JP2765001B2 - プロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

プロテアーゼ阻害剤

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JP2765001B2
JP2765001B2 JP1034656A JP3465689A JP2765001B2 JP 2765001 B2 JP2765001 B2 JP 2765001B2 JP 1034656 A JP1034656 A JP 1034656A JP 3465689 A JP3465689 A JP 3465689A JP 2765001 B2 JP2765001 B2 JP 2765001B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、プロテアーゼ阻害剤に関する。
従来の技術 エラスチンは、生体内における各組織や器官を結び付
ける機能生蛋白であり、弾性の繊維として動脈等の血管
壁の他、肺,気管支,皮膚,軟骨(cartilage),腱(t
endon)等に比較的多く存在する。一方、種々の組織や
細胞にはエラスチンを分解する一種のプロテアーゼ即ち
エラステースが存在している。中でもすい臓や白血球、
特にマクロファージ,好中球に多く含まれており、傷の
治療や感染防御に関与している。
血漿中には内因性のプロテアーゼ阻害物質であるα1
−プロテアーゼインヒビターやα2−マクログロブリン
が存在し、エラステース等のプロテアーゼの働きを押さ
えているため、エラスチンは通常、成長時、傷の修復
時、妊娠中等を除いて、殆ど代謝されたり分解されるこ
とはない。
しかしながら、外的あるいは内的要因、なかでも食細
胞の過剰応答により、エラステースの活性が亢進した
り、内因性阻害物質の不活化が起きて、両者の均衡が崩
れた場合には、過度のエラスチン分解が起こり、組織に
障害をもたらし、これが種々の疾患の発症,進展,憎悪
の原因となりうるとされている。そのような疾患例とし
て、肺気腫,成人呼吸困難症(ARDS),乾せん(psoria
sis),動脈硬化症,関節炎,歯根膜炎(peridontiti
s),肺血症,ショックなどが挙げられる。
また、腫瘍の増殖,浸潤,転移にエラステース等のプ
ロテアーゼの関与や酵素活性の亢進を示唆する報告も増
えつつある[マリンズら、バイオキム・バイオフィズ・
アクタ(Mullins,D.E.,Rohrlich,S.T.,:Biochim.Biophy
s.Acta),695,177-214(1983)]。
更に、上記疾患や腫瘍の周辺や患部には新たに血管が
生まれ(血管新生:angiogenesis)、場合によってはこ
れが病態を悪化させる要因となり得るが、このような血
管新生にもエラステース等のプロテアーゼが関与してい
る[ピポリおよびクローチ、バイオケミストリー(Pipo
ly,D.J.,Crouch,E.C.,Biochemistry),26,5748(198
7)]。従ってエラステースを効果的に阻害したりある
いはα1−プロテアーゼインヒビター等の内因性阻害物
質の不活化を防ぐことが出来れば、これらの疾患を治
療、改善することが可能である。
発明が解決しようとする課題 以前より、エラステース阻害剤の開発が進められてい
るが、代謝を受け易いペプチド誘導体であったり、クロ
ロケトン等の特殊な官能基を含むため、実際の治療には
不向きなものが多い[ジゲニスら、ジャーナル オブ
メディシナル ケミストリー(Dgenis,G.A.et al.:J.Me
d.Chem.),29,1468(1986)]。
既に、本発明に係る化合物が強力な活性酸素消去作用
を有し、循環系機能障害治療および予防改善剤として有
用であることを明らかにしたが、今回本発明者らは、こ
れら化合物が酸化によって容易に不活化されるα1−プ
ロテアーゼインヒビターに対して保護作用を有すると同
時に、それ自身で直接的なエラステース阻害作用を有す
ることを見いだし本発明を完成した。
課題を解決するための手段 本発明は一般式 〔式中、Xは酸素原子,硫黄原子または置換基を有し
ていてもよいイミノ基を、Yは結合手,酸素原子,硫黄
原子,フェニレン,フェニレンオキシ,オキシフェニレ
ンオキシ,フェニレンアミノカルボニルを、R1は水素原
子または置換基を有していてもよい炭化水素残基を、R2
は置換基を有していてもよい炭化水素残基を示し、R1
Xとしてのイミノ基とともに5ないし7員環を形成して
いてもよい。〕で表わされる化合物を含有してなるプロ
テアーゼ阻害剤を提供するものである。
上記化合物(I)に関し、Xで表わされる置換基を有
していてもよいイミノ基の置換基としては、アルキル,
アルケニル,アルキニル,アリール、アラルキルなどの
炭化水素残基やチエニルなどの複素環基もしくは複素環
−アルキル基が挙げられ、アルキルとしては炭素数1〜
15のもの、例えばメチル,エチル,n−プロピル,イソプ
ロピル,n−ブチル,イソブチル,n−ペンチル,n−ヘキシ
ル,n−ヘプチル,n−オクチル,n−ノニル,n−デシル,n−
ウンデシル,ドデシルなどが挙げられ、1以上の置換基
(例、水酸基,C1-3アルコキシ,ハロゲン,カルボキ
シ,C1-3アルコキシカルボニルなど)を有していてもよ
く、アルケニルとしては炭素数2〜5のもの、例えばビ
ニル,アリル,イソプロペニルなどが、アルキニルとし
ては炭素数2〜5のもの、例えばエチニル,2−プロピニ
ル,2−ブチニルなどが、アリールとしては、置換基
(例、水酸基,C1-6アルキル,ハロゲン,トリハロゲノ
メチル,C1-3アルコキシなど)を有していてもよいフェ
ニル,例えばフェニル,3−トリフロロメチルフェニル,4
−ヒドロキシフェニル,4−メトキシフェニル,3,4−ジヒ
ドロキシフェニルなどが、アラルキルとしては、置換基
(例、ハロゲン,トリハロゲノメチル,メチレンジオキ
シ,アルコキシ,アルコキシカルボニル,カルボキシル
など)を有していてもよいフェニル−C1-3アルキルやナ
フチル−C1-3アルキル、例えば、ベンジル,3,4,5−トリ
メトキシベンジル,2,5−ジメトキシ−3,4,6−トリメチ
ルベンジル,3,4−ジメトキシベンジル,3,4−メチレンジ
オキシベンジル,4−エトキシカルボニルベンジル,4−カ
ルボキシベンジル,フェネチル,フェニルプロピル,3−
トリフルオロメチルベンジル,2−,3−,または4−クロ
ロベンジル,1−または2−ナフチルメチルなどが、複素
環または複素環−アルキルとしては、2−チエニルメチ
ル,3−チエニルメチルなどが挙げられる。
該イミノ基が、R1の炭化水素残基、好ましは硫黄原子
を含んでいてもよいアルキルと形成しうる5〜7員環と
しては、ピロリジン,ピペリジン,ヘキサメチレンイミ
ン,チアゾリジンなどが挙げられ、これらの環状基は置
換基(例、水酸基,C1-3アルキル,カルボキシなど)を
有していてもよい。
上記化合物(I)において、Y(スペーサー)で表わ
されるフェニレン,フェニレンオキシ,オキシフェニレ
ンオキシおおびフェニレンアミノカルボニルに関して
は、o−,m−もしくはp−のいずれの置換形式でもよ
い。とりわけYとしては、結合手,p−フェニレン,o−,m
−もしくはp−フェニレンオキシ,または酸素原子であ
ることが好ましい。
R1としての炭化水素残基としては、低級(C1-6)アル
キル,低級(C2-6)アルケニル,低級(C2-6)アルキニ
ル,アリールなどが挙げられこれらの基は置換基を有し
ていてもよい。
上記低級アルキル基としては、たとえば置換基を有し
ていてもよい直鎖上または分枝状のアルキル基が挙げら
れる。直鎖状または分枝状のアルキル基におけるアルキ
ル基としては、たとえば、メチル,エチル,プロピル,
イソプロピル,n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシルなど
が挙げられ、とりわけC1-3の低級アルキルが好ましい。
上記低級アルケニルとしてはC2-C4の低級アルケニル
が好ましく、例えばエテニル,1−もしくは2−プロペニ
ル,イソプロペニル,イソブテニル,1−,2−もしくは3
−ブテニルなどが挙げられる。
上記低級アルキニルとしては、C2-C4の低級アルキニ
ルが好ましく、例えばエチニル,1−もしくは2−プロピ
ニル,1−,2−もしくは3−ブチニルなどが挙げられる。
上記アリールとしてはフェニル,ナフチルなどが挙げ
られる。
これらの炭化水素残基は同一または異なる1〜3個の
置換基を有していてもよく、例えば置換されていてもよ
い水酸基,C1-C3の低級アルキルチオ,置換されていて
もよいフェニルチオ,置換されていてもよいフェニル,
ビニル,置換されていてもよいエチニルもしくはカルボ
キシが挙げられる。置換されていてもよい水酸基の置換
基として、メチル,エチル,n−プロピル,イソプロピ
ル,アリル,プロパルギル,フェニルなどが、置換され
ていてもよいフェニルチオ基および置換されていてもよ
いフェニル基のフェニル環上の置換基として、水酸基,
メトキシ基,フルオロ基などが、また置換されていても
よいエチニル基の置換基として、メチル,エチル,フェ
ニルなどが、それぞれ挙げられる。
上記R1は、水素原子であるか、1または2の水酸基も
しくはカルボキシル基で置換されたまたは無置換の低級
(C1-3)アルキル,水酸基,カルボキシル基,C1-3アル
コキシカルボニル基または(および)フェニル基で置換
されたまたは無置換のフェニルであることがとりわけ好
ましい。
化合物(I)におけるR2に関し、炭化水素として、例
えばアルキル,アルケニル,アルキニルまたはアラルキ
ルなどが挙げられ,炭素数6〜20のものが好ましい。ま
たアルケニル,アルキニルの場合、1ないし4の不飽和
結合(二重または三重結合)を有するものが好ましい。
上記アルキルとして、例えばn−プロピル,イソプロ
ピル,n−ブチル,イソブチル,n−ペンチル,n−ヘキシ
ル,n−ヘプチル,n−オクチル,n−ノニル,n−デシル,n−
ウンデシル,n−ドデシル,n−トリデシル,n−テトラデシ
ル,n−ペンタデシル,n−ヘキサデシル,n−ヘプタデシ
ル,n−オクタデシル,n−ノナデシル,n−エイコシルなど
が挙げられる。
上記アルケニルとして例えば7−ヘキサデセニル,9−
オクタデセニル,9,12−オクタデカジエニル,9,12,15−
オクタデカトリエニル,8,11,14−エイコサトリエニル,
5,8,11,14−エイコサテトラエニルなどが挙げられる。
上記アルキニルとして、例えば6−オクチニル,8−デ
シニル,10−ドデシニル,12−テトラデシニル,14−ヘキ
サデシニル,16−オクタデシニルなどが挙げられる。
これらアルキル,アルケニルおよびアルキニルは、と
りわけ炭素数9〜20のものが好ましい。
上記アラルキルとしては、置換基(例、ハロゲン,C
1-31アルキル,C1-3アルコキシなど)を有していても
よいフェニル−C1-3アルキル,C1-3ナフチル−C1-3アル
キル,たとえばヘンジル,4−クロロベンジル,フェネチ
ル,フェニルプロピル,フェニルブチル,ジフェニルメ
チル,2,2−ジフェニルエチル,1−ナフチルメチル,2−ナ
フチルメチル,1−ナフチルエチル,2−ナフチルエチルな
どが挙げられる。
化合物(I)として、Xが酸素原子または置換基を有
するイミノ基で、Yがフェニレンオキシで、R1が水素原
子であるかXとしてのイミノ基とともに5ないし7員環
を形成しているかまたは2個の水酸基で置換された炭素
数2〜5のアルキル(例、1,2−ジヒドロキシエチルな
ど)であって、R2が炭素数6〜20のアルキルである化合
物がとりわけ好ましい。
化合物(I)の物理化学的性状および製造法について
は、特開昭63-152374号および特開昭63-159367号各公報
に詳細に記載されている。
なお、化合物(I)のうち、Yが硫黄原子またはフェ
ニレンアミノカルボニル基である化合物は文献未載の新
規化合物である。
製造法の一例を示せば下記のとおりである。
化合物(I)は、例えば式 〔式中、X,Y,R1およびR2は前記と同意義を、Zは低級
アルキルを示す〕で表わされる化合物を塩基の存在下環
化反に付すことにより製造することができる。
上記塩基(塩基性縮合剤)としては、水素化アルカリ
金属(例、水素化ナトリウム)などの無機塩基や有機ア
ルカリ金属(例、カリウム第3級ブトキシド,リチウム
ジイソプロピルアミド)などの有機金属塩基が挙げら
れ、溶媒としては、アルコール類(例、第3級ブタノー
ル),エーテル類(例,ジオキサン,テトラヒドロフラ
ン),アミド類(例、N,N−ジメチルホルムアミド,ヘ
キサメチルホスホルアミド)などの有機溶媒が挙げられ
る。反応温度は0°〜70℃の範囲で行うことができ、反
応は約1〜8時間で終了する。
原料化合物(II)は、例えば下記の工程で製造するこ
とができる。
〔式中、X,Y,Z,R1およびR2は前記と同意義を、Z1は低
級アルキルを、Z2はハロゲンを示す〕 上記工程は、例えば酢酸エステル(III)にハロゲン
化炭化水素(R2‐Z2)を塩基の存在下に反応させて得ら
れる化合物(IV)をアルカリ加水分解してカルボン酸体
(V)とし、このカルボン酸体を化合物(VI)と反応さ
せ中間体(II)を製造する。
上記製造工程において、化合物(IV)の製造に用いる
塩基としては、例えば炭酸カリウム,炭酸テトリウム,
水素化ナトリウムなどが挙げられ、反応溶媒としてメタ
ノール,エタノール,ジメチルスルホキサイド,N,N−ジ
メチルホルムアミド,ジオキサン,テトラヒドロフラン
などが用いられる。化合物(IV)を通常公知の方法でア
ルカリ性加水分解を行い、酸性にして遊離のカルボン酸
体(V)を得る。
さらにXが窒素原子の場合、カルボン酸体(V)のカ
ルボキシル基をそれ自体公知の方法で活性化し、N−置
換あるいは無置換グリシンエステル体(VI)によりアミ
ド化して中間体(II)を製造する。本反応工程における
カルボキシル基の活性化には、通常の酸クロライド,混
合酸無水物,活性エステル化などの方法が用いられる。
アミド化反応には、炭酸カリウム,炭酸ナトリウム,水
酸化ナトリウム,ピリジン,トリエチルアミン,などの
無機または有機塩基が用いられ、反応溶媒としての水ま
たはメタノール,エタノール,アセトン,テトラヒドロ
フラン,アセトニトリルなどの単独または含水溶媒中で
行われる。
またXが酸素原子または硫黄原子の場合は、カルボン
酸体(V)のカルボキシル基を自体公知の方法で活性化
し、これをグリコール酸またはα−置換チオグリコール
酸エステル体(VI)と反応させ(エステル化反応)て中
間体(II)を製造する。カルボキシル基の活性化には、
公知の酸クロライド,混合酸無水物,活性エステル化な
どの方法が用いられる。エステル化反応は、炭酸カリウ
ム,トリエチルアミンなどの脱酸剤の存在下に有機溶媒
(例、アセトン,テトラヒドロフラン,ジクロルメタ
ン,アセトニトリルなど)中で行われる。
かくして製造される化合物(I)は自体公知の分離・
精製手段(例えば、シリカゲルクロマトグラフィー,再
結晶など)により単離採取することができる。
化合物(I)は、プロテアーゼの一種であるエラステ
ースの活性を強力に阻害し、その内因性阻害物質である
α1−プロテアーゼインヒビターの保護作用を有する。
従って化合物(I)は、エラスチンの異常分解に起因
する肺気腫,成人呼吸困難症,肺血症等の呼吸器疾患,
関節炎,歯根膜炎等の炎症,乾せん等の皮膚病の予防・
治療薬として用いることができる。
化合物(I)は毒性が低く(例えばマウスにおける急
性毒性試験では1000mg/Kg経口投与で死亡する例は認め
られなかった。)、それ自体公知の薬理的に許容される
担体,賦形剤,希釈剤などと混合し、自体公知の方法に
従って、医薬組成物[例、錠剤,カプセル剤(ソフトカ
プセル,マイクロカプセルを含む),液剤,坐剤,注射
剤,経鼻剤]として経口的もしくは非経口的に安全に投
与することができる。投与量は投与対象,投与経路,症
状などによっても異なるが、上記哺乳動物に経口的に呼
吸器疾患の治療剤として投与する場合、化合物(I)と
して通常1回量として約0.1mg/Kg〜50mg/Kg体重,好ま
しくは約0.5mg/Kg〜20mg/Kg体重を1日1〜3回程度投
与する。
また、非経口的に投与する場合、たとえば坐剤として
は化合物(I)として約5mg〜10mg/Kgを1日1ないし2
回投与すればよい。注射剤としては化合物(I)として
約0.1mg/Kg〜5mg/Kgを1日1ないし2回投与することが
望ましい。
上記経口製剤、例えば錠剤を製造する際には、結合剤
(例、ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシメチ
ルプロピルメチルセルロース,マクロゴールなど),崩
壊剤(例、デンプン,カルボキシメチルセルロースカル
シウムなど),賦形剤(例、乳糖,デンプンなど),滑
沢剤(例、ステアリン酸マグネシウム,タルクなど)な
どを適宜配合することができる。
また、非経口製剤、たとえば注射剤を製造する際に
は、等張化剤(例、ブドウ糖,D−ソルビトール,D−マン
ニトール,塩化ナトリウムなど),防腐剤(例、ベンジ
ルアルコール,クロロブタノール,パラオキシ安息香酸
メチル,パラオキシ安息香酸プロピルなど),緩衝剤
(例、リン酸緩衝液,酢酸ナトリウム緩衝液など)など
を適宜配合することができる。
作用 エラステース阻害活性の測定 0.2Mトリス緩衝液(pH8.0)2.5mlにブタ脾臓エラステ
ースタイプIを6.8μg蛋白質/mlの同上緩衝液に溶かし
た液5μlを加え、ついで本件化合物の5×10-2Mジメ
チルホルムアミド溶液5mlを加え、25℃で10分間プレイ
ンキュベートした後、0.125Mのサクシニル−アラニル−
アラニル−アラニンp−ニトロアニリドのN−メチルピ
ロリドン溶液8μlを加え25℃で10分間インキュベート
した。遊離されたp−ニトロアニリン量を410nmにおけ
る吸光度から求め、検体を加えない場合のp−ニトロア
ニリン生成量とから阻害活性を算出して、結果を表1に
示す。
*:( )内の数字は化合物濃度10-5Mにおけるエラス
テース阻害率(%)として示した。
化合物の置換基としての略号は下記のとおりである。
2PhO:o−フェニレンオキシ,3PhO:m−フェニレンオキ
シ,4PhO:p−フェニレンオキシ,Ph:フェニル,Me:メチル,
Et:エチル,iBu:イソブチル,Dod:ドデシル,DTPh:2,5−ジ
メトキシ−3,4,6−トリメチルフェニル,CPh:p−クロロ
フェニル 実施例 参考例1 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−ヒドロキシ−
2−ブテン−4−オライドの合成 2−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−ヒドロキ
シ−2−ブテン−4−オライド1.0gをエタノール(50m
l)に溶かし、5%Pd−炭素(0.3g)を加え、1気圧の
水素下で18時間撹拌した。触媒をろ別後減圧濃縮し、得
られた粗結晶をエタノールから再結晶して、0.5gの表記
化合物を得た。
融点:214-215℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:7.77(2H,d,8Hz),6.
79)2H,d8Hz),4.65(2H,s) 参考例2 2−ベンジルチオ−3−ヒドロキシ−2−ブテン−4
−オライドの合成 1)4−フェニル−3−チアブタン酸: 臭化ベンジル(18g,0.16mol)とメルカプト酢酸エチ
ル(25.5g,0.15mol)をアセトン(100ml)に溶かし、炭
酸カリウム(21g)を加え、室温で6時間撹拌した。反
応液に水(100ml)を加え、イソプロピルエーテル(IP
E)で抽出した。有機層を水洗、乾燥後減圧濃縮し、残
渣をメタノール(100ml)、THF(50ml)、水(100ml)
の混合溶媒に溶かし、水酸化ナトリウム(10g)を加
え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、2規
定塩酸で中和して、pHを4とし、酢酸エチル(EtOAc)
で抽出した。有機層は水洗、乾燥後減圧濃縮し、得られ
た粗結晶をIPE/EtOAcから再結晶して4−フェニル−3
−チアブタン酸(23g)を得た。
NMR−スペクトル(CDCl3)δ:7.31(5H,m),3.83(2
H,s),3.06(2H,s) 2)2−ベンジルチオ−3−ヒドロキシ−2−ブテン−
4−オライド: 4−フェニル−3−チアブタン酸(3.6g)、ブロム酢
酸エチル(3.2g)をアセトン(100ml)に溶かし、炭酸
カリウム(3g)を加えて60℃で2時間撹拌した。反応液
に水(100ml)に加え、IPEで抽出した。有機層は水洗、
乾燥後、減圧濃縮し、残渣をTHF(30ml)とDMF(5ml)
の混合溶媒に溶かし、氷冷下カリウム−t−ブトキシド
(2.2g)を一度に加え、そのまま1時間撹拌した。反応
液に2規定塩酸(20ml)を加え、EtOAcで抽出した。有
機層は水洗、乾燥後減圧濃縮し、粗結晶をIPE/EtOAcか
ら再結晶して2−ベンジルチオ−3−ヒドロキシ−2−
ブテン−4−オライド(1.8g)を得た。
融点:182-183℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:7.30(5H,s),4.56
(2H,s),3.92(2H,s) 参考例3 2−(4−ヘキシルオキシフェニルメチルチオ)−3
−ヒドロキシ−2−ブテン−4−オライドの合成 1)(4−ヘキシルオキシフェニル)メタノール: 4−ヒドロキシベンズアルデヒド(25g)をTHF(100m
l)とDMF(50ml)の混合溶媒に溶かし、水素化ナトリウ
ム(60%オイル分散,8g)を少しずつ、氷冷下に加え
た。反応液を18時間撹拌した後、水(200ml)を加え、I
PEで抽出した。有機層は水洗、乾燥後、減圧濃縮し、残
渣をエタノール(100ml)に溶かし、水素化ホウ素ナト
リウム(5g)を少しずつ加え、更に室温で2時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮し、残渣に水(100ml)とEtOAc
(200ml)を加えて溶かし、有機層を分離した。有機層
は水洗、乾燥後減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトにかけて、IPE-EtOAc(1:1)で展開して、(4−
ヘキシルオキシフェニル)メタノール(21g)を得た。
NMR(CDCl3)δ:7.27(2H,d,8Hz),6.78(2H,d,8H
z),4.51(2H,s),3.88(2H,t,7Hz),1.36(8H,m),0.8
8(3H,m) 2)4−(4−ヘキシルオキシフェニル)−3−チアブ
タン酸: (4−ヘキシルオキシフェニル)メタノール(7.1g)
をIPE(50ml)に溶かし、氷冷下臭化リン(1ml)を滴下
した。反応液を0℃で1時間撹拌した後、水(50ml)を
加え、IPEで抽出した。有機層は乾燥後減圧濃縮した。
残渣をDMF(50ml)に溶かし、メルカプト酢酸エチル
(3.2g)と炭酸カリウム(4g)を加え、室温で6時間撹
拌した。反応液に水(100ml)を加え、IPEで抽出した。
有機層は水洗、乾燥後減圧濃縮し、残渣をメタノール
(100ml),水(100ml)の混合溶媒に溶かし、水酸化ナ
トリウム(4g)を加え、2時間撹拌した。減圧濃縮後、
2規定塩酸を加えて、pHを4とし、酢酸エチルで抽出し
た。有機層は水洗、乾燥後減圧濃縮し、ヘキサンから再
結晶して、4−(4−ヘキシルオキシフェニル)−3−
チアブタン酸(11g)を得た。融点:43-44℃。
NMR−スペクトル(CDCl3)δ:7.23(2H,d,8Hz),6.83
(2H,d,8Hz),3.93(2H,t,7Hz),3.80(2H,s),3.09(2
H,s),1.76(2H,m),1.36(8H,m),0.90(3H,m) 3)2−(4−ヘキシルオキシフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2−ブテン−4−オライド: 4−(4−ヘキシルオキシフェニル)−3−チアブタ
ン酸(11g)をブロム酢酸エチル(4.7g)とともにアセ
トン(100ml)に溶かし、炭酸カリウム(4g)を加え
て、60℃で4時間撹拌した。反応液に水(100ml)を加
えて、IPEで抽出した。有機層は水洗乾燥後減圧濃縮
し、4−(ヘキシルオキシフェニル)−3−チアブタン
酸エトキシカルボニルメチルを得た。
NMR(CDCl3)δ:7.29(2H,d,8Hz),6.86(2H,d,8H
z),4.66(2H,s),4.26(2H,q,7Hz),3.94(2H,t,7H
z),3.82(2H,s),3.16(2H,s),1.27(3H,t,7Hz),1.2
6(8H,m),0.81(3H,m) これをTEF(100ml),DMF(20ml)の混合溶媒に溶かし
カリウム−t−ブトキシド(4g)を加え、1時間撹拌し
た。反応液に水(100ml)を加え、EtOAcで抽出した。有
機層は水洗乾燥後減圧濃縮し、得られた粗結晶をIPE/Et
OAcから再結晶し、2−(4−ヘキシルオキシフェニ
ル)−3−ヒドロキシ−2−ブテン−4−オライド(9
g)を得た。融点:186-187℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:7.21(2H,d,8Hz),6.
80(2H,d,8Hz),4.54(2H,s),3.92(2H,t,7Hz),3.87
(2H,s),1.35(8H,m),0.89(3H,m) 参考例4 同様にして、1−ブロモヘキサデカンとチオ酢酸とか
ら3−チアノナデカン酸(融点:72-73℃;NMR−スペクト
ル(CDCl3)δ:3.23(2H,s),2.65(2H,t,7Hz),1.26
(28H,m),0.86(3H,m))を得、ついで、このものとブ
ロム酢酸エチルとを反応させ、生成物をカリウム−t−
ブトキシドで処理して2−ヘキサデシルチオ−3−ヒド
ロキシ−2−ブテン−4−オライドを得た。
融点:138-139℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:4.63(2H,s),2.73
(2H,t,7Hz),1.28(28H,s),0.87(3H,m) 参考例5 3−チアノナデカン酸2.2gのジクロルメタン(20ml)
溶液にオキサリルクロリド(1ml)を滴下し、50℃で1
時間かきまぜる。反応液を濃縮し、残留物をジクロルメ
タン(10ml)に溶かし、この液をマンデル酸メチル,1.1
gのジクロルメタン(10ml)溶液に滴下する。この混合
液にピリジン(2ml)を加え、室温で2時間かきまぜ、
水(50ml)で処理しジイソプロピルエーテル(IPE)で
抽出し、有機層をわけ取り、水洗,乾燥後減圧下に濃縮
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶
媒:IPE)で精製して1.4gの3−チアノナデカンα−メト
キシカルボニルベンジルエステルを得、このものをテト
ラヒドロフラン(10ml)とジメチルホルムアミド(1m
l)の混合溶媒に溶かし、室温下カリウムt−ブトキシ
ド(1.5g)を加えたのち同温度で1時間撹拌した。反応
液に2規定塩酸(30ml)を加え、酢酸エチルで抽出し、
有機層を水洗、乾燥後減圧濃縮し、残留物をIPE−酢酸
エチルから再結晶し850mgの2−(ヘキサデシルチオ)
−3−ヒドロキシ−4−フェニル−2−ブテン−4−オ
ライドを得た。
融点:104-105℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:7.38(5H,m),5.85
(1H.s),2.89(2H,t,7Hz),1.24(28H,m),0.85(3H,
m) 参考例6 7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシフェニル)−5,
7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾール−
5−オンの合成 4−メトキシフェニル酢酸(3.3g)のジクロロメタン
(100ml)溶液にオキザリルクロリド(3.5ml)を滴下
し、50℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、残留物を
ジクロロメタン(20ml)に溶かし、チアゾリジン−4−
カルボン酸エチル塩酸塩(4.2g)のジクロルメタン(80
ml)とトリエチルアミン(8ml)の混合溶液に0℃で滴
下した。反応液を室温下1時間撹拌したのち、ジクロロ
メタンを加えて希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下
で留去し、残留物をDMF(15ml)とTHF(85ml)の混合溶
液に溶解した。0℃にてカリウムt−ブトキシド(2.5
g)を加えたのち40分撹拌した。反応液に2規定塩酸を
加えて反応を停止し、酢酸エチルにて抽出した。抽出液
を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥し、減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル
から再結晶して、7−ヒドロキシ−6−(4−メトキシ
フェニル)−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−
c]チアゾール−5−オン(0.67g)を得た。
融点:235℃(分解) NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:2.91(1H,dd,6Hz,11H
z),3.29(1H,dd,8Hz,11Hz),3.73(3H,s),4.03(1H,
d,10Hz),4.50(1H,dd,6Hz,8Hz),4.80(1H,d,10Hz),
6.92(2H,d,9Hz),7.87(1H,d,9Hz). 参考例7 7−ヒドロキシ−6−(4−ペンチルオシフェニル)
−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾー
ル−5−オンの合成 参考例6と同様にして、4−ペンチルオキシフェニル
酢酸とチアゾリジン−4−カルボン酸エチル塩酸塩を縮
合後、カリウムt−ブトキシドで処理して、7−ヒドロ
キシ−6−(4−ペンチルオキシフェニル)−5,7a−ジ
ヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾール−5−オ
ンを得た。
融点:209〜211℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.90(3H,m),1.38
(4H,m),1.71(2H,m),2.92(1H,dd,6Hz,11Hz),3.29
(1H,dd,8Hz,11Hz),3.94(2H,t,7Hz),4.05(1H,d,10H
z),4.49(1H,dd,6Hz,8Hz),4.80(1H,d,10Hz),6.90
(2H,d,10Hz),7.86(2H,d,10Hz). 参考例8 6−(4−ドデシルオキシフェニル)−7−ヒドロキ
シ−3−フェニル−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ
[1,2−c]チアゾール−5−オンの合成 4−ドデシルオキシフェニル酢酸(3.2g)のジクロロ
メタン(20ml)溶液にオキザリルクロリド(2ml)を滴
下し、50℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、残留物
をTHF(5ml)に溶かし、2−フェニルチアゾリジン−4
−カルボン酸(2.1g)と無水炭酸ナトリウム(1.6g)の
水溶液(20ml)に0℃で滴下した。反応液を30分撹拌し
たのち、2規定塩酸(20ml)を加えて反応を停止し、酢
酸エチルにて生成物を抽出した。抽出液を飽和塩化ナト
リウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後、減圧濃縮した。残留物をメタノール(20ml)に溶解
し、ジアゾメタンを加えてメチルエステルへ導いた。溶
媒を減圧下で留去したのち、残留物を酢酸エチル(50m
l)に溶解し、水,1規定塩酸,水,飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液,水,飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し
た。これを無水硫酸マグネシウムにて乾燥後減圧濃縮
し、残留物をDMF(10ml)とTHF(40ml)の混合溶媒に溶
解した。0℃にてカリウムt−ブトキシド(1.7g)を加
えたのち15分撹拌した。反応液に2規定塩酸(20ml)を
加えて反応を停止したのち酢酸エチルで抽出し、抽出液
を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。これと減圧濃縮し、残留物をTHF
−酢酸エチルから再結晶して6−(4−ドデシルオキシ
フェニル)−7−ヒドロキシ−3−フェニル−5,7a−ジ
ヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾール−5−オ
ン(1.0g)をジアステレオマーの約3:1混合物として得
た。
融点:185〜190℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.84(3H,m),1.25
(18H,m),1.66(2H,m),2.79〜3.50(2H,m),3.92(2
H,m),4.82(1H,m),5.73(1/4H,s),6.19(3/4H,s),
6.85(2H,m),7.20〜7.57(5H,m),7.78(2/4H,d,9H
z),7.90(6/4H,d,9Hz). 参考例9 6−(4−ドデシルオキシ)−7−(ヒドロキシ−3
−メチル−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]
チアゾール−5−オンの合成 参考例8と同様にして、4−ドデシルオキシフェニル
酢酸と2−メチルチアゾリジン−4−カルボン酸を縮合
後ジアゾメタンにてメチルエステルに導き、カリウムt
−ブトキシドで処理して、6−(4−ドデシルオキシ)
−7−ヒドロキシ−3−メチル−5,7a−ジヒドロ−1H,3
H−ピロロ[1,2−c]チアゾール−5−オンを得た。
融点:203〜206℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.85(3H,m),1.24
(18H,m),1.48(3H,d,7Hz),1.70(2H,m),2.85(1H,d
d,7Hz,11Hz),3.36(1H,dd,7Hz,11Hz),3.93(2H,t,6H
z),4.61(1H,q,6Hz),6.86(2H,d,8Hz),7.86(2H,d,8
Hz). 参考例10 6−(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−3−
(4−ピリジル)−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ
[1,2−c]チアゾール−5−オン塩酸塩の合成 参考例8と同様にして、4−ドデシルオキシフェニル
酢酸と2−(4−ピリジル)チアゾリジン−4−カルボ
ン酸と縮合後ジアゾメタンにてメチルエステルに導き、
カリウムt−ブトキシドで処理して、6−(4−ドデシ
ルオキシ)−7−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)−
5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾール
−5−オン塩酸塩をジアステレオマーの約8:1混合物と
して得た。
融点:140℃(分解) NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.84(3H,m),1.23
(18H,m),1.65(2H,m),2.90〜3.20(1H,m),3.35〜3.
60(1H,m),3.95(2H,m),5.00(1H,m),6.00(1/9H,
s),6.47(8/9H,s),6.85(2H,m),7.75〜8.15(5H,
m),8.83(2H,m). 参考例11 6−(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−3−
(4−ヒドロキシフェニル)5,7a−ジヒドロ1H,3H−ピ
ロロ[1,2−c]チアゾール−5−オンの合成 参考例8と同様にして、4−ドデシルオキシフェニル
酢酸と2−(4−ヒドロキシフェニル)チアゾリジン−
4−(カルボン酸を縮合後ジアゾメタンにてメチルエス
テルに導き、カリウムt−ブトキシドで処理して、6−
(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−3−(4−
ヒドロキシフェニル)−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロ
ロ[1,2−c]チアゾール−5−オンを得た。
融点:190〜193℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.84(3H,m),1.25
(18H,m),1.68(2H,m),2.92(1H,dd,8Hz,11Hz),3.30
(1H,dd,6Hz,11Hz),3.92(2H,t,6Hz),4.78(1H,t,7H
z),6.09(1H,s),6.73(2H,d,8Hz),6.86(2H,d,9H
z),7.28(2H,d,9Hz),7.88(2H,d,8Hz). 参考例12 6−(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−3−
(4−メトキシカルボニルフェニル(−5,7a−ジヒドロ
−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾール−5−オンの合
成 参考例8と同様にして、4−ドデシルオキシフェニル
酢酸と2−(4−メトキシカルボニルフェニル)チアゾ
リジン−4−カルボン酸を縮合後ジアゾメタンにてメチ
ルエステルに導き、カリウムt−ブトキシドで処理し
て、6−(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−3
−(4−メトキシカルボニルフェニル)−5,7a−ジヒド
ロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チアゾール−5−オンを
ジアステレオマーの約6:1混合物として得た。
融点:180〜190℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.84(3H,m),1.24
(18H,m),1.67(2H,m),2.85〜3.45(2H,m),3.76〜4.
05(5H,m),4.84(1H,m),5.81(1/7H,s),6.26(6/7H,
s),6.70〜7.00(2H,m),7.40(2/7H,d,8Hz),7.62(12
/7H,d,8Hz),7.73〜8.06(4H,m). 参考例13 6−(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−1,1
−ジメチル−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−
c]チアゾール−5−オンの合成 参考例8と同様にして、4−ドデシルオキシフェニル
酢酸とペニシラミンを縮合後ジアゾメタンにてメチルエ
ステルに導き、カリウムt−ブトキシドで処理して、6
−(4−ドデシルオキシ)−7−ヒドロキシ−1,1−ジ
メチル−5,7a−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[1,2−c]チ
アゾール−5−オンを得た。
融点:89〜91℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.86(3H,m),1.18
(3H,s),1.25(18H,m),1.60(3H,s),1.68(2H,m),
3.94(2H,t,6Hz),4.19(1H,d,9Hz),4.29(1H,S),4.6
8(2H,d,9Hz),6.89(2H,d,9Hz),7.68(2H,d,9Hz). 参考例14 3−カルボキシ−6−(4−ドデシルオキシフェニ
ル)−7−ヒドロキシ−2,3,5,7a−テトラヒドロピロロ
[1,2−c]チアゾール−5−オンの合成 1)N−{(4−ドデシルオキシフェニル)アセチル}
−2−メトキシカルボニルチアゾリジン−4−カルボン
酸 4−ドデシルオキシフェニル酢酸(1.7g)のジクロロ
メタン(20ml)溶液にオキザリルクロリド(1ml)を滴
下し、50℃で1時間撹拌した。反応液を濃縮し、残留物
をTHF(5ml)に溶かし、2−メトキシカルボニルチアゾ
リジン−4−カルボン酸(1.0g)と無水炭酸ナトリウム
(0.83g)の水(10ml)溶液に0℃で滴下した。反応液
を1時間撹拌したのち、2規定塩酸10mlを加えて反応を
停止し酢酸エチルにて生成物を抽出した。抽出液を飽和
塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
にて乾燥後、減圧濃縮した。残留物をIPEにて結晶化し
て、N−{(4−ドデシルオキシフェニル)アセチル}
−2−メトキシカルボニルチアゾリジン−4−カルボン
酸(1.4g)をジアステレオマーの約3:2混合物として得
た。
融点:83〜84℃ NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.88(3H,m),1.26
(18H,m),1.76(2H,m),3.38〜4.00(9H,m),4.91(1
H,m),5.45(0.4H,s),5.81(0.6H,s),6.86(2H,d,10H
z),7.14(2H,m). 2)3−カルボキシ−6−(4−ドデシルオキシフェニ
ル)−7−ヒドロキシ−2,3,5,7a−テトラヒドロピロロ
[1,2−c]チアゾール−5−オン N−{(4−ドデシルオキシフェニル)アセチル}−
2−メトキシカルボニルチアゾリジン−4−カルボン酸
(0.5g)をDMF(3ml)とTHF(12ml)の混合溶媒に溶解
した。0℃にてカリウムt−ブトキシド(0.4g)を加え
たのち15分撹拌した。反応液に2規定塩酸(10ml)を加
えて反応を停止したのち酢酸エチルで抽出し、抽出液を
飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥した。これを減圧濃縮し、残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル
−酢酸−水=99:0.5:0.5)にて精製して、3−カルボキ
シ−6−(4−ドデシルオキシフェニル)−7−ヒドロ
キシ−2,3,5,7a−テトラヒドロピロロ[1,2−b]チア
ゾール−5−オンのジアステレオマー混合物(約2:1)
を黄色粉末(0.2g)として得た。
NMR−スペクトル(DMSO-d6)δ:0.86(3H,m),1.25
(18H,m),1.69(2H,m),3.11(1H,m),3.37(1H,m),
3.94(2H,t,6Hz),4.16(2/3H,dd,6Hz,8Hz),5.09(1/3
H,m),5.34(1/3H,s),5/42(2/3H,s),6.89(2H,m),
7.85(2H,m). 実施例1(錠剤) (1)化合物No.1 50mg (2)コーンスターチ 90mg (3)乳糖 35mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 20mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 計 200mg 上記の各成分および分量を混合して均一な混合物とし
た後、常法に従って打錠して錠剤とする。
実施例2(錠剤) (1)化合物No.4 50mg (2)コーンスターチ 20mg (3)乳糖 63.2mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 60mg (5)軽質無水ケイ酸 1.8mg (6)ステアリン酸マグネシウム 3mg 計 200mg 上記の各成分および分量を混合して均一な混合物とし
た後、常法に従って打錠して錠剤とする。
実施例3(錠剤) (1)化合物No.8 50mg (2)コーンスターチ 30mg (3)乳糖 80mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 25mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 計 200mg 上記の各成分を混合して均一な混合物とした後、常法
に従って打錠して錠剤とする。
実施例4(錠剤) (1)化合物No.14 50mg (2)コーンスターチ 30mg (3)乳糖 90mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 25mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 計 200mg 上記の各成分を混合して均一な混合物とした後、常法
に従って打錠して錠剤とする。
実施例5(錠剤) (1)化合物No.24 50mg (2)コーンスターチ 90mg (3)乳糖 25mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 25mg (5)ステアリン酸マグネシウム 5mg 計 200mg 上記の各成分を混合して均一な混合物とした後、常法
に従って打錠して錠剤とする。
実施例6(カプセル剤) (1)化合物No.18 50mg (2)コーンスターチ 55mg (3)乳糖 110mg (4)ヒドロキシプロピルセルロース 5mg 計 220mg 上記成分および分量を充分に混合し、ゼラチンカプセ
ルに充填する。
発明の効果 本発明の化合物(I)は、プロテアーゼの一種である
エラステースの活性を阻害し、呼吸器疾患,炎症,皮膚
病の予防・治療薬として用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07D 207/36 C07D 207/36 307/60 307/60 Z 307/62 307/62 333/32 333/32 513/04 325 513/04 325 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 31/365 A61K 31/38 A61K 31/40 A61K 31/425 C07D 207/00 - 207/50 C07D 307/00 - 307/94 C07D 333/00 - 333/80 C07D 513/04 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、Xは酸素原子、硫黄原子または置換基を有して
    いてもよいイミノ基を、Yは結合手,酸素原子,硫黄原
    子,フェニレン,フェニレンオキシ,オキシフェニレン
    オキシまたはフェニレンアミノカルボニルを、R1は水素
    原子または置換基を有していてもよい炭化水素残基を、
    R2は置換基を有していてもよい炭化水素残基を示し、R1
    はXとしてのイミノ基とともに5ないし7員環を形成し
    ていてもよい。〕で表わされる化合物またはその塩を含
    有してなるプロテアーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】Xは(i)酸素原子、(ii)硫黄原子また
    は(iii)水酸基、C1-3アルコキシ、ハロゲン、カル
    ボキシおよびC1-3アルコキシカルボニルから選ばれる置
    換基を有していてもよいC1-15アルキル、C2-5アルケ
    ニル、C2-5アルキニル、水酸基、C1-6アルキル、ハ
    ロゲン、トリハロゲノメチルおよびC1-3アルコキシから
    選ばれる置換基を有していてもよいフェニル、ハロゲ
    ン、トリハロゲノメチル、メチレンジオキシ、アルコキ
    シ、アルコキシカルボニルおよびカルボキシルから選ば
    れる置換基を有していてもよいフェニル−またはナフチ
    ル−C1-3アルキル、2−または3−チエニルおよび
    2−または3−チエニルメチルから選ばれる置換基を有
    していてもよいイミノ基を示し; Yが結合手、酸素原子、硫黄原子、フェニレン、フェニ
    レンオキシ、オキシフェニレンオキシまたはフェニレン
    アミノカルボニルを示し; R1は(i)水素原子または(ii)C1-6アルキル、C2-6
    ルケニル、C2-6アルキニル、フェニルおよびナフチルか
    ら選ばれる炭化水素残基を示し、こられの炭化水素残基
    は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
    アリル、プロパルギルおよびフェニルから選ばれる置換
    基で置換されていてもよい水酸基、C1-3アルキルチ
    オ、水酸基、メトキシ基およびフルオロ基から選ばれ
    る置換基で置換されていてもよいフェニルチオ、水酸
    基、メトキシ基およびフルオロ基から選ばれる置換基で
    置換されていてもよいフェニル、ビニル、メチル、
    エチルおよびフェニルから選ばれる置換基で置換されて
    いてもよいエチルおよびカルボキシから選ばれる置換
    基1〜3個を有していてもよく;あるいは、R1が、Xと
    してのイミノ基とともに、それぞれ水酸基、C1-3アルキ
    ルおよびカルボキシから選ばれる置換基を有していても
    よいピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミンま
    たはチアゾリジンを形成していてもよく; R2が(i)C6-20アルキル、(ii)C6-20アルケニル、
    (iii)C6-20アルキニルまたは(iv)ハロゲン、C1-3
    ルキルおよびC1-3アルコキシから選ばれる置換基を有し
    ていてもよいフェニル−またはナフチル−C1-3アルキル
    を示す請求項1記載の阻害剤。
  3. 【請求項3】Yが結合手、p−フェニレン、o−、m−
    もしくはp−フェニレンオキシまたは酸素原子である請
    求項1記載の阻害剤。
  4. 【請求項4】R1が(i)水素原子、(ii)水酸基または
    カルボキシ基で置換されていてもよいC1-3アルキル、ま
    たは(iii)水酸基、カルボキシ基、C1-3アルコキシ−
    カルボニル基またはフェニル基で置換されていてもよい
    フェニルである請求項1記載の阻害剤。
  5. 【請求項5】Xが酸素原子または置換基を有するイミノ
    基であり、Yがフェニレンオキシであり、R1が水素原子
    または2個の水酸基で置換されたC2-5のアルキルである
    か、Xとしてのイミノ基とともに5ないし7員環を形成
    し、R2がC6-20アルキルである請求項1記載の阻害剤。
  6. 【請求項6】プロテアーゼがエラステースである請求項
    1記載の阻害剤。
  7. 【請求項7】一般式 〔式中、Xは酸素原子、硫黄原子または置換基を有して
    いてもよいイミノ基を、Yは硫黄原子またはフェニレン
    アミノカルボニルを、R1は水素原子または置換基を有し
    ていてもよい炭化水素残基を、R2は置換基を有していて
    もよい炭化水素残基を示し、R1はXとしてのイミノ基と
    ともに5ないし7員環を形成していてもよい。〕で表わ
    される化合物またはその塩。
  8. 【請求項8】一般式 〔式中、X、Y、R1およびR2は請求項7記載と同意義を
    示し、Zは低級アルキルを示す。〕で表わされる化合物
    またはその塩を、塩基の存在下環化反応に付することを
    特徴とする式 〔式中、各記号は請求項7記載と同意義を示す。〕で表
    わされる化合物またはその塩の製造法。
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