JP2769472B2 - ノイズファインダー装置 - Google Patents

ノイズファインダー装置

Info

Publication number
JP2769472B2
JP2769472B2 JP4140964A JP14096492A JP2769472B2 JP 2769472 B2 JP2769472 B2 JP 2769472B2 JP 4140964 A JP4140964 A JP 4140964A JP 14096492 A JP14096492 A JP 14096492A JP 2769472 B2 JP2769472 B2 JP 2769472B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
probe
processing unit
data
video
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4140964A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05312867A (ja
Inventor
利明 黒内
洋三 山崎
昭夫 荷見
明由 大根田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tochigi Prefecture
Original Assignee
Tochigi Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Prefecture filed Critical Tochigi Prefecture
Priority to JP4140964A priority Critical patent/JP2769472B2/ja
Publication of JPH05312867A publication Critical patent/JPH05312867A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2769472B2 publication Critical patent/JP2769472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子回路を実装したプ
リント配線基板から輻射するノイズ(電磁波)発生位置
実装基板映像画面上に自動的に特定(着印)をする装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子回路を実装したプリント配線基板か
ら輻射するノイズ(電磁波)が電子機器に悪影響を与え
ることが、電子機器の高度化に伴って問題化されてき
た。その問題となっている電磁波障害は、電子・電気機
器自体からの発生電磁波に起因する場合と、発生した電
磁波が機器に悪影響が及す場合とがあるが、その発生源
の殆どは電子回路の構成部品である電子素子である。電
子・電気機器の開発に当たって、機器を構成する回路基
板内から発生するノイズによる障害は重大問題であり、
特に基板の実装が高密度化する現在、各素子のノイズ発
生状態の把握が非常に重要な課題となっている。
【0003】この課題に対応するため、電界強度計、ス
ペクトラムアナライザ等の計測機器が多く開発市販され
ている。しかし、基板あるいは機器への素子の実装状態
から直接ノイズ分布の状態を解析する装置の提供は極め
て少ないのが実態である。その中で、ノイズ分布の表示
(基板の表示はない)とスペクトラムアナライザの機能
を持たせて、解析する装置が市販されてはいるが、この
解析装置はノイズ発生部品の把握に直接には関係ないス
ペクトラムアナライザの機能を持たせているために、そ
の分不必要に高価な装置とならざるを得なかった。また
従来から、ラック、キャビネット等の電子機器用金属筐
体のノイズ発生状態の把握のために二次元プロ−ブ走査
装置が提供されているが、この装置では、ノイズ漏洩状
態の概略の把握ができても、発生部品の特定に必要な正
確な位置関係の把握が困難であった。
【0004】この他、電子部品の各素子のノイズ発生状
態の把握に用いられている手段として、多数のループア
ンテナを格子状に敷き詰めたアンテナアレーを用いた装
置が提供されている。しかしこの装置においては、ルー
プアンテナの装着数に限界があり、このためにノイズ発
生部品のおよその位置については把握できるが、その位
置に部品が密集、密接している場合にはノイズ発生部品
の特定が困難であった。また、アンテナを多数配列する
ことは、強い指向性を持つに至り、さらにアンテナへの
給電延長が個々に異なるためインピーダンスが変化して
測定誤差が生じる。これらは元来暖昧不正確な位置把握
であるため、部品を特定するためには、対策を要する部
品や回路パターンの位置関係を経験や予想に基づき関連
づけ、特定しなければならなかった。また別に、プリン
ト基板上に小型アンテナを多数形成して電子的にスキャ
ンする方法もあるが、配列密度に限界があることやその
回路自体高密度にすると非常に高価となるといった難点
がある。これらアンテナを多数配列する装置において
は、いずれも特定の一周波数のノイズの把握に限られ、
別の周波数ノイズを同時に検知することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のかか
る実情に鑑みてなされたもので、電子回路を構成する素
子から発生するノイズの状態を、微小形状のループある
いは針状の単一型とした微小プローブを自動的に平面操
作して、画像処理により、予めディスプレイ上に記憶表
示した回路基板映像にノイズ強度と分布状態を重ね合わ
せて同時に表示することにより、広帯域の周波数範囲に
おいて最大ノイズを出している部品を自動的に映像画面
に正確に特定(着印)をし、電子回路設計時のノイズ対
策を短時間に解決する手段を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ノイズスキャニング部S、画像処理部
G、高周波信号処理部K及びデータ処理部Dから構成さ
れる。前記ノイズスキャニング部Sは、基板装着面1を
備え、この基板装着面1の下方にX軸方向とY軸方向に
自在に移動可能な移動軸7を設ける。その移動軸7の一
箇所に前記基板装着面1に近接して微小形状のループあ
るいは針状の単一型とした微小プローブ2を装着し、前
記移動軸7にX軸方向とY軸方向のエンコーダ5,6を
装着して成る。 また、前記画像処理部Gは、基板の実映
像を撮影するCCDカメラFと映像信号をパソコンCに
取り込むビデオボードとから成る。さらに、前記高周波
信号処理部Kは、ノイズを捉える微小形状のループある
いは針状の単一型の微小プローブ2と、感度を補うため
の高周波増幅器と、ノイズ強度を補正する高周波信号処
理回路と、ノイズのデータをパソコンCに取り込むGP
IBボードとから成る。 さらにまた、前記データ処理部
Dは、プローブの位置制御、ノイズ強度データの収集及
び基板の実映像とプローブの位置とを重ね合わせる処理
を行なう専用コンピュータプログラムを実行するパソコ
ンCと、その処理結果を出力するビデオプリンタ12及
び/又はデイスプレイとから成る。 そして、前記ノイズ
スキャニング部SのXY駆動点に前記高周波信号処理部
Kの微小プローブを装備し、微細にスキャン操作を行な
い、ノイズスキャニング部Sの位置情報と前記高周波信
号処理部Kにより得られたノイズ強度を前記データ処理
部Dにおいて、配列処理を行って実装部品から発生する
ノイズの分布状態と強度を二次元的に表現する。 そして
さらに、前記画像処理部Gで得られた実装基板映像画面
上に同時に重ねて出力表示するとともに前記専用コンピ
ュータプログラムによる電子的制御指令によって指定区
画内でのノイズ最強発生源附近を中心とした限定エリア
部分の自動絞り込みをオートサーチモード、オートスキ
ャンモード及びマニュアルサーチモードのいずれかの操
作モードのプログラムの中から選択してX軸及びY軸方
の両エンコーダ5,6を作動させてプローブの位置制
御を行ない、その絞り込み部分を前記ビデオプリンタ1
2及び/又はデイスプレイに表示し、最大ノイズ源であ
る実装部品を特定表示するものである。
【0007】また、前記ノイズスキャニング部Sのフレ
−ム8、モ−タ3,4の構成部分をノイズの反射の少な
い材質とし、さらにモ−タ3,4にノイズ発生の少ない
部品を用いて測定機自体からのノイズの測定機に対する
干渉・影響を極力少なくしノイズ最強発生源を正確に測
定するものである。
【0008】
【作用】本発明は、電子回路を構成する電子素子等の部
品から発生するノイズの状態を、解析能の極めて高い
小プローブ2で一部品ごとに的確に捉えられる。その微
小プローブ2で捉えたノイズの強度や分布等の状態を、
画像処理により、ディスプレイ上に表示した実装部品の
電子回路基板像に重ね合わせて同時表示することができ
る。また、電子的制御指令によってノイズ最強発生源
近を中心とした限定エリア部分の自動絞り込みをオート
サーチモード、オートスキャンモード及びマニュアルサ
ーチモードのいずれかの操作モードの中から選択して
ない、その絞り込み部分を出力装置に表示し、最大ノイ
ズ源である実装部品をディスブレイ上にマウスカーソル
や丸印等で特定して表示できる。予めノイズ発生源が予
想できる時には、ディスプレイ上に写る部品の周辺を選
択指示することによって任意の位置におけるノイズ強度
を計測できる。さらに、各構成部分をノイズの反射又は
吸収の少ない材質とし、さらにモータ3,4、エンコー
ダ5,6にノイズ発生の少ない部品を用いることによっ
て、測定機自体からのノイズの干渉、影響を極力少なく
できる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図で説明すると、図1にお
いて、ノイズスキャニング部S、画像処理部G、高周波
信号処理部K及びデ−タ処理部Dから構成される。前記
ノイズスキャニング部Sは、微小プロ−ブを移動するた
めに、2軸のテ−ブルを用いる。このXYテ−ブルの駆
動にはステツピングモ−タを用い、必要であれば位置情
報をフィ−ドバック(セミクロ−ズド)するためのロ−
タリエンコ−ダを備える。さらに、モ−タの容量に応じ
てドライバを付加しバソコンで位置制御を行なう。テ−
ブルの材質による反射及びモ−タのノイズ等について
は、測定系の誤差となり得るので、影響を受けにくいも
のを選定する。さらに本装置の構成をさらに詳しく説明
すると、図2に示すように、基板装着部1の下方を水平
にX軸方向・Y軸方向の位置を変える移動軸7に微小プ
ロ−ブ2を装着する。そして、前記移動軸7にX軸方向
・Y軸方向のエンコ−ダ5,6を装着する。
【0010】各電子部品から発生するノイズを正確に捉
えるためにはアンテナをより小型化する必要がある(ア
ンテナが大きい場合は、特定部品と他の部品の両方のノ
イズを同時に捉えてしまうためどちらの部品からどんな
ノイズが出ているか判別できない)。本装置には微小プ
ローブ2を用いるので、特定一部品のノイズのみを捉え
他の部品のノイズに影響されないのでノイズ発生部品の
特定ができる。その用いる「微小プローブ2」とは、基
端にはノイズ遮断手段を施された長い柄部分があり、そ
の先端にはアンテナ部分が形成されている。そして、そ
のアンテナ部分は微小形状のループあるいは針状の単一
型をした微小なプローブである。前記微小形状のループ
のアンテナは、単数又は複数が別角度に向けて組込まれ
その各ループの径が5mm以下であり、前記針状の単一
型のアンテナは、針径が0.5mm以下で長さが3mm
以下のものである。そしてこの「微小プローブ2」の解
析能は10μm以上の性能を有するものである。しかし
ながら、ノイズの広い周波数帯域(9KHz〜1GH
z)をカバーするためには、微小プローブ2を用いる
と、低い周波数の部分で感度が著しく低下する。そのた
めにノイズ処理電子回路によって補正する必要がある。
【0011】また、ノイズスキャニング部Sのモ−タ
3,4とそのモ−タの駆動装置にはノイズ発生の少ない
部品を使用し、さらにモ−タ3,4とそのモ−タの駆動
装置の全体にシ−ルド処理を施すか、超音波モ−タ等を
使用する。さらに、位置情報を出力するエンコ−ダ5,
6も磁気式のものは避け、光学式のものを用いて測定機
より発生するノイズを極力抑える。そして、全体を構成
するフレ−ム8自体も樹脂系部材とする。フレ−ム8は
金属系の方が強度的にもすぐれているが、金属は電磁波
を反射又は吸収し不必要な電磁波を信号として捉える虞
がある。このために電磁波の反射又は吸収が少ない合成
樹脂製とし、導電性プラスチックを使用すればより好ま
しい。
【0012】次に、画像処理部Gについて説明すると、
CCDカメラFを使用し、被測定物であるプリント配線
用基板9をパソコンCのCRTディスプレイ11上に描
写する。基板9をセットする方向により部品10の実装
面(表)またはパタ−ン面(裏)のいずれかを写し出
す。カメラFによる映像出力は、ビデオ信号を取込むこ
とが可能な画像処理ボ−ド(ビデオボ−ド)においてV
RAMデ−タに変換するかまたはフレ−ムメモリ−で高
解像度に変換してディスプレイに表示する。また次に高
周波信号処理部Kについて説明すると、被測定物から輻
射する電磁波は微小プロ−ブ2でとらえる。微小プロ−
ブ2は微小形状のル−プあるいは針状の単一型とし目的
に応じて帯域、基板との距離及び向きを変化させる。誘
起する高周波電流はもともと微弱であるためレシ−バの
感度を補うためにも広帯域の高周波増幅器を前置する。
さらに、高周波信号処理回路に入力して周波数解析及び
ピ−ク処理を行ない、GPIBによりパソコンCにデ−
タを渡すものとする。デ−タ処理部Dについては、上記
各処理部におけるデ−タの入出力制御にパソコンCを用
いる。測定結果の印刷には、ビデオプリンタ12もしく
はセントロニクス出力でハ−ドコピ−を行なうものとす
る。また計測デ−タはドットプリンタ13で印字記録す
る。
【0013】前記CCDカメラFには、電子回路が内蔵
されているので不要なノイズが発生するが、基板のノイ
ズを検出している時には作動停止させておくためにノイ
ズ測定上影響はない。これは計測に当たっては初めに基
板画像(モノクロ)CCDカメラFから画像処理ボ−ド
を経てパソコンCに静止画像としてメモリ−上に一度取
り込んでおくので、その後の計測時は作動させる必要が
ないためである。そして必要に応じてディスプレイに表
示する機能、モ−タの制御、ノイズ強度のカラ−デ−タ
への転換及び座標メモリ−へのアクセス、そしてカラ−
化されたノイズ分布のディスプレイへの表示を行なう。
【0014】パソコンCは処理された基板画像デ−タを
メモリ−に格納し、必要に応じてディスプレイ11に出
力する機能、エンコ−ダ5,6からの位置情報をX−Y
座標系への転換、駆動モ−タ3,4の制御、電磁波強度
のカラ−デ−タへの転換及び座標メモリ−へのアクセ
ス、そしてカラ−化された電磁波分布のディスプレイ1
1への表示と多くの機能を持つことになる。
【0015】ノイズ処理電子回路によって微小プロ−ブ
2で捉えられたノイズは、この回路でパソコンCに入力
できる信号に変換される。またこの回路は、ノイズの周
波数成分をスペクトラムアナライザで解析するための出
力と、微小プロ−ブ2の補正機能を持たせる。カラ−デ
ィスプレイ11で、最終的には基板画像(モノクロ)と
電磁波発生分布状態(カラ−)を同時に表示し、基板上
の電磁波状態を目視することが可能となる。また、必要
に応じてカラ−プリンタ13へ出力する。
【0016】実際のノイズ対策に必要なのは、周波数ご
との解析は必要なく、どの位置(部品・パタ−ン)にど
の様な強さのノイズが発生しているかが確実に把握する
ことが必要である。そこで、ノイズスキャニング部Sの
移動部7にはエンコ−ダ5,6が取り付けられ、スキャ
ン時のX軸方向・Y軸方向の位置情報をパソコンCに入
力し、ディスプレイ11の画面又は、プリンタ13に出
力し、図5の(ロ)に示すようにノイズの発生分布と強
度を画面上に同時に重ねて表示する。この図5の(イ)
は基板画像(モノクロ)を模式的に示すものである。図
中の丸や四角は実装電子部品を表している。そして図5
の(ロ)は前記基板画像(モノクロ)にノイズの発生分
布と強度(カラ−)を重ね合せてカラ−映像化したもの
で、網状、斜線、格子線等に示す部分はノイズ強度に対
応した色を表すもので、図中のTが最大濃度で目立つ色
に設定しておくことによって、最大ノイズ発生源を一目
で認識可能としたものである。
【0017】
【作動手順】試験するプリント基板9を基板装着部1に
セットして、基板9は電源・信号等を加え動作状態とし
ておく。基板映像をCCDカメラF(TVカメラ)によ
りパソコンCに取込む。その映像信号はパソコンCのス
ロットに装着された画像処理ボ−ドで処理され、映像デ
−タとしてメモリ−に記憶し、基板9の大きさと面積を
求める。この際微小プロ−ブ2は基板映像に影響を与え
ない位置(原点)に置く。画像入力が終了したら、CC
DカメラF(TVカメラ)の電源は「off」にしてお
く。これは、CCDカメラFの発生する高周波ノイズが
微小プロ−ブ2に捉えられることがないようにするため
である。
【0018】次に、周波数帯域、分解能帯域幅及びプロ
ーブ移動幅等を入力し、図3に示ように次の(1)から
(3)の操作モードの中から自由選択し測定条件を設定
する。 (1)オートサーチモード(図3の(イ)に示す) 基板映像を見ながら任意の範囲と、分割数nを指定し、
分割して最大輻射エリアを探す。次に最大輻射エリアを
限定し、そのエリアをさらにm分割してサーチする。さ
らに同様な繰返しサーチを行ない、ブローブの移動間隔
が10μm以下になるまで絞り込みノイズ源を特定す
る。破線桝目は分解能帯域幅を表し、丸印は計測ポイン
トであり、その丸印を結ぶ線はアンテナの軌跡である。
図3の(イ)に示している破線桝目が図の中央部に至る
に従って小さくなっているのは分解能帯域幅をノイズ源
に向って狭めて絞り込みをしている状態を表している。 (2)オートスキャンモード(図3の(ロ)に示す) 基板映像を見ながら任意の範囲を指定し、分割して自動
計測する。 (3)マニュアルサーチモード(図3の(ハ)に示す) 基板映像を見ながら任意の場所をユーザが選択し計測す
る。上記いずれのモードでも部品の実装密度が高い時、
移動幅を細かくし、実装密度が低い時、移動幅を粗くす
るように設定する。プローブの移動間隔は任意の幅で指
定可能である。
【0019】ノイズスキャン装置がX軸方向・Y軸方向
に移動すると、スキャンは、部品の実装密度が高いとき
図4(イ)に示すように走査線のスキャン密度を細かく
し、部品の実装密度が低いとき図4(ロ)に示すように
スキャン密度を粗くする。このスキャンの通りに微小プ
ロ−ブ2が、基板9上を移動し、部品・パタ−ン上から
発生するノイズを捉え、ノイズ処理電子回路に送り込ま
れ、アナログ/デジタル変換されパソコンCのメモリ−
に記憶される。同時にX軸及びY軸のモ−タ3,4に取
り付けられたエンコ−ダ5,6により、位置デ−タもパ
ソコンCに送り込まれ、メモリ−に記憶されるが、別の
方法として、モ−タ3,4を駆動する信号をそのまま位
置デ−タとすることも可能である。この時、微小プロ−
ブ2の周波数特性は校正されるようにしておく。
【0020】CCDカメラFによる画像デ−タ(図5の
(イ)に略図で示す)と、デジタル化されたノイズデ−
タをディスプレイ11に重ね合わせ同時表示(図5の
(ロ)に略図で示す)することによって、基板9上に発
生するノイズ分布と強度を実際の部品・パタ−ン映像上
にノイズ発生位置及び強度を色分けして表示する。以上
の結果から、各電子部品・プリントパタ−ンからのノイ
ズ状態がすみやかに把握できるため、基板設計後のノイ
ズ対策がすみやかに行なえる。ノイズ周波数分布や正確
な強度はノイズ処理電子回路からスペクトラムアナライ
ザに入力することで、さらに正確なノイズの状態を知る
ことができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のようで、電子回路を実装
したプリント配線用基板9から輻射するノイズ発生位置
を自動的に特定できるので、部品10の配置や回路パタ
−ンの見直しなどの試作段階でノイズ対策を短時間で解
決できる。特に微小プロ−ブ2を用いてパソコンCによ
る画像処理装置を装着したことにより、ノイズ強度とノ
イズ分布状態を細部まで重ねて同時にディスプレイ11
に表示でき、ノイズを出している位置がリアルに一目で
把握でき、部品の特定が即座に正確に認識できる。さら
に自動絞り込み機能によって指定区域内の最大ノイズ発
生部品を自動的に特定表示できる。また、金属反射のな
い材質や低ノイズ部品を用いることによって、その部品
からのノイズの干渉、影響を極力少なくし、より正確な
ノイズ分布状態を捉えることができる。即ちこの装置に
よって、ノイズ環境における信頼性の向上が少ない対策
部品で構成できるため、製品のコストダウンが可能で、
サイトや電波暗室の利用効率のアップ及び開発サイクル
の大幅な短縮等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例におけるハ−ドウェアの構
成を示す概念図。
【図2】本発明装置の実施例におけるシステムの構成を
示す模式図。
【図3】微小プロ−ブの動作を示す模式図。
【図4】実装密度の違いによるプロ−ブの移動間隔を示
す略図的模式図。
【図5】基板から輻射するノイズ分布を示し、(イ)が
プリント配線基板の映像画面を示す模式図、(ロ)がプ
リント配線基板の映像画面にノイズ分布を重ねた状態を
示す模式図。
【符号の説明】
S ノイズスキャニング部 G 画像処理部 K 高周波信号処理部 D デ−タ処理部 F 基板画像デ−タ入力用CCDカメラ C パソコン 1 基板装着部 2 微小プロ−ブ 3 モ−タ− 4 モ−タ− 5 エンコ−ダ 6 エンコ−ダ 7 移動軸 8 フレ−ム 9 プリント基板 10 部品(電子素子) 11 ディスプレイ 12 ビデオプリンタ 13 ドットプリンタ 14 パソコン本体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノイズスキャニング部、画像処理
    、高周波信号処理部及びデータ処理部
    から成り、前記ノイズスキャニング部は、
    基板装着面(1)を備え、この基板装着面(1)の下方
    にX軸方向とY軸方向に自在に移動可能な移動軸(7)
    を設け、その移動軸(7)の一箇所に前記基板装着面
    (1)に近接して微小プローブ(2)を装着し、前記移
    動軸(7)にX軸方向とY軸方向のエンコーダ(5),
    (6)を装着して成り前記画像処理部(G)は、基板
    の実映像を撮影するCCDカメラ(F)と映像信号をパ
    ソコン(C)に取り込むビデオボードとから成り、前記
    高周波信号処理部(K)は、ノイズを捉える微小形状の
    ループあるいは針状の単一型の微小プローブ(2)と、
    感度を補うための高周波増幅器と、ノイズ強度を補正す
    る高周波信号処理回路と、ノイズのデータをパソコン
    (C)に取り込むGPIBボードとから成り、前記デー
    タ処理部(D)は、プローブの位置制御、ノイズ強度デ
    ータの収集及び基板の実映像とプローブの位置とを重ね
    合わせる処理を行なう専用コンピュータプログラムを実
    行するパソコン(C)と、その処理結果を出力するビデ
    オプリンタ(12)及び/又はデイスプレイとから成
    り、前記ノイズスキャニング部(S)のXY駆動点に前
    記高周波信号処理部(K)の微小プローブを装備し、微
    細にスキャン操作を行ない、ノイズスキャニング部
    (S)の位置情報と前記高周波信号処理部(K)により
    得られたノイズ強度を前記データ処理部(D)におい
    て、配列処理を行って実装部品から発生するノイズの分
    布状態と強度を二次元的に表現し、前記画像処理部
    (G)で得られた実装基板映像画面上に同時に重ねて出
    力表示するとともに前記専用コンピュータプログラムに
    よる電子指令系の指示によって指定区画内でのノイズ最
    強発生源附近を中心とした限定エリア部分の自動絞り込
    みをオートサーチモード、オートスキャンモード及びマ
    ニュアルサーチモードのいずれかの操作モードのプログ
    ラムの中から選択してX軸及びY軸方向の両エンコーダ
    (5),(6)を作動させてプローブの位置制御を行な
    い、ノイズ源である実装部品を前記ビデオプリンタ(1
    2)及び/又はデイスプレイに特定表示するようにした
    ノイズファインダー装置。
  2. 【請求項2】 ノイズスキャニング部のフレーム
    (8)、モータ(3),(4)の構成部分をノイズの反
    射の少ない材質とし、さらにモータ(3),(4)にノ
    イズ発生の少ない部品を用いた請求項1記載のノイズフ
    ァインダー装置。
JP4140964A 1992-05-06 1992-05-06 ノイズファインダー装置 Expired - Lifetime JP2769472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140964A JP2769472B2 (ja) 1992-05-06 1992-05-06 ノイズファインダー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4140964A JP2769472B2 (ja) 1992-05-06 1992-05-06 ノイズファインダー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05312867A JPH05312867A (ja) 1993-11-26
JP2769472B2 true JP2769472B2 (ja) 1998-06-25

Family

ID=15280919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4140964A Expired - Lifetime JP2769472B2 (ja) 1992-05-06 1992-05-06 ノイズファインダー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2769472B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025768A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 電磁波測定装置
JP2010025767A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 電磁波測定装置
JP5205547B1 (ja) * 2012-04-20 2013-06-05 株式会社ノイズ研究所 放射信号可視化装置

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5435631B2 (ja) * 2009-09-01 2014-03-05 国立大学法人九州工業大学 電磁波発生源可視化装置及び方法
JP2012117891A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> センサ検出値表示システム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0493777A (ja) * 1990-08-08 1992-03-26 Mitsubishi Electric Corp 放射ノイズ検出器

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0493777A (ja) * 1990-08-08 1992-03-26 Mitsubishi Electric Corp 放射ノイズ検出器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025768A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 電磁波測定装置
JP2010025767A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Honda Motor Co Ltd 電磁波測定装置
JP5205547B1 (ja) * 2012-04-20 2013-06-05 株式会社ノイズ研究所 放射信号可視化装置
WO2013157305A1 (ja) * 2012-04-20 2013-10-24 株式会社ノイズ研究所 放射信号可視化装置
CN103376367A (zh) * 2012-04-20 2013-10-30 株式会社Noise研究所 放射信号可视化装置
CN103376367B (zh) * 2012-04-20 2015-07-22 株式会社Noise研究所 放射信号可视化装置
US9417128B2 (en) 2012-04-20 2016-08-16 Noise Laboratory Co., Ltd. Emission signal visualization device
DE112013001946B4 (de) 2012-04-20 2019-06-13 Noise Laboratory Co., Ltd. Emissionssignal-Visualisierungsvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05312867A (ja) 1993-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5028866A (en) Method and apparatus for mapping printed circuit fields
JPH07122655B2 (ja) 試験装置制御方法
US20090295405A1 (en) Resonance scanning system and method for testing equipment for electromagnetic resonances
Wang et al. Near-field precision measurement system of high-density integrated module
JP2769472B2 (ja) ノイズファインダー装置
US6300779B1 (en) Semiconductor device evaluation apparatus and semiconductor device evaluation program product
JP2000019204A (ja) プリント基板のノイズ源探査装置
JP6288957B2 (ja) 電磁ノイズ検出装置
JP2010044026A (ja) 電波源可視化装置
Rioult et al. Autonomous electromagnetic mapping system in augmented reality
JP2007040894A (ja) 電磁妨害波測定装置
JP2003185689A (ja) 電界測定装置、電界測定方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2009002757A (ja) 電磁波測定装置及び電磁波測定方法
US5179954A (en) Ultrasonic inspection and imaging instrument
JP4658680B2 (ja) 超音波探傷装置
JP2008082945A (ja) 近傍電磁界分布測定装置
KR100198806B1 (ko) 인쇄회로 기판의 전자파 장해 모니터링 시스템
EP0772784B1 (en) A method of and a system for moving a measuring means above a test object
JP3043490B2 (ja) 電磁輻射可視化装置
JP5892903B2 (ja) 電磁ノイズ検出装置
JPH06308202A (ja) 回路検査装置
JPH1183918A (ja) 近傍電磁界分布測定装置
JP4312094B2 (ja) 電磁界評価用複合プローブ装置
JP2001305169A (ja) 表示装置
JP2006105901A (ja) 電磁波シールド筐体の電磁波漏洩状況測定方法及びその電磁波漏洩状況測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090417

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100417

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110417

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120417

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130417

Year of fee payment: 15