JP2765221B2 - 車上装備品の姿勢設定装置 - Google Patents

車上装備品の姿勢設定装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、車両のシート,ステアリングホイール等
の車上装備品の姿勢を調整する車上装備品の姿勢設定装
置に関する。
従来の技術 車両のシート,ステアリングホイール等の姿勢を電動
機を用いて調整する車上装備品の姿勢設定装置が知られ
ている(特開昭62−38365号公報)。
この車上装備品の姿勢設定装置は、第6図に示すシー
ト32の回転角度の調整や、マニュアルスイッチSW1〜SW4
によりステアリングホイール31のチルト角調整や、テレ
スコピックの調整等を行うものである。
第7図は、車上装備品の姿勢設定を行うための全体回
路の一例である。
同図において、MCはマイクロコンピュータ(マイコ
ン)、PW1およびPW2は電源回路、RSCはリセット回路、R
DCは制御の異常を監視する監視回路、SSCはスタンバイ
信号回路、IFCはインターフェース回路、OSCは発振回路
である。また、ADCはA/D変換回路、RD1,RD2,RD3はリレ
ードライバ、CD1,CD2,CD3,CD4は過電流検知回路、AMIは
増幅回路、RL1,RL2,RL3,RL4,RL5,RL6はリレーである。
電源回路PW1は、車上バッテリーBTの電力を+5Vの定
電圧に変換し、リセット回路RSCは電源オン時のリセッ
ト信号を発生し、監視回路RDCはマイコンMCから所定時
間パルス信号が到来しない場合にリセット信号を発生
し、電源回路PW2は所定の電圧VsbおよびVscを生成す
る。スタンバイ信号回路SSCはマイコンMCからスタンバ
イ信号が到来すると、マイコンMCをスタンバイモードに
し、電源回路PW2の電源出力をオフにする。インターフ
ェース回路IFCは、各種スイッチの状態に応じた二値信
号を生成する。また、発振回路OSCはマイコンMCに与え
るクロックパルスを生成し、リレードライバRD1,RD2お
よびRD3は、それぞれに接続された2つのリレーをマイ
コンMCからの指示に応じて制御し、過電流検知回路CD1,
CD2およびCD3は、それぞれリレーRL1,RL2,RL3,RL4,RL5,
RL6を介して直流モータM1,M2および3に流れる過電流を
検知し、過電流検知回路CD4はリレードライバRD1,RD2お
よびRD3の過電流を検知する。A/D変換回路ADCは、5つ
のアナログ入力チャンネルを備えており、制御端子C0,C
1およびC2の状態によって、いずれかを選択する。変換
されたデジタルデータは、端子CLKに印加するクロック
パルスに同期して、出力端子OUTからシリアル信号とし
て出力される。端子CSはチップセレクトである。SSWは
車速センサであり、この車速センサSSWの出力端子は、
インターフェース回路IFCを介して、マイコンMCの外部
割込み端子IRQに接続されている。PSWはパーキングスイ
ッチであり、このパーキングスイッチPSWはパーキング
ブレーキバーに連動して開閉する。MSWはマニュアルウ
ェイ動作を指示するマニュアルウェイスイッチである。
DSWはドアの開閉に応じて開閉するドアスイッチであ
る。SELは、自動モードにおける乗降姿勢条件の1つを
選択するための選択スイッチであり、パーキングスイッ
チPSW,マニュアルウェイスイッチMSWおよびドアスイッ
チDSWのいずれか1つをインターフェース回路IFCを介し
てマイコンMCの入力ポートP1に接続する。KSWは、エン
ジンキーの装着の有無に応じて開閉するキースイッチで
ある。ASWは、乗降時の自動乗降姿勢設定モードを有効
にするか無効にするかを指定するオートスイッチであ
る。REGはレギュレータであり、このレギュレータREG
は、エンジンの出力軸に結合されたオルタネータの出力
を安定化する。IGSはイグニッションスイッチであり、
このイグニッションスイッチIGSはエンジンキーの操作
に応じて開閉する。そして、このイグニッションスイッ
チIGSがオンの時、エンジンの点火回路に電源が供給さ
れる。ACCSはアクセサリスイッチであり、このアクセサ
リスイッチACCSはイグニッションスイッチIGSと同様
に、エンジンキーの操作に応じて開閉する。そして、こ
のアクセサリスイッチACCSがオンの時、エンジン駆動系
以外の車上電気回路、即ちアクセサリ装置(図示せず)
の電源がオンとなる。NLSはニュートラルスイッチであ
り、このニュートラルスイッチNLSはオートマチックト
ランスミッションのシフトレバーがニュートラル位置に
ある時にオンとなり、それ以外の位置ではオフとなる。
PSKは、パーキング位置スイッチであり、この位置スイ
ッチPSKはシフトレバーがパーキング位置にある時にオ
ンとなり、それ以外の位置ではオフとなる。
モータM1はシート駆動用モータであり、リレーRL1お
よびRL2に接続されている。また、モータM2はステアリ
ングホイール31のチルト角調整用モータであり、リレー
RL3およびRL4に接続されている。さらに、モータM3はス
テアリングホイール31のテレスコピック調整用モータで
あり、リレーRL5およびRL6に接続されている。
また、PM1,PM2,PM3はポテンショメータであり、ポテ
ンショメータPM1はシート位置、ポテンショメータPM2は
ステアリングホイール31のチルト位置、ポテンショメー
タPM3はステアリングホイール31のテレスコピック位置
をそれぞれ検出する。これらポテンショメータPM1,PM2,
PM3の出力は増幅回路AMIを介して、それぞれA/D変換回
路ADCの入力チャンネルA0,A1およびA2に供給される。
SW1,SW2,SW3,SW4はマニュアル姿勢設定スイッチであ
り、設定スイッチSW1はステアリングホイール31のチル
トアップ用スイッチ、設定スイッチSW2はステアリング
ホイール31のチルトダウン用スイッチ、設定スイッチSW
3はステアリングホイール31のテレスコピック短縮用ス
イッチ、設定スイッチSW4はステアリングホイール31の
テレスコピック延長用スイッチである。そして、これら
マニュアル姿勢設定スイッチSW1,SW2,SW3,SW4は、電源
ラインに接続した抵抗分圧器の各タップにそれぞれの一
端が接続され、それぞれの他端が共通接続され、増幅器
AMIを介して、A/D変換回路ADCの入力チャンネルA3に接
続されている。また、バッテリーBTの出力に接続した抵
抗分圧器の出力端子は、A/D変換回路ADCの入力チャンネ
ルA4に接続されている。
したがって、マイコンMCは所定のチャンネルを選択し
てA/D変換回路ADCの出力を読み取ることにより、シート
位置,ステアリングホイールのチルト位置,テレスコピ
ック位置,マニュアル姿勢設定スイッチSW1〜SW4の状態
およびバッテリーBTの出力電圧を知ることができる。
第8図は、設定スイッチSW1がオンとされた場合のリ
レーRL3,モータM2の動作を示すタイムチャートである。
第7図および第8図において、設定スイッチSW1が時
点t0にて、オンとなると信号S1が“H"レベルとなる。す
ると、マイコンMCはリレードライバRD2に指令信号を供
給し、リレーRL3が時点t0から時点t1までの期間Ta,例え
ば0.06秒間だけオンとなり、モータM2も期間Taだけステ
アリングホイールがチルトアップとなる方向(正回転と
する)に回転する。続いて、マイコンMCは時点t1から時
点t2までの期間Tb、例えば0.2秒間リレーRL3をオフと
し、モータM2も停止される。そして、マイコンMCは時点
t2以降、設定スイッチSW1がオフとなり信号S1が“L"レ
ベルとなる時点t3までの期間リレーRL3をオンとし、モ
ータM2を正回転させる。
なお、設定スイッチSW2をオンとした場合のリレーRL
4,モータM2の動作は、上述した設定スイッチSW1をオン
とした場合と同様となる。また、設定スイッチSW3,SW4
をオンとした場合も(この場合はテレスコピック調整で
あるが)第8図に示した動作と同様な動作となるので説
明は省略する。
ところで、上述のように、モータM2を期間Taだけ動作
させ、続いて期間Tbだけ停止させて、その後再び動作さ
せるようになっているのは、以下の理由による。
つまり、設定スイッチSW1をオンとしてから、時点t2
となるまでに、スイッチSW1をオフとすれば、期間Taだ
けモータM2を動作させることができるので、設定スイッ
チSW1のオン,オフ動作をくり返すことにより、ステア
リングホイールのチルト位置を確認しながらチルトアッ
プの微調整をすることができる。なお、チルトダウン,
テレスコピック,シート位置調整の場合も、上述と同様
に微調整することができる。
発明が解決しようとする課題 ところで、上記従来の車上装備品の姿勢設定装置にお
いて、微調整をより細かく行うためには、期間Taを例え
ば0.03秒と短く設定しておけばよい。しかしながら、期
間Taを短く設定しておくと、微調整以外のマニュアル操
作時での車上装備品の移動が速やかではなくなり、もた
つき感が発生してしまう。
したがって、上記従来の姿勢設定装置においては、期
間Taを微調整以外のマニュアル操作時にもたつき感が発
生しない程度の期間、例えば0.06秒に設定せざるを得
ず、それ以上の微調整は困難であった。
課題を解決するための手段 この発明は、上記問題点を解決するため、第1図に示
すように、車上装備品の一方向および他方向への移動を
指示する信号S1,S2を発生するマニュアルスイッチ手段
1と、車上装備品を一方向および他方向へ駆動する駆動
手段2と、上記移動指示信号S1,S2の発生期間が、第1
の所定時間とこの第1の所定時間よりも長い第2の所定
時間とを加えた時間よりも短いとき、第1の所定時間だ
け車上装備品を駆動し、第1の所定時間と第2の所定時
間とを加えた時間より以上のとき、第1の所定時間だけ
車上装備品を駆動した後、第2の所定時間休止し、その
後上記移動指示信号に従って車上装備品を駆動するよう
に駆動手段2を制御する駆動制御部3とを有する車上装
備品の姿勢設定装置において、マニュアルスイッチ手段
1からの移動指示信号S1,S2が、一方向移動指示信号か
ら他方向移動指示信号に、または他方向移動指示信号か
ら一方向移動指示信号に反転したことを検出し、上記第
1の所定時間よりも短い第3の所定時間とするように駆
動制御部3に指令する反転駆動制御部4を備えたことを
特徴としている。
作用 マニュアルスイッチ手段1からの移動指示信号が反転
していない場合には、駆動制御部3は第1の所定時間を
変更することなく、移動指示信号に従って、車上装備品
が駆動手段2によって駆動されるように制御する。
マニュアルスイッチ手段1からの移動指示信号が反転
された場合には、反転駆動制御部4はこれを検出し、第
1の所定時間を第3の所定時間とするように駆動制御部
3に指令する。したがって、移動指示信号が反転された
場合には、この移動指示信号発生期間に従って、第3の
所定時間だけ車上装備品が駆動されるか、あるいは第3
の所定時間だけ車上装備品が駆動された後、第2の所定
時間休止し、その後移動指示信号に従って車上装備品が
駆動手段2によって駆動される。
実施例 第2図は、この発明の一実施例のブロック図であり、
例えばステアリングホイールのチルトアップおよびダウ
ン調整に適用した場合の例である。なお、この第2図例
においては、主要部のみ図示するものであり、第7図に
示した全体回路における増幅器,発振回路,ポテンショ
メータ等は省略してある。
第2図において、5はマニュアルスイッチ、6はA/D
変換回路、7はマイクロコンピュータ(マイコン)、RD
2はリレードライバ、RL3,RL4はリレー、M2はモータであ
る。
マニュアルスイッチ5を端子5a側に設定した場合に
は、A/D変換回路6を介して一方向(チルトアップ方
向)移動指示信号S1がマイコン7に供給され、マニュア
ルスイッチ5を端子5b側に設定した場合には、A/D変換
回路6を介して他方向(チルトダウン方向)移動指示信
号S2がマイコン7に供給される。マイコン7は一方向移
動指示信号S1に基づいて、信号S1′をリレードライバRD
2の第1リレー駆動回路8aに供給し、リレーRL3のオン・
オフを制御する。また、マイコン7は他方向移動指示信
号S2に基づいて、信号S2′をリレードライバRD2の第2
リレー駆動回路8bに供給し、リレーRL4のオン・オフを
制御する。
第3図は、第2図例の動作タイムチャートである。
第2図および第3図において、時点t0にて、マニュア
ルスイッチ5が端子5a側に設定されると、一方向移動指
示信号S1が“H"レベルとなる(第3図(A))。する
と、マイコン7は、時点t0から時点t1までの期間Ta(例
えば0.06秒間)だけ、信号S1′を“H"レベルとする(第
3図(C))。第1リレー駆動回路8aは信号S1′に従っ
て、リレーRL3を時点t0から時点t1までの期間オンとし
(第3図(E)、モータM2を同じく時点t0から時点t1
での期間オンとし、正回転(チルトアップ)方向に微動
させる(第3図(G))。続いて、マイコン7は信号
S1′を時点t1から時点t2までの期間Tb(例えば0.2秒
間)だけ“L"レベルとし、時点t2から信号S1が“L"レベ
ルとなる時点t3までの期間、信号S1′を“H"レベルとす
る。すると、信号S1′に従って、時点t1から時点t2の期
間Tb、リレーRL3はオフ、モータM2は停止となり、時点t
2から時点t3までの期間、リレーRL3はオン、モータM2は
正回転となる。
次に、時点t3にて、マニュアルスイッチ5が端子5a側
から端子5b側にその設定が切り換えられたとすると、時
点t3にて信号S1は“L"レベルとなり、信号S2は“H"レベ
ルとなる(第3図(B))、すると、マイコン7はマニ
ュアルスイッチ5が端子5a側から端子5b側に反転された
ことを検知し、信号S2′を期間Taの2分の1の期間であ
る時点t3から時点t4までの期間Ta/2(例えば0.03秒間)
だけ“H"レベル、時点t4か時点t5までの期間Tc(例えば
0.23秒間)だけ“L"レベルとする。すると、この信号
S2′に従って期間Ta/2に、リレーRL4はオン、モータM2
は逆回転(チルトダウン)方向に微動し、期間Tcには、
リレーRL4はオフ、モータM2は停止となる。マニュアル
スイッチ5の設定が、時点t5以降も端子5b側であれば、
信号S2′は“H"レベルとなり、したがって、リレーRL4
はオン、モータM2は逆回転となる。マイコン7は、マニ
ュアルスイッチ5の設定が、端子5a側から端子5b側また
は端子5b側から端子5a側に反転された場合にだけ、信号
S1′または信号S2′が最初に“H"レベルとなる期間のTa
の2分の1とし、マニュアルスイッチ5の設定が、端子
5a側から再び端子5b側へまたは端子5b側から端子5a側へ
というように反転されない場合には、信号S1′または信
号S2′が最初に“H"レベルとなる期間を期間Taのままと
する。
このように、通常のマニュアル操作時には、モータM2
を最初にオンとする期間を所定の期間Ta(例えば0.06
秒)としておき、方向反転操作時に、つまりオーバース
トロークの修正時にはモータM2を最初にオンとする期間
つまり微動期間を上記所定の期間Taよりも短い期間(例
えば0.03秒)とすれば通常のマニュアル操作時にはもた
つき感がなくスムーズな動作をさせることができ、か
つ、オーバーストローク修正時には通常時より細かい微
調整を行い得る。
第4図および第5図は、第2図に示したマイコン7の
具体的処理例を示すフローチャートである。第4図のス
テップ100において、マニュアルチルトダウンスイッチ
がオンか否かを判断する。つまり、マニュアルスイッチ
5が端子5b側か否かを判断する。そして、マニュアルチ
ルトダウンスイッチがオンであれば、ステップ101に進
み、フラグFLGが“1"か否かを判断し、“1"であればス
テップ102に進む。ステップ102において、T1が“0"か否
かを判断し、“0"であれば、ステップ103に進んで0.06
秒をKに設定し、ステップ105に進む。上記ステップ101
において、フラグFLGが“1"でなければステップ104に進
み、フラグFLGを“1"とするとともに、K/2をKに設定し
(この場合Kは0.03秒となる)、ステップ105に進む。
ステップ105において“0"をT2に設定して、ステップ106
に進み、マニュアルチルトアップスイッチがオンか否
か、つまりマニュアルスイッチ5が端子5a側か否かを判
断する。マニュアルチルトアップスイッチがオンとなっ
ていれば、ステップ112に進み、“0"をT1に設定し、チ
ルトダウン指令およびチルトアップ指令をオフとする。
そして、ステップ112からステップ100へと戻る。ステッ
プ106において、マニュアルチルトアップスイッチがオ
ンでなければステップ107に進み、T1がK未満か否かを
判断する。T1がK未満であればステップ108に進み、T1
+TをT1に設定し(ただし、Tはスイッチオンからの経
過時間)、チルトダウン指令をオンとして、ステップ10
0に戻る。ステップ107においてT1がK以上であればステ
ップ109に進み、T1がKを越え0.26秒未満であるか否か
を判断する。T1がKを越え0.26秒未満であればステップ
110に進み、T1+TをT1に設定し、チルトダウン指令を
オフとして、ステップ100に戻る。ステップ109におい
て、T1が0.26秒以上であれば、ステップ111に進み、チ
ルトダウン指令をオンとしてステップ100に戻る。
また、ステップ100において、マニュアルチルトダウ
ンスイッチがオンでなければ、第5図のステップ200に
進み、フラグFLGが“0"か否かを判断する。フラグFLGが
“0"でなければ、ステップ203に進み、フラグFLGを“0"
とするとともに、K/2をKに設定しステップ204に進む。
また、ステップ200において、フラグFLGが“0"であれ
ば、ステップ201に進み、T2が“0"か否かを判断する。
そして、T2が“0"でなければステップ204に進み、T2が
“0"であればステップ202に進む。このステップ202にお
いて、0.06秒がKに設定されて、ステップ204に進む。
ステップ204において、T1に“0"が設定される。続い
て、処理はステップ204からステップ205に進みマニュア
ルチルトアップスイッチがオンか否かを判断する。マニ
ュアルチルトアップスイッチがオンでなければ、スイッ
チ210に進み、チルトダウン指令およびチルトアップ指
令をオフとして、ステップ100にリターンする。また、
ステップ205において、マニュアルチルトアップスイッ
チがオンであればスイッチ206に進み、T2がK未満であ
るか否かを判断する。T2がK未満であればステップ211
に進み、チルトアップ指令をオンとするとともに、T2+
TをT2に設定する。そして、このステップ211からステ
ップ100にリターンする。
ステップ206において、T2がK以上であれば、ステッ
プ207に進み、T2がKを越え0.26秒未満であるか否かを
判断する。T2がKを越え0.26秒未満であれば、ステップ
208に進み、T2+TをT2に設定するとともにチルトアッ
プ指令をオフとする。そして、処理はステップ100にリ
ターンする。また、ステップ207において、T2が0.26秒
以上であれば、ステップ209に進み、チルトアップ指令
をオンとし、ステップ100にリターンする。
上述したマイコン7の処理により、通常のマニュアル
操作時にはモータM2を最初にオンとする期間が所定の期
間(0.06秒)とされ、チルトアップからチルトダウンま
たはチルトダウンからチルトアップへの方向反転操作時
には、モータM2を最初にオンとする期間が上記所定の期
間2分の1(0.03秒)とされるので、方向反転時に細か
い微調整を行うことができる。
なお、第2図〜第5図はステアリングホイールのチル
トアップおよびチルトダウン調整の場合の例であるが、
ステアリングホイールのテレスコピック調整やシートの
回転位置調整スライド位置調整等にも適用できることは
もちろんである。
発明の効果 以上のように、この発明によれば、車上装備品の一方
向および他方向への移動を指示する信号を発生するマニ
ュアルスイッチ手段と、車上装備品を一方向および他方
向へ駆動する駆動手段と、上記移動指示信号の発生期間
が、第1の所定時間とこの第1の所定時間よりも長い第
2の所定時間とを加えた時間よりも短いとき、第1の所
定時間だけ車上装備品を駆動し、第1の所定時間と第2
の所定時間とを加えた時間より以上のとき、第1の所定
時間だけ車上装備品を駆動した後、第2の所定時間休止
し、その後上記移動指示信号に従って車上装備品を駆動
するように駆動手段を制御する駆動制御部とを有する車
上装備品の姿勢設定装置において、マニュアルスイッチ
手段からの移動指示信号が、一方向指示信号から他方向
移動指示信号に、または他方向移動指示信号から一方向
移動指示信号に反転したことを検出し、上記第1の所定
時間をこの第1の所定時間よりも短い第3の所定時間と
するように駆動制御部に指令する反転駆動制御部を備え
るようにしたので、通常のマニュアル操作時には、車上
装備品をもたつき感なくスムーズに移動させることがで
き、かつ、オーバーストローク修正時には通常時よりも
細かい微調整を行い得る車上装備品の姿勢設定装置を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はクレーム対応図、第2図はこの発明の一実施例
のブロック図、第3図は第2図例のタイムチャート、第
4図および第5図はステアリングホイールのチルト角調
整のフローチャート、第6図は車上装備品の例を示す車
室内の斜視図、第7図は車上装備品の姿勢設定を行うた
めの全体回路の一例を示す図、第8図は従来の姿勢設定
装置のタイムチャートである。 1,5……マニュアルスイッチ、2……駆動手段、3……
駆動制御部、4……反転駆動制御部、7……マイクロコ
ンピュータ、8a……第1リレー駆動回路、8b……第2リ
レー駆動回路、M2……モータ、RD2……リレードライ
バ、RL3,RL4……リレー、S1……一方向移動指示信号、S
2……他方向移動指示信号。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車上装備品の一方向および他方向への移動
    を指示する信号を発生するマニュアルスイッチ手段と、
    車上装備品を一方向および他方向へ駆動する駆動手段
    と、上記移動指示信号の発生期間が、第1の所定時間と
    この第1の所定時間よりも長い第2の所定時間とを加え
    た時間よりも短いとき、第1の所定時間だけ車上装備品
    を駆動し、第1の所定時間と第2の所定時間とを加えた
    時間より以上のとき、第1の所定時間だけ車上装備品を
    駆動した後、第2の所定時間休止し、その後上記移動指
    示信号に従って車上装備品を駆動するように駆動手段を
    制御する駆動制御部とを有する車上装備品の姿勢設定装
    置において、 マニュアルスイッチ手段からの移動指示信号が、一方向
    移動指示信号から他方向移動指示信号に、または他方向
    移動指示信号から一方向移動指示信号に反転したことを
    検出し、上記第1の所定時間をこの第1の所定時間より
    も短い第3の所定時間とするように駆動制御部に指令す
    る反転駆動制御部を備えたことを特徴とする車上装備品
    の姿勢設定装置。
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