JPH0784127A - 映像表示装置およびその拡大導光素子 - Google Patents

映像表示装置およびその拡大導光素子

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JPH0784127A
JPH0784127A JP5190207A JP19020793A JPH0784127A JP H0784127 A JPH0784127 A JP H0784127A JP 5190207 A JP5190207 A JP 5190207A JP 19020793 A JP19020793 A JP 19020793A JP H0784127 A JPH0784127 A JP H0784127A
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JP
Japan
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display screen
liquid crystal
optical fiber
light guide
image
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JP5190207A
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English (en)
Inventor
Takashi Toyoda
喬 豊田
Masafumi Takesako
政文 竹迫
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Original Assignee
Individual
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄型,軽量かつ画面歪みのない拡大映像を得
ることのできる映像表示装置を提供する。 【構成】 一端31を収束してその端面が同一面となる
如く配列固定すると共に、他端32を遊端とした所要数
の光ファイバーケーブル3とからなる複数の拡大導光素
子30と、前記複数の拡大導光素子30の各他端32の
それぞれを各一端31と相似的に保持固定する多数の貫
通孔12を穿孔した表示スクリーン板1と、前記複数の
拡大導光素子30の前記各一端31の端面に前記各他端
32で前記表示スクリーン板1上に拡大形成される二次
部分映像に対応する一次部分映像を作像する液晶ユニッ
ト4をそれぞれ設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は映像表示装置に係り、特
に映像形成手段に作像された映像を大面積の映像として
拡大表示を行うことのできる映像表示装置とその拡大導
光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、テレビジョン受像機や端
末装置は、その映像(もしくは画像、以下映像という)
の再生手段として陰極線管、あるいは液晶表示板等の表
示パネルが用いられている。これらの表示装置は、その
面積サイズに製造上の制限があり、現在は、アスペクト
比が4:3のカラー受像管では90cm程度、液晶パネ
ルでは30cm程度の対角線長が最大のものとなってい
る。
【0003】これ以上の大面積の映像を得る表示装置と
しては、投射陰極線管や液晶パネルに作像された小面積
の画像をレンズやミラーで構成する光リレー拡大光学系
を介してスクリーンに投影する所謂投射型の表示装置が
知られている。また、この種の拡大映像再生装置の他例
として、例えば特公昭39−8891号公報に開示され
たような光ファイバーケーブルを用いたものがある。
【0004】上記公報に開示の映像再生は、赤,緑,青
の映像を各個に再生する3つの単色陰極線管の再生映像
を光ファイバーケーブルにより拡大スクリーン上に合成
して大面積のカラー映像を生成するものである。また、
上記の3つの単色陰極線管に替えて3色陰極線管を用い
たものも提案されている。
【0005】図13は3色カラー陰極線管と光ファイバ
ーケーブルを用いて大面積の映像を表示する従来の拡大
映像表示装置の概略構成を説明する模式図であって、
(a)は斜視図、(b)は表示スクリーンの部分拡大図
である。同図において、01は表示スクリーン板、01
2は貫通孔、03は光ファイバーケーブル、031は光
ファイバーケーブルの一端、032は光ファイバーケー
ブルの他端、08はカラー陰極線管、081は一次映
像、09は拡大された2次映像である。
【0006】光ファイバーケーブル03はガラスファイ
バーあるいはプラスチックファイバーからなり、その多
数本を束ねた一端031のカラー陰極線管08に対向す
る各ファイバー端面を光学的な平面としてカラー陰極線
管08の表示パネルに作像した一次映像を導入する受像
面となし、その他端032は表示スクリーン板01の全
面に所定の拡大率に従った間隔をもって穿孔された貫通
孔012に貫通してそれぞれの光ファイバーケーブルの
端面が同一平面を形成するように配列保持される。
【0007】そして、カラー陰極線管08の表示パネル
に作像された一次映像081は、表示スクリーン01に
配列保持された光ファイバーケーブルの他端032の配
置間隔dに応じた二次元拡大率に従って拡大され二次映
像09として表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
の陰極線管や液晶表示パネルを用いた直視型表示装置に
おいては、表示映像の大面積化には限度があり、また光
リレー拡大光学系を用いた投射型表示装置では表示装置
自体の奥行きサイズや拡大率に限界がある。また、光フ
ァイバーケーブルを用いた映像表示装置も、原理的には
画面サイズに限界はないが、現実の問題として拡大率を
増加させて画面サイズを大きくするに伴い、一次映像再
生素子である陰極線管08等と表示スクリーン01との
間に介在する光ファイバーケーブル03の長さが指数関
数的に増加し、表示映像の明るさが低下すると共に、表
示装置全体の重量が極端に重くなってしまうという問題
があった。
【0009】また、拡大表示画面に積み重ねられる光フ
ァイバーケーブルの自重により、画面内での画素の相互
位置にずれが生じて映像再生素子と拡大表示画面との間
で映像が1対1に次元対応しなくなり、拡大された二次
映像が歪んでしまうという問題もあった。そして、光フ
ァイバーケーブルの引回しにかなりのスペースを要する
ために、表示装置の奥行きの削減には自ずと限界があっ
て、所謂薄型大面積の表示装置を製作することが不可能
であるという問題があった。
【0010】その他、陰極線管と表示スクリーンを結ぶ
光ファイバーケーブルの一端と他端との位置関係は相似
的に正確でなければならず、光ファイバーケーブルの敷
設は極めて繊細かつ高度の技巧を必要とし、特に光ファ
イバーケーブルの他端を表示スクリーンに植設する作業
には多大の時間と労苦を要し、量産化が困難であるとい
う問題があった。
【0011】本発明の第1の目的は、上記従来技術の諸
問題を解消し、製作が容易で、薄形,軽量かつ画面歪み
のない拡大映像を得ることのできる映像表示装置を提供
することにある。また、本発明の第2の目的は、上記映
像表示装置を構成する拡大導光素子を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の映像表示装置は、一端31を収束し
てその端面が同一面となる如く配列固定すると共に、他
端32を遊端とした所要数の光ファイバーケーブル3と
からなる複数の拡大導光素子30と、前記複数の拡大導
光素子30の各他端32のそれぞれを各一端31と相似
的に保持固定する多数の貫通孔2を穿孔した表示スクリ
ーン単板1と、前記複数の拡大導光素子30の前記各一
端31の端面に前記各他端32で前記表示スクリーン単
板1上に拡大形成される二次部分映像に対応する一次部
分映像を作像する液晶ユニットをそれぞれ設けてなるこ
とを特徴とする。
【0013】上記第2の目的を達成するために、本発明
の拡大導光素子30は、所定の配列で収束し、収束した
端面が同一面となる如く固定した一端31と、遊端とし
た他端32を有し、前記一端31に液晶ユニットから一
次部分映像を導入すると共に、前記他端32に前記一次
部分映像を拡大した二次部分映像を形成する複数の光フ
ァイバーケーブル3からなることを特徴とする。
【0014】また、上記第1の目的を達成するために、
本発明は、一端31を収束してその端面が同一面となる
如く配列固定すると共に、他端32を前記一端31と相
似的に配置する多数の切欠き12または貫通孔を形成し
た表示スクリーン素子6に保持固定してなる複数の拡大
導光素子30と、前記複数の拡大導光素子30の前記他
端32が共通面となるごとく配列して表示スクリーン複
板11を構成し、前記表示スクリーン素子6の前記各一
端31の端面に前記各他端32で前記表示スクリーン1
上に拡大形成される二次部分映像に対応する一次部分映
像を作像する液晶ユニットをそれぞれ設けてなることを
特徴とする。
【0015】上記第2の目的を達成するために、本発明
の拡大導光素子30は、所定の配列で収束し、収束した
端面が同一面となる如く固定した一端31と、前記一端
31と相似的に配置する多数の切欠き12または貫通孔
を形成した表示スクリーン素子6に保持固定した他端3
2を有し、前記一端31に液晶ユニットから一次部分映
像を導入すると共に、前記他端32に前記一次部分映像
を拡大した二次部分映像を形成する複数の光ファイバー
ケーブル3からなることを特徴とする。
【0016】上記第1の目的を達成するために、本発明
は、前記表示スクリーン素子が表示すべき映像の区分ご
とに複数個からなるブロックを構成することを特徴とす
る。上記の液晶ユニットは1画面を構成する液晶パネル
を前記部分映像に対応する映像を区分した一次部分映像
を前記一端に与えるごとく切断され、その各液晶ユニッ
トを共通のまたは任意のブロック毎に駆動回路基板に搭
載した構成を有する。
【0017】上記一次部分映像は、究極的には1画素と
することが望ましいが、製造の容易性や光ファイバーケ
ーブルの直径等の制約から、数画素〜数十画素、あるい
はそれ以上の縦または横方向に複数画素の配列分の組合
せとするのが現実的である。なお、上記の拡大導光素子
は垂直方向に延在する形状に限らず、水平方向に長手方
向をもつ形状としてもよく、一列を1つまたは2以上の
拡大導光素子で構成することができる。
【0018】また、収束する一端は当該拡大導光素子の
長手方向端部に位置させても、あるいはその中間部に位
置させてもよい。さらに、上記の拡大導光素子は、表示
スクリーン単板1に設けた貫通孔の複数列に対応する光
ファイバーケーブルを接着材あるいは保持板を用いて一
体的に保持させるようにすることもできる。
【0019】そして、上記表示スクリーン単板1、ある
いは表示スクリーン素子6の配列で構成される上記表示
スクリーン複板は平面に限るものではなく、任意の曲面
とすることが可能であり、建材その他の他の機能部材の
一部を構成するものとすることもできる。さらに、拡大
導光素子の他端の固定は上記の切欠きに限るものではな
く、閉じた貫通孔(円形孔)光ファイバーケーブルに外
接する貫通孔または切欠き、その他の適宜の光ファイバ
ーケーブル固定形状とすることができる。
【0020】
【作用】上記本発明の構成により、各拡大導光素子を形
成する光ファイバーケーブル3の最大長さのものは、製
作される表示スクリーンの最大幅サイズ(縦、あるいは
横サイズ)に光ファイバーケーブル3内を伝達する光の
反射限界角度を確保するための若干の長さを付加したも
のであり、また最小長さのものは前記収束される一端3
1から表示スクリーン単板1の貫通孔2あるいは表示ス
クリーン素子6の切欠き12(または貫通孔)までの長
さに若干の長さを付加したものであるために、光ファイ
バーケーブルの平均長さは表示スクリーン単板1または
表示スクリーン複板11の縦サイズ(あるいは横サイ
ズ)に若干の長さを加えたものとなり、延べの長さは前
記従来技術のものに比べて極端に短くすることができ
る。
【0021】したがって、表示装置として組み込んだ場
合の重量は格段に低減でき、また奥行きサイズは光ファ
イバーケーブルの敷設に要するサイズに表示スクリーン
(単板または複板)の筺体厚さを加えたものとなるた
め、極薄の大画面をもつ表示装置を構成できる。さら
に、本発明の表示装置は、その表示スクリーンを拡大導
光素子の集合で構成するものであるため、光ファイバー
ケーブルによる表示スクリーンの製作が容易で、かつ低
コストで量産できると共に、画面歪みのない拡大映像を
得ることができる。そして、製造途上あるいは使用中に
部分的な光ファイバーケーブルあるいは液晶ユニットの
不具合やスクリーン破壊が起こった場合には、当該不具
合のある拡大表示素子の交換、あるいは液晶ユニットの
交換を行うことで対処可能であるため、歩留りの向上、
修復が容易である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例につき、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は本発明による映像表示装置の
第1実施例を説明する模式図であって、(a)は表示ス
クリーン板の正面図、(b)は拡大導光素子の側面図で
ある。同図において、1は表示スクリーン単板、2は貫
通孔、3は光ファイバーケーブル、4は液晶ユニット、
30は拡大導光素子、31は光ファイバーケーブルの一
端(収束固定部)、32は光ファイバーケーブルの他端
である。
【0023】表示スクリーン単板1は1枚または複数枚
の平板を接合してなる単一板であり、その全面の光ファ
イバーケーブル3の他端32を貫通保持するための多数
の貫通孔2が穿設されている。この貫通孔2の直径は、
光ファイバーケーブル3が表示スクリーン単板1の面に
正確かつ直角にきっちり挿入されて貫通孔2から表示ス
クリーン表面に露呈する各光ファイバーケーブルの端面
が同一平面を構成するように、光ファイバーケーブル3
の直径よりも極く僅かに大きく形成され、かつ貫通させ
た光ファイバーケーブルを固定できるように穿設され
る。なお、光ファイバーケーブル3の他端32を上記貫
通孔2に貫通させた後、適宜の接着剤を用いて固定して
もよい。
【0024】上記多数の貫通孔2の表示スクリーン単板
1上での配置は前記図13の(b)に示したものと同様
に、光ファイバーケーブル3の本数と映像の所望の拡大
率(光ファイバーケーブル3の一端31に導入される一
次映像と表示スクリーン単板1に形成される二次映像の
大きさの比)が得られるように、それぞれの間隔が決め
られる。
【0025】拡大導光素子30は、その一端31が収束
され、この収束固定部で所定の配置すなわち表示スクリ
ーン単板1における配列と相似的に正確に対応させて固
定される。一方、光ファイバーケーブル3の他端32は
遊端とされており、この遊端32が表示スクリーン板1
に穿設した貫通孔2にそれぞれ挿入貫通されて固定保持
される。
【0026】光ファイバーケーブル3の上記各遊端32
は、表示スクリーン板1に穿設した貫通孔の縦一列に対
応しており、したがってこの光ファイバーケーブル3の
本数が表示スクリーン上での各表示ドットに対応するこ
とになる。そして、光ファイバーケーブル3の長さは、
最長のものが収束固定部(一端31)と表示スクリーン
単板1の最上部に穿設された貫通孔2とを結ぶ長さであ
り、最短のものは収束固定部と表示スクリーン単板1の
最下部に穿設された貫通孔2とを結ぶ長さとなり、1つ
の拡大導光素子に必要とされる光ファイバーケーブルは
表示スクリーン単板1の縦サイズに縦一列の貫通孔の数
を乗じた値の1/2に光ファイバーケーブルの敷設に要
する若干の長さを付加したものとなる。
【0027】光ファイバーケーブル3の両端面は鏡面加
工され、特に一端31は収束された全ての光ファイバー
ケーブル3の各端面が平坦な鏡面となるように研磨加工
される。なお、光ファイバーケーブル3の他端32に光
拡散加工を施したり、光ファイバーケーブル3を貫通保
持した後の表示スクリーン板1の上面に、別途レンチキ
ュラーレンズシート等の光学補正部材を被覆し、あるい
は他端32の周囲に光吸収表面処理等のその他の光学的
加工を施すことによって視認性を向上させることができ
る。
【0028】図2は本発明による映像表示装置の第1実
施例の構成をさらに詳細に説明するための模式図であっ
て、(a)は表示スクリーン単板1の背面図、(b)は
(a)の矢印A方向からみた側面図、(c)は(a)の
矢印B部分に設置される液晶駆動基板、(d)は(a)
の矢印B方向からみた液晶駆動基板の平面図、(e)は
液晶駆動基板に搭載される液晶ユニットの配置説明図で
ある。
【0029】同図において、5は液晶パネル、41 〜4
i 〜4n は液晶ユニット、41は液晶駆動基板であり、
拡大導光素子30は表示スクリーン単板1の背面に、そ
の光ファイバーケーブル3の他端32(図1)を貫通保
持させて、水平方向に多数配置される。そして、拡大導
光素子3を構成する光ファイバーケーブル3の一端31
(収束固定部)を表示スクリーン板1の下端部に取付け
て適宜の手段で固定する。
【0030】上記収束固定部(一端31)には、同図
(d)に示したような液晶駆動基板41が設置される。
この液晶駆動基板41には、表示スクリーン板1上に拡
大形成される二次部分映像に対応する一次部分映像を作
像するカラーの液晶ユニット4 1 〜4i 〜5n が搭載さ
れている。この液晶ユニット41 〜4i 〜4n は、同図
(e)に示したように、1枚の映像を形成する液晶パネ
ル5を拡大導光素子30の数に相当するセルに分割して
なり、分割したそれぞれのセルを液晶ユニット41 〜4
i 〜4n として、表示スクリーン単板1上で対応する上
記拡大導光素子30のそれぞれの収束固定部(光ファイ
バーケーブルの一端31)に密着させて固定する。
【0031】各液晶ユニット41 〜4i 〜4n は液晶駆
動基板41に搭載される駆動回路で駆動される。なお、
各液晶ユニット41 〜4i 〜4n は液晶駆動基板41と
は別途設けた駆動回路で駆動するように構成することも
でき、その場合は液晶駆動基板41に代えて単なる液晶
ユニット支持板を設けるか、あるいは各液晶ユニット4
1 〜4i 〜4n をそれぞれの拡大導光素子30の収束固
定部に貼り付けるようにしてもよい。
【0032】図3は図2における液晶ユニットの構成を
詳細に説明する概念図であって、(a)は1枚の液晶パ
ネル、(b)は1枚の液晶パネルを分割して得た液晶ユ
ニットを示し、5は液晶パネル、82は1枚の映像を形
成する液晶パネル5に作像される映像、821 〜82i
〜82n は分割された液晶ユニット41 〜4i 〜4n
それぞれ分割形成される一次部分映像である。
【0033】図示したように、液晶ユニット41 〜4i
〜4n は1枚の液晶パネル5に形成されるべき映像を複
数の部分映像として作像し、これを一次部分映像として
拡大導光素子30(図1,2)の一端31(収束固定
部:映像導入端)に与える。この液晶ユニットは、もと
もと1枚の液晶パネルとして製作されるものを機械的に
分割するものに替えて、始めから所要のサイズの液晶素
子として製作してもよいものであり、また1枚の液晶パ
ネルを分割するものに限らず、複数の液晶パネルから分
割したものを用いてもよい。また、液晶ユニットの分割
はこのような縦分割に限らず、横分割あるいは縦横分
割、その他任意の方向、大きさに分割することができ、
これに応じて拡大導光素子を構成すればよい。なお、こ
のことは、以下の実施例にも共通して言えることであ
る。
【0034】上記した本発明の第1実施例によれば、奥
行きを極端に薄くした薄型,軽量の大画面をもつ表示装
置を容易に構成でき、またそのスクリーンを構成する光
ファイバーケーブルをユニット化できるために製作が容
易となり、部分的な画面修復が可能である、等従来技術
では得られない優れた機能の映像表示装置を提供でき
る。
【0035】図4は本発明による映像表示装置の第2実
施例を構成する拡大導光素子を説明する模式図であっ
て、(a)は側面図、(b)は(a)の矢印C方向から
みた正面図、(c)は(b)の要部拡大図である。同図
において、前記図1と同一符号は同一部分に対応し、6
は表示スクリーン素子、12は切欠き(一側部開放の貫
通孔)、30は拡大導光素子である。
【0036】この実施例においては、表示スクリーンを
構成するための拡大導光素子30の光ファイバーケーブ
ル3は、(a)に示したように、その両端共固定したも
のであり、一端31側は前記実施例と同様の方法で収束
されて収束固定部を構成している。そして、他端32
は、(b)に示したように、表示スクリーンを構成する
表示スクリーン素子6に穿設した切欠き12に挿入され
て固定保持されている。
【0037】この他端32の固定保持は、(c)のよう
に、当該表示スクリーン素子6の側面に開放部を有する
切欠き12に嵌め込み形式で保持固定される。このと
き、当該他端を確実に固定するために適宜の接着剤を用
いることもできる。なお、この他端32の固定保持手段
は、上記の方法に限るものではなく、前記実施例と同様
の貫通孔、角形あるいは当該他端32を所定の一関係で
配列後にモールド材でモールドする方法を採用してもよ
い。
【0038】その余の構成および作用は前記第1実施例
と同等であるので、繰り返しの説明はしない。図5は本
発明による映像表示装置の第2実施例の概略構成を説明
する模式図であって、11は表示スクリーン複板であ
る。同図において、前記図4で説明した拡大導光素子3
0を適宜のフレーム7に配列固定することで表示スクリ
ーン複板11を形成する。
【0039】上記拡大導光素子30は、フレーム7に装
架するのみでなく、他の適宜の固定部材を用いて構造的
に強化してもよい。また、少なくとも上記他端32に対
応する部分を透明とした適宜の基板に拡大導光素子30
の表示スクリーン素子6を貼り付けるようにしてもよ
い。なお、収束固定部(光ファイバーケーブル3の一
端)31には、前記実施例と同様に、一次部分映像形成
用の液晶ユニット4を搭載した液晶駆動基板が配置され
る。
【0040】上記した本発明の第2実施例によれば、前
記実施例と同様に、奥行きを極端に薄くした薄型,軽量
の大画面をもつ表示装置を容易に構成でき、またそのス
クリーンをユニット化できるために製作が容易となり、
拡大導光素子30単位での着脱ができるために部分的な
画面修復が可能であると共に、光ファイバーケーブル3
の他端32を表示スクリーン板に固定するための光ファ
イバーケーブルの植設作業が不要となるために、表示ス
クリーンの製作がより容易になる等、従来技術では得ら
れない優れた機能の映像表示装置を提供できる。
【0041】図6は本発明による映像表示装置の第3実
施例の概略構成を説明する模式図であって、前記各図と
同一符号は同一部分に相当する。この実施例では、表示
スクリーン1を上下に2分してブロック分割し、そのそ
れぞれに前記第1実施例、第2実施例で説明した拡大導
光素子30を設置したものである。
【0042】また、図7は本発明による映像表示装置の
第4実施例の概略構成を説明する模式図であって、図6
と同一符号は同一部分に相当する。この実施例では、表
示スクリーン1を左右に2分してブロック分割し、その
それぞれに前記第1実施例、第2実施例で説明した拡大
導光素子30を設置したものである。
【0043】上記第4,第5実施例に何れも、その表示
画面の画像表示を分割して担当するように構成したもの
であり、光ファイバーケーブルの重量を分散して表示ス
クリーンの荷重負担を分散できると共に、映像表示装置
の装置内スペースの効率化を図ることができる。なお、
図6と図7では表示スクリーンを2分割のブロック化し
ているが、これに限らず、3またはそれ以上のブロック
に分割することもできるものである。さらに、同各図で
は表示スクリーンを横方向に分割しているが、これに代
えて縦方向に分割することもできる。
【0044】図8は本発明による映像表示装置の第6実
施例の概略構成を説明する拡大導光素子の構成を説明す
る模式図であって、(a)は表示スクリーン素子6側か
らみた正面図、(b)は(a)の矢印D方向からみた側
面図、(c)は(a)の矢印E方向からみた側面図であ
る。同図において、前記実施例の各図と同一符号は同一
部分に対応し、61は支持部材である。
【0045】この実施例では、光ファイバーケーブル3
の一端(収束固定部)31、他端32の構成は前記図4
で説明したものと同様であるが、この拡大導光素子30
を構成する光ファイバーケーブル3は表示スクリーン素
子6と一体化した支持部材61により固定的に支持され
ている。すなわち、光ファイバーケーブルは一端31で
収束固定部を構成し、他端32を表示スクリーン素子6
の切欠き12に嵌挿されて保持固定されると共に、一端
31と他端32との間も支持部材61に固定されてい
る。
【0046】この固定は、光ファイバーケーブル3を同
一面に配列した状態で接着剤を用いて支持部材61に固
定するか、あるいはモールド材でモールドすることによ
り一端31,他端32を含めて表示スクリーン素子6と
共に一体化することにより得られる。また、表示スクリ
ーン素子6と支持部材61を予め一体のものとして製作
しておき、これに光ファイバーケーブル3を接着する方
法、あるいは光ファイバーケーブル3を粘着テープ等の
簡便な手段を用いて固定する方法を採用することができ
る。
【0047】なお、同図は説明のために、その形状,寸
法はデフォルメして示してある。光ファイバーケーブル
3の一端31は後述するように、液晶ユニットとの接合
部分となる。この接合部は支持部材61から突出してお
り、液晶駆動基板に形成したコネクタ部に嵌挿して、そ
の先端面が液晶ユニットと対向接触するように形成され
ている。
【0048】図9は図8に示した拡大導光素子と液晶ユ
ニットの結合手段の一例を説明する模式図であって、4
1は液晶駆動基板、4i は液晶ユニット、前記実施例の
説明と同一符号は同一部分に対応する。同図において、
液晶駆動基板41には凹部をもつコネクタ部が形成され
ており、コネクタ31に設けた凹部の底面には液晶ユニ
ット4i が設置されている。
【0049】光ファイバーケーブルの一端(収束固定
部)31は液晶駆動基板41のコネクタ部に嵌挿され、
その底部に設置されている液晶ユニットと光学的に密に
接触すると共に、表示スクリーン素子6と液晶駆動基板
41とが容易に抜け落ちないように保持される。表示ス
クリーン素子6と液晶駆動基板41は図示しない任意の
位置維持手段で所定の位置に保持される。
【0050】図10は拡大導光素子と液晶ユニットの結
合手段の他の例を説明する模式図であって、(a)は表
示スクリーン素子6側からみた正面図、(b)は(a)
の矢印D方向からみた側面図、(c)は(a)の矢印E
方向からみた側面図である。同図において、前記実施例
の各図と同一符号は同一部分に対応し、61は支持部
材、63は係止片である。
【0051】この例では、支持部材61は光ファイバー
ケーブル3の収束固定部である一端31を越えて延在し
ており、その先端部に係止片が形成されている。一方液
晶駆動基板の上には液晶ユニットが設置されており、支
持部材61の延在部が液晶駆動基板の貫通部に挿入され
たときに当該液晶駆動基板の上面に設置されている液晶
ユニットと光学的に密に結合される。この係止片63は
液晶駆動基板と係止して光ファイバーケーブル3の収束
固定部(映像導入部)31と液晶ユニットとの間の光学
的密着性の維持と両者を着脱可能に固定する機能を有す
る。
【0052】図11は図10で説明した拡大導光素子と
液晶ユニットの結合手段の構成を詳細に説明する模式図
であって、(a)は両者を結合した状態を、(b)は結
合前の状態を示し、40は支持部材の延在部を貫通させ
る貫通部である。液晶駆動基板41には貫通部40が形
成されており、貫通部間の上面に液晶ユニット4i が設
置されている。支持部材61の延在部は上記貫通部40
に挿入嵌合され、先端部に形成された係止片63が貫通
部40の背面に係止することで、光ファイバーケーブル
3の収束固定部(映像導入部)31と液晶ユニットとの
間の光学的密着性の維持と両者の着脱可能な固定を行う
ことができる。
【0053】図12は拡大導光素子と液晶ユニットの結
合手段のさらに他の例を説明する模式図であって、41
0は開口部、411は拡大導光素子6,6・・と液晶駆
動基板との緊締手段である。この例では、光ファイバー
ケーブルの支持部材61は光ファイバーケーブルの収束
固定部31の先端まで延在している。一方液晶駆動基板
41には複数の表示スクリーン素子6を一括して挿入す
る開口部410が形成されており、底面には挿入された
複数の表示スクリーン素子6の収束固定部(映像導入
部)31に対応して複数の液晶ユニット4i が設置され
ている。
【0054】液晶駆動基板41の開口部410に所定数
の表示スクリーン素子6を一括して挿入することによ
り、各表示スクリーン素子6の収束固定部31のそれぞ
れに液晶ユニット4i が光学的に密着性し、緊締手段4
11により両者を着脱可能に固定する。この例によれ
ば、拡大導光素子を表示スクリーンとして組立てる作業
が容易であり、緊締手段411によりその着脱も容易で
ある。
【0055】以上、種々の結合構成を説明したが、製作
する映像表示装置の大きさ、仕様に応じ、これらを組合
せることができる。なお、上記各実施例は、液晶ユニッ
トとしてカラー液晶パネルを用いるものとして説明した
が、本発明は白黒液晶パネル、その他の高輝度一次映像
作像デバイスを用いることができ、また表示映像もテレ
ビ映像に限らず、コンピュータグラッフィックス、その
他の文字数字記号等の表示にも適用できるものであるこ
とは言うまでもない。また、本発明は、所謂大画面の映
像表示装置に限るものではなく、通常サイズあるいは小
型の映像表示装置にも適用できるものである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光ファイバーケーブルを従来技術に比べて極端に短くす
ることができ、表示装置の重量を格段に低減できると共
に、奥行きサイズが低減されて、極薄の大画面をもつ表
示装置を構成できる。さらに、本発明によれば、その表
示スクリーンを拡大導光素子の集合で構成するものであ
るため、光ファイバーケーブルを用いた大画面の表示ス
クリーンの製作が容易で、かつ低コストで量産できると
共に、画面歪みのない拡大映像を得ることができる。
【0057】そして、製造途上あるいは使用中に部分的
な光ファイバーケーブルあるいは液晶ユニットの不具合
やスクリーン破壊が起こった場合には、当該不具合のあ
る拡大表示素子の交換、あるいは液晶ユニットの交換を
行うことで対処可能であるため、歩留りの向上、修復が
容易な表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による映像表示装置の第1実施例を説
明する模式図である。
【図2】 本発明による映像表示装置の第1実施例の構
成をさらに詳細に説明するための模式図である。
【図3】 図2における液晶ユニットの構成をさらに詳
細に説明する概念図であす。
【図4】 本発明による映像表示装置の第2実施例を構
成する拡大導光素子を説明する模式図である。
【図5】 本発明による映像表示装置の第2実施例の概
略構成を説明する模式図である。
【図6】本発明による映像表示装置の第3実施例の概略
構成を説明する模式図である。
【図7】本発明による映像表示装置の第4実施例の概略
構成を説明する模式図である。
【図8】本発明による映像表示装置の第6実施例の概略
構成を説明する拡大導光素子の構成を説明する模式図で
ある。
【図9】図8に示した拡大導光素子と液晶ユニットの結
合手段の一例を説明する模式図である。
【図10】拡大導光素子と液晶ユニットの結合手段の他
の例を説明する模式図である。
【図11】図10で説明した拡大導光素子と液晶ユニッ
トの結合手段の構成を詳細に説明する模式図である。
【図12】拡大導光素子と液晶ユニットの結合手段のさ
らに他の例を説明する模式図である。
【図13】 3色カラー陰極線管と光ファイバーケーブ
ルを用いて大面積の映像を表示する従来の拡大映像表示
装置の概略構成を説明する模式図である。
【符号の説明】
1・・・・表示スクリーン単板、2・・・・貫通孔、3
・・・・光ファイバーケーブル、4・・・・液晶ユニッ
ト、30・・・・拡大導光素子、31・・・・光ファイ
バーケーブルの一端(収束固定部)、32・・・・光フ
ァイバーケーブルの他端、41・・・・液晶駆動基板、
1 〜4i 〜4n ・・・・液晶ユニット、6・・・・表
示スクリーン素子、7・・・・フレーム、821〜82
i 〜82n・・・・一次部分映像。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 3/18 H04N 5/74 H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端を収束してその端面が同一面となる
    如く配列固定すると共に、他端を遊端とした所要数の光
    ファイバーケーブルからなる複数の拡大導光素子と、前
    記複数の拡大導光素子の各他端のそれぞれを各一端と相
    似的に保持固定する多数の貫通孔を穿孔した表示スクリ
    ーン単板と、前記複数の拡大導光素子の前記各一端の端
    面に前記各他端で前記表示スクリーン単板上に拡大形成
    される二次部分映像に対応する一次部分映像を作像する
    液晶ユニットをそれぞれ設けてなることを特徴とする映
    像表示装置。
  2. 【請求項2】 所定の配列で収束し、収束した端面が同
    一面となる如く固定した一端と、遊端とした他端とを有
    し、前記一端に一次部分映像を導入すると共に、前記他
    端に前記一次部分映像を拡大した二次部分映像を形成す
    る複数の光ファイバーケーブルからなる拡大導光素子。
  3. 【請求項3】 一端を収束してその端面が同一面となる
    如く配列固定すると共に、他端を前記一端と相似的に配
    置する多数の貫通孔を穿孔した表示スクリーン素子に保
    持固定してなる複数の拡大導光素子と、前記複数の拡大
    導光素子の前記他端が共通面となるごとく配列して表示
    スクリーン複板を構成し、前記表示スクリーン素子の前
    記各一端の端面に前記各他端で前記表示スクリーン複板
    上に拡大形成される二次部分映像に対応する一次部分映
    像を作像する液晶ユニットをそれぞれ設けてなることを
    特徴とする映像表示装置。
  4. 【請求項4】 所定の配列で収束し、収束した端面が同
    一面となる如く固定した一端と、前記一端と相似的に配
    置する多数の貫通孔を穿孔した表示スクリーン素子に保
    持固定した他端とを有し、前記一端に一次部分映像を導
    入すると共に、前記他端に前記一次部分映像を拡大した
    二次部分映像を形成する複数の光ファイバーケーブルか
    らなる拡大導光素子。
  5. 【請求項5】請求項1または3において、前記表示スク
    リーン素子が表示すべき映像の区分ごとに複数個からな
    るブロックを構成することを特徴とする映像表示装置。
JP5190207A 1993-05-28 1993-07-30 映像表示装置およびその拡大導光素子 Pending JPH0784127A (ja)

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JP12705993 1993-05-28
JP5-127059 1993-05-28
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006098570A1 (en) * 2005-03-15 2006-09-21 Cheon-Soo Jeong Method of urethane-based optical fiber display unit and urethane-based optical fiber display unit produced thereform

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WO2006098570A1 (en) * 2005-03-15 2006-09-21 Cheon-Soo Jeong Method of urethane-based optical fiber display unit and urethane-based optical fiber display unit produced thereform

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