JP2764871B2 - 原子炉の格納容器内部の構成要素交換方法 - Google Patents

原子炉の格納容器内部の構成要素交換方法

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    • G21D1/00—Details of nuclear power plant
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉の格納容器
の内部に存在する構成要素を交換する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】格納容器の内部に存在する大形構成要
素、例えば蒸気発生器の交換は、格納容 器が相応して寸
法づけられた開口を備えているときにしか可能でない。
これは広範囲の準備作業と追加作業を必要とする。その
場合、交換によって生ずる原子力発電所の停止時間を他
の点検作業に対しても利用できるように努める必要があ
る。これを可能にするためには、構成要素を交換するた
めに必要な作業が他の点検作業の過程にできるだけ僅か
しか干渉せず、格納容器の内部に固定して配置されたク
レーン装置に支障なしにアクセスできるようにしなけれ
ばならない。
【０００３】文献「ファウ・ゲー・ベー・クラフトウェ
ルクステヒニク（ＶＧＢ Kraftwerkstechnik ）」７１
（１９９１年）、第８号、第７８８〜７９１頁から、例
えば蒸気発生器を原子炉建屋の格納容器の側方の組立開
口を通して搬送することが知られている。しかしこの方
式の場合、格納容器の中に固定して据え付けられた極座
標クレーンがもはや使用できなくなるので、このクレー
ンは蒸気発生器の交換作業中に他の点検作業に利用する
ことはできない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、他の
点検作業をできるだけ妨害しないように原子炉の格納容
器の内部に存在する構成要素を交換する方法を改良する
ことにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの課題
は、第１の方法では、格納容器のドームに交換すべき構
成要素の上方にこの構成要素がそこを貫通して搬送され
る開口を設け、構成要素の上方に置台が据え付けられ、
作業架台が開口の下側において置台の上に置かれ、格納
容器のドームを加工するために作業架台が片持ち式にド
ームに懸架されることにより解決される。
【０００６】本発明の上述の課題は第２の方法では、格
納容器のドームに交換すべき構成要素の上方にこの構成
要素がそこを貫通して搬送される開口を設け、構成要素
の上方に置台が据え付けられ、作業架台が開口の下側に
おいて置台の上に置かれ、格納容器のドームを加工する
ために作業架台が格納容器の外側に存在する巻上機の運
搬ロープに懸架され、この運搬ロープがドームにある貫
通孔を通って導かれることにより解決される。
【０００７】本発明に基づく方法は特に上部が開放され
ている円筒状コンクリート囲壁の内部に格納容器が配置
されている原子力発電所の場合に特に有利である。格納
容器のドームを貫通して上向きに構成要素を交換する際
にコンクリート囲壁に何らの処置も施す必要がないから
である。
【０００８】更に本発明によれば、蒸気発生器の交換中
において他の作業にとって必要とされる極座標クレーン
が封鎖されることはない。
【０００９】特に、運搬装置が作業架台に対する巻上機
を備え、この運搬装置は格納容器の外側に存在する巻上
機のワイヤロープを介して持ち上げられ、ドームに片持
ち式に懸架されると有利である。
【００１０】
【実施例】以下図面に示した実施例を参照して本発明を
詳細に説明する。
【００１１】図１において鋼製の格納容器２はドーム３
および円筒状部分４を有している。格納容器２は上部が
開放されている円筒状コンクリート囲壁６によって包囲
されている。交換すべき構成要素８、この実施例の場合
蒸気発生器は格納容器２の内部において同様に上部が開
放されている保護ハウジング１０、例えば蒸気発生器ハ
ウジングの中に存在している。
【００１３】ドーム３には、構成要素８がそこを通って
格納容器２から上方に持ち上げて取り出せるようにする
開口５を設ける必要がある。
【００１４】開口５が設けられる範囲の下側には、運搬
ロープ３０のための巻上機を備えた運搬装置１４が配置
されている。このために運搬装置１４は孔５０を通って
ドーム３を貫通している保持棒１６を介してドーム３に
係留され、格納容器２に片持ち式に懸架される。運搬装
置１４は先行する作業過程において、格納容器２の外側
に配置され孔５０を貫通しているワイヤロープ３２を備
えた巻上機３１で持ち上げられている。
【００１５】蒸気発生器ハウジング１０には置台１２が
据え付けられている。底部に係留され予め準備された作
業架台２０は、格納容器２の中に固定的に敷設され環状
レール４０の上を走行できるようにされた極座標クレー
ン（図示せず）によって置台１２の上に持ち上げられ、
そこに載置される。
【００１６】図２には置台１２の上に置かれた作業架台
２０が示されている。作業架台２０は運搬装置１４の運
搬ロープ３０を介して持ち上げられ、図３に示されてい
るように作業時間中において運搬装置１４を介してドー
ム３に固定される。図３に示すように、作業架台２０
は、ドーム３と作業架台２０の基礎面との種々の間隔を
補償するための入れ子式に伸縮可能な作業足場２２を有
している。極座標クレーンを必要とする他の作業への妨
害は、作業架台２０の下降中および上昇中だけしか生ぜ
ず、従って短時間だけに限定される。
【００１７】図４の平面図に示すように、作業架台２０
は運搬装置１４と同様にその内径が交換すべき構成要素
８の直径より大きいリング状構造物を有している。
【００１８】ドーム３の開放作業後に、交換すべき構成
要素８は格納容器２の外側に配置され図面には示してい
ない巻上機を介して格納容器２から外に持ち上げられて
出される。
【００１９】図５はより簡単な実施例を示している。こ
の実施例では、格納容器２の内側において運搬装置に固
定された巻上機の代わりに、格納容器２の外側に敷設さ
れた巻上機３１しか利用されていない。巻上機３１は、
孔５０を通して格納容器２の中に案内されるワイヤロー
プ３２を介して直接作業架台２０を載置位置と作業位置
との間を往復走行させる働きをする。
【図面の簡単な説明】
【図１】運搬装置、置台および作業架台を備えた本発明
による原子力発電所の格納容器の一部断面図。
【図２】作業架台が図１と異なった状態にある格納容器
の一部断面図。
【図３】作業架台が図１、図２と異なった状態にある格
納容器の一部断面図。
【図４】図１の格納容器の一部平面図。
【図５】運搬装置を用いずに置台および作業架台だけを
備えた本発明による原子力発電所の格納容器の一部断面
図。
【符号の説明】
２ 格納容器 ３ ドーム ５ 開口 ８ 構成要素 １２ 置台 １４ 運搬装置 ２０ 作業架台 ３１ 巻上機 ３２ ワイヤロープ ５０ 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G21C 13/00 G21C 19/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 格納容器（２）のドーム（３）に交換す
    べき構成要素（８）の上方にこの構成要素（８）がそこ
    を貫通して搬送される開口（５）を設け、構成要素
    （８）の上方に置台（１２）が据え付けられ、作業架台
    （２０）が開口（５）の下側において置台（１２）の上
    に置かれ、格納容器（２）のドーム（３）を加工するた
    めに作業架台（２０）が片持ち式にドーム（３）に懸架
    されることを特徴とする原子炉の格納容器の内部の構成
    要素交換方法。
  2. 【請求項２】 格納容器（２）のドーム（３）に交換す
    べき構成要素（８）の上方にこの構成要素（８）がそこ
    を貫通して搬送される開口（５）を設け、構成要素
    （８）の上方に置台（１２）が据え付けられ、作業架台
    （２０）が開口（５）の下側において置台（１２）の上
    に置かれ、格納容器（２）のドーム（３）を加工するた
    めに作業架台（２０）が格納容器（２）の外側に存在す
    る巻上機（３１）のワイヤロープ（３２）に懸架され、
    このワイヤロープ（３２）がドーム（３）にある貫通孔
    （５０）を通って導かれることを特徴とする原子炉の格
    納容器内部の構成要素交換方法。
  3. 【請求項３】 運搬装置（１４）が作業架台（２０）に
    対する巻上機（３１）を備え、この運搬装置（１４）が
    格納容器（２）の外側に存在する巻上機のワイヤロープ
    （３２）を介して持ち上げられ、ドーム（３）に片持ち
    式に懸架されることを特徴とする請求項１記載の方法。
JP7228509A 1994-08-16 1995-08-14 原子炉の格納容器内部の構成要素交換方法 Expired - Fee Related JP2764871B2 (ja)

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