排出ソレノイド1,2の励磁が開始され球抜処
理が実行されたときにその旨を記憶すべくステップS624
にて“1"に設定されるものである。
今回ループで球抜処理が初めて行われた場合を考え
る。このときには前記ステップS604,S606の判別結果は
共に“No"となってステップS608に進み、1回目の球抜
スイッチの押圧(球抜処理を開始させるための押圧)に
よって“1"にセットされた球抜フラグを“0"にリセット
する。次のステップS609,S610では第1及び第2の賞球
排出装置による球抜処理が終了したことを記憶するため
に用いられる排出1終了フラグ,排出2終了フラグを
“0"にリセットしておく。これら排出1終了フラグ,排
出2終了フラグは前述の併用排出処理にて用いられたも
のがそのまま転用でき、2つのフラグは後述のステップ
S628,S646等の判別に用いられる。更に次のステップS61
1では球抜開始タイマがセット/スタートされる。この
球抜開始タイマは、実際に排出ソレノイド1,2を励磁(O
N)する前に、球抜装置の切換ゲート762を予め切換えて
おくのに十分な所定のアイドルタイムを設けるためのも
のである。
次のステップS612では前記切換ゲート762を切換るべ
く球抜ソレノイド761が励磁(ON)され、続いて前記球
抜開始フラグが“1"に設定される(ステップS614)。
続くステップS616では上記ステップS602〜S614の実行
中に球抜フラグが再び“1"に設定されたか否か、即ち再
度球抜スイッチが押されたか否か(2度押されたか否
か)が判別される。この判別結果が“Yes"のときにはス
テップS692〜S698を実行した後、球抜処理を強制的に終
了させるべくステップS700以降の強制終了処理に進む。
より具体的には先ずステップS692及びステップS694
で、後述のステップS628えS644の処理にて用いられる排
出1球無フラグ及び後述のステップS646〜S662の処理に
て用いられる排出2球無フラグが夫々“0"にリセットさ
れ、ステップS696で強制終了処理に移行したことを示す
べく前記強制終了フラグが“1"に設定され、更に強制終
了処理に移行した直後より所定時間経過したか否かを判
別するために設けられた強制終了タイマをセットして、
後述のステップS700以降の強制終了処理を行う。
一方、この判別結果が“No"のときには、前記ステッ
プS611でスタートさせた球抜開始タイマがタイムアップ
したか否かが判別される。未だ球抜開始タイマがタイム
アップしないときには(判別結果が“No")、以後の処
理を行うことなくそのまま本ルーチンを終了する。次回
以降のループでは前記タイマがタイムアップするまでス
テップS602〜S606,S616,S618のみが繰返し実行されるこ
とになる。
前記タイマがタイムアップしてステップS618の判別結
果が“Yes"に転じると、ステップS620,S622において夫
々排出ソルノイド1,2が励磁(ON)されて賞品球の流出
が開始され、前述の球抜実行フラグが“1"に設定される
(ステップS624)。
このように一旦排出ソレノイド1,2が励磁(ON)され
て球抜実行フラグが“1"に設定されると、次回以降のル
ープにおいて、前記ステップS604の判別結果が“Yes"と
なり、ステップS606〜624の処理がスキップされること
になる。
次のステップS626では再び、球抜フラグが“1"である
か否か即ち、球抜処理を強制的に終了させるべく球抜ス
イッチの2回惜しがなされたか否かの判別が再びなされ
る。この判別結果が“Yes"のときは、ステップS684〜S6
90を行った後、前記ステップS692〜S698、更には後述の
ステップS700以降の強制終了処理に進む。
ステップS684〜S690の処理では、先ず排出1終了フラ
グが“1"であるか否かが判別され(ステップS684)、こ
の判別結果が“Yes"、即ちこの時点で第1の賞球排出装
置側の賞品球の流出がすべて完了しているときには(該
フラグは大1の賞球排出装置側の賞品球の流出がすべて
完了したとき後述のステップS642でその値が“1"に設定
される)ステップS686に進んで排出ソレノイド1を消磁
(OFF)し、その後ステップS688に進む。一方、判別結
果が“No"のときはステップS686をスキップしてステッ
プS688に進む。
ステップS688では更に排出2終了フラグが“1"である
か否かが判別され、この判別結果“Yes"、即ちこの時点
で第2の賞球排出装置側の賞品球の流出がすべて完了し
ているときには(該フラグは第2の賞球排出装置側の賞
品球の流出がすべて完了したとき後述のステップS660で
その値が“1"に設定される)ステップS690に進んで排出
ソレノイド2を消磁(OFF)し、その後ステップS692に
進み、一方、判別結果が“No"のときにはステップS690
をスキップしてステップS692以降に進む。
この時点で2回目の球抜スイッチの押圧が為されず、
前記ステップS626の判別結果が“No"となったときに
は、ステップS628にて排出1終了フラグが“1"であるか
否かが判別される。
この排出1終了フラグは、本球抜処理が初めて実行さ
れたときに前述のステップS609にて“0"にリセットされ
るものであり、反対に球抜処理によって全ての賞品球が
流出されたときに後述のステップS642にて“1"に設定さ
れる。
従って本球抜処理により第1の賞球排出装置側の賞品
球の排出が未だ完了していないときには、該ステップS6
28の判別結果は“No"となって、ステップS630以降の処
理が実行される。
先ず、ステップS630では排出1球無フラグが“1であ
るか否かが判別される。この排出1球無フラグは、メイ
ンルーチンのステップS4又第1の賞球排出装置側の球抜
処理が完了したとき(ステップS644)に“0"にリセット
され、本球抜処理によって賞品球が流出され第1の賞球
導出樋内(排出センサ1内)に賞品球がなくなってセン
サ出力が“0"となったときにその値が“1"に設定される
ものである。
従って、球抜開始後から排出センサ1内に賞品球がな
くなるまではこの判別結果は“No"となって、ステップS
632にて排出センサ1の出力がLレベル(“0")である
か否かが判別される。球抜処理が完了せず未だ排出セン
サ1内に賞品球が残っているときにはこの判別結果は
“No"となり、そのままステップS646以降に進む。
この状態から球抜処理によって第1の賞球導出樋内
(センサ1内)に賞品球がなくなると、ステップS632の
判別結果が“Yes"に転じ、上記排出1球無フラグが“1"
に設定され(ステップS634)、次いでセンサ1内に賞品
球がなくなった時点からの時間経過を計測する排出1球
無タイマがセットされて(ステップS636)ステップS646
以降に進む。
その以降のループでは前記ステップS630の判別結果は
“Yes"に転じ、ステップS638にて再度排出センサ1の出
力レベルがLレベル(“0")であるか否かが判別され
る。
この判別結果が“Yes"即ち前回ループに引き続いて今
回ループでも排出センサ1の出力レベルがLレベルに保
持されていると判別されたときにはステップS640に進ん
で前記ステップS636でセットされた排出1球無タイマが
タイムアップしたか否かが判別される。この判別結果が
“No"のとき、即ち第1の賞球導出樋内(排出センサ1
内)に賞品球がないと判別されてから未だ所定時間が経
過していないときには、ステップS642,S644をスキップ
して、ステップS646以降に進む。
以後、上記所定時間が経過するまで、前記ステップS6
30,S638の判別結果が共に“Yes"、ステップS640の判別
結果が“No"という具合に判別される。
排出センサ1の出力レベルがLレベルを保持したまま
上記所定時間が経過すると、ステップS640の判別結果が
“Yes"に転じて排出1終了フラグが“1"に設定され(ス
テップS642)、更に排出1球無フラグが“0"にリセット
されて(ステップS644)、ステップS646以降に進む。
このように、一旦排出1終了フラグが“1"に設定され
ると次回以降のループにおいては前記ステップS628の判
別結果が“Yes"となり、前記ステップS630〜S644をスキ
ップして、直接ステップS646以降に進むこととなる。
ところで、本ルーチンが開始され、一旦排出センサ1
の出力がLレベル(このとき排出1球無フラグが“1")
となった後、上記排出1球無タイマがタイムアップする
前に再び排出センサ1の出力レベルがHレベル(“1")
に変化すると、前記ステップS638の判別結果が“No"に
転じ、前記排出1終了フラグを“1"に設定することなく
(ステップS642をスキップして)、前記ステップS644に
て排出1球無フラグを“0"にリセットしてステップS646
以降に進むようになっている。この結果1つの賞品球が
排出センサ1内を通過した後次の賞品球が該センサ1内
に達するまでの間に生じる出力信号の立下りや該センサ
1の出力信号にノイズが発生したとき等、出力信号の波
形が一時的に立下った場合に誤って賞球導出樋内の賞品
球の流出が完了したと判断することがない。
次のステップS646では更に排出2終了フラグが“1"で
あるか否かが判別される。
この排出2終了フラグは、本球抜処理が初めて実行さ
れたときに前述のステップS610にて“0"にリセットされ
るものであり、反対に球抜処理によって全ての賞品球が
流出されたときに後述のステップS660にて“1"に設定さ
れる。
従って本球抜処理により第2の賞球排出装置側の賞品
球の排出が未だ完了していないときには、該ステップS6
46の判別結果は“No"となって、ステップS648以降の処
理が実行される。先ず、ステップS648では排出2球無フ
ラグが“1"であるか否かが判別される。この排出2球無
フラグは、メインルーチンのステップS4又は第2の賞球
排出装置側の球抜処理が完了したとき(ステップS662)
に“0"にリセットされ、本球抜処理によって賞品球が流
出され第2の賞球導出樋内(排出センサ2内)に賞品球
がなくなってセンサ出力が“0"となったときにその値が
“1"に設定されるものである。
従って、球抜開始後から排出センサ2内に賞品球がな
くなるまではこの判別結果は“No"となって、ステップS
650にて排出センサ2の出力がLレベル(“0")である
か否かが判別される。球抜処理が完了せず未だ排出セン
サ2内に賞品球が残っているときにはこの判別結果は、
“No"となり、そのままステップS664以降に進む。
この状態から球抜処理によって第2の賞球導出樋内
(センサ2内)に賞品球がなくなると、ステップS650の
判別結果が“Yes"に転じ、上記排出2球無フラグが“1"
に設定され(ステップS652)、次いでセンサ2内に賞品
球がなくなった時点からの時間経過を計測する排出2球
無タイマがセットされて(ステップS654)ステップS664
以降に進む。
その以降のループでは前記ステップS648の判別結果は
“Yes"に転じ、ステップS656にて再度排出センサ2の出
力レベルがLレベル(“0")であるか否かが判別され
る。
この判別結果が“Yes"即ち前回ループに引き続いて今
回ループでも排出センサ2の出力レベルがLレベルに保
持されていると判別されたときにはステップS658に進ん
で前記ステップS654でセットされた排出2球無タイマが
タイムアップしたか否かが判別される。この判別結果が
“No"のとき、即ち第2の賞球導出樋内(排出センサ2
内)に賞品球がないと判別されてから未だ所定時間が経
過していないときには、ステップS660,S662をスキップ
して、ステップS664以降に進む。
以後、上記所定時間が経過するまで、前記ステップS6
48,S656の判別結果が共に“Yes"、ステップS658の判別
結果が“No"という具合に判別される。
排出センサ2の出力レベルがLレベルを保持したまま
上記所定時間が経過すると、ステップS658の判別結果が
“Yes"に転じて排出2終了フラグが“1"に設定され(ス
テップS660)、更に排出2球無フラグが“0"にリセット
されて(ステップS662)、ステップS664以降に進む。
このように、一旦排出2終了フラグが“1"に設定され
ると次回以降のループにおいては前記ステップS646の判
別結果が“Yes"となり、前記ステップS648〜S662をスキ
ップして、ステップS664以降に進むこととなる。
ところで、本ルーチンが開始され、一旦排出センサ2
の出力がLレベル(このとき排出2球無フラグが“1")
となった後、上記排出2球無タイマがタイムアップする
前に再び排出センサ2の出力レベルがHレベル(“1")
に変化すると、前記ステップS656の判別結果が“No"に
転じ、前記排出2終了フラグを“1"に設定することなく
(ステップS660をスキップして)、前記ステップS662に
て排出2球無フラグを“0"にリセットしてステップS664
以降に進むようになっている。この結果1つの賞品球が
排出センサ2内を通過した後次の賞品球が該センサ2内
に達するまでの間に生じる出力信号の立下りや該センサ
2の出力信号にノイズが発生したとき等、出力信号の波
形が一時的に立下った場合に誤って賞球導出樋内の賞品
球の流出が完了したと判断することがない。
上記ステップS646〜S662を実行した結果、第2の賞球
排出装置側の賞品球の流出が完了したと判別された誤
は、ステップS646の判別結果が“Yes"に転じステップS6
64にて第1の賞球排出装置側の賞品球の球抜が完了した
か否か(排出1終了フラグが“1"か)の判別が再度なさ
れる。
この判別結果が“No"のときには、そのまま今回ルー
プでの処理を終了して、次回ループへと移行する(次回
ループでは再びステップS628〜S644が実行されることに
なる)。
一方、判別結果が“Yes"、即ちこの時点で第1、第2
の賞球排出装置の球抜処理が共に完了したと判断された
ときには、先ず前記球抜実行フラグ及び球抜開始フラグ
を共に“0"にリセットし(ステップS666,S668)、球抜
処理を終了させるべく排出ソレノイド1,2の消磁(OFF)
を行ない(ステップS674,S676)、更に球抜ソレノイド
消磁(OFF)(ステップ678)を行った後、処理NOを“0"
にリセットして(ステップS680)、本ルーチンを終了す
る。
次に前記ステップS602,S616,S626の何れかの判別結果
が“Yes"のときに行われる強制終了処理(ステップS700
以降の処理)について説明する。この処理は、球抜スイ
ッチが押されて一旦球抜処理が開始された後、再び該ス
イッチが押されたとき(2回押し)に実行されるもので
ある。
先ず、ステップS700では、強制終了タイマがタイムア
ップしたか否かが判別される。この強制終了タイマは2
回目のスイッチの押圧がなされたとき(ステップS616,S
626判別結果が“Yes"となった直後に実行されるステッ
プS698)にカウントを開始するものである。
この判別結果が“No"、即ち2回目のスイッチ押圧か
ら未だ所定時間が経過していないときには、ステップS7
902にて排出1終了フラグが“1"であるか否かが判別さ
れる。
このステップS702の判別結果が“No"、即ち球抜処理
が完了する前(前記フラグはその値が“1"のとき第1の
賞球排出装置の球抜が完了したことを表わす)に強制終
了処理が開始されたときには、更にステップS704にて排
出センサ1立上フラグが“1"であるか否かが判別され
る。
この判別結果“Yes"のとき、即ち、強制終了処理が一
旦行われた後、新たに賞品球がセンサ1内に達したとき
には、この時点でソレノイド1を消磁(OFF)し(ステ
ップS706)、次いで強制的に排出1終了フラグを“1"に
設定して(ステップS708)、ステップS710に進み、一
方、“No"のときには、前記ステップS706,S708をスキッ
プして、ステップS710に進む。
ステップS710では排出2終了フラグが“1"であるか否
かが判別される。
このステップS710の判別結果が“No"、即ち球抜処理
が完了する前(前記フラグはその値が“1"のとき第2の
賞球排出装置の球抜が完了したことを表わす)に強制終
了処理が開始されたときには、更にステップS712にて排
出センサ2立上フラグが“1"であるか否かが判別され
る。
この判別結果が“Yes"のとき、即ち、強制終了処理が
一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ2内に達したと
きには、この時点で排出ソレノイド2を消磁(OFF)
し、(ステップS714)、次いで強制的排出2終了フラグ
を“1"に設定して(ステップS716)、本ルーチンを終了
する。
一方、判別結果が“No"のときには、前記ステップS71
4,S716をスキップして、本ルーチンを終了する。
このように強制終了処理(ステップS700以降の処理)
が開始された後所定時間が経過するまでに排出センサ2
の出力信号の立上り(新たな賞品球がセンサ内に達した
こと)が検出されて一旦排出2終了フラグが“1"に設定
されると、次回以降のループではステップS710の判別結
果が“Yes"となって、更に排出1終了フラグが“1"であ
るか否かが判別される(ステップS718)。この判別結果
が“No"、即ちこの時点で、第1の賞球排出装置側のセ
ンサ1が強制終了処理開始後の新たな賞品球を検出して
いないときは、そのまま本ルーチンを終了する。この場
合次回以降のループにおいてもステップS702〜S708の処
理が引き続き実行される。
一方、前記ステップS718の判別結果が“Yes"、即ち、
強制終了処理が実行された後、第1,第2の賞球排出装置
の排出センサ1,2が共に新たな賞品球が該センサ1,2内に
達したことを検知したときには後述のステップS724以降
の処理が行われる。
又、上記ステップS702〜S718の処理を実行しているう
ちに所定時間が経過して強制終了タイマがタイムアップ
して、ステップS700の判別結果が“Yes"に転じると(こ
のとき前記排出1終了フラグ及び排出2終了フラグの何
れか一方が“0"である)、ステップS702,S722で夫々排
出ソレノイド1、排出ソレノイド2を強制的に消磁(OF
F)してステップS724以降に進む。
ステップS724では、前述の強制終了フラグを“0"にリ
セットし、更にステップS726,S728にて前記球抜実行フ
ラグ及び球抜開始フラグを共に“0"にリセットし、更に
球抜ソレノイドの消磁(OFF)を行なった後(ステップS
734)、処理NOを“0"にリセットして(ステップS73
6)、本ルーチンを終了する。
第44図(A),(B)は第13図に示すメインルーチン
において実行される性能テスト処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
この性能テスト処理は、排出ソレノイド1,2の応答速
度を算出するもので、遊技店の係員によって性能テスト
スイッチ779が押されたことが前述の性能テストスイッ
チ入力処理(第27図)によって検知され、テストフラグ
が“1"に設定されたときに、前述の排出開始処理、排出
処理及び球抜処理の何れもが実行されていないこと(処
理NOが“0"となってメインルーチンのステップS8〜S14
が“No"となること)更には球抜フラグが“0"で且つセ
ーフ記憶値が「0」であること(ステップS16が“No"で
且つステップS18が“Yes"となること)を条件に実行さ
れるものである。
本ルーチンが開始されると、先ずステップS802におい
てテスト終了フラグが“1"であるか否かが判別される。
このテスト終了フラグは、本ルーチンにて行なわれる4
つのテスト処理(後述のテストNOが“1"〜“4"のときに
行なわれる一連の処理)が全て終了したときにその値が
“1"に設定されるものである。
従って、本ルーチンが最初に開始されたときには、こ
のステップS802の判別結果は、“No"となり、次のステ
ップS804でテスト開始フラグが“1"であるか否かが判別
される。このテスト開始フラグは、後述するように、排
出ソレノイド1,2の応答速度の算出処理を行なう条件が
成立したとき、その値が“1"に設定される。
従って、このステップS804の判別結果が“No"のとき
にはステップS806に進んで、上記算出処理を行う条件の
1つとして、球抜ソレノイドが励磁(ON)されているか
否かが判別される。この判別結果が“No"のときには球
抜ソレノイド761を励磁し(ステップS808)、続いて球
抜ウェイトタイマを所定値にセットして(ステップS81
0)、本ルーチンを終了する。
このように性能テスト処理が初めて行われたときに
は、先ず球抜ソレノイド761を励磁(ON)しておき、該
テスト処理中に排出される賞品球が島設備の回収樋(図
示省略)に流出するようにしておく。
一旦、球抜ソレノイドが励磁されると次回以降のルー
プでは前記ステップS806の判別結果が“Yes"となり、ス
テップS812に進んで前記ステップS810でセットされた球
抜ウェイトタイマがタイムアップしたか否かが判別され
る。この判別結果が“No"のときにはそのまま本ルーチ
ンを終了し、以後上記ウェイトタイマがタイムアップす
るまでステップS802〜S806,S812が繰返し実行される。
球抜ソレノイドの励磁後、所定時間が経過して前記ス
テップS812の判別結果が“Yes"に転じると(球抜ウェイ
トタイマがタイムアップ)、前記テスト開始フラグが
“1"に設定され(ステップS814)、実質的なテスト処理
が開始されることになる。
以後のループでは前記ステップS804の判別結果が“Ye
s"となって、続くステップS816〜S822でそれぞれテスト
NOが“1"であるか否か、“2"であるか否か、“3"である
か否か、“4"であるか否かが判別される。
テスト開始フラグが“1"に設定された直後のループで
は、これらの判別結果はすべて“No"となり(該テストN
Oは性能テスト処理の終了時、即ち後述のステップS864
にて“0"にリセットされる)、ステップS824に進む。
ステップS824では次回以降のループにおいて排出ソレ
ノイド1の励磁(ON)時の応答速度(上方向への移動速
度)を求めるための処理(ステップS830〜S838の処理)
を行うべくテストNOを“1"に設定し、次いでテストの対
象である排出ソレノイド1を励磁(ON)させる(ステッ
プS826)と共に励磁時に応答速度(時間)を測定すべく
テストタイマをスタートさせて(ステップS828)、次回
ループへ進む。
次回ループでは、前記ステップS816の判別結果が“Ye
s"に転じ、ステップS830にてテストセンサ2ONフラグが
“1"となったか否かを判別する。
このテストセンサ2ONフラグは第1の賞球排出装置に
設けられたへ字型連結板747が排出ソレノイド1の励磁
によって上昇し、該連結板の一端に設置された反射板74
7dがテストセンサ2と対向したとき(このとき該センサ
2の出力レベルはHレベルとなる)、前述のテストセン
サ2入力処理(第29図)において、“1"に設定されるも
のである。
従って、排出ソレノイド1が励磁された後、前記反射
板747dがテストセンサ2と対向するまではステップS830
の判別結果は“No"となり、以後ステップS802,S804,S81
6,S830が繰返し実行されることになる。
排出ソレノイド1が励磁された前記反射板747dがテス
トセンサ2と対向すると、前記ステップS830の判別結果
が“Yes"に転じ(テストセンサ2ONフラグ=1)、ステ
ップS832以降の処理が行われる。
先ずステップS832では、この時点でのテストタイマの
カウント値が読み込まれる。前述したようにテストタイ
マは排出ソレノイド1の励磁(ON)と共にカウントをス
タートするものであり、この時点でのカウント値は、排
出ソレノイド1が励磁されてから反射板747dがセンサ2
と対向するに要する時間、換言すれば、排出ソレノイド
1が励磁(ON)された時点から、賞品球が第1の賞球導
出樋から流出可能となるまでに必要な時間(励磁時の応
答速度に対応)を表わすようになる。
次のステップS834では、次回以降のループにおいて排
出ソレノイド1の消磁(OFF)時の応答速度を求めため
たの処理(ステップS840〜S848の処理)を行うべくテス
トNOを“2"に設定し、次いでテストな対象である排出ソ
レノイド1を消磁(OFF)する(ステップS836)と共に
消磁時の応答速度(時間)を測定するためのテストタイ
マを再びスタートさせて(ステップS838)、次回ループ
へ進む。
次回ループでは、前記ステップS816の判別結果が“N
o"となり、次のステップS818が“Yes"に転じて、ステッ
プS840に進みテストセンサ1ONフラグが“1"となったか
否かが判別される。
このテストセンサ1ONフラグは前記ヘ字型連結板747が
排出ソレノイド1の消磁によって下降し、該連結板の一
端に設置された反射板747dがテストセンサ1と対向した
とき(このとき該センサ1の出力レベルはHレベルとな
る)、前述のテストセンサ1入力処理(第28図)におい
て、“1"に設定されるものである。
従って、排出ソレノイド1が消磁された後、前記反射
板747dがテストセンサ1と対向するまではステップS840
の判別結果は“No"となり、以後ステップS802,S804,S81
6,S818,S840が繰返し実行されることになる。
排出ソレノイド1が消磁されて前記反射板747dがテス
トセンサ1と対向すると、前記ステップS840の判別結果
が“Yes"に転じ(テストセンサ1ONフラグ=1)、ステ
ップS842以後の処理が行われる。
先ずステップS842では、この時点でのテストタイマの
カウント値が読み込まれる。前述したようにこの時点で
のテストタイマカウント値は、排出ソレノイド1の消磁
(OFF)からの時間経過を示すものであり、従って、こ
のカウント値は、排出ソレノイド1が消磁されてから反
射板747dがセンサ1と対向するに要する時間、換言すれ
ば、排出ソレノイド1が消磁(OFF)された時点から、
第1の賞球導出樋からの賞品球の流出が阻止されるまで
に必要な時間(消磁時の応答速度に対応)を表わすよう
になる。
次のステップS844では、次回以降のループにおいて排
出ソレノイド2の励磁(ON)時の応答速度を求めるため
の処理(ステップS850〜S858の処理)を行う、べくテス
トNOを、“3"に設定し、次いでテストの対象である排出
ソレノイド2を励磁(ON)させる(ステップS846)と共
に励磁時の応答速度(時間)を測定すべくテストタイマ
をスタートさせて(ステップS848)、次回ループへ進
む。
次回ループでは、前記ステップS816,S818の判別結果
が“No"、ステップS820の判別結果が“Yes"という具合
に判別され、ステップS850にてテストセンサ4ONフラグ
が“1"となったか否かを判別する。
このテストセンサ4ONフラグは第2の賞球排出装置に
設けられたへ字型連結板747(第5図、第7図参照)が
排出ソレノイド2の励磁によって上昇し、該連結板の一
端に設置された反射板747dがテストセンサ4と対向した
とき(このとき該センサ4の出力レベルはHレベルとな
る)、前述のテストセンサ4入力処理(第31図)におい
て、“1"に設定されるものである。
従って、排出ソレノイド2が励磁された後、前記反射
板747dがテストセンサ4と対向するまではステップS850
の判別結果は“No"となり、以後ステップS802,S804,S81
6,S818,S820,S850が繰返し実行されることになる。
排出ソレノイド2が励磁されて前記反射板747dがテス
トセンサ4と対向すると、前記ステップS850の判別結果
が“Yes"に転じ(テストセンサ4ONフラグ=1)、ステ
ップS852以降の処理が行われる。
先ず、ステップS852では、この時点でのテストタイマ
のカウント値が読み込まれる。前述したようにテストタ
イマは排出ソレノイド2の励磁(ON)と共にカウントを
スタートするものであり、この時点でのカウント値は、
排出ソレノイド2が励磁されてから反射板747dがセンサ
4と対向する要する時間、換言すれば、排出ソレノイド
2が励磁(ON)された時点から、賞品球が第2の賞球導
出樋から流出可能となるまでに必要な時間(励磁時の応
答速度に対応)を表わすようになる。
次のステップS854では、次回以降のループにおいて排
出ソレノイド2の消磁(OFF)時の応答速度を求めるた
めの処理(ステップS860〜S868の処理)を行うべくテス
トNOを“4"に設定し、次いでテストの対象である排出ソ
レノイド2を消磁(OFF)する(ステップS856)と共に
消磁時の応答速度(時間)を測定すべくテストタイマを
再びスタートさせて(ステップS858)、次回ループへ進
む。
次回ループでは、前記ステップS816,S818,S820の判別
結果が“No"と云う具合に判別され、次のステップS822
が“Yes"に転じて、ステップS860に進みテストセンサ3O
Nフラグが“1"となったか否かが判別される。
このテストセンサ3ONフラグは前記へ字型連結板747
(第7図参照)が排出ソレノイド2の消磁によって下降
し、該連結板の一端な設置された反射板747dがテストセ
ンサ3と対向したとき(このとき該センサ1の出力レベ
ルはHレベルとなる)、前述のテストセンサ3入力処理
(第30図)において、“1"に設定されるものである。
従って、排出ソレノイド2が消磁された後、前記反射
板747dがテストセンサ3と対向するまではステップS860
の判別結果は“No"となり、以後ステップS802,S804,S81
6,S818,S820,S822,S860が繰返し実行されることにな
る。
排出ソレノイド2が消磁されて前記反射板747dがテス
トセンサ3と対向すると、前記ステップS860の判別結果
が“Yes"に転じ(テストセンサ3ONフラグ=1)、ステ
ップS862以降の処理が行われる。
先ずステップS862では、この時点でのテストタイマの
カウント値が読み込まれる。前述したようにこの時点で
のテストタイマカウント値は、排出ソレノイド2の消磁
(OFF)からの時間経過を示すものであり、従って、こ
のカウント値は、排出ソレノイド2が消示されてから反
射板747dがセンサ3と対向するに要する時間、換言すれ
ば、排出ソレノイド2が消磁(OFF)された時点から、
第2の賞球導出樋からの賞品球の流出が阻止されるまで
に必要な時間(消磁時の応答速度に対応)を表わすよう
になる。
このように排出ソレノイド1,2の4つの作動パターン
に係る4つの応答速度(テストタイマのカウント値の4
つの読込値)の測定が完了すると、その旨を記憶すべく
前述のテストNOを“0"にリセットし(ステップS864)、
次いでテスト開始フラグを“0"にリセットする(ステッ
プS866)と共に一連の性能テスト処理が完了したことを
示すべくテスト終了フラグを“1"に設定して(ステップ
S868)、本ルーチンを終了する。
次回以降の処理ループにおいては、テスト終了フラグ
が“1"に設定されているため前記ステップS802の判別結
果が“Yes"に転じ、次のステップS870で球抜ソレノイド
が消磁(OFF)されているか否かが判別される。前記テ
スト終了フラグが“1"に設定された直後のループにおい
ては未だ球抜ソレノイドの消磁は行なわれておらず(こ
の判別結果は“No"となる)、次のステップS872にて球
抜ソレノイドを消磁(OFF)すると共に、ステップS874
にて球抜ウェイトタイマをセットして次回以降のループ
に進む。
次回ループでは前記ステップS870の判別結果が“Yes"
に転じ、前記ステップ874にてセットされた球抜ウェイ
トタイマがタイムアップしたか否かが判別される(ステ
ップS876)。この判別結果が“No"、即ち球抜ソレノイ
ドが消磁(OFF)されてから所定時間が経過していない
ときには、続くステップS878〜S882をスキップしてその
まま本ルーチンを終了する。
その後前記球抜ウェイトタイマがタイムアップして前
記ステップS876の判別結果が“Yes"に転じると、ステッ
プS878以降の処理が実行される。
先ず、ステップS878では前記ステップS832,S842,S85
2,S862にて夫々読み込まれたテストタイマの4つの計測
値、即ち、 (1)排出ソレノイド1のONから第1の賞球排出装置の
流下阻止部材が賞球導出樋より脱して賞品球の排出が可
能となるまでに要する時間、 (2)排出ソレノイド1のOFFから第1の賞球排出装置
の流下阻止部材が賞球導出樋内に突出して賞品球の排出
を阻止するまでに要する時間、 (3)排出ソレノイド2のONから第2の賞球排出装置の
流下阻止部材が賞球導出樋より脱して賞品球の排出が可
能となるまでに要する時間、 (4)排出ソレノイド2のOFFから第2の賞球排出装置
の流下阻止部材が賞球導出樋内に突出して賞品球の排出
を阻止するまでに要する時間、 を第1,第2の賞球排出装置の上昇方向/下降方向の応答
速度とし、これらを所定の標準値(賞球排出装置の設計
時の理論値、或は使用初期の測定値)と比較して、この
比較結果に基づいて得られた偏差を補正値とする。この
ようにして得られた補正値は前述したようにモニタ表示
処理(第16図)の判別に用いられる。
このように補正値が決定されると次のステップS880に
進んで前述のテスト終了フラグを、“0"にリセットする
と共に、前述の処理NOを“0"にリセットして(ステップ
S882)、本ルーチンを終了する。
次に、これまで説明してきた賞球排出制御装置による
賞球排出制御の処理の途中で停電が発生し、主電源から
の電力の供給が停止した場合に、バックアップ処理とし
て行なわれる賞球排出制御装置側のパワーダウン割込み
処理について第45図を参照して説明する。
このパワーダウン割込み処理は、賞球排出制御装置60
0に供給される主電源(図示省略)からの電源電圧を常
時監視する電源監視回路680a(第12図参照)が停電状態
を示す信号を出力したときに、それまで行なわれていた
メインルーチン(第13図)及び割込み処理(第17図)に
代えてその処理を開始するものであり、停電発生後の消
費電力を必要最小限に抑えつつ、未だセーフ/アウトの
判定がついていなかった遊技球の検出を停電発生後所定
時間(セーフ検出タイマにてカウントする)に亘って実
行する処理、停電発生時に賞品球未払いのセーフ球が残
っていることを遊技者等にしらせる等のバックアップ処
理を行なうものである。
先ず、停電の発生が前記電源監視回路680aからの信号
に基づいて検知されて本処理が開始されると、発射モー
タ151、排出ソレノイド1,2、シャッターソレノイド910
等各主作動部への電力の供給が停止(出力リセット)さ
れる(ステップS30)。
次いで、ステップS31では、セーフ検出タイマが所定
値(例えば5sec)にセットされる。このセーフ検出タイ
マは、停電発生直前に発射された遊技球が遊技盤の入賞
口に入った後、入賞口受入樋810、入賞球導出樋820を通
ってセーフセンサ830内に達する十分な所定時間をカウ
ントするためのものである。
該セーフ検出タイマがセットされた後、ステップS32
では処理NOが“0"にリセットされる。
このように停電時に強制的に処理NOをリセットするこ
とにより、1つのセーフ球に対して賞品球の排出開始処
理又は排出処理(第34図又は第37図)が実行されている
ときに停電が発生した場合であっても、該セーフ球に対
する賞品球の排出が初めから再開されることになって、
遊技者が不利益を被らないようになる。
次のステップS33ではセーフ記憶値「0」であるか否
かが判別され、判別結果が“Yes"、即ち、この時点(停
電発生時)で、未だ対応する賞品球の排出が完了してい
ない入賞球(以下「排出残球」と称す)が残っていると
きには、ステップS34でその旨を示すべく情報表示装置4
00の排出残球表示ランプ445cを点灯(ON)し、その後ス
テップS35に進み、一方、判別結果が“No"のときにはそ
のままステップS35に進む。
ステップS35では前記ステップS31でセットしたセーフ
検出タイマがタイムアップしたか否かが判別され、判別
結果が“No"、即ち停電発生後未だ上記所定時間(5se
c)が経過せず、従って、セーフ球がセーフセンサによ
って検知される可能性が未だあるときには、ステップS3
6にて前記タイマを更新すると共に、さらに、ステップ3
7にて前述の割込処理でなされるのと同一の手続でセー
フセンサ入力処理(第20図参照)を行なったのち前記ス
テップS35の判別結果が“Yes"に転じるまで前記ステッ
プS33に戻って処理を繰返し実行する。
従って、停電発生時から上記所定時間が経過するまで
前記ステップS37でのセーフセンサ入力処理が繰返し実
行されることとなり、停電前に発射された遊技球が停電
発生後に入賞口に入った場合であっても、当該入賞した
遊技球をセーフセンサにより確実に検知することができ
るようになる。
停電発生後上記所定時間(停電直前に発射された遊技
球がセーフ球であるかアウト球であるかの判定が確定す
る十分な時間)が経過すると(ステップS35の判別結果
が“Yes")、本ルーチンを終了して、賞球排出制御装置
600、スタンバイモードへと移行する。
このスタンバイモードは、停電が発生している間、補
助電源回路680b(第12図)から供給される電源電圧によ
って停電中に要求される賞球排出制御装置600の機能
(セーフ記憶値の保持、情報表示装置400による表示
等)を確保するためのモードであり、そのとき消費され
る電力量も必要最小限に抑えられることとなる。
即ち、賞球排出制御装置600側で行なわれている制御
においては、通常の制御処理(第13図のメインルーチ
ン、第17図のを割込処理)中に停電が発生すると、停電
発生所定時間に亘ってセーフセンサの入力処理が継続可
能とされ、該所定時間経過後スタンバイモードに移行す
るようになっているため、停電発生後、賞球排出制御装
置600に供給される補助電源回路からの電力量を、入賞
球の検出に必要な最低量を余分に消費するだけで、従
来、停電発生により無効とされていた停電直後の入賞球
を有効に処理できるようになる。
また、上記所定時間経過後は少なくともセーフ記憶値
を記憶保持するだけの電力さえあれば良く、従って補助
電源部として用いられているバックアップバッテリも小
型のものとしたままで長期の停電に十分対応できるよう
になる。
以上のように本実施例のパチンコ遊技機の賞球排出制
御システムにおいては、賞品球の排出を行なう第1,第2
の賞球排出装置740,740の応答速度を予め測定し、一方
で、賞品球の流下速度を排出センサ1,2の出力に基づい
て算出し、最後に排出されう賞品球が検出されてから賞
球排出装置の流下阻止部材745取付位置(第7図参照)
に達するまでに要する時間を前記流速に基づいて予測
し、該予測した時間と前記応答損度とに基づいて排出ソ
レノイド1,2をOFFするタイミング(停止タイマのカウン
ト値)を決定するようにしているので、最後に排出され
る賞品球が流下阻止部材745,745取付位置を通過したと
きに該流下阻止部材が賞球導出樋710,710内に突出する
ようなタイミングで排出ソレノイド1,2を消磁(OFF)し
てその直後の賞品球の排出を阻止することができるよう
になる。このように、前記流下阻止部材が所望のタイミ
ングで賞球導出樋内に突出するので、賞品球の排出時の
所謂「球ガミ」が生じることがなくなり賞球排出装置の
リンク機構の耐久性が向上する。
又、賞球排出装置の経時的な劣化に起因する応答速度
の変化を性能テストスイッチの押圧により適宜測定する
ことが可能なため、賞品球の排出タイミングを劣化度合
いに応じての調整することができるようになる。
尚、本実施例では、排出制御装置の排出処理時の応答
速度として、排出ソレノイド1,2が消磁(OFF)されてか
る流下阻止部材が賞球導出樋に突出して賞品球の排出が
阻止されるまでの時間間隔をも計測しているが、単に排
出ソレノイド1,2が励磁(ON)されてから流下阻止部材
が引上げられ賞品球が排出されるまでの時間間隔のみを
計測してもよい。
又、本実施例では賞球排出装置の応答速度を算出する
のに際し、排出ソレノイド1,2のON/OFFタイミングから
該ソレノイドに連結された接続板747(反射板747d)が
テストセンサ位置に達するまでの時間間隔を測定する方
法が用いられているが、これに限ることなく排出ソレノ
イド1,2をON/OFFするタイミングと、実際に賞品球の排
出が開始/中断されるまでの時間間隔を計測してもよ
い。
又、本実施例では、応答速度に基づいて算出された補
正値は賞球排出装置の作動部(排出ソレノイド1,2、リ
ンク機構等)の交換表示にのみ用いるようにしている
が、排出ソレノイド1,2のON/OFFタイミングの決定に用
いるようにししても良い。
又、本実施例では賞品球の流速を測定するに際し、賞
品球が排出センサ内を通過するのに要する時間間隔を計
測するようにしているがこれに限ることなく、例えば賞
球導出樋の流れ方向に2つの排出センサを所定間隔だけ
離して設置し、これら2つのセンサの検出タイミングの
差に基づいて流速を計測する等種々の手法が考えられ
る。
又、排出ソレノイド1,2のOFFタイミングを決定する際
に用いられる賞品球の流速として、最後に排出される賞
品球の流速を検出するようにしているが、他の賞品球
(例えば最後から2番目の賞品球)の流速を測定した
り、或は1度の排出処理で排出される全ての賞品球の流
速の平均値を求める等の方法も考えられる。
又、本実施例では流下阻止部材が賞球導出樋内に突出
するタイミングは、排出される賞品球のうち最後の賞品
球が該阻止部材取付位置を通過した直後となるように設
定されるが、逆に流下が阻止される賞品球が流下阻止部
材取付位置に達する直前に該流下阻止部材を突出させる
ように排出ソレノイド1,2のOFFタイミングを決定しても
よい。
又、本実施例では、賞品球排出用の導出樋が2条(第
1,第2の賞球導出樋)設置され、該2条の導出樋の夫々
に賞球排出装置が設置されているパチンコ遊技機の例を
示したが、これに限ることなく、1条の導出樋、又は3
条以上導出樋を備えたパチンコ遊技機について本発明を
適用することも可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、セーフ球検出手段からの、遊技球の
検出信号をセーフ球記憶手段が記憶し、該セーフ球記憶
手段のセーフ球記憶に基づいて、排出制御手段が電気的
駆動源を制御して、球排出装置により、所定数の球を排
出させる場合に、排出性能判定手段が球排出装置の球の
排出に関わる性能を判定し、その判定結果に基づいて、
前記電気的駆動源の制御を補正して、前記球排出装置の
球の排出制御を安定させ、それによって、通過式のセー
フ球検出手段を備えた遊技機における賞球排出制御を常
に安定して行えるようになる。
従って、セーフ球を残さないで、セーフ球記憶手段が
記憶したセーフ球記憶に基づいてのみ賞球排出を行う遊
技機であっても、長期間に亘る使用などによって、球の
流路に汚れが付着して球の流下速度や排出に関わる機構
の作動が遅くなったり、電気的駆動源の劣化により電気
的駆動源自体や排出に関わる機構の応答速度が遅くなっ
たりした場合においても、補正制御手段の補正機構によ
り、球噛みや排出数が異なるような誤作動を生ずること
がなく、安定した排出制御が維持される遊技機となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるパチンコ遊技機10の前面の
構成を示す正面図、 第2図はパチンコ遊技機10の分解斜視図、 第3図は第1図に示す情報表示装置400を前側から見た
分解斜視図、 第4図には、前記賞球排出部700と、入賞球処理部800の
内部構成を示したパチンコ遊技機10の裏面図、 第5図はパチンコ遊技機10の裏側に設置された賞球排出
部700を構成する賞球排出ユニット700Aの分解斜視図、 第6図は賞球排出ユニット700Aの内部機構を示す正面
図、 第7図(A),(B)は賞球排出部に配設された排出ソ
レノイドの作動状態をテスト装置によって検出する手法
を説明するための一部切欠断面図、 第8図(A),(B)は供給皿102から発射レールの発
射球待機部に遊技球を供給する発射球供給部900の内部
機構図、 第9図は賞球排出制御装置600の全体構成を示す斜視
図、 第10図は裏機構盤200に取り付けられた開閉扉250と該開
閉扉250の裏側に設置される役物制御装置500とを示す分
解斜視図、 第11図はパチンコ遊技機10の賞球排出制御装置の排出ソ
レノイドの作動制御系の全体構成を示す制御ブロック
図、 第12図は賞球排出制御装置600による賞球排出制御系統
の制御ブロック図、 第13図は賞球排出制御装置600にて行なわれる賞球排出
制御のメインルーチンを示すプログラムフローチャー
ト、 第14図は賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれる
記憶クリア処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第15図は賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれる
補給処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第16図は賞球排出制御のメインルーチンにて行なわれる
モニタ表示処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第17図はメインルーチンに優先して所定時間経過毎に行
なわれる割込処理を示すプログラムフローチャート、 第18図は割込処理にて行なわれる排出センサ1入力処理
のサブルーチンを示すフローチャート、 第19図は割込処理にて行なわれる排出センサ2入力処理
のサブルーチンを示すフローチャート、 第20図は割込処理にて行なわれるセーフセンサ入力処理
のサブルーチンを示すフローチャート、 第21図は割込処理にて行われる補給センサ入力処理のサ
ブルーチンを示すフローチャート、 第22図は割込処理にて行なわれる半端センサ入力処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第23図は割込処理にて行なわれる球技センサ入力処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第24図は割込処理にて行なわれるオーバーフロー検出器
入力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第25図は割込処理にて行なわれる発射モータ制御処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第26図は割込処理にて行なわれる記憶クリアスイッチ入
力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第27図は割込処理にて行なわれる性能テストスイッチ入
力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第28図は割込処理にて行なわれるテストセンサ1入力処
理のサブルーチンを示すフローチャート、 第29図は割込処理にて行なわれるテストセンサ2入力処
理のサブルーチンを示すフローチャート、 第30図は割込処理にて行なわれるテストセンサ3入力処
理のサブルーチンを示すフローチャート、 第31図は割込処理にて行なわれるテストセンサ4入力処
理のサブルーチンを示すフローチャート、 第32図は割込処理にて行なわれる排出センサ1レベル入
力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第33図は割込処理にて行なわれる排出センサ2レベル入
力処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第34図は賞球排出制御装置のメインルーチンで実行され
る排出開始処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第35図は排出開始処理にて行なわれる反転フラグ処理を
示すフローチャート、 第36図は排出開始処理にて実行される排出数分割処理の
サブルーチンを示すフローチャート、 第37図は賞球排出制御のメインルーチンにおいて実行さ
れる排出処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第38図(A),(B)は排出処理にて行われる交互排出
処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第39図は(A),(B)は排出処理にて行われる併用排
出処理のサブルーチンを示すフローチャート、 第40図は交互排出処理又は併用排出処理にて行なわれる
排出1流速測定処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト、 第41図は交互排出処理又は併用排出処理にて行なわれる
排出2流速測定処理のサブルーチンを示すフローチャー
ト、 第42図は排出処理にて行なわれる排出エラー処理のサブ
ルーチンを示すフローチャート、 第43図(A)〜(C)は賞球排出制御のメインルーチン
において実行される球抜処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャート、 第44図(A),(B)は賞球排出制御のメインルーチン
において実行される性能テスト処理のサブルーチンを示
すフローチャート、 第45図は主電源からの電力の供給が停止したときに行わ
れる賞球排出制御のパワーダウン割込処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。 10……パチンコ遊技機(遊技機)、600……賞球排出制
御装置(排出制御装置)、622……RAM(セーフ球記憶手
段)、700……賞球排出部(球排出装置)、741……賞球
排出ソレノイド(電気的駆動源)、830……入賞球検出
器(セーフセンサ、セーフ球検出手段)、1610a……応
答速度測定部(排出性能判定手段)、1610b……補正値
演算部(補正制御手段)、1620……流速測定手段(排出
性能判定手段)、1630……排出制御手段、1630……ON/O
FFタイミング調整部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気的駆動源の作用により所要数の球を排
    出可能な球排出装置と、 上記球排出装置の起動条件となるセーフ球を検出するセ
    ーフ球検出手段と、 上記セーフ球検出手段からの検出信号に基づいて上記電
    気的駆動源を作動させて上記球排出装置により所定数の
    球を排出させる排出制御装置と、 を備えた遊技機において、 上記排出制御装置は、 上記セーフ球検出手段からの検出信号を記憶するセーフ
    球記憶手段と、 上記セーフ球記憶手段のセーフ球記憶に基づいて、上記
    電気的駆動源を制御して所定数の球を排出する排出制御
    手段と、 上記球排出装置の球の排出に関わる性能を判定する排出
    性能判定手段と、 を備え、 上記排出制御手段は、 上記排出性能判定手段により判定された判定結果に基づ
    き、上記電気的駆動源の制御を補正する補正制御手段を
    有し、 上記補正制御手段の制御により、上記球排出装置の球の
    排出制御を安定化させるようにしたことを特徴とする遊
    技機。
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