JP2768566B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

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JP2768566B2
JP2768566B2 JP3144105A JP14410591A JP2768566B2 JP 2768566 B2 JP2768566 B2 JP 2768566B2 JP 3144105 A JP3144105 A JP 3144105A JP 14410591 A JP14410591 A JP 14410591A JP 2768566 B2 JP2768566 B2 JP 2768566B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の太陽電池素子か
らなる太陽電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、CO2 の増加による温室効果で地
球の温暖化が生じることが予測され、クリーンなエネル
ギーの要求がますます高まっている。
【0003】また、CO2 を排出しない原子力発電も放
射性廃棄物の問題が解決されておらず、より安全性の高
いクリーンなエネルギーが望まれている。
【0004】将来期待されているクリーンなエネルギー
の中でも特に太陽電池は、そのクリーンさと安全性と取
り扱い易さから期待が大きい。
【0005】各種太陽電池の中でも、アモルファスシリ
コン太陽電池は大面積に製造でき、製造コストも安価で
あることから熱心に研究されている。
【0006】さらに太陽電池の中でも耐衝撃性や可曲性
が要求される場合には、基板材にステンレス等の金属基
体が用いられる。
【0007】上記太陽電池は、実用上数ボルト以上の電
圧が要求されるため、上記太陽電池を分割し、その後隣
接し合う金属電極層と透明電極層とを直列に接続して使
用される。
【0008】これらの太陽電池は、例えば、自動車やヨ
ット等のバッテリーの充電用として、自動車の室内やヨ
ットのデッキ部分に取り付けて用いられている。しか
し、自動車の室内やヨットのデッキ上では太陽電池を設
置できる場所は限られており、必ずしも平坦な場所に設
置できるとは限らない。そこでこれらの用途に用いる太
陽電池には可曲性が要求される。また、自動車の室内や
ヨットのデッキ上は、夏の昼間になると60℃以上の高
温になることも予想されるためこれらの太陽電池は高温
での耐候性を必要とする。さらに、ヨットのデッキは狭
いため、太陽電池を設置するに十分なスペースを確保で
きず、太陽電池はしばしば、通路にも設置される場合が
ある。こういう場合、太陽電池を人が踏みつけたり、太
陽電池の上に荷物が置かれたりといった状況も十分に起
こり得るため、これらの太陽電池には耐衝撃性も兼ね備
えておく必要がある。
【0009】これらの直列接続した太陽電池は、その可
曲性を保持しかつ耐候性、耐衝撃性を持たせるため、フ
ッソ樹脂やエチレン−酢酸ビニルの共重合体(EVA)
等のような樹脂で密封される。
【0010】従来のアモルファスシリコン太陽電池モジ
ュールの一例を図5および図6に示す。
【0011】図5はアモルファスシリコン太陽電池モジ
ュールの平面図、図6は図5の断面図である。
【0012】このアモルファスシリコン太陽電池モジュ
ールは、同じ構成の3個のアモルファスシリコン太陽電
池素子500A,500B,500Cを直列接続して、
それらを樹脂封止したものである。
【0013】各アモルファスシリコン太陽電池素子50
0A,500B,500Cの構成について、アモルファ
スシリコン太陽電池素子500Aを例にして説明する。
【0014】アモルファスシリコン太陽電池素子500
Aは、可曲性ステンレス基板上にスパッタリング等の方
法により形成した金属層、プラズマCVD等の方法によ
りn,i,pを順に形成したアモルファスシリコン半導
体層、抵抗過熱蒸着法等により形成した透明電極層を順
に積層して形成されている。
【0015】前記透明電極層上には、スクリーン印刷法
によって銀ペースト等の3つの櫛型収集電極501が互
いに平行に形成されており、各櫛型収集電極501は、
それらに直交するように配置されたバスバー電極502
に導電性接着剤503によって接着され、互いに電気的
に接続されている。また、前記透明電極層には、周縁の
近傍に各太陽電池素子の正極と負極、すなわち透明電極
層とステンレス基板の分離を確実に行なうため、透明電
極層を剥離した電極分離部504が設けられている。こ
の電極分離部504によって分離された周縁部には、そ
の一部位に、前記可曲性ステンレス基板をグラインダー
等により露出させたステンレス露出部505が形成され
ている。このステンレス露出部505には外部回路との
一方の接続電極(負極)となる金属箔508Aがスポッ
ト溶接によって取り付けられている。また、前記バスバ
ー電極502の一端を、アモルファスシリコン太陽電池
素子500Aの外側まで延ばし、その延長部分を外部回
路との他方の接続電極(正極)としている。さらに、こ
のバスバー電極502と前記電極分離部504で分離し
た、透明電極層の周縁部との短絡を防止するため、バス
バー電極502と該バスバー電極502が位置する周縁
部との間には、ポリエステルテープ等の絶縁材506が
配されている。
【0016】上述のような構成の3つのアモルファスシ
リコン太陽電池素子500A,500B,500Cは、
アモルファスシリコン太陽電池素子500Aのバスバー
電極502とアモルファスシリコン太陽電池素子500
Bのステンレス露出部505とを金属箔508Bで接続
し、アモルファスシリコン太陽電池素子500Bのバス
バー電極502とアモルファスシリコン太陽電池素子5
00Cのステンレス露出部505とを金属箔508Cで
接続することで、直列接続されている。そして、アモル
ファスシリコン太陽電池500Aのステンレス露出部5
05に取り付けた金属箔508Aと、アモルファスシリ
コン太陽電池500Cのバスバー電極503に取り付け
た金属箔508Dとが、それぞれ負電極および正電極と
して、外部との接続端子となっている。
【0017】直列接続された3つのアモルファスシリコ
ン太陽電池素子500A,500B,500Cは、図6
に示すように、EVA等からなる充填材510で樹脂封
止され、その表面および裏面がフッソ樹脂等の耐候性樹
脂膜509A,509Bで覆われて密封されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の太陽電池モジュールは、屋外での長期使用や繰り返
しの曲げにより太陽電池素子間に必然的に応力がかかる
ため、その部分の充填材にクラックが入ったり、耐候性
樹脂と充填材が剥離するという問題点がる。また、夏季
の自動車のダッシュボード上やヨットのデッキ上等のよ
うな高温下での使用の際に、太陽電池素子間の充填材が
軟化するため太陽電池モジュールがその部分から変形し
たり、太陽電池基板と太陽電池素子間の充填材との熱膨
張率の違いにより、太陽電池素子間の充填材だけ盛り上
がって太陽電池モジュールが変形するという問題点があ
る。
【0019】本発明は、上記従来の技術が有する問題点
に鑑みてなされたもので、外的ストレスに対して外観が
変化せず信頼性の高い太陽電池モジュールを提供するこ
とを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽電池モジュ
ールは、直並列に接続された複数の太陽電池素子が樹脂
封止され、その表面に透光性保護膜を有し、裏面に可曲
性を有する裏面材を有し、該裏面材は前記複数の太陽電
池素子間に生じる間隙を跨いで、独立に複数設けられて
いることを特徴とするものである。また、独立に複数設
けられた裏面材を覆う樹脂部材が設けられていることを
特徴とするものである。
【0021】また、前記裏面材は金属や樹脂であるこ
と、及び前記枠体はポリ塩化ビニル又は合成ゴムである
ことを特徴とするものである。
【0022】
【作用】本発明の太陽電池モジュールは、複数の太陽電
池素子が耐候性を有する樹脂で密封され、その裏面に可
曲性を有する金属補強板が取り付けられているので、可
曲性および耐候性を保持して耐衝撃性を有することがで
きる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0024】図1は、本発明の太陽電池モジュールの一
実施例を示す断面図である。
【0025】本実施例の太陽電池モジュールは、従来と
同様に可曲性ステンレス基板上に金属層、pin半導体
層および透明電極層を順に積層してなる3個のアモルフ
ァスシリコン太陽電池素子100A,100B,100
Cを、接続線170A,170Bを用いて直列に接続し
て高分子樹脂等の透光性充填材110によって樹脂封止
したものである。
【0026】樹脂封止された3個のアモルファスシリコ
ン太陽電池素子100A,100B,100Cはその表
面が耐候性樹脂からなる透光性保護膜120で、また、
裏面が可曲性を有する金属補強板130でそれぞれ覆わ
れ、さらに、側面が枠体160で覆われて密封されてい
る。
【0027】透光性保護膜120は、紫外線やオゾンに
安定な耐候性を有することが必要であり、例えばフッソ
樹脂フィルムやシリコン樹脂等の耐候性樹脂を用いる。
【0028】枠体160は、太陽電池モジュールの可曲
性を妨げないもので構成する必要があり、ポリ塩化ビニ
ルや合成ゴム等を用いることができる。
【0029】つづいて、金属補強板130について説明
する。
【0030】金属補強板130は、太陽電池モジュール
の変形を防止するため、該太陽電池モジュールの裏面に
取り付けられたもので、例えば、アルミニウム、銅、
鉄、マグネシウム、チタン、ニッケル等の純金属や、鋼
板、ステンレス鋼板、アルミニウム合金、銅合金、マグ
ネシウム合金、チタン合金等の合金を用いることができ
る。このような、変形を防止するための補強板として
は、その他にポリプロピレンやポリカーボネート等の樹
脂も考えられるが、強度、延性および可曲性等の点か
ら、金属の補強板の方が優れている。また、金属補強板
130の耐候性や耐腐食性等の改良のために金属塗装を
行なったり、フッソ樹脂等のようなポリマーで表面を覆
うことも可能である。
【0031】この金属補強板130の厚さは、50μm
以上で0.5mm以下が好ましい。
【0032】金属補強板の場合、その厚さが50μm未
満になると補強板自体の強度が著しく弱くなるため、太
陽電池モジュールを曲げたときに金属補強板が折れてし
まい、元の太陽電池モジュール形態に戻らなくなってし
まう。逆に、厚さが0.5mmより厚くなると太陽電池
モジュールの可曲性が低下し、太陽電池モジュール自体
の厚さも厚くなるため、太陽電池モジュールを小型軽量
化する際には好ましくない。
【0033】また、金属補強板130の表面荒さRz
は、0.01ミクロン以上が好ましい。金属補強板13
0は太陽電池モジュールの裏側に接着剤で貼りつけた
り、EVA等の透光性充填材110と同時に高温でラミ
ネートすることにより接着するが、表面が平滑な金属補
強板130を用いた場合、太陽電池モジュールに繰り返
しの曲げや強い外力が加わると、金属補強板130と太
陽電池モジュールとの接着面が剥離するという問題が生
じる場合がある。しかし、金属補強板130の表面荒さ
Rzを0.01ミクロン以上にすることにより金属補強
板130と太陽電池モジュールとの接着力を強化するこ
とができる。
【0034】各アモルファスシリコン太陽電池素子10
0A,100B,100Cは可曲性ステンレス基板上に
形成するが、可曲性を有するアモルファスシリコン太陽
電池という特徴を失わないため、前記可曲性ステンレス
基板の厚さは、好ましくは0.3ミリ未満である。
【0035】このアモルファスシリコン太陽電池素子の
ステンレス基板の強度値に対する前記金属補強板130
の強度値の比は、1/4〜4が好ましい。ここでいう強
度とは、例えば、引っ張り試験によって求められた強さ
や、規定の半径をもつ形状に規定の角度まで曲げた後、
彎曲部の外側の傷や割れの発生の有無を調べる延性試験
等によって求められた強さをいう。
【0036】アモルファスシリコン太陽電池素子のステ
ンレス基板の強度値に対する金属補強板130の強度値
の比が1/4より小さいと太陽電池モジュールにおける
補強板としての効果が弱められ、また4より大きいと、
太陽電池モジュールが本来持ち得ることができる可曲性
を減じることとなる。
【0037】上述したような点を考慮すると、金属補強
板130としては、アモルファスシリコン太陽電池素子
100A,100B,100Cのステンレス基板と同じ
厚さのステンレス板が特に好ましい。金属補強板130
にステンレス基板と同じ厚さのステンレス板を用いる
と、それぞれの物理定数、例えば熱膨張率や強度が同じ
になるため、それぞれの物理定数が異なることによって
生じる太陽電池モジュールのカールや変形を防ぐことが
できる。
【0038】次に、アモルファスシリコン太陽電池素子
100A,100B,100Cの構成について説明す
る。この3個のアモルファスシリコン太陽電池素子10
0A,100B,100Cは同様な構成であるためアモ
ルファスシリコン太陽電池素子100Aを例にして、図
2の(a),(b)を参照して説明する。
【0039】アモルファスシリコン半導体層100A,
100B,100Cは金属電極層202、pinアモル
ファスシリコン半導体層203、透明電極層204をス
テンレス基板201上に、順に形成した層構造を有する
ものであり、同一ステンレス基板201上に前記層構造
を形成した後、3個に分離される。
【0040】金属電極層202としては、Ti,Cr,
Mo,W,Al,Ag,Ni等が用いられ、形成方法と
しては抵抗過熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリング
法等がある。
【0041】上述のような層構造の太陽電池素子におい
て光起電力層は、pinアモルファスシリコン半導体層
203である。このpinアモルファスシリコン半導体
層203はシランガス等のプラズマCVDや光CVD等
の方法で形成される。また、透明電極層204に用いる
材料としては、In23 ,SnO2 ,In23 −S
nO2 (ITO),ZnO,TiO2 ,CdSnO4
があり、形成方法としては、抵抗過熱蒸着、電子ビーム
蒸着、スパッタリング法、スプレー法、CVD法等があ
る。
【0042】この透明電極層204には、正極と負極の
分離を確実に行うため、周縁の近傍に透明電極層204
を剥離した電極分離部104を形成する。
【0043】次に、銀ペースト等の3つの櫛型収集電極
101を、スクリーン印刷法等により透明電極層204
上に形成する。また、この櫛型収集電極101のさらな
る収集電極であり、かつ、外部への取り出し電極となる
バスバー電極102を櫛型収集電極101上に設置し、
該バスバー電極102と櫛型収集電極101とを銀等の
導電性接着剤103で接着する。ここで、バスバー電極
102は外部への取り出し電極として透明電極層204
の外側へ延びるため、電池端面での該透明電極層204
の周縁部とバスバー電極102との短絡を防止するポリ
エステルテープ等の絶縁材106を透明電極層204と
バスバー電極102との間に設置する。このバスバー電
極102の透明電極層204の外側へ延びる端部が太陽
電池素子の正極側の取り出し部となる。一方、負極側
は、太陽電池素子ステンレス基板201の一部をグライ
ンダ等により露出させ、銅等の金属箔をスポット溶接等
の方法で接続することにより取り出す。
【0044】前記太陽電池モジュールに用いた太陽電池
素子は、上記操作を、同様に3個の素子について行な
い、それによって形成された太陽電池素子を、一方の太
陽電池の正極と、隣接する太陽電池の負極とを前記接続
線170A,170Bを用いて接続することで、直列に
接続したものである。
【0045】次に、前述した太陽電池モジュールの具体
例について説明する。 (具体例1)最初に、前述したような、3個分の太陽電
池素子の層構造を形成する。
【0046】まず、洗浄した0.1mm厚のロール上の
ステンレス基板201上に、ロール・ツー・ロール法
で、Siを1%含有するAlをスパッタ法により膜厚5
000オングストローム蒸着する。つづいて、SiH
4 ,PH3 ,B36 ,H2 ガス等のプラズマCVDに
より、膜厚4000オングストロームのn,i,p/
n,i,pのタンデム型アモルファスシリコン膜を順次
形成した後、膜厚800オングストロームのITO層を
抵抗加熱蒸着で形成した。
【0047】この操作により、ステンレス基板201上
に、図2の(b)に示すような金属電極層202、pi
nアモルファスシリコン半導体層203および透明電極
層204からなる太陽電池素子3個分の層構造が形成さ
れる。
【0048】次に、前記層構造を3個に分割するため、
ITOのエッチング材(FeCl3,HCl)により透
明電極層204であるITO層の一部を太陽電池素子3
個それぞれの領域について除去して電極分離部104を
形成する。これによって、前記層構造は各太陽電池素子
に分割されたことになり、その後、各太陽電池に切断し
た。このとき、図2の(a)に示すステンレス露出部1
05を形成するための部分を残して切断する。
【0049】つづいて、各ITO層上にグリッド状電極
を、銀ペーストをスクリーン印刷することにより形成し
た。
【0050】次に、グリッド状銀電極に対するバスバー
電極102を前記グリッド状銀電極と直交させる形で載
置した後、該グリッド状銀電極との交点に導電性接着剤
103として接着性銀インクを点下し、前記グリッド状
銀電極とバスバー電極102を接続した。
【0051】このバスバー電極102と透明電極層20
4であるITO層との間には、前述したように、バスバ
ー電極102と透明電極層204の短絡を防ぐため絶縁
材106を配する。
【0052】また、各太陽電池素子に分離するとき残し
た、ステンレス露出部105を形成するため部分をグラ
インダによって研削してステンレス基板201を露出さ
せる。
【0053】以上の操作により、図2の(a),(b)
に示すような構成のアモルファスシリコン太陽電池素子
が3個形成されたことになる(図1に示す100A,1
00B,100C)。
【0054】次に、3個のアモルファスシリコン太陽電
池素子100A,100B,100Cを1mm間隔で並
列に並べ、接続線170A,170Bを用いて直列接続
する。そして、直列接続された3個のアモルファスシリ
コン太陽電池素子100A,100B,100Cを、透
光性充填材110であるEVAを用いて樹脂封止する。
この樹脂封止は真空ラミネータを用いて、EVAを14
0℃で溶融させることによって行なった。
【0055】また、本例では、金属補強板130として
0.1mm厚のステンレススチール板を用い、図3の
(b)に示すように、その片面にナイロンシート302
を接着し、他方の面には、前記ステンレススチール板の
保護のために軟質ポリ塩化ビニルシート301を貼りつ
けた。金属補強板130に接着したナイロンシート30
2は、金属補強板130と各アモルファスシリコン太陽
電池素子100A,100B,100Cとの短絡を防止
するためのものである。
【0056】この金属補強板130を、樹脂封止された
アモルファスシリコン太陽電池素子100A,100
B,100Cの裏面全面に、図3(b)に示すようにナ
イロンシート302をアモルファスシリコン太陽電池素
子100A,100B,100C側にして接着した。ま
た、樹脂封止したアモルファスシリコン太陽電池素子1
00A,100B,100Cの表面全面には、フッソ樹
脂からなる耐候性保護膜120を接着した。この耐候性
保護膜120については、前記EVAとの接着力を高め
るために、予めプラズマ処理を施してある。
【0057】このように、表面および裏面を、耐候性保
護膜120および金属補強板130、軟質ポリ塩化ビニ
ールシート301で覆った後、樹脂封止したアモルファ
スシリコン太陽電池素子100A,100B,100C
の側面に、軟質ポリ塩化ビニルからなる枠体160を取
り付けることで、太陽電池モジュールを作製した。
【0058】上述のような構成の太陽電池モジュールに
ついて、曲げ試験を行った。
【0059】曲げ試験は、φ20cmのシリンダを用
い、アモルファスシリコン太陽電池素子100A,10
0B,100Cの間部にストレスがかかるような方向
で、表側の巻きつけと裏側の巻きつけを交互に行ない、
アモルファスシリコン太陽電池素子100A,100
B,100C間部の透光性充填材110(EVA)のク
ラックによる白濁をみた。
【0060】さらに、+85℃,湿度85%と−40℃
での高温高湿−低温サイクル試験を行なった。このサイ
クル試験は+85℃,湿度85%の状態に4時間、−4
0℃の低温に30分保持させて1サイクルの試験時間を
8時間とした。その結果、アモルファスシリコン太陽電
池素子100A,100B,100Cの間部の樹脂の盛
り上がりや変形をみた。
【0061】前述の曲げ試験は、それぞれ10,50,
100,500回行ない、アモルファスシリコン太陽電
池素子100A,100B,100Cの間部の樹脂に応
力がかかることによって生じる樹脂部の白濁が何回の曲
げ試験で発生したかを目視で判定した。また、高温高湿
−低温サイクル試験は5,10,50回行ないアモルフ
ァスシリコン太陽電池素子100A,100B,100
Cの間部に何回のサイクル試験によって変形が生じたか
をみた。 (具体例2)次に、具体例2について説明する。
【0062】本例では、アモルファスシリコン太陽電池
素子100A,100B,100Cのステンレス基板2
01の厚さを0.2mm、太陽電池モジュールの金属補
強板130の厚さを0.1mmとし、それ以外は前述の
具体例1と同様にして太陽電池モジュールを作製して、
曲げ試験、および高温高湿−低温サイクル試験を行なっ
た。 (具体例3)次に、具体例3について説明する。
【0063】本例では、図4の(a),(b)に示すよ
うに、ステンレススチールからなる2枚の金属補強板4
00a,400bを太陽電池モジュールの裏面全面では
なく、アモルファスシリコン太陽電池素子100A,1
00B,100C間部に相当する位置に配し、それ以外
は前述の具体例1と同様にして、太陽電池モジュールを
作製して、同様の曲げ試験および高温高湿−低温サイク
ル試験を行なった。
【0064】また、前述の具体例1および具体例2の比
較例として、下記の比較例1および比較例2について、
同様な試験を行なった。 (比較例1)前記具体例1の太陽電池モジュールから金
属補強板130を取り除いた構成の太陽電池モジュール
について、曲げ試験および高温高湿−低温サイクル試験
を行なった。 (比較例2)前記具体例2の太陽電池モジュールから金
属補強板130を取り除いた構成の太陽電池モジュール
について、曲げ試験および高温高湿−低温サイクル試験
を行なった。
【0065】ここで、上述の各具体例1,2,3,およ
び各比較例1,2についての、試験結果を表1に示す。
【0066】
【表1】 表1を参照して各試験結果について説明する。
【0067】まず、曲げ試験について説明する。
【0068】具体例1の太陽電池モジュールは、500
回の曲げ試験でも外観上全く変化はなかった。具体例2
および具体例3の太陽電池モジュールは100回の曲げ
試験では外観上変化はなかったが、500回の曲げ試験
ではアモルファスシリコン太陽電池素子間部の樹脂が白
濁した。
【0069】一方、比較例1は50回の曲げ試験で、比
較例2は10回の曲げ試験でアモルファスシリコン太陽
電池素子間部の樹脂が白濁していた。
【0070】次に、高温高湿−低温サイクル試験につい
て説明する。
【0071】具体例1〜3では50回のサイクル試験で
も太陽電池モジュールの外観に全く変化はなかった。一
方、比較例1では、10回のサイクル試験でアモルファ
スシリコン太陽電池素子間部の樹脂がその部分だけ盛り
上がり、サイクル試験前の太陽電池モジュールの厚さに
較べ、約20〜40%厚くなっていた。また、比較例2
では、高温高湿−低温サイクル試験が5回のサイクルで
も、太陽電池素子間部の樹脂が、比較例1と同様に盛り
上がり、約20〜40%厚くなっていた。
【0072】以上の結果から明らかなように、本発明の
太陽電池モジュールは従来の補強板を備えていない太陽
電池モジュールに比べ明らかに優れていることが判る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
耐候性を有する樹脂で太陽電池素子を樹脂封止し、その
裏面に可曲性を有する裏面材を複数の太陽電池素子間に
生じる間隙を跨いで、独立に複数設けることにより、可
曲性を有する太陽電池モジュールを繰り返し曲げた場合
に、太陽電池素子間に生じる間隙部に位置する接続線に
集中的に応力がかかり破断したりするのを防止すること
ができる。更に、可曲性を有する裏面材はモジュールの
裏面全体に設けられていないため、より曲げやすいとい
う利点がある。また、独立に複数設けられた裏面材を覆
う樹脂部材を設けることにより裏面材がモジュールから
剥離することを防ぎ、また裏面側からの保護をすること
で長期信頼性を高めることができる。
【0074】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の太陽電池モジュールの要部構成を示す
断面図である。
【図2】本発明の太陽電池モジュールに用いるアモルフ
ァスシリコン太陽電池素子の一例を示す図であり、
(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線断面図であ
る。
【図3】本発明の一具体例を示す図であり、(a)は平
面図、(b)は断面図である。
【図4】本発明の他の具体例を示す図であり、(a)は
平面図、(b)は断面図である。
【図5】従来の太陽電池モジュールの一例を示す平面図
である。
【図6】図5に示した従来の太陽電池モジュールを示す
断面図である。
【符号の説明】
100 アモルファスシリコン太陽電池素子 101 櫛型収集電極 102 バスバー電極 103 導電性接着剤 104 電極分離部 105 ステンレス露出部 106 絶縁材 110 透光性充填材 120 透光性保護膜 130,400 金属補強板 140,150 リード線 160 枠体 170 接続線 201 ステンレス基板 202 金属電極層 203 pinアモルファスシリコン半導体層 204 透明電極層 301 軟質ポリ塩化ビニルシート 302 ナイロンシート
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直並列に接続された複数の太陽電池素子
    が樹脂封止され、その表面に透光性保護膜を有し、裏面
    に可曲性を有する裏面材を有し、該裏面材は前記複数の
    太陽電池素子間に生じる間隙を跨いで、独立に複数設け
    られていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 独立に複数設けられた裏面材を覆う樹脂
    部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    太陽電池モジュール。
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