JPH1184053A - 原子力発電所の構成機材の取扱方法 - Google Patents

原子力発電所の構成機材の取扱方法

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JPH1184053A
JPH1184053A JP9245018A JP24501897A JPH1184053A JP H1184053 A JPH1184053 A JP H1184053A JP 9245018 A JP9245018 A JP 9245018A JP 24501897 A JP24501897 A JP 24501897A JP H1184053 A JPH1184053 A JP H1184053A
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JP
Japan
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opening
steam generator
crane
power plant
slit
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Application number
JP9245018A
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English (en)
Inventor
Norihiko Nakamitsu
憲彦 中満
Ryohei Miyahara
良平 宮原
Koichi Nochida
孝一 後田
Tadashi Matsuura
忠 松浦
Masakado Takeda
将門 武田
Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
Tadaaki Oikawa
忠彰 及川
Naoto Yoshida
直人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】原子力発電所の蒸気発生器の交換作業を行うに
必要な作業量の減少と、原子炉格納容器への影響を小さ
くすること。 【解決手段】交換する蒸気発生器4a,4bが搬出可能
な大きさの開口14を1ヶ所と、クローラークレーン8
のワイヤロープ12が移動可能なスリット15を原子炉
格納容器3の天井に必要数開け、原子炉格納容器3内で
屋外のクローラークレーン8を用いて蒸気発生器4a,
4bを吊り上げ、吊り上げた蒸気発生器4a,4bをス
リット15の経路に沿って開口14まで水平移動させ、
しかる後に開口14を通過させて蒸気発生器4a,4b
を原子炉格納容器の屋外へ搬出し、搬入時は、逆の手中
で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の原子力発電
所の構成機材を屋外からクレーンで取り扱う方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】加圧水型原子力発電所の蒸気発生器は、
毎回の定期検査時に蒸気発生伝熱管の破損状況を検査
し、補修を行っているが、保守性,経済性の観点から耐
用年数の途中でも蒸気発生器全体を交換することがあ
る。
【0003】従来技術による蒸気発生器の搬出方法で
は、はじめに蒸気発生器に接続されている全ての配管を
切り離し、原子炉建屋で囲われた原子炉格納容器内に設
置されているポーラークレーンで一端を吊り上げ、徐々
に吊り降ろしながら台車上に横置きにする。
【0004】台車に蒸気発生器を積載し、大型トレーラ
ーに台車ごと蒸気発生器を載せ、原子炉建屋側壁に設け
られた開口から搬出して、原子力発電所構内の保管庫に
輸送する。
【0005】このような搬出方法は蒸気発生器の水平方
向の移動が主体であるから既設の他の設備との干渉が多
く発生し、他の設備を分解撤去する物量が多い。
【0006】また、上述の干渉を少なくすべく、比較的
設備が少ない原子炉格納容器の上部空間を利用する蒸気
発生器の搬出方法が特開平8−43577号公報に掲載されて
いる。
【0007】そこに掲載された方法は、原子炉格納容器
上部であって、蒸気発生器の設置位置の真上に蒸気発生
器が出入りできる大きさの開口部を設け、屋外のクレー
ンを利用してその開口部から蒸気発生器を吊り上げて抜
き出し、逆の手順で新しい蒸気発生器を原子炉格納容器
内に吊り込み、蒸気発生器を交換する方法である。
【0008】この方法では、原子炉格納容器の上部に、
蒸気発生器の数だけ蒸気発生器が出入りできる程の大開
口部を設ける必要が生じる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】原子炉格納容器の上部
から蒸気発生器を出入りさせる方法は、原子炉格納容器
の上部に下部に比較して機材が混み合って設置されてい
ないのでその出入りに際しての干渉を避ける手間が少な
くて済むものの、交換する蒸気発生器の数だけ開口部を
設ける必要があるので、開口作業と、交換作業終了後の
開口部の復旧作業が多くなる。
【0010】また、事故時に原子炉一次系設備から放出
される放射性物質などの有害な物質の漏洩を防止するた
めに設けられている原子炉格納容器は、その機能を維持
するためにも開口部の開口面積はできる限り少ないこと
が望まれる。
【0011】本発明の目的は、原子炉発電所の構成機材
の屋内と屋外との間での取り扱いを迅速に且つ建築物へ
の影響を軽減して達成することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ための第1手段は、原子力発電所の建築物の天井壁に屋
外のクレーンで取り扱うべき前記原子力発電所の構成機
材が通れる大きさの開口を設け、前記屋外のクレーンか
ら上下方向に操作されるロープで前記構成機材を吊って
前記開口に前記構成機材を通過させて前記構成機材を前
記建築物の内又は外へ移動させる原子力発電所の構成機
材の取扱方法において、前記構成機材の設置位置真上の
位置から前記開口に至る経路で前記開口よりも狭く、か
つ前記ロープが通れる幅のスリットを設け、しかる後に
前記スリットに通した前記ロープを前記スリット沿いに
水平方向に移動させることによって前記ロープで吊った
前記構成機材を前記設置位置と前記開口の真下との間で
移動させる過程を有する原子力発電所の構成機材の取扱
方法であり、前記設置位置の構成機器は前記建築物屋外
から屋内に垂らされたロープで屋外のクレーンから懸垂
支持され、そのクレーンでその構成機器は建築物の屋内
の上部空間に吊り上げられ、次に、前記クレーンによっ
て、ロープを水平方向に前記スリットの経路沿いに移動
させて前記開口部に至らせ、しかる後に前記ロープをク
レーンで上げるように操作して前記構成機材を前記開口
を通過させて屋外に出す、乃至は、屋外でロープで吊っ
た前記構成機器を前記ロープをクレーンの操作で下げて
前記開口から屋内上部空間に前記構成機器を吊り入れ、
しかる後にロープを水平方向に前記スリットの経路沿い
に前記クレーンの操作で移動させて、前記設置位置の真
上に前記構成機器を位置させ、前記ロープを前記クレー
ンの操作で下げて前記構成機器を前記設置位置に吊り降
ろす作用が得られる。
【0013】同じく第2手段は、第1手段において、屋
外のクレーンで取り扱うべき前記原子力発電所の構成機
材が複数存在し、前記構成機器が通れる大きさの開口を
いずれかの一つの前記構成機器の設置位置の真上に設
け、前記一つの前記構成機器はスリットの経路沿いの移
動を伴うことなく前記クレーンで前記開口に前記構成機
材を通過させて前記構成機材を前記建築物の内又は外へ
移動させる原子力発電所の構成機材の取扱方法であり、
前記複数の構成機器の内、少なくとも一つの前記構成機
器の設置位置と屋外との間での移動は、上下方向の移動
によって成されるから、屋内での水平移動作業を伴わず
に行える作用が得られる。
【0014】同じく第3手段は、第1手段において、建
築物は、加圧水型原子炉を格納し、上部空間に水平旋回
自在にポーラークレーンを装備し、前記構成機材が前記
ポーラークレーンの旋回中心と上下方向に重ならない位
置に複数設置される原子炉格納容器である原子力発電所
の構成機材の取扱方法であり、原子炉格納容器内の構成
機材に対して第1手段の作用が適用できる。
【0015】同じく第4手段は、第3手段において、開
口とスリットの経路とは、ポーラークレーンの旋回中心
上方を避けた経路及び位置に設定してある原子力発電所
の構成機材の取扱方法であり、第3手段による作用に加
えて、スリットの経路も前記開口も前記構成機材の設置
位置もポーラークレーンの旋回中心と上下方向に重なら
ないから、ポーラークレーンの旋回位置を変化させてポ
ーラークレンと移動中の前記構成機器との干渉を避けさ
せる作用が得られる。
【0016】同じく第5手段は、第4手段において、複
数の機材の内一つの機材の設置位置真上に開口位置を設
定する原子力発電所の構成機材の取扱方法であり、第4
手段による作用に加えて、開口位置の真下に設置位置の
ある機材はスリットの経路をたどることなく原子炉格納
容器内外間での移動が出来るという作用が得られる。同
じく第6手段は、第4手段において、複数の構成機材の
設置位置中心と中心位置が水平方向に外れた位置に開口
の位置を設定し、前記スリットの経路は前記開口と前記
設置位置中心との間にそれぞれ設定する原子力発電所の
構成機材の取扱方法であり、第4手段による作用に加え
て、開口の位置をいずれの構成機材の設置位置からも離
すことによって、開口の設置位置の選択度合いが高くな
るので、その設置位置を、一つの構成機材をクレーンで
原子炉格納容器内を移動させる前に、その一つの構成機
材を吊ったロープが通るスリットと開口とをポーラーク
レーンと上下方向に重ならない位置に設定して原子炉格
納容器に備えさせ、その一つの構成機材をクレーンで吊
って原子炉圧力容器内を水平に移動している途中、及び
開口で上下方向に移動している途中とでポーラークレー
ンとの干渉が起こらず、途中でポーラークレーンを旋回
させる作業を伴わなくなり、機材の迅速な移動が達成出
来るという作用が得られる。
【0017】同じく第7手段は、加圧水型原子炉と既存
の複数の蒸気発生器とを格納している原子炉格納容器の
天井に前記蒸気発生器が通過できる大きさの開口を作
り、しかる後に原子炉格納容器の屋外に置いたクレーン
で前記既存の蒸気発生器を前記開口を通過させて吊り出
し、その後に前記クレーンで前記既存の蒸気発生器と置
き換えるべき新しい蒸気発生器を前記開口を通過させて
吊り入れる原子力発電所の構成機材の取扱方法におい
て、前記天井に前記開口から前記既存の蒸気発生器の真
上に至る経路のスリットを前記クレーンのワイヤーロー
プが水平に移動できる幅で且つ前記開口の幅より狭い幅
にて作り、しかる後に、前記既存の蒸気発生器を前記屋
外から前記クレーンで吊って前記原子炉格納容器内の空
間で前記既存の蒸気発生器を前記スリットの経路に沿っ
て前記開口にまで移動させ、その後に前記既存の蒸気発
生器を前記クレーンで前記開口を通過させて前記屋外へ
吊り出し、しかる後に、前記新しい蒸気発生器を前記ク
レーンで吊って前記開口を通過させて前記原子炉格納容
器内に吊り入れ、その後に、前記原子炉格納容器内の空
間で前記新しい蒸気発生器を前記スリットの経路に沿っ
て移動させて、その後に前記吊り出された既存の蒸気発
生器の跡に吊り降ろすことを特徴とした原子力発電所の
構成機材の取扱方法であり、開口から離れている既存の
蒸気発生器をその開口から吊り出し、同じく新しい蒸気
発生器もその開口から入れてその開口から離れた位置の
既存の蒸気発生器の跡に搬入出来るので、蒸気発生器を
交換するのに際して、各既存の蒸気発生器毎に蒸気発生
器が通過できるほどの大きな開口を各既存の蒸気発生器
に数分設ける必要がないので、蒸気発生器の交換に際し
ての原子炉格納容器の天井の解体面積が少なくなり、そ
の分交換作業後の前記天井の復旧作業量も軽減されれ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の適用事
例を解説する。
【0019】図1のように、加圧水型原子炉1を用いた
原子力発電所の原子炉建屋2は上部が開放された円筒状
の形状を有し、その内側には、鋼製の原子炉格納容器3
が放射線や放射性物質の漏洩がないように加圧水型原子
炉1や複数の蒸気発生器4a,4bなどの機材を格納し
ている。
【0020】原子炉格納容器3は、上部がドーム状の天
井に、途中部分は水平断面が環状の円筒状となってい
る。
【0021】その原子炉格納容器3の下部空間には、加
圧水型原子炉1が設置され、その下部空間とそれより上
部の上部空間とがオペレーティングフロア5で区画され
ている。
【0022】そのオペレーティングフロア5には放射線
遮蔽壁で囲われて蒸気発生器4a,4bが複数台そのオ
ペレーティングフロアを貫通するように設置されてい
る。
【0023】その蒸気発生器4a,4bは、加圧水型原
子炉1で発生した熱を受けて発電機の駆動タービンを回
転するための蒸気を発生するもので、その熱が結果とし
て発電機で電力に変換される。
【0024】その蒸気発生器4a,4bは、原子炉格納
容器3内に2台以上複数基装備され、その装備位置は原
子炉格納容器3の中心線上の位置に加圧水型原子炉1が
装備されているので、その中心線上から外れた位置とさ
れている。
【0025】その原子炉格納容器3内の上部空間内に
は、原子炉格納容器3内壁面に沿って環状に設置された
レール6上を原子炉格納容器3の中心線上を旋回中心と
して旋回するポーラークレーン7が、蒸気発生器4a,
4bなどの原子炉格納容器3内の機材に対する分解点検
用の作業クレーンとして格納されている。
【0026】本発明の実施例で、原子炉格納容器3に対
して搬入,搬出作業の対象とする蒸気発生器4a,4b
は原子力発電所を構成する機材の中でも主要な大型大重
量の製品であり、本体重量でおよそ350トンである。
【0027】蒸気発生器4a,4bは、加圧水型原子炉
1の一次系の冷却水が通過する機器のため、放射線を受
けており、鉄筋あるいは鋼板コンクリート製の放射線遮
蔽壁に覆われている。
【0028】また、蒸気発生器は、オペレーティングフ
ロア5上に上部を突き出した格好でオペレーティングフ
ロア5を台座として利用し(通常2基から3基)配置さ
れている。
【0029】これら原子力発電所の蒸気発生器4a,4
bは、毎回の定期検査時に蒸気発生器4a,4b内の蒸
気発生伝熱管の破損状況を検査し、補修を行っている
が、保守性,運転効率等、経済性の観点から耐用年数の
途中でも蒸気発生器4a,4b全体を交換することがあ
る。
【0030】その交換に際しては、図3のように、原子
炉建屋2の屋外に大型揚重機としてクローラークレーン
8を設置して、そのクローラークレーン8で蒸気発生器
4a,4bを吊って原子炉格納容器3に対して吊った蒸
気発生器を出し入れすることによって行う。
【0031】そのクローラークレーン8は、前部クロー
ラ9と後部クローラ10とを備え、各クローラの向きと
各クローラの駆動を制御することによって旋回する機能
を発揮したり、走行する機能を発揮したり出来る。
【0032】更に、そのクローラークレーン8は、上下
方向に起伏自在なブーム11を有し、そのブーム11を
起伏する機能を有している。
【0033】そのブーム11の先端から垂れ下げたワイ
ヤーロープ12はフック13を懸垂支持しており、その
ワイヤーロープ12をクローラークレーン8に装備した
巻き上げ装置で巻き取りあるいは繰り出しすることによ
ってフック13の位置を上下方向に移動できる。
【0034】このようなクローラークレーン8は、旋回
の機能とブーム11の起伏の機能とでフック13を水平
方向へ自在に移動できる。
【0035】その移動に際して、クローラークレーン8
の走行の機能を利用しても良い。
【0036】このような屋外のクローラークレーン8を
用いて原子炉格納容器3内の蒸気発生器4a,4bを吊
り出す場合、あるいは吊り入れる場合には、原子炉格納
容器3の天井に開口14を設ける必要がある。
【0037】本実施例では、蒸気発生器4a,4bが出
入りできる大きさの径を有する蒸気発生器の搬出,搬入
用の開口14を1ヶ所と前記開口14の直径より幅が狭
く、クローラークレーン8の巻き上げ繰り出し用のワイ
ヤーロープ12が支障なく水平に移動出来る幅のスリッ
ト15とを原子炉格納容器の天井に切断作業等を加える
ことで作る。
【0038】最も単純な開口14とスリット15との組
み合わせが図2に示されている。
【0039】この例では、蒸気発生器4a,4bが2基
格納されている例を想定しており、開口14は一方の蒸
気発生器4bの真上に装備され、スリット15は、一端
がその開口14に連通して他端部分が直線的に他の蒸気
発生器4aの真上にまで至っている。
【0040】この場合、図2で見られるようにスリット
15の経路は上平面で見ると直線的でポーラークレーン
7の旋回中心部と立体的に交差している。
【0041】図2で示す第1実施例では、まず、各蒸気
発生器4a,4bに接続されている配管を切断等の作業
で各蒸気発生器4a,4bから切り放し、さらには、各
蒸気発生器4a,4bを原子炉格納容器3内で固定して
いる固定手段を解除する。
【0042】また、ポーラークレーン7を分解撤去して
置く。
【0043】その後に、フック13が開口14の中心真
上に来るように屋外のクローラークレーン8のブーム1
1先端の位置を走行や旋回やブーム11の起伏の各機能
を利用して調整する。
【0044】次に、ワイヤーロープ12を繰り出してフ
ック13を降下させ、降下中のフック13は開口14を
下方に向けて通過し、原子炉格納容器3内で一方の蒸気
発生器4bの真上に到達する。
【0045】ここで、フック13の降下を停止させて蒸
気発生器4bとフックとの間に吊りロープ16を掛け渡
す。
【0046】次に、ワイヤーロープ12を巻き取ること
によってフック13を上昇させると、蒸気発生器4bは
クローラークレーン8で懸垂支持される状態となる。
【0047】さらに、フック13を上昇させて、蒸気発
生器4bを上方へ移動させる。
【0048】このようにすると、蒸気発生器4bは水平
移動を伴うことなく開口を通過して原子炉格納容器3の
外側に吊り出される。
【0049】このように吊り出された蒸気発生器4b
は、クローラークレーン8の旋回や走行やブーム11の
起伏の各機能及びフック3の降下によって原子炉格納容
器3外に吊り降ろされる。
【0050】引き続いて、他方の蒸気発生器4aを吊り
出す場合には、既述の手順と同じく、開口14を通過さ
せてフック13を原子炉格納容器3内に位置させ、しか
る後に、クローラークレーン8の旋回や走行やブーム1
1の起伏の各機能のいずれか一つあるいはいずれか複数
の機能の組み合わせの利用によって、スリット15内を
スリット15の経路に沿ってワイヤーロープ12を水平
方向に移動させる。
【0051】その移動は、他の蒸気発生器4aの真上に
フック13が来るまで継続され、フック13が他の蒸気
発生器4aの真上に来た時点でその移動を停止させる。
【0052】次に、他の蒸気発生器4aとフック13と
の間に吊りロープ16を掛け渡し、ワイヤーロープ12
を巻き取ることで、図3の状態Aから状態Bの位置まで
他の蒸気発生器4aをクローラークレーン8で吊り上げ
る。
【0053】図3では、撤去されたはずのポーラークレ
ーン7を蒸気発生器4aの吊り上げ高さの目安のために
作為的に作画してある。
【0054】次に、クローラークレーン8の旋回や走行
やブーム11の起伏の各機能のいずれか一つあるいはい
ずれか複数の機能の組み合わせの利用によって、スリッ
ト15内をスリット15の経路に沿ってワイヤーロープ
12を開口14方向に移動させる。
【0055】その移動によって他の蒸気発生器4aは図
3の状態Bから状態Cの位置に来る。
【0056】状態Cの状態では、開口14の真下に他の
蒸気発生器4aが位置しているので、そのまま、ワイヤ
ーロープ12を巻き取って、他の蒸気発生器4aを上方
へ移動させて開口14を通過させ、原子炉格納容器3外
へ搬出する。
【0057】搬出された他の蒸気発生器4aは、クロー
ラークレーン8の旋回や走行やブーム11の起伏の各機
能及びフック13の降下によって原子炉格納容器3外に
吊り降ろされる。
【0058】各蒸気発生器4a,4bが設置されていた
位置には、搬出と逆の手順で新しい蒸気発生器が原子炉
格納容器3内に搬入されて据え付けられる。
【0059】図4に示した第2実施例では、原子炉建屋
2が原子炉格納容器3の上部を覆うドーム状の屋根17
を有する場合、その屋根17の部分にも、原子炉格納容
器3に装備した開口14とスリット15と同じ開口18
とスリット19とを原子炉格納容器3のそれと上下方向
に重なる配置で作る。
【0060】この場合には、クローラークレーン8のワ
イヤーロープ12を原子炉建屋2と原子炉格納容器3の
開口14,18やスリット15,19に通して、第1実
施例と同様に、各蒸気発生器4a,4bを搬出し新しい
蒸気発生器を原子炉格納容器3内に搬入し、新しい蒸気
発生器を搬出した蒸気発生器4a,4bと同じ設置位置
にクローラークレーン8で吊り降ろして据え付ける。
【0061】第3実施例は、第1実施例におけるポーラ
ークレーンの分解撤去を伴わない状態で各蒸気発生器を
原子炉格納容器に対して搬出及び搬入する例を示してい
る。その第3実施例は、第1実施例の一部を変更したも
ので、変更の内容は以下の通りであり、その他の内容は
第1実施例と同じである。
【0062】即ち、スリット15の経路は上部から見る
と、図5のように、ポーラークレーン7の旋回中心部上
方を通らないように途中が屈曲させられている。
【0063】この様なスリット15の経路の変更だけ
で、次のような作用により、各蒸気発生器4a,4bを
搬出し、新しい蒸気発生器を搬出した蒸気発生器4a,
4bと同じ設置位置にクローラークレーン8で吊り降ろ
して据え付ける作業が出来、その際に、ポーラークレー
ン7の撤去を必要としない。
【0064】即ち、原子炉格納容器3内にクローラーク
レーン8のフック13を開口14を通過させて入れた
後、第1実施例と同様に、開口14の真下に存在する蒸
気発生器4bを吊り出して搬出する。
【0065】次に、フック13を再度開口14を通過さ
せてから、そのフック13を懸垂しているワイヤーロー
プ12をスリット15内でスリット15の経路沿いに他
の蒸気発生器4aの設置位置方向へ移動させる。
【0066】その移動が進むとワイヤーロープ12とポ
ーラークレーン7とが干渉して当たることになるので、
その当たりを防ぐために、ポーラークレーン7をワイヤ
ーロープ12から遠ざかる方向へ旋回移動させる。
【0067】このように旋回移動をポーラークレーン7
に行わせてからワイヤーロープ12のスリット15の経
路に沿っての移動を継続して行わせ、フック13を他の
蒸気発生器4aの真上に位置させて、そのワイヤーロー
プ12の移動を止める。
【0068】その後に、他の蒸気発生器4aをクローラ
ークレーン8で吊り上げて、ワイヤーロープ12をスリ
ット15の経路に沿って逆行させて開口14へ向かわせ
る。その開口14へ向かって進む内に、吊られて移動中
の蒸気発生器4aがポーラークレーン7に当たるので、
ポーラークレーン7を先の旋回とは逆方向に旋回させて
吊られて移動中の蒸気発生器4aの進行方向から遠ざか
るようにし、開口14とポーラークレーン7とが上下方
向に重ならない旋回位置にまで旋回させる。
【0069】そのワイヤーロープ12が他の蒸気発生器
4aを懸垂支持して開口14の中心に到達したら、第1
実施例と同様に、他の蒸気発生器4aを更に高く吊り上
げて開口14を通過させて原子炉格納容器3外へ搬出す
る。
【0070】新しい蒸気発生器の搬入については、先に
説明の逆手順にて行える。
【0071】その他の動作については、第1実施例と同
じである。
【0072】図6に示した第4実施例は、ポーラークレ
ーン7の旋回動作を第3実施例よりも頻繁に行わないで
複数の蒸気発生器4a,4bを原子炉格納容器3から搬
出及び逆に搬入することの出来る例であり、第1実施例
の開口14とスリット15に変更を加えてあり、その他
の構成は第1実施例と同じである。
【0073】その変更内容は以下の通りである。
【0074】即ち、原子炉格納容器3の天井に開かれた
開口14は上方から見ると、図6のように、開口14が
ポーラークレーン7の旋回中心部と各蒸気発生器4a,
4bの設置位置とからそれぞれ上下方向に重ならないよ
うな位置に装備されている。その開口からは二本の直線
状のスリット15a,15bの経路が各蒸気発生器4
a,4bの真上に至るように設定されている。
【0075】その各スリット15a,15b一本毎の経
路は直線状の単純な経路を備えている。
【0076】その他の構成は第1実施例と同じである。
【0077】この第4実施例では、まず、ポーラークレ
ーン7を、図6に見られるように、開口14や一方のス
リット15aや一方の蒸気発生器4aと上下方向に重な
らないような旋回位置に旋回させて待機させる。
【0078】次に、開口14にクローラークレーン8の
フック13を通過させてから、クローラークレーン8の
ワイヤーロープ12を一方のスリット15aの経路沿い
に一方の蒸気発生器4aの真上に向けて移動させ、その
真上にフック13が到達したらワイヤーロープ12の移
動を止めて、一方の蒸気発生器4aを吊り上げる。
【0079】次に、ワイヤーロープ12を一方のスリッ
ト15aの経路沿いに開口14方向へ逆行させて、開口
14の真下に一方の蒸気発生器4aを位置させる。
【0080】その後に、クローラークレーン8で一方の
蒸気発生器4aを更に高く吊り上げて開口14を通過さ
せて原子炉格納容器3の外へ搬出する。
【0081】蒸気発生器4a搬出跡に設置する新しい蒸
気発生器の搬入は、ポーラークレーン7の旋回位置を上
述の搬出時の位置に維持したままで、上述の搬出と逆の
手順で行える。
【0082】このように、スリット15aの経路沿いで
ワイヤーロープ12を移動する往復経路の途中で、ポー
ラークレーン7の旋回移動の作業が追加されない。
【0083】他の蒸気発生器4bを搬出する場合には、
開口14と他のスリット15bと他の蒸気発生器4bと
にポーラークレーン7が上下方向に重ならない旋回位置
にポーラークレーン7を旋回させておく。
【0084】次に、開口14にクローラークレーン8の
フック13を再度通過させてから、クローラークレーン
8のワイヤーロープ12を他方のスリット15bの経路
沿いに他方の蒸気発生器4bの真上に向けて移動させ、
その真上にフック13が到達したらワイヤーロープ12
の移動を止めて、他方の蒸気発生器4bを吊り上げる。
【0085】次に、ワイヤーロープ12を他方のスリッ
ト15bの経路沿いに開口14方向へ逆行させて、開口
14の真下に他方の蒸気発生器4bを位置させる。
【0086】その後に、クローラークレーン8で他方の
蒸気発生器4bを更に高く吊り上げて開口14を通過さ
せて原子炉格納容器3の外へ搬出する。
【0087】他の蒸気発生器4bの搬出跡に設置する新
しい蒸気発生器の搬入は、ポーラークレーン7の旋回位
置を上述の他の蒸気発生器4bの搬出時の位置に維持し
たままで、上述の他の蒸気発生器4bの搬出と逆の手順
で行える。
【0088】このように、他方のスリット15bの経路
沿いでワイヤーロープ12を移動する往復経路の途中
で、ポーラークレーン7の旋回移動の作業が追加されな
い。
【0089】このように、第4実施例によれば、スリッ
ト15a,15bの経路が途中で曲がっていないこと、
及びスリット15a,15bの経路沿いにワイヤーロー
プが移動する往復経路の途中でポーラークレーンの旋回
作業が加わらないことなどによって、蒸気発生器の搬出
と搬入の作業が迅速に行え、蒸気発生器の交換作業が迅
速に成せる。
【0090】その他の動作については、第1実施例と同
じである。
【0091】図7に示す第5実施例は、3基の蒸気発生
器4a,4b,4cが原子炉格納容器3内に格納されて
いる例に本発明を適用した例である。
【0092】この例では、3基の蒸気発生器4a,4
b,4cが図7で見られるように正三角形の角の位置に
配置され、各蒸気発生器4a,4b,4cはポーラーク
レーン7の旋回中心部と上下方向に重ならないように位
置している。
【0093】その配置の変化に伴って、原子炉格納容器
3の天井に開けた開口14と同じくスリット15a,1
5bの配置が他の実施例と異なっており、それ以外は第
1実施例と同じ構成を備えている。
【0094】その異なっている内容は以下の通りであ
る。
【0095】図7のように三角配置で格納されている3
基の蒸気発生器4a,4b,4cの内の第1基目の蒸気
発生器4aの真上の原子炉格納容器の部分に開口14が
設けられる。
【0096】その開口14から第2基目の蒸気発生器4
bと第3基目の蒸気発生器4cとの真上に至る直線状の
二本のスリット15a,15bが原子炉格納容器3の天
井に開けられている。
【0097】このような構成の変化を与えることによ
り、第1基目の蒸気発生器4aは、クローラークレーン
8のフック13を開口14を通して第1基目の蒸気発生
器4aの真上に位置させられ、そのフック13と第1基
目の蒸気発生器4aとの間に吊りロープ16を掛け渡し
て第1基目の蒸気発生器4aをクローラークレーン8で
吊り上げて開口14を通過させることによって原子炉格
納容器3外へ搬出する。次に、第2基目の蒸気発生器4
bを搬出するには、再度開口14内を通過させて原子炉
格納容器3内にクローラークレーン8のフック13を入
れ、クローラークレーン8のワイヤーロープ12を、開
口14から第2基目の蒸気発生器4bの真上に至るスリ
ット15a内でそのスリット15aの経路沿いに第2基
目の蒸気発生器4bの方向へ移動させる。
【0098】その移動途中で移動中のワイヤーロープ1
2がポーラークレーン7に当たらないように、ポーラー
クレーン7を旋回させて、ワイヤーロープ12とポーラ
ークレーン7との接触事故を回避しながら第2基目の蒸
気発生器4bの真上にフック13を到達させる。
【0099】その後に、クローラークレーン8で第2基
目の蒸気発生器4bを吊り上げて、スリット15a沿い
にワイヤーロープ12を逆行させて移動させる。
【0100】その移動途中で移動中の蒸気発生器4bが
ポーラークレーン7に当たらないように、ポーラークレ
ーン7を逆方向に旋回させて、第2基目の蒸気発生器4
bとポーラークレーン7との接触事故を回避させながら
開口の真下に第2基目の蒸気発生器4bを到達させ、そ
のままさらに高く吊り上げて、開口14を通過させて原
子炉格納容器3外へ搬出する。
【0101】第3基目の蒸気発生器4cを搬出する場合
には、第3基目の蒸気発生器4cの真上と開口14との
間に設けられたスリット15b内でワイヤーロープ12
をそのスリット15bの経路沿いに移動させて、第2基
目の蒸気発生器4bを搬出したと同じ要領で行う。
【0102】蒸気発生器4a,4b,4c搬出跡に設置
される新しい3基の蒸気発生器は上述の搬出とは逆の手
順で原子炉格納容器内へ搬入されて蒸気発生器4a,4
b,4c搬出跡に設置される。
【0103】既述したいずれの実施例でも、蒸気発生器
の搬出と搬入の作業が終了した後は開口とスリットとは
閉じられて、元通りの格納機能を果たせるように復旧さ
れる。
【0104】第1実施例の場合には、さらにポーラーク
レーンの復旧が加わり、第2実施例では、原子炉建屋の
屋根部分に開かれた開口とスリットの閉鎖をも行って原
子炉建屋の復旧が成される。
【0105】いずれの実施例でも、クローラークレーン
が蒸気発生器を吊っていない場合には、クローラークレ
ーンのフックをワイヤーロープを繰り出すことによって
スリットの真上から下方へ通過させてスリットの下方に
位置している蒸気発生器の真上にフックを位置させる様
にしても良い。
【0106】同じく、スリットの真下において、クロー
ラークレーンから新しい蒸気発生器が吊り降ろされた後
に、フックが空荷の状態の場合には、そのままワイヤー
ロープを巻き取ってフック上方へ移動させ、スリットに
フックを通過させてフックを原子炉格納容器外へ出すよ
うにしても良い。
【0107】このようなフックをスリットに上下方向に
通過させる過程を取り入れると、空荷の状態のフックや
それを懸垂しているワイヤーロープをスリットの経路沿
いに水平移動させる過程を省略できるので、一層迅速な
蒸気発生器の交換作業が可能となる。
【0108】この場合には、ワイヤーロープで懸垂支持
されたフックの構造部分が上下方向に通過できるだけの
幅をスリットに設定しなければならない。
【0109】上述の各実施例では、原子炉格納容器の天
井に形成したスリットをクローラークレーンのワイヤー
ロープが水平方向にスリットの経路に沿って移動すると
したが、クローラークレーンのフックを原子炉格納容器
の天井より上方に常に位置させておき、そのフックと蒸
気発生器との間に掛けた吊りロープ16が原子炉格納容
器の天井に形成したスリット内で水平方向にスリットの
経路に沿って移動する様に成しても良い。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、原子力発電所
の構成機材の搬出入経路に当たる原子力発電所の建築物
の天井部の解体撤去作業が少なくて済むので、その構成
機材の搬出入のための必要作業と建築物の復旧作業とを
軽減できるという効果が得られる。
【0111】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による降下に加えて、開口真下の構成機材の搬出入作業
が水平移動を伴わないで容易且つ早急に行えるという効
果が得られる。
【0112】請求項3の発明によれば、原子炉格納容器
内の構成機材の搬出入経路に当たる原子炉格納容器の天
井部の解体撤去作業が少なくて済むので、その構成機材
の搬出入のための必要作業と原子炉格納容器の復旧作業
とを軽減できるという効果が得られる。
【0113】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
による効果に加えて、原子炉格納容器内のポーラークレ
ーンの撤去を伴わずに原子炉格納容器内の構成機材の搬
出入作業が出来るという効果が得られる。
【0114】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
による効果に加えて、一つの構成機材については、水平
移動を伴わずに迅速に原子炉格納容器内外への搬出入作
業が行えるという効果が得られる。
【0115】請求項6の発明によれば、請求項4の発明
による効果に加えて、開口の位置を自由に選択できるの
で、構成機材原子炉格納容器内での移動に際し、ポーラ
ークレーンの旋回作業を軽減することが出来るという効
果が得られる。
【0116】請求項7の発明によれば、原子力発電所の
原子炉格納容器内に格納されている蒸気発生器の交換作
業が原子炉格納容器の天井の撤去面積を少なくして達成
できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】加圧水型原子炉を用いた原子力発電所原子炉建
屋の概略縦断面図である。
【図2】図1の原子炉格納容器の天井に設けられた本発
明の第1実施例による開口とスリットとを上方から見た
図である。
【図3】本発明の実施例による蒸気発生器の吊り上げ、
搬出の各状況を示した原子炉建屋の縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例による蒸気発生器の吊り上
げ、搬出の各状況を示した原子炉建屋の縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第3実施例による原子炉格納容器の天
井に設けられた開口とスリットを上方から見た図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例による原子炉格納容器の天
井に設けられた開口とスリットを上方から見た図であ
る。
【図7】本発明の第5実施例による原子炉格納容器の天
井に設けられた開口とスリットを上方から見た図であ
る。
【符号の説明】
1…加圧水型原子炉、2…原子炉建屋、3…原子炉格納
容器、4a,4b,4c…蒸気発生器、7…ポーラーク
レーン、8…クローラークレーン、12…ワイヤーロー
プ、13…フック、14,18…開口、15,15a,
15b,19…スリット、16…吊りロープ、17…原
子炉建屋の屋根。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 忠 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 武田 将門 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 長谷川 寛 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 及川 忠彰 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉田 直人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子力発電所の建築物の天井壁に屋外のク
    レーンで取り扱うべき前記原子力発電所の構成機材が通
    れる大きさの開口を設け、前記屋外のクレーンから上下
    方向に操作されるロープで前記構成機材を吊って前記開
    口に前記構成機材を通過させて前記構成機材を前記建築
    物の内又は外へ移動させる原子力発電所の構成機材の取
    扱方法において、前記構成機材の設置位置真上の位置か
    ら前記開口に至る経路で前記開口よりも狭く、かつ前記
    ロープが通れる幅のスリットを設け、しかる後に前記ス
    リットに通した前記ロープを前記スリット沿いに水平方
    向に移動させることによって前記ロープで吊った前記構
    成機材を前記設置位置と前記開口の真下との間で移動さ
    せる過程を有する原子力発電所の構成機材の取扱方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、屋外のクレーンで取り
    扱うべき前記原子力発電所の構成機材が複数存在し、前
    記構成機器が通れる大きさの開口をいずれかの一つの前
    記構成機器の設置位置の真上に設け、前記一つの前記構
    成機器はスリットの経路沿いの移動を伴うことなく前記
    クレーンで前記開口に前記構成機材を通過させて前記構
    成機材を前記建築物の内又は外へ移動させる原子力発電
    所の構成機材の取扱方法。
  3. 【請求項3】請求項1において、建築物は、加圧水型原
    子炉を格納し、上部空間に水平旋回自在にポーラークレ
    ーンを装備し、前記構成機材が前記ポーラークレーンの
    旋回中心と上下方向に重ならない位置に複数設置される
    原子炉格納容器である原子力発電所の構成機材の取扱方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3において、開口とスリットの経路
    とは、ポーラークレーンの旋回中心上方を避けた経路及
    び位置に設定してある原子力発電所の構成機材の取扱方
    法。
  5. 【請求項5】請求項4において、複数の構成機材の内一
    つの構成機材の設置位置真上に開口位置を設定する原子
    力発電所の構成機材の取扱方法。
  6. 【請求項6】請求項4において、複数の構成機材の設置
    位置中心と中心位置が水平方向に外れた位置に開口の位
    置を設定し、前記スリットの経路は前記開口と前記設置
    位置中心との間にそれぞれ設定する原子力発電所の構成
    機材の取扱方法。
  7. 【請求項7】加圧水型原子炉と既存の複数の蒸気発生器
    とを格納している原子炉格納容器の天井に前記蒸気発生
    器が通過できる大きさの開口を作り、しかる後に原子炉
    格納容器の屋外に置いたクレーンで前記既存の蒸気発生
    器を前記開口を通過させて吊り出し、その後に前記クレ
    ーンで前記既存の蒸気発生器と置き換えるべき新しい蒸
    気発生器を前記開口を通過させて吊り入れる原子力発電
    所の構成機材の取扱方法において、前記天井に前記開口
    から前記既存の蒸気発生器の真上に至る経路のスリット
    を前記クレーンのワイヤーロープが水平に移動できる幅
    で且つ前記開口の幅より狭い幅にて作り、しかる後に、
    前記既存の蒸気発生器を前記屋外から前記クレーンで吊
    って前記原子炉格納容器内の空間で前記既存の蒸気発生
    器を前記スリットの経路に沿って前記開口にまで移動さ
    せ、その後に前記既存の蒸気発生器を前記クレーンで前
    記開口を通過させて前記屋外へ吊り出し、しかる後に、
    前記新しい蒸気発生器を前記クレーンで吊って前記開口
    を通過させて前記原子炉格納容器内に吊り入れ、その後
    に、前記原子炉格納容器内の空間で前記新しい蒸気発生
    器を前記スリットの経路に沿って移動させて、その後に
    前記吊り出された既存の蒸気発生器の跡に吊り降ろすこ
    とを特徴とした原子力発電所の構成機材の取扱方法。
JP9245018A 1997-09-10 1997-09-10 原子力発電所の構成機材の取扱方法 Pending JPH1184053A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105366556A (zh) * 2015-11-26 2016-03-02 中广核工程有限公司 利用核岛环吊自动化翻转主设备的装置及方法
JP2018049027A (ja) * 2012-02-06 2018-03-29 テレストリアル エナジー インコーポレイティド 一体型溶融塩原子炉
US11476008B2 (en) 2012-02-06 2022-10-18 Terrestrial Energy Inc. Method of operating a nuclear power plant
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