JP2767672B2 - 油圧流量同調装置 - Google Patents

油圧流量同調装置

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JP2767672B2 JP4262726A JP26272692A JP2767672B2 JP 2767672 B2 JP2767672 B2 JP 2767672B2 JP 4262726 A JP4262726 A JP 4262726A JP 26272692 A JP26272692 A JP 26272692A JP 2767672 B2 JP2767672 B2 JP 2767672B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧分流回路における
各分流流量を均等に保持するための油圧流量同調装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧回路において、例えば二つのアクチ
ュエータを等速同調させて動作させるためには、圧油源
からの供給圧油を常に均等な流量で分流させる工夫が必
要である。従来、この種の要求に対しては各種の弁装置
によって一方の回路の流量に対して他方の回路の流量を
補償することが専ら行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では弁装置によって流量の同調をとるため弁装置の
構成が複雑になり、調整も煩雑で、しかも負荷が変ると
同調が外れてくるなどの欠点が指摘されている。
【0004】本発明の課題は、構造が複雑となる弁装置
による方式を避けて、特殊な構造によらずに殆ど無調整
で負荷に拘らずに常に安定した分流流量の同調をとるこ
とのできる油圧流量同調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による油
圧流量同調装置では、前述の課題を達成するために、軸
心回りに回転可能なシリンダバレル内の同一離心半径上
の位置に前記軸心を囲むように平行配置された同一口径
の偶数個のシリンダ穴と、前記シリンダ穴の夫々に摺動
可能に挿入配置された偶数個のピストンと、前記シリン
ダバレルの回転に伴って前記ピストンに往復運動を与え
るように各ピストンの一端部と摺動結合された斜板機構
と、それぞれ同数の前記シリンダ穴からなる第1と第2
の2つのグループ毎に互いに離心半径の異なる独立した
給排通路を形成するように前記シリンダバレルの一端面
と摺動結合されたバルブプレートと、前記給排通路を介
して前記第1と第2のグループ毎に前記各シリンダ穴に
対する油の給排を行なうための一対づつの給排ポート
と、これら給排ポートのうちの吸入側または排出側とな
る一方の対をなすポート同士を第1の外部接続ポートに
接続する第1の接続通路と、前記給排ポートのうちの吸
入側または排出側となる他方の対をなす別のポートを互
いに独立した第2及び第3の外部接続ポートに接続する
第2及び第3の接続通路と、第2及び第3の外部接続ポ
ートに接続されて同調駆動される負荷アクチュエータの
ストロークエンドにおける位置ずれ吸収のために第2及
び第3の接続通路にそれぞれ接続された一対のリリーフ
弁とを備えている。
【0006】また請求項2の発明による油圧流量同調装
置では、前記第1の接続通路と前記第1の外部接続ポー
トとの間に通過流れに絞り作用を与えるスロットル弁が
接続されている。
【0007】更に請求項3の発明による油圧流量同調装
置では、前記シリンダバレルは自由回転可能に構成され
ている。
【0008】更に請求項4の発明による油圧流量同調装
置では、前記シリンダバレルは回転軸によって外部から
回転駆動されるように構成され、前記給排ポートのうち
回転駆動方向によって吸入側となる一方の対をなすポー
ト同士は一体または別体のポートとして前記第1の接続
通路によって前記第1の外部接続ポートに接続され、前
記給排ポートのうち回転駆動方向によって排出側となる
他方の対をなす別のポートは前記第2及び第3の接続通
路によって互いに独立した前記第2及び第3の外部接続
ポートに接続されている。
【0009】
【作用】請求項1による発明にかかる油圧流量同調装置
における基本構成部分は、端的に言えば単一シリンダバ
レルで前記2つのグループによってダブルモータ又はダ
ブルポンプの機能を持たせたアキシャルピストン機械で
ある。例えば請求項3による発明に従えばこれはダブル
モータとして機能し、この場合、前記第2の外部接続ポ
ートから排出される一方のモータの通過油量をQ1 、前
記第3の外部接続ポートから排出される他方のモータの
通過油量をQ2 とすると、 Q1 =Nq1 =N・Z・Πd1 2/4・πD・tanα Q2 =Nq2 =N・Z・Πd2 2/4・πD・tanα 但し、N:回転数、Z:ピストン本数、d:ピストン
径、D:ピストンP.C.D.(軸間直径)、α:傾転角
【0010】ここで、全てのピストンは単一のシリンダ
バレルに同じ離心半径で組み込まれているので、N,
D,αは両式で共通であり、また両グループでピストン
数は同じであるからZも同数であり、ピストン径および
シリンダ穴の口径は加工公差の選定によって極めて高精
度加工できるので、これもまた実質上はd1 =d2 とす
ることができ、従って両モータを通過する油量は実質的
にQ1 =Q2 となって同一容量となり、同調作用を果た
すことができる。なお、この場合、両モータの往復流れ
で夫々前記の式の関係が成立することは述べるまでもな
い。
【0011】請求項4による発明でも同様であり、この
場合は油圧流量同調装置における基本構成部分は、端的
に言えば単一シリンダバレルで前記2つのグループによ
ってダブルポンプの機能を持たせたアキシャルピストン
ポンプであるから、前記第2の外部接続ポートから排出
される一方のポンプの吐出油量をQ1 、前記第3の外部
接続ポートから排出される他方のポンプの吐出油量をQ
2 とすれば、前記の二つの式の関係がそのまま成立す
る。なお、この場合、逆流れが負荷の加重によって行な
われるとダブルモータとして作用し、これは前述の通り
である。
【0012】請求項2による発明では共通の通路である
第1の接続流路と前記第1の外部接続ポートとの間に通
過流れに絞り作用を与えるスロットル弁を接続し、これ
によりアクチュエータの速度を調整する。この場合、ス
ロットル弁に並列にチェック弁を接続し、その向きに応
じて一方の方向へ流れる油についてのみ絞り作用を与え
るようにしてもよく、他方の方向へ流れる油に対しては
自由流れを与えてもよいし、或いは任意の絞り作用を与
えても良い。
【0013】
【実施例】本発明の第1実施例にかかる油圧流量同調装
置を図1〜4と共に説明する。図4に示すように、本実
施例にかかる油圧流量同調装置100は、油圧供給源1
01から開閉弁102を介して導入した圧油を、同調駆
動すべき負荷アクチュエータ(図示の例では単動シリン
ダピストン装置)103aおよび103bに均等な流量
で分流するために、単一シリンダバレルのダブルモータ
として動作するアキシャルピストン機械を構成してい
る。
【0014】この油圧流量同調装置100の主要部の構
成を図1〜3と共に説明すると、ケース111とカバー
112とによって形成されたケース内空間には回転軸1
13が軸受114および115によって回転自在に配置
されており、この回転軸113にはシリンダバレル11
6が回転軸113と共にその軸心回りに自由回転するよ
うに装着されている。
【0015】シリンダバレル116内には、図3bとc
に示すように、同一離心距離D/2の半径上の位置に前
記回転軸113を囲むように平行配置された同一口径d
の偶数個(ここでは6個)のシリンダ穴121〜126
が設けられ、各シリンダ穴にはピストン131〜136
がそれぞれ摺動可能に挿入されている。
【0016】ピストン先端側には、回転軸113の周囲
を取り囲むように斜板117がケース111にクレード
ル状に支持されており、この斜板の傾転角は予め定めら
れた角度に設定されている。斜板117のカバー側端面
は、前記シリンダバレル116の回転に伴って前記ピス
トン131〜136に往復運動を与えるように各ピスト
ンの一端部と摺動結合されている。
【0017】シリンダバレル116のカバー側端面はカ
バー112に支持されたバルブプレート119と摺接結
合されており、バルブプレート119には図3aに示す
ように互いに異なる離心距離の半径上に形成された第1
と第2の吸入口S1 ,S2 および第1と第2の吐出口P
1 ,P2 が設けられている。第1の吸入口S1 と第1の
吐出口P1 は同一半径D1 (>D)上にあり、第2の吸
入口S2 と第2の吐出口P2 はD1 より小さい半径D2
(<D)上にある。
【0018】これらの吸入口と吐出口に対しては、図3
bに示すようにシリンダバレル116のシリンダ穴のう
ちから一つ置きに選ばれた第1のグループのシリンダ穴
121,123,125が第1の吸入口S1 と第1の吐
出口P1 に整合し、同様に第2のグループのシリンダ穴
122.124.126が第2の吸入口S2 と第2の吐
出口P2 に整合している。このようにして前記シリンダ
バレルの116一端面と摺動結合されたバルブプレート
119 によって第1と第2の2つのグループ毎に互い
に離心半径の異なる一対づつの独立した給排通路が形成
されている。
【0019】カバー112には、図4に示すように前記
各給排通路を介して第1と第2のグループ毎に前記各シ
リンダ穴に対する油の給排を行なうための一対の給排ポ
ート141,151および別の一対の給排ポート14
2,152が形成され、また、これら給排ポートのうち
のポート141と151を共に第1の外部接続ポート1
60に接続する第1の接続通路170と、前記給排ポー
トのうちのポート142と152を互いに独立した第2
及び第3の外部接続ポート161,162に接続する第
2及び第3の接続通路171,172とを備えている。
【0020】カバー112には図1および2に示すよう
にバルブ装置180が搭載され、このバルブ装置180
は、図4に示すように第1の接続通路170中に挿入さ
れた第1の弁装置181と、第2と第3の接続通路間に
接続された第2の弁装置184とを含んでいる。
【0021】第1の弁装置181はスロットル弁182
とチェック弁183との並列接続からなり、第1の外部
接続ポート160からの流入圧油に対してはチェック弁
183を開いて自由流れを与え、逆に第1の外部接続ポ
ート160へ流出する圧油流れに対してはスロットル弁
182による予め設定調整された絞り作用を与える複合
である。
【0022】第2の弁装置184はアクチュエータ10
3a,103bの位置合わせのための補正弁であり、一
対のリリーフ弁とチェック弁との並列回路を向かい合わ
せに接続したものである。これは、いずれか一方のアク
チュエータが先にストロークエンドに達したときに、そ
の負荷圧の上昇によって一方のリリーフ弁を開いて他方
のアクチュエータへすべての圧油を供給してこれを直ち
にストロークエンドに到達せしめ、両アクチュエータの
位置ずれを早急に吸収する働きを果たすためのものであ
る。
【0023】この第1実施例の油圧流量同調装置は、例
えばリフトデッキを昇降させるために二本のアクチュエ
ータシリンダ装置を単一の油圧ユニットからの供給圧油
で同期運転させる場合などに使用される。
【0024】すなわち、図4において開閉弁102を切
り換えて圧油供給源101からの圧油を第1の外部接続
ポート160に供給すると、この圧油はチェック弁18
3を開いて第1の接続通路170からカバー112の給
排ポート141および142に流れ込み、斜板117の
傾転角に応じてシリンダバレル116を回転させ、第1
のグループを形成するシリンダ穴121,123,12
5およびピストン131,133,135と、第2のグ
ループを形成するシリンダ穴122,124,126お
よびピストン132,134,136とからなる同一容
量のダブルモータとして機能する。
【0025】この場合、前記第2の外部接続ポート16
1から排出される一方のモータの通過油量をQ1 、前記
第3の外部接続ポート162から排出される他方のモー
タの通過油量をQ2 とすると、 Q1 =Nq1 =N・Z・Πd1 2/4・πD・tanα Q2 =Nq2 =N・Z・Πd2 2/4・πD・tanα 但し、N:回転数、Z:ピストン本数、d:ピストン
径、D:ピストンP.C.D.(軸間直径)、α:傾転角
【0026】ここで、全てのピストン131〜136は
単一のシリンダバレル116に同じ離心半径D/2で組
み込まれているので、N,D,αは両式で共通であり、
また両グループでピストン数は同じ3であるからZも同
数であり、ピストン径およびシリンダ穴の口径は加工公
差の選定によって極めて高精度加工できるので、これも
また実質上はd1 =d2 =dとすることができ、従って
両モータを通過する油量は実質的にQ1 =Q2 となって
同一容量となり、同調作用を果たすことができる。な
お、この場合、両モータの往復流れで夫々前記の式の関
係が成立することは述べるまでもない。
【0027】これによってアクチュエータ103a,1
03bには同流量が同時に流れ、同一定格のアクチュエ
ータ103a,103bが同一速度で伸長する。開閉弁
102を図4の状態に復帰させるとアクチュエータ10
3a,103bに掛かっている荷重によって第2と第3
の外部接続ポート161,162に戻ってくる圧油が逆
に給排ポート151,152に流れ込み、同様にダブル
モータを回転させて共通の第1の接続通路170からス
ロットル弁182を介して第1の外部接続ポート160
に流れ、開閉弁102を介してタンク190へ流出す
る。この場合、スロットル弁182の絞り開度の調整に
よってアクチュエータ103a,103bの下降速度を
設定可能である。
【0028】図5〜7は本発明の第2実施例に係る油圧
流量同調装置を示しており、この例では前述の第1実施
例と異なって回転軸を外部から回転駆動してダブルピス
トンとして機能するアキシャルピストン機械が構成され
ている。図5〜7において、前述の第1実施例と同一ま
たは同効の部分には下二桁が同じ符号を付してある。
【0029】この第2実施例において第1実施例と異な
る主な部分は、シリンダバレル216が回転軸213に
連結されたモータ220によって回転駆動されるように
構成されている点と、斜板217が外部からねじ操作に
よって軸方向位置を調整可能な吐出量設定ロッド218
a,218bにより傾転角を可変設定されるように構成
されている点と、バルブプレート219に設けられた吸
入口S1 ,S2 が一つの共通の吸入口Sとして形成され
て、これが第1の給排ポート241,242によって第
1の外部接続ポート260に接続されている点である。
尚、第2の弁装置284は第1実施例とは異なって第2
と第3の接続通路とタンクラインとの間にそれぞれ介装
された一対のリリーフ弁同士の接続点がタンクラインへ
落ちている。尚、前記吸入口Sは第1実施例と同様に別
々の吸入口としてもよい。
【0030】この第2実施例の油圧流量同調装置もタン
ク290からの作動油をダブルポンプ動作によって例え
ばリフトデッキを昇降させるために二本のアクチュエー
タシリンダ装置に供給して同期運転させる場合などに使
用可能である。
【0031】すなわち、図7においてモータ220を動
作させて回転軸213によりシリンダバレル216を一
方の方向へ回転駆動すると、第1のグループを形成する
シリンダ穴221,223,225およびピストン23
1,233,235と、第2のグループを形成するシリ
ンダ穴222,224,226及びピストン232,2
34,236とからなる一対のアキシャルピストンポン
プが斜板217の傾転角に応じた同一容量のダブルポン
プとして機能し、タンク290の圧油が第1の外部接続
ポート260からチェック弁283を通過し、第1の接
続通路270からカバー212の給排ポート241およ
び242に吸入され、斜板216の傾転角に応じた同一
吐出量で前記第2の外部接続ポート261および第3の
外部接続ポート262から各アクチュエータ203a,
203bに供給される。
【0032】この場合、前記第2の外部接続ポート26
1から吐出される一方のポンプの吐出油量をQ1 、前記
第3の外部接続ポート262から吐出される他方のポン
プの吐出油量をQ2 とすると、 Q1 =Nq1 =N・Z・Πd1 2/4・πD・tanα Q2 =Nq2 =N・Z・Πd2 2/4・πD・tanα 但し、N:回転数、Z:ピストン本数、d:ピストン
径、D:ピストンP.C.D.(軸間直径)、α:傾転角
【0033】ここで、全てのピストン231〜236は
単一のシリンダバレル216に同じ離心半径D/2で組
み込まれているので、N,D,αは両式で共通であり、
また両グループでピストン数は同じ3であるからZも同
数であり、ピストン径およびシリンダ穴の口径は加工公
差の選定によって極めて高精度加工できるので、これも
また実質上はd1 =d2 =dとすることができ、従って
両ポンプから吐出される油量は実質的にQ1 =Q2 とな
って同一容量となり、同調作用を果たすことができる。
なお、この場合、両ポンプの吐出量は、斜板216の傾
転角αをロッド218a,218bの軸方向位置調整に
よって変えることで任意に設定可能であることは述べる
までもない。
【0034】このようにしてアクチュエータ203a,
203bには同流量が同時に流れ、同一定格のアクチュ
エータ203a,203bが同一速度で伸長する。モー
タ220と回転軸213との連結を例えばクラッチによ
って断つと、アクチュエータ203a,203bに掛か
っている荷重によって第2と第3の外部接続ポート26
1,262に戻ってくる圧油が逆に給排ポート251,
252に流れ込み、この場合はシリンダバレル216を
ダブルモータとして回転させて共通の第1の接続通路2
70からスロットル弁282を介して第1の外部接続ポ
ート260からタンク190へ圧油を流出させる。この
場合も、スロットル弁282の絞り開度の調整によって
両アクチュエータ203a,203bの下降速度を設定
可能である。
【0035】第2実施例の変形として、モータ220を
可逆回転モータとすればアクチュエータの昇降を共にモ
ータ駆動によって行なうことができる。またモータ22
0を一定回転方向に回転するモータとし、斜板217の
傾転角を逆の傾斜に切り替えるようにしても正逆ポンプ
とすることができ、圧油の給排の方向を入れ替えること
ができる。
【0036】尚、第2実施例における補正弁としての第
2の弁装置284は、いずれか一方のアクチュエータが
先にストロークエンドに達したときにその分の吐出圧油
をリリーフ弁からタンク290へ逃がして他方のアクチ
ュエータのみに片側のグループによるポンプ吐出圧油を
供給し、両アクチュエータをストロークエンドで位置合
わせする機能を果たすものである。
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
構造が複雑となる弁装置を用いることなく流量の同調を
とることができる油圧流量同調装置を特殊な構造によら
ずに一般的なピストンモータまたはピストンポンプの技
術水準程度で実現でき、煩雑な弁調整も不要で、殆ど無
調整で負荷に拘らずに常に安定した分流流量の同調をと
ることのできる油圧流量同調装置が得られるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる油圧流量同調装置
の主要部の構成を示す縦断面図である。
【図2】同じく第1実施例にかかる油圧流量同調装置の
カバー側の端面を示す背面図である。
【図3】第1実施例における要部の詳細図であり、aは
バルブプレートのポート構成を示す模式端面図、bはシ
リンダバレルのバルブプレート側端面のポート構成を示
す模式端面図、cはシリンダバレルの縦断面図である。
【図4】第1実施例にかかる油圧流量同調装置の使用例
を示す油圧回路図である。
【図5】本発明の第2実施例にかかる油圧流量同調装置
の主要部の構成を示す縦断面図である。
【図6】第2実施例におけるバルブプレートのポート構
成の一例を示す模式端面図である。
【図7】第2実施例にかかる油圧流量同調装置の使用例
を示す油圧回路図である。
【符号の説明】
100,200:油圧流量同調装置 113,213:回転軸 115,215:バルブプレート 116,216:シリンダバレル 117,217:斜板 119,219:バルブプレート 121〜126:シリンダ穴 221〜226:シリンダ穴 131〜136:ピストン 231〜236:ピストン 141,151:第1グループの給排ポート 241,251:第1グループの給排ポート 142,152:第2グループの給排ポート 242,252:第2グループの給排ポート 160,260:第1の外部接続ポート 161,261:第2の外部接続ポート 162,262:第3の外部接続ポート 170,270:第1の接続通路 171,271:第2の接続通路 172,272:第3の接続通路 181,281:弁装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心回りに回転可能なシリンダバレル内
    の同一離心半径上の位置に前記軸心を囲むように平行配
    置された同一口径の偶数個のシリンダ穴と、前記シリン
    ダ穴の夫々に摺動可能に挿入配置された偶数個のピスト
    ンと、前記シリンダバレルの回転に伴って前記ピストン
    に往復運動を与えるように各ピストンの一端部と摺動結
    合された斜板機構と、それぞれ同数の前記シリンダ穴か
    らなる第1と第2の2つのグループ毎に互いに離心半径
    の異なる独立した給排通路を形成するように前記シリン
    ダバレルの一端面と摺動結合されたバルブプレートと、
    前記給排通路を介して第1と第2のグループ毎に前記各
    シリンダ穴に対する油の給排を行なうための一対づつの
    給排ポートと、これら給排ポートのうちの吸入側または
    排出側となる一方の対をなすポート同士を第1の外部接
    続ポートに接続する第1の接続通路と、前記給排ポート
    のうちの吸入側または排出側となる他方の対をなす別の
    ポートを互いに独立した第2及び第3の外部接続ポート
    に接続する第2及び第3の接続通路と、第2及び第3の
    外部接続ポートに接続されて同調駆動される負荷アクチ
    ュエータのストロークエンドにおける位置ずれ吸収のた
    めに第2及び第3の接続通路にそれぞれ接続された一対
    のリリーフ弁とを備えたことを特徴とする油圧流量同調
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の接続通路と前記第1の外部接
    続ポートとの間に通過流れに絞り作用を与えるスロット
    ル弁が接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の油圧流量同調装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダバレルが自由回転可能に構
    成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    油圧流量同調装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダバレルを外部から回転駆動
    するための回転軸を備え、前記給排ポートのうち回転駆
    動方向によって吸入側となる一方の対をなすポート同士
    が一体または別体のポートとして前記第1の接続通路に
    よって前記第1の外部接続ポートに接続されており、前
    記給排ポートのうち回転駆動方向によって排出側となる
    他方の対をなす別のポートが前記第2及び第3の接続通
    路によって互いに独立した前記第2及び第3の外部接続
    ポートに接続されていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の油圧流量同調装置。
JP4262726A 1992-09-07 1992-09-07 油圧流量同調装置 Expired - Lifetime JP2767672B2 (ja)

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