JP2766218B2 - 液晶光学素子の製造方法 - Google Patents

液晶光学素子の製造方法

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JP2766218B2
JP2766218B2 JP7127978A JP12797895A JP2766218B2 JP 2766218 B2 JP2766218 B2 JP 2766218B2 JP 7127978 A JP7127978 A JP 7127978A JP 12797895 A JP12797895 A JP 12797895A JP 2766218 B2 JP2766218 B2 JP 2766218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性液晶物質組成
物を用いてなる液晶光学素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶材料として強誘電性液晶を用
い、これを高度に配向制御し、かつこの液晶材料を電極
が配設された二枚の基板の間に挟持してなる液晶光学素
子が、電界等の外部刺激に対しての高速応答性、コント
ラスト比等に優れるなどの優れた特性を有することから
注目され、液晶表示素子、液晶記憶素子等として盛んに
利用されるようになってきた。しかしながら、強誘電性
液晶物質のみからなる液晶材料を用いて液晶光学素子を
作製する場合、セル厚を厚くすることができず、導通欠
陥や複屈折干渉による色むらを生じたり、また双安定性
が不均一になり易く、大面積化が難しいという問題があ
る。
【0003】これを改良するために、スメクチック相を
有する液晶物質とこれをカプセル化する媒体とを含有す
る液晶素子で、光の散乱状態をコントロールする方法が
特開昭62−48789号公報に記載されている。ここ
で示されている液晶素子はネマチック相で電界応答させ
ているので応答速度が遅く(数10〜数100ms)ス
メクチック相ではそのネマチック相での状態を保持する
のみであり、また、散乱非散乱モードにより光のオンオ
フを行っているのでコントラストが低いという問題があ
る。
【0004】また、強誘電性液晶物質と熱可塑性ポリマ
ーとを含有する複合膜を用いた液晶光学素子が特開昭6
3−25622号公報に記載されているが、複合膜を調
製するために乾湿製膜法、水面展開法などを用いる必要
があり、電気光学素子とするためには複数枚積層しなけ
ればならず、生産性が悪く、大面積化が困難であり、ま
た従来のラビング法などでは十分な配向が得られず、配
向処理が困難であるという問題がある。
【0005】さらに、透明なエポキシ樹脂中に液晶物質
をカプセル状に分散させた液晶材料を用いた液晶光学素
子が特表昭61−502128号公報に記載されている
が、このものもネマチック相で電界応答させているので
応答速度が遅く、また散乱非散乱モードにより光のオン
オフを行っているのでコントラストが低いという問題が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の液晶
材料よりも液晶光学素子のセル厚を厚くすることがで
き、かつ電界に対する応答速度が速く、かつコントラス
ト比を高くすることができる強誘電性液晶物質組成物を
用い、厚いセルにおいてもリタデーション値が小さく、
着色や色むらが少なく、双安定性に優れ、変形に対して
の寸法、配向安定性に優れた液晶光学素子を歩止りよく
低コストで製造できる製造方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決するために鋭意検討を進めた結果、強誘電性液晶物
質及び架橋性樹脂からなる強誘電性液晶物質組成物を用
いて液晶光学素子を製造することにより前記目的を達成
し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は、強誘電性液晶物質と
架橋性樹脂とを混合したものを電極付き基板の電極上に
製膜し、次いで電極付き基板を積層し、架橋処理を行っ
て液晶光学素子を製造する方法において、液晶物質を曲
げ変形により一軸配向させたのち、架橋処理を行うこと
を特徴とする液晶光学素子の製造方法を提供するもので
ある。
【0009】本発明で用いられる強誘電性液晶物質とし
てはカイラルスメクチックC相 (SmC* ) を示す低分子
又は高分子の強誘電性液晶であれば特に限定されない。
強誘電性低分子液晶、強誘電性高分子液晶、あるいは、
これらの混合物などがある。
【0010】この強誘電性低分子液晶としては、例え
ば、一種または二種以上の強誘電性低分子液晶、一種ま
たは二種以上の強誘電性低分子液晶と他の低分子液晶等
の混合物からなる強誘電性低分子液晶などを挙げること
ができる。
【0011】前記強誘電性高分子液晶としては、例え
ば、一種または二種以上の強誘電性高分子液晶、一種ま
たは二種以上の強誘電性低分子液晶と一種または二種以
上の強誘電性高分子液晶からなる強誘電性高分子液晶、
一種または二種以上の強誘電性低分子液晶と一種または
二種以上の他の高分子液晶等からなる強誘電性高分子液
晶などを挙げることができる。
【0012】すなわち、前記強誘電性高分子液晶として
は、ポリマー分子自体が強誘電性の液晶特性を示す強誘
電性高分子液晶(ホモポリマーまたはコポリマーまたは
それらの混合物)、強誘電性高分子液晶と他の高分子液
晶および/または通常のポリマーとの混合物、強誘電性
高分子液晶と強誘電性低分子液晶との混合物、強誘電性
高分子液晶と強誘電性低分子液晶と高分子液晶および/
または通常のポリマーとの混合物、あるいは、これらと
通常の低分子液晶との混合物などの、すべての強誘電性
を示す高分子液晶を使用することができる。
【0013】前記強誘電性高分子液晶の中でも、例え
ば、側鎖型強誘電性高分子液晶が好適に使用することが
でき、特にカイラルスメクチックC相をとる側鎖型強誘
電性高分子液晶が好適に使用することができる。
【0014】側鎖型強誘電性高分子液晶の具体例として
は、たとえば、以下の各々の一般式からなる繰り返し単
位を有するポリマー、コポリマー又はこれらのブレンド
物等を挙げることができる。 〔I〕ポリアクリレート系(特願昭61−305251
号及び特願昭62−106353号として本出願人が出
願)
【0015】
【化1】 〔式中、kは1〜30までの整数であり、
【0016】
【化2】 であり、Xは-COO- 又は -OCO-であり、R2は-COOR3、-O
COR3、-OR3、又は -R3であり、ここで R3
【0017】
【化3】 (式中、m及びnは、各々独立に、0〜9の整数であ
り、qは、0又は1であり、R4及びR5は、それぞれ-C
H3、ハロゲン原子又はCNであり、但し、R5が-CH3である
場合には、nは0ではなく、C* は不斉炭素原子を表
し、C(*) はn≠0の場合不斉炭素原子を意味する。)
で表される基を表す。〕このポリマーの数平均分子量
は、好ましくは、1,000〜400,000である。
1,000未満であるとこのポリマーのフィルム、塗膜
としての成形性に支障を生じる場合があり、一方、40
0,000を超えると応答時間が長くなる等の好ましく
ない結果の現れることがある。そして、数平均分子量の
特に好ましい範囲は、R1の種類、kの値、R3の光学純度
等に依存するので一概に規定できないが1,000から
200,000である。
【0018】このポリマーの一般的な合成方法は、下
式、
【0019】
【化4】 (ここで、k、R1、R2、R3、R4、R5、m及びnは前記の
ものである。)で示されるモノマーを公知の方法で重合
することにより得ることができる。
【0020】なお、ポリアクリレート系のうち、次式で
示す液晶の SmC* 相を示す温度Tsc * 、及び平均分子量
n の例を示すと、次の通りである。
【0021】
【化5】 (a)k=12,Mn =5300,Tsc * :5〜12℃ (b)k=14,Mn =6500,Tsc * :13〜31
℃ 〔II〕ポリエーテル系(特願昭61−309466号
として本出願人が出願したものなど)
【0022】
【化6】 (式中、k、R1、R2、R3、R4、R5、m、n及びX は前記
〔I〕と同じである。)このポリマーの数平均分子量
は、好ましくは、1,000〜400,000である。
1,000未満であるとこのポリマーのフィルム、塗膜
としての成形性に支障を生じる場合があり、一方40
0,000を超えると応答速度が遅くなる等の好ましく
ない結果の現れることがある。そして、数平均分子量の
特に好ましい範囲は、R1の種類、kの値、R3の光学純度
等に依存するので一概に規定できないが、1,000〜
200,000である。
【0023】このポリマーの一般的な合成方法は、下記
一般式
【0024】
【化7】 (ここで、k、R1、R2、R3、R4、R5、m、n及びX は前
記と同じである。)で示されるモノマーを公知の方法で
重合することにより得ることができる。
【0025】なお、ポリエーテル系のうち、次式で示す
液晶の SmC* 相を示す温度Tsc * 、及び平均分子量Mn
の例を示すと、次の通りである。
【0026】
【化8】 (a)k=8,Mn =2800,Tsc * 24〜50℃ (b)k=10,Mn =2400,Tsc * :19〜50
℃ 〔III〕ポリシロキサン系(特願昭62−11471
6号として本出願人が出願したものなど)
【0027】
【化9】 (式中、R6は低級アルキル基であり、k、R1、R2、R3
R4、R5、m、n及びX は前記と同じである。)このポリ
マーの数平均分子量は、特に限定されないが、1,00
0〜400,000であることが好ましい。この数平均
分子量が1,000未満ではこのポリマーのフィルム塗
膜としての成形性に支障を生じる場合があり、一方、4
00,000を超えると電界応答速度が遅い等の好まし
くない結果の現れることがある。数平均分子量の特に好
ましい範囲は、R1基の種類、k、m、nの値、R3基の光
学純度等に依存するので一概に規定できないが、通常、
1,000〜200,000である。
【0028】このポリマーは例えば、下式、
【0029】
【化10】 (式中、R6は前記と同じ意味を有する。)で表される繰
り返し単位からなるアルキルヒドロポリシロキサンと下
式 H2C=CH(CH2)k-2 -O-R1 ( 式中、R1、R2、R3、R4、R5、k、m、及びnは前記と
同じ意味を有する。)で表される液晶ユニット化合物と
を一定条件で反応させることにより合成することができ
る。
【0030】なお、ポリシロキサン系のうち次式で示す
液晶 SmC* 相を示す温度Tsc * 及び平均分子量Mn の例
を示すと、次の通りである。
【0031】
【化11】 (a)k=6,Mn =16400,Tsc * :70〜90
℃ (b)k=8,Mn =15000,Tsc * :39〜91
℃ 〔IV〕ポリエステル系(特願昭61−206851号
として本出願人が出願したものなど)
【0032】
【化12】 〔式中のR7は H、CH3 又はC2H5、s は1〜20の整数、
AはO(酸素)又は-COO- 、t は0又は1、R1、R2
R3、R4、R5、k、m及びnは前記と同じ意味を有す
る。)又は、
【0033】
【化13】 〔式中のs 、 A、t、R1、R2、R3、R4、R5、k、m及び
nは前記と同じ意味を有する。)これらのポリマーは、
通常のポリエステルの縮重合反応によって得られる。即
ち、上記構造の二塩基酸又はこれらの酸クロライドと、
二価アルコールの縮重合反応によって得られる。
【0034】これらのポリマーの数平均分子量1,00
0〜400,000の範囲にあることが好ましい。この
分子量が1,000未満ではこのポリマーのフィルムや
塗膜としての成形性に支障が生じる場合がり、一方、4
00,000を超えると応答速度が遅い等の好ましくな
い結果の現れることがある。数平均分子量の特に好まし
い範囲は、R2の種類、kの値、R3の光学純度等に依存す
るので一概に規定できないが、通常1,000〜20
0,000である。 〔V〕前記〔I〕ポリアクリレート系、〔II〕ポリエ
ーテル系、〔III〕ポリシロキサン系及び〔IV〕ポ
リエステル系の繰り返し単位を含む共重合体。
【0035】前記〔I〕〜〔IV〕の繰り返し単位を含
む具体例としては次のものがある。
【0036】〔I〕の繰り返し単位と、以下の繰り返
し単位を含む共重合体。
【0037】
【化14】 (式中R8は H、CH3 、Cl、F 、Br、又はIであり、R9
C110のアルキル又はアリールである。)この共重合体
の数平均分子量Mn は1,000〜400,000であ
り、好ましくは1,000〜200,000である。
【0038】また、〔I〕の繰り返し単位は、20〜9
0%が好ましい。
【0039】〔I〕の繰り返し単位の前駆体単量体で
ある
【0040】
【化15】 と以下の単量体との重合によって得られる共重合体。
【0041】
【化16】 〔式中、R10 はC1〜C20 のアルキル又はアリールであ
る。〕 〔I〕の繰り返し単位と
【0042】
【化17】 の繰り返し単位を含む共重合体。(式中 uは1〜30の
整数であり、R11 は、
【0043】
【化18】 であり、X1は-COO- 、-OCO- 又は-CH=N-であり、R12
-COOR13 、-OCOR13 、-OR13 又は -R13 であり、R13
はC1 10 のアルキル、フルオロアルキル又はクロロア
ルキルである。)本発明に用いられる強誘電性高分子液
晶としては、ポリマー中の側鎖の末端部分に不斉炭素が
1又は2存在するものに限定されるものではなく、側鎖
の末端部分に不斉炭素が3以上含まれるものも使用でき
る。
【0044】また、前記強誘電性高分子液晶に SmC*
有する低分子液晶を混合したものも使用できる。
【0045】さらに、強誘電性高分子液晶として、例え
ばプロトン供与体及び/又はプロトン受容体をそれぞれ
に有するポリマーと強誘電性低分子化合物とのブレンド
物(特願昭61−169288号として本出願人が出願
したものから類推できる)等を挙げることができる。
【0046】この強誘電性高分子液晶としては、例えば
下記に示す低分子液晶とポリビニルアセテートとが水素
結合して高分子状となっているものがある。
【0047】強誘電性低分子液晶としては、例えば、次
のものがある。
【0048】
【化19】 (ここで、z は3〜30の整数である。) 4−〔4′−(12−ジメチロールプロピオニルオ
キシドデシルオキシ)ベンゾイルオキシ〕安息香酸2−
メチルブチルエステル 4−〔4′−(12−(2,2−ジアセトキシプロ
ピオニルオキシ)ドデシルオキシ)ベンゾイルオキシ〕
安息香酸2−メチルブチルエステル 4′−(12−ジメチロールプロピオニルオキシド
デシルオキシ)ビフェニル−4−カルボン酸2−メチル
ブチルエステル 4′−〔12−(2,2−ジアセトキシプロピオニ
ルオキシ)ドデシルオキシ〕ビフェニル−4−カルボン
酸2−メチルブチルエステル 4′−〔4″−(12−ジメチロールプロピオニル
オキシドデシルオキシ)ベンゾイルオキシ〕ビフェニル
−4−カルボン酸2−メチルブチルエステル 4′−〔4″−(12−(2,2−ジアセトキシプ
ロピオニルオキシ)ドデシルオキシ)ベンゾイルオキ
シ〕ビフェニル−4−カルボン酸2−メチルブチルエス
テル 4−〔4″−(12−ジメチロールプロピオニルオ
キシ) ドデシルオキシビフェニル−4′−カルボニルオ
キシ〕安息香酸2−メチルブチルエステル 4−〔4″−(12−(2,2−ジアセトキシプロ
ピオニルオキシ)ドデシルオキシ)ビフェニル−4′−
カルボニルオキシ〕安息香酸2−メチルブチルエステル さらに他のタイプの強誘電性高分子液晶としては、例え
ば強誘電性低分子液晶と熱可塑性非晶質ポリマーとのブ
レンド物〔特願昭59−169590号(特開昭61−
47427号)として本出願人が出願〕等を挙げること
ができる。
【0049】この液晶は、熱可塑性非晶質ポリマー10
〜80wt%と、低分子液晶90〜20wt%とからな
る液晶組成物であって、本来は、自己形状保持能力がな
い低分子液晶に特定の非晶質ポリマーを一定量加えるこ
とによって、この混合物をフィルム等に形成することを
可能にし、このフィルム状等にすることにより自己形状
保持能力を付与したものである。
【0050】この液晶組成物に用いられる熱可塑性非晶
質ポリマーとしては、ポリスチレン、ポリカーボネート
等の光学的異方性を有しないものが用いられる。また、
低分子液晶としては、例えば DOBAMBC (p−デシロキシベンジリデン−ア
ミノ−2−メチルブチルシンナメート) 4′−オクチルオキシビフェニル−4−カルボン酸2
−メチルブチルエステル 4−(4″−オクチルオキシビフェニル−4′−カル
ボニルオキシ) 安息香酸2−メチルブチルエステル 4−オクチルオキシ安息香酸4−(2−メチルブチル
オキシ)フェニルエステル 4′−オクチルオキシビフェニル−4−カルボン酸3
−メチル−2−クロロペンチルエステル 3−メチル−2−クロロペンタン酸4′,4″−オク
チルオキシビフェニルエステル p−ヘキシルオキシベンジリデン−p′−アミノ−2
−クロロプロピルシンナメート 4−(2−メチルブチルベンジリデン)−4′−オク
チルアニリン等の SmC*相をとる強誘電性の液晶化合物
が用いられる。
【0051】本発明においては、本発明の目的に支障の
ない範囲で、液晶材料にさらに他の液晶状ポリマーや、
オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、メタアクリル系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、スチレン−ブタジエン系共重合体、
塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体などの樹脂
を混合して使用することも可能である。
【0052】本発明において用いられる架橋性樹脂とし
てはエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、架橋性の
シリコーン樹脂などの樹脂が好適に用いられる。ここで
架橋性樹脂にはエポキシ樹脂のアミン、酸無水物等の硬
化剤や不飽和ポリエステル樹脂のスチレン等の硬化剤を
含むものとする。
【0053】上記の架橋性樹脂の代表的なものを次に挙
げる。 エポキシ樹脂
【0054】
【化20】 不飽和ポリエステル樹脂
【0055】
【化21】 シリコーン樹脂
【0056】
【化22】 強誘電性液晶物質組成物中の架橋性樹脂の重量分率は通
常5〜90%、好ましくは10〜70%とする。架橋性
樹脂の量が多すぎると液晶部分が少ないためコントラス
トが低下し、少なすぎると上下基板間に十分充填されな
いため素子の力学的安定性が低下する。
【0057】強誘電性液晶物質と架橋性樹脂の混合方法
は液晶部カプセルが存在できるように混合する方法であ
れば特に限定されないが、次に示すような単純混合法と
溶液混合法が挙げられる。
【0058】単純混合法は室温又は液晶の粘度が小さく
なる温度〔カイラルスメクチックC相( SmC* )、スメ
クチックA相(SmA)、ネマチック相(N) 、等方相(Iso)
又はこれらの混相など結晶相やガラス相でない温度〕で
架橋前の架橋性樹脂と強誘電性液晶物質を混練する方法
である。混練の度合いは液晶部カプセルの大きさが数μ
m以下であることが好ましいが、通常目視で均一であれ
ば実用上十分である。
【0059】溶液混合法は強誘電性液晶物質と架橋前の
架橋性樹脂を適当な溶媒に溶解させて混合する方法であ
る。溶媒としてはメチレンクロライド、クロロホルム、
トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、メチルエチ
ルケトン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミ
ドなど種々のものが利用できる。この溶媒を蒸発させる
ことで、一様に分散した混合物を得ることができ、さら
に蒸発速度の調整で液晶カプセルの大きさを変えること
もできる。
【0060】本発明においては上記の混合法により得ら
れた強誘電性液晶物質組成物を電極付き基板に製膜し、
次いで電極付き基板を積層し、強誘電性液晶物質を曲げ
変形により一軸配向させたのち、架橋処理を行なって架
橋性樹脂を架橋し素子を得る。
【0061】この素子を得る方法は、電極付き基板と強
誘電性液晶物質組成物の膜を積層する方法と電極付き基
板に強誘電性液晶物質組成物を塗布等により製膜してこ
れに電極付き基板を積層する方法がある。
【0062】前者の方法は、キャスト法、押出し法、プ
レス法など通常のポリマーに対して行われる製膜法を用
いて1〜20μm、好ましくは1.5〜15μmの厚さ
の強誘電性液晶物質組成物のブレンド膜をつくり、その
両側を少なくとも一方が透明な電極で挟持し液晶光学素
子とする。この素子の片面又は両面には必要に応じ透明
な基板を設けることができる。
【0063】透明な電極の具体例としては、例えば、N
ESA膜といわれる酸化錫膜、ITO膜といわれる酸化
錫を混入した酸化インジウム膜、酸化インジウム膜、金
やチタンなどの蒸着膜あるいは他の薄膜状の金属もしく
は合金などを挙げることができる。
【0064】基板の具体例としては、例えば、一軸又は
二軸延伸ポリエチレンテレフタレート等の結晶性ポリマ
ー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等の非結晶性
ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン、ポリカーボネート、ナイロン等のポリアミドな
どからなる熱可塑性樹脂板、ガラス板などを挙げること
ができる。
【0065】強誘電性液晶物質組成物の製膜は、製膜時
にやや厚目(2〜50μm)に製膜し、これを電極と積
層する前に2〜5倍程度に一軸延伸を行ってもよい。こ
のようにすると、強誘電性液晶物質の配向処理を兼ねる
ことができる。
【0066】後者の塗布により製膜を行う方法は、電極
付き基板の電極上に塗布法により強誘電性液晶物質組成
物を製膜、これに電極又は電極付き対向基板を積層する
方法である。
【0067】この塗布により製膜する方法によれば、塗
布温度、塗布速度を適当に選択すれば強誘電性液晶物質
をバーコーターなどで直接配向させることもできる。塗
布は通常、電極上の強誘電性液晶物質組成物を円筒状の
ローラやヘラ状の棒等の塗布棒を用いてこれを移動させ
て膜状にすることにより行われる。用いられる電極の種
類、基板の種類等は前記の方法で用いられるものと同じ
ものが用いられる。強誘電性液晶物質組成物の厚さとし
ては通常、0.5〜10μm、好ましくは0.5〜4μ
m程度の範囲内に設定するのが適当である。また、強誘
電性液晶物質組成物の5〜50重量%の溶液をロールコ
ーター、グラビアコーター、スクリーン印刷等で電極付
き基板に塗布した後に溶媒を蒸発させ、これに電極又は
電極付き基板を積層する方法も好適に用いられる。
【0068】次に本発明の液晶光学素子においては、電
界によるスイッチングにおいて高コントラストを得るに
は複屈折型素子としなければならない。このために、液
晶物質をセル面とほぼ平行に一軸配向処理を行う。
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】本発明においては、この一軸配向処理は曲
げによる配向法により行う。曲げによる配向法によれ
ば、例えば液晶光学素子を少なくとも二本の自由回転ロ
ーラ間を連続して移動させながら曲げ変形処理すること
により配向した液晶層が得られる。この配向処理は架橋
性樹脂が十分硬化する前に行えば、液晶部分に大きな剪
断が印加され易く、より高度な配向状態が得られる。
【0073】次に本発明の液晶光学素子を製造するにあ
たっては、膜形成時に強度、安定性をもたせるために架
橋操作を行う。架橋操作は架橋性樹脂に架橋剤(硬化
剤)を混入させることで行われる。通常は製膜前の溶液
作製時に混入すればよい。溶液状態では希釈効果によっ
て容易に架橋が進行しないので溶液の粘度が急激に変化
することもない。製膜後、溶媒が蒸発した後に架橋が開
始する。樹脂の種類にもよるが室温で放置(数分〜数1
0時間)するが適当な温度に加熱又は紫外光の照射で架
橋硬化時間が短縮できるものもある。この加熱又は紫外
光照射などは積層の前後のいずれでもよい。溶媒を用い
ずに液晶と架橋性樹脂の混合物で製膜するときは混合物
作製時に架橋が開始するので安定な連続製造などを行う
ために架橋(硬化)時間の長い樹脂を選定すればよい。
もちろん加熱、紫外光照射によって製膜後の硬化促進を
行うことができる。
【0074】このようにして架橋性樹脂を架橋させて得
られた強誘電性液晶物質組成物からなる本発明の液晶光
学素子は膜形状安定性に優れているが、特に液晶が長期
の使用に対して流出するなどの恐れがある場合はセル端
面をエポキシ系接着剤などで封入固定してもよい。
【0075】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0076】実施例1 強誘電性液晶物質として下記の低分子強誘電性液晶を用
いた。
【0077】
【化23】 架橋性樹脂としては市販の速硬性エポキシ樹脂(エポキ
シ樹脂と架橋(硬化)剤1:1重量比のセメダイン社
製、セメダインハイスーパー)を用いた。
【0078】液晶及び樹脂それぞれ5gずつを90gの
ジクロルメタンに溶解し、1:1の混合溶液(10wt
%)を作製し、室温でロールコーターを用いてITO付
きPES基板(幅15cm、厚み125μm)に塗布し
た。溶媒蒸発後の膜厚は6μmとなった。この後同じP
ES基板でラミネートし、50℃で曲げ配向処理を行っ
て15cm×200cmの液晶光学素子とした。本素子
をクロスニコル下に配置し、±20Vの電圧を印加した
ところ、25℃でコントラスト比45、応答時間400
μsの素子となった。リタデーション値はΔn・d=
0.28であった(Δn:屈折率異方性、d:セル
厚)。また、顕微鏡観察では液晶部の粒子(マイクロカ
プセル)の大きさは15〜2μm程度であり、双安定性
が発現したので上記電圧を切ってもその状態が保持され
た。
【0079】更に、樹脂硬化後には曲げ変形(曲率半径
5cmまで)を与えても液晶の配向状態は乱されず、ま
たカッターなどによる切断を行っても導通が生じること
が無かった。
【0080】クロスニコル下で複屈折モードとして動作
させた場合の透過光は、薄い黄色味を帯びた白色であ
り、樹脂を混入させない従来のセル構成での約3μm厚
に相当する。
【0081】なお、応答時間の測定は直交する2枚の偏
光子間に液晶セルを挟み、印加電界の符号を反転したと
きの透過光強度の変化が10%から90%までに達する
のに要する時間を測定することにより行った。
【0082】実施例2 低分子強誘電性液晶DOBAMBC
【0083】
【化24】 とエポキシ樹脂(エポキシ樹脂と架橋剤1:1重量比の
もの、ペルノックス社、MG−150)がそれぞれ10
g、7g含まれる混合物をクロロホルムに溶解し、15
wt%の溶液を作製した。上記溶液をITO付きPET
基板(100μm厚)上にロッドコーターを用いて塗布
し、溶媒蒸発後5μmの複合膜となった。対向基板とし
てITO付きPES基板(125μm)をゴムローラ、
金属ローラにより成るラミネータを用いて貼合せ、20
cm×1.5mの素子とした。本素子を第1図に示すよ
うなローラーを用いて曲げ配向処理を行った(図におい
て、T1 =25℃、T2 =125℃、T3 =85℃、T
4 =70℃、v=3m/分、ロール径は大80mm、小
40mmである)ところ、70℃で±10Vの印加でコ
ントラスト比57、応答時間170μsであった。リタ
デーション値Δn・dは0.23であった。70℃で双
安定性を測定した結果、クロスニコル下で電界オフ後の
光透過率の変化は24時間後で5%程度であり、十分な
性能を確認した。また、スイッチングをさせて明の状態
では実施例1と同様薄い黄色味を帯びた白色であった。
【0084】比較として、液晶(DOBAMBC)のみ
でセル厚5μmの配向膜を作製し、同様の測定をしたと
ころ、コントラスト比は40であり、双安定性の評価で
は24時間後に光透過率が25%程度変化していた。更
に透過光は明状態で濃い赤〜緑に着色しており、わずか
な厚みむらによって色むらも生じることが確認できた。
【0085】実施例2と同程度の性能を液晶部のみで発
現するためには、コントラストの点では3μm以下、双
安定性では3.5μm以下、着色の点では2μm程度以
下にする必要があった。
【0086】実施例3 強誘電性高分子液晶として、 ポリアクリレート系
【0087】
【化25】 架橋性ポリマーとしてペルノックス社MG−150を9
0℃で混練し、混合物とした。重量比は3(液晶):2
(ポリマー)とし、約10分混練したところ目視でほぼ
均一な混合物となった。
【0088】本混合物を素早くグラビア式コーターでI
TO付きPES基板に塗布し、約4μmの膜を得た。
尚、塗布は105℃で行った。更に続けて同種類の基板
でラミネートし、実施例2の図に示したロールを通し
(T1=90℃、T2=90℃、T3=42℃、T4=25℃、
V= 3mm/分)、配向処理を行った。ここまでのプロ
セスは全て連続的に行い、幅15cm、長さ30mの液
晶素子原反が得られた。これを約20時間放置し、ポリ
マーの硬化後15cm×20cmの部位を切出し、コン
トラスト比を測定したところ24℃、±10Vの印加で
88が得られた(クロスニコル下)。また、応答時間は
±30Vの印加で60msであった。リタデーション値Δ
n・dは0.25であった。また、スイッチング後の状
態は48時間経過後もほぼ100%保たれており、十分
な双安定性を確認した。また、明状態での色はほぼ白色
であり、色むら等も生じていなかった。更に、液晶素子
原反から10枚程度場所を変え切出したところ、コント
ラスト比はすべて80以上であり、双安定性、着色性な
どの点で再現性良い結果が得られた。
【0089】実施例4 強誘電性高分子液晶 ポリオキシラン系
【0090】
【化26】 架橋ポリマーとしてビスフェノールA型ジグリシジルエ
ーテル(油化シェルエポキシ(株)製 エピコート82
8D)、硬化剤に4,4′−ジアミノジフェニルメタン
(半井化学薬品(株)製 DDM)を前者対後者6:4
重量比のものを用いた。上記液晶とポリマーの重量比
1:1の混合物をジクロロメタンに溶かし、濃度15w
t%の溶液を作成したのち、30cm×50cmのIT
O電極付きPET基板(125μm厚)にスクリーン印
刷した。印刷直後は約15μmの膜厚であったが、溶媒
蒸発後は約3.5μmとなった。こののち対向基板とし
てITO付きPES基板(100μm)をラミネート
し、曲げ配向処理を行った。(実施例2の図と同じ。T
1=T2 =105℃、T3=80℃、T4=60℃) クロスニコル下でのコントラスト比は28℃、±15V
の印加で76、応答時間は30msとなった。リタデー
ション値Δn・dは0.23であった。また複屈折効果
による着色が無く、視認性の良い白黒表示が可能な膜と
なった。双安定性は電界除去後、28℃で24時間放置
後透過率が100%保たれており、十分なことがわかっ
た。架橋性ポリマーの硬化後、一部を切出し、顕微鏡観
察を行ったところ、液晶カプセルの大きさは直径が3μ
m程度にほぼ揃っていた。
【0091】実施例5 実施例4で用いた強誘電性高分子液晶と、不飽和ポリエ
ステル樹脂(東洋東圧製エスター)を溶媒を用いずに
1:1の混合物とし、プレス法で20cm×20cm、
厚み6μmに成形した。こののちITO付きPES基板
でラミネートした。樹脂半硬化後、実施例4と同じ配向
処理を行ったところ、コントラスト比は28℃、±15
V印加で80となった。応答速度は75msだった。リ
タデーション値を測定したところ、Δn・d=0.26
であった。顕微鏡観察では液晶カプセルの大きさは直径
の平均値が5μmであった。目視でも着色が少なく、一
様な応答であった。電界除去後の双安定状態は36℃
で、一週間放置後も92%保たれていた。
【0092】実施例6 実施例1で用いた強誘電性液晶と架橋性のシリコーン樹
脂(東芝シリコーン製TSE3450)の1:3混合物
(硬化剤含む)をジクロルメタンに溶解させた25wt
%溶液をグラビアコーターで塗布製膜後ラミネートし
た。基板は ITO付きPES基板(幅30cm)を用
いた。電極間の膜厚は約7μmであった。配向処理は実
施例2に示した装置で、T1=25℃、T2=60℃、T3=
48℃、T 4=25℃としてV=1m/minで行った。
【0093】コントラスト比は25℃、±4Vの印加で
42、応答時間は900μsであった。リタデーション
値はΔn・d=0.22であった。顕微鏡による観察で
は液晶部と樹脂部がほぼ均一に分散しており区別が難し
かった。目視での着色は認められず白色であった。電界
除去後の双安定状態は36℃、1時間で95%保たれて
おり実用上優れた結果を得た。本素子は曲率半径5cm
まで変形させたが配向状態、膜厚は極めて安定に保たれ
ていた。
【0094】
【発明の効果】本発明の強誘電性液晶物質組成物を用い
た液晶光学素子は、大面積の液晶光学素子で、電界に対
する応答速度が速く、コントラスト比の高いものが得ら
れる。また、着色、色むらのない双安定性、寸法安定性
においても優れたものが得られる。
【0095】また、本発明の液晶光学素子の製造方法に
おいては、セル厚を厚くできるので製造条件が緩和さ
れ、導通不良が起こりにくくなり、強誘電性液晶物質の
配向に曲げ配向法を有効に利用できるので極めて少ない
プロセスで容易に液晶光学素子を製造することができ、
素子の大面積化、連続生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】素子を配向させているところを示す模式的断面
図。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/1333 G02F 1/1337 G02F 1/141

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電性液晶物質と架橋性樹脂とを混合
    したものを電極付き基板の電極上に製膜し、次いで電極
    付き基板を積層し、架橋処理を行って液晶光学素子を製
    造する方法において、液晶物質を曲げ変形により一軸配
    向させたのち、架橋処理を行うことを特徴とする液晶光
    学素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板が熱可塑性樹脂板である請求項1記
    載の液晶光学素子の製造方法。
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