JP2768113B2 - ロータリー圧縮機 - Google Patents

ロータリー圧縮機

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JP2768113B2
JP2768113B2 JP4658492A JP4658492A JP2768113B2 JP 2768113 B2 JP2768113 B2 JP 2768113B2 JP 4658492 A JP4658492 A JP 4658492A JP 4658492 A JP4658492 A JP 4658492A JP 2768113 B2 JP2768113 B2 JP 2768113B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置における冷媒
圧縮機等として広く用いられるロータリー圧縮機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の圧縮機は、実開昭61−
114093号公報等に開示され、且つ図4に示すよう
に、円形のシリンダ室QをもつシリンダCと、クランク
軸Dの偏心ピン部Eに嵌合し、シリンダ室Qの内部に公
転する単一円筒から成るローラRと、該ローラRの外周
面に頭部を接触させてシリンダ室Qの内部を吸入室Lと
圧縮室Hとに区画するブレードBとを備え、吸入口Jか
ら吸入する低圧ガスを圧縮して、高圧ガスを吐出口Kか
ら吐出するようにしている。こうして、この構成では、
クランク軸Dの軸心Oはシリンダ室Qの中心Sと一致さ
せる必要があり、図2の点線で示すように、ブレードB
の位置を基準として時計方向に進めるクランク軸Dの全
回転角度にわたり、ローラRの公転速度ωcは、クラン
ク軸Dの回転に同期した一定の値になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、ローラRの公転速度が全回転角度にわたり一定であ
るため、吐出口Kから吐出される高圧の吐出ガスの流速
が大きく、このため、過圧縮が生じて動力ロスを招き、
圧縮効率を低下させる問題がある。特に、高速回転用の
圧縮機ではこの傾向が強い。
【0004】又、クランク軸Dの回転角度に対する圧縮
負荷トルクTは、図2に示すように圧縮室Hの容積が狭
められる回転角度後半の高圧回転領域で大きくなる変化
を示すことから、このトルクTとローラRの公転速度ω
cとの積で求められる圧縮動力P1は、図3の点線で示
すように変化し、回転角度前半の低圧回転領域と後半の
高圧回転領域とで平均動力Paに対する差が大きく、動
力変動による振動等が大きい問題もある。
【0005】本発明では、シリンダ室に対するローラの
公転機構に独特の工夫を加えることにより、高圧回転領
域でのローラの公転速度を低下させて、吐出流体の低速
化による過圧縮を低減できると共に、回転角度に対する
圧縮動力の変動を低減できるロータリー圧縮機を提供す
ることを主な目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記主目的を達
成するため、図1に示すように、シリンダ室1をもつシ
リンダ2と、クランク軸3の偏心ピン部4に嵌合し、前
記シリンダ室1の内部に公転するローラ5と、前記シリ
ンダ室1の内部を吸入室6と圧縮室7とに区画するブレ
ード8とを備えたロータリー圧縮機において、前記ロー
ラ5をクランク軸3に共回りしない非自転式に構成する
と共に、前記クランク軸3の軸心Oを前記シリンダ室1
の中心Sに対し、前記圧縮室7が吸入室6よりも小さく
なる高圧回転領域に偏心させる一方、前記ローラ5の内
周部嵌合穴51を外周部筒面52に対し、このローラ5
の公転に伴い前記外周部筒面52が前記シリンダ室1の
内周面に連続的に近接する関係に偏心させた。
【0007】この場合、ローラ5の外周部筒面52にブ
レード8を突設すると共に、前記ブレード8の突出先端
側をシリンダ室1の外方に回転自由に支持する揺動体9
に進退自由に係合させて、前記ローラ5を非自転式に構
成するのが好ましい。
【0008】
【作用】図1に示すように、シリンダ室1の中心Sを通
り、低圧回転領域と高圧回転領域とを隔てる中心線がシ
リンダ室1の内周面と交わる点をF,Gとすると、ロー
ラ5とシリンダ室1との間の近接点が高圧回転領域にお
いてこの交点F,G間を移動するとき、クランク軸3は
前記近接点の移動角よりも大きな角度θbだけ回転する
ことを要し、逆に、ローラ5とシリンダ室1との間の近
接点が低圧回転領域において前記交点G,F間を移動す
るとき、クランク軸3は前記近接点の移動角よりも小さ
な角度θaだけ回転することになる。クランク軸3は等
速回転しているから、結局、図2の実線で示すように、
高圧回転領域でのローラ5の公転速度ωbは、低圧回転
領域での公転速度ωaに対して遅くなる。又、このよう
に、ローラ5の公転速度に差をつけるために、クランク
軸3の軸心Oをシリンダ室1の中心Sに対して偏心させ
ているにも拘らず、ローラ5を非自転式とし、かつ、該
ローラ5の内周部嵌合穴51を外周部筒面52に対して
偏心させているから、ローラ5の外周部筒面52がシリ
ンダ室1の内周面に連続的に近接でき、正規の圧縮動作
を行わせることができる。
【0009】こうして、高速回転領域でのローラ5の公
転速度ωbが遅くなる分だけ、圧縮室7から吐出する高
圧流体の流速を低下でき、これにより、過圧縮を低減で
き、圧縮効率の低下を抑制できる。
【0010】しかも、高圧回転領域でのローラ5の公転
速度ωbが遅く、低圧回転領域での公転速度ωaが早く
なるため、圧縮負荷トルクTとローラ5の公転速度との
積で求められる圧縮動力P2は、図3の実線で示すよう
に、ローラの公転速度が一定である従来のものと比較し
て、高圧回転領域で低減でき、且つ低圧回転領域で増加
できて、これにより、動力変動を少なくでき、振動等を
抑制できる。
【0011】又、以上の場合で、ローラ5の外周部筒面
52にブレード8を突設すると共に、該ブレード8の突
出先端側をシリンダ室1の外方に回転自由に支持する揺
動体9に進退自由に係合させることとして、ローラ5を
非自転式とする場合には、ローラ5の外周部筒面52と
ブレード8との隙間を介して圧縮室7から吸入室6に高
圧流体が漏れるのも防止でき、容積効率の向上をも図れ
る。
【0012】
【実施例】図1に示すものは、冷媒圧縮用のロータリー
圧縮機であって、円形のシリンダ室1をもつシリンダ2
と、モータに連動するクランク軸3の偏心ピン部4に嵌
合し、シリンダ室1の内部に公転するローラ5と、シリ
ンダ室1の内部を吸入室6と圧縮室7とに区画するブレ
ード8とを備え、吸入口11から取り込む低圧ガスを圧
縮して、圧縮後の高圧ガスを吐出穴12を介して、シリ
ンダ2を配設する密閉ケーシングの内部に吐出するよう
にしている。尚、13は吐出弁、14は弁押えであり、
シリンダ室1の軸方向上下は、シリンダ2の上下面に取
付けるフロント及びリアヘッドにより封鎖している。
【0013】以上の構成において、ローラ5の外周部筒
面52にブレード8を一体的に突設すると共に、このブ
レード8の突出先端側を、シリンダ室1の外方に設ける
支持穴15に回転自由に支持する揺動体9の受入溝91
に進退自由に係合させて、ローラ5を、クランク軸3に
共回りしない非自転式に構成する。又、クランク軸3の
軸心Oをシリンダ室1の中心Sに対し、圧縮室7が吸入
室6よりも小さくなる高圧回転領域に偏心させる。更
に、ローラ5の内周部嵌合穴51の中心Xを外周部筒面
52の中心Yに対し、このローラ5の公転に伴い外周部
筒面52がシリンダ室1の内周面に連続的に近接する関
係に偏心させる。
【0014】これにより、図2の実線で示すように、高
圧回転領域でのローラ5の公転速度ωbは低圧回転領域
での公転速度ωaに対して遅くなり、高速回転領域での
ローラ5の公転速度ωbが遅くなる分だけ、圧縮室7か
ら吐出口12を経て吐出する高圧流体の流速を低下で
き、これにより、過圧縮を低減でき、圧縮効率の低下を
抑制することができると共に、高圧回転領域でのローラ
5の公転速度ωbが遅く、低圧回転領域での公転速度ω
aが早くなるため、圧縮負荷トルクTとローラ5の公転
速度との積で求められる圧縮動力P2は、図3の実線で
示すように、ローラの公転速度が一定である従来のもの
(P1)と比較して、高圧回転領域で低減でき、且つ低
圧回転領域で増加できて、これにより、動力変動を少な
くでき、振動等を抑制することができる。
【0015】しかも、ローラ5の外周部筒面52にブレ
ード8を突設し、且つ該ブレード8の突出先端側をシリ
ンダ室1の外方に回転自由に支持する揺動体9に進退自
由に係合させて、ローラ5を非自転式としているから、
ローラ5の外周部筒面52とブレード8との隙間を介し
て圧縮室7から吸入室6に高圧流体が漏れるのを防止で
き、容積効率の向上をも図れる。
【0016】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、高
速回転領域でのローラ5の公転速度が遅く、低圧回転領
域での公転速度が早くなるため、圧縮室7から吐出する
高圧流体の流速を低下でき、過圧縮を低減できて圧縮効
率を改善することができると共に、動力変動を少なくで
き、振動等を抑制することができる。
【0017】又、請求項2記載の発明によれば、ローラ
5を非自転式とする構造を利用して圧縮室7から吸入室
6への高圧流体の漏れを防止でき、容積効率の向上をも
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロータリー圧縮機の断面図。
【図2】同作用効果を従来例との対比において説明する
回転角度に対するローラの公転速度及びトルク特性図。
【図3】同作用効果を従来例との対比において説明する
回転角度に対する圧縮動力の特性図。
【図4】従来のロータリー圧縮機の断面図。
【符号の説明】
1;シリンダ室、2;シリンダ、3;クランク軸、4;
偏心ピン部、5;ローラ、6;吸入室、7;圧縮室、
8;ブレード、9;揺動体、51;内周部嵌合穴、5
2;外周部筒面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ室1をもつシリンダ2と、クラン
    ク軸3の偏心ピン部4に嵌合し、前記シリンダ室1の内
    部に公転するローラ5と、前記シリンダ室1の内部を吸
    入室6と圧縮室7とに区画するブレード8とを備えたロ
    ータリー圧縮機において、前記ローラ5をクランク軸3
    に共回りしない非自転式に構成すると共に、前記クラン
    ク軸3の軸心Oを前記シリンダ室1の中心Sに対し、前
    記圧縮室7が吸入室6よりも小さくなる高圧回転領域に
    偏心させる一方、前記ローラ5の内周部嵌合穴51を外
    周部筒面52に対し、このローラ5の公転に伴い前記外
    周部筒面52が前記シリンダ室1の内周面に連続的に近
    接する関係に偏心させていることを特徴とするロータリ
    ー圧縮機。
  2. 【請求項2】ローラ5の外周部筒面52にブレード8を
    突設すると共に、前記ブレード8の突出先端側をシリン
    ダ室1の外方に回転自由に支持する揺動体9に進退自由
    に係合させて、前記ローラ5を非自転式に構成している
    請求項1記載のロータリー圧縮機。
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