JP2770725B2 - スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式 - Google Patents

スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式

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JP2770725B2
JP2770725B2 JP5327110A JP32711093A JP2770725B2 JP 2770725 B2 JP2770725 B2 JP 2770725B2 JP 5327110 A JP5327110 A JP 5327110A JP 32711093 A JP32711093 A JP 32711093A JP 2770725 B2 JP2770725 B2 JP 2770725B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータ装置上で動
作するスプレッドシートが画面上にセルデータを表示あ
るいはプリンタへ印刷する際のセルデータ強調・修飾方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スプレッドシートのセルデータの
表示あるいはプリンタへ印刷する際のセルデータ強調・
修飾方式では、当該セルデータの性質に関わらず恒常的
に同様の内容で強調・修飾される。この方式では、スプ
レッドシートが一般的に有しているセルデータの更新に
伴って再計算し即時的に最新の演算結果を表示する機能
と、このセルデータ強調・修飾機能とが合致しておら
ず、スプレッドシートが本質的に必要とするダイナミッ
ク性を満足させていなかった。
【0003】図7は従来のスプレッドシートの強調・修
飾方式の構成図であり、スプレッドシートの基本機能
は、数値、文字、演算式等のデータと手続きのセルデー
タを入力する入力手段、データを表示入力するためのシ
ート上のセルを表示する入力セル表示手段、データを入
力するセル番地を列名、行番号等で表す入力セル座標決
定手段とで構成するデータ入力ブロック101と、入力
したデータと手続きをランダムアクセスメモリ(以下、
RAMとする)に格納、管理するメモリ格納手段、シー
ト上の各セル番地に入力表示されたセルデータをサブデ
ィレクトリに保存し管理する入力セル記憶手段によるデ
ータ管理ブロック102と、色、フォント(文字、文字
サイズ)、表示形式(カンマの有無、単位、桁数等)、
性質(文字、数値、演算式等の種別や、数値の大小、符
号等)のセルデータのデータ強調・修飾指定に関するデ
ータ強調・修飾指定手段、指定データの強調・修飾を実
施するデータ強調・修飾手段を含むデータ強調・修飾ブ
ロック103と、RAM格納データのセル番地への表示
をディスプレイ105を介して行うデータ表示手段、プ
リンタ106で印刷する印刷手段を含むデータ出力ブロ
ック104とで構成されれている。
【0004】図8は、データ強調・修飾ブロック103
のセルデータ強調・修飾手段の処理を示す流れ図であ
り、セルデータ強調・修飾の実施の処理は、入力(セ
ル)データに強調・修飾指定があるか否かをデータ強調
・修飾ブロック103(データ強調修飾指定手段、デー
タ強調修飾手段)で判断し(ステップ107)、強調・
修飾の指定があれば必ず強調・修飾を実施し(ステップ
108)、その結果は次のデータ出力ブロック104
(データ表示手段、データ印刷手段)に反映される(ス
テップ109)。
【0005】図9に具体的に表示・印刷例として、スプ
レッドシートによる表形式で作成された販売状況表を示
す。
【0006】なお、シートにおいては、図9に示す販売
状況表を例にとれば、データが表示されている各マス目
がセルであり、縦を列(列名A,B,C…)で表し、横
を行(行番号1,2,3…)として列名を行番号でセル
を表す。特に、No.5の列名とその行番号のセルを
「ボーダー」として表す場合がある。
【0007】図9の表の販売状況は、或る家電量販店
の6ヶ月の販売状況表の例であるが、図9の各項目毎の
売上は100万円未満のために「千円」単位にした場合
は整数部分が3桁以内となる。
【0008】しかし、各項目毎の台数が増えて売上も増
加し100万円を超えた場合には、図10に示す販売状
況のように「千」単位では4桁以上となり表示桁数が
増える。セルの桁数を図9にように3桁程度に収めるた
めには図11に示すように該当するセルデータの修飾を
「万」単位で再設定しなければならない。
【0009】また、従来技術の方式として特開平2−7
3458号公報記載の技術を参照することができる。
【0010】図12は特開平2−73458号公報にお
けるスプレッドシートの説明図であり、スプレッドシー
トの作成処理は前例と同様に、セルデータの値を計算す
るための手順を記憶しておき、セル番地の自動調節機能
等によって、セルの値がユーザによって変更された時に
自動的にその他のセル値を再計算するLotus1−2
−3(商標)等の、表形式の簡易言語プログラムが使用
されている。
【0011】この方式によれば、図12(a)のよう
に、列、行によってセル番地を表し関数値セルB1に関
数式A1×A2が定義されているような場合、変数値セ
ルの値が変更になると、関数式が再評価されて関数値セ
ルの値が自動的に再計算されるが、例えば図12(b)
のように、変数値セルA1の値が5、変数値セルA2の
値が16に変更になると、関数値セルB1の値が再計算
されて80になる。
【0012】しかしながら、ここで図12(c)のよう
に関数値セルB1の値を100に変更したとすると、変
数値セルA1、A2の値は再計算されず、その代わりに
定義されていた関数式A1×A2が削除になり、値10
0がセルB1に定義される。
【0013】このようにA→Bの一方向の再計算しか許
されていないので、例えば図10の販売状況におい
て、左上の位置のセル(A1)から連続的に「万」単位
に変更する場合は、自動的に全てのセルが「万」単位に
変更になるが、途中から変更するとそれしく前のセルに
は反映されず「千」単位のままになってしまうという状
態になる。
【0014】したがって、これらの不都合を改善するた
めに、双方向性の再計算を行うことができるように、セ
ルの値を計算する手順として、セル間に成り立つ関係式
を扱い双方向の再計算モデルを生成して、ユーザからセ
ルの値の変更指令が与えられた時に、生成された計算モ
デルに他のセルの値の再計算の順序を決定するためのマ
ーク付けを行い、このマークを用いて再計算の順序を決
定し双方向性の再計算を実行できるようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のスプレッドシートの強調・修飾方式においては、強
調・修飾内容が強調・修飾対象のセルデータの状態に応
じて最適になるようにするには、強調・修飾の方式を指
定させる際に例えば「単位」の場合、「千」、「万」な
どの固定的な指定でなく、「100万未満ならば千単
位、100万以上1000万未満ならば万単位」のよう
に強調・修飾条件も含めた自由な指定を可能としなけれ
ばならない。
【0016】また、特開平2−73458号公報の場合
は、スプレッドシートの各セル間の関係演算に関する改
善であり、セル値の変更における双方向性の再計算処理
に関する試案であって、各セルデータの強調・修飾に関
し詳細に条件を設定して表示機能との関連によるダイナ
ミックなセルデータの強調・修飾機能の拡大側面に関す
る考慮がされていないという問題があった。
【0017】本発明はこのような問題点に鑑みて、各々
のセルデータの強調・修飾につき、より詳細な条件を設
定し、スプレッドシートが一般的に有しているセルデー
タの更新に関する再計算と演算結果の表示機能と連携し
て、ダイナミックなセルデータの強調・修飾を可能とす
るスプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式を提
供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明のスプレッド
シートの条件付きセル強調・修飾方式は、キーボード入
力装置を介して数値・文字・演算式のデータ及び手続き
を含むスプレッドシートのセルデータを入力するデータ
入力手段と、このセルデータをランダムアクセスメモリ
に格納するメモリ格納手段と、入力時にCRT表示装置
を介して前記セルデータが入力される位置のセルを表示
する入力セル表示手段と、前記セルデータを入力するセ
ルを縦横の座標で表す入力セル座標決定手段と、前記セ
ルデータが入力された座標のセルを記憶する入力セル記
憶手段と、前記ランダムアクセスメモリに格納した前記
セルデータを前記CRT表示装置を介して前記座標のセ
ルに表示するデータ表示手段と、前記セルデータをプリ
ンタ装置を介して印刷するデータ印刷手段と、前記セル
データを表示・印刷する際に色、フォント、および表示
形式の強調・修飾指定内容を実施するデータ強調・修飾
手段とを有するスプレッドシートにおいて、前記セルデ
ータの表示・印刷時に強調・修飾する形式をキーボード
入力装置、およびマウスのどちらか一方を介して定義す
るデータ強調・修飾指定手段と、強調・修飾の編集対象
となる範囲を指定し、この強調・修飾の内容を、強調・
修飾の有効/無効が前記セルデータの種別、数値の大
小、および文字列の長さのデータ自体の性質で決まる条
件演算式として入力して定義するデータ強調・修飾条件
式入力手段と、このデータ強調・修飾条件式入力手段に
おいて定義された条件演算式を解析演算して強調・修飾
の実行是非を判定するデータ強調・修飾条件式解析手段
とを有している。
【0019】第2の発明のスプレッドシートの条件付き
セル強調・修飾方式は、第1の発明のスプレッドシート
の条件付きセル強調・修飾方式における、前記データ強
調・修飾条件式入力手段における条件演算式が、前記入
力演算式の演算子として使用した四則演算子(+、−、
×、÷)、等/不等号(<、>、≦、≧、=、≠)、論
理演算子(AND、OR、NOT等)、およびセル座標
の変数記号を使用して記述するものである。
【0020】第3の発明のスプレッドシートの条件付き
セル強調・修飾方式は、第1の発明または第2の発明の
スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式におけ
る、前記データ強調・修飾条件式入力手段における条件
演算式の定義内容が、指定したセルの数値が予め設定す
る数値以上の場合、規定の色と規定のフォント表記を行
うという、1種類のセルの数値に関する条件設定に対し
て色とフォントとからなる2種類の強調・修飾を行うも
のである。
【0021】第4の発明のスプレッドシートの条件付き
セル強調・修飾方式は、第1の発明または第2の発明の
スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式におけ
る、前記データ強調・修飾条件式入力手段における条件
演算式の定義内容が、指定したセルの数値が基準数値未
満でかつ該セルと同じ列名の規定行番号のセルが“O
K”の文字列であれば基準数値未満の単位編集をし、前
記指定したセルが基準数値以上ならば基準数値以上の単
位編集を行い、それ以外の数値ならば単位編集しないと
いう3種類のセルの単位編集に関する条件設定に対して
2種類の強調・修飾を行うものである。
【0022】第5の発明のスプレッドシートの条件付き
セル強調・修飾方式は、第1の発明または第2の発明の
スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式におけ
る、前記データ強調・修飾条件式入力手段における条件
演算式の定義内容が、指定したセルの文字列の文字数が
5以下ならばセルの中央に表示するという、1種類のセ
ル内の文字列の配置指定に関する条件設定に対して1種
類の強調・修飾を行うものである。
【0023】第6の発明のスプレッドシートの条件付き
セル強調・修飾方式は、第1の発明または第2の発明の
スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式におけ
る、前記データ強調・修飾条件式入力手段における条件
演算式の定義内容が、指定したセルの数値が正の数値な
らば¥記号を付与して、かつゴシック表示をし、負の数
値ならば更に赤色等の表示をし、“未”という文字なら
ば横2倍に拡大表示し、それ以外の文字ならば全角表示
をするという、4種類の数値または文字に関する条件設
定に対して5種類の強調・修飾を行うものである。
【0024】第7の発明のスプレッドシートの条件付き
セル強調・修飾方式は、第1の発明または第2の発明の
スプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式におけ
る、前記データ強調・修飾条件式入力手段における条件
演算式の定義内容が、指定したセルが文字ならばゴシッ
ク表示、数値ならば明朝表示、数値の0ならば無表示の
ように一連の記述では複雑になる強調・修飾を「,」に
よって複数に分割して記述するものである。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら詳細に説明する。
【0026】図1を参照すると、本発明の第1の実施例
であるスプレッドシートの条件付きセル強調・修飾方式
は、キーボード入力装置から数値、文字、演算式といっ
たデータ及び手続きを含むセルデータを入力する入力手
段1、データを入力するシート上のセルを表示する入力
セル表示手段3、この各セルの位置であるセル番地を縦
横の座標、例えば横方向にA〜Z列、AA〜AX列、縦
方向に1〜50行、あるいは、横方向にC1〜C50、
縦方向にR1〜R50等の表示によってそれぞれのセル
番地を表わす入力セル座標決定手段2とを含むデータ入
力ブロック10と、入力したセルデータをRAMに格納
するメモリ格納手段4、セルにそれぞれのセル番地に応
じてデータが表示入力されたシートをサブディレクトリ
等に保存する入力セル記憶手段5を含むデータ管理ブロ
ック11と、表示・印刷の際の色(青、赤、黄、緑、
黒、白、紫、シアン等)、フォント(字体、文字サイ
ズ)、表示形式(カンマの有無、貨幣記号¥等の有無、
百、千、万等の単位指定、小数点以下桁数等)、セル内
の配置、表示の有無等による強調・修飾の指定、定義を
キーボード装置やマウスを介して行うデータ強調・修飾
指定手段6、強調・修飾の編集対象範囲を指定し、その
強調・修飾の内容を、強調・修飾の有効/無効がセルデ
ータの文字、数値、演算式等の種別や、数値の大小と数
値の正負の符号、文字列の長さ等のデータ自体の性質に
応じて決まる編集方法としての簡易プログラミング言語
で記述される条件演算式で入力定義するデータ強調・修
飾条件式入力手段7を含むデータ強調・修飾指定ブロッ
ク12と、データ強調・修飾指定ブロック12で定義さ
れた強調・修飾内容とその条件を条件演算式の解析演算
により解析して、データの強調・修飾の実行是非を判定
するデータ強調・修飾条件式解析手段8、実行対象のデ
ータと判定されたら強調・修飾を実施するデータ強調・
修飾手段9を含むデータ強調・修飾ブロック13と、デ
ータ表示手段30、データ印刷手段31を含むデータ出
力ブロック14と、ディスプレイ15、プリンタ装置1
6で構成される。
【0027】次に本発明の第1の実施例の動作につい
て、図1〜図4を参照して説明する。
【0028】スプレッドシートへのセルデータの入力処
理は、従来のスプレッドシートにおけるセルデータの入
力処理と同様であるため詳細な説明は省略する。以下に
セルデータの入力処理の概要を示す。
【0029】入力手段1は、キーボード入力装置から数
値、文字、演算式といったデータ及び手続きを含むセル
データを入力する。
【0030】この際、入力セル表示手段3は、データを
入力するスプレッドシート上のセルを表示する。
【0031】この各セルの位置であるセル番地は、縦横
の座標、例えば横方向にA〜Z列、AA〜AX列、縦方
向に1〜50行、あるいは、横方向にC1〜C50、縦
方向にR1〜R50のように入力セル座標決定手段2に
よって表わされ、入力されたセルデータはメモリ格納手
段4によってRAMに格納される。
【0032】入力セル記憶手段5は、セルデータが入力
された座標のセルを記憶する。
【0033】図2はデータ強調・修飾指定ブロック12
のデータ強調・修飾条件式入力手段7の操作例を示す図
である。
【0034】利用者は、編集対象とするセルの範囲を編
集範囲22に指定する。この編集範囲22に対する範囲
指定の入力方法は、スプレッドシートにおける絶対セル
位置を、座標名で表わしたセル名、例えば図3に示すA
1〜AX50のようなセル名を用いて指定する。
【0035】次に利用者は、編集対象とするセルの編集
方法を編集方法23に指定する。この編集方法23に対
する編集方法の入力方法は、例えば図3および図4に示
す変数、演算子記号、強調・修飾機能(コマンド名)の
仕様に従った簡易プログラミング言語形式の条件演算式
を用いて指定する。
【0036】図5は、本発明の第2〜第6の実施例にお
ける、編集対象のセルの編集方法に関する詳細な条件設
定を、図3、図4に示す仕様に基づいた簡易プログラミ
ング言語により条件演算式の形式で構築した例を示して
いる。
【0037】本発明の第2の実施例である条件演算式
の「@IF(#>=80AND#=<FFFF,BLU
E ANDゴシック);」は、「@IF」が演算子記号
の条件式、「#」は変数の入力セルを指す、( )は演
算子記号欄中の条件式の演算順序の変更を表わす、「>
=」は演算子記号の不等号≧を意味する。「80」は数
値、「AND」は論理積演算子、「=<」は不等号≦を
意味し、「FFFF」は数値の最大値を示すシンボル、
「BLUE」は強調・修飾機能の色を示し、「ゴシッ
ク」はフォント、「,」,「;」は演算子記号である。
【0038】従って、条件演算式は、「指定したセル
が数値の80以上ならば、規定の青色でゴシック表記の
強調・編集をする。偽の強調・修飾は省略されてい
る。」という予め設定した80という数値による1種類
の条件設定に対して、色(青色)とフォント(ゴシッ
ク)の2種類の強調・修飾が行われる例である。
【0039】第3の実施例である条件演算式の、「@
IF(#5=“OK”AND #<1000000,
千,@IF(#5=“OK”AND #=>10000
00AND #=<FFFF,万));」は、「#5」
は変数の列相対座標表示であり、指定セルと同じ列名の
行番号5のセルを表す、「“OK”」は文字列、「<1
000000」は100万未満の数値、「千」,「万」
は表示形式の単位指定、「=>1000000」は10
0万以上の数値を表わす。
【0040】従って、条件演算式は、「指定したセル
が基準数値の100万未満でかつ、そのセルと同じ列名
の規定行番号5のセルが“OK”の文字列であるならば
(千)の単位編集をし、同じく100万以上ならば
(万)の編集をする。それ以外の場合は編集しない」と
いう3種類のセルの単位編集に関する条件設定(100
万未満、行番号5のセル“OK”、100万以上)に対
して、2種類の強調・修飾(単位千、万指定)が行われ
る例である。
【0041】第4の実施例である条件演算式の「@I
F(@LEN(#)=<5,中央);」は、同様に「指
定したセルの文字数が5以下ならば、セルの中央に表示
する」というセル内の文字列の配置指定に関する1種類
の条件設定に対して、強調・修飾内容は、1種類の強調
・修飾を行う例である。
【0042】第5の実施例である条件演算式の「@I
F(#>=0 AND #=<FFFF,¥有 AND
ゴシック,@IF(#<0,¥有 AND ゴシック
AND 赤,@IF(#=“未”,横2倍,全
角)));」は、「¥有」は表示形式の貨幣記号有を示
し、「指定したセルが正の数値ならば、¥記号付与でゴ
シック表示、負の数値ならば更に赤色表示(規定が赤の
場合)。“未”という文字ならば横2倍に拡大表示。そ
れ以外の文字ならば全角表示。」という4種類の数値ま
たは文字に関する条件設定(正の数値、負の数値、
“未”、他の文字)に対して、5種類(¥、赤、ゴシッ
ク、横2倍、全角)の強調・修飾が行われる例である。
【0043】第6の実施例である条件演算式の「@I
F(#>FFFF,ゴシック,明朝),@IF(#=
0,無表示);」は、一般に文字>数値と表わし、「#
>FFFF」はそのセルのデータが文字である条件を示
し、「#<FFFF」はそのセルのデータが数値である
条件を示す。従って条件演算式は、「指定したセルが
文字ならばゴシック表示、数値ならば明朝表示、又、数
値の0ならば無表示とする。」という様に「,」により
一連の記述では複雑になる強調・修飾を複数に分割して
記述する例である。本実施例によれば、強調・修飾の内
容が明確になるとともに、変更時に強調・修飾の種別毎
に訂正が可能となるので、メンテナンス性の面からも好
ましい。
【0044】以上、条件演算式の5つのケースについて
説明したが、これに限定されるものではなく図3、4に
示す仕様にもとづいて設定、記述される全ての条件演算
式による強調・修飾の条件設定と強調・修飾内容の組合
わせを含むものである。
【0045】図6はデータ強調・修飾ブロック13の処
理の流れ図である。
【0046】以下に、データ強調・修飾ブロック13の
データ強調・修飾条件式解析手段8の処理を説明する。
【0047】まず、入力セルデータに強調・修飾指定が
あるか否かを判断する(ステップ17)。
【0048】次にデータ強調・修飾条件式入力手段7に
よる条件演算式〜に示したような条件演算式を解析
・演算し(ステップ18)、その結果が条件に合致した
か否かを条件演算式〜で示した様な条件で判定する
(ステップ19)。
【0049】ステップ19における判定の結果が条件に
合致している場合は、従来例と同様にデータ強調・修飾
手段9において強調・修飾を実施し(ステップ20)、
結果をデータ表示手段30とデータ印刷手段31により
表示印刷する(ステップ21)。
【0050】以上説明したように、本発明の特徴は、デ
ータ強調・修飾条件式入力手段7が、図3、4に示した
演算子・記号等の仕様に基づく簡易プログラミング言語
形式を用いて、セルデータの編集方法となる条件演算式
を記述して強調・修飾の条件設定入力を行い、データ強
調・修飾条件式解析手段8が、定義された条件演算式を
解析しセルデータの強調・修飾の実行の是非を、文字・
数値・演算式の種別、数値の大小・正負の符号、文字列
の長さ等のデータ自体の性質の条件から判定し、データ
強調・修飾手段9がセルデータの強調・修飾を実施し、
データ表示手段30およびデータ印刷手段31が作成さ
れたスプレッドシートを表示・印刷することにある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、従来のスプレッド
シートにおいても、色、フォント(字体、文字サイ
ズ)、表示形式(カンマの有無、貨幣記号の有無、百、
千、万等の単位指定、小数点以下桁数等)、セル内の配
置、表示の有無等の複数の強調・修飾機能を同時に発効
させることが可能ではあったが、そのセルデータの性質
に関わらず、強調・修飾指定されたデータについては恒
常的に強調・修飾を実施して、その結果を表示・印刷す
るものであった。
【0052】本発明は、各々の強調・修飾機能に対し条
件演算式の形式により詳細に条件を設定し、設定条件に
よって強調・修飾の実行是非を判定して強調・修飾を実
施するので、スプレッドシートが一般的に有しているセ
ルデータの更新に伴って再計算し即時的に最新の演算結
果を表示する機能と連携することにより、従来のスプレ
ッドシートに比べてよりダイナミックにセルデータの強
調・修飾機能の拡大が可能となる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施例であるスプレッ
ドシートの条件付きセル強調・修飾方式を示すブロック
図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施例におけるデータ
強調・修飾条件式入力手段7の操作例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施例における条件演
算式に使用する「変数」、「演算・記号」、「修飾強調
機能」の一覧を示す図である。
【図4】図4は、本発明の第1の実施例における条件演
算式に使用する修飾強調機能の一覧を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第2〜第6の実施例における
条件演算式を表形式で示す図である。
【図6】図6は、本発明の第1の実施例におけるデータ
強調・修飾ブロック13の処理を示す流れ図である。
【図7】図7は、従来のスプレッドシートの強調・修飾
方式を示すブロック図である。
【図8】図8は、従来のデータ強調・修飾手段の処理を
示す流れ図である。
【図9】図9は、従来の千単位3桁表示の販売状況表を
示す図である。
【図10】図10は、従来の千単位4桁表示の販売状況
表を示す図である。
【図11】図11は、従来の万単位の販売状況表を示す
図である。
【図12】図12は、従来の表計算処理装置の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 データ入力手段 2 入力セル座標決定手段 3 入力セル表示手段 4 メモリ格納手段 5 入力セル記憶手段 6 データ強調・修飾指定手段 7 データ強調・修飾条件式入力手段 8 データ強調・修飾条件式解析手段 9 データ強調・修飾手段 10 データ入力ブロック 11 データ管理ブロック 12 データ強調・修飾指定ブロック 13 データ強調・修飾ブロック 14 データ出力ブロック 15 ディスプレイ 16 プリンタ 30 データ表示手段 31 データ印刷手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キーボード入力装置を介してデータ及び手
    続きを含むスプレッドシートのセルデータを入力するデ
    ータ入力手段と、 このセルデータをランダムアクセスメモリに格納するメ
    モリ格納手段と、 入力時にCRT表示装置を介して前記セルデータが入力
    される位置のセルを表示する入力セル表示手段と、 前記セルデータを入力するセルを縦横の座標で表す入力
    セル座標決定手段と、 前記セルデータが入力された座標のセルを記憶する入力
    セル記憶手段と、 前記ランダムアクセスメモリに格納した前記セルデータ
    を前記CRT表示装置を介して前記座標のセルに表示す
    るデータ表示手段と、 前記セルデータをプリンタ装置を介して印刷するデータ
    印刷手段と、 前記セルデータを表示・印刷する際に色、フォント、お
    よび表示形式の強調・修飾指定内容を実施するデータ強
    調・修飾手段と、 前記セルデータの表示・印刷時に強調・修飾する形式を
    キーボード入力装置、およびマウスのどちらか一方を介
    して定義するデータ強調・修飾指定手段と、 強調・修飾の編集対象となる範囲を指定し、この強調・
    修飾の内容を、強調・修飾の有効/無効が前記セルデー
    タの種別、数値の大小、および文字列の長さのデータ自
    体の性質で決まる条件演算式として入力して定義するデ
    ータ強調・修飾条件式入力手段と、 このデータ強調・修飾条件式入力手段において定義され
    た条件演算式を解析演算して強調・修飾の実行是非を判
    定するデータ強調・修飾条件式解析手段とを含むスプレ
    ッドシートの条件付きセル強調・修飾方式において、 前記データ強調・修飾条件式入力手段における条件演算
    式の定義内容は、指定したセルの数値が基準数値未満で
    かつ該セルと同じ列名の規定行番号のセルが“OK”の
    文字列であれば基準数値未満の単位編集をし、前記指定
    したセルが基準数値以上ならば基準数値以上の単位編集
    を行い、それ以外の数値ならば単位編集しないという3
    種類のセルの単位編集に関する条件設定に対して2種類
    の強調・ 修飾を行うものである ことを特徴とするスプレ
    ッドシートの条件付きセル強調・修飾方式。
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