JP2771060B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2771060B2
JP2771060B2 JP3293425A JP29342591A JP2771060B2 JP 2771060 B2 JP2771060 B2 JP 2771060B2 JP 3293425 A JP3293425 A JP 3293425A JP 29342591 A JP29342591 A JP 29342591A JP 2771060 B2 JP2771060 B2 JP 2771060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数備わった液晶表示
画面で1つの画像を表示する液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】前記表示装置として種々のものが使用さ
れている。そのうちの1つである液晶表示装置は、従来
より使用されているブラウン管(CRT)と比べ、厚さ
(奥行き)を格段に薄くできること、駆動時における消
費電力を小さくできること等の利点があるので、近年に
おいては種々の分野で用いられつつある。
【0003】上述した液晶表示装置は、ミクロンオーダ
ーの間隔で対向配設した一対の透明電極の間に液晶が充
填された構造を採用する。このため、その製造工程で細
かい塵や屑などが混入或は付着すると、その塵や屑など
により正常に機能しなくなって、いわゆる画素欠陥が発
生し易くなる。加えて、上述した構造であるため、表示
画面を大型化すると画素欠陥が更に発生し易くなって不
良率が高くなる。このような画素欠陥が発生した液晶表
示装置は、表示品位が大きく低下するために廃棄等の処
理が行われる。
【0004】したがって、液晶表示装置においては、画
面の大型化を図ると画素欠陥による不良率が高くなり、
特に画面サイズを15インチ以上にした場合には適正な
コストで量産することが極めて困難であった。
【0005】そこで、画面サイズが15インチ以下の小
型液晶表示装置を縦横に複数配列して、その全体で1台
の液晶表示装置となし、これにより大型化を図ることが
行われている。図23(a)はその一例であり、例えば
9台の小型の液晶表示装置1、1…を縦横に3個ずつ配
設した構成となっている。この構成を採用すると、例え
ば小型の液晶表示装置1として14インチのものを用い
れば、約42インチの大型の液晶表示装置2を作製する
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、小型の各液
晶表示装置1においては、図23(b)に示すように、
画像の表示が可能な表示画面1aの周辺に表示を行わな
い不表示部1bが存在する。この不表示部1bは、対向
する2枚の基板の間に液晶を閉じ込めておくための封止
部と、各画素を駆動する電圧を印加する配線と接続する
ための電極とを形成するスペースであり、幅寸法として
は少なくとも3mm程度を要する。
【0007】このため、大型の液晶表示装置2として
は、図23(a)に示すように、表示画面1aの間には
格子状の不表示部1bができ、即ち大型画面に途切れ
(継目)ができ、表示品位が下がると共に表示誤認の発
生原因になる欠点があった。
【0008】本発明は、複数備わった表示画面に形成す
る1つの画像を途切れなく表示でき、表示品位のよい液
晶表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、2以上の液晶表示素子を有し、該液晶表示素子のそ
れぞれの表示画面に、画像を伝送する光ファイバ束の入
力端面が接続され、該光ファイバ束の出力端面で境界領
域を形成しない合成画像を形成する構成とした液晶表示
装置であって、該光ファイバ束が、複数の光ファイバを
一列に配してなる一定長さの光ファイバシートを複数積
層してなり、各光ファイバシートの入力端面と出力端面
との途中の一定箇所を折曲げ、その折曲げ箇所が積層方
向に揃うよう隣合う光ファイバシート間の隙間の一部に
スペーサを介装する構造としており、そのことによって
上記目的を達成することができる。
【0010】
【0011】また、前記光ファイバ束を構成する光ファ
イバは該光ファイバのコア内の屈折率が均一なステップ
インデックス型であり、かつ、該光ファイバの開口数が
前記画像を形成する液晶表示素子の1画素からの表示光
の拡がり角と等しいか又は大きくしてもよい。また、前
記液晶表示素子は、カラー表示液晶表示素子であり、か
つ、前記光ファイバ束を構成する各光ファイバが前記カ
ラー液晶表示素子の各画素に対応する配置としてもよ
い。また、前記光ファイバ束で前記合成画像を形成する
面に透明板を設けた構成とすることができる。
【0012】また、前記光ファイバ束を構成する光ファ
イバの、少なくとも入力端面及び出力端面は、黒色樹脂
により配置を固定するようにしてもよい。また、前記光
ファイバ束において少なくとも該光ファイバ束の入力端
面と出力端面部では、構成する光ファイバの配列のピッ
チを異ならせてもよい。
【0013】本発明の液晶表示装置は、2以上の液晶表
示素子を隙間を開け、かつ、該液晶表示素子の表示画面
を同一平面上に揃えて配設すると共に、該平面よりも後
方に別の液晶表示素子を配設し、該別の液晶表示素子の
表示画面と、該別の液晶表示素子よりも前方にある液晶
表示素子の該平面上における表示画面間部分とに両端を
配置し、かつ、途中を該前方にある液晶表示素子の隙間
を通して画像を伝送する光ファイバ束が設けられた構成
であり、そのことにより上記目的を達成することができ
る。
【0014】また、前記光ファイバ束は、複数の光ファ
イバを一列に配してなる一定長さの光ファイバシートを
複数積層してなり、各光ファイバシートの入力端面と出
力端面との途中の一定箇所を折曲げ、その折曲げ箇所が
積層方向に揃うよう隣合う光ファイバシート間の隙間の
一部にスペーサを介装した構造となしてもよい。また、
前記光ファイバ束で伝送した画像の表示面と、前記別液
晶表示素子よりも前方にある液晶表示素子の表示画面と
の高さの差の厚さにし、かつ、前記光ファイバ束を形成
する光ファイバのコア部の屈折率に近似した屈折率の透
明板を、前記前方にある液晶表示素子の表示画面上に設
置してもよい。
【0015】また、前記透明板の側面に、前記画像伝送
の光ファイバ束による画像の表示画素との配置を整合さ
せる、位置決め溝を設けてもよい。また、前記液晶表示
素子の全てがカラー液晶表示素子であり、前記光ファイ
バ束を構成する光ファイバが、前記液晶表示素子の画素
に対応した配列にした構成としてもよい。また、前記光
ファイバ束を構成する光ファイバの端部での伝送光の拡
がり角を、前記液晶表示素子の1画素の表示光の拡がり
角に近似させてもよい。
【0016】
【作用】本発明にあっては、複数の液晶表示素子の表示
画面それぞれに光ファイバ束の一端である入力端面を接
続し、他端を位置的に切れ目の無い状態で配列する構造
としたり、あるいは複数の液晶表示素子では表示画像に
継目が生じる箇所の後方に別の液晶表示素子を配置し、
その別の液晶表示素子の表示画面に入力端面を接続した
光ファイバ束の出力端面を、画像の継目が生じる箇所に
配置する構造としている。よって、表示される画像は継
目の無い品位の高いものとなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の液晶表示装置の実施例を図面
を参照して説明する。
【0018】(実施例1)図1は、本発明の基本構成の
実施例を示す平面図である。この液晶表示装置は、2つ
の液晶表示素子21、22を備えている。なお、本発明
は液晶表示素子を2つに限定するものではなく、3つ以
上の液晶表示素子の合成画像の形成も、同様の構成によ
り実現できるものである。
【0019】上記液晶表示素子21、22は、それぞれ
の表示画面21a、22aを同じ方向に向け、かつ、横
に並べて配設され、表示入力面である表示画面21a、
22aには画像伝送用の光ファイバ束23の一端側が接
続される。光ファイバ束23は、途中のE面で一端側が
2つに分岐した逆Y字状に形成され、一端側の一方23
aは、表示画面(D面)21aに対し液晶表示素子22
側に角度θで傾いた状態で接続されており、光ファイバ
束23の一端側における他方23bは表示画面(D面)
22aに対し液晶表示素子21側に角度θで傾いた状態
で接続されている。
【0020】前記光ファイバ束23の一端側における一
方23a及び他方23bは、E面において角度θで折曲
げられて合流し、合流した他端側は表示画面21a、2
2aに対して垂直な方向に向けられている。また、光フ
ァイバ束23の他端面(B面)は、凹凸のない状態に揃
えられ、かつ均一なピッチで配列されており、大画面を
構成する。
【0021】上記2つの液晶表示素子21、22を、後
述する駆動回路にて各フレームの画像信号を左右フィー
ルド用に2つに分割した信号にて駆動すれば、表示画面
21a、22aに表示された画像は、そこから距離Lだ
け離れた光ファイバ束23のB面において、画像の途切
れがない状態で映し出される。よって、品位のよい大型
の合成画面が形成されることになる。
【0022】図2は上記駆動回路を示すブロック図であ
る。この駆動回路は、例えば図示しない固体撮像装置に
て捉えられたアナログ信号である映像信号が入力される
A/D変換器31と、A/D変換器31からの出力信号
から同期信号を分離する同期信号分離回路32と、A/
D変換器31からの出力信号のうち左フィールド用信号
を記憶する左フィールドメモリ33と、A/D変換器3
1からの出力信号のうち右フィールド用信号を記憶する
右フィールドメモリ34と、左フィールドメモリ33及
び同期信号分離回路32からの信号に基づき、同期信号
付の左画像を作成し、これを1フレーム分の左LCDビ
デオ信号として前記液晶表示素子22へ出力する左画像
用処理装置35と、右フィールドメモリ34及び同期信
号分離回路32からの信号に基づき、同期信号付の右画
像を作成し、これを1フレーム分の右LCDビデオ信号
として前記液晶表示素子21へ出力する右画像用処理装
置36とを備える。
【0023】この駆動回路は、1フレーム分の画像デー
タの処理を例に挙げて説明すると、例えば図3(a)に
示す「A」という画像に関する映像信号がA/D変換器
31に入力されると、A/D変換器31は図4(a)に
示す状態の画像データを出力する。なお、図中のFIは
1フィールド分を示す。この出力された画像データのう
ち同期信号tr1、tr2は、図4(b)に示すように
同期信号分離回路32にて分離される。
【0024】残った画像信号の半分の左フィールド分
は、1つの表示画面22aの全面に表示されるように、
図4(a)に示す画像幅X1を同図(c)に示す画像幅
X2に広げられ、左フィールド用画像データとして左フ
ィールドメモリ33に記憶される。また、残った画像信
号の半分の右フィールド分は、図4(d)に示すように
同様に画像幅を広げられ、右フィールド用画像データと
して右フィールドメモリ34に記憶される。
【0025】その後、左画像用処理装置35は、左フィ
ールドメモリ33及び同期信号分離回路32からの信号
をミキシングし、図4(e)に示す同期信号tr1、t
r2が付加された左フィールド用画像データを左LCD
ビデオ信号として出力する。これと同時に、他方の右画
像用処理装置36は、右フィールドメモリ34及び同期
信号分離回路32からの信号をミキシングし、図4
(f)に示す同期信号tr1、tr2が付加された右フ
ィールド用画像データを左LCDビデオ信号として出力
する。
【0026】左画像表示用の液晶表示素子22は、図3
(b)に示すように、左LCDビデオ信号に応じた
「A」の左半分の左フィールド画像を表示し、右画像表
示用の液晶表示素子21は、図3(c)に示すように、
右LCDビデオ信号に応じた「A」の右半分の右フィー
ルド画像を表示する。両液晶表示素子22、21に表示
された左・右フィールド画像は、光ファイバ束23を伝
送され、B面上において、図3(d)に示すような継目
の無い「A」の画像として表示される。
【0027】以上で説明した光ファイバ束の折曲げは実
施例の方法に限定されるものではなく、一方を折曲げず
直線にして他の一方のみ折曲げてもよく、又、各光ファ
イバ束の液晶の表示部での光ファイバ配列ピッチより合
成表示面のB面でのそのピッチを広くする配列にして
も、前記実施例と同じ効果を得ることができる。
【0028】(実施例2)図5は、本発明の他の実施例
を示す模式図である。この液晶表示装置に用いる光ファ
イバ束40は、B面からD面に向かう途中のE面におい
て角度θで折曲げられて二股に分かれていて、更にE面
からD面に向かう途中のF面においてE面とは逆方向に
同じ角度θで折曲げられている。二股に分かれた一方4
0aは、液晶表示素子21の表示画面21aに垂直に接
続され、他方40bも同様に液晶表示素子22の表示画
面22aに垂直に接続されている。
【0029】この実施例の場合にも、実施例1よりも劣
るけれども距離Lを短くすることができるとともに、継
目のない表示が可能である。
【0030】図6に示したのは、前記図5で示した光フ
ァイバ束40の表示出力面である端面B上にガラス等の
透明板43を設けるものである。このように、出力用端
面Bに透明板43を接着剤で張り付けることにより、表
示の光学的特性が向上し、かつ、表示面に付着する塵埃
を少なくし、また、その除去を容易にするとともに、外
部からの機械的な衝撃に対しても強くすることができ
る。従って、本発明の実施に適したプラスチック製の光
ファイバを用いたときは、特に上記の透明板43による
光ファイバの保護が有効となる。
【0031】(実施例3)図7は本発明の更に他の実施
例を示す平面図である。この液晶表示装置は、2つの液
晶表示素子21、22の間の後方にもう一つ液晶表示素
子45を配置している。液晶表示素子45の表示画面4
5aで形成された画像は、光ファイバ束40によって、
前記2つの液晶表示素子21、22の表示画面21a、
22bで画像表示できない不表示領域に伝送される。な
お、表示画面21a、22bは液晶表示素子21、22
に本来備わった表示画面と、その外側に取付られた透明
板43a、43bとからなり、この透明板43a、43
bの外側表面を同一平面上に揃えて配設されている。
【0032】以上の構成において、光ファイバ束40
は、一旦、液晶表示素子21と22の間で狭く成った隙
間を通った上、再度広くなる表示面に対応するため前記
の隙間で、その光ファイバ束の密度を高くする構成にし
ている。その構成を詳細に説明すると、光ファイバ束4
0の液晶表示素子45側である一端側、つまりD面は、
表示画面45aに対して垂直に接続され、少し他端寄り
のF面で光ファイバ束40の中心側に折曲げられ、更に
他端寄りのE面で再び表示画面45aに対して垂直方向
に折曲げられている。この折曲げ部より液晶表示素子2
1と22の間の狭く成った隙間を通る。この隙間を通り
抜けた他端側は、通り抜けたすぐのE´面において光フ
ァイバ束40の中心から離れるように折曲げられ、他端
であるB面の近傍にあるF´面で表示画面45aに対し
て垂直方向に折曲げられている。
【0033】図8は、かかる構成の液晶表示装置におい
て行われる信号処理内容を示すタイミングチャートであ
る。同図(a)に示す1フレーム分の画像データが固体
撮像装置から入力されると、同図(b)に示すように画
像データから同期信号tr1、tr2を分離し、分離さ
れた同期信号tr1、tr2に基づいて同図(c)に示
す同期信号tr3、tr4を形成する。この同期信号t
r3、tr4は、3つの液晶表示素子21、22及び4
5に供給すべき画像を、前記画像データから分割するた
めの信号であり、同期信号tr1〜tr3により左フィ
ールド用の画像データが形成され{同図(d)参照}、
同期信号tr3〜tr4により中央フィールド用の画像
データが形成され{同図(e)参照}、同期信号tr4
〜tr2により右フィールド用の画像データが形成され
る{同図(f)参照}。
【0034】形成された左フィールド用の画像データは
液晶表示素子22に与えられ、中央フィールド用の画像
データは液晶表示素子45に与えられ、右フィールド用
の画像データは液晶表示素子21に与えられて、全体と
しては途切れの無い良好な画像が形成される。
【0035】(実施例4)図9は、実施例1の光ファイ
バ束23にスペーサ25を設けた実施例を示す平面図で
ある。この液晶表示装置は、光ファイバ束23の表示画
面21a、22aから離れた部分にスペーサ25が介装
されており、この光ファイバ束23によりB面からD面
までの距離Lをより短い状態としている。
【0036】上述した光ファイバ束23の構成を、より
詳細に説明する。この光ファイバ束23は、平面視的に
は図9に示すように逆Y字状をした他端側にスペーサ2
5を備えた状態であり、断面的には図10(図9のC−
C線による断面の一部)に示すようになっている。即
ち、縦方向に多数の光ファイバ27が1列に並べられた
光ファイバ列28aが横方向に多数並べられ、各光ファ
イバ列28aの間に縦長のシート状をしたスペーサ25
が介装されており、更に各光ファイバ27とスペーサ2
5との間に遮光用の黒色樹脂26が充填された構造とな
っている。なお、図10における光ファイバ列28aの
一端(例えば上側の端)にある光ファイバ27が図9に
現れたものである。
【0037】かかる構造の光ファイバ束23は、例えば
次のようにして作製される。図11(a)に示すよう
に、多数本の光ファイバ 27を横1列に並べて接着等
にて貼合わせてなる光ファイバシート28を用意する。
次いで、同図(b)に示すように光ファイバシート28
の幅W1と長さW2を所定寸法となし、そのシート28
の片面に一定ピッチを開けて一定幅、所定厚みのテープ
状をしたスペーサ25を貼着する。このとき、幅W1は
図9に示す液晶表示素子21、22の表示画面21a、
22aにおける紙面前後方向の長さに一致させておく。
【0038】その後、図11(c)に示すようにスペー
サ25を一端側に有する状態で、光ファイバシート28
を切断して光ファイバシート片28aを得る。この光フ
ァイバシート片28aが前記光ファイバ列28aに相当
する。続いて同図(d)に示すように、切断された各光
ファイバシート片28aの途中(一端から所定長さの箇
所)を、例えばプレス等を用いて所定角度となるように
折り曲げ、同図(e)に示すように、折り曲げられたシ
ート片28aを積層してブロック30を作製する。この
ブロック30の積層方向長さW3は、図9に示す液晶表
示素子21、22における表示画面21a、22aの紙
面左右方向の長さに一致させておく。
【0039】このブロック30を2つ作製し、これらを
図11(f)に示すように貼合わせる。このとき、両ブ
ロック30における各光ファイバシート片28aそれぞ
れは、単に積層されただけであり接着等により固定され
ていない。つまり、光ファイバをシート状に形成する際
に用いる接着剤の弱い粘着性を利用しており、はがそう
と思えばはがれる状態で、隣合うシート片28a同志が
付着している。この場合、スペーサ25としては、後述
する樹脂等を使用するのが好適である。
【0040】次いで、同図(g)に示すように、2つの
ブロック30の内部に黒色樹脂26を充填して2つのブ
ロック30の各部を固定し、その後、同図(h)に示す
ように前記D面とB面とに相当する面を切削加工して凹
凸のない平滑面となし、これにより光ファイバ束23を
作製する。上記黒色樹脂26としては、エポキシ樹脂等
の材料が使用される。
【0041】このようにして作製された光ファイバ束2
3は、B面での画像に途切れを生じさせないようにでき
るばかりでなく、前記距離Lを短かくできる。距離Lを
短かくできる理由を図12、13(a)に基づいて説明
する。
【0042】即ち、スペーサ25を介在させない場合に
は、図12に示すように、同一の長さを有する直径dの
光ファイバ27を途中で、例えば一端側から一定距離の
所で角度θだけ折り曲げるとすると、曲折部27dの外
側角部27eと内側角部27fとでは、d・tan(θ
/2)だけ位置が移動する。具体的には、この図示例で
は内側角部27fが外側角部27eよりもd・tan
(θ/2)だけ高くなる。このため、同様に折曲げた光
ファイバ27を順次積層していくと、隣合うもの同士で
折曲部27dが順次上側に移動する。このために、上端
面を揃えることができない。これを防止しようとする
と、上端面が低くなった光ファイバ27の不足長さ分だ
けを足す必要があり、つまり長くする必要がある。その
結果、液晶表示装置としては、距離Lが長くなって、奥
行きが長くなる。
【0043】これに対して、スペーサ25を介在させた
場合には、図13(a)に示すように、光ファイバ27
の下側の垂直方向に対して角度θで折り曲げられた部分
は、その水平方向長さが直径dに対してd/cosθと
長くなる。この長さd/cosθと直径dとの差によ
り、光ファイバ束3の上端、即ち上端のB面において、
隙間が生じる。この隙間の厚みはd(1/cosθ−
1)として表される。つまり、この厚み分をスペーサ2
5の厚みでカバーすると、例えば図示の左端に位置する
光ファイバ27aの右側の折り曲げ点A1と、中央に位
置する光ファイバ27bの左側の折り曲げ点A2とを、
従来とは異なりずらせることができ、これによりB面で
の光ファイバ27の端面を揃えた状態で、前記距離Lを
短くできる。加えて、図9に示すように、光ファイバ束
23のB面からE面までの距離を短くすると、更に距離
Lの短寸化を図れる。なお、光ファイバ束23は光ファ
イバ27の径の少なくとも15倍の曲率にしてE面にお
ける折曲げ部を設ける必要があるが、曲率を大きくする
と、必然的に距離Lが長くなるので、可及的に曲率を小
さくするのが好ましい。図において折曲げ部は直線を折
曲げた様に表しているが、実際には滑らかな曲線で折曲
げられている。
【0044】距離Lについての具体的な寸法は、例えば
液晶表示素子21と22の間隔を20mm、光ファイバ束
23の折曲げ角度θを20°とした場合を例に挙げる
と、表示部21a、22aが20インチのときには、ス
ペーサの無い構成では距離Lは83.0mmとなるが、ス
ペーサを介在させると距離Lを32.5mmにできる。ま
た、同一条件で表示部21a、22aが30インチのと
きには、スペーサの無い構成ではLは108.3mmとな
るが、スペーサを介在させるとLを32.5mmにでき
る。スペーサを介在させた数値は、光ファイバ束23の
B面からE面までの距離を短くした状態での値である。
【0045】なお、前記隙間と同じ寸法の厚みをもつス
ペーサ25を作製することが困難な場合、特に薄肉のス
ペーサ25を作製することが困難な場合には、図13
(b)に示すようにD面側とB面側とに各々スペーサ2
5a、25bを設けると共に、D面側のスペーサ25a
とB面側のスペーサ25bの厚さの差が隙間寸法と一致
するようにしてもよい。但し、図13(a)および
(b)において、隙間寸法にスペーサ25等の厚みを厳
密に一致させる必要はない。即ち、スペーサ25等が弾
性変形する場合には、スペーサ25等は隙間寸法よりも
厚くなっていてもよいのである。
【0046】スペーサ25としては、数μm〜100μ
m程度の厚みを有し、強度があり、加工性、特に切削加
工性が良好なものが望ましい。スペーサ25の材質とし
ては、例えば、ポリエステル、ポリイミド、ポリエチレ
ン、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、アセ
テート等がよい。本実施例では、素材がポリエステルで
厚みが25μmのものを使用した。
【0047】(実施例5)図14は、図5に示す実施例
2における光ファイバ束40にスペーサを介在させた構
成を示す。この実施例では、光ファイバ束40のD面側
とB面側とに各々スペーサ42、41を介装しており、
2箇所での折り曲げに対処している。この実施例の場合
にも、距離Lを短くすることができるとともに、継目の
ない表示が可能である。また、光ファイバ束40のB面
からE面までの距離、F面からD面までの距離を短くす
ることにより、更なる距離Lの短寸化が図れる。この短
寸化は、光ファイバ束40の折曲げ角度を、支障のない
範囲内において大きくすることにより、更に助長でき
る。
【0048】ところで、この実施例においても前実施例
と同様に光ファイバ束40の内部に黒色樹脂を充填する
が、その場合には次の利点がある。すなわち、図15
(a)に示すように黒色樹脂を充填していない場合に
は、光aのうち所定角度以内で光ファイバ束40に入射
した光bは同一の光ファイバ27内を通って行くが、所
定角度よりも大きい角度で入射した光cは、入射した光
ファイバ27以外の光ファイバ27をも通って行き、本
来不要の箇所に光モレが生じて画質が悪くなる。これに
対して、同図(b)に示すように、隣合う光ファイバ列
28a間に黒色樹脂26が存在する場合には、光aのう
ち所定角度よりも大きい角度で入射した光cが黒色樹脂
26に吸収され、これにより前記光モレを防止でき画質
の向上を図れる。このことは実施例1の場合も同様であ
る。なお、黒色樹脂26の存在箇所としては、図10に
示すように上述した隣合う光ファイバ列28a間だけで
はなく、各光ファイバ列28aを構成する光ファイバ2
7間にも存在する。
【0049】この実施例においても、図6に示したよう
に光ファイバ束40の表示出力面である端面B上に透明
板を設ける構成としてもよい。
【0050】(実施例6)図16は、図7に示す実施例
3の光ファイバ束にスペーサを介在させた場合の実施例
を示す平面図である。この液晶表示装置においては、光
ファイバ束40が折曲げられたF面からD面までの間、
及び折曲げられたF´面からB面までの間には、図示し
ないスペーサが前同様に配設されており、このスペーサ
の存在によりF面、E面、E´面およびF´面において
光ファイバ束40を構成する各光ファイバの折曲げ部が
図の横方向に揃うようになっている。この実施例におい
ても、スペーサを介在させると共に、前同様にF面から
D面までの間、F´面からB面までの間の距離を短くす
ることにより、更に液晶表示装置の奥行きを短くでき
る。また、光ファイバ束の折曲げ角度を、支障のない範
囲内において大きくすることを加えることによって、更
に奥行きを短くできる。
【0051】なお、図17に、本実施例及び前述の実施
例2、3、5に適した光ファイバの形状を示した。この
図の光ファイバ27は、入・出力端の近辺でその径を太
くしている。これによりその入出力端近くのピッチを広
くできる構造である。図17は、円形の光ファイバで説
明したが、入・出力端の近くをその短径も、中央部分の
直径より大きくした楕円形状にしてもよい。
【0052】また、図18に示したのは、以上の全ての
実施例およびその他の本発明の実施に用いる光ファイバ
束の光ファイバ27の構造とその光学的特性を示すもの
である。この図18(a)に示したのは、光ファイバ2
7の中心部のコア27dとそのまわりのクラッド27e
の屈折率の差による開口数を示したものである。この開
口数はここで光源とする液晶表示素子21等の画素から
光学系となる光ファイバ27を見込む角ψにより、開口
数=sin(ψ/2)で定義される。従って、この入射
角ψを前記のような液晶表示素子21等の表示画面21
a等における図18(b)で示した各画素46からの表
示光の拡がり角φと同じか、φより大きくしておけば、
上記各画素46の表示光はそれぞれ対応した光ファイバ
27に入射することになるから、このような光ファイバ
の束で伝送される画像は明るく分解能のよい画像にな
る。
【0053】以上のように形成した入力端面Dで角度ψ
をつけても光ファイバの開口数によるψを画素からの表
示光の拡がり角φより大きくしておけば、液晶表示素子
21等の画素46からの光を伝送することができるとと
もに、光ファイバの入力端面Dでは出力端面Bより大き
い断面積をもたせることができる。従って、図1に示す
ように光ファイバ束23の入力側の端面であるD面を、
液晶表示素子21の表示画面21a等に斜めに接続した
場合であっても、合成画像面を正面から見ると、画像を
明るく見ることができる。また、入射角ψを拡がり角φ
と同じに設定すると、図7及び図16に示す構成の液晶
表示装置において、各液晶表示素子21、22で表示さ
れた画像と、光ファイバ束40で伝送された画像の間に
違和感がなくなり、良好な合成画像を形成することがで
きる。この場合には、光ファイバとしてはコア内の屈折
率が均一となったステップインデックス型を使用するの
が好ましい。
【0054】なお、液晶表示装置がカラー化されている
ときの、その画素に対する光ファイバの配置方法につい
て示したのが図19と図20である。図19は上記の赤
(R)、緑(G)および青(B)のそれぞれの画素46
に1本ずつ光ファイバ27を配置したものであり、図2
0はR、GおよびB各1個ずつの画素46からなる3個
の画素46を1本の光ファイバ27で伝送する配置にし
たものである。
【0055】なお、この場合は、図21に示す構造とす
るのが好ましい。即ち、液晶表示素子21等と光ファイ
バ27で伝送、表示される画像の表示画素を、目的の画
像の画素配置と一致させ、各表示画像の境界を目立たな
くさせると、良好な合成画像が得られる。以上の目的を
達成するには、光ファイバ27を液晶表示素子21等の
画素と一致させた配置とピッチにすると共に、図21に
示したようにガラス板43の側面に、各光ファイバ27
が所定の位置で固定されるよう、画素のピッチに応じて
係合する位置決め溝43cを設けるとよい。
【0056】上述したように各画素46に対応した位置
に光ファイバ27を設ける場合は、良好な合成画像等が
得られる点で好ましいが、光ファイバ27は必ずしも各
画素46に対応した位置に設ける必要はない。その理由
は、画素46に対して光ファイバ27がずれると、その
光ファイバ27にて伝送できる光の量が低下して画質が
悪くなるが、前記光ファイバ27以外に、その隣り別の
光ファイバ27が前記画素46からの光を伝送するた
め、画質が思う程悪くならないからである。
【0057】本発明の実施に使用する光ファイバ束を構
成する光ファイバとしては、コア径が0.1〜0.5mm
程度のものが得やすく、可視光域の透光性がよいこと
と、価格、取り扱いやすさ、および耐衝撃性等の点か
ら、石英系の光ファイバより、プラスチック系の光ファ
イバを用いる方が有利である。
【0058】また、光ファイバ束の入力端面Dと出力端
面Bにおける光ファイバの固定法としては、光ファイバ
を配列した間の隙間に樹脂を充填して硬化する固定法
は、容易に作製できる利点がある。また、プラスチック
系光ファイバを用いれば、上記充填樹脂との熱膨張率の
差を小さくでき、温度変化による出力端面Bでの画像の
歪みが発生しなくなる。
【0059】さらに、光ファイバ束にしめる光ファイバ
の断面積の比率を50〜90%と大きくすれば、開口数
・視野角等の点で有利になり、光ファイバの固定に用い
る樹脂も光を吸収する黒色樹脂の様なものを用いれば、
不要な雑音光がなくなり、画像を鮮明にすることができ
る。
【0060】以上において、光ファイバ束の入・出力端
面D・Bを形成する際に行う加工・研磨は、光ファイバ
を樹脂で固定した後で行うことにより、容易に光ファイ
バが一定の角度をもった光ファイバ束にすることができ
る。
【0061】図22は本発明による液晶表示装置の合成
画像をより鮮明にする構造を断面で示している。この構
造は、光ファイバ27の入力端面Dで、その端面を形成
する各光ファイバ27の高さや角度などが異なるとき、
それぞれの光ファイバ27の端と液晶表示素子の画素と
の対応関係に差がでて開口数などが異なってくることか
ら合成画像の質を下げることもあるがこれを防ぐもので
ある。光ファイバ27の面Dと液晶表示素子の表示面を
圧着することで上記の影響を低減することもできるが、
そのときは液晶表示素子の表面に加わる圧力で内部の液
晶に印加される電圧に変動が生じて画像の色ズレ、歪み
などが生じるという問題がでてくる。以上のような問題
に対処するのが、図22に示した構造で、これは光ファ
イバ27の入力端面Dの部分的拡大断面図である。
【0062】この図22は液晶表示素子21の表示画面
21a等と光ファイバ27の入力端面Dとの間に前記で
説明した隙間ができたとき、そこを透明で高屈折率の液
体50で充満させるのである。
【0063】ここで、上記の液体50の屈折率をnとす
れば、図22に示した光ファイバ27と表示画面21a
等との間の距離のばらつきによる光学的影響を1/nに
低減することができる。
【0064】さらに、以上の液体50に屈折率が異なる
液体を用いることにより、液晶表示素子21等の各画素
からの光の拡がり角φを制御することが可能であるか
ら、この効果を利用してこの間の結合効率を向上させる
ことで、明るく鮮明な合成像にすることが可能となる。
【0065】以上のように、液晶表示素子21等の表面
と光ファイバ27の入力端面Dを液体50で満たす構造
は、前記2つの面を機械的に密着させる必要がなくなる
ので、前記で説明した歪み、色ずれの問題もなくなり、
機械的な圧力により、表示面や光ファイバが損傷を生じ
ることがなくなるという利点もある。
【0066】以上は本発明の光ファイバ束による伝送
で、複数の液晶表示装置の画像を継目のない合成画像に
する装置を、実施例によって説明したが、本発明は実施
例によって限定されるものでなく、請求の範囲に記載し
た広い範囲とする。
【0067】
【発明の効果】本発明による場合には、液晶表示素子と
光ファイバ束とを組み合わせて用いることにより、光フ
ァイバ束の出力端面で合成画像を形成でき、継目のない
良好な品位の画像を得ることが可能となり、表示誤認を
生じさせる虞れをなくすことができる。また、光ファイ
バ束にスペーサを介在させた構成とすることにより、液
晶表示装置の奥行きを短くできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の液晶表示装置を示す平面図である。
【図2】図1の液晶表示装置に備わった駆動回路を示す
ブロック図である。
【図3】その駆動回路により処理された信号を示す図で
ある。
【図4】その駆動回路の信号処理内容を示す図である。
【図5】実施例2の液晶表示装置を示す平面図である。
【図6】実施例2の液晶表示装置に透明板を追加した構
成を示す平面図である。
【図7】実施例3の液晶表示装置を示す平面図である。
【図8】図7の液晶表示装置における信号処理内容を示
す図である。
【図9】実施例4の液晶表示装置を示す平面図である。
【図10】図9のC−C線による断面図である。
【図11】光ファイバ束の製造工程を示す図である。
【図12】光ファイバ束にスペーサを介在させない場合
の折曲げ部近傍を示す図である。
【図13】(a)及び(b)は共に、光ファイバ束にス
ペーサを介在させた場合の折曲げ部近傍を示す図であ
る。
【図14】実施例5の液晶表示装置を示す平面図であ
る。
【図15】(a)は光ファイバ束に黒色樹脂を含まない
場合の光の進行状態を示す図、(b)は光ファイバ束に
黒色樹脂を含む場合の光の進行状態を示す図である。
【図16】実施例6の液晶表示装置を示す平面図であ
る。
【図17】本発明に好適な光ファイバを示す斜視図であ
る。
【図18】(a)は光ファイバのコアとクラッドの屈折
率の差による開口数を示す図、(b)は画素からの表示
光の拡がり角を示す図である。
【図19】画素に対する光ファイバの配置例を示す図で
ある。
【図20】画素に対する光ファイバの配置例を示す図で
ある。
【図21】光ファイバの固定を容易とするガラス板を示
す図である。
【図22】光ファイバの入力端面における構造を示す断
面図である。
【図23】(a)は従来の液晶表示装置に複数備わった
表示画面を示す正面図であり、(b)はその一つの表示
画面を示す正面図である。
【符号の説明】
21、22 液晶表示素子 21a、22a 表示画面 23 光ファイバ束 25、25a、25b スペーサ 26 黒色樹脂 27 光ファイバ 27d コア 27e クラッド 28 光ファイバシート 40 光ファイバ束 41、42 スペーサ 43、43a、43b 透明板 43c 位置決め溝 45 液晶表示素子 45a 表示画面
フロントページの続き (72)発明者 吉田 圭男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 倉田 幸夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 酒井 啓至 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−210418(JP,A) 特開 平2−33186(JP,A) 実開 昭49−91343(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1347 G02F 1/1335 G02B 6/06 G02B 6/08

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の液晶表示素子を有し、該液晶表
    示素子のそれぞれの表示画面に、画像を伝送する光ファ
    イバ束の入力端面が接続され、該光ファイバ束の出力端
    面で境界領域を形成しない合成画像を形成する構成とし
    た液晶表示装置であって、 光ファイバ束が、複数の光ファイバを一列に配してな
    る一定長さの光ファイバシートを複数積層してなり、各
    光ファイバシートの入力端面と出力端面との途中の一定
    箇所を折曲げ、その折曲げ箇所が積層方向に揃うよう隣
    合う光ファイバシート間の隙間の一部にスペーサを介装
    する構造とた液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ束を構成する光ファイバ
    は該光ファイバのコア内の屈折率が均一なステップイン
    デックス型であり、かつ、該光ファイバの開口数が前記
    画像を形成する液晶表示素子の1画素からの表示光の拡
    がり角と等しいか又は大きくしてある請求項記載の液
    晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記液晶表示素子は、カラー表示液晶表
    示素子であり、かつ、前記光ファイバ束を構成する各光
    ファイバが前記カラー液晶表示素子の各画素に対応する
    配置である請求項1又は2記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ束で前記合成画像を形成
    する面に透明板が設けられた請求項1、2又は3記載の
    液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバ束を構成する光ファイバ
    の、少なくとも入力端面及び出力端面は、黒色樹脂によ
    り配置を固定されている請求項1、2、3又は4記載の
    液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバ束において少なくとも該
    光ファイバ束の入力端面と出力端面部では、構成する光
    ファイバの配列のピッチが異なる請求項1、2、3、4
    又は5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 2以上の液晶表示素子を隙間を開け、か
    つ、該液晶表示素子の表示画面を同一平面上に揃えて配
    設すると共に、該平面よりも後方に別の液晶表示素子を
    配設し、該別の液晶表示素子の表示画面と、該別の液晶
    表示素子よりも前方にある液晶表示素子の該平面上にお
    ける表示画面間部分とに両端を配置し、かつ、途中を該
    前方にある液晶表示素子の隙間を通して画像を伝送する
    光ファイバ束が設けられた構成の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバ束が、複数の光ファイバ
    を一列に配してなる一定長さの光ファイバシートを複数
    積層してなり、各光ファイバシートの入力端面と出力端
    面との途中の一定箇所を折曲げ、その折曲げ箇所が積層
    方向に揃うよう隣合う光ファイバシート間の隙間の一部
    にスペーサを介装した構造となった請求項記載の液晶
    表示装置。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバ束で伝送した画像の表示
    面と、前記別の液晶表示素子よりも前方にある液晶表示
    素子の表示画面との高さの差の厚さにし、かつ、前記光
    ファイバ束を形成する光ファイバのコア部の屈折率に近
    似した屈折率の透明板を、前記前方にある液晶表示素子
    の表示画面上に設置した請求項又は記載の液晶表示
    装置。
  10. 【請求項10】 前記透明板の側面に、前記画像伝送の
    光ファイバ束による画像の表示画素との配置を整合させ
    る、位置決め溝を設けた請求項記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記液晶表示素子の全てがカラー液晶
    表示素子であり、前記光ファイバ束を構成する光ファイ
    バが、前記液晶表示素子の画素に対応した配列にしてあ
    る請求項7、8、9又は10記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記光ファイバ束を構成する光ファイ
    バの端部での伝送光の拡がり角を、前記液晶表示素子の
    1画素の表示光の拡がり角に近似させてある請求項7、
    8、9、10又は11記載の液晶表示装置。
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