JP2764474B2 - 溶湯温度測定装置 - Google Patents
溶湯温度測定装置Info
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- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱電対温度センサを利
用して、鋳造用金型に注入されたアルミニウム等の溶湯
の温度を測定する溶湯温度測定装置に関する。
用して、鋳造用金型に注入されたアルミニウム等の溶湯
の温度を測定する溶湯温度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造用金型に注入されるアルミニ
ウム等の溶湯の温度を測定する装置としては、つぎの2
種類のものが知られている。
ウム等の溶湯の温度を測定する装置としては、つぎの2
種類のものが知られている。
【0003】まず、第1の装置は、図2に示すように、
鋳造用金型1内に熱電対温度センサSを埋設させるもの
である(実開昭55−33663号公報参照)。なお、
Cは、内部に酸化マグネシウム等の電気絶縁材を充填さ
せて熱電対温度センサSを埋設させている保護カバーで
ある。
鋳造用金型1内に熱電対温度センサSを埋設させるもの
である(実開昭55−33663号公報参照)。なお、
Cは、内部に酸化マグネシウム等の電気絶縁材を充填さ
せて熱電対温度センサSを埋設させている保護カバーで
ある。
【0004】また、第2の装置は、図3に示すように、
鋳造用金型1内に、保護カバーCで覆つた熱電対温度セ
ンサSの先端を、キヤビテイ内に突出させるように、熱
電対温度センサSを鋳造用金型1に埋設させるものであ
る(実開昭56−126538号公報参照)。
鋳造用金型1内に、保護カバーCで覆つた熱電対温度セ
ンサSの先端を、キヤビテイ内に突出させるように、熱
電対温度センサSを鋳造用金型1に埋設させるものであ
る(実開昭56−126538号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の第1の
装置では、熱電対温度センサSで測定される温度は、実
際には、溶湯Mではなく、金型1自体の温度であり、溶
湯の補給を行なつて設定通りの指向性凝固を行なう場合
等に、不正確な温度管理となつてしまう。
装置では、熱電対温度センサSで測定される温度は、実
際には、溶湯Mではなく、金型1自体の温度であり、溶
湯の補給を行なつて設定通りの指向性凝固を行なう場合
等に、不正確な温度管理となつてしまう。
【0006】また、第2の装置では、溶湯Mを直接測定
することができるものの、鋳造時の製品に保護カバーC
が入り込む態様となるため、製品に孔が空いたり、ま
た、離型時に保護カバーCが邪魔にならないように、保
護カバーCの配置位置を考慮する必要が生じ、汎用性が
無い。
することができるものの、鋳造時の製品に保護カバーC
が入り込む態様となるため、製品に孔が空いたり、ま
た、離型時に保護カバーCが邪魔にならないように、保
護カバーCの配置位置を考慮する必要が生じ、汎用性が
無い。
【0007】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、製品に孔を空けたりせず、また、離型の方向を考慮
しなくとも、溶湯の温度を直接測定することができる溶
湯温度測定装置を提供することを目的とする。
り、製品に孔を空けたりせず、また、離型の方向を考慮
しなくとも、溶湯の温度を直接測定することができる溶
湯温度測定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の溶湯
温度測定装置は、熱電対温度センサを利用して、鋳造用
金型に注入された溶湯の温度を測定する溶湯温度測定装
置であつて、前記鋳造用金型に埋設固定され、先端面を
キヤビテイ用型面と面一にのぞませる筒状のホルダと、
該ホルダ内に配設され、先端面を前記ホルダの先端面と
面一の平面とし、前記ホルダ内周面との間に断熱空気層
を設けて、先端を前記ホルダ先端内周面に保持させた保
護カバーと、該保護カバー内に電気絶縁材を充填されて
埋設され、測定点を前記保護カバーの先端面の内側に配
置させた前記熱電対温度センサの素線と、を備えて構成
されていることを特徴とする。
温度測定装置は、熱電対温度センサを利用して、鋳造用
金型に注入された溶湯の温度を測定する溶湯温度測定装
置であつて、前記鋳造用金型に埋設固定され、先端面を
キヤビテイ用型面と面一にのぞませる筒状のホルダと、
該ホルダ内に配設され、先端面を前記ホルダの先端面と
面一の平面とし、前記ホルダ内周面との間に断熱空気層
を設けて、先端を前記ホルダ先端内周面に保持させた保
護カバーと、該保護カバー内に電気絶縁材を充填されて
埋設され、測定点を前記保護カバーの先端面の内側に配
置させた前記熱電対温度センサの素線と、を備えて構成
されていることを特徴とする。
【0009】本発明に係る第2の溶湯温度測定装置は、
さらに、前記保護カバーの先端面の肉厚を0.4〜1.
0mmとし、前記電気絶縁材を充填された、前記熱電対温
度センサの素線の測定点と前記保護カバー先端面の内側
との距離を0.3〜1.0mmとしていることを特徴とす
る。
さらに、前記保護カバーの先端面の肉厚を0.4〜1.
0mmとし、前記電気絶縁材を充填された、前記熱電対温
度センサの素線の測定点と前記保護カバー先端面の内側
との距離を0.3〜1.0mmとしていることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の作用・効果】本発明に係る第1の溶湯温度測定
装置では、ホルダと、熱電対温度センサを覆つた保護カ
バーと、の先端面が、鋳造用金型のキヤビテイ用型面と
面一に配置される。そのため、従来のように、鋳造用金
型のキヤビテイ内に保護カバー等が突出せず、製品に孔
を空けたりしない。また、製品の離型方向を考慮しなく
とも良くなる。
装置では、ホルダと、熱電対温度センサを覆つた保護カ
バーと、の先端面が、鋳造用金型のキヤビテイ用型面と
面一に配置される。そのため、従来のように、鋳造用金
型のキヤビテイ内に保護カバー等が突出せず、製品に孔
を空けたりしない。また、製品の離型方向を考慮しなく
とも良くなる。
【0011】さらに、保護カバーが、ホルダ内周面との
間に断熱空気層を設けた状態で先端部位をホルダに保持
され、そして、保護カバーにおけるキヤビテイ用型面と
面一となる先端面の内側に測定点を配置させた状態で、
電気絶縁材を充填させて、熱電対温度センサの素線が保
護カバー内に配設されている。そのため、熱電対温度セ
ンサの測定点が鋳造用金型の温度を測定することなく、
溶湯自体の温度を測定することができる。
間に断熱空気層を設けた状態で先端部位をホルダに保持
され、そして、保護カバーにおけるキヤビテイ用型面と
面一となる先端面の内側に測定点を配置させた状態で、
電気絶縁材を充填させて、熱電対温度センサの素線が保
護カバー内に配設されている。そのため、熱電対温度セ
ンサの測定点が鋳造用金型の温度を測定することなく、
溶湯自体の温度を測定することができる。
【0012】したがつて、本発明に係る第1の溶湯温度
測定装置では、製品に孔を空けたりせず、また、離型の
方向を考慮しなくとも、溶湯の温度を直接測定すること
ができる。
測定装置では、製品に孔を空けたりせず、また、離型の
方向を考慮しなくとも、溶湯の温度を直接測定すること
ができる。
【0013】また、本発明に係る第2の実施例の溶湯温
度測定装置では、さらに、保護カバーの先端面の肉厚を
0.4〜1.0mmとし、電気絶縁材を充填された、熱電
対温度センサの測定点と保護カバー先端面の内側との距
離を0.3〜1.0mmの範囲内で設定されており、温度
測定の応答時間を短く維持しつつ、耐久性を向上でき、
かつ、容易に製造することができる。ちなみに、保護カ
バーの先端面の肉厚が、1.0mmを越える場合には、温
度測定の応答時間が長くかかり、0.4mm未満では、保
護カバーの製造が困難となるとともに、保護カバーの耐
久性を低下させてしまう。また、電気絶縁材を充填され
た、熱電対温度センサの素線の測定点と保護カバー先端
面の内側との距離が、1.0mmを越える場合には、温度
測定の応答時間が長くかかり、0.3mm未満では、熱電
対温度センサの素線の測定点が保護カバーと接触して導
通しないようにして製造する必要が生じ、装置の製造が
困難となつてしまう。
度測定装置では、さらに、保護カバーの先端面の肉厚を
0.4〜1.0mmとし、電気絶縁材を充填された、熱電
対温度センサの測定点と保護カバー先端面の内側との距
離を0.3〜1.0mmの範囲内で設定されており、温度
測定の応答時間を短く維持しつつ、耐久性を向上でき、
かつ、容易に製造することができる。ちなみに、保護カ
バーの先端面の肉厚が、1.0mmを越える場合には、温
度測定の応答時間が長くかかり、0.4mm未満では、保
護カバーの製造が困難となるとともに、保護カバーの耐
久性を低下させてしまう。また、電気絶縁材を充填され
た、熱電対温度センサの素線の測定点と保護カバー先端
面の内側との距離が、1.0mmを越える場合には、温度
測定の応答時間が長くかかり、0.3mm未満では、熱電
対温度センサの素線の測定点が保護カバーと接触して導
通しないようにして製造する必要が生じ、装置の製造が
困難となつてしまう。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
明する。
【0015】実施例の溶湯温度測定装置は、図1に示す
ように、鋳造用金型1の割型2に配置されるものであ
り、ホルダ3と、保護カバー7と、熱電対温度センサ9
と、を備えて構成されている。
ように、鋳造用金型1の割型2に配置されるものであ
り、ホルダ3と、保護カバー7と、熱電対温度センサ9
と、を備えて構成されている。
【0016】割型2は、鋼製として、鋳造用金型1の型
締め時に、図示しない割型とで所定の鋳造品を鋳造でき
るように、所定のキヤビテイ用型面2aを備えている。
なお、2bは、後述するホルダ3の筒部4を挿入する挿
入孔であり、また、2cは、ホルダ3のフランジ部5を
挿入する挿入孔であり、さらに、2dは、後述するボル
ト13と螺合するねじ孔である。
締め時に、図示しない割型とで所定の鋳造品を鋳造でき
るように、所定のキヤビテイ用型面2aを備えている。
なお、2bは、後述するホルダ3の筒部4を挿入する挿
入孔であり、また、2cは、ホルダ3のフランジ部5を
挿入する挿入孔であり、さらに、2dは、後述するボル
ト13と螺合するねじ孔である。
【0017】ホルダ3は、鋼製として、円筒状の筒部4
と、筒部4の元部側に形成される円環状のフランジ部5
と、を備えて構成されている。フランジ部5には、所定
数(実施例では四つ)の取付孔5aが形成されている。
これらの取付孔5aは、ホルダ3を割型2にボルト13
止めする際に利用するものである。筒部4の先端面4a
は、ホルダ3が割型2にボルト13止めされた際、割型
2のキヤビテイ用型面2aと面一となるように形成され
ている。また、筒部4の先端内周には、保護カバー7の
先端を嵌合保持できるように、内径を狭くした保持部4
bが形成されている。なお、保持部4bの軸方向の長さ
Lは、実施例の場合、3.0mmとしている。
と、筒部4の元部側に形成される円環状のフランジ部5
と、を備えて構成されている。フランジ部5には、所定
数(実施例では四つ)の取付孔5aが形成されている。
これらの取付孔5aは、ホルダ3を割型2にボルト13
止めする際に利用するものである。筒部4の先端面4a
は、ホルダ3が割型2にボルト13止めされた際、割型
2のキヤビテイ用型面2aと面一となるように形成され
ている。また、筒部4の先端内周には、保護カバー7の
先端を嵌合保持できるように、内径を狭くした保持部4
bが形成されている。なお、保持部4bの軸方向の長さ
Lは、実施例の場合、3.0mmとしている。
【0018】保護カバー7は、鋼製として、先端側に底
部を備える有底の円筒状に形成されている。そして、先
端がホルダ筒部4の保持部4bに嵌合保持された際に、
先端面7aが、筒部4の先端面4aと面一となるような
平面に形成されている。また、保護カバー7が保持部4
bに嵌合保持された際に、筒部4の内周面と保護カバー
7の外周面との間に隙間が形成され、その隙間が断熱空
気層6を形成するように、保護カバー7の外径が規定さ
れている。なお、7bは、保護カバー7に形成されて、
断熱空気層6を塞ぐフランジ部であり、フランジ部7b
は、ホルダ3に対して、溶接若しくはかしめを利用して
固定される。
部を備える有底の円筒状に形成されている。そして、先
端がホルダ筒部4の保持部4bに嵌合保持された際に、
先端面7aが、筒部4の先端面4aと面一となるような
平面に形成されている。また、保護カバー7が保持部4
bに嵌合保持された際に、筒部4の内周面と保護カバー
7の外周面との間に隙間が形成され、その隙間が断熱空
気層6を形成するように、保護カバー7の外径が規定さ
れている。なお、7bは、保護カバー7に形成されて、
断熱空気層6を塞ぐフランジ部であり、フランジ部7b
は、ホルダ3に対して、溶接若しくはかしめを利用して
固定される。
【0019】そして、この保護カバー7は、先端面7a
の肉厚t0を0.4〜1.0mmの範囲内で形成されてい
る。
の肉厚t0を0.4〜1.0mmの範囲内で形成されてい
る。
【0020】熱電対温度センサ9は、二種類の所定の素
線10・11を備えて構成され、相互の素線10・11
の接合点である測定点12が、保護カバー7の先端面7
aの内側に配置されている。そして、保護カバー7との
間には、酸化マグネシウム等の電気絶縁材8が充填され
ている。なお、各素線10・11の他端は、図示しない
補償導線、基準接点等を経て所定の測定器に接続されて
いる。
線10・11を備えて構成され、相互の素線10・11
の接合点である測定点12が、保護カバー7の先端面7
aの内側に配置されている。そして、保護カバー7との
間には、酸化マグネシウム等の電気絶縁材8が充填され
ている。なお、各素線10・11の他端は、図示しない
補償導線、基準接点等を経て所定の測定器に接続されて
いる。
【0021】そして、電気絶縁材8が充填された、測定
点12と保護カバー7の先端面7aの内側との距離t1
は、0.3〜1.0mmの範囲内に設定されている。
点12と保護カバー7の先端面7aの内側との距離t1
は、0.3〜1.0mmの範囲内に設定されている。
【0022】これらのホルダ3、保護カバー7、及び熱
電対温度センサ9の素線10・11は、予め一体化され
ている。
電対温度センサ9の素線10・11は、予め一体化され
ている。
【0023】そのため、実施例の溶湯温度測定装置の割
型2への組み付けは、ホルダ3の筒部4とフランジ部5
とを割型2の挿入孔2c・2dに挿入し、フランジ部5
の取付孔5aと割型2のねじ孔2dを利用してボルト1
3止めすれば、組付作業を終了させることができる。
型2への組み付けは、ホルダ3の筒部4とフランジ部5
とを割型2の挿入孔2c・2dに挿入し、フランジ部5
の取付孔5aと割型2のねじ孔2dを利用してボルト1
3止めすれば、組付作業を終了させることができる。
【0024】そして、実施例の溶湯温度測定装置は、割
型2に組み付けた後では、ホルダ3の筒部4と、熱電対
温度センサ9の素線10・11を覆つた保護カバー7
と、の各先端面4a・7aが、割型2のキヤビテイ用型
面2aと面一に配置される。そのため、従来のように、
鋳造用金型1のキヤビテイ内に保護カバーC等が突出せ
ず、製品に孔を空けたりしない。また、製品の離型方向
を考慮しなくとも良くなる。
型2に組み付けた後では、ホルダ3の筒部4と、熱電対
温度センサ9の素線10・11を覆つた保護カバー7
と、の各先端面4a・7aが、割型2のキヤビテイ用型
面2aと面一に配置される。そのため、従来のように、
鋳造用金型1のキヤビテイ内に保護カバーC等が突出せ
ず、製品に孔を空けたりしない。また、製品の離型方向
を考慮しなくとも良くなる。
【0025】さらに、保護カバー7が、ホルダ3の筒部
4の内周面との間に断熱空気層6を設けた状態で先端部
位をホルダ筒部4の保持部4bに保持されている。ま
た、保護カバー7におけるキヤビテイ用型面2aと面一
となる先端面7aの内側に測定点12を配置させた状態
で、電気絶縁材8を充填させて、熱電対温度センサ9の
素線10・11が保護カバー7内に配設されている。そ
のため、熱電対温度センサ9が割型2の温度を測定する
ことを極力防いで、溶湯M自体の温度を測定することが
でき、既述の発明の作用・効果の欄で述べたと同様な効
果を奏する。
4の内周面との間に断熱空気層6を設けた状態で先端部
位をホルダ筒部4の保持部4bに保持されている。ま
た、保護カバー7におけるキヤビテイ用型面2aと面一
となる先端面7aの内側に測定点12を配置させた状態
で、電気絶縁材8を充填させて、熱電対温度センサ9の
素線10・11が保護カバー7内に配設されている。そ
のため、熱電対温度センサ9が割型2の温度を測定する
ことを極力防いで、溶湯M自体の温度を測定することが
でき、既述の発明の作用・効果の欄で述べたと同様な効
果を奏する。
【0026】またさらに、実施例の溶湯温度測定装置で
は、保護カバー7の先端面7aの肉厚t0が0.4〜
1.0mmとし、電気絶縁材8を充填された、熱電対温度
センサ9の測定点12と保護カバー先端面7aの内側と
の距離t1が0.3〜1.0mmの範囲内で設定されてお
り、温度測定の応答時間を短く維持しつつ、耐久性を向
上でき、かつ、容易に製造することができる。ちなみ
に、保護カバー7の先端面7aの肉厚t0が、1.0mm
を越える場合には、温度測定の応答時間が長くかかり、
0.4mm未満では、保護カバー7の製造が困難となると
ともに、耐久性を低下させてしまう。また、電気絶縁材
8を充填された、熱電対温度センサ9の測定点12と保
護カバー先端面7aの内側との距離t1が、1.0mmを
越える場合には、温度測定の応答時間が長くかかり、
0.3mm未満では、熱電対温度センサ9の測定点12が
保護カバー7と接触して導通しないようにして製造する
必要が生じ、装置の製造が困難となつてしまう。
は、保護カバー7の先端面7aの肉厚t0が0.4〜
1.0mmとし、電気絶縁材8を充填された、熱電対温度
センサ9の測定点12と保護カバー先端面7aの内側と
の距離t1が0.3〜1.0mmの範囲内で設定されてお
り、温度測定の応答時間を短く維持しつつ、耐久性を向
上でき、かつ、容易に製造することができる。ちなみ
に、保護カバー7の先端面7aの肉厚t0が、1.0mm
を越える場合には、温度測定の応答時間が長くかかり、
0.4mm未満では、保護カバー7の製造が困難となると
ともに、耐久性を低下させてしまう。また、電気絶縁材
8を充填された、熱電対温度センサ9の測定点12と保
護カバー先端面7aの内側との距離t1が、1.0mmを
越える場合には、温度測定の応答時間が長くかかり、
0.3mm未満では、熱電対温度センサ9の測定点12が
保護カバー7と接触して導通しないようにして製造する
必要が生じ、装置の製造が困難となつてしまう。
【0027】ちなみに、実施例の溶湯温度測定装置と、
実施例と同様な溶湯温度測定装置ではあるが、その保護
カバー7を溶湯から5.0mm離して割型2内に埋設させ
た装置(図2の装置に近似した装置であり、以下、従来
近似装置と略す)とで、溶湯温度を測定する場合の温度
測定の応答時間を調べた試験例を表1に示す。
実施例と同様な溶湯温度測定装置ではあるが、その保護
カバー7を溶湯から5.0mm離して割型2内に埋設させ
た装置(図2の装置に近似した装置であり、以下、従来
近似装置と略す)とで、溶湯温度を測定する場合の温度
測定の応答時間を調べた試験例を表1に示す。
【0028】なお、実施例の溶湯温度測定装置と従来近
似装置としては、t0=1.0mmでかつt1=1.0mm
とするタイプ、t0=1.0mmでかつt1=0.3mmと
するタイプ、t0=0.4mmでかつt1=1.0mmとす
るタイプ、t0=0.4mmでかつt1=0.3mmとする
タイプ、の四つをそれぞれ準備した。
似装置としては、t0=1.0mmでかつt1=1.0mm
とするタイプ、t0=1.0mmでかつt1=0.3mmと
するタイプ、t0=0.4mmでかつt1=1.0mmとす
るタイプ、t0=0.4mmでかつt1=0.3mmとする
タイプ、の四つをそれぞれ準備した。
【0029】また、溶湯は、それぞれ400℃、500
℃、600℃、及び700℃で調べたみた。
℃、600℃、及び700℃で調べたみた。
【0030】さらに、応答時間は、(安定時の温度−初
期温度(室温))×63.2%の温度になつた際の時間
を調べた。
期温度(室温))×63.2%の温度になつた際の時間
を調べた。
【0031】
【表1】
【0032】表1から解るように、実施例の装置は、全
てのタイプにおいて、従来近似装置より応答時間が短
く、適切に溶湯の温度を測定できることが解る。
てのタイプにおいて、従来近似装置より応答時間が短
く、適切に溶湯の温度を測定できることが解る。
【0033】また、保護カバー7の先端面7aの肉厚t
0が、0.4〜1.0mmの範囲内で、かつ、電気絶縁材
8を充填された、熱電対温度センサ9の測定点12と保
護カバー先端面7aの内側との距離t1が、0.3〜
1.0mmの範囲内にあれば、従来近似装置や実施例の装
置のそれぞれの各タイプの応答時間をそれぞれ比較して
も、その差が少ないことから、溶湯の温度測定の応答時
間を短く維持することができることが解る。
0が、0.4〜1.0mmの範囲内で、かつ、電気絶縁材
8を充填された、熱電対温度センサ9の測定点12と保
護カバー先端面7aの内側との距離t1が、0.3〜
1.0mmの範囲内にあれば、従来近似装置や実施例の装
置のそれぞれの各タイプの応答時間をそれぞれ比較して
も、その差が少ないことから、溶湯の温度測定の応答時
間を短く維持することができることが解る。
【0034】なお、実施例の溶湯温度測定装置では、ホ
ルダ3にフランジ部5が形成されているものを示した。
このように、ホルダ3にフランジ部5が形成されている
と、保護カバー7等を保持した状態で、筒部4や保護カ
バー7の先端面4a・7aを、容易に割型2のキヤビテ
イ用型面2aと面一に配置させることができる。
ルダ3にフランジ部5が形成されているものを示した。
このように、ホルダ3にフランジ部5が形成されている
と、保護カバー7等を保持した状態で、筒部4や保護カ
バー7の先端面4a・7aを、容易に割型2のキヤビテ
イ用型面2aと面一に配置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】従来例を示す断面図である。
【図3】他の従来例を示す断面図である。
1…鋳造用金型、 2…割型、 2a…キヤビテイ用型面、 3…ホルダ、 4a…先端面、 6…断熱空気層、 7…保護カバー、 7a…先端面、 8…電気絶縁材、 9…熱電対温度センサ、 10…素線、 11…素線、 12…測定点、 M…溶湯。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−93291(JP,A) 特開 昭49−66508(JP,A) 実開 昭56−126538(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01K 1/14 B22D 17/32 G01K 7/02
Claims (2)
- 【請求項1】 熱電対温度センサを利用して、鋳造用金
型に注入された溶湯の温度を測定する溶湯温度測定装置
であつて、 前記鋳造用金型に埋設固定され、先端面をキヤビテイ用
型面と面一にのぞませる筒状のホルダと、 該ホルダ内に配設され、先端面を前記ホルダの先端面と
面一の平面とし、前記ホルダ内周面との間に断熱空気層
を設けて、先端を前記ホルダ先端内周面に保持させた保
護カバーと、 該保護カバー内に電気絶縁材を充填されて埋設され、測
定点を前記保護カバーの先端面の内側に配置させた前記
熱電対温度センサの素線と、 を備えて構成されていることを特徴とする溶湯温度測定
装置。 - 【請求項2】 前記保護カバーの先端面の肉厚を0.4
〜1.0mmとし、前記電気絶縁材を充填された、前記熱
電対温度センサの素線の測定点と前記保護カバー先端面
の内側との距離を0.3〜1.0mmとしていることを特
徴とする請求項1記載の溶湯温度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9399191A JP2764474B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 溶湯温度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9399191A JP2764474B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 溶湯温度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05209794A JPH05209794A (ja) | 1993-08-20 |
JP2764474B2 true JP2764474B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=14097871
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9399191A Expired - Lifetime JP2764474B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 溶湯温度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2764474B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4888045B2 (ja) * | 2006-10-25 | 2012-02-29 | トヨタ自動車株式会社 | 渦電流センサのプローブ |
KR102264343B1 (ko) * | 2019-12-20 | 2021-06-11 | 현대제철 주식회사 | 워크롤 제조장치 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP9399191A patent/JP2764474B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05209794A (ja) | 1993-08-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980203 |