JP6288957B2 - 電磁ノイズ検出装置 - Google Patents
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Description
小型化、高機能化される製品では、同一筐体内に異なる機能を持つ複数の回路基板が、小さなスペースに集約されるため、外来の電磁ノイズに対する電磁シールド部材を配置できないことや、回路基板間に不要な結合が形成されてしまう恐れがある。
このような状況から、近年の電気・電子製品の回路基板は、不要な電磁ノイズが流れやすい状況におかれている。
また、開発製品が不要な電磁ノイズの影響によって、誤作動した場合のトラブルシューティングにおいても、電磁ノイズの伝搬経路を把握する技術が必要となる。
しかし、雷サージや静電気放電等に代表される過渡的な電磁ノイズは、時間軸でパルス状の波形を持つため、幅広い周波数成分を含んでいる。
このため、過渡的な電磁ノイズが電子機器に及ぼす影響を分析するためには、電磁ノイズが発生する短い時間において、電磁ノイズが持つ幅広い周波数成分を同時に検出する技術が必要となる。
特許文献1によるノイズ評価方法およびノイズ評価システムは、シグナルジェネレータが生成したノイズ信号を、増幅器、方向性結合器、およびバイアスティを介して評価対象物のコネクタへ直接印加し、プローブを複数の測定ポイントに順次移動させつつ、評価対象物から発生するノイズを検知し、その強度を測定する構成となっている。
その際、パーソナルコンピュータ(以下、PCと称す)がスペクトラムアナライザとシグナルジェネレータを制御して、スペクトラムアナライザにおける測定周波数を掃引させると共に、シグナルジェネレータで生成するノイズ信号の周波数を、その掃引周波数と同期させる。
これにより、1つの測定ポイントにおいて、複数種類の測定周波数全てに対する測定データの取得が可能となる。
発振器の生成したクロック信号を、位相変調器により位相変調して、ベタアース基板上の半導体デバイスに入力し、半導体デバイスを動作させる構成となっている。
これにより、スペクトルアナライザにおいて、半導体デバイスから発せられる電磁ノイズ(図7に一点鎖線で示す)が、基本波に側帯波が付加されたスペクトラムとして検出されるため、半導体デバイスから発せられる電磁ノイズと、半導体デバイス以外の発生源(例えば、半導体デバイスを動作させるための装置)から発せられる電磁ノイズ(図7に二点鎖線で示す)とを明確に区別できるようになり、結果として、正確なEMI測定および評価の実施が可能となる。
これにより、評価対象物上で高周波ノイズが注入される経路、誤動作が発生する可能性の高い領域、配線パターン、および電子部品等の位置を明確に特定することが可能となる。
よって、誤作動が発生しない回路に設計変更する場合に、従来のトライ・アンド・エラー方式を採用する必要が無くなり、設計の効率化および試験工数の削減を図ることができる。
その際、測定ポイントで測定した電磁ノイズがロジックパターン発生器から直接到来したノイズか、半導体デバイスを経由したものかを判定するために、片方の信号を位相変調することで、区別可能としている。
横軸は周波数であり、縦軸はパワーである。
説明の簡略化のために、以下では、ロジックパターン発生器から直接到来したノイズ(図7に二点鎖線で示す)をノイズA、半導体デバイスを経由したノイズ(図7に一点鎖線で示す)をノイズBと称す。
測定ポイントにおいて、例えば、図8に示すスペクトラムを受信した場合、前記の判定方法によって、側帯波が付加されていないスペクトラムをノイズA、側帯波が付加されているスペクトラムをノイズBと判定し、ノイズを区別することできる。
一方、図9に示す、ノイズAとノイズBが重なったスペクトラムCについては、前記の判定方法によってノイズBと判定されることになる。
しかし、このスペクトラムCは、実際にはノイズAの成分も含んでいるため、単なるノイズBと判定してしまうと現象を正しく把握できなくなる可能性がある。
例えば、測定ポイントを1点とせず、ベタアース基板上に多点設定して、ノイズAとノイズBの伝搬する経路を解析するシステムを考えた場合は、図9のスペクトラムCを全てノイズBと判定してしまうと、実際にはノイズAが伝搬している経路を、ノイズBの経路として導出することになるため、ノイズAの正しい経路が把握できない。
よって、同時に印加した多周波の被変調高周波信号に対して、それぞれの周波数ごとに評価対象物に印加した信号のみを抽出することができるようになり、結果として過渡的なノイズの伝搬経路を正しく可視化することができる効果がある。
図1は本発明の実施の形態1による電磁ノイズ検出装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す電磁ノイズ検出装置は、過渡的な電磁ノイズを模擬した多周波の高周波信号を既知の識別信号で変調する多周波信号発生部1と、多周波信号発生部1で変調された被変調高周波信号を評価対象物2に印加する印加部プローブ3と、評価対象物2から発生される高周波信号を検出する検出用プローブ4と、検出用プローブ4で検出された多周波の高周波信号を、それぞれの周波数成分に分別・復調して識別信号と比較し、検出用プローブ4で検出された高周波信号が印加部プローブ3から印加された被変調高周波信号であるか否かをそれぞれの周波数ごとに判別する多周波信号処理部5と、多周波信号処理部5の判別結果に基づいて、高周波信号レベルの分布図を作図し、表示する表示部6と、各部を制御する制御部7とを備える。
評価対象物2は、何らかの電子機器または電子回路を構成するプリント配線基板であり、外部との接続用にコネクタ22が設けられている。
このコネクタ22は、評価対象物2に対して電源を供給するコネクタ、あるいは、外部の機器との信号伝送および通信を行うためのコネクタである。
評価対象物2は、このコネクタ22を通じて電源供給を受けたり、外部との信号伝送を行ったりする。
本実施の形態1においては、電源供給用のケーブル23をコネクタ22に接続して、評価対象物2に対して電源が供給されて動作している状態を想定し、外部との信号伝送および通信が必要な場合には、適宜、通信用のケーブル23とコネクタ22を介して外部機器との接続がなされることとする。
図2に示す多周波信号発生部1は、多周波搬送波発生部11、識別信号発生部12、分配器13、多周波変調部14、および合成器15で構成され、過渡的な電磁ノイズを模擬した多周波の被変調高周波信号を発生させて印加用プローブ3へ出力する。
この識別信号発生部12が出力する識別信号は、連続的に変化するアナログの信号でも、離散的に変化するデジタルの信号でもよい。
この複数の変調部は、制御部7の命令に基づいた変調方式を選択して複数の高周波信号を変調する。
ゆえに、この多周波変調部14から出力された信号は、複数の被変調高周波信号となる。
この複数の被変調高周波信号が合成器15によって、1つの多周波被変調高周波信号に合成され、印加用プローブ3に入力される。
印加部は、印加用プローブ部3から構成される。
評価対象物2に接続される電源供給用のケーブル23、または通信用のケーブル23には、印加用プローブ3が装着される。
この印加用プローブ3は、多周波信号発生部1に接続する接続端子を持っており、多周波信号発生部1から入力される多周波被変調高周波信号を、装着したケーブル23に対して印加する。
以上に示した構成により、動作中の評価対象物2に対して、過渡的な電磁ノイズを模擬した多周波被変調高周波信号を入力することができる。
検出部は、少なくとも検出用プローブ4を有し、これに加えて、ステージ台21、支持部24、駆動部25、および架台26を有する構成でもよい。
検出用プローブ4は、印加用プローブ3から多周波被変調高周波信号が印加されている状態の評価対象物2から発生する高周波信号を検出する機能を有し、例えば、微小ループアンテナを用いた磁界プローブ、またはマイクロストリップアンテナを用いた電界プローブで構成されるものである。
この検出用プローブ4は、支持部24により支持されており、支持部24を駆動する駆動部25によって支持部24とともに移動が可能である。
この駆動部25は、ステージ台21に設置された架台26に対して移動可能に取り付けられており、制御部7からの命令に応じて、検出用プローブ4の位置および向きを移動させることができる。
ゆえに、ステージ台21に設置された評価対象物2の任意の位置に対して、検出用プローブ4を誘導することが可能である。
即ち、検出用プローブ4と評価対象物2が相対的に位置関係を変更して、評価対象物2内の任意の位置における高周波信号を検出できればよい。
図3に示す多周波信号処理部5は、分配器51、周波数分別受信部52、多周波復調部53、および多周波判別部54で構成され、検出用プローブ4で検出された高周波信号を受信して、多周波信号発生部1で発生した多周波被変調高周波信号に基づくものか否かを判別する。
この多周波復調部53は、周波数分別受信部52で受信した高周波信号に復調処理を施して復調信号を生成し、この復調信号を多周波判別部54に対して出力する。
判別の方法は、制御部7からの命令に基づいて決定され、判別の結果は、制御部7に出力される。
この判別処理を、複数の受信部から入力した複数の高周波信号に対して施し、多周波の被変調高周波信号に含まれている複数の被変調高周波信号を識別する。
表示部6は、評価対象物2上のノイズ分布の作図および表示を行う。
表示部6は、周波数分別受信部52で受信した高周波信号のレベルのデータを取得して表示する機能を有し、例えば、PCとモニタによって構成されるものである。
この構成の場合、PCが、表示部6の処理内容が記述されたプログラムを実行し、実行結果をモニタに表示することによって、表示部6の機能を担う。
スキャンエリアにおける高周波信号のレベルデータの配列を等高線で図示することで(いわゆるコンター図)、評価対象物2のXY平面の高周波信号レベル分布、即ち、ノイズ分布を表示することができる。
次に、制御部の詳細を説明する。
この制御部7は、多周波信号発生部1、多周波信号処理部5、検出用プローブ4の駆動部、および表示部6の動作を制御する機能を有し、例えば、PCによって構成されるものである。
この構成の場合、PCが、制御部7の処理内容が記述されたプログラムを実行することによって、制御部の機能を担う。
ユーザは、動作設定情報として、ノイズ分布を作図する搬送波の周波数の複数の値または範囲、複数の搬送波のレベル、識別信号の種類およびレベル、多周波変調部14および多周波復調部53の変復調方式、検出用プローブ4が高周波信号を検出する位置またはスキャンエリア、周波数分別受信部52の動作条件、多周波判別部54の判別方法、表示部6の表示方法の情報を設定する。
制御部7は、これらの動作設定情報に基づき、制御下にある各部に命令を発行する。
ステップST1において、制御部7は、ユーザが設定した動作設定情報のうちのノイズ分布を作図する周波数の範囲に基づき、その周波数の範囲を搬送波発生部の個数(本実施の形態ではNとする)で分割した離散的な周波数列に対応した各周波数の値を、第1搬送波発生部111から第N搬送波発生部11Nに送信する。
加えて、各搬送波のレベルの値を、第1搬送波発生部111から第N搬送波発生部11Nに送信する。
これらの命令を受けた第1搬送波発生部111から第N搬送波発生部11Nは、命令に応じた周波数とレベルの搬送波を発生する。
この命令を受けた識別信号発生部12は、命令に応じた種類の識別信号、例えば、正弦波またはパルス波のビットパターンの波形を、命令に応じたレベルで発生する。
この命令を受けた第1変調部141から第N変調部14Nは、命令に応じた変調方式(例えば、振幅変調および4値位相偏移変調(QPSK)等)の変調回路、またはソフトウェアの切り替えを行い、第1搬送波発生部111から第N搬送波発生部11Nから出力された各搬送波に対して、分配器13を介して、識別信号発生部12から出力された識別信号でそれぞれ変調を行う。
この各被変調高周波信号を合成器15で合成し、1つの多周波の被変調高周波信号を生成する。
以上の動作によって、印加用プローブ3に対して、制御部7の命令に基づく多周波の被変調高周波信号を入力する準備が整う。
例えば、周波数分別受信部52にデジタルフィルタが含まれている場合は、第1搬送波発生部111から第N搬送波発生部11Nから出力した周波数を中心周波数としてバンドパスフィルタを構成するよう、遮断周波数等の情報を送信する。
これらの命令を受けた第1フィルタ5211から第Nフィルタ521Nは、命令に応じて設定を変更する。
この命令を受けた第1復調部531から第N復調部53Nは、ステップST3での第1変調部141から第N変調部14Nへの命令に対応した復調方式(例えば、振幅変調および4値位相偏移変調等)の復調回路、またはソフトウェアの切り替えを命令に応じて行う。
これにより、第1復調部531から第N復調部53Nから出力された各高周波信号に対して復調処理を施す準備が整う。
復調処理において、各高周波信号が被変調高周波信号に基づくものである場合は、各高周波信号を復調した復調信号から識別信号を取り出すことができる。
一方、各高周波信号が被変調高周波信号に基づくものでない場合および混信があった場合は、復調信号から識別信号を取り出すことができない。
これらの命令を受けた第1判別部541から第N判別部54Nは、命令に応じて、識別信号の種類およびレベルに対応した判別方法、例えば、波形の振幅の比較器およびビットパターンの比較器の回路、またはソフトウェアの切り替えを行う。
また、第1判別部541から第N判別部54Nは、制御部7からの命令に含まれた情報、例えば、判別に用いる振幅のしきい値、またはビットパターンの相関率等を取得する。
これにより、第1復調部531から第N復調部53Nから出力された復調信号に識別信号が含まれているか、即ち、各高周波信号が被変調高周波信号に基づくものであるかの判別処理を行う準備が整う。
判別処理において、各復調信号と各識別信号との間で比較が行われ、比較の結果を振幅のしきい値、またはビットパターンの相関率等に当てはめ、各復調信号と各識別信号が同一か(または各復調信号に各識別信号が含まれているか)を判別する。
各判別結果は、制御部7にフィードバックされる。
この命令を受けた表示部6は、命令に応じて表示方法の切り替えを行う。
例えば、表示部6がPCで構成される場合では、表示用のプログラムを起動する。
また、ノイズ分布の作図に必要となる図面の設定(例えば、ノイズ分布図のスケール、表示色の設定等)を行う。
この命令を受けた駆動部25は、命令に応じた座標まで、支持部24および検出用プローブ4を移動し、保持する。
この判別結果のフィードバックを受けた制御部7は、周波数分別受信部52で受信した高周波信号のレベルを表示するように、表示部6に命令する。
ステップST15の表示の具体例は後述する。
ステップST18の表示の具体例は後述する。
図5は、周波数分別受信部52で受信した高周波信号レベルのデータフォーマットとその表示方法を説明する図である。
図5において、スキャンエリアの格子は、評価対象物2のXY平面全体、またはその一部をスキャンエリアとした場合の高周波信号の検出位置を表し、格子内の数字が検出位置の座標(X,Y)を表す。
評価対象物2から発生する高周波信号は、複数の第1受信部5221から第N受信部522Nで受信されるため、例えば、座標(1,1)において、検出用プローブ4が検出した高周波信号を、第1受信部5221から第N受信部522Nで受信した各高周波信号レベルのデータの積算は、周波数fに対して一連の値を持つ。
例えば、一つの周波数のスキャンエリアにおける高周波信号レベルの二次元配列は、コンター図等で表現されたノイズ分布図となる。
ノイズ分布図では、描画色、濃淡等を変えることにより、高周波信号レベルの大小を表現している。
そのため、表示部6は、例えば、図5の高周波信号レベルのように、任意の一つの座標位置における高周波信号レベルを作図して表示する。
この場合の表示方法としては、ある一点の座標位置に固定して、周波数に対する高周波信号レベルをグラフ化する等の一次元のプロット方法が考えられ、表示部6は、制御部7から受けた動作設定情報に従い、スケールの最大値、線の種類および太さ等を設定する。
そのため、表示部6は、周波数ごとに平面における二次元配列データを作図して、周波数方向に重ねた三次元配列データとして表示する。
ただし、表示方法を二次元のコンター図とした場合には、各周波数のノイズ分布を同時に表示することはできないので、全周波数のコンター図を並べて表示するか、またはダイアログボックス等に周波数を入力することで、任意の周波数のコンター図を表示するように構成する。
ここでは、高周波信号レベルの大小を濃淡で表現することとし、高周波信号レベルが大となるほど濃く表現する。
図6(a)は、周波数分別受信部52で受信した高周波信号を、多周波判別部54で判別処理しない場合のノイズ分布図を示す。
このノイズ分布図では、ある周波数においてスキャンエリア右下から被変調高周波信号を印加したときに、左下から同じ周波数の何らかの別のノイズ(例えば、評価対象物2に搭載されている部品等から発生する回路動作に起因した信号、または、評価対象物2を動作させるための外部装置および周囲の電波環境から発せられるノイズ)が侵入している状況を示している。
この場合は、被変調高周波信号と別のノイズとで周波数が一致しているために、周波数分別受信部52のスペクトラムアナライザ等では、両者を分離することはできない。
従って、表示部6が、受信した高周波信号に基づいてそのままノイズ分布を作図すると、図6(a)のような被変調高周波信号に基づく高周波信号と、別のノイズとが混合したノイズ分布が描かれてしまう。
これでは、被変調高周波信号の伝搬経路のみを抽出することはできない。
判別処理を行うことにより、スキャンエリア内で受信した高周波信号のうち、被変調高周波信号に含まれる識別信号を復調できる箇所の高周波信号レベルだけを表示可能になる。
図6(a)と図6(b)を比較すれば明らかなように、図6(a)で表示されていたスキャンエリア左下から侵入する別のノイズ分布が、図6(b)では表示されていない。
図6(c)は、周波数分別受信部52で受信した高周波信号を、多周波判別部54で判別処理した場合の、被変調高周波信号に基づかない高周波信号のノイズ分布図を示す。
これは即ち、図6(a)に示したスキャンエリア左下から伝搬している、高周波信号と同じ周波数の何らかの別のノイズの分布に一致する。
このため、評価対象物2に発生するノイズから不要なノイズを分離し、評価対象物2に印加した多周波のノイズのみを抽出することができる。
よって、抽出結果に基づいて、印加した多周波のノイズの伝搬経路を正しく可視化することが可能となる。
また、多周波の被変調高周波信号の分布を同時に抽出することができるため、広い帯域を持つ過渡性の電磁ノイズの分布に対応した多周波のノイズ分布を得ることができる。
このため、評価対象物2に印加された多周波のノイズの伝搬経路を正しく可視化することができる。
この構成の場合、評価対象物2における不要なノイズの分布を可視化することができ、評価対象物2における不要なノイズ分布の調査分析の助力となる。
Claims (4)
- 電磁ノイズを模擬した複数の高周波信号を、既知の識別信号で変調して合成し、一つの被変調高周波信号を生成する信号発生部と、
前記信号発生部で生成された前記被変調高周波信号を評価対象物に印加する印加部と、
前記評価対象物から発生される高周波信号を検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記高周波信号を周波数ごとに分別・復調し、各高周波信号に対して当該復調した信号に前記識別信号が含まれていた場合に、前記検出部で検出された前記高周波信号が前記印加部から印加された前記被変調高周波信号であると判別する信号処理部とを備える電磁ノイズ検出装置。 - 前記検出部で検出された高周波信号のうち、前記印加部から印加された被変調高周波信号であると判別された信号の分布を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1記載の電磁ノイズ検出装置。
- 前記検出部で検出された高周波信号のうち、前記印加部から印加された被変調高周波信号でないと判別された信号の分布を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1記載の電磁ノイズ検出装置。
- 前記信号発生部は、
過渡的な電磁ノイズを模擬した複数の高周波信号を、既知の識別信号で変調して多周波の被変調高周波信号を生成することを特徴とする請求項1記載の電磁ノイズ検出装置。
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