JP3066472B2 - カード式遊技機 - Google Patents

カード式遊技機

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JP3066472B2
JP3066472B2 JP3159972A JP15997291A JP3066472B2 JP 3066472 B2 JP3066472 B2 JP 3066472B2 JP 3159972 A JP3159972 A JP 3159972A JP 15997291 A JP15997291 A JP 15997291A JP 3066472 B2 JP3066472 B2 JP 3066472B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードが保有する有価
データに基づいて貸し球を借り受け、それによって遊技
を行うことができるカード式遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、球を発射して遊技を行う遊技機と
して、例えばパチンコ遊技機がある。従来のパチンコ遊
技機においては、一般に球貸機に硬貨を投入して貸し球
を借り受け、その借り受けた貸し球をパチンコ機の供給
皿に入れて遊技を行っていた
【0003】また、近年では、硬貨に換わってカードに
記録された金額情報に基づき貸し球を借り受けるように
したカード式のパチンコ遊技機も提案されている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のカー
ド式のものにおいては、パチンコ遊技機と該パチンコ遊
技機に隣接されたカードユニットとから構成され、この
カードユニットに球排出装置や該球排出装置からの貸し
球が排出される排出口、およびカードに関する所望の操
作を行う操作部が設けられていた。そのため、遊技者が
遊技を行う場合には、カードユニットにカードを投入し
た後、カードユニットに配設された操作部に手を伸ばし
て貸し球操作を行う必要があり操作性が悪いといった問
題点があり、しかも、その操作により排出口から排出さ
れた貸し球を手で受けてパチンコ遊技機の供給皿に移す
といった煩わしい作業が必要であった。更に、遊技中に
は持球が無くなる度に貸し球の操作を行わなければなら
ないため、貸し球操作や貸し球の移送が煩わしいばかり
か、遊技に集中できないといった問題点もある
【0005】また、パチンコ遊技機に配設される賞球排
出用の球排出装置の他に、カードユニットにも貸し球排
出用に別の球排出装置が設けられるような無駄の多い構
成であった
【0006】さらに、従来は、カードをカードユニット
へ投入して貸し球を借り受ける際には、1回の貸し球操
作によりカードの金額情報から変換される量(単位)が
予め固定されていたため、遊技店あるいは遊技者が希望
する変換量に変更することができず、遊技店あるいは遊
技者に不満を与えることがあった
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、よりシンプルな構成で貸し球の排出を行う
ことができるとともに、遊技に集中したまま簡単な操作
により貸し球を借り受けることができ、更に、カードの
保有する有価データ(金額情報)から貸し球に変換され
る変換量の設定を遊技店あるいは遊技者の希望に応じて
変更できるようにし、しかも、その変換量の設定に拘わ
らずカードの保有する有価データを全て変換することが
できるようにしたカード式遊技機を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、所要の排出指令に基づいて所要数の球を
排出可能な球排出装置(170)を備えた遊技機本体
(例えば、パチンコ遊技機100)と、カードのデータ
を読み取り可能なカード処理装置(例えば、カードリー
ダ)を内蔵する球貸機(200)と、が一対一で構成さ
れ、上記遊技機本体の前面側所定部位に配設された球貸
ボタン(例えば、玉貸し変換ボタン123)の操作に基
づいて上記カード処理装置に挿入されたカードの保有す
る有価データの範囲内から所定数の貸し球を該遊技機本
体の球排出装置から排出するようにしたカード式遊技機
であって、上記遊技機本体に設けられた球排出装置の排
出制御を行う排出制御回路(例えば、排出制御装置60
0)と、上記球貸ボタンの操作に基づいて上記排出制御
回路に対して貸し球の排出に関わる排出制御信号を送信
可能な球貸制御回路(例えば、玉貸し制御装置500)
と、を備え、上記球貸制御回路は、上記球貸ボタンの1
回の操作に対して有価データから貸し球に変換される変
換有価データ量を設定変更可能な設定手段(例えば、玉
貸し数設定手段506)を含み、該球貸ボタンが操作さ
れた際に、上記カード処理装置に挿入されたカードの保
有する有価データが該設定手段により設定された変換有
価データ量を満たす場合には、該カードの保有する有価
データのうち変換有価データ量に対応した数の貸し球を
排出させるための排出制御信号を上記排出制御回路に送
信する一方、カードの保有する有価データが該設定手段
により設定された変換有価データ量に満たない場合に
は、該カードの保有する有価データの残り分全てに対応
した数の貸し球を排出させるための排出制御信号を上記
排出制御回路に送信するようにしたものである。
【0009】
【作用】本発明では、遊技機本体と球貸機が一対一で構
成され、遊技機本体の前面側所定部位に配設された球貸
ボタンを操作すると、排出制御回路に対して、球貸制御
回路から貸し球の排出に関わる排出制御信号が送信さ
れ、該排出制御回路により遊技機本体の球排出装置が制
御され該球貸し操作に基づく貸し球が遊技機本体側にお
いて排出される。そして、球貸制御回路は、球貸ボタン
の1回の操作に対して有価データから貸し球に変換され
る変換有価データ量設定変更可能な設定手段を含み、
球貸ボタンが操作された際に、球貸機のカード処理装置
に挿入されたカードの保有する有価データが該設定手段
により設定された変換有価データ量を満たす場合には、
該カードの保有する有価データのうち変換有価データ量
に対応した数の貸し球を排出させるための排出制御信号
が排出制御回路に送信され、一方、カードの保有する有
価データが該設定手段により設定された変換有価データ
量に満たない場合には、該カードの保有する有価データ
の残り分全てに対応した数の貸し球を排出させるための
排出制御信号が排出制御回路に送信される。
【0010】
【実施例】図1には、本発明に係るカード式遊技機の代
表例としてのカード式パチンコ遊技機の一実施例が示さ
れている。この実施例では、遊技機としてのパチンコ遊
技機100と球貸しユニットとしての球貸機200とが
対をなすように構成されており、各球貸機200にはカ
ードリーダが内蔵され、球貸機200の前面パネル21
0には上記カードリーダに対応してカード挿排口211
と、挿入されたカードの残高を表示する挿入残高表示器
220、球貸機が作動状態にあることを表示する有効表
示ランプ230が設けられている。一方、パチンコ遊技
機100の前面パネルに設けられている供給皿120の
上面には、操作パネル121が形成され、この操作パネ
ル121上に上記カード挿排口211に挿入されたカー
ドの残高を表示する残高表示器122と、貸し玉への変
換の指令を与える球貸ボタンとしての玉貸し変換ボタン
123(以下、変換ボタンと略すこともある)と、カー
ドの排出(返却)を指令する返却ボタン124と、上記
変換ボタン123が有効中であることを表示する球貸し
可能表示ランプ126が設けられている。
【0011】なお、112は賞品玉排出時に点灯される
賞品球排出表示ランプ、また113は貸し玉排出時に点
灯される貸し玉排出表示ランプ、108はパチンコ遊技
機において打止状態が発生したときに点灯される完了ラ
ンプは上記供給皿120が満杯になったときに内部でオ
ーバーフローした賞品球を貯留する受け皿、142は供
給皿120から流下される球を一個ずつ遊技領域内に発
射する打球発射装置の操作ダイヤルである。パチンコ遊
技盤102前面の遊技領域の構成は従来のものと同様
で、任意の構成をとり得る。この実施例では、変換ボタ
ン123が押されると、上記球貸機200のカードリー
ダへのカードの挿入を前提としてカードの有する金額の
範囲内で、予め設定された金額(例えば200円分)を
貸し玉に変換する指令がパチンコ遊技機100の裏面に
設けられている球排出装置の制御装置に対して送出する
ように構成されている。変換後のカードの残り金額は、
100円を1単位とする度数で残高表示器122に表示
されるようになっている。
【0012】図2には本発明を適用したパチンコ遊技機
100の裏機構の一実施例が示されている。図2におい
て、170は賞品球を排出する球排出装置、600は入
賞検出器等からの信号に基づいて上記球排出装置170
を制御して所定数の賞品球を排出させる排出制御装置、
151は排出される前の球を貯留しておく貯留タンク、
152は貯留タンク151内の球を一列に整列させて上
記球排出装置170まで誘導する誘導樋である。この
導樋152は特に限定されないが、短時間に多量の玉を
供給できるように2条に形成されており、その途中には
球の重なりを防止する玉ならし153および待機球検出
器160が設けられている。
【0013】また、球排出装置170の下方には、排出
された玉を遊技機前面の上記供給皿120の流出口12
9へ誘導する排出樋155と供給皿120からオーバー
フローした玉を下方の受け皿へ誘導するオーバーフロー
樋156が連続して設けられているとともに、上記排出
樋155の途中から分岐された玉抜き樋157が上記オ
ーバーフロー樋156と平行して配設され、この玉抜き
樋157と排出樋155との分岐部には流路切換え弁1
58が設けられている。159は遊技機の前面に設けら
れた入賞口に流入した入賞球を一箇所に集合させる集合
樋、180は集合樋159の下端に設けられ集合された
入賞球を1個ずつ分離して検出器で検出する入賞球分離
検出装置、400は遊技部に設けられた入賞検出器から
の信号に基づいて役物や表示ランプを駆動する遊技盤制
御装置である。
【0014】上記遊技盤制御装置400と排出制御装置
600とは、2組のツイステッドペア線からなるコード
によって接続される。特に限定されるものでないがこの
実施例では、遊技盤制御装置400と排出制御装置60
0から引き出されたコード191,192の一端が中継
基板195に接続されており、中継基板195を介して
遊技盤制御装置400と排出制御装置600とが通信可
能に結合されている。なお、この実施例では、入賞球分
離検出装置180として集合樋159で集合された入賞
球の流下経路に臨むストッパ182とそれを駆動するソ
レノイド(以下、セーフソレノイドと称する)183と
からなり検出器(セーフセンサと称する)181で入賞
球を1つ検出する毎にストッパ182をソレノイド18
3で駆動して入賞球を1つ流下させるするように構成し
た電気式のものを用いているが、先端にストッパを、ま
た後端に錘を有するシーソー式の球鞘とマイクロスイッ
チとから構成されたメカ式のものを用い、入賞球数は排
出制御装置600内に電気的に記憶させるようにしても
良い。
【0015】図3には上記球排出装置170の一実施例
を示す。この球排出装置170は、貯留タンク151に
貯留された予備球を誘導する上記誘導樋152に連続す
るように構成された案内樋710を備えている。この案
内樋710は上記誘導樋152に対応して2条に形成さ
れており、各条の通路に対応して流下阻止手段としての
ストッパ745とその駆動用排出ソレノイド741とか
らなる排出手段740も2組設けられている。上記案内
樋710は、その機能から3つの部分からなり、上から
順にそれぞれ減圧部711、縁切り部712、排出部7
13とされている。上記減圧部711は、貯留タンク1
51から誘導樋152を介して送られてくる予備球の圧
力を減らすもので、同図に示すように、緩傾斜状態にU
ターンされた構造にされている。上記縁切り部712
は、その下の排出部713を通る球同士に間隔を開けさ
せて、下方の排出手段740による球の流出を止め易く
するためのもので、前記減圧部711に連続する垂直通
路部分721と後述の排出部713に通じる方向変換通
路部分722とから構成されている。
【0016】そして、垂直通路部分721の下端部に
は、球詰まり防止突部723が前方に突出して設けられ
ている。この球詰まり防止突部723によって、垂直通
路部分721に縦に並んで停止した球のうちの最も下の
球の中心位置がその上方の球の中心位置より常に前方に
位置せしめられるようになる。それによって、上方の球
の流下移動圧が最も下の球を常に前方に押圧するように
作用し、球詰まりが防止される。各案内樋710の排出
部713の途中には、流下する球を検出する非接触型の
排出球検出センサ730(排出センサ1,2)がそれぞ
れ設置されている。また、各排出部713の途中、上記
排出センサ730直後には上記排出手段740を構成す
るストッパ745が出没可能な切欠き703が設けられ
ている。
【0017】上記ストッパ745は、それぞれ支軸によ
って回動自在に支持されているとともに、ストッパ74
5の一側部には、それぞれ連結ピン746が突設され、
これら連結ピン746と排出ソレノイド741の作動ロ
ッド742の下端部とが連結板747によりそれぞれ連
結されている。そして、排出ソレノイド741が消磁
(オフ)状態にあるときには、作動ロッド742が下降
してストッパ745の先端部が切欠き部703より案内
樋710の排出部713中にそれぞれ入り込んで、排出
部713中の遊技球の流下を阻止するようになってい
る。一方、排出ソレノイド741が励磁(オン)される
と、作動ロッド742が上昇してストッパ745が上昇
する方向に回動されて排出部713の切欠き703中か
ら脱して、排出部713中の球の流下阻止状態を解除さ
せ、案内樋710内の予備球を下方の排出樋155へ排
出させるようになっている。
【0018】このように上記実施例の球排出装置170
は、排出センサ730で流下する玉を一個ずつ検出しな
がら所定数に達した時点でストッパ745を作動させて
排出を停止させることができるため、上述したごとく排
出球数の異なる賞品球と貸し玉とを同一の球排出装置に
よって排出させることが可能となる。なお、図3におい
て、750はパチンコ遊技機100の前面枠に設けられ
た操作孔(図示省略)から球抜き棒が差し込まれたこと
を検出する球抜きセンサ750である。球抜きセンサ7
50がオンされると、上記排出ソレノイド741が連続
して励磁されて案内樋710内の予備球を排出させると
ともに、排出樋155内の切換え弁158の駆動手段
(ソレノイド)を作動させ、排出された玉を球抜き樋1
57を通して機外へ排出させるようになっている。
【0019】上記球抜きセンサ750および排出ソレノ
イド741、排出センサ730は排出制御装置600に
電気的に接続されている。図4には、パチンコ遊技機1
00の制御系の一実施例が示されている。この制御系は
大きく分けると、主としてパチンコ遊技機100の遊技
盤に関する制御を司る遊技盤制御回路としての遊技盤制
御装置400と、カードリーダ等の制御を司る玉貸し制
御回路としての玉貸し制御装置500と、上記球排出装
置170の制御を司る排出制御回路としての排出制御装
置600とにより構成されている。上記制御装置のうち
遊技盤制御装置400は、パチンコ遊技機の遊技盤10
2に設けられている各種入賞球検出器から検出信号を受
けて役物の駆動信号を形成したり、パチンコ遊技機の裏
機構盤に設けられている入賞球分離検出装置180内の
検出器(セーフセンサ)181からの信号を受けて入賞
球分離用のセーフソレノイド182を作動させたり、ス
ピーカ190に対する駆動信号を形成する。
【0020】また、遊技盤制御装置400は、遊技状態
を監視してパチンコ店の管理装置700に対してパチン
コ機が稼働中であることや大当りの発生、打止めの発生
等の状態に関する情報を伝える機能を備えている。排出
制御装置600は、上記玉貸し制御装置500または遊
技盤制御装置400からの排出指令信号に基づいて上記
球排出装置170内の2条の案内樋710の途中に設け
られた一対のストッパ745を作動させる排出ソレノイ
ド741a,741bを励磁して、排出センサ730
a,730bの検出信号に基づいて各案内樋710内の
予備球を所定数だけ排出させるとともに、球抜きスイッ
チ750からのオン信号に基づいて排出ソレノイド74
1a,741bを励磁し、かつ流路切換え弁158の駆
動源を作動させて貯留タンク151および誘導樋152
内の予備球をすべて排出させたりする。
【0021】また、排出制御装置600は、誘導樋15
2の途中に設けられた待機球検出器160からの検出信
号が入ってくると排出ソレノイド741a,741bの
励磁を保留して球排出装置170による排出を中止する
とともに、排出時には排出指令信号の内容に応じて例え
ば賞品球排出表示ランプ112または貸し玉排出表示ラ
ンプ113を点灯させたり、遊技盤制御装置400に対
して賞品球もしくは貸し玉の排出音要求信号を送出す
る。玉貸し制御装置500は、玉貸機200内のカード
リーダからの読取りデータを受けて挿入残高表示機22
0に対する挿入残高表示駆動信号、残高表示器122に
対する表示駆動信号およびカードリーダが作動状態にあ
ることを表示する有効表示ランプ230やパチンコ遊技
機に設けられている玉貸し可能表示ランプ126に対す
る駆動信号を形成したり、カードリーダ制御装置250
に対する残高データ書換え信号q、パンチ穴加工信号
m、カード排出信号nを形成する。また、玉貸し制御装
置500は、玉貸し変換ボタン123が操作されるとオ
ンされる玉貸し変換スイッチとカード返却スイッチ(1
24)のオン信号を受け付けるとともに、排出制御装置
600に対して玉貸し要求信号Tを送ったり、カード管
理会社の管理装置800に対して1度(100円)分の
貸し玉への変換が行なわれたことを知らせるカード決済
信号jを送信する機能も備えている。
【0022】図5には上記遊技盤制御装置400の構成
例が示されている。すなわち、この実施例の遊技盤制御
装置400は、排出制御装置600との間の信号の送受
信を行なう通信手段410と、遊技盤102の賞球別入
賞検出器からの検出信号を計数し保持する2つの入賞記
憶手段411,412と、各入賞記憶手段411,41
に対応した賞球数を記憶する賞球数記憶手段430
と、上記入賞記憶手段411,412の記憶内容に基づ
いて排出すべき賞品球数を決定する賞球数制御手段42
と、遊技盤102からの信号に基づいて役物のソレノ
イドやモータ、表示ランプを駆動したり大当りの発生を
検出して役物や変動入賞装置等を所定の手順に従って駆
動制御したり、スピーカ190を駆動するなど遊技に関
する制御を行なう遊技制御手段450と、遊技盤102
からの信号を受けたり遊技盤上の表示ランプやモータ、
ソレノイド等の、スピーカ等の駆動信号を形成する信号
入出力手段460とにより構成されている。
【0023】この実施例の遊技盤制御装置400には、
一般の入賞口とは異なる数の賞品球が設定されている入
賞口に入賞した球を検出する賞球別入賞検出器490が
遊技盤102に2種類設けられた場合にも対応できるよ
うに、2つの入賞記憶手段411,412が設けられて
おり、賞品球数の異なる入賞口ごとに入賞数を計数する
ようにしている。入賞検出信号は賞品球排出の有無にか
かわらず遊技盤制御装置400に連続して入ってくるの
で、入賞球の数を記憶する入賞記憶手段が必要とされ
る。一方、上記賞球数制御手段420は、通信手段41
からの信号により排出制御装置600から賞球数デー
タの要求があったことを知ると、上記入賞記憶手段41
1,412の記憶内容に基づいて賞球数記憶手段430
から排出すべき賞品球数を読み出して決定し、決定され
た賞球数データGを通信手段410に渡して排出制御装
置600に対し賞球数データを送信させる。これととも
に、賞球数制御手段420は、賞球数データを一回送信
すると入賞記憶手段411または41 の記憶内容を
「1」だけ減らす機能を備えている。
【0024】図6には上記遊技盤制御装置400を汎用
のICを使って構成する場合の実施例が示されている。
すなわち、遊技盤制御装置400はマイクロプロセッサ
CPUと、読出し専用メモリROMと、随時読出し書込
み可能なメモリRAMと、シリアル通信用のシリアルイ
ンタフェースSIFと、ゲートアレイからなる入出力バ
ッファBFFと、遊技盤上の表示器やソレノイドの駆動
信号を形成するドライバDRV、賞球別入賞検出器の信
号からノイズを除去して入力するフィルタFLT、各種
効果音を形成するサウンドジェネレータSDGと、サウ
ンドジェネレータSDGの出力を増幅してスピーカ19
0を駆動するアンプAMPとから構成される。
【0025】図5に示されている構成手段のうち、通信
手段410はシリアルインタフェースSIFによって、
入賞記憶手段411,412はRAMによって、また、
賞球数記憶手段430はROMによって、賞球数制御手
420と遊技制御手段450はCPUおよびその動作
プログラムを記憶するROMによって、さらに信号入出
力手段460はドライバDRV、フィルタFLT、サウ
ンドジェネレータSDGおよびアンプAMPによって、
それぞれ構成することができる。なお、RSTは上記C
PUのリセット信号を形成する外付けのリセット回路、
TSMはシリアルインタフェースSIFからの送信デー
タに基づいて排出制御装置600との間に接続されたコ
ード191を電流駆動する送信回路、RCVはフォトカ
プラPCとインバータIVとからなり排出制御装置60
0により供給された電流を電圧に変換して受信データと
する受信回路である。
【0026】図7には排出制御装置600の構成例を示
す。この実施例の排出制御装置600は、遊技盤制御装
置400との間の信号の送受信を行なう通信手段610
と、セーフセンサ181からの検出信号に基づいて上記
遊技盤制御装置400に対して賞球数データの要求信号
Pを形成する賞球数要求手段620と、賞球数要求に対
して応答がなかった場合に再送要求を行なう再送制御手
段630と、排出すべき賞品球の数を確定する賞球数確
定手段640と、遊技盤制御装置400から賞球数デー
が送信されてこなかった場合の賞球数を与える基本
賞球数設定手段642と、排出ソレノイド741a,7
41bを駆動して賞品球の排出や球抜を行なう排出制御
手段650と、玉貸し制御装置500からの玉貸し要求
信号Tに基づいて玉貸し排出数を演算する貸し玉排出制
御手段670と、賞品球や貸し玉の排出時に上記通信手
段610に対して各々の排出音の要求送信を行なうよう
に指示する音要求発生手段680と、停電時のデータセ
ーブおよびデータ復帰を行なう停電制御手段690とに
より構成されている。
【0027】排出制御手段650は、賞球排出が終了す
るごとに入賞球検出分離装置180内のセーフ用ソレノ
イド183を駆動したり、待機球検出器がオンしている
ことを条件に賞球数データ(基本賞球数Q)および排
出センサ730a,730bからの検出信号に基づいて
排出ソレノイド741a,741bを駆動して賞品球の
排出を行なったり、賞品球の排出駆動の際に賞球排出表
示器112を点灯させたり、球抜スイッチ750からの
オン信号によって賞球排出樋の途中に設けられた流路切
り換え弁(球抜ソレノイド)を切換かつ排出ソレノイド
741a,741bを駆動して貯留タンク151内の予
備球をすべて排出させる。また、排出制御手段650
は、誘導樋152の途中に設けられた待機球検出器16
0からの検出信号が入ってくると排出ソレノイド741
a,741bの励磁を保留して球排出装置170による
排出を中止するとともに、排出時には排出指令信号の内
容に応じて例えば賞品球排出表示ランプ112または貸
し玉排出表示ランプ113を点灯させたり、遊技盤制御
装置400に対して賞品球もしくは貸し玉の排出音要求
信号を送出する。
【0028】また、上記再送制御手段630は、賞球数
要求時に起動され、所定時間を計時する受信タイマ63
2と、この受信タイマ632がタイムアップする前に賞
球数データを受信しなかった場合に上記賞球数要求手段
620に対して再度要求を行なうよう指令する再送要求
制御手段634と、この再送要求を最高何回まで繰り返
すか設定する再送要求回数設定手段636とから構成さ
れている。上記再送要求制御手段634は、再送要求回
数を計数しそれが設定された回数に達すると、上記基本
賞球数設定手段642から基本賞球数Qを賞球数確定手
段640へ供給するように指令する。上記賞球数要求手
段620は、セーフセンサ181からの検出信号が入っ
てくると賞球数データの要求を行なうようになってい
る。
【0029】貸し玉排出制御手段670は、貸し玉への
変換レートを記憶するデータ記憶部671と、玉貸し制
御装置500からの玉貸し要求信号Tに基づいて貸し玉
の排出数を演算し上記排出制御手段650に渡す貸し玉
排出数演算部672と、玉貸し制御装置500に対して
玉貸し排出が可能な状態にあることを知らせる玉貸しイ
ネーブル信号Uや玉貸し排出が終了したことを知らせる
払出完了信号Vを形成する排出制御信号形成部673等
から構成されている。停電制御手段690は、例えば交
流電源の電源波形の波の数を数えて所定数以下になった
ときに停電の発生を検出すると、排出制御手段650内
の排出数を例えば電池によりバックアップされたRAM
もしくはEPROM等の記憶手段693にセーブし、電
圧レベル検出手段等からの信号に基づいて電源電圧の回
復を検出すると、記憶手段693にセーブされていた排
出球数を排出制御手段650内の排出レジスタに復帰さ
せて、停電により中断された排出を停電回復時に途中か
ら続行させて、残りの球を排出させるように構成されて
いる。
【0030】上記排出制御装置600は、図6に示され
ている遊技盤制御装置400と同様に、CPUやRO
M、RAM(もしくはシングルチップマイコン)および
シリアルインタフェース、ドライバ、フィルタ等の汎用
ICを使って構成することができる。図8は玉貸し制御
装置500の構成例を示す。この実施例の玉貸し制御装
置500は、シングルチップマイコン等からなる制御部
510と、この制御部510とカードリーダ制御装置2
50との間のデータ送受信のインターフェースを行なう
トランシーバ502と、セグメント型表示器からなる残
高表示器の駆動信号を形成する表示駆動手段503と、
玉貸し可能表示器126および玉貸有効表示ランプ23
0を駆動するドライブ回路DRV1,DRV2と、返却
ボタン124および変換ボタン123からの信号を受け
て上記制御部510に入力するバッファ504a,50
4bと、カード管理装置800に対してカード決済信号
jを供給するリレー505と、上記変換ボタン123の
一回の操作に対する排出回数(100円分を最小排出単
位とする)即ち一回の操作に対して後述する金額情報か
ら交換される金額を設定する設定手段としての玉貸し数
設定手段506等によって構成されている。
【0031】また、上記制御部510は、カードリーダ
制御装置250からのデータを読み込んだり、カードリ
ーダ制御装置250に対する書込データや制御信号、残
高表示器122に対する表示データを形成するカード制
御手段511と、上記排出制御装置600に対する玉貸
し要求信号Tを発生する玉貸要求制御手段512と、変
換ボタン123からの変換要求信号が入ったときに玉貸
要求制御手段512に対して玉貸し要求信号Tの発生を
許可する制御信号tを発生する玉貸要求有効化手段51
3とから構成されている。上記玉貸し数設定手段506
はROMのような記憶手段もしくはスライドスイッチの
ような設定器によって構成することができる。
【0032】玉貸要求制御手段512は、上記玉貸要求
有効化手段513からの制御信号tと上記排出制御装置
600からの玉貸し排出可能を示す玉貸イネーブル信号
Uに基いて排出制御装置600に対する玉貸し要求信号
Tを形成する玉貸要求信号出力手段521と、排出制御
装置600からの払出完了信号Vを受けて玉貸排出回数
を計数する排出回数計数手段522と、この排出回数計
数手段522と上記玉貸し数設定手段506に設定され
た玉貸し数とを比較し一致したときに上記玉貸し要求信
号Tをネゲートさせる比較器523と、カード制御手段
511からカード残高が「0」になったことを示す信号
uが入ってきたときおよび返却ボタン124からの信号
が入ってきたときに直ちに上記玉貸し要求信号Tをネゲ
ートさせる玉貸要求取消手段524とにより構成されて
いる。玉貸し可能表示器126を駆動するドライブ回路
DRV1は、上記玉貸し要求信号Tを受けてこれがネゲ
ートされている間だけ玉貸し可能表示ランプ126を点
灯させ、玉貸し要求信号Tがアサートされている間は消
灯させるようになっている。
【0033】図9には、上記玉貸し制御装置500のカ
ード制御手段511の具体的構成例を示す。すなわち、
このカード制御手段511は、カードリーダ制御装置2
50から送られてくる読込みデータよりカードの残高を
抽出するカード残高読込み手段541と、読み込まれた
残高データを記憶する残高記憶手段542と、排出制御
装置600からの貸し玉払出完了信号Vに基いて上記残
高記憶手段542の記憶内容を減算させる金額減算手段
544と、残高記憶手段542の金額が所定数になるご
とにカードリーダ内のパンチ装置に対して穴開け指令を
与えるパンチ穴加工制御手段545と、上記残高記憶手
段542の金額がゼロになったか否か判定するカード残
高判定手段546と、この判定手段546からの金額ゼ
ロ信号uや返却ボタン124からのカード返却要求信号
等に基いてカードリーダの挿排出モータに対するカード
排出指令信号nや玉貸可能表示器126の制御信号を形
成するカード挿排出制御手段547と、貸し玉払出完了
信号Vに基いてプリペードカードが1度(100円等)
分使用されたことを、全カードの金額を管理するカード
管理装置800に知らせる決済信号jを形成する決済情
報形成手段548とを備えている。この決済信号jは伝
送ラインを介してカード管理会社のコンピュータに伝送
させるようにすることができる。上記カード残高読込み
手段541と、読み込まれた残高データを記憶する残高
記憶手段542と、排出制御装置600からの貸し玉払
出完了信号Vに基いて上記残高記憶手段542の記憶内
容を減算させる金額減算手段544とによって、残高デ
ータ制御手段549が構成されている。そして、上記残
高記憶手段542の内容は貸し玉払出完了ごとに更新さ
れ、その残高記憶手段542の内容はパチンコ遊技機1
00に設けられた残高表示器122に表示される。
【0034】次に、上述した排出制御装置600によっ
て行なわれる賞品球および貸し玉の排出制御の手順を図
10ないし図39を参照して詳細に説明する。賞品球の
排出制御は、上記排出制御装置600の電源の投入と同
時に開始され電源が投入されている限り繰返しその処理
が行なわれる所謂バックグラウンド制御処理(図10)
と、上記電源が投入されたあとタイマ割込みにより所定
時間(例えば0.5msec)毎に、上記バックグラン
ド制御処理中に当該バックグランド制御処理を中断して
その処理が実行される割込処理(図11)の2つの制御
処理に大別される。
【0035】先ず、賞品球の排出制御のバックグランド
制御処理のメインルーチンについて図10を参照して説
明する。このメインルーチンは、前述したように排出制
御装置600の電源の投入後、繰返し行なわれる。電源
が立上がると、先ず、ステップS1で「停電フラグ」が
「1」であるか否かが判定される。この「停電フラグ」
は後述の停電割込み処理(図20)で停電が検出された
ときに「1」にされるものである。このステップS1の
判定結果が“No”のときにはステップS2に進み、
“Yes”のときにはステップS13に進んでRAM内
の参照エリアに用意された「処理ナンバー」を“5”に
設定してからステップS3へ進む。後で停電回復処理
(ステップS15)を行なわせるためである。ステップ
S2では、RAMのクリアやフラグの設定、出力バッフ
ァのリセット等の初期設定を行なう。
【0036】続くステップS3では、後述の排出装置不
正監視処理(図21)を行なって不正排出が行なわれて
いないことを確認してから、ステップS4に進み、上記
処理中で設定される排出不正フラグが「1」であるか否
か判定し、フラグが「1」のときはステップS14の不
正解除処理を行ない、フラグが「0」のときはステップ
S5へ進む。ステップS5〜S9では上記処理ナンバー
(処理NO)を参照して、ナンバーがそれぞれ“5”ま
たは“4”、“3”、“2”、“1”であるか否かが判
定される。この処理ナンバーは、その値が“5”のとき
に後述の停電回復処理(図37)を開始させ、その値が
“4”のときに後述の玉抜処理(図34−36)を開始
させ、その値が“2”のときに後述の賞球排出処理(図
26)を開始させ、その値が“3”のときに後述の玉貸
し排出処理(図33)を開始させ、その値が“1”のと
きに後述の賞球開始処理(図23)を開始させるもので
ある。そして、この処理ナンバーは各々対応する処理が
実行されたとき、その処理フローの中で他のナンバーに
変更もしくは“0”にリセットされるようになってい
る。
【0037】一方、処理ナンバーが“0”のときはステ
ップS10へ進み、玉抜フラグが「1」であるか否か判
定し、フラグが「1」のときはステップS20で上記処
理ナンバーを“4”に設定する。再度メインルーチンが
実行されるときにステップS16の玉抜処理へ移行させ
るためである。またステップS10で、玉抜フラグが
「0」と判定したときはステップS11へ進む。ステッ
プS11では、玉貸し制御装置500から玉貸し要求信
号Vが入っているか否か調べ、信号が入っていれば玉貸
し開始処理(図32)を実行し、玉貸し要求信号がなけ
ればステップS12へ進む。ステップS12では、セー
フセンサ181からの検出信号の入力処理を行なう図1
8のセーフセンサ入力処理フロー中において設定される
セーフ玉有フラグを調べて該フラグが“1”ならステッ
プS22で処理ナンバーを“1”に設定する。再度メイ
ンルーチンが実行されるときにステップS19の賞球開
始処理へ移行させるためである。また、ステップS12
でセーフ玉有フラグが“0”なら、音要求処理S23と
情報出力処理S24を実行してから上記ステップS3へ
戻る。
【0038】図11には、図10のメインルーチン(バ
ックグランド処理)に優先して排出制御装置600によ
って所定時間(例えば0.5msec)経過毎に行なわ
れるタイマ割込処理の手順が示されている。この割込処
理は各種入力信号の読込みのために行なわれるものであ
る。この割込処理が開始されると、先ず、各種タイマの
カウント値の更新が行なわれ(ステップS40)、次い
で、排出センサ1の入力処理(ステップS44)、排出
センサ2の入力処理(ステップS46)、排出センサ1
レベル入力処理(ステップS48)、排出センサ2レベ
ル入力処理(ステップS50)、球抜センサの入力処理
(ステップS52)、待機球検出器(半端センサ)の入
力処理(ステップS54)、セーフセンサの入力処理
(ステップS56)および玉貸し要求信号の入力処理
(ステップS58)が順次行なわれる。
【0039】図12は、上記ステップS44にて行なわ
れる排出センサ1の入力処理ルーチンのフローチャート
である。このルーチンは排出センサ730aの状態を検
出するためのものであり、該センサは内側に賞品球が存
在しているときその出力信号がハイレベルとなり、賞品
球が流出して一時的に又は継続してセンサ内に存在しな
くなったときその出力信号がロウレベルとなるように構
成されている。従って本ルーチンではセンサ730aの
出力信号がロウレベルからハイレベルに立ち上がったと
きに後述の排出センサ1立上フラグを“1”に設定して
賞品球が該センサ内に達したことを記憶するようになっ
ている。一方、該センサ730a(以下、排出センサ1
と記す)の出力信号がハイレベルからロウレベルに立下
がったとき後述の排出センサ立下フラグを“1”に設定
して賞品球が該センサ内より脱したことを記憶するよう
になっている。
【0040】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S4402にて該センサ1の出力信号がハイレベル(排
出センサ1出力=“1”)であるか否かが判定される。
今仮りに賞品球の排出が行われず1つの賞品球がセンサ
1内に留まっている状態を考える。このときステップS
4402の判定結果は“Yes”となってステップS4
404以降が実行される。ステップS4404では排出
1立上変化フラグが“1”であるか否かが、ステップS
4406では排出1立下変化フラグが“1”であるか否
かが、ステップS4408では排出1ロウレベルフラグ
が“1”であるか否かが、次いでステップS4410で
は排出1ハイレベルフラグが“1”であるか否かが夫々
判定される。ところでCPU610の初期化直後はすべ
てのフラグが“0”に設定されているため、ステップS
4404〜S4410の判定結果はすべて“No”とな
り、ステツプS4412にて、今回ループで排出センサ
1の出力信号がハイレベルであったことを記憶すべく排
出1ハイレベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを
終了する。
【0041】以後のループでは、排出1ハイレベルフラ
グが“1”に設定されているので、排出センサ1の出力
信号がハイレベルの状態を保持する限りステップS44
02,S4404,S4406,S4408,S441
0が繰返し実行されることになる。その後、賞品球の排
出が開始され、それまでセンサ1内に留まっていた賞品
球が排出センサ1内より外側に移動してセンサ1内より
脱すると、排出センサ1の出力信号がロウレベルに立下
り、前記ステップS4402の判定結果が“No”とな
ってステップS4432以降が実行される。
【0042】ステップS4432以降の処理が最初に行
なわれるときには、前記排出1ハイレベルフラグは
“1”、それ以外のフラグはすべて“0”であるため、
該ステップS4432の判定(排出1立下変化フラグが
“1”であるか)、次のステップS4434の判定(排
出1立上変化フラグが“1”であるか)の結果が共に
“No”、続くステップS4436(排出1ハイレベル
フラグが“1”であるか)の判定の結果が“Yes”と
なってステップS4438,S4440が実行される。
ステップS4438では、前回ループから今回ループに
かけて排出センサ1の出力信号がハイレベルからロウレ
ベルに変化した(立下がった)ことを記憶すべく、排出
1立下変化フラグを“1”に設定し、続くステップS4
440では、この時点まで“1”に設定されていた排出
1ハイレベルフラグをリセット(“0”に設定)し、本
ルーチンを終了する。
【0043】更に次のループで引き続き排出センサ1の
出力信号がロウレベルのときには、前回ループのステッ
プS4438で排出1立下変化フラグが“1”に設定さ
れているので、前記ステップS4432の判定結果が
“Yes”に転じる。そして、続くステップS4442
〜S4448で、賞品球が排出センサ1内より脱したこ
とを記憶すべく排出センサ1立下フラグを“1”に設定
(ステップS4442)すると共に、その値が“1”の
ときセンサ1内に賞品球があることを示す排出センサ1
立上フラグ(初期化後初めて本ステップが実行されると
きは“0”に設定されている)を“0”にリセットし
(ステップS4444)、続いて前記排出1立下変化フ
ラグを“0”にリセットする(ステップS4446)と
共に、今回ループでの排出センサ1の出力信号がロウレ
ベルであることを記憶すべく排出1ロウレベルフラグ
“1”に設定して(ステップS4448)本ルーチンを
終了する。
【0044】次回以降のループでも、排出センサ1の出
力信号がロウレベルであると、排出1立下変化フラグ、
排出1立上変化フラグ、排出1ハイレベルフラグは全て
“0”、排出1ロウレベルフラグが“1”となっている
ので、前記ステップS4402,S4432,S443
4,S4436及びステップS4450(排出1ロウレ
ベルフラグが“1”でいるか否かの判定)が繰返し実行
され(このとき該ステップS4450の判定結果は“Y
es”となる)、このとき排出センサ1立下フラグは
“1”、排出センサ1立上フラグは“0”に保持され
る。
【0045】一方、排出センサ1の出力信号がハイレベ
ルからロウレベルに立下がった直後のループにおいて、
当該出力信号が再びハイレベルに立上がってしまった場
合(前回ループでステップS4438が実行されて排出
1立下変化フラグが“1”となり、且つ今回ループでセ
ンサ出力がハイレベルに立上がった場合)には、ステッ
プS4402の判定結果が“Yes”に転じ、更にステ
ップS4404の判定結果が“No”、ステップS44
06の判定結果が“Yes”と云う具合に判定され、ス
テップS4428にて前回ループから今回ループにかけ
て出力信号が立上がったことを記憶すべく排出1立上変
化フラグを“1”に設定すると共に、ステップS443
0にて前回ループ時に“1”に設定した排出1立下変化
フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終了する。
【0046】この結果、排出センサ1の出力信号が立下
がった後ロウレベルの状態が所定時間以上(少なくとも
本割込処理が2回行なわれる間)検知されない限り、排
出1立下フラグを“1”に設定する(賞品球がセンサ1
内より脱したことを示す)処理は行なわれないようにな
っており、排出センサ1の出力信号にノイズが発生し瞬
間的に信号が立下がってた場合等に誤って排出1立下フ
ラグが“1”に設定されないようになっている。
【0047】次に、先の賞品球がセンサ1内より脱した
後、次の賞品球がセンサ1内に達した場合を考える。こ
のとき、ステップS4402の判定(センサ1の出力信
号がロウレベルであるか否かの判定)は“Yes”とな
り、前記ステップS4404の判定(排出1立上変化フ
ラグが“1”)が行なわれ、この場合判定結果は“N
o”となり、ステップS4406にて排出1立下変化フ
ラグが“1”であるか否かの判定が行われる。このとき
該ステップS4406の判定結果も“No”(前記ステ
ップS4446にて“0”に設定される)となってステ
ップS4408に進み、排出1ロウレベルフラグが
“1”であるか否かの判定が行なわれる。
【0048】この時点では排出1ロウレベルフラグは前
記ステップS4448にて“1”に設定されているので
ステップS4408の判定結果は“Yes”となり、ス
テップS4414に進んで、前回ループから今回ループ
にかけて排出センサ1の出力信号がロウレベルからハイ
レベルに変化した(立上った)ことを記憶すべく、排出
1立上変化フラグを“1”に設定し、続くステップS4
416で、この時点まで“1”に設定されていた排出1
ロウレベルフラグをリセット(“0”に設定)して、本
ルーチンを終了する。
【0049】更に次のループで引き続き排出センサ1の
出力信号がハイレベルのときには、前回ループのステッ
プS4414で排出1立上変化フラグが“1”に設定さ
れているので、前記ステップS4404の判定結果が
“Yes”に転じる。そして、続くステップS4418
〜S4424で、排出センサ1内に賞品球があることを
記憶すべく排出センサ1立上フラグを“1”に設定(ス
テップS4418)すると共に、その値が“1”のとき
センサ内より賞品球が脱したことを示す排出センサ1立
下フラグを“0”にリセットし(ステップS442
0)、続いて前記排出1立上変化フラグを“0”にリセ
ットする(ステップS4422)と共に、今回ループで
の排出センサ1の出力信号がハイレベルであることを記
憶すべく排出1ハイレベルフラグを“1”に設定して
(ステップS4424)本ルーチンを終了する。
【0050】その後、排出センサ1の出力信号がハイレ
ベルである限り、前記ステップS4402,S440
4,S4406,S4408,S4410が繰返し実行
されることになり、このとき、排出1立上フラグは
“1”、排出1立下フラグは“0”に保持される。一
方、排出センサ1の出力信号がロウレベルからハイレベ
ルに立上がった直後のループにおいて、該出力信号がロ
ウレベルに立下がってしまった場合(前回ループでステ
ップS4414が実行されて排出1立上変化フラグが
“1”となり、且つ今回ループの出力信号がロウレベル
の場合)には、ステップS4402の判定結果が“N
o”、ステップS4432の判定結果が“No”、ステ
ップS4434の判定結果が“Yes”と云う具合に判
定され、ステップS4452にて前回ループから今回ル
ープにかけて出力信号が立下がったことを記憶すべく排
出1立下変化フラグを“1”に設定すると共に、ステッ
プS4454にて前回ループ時に“1”に設定された排
出1立上変化フラグを“0”にリセットして本ルーチン
を終了する。
【0051】以上説明したように、排出センサ1の出力
信号が立上がった後、ハイレベルの状態が所定時間以上
(少なくとも本割込処理が2回行なわれる間)検知され
ない限り、排出1立上フラグを“1”に設定する(排出
センサ1内に賞品球があることを示す)処理は行なわれ
ないようになっており、排出センサ1の出力信号にノイ
ズが発生した場合等に誤って排出1立上フラグが“1”
に設定されないようになっている。以上のルーチンを実
行することによって、排出センサ1の出力信号が立ち上
がった後、所定期間以上(少なくとも本割込処理が2回
行なわれる間)その状態が維持されたときにのみ排出セ
ンサ1立上フラグが“1”に設定され、従って該立上フ
ラグは賞品球が排出センサ1内に達したことを示すよう
になる。反対に排出センサ1の出力信号が立ち下がった
後、所定期間以上(少なくとも本割込処理が2回行なわ
れる間)その状態が維持されたときにのみ排出センサ1
立下フラグが“1”に設定され、従って該立下フラグは
賞品球が排出センサ1内より脱したことを示すようにな
る。この排出センサ1立上フラグ及び排出センサ1立下
フラグは、バックグランド処理(メインルーチン)の中
の交互排出処理、又は併用排出処理(後述の図29、図
30)にて参照される。
【0052】図13は割込処理(図11)の前記ステッ
プS46にて行なわれる排出センサ2の入力処理ルーチ
ンのフローチャートである。本ルーチンは排出センサ7
30bの状態を検出するためものであり、上述した排出
センサ1の入力処理ルーチンと同一の手順にて行なわれ
る。尚、本ルーチンでは、上述の排出センサ1の入力処
理と同様、該センサ730b(以下排出センサ2と記
す)の出力信号がロウレベルからハイレベルに立上がっ
たとき排出センサ2立上フラグを“1”に設定して賞品
球が該センサ内に達したことを記憶し、一方、ハイレベ
ルからロウレベルに立下がったとき排出センサ2立下フ
ラグを“1”に設定して賞品球が該センサ内より脱した
ことを記憶するようにしている。
【0053】具体的には、本ルーチンが開始されると、
先ずステップS4602にて該センサ2の出力信号がハ
イレベル(排出センサ2出力=“1”)であるか否かが
判定される。今仮りに賞品球の排出が行われず1つの賞
品球がセンサ2内に留まっている状態を考える。このと
きステップS4602の判定結果は“Yes”となって
ステップS4604以降が実行される。ステップS46
04では排出2立上変化フラグが“1”であるか否か
が、またステップS4606では排出2立下変化フラグ
が“1”であるか否かが、ステップS4608では排出
2ロウレベルフラグが“1”であるか否かが、次いでス
テップS4610では排出2ハイレベルフラグが“1”
であるか否かが夫々判定される。
【0054】ところでCPU610の初期化直後はすべ
てのフラグが“0”に設定されているため、ステップS
4604〜S4610の判定結果はすべて“No”とな
り、ステップS4612にて、今回ループで排出センサ
2の出力信号がハイレベルであったことを記憶すべく排
出2ハイレベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを
終了する。以後のループでは排出2ハイレベルフラグが
“1”に設定されているので、排出センサ2の出力信号
がハイレベルの状態を保持する限りステップS460
2,S4604,S4606,S4608,S4610
が繰返し実行されることになる。その後、賞品球の排出
が開始され、それまでセンサ2内に留まっていた賞品球
が排出センサ2内より外側に移動してセンサ2内より脱
すると、排出センサ2の出力信号がロウレベルに立下
り、前記ステップS4602の判定結果が“No”とな
ってステップS4632以降が実行される。
【0055】ステップS4632以降の処理が最初に行
なわれるときには、前記排出2ハイレベルフラグは
“1”、それ以外のフラグはすべて“0”であるため、
該ステップS4632の判定(排出2立下変化フラグが
“1”であるか)および次のステップS4634の判定
(排出2立上変化フラグが“1”であるか)の結果が、
共に“No”、続くステップS4636(排出2ハイレ
ベルフラグが“1”であるか)の判定の結果が“Ye
s”となってステップS4638,S4640が実行さ
れる。ステップS4638では、前回ループから今回ル
ープにかけて排出センサ2の出力信号がハイレベルから
ロウレベルに変化した(立下がった)ことを記憶すべ
く、排出2立下変化フラグを“1”に設定し、続くステ
ップS4640では、この時点まで“1”に設定されて
いた排出2ハイレベルフラグをリセット(“0”に設
定)し、本ルーチンを終了する。
【0056】更に次のループで引き続き排出センサ2の
出力信号がロウレベルのときには、前回ループのステッ
プS4638で排出2立下変化フラグが“1”に設定さ
れているので、前記ステップS4632の判定結果が
“Yes”に転じる。そして、続くステップS4642
〜S4648で、賞品球が排出センサ2内より脱したこ
とを記憶すべく排出センサ2立下フラグを“1”に設定
(ステップS4642)すると共に、その値が“1”の
ときセンサ2内に賞品球があることを示す排出センサ2
立上フラグ(初期化後初めて本ステップが実行されると
きは“0”に設定されている)を“0”にリセットし
(ステップS4644)、続いて前記排出2立下変化フ
ラグを“0”にリセットする(ステップS4646)と
共に、今回ループでの排出センサ2の出力信号がロウレ
ベルであることを記憶すべく排出2ロウレベルフラグ
“1”に設定して(ステップS4648)本ルーチンを
終了する。
【0057】次回以降のループでも、排出センサ2の出
力信号がロウレベルであると、排出2立下変化フラグ、
排出2立上変化フラグ、排出2ハイレベルフラグは全て
“0”、排出2ロウレベルフラグが“1”となっている
ので、前記ステップS4602,S4632,S463
4,S4636及びステップS4650(排出2ロウレ
ベルフラグが“1”でいるか否かの判定)が繰返し実行
され(このとき該ステップS4650の判定結果は“Y
es”となる)、このとき排出センサ2立下フラグは
“1”、排出センサ2立上フラグは“0”に保持され
る。
【0058】一方、排出センサ2の出力信号がハイレベ
ルからロウレベルに立下がった直後のループにおいて、
当該出力信号が再びハイレベルに立上がってしまった場
合(前回ループでステップS4638が実行されて排出
2立下変化フラグが“1”となり、且つ今回ループでセ
ンサ出力がハイレベルに立上がった場合)には、ステッ
プS4602の判定結果が“Yes”に転じ、更にステ
ップS4604の判定結果が“No”、ステップS46
06の判定結果が“Yes”と云う具合に判定され、ス
テップS4628にて前回ループから今回ループにかけ
て出力信号が立上がったことを記憶すべく排出2立上変
化フラグを“1”に設定すると共に、ステップS463
0にて前回ループ時に“1”に設定した排出2立下変化
フラグを“0”にリセットして本ルーチンを終了する。
この結果、排出センサ2の出力信号が立下がった後ロウ
レベルの状態が所定時間以上(少なくとも本割込処理が
2回行なわれる間)検知されない限り、排出2立下フラ
グを“1”に設定する(賞品球がセンサ2内より脱した
ことを示す)処理は行なわれないようになっており、排
出センサ2の出力信号にノイズが発生し瞬間的に信号が
立下った場合等誤って排出2立下フラグが“1”に設定
されないようになっている。
【0059】次に、先の賞品球がセンサ2内より脱した
後、次の賞品球がセンサ2内に達した場合を考える。こ
のとき、ステップS4602の判定(該センサ2の出力
信号がロウレベルであるか否かの判定)は“Yes”と
なり前記ステップS4604の判定(排出2立上変化フ
ラグが“1”か)が行なわれ、この場合判定結果は“N
o”となり、ステップS4606にて排出2立下変化フ
ラグが“1”であるか否かの判定が行われる。このとき
該ステップS4606の判定結果も“No”(前記ステ
ップS4646にて“0”に設定される)となってステ
ップS4608に進み、排出2ロウレベルフラグが
“1”であるか否かの判定が行なわれる。この時点では
排出2ロウレベルフラグは前記ステップS4648にて
“1”に設定されているのでステップS4608の判定
結果は“Yes”となり、ステップS4614に進ん
で、前回ループから今回ループにかけて排出センサ2の
出力信号がロウレベルからハイレベルに変化した(立上
った)ことを記憶すべく、排出2立上変化フラグを
“1”に設定し、続くステップS4616で、この時点
まで“1”に設定されていた排出2ロウレベルフラグを
リセット(“0”に設定)して、本ルーチンを終了す
る。
【0060】更に次のループで引き続き排出センサ2の
出力信号がハイレベルのときには、前回ループのステッ
プS4614で排出2立上変化フラグが“1”に設定さ
れているので、前記ステップS4604の判定結果が
“Yes”に転じる。そして、続くステップS4618
〜S4624で、排出センサ2内に賞品球あることを記
憶すべく排出センサ2立上フラグを“1”に設定(ステ
ップS4618)すると共に、その値が“1”のときセ
ンサ内より賞品球が脱したことを示す排出センサ2立下
フラグを“0”にリセットし(ステップS4620)、
続いて前記排出2立上変化フラグを“0”にリセットす
る(ステップS4622)と共に、今回ループでの排出
センサ2の出力信号がハイレベルであることを記憶すべ
く排出2ハイレベルフラグを“1”に設定して(ステッ
プS4624)本ルーチンを終了する。その後、排出セ
ンサ2の出力信号がハイレベルである限り、前記ステッ
プS4602,S4604,S4606,S4608,
S4610が繰返し実行されることになり、このとき、
排出2立上フラグは“1”、排出2立下フラグは“0”
に保持される。
【0061】一方、排出センサ2の出力信号がロウレベ
ルからハイレベルに立上がった直後のループにおいて、
該出力信号がロウレベルに立下がってしまった場合(前
回ループでステップS4614が実行されて排出2立上
変化フラグが“1”となり、且つ今回ループの出力信号
がロウレベルの場合)には、ステップS4602の判定
結果が“No”、ステップS4632の判定結果が“N
o”、ステップS4634の判定結果が“Yes”と云
う具合に判定され、ステップS4652にて前回ループ
から今回ループにかけて出力信号が立下がったことを記
憶すべく排出2立下変化フラグを“1”に設定すると共
に、ステップS4654にて前回ループ時に“1”に設
定された排出2立上変化フラグを“0”にリセットして
本ルーチンを終了する。
【0062】以上のように、排出センサ2の出力信号が
立上がった後、ハイレベルの状態が所定時間以上(少な
くとも本割込処理が2回行なわれる間)検知されない限
り、排出2立上フラグを“1”に設定する(排出センサ
2内に賞品球があることを示す)処理は行なわれないよ
うになっており、排出センサ2の出力信号にノイズが発
生した場合等に誤って排出2立上フラグが“1”に設定
されないようになっている。以上のルーチンを実行する
ことによって、排出センサ2の出力信号が立ち上がった
後、所定期間以上(少なくとも本割込処理が2回行なわ
れる間)その状態が維持されたときにのみ排出センサ2
立上フラグが“1”に設定され、従って該立上フラグは
賞品球が排出センサ2内に達したことを示すようにな
る。反対に排出センサ2の出力信号が立ち下がった後、
所定期間以上(少なくとも本割込処理が2回行なわれる
間)その状態が維持されたときにのみ排出センサ2立下
フラグが“1”に設定され、従って該立下フラグは賞品
球が排出センサ2内より脱したことを示すようになる。
この排出センサ2立上フラグ及び排出センサ2立下フラ
グは、バックグランド処理(メインルーチン)の中の交
互排出処理、又は併用排出処理(後述の図29、図3
0)にて用いられる。
【0063】図14は割込処理(図11)のステップS
48にて行なわれる排出センサ1のレベル入力処理のル
ーチンを示すフローチャートである。このレベル入力処
理は、排出センサ1の出力信号がハイレベル(センサ1
が賞品球を検知している状態)である期間が所定期間以
上継続しているか否かを判断するためのルーチンであ
り、賞品球が無い状態から有る状態へ変化した後、第1
の所定期間(50msec)が経過したときに排出セン
サ1球有フラグを“1”に設定してこれを記憶してお
き、上記変化の後第2の所定期間(2sec)が経過し
たときに排出1エラー解除フラグを“1”に設定するこ
とによってこれを記憶しておくものである。これら2つ
のフラグは詳細は後述する排出装置不正解除処理(図2
2)、賞球開始処理(図23)、排出エラー回復処理
(図31)にて用いられる。
【0064】本ルーチンが開始されると、ステップS7
200にて排出センサ1の出力信号がハイレベルである
(排出センサ1出力=“1”)か否かが判別される。こ
の判別結果が“No”、即ち出力信号がロウレベルであ
るときには、排出1球有監視フラグを“0”(ステップ
S7202)、前述した排出センサ1球有フラグを
“0”(ステップS7204)、排出1エラー監視フラ
グを“0”(ステップS7206)、前述した排出1エ
ラー解除フラグを“0”(ステップS7208)に夫々
設定して、本ルーチンを終了する。ここで排出1球有監
視フラグ及び排出1エラー監視フラグは共に、排出セン
サ1の出力信号がハイレベルであると判別されたループ
において、そのループがロウレベルからハイレベルへの
立上り直後のループであるか否かを判別する(後述のス
テップS7212及びステップS7224)ために用い
られるものである。
【0065】その後、前記排出センサ1の出力信号がロ
ウレベルからハイレベルに変化すると、その直後のルー
プでは前記ステップS7200の判別結果が“Yes”
となり、続くステップS7210で排出センサ1球有フ
ラグが“1”であるか否かが、更に、続くステップS7
212で排出1球有監視フラグが“1”であるか否かが
判別される。この場合、判別結果は共に“No”とな
り、続くステップS7214で排出1球有監視フラグを
“1”に設定し、ステップS7216で排出1球有タイ
マを第1の所定期間(50msec)に設定してステッ
プS7222に進む。ステップS7222では排出1エ
ラー解除フラグが“1”であるか否かが判別される。こ
の場合(センサ1の出力信号がロウレベルからハイレベ
ルに変化した直後)判別結果は“No”となり、続くス
テップS7224にて排出1エラー監視フラグが“1”
であるか否かが判別される。今回ループではこの判別結
果も“No”となるので、ステップS7226で排出1
エラー監視フラグを“1”に設定し、続くステップS7
228で排出1エラータイマを第2の所定期間(2se
c)に設定して本ルーチンを終了する。
【0066】次のループで排出センサ1の出力信号が依
然ハイレベルを維持していると、前記ステップS720
0の判別結果が“Yes”、ステップS7210の判別
結果が“No”、ステップS7212の判別結果が“Y
es”となって、ステップS7218に進む。ステップ
S7218では前記ステップS7216でセットされた
球有タイマがタイムアップしたか否かが判別され、この
判別結果が“No”のとき(出力信号がハイレベルに変
化してから未だ第1の所定期間が経過していないとき)
には、続くステップS7220をスキップして、前記ス
テップS7222に進む。今回ループでは、このステッ
プS7222の判別結果が“No”、続くステップS7
224の判別結果が“Yes”となって、ステップS7
230に進む。ステップS7230では前記ステップS
7228でセットされた排出1エラータイマがタイムア
ップしたか否かが判別され、この判別結果が“No”の
とき(出力信号がハイレベルに変化してから、未だ第2
の所定期間が経過していないとき)には、続くステップ
S7232をスキップして、本ルーチンを終了する。
【0067】更に次回以降のループにおいて、排出セン
サ1の出力信号がハイレベルである限り、ステップS7
200,S7210,S7212,S7218及びステ
ップS7222以降が繰返し実行され、ステップS72
18の判別結果が“No”から“Yes”に転じたとき
(上記第1の所定期間経過直後)、ステップS7220
にて前述した排出センサ1球有フラグが“1”に設定さ
れ、以後ステップS7200,S7210及びステップ
S7222以降が繰返し実行されることになる。
【0068】又、ステップS7222以降の処理に関し
ても、排出センサ1の出力信号がハイレベルである限り
ステップS7222,S7224,S7230が繰返し
実行され、ステップS7230の判別結果が“No”か
ら“Yes”に転じたとき(上記第2の所定期間経過直
後)、ステップS7232にて前述した排出1エラー解
除フラグが“1”に設定され、以後ステップS720
0,S7210,S7222(排出1エラー解除フラグ
が“1”のときには、当然に、排出センサ1球有フラグ
は“1”となっている)が繰返し実行される。そして、
排出センサ1の出力信号が一度でもロウレベルに変化し
たときは、ステップS7202〜S7208にて各フラ
グが“0”にリセットされるため、その直後にハイレベ
ルに戻っても再びステップS7210以降の処理が初め
から開始されることになる。
【0069】図15は割込処理(図11)のステップS
50にて行なわれる排出センサ2のレベル入力処理のル
ーチンを示すフローチャートであり、本ルーチンは前述
の排出センサ1のレベル入力処理と同一の手順にて行な
われる。このレベル入力処理は、排出センサ2の出力信
号がハイレベル(センサ2が賞品球を検知している状
態)である期間が所定期間以上継続しているか否かを判
断するためのルーチンであり、賞品球が無い状態から有
る状態に変化した後、第1の所定期間(50msec)
が経過したときに排出センサ2球有フラグを“1”に設
定してこれを記憶しておき、上記変化の後第2の所定期
間(2sec)が経過したときに排出2エラー解除フラ
グを“1”に設定することによってこれを記憶しておく
ものである。これら2つのフラグも詳細は後述する賞球
開始処理(図23)、排出エラー回復処理(図31)等
にて用いられる。
【0070】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S7400にて排出センサ2の出力信号がハイレベルで
ある(排出センサ2出力=“1”)か否かが判別され
る。この判別結果が“No”、即ち出力信号がロウレベ
ルであるときには、排出2球有監視フラグを“0”(ス
テップS7402)、前述した排出センサ2球有フラグ
を“0”(ステップS7404)、排出2エラー監視フ
ラグを“0”(ステップS7406)、前述した排出2
エラー解除フラグを“0”(ステップS7408)に夫
々設定して、本ルーチンを終了する。
【0071】ここで排出2球有監視フラグ及び排出2エ
ラー監視フラグは共に、排出センサ2の出力信号がハイ
レベルであると判別されたループにおいて、そのループ
がロウレベルからハイレベルへの立上り直後のループで
あるか否かを判別する(後述のステップS7412及び
ステップS7424)ために用いられるものである。そ
の後、前記排出センサ2の出力信号がロウレベルからハ
イレベルに変化すると、その直後のループでは前記ステ
ップS7400の判別結果が“Yes”となり、続くス
テップS7410で排出センサ2球有フラグが“1”で
あるか否かが、更に、続くステップS7412で排出2
球有監視フラグが“1”であるか否かが判別される。こ
の場合、判別結果は共に“No”となり、続くステップ
S7414で排出2球有監視フラグを“1”に設定し、
ステップS7416で排出2球有タイマを第1の所定期
間(50msec)に設定してステップS7422に進
む。
【0072】ステップS7422では排出2エラー解除
フラグが“1”であるか否かが判別される。この場合
(センサ2の出力信号がロウレベルからハイレベルに変
化した直後)判別結果は“No”となり、続くステップ
S7424にて排出2エラー監視フラグが“1”である
か否かが判別される。今回ループではこの判別結果も
“No”となるので、ステップS7426で排出2エラ
ー監視フラグを“1”に設定し、続くステップS742
8で排出2エラータイマを第2の所定期間(2sec)
に設定して本ルーチンを終了する。
【0073】次のループで排出センサ2の出力信号が依
然ハイレベルを維持していると、前記ステップS740
0の判別結果が“Yes”、ステップS7410の判別
結果が“No”、ステップS7412の判別結果が“Y
es”となって、ステップS7418に進む。ステップ
S7418では前記ステップS7416でセットされた
球有タイマがタイムアップしたか否かが判別され、この
判別結果が“No”のとき(出力信号がハイレベルに変
化してから未だ第1の所定期間が経過していないとき)
には、続くステップS7420をスキップして、前記ス
テップS7422に進む。今回ループでは、このステッ
プS7422の判別結果が“No”、続くステップS7
424の判別結果が“Yes”となって、ステップS7
430に進む。ステップS7430では前記ステップS
7428でセットされた排出2エラータイマがタイムア
ップしたか否かが判別され、この判別結果が“No”の
とき(出力信号がハイレベルに変化してから、未だ第2
の所定期間が経過していないとき)には、続くステップ
S7432をスキップして、本ルーチンを終了する。
【0074】更に次回以降のループにおいて、排出セン
サ2の出力信号がハイレベルである限り、ステップS7
400,S7410,S7412,S7418及びステ
ップS7422以降が繰返し実行され、ステップS74
18の判別結果が“No”から“Yes”に転じたとき
(上記第1の所定期間経過直後)、ステップS7420
にて前述した排出センサ2球有フラグが“1”に設定さ
れ、以後ステップS7400,S7410及びステップ
S7422以降が繰返し実行されることになる。又、ス
テップS7422以降の処理に関しても、排出センサ2
の出力信号がハイレベルである限りステップS742
2,S7424,S7430が繰返し実行され、ステッ
プS7430の判別結果が“No”から“Yes”に転
じたとき(上記第2の所定期間経過直後)、ステップS
7432にて前述した排出2エラー解除フラグが“1”
に設定され、以後ステップS7400,S7410,S
7422(排出2エラー解除フラグが“1”のときに
は、当然に、排出センサ2球有フラグは“1”となって
いる)が繰返し実行される。
【0075】そして、排出センサ2の出力信号が一度で
もロウレベルに変化したときは、ステップS7402〜
S7408にて各フラグが“0”にリセットされるた
め、その直後にハイレベルに戻っても再びステップS7
410以降の処理が初めから開始されることになる。図
16は、図11の割込処理のステップS52にて行なわ
れる球抜センサ750の入力処理ルーチンのフローチャ
ートである。球抜センサ750は、前述したように、遊
技店の係員が球抜処理を開始するための操作、即ち、
チンコ遊技機100前面に設けられた操作孔(図示省
略)に球抜き棒を挿入する操作が為されたことを検知す
るためもので、球抜き棒の挿入を検知したとき該センサ
750の出力信号はハイレベルとなり、検知していない
ときには出力信号がロウレベルに保持されるように構成
されている。
【0076】ところで、本フローでは該センサ750か
らの出力信号がロウレベルからハイレベルに変化したと
き、後述する球抜フラグを“1”に設定して、遊技店の
係員による球抜処理が行われたと判断するようになって
いる。そして、賞球排出制御装置は、この“1”に設定
された球抜フラグによって後述の球抜処理(図34〜図
36)を開始するようになっている(メインルーチンの
ステップS16)。本ルーチンが開始されると、先ずス
テップS5300にて前述した処理ナンバーが“0”で
あるか否かが判別される。メインルーチン(図10)に
て、賞球(玉貸し)排出開始処理および賞球(玉貸し)
排出処理が行われているとき等処理ナンバーが“0”に
設定されていないときには(このとき上記ステップS5
300の判別結果は“No”)ステップS5303以降
に進むことなく、球抜センサ変化フラグを“0”に設定
し(ステップS5301)、球抜センサLレベルフラグ
を“0”に設定して(ステップS5302)、本ルーチ
ンを終了する。ここで球抜センサ変化フラグは、今回ル
ープでセンサ750の出力信号がローレベル(L)から
ハイレベル(H)に変化した(このとき“1”に設定さ
れる)ことを記憶するためのフラグであり、球抜センサ
Lレベルフラグは今回ループでセンサの出力信号がロー
レベル(L)であったことを記憶するためのフラグであ
る。
【0077】上述のステップS5300の判別を行なう
ことによって、遊技店の係員が球抜操作を行った場合で
あっても、賞品球の排出処理等の実行時には、後述の球
抜処理(図34〜図36)が禁止されるようになる。今
仮りに、賞品球の排出処理等が行われていない場合(処
理NO=“0”)で、遊技機100の操作孔に球抜き棒
が差し込まれていない状態から、遊技店の係員によって
球抜き棒が差し込まれた状態に変化する場合を考える。
賞品球の排出処理が行われていないときには前記ステッ
プS5300の判別結果は“Yes”となり、続くステ
ップS5303にて球抜センサ変化フラグが“1”であ
るか否かが、さらにステップS5304にて球抜センサ
Lレベルフラグが“1”であるか否かが判別される。
【0078】ところで、前述したように、全ての判別フ
ラグは賞球排出制御装置600内の電源が投入された直
後メインルーチン(図10のステップS2)にて“0”
に設定され、又、初期化が行われた後であっても処理N
Oが“0”以外のときに前記ステップS5301,S5
302にて“0”に設定されるので、前記ステップS5
303、S5304の判別結果は共に“No”となりス
テップS5306で球抜センサの出力信号がLレベル
(球抜センサ出力=“0”)であるか否かが判別され
る。操作用孔261に球抜き棒が差し込まれていない状
態では該センサ750の出力信号はLレベルのままであ
り、従って該ステップS5306の判別結果は“Ye
s”となり、ステップS5308に進んで球抜センサL
レベルフラグを“1”に設定して本ルーチンを終了す
る。
【0079】その後のループで依然前記球抜センサの出
力信号がLレベルを保持しているときには、球抜センサ
Lレベルフラグが“1”に設定されているので、前記ス
テップS5304の判別結果が“Yes”となり続くス
テップS5310にて今回ループでの球抜センサの出力
信号がハイレベル(球抜センサ出力=“1”)であるか
否かが判別される。このとき(球抜センサの出力信号が
ロウレベルを保持)該判別結果は“No”となって、そ
のまま本ルーチンを終了する。従って、球抜センサの出
力信号がLレベルを保持する限り,ステップS530
0,S5303,S5304,S5310が繰返し実行
されることとなる。この状態から操作孔に球抜き棒が挿
入され球抜センサの出力信号がLレベルからHレベルに
変化すると、前記ステップS5310の判別結果が“Y
es”となり、続くステップS5312にて今回ループ
で球抜センサ750の出力信号がロウレベルからハイレ
ベルとなったことを記憶すべく、球抜センサ変化フラグ
を“1”に設定し、次いでステップS5314にて球抜
センサLレベルフラグを“0”にリセットして、本ルー
チンを終了する。
【0080】前回ループに続いて今回ループでも出力信
号がHレベルのときには、直前のループの前記ステップ
S5312の実行により球抜センサ変化フラグが“1”
に設定されたのでステップS5303の判別結果が“Y
es”となり、ステップS5316に進んで、今回ルー
プでの球抜センサの出力信号がハイレベル(球抜センサ
出力=“1”)であるか否かが判別される。この判別結
果が“Yes”即ち、前回ループに続いて今回ループで
も出力信号がハイレベルのときには、続くステップS5
318にて球抜フラグを“1”に設定し、更にステップ
S5320にて前記球抜センサ変化フラグを“0”にリ
セットして本ルーチンを終了する。その後のループで球
抜センサの出力信号が依然ハイレベルのときにはステッ
プS5303の判別結果が“No”に転じ(球抜センサ
変化フラグは“0”にリセットされている)、次いでス
テップS5304,ステップS5306の判別結果は共
に“No”となって、以後ステップS5303,S53
04,S5306を繰返し実行することとなる。
【0081】一方、球抜センサの出力信号がロウレベル
からハイレベルに変化した直後(前記ステップS531
2,ステップS5314が実行された直後)のループ
で、球抜センサの出力信号が再びロウレベルに変化した
ときには、前記ステップS5316の判別結果が“N
o”となり前記ステップS5318(球抜フラグ=
“1”)を実行することなく、ステップS5322にて
球抜センサLレベルフラグを“1”に設定した後前記ス
テップS5320を実行して、本ルーチンを終了する。
このように球抜センサの出力信号がロウレベルからハイ
レベルに変化したときに、少なくとも2回の処理ループ
が実行される間に亘って前記出力信号がHレベルを保持
したときにのみ、球抜フラグを“1”に設定するように
しているのでノイズ等が発生した場合に球抜フラグが誤
って“1”に設定されることがない。
【0082】図17は割込処理(図11)のステップS
54にて行なわれる待機球検出器160(以下、半端セ
ンサと記す)の入力処理のルーチンを示すフローチャー
トである。半端センサ160は、後述の賞球開始処理
(図23)にて用いられる半端球有フラグを設定するた
めの信号を出力するもので、誘導樋152内に賞品球が
十分貯留されているときに(予備球が2回分の賞球排出
個数以上貯留されているときに)その出力信号がハイレ
ベル、上記個数に満たず半端状態となっているときにロ
ウレベルとなるように構成されている。このルーチンが
開始されると、先ずステップS5200で待機球検出器
の出力がハイレベル(待機球検出器出力=“1”)であ
るか否かが判別される。
【0083】今仮りに誘導樋152の待機球検出器設置
位置まで予備球が貯留されていない状態から、予備球が
補給されて上記設置位置に達した場合を考える。予備球
が上記設置位置に達していない状態ではステップS52
00の判別結果は“No”となる。このとき判別フラグ
はすべて“0”にリセットされている(図10のステッ
プS2)ので、続くステップS5202の判別(半端球
無フラグが“1”か)、及びステップS5204の判別
(半端球無監視フラグが“1”か)の結果は共に“N
o”となり、半端球無監視フラグを“1”に設定し(ス
テップS5206)、半端球有監視フラグを“0”に設
定し(ステップS5208)、更に半端球無タイマを所
定値(2sec)にセットして(ステップS5210)
本ルーチンを終了する。
【0084】ここで半端球無監視フラグは予備球が上記
設置位置に達していない状態が検知されたか否かを判断
(ステップS5204)するために用いられるフラグで
あり、一方半端球有監視フラグは、予備球が上記設置位
置まで溜っている状態が2回続けて検知されたか否かを
判断(ステップS5220)するために用いられるフラ
グである。次のループで引き続き、予備球が上記設置位
置まで溜っていないと、前記ステップS5200,S5
202の判別結果が共に“No”、続く前記ステップS
5204の判別結果が“Yes”となってステップS5
212が実行される。
【0085】このステップS5212では更に、前記球
無タイマがタイムアップしたか否か、即ち、予備球が上
設置位置まで溜っていないと初めて判別された後(前
述のステップS5206〜S5210実行後)所定時間
(2sec)経過したか否かが判別され、判別結果が
“No”のときには、続くステップS5214,S52
16をスキップして本ルーチンを終了する。一方、前記
ステップS5212の判別結果が“Yes”のときに
は、ステップS5214にて、予備球が誘導樋152の
センサ設置位置まで溜っていないことを示すべく半端球
無フラグを“1”に設定すると共に、次のステップS5
216にて、半端球有フラグ(このステップが初期化後
初めて行なわれるときには初期値“0”に設定されてい
る)をリセット(“0”に設定)して本ルーチンを終了
する。
【0086】以後のループで、予備球が上記設置位置ま
で溜らない限り、ステップS5200の判別結果が“N
o”、ステップS5202の判別結果が“Yes”とな
って、これらのステップが繰返し実行される。この状態
から貯留タンク151への遊技球の供給によって予備球
が誘導樋152の半端センサ160の設置位置まで溜る
とステップS5200の判別結果が“Yes”となる。
続くステップS5218で“1”であるか否かの判別が
なされる。半端球有フラグはこの時点で未だ初期値
“0”に設定されているのでこの判別結果は“No”と
なり、続くステップS5220の判別(半端球有監視フ
ラグが“1”か)の結果も、前述のステップS5208
の実行により“No”となり、ステップS5222に進
む。
【0087】ステップS5222では半端球有監視フラ
グを“1”に設定すると共にステップS5224で、前
記半端球無監視フラグを“0”に設定し、更に半端球有
タイマを所定値(2sec)にセットして(ステップS
5226)本ルーチンを終了する。次のループで引き続
き、予備球が半端センサの設置位置まで溜っていると、
前記ステップS5200の判別結果が“Yes”、ステ
ップS5218の判別結果が“No”、続く前記ステッ
プS5220の判別結果が“Yes”(前回ループのス
テップS5222で“1”に設定される)となってステ
ップS5228が実行される。
【0088】このステップS5228では更に、前記球
有タイマがタイムアップしたか否か、即ち、予備球が上
記設置位置まで溜っていると初めて判別された後(前述
のステップS5222〜S5226実行後)所定時間
(2sec)経過したか否かが判別され、判別結果が
“No”のときには、続くステップS5230,S52
32をスキップして本ルーチンを終了する。一方、判別
結果が“Yes”のとき、即ち予備球がセンサ取付位置
まで溜った後前記所定時間が経過したときには、ステッ
プS5230にて、予備球が半端センサ221の設置位
置まで溜っていることを示すべく半端球有フラグを
“1”に設定すると共に、次のステップS5232に
て、半端球無フラグをリセット(“0”に設定)して本
ルーチンを終了する。以後のループで、誘導樋152内
の半端センサ設置位置まで予備球が貯留されている限
り、ステップS5200の判別結果が“Yes”、ステ
ップS5218の判別結果が“Yes”となって、これ
らのステップが繰返し実行される。
【0089】以上のように、本入力処理では、半端セン
160の出力信号がロウレベルからハイレベル(又は
ハイレベルからロウレベル)に変化した直後のループで
は、該ロウレベルからハイレベルの変化(又はハイレベ
ルからロウレベルの変化)を記憶する(監視フラグを
“1”とする)だけに止めておき、次回ループでも依然
ハイレベル(又はロウレベル)であって且つ上記変化し
た時点より所定時間(2sec)が経過した後に初めて
本ルーチンの最終出力値である半端球有フラグを“1”
(又は半端球無フラグを“1”)に変更するようにして
いる。このような制御手順を採用することによって、ノ
イズ発生等により半端センサの出力信号レベルが瞬間的
に変化した場合であっても直ちにその変化を正規の変化
と判断することがなく、当該ノイズ発生等による誤作動
を防止することができるようになっている。
【0090】図18は割込処理(図11)のステップS
56にて行なわれるセーフセンサ181の入力処理のル
ーチンを示すフローチャートである。セーフセンサ18
1の入力処理のルーチンは、後述の賞球排出処理(図2
6)にて用いられるセーフ玉有フラグを設定するための
ものである。このルーチンが開始されると、先ずステッ
プS5600でセーフセンサの出力がハイレベル(セー
フセンサ出力=“1”)であるか否かが判別される。
【0091】今仮りに入賞球が発生していない場合を考
える。入賞球がなく入賞球分離検出装置180に入賞球
が達していない状態ではステップS5600の判別結果
は“No”となる。このとき判別フラグはすべて“0”
にリセットされている(図10のステップS2)ので、
続くステップS5602の判別(セーフ玉無フラグが
“1”か)、及びステップS5604の判別(セーフ玉
無監視フラグが“1”か)の結果は共に“No”とな
り、セーフ玉無監視フラグを“1”に設定し(ステップ
S5606)、セーフ玉有監視フラグを“0”に設定し
(ステップS5608)、更にセーフ玉無タイマを所定
値(4msec)にセットして(ステップS5610)
本ルーチンを終了する。
【0092】ここでセーフ玉無監視フラグは入賞球がセ
ーフセンサ181に達していない状態が検知されたか否
かを判断(ステップS5604)するために用いられる
フラグであり、一方セーフ玉有監視フラグは、入賞球が
上記セーフセンサ181に達している状態が2回続けて
検知されたか否かを判断(ステップS5620)するた
めに用いられるフラグである。次のループで引き続き、
入賞球が上記セーフセンサ位置まで達していないと、前
記ステップS5600,S5602の判別結果が共に
“No”、続く前記ステップS5604の判別結果が
“Yes”となってステップS5612が実行される。
【0093】このステップS5612では、前記セーフ
玉無タイマがタイムアップしたか否か、即ち、入賞球が
上記セーフセンサ位置まで達していないと初めて判別さ
れた後(前述のステップS5606〜S5610実行
後)所定時間(4msec)経過したか否かが判別さ
れ、判別結果が“No”のときには、続くステップS5
614,S5616をスキップして本ルーチンを終了す
る。一方、前記ステップS5612の判別結果が”Ye
s”のときには、ステップS5614にて、入賞球がセ
ーフセンサ181の位置まで達していないことを示すべ
くセーフ玉無フラグを“1”に設定すると共に、次のス
テップS5616にて、セーフ玉有フラグ(このステッ
プが初期化後初めて行なわれるときには初期値“0”に
設定されている)をリセット(“0”に設定)して本ル
ーチンを終了する。
【0094】以後のループで、入賞球が上記セーフセン
サ位置に達しない限り、ステップS5600の判別結果
が“No”、ステップS5602の判別結果が“Ye
s”となって、これらのステップが繰返し実行される。
この状態から遊技盤に設けられた入賞口に入賞した球が
入賞球分離検出装置180のセーフセンサ位置まで達す
ると、ステップS5600の判別結果が“Yes”とな
る。続くステップS5618でセーフ球有フラグが
“1”であるか否かの判別がなされる。セーフ玉有フラ
グはこの時点で未だ初期値“0”に設定されているので
この判別結果は“No”となり、続くステップS562
0の判別(セーフ玉有監視フラグが“1”か)の結果
も、前述のステップS5608の実行により“No”と
なり、ステップS5622に進む。
【0095】ステップS5622ではセーフ玉有監視フ
ラグを“1”に設定すると共にステップS5624で、
前記セーフ玉無監視フラグを“0”に設定し、更にセー
フ玉有タイマを所定値(10msec)にセットして
(ステップS5626)本ルーチンを終了する。次のル
ープで引き続き、入賞球がセーフセンサ位置にあると、
前記ステップS5600の判別結果が“Yes”、ステ
ップS5618の判別結果が“No”、続く前記ステッ
プS5620の判別結果が“Yes”(前回ループのス
テップS5622で“1”に設定される)となってステ
ップS5628が実行される。
【0096】このステップS5628では更に、前記セ
ーフ玉有タイマがタイムアップしたか否か、即ち、入賞
球が上記セーフセンサ位置まで達していると初めて判別
された後(前述のステップS5622〜S5626実行
後)所定時間(10msec)経過したか否かが判別さ
れ、判別結果が“No”のときには、続くステップS5
630,S5632をスキップして本ルーチンを終了す
る。一方、判別結果が“Yes”のとき、即ち入賞球が
セーフセンサ位置に達した後、前記所定時間が経過した
ときには、ステップS5630にて、入賞球がセーフセ
ンサ位置まで達していることを示すべくセーフ玉有フラ
グを“1”に設定すると共に、次のステップS5632
にて、セーフ玉無フラグをリセット(“0”に設定)し
て本ルーチンを終了する。以後のループで、セーフセン
サ位置に入賞球が留まっている限り、ステップS560
0の判別結果が“Yes”、ステップS5618の判別
結果が“Yes”となって、これらのステップが繰返し
実行される。
【0097】以上のように、本入力処理では、セーフセ
ンサ181の出力信号がロウレベルからハイレベル(又
はハイレベルからロウレベル)に変化した直後のループ
では、該ロウレベルからハイレベルの変化(又はハイレ
ベルからロウレベルの変化)を記憶する(監視フラグを
“1”とする)だけに止めておき、次回ループでも依然
ハイレベル(又はロウレベル)であって且つ上記変化し
た時点より所定時間が経過した後に初めて本ルーチンの
最終出力値であるセーフ玉有フラグを“1”(又はセー
フ玉無フラグを“1”)に変更するようにしている。こ
のような制御手順を採用することによって、ノイズ発生
等によりセーフセンサの出力信号レベルが瞬間的に変化
した場合であっても直ちにその変化を正規の変化と判断
することがなく、当該ノイズ発生等による誤作動を防止
することができるようになっている。
【0098】図19は、図11の玉貸し要求信号入力処
理ステップS58にて行なわれる玉貸しリクエスト検出
処理ルーチンのフローチャートである。この処理ルーチ
ンでは、まずRAM内に用意され図33の玉貸し排出処
理ルーチン中で更新される運続玉貸しカウンタの値が
「5」であるか否か判定し(ステップS4102)、
“No”であればステップS4104へ進んで賞球排出
中か否か調べ、賞球排出中なら玉貸し要求フラグをリセ
ットして処理を終了する(ステップS4118)。ま
た、賞球排出中でなければ次のステップS4106で玉
貸し排出中か否か判定し、玉貸し排出中なら何もせずに
処理を終了する。本実施例では、貸し玉への1回の変換
が200円とか300円等の単位に設定されていたとし
ても排出ソレノイドに対しては100円単位で排出指令
を出すようにしていることを考慮したためである。
【0099】上記ステップS4106で玉貸し排出中で
ないと判定すると、ステップS4108へ進み、玉貸し
要求信号Tがロウレベルにされているか判定し、“Ye
s”なら信号が連続して5m秒ロウレベルになっている
か調べる(ステップS4120)。連続して5m秒ロウ
レベルになっているのを確認して玉貸し要求信号がアサ
ートされたと判断することによってノイズによる誤動作
を防止するためである。そして、ステップS4120の
判定で“No”なら何もせずに、また“Yes”なら玉
貸し要求フラグをセットして処理を終了する(ステップ
S4122)。これによって、図10のメインルーチン
中のステップS11で“Yes”と判定されて、玉貸し
開始処理S21が開始される。さらに、ステップS41
08で“No”すなわち玉貸し要求信号Tがハイレベル
であると判定したときは、ステップS4110へ進ん
で、玉貸し要求信号Tが連続して5m秒間ハイレベル
(Hレべル)か否か判定する。そして、連続して5m秒
間ハイレベルであった場合には玉貸し要求がなくなった
と判断して、連続玉貸しカウンタをクリアして玉貸し要
求フラグをリセット、玉貸し可能を示すP台レディフラ
グを「0」にクリアして処理を終了する(ステップS4
124,S4126,S4128)。
【0100】一方、ステップS4102の判定で“Ye
s”であればステップS4112へ進んで玉貸し制御装
置500からの玉貸し要求信号Tがハイレベルか否か判
定する。ここで、玉貸し要求信号Tがロウレベル(Lレ
ベル)であれば、何もせずにそのままこのルーチンを終
了し、玉貸し要求信号Tがハイレベルであれば、ステッ
プS4114へ進み、玉貸し要求信号Tが連続して5m
秒間ハイレベルか否か判定する。そして、玉貸し要求信
号Tが連続して5m秒間ハイレベルであれば、玉貸し要
求信号Tがネゲートされたと判定して連続玉貸しカウン
タをクリアして処理を終了する(ステップS411
6)。一度に500円分を越える変換を回避するためで
ある。
【0101】図20には、上記割込み処理とは別に、交
流電源の電源波形の数を数えて所定数以下になったとき
に停電の発生を検出する停電検出手段からの割込み信号
によって行なわれる停電割込み処理の具体的手順の一例
が示されている。この割込みルーチンでは、まず排出処
理中か否か調べて排出処理中でなければそのまま何もせ
ずに終了する(ステップS3002)。また、排出処理
中であれば2つの排出経路の各排出ソレノイド741
a,741bをオフさせてから排出レジスタ1と2(図
25参照)の値をバックアップされたRAM内に記憶さ
せる(ステップS3004−S3010)。それから、
未排出の賞球数データをバックアップされたRAMに記
憶し(ステップS3012)、同じくバックアップされ
たRAM内のアドレスに割り付けられた停電フラグを
“1”に設定してルーチンを終了する(ステップS30
14)。上記割込み処理は極めて短時間に行なえるの
で、停電検出手段からの割込み信号が入ってから実際に
パワーがなくなるまでの間に終了することができる。
【0102】図21には、上記タイマ割込みおよび停電
割込み処理と平行して行なわれる図10のメイン処理フ
ロー中で実行される排出装置不正監視処理S3の具体的
手順の一例が示されている。この監視処理S3では、ま
ず2系統の排出系のうち一方の排出ソレノイド741a
がオンされているか調べ(ステップS1101)、“N
o”のときは排出センサ730aの検出信号が立ち上が
ったことを示す立上りフラグが「1」か否か判定し(ス
テップS1102)、“Yes”なら排出不正監視カウ
ンタ1をインクリメントする(ステップS1104)。
排出ソレノイドがオンされないにもかかわらず排出球が
あった場合にこれを不正排出として検出するためであ
る。
【0103】上記ステップS1101で“Yes”すな
わち排出ソレノイドがオンされていると判定すると、ス
テップS1103へ進んで排出不正監視カウンタ1をク
リアする。排出ソレノイドがオンされないにもかかわら
ず排出球があって、上記ステップS1104で排出不正
監視カウンタ1をインクリメントした後は、排出センサ
1の立上りフラグを一旦「0」にクリアしてから上記排
出不正監視カウンタ1の値が「3」以上になったか否か
判定する(ステップS1105,S1106)。排出用
のストッパ745と排出センサ730とが離れた位置に
設けられているため、排出ソレノイドをオフさせても直
ちにセンサからの信号がなくなるわけでなく、少なくと
も排出センサから排出ソレノイドまでの間に存在可能な
予備球の数だけは検出信号が入ってくることを考慮した
ものである。従って、このしきい値「3」は、排出セン
サから排出ソレノイドまでの距離に応じて適宜変更され
るべき値である。
【0104】上記ステップS1106で、排出不正監視
カウンタ1の値が「3」以上になったと判定したときは
ステップS1113へ移行して流路切換弁158の駆動
用ソレノイド(以下、玉抜ソレノイドと称する)をオン
させる。これによって、排出ソレノイドが不正に作動し
たときは排出された玉が供給皿120でなく玉抜路を通
ってパチンコ遊技店の回取樋へ誘導され、不当な利益を
与えないようにすることができる。玉抜ソレノイドをオ
ンさせた後は、不正排出があったことを示す排出不正フ
ラグに「1」を立ててから賞品球排出表示ランプ112
を点滅させて不正状態の発生を外部に表示させる(ステ
ップS1114,S1115)。上記ステップS110
2で“No”と判定されたときは、ステップS1107
へ進み、他方の排出系2について第1の排出系1に関す
る上記処理S1101−S1106と同様の処理S11
07−S1112を実行し、排出不正監視カウンタ2の
値が「3」以上になったと判定したときはステップS1
113へ移行して玉抜ソレノイドをオンさせる。
【0105】図22には排出装置不正解除処理S14の
具体的手順の一例が示されている。図21のメインフロ
ーのステップS1114で排出不正フラグが「1」にさ
れ、図10のフローのステップS4で“Yes”と判定
されると、図22の排出装置不正解除処理S14が開始
される。この排出装置不正解除処理S14では、まずス
テップS1121とS1122で図14,図15のルー
チン中で設定される排出経路1と2のエラー解除フラグ
が「1」か否か判定し、いずれのフラグも「1」のとき
はステップS1123で上記排出不正フラグを「0」に
クリアしてから、玉抜ソレノイド158をオフする(ス
テップS1124)。それから、排出不正を示す点滅状
態の賞品球排出表示ランプ112を消灯させて排出装置
不正解除処理が終了する(ステップS1125)。
【0106】図23は、前述した賞球排出制御装置のメ
インルーチン(図10)のステップS19で実行される
賞球開始処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンは、メインルーチン(図10)の
ステップS12で賞球要求を検出すると、処理ナンバー
が「1」にされ、ステップS9で“Yes”と判定され
ることによって開始される。このサブルーチンが開始さ
れると、まず前記図14および図15の排出センサレベ
ル入力処理ルーチンで設定される排出センサ1玉有フラ
グおよび排出センサ2玉有フラグと、図17の半端セン
サ入力処理ルーチンで設定される半端センサ玉有フラグ
を調べて(ステップS61−S63)、いずれか一つの
フラグでも“0”になっている場合には排出可能フラグ
を“0”にクリアして終了する(ステップS64)。
【0107】一方、すべてのフラグが“1”になってい
る場合には排出可能フラグを“1”にセットし(ステッ
プS65)、後述の賞球データ要求の送信回数を5回に
設定してから1秒タイマをセットする(ステップS6
6,S67)。それから、遊技盤制御装置400に対し
て賞球データ要求コマンドを送信し(ステップS6
8)、上記ステップS67でセットしたタイマがタイム
オーバーしたか判定する(ステップS70)。ここで
“No”ならステップS71で遊技盤制御装置400か
ら賞球データを受信したか判定する。そして、上記タイ
マがタイムオーバーする前に賞球データを受信すると、
ステップS72へ移行して受信した賞球データを排出レ
ジスタ0にセットする。それから、賞品球排出表示ラン
プ112を点灯させ、賞球音要求フラグを“1”にセッ
トしてから、次の図24に示す排出開始処理ルーチンを
実行した後、処理ナンバーを「2」にして終了する(ス
テップS73−S76)。
【0108】一方、上記ステップS70で、賞球データ
を受信する前に1秒タイマがタイムオーバーしたと判定
すると、ステップS77へ移行してステップS66でセ
ットした送信回数を「1」だけ減算してから、送信回数
が「0」になったか否か判定し、“No”なら上記ステ
ップS67へ戻って賞球データ要求の送信を繰り返す
(ステップS78)。そして、送信を繰り返しているう
ちにステップS78で送信回数が「0」になったと判定
すると、ステップS79へ進み、賞球数データを「15
個」にセットしてこのルーチンを終了する。このように
排出制御装置600が遊技盤制御装置400に対して賞
球データ要求を所定回数(例えば5回)繰り返しても応
答がないときは自己の持っている通常賞球データを排出
賞球データとして設定してから後述の排出処理に移行す
ることにより、例え排出制御装置600と遊技盤制御装
置400との間の通信が異常になっても直ちに遊技が中
断されることがないとともに、少ない数の賞品球が排出
されることによる遊技者と遊技店との間のトラブルを回
避することができる。
【0109】図24には排出開始処理ルーチンの一例が
示されている。このルーチンは、1つの入賞球(セーフ
球)に対して1回行われる所定数の賞品球の排出を行な
うに当り、上記所定数(賞球設定数)の賞品球を、2条
に設けられた案内樋710(図2参照)の一方から幾つ
排出し、他方から幾つ排出するか等排出の態様を予め決
定すると共に、排出ソレノイド1及び/又は排出ソレノ
イド2を励磁(ON)して上記態様に従った賞品球の排
出を開始させるものである。本ルーチンが開始される
と、先ず、ステップS102にて、排出レジスタ0の値
が「1」に設定されているか否か判定される。排出レジ
スタ0の値が「1」でないときは、ステップS104で
排出レジスタ0の値が「8」以下であるか否かが判定さ
れる。
【0110】これらステップS102およびS104判
定の結果、排出レジスタ0の値が「1」のときにはステ
ップS106へ移行して1個排出フラグを“1”に設定
し、交互排出フラグを“0”にクリアして(ステップS
108)から1個排出タイマをセット(S110)して
ステップS118の反転フラグの判定へ移行する。一
方、前記ステップS104での判定の結果、排出レジス
タ0の値が「8」以下であると判定したときは、ステッ
プS112へ移行して1個排出フラグを“0”にクリア
し、交互排出フラグを“1”に設定(ステップS11
4)してからステップS118の反転フラグの判定へ移
行する。さらに、前記ステップS104での判定の結
果、排出レジスタ0の値が「9」以上であると判定した
ときには、ステップS124以降の処理を実行する。
【0111】ここで、交互排出フラグは、本ルーチンに
引き続いて行なわれる排出処理(図27)の賞品球排出
の態様を後述の2つの態様(排出ソレノイド1,2を交
互に作動させて賞品球を排出する交互排出処理または排
出ソレノイド1,2を同時に作動させて賞品球を排出す
る併用排出処理)から選択する際に用いられる判定フラ
グであり、交互排出フラグが“1”に設定されていると
きには交互排出処理(賞球設定数が1〜8のとき)が、
“0”に設定されているときには併用排出処理(賞球設
定数が9〜15)が夫々行なわれる。このように交互排
出フラグの値が“1”に設定されたのちにはステップS
118で反転フラグの判定が行なわれる。この反転フラ
グは、賞品球の排出を交互排出処理にて行うに際し、球
排出装置170の第1の排出ソレノイド1(741a)
と第2の排出ソレノイド2(741b)とを交互に作動
させることにより2つの排出経路を均等に使用して耐久
性を向上させるために設けられたもので、「反転フラ
グ」の値は、ソレノイドが1回作動される毎すなわち1
排出が終了する毎に“1”または“0”に反転される。
【0112】この反転フラグの判定結果が“Yes”の
ときには、ステップS120で排出ソレノイド1を励磁
して、第1の案内樋からの排出を開始させてから、反転
フラグを“0”に反転させる(ステップS121)。ま
た、前記ステップS118の判定結果が”No”のとき
には、ステップS122で排出ソレノイド2を励磁して
第2の案内樋から賞品球の排出を開始させてから、反転
フラグを“1”に反転させる(ステップS123)。一
方、賞球排出数が9以上のとき(前記ステップS104
の判定結果が“No”のとき)には、併用排出処理を行
なうべくステップS124へ進む。この併用排出処理で
は、先ず、ステップS124にて後述する排出数分割処
理(図25)を行なった後、1個排出フラグおよび交互
排出フラグを“0”に設定し(ステップS126,S1
28)、後述の併用排出処理にて用いられる排出1終了
フラグ,排出2終了フラグの値を“0”にリセットする
(ステップS130,ステップS132)と共に排出ソ
レノイド1、排出ソレノイド2を共に励磁して併用排出
を開始させる(ステップS134,ステップS13
6)。
【0113】しかる後、ステップS138で、後述する
賞球排出処理(図26)にて排出ウェイトタイマを起動
するときに“1”に設定される排出ウェイトフラグを
“0”にリセットする。次のステップS140では、1
個排出処理、交互排出処理又は併用排出処理が終了した
ときにその旨を示すべく“1”に設定される排出終了フ
ラグが“0”にリセットされ、続くステップS142で
は排出監視タイマ(例えば3秒)をセットして終了す
る。この排出監視タイマは、賞品球の排出が開始された
時点より、所定時間が経過するまでに後述の交互排出処
理又は併用排出処理によって排出すべき全ての賞品球の
排出が完了したか否かを監視するために設けられるもの
である。
【0114】図25は、上記排出開始処理(図24)の
ステップS124にて実行される排出数分割処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンは
球の排出が後述の併用排出処理にて行われるとき(排出
レジスタ0の値が9以上25以下のとき)になされる処
理である。これは、併用排出処理では排出ソレノイド
1,2が1回の制御ループで同時に作動されるため、予
め前記排出レジスタ0に記憶された値を2つに分けて排
出レジスタ1と2に夫々設定しておくものである。そし
てこれら2つの排出レジスタ1,2の値に応じて排出ソ
レノイド1,2が夫々独立して作動されるようになって
いる。
【0115】本ルーチンが開始されると、ステップS1
51〜S175にて順次、排出レジスタの値が、「9」
であるか否か(ステップS151)、「10」であるか
否か(ステップS152)、「11」であるか否か(ス
テップS153)、「12」であるか否か(ステップS
154)、そして以下同様にして「25」までが判定さ
れる(ステップS175)。「25」まで判定を行なう
のは、玉貸し排出の際には一回の排出要求に対して25
個の玉が排出されるからである。前記ステップS151
の判定結果が“Yes”のときにはステップS181に
て排出レジスタ1の値を「5」に設定すると共にステッ
プS182にて排出レジスタ2の値を「4」に設定して
本ルーチンを終了する。
【0116】以後、前記ステップS152の判定結果が
“Yes”のときには排出レジスタ1,2の値を共に
「5」に設定し(ステップS183,ステップS18
4)、前記ステップS153の判定結果が“Yes”の
ときには排出レジスタ1の値を「6」に設定する(ステ
ップS185)とともに排出レジスタ2の値を“5”に
設定し(ステップS186)、前記ステップS154の
判定結果が“Yes”のときには排出レジスタ1,2の
値を共に「6」に設定する(ステップS187,ステッ
プS188)。以下同様にして、排出レジスタ0の値が
奇数のときには排出レジスタ1に排出レジスタ2よりも
1つだけ大きな値を設定し、排出レジスタ0の値が偶数
のときには排出レジスタ1と排出レジスタ2に同じ値を
設定する。
【0117】図26は、前述した賞球排出制御装置60
0側のCPUによって実行されるメインルーチン(図1
0)のステップS18において実行される賞球排出処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。本ルーチ
ンは、メインルーチン(図10)のステップS19の賞
球開始処理によって開始された賞球排出動作を停止させ
るための処理であり、図23の賞球開始処理ルーチンの
ステップS76で処理ナンバーが「2」に設定されてか
らメインルーチンのステップS8まで進んできたとき
に、処理ナンバーが「2」と判定されて開始される。こ
のルーチンでは、先ず、ステップS202にて排出ウェ
イトフラグが“1”であるか否かが判別される。この排
出ウェイトフラグは、1つのセーフ球に対応した所定数
(賞球排出数)の賞品球の排出が終了して後述のウェイ
トタイマが作動したとき(ステップS215)にその値
が“1”に設定され(ステップS214)、前述の排出
開始処理(図24)のステップS138にて“0”にリ
セットされるものである。
【0118】従って、1つのセーフ球に対応した所定数
(賞球排出数)の賞品球の排出が終了した後初めてステ
ップS202の判別結果が“Yes”となる。このステ
ップS202の判別結果が“No”であるうちは、ステ
ップS204に進んで、排出処理(図27)による賞品
球の排出を行なった後、ステップS205へ進む。この
ステップS205では、セーフ玉払出フラグが“1”か
否か判定する。このセーフ玉払出フラグは、セーフソレ
ノイド183がオンされているかオフされているか、す
なわち入賞球分離検出装置180における分離が行なわ
れているか否かを示すもので、排出が終了してセーフソ
レノイド183がオンされるときに“1”にセットさ
れ、入賞球が1つ分離されセーフソレノイド183が
されるときに“0”にリセットされる。また、セーフ
玉払出フラグは初期設定でリセットされる。
【0119】ステップS205でセーフ玉払出フラグが
“1”でないと判定されると、ステップS206に進
み、排出終了フラグが“1”であるか否かが判別され
る。この排出終了フラグは、1個排出(図28)、交互
排出処理(図29)又は併用排出処理(図30)によっ
て、1つの入賞球等に対応した所定数(賞球設定数)の
球の排出が完了したときにその値が“1”に設定される
ものである。従って、この判別結果が“No”のときに
は続くステップS207乃至ステップS210をスキッ
プして、本ルーチンを終了する。
【0120】所定数の賞品球の排出が完了して、前記ス
テップS206の判別結果が“Yes”に転じたときに
は、賞品球排出表示ランプ112を消灯(OFF)し、
セーフソレノイド183をオンさせた(ステップS20
7,S208)後、セーフ玉払出フラグを“1”に設定
し、賞球数データを賞球排出カウンタに加算して本ルー
チンを終了する(ステップS209,S210)。従っ
て、再びステップS205へ来たときに“Yes”と判
定されてステップS211へ移行する。そして、ステッ
プS211では図18のセーフセンサ入力処理中でセッ
ト,リセットされるセーフ玉無フラグが“1”か否かチ
ェックし、“No”なら何もせずに本ルーチンを終了す
る。入賞球分離検出装置180における入賞球の分離が
終了してセーフ玉無フラグが“1”セットされてから上
記ステップS211へ来ると、“Yes”と判定され
て、ステップS212へ移行し、セーフソレノイド18
3をオフさせた後、セーフ玉払出フラグを“0”にリセ
ットしてから(ステップS213)、排出ウェイトフラ
グを“1”に設定し(ステップS214)、排出ウェイ
トタイマを所定時間(例えば400m秒)にセットし終
了する(ステップS215)。
【0121】ステップS214で排出ウェイトフラグが
“1”に設定される後のループでは、前記ステップS2
02の判別結果が“Yes”に転じ、ステップS218
が実行される。このステップS218では前記排出ウェ
イトタイマがタイムアップしたか否かが判別され、判別
結果が“No”、即ち所定数の賞品球の排出が終了した
後前記所定時間が未だ経過していないときにはそのまま
本ルーチンを終了し、当該所定時間が経過するまでステ
ップS202及びステップS218のみを繰返し実行す
る。そして、上記所定時間が経過してステップS218
の判別結果が“Yes”になると、ステップS220に
進んで処理ナンバーを“0”に設定して、本ルーチンを
終了する。
【0122】図27は、上述した賞球排出処理(図2
6)のステップS204にて行われる排出処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。本ルーチンが開始
されると、先ず、ステップS222にて排出エラーフラ
グが“1”であるか否かが判別される。この排出エラー
フラグは排出開始処理の実行時(図24のステップS1
42)にセットされた排出監視タイマがタイプアップ
るまでに所定数の賞品球の排出が完了しないときに排出
制御系の異常を示すべくその値が“1”に設定される
(後述のステップS242にて“1”に設定される)も
のである。従って、このステップS222での判別結果
が“Yes”のときにはステップS252にて後述の排
出エラー回復処理(図31)を行なって本ルーチンを終
了する。
【0123】一方、ステップS222の判別結果が“N
o”のときにはステップS224に進み、排出終了フラ
グが“1”であるか否かが判別される。この排出終了フ
ラグは、前述したように、1個排出(図28)、交互排
出処理(図29)又は併用排出処理(図30)によっ
て、1つの入賞球等に対応した所定数(賞球設定数)の
球の排出が完了したときにその値が“1”に設定される
ものである。このステップS222の判別結果が“N
o”であるうちは、ステップS226に進み、排出開始
処理の実行時(図24のステップS142)にセットさ
れた排出監視タイマがタイムアップしたか否か判定す
る。そして、“No”ならステップS228,S230
へ進んで、前述の排出開始処理(図24)にて設定され
る1個排出フラグおよび交互排出フラグを調べて、1個
排出フラグが“1”のときにはステップS232の1個
排出処理(図28参照)を、また、交互排出フラグが
“1”のときにはステップS234(図29参照)を、
さらに交互排出フラグが“0”のときにはステップS2
36の併用排出処理(図30)を実行する。
【0124】一方、上記ステップS226で排出監視タ
イマがタイムアップしたと、すなわち排出開始後一定時
間経過しても排出が終了しないと判定すると、排出異常
発生と判断して排出ソレノイド1と2をオフさせ(ステ
ップS238,S240)かつ排出エラーフラグを
“1”に設定(ステップS242)した後、処理ナンバ
ーに応じて賞球排出処理中なら賞品球排出表示ランプ1
12を、また玉貸し排出中なら玉貸し排出表示をそれぞ
れ点滅状態にさせてエラー表示を行なって終了する(ス
テップS244,S246,S248,S250)。図
28は、上述した排出処理(図27)のステップS23
2にて行われる1個排出処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。この処理が開始されると、まず図2
4のステップS110でセットされる1個排出タイマが
タイムアップしたか否か判定し(ステップS262)、
“No”なら何もせず、また“Yes”すなわち1個排
出タイマに設定された時間が経過すると、ステップS2
64へ移行して反転フラグが“1”か“0”か調べる。
そして、反転フラグが“0”なら排出ソレノイド1をオ
フ(ステップS266)、また反転フラグが“1”なら
排出ソレノイド2をオフ(ステップS268)して1個
排出を終了させてから、排出終了フラグを“1”に設定
してルーチンを終了する(ステップS270)。
【0125】図29は上述した排出処理(図27)のス
テップS234にて行われる交互排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。前述したように本ルー
チンは排出される賞品球の数(賞球設定数)が「8」以
下のときに行われる処理であり、本ルーチンでは上述し
た賞球排出装置170の排出ソレノイド1と2を交替に
使って賞品球を排出するものである。本ルーチンが開始
されると、先ずステップS272にて、反転フラグが
“0”か“1”か調べる。そして、反転フラグが“0”
のときはステップS274へ進んで、排出センサ1立上
りフラグが“1”であるか否かを判定する。この排出1
立上フラグは予備球が排出センサ1内より脱したときに
その値が“1”に設定されるものである。従って、この
判定結果が“No”なら何もせず、また“Yes”とな
ったときには排出レジスタ0の値(排出玉数)を1つだ
け減算してから上記排出センサ1立上りフラグをクリア
する(ステップS276,S278)。
【0126】次に、上記排出レジスタ0の値が「1」に
なったか否かすなわち予め設定された数の玉を排出した
か否か判定し(ステップS280)、排出レジスタ0の
値が「1」になったなら排出ソレノイド1をオフさせ、
かつ排出終了フラグを“1”にセットしてルーチンを終
了する(ステップS282,S284)。一方、前記ス
テップS272の判定結果が“No”すなわち反転フラ
グが“1”のときにはステップS286に進む。ステッ
プS286では排出センサ2立上りフラグが“1”であ
るか否かを判定する。この排出2立上フラグは予備球が
排出センサ2内より脱したときにその値が“1”に設定
されるものである。従って、この判定結果が“No”な
ら何もせず、また“Yes”となったときには排出レジ
スタ0の値(排出玉数)を1つだけ減算してから上記排
出センサ2立上りフラグをクリアする(ステップS28
8,S290)。次に、上記排出レジスタ0の値が
「1」になったか否かすなわち予め設定された数の玉を
排出したか否か判定し(ステップS292)、排出レジ
スタ0の値が「1」になったなら排出ソレノイド2をオ
フさせてから、排出終了フラグを“1”にセットしてル
ーチンを終了する(ステップS294,S284)。こ
のルーチンでは排出ソレノイド1または2による排出
を、排出レジスタ0の値が「1」になった時点で終了さ
せているのは、排出ソレノイドのオフタイミングを調整
するためである。つまり、本実施例では排出センサの下
流側にストッパが配置されているので、排出レジスタ0
の値が「0」になった時点で排出を終了させると、実際
には1つ余計に玉が排出されてしまうからである。
【0127】図30は上述した排出処理(図27)のス
テップS236にて行われる併用排出処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。前述したように本ルー
チンは排出される賞品球の数(賞球設定数)が「9」以
上のときに行われる処理であり、本ルーチンでは上述し
た賞球排出装置170の排出ソレノイド1と2を同時に
作動させて賞品球を排出するものである。
【0128】本ルーチンが開始されると、先ず図24の
排出開始処理のステップS130でリセットされた排出
1終了フラグが“1”になったか否か判定する(ステッ
プS302)。排出開始直後は排出1終了フラグは
“0”であるため、“No”と判定されてステップS3
04へ進んで、排出センサ1立上りフラグが“1”であ
るか否かを判定する。この判定結果が“No”なら何も
せず、また“Yes”なら排出レジスタ1の値(排出玉
数)を1つだけ減算してから上記排出センサ1立上りフ
ラグをクリアする(ステップS306,S308)。次
に、上記排出レジスタ0の値が「1」になったか否かす
なわち予め設定された数の玉を排出したか否か判定し
(ステップS310)、排出レジスタ0の値が「1」に
なったなら排出ソレノイド1をオフさせ、かつ排出1終
了フラグを“1”にセットする(ステップS312,S
314)。
【0129】次に、ステップS316へ進み、図24の
排出開始処理のステップS132でリセットされた排出
2終了フラグが“1”になったか否か判定する。排出開
始直後は排出2終了フラグは“0”であるため、“N
o”と判定されてステップS318へ進んで、排出セン
サ2立上りフラグが“1”であるか否かを判定する。こ
の判定結果が“No”なら何もせず、また“Yes”な
ら上記排出センサ2立上りフラグをクリアしてから排出
レジスタ2の値(排出玉数)を1つだけ減算する(ステ
ップS320,S322)。次に、上記排出レジスタ2
の値が「1」になったか否かすなわち予め設定された数
の玉を排出したか否か判定し(ステップS324)、排
出レジスタ2の値が「1」になったなら排出ソレノイド
2をオフさせ、かつ排出2終了フラグを“1”にセット
する(ステップS326,S328)。それから排出1
終了フラグが“1”か否か判定し(ステップS33
0)、“Yes”なら次のステップS332で排出終了
フラグを“1”にセットしてルーチンを終了する。排出
系1の側が先に排出を終了した場合に、ステップS33
0−S332と進んで終了する。
【0130】一方、排出系2の側が先に排出を終了した
場合には、ステップS330で“No”と判定され、そ
の後再びこのルーチンが実行されたときにステップS3
14で排出1終了フラグが“1”にセットされてステッ
プS316へ進み、ここで“Yes”と判定されてステ
ップS332へジャンプし、排出終了フラグを“1”に
セットしてルーチンを終了する。以上のように、賞球設
定数が大きな値(9〜15)に設定されているときに該
設定数を分割して2つの排出レジスタ1,2にその値を
記憶し、排出レジスタ1,2の値に基づいて第1及び第
2の排出ソレノイドを夫々独立して作動させることによ
り、多数の賞品球の排出が一層迅速に行えるようにな
る。
【0131】図31は、上述した排出処理(図27)の
ステップS252にて行われる排出エラー回復処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。このルーチン
が開始されると、まず図14の排出センサ1レベル入力
処理のステップS7232で設定される排出1エラー解
除フラグが“1”であるか否か、また図15の排出セン
サ2レベル入力処理のステップS7432で設定される
排出2エラー解除フラグが“1”であるか否かそれぞれ
判定する(ステップS342,S344)。そして、両
方の判定でともに“Yes”となると、ステップS34
6以下の処理を行なう。ステップS346−S352で
は、図24の賞球開始処理におけるステップS81−S
86と同様の手続に従って、図14および図15の排出
センサレベル入力処理ルーチンで設定される排出センサ
1玉有フラグおよび排出センサ2玉有フラグと、図17
の半端センサ入力処理ルーチンで設定される半端センサ
玉有フラグを調べて、いずれか一つのフラグでも“0”
になっている場合には排出可能フラグを“0”にクリア
して終了する(ステップS354)。
【0132】一方、すべてのフラグが“1”になってい
る場合には排出可能フラグを“1”にセットし(ステッ
プS356)、次のステップS358で上記排出可能フ
ラグが“1”になっているか否か調べ、“1”ならステ
ップS360およびS362で排出レジスタ1と排出レ
ジスタ2の値がそれぞれ「1」を越えているか判定し、
排出レジスタ1の値が「1」以下のときは排出レジスタ
2の値を、また排出レジスタ2の値が「1」以下のとき
は排出レジスタ1の値を、さらに排出レジスタ1と排出
レジスタ2の値がともに「1」を越えているときは両方
の値を排出レジスタ0に設定する(ステップS364,
S366,S368)。それから、図24の排出開始処
理と同一の処理を行なう(ステップS378)。これに
よって、2つの排出系のうちいずれか一方が球詰りを起
こして排出エラーを起こしたような場合にも、排出レジ
スタに残っている未排出の玉数が改めて排出レジスタ0
に設定されて再度排出が開始されるようになるため、正
常な他方の排出系を使用した排出が行なわれ、故障によ
るパチンコ遊技機の遊技中断を回避することができる。
【0133】なお、このルーチンでは上記排出開始処理
(ステップS378)に先立って、処理ナンバーをチェ
ックしてナンバーが「2」のときは賞品球排出表示ラン
プ112を点灯させ、ナンバーが「3」のときは貸し玉
排出表示ランプ113を点灯させるようになっている
(ステップS370,S372,S374,S37
6)。さらに、上記排出開始処理(ステップS378)
終了後には排出エラーフラグを“0”にクリアして本ル
ーチンを終了する(ステップS380)。上記ステップ
S360で排出レジスタ1の値が「1」以下のときはス
テップS364で排出レジスタ2の値を排出レジスタ0
に設定しているのは、排出レジスタの値が「1」という
ことは排出終了を意味しており、それにもかかわらず本
ルーチンのエラー回復処理に入ってきたのは排出レジス
タ2に未排出の玉数が残っていると推定できるからであ
る。同様に、ステップS362で排出レジスタ2の値が
「1」以下のときはステップS366で排出レジスタ1
の値を排出レジスタ0に設定しているのは、排出レジス
タ2に未排出の玉数が残っていると推定できるからであ
る。
【0134】図32は、前述した賞球排出制御装置のメ
インルーチン(図10)のステップS21で実行される
玉貸開始処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンは、図19の玉貸しリクエスト検
出処理ルーチンのステップS4122で玉貸し要求フラ
グがセットされ、メインルーチンのステップS11で
“Yes”と判定されることによって開始される。この
サブルーチンが開始されると、まず前記図14および図
15の排出センサレベル入力処理ルーチンで設定される
排出センサ1玉有フラグおよび排出センサ2玉有フラグ
と、図17の半端センサ入力処理ルーチンで設定される
半端センサ玉有フラグを調べて(ステップS402−S
406)、いずれか一つのフラグでも“0”になってい
る場合には排出可能フラグを“0”にクリアして終了す
る(ステップS410)。
【0135】一方、すべてのフラグが“1”になってい
る場合には排出可能フラグを“1”にセットし(ステッ
プS412)、予めROM内に設定されている変換レー
ト(玉貸し数データ)を排出レジスタ0にセットする
(ステップS414)。また、貸玉排出表示ランプ11
3を点灯させ(ステップS416)、玉貸し音要求フラ
グおよびP台レディフラグを“1”にセット(ステップ
S418,S420)してから、賞球排出処理と共通の
排出開始処理ルーチン(図24参照)を実行して球排出
装置170による排出を開始させた後、処理ナンバーを
「3」にして終了する(ステップS422,S42
4)。玉貸し排出では玉貸し数データが例えば25個の
ような値(>8)に設定されるため、ステップS422
の排出開始処理ルーチンが実行される場合、2系統の排
出系を同時に使用した排出が開始される。
【0136】なお、上記ステップS418,S420で
セットされる玉貸し音要求フラグは遊技盤制御装置40
0に対して出力する貸玉排出音発生要求信号Eを後述の
音要求出力処理(図38)でロウレベルに、またP台レ
ディフラグは玉貸し制御装置500に対して出力する玉
貸レディ信号Uを後述の貸し玉情報出力処理(図39)
でロウレベルに、それぞれアサートさせるためのもので
ある。図33は、前述した排出制御装置側のCPU61
0によって実行されるメインルーチン(図10)のステ
ップS17において実行される玉貸排出処理のサブルー
チンを示すフローチャートである。
【0137】本ルーチンは、上記サブルーチン(図3
2)のステップS424で処理ナンバーが“3”に設定
され、メインルーチン(図10)のステップS7におい
て、処理ナンバーが“3”と判定されたときに開始さ
れ、先ず、ステップS432にて排出ウェイトフラグが
“1”であるか否かが判別される。この排出ウェイトフ
ラグは、1つの玉貸し要求信号に対応した所定数の貸し
玉の排出が終了して後述のウェイトタイマが作動(ステ
ップS440)したときにその値が“1”に設定され、
前述の排出開始処理(図24)のステップS138にて
“0”にリセットされるものである。従って、1つの玉
貸し要求信号に対応した所定数貸し玉の排出が終了した
後に初めてステップS432の判別結果が“Yes”と
なる。このステップS432の判別結果が“No”であ
るうちは、ステップS434に進んで、賞球排出処理と
共通の排出処理(図27)による貸し玉の排出を行なっ
た後、ステップS436に進む。このステップS436
では、排出終了フラグが“1”であるか否かが判別され
る。この排出終了フラグは、上記排出処理ルーチン(図
27)中において行なわれる図30に示す併用排出処理
(1個排出および交互排出処理は、この貸し玉排出では
原則として行なわれない)によって、1つの玉貸し要求
信号に対応した所定数の球の排出が完了したときにその
値が“1”に設定されるものである。従って、この判別
結果が“No”のときには続くステップS438乃至ス
テップS446をスキップして、本ルーチンを終了す
る。
【0138】所定数の賞品球の排出が完了して、前記ス
テップS436の判別結果が“Yes”に転じたときに
は、排出ウェイトフラグを“1”に設定し(ステップS
438)、排出ウェイトタイマを所定時間(例えば40
0m秒)にセットし(ステップS440)、さらに払出
終了フラグを“1”に設定した(ステップS442
後、貸玉排出表示ランプ113を消灯(OFF)し、連
続玉貸しカウンタをインクリメントして本ルーチンを終
了する(ステップS444,S446)。上記払出終了
フラグは後述の貸し玉情報出力処理(図39)において
払出完了信号Vをロウレベルにするために参照され、ま
た、連続玉貸しカウンタは前述の玉貸リクエスト検出処
理(図19)のステップS4102において参照され、
連続して6回以上の変換すなわち600円分以上の玉貸
し排出が回避されるようになっている。
【0139】上記ステップS436の判別結果が“Ye
s”に転じた後のループでは、ステップS438で排出
ウェイトフラグが“1”に設定されることにより、前記
ステップS432の判別結果が“Yes”に転じ、ステ
ップS448が実行される。このステップS448では
前記排出ウェイトタイマがタイムアップしたか否かが判
別され、判別結果が“No”、即ち所定数の賞品球の排
出が終了した後前記所定時間が未だ経過していないとき
にはそのまま本ルーチンを終了し、当該所定時間が経過
するまでステップS432及びステップS448のみを
繰返し実行する。そして、上記所定時間が経過してステ
ップS448の判別結果が“Yes”になると、ステッ
プS450に進んで処理ナンバーを“0”に設定して、
本ルーチンを終了する。
【0140】図34ないし図36は、前述した排出制御
装置側のCPU610によって実行されるメインルーチ
ン(図10)のステップS16において実行される玉抜
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この
球抜処理ルーチンは遊技店の係員によって球抜スイッチ
が押されたことが前述の球抜センサ入力処理(図16)
によって検知され、球抜フラグが“1”に設定されてメ
インルーチンのステップS10で“Yes”と判定さ
れ、ステップS20で処理ナンバーが“4”に変更さ
れ、さらにメインルーチンのステップS6において、処
理ナンバーが“4”と判定されたときに開始されるもの
である。
【0141】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S602において強制終了フラグが“1”であるか否か
が判定される。この強制終了フラグは、球抜スイッチが
2回押されたときに(本ルーチンの実行中に再度球抜ス
イッチが押され、後述のステップS616又はステップ
S626の判定結果が“Yes”となったとき)実行さ
れるステップS700〜S736の強制終了処理が実行
される直前のステップS696にてその値が“1”に設
定されるものである。したがって、該フラグがステップ
S696の実行によって一旦“1”に設定されると、そ
の後のループでは前記ステップS602の判定結果が
“Yes”となって、後述のステップS700以降の強
制終了処理のみが実行されることになる。
【0142】前記ステップS602の判定結果が“N
o”のときには、ステップS604で球抜実行フラグが
“1”であるか否かが、続くステップS606で球抜開
始フラグが“1”であるか否かが判定される。このうち
球抜開始フラグは、続くステップS608〜S612の
処理が一度でも行われたときにその旨を記憶すべくステ
ップS614にてその値が“1”に設定されるものであ
る。又、球抜実行フラグは後述のステップS620,S
622によって排出ソレノイド1,2の励磁が開始され
球抜処理が実行されたときにその旨を記憶すべくステッ
プS624にて“1”に設定されるものである。
【0143】ここで、本球抜処理ルーチンが初めて行わ
れた場合を考える。この場合には前記ステップS60
4,S606の判定結果は共に“No”となってステッ
プS608に進み、1回目の球抜スイッチの押圧(球抜
処理を開始させるための押圧)によって“1”にセット
された球抜フラグを“0”にリセットする。次のステッ
プS609,S610では第1及び第2の排出手段によ
る球抜処理が終了したことを記憶するために用いられる
排出1終了フラグ,排出2終了フラグを“0”にリセッ
トしておく。これら排出1終了フラグ,排出2終了フラ
グは前述の併用排出処理にて用いられたものがそのまま
転用でき、2つのフラグは後述のステップS628,S
646等の判定に用いられる。更に次のステップS61
1では球抜開始タイマがセット/スタートされる。この
球抜開始タイマは、実際に排出ソレノイド1,2を励磁
(ON)する前に、球抜装置の切換弁158を予め切換
えておくのに十分な所定のアイドルタイムを設けるため
のものである。
【0144】次のステップS612では前記切換弁15
を切換るべく球抜ソレノイドが励磁(ON)され、続
いて前記球抜開始フラグが“1”に設定される(ステッ
プS614)。続くステップS616では上記ステップ
S602〜S614の実行中に球抜フラグが再び“1”
に設定されたか否か、即ち再度球抜スイッチが押された
か否か(2度押されたか否か)が判定される。この判定
結果が“Yes”のときにはステップS692〜S69
8を実行した後、球抜処理を強制的に終了させるべくス
テップS700以降の強制終了処理に進む。
【0145】より具体的には先ずステップS692及び
ステップS694で、後述のステップS628〜S64
4の処理にて用いられる排出1球無フラグ及び後述のス
テップS646〜S662の処理にて用いられる排出2
球無フラグが夫々“0”にリセットされ、ステップS6
96で強制終了処理に移行したことを示すべく前記強制
終了フラグが“1”に設定され、更に強制終了処理に移
行した直後より所定時間経過したか否かを判定するため
に設けられた強制終了タイマをセットして、後述のステ
ップS700以降の強制終了処理を行う。
【0146】一方、この判定結果が“No”のときに
は、前記ステップS611でスタートさせた球抜開始タ
イマがタイムアップしたか否かが判定される。未だ球抜
開始タイマがタイムアップしないときには(判定結果が
“No”)、以後の処理を行うことなくそのまま本ルー
チンを終了する。次回以降のループでは前記タイマがタ
イムアップするまでステップS602〜S606,S6
16,S618のみが繰返し実行されることになる。前
記タイマがタイムアップしてステップS618の判定結
果が“Yes”に転じると、ステップS620,S62
2において夫々排出ソレノイド1,2が励磁(ON)さ
れて賞品球の流出が開始され、前述の球抜実行フラグが
“1”に設定される(ステップS624)。
【0147】このように一旦排出ソレノイド1,2が励
磁(ON)されて球抜実行フラグが“1”に設定される
と、次回以降のループにおいて、前記ステップS604
の判定結果が“Yes”となり、ステップS606〜6
24の処理がスキップされることになる。次のステップ
S626では再び、球抜フラグが“1”であるか否か即
ち、球抜処理を強制的に終了させるべく球抜スイッチの
2回押しがなされたか否かの判定が再びなされる。この
判定結果が“Yes”のときは、ステップS684〜S
690を行った後、前記ステップS692〜S698、
更には後述のステップS700以降の強制終了処理に進
む。
【0148】ステップS684〜S690の処理では、
先ず排出1終了フラグが“1”であるか否かが判定され
(ステップS684)、この判定結果が“Yes”、即
ちこの時点で球排出装置170の第1排出ソレノイド側
の賞品球の流出がすべて完了しているときには(該フラ
グは第1の排出ソレノイド側の賞品球の流出がすべて完
了したとき後述のステップS642でその値が“1”に
設定される)ステップS686に進んで排出ソレノイド
1を消磁(OFF)し、その後ステップS688に進
む。一方、判定結果が“No”のときはステップS68
6をスキップしてステップS688に進む。
【0149】ステップS688では更に排出2終了フラ
グが“1”であるか否かが判定され、この判定結果“Y
es”、即ちこの時点で球排出装置170の第2排出ソ
レノイド側の賞品球の流出がすべて完了しているときに
は(該フラグは第2排出ソレノイド側の賞品球の流出が
すべて完了したとき後述のステップS660でその値が
“1”に設定される)ステップS690に進んで排出ソ
レノイド2を消磁(OFF)し、その後ステップS69
2に進み、一方、判定結果が“No”のときはステップ
S690をスキップしてステップS692以降に進む。
この時点で2回目の球抜スイッチの押圧が為されず、前
記ステップS626の判定結果が“No”となったとき
には、ステップS628にて排出1終了フラグが“1”
であるか否かが判定される。この排出1終了フラグは、
本球抜処理が初めて実行されたときに前述のステップS
609にて“0”にリセットされるものであり、反対に
球抜処理によって全ての賞品球が流出されたときに後述
のステップS642にて“1”に設定される。
【0150】従って本球抜処理により球排出装置170
の第1排出ソレノイド側の賞品球の排出が未だ完了して
いないときには、該ステップS628の判定結果は“N
o”となって、ステップS630以降の処理が実行され
る。先ず、ステップS630では排出1球無フラグが
“1”であるか否かが判定される。この排出1球無フラ
グは、メインルーチンのステップS4又は球排出装置1
70の第1排出ソレノイド側の球抜処理が完了したとき
(ステップS644)に“0”にリセットされ、本球抜
処理によって賞品球が流出され第1の案内樋内(排出セ
ンサ1内)に賞品球がなくなってセンサ出力が“0”と
なったときにその値が“1”に設定されるものである。
【0151】従って、球抜開始後から排出センサ1内に
賞品球がなくなるまではこの判定結果は“No”となっ
て、ステップS632にて排出センサ1の出力がロウレ
ベル(“0”)であるか否かが判定される。球抜処理が
完了せず未だ排出センサ1内に賞品球が残っているとき
にはこの判定結果は“No”となり、そのままステップ
S646以降に進む。この状態から球抜処理によって第
1の案内樋内(センサ1内)に賞品球がなくなると、ス
テップS632の判定結果が“Yes”に転じ、上記排
出1球無フラグが“1”に設定され(ステップS63
4)、次いでセンサ1内に賞品球がなくなった時点から
の時間経過を計測する排出1球無タイマがセットされて
(ステップS636)ステップS646以降に進む。
【0152】その以降のループでは前記ステップS63
0の判定結果は“Yes”に転じ、ステップS638に
て再度排出センサ1の出力レベルがロウレベル
(“0”)であるか否かが判定される。この判定結果が
“Yes”即ち前回ループに引き続いて今回ループでも
排出センサ1の出力レベルがロウレベルに保持されてい
ると判定されたときにはステップS640に進んで前記
ステップS636でセットされた排出1球無タイマがタ
イムアップしたか否かが判定される。この判定結果が
“No”のとき、即ち第1の案内樋内(排出センサ1
内)に賞品球がないと判定されてから未だ所定時間が経
過していないときには、ステップS642,S644を
スキップして、ステップS646以降に進む。
【0153】以後、上記所定時間が経過するまで、前記
ステップS630,S638の判定結果が共に“Ye
s”、ステップS640の判定結果が“No”という具
合に判定される。排出センサ1の出力レベルがロウレベ
ルを保持したまま上記所定時間が経過すると、ステップ
S640の判定結果が“Yes”に転じて排出1終了フ
ラグが“1”に設定され(ステップS642)、更に排
出1球無フラグが“0”にリセットされて(ステップS
644)、ステップS646以降に進む。このように、
一旦排出1終了フラグが“1”に設定されると次回以降
のループにおいては前記ステップS628の判定結果が
“Yes”となり、前記ステップS630〜S644を
スキップして、直接ステップS646以降に進むことと
なる。
【0154】ところで、本ルーチンが開始され、一旦排
出センサ1の出力がロウレベル(このとき排出1球無フ
ラグが“1”)となった後、上記排出1球無タイマがタ
イムアップする前に再び排出センサ1の出力レベルがハ
イレベル(“1”)に変化すると、前記ステップS63
8の判定結果が“No”に転じ、前記排出1終了フラグ
を“1”に設定することなく(ステップS642をスキ
ップして)、前記ステップS644にて排出1球無フラ
グを“0”にリセットしてステップS646以降に進む
ようになっている。この結果1つの賞品球が排出センサ
1内を通過した後次の賞品球が該センサ1内に達するま
での間に生じる出力信号の立下りや該センサ1の出力信
号にノイズが発生したとき等、出力信号の波形が一時的
に立下った場合に誤って案内樋内の賞品球の流出が完了
したと判断することがない。
【0155】次のステップS646では更に排出2終了
フラグが“1”であるか否かが判定される。この排出2
終了フラグは、本球抜処理が初めて実行されたときに前
述のステップS610にて“0”にリセットされるもの
であり、反対に球抜処理によって全ての賞品球が流出さ
れたときに後述のステップS660にて“1”に設定さ
れる。従って本球抜処理により賞球排出装置170の第
2排出ソレノイド側の賞品球の排出が未だ完了していな
いときには、該ステップS646の判定結果は“No”
となって、ステップS648以降の処理が実行される。
【0156】先ず、ステップS648では排出2球無フ
ラグが“1”であるか否かが判定される。この排出2球
無フラグは、メインルーチンのステップS4又は球排出
装置170の第2排出ソレノイド側の球抜処理が完了し
たとき(ステップS662)に“0”にリセットされ、
本球抜処理によって賞品球が流出され第2の案内樋
(排出センサ2内)に賞品球がなくなってセンサ出力が
“0”となったときにその値が“1”に設定されるもの
である。従って、球抜開始後から排出センサ2内に賞品
球がなくなるまではこの判定結果は“No”となって、
ステップS650にて排出センサ2の出力がロウレベル
(“0”)であるか否かが判定される。球抜処理が完了
せず未だ排出センサ2内に賞品球が残っているときには
この判定結果は“No”となり、そのままステップS6
64以降に進む。
【0157】この状態から球抜処理によって第2の案内
内(センサ2内)に賞品球がなくなると、ステップS
650の判定結果が“Yes”に転じ、上記排出2球無
フラグが“1”に設定され(ステップS652)、次い
でセンサ2内に賞品球がなくなった時点からの時間経過
を計測する排出2球無タイマがセットされて(ステップ
S654)ステップS664以降に進む。その以降のル
ープでは前記ステップS648の判定結果は“Yes”
に転じ、ステップS656にて再度排出センサ2の出力
レベルがロウレベル(“0”)であるか否かが判定され
る。
【0158】この判定結果が“Yes”即ち前回ループ
に引き続いて今回ループでも排出センサ2の出力レベル
がロウレベルに保持されていると判定されたときにはス
テップS658に進んで前記ステップS654でセット
された排出2球無タイマがタイムアップしたか否かが判
定される。この判定結果が“No”のとき、即ち第2の
案内樋内(排出センサ2内)に賞品球がないと判定され
てから未だ所定時間が経過していないときには、ステッ
プS660,S662をスキップして、ステップS66
4以降に進む。以後、上記所定時間が経過するまで、前
記ステップS648,S656の判定結果が共に“Ye
s”、ステップS658の判定結果が“No”という具
合に判定される。
【0159】排出センサ2の出力レベルがロウレベルを
保持したまま上記所定時間が経過すると、ステップS6
58の判定結果が“Yes”に転じて排出2終了フラグ
が“1”に設定され(ステップS660)、更に排出2
球無フラグが“0”にリセットされて(ステップS66
2)、ステップS664以降に進む。このように、一旦
排出2終了フラグが“1”に設定されると次回以降のル
ープにおいては前記ステップS646の判定結果が“Y
es”となり、前記ステップS648〜S662をスキ
ップして、ステップS664以降に進むこととなる。
【0160】ところで、本ルーチンが開始され、一旦排
出センサ2の出力がロウレベル(このとき排出2球無フ
ラグが“1”)となった後、上記排出2球無タイマがタ
イムアップする前に再び排出センサ2の出力レベルがハ
イレベル(“1”)に変化すると、前記ステップS65
6の判定結果が“No”に転じ、前記排出2終了フラグ
を“1”に設定することなく(ステップS660をスキ
ップして)、前記ステップS662にて排出2球無フラ
グを“0”にリセットしてステップS664以降に進む
ようになっている。この結果1つの賞品球が排出センサ
2内を通過した後次の賞品球が該センサ2内に達するま
での間に生じる出力信号の立下りや該センサ2の出力信
号にノイズが発生したとき等、出力信号の波形が一時的
に立下った場合に誤って案内樋内の賞品球の流出が完了
したと判断することがない。
【0161】上記ステップS646〜S662を実行し
た結果、球排出装置170の第2排出ソレノイド側の賞
品球の流出が完了したと判定された後は、ステップS6
46の判定結果が“Yes”に転じステップS664に
て第1排出ソレノイド側の賞品球の球抜が完了したか否
か(排出1終了フラグが“1”か)の判定が再度なされ
る。この判定結果が“No”のときには、そのまま今回
ループでの処理を終了して、次回ループへと移行する
(次回ループでは再びステップS628〜S644が実
行されることになる)。
【0162】一方、判定結果が“Yes”、即ちこの時
点で球排出装置170の第1、第2の排出ソレノイドに
よる球抜処理が共に完了したと判断されたときには、先
ず前記球抜実行フラグ及び球抜開始フラグを共に“0”
にリセットし(ステップS666,S668)、球抜処
理を終了させるべく排出ソレノイド1,2の消磁(OF
F)を行ない(ステップS674,S676)、更に球
抜ソレノイドの消磁(OFF)(ステップS678)を
行った後、処理NOを“0”にリセットして(ステップ
S680)、本ルーチンを終了する。次に前記ステップ
S602,S616,S626の何れかの判定結果が
“Yes”のときに行われる強制終了処理(ステップS
700以降の処理)について説明する。この処理は、球
抜スイッチが押されて一旦球抜処理が開始された後、再
び該スイッチが押されたとき(2回押し)に実行される
ものである。
【0163】先ず、ステップS700では、強制終了タ
イマがタイムアップしたか否かが判定される。この強制
終了タイマは2回目のスイッチの押圧がなされたとき
(ステップS616,S626判定結果が“No”とな
った直後に実行されるステップS698)にカウントを
開始するものである。この判定結果が“No”、即ち2
回目のスイッチ押圧から未だ所定時間が経過していない
ときには、ステップS702にて排出1終了フラグが
“1”であるか否かが判定される。このステップS70
2の判定結果が“No”、即ち球抜処理が完了する前
(前記フラグはその値が“1”のとき球排出装置170
の第1排出ソレノイド側の球抜が完了したことを表わ
す)に強制終了処理が開始されたときには、更にステッ
プS704にて排出センサ1立上フラグが“1”である
か否かが判定される。
【0164】この判定結果が“Yes”のとき、即ち、
強制終了処理が一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ
1内に達したときには、この時点で排出ソレノイド1を
消磁(OFF)し(ステップS706)、次いで強制的
に排出1終了フラグを“1”に設定して(ステップS7
08)、ステップS710に進み、一方、“No”のと
きには、前記ステップS706,S708をスキップし
て、ステップS710に進む。ステップS710では排
出2終了フラグが“1”であるか否かが判定される。こ
のステップS710の判定結果が“No”、即ち球抜処
理が完了する前(前記フラグはその値が“1”のとき
排出装置170の第2排出ソレノイド側の球抜が完了し
たことを表わす)に強制終了処理が開始されたときに
は、更にステップS712にて排出センサ2立上フラグ
が“1”であるか否かが判定される。
【0165】この判定結果が“Yes”のとき、即ち、
強制終了処理が一旦行われた後、新たに賞品球がセンサ
2内に達したときには、この時点で排出ソレノイド2を
消磁(OFF)し(ステップS714)、次いで強制的
に排出2終了フラグを“1”に設定して(ステップS7
16)、本ルーチンを終了する。一方、判定結果が“N
o”のときには、前記ステップS714,S716をス
キップして、本ルーチンを終了する。このように強制終
了処理(ステップS700以降の処理)が開始された後
所定時間が経過するまでに排出センサ2の出力信号の立
上り(新たな賞品球がセンサ内に達したこと)が検出さ
れて一旦排出2終了フラグが“1”に設定されると、次
回以降のループではステップS710の判定結果が“Y
es”となって、更に排出1終了フラグが“1”である
か否かが判定される(ステップS718)。この判定結
果が“No”、即ちこの時点で、賞球排出装置の第1排
出センサ1が強制終了処理開始後の新たな賞品球を検出
していないときは、そのまま本ルーチンを終了する。こ
の場合次回以降のループにおいてもステップS702〜
S708の処理が引き続き実行される。
【0166】一方、前記ステップS718の判定結果が
“Yes”、即ち、強制終了処理が実行された後、賞球
排出装置の第1,第2の排出センサ1,2が共に新たな
賞品球が該センサ1,2内に達したことを検知したとき
には後述のステップS724以降の処理が行われる。
又、上記ステップS702〜S718の処理を実行して
いるうちに所定時間が経過して強制終了タイマがタイム
アップして、ステップS700の判定結果が“Yes”
に転じると(このとき前記排出1終了フラグ及び排出2
終了フラグの何れか一方が“0”である)、ステップS
720,S722で夫々排出ソレノイド1、排出ソレノ
イド2を強制的に消磁(OFF)してステップS724
以降に進む。ステップS724では、前述の強制終了フ
ラグを“0”にリセットし、更にステップS726,S
728にて前記球抜実行フラグ及び球抜開始フラグを共
に“0”にリセットし、更に球抜ソレノイドの消磁(O
FF)を行なった後(ステップS734)、処理NOを
“0”にリセットして(ステップS736)、本ルーチ
ンを終了する。
【0167】図37には、図10のメイン処理フロー中
のステップS15で行なわれる停電回復処理の具体的手
順の一例が示されている。この停電回復処理は、前述の
停電割込み処理(図20)によって排出中データ(賞球
排出数または貸し玉排出数)の退避が行なわれ、最終ス
テップS3020で停電フラグが“1”に設定されて終
了した後、停電が回復してCPUに電源が供給されてメ
インルーチンが開始されたときに、ステップS1で停電
フラグが“1”と判定してステップS13へ移行し、処
理ナンバーを“5”に設定してから、ステップS5へ移
行したときに“Yes”と判定されることで開始され
る。
【0168】ステップS1で停電フラグが“1”と判定
されてステップS13へ移行したときに直ちに本停電回
復処理を実行することをせずに、一旦処理ナンバーを
“5”設定して、ステップS5で“Yes”と判定され
ることで開始させているのは、ステップS3の排出装置
不正監視処理を先に実行させて排出不正がないことを確
認してから、停電によって中断された排出を再開させる
ためである。図37の停電回復処理が開始されると、ま
ず前記排出センサレベル入力処理ルーチン(図14およ
び図15)で設定される排出センサ1玉有フラグおよび
排出センサ2玉有フラグと、図17の半端センサ入力処
理ルーチンで設定される半端センサ玉有フラグを調べて
(ステップS1002−S1006)、いずれか一つの
フラグでも“0”になっている場合には排出可能フラグ
を“0”にクリアして終了する(ステップS101
0)。
【0169】一方、すべてのフラグが“1”になってい
る場合には排出可能フラグを“1”にセット(ステップ
S1012)してから、バックアップRAMに退避され
ていた排出レジスタの値や中断された排出が玉貸し排出
であることを示すフラグ等のセーブデータを元のレジス
タやフラグに復帰させる(ステップS1014)。次の
ステップS1016では上記排出可能フラグが“1”に
なっているか否か調べ、“1”ならステップS1018
およびS1020で排出レジスタ1と排出レジスタ2の
値がそれぞれ「1」を越えているか判定し、排出レジス
タ1の値が「1」以下のときは排出レジスタ2の値を、
また排出レジスタ2の値が「1」以下のときは排出レジ
スタ1の値を、さらに排出レジスタ1と排出レジスタ2
の値がともに「1」を越えているときは両方の値を排出
レジスタ0に設定する(ステップS1022,S102
4,S1026)。
【0170】それから、中断された排出が玉貸し排出で
あったか否か判定する(ステップS1028)。そし
て、“Yes”ならステップS1030以降の継続玉貸
し排出を行い、“No”すなわち中断された排出が賞球
排出であった場合には、ステップS1042以降の継続
賞球排出を行う。これによって、停電発生時に2つの排
出系のうちいずれか一方に未排出の玉数が残っていた場
合にも、未排出の玉数が改めて排出レジスタ0に設定さ
れて再度排出が開始されるようになるため、停電回復後
に速やかに未排出の玉を排出させることができる。
お、上記ステップS1018で排出レジスタ1の値が
「1」以下のときはステップS1022で排出レジスタ
2の値を排出レジスタ0に設定しているのは、排出レジ
スタの値が「1」ということは排出終了を意味してお
り、排出レジスタ2に未排出の玉数が残っていると推定
できるからである。同様に、ステップS1020で排出
レジスタ2の値が「1」以下のときはステップS102
4で排出レジスタ1の値を排出レジスタ0に設定してい
るのは、排出レジスタ1に未排出の玉数が残っていると
推定できるからである。
【0171】上記継続玉貸し排出では、先ず玉貸し音要
求フラグおよびP台レディフラグを“1”にセット(ス
テップS1030,S1032)して、貸し玉排出表示
ランプ113を点灯(ステップS1034)させてか
ら、図24に示されている排出開始処理と同一のルーチ
ンを実行して球排出装置170による排出を開始させる
(ステップS1036)。それから、玉貸し排出中であ
ったことの記憶を消去し、処理ナンバーを“3”に設定
(ステップS1038,S1040)した後、ステップ
S1050へ移行して停電フラグを“0”にクリアして
本ルーチンを終了する。処理ナンバーを“3”に設定す
るのは、上記ステップS1036で開始させた貸し玉排
出をメインルーチンの玉貸し排出処理S17で終了させ
るためである。一方、ステップ1042以降の継続賞球
排出では、賞品球排出表示ランプ112を点灯させてか
ら、図24に示されている排出開始処理と同一のルーチ
ンを実行して球排出装置170による排出を開始させる
(ステップS1044)。それ から、賞球排出中であっ
たことの記憶を消去し、処理ナンバーを“2”に設定
(ステップS1046,S1048)した後、ステップ
S1050へ移行して停電フラグを“0”にクリアして
本ルーチンを終了する。処理ナンバーを“2”に設定す
るのは、上記ステップS1044で開始させた賞球排出
をメインルーチンの賞球排出処理S18で終了させるた
めである。
【0172】図38には、上記メインフロー(図10)
中における音要求出力処理S23の具体的手順の一例を
示す。このルーチンが開始されると、まずステップS8
52で遊技盤制御装置400に対する貸し玉排出音発生
要求信号Eがロウレベルにアサートされているか調べ、
ハイレベルであればステップS854へ進み玉貸音要求
フラグが“1”にされているか否か判定する。上記玉貸
音要求フラグは、前述した玉貸し開始処理ルーチン(図
32)が実行されて貸し玉排出が開始される際に、ステ
ップS418でセットされるフラグである。ステップS
854で“Yes”と判定されるとステップS856へ
移行し、貸し玉排出音発生要求信号Eをロウレベルにア
サートしてから、玉貸音タイマをセットし、玉貸音要求
フラグを“0”にクリアして本ルーチンを終了する(ス
テップS858,S860)。
【0173】一方、ステップS854で“No”すなわ
ち玉貸音要求フラグが“0”と判定すると、ステップS
872へ進み、遊技盤制御装置400に対する賞球排出
音発生要求信号Dがロウレベルにアサートされているか
調べ、ハイレベルであればステップS874へ進み賞球
音要求フラグが“1”にされているか否か判定する。上
記賞球音要求フラグは、前述した賞球開始処理ルーチン
(図23)が実行されて賞球排出が開始される際に、ス
テップS89でセットされるフラグである。ステップS
874で”Yes”と判定されるとステップS876へ
移行し、賞球排出音発生要求信号Dをロウレベルにアサ
ートしてから、賞球音タイマをセットし、賞球音要求フ
ラグを“0”にクリアして本ルーチンを終了する(ステ
ップS878,S880)。
【0174】それから、再び本ルーチンが開始されたと
きに、ステップS852へ来ると、“Yes”すなわち
貸し玉排出音発生要求信号Eがロウレベルであると判定
されてステップS862へ移行し、上記ステップS85
8でセットした玉貸音タイマがタイムアップしたか否か
判定する。そして、タイムアップしていなければそのま
まルーチンを終了し、タイムアップしていれば貸し玉排
出音発生要求信号Eをハイレベルにネゲートしてルーチ
ンを終了する(ステップS864)。一方、ステップS
876で賞球排出音発生要求信号Dがロウレベルにアサ
ートされてから、再び本ルーチンが開始され、ステップ
S872へ来ると“Yes”すなわち賞球排出音発生要
求信号Dがロウレベルであると判定されてステップS8
82へ移行し、上記ステップS878でセットした賞球
音タイマがタイムアップしたか否か判定する。そして、
タイムアップしていなければそのままルーチンを終了
し、タイムアップしていれば賞球排出音発生要求信号D
をハイレベルにネゲートしてルーチンを終了する(ステ
ップS884)。
【0175】図39には、図10のメイン処理フロー中
のステップS24で行なわれる玉貸情報出力処理の具体
的内容が示されている。このルーチンが開始されると、
まずステップS802で玉貸し要求フラグがセットされ
ているか否か調べる。この玉貸し要求フラグは、図19
に示されている玉貸しリクエスト検出処理ルーチン中に
おいて、玉貸し制御装置500からの玉貸し要求信号T
が連続して5m秒以上ロウレベルになったことを検出し
たときにセットされるフラグである(ステップS412
2)。ステップS802での判定の結果、“Yes”す
なわち玉貸し要求フラグがセットされているときはその
まま、また“No”すなわち玉貸し要求フラグがリセッ
トされているときはステップS804でP台レディフラ
グを“0”にクリアしてから、それぞれステップS80
6へ進む。上記P台レディフラグは後述のステップS8
10で、玉貸しレディ信号Uをハイレベルまたはロウレ
ベルに変化されるか決定する際に使用されるフラグで、
前述した玉貸し開始処理ルーチン(図32)が実行され
て玉貸し排出が開始される際に、ステップS420でセ
ットされる。
【0176】このステップS806では、玉貸し制御装
置500に対して出力される払出完了信号Vがロウレベ
ル(有効)かハイレベル(無効)か判定する。その結
果、ハイレベルであればステップS808へ進み、玉貸
し排出処理ルーチン(図32)で排出が終了したときに
セットされる払出終了フラグが“1”か否か判定する。
そして、“No”であればステップS810へ移行し
て、上記P台レディフラグが“1”か否か判定し、“N
o”なら玉貸しレディ信号Uをハイレベルにネゲート
し、“Yes”なら玉貸しレディ信号Uをロウレベルに
アサートして本ルーチンを終了する(ステップS81
2,S814)。従って、玉貸しリクエスト検出処理
(図19)で玉貸し制御装置500からの玉貸し要求信
号Tが検出されて玉貸し要求フラグがセットされると、
メインルーチンのステップS11で“Yes”と判定さ
れて玉貸し開始処理ルーチン(図32)が実行されて玉
貸し排出が開始されるとともにP台レディフラグが
“1”にセットされるため、本玉貸し情報出力処理ルー
チンではステップS802からステップS806へジャ
ンプし、ステップS806,S808でそれぞれ“N
o”と判定され、ステップS810では“Yes”と判
定して玉貸しレディ信号Uをロウレベルにアサートす
る。
【0177】そして、その後玉貸し排出が終了して玉貸
し排出処理ルーチン(図33)で払出終了フラグが
“1”にセットされると、本ルーチンのステップS80
8で“Yes”と判定されてステップS816へ移行
し、玉貸し制御装置500に対する払出完了信号Vおよ
びホールの管理装置へ出力される排出貸し玉数信号J
(1パルスが最小変換単位の玉数を表す)をそれぞれロ
ウレベルにアサートし、かつ払出完了タイマをセット
(起動)させ、払出終了フラグを“0”にクリアしてか
ら(ステップS816,S818,S820,S82
2)、上記ステップS810−S814と進んで引き続
き玉貸しレディ信号Uをロウレベルにアサートしてお
く。
【0178】次に、再び本ルーチンが実行されると、ス
テップS806で“Yes”すなわち払出完了信号Vが
ロウレベルと判定されてステップS824へ移行し、上
記ステップS820でセットされたタイマがタイムアッ
プしたか否か判定される。ここで、タイマがまだタイム
アップしていなければそのまま上記ステップS810へ
移行し、タイムアップしていれば上記払出完了信号Vお
よび排出貸し玉数信号Jをそれぞれハイレベルにネゲー
トしてから(ステップS826,S828)、ステップ
S810−S814と進んで引き続き玉貸しレディ信号
Uをロウレベルにアサートしておく。
【0179】上記処理によって上記払出完了信号Vがハ
イレベルにネゲートされると、玉貸し制御装置500が
それを検知して玉貸し要求信号をハイレベルにネゲート
してくるため、玉貸しリクエスト検出処理(図19)で
玉貸し要求信号Tがハイレべルに変化されたことが検出
されて玉貸し要求フラグがリセットされる。すると、再
び本ルーチンが実行されたときにステップS802で
“No”と判定されるため、ステップS804へ移行し
てP台レディフラグが“0”にクリアされる。また、払
出完了信号Vがハイレベルにネゲートされているため、
ステップS806では“No”と判定され、ステップS
808、S810と進み、ステップS810で”No”
すなわちP台レディフラグが“0”と判定される。その
結果、玉貸しレディ信号Uがハイレベルにネゲートされ
て終了する。
【0180】次に、上述した遊技盤制御装置400によ
って行なわれる遊技盤全体の制御手順の一例を図40を
参照して詳細に説明する。この制御フローは、遊技盤制
御装置400の電源が投入されたあとタイマ割込みによ
り所定時間(例えば2msec)毎に実行される。この
割込み処理が開始されると、先ず、遊技盤102に設け
られている賞球別入賞検出器490その他各種スイッチ
(センサを含む)からの信号を読み込むスイッチ入力処
理を行なう(ステップS80)。次に、リセット回路R
STからのパワーオンリセット信号をチェックして電源
が投入されたか判定する(ステップS81)。そして、
電源が投入されたと判定すると、RAMや入出力ポート
の初期化を行なって割込み処理を終了する(ステップS
82)。
【0181】一方、ステップS81で“No”すなわち
電源投入済みであると判定すると、ステップS83へ移
行して、賞球別入賞検出器490の検出信号の計数や排
出制御装置600からの賞球数データ要求に対して応答
する賞球処理(図41参照)を行なってから、遊技機内
の各種スイッチやセンサの信号に基づいて不正がなされ
ていないか調べる不正検出処理(ステップS84)を実
行した後、この不正検出処理中で設定されるフラグをチ
ェックして不正があったか否か判定する(ステップS8
5)。ステップS85で不正が検出されると、ステップ
S86で遊技機に設けられている表示器を点滅させた
り、スピーカ190を駆動して警報を発するなどの不正
動作処理を実行して割込み処理を終了する。ステップS
85で不正なしと判定すると、ステップS87へ移行し
て遊技盤102に設けられている役物を駆動したり表示
器を点灯、消灯したり、スピーカにより効果音を発生さ
せるために出力ポートを設定するゲーム処理を行なって
から、その出力ポートの状態を出力させる出力処理(
テップS88)を行なう。
【0182】しかるのち、ステップS89で排出制御装
置600から玉貸音要求信号を受信しているか判定し、
受信していればスピーカー190に対する玉貸排出音の
出力処理を行なう(ステップS90)。また、次のステ
ップS91では排出制御装置600から賞球音要求信号
を受信しているか判定し、受信していれば賞球排出音の
出力処理を行なって当該割込み処理を終了する(ステッ
プS92)。図41には、上記各種処理のうち賞球処理
の制御手順の一例が示されている。この賞球処理では、
先ずステップS801,S803で遊技盤102に設け
られている2つの賞球別入賞検出器490(以下、賞球
判別SW1,SW2と記す)がそれぞれオンされたか判
定する。この実施例では、賞球判別SW1は1つの入賞
球に対して7個の賞品球を与える入賞口に設けられ、賞
球判別SW2は1つの入賞球に対して10個の賞品球を
与える入賞口に設けられているものとする。
【0183】上記ステップS801またはS803で賞
球判別SW1またはSW2がオンされたと判定すると、
ステップS805またはS807へ移行して7個賞球の
入賞記憶または10個賞球の入賞記憶をそれぞれ「1」
だけ増加させる。それから、ステップS809へ進ん
で、シリアルインタフェースSIF内のフラグを調べ
て、排出制御装置600から賞球数データの要求が入っ
ているか判定し、データの要求がなければ賞球処理を終
了する。一方、ステップS809で“Yes”すなわち
賞球数データの要求があると判定すると、ステップS8
11へ移行して上記ステップS805で加算される7個
賞球の入賞記憶が「0」か否か調べ、「1」以上ならス
テップS813で送信バッファに賞球数データとして
「7個排出」を設定し、上記7個賞球の入賞記憶を
「1」だけ減算してからステップS821へ移行して上
記送信バッファに設定された賞球数データをシリアルイ
ンタフェースSIF内のレジスタに書き込んで終了す
る。
【0184】また、上記ステップS811で7個賞球の
入賞記憶が「0」と判定すると、ステップS815へ進
み、上記ステップS807で加算される10個賞球の入
賞記憶が「0」か否か調べる。そして、「1」以上なら
ステップS817で送信バッファに賞球数データとして
「10個排出」を設定し、上記10個賞球の入賞記憶を
「1」だけ減算してからステップS821へ移行して上
記送信バッファに設定された賞球数データをシリアルイ
ンタフェースSIF内のレジスタに書き込んで終了す
る。さらに、上記ステップS811,S815のいずれ
の判定でも“Yes”のときはステップS819で送信
バッファに賞球数データとして「15個排出」を設定し
てからステップS821へ移行して上記送信バッファに
設定された賞球数データをシリアルインタフェースSI
F内のレジスタに書き込んで終了する。
【0185】次に、カードリーダ250に対する制御信
号や残高表示器122の駆動信号およびパチンコ遊技機
に設けられた玉貸し変換ボタン123からの信号によっ
上記排出制御装置600に対する玉貸し要求信号等を
形成して出力する上記玉貸し制御装置500の制御手順
を図42ないし図51を参照して詳細に説明する。図4
2には、上記玉貸し制御装置のメインルーチンの概略が
示されている。このメインルーチンは、玉貸し制御装置
500の電源が投入されると繰返し実行される。電源が
立上がると、先ず、RAMのクリアやフラグの設定、出
力バッファのリセット等の初期設定を行なう(ステップ
S8002)。次のステップS8004では玉貸し可能
表示器126を一旦消灯状態にさせ、残高表示器122
には残高ゼロ(3桁表示の場合には“000”)の表示
を行なわせる駆動信号を形成し出力する(ステップS8
006)。それから、次のステップヘ進み、玉貸し処理
(ステップS8008)、返却処理(ステップS801
0)、ファンクション送受信処理(ステップS801
2)および決済信号出力処理(ステップS8014)の
4つの処理を、互いに並行して同時進行的に行なう。
【0186】図43および図44には、上記メインルー
チン(図42)のステップS8008で実行される玉貸
し処理の具体的手順の一例が示されている。この処理が
開始されると、まず排出制御装置600から送られてく
る玉貸イネーブル信号Uを調べて信号が立ち下がった
否か判定する(ステップS8102)。そして、“N
o”すなわち玉貸イネーブル信号Uが立ち下がっていな
いときはステップS8104へ進んで、玉貸イネーブル
信号Uを調べて信号が立ち上がったか否か判定する。玉
貸イネーブル信号Uは玉貸し制御装置500から排出制
御装置600に対して玉貸要求信号T(ロウレベル)を
送ったことに対する応答として、また排出制御装置60
0が貯留タンク151内の玉不足または遊技盤の打止め
状態が解除されたのを検知した場合に、ロウレベルに変
化される信号であり、システムの電源が投入され排出制
御装置600の制御が開始されるときには、玉貸イネー
ブル信号Uがハイレベル状態にされる。そのため、玉貸
し制御装置500がステップS8104でこの信号の
上がりを検知して“Yes”と判定すると、ステップS
8106へ移行してカードリーダ制御装置250に対す
るカード受付可能を知らせるファンクションコードの送
信予約をした後、ステップS8102へ戻る。
【0187】次に、再びステップS8102−S810
4と進んでステップS8104で“No”と判定する
と、ステップS8108へ進み玉貸し可能表示器126
が点灯しているか調べる。この玉貸し可能表示器126
は、後述のファンクション送受信処理(図46,47)
において、カードリーダ制御装置250からカード金額
を受信したときに点灯されるランプである。従って、カ
ードリーダにカードが挿入される前は、ステップS81
08での判定は“No”となってステップS8102へ
戻って上記ステップを繰り返す。そして、カードリーダ
にカードが挿入され、カードリーダ制御装置250から
カード金額が送信されて玉貸し可能表示器126が点灯
されると、ステップS8108での判定が“Yes”と
なってステップS8110へ進む。ステップS8110
では、上記玉貸イネーブル信号Uがハイレベルであるか
確認して“Yes”なら次のステップS8112へ移行
し、“No”ならステップS8102へ戻る。上述した
ように、玉貸イネーブル信号Uは玉貸し制御装置500
から排出制御装置600に対して玉貸要求信号Tを送っ
たことに対する応答としてロウレべルに変化される信号
であり、玉貸イネーブル信号Uがロウレベルであるのは
既に玉貸し排出処理が開始されていると考えられるから
である。
【0188】一方、ステップS8102で玉貸イネーブ
ル信号Uの立下がりを検出すると、ステップS8103
へ移行して玉貸可能表示器126が点灯中か調べる。そ
して、点灯していればステップS8105へ進み、玉貸
可能表示器126を消灯させ磁気書込ファンクション送
信予約(ステップS8107)を行なってから、またス
テップS8103の判定で“No”の時はそのままステ
ップS8109へ進んで、カード受付不能を示す受付不
可ファンクションの送信予約を行なってステップS81
02へ戻る。排出制御装置600が貯留タンク151内
の玉不足または遊技盤の打止め状態が解除されたのを検
知した場合にも、玉貸イネーブル信号Uがロウレベルに
立ち下がるためである。上記ステップS8110で“Y
es”すなわち玉貸イネーブル信号Uがハイレベルであ
ると確認すると、ステップS8112へ進み、残高記憶
手段542内のカード残高を調べて残高がゼロか否か判
定する。ここで、“Yes”なら何もせずにステップS
8102へ戻り、“No”すなわち残高がゼロでないと
きはステップS8116ないしS8122で玉貸し数設
定手段506に設定されている値を調べる。そして、設
定値が「0」のときにはステップS8102へ戻って上
記ステップを繰り返す。通常は必ず玉貸し数設定手段5
06が設定された状態で電源が投入される。
【0189】そして、ステップS8116で500円分
の玉貸し数が設定されていると判定したときはステップ
S8124へ移行して、設定金額とカードの残金とを比
較して、カードの金額の方が多いか否か判定する。そし
て、カードの金額の方が多いときにのみ、ステップS8
130へ移行して払出回数レジスタを「5」にセット
し、カードの金額の方が少ないときにはステップS81
25へ進んで、カード残金が400円以上あるか否か判
定して“Yes”なら払出回数レジスタの値を「4」に
セットする(ステップS8131)。また、ステップS
8125で“No”すなわちカード残金が400円未満
であると判定されるかステップS8118で300円分
の玉貸し数が設定されていると判定されると、ステップ
S8126へ移行してカードの残金が300円以上か判
定し、“Yes”ならステップS8132へ移行して払
出回数レジスタを「3」にセットする。さらに、ステッ
プS8126で“No”すなわちカード残金が300円
未満であると判定されるかステップS8120で200
円分の玉貸し数が設定されていると判定されると、ステ
ップS8128へ移行してカードの残金が200円以上
か判定し、“Yes”ならステップS8134へ移行し
て払出回数レジスタを「2」にセットする。同様にし
て、ステップS8128で“No”すなわちカード残金
が200円未満であると判定されるかステップS812
2で100円分の玉貸し数が設定されていると判定され
ると、ステップS8136へ移行して払出回数レジスタ
を「1」にセットする。このように、玉貸し数設定手段
506はカードの金額情報から貸し玉へ変換する変換金
額を100〜500円の範囲内において100円単位で
変更可能な設定手段として機能するものである。これに
よって、玉貸し制御装置500の玉貸排出回数が「2」
(200円分)以上に設定されていてカードリーダに挿
入されたカードの残高がその設定金額以下であった場合
にも、カードの残金をすべて貸し玉に変換させることが
でき、カードに端数が残ったまま使用できなくなるのを
防止することができる。
【0190】上記ステップS8130ないしS8136
で払出回数をセットした後は、ステップS8138へ進
み、玉貸し可能表示器126が消灯されているか否か調
べ、点灯中であれば、ステップS8140で玉貸し中フ
ラグを“1”にセットしてから図44のステップS81
42へ移行する。ただし、ステップS8138で玉貸し
可能表示器126が消灯されていると判定すると、図4
4のステップS8196へ移行して磁気書込ファンクシ
ョンとカード排出ファンクションの送信予約(ステップ
S8197)をし、有効表示ランプを消灯して挿入残高
表示器にゼロの表示(ステップS8198、S819
9)を行なわせた後、玉貸中フラグをクリア(ステップ
S8188)してから、最初のステップS8102へ戻
る。変換ボタンを押した後直ちに返却ボタンを押せば玉
貸し排出処理が開始されないようにするためである。図
47の返却処理では、玉貸し可能表示器126が点灯し
ているときに返却ボタンがオンされると、玉貸し可能表
示器126を消灯させてからカードをカードリーダより
排出させる指令を与えるようになっている。ステップS
8130ないしS8136でセットされた払出回数は、
再びカードが挿入され上記ステップヘ移行してきたとき
に書き直される。
【0191】図44のステップS8142へ移行した場
合には、排出制御装置600に対する玉貸要求信号Tを
ロウレベルにアサートしてから、玉貸イネーブル信号U
の応答待ちのPRQタイマ(3m秒)をセットする(ス
テップS8144)。それから、排出制御装置600か
らの玉貸イネーブル信号Uが立ち下がったか判定し、
“No”なら上記タイマがタイムアップしたか否か判定
する(ステップS8146,S8148)。ここで、P
RQタイマがタイムアップする前に玉貸イネーブル信号
Uが立ち下がると、玉貸し処理を保留すべくステップS
8192へジャンプして磁気書込ファンクションと受付
不可ファンクションの送信予約(ステップSS819
4)をしてから、ステップS8140でセットした玉貸
中フラグを“0”にクリア(ステップS8188)し、
最初のステップS8102へ戻る。排出制御装置600
では、玉貸要求信号Tが入ってから5m秒後に玉貸イネ
ーブル信号Uをロウレベルにアサートするようにしてい
るので、3m秒以内に玉貸イネーブル信号Uがロウレベ
ルに立ち下がるのは、排出制御装置600が貯留タンク
151内の玉不足または遊技盤の打止め状態が解除され
たのを検知した場合であると考えられるためである。上
記送信予約により図46のファンクション送受信処理が
実行される。ただし、この場合、磁気書込ファンクショ
ンコードとともにカードリーダに送られるカード残高デ
ータは読み込んだときのデータと同一である。
【0192】一方、ステップS8148で玉貸イネーブ
ル信号Uが立ち下がる前にPRQタイマがタイムアップ
したと判定すると、ステップS8150へ進み、玉貸し
排出処理に入ったことを知らしめるべく玉貸可能表示器
126を消灯する。それから、PRQタイマを例えば3
秒にセットする(ステップS8152)。上記タイマが
タイムアップしたか判定し、“No”なら上記玉貸イネ
ーブル信号Uがロウレべルになっているか否か判定する
(ステップS8154,S8156)。ここで、玉貸イ
ネーブル信号Uがロウレベルになる前にPRQタイマが
タイムアップすると、ステップS8196へジャンプし
て磁気書込ファンクションとカード排出ファンクション
の送信予約(ステップS8198)をしてから、ステッ
プS8140でセットした玉貸中フラグを“0”にクリ
ア(ステップS8188)し、最初のステップS810
2へ戻る。排出制御装置600は玉貸要求信号Tが入っ
てから5m秒後に玉貸イネーブル信号Uをロウレベルに
アサートするようになっているので、玉貸要求信号Tが
立ち下げてから3秒以上経過しても玉貸イネーブル信号
Uがロウレベルにならないのは、排出装置の側に異常が
あると考えられるためである。
【0193】ステップS8154でPRQタイマがタイ
ムアップする前に玉貸イネーブル信号Uがロウレベルに
なったと判定すると、ステップS8158へ進んで排出
タイマ(3秒)をセットする。それから、上記タイマが
タイムアップしたか判定し(ステップS8160)、
“No”ならステップS8162で返却ボタンがオンさ
れているか判定し、オンならステップS8130,S8
132,S8134でセットした払出回数を「1」に変
更(ステップS8164)してから、またオフならその
ままステップS8166へ移行して払出完了信号Vが立
ち上がったか否か判定する(ステップS8166)。通
常3秒あれば排出は終了するので、3秒経過しても払出
完了信号Vが立ち上がらないのは、排出装置の側に異常
があると考えられるためである。また、返却ボタンがオ
ンされている場合に払出回数を「1」に変更しているの
は、一旦変換ボタンを操作した後で誤操作に気がついた
り気が変わったような場合に返却ボタンを操作すれば途
中で玉貸し排出処理を中断させることができるようにす
るためである。ただし、既に処理が開始されているの
で、1回すなわち100円分の貸し玉の排出は実行され
るようにするため、払出回数を「0」でなく「1」に変
更するようにしている。
【0194】払出完了信号Vが立ち上がる前に上記排出
タイマがタイムアップすると、ステップS8192へジ
ャンプして磁気書込ファンクションと受付不可ファンク
ションの送信予約(ステップS8194)をしてから、
ステップS8140でセットした玉貸中フラグを“0”
にクリア(ステップS8188)し、最初のステップS
8102へ戻る。上記排出タイマがタイムアップする前
に払出完了信号Vが立ち上がると、ステップS8168
へ進み、カード残高(度数)および払出回数を「1」だ
け減らし、カード管理装置800に対する決済信号j
(パルス)の出力カウンタを「1」だけ増加させる(ス
テップS8170,S8172)。それから、ステップ
S8174へ進んで払出回数が「0」になったか否か判
定し、“No”なら上記ステップS8158へ戻って上
記手順を繰り返し、“Yes”すなわち払出回数が
「0」のときはステップS8176へ移行する。ステッ
プS8176では玉貸要求信号Tをハイレベルにネゲー
トしてから、次のステップでPRQタイマを3秒にセッ
トする(ステップS8178)。
【0195】それから、上記タイマがタイムアップした
か判定し、“No”なら上記玉貸イネーブル信号Uがハ
イレベルになっているか否か判定する(ステップS81
80,S8182)。ここで、玉貸イネーブル信号Uが
ロウレベルになる前にPRQタイマがタイムアップする
と、ステップS8196へジャンプして磁気書込ファン
クションとカード排出ファンクションの送信予約(ステ
ップS8197)をし、有効表示ランプを消灯して挿入
残高表示器にゼロの表示(ステップS8198、S81
99)を行なわせてから、ステップS8140でセット
した玉貸中フラグを“0”にクリア(ステップS818
8)し、最初のステップS8102へ戻る。玉貸要求信
号Tを立ち上げてから3秒以上経過しても玉貸イネーブ
ル信号Uがハイレベルにならないのは、排出装置の側に
異常があると考えられるためである。
【0196】ステップS8182でPRQタイマがタイ
ムアップする前に玉貸イネーブル信号Uがハイレベルに
なったと判定すると、ステップS8184へ進んでカー
ド残高が「0」か否か判定する。そして、カード残高が
「0」ならステップS8196へジャンプして磁気書込
ファンクションとカード排出ファンクションの送信予約
(ステップS8197)をしてから、有効表示ランプを
消灯して挿入残高表示器にゼロの表示(ステップS81
98、S8199)を行なわせた後、ステップS814
0でセットした玉貸中フラグを“0”にクリア(ステッ
プS8188)し、最初のステップS8102へ戻る。
これによって、遊技中、カードをカードリーダ内に保持
させておいても、カード残高が「0」になると自動的に
カードがカードリーダより排出され、遊技者はカード残
高が「0」になったことを速やかに知ることができる。
また、磁気書込ファンクションの送信予約の際には、メ
モリの送信データエリア内に書込みファンクションコー
ドとともにカード残高データをテキストとして入れてお
く。一方、上記ステップS8184でカード残高が
「0」でないと判定すると、ステップS8186へ進ん
で、玉貸排出処理が終了し次の玉貸し変換ボタンの操作
が可能であることを表示すべく玉貸可能表示器126を
点灯させてからステップS8188へ進み、ステップS
8140でセットした玉貸中フラグをゼロにクリアして
から最初のステップS8102へ戻る。
【0197】図45には、上記メインルーチン(図4
2)のステップS8010で実行されるカードの返却処
理の具体的手順の一例が示されている。この処理が開始
されると、まず返却ボタン124がオンされているか判
定し(ステップS8202)、“Yes”ならステップ
S8204へ進んで玉貸可能表示器126が点灯されて
いるか調べる。この玉貸可能表示器126はカードがカ
ードリーダに挿入され、玉貸し変換ボタン123が有効
な場合に点灯されるランプであり、ステップS8204
で“Yes”すなわちランプ点灯と判定すると、ステッ
プS8206へ進み、この玉貸可能表示器126を消灯
させてから、磁気書込ファンクション送信予約およびカ
ードの排出ファンクション送信予約をし、有効表示ラン
プを消灯して挿入残高表示器にゼロの表示(ステップS
8212、S8214)を行なった後、上記ステップS
8202へ戻って次に返却ボタンがオンされるのを待
つ。このファンクションをカードリーダが受信すること
によって、カードリーダ内からカードが排出される。し
かる後、有効表示ランプ230を消灯させ、挿入残高表
示器220の表示(3けた)を「000」に変更する
(ステップS8212,S8214)。
【0198】一方、玉貸可能表示器126が消灯されて
いるときに返却ボタンがオンされると、上記ステップS
8204からステップS8216へ移行して、玉貸処理
(図43)のステップS8140でセットされる玉貸中
フラグをチェックして玉貸処理中か否か判定する。そし
て、玉貸中でなければ何もせずステップS8202へ戻
る。玉貸可能表示器126が消灯されているのは玉貸し
中若しくはカードがカードリーダ内に存在しないという
ことであるので、返却ボタンがオンされてもカードの返
却をカードリーダに指令する必要がないからである。上
記ステップS8216で“Yes”すなわち玉貸中と判
定すると、ステップS8218へ進んで、同じく玉貸フ
ラグを調べて玉貸処理が終了したか判定する。そして、
この玉貸フラグが“0”になるまでこのステップを繰り
返し、玉貸処理が終了した時点でステップS8220へ
移行して、カード残高が“0”か否か判定する。ここ
で、カード残高が“0”でないときは上記ステップS8
206へ移行してこの玉貸可能表示器126を消灯させ
てから、磁気書込ファンクション送信予約およびカード
の排出ファンクション送信予約等を行なった後、上記ス
テップS8202へ戻って次に返却ボタンがオンされる
のを待つ。ステップS8220でカード残高が“0”と
判定すると何もせずにステップS8202へ戻って次の
返却ボタンの操作を待つ。カード残高が“0”になる
と、前述した玉貸処理のステップS8196,S819
8(図44)で磁気書込ファンクションおよび排出ファ
ンクションの送信予約がなされ、それを受けてカードリ
ーダ内からカードが排出されるからである。
【0199】図46および図47には、上記メインルー
チン(図42)のステップS8012で実行されるカー
ドリーダ制御装置250との間のファンクション送受信
処理の具体的手順の一例が示されている。なお、送受信
されるファンクションは、ファンクションコードの先頭
にSTXコードがまた終端にETXコードが付加された
データ形式で送信される。ファンクションコード以外に
も送受信される信号として、ENQコード(送信の間合
せ)とACKコード(肯定応答)とがあるが、これらは
先頭のSTXコードも終端のETXコードも付加せずに
コード単独で送信される。ENQコード、ACKコード
およびSTXコードが送信されると、それぞれ割込みが
発生し後述の送信割込み処理(図50)が実行される。
【0200】このファンクション送受信処理が開始され
ると、まずステップS8300で上記玉貸処理(図4
3,44)またはカード返却処理(図45)によるファ
ンクション送信予約が設定がなされているか否か判定す
る。そして、送信予約がなければステップS8350へ
移行して、後述の受信割込み処理(図51)で設定され
るENQ受信フラグを調べて、カードリーダ制御装置2
50からENQ(問合せコード)が入ってきているか判
定する。上記ステップS8300で“送信予約有”と判
定すると、ステップS8302へ移行して、再送信回数
を3回にセットしてからENQコードを送信する(ステ
ップS8304)。この送信によって送信割込みが発生
して後述の送信割込み処理が開始される。それから、ス
テップS8306で応答タイマを10秒にセットした
後、ステップS9308でこの応答タイマがタイムアッ
プしたか判定し、“No”のときは受信割込み処理(図
51)でセットされるACK受信フラグをみてACK
(応答コード)を受信したか判定する(ステップS83
10)。そして、ACKを受信する前に応答タイマがタ
イムアップしたときは、ステップS8312へ移行して
ステップS8302でセットした再送信回数を「1」だ
け減算してから、再送信回数が「0」になったか否か判
定し(ステップS8314)、「0」でないときは上記
ステップS8304へ戻ってENQコードの再送信を行
なう。
【0201】一方、応答タイマがタイムアップする前に
ACKを受信したときは、ステップS8316へ進んで
ACK受信フラグを“0”にクリアし、かつ送信データ
の先頭を示すSTXコードを送信する。この送信によっ
て送信割込みが発生して後述の送信割込み処理が開始さ
れ、ファンクションコードやデータが送信される。ま
た、ステップS8318で応答タイマを10秒にセット
した後、ステップS8320でこの応答タイマがタイム
アップしたか判定し、“No”のときは受信割込み処理
(図51)でセットされるENQ受信フラグをみてEN
Qを受信したか判定する(ステップS8322)。この
ENQはカードリーダ制御装置250から玉貸し制御装
置500に対して受信結果を送っても良いかの問合せで
あるので、玉貸し制御装置500は、応答タイマがタイ
ムアップする前にENQを受信したときはステップS8
324へ進み、ENQ受信フラグを“0”にクリアし、
かつACKコードを送信する。ENQを受信する前に応
答タイマがタイムアップしたときは、テキスト送信に対
する受信結果の応答がなかったことになるので、通信異
常があったと判定してステップS8340へ移行して通
信異常を示すエラーコードを表示データバッファへ書き
込んで、ステップS8344でそのコードを残高表示器
122に表示させて制御動作を停止する。
【0202】ステップS8324でACKを送信した後
は、再び応答タイマを10秒にセット(ステップS83
26)した後、ステップS8328でこの応答タイマが
タイムアップしたか判定し、“No”のときは受信割込
み処理(図51)でセットされるFNC受信フラグをみ
て受信結果の内容を示すファンクションを受信したか判
定する(ステップS8330)。そして、ファンクショ
ンを受信する前に応答タイマがタイムアップしたとき
は、ACK送信に対する応答がなかったことになるの
で、通信異常があったと判定してステップS8340へ
移行して通信異常を示すエラーコードを表示データバッ
ファへ書き込んで、ステップS8344でそのコードを
残高表示器122に表示させて制御動作を停止する。
【0203】応答タイマがタイムアップする前にファン
クションを受信したときは、ステップS8332へ進ん
でFNC受信フラグを“0”にクリアした後、受信した
ファンクションの内容が、「再送要求」か、「異常終
了」か、「正常終了」かを判定する(ステップS833
4,S8336,S8338)。このうち異常終了は、
通信そのものには異常はなかったがカードリーダにおけ
る書込み不良等の異常があった場合に送られてくる。そ
こで、受信したファンクションが再送要求であったとき
は上記ステップS8302へ戻って送信のやりなおしを
行ない、異常終了のときはステップS8342へ移行し
てカードリーダ異常を示すエラーコードを表示データバ
ッファへ書き込んで、ステップS8344でそのコード
を残高表示器122に表示させて制御動作を停止する。
また、正常終了であれば、一連の送信処理が終了したも
のとしてステップS8300へ戻り、次の送信予約に対
する処理を行ない、正常終了でないときはステップS8
318へ戻って受信結果のファンクションコードの再受
信を行なう。
【0204】一方、ステップS8300で“送信予約な
し”と判定すると、図47のステップS8350へ移行
して、受信割込み処理(図51)でセットされるENQ
受信フラグをみて、カードリーダ制御装置250からの
ENQを受信したか判定する。そして、ENQを受信し
ていればステップS8351へ移行してこのENQ受信
フラグをリセットしてからステップS8352へ進み、
ACKコードを送信した後、応答タイマを10秒にセッ
トする(ステップS8354)。このACKの送信によ
って送信割込みが発生して後述の送信割込み処理(図5
0)が実行される。そこで、ステップS8356でこの
応答タイマがタイムアップしたか判定し、“No”のと
きは受信割込み処理(図51)でセットされるFNC受
信フラグをみて受信結果の内容を示すファンクションを
受信したか判定する(ステップS8358)。そして、
ファンクションを受信する前に応答タイマがタイムアッ
プしたときは、ACK送信に対する応答がなかったこと
になるので、通信異常があったと判定して図46のステ
ップS8340へ移行して通信異常を示すエラーコード
を表示データバッファへ書き込んで、ステップS834
4でそのコードを残高表示器122に表示させて制御動
作を停止する。
【0205】応答タイマがタイムアップする前にファン
クションを受信したときは、ステップS8360へ進ん
でFNC受信フラグを“0”にクリアした後、受信した
ファンクションがカードデータ送信ファンクションか否
かを判定する(ステップS8361)。そして、判定結
果が“No”なら何もせずにステップS8300へ戻
り、“Yes”ならステップS8362へ移行してカー
ド残高が「0」か否か判定する。そして、カード残高が
「0」でなければステップS8364へ進んで玉貸可能
表示器126を点灯させ、受信バッファの内容(残高デ
ータ)をカード残高記憶部へ書き込む(ステップS83
66)。それから、有効表示ランプ230を点灯させ、
受信したカード残高を挿入残高記憶部に格納しかつそれ
を挿入残高表示器220に表示させて受信処理を終了す
る(ステップS8368,S8370)。一方、ステッ
プS8362の判定結果が“Yes”すなわちカード残
高が「0」のときは、ステップS8372へ移行してカ
ードリーダに対するカード排出ファンクション予約を行
なって処理を終了する。
【0206】図48には、上記メインルーチン(図4
2)のステップS8014で実行される決済信号出力処
の具体的手順の一例が示されている。この処理が開始
されると、まず図44の玉貸処理中のステップS817
2でカウントアップする決済信号数カウンタを調べて決
済信号数が“0”か否か判定する(ステップS840
2)。ここで“No”すなわち決済信号数が1以上であ
ると判定すると、ステップS8404へ進んでオン時間
タイマを200m秒に設定し、決済信号jをハイレベル
にアサートしてから、そのタイマがタイムアップするの
を待つ(ステップS8406,S8408)。それか
ら、ステップS8410へ移行してオフ時間タイマを2
00m秒に設定し、決済信号jをロウレベルにネゲート
してから、そのタイマがタイムアップするのを待つ(ス
テップS8412,S8414)。その後、ステップS
8416で上記決済信号数カウンタを「1」だけ減らし
てステップS8402へ戻り、決済信号数カウンタが
「0」になるまで、決済信号パルスを出力させる。これ
によって、パルス幅200m秒の決済信号jが出力され
る。また、パルスを「2」以上出力させる場合にも、パ
ルスとパルスの間隔が200m秒に設定され、これを受
信するカード管理装置800が確実に決済信号パルスを
計数することができる。
【0207】図49には、上記メインルーチン(図4
2)とは別個に玉貸制御装置500がタイマ割込みによ
り、例えば1m秒ごとに実行するタイマ割込み処理の具
体的手順の一例が示されている。このタイマ割込み処理
では、カード残高記憶部から残高データを読み出して残
高表示器122の表示信号を形成して出力し、カード残
高を表示させ(ステップS8502)、上記メインルー
チン中で使用されている各タイマを「−1」して終了す
る(ステップS8504)。
【0208】図50および図51には、上記メインルー
チン(図42)とは別個に玉貸制御装置500によって
実行される送信割込み処理および受信割込み処理の具体
的手順の一例が示されている。このうち、送信割込み
は、上記メインルーチンの玉貸処理(図44参照)やフ
ァンクション送受信処理(図46参照)中において、E
NQコード,STXコードまたはACKコードを送信す
ることによって発生されるようになっている。この送信
割込みが開始されると、ステップS8602,S860
4,S8606で、送信バッファを見て送信されたコー
ドがいずれのコードか判定する。ここで、送信されたコ
ードがENQ,ACKまたはETX(テキストデータの
終端を示すコード)のいずれかであれば何もせずに割込
みを終了する。
【0209】一方、上記判定ですべて“No”となると
送信バッファに入っていたコードはSTXコード、ファ
ンクションコードまたはテキストデータであり、これら
には続きのコードがある。そこで、その場合にはステッ
プS8608へ進んでメモリの送信データエリア内の次
の8ビットのコードを送信バッファへ転送してから、メ
モリの送信データエリアのアドレスをインクリメントし
て、送信バッファに入っているコードを送信して終了す
る(ステップS8610,S8612)。この送信によ
って再び送信割込みが発生するので、送信したコードが
上記ENQ,ACKまたはETX以外のときは続きのコ
ードがあるので、ステップS8608でメモリの送信デ
ータエリア内の次の8ビットのコードを送信バッファへ
転送してから、メモリの送信データエリアのアドレスを
インクリメントして送信バッファに入っているコードを
送信する手順を繰り返しすべてのコードを送信する。
【0210】図51の受信割込みは、カードリーダ制御
装置250からの送信が入ってくることによって発生す
る。この受信割込みが開始されると、ステップS865
2,S8654で受信したコードがENQコードまたは
ACKコードであるか判定する。そして、受信したコー
ドがENQコードであればステップS8656へ移行し
てENQ受信フラグを“1”にセットし、ACKコード
であればステップS8658でACK受信フラグを
“1”にセットして割込み処理を終了する。上記ENQ
受信フラグおよびACK受信フラグは、前記ファンクシ
ョン送受信処理フロー中で参照される。
【0211】一方、受信したコードがENQコードまた
はACKコードのいずれでもない場合には、ステップS
8660へ進んで受信したコードを受信バッファからメ
モリへセーブしてから、受信バッファアドレスを更新す
る(ステップS8662)。続きの受信コードが受信バ
ッファに残っていれば再び受信割込みがかかるので、上
記ルーチンを繰り返すことで受信コードがすべてメモリ
にセーブされる。次に、受信したコードがETXコード
か否か判定し(ステップS8664)、“No”なら何
もせずに本ルーチンを終了する。一方ステップS86
64でETXコードを受信したと判定すると、ステップ
S8666へ進んで受信したファンクションコードの長
さが正常であったか調べる。ここで、“Yes”ならス
テップS8668へ進んでファンクション受信フラグを
“1”にセットして割込み処理を終了し、“No”なら
ステップS8670へ移行して再送要求ファンクション
送信予約をして割込み処理を終了する。
【0212】次に、玉貸機200にカードが挿入され、
パチンコ遊技機100に設けられた変換ボタン123が
押されて玉貸し要求がなされた場合において、上記玉貸
し制御装置500と排出制御装置600との間で送受信
される信号の具体的なタイミングを図52を用いて説明
する。変換ボタン123が押されると、玉貸し制御装置
500がこれを検知して変換要求信号Y(パルス)を玉
貸し制御装置500へ送る(タイミングt1)。する
と、玉貸し制御装置500がこれを検知して、排出制御
装置600に対する玉貸し要求信号T(BRQ)をロウ
レベルにアサートする(タイミングt2)。玉貸し要求
信号T(BRQ)を受信した排出制御装置600は、球
排出装置170が排出可能な状態にあれば、排出ソレノ
イド741a,741bの駆動信号および貸し玉排出表
示ランプ113の駆動信号を出力すると共に、遊技盤制
御装置400に対して貸し玉排出音要求信号E(パル
ス)を送信し、かつ玉貸し制御装置500に対して供給
される玉貸しイネーブル信号U(PRQ)をロウレベル
にアサートする(タイミングt3)。
【0213】そして、排出制御装置600は、排出セン
サ730a,730bから検出信号を監視して排出数が
25個(100円分)になった時点で排出ソレノイド7
41a,741bの駆動信号および貸し玉排出表示ラン
プ113の駆動信号をオフさせるとともに、玉貸し制御
装置500に対して払出完了信号V(パルス)を、また
ホールの管理装置700に対して決済信号Jを送信する
(タイミングt4)。玉貸し制御装置500は、払出完
了信号Vを受信するとカード残高の減算を行ない、残高
がゼロでなく所定数の排出も終わっていないと判断する
と、上記玉貸し要求信号Tをそのままロウレベルにアサ
ートさせておく(タイミングt5)。すると、排出制御
装置600は、再び排出ソレノイド741a,741b
の駆動信号および貸し玉排出表示ランプ113の駆動信
号を出力すると共に、遊技盤制御装置400に対して貸
し玉排出音要求信号E(パルス)を送信する(タイミン
グt6)。
【0214】そして、排出数が25個(100円分)に
なった時点で排出ソレノイド741a,741bの駆動
信号および貸し玉排出表示ランプ113の駆動信号をオ
フさせるとともに、玉貸し制御装置500に対して払出
完了信号V(パルス)を、またホールの管理装置700
に対して決済信号Jを送信する(タイミングt7)。玉
貸し制御装置500は、所定数の排出が終わったと判断
すると、玉貸し要求信号Tをハイレベルにネゲートする
(タイミングt8)。すると、排出制御装置600は貸
し制御装置500に対して供給される玉貸しイネーブル
信号Uをハイレベルにネゲートして玉貸し排出処理を終
了する。なお、上記実施例では、入賞球分離検出装置1
80内のセーフセンサ181の検出信号を排出制御装置
600に入力して、排出制御装置600が入賞球を検出
すると遊技盤制御装置400に対して賞球数データの要
求を行なって受信した賞球数データに基づいて賞品球の
排出を行なうようにしているが、この発明はそれに限定
されず、例えばセーフセンサ181の検出信号を遊技盤
制御装置400に入力して、遊技盤制御装置400が入
賞球を検出すると排出制御装置600に対して賞球数デ
ータを送信し、賞品球の排出を行なわせるようにするこ
とも可能である。
【0215】また、上記実施例では、賞球数が「7」,
「10」,「15」の3種類である場合を例にとって説
明したが、これに限定されるものでなく賞球数記憶手段
430内に設定しておく賞球数を変えるだけで任意の数
の賞品球を排出させることができる。さらに、賞球数の
種類も3つに限定されず、2種類あるいは4種類以上に
対応できるように構成することも可能である。さらに上
記実施例では、貸し玉への変換ボタン123や返却ボタ
ン124、残高表示器122等が供給皿120の上面の
操作パネル121に設けられているが、これらの位置は
供給皿に限定されず、パチンコ遊技機の前面の任意の位
置あるいは球貸機200の前面に設けることができる。
また、実施例では遊技機と遊技機との間に配置された玉
貸機にカードリーダが内蔵されているが、カードリーダ
はパチンコ遊技機100の受け皿140の一側等に配設
して遊技機に内蔵させておくようにしても良い。
【0216】
【発明の効果】本発明によれば、遊技機本体と球貸機
一対一で構成され、遊技機本体の前面側所定部位に配設
された球貸ボタンを操作すると、排出制御回路に対し
て、球貸制御回路から貸し球の排出に関わる排出制御信
号が送信され、該排出制御回路により遊技機本体の球排
出装置が制御され該球貸し操作に基づく貸し球が遊技機
本体側において排出されるので、遊技者の近傍において
簡単に球貸ボタンを操作することができ、しかも借り受
けた貸し球は遊技機本体側に直接排出され、従来のよう
な貸し球を球貸機から移し替えるといった煩わしい作業
も必要なくなり、遊技に集中することができる。そし
て、球貸制御回路は、球貸ボタンの1回の操作に対して
有価データから貸し球に変換される変換有価データ量
設定変更可能な設定手段を含むので、遊枝店あるいは遊
技者の所望する変換有価データ量に設定変更することが
でき、変換有価データ量に対して不満となることを防止
できる。更に、球貸ボタンが操作された際に、球貸機
カード処理装置に挿入されたカードの保有する有価デー
タが該設定手段により設定された変換有価データ量を満
たす場合には、該カードの保有する有価データのうち変
換有価データ量に対応した数の貸し球を排出させるため
の排出制御信号が球貸制御回路から排出制御回路に送信
され、一方、カードの保有する有価データが該設定手段
により設定された変換有価データ量に満たない場合に
は、該カードの保有する有価データの残り分全てに対応
した数の貸し球を排出させるための排出制御信号が球貸
制御回路から排出制御回路に送信されるので、カードの
保有する有価データの残度に端数が出てしまっても貸し
球へ変換することができなくなってしまうことを防止で
きる。特に、設定手段により変換有価データ量を変更で
きるように装置を構成するとカードの保有する有価デー
タの残度に端数が出る可能性が多くなるのでより有効と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカード式遊技機としてのカード式
パチンコ遊技機の一構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機の裏機構の構成例
を示す背面図である。
【図3】球排出装置170の一実施例を示す断面正面図
である。
【図4】パチンコ遊技機100および玉貸機200の制
御系の一実施例を示すブロック図である。
【図5】遊技盤制御装置400の一構成例を示すブロッ
ク図である。
【図6】遊技盤制御装置400の具体的構成例を示すシ
ステム構成図である。
【図7】排出制御装置600の一構成例を示すブロック
図である。
【図8】玉貸制御装置500の一構成例を示すブロック
図である。
【図9】玉貸制御装置500を構成するカード制御手段
の一構成例を示すブロック図である。
【図10】排出制御装置600によるバックグランド制
御処理のメインルーチンの一例を示すフローチャートで
ある。
【図11】排出制御装置600によって所定時間(例え
ば0.5msec)経過毎に行なわれるタイマ割込処理
の手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】排出センサ1の入力処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図13】排出センサ2の入力処理ルーチンのフローチ
ャートである。
【図14】排出センサ1のレベル入力処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図15】排出センサ2のレベル入力処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図16】球抜センサ750の入力処理ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図17】待機球検出器160(半端センサ)の入力処
理のルーチンを示すフローチャートである。
【図18】セーフセンサ181の入力処理のルーチンを
示すフローチャートである。
【図19】玉貸要求信号の検出処理のルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図20】排出制御装置600によって行なわれる停電
割込み処理の具体的手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図21】図10のメイン処理フロー中で行なわれる排
出装置不正監視処理S3の具体的手順の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図22】排出装置不正解除処理S14の具体的手順の
一例を示すフローチヤートである。
【図23】賞球排出制御装置のメインルーチン(図1
0)のステップS19で実行される賞球開始処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図24】上記賞球開始処理(図23)のステップS9
0で実行される排出開始処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図25】上記排出開始処理(図23)のステップS1
24にて実行される排出数分割処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図26】賞球排出制御装置側のCPU610によって
実行されるメインルーチン(図10)のステップS18
において実行される賞球排出処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図27】上記賞球排出処理(図26)のステップS2
04にて行われる排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図28】上記排出処理(図27)のステップS232
にて行われる1個排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図29】上記排出処理(図27)のステップS234
にて行われる交互排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図30】上記排出処理(図27)のステップS236
にて行われる併用排出処理のサブルーチンを示すフロー
チャートである。
【図31】上記排出処理(図27)のステップS252
にて行われる排出エラー回復処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図32】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS21において実行され
る玉貸開始処理のサブルーチンの一部を示すフローチャ
ートである。
【図33】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS17において実行され
る玉貸排出処理のサブルーチンの一部を示すフローチャ
ートである。
【図34】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS16において実行され
る玉抜処理のサブルーチンの一部を示すフローチャート
である。
【図35】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS16において実行され
る玉抜処理のサブルーチンの一部を示すフローチャート
である。
【図36】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS16において実行され
る玉抜処理のサブルーチンの後半を示すフローチャート
である。
【図37】図10のメイン処理フロー中のステップS1
5で行なわれる停電回復処理の具体的手順の一例を示す
フローチャートである。
【図38】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS23おいて実行される
音要求処理のルーチンを示すフローチャートである。
【図39】賞球排出制御装置によって実行されるメイン
ルーチン(図10)のステップS24おいて実行される
玉貸情報出力処理のルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図40】遊技盤制御装置400によって行なわれる遊
技盤全体の制御手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図41】図40のフロー中における賞球処理の制御手
順の一例を示すフローチャートである。
【図42】玉貸し制御装置のメインルーチンの概略を示
すフローチャートである。
【図43】上記メインルーチン(図42)のステップS
8008で実行される玉貸処理の具体的手順の一部(前
半)を示すフローチャートである。
【図44】上記メインルーチン(図42)のステップS
8008で実行される玉貸処理の具体的手順の一部(後
半)を示すフローチャートである。
【図45】上記メインルーチン(図42)のステップS
8010で実行されるカードの返却処理の具体的手順の
一部を示すフローチャートである。
【図46】上記メインルーチン(図42)のステップS
8012で実行されるファンクション送受信処理の具体
的手順の一部(前半)を示すフローチャートである。
【図47】上記メインルーチン(図42)のステップS
8012で実行されるファンクション送受信処理の具体
的手順の一部(後半)を示すフローチャートである。
【図48】上記メインルーチン(図42)のステップS
8014で実行される決済信号出力処理の具体的手順の
一例を示すフローチャートである。
【図49】図42のメインルーチン(バックグランド処
理)に優先して玉貸し制御装置500によって所定時間
(例えば1msec)経過毎に行なわれるタイマ割込処
理の手順を示すフローチャートである。
【図50】図42のメインルーチン(バックグランド処
理)に優先して玉貸し制御装置500によって行なわれ
る送信割込処理の手順を示すフローチャートである。
【図51】図42のメインルーチン(バックグランド処
理)に優先して玉貸し制御装置500によって行なわれ
る受信割込処理の手順を示すフローチャートである。
【図52】上記玉貸し制御装置500と排出制御装置6
00との間で送受信される信号の具体的なタイミングを
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
100 パチンコ遊技機120 供給皿 122 残高表示器 123 玉貸し変換ボタン 170 球排出装置 180 入賞球分離排出装置 200 玉貸し機 211 カード挿排口 220 挿入残高表示器 230 有効表示ランプ 400 遊技盤制御装置 500 玉貸し制御装置 600 排出制御装置 800 カード管理装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要の排出指令に基づいて所要数の球を
    排出可能な球排出装置を備えた遊技機本体と、カードの
    データを読み取り可能なカード処理装置を内蔵する球貸
    と、が一対一で構成され、上記遊技機本体の前面側所
    定部位に配設された球貸ボタンの操作に基づいて上記カ
    ード処理装置に挿入されたカードの保有する有価データ
    の範囲内から所定数の貸し球を該遊技機本体の球排出装
    置から排出するようにしたカード式遊技機であって、 上記遊技機本体に設けられた球排出装置の排出制御を行
    う排出制御回路と、 上記球貸ボタンの操作に基づいて上記排出制御回路に対
    して貸し球の排出に関わる排出制御信号を送信可能な
    貸制御回路と、を備え、 上記球貸制御回路は、 上記球貸ボタンの1回の操作に対して有価データから貸
    し球に変換される変換有価データ量を設定変更可能な設
    定手段を含み、該球貸ボタンが操作された際に、 上記カード処理装置に挿入されたカードの保有する有価
    データが該設定手段により設定された変換有価データ量
    を満たす場合には、該カードの保有する有価データのう
    ち変換有価データ量に対応した数の貸し球を排出させる
    ための排出制御信号を上記排出制御回路に送信する一
    方、 カードの保有する有価データが該設定手段により設定さ
    れた変換有価データ量に満たない場合には、該カードの
    保有する有価データの残り分全てに対応した数の貸し球
    を排出させるための排出制御信号を上記排出制御回路に
    送信するようにしたことを特徴とするカード式遊技機。
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