JP2764200B2 - 滑止靴底の製造法 - Google Patents
滑止靴底の製造法Info
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- JP2764200B2 JP2764200B2 JP6288932A JP28893294A JP2764200B2 JP 2764200 B2 JP2764200 B2 JP 2764200B2 JP 6288932 A JP6288932 A JP 6288932A JP 28893294 A JP28893294 A JP 28893294A JP 2764200 B2 JP2764200 B2 JP 2764200B2
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- Japan
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- slip
- hole
- flow
- unvulcanized rubber
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、滑止靴底の製造法に関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、滑止金具を靴底の底面に露出させ
て埋設したものは知られている。このような滑止靴底
は、下型の穴に滑止金具の脚を挿入した状態で成型金型
内に未加硫ゴムを充填し、加硫成型する方法がとられて
いた。この方法は靴底成型の際、未加硫ゴムの流動圧に
よって滑止金具の脚が下型の穴より外れ、滑止金具が移
動し下型の底意匠を傷つけたり、滑止金具が斜めに傾斜
し成型された靴底が製造され、本来の防滑機能を損なわ
れる欠点があった。
て埋設したものは知られている。このような滑止靴底
は、下型の穴に滑止金具の脚を挿入した状態で成型金型
内に未加硫ゴムを充填し、加硫成型する方法がとられて
いた。この方法は靴底成型の際、未加硫ゴムの流動圧に
よって滑止金具の脚が下型の穴より外れ、滑止金具が移
動し下型の底意匠を傷つけたり、滑止金具が斜めに傾斜
し成型された靴底が製造され、本来の防滑機能を損なわ
れる欠点があった。
【０００３】この欠点を防止する方法として、特開昭４
９−５６７５２号及び特開昭５２−１１３８４７号が提
案されている。前者は脚の先端にあらかじめ弾性材被覆
を形成し、脚の径を下型の植立孔より径を大きくした滑
止金具を、金型の孔に挿入植立して垂直状態に保持する
方法であり、また後者は下型の孔に防傷体を装着し、そ
の防傷体に滑止具の脚を差し込んで、滑止具の保持の安
定化を図っているが、これらの靴底は滑止金具の脚先端
に弾性材被覆を形成したり、また成型金型に防傷体を装
着しなければならず、靴底の製造工程が煩雑になり、ひ
いては靴底の価格が高額になっていた。さらにこの製造
法は滑止金具を下型に取り付けるのに脚の長い滑止金具
が用いられ、これを埋設する為に靴底が厚くなっていた
が、脚の短い滑止金具を紳士革靴などの薄い靴底に埋設
する場合には、滑止金具に弾性材被覆が取付けられず、
また下型には浅い差込み孔しか設けられないので、靴底
成形中の滑止金具の保持が困難であった。
９−５６７５２号及び特開昭５２−１１３８４７号が提
案されている。前者は脚の先端にあらかじめ弾性材被覆
を形成し、脚の径を下型の植立孔より径を大きくした滑
止金具を、金型の孔に挿入植立して垂直状態に保持する
方法であり、また後者は下型の孔に防傷体を装着し、そ
の防傷体に滑止具の脚を差し込んで、滑止具の保持の安
定化を図っているが、これらの靴底は滑止金具の脚先端
に弾性材被覆を形成したり、また成型金型に防傷体を装
着しなければならず、靴底の製造工程が煩雑になり、ひ
いては靴底の価格が高額になっていた。さらにこの製造
法は滑止金具を下型に取り付けるのに脚の長い滑止金具
が用いられ、これを埋設する為に靴底が厚くなっていた
が、脚の短い滑止金具を紳士革靴などの薄い靴底に埋設
する場合には、滑止金具に弾性材被覆が取付けられず、
また下型には浅い差込み孔しか設けられないので、靴底
成形中の滑止金具の保持が困難であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造能率の
改善、靴底の品質向上および薄い靴底においても安定し
て滑止金具の脚先端を靴底の底面に露出させて埋設し、
本来の防滑機能を発揮する防滑靴底の製造法を提案する
ことを目的とするものである。
改善、靴底の品質向上および薄い靴底においても安定し
て滑止金具の脚先端を靴底の底面に露出させて埋設し、
本来の防滑機能を発揮する防滑靴底の製造法を提案する
ことを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は問題を解決する
ために、貫通孔９を有する基部６から複数の脚７，７…
を突設した滑止金具５を、成形面に滑止金具５の貫通孔
９に対応して流動孔１０を設け、この流動孔１０の周辺
に脚７，７…の挿入穴８，８…を設けた下型２に、貫通
孔９を流動孔１０に対向させて脚７，７…を挿入穴８，
８…に挿入してセットする工程と、滑止金具５の上面に
未加硫ゴム生地１３をセットする工程と、未加硫ゴム生
地１３を加熱加圧して、未加硫ゴム生地１３を貫通孔９
を通して流動孔１０に流動させながら固定用突起１１を
有する靴底１４を成形するとともに、靴底中に滑止金具
５を埋設することを特徴とする滑止靴底の製造法を提供
するものである。
ために、貫通孔９を有する基部６から複数の脚７，７…
を突設した滑止金具５を、成形面に滑止金具５の貫通孔
９に対応して流動孔１０を設け、この流動孔１０の周辺
に脚７，７…の挿入穴８，８…を設けた下型２に、貫通
孔９を流動孔１０に対向させて脚７，７…を挿入穴８，
８…に挿入してセットする工程と、滑止金具５の上面に
未加硫ゴム生地１３をセットする工程と、未加硫ゴム生
地１３を加熱加圧して、未加硫ゴム生地１３を貫通孔９
を通して流動孔１０に流動させながら固定用突起１１を
有する靴底１４を成形するとともに、靴底中に滑止金具
５を埋設することを特徴とする滑止靴底の製造法を提供
するものである。
【０００６】
【作用】本発明は上記の技術的手段により、未加硫ゴム
生地１３を滑止金具５の基部６の貫通孔９からその下方
に位置する下型２の流動孔１０に流動させ、未加硫ゴム
の流動圧により滑止金具５を下型２に押圧させて固定用
突起１１を成形し、滑止金具５の移動を防止し、セット
した状態を保持するものである。
生地１３を滑止金具５の基部６の貫通孔９からその下方
に位置する下型２の流動孔１０に流動させ、未加硫ゴム
の流動圧により滑止金具５を下型２に押圧させて固定用
突起１１を成形し、滑止金具５の移動を防止し、セット
した状態を保持するものである。
【０００７】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、詳細に
説明する。使用する滑止金具５は図３のようにリング形
状した基部６と、これにほぼ直角方向に屈曲した３本の
脚７，７…を備えている。基部６は厚みを１．５ｍｍ、
外形の径を１０ｍｍにした大きさからなり、中央には径
４ｍｍの貫通孔９が設けられる。脚７は厚み１．５ｍ
ｍ、幅２ｍｍ、長さ４ｍｍの大きさからなり、基部６の
外周に等間隔に突設され、その数を実施例では３本とし
たが２〜８本程度までの任意の数とすることができる。
説明する。使用する滑止金具５は図３のようにリング形
状した基部６と、これにほぼ直角方向に屈曲した３本の
脚７，７…を備えている。基部６は厚みを１．５ｍｍ、
外形の径を１０ｍｍにした大きさからなり、中央には径
４ｍｍの貫通孔９が設けられる。脚７は厚み１．５ｍ
ｍ、幅２ｍｍ、長さ４ｍｍの大きさからなり、基部６の
外周に等間隔に突設され、その数を実施例では３本とし
たが２〜８本程度までの任意の数とすることができる。
【０００８】金型１は図１にように上型３と下型２から
なる。下型２には滑止金具５の脚７，７…が入る挿入穴
８，８…を設け、また滑止金具５の貫通孔９に対応する
個所には流動孔１０を設けておく。挿入穴８は径３ｍ
ｍ、深さ１．５ｍｍの大きさからなる。また流動孔１０
は上径を４ｍｍ、下径を３ｍｍ、深さを挿入穴８と同じ
１．５ｍｍにした大きさからなるが、深さをより深くし
ておけば、もし仮に金型に靴底の容積よりも余分に未加
硫ゴム生地１３が充填されても、余分な未加硫ゴム生地
１３が流動孔９に空隙を残して充填されるので、流動孔
９に流れ込んだ余分な未加硫ゴム生地１３が逆流して滑
止金具５を浮き上がらせることがなく、滑止金具５の脚
７が下型２の挿入穴８から外れることが防止される。
なる。下型２には滑止金具５の脚７，７…が入る挿入穴
８，８…を設け、また滑止金具５の貫通孔９に対応する
個所には流動孔１０を設けておく。挿入穴８は径３ｍ
ｍ、深さ１．５ｍｍの大きさからなる。また流動孔１０
は上径を４ｍｍ、下径を３ｍｍ、深さを挿入穴８と同じ
１．５ｍｍにした大きさからなるが、深さをより深くし
ておけば、もし仮に金型に靴底の容積よりも余分に未加
硫ゴム生地１３が充填されても、余分な未加硫ゴム生地
１３が流動孔９に空隙を残して充填されるので、流動孔
９に流れ込んだ余分な未加硫ゴム生地１３が逆流して滑
止金具５を浮き上がらせることがなく、滑止金具５の脚
７が下型２の挿入穴８から外れることが防止される。
【０００９】本願発明において、滑止金具５は基部６を
その外周から中央の貫通孔９にかけて脚７の先端方向へ
漸次傾斜した形状にしておけば、未加硫ゴム生地１３が
貫通孔９を通って下型２の流動孔１０に流れ込みやすな
り、また未加硫ゴムの流動圧が貫通孔９から流動孔１０
の方向に集中して、滑止金具５の下型２への押圧が増す
ので、滑止金具５の移動が防止される。さらに、上型３
の滑止金具５の貫通孔９に対応する個所に貫通孔９の径
より大きい突起４を設けておけば、型締めの際、この突
起４によって最初に未加硫ゴム１３を貫通孔９から下型
の流動孔１０に向かって流動させて固定用突起１１を成
形することができ、滑止金具５の保持の安定化が図られ
る。
その外周から中央の貫通孔９にかけて脚７の先端方向へ
漸次傾斜した形状にしておけば、未加硫ゴム生地１３が
貫通孔９を通って下型２の流動孔１０に流れ込みやすな
り、また未加硫ゴムの流動圧が貫通孔９から流動孔１０
の方向に集中して、滑止金具５の下型２への押圧が増す
ので、滑止金具５の移動が防止される。さらに、上型３
の滑止金具５の貫通孔９に対応する個所に貫通孔９の径
より大きい突起４を設けておけば、型締めの際、この突
起４によって最初に未加硫ゴム１３を貫通孔９から下型
の流動孔１０に向かって流動させて固定用突起１１を成
形することができ、滑止金具５の保持の安定化が図られ
る。
【００１０】つぎに製造法について述べると、滑止金具
５の脚７，７…を下型２の挿入穴８，８…に挿入して滑
止金具５を下型２にセットし、その滑止金具５の上に未
加硫ゴム１３を載置する。その後上型３で型締めし通常
の加硫法で加圧加熱して、未加硫ゴム生地１３を滑止金
具５の貫通孔９より下型２の流動孔１０に流動させ、こ
の未加硫ゴムの流動圧で滑止金具５の脚７を下型２の成
形面に押圧させて固定用突起１１を成形し、靴底内に滑
止金具５を埋設した靴底が成型される。この成型した靴
底を金型１より脱型し、固定用突起１１の先端１２を切
り取り、滑止金具５の脚７を靴底の底面に露出させた滑
止靴底１４が製造される。
５の脚７，７…を下型２の挿入穴８，８…に挿入して滑
止金具５を下型２にセットし、その滑止金具５の上に未
加硫ゴム１３を載置する。その後上型３で型締めし通常
の加硫法で加圧加熱して、未加硫ゴム生地１３を滑止金
具５の貫通孔９より下型２の流動孔１０に流動させ、こ
の未加硫ゴムの流動圧で滑止金具５の脚７を下型２の成
形面に押圧させて固定用突起１１を成形し、靴底内に滑
止金具５を埋設した靴底が成型される。この成型した靴
底を金型１より脱型し、固定用突起１１の先端１２を切
り取り、滑止金具５の脚７を靴底の底面に露出させた滑
止靴底１４が製造される。
【００１１】
【発明の効果】この発明によれば、下型２にセットされ
た滑止金具５は、未加硫ゴム生地１３が滑止金具５の貫
通孔９から下型２の流動孔１０に流れ込み、この未加硫
ゴムの流動圧によって滑止金具５を下型２に押圧し、滑
止金具５の脚７が下型２の成形面に圧接した状態で固定
用突起１１が成形される。したがって、成形された固定
用突起１１によって滑止金具５が固定されるので、下型
２にセットされた滑止金具５の脚７が挿入穴８より外れ
ることなく、確実に靴底の底面に滑止金具５の脚７が露
出し、また滑止金具５によって下型２の底意匠が損傷す
ることがなくなり製品の品質が向上する。また、この本
発明は滑止金具５に弾性材被覆や金型に防傷体の取付け
が不要であり、極めて簡単な方法で脚の短い滑止金具を
比較的薄い靴底に正確に埋設できる謙虚な効果を奏す
る。
た滑止金具５は、未加硫ゴム生地１３が滑止金具５の貫
通孔９から下型２の流動孔１０に流れ込み、この未加硫
ゴムの流動圧によって滑止金具５を下型２に押圧し、滑
止金具５の脚７が下型２の成形面に圧接した状態で固定
用突起１１が成形される。したがって、成形された固定
用突起１１によって滑止金具５が固定されるので、下型
２にセットされた滑止金具５の脚７が挿入穴８より外れ
ることなく、確実に靴底の底面に滑止金具５の脚７が露
出し、また滑止金具５によって下型２の底意匠が損傷す
ることがなくなり製品の品質が向上する。また、この本
発明は滑止金具５に弾性材被覆や金型に防傷体の取付け
が不要であり、極めて簡単な方法で脚の短い滑止金具を
比較的薄い靴底に正確に埋設できる謙虚な効果を奏す
る。
【００１２】
図１は成型金型において滑止金具を靴底に埋設した状態
の部分断面図である。図２は本発明によって製造した滑
止靴底の部分断面図である。図３は滑止金具の斜視図で
ある。
の部分断面図である。図２は本発明によって製造した滑
止靴底の部分断面図である。図３は滑止金具の斜視図で
ある。
１…金型 ２…下型 ３…上型 ４…突起 ５…滑止金具 ６…基部 ７…脚 ８…挿入穴 ９…貫通孔 １０…流動孔 １１…固定用突起 １２…先端 １３…未加硫ゴム １４…靴底
Claims (1)
- 【請求項１】貫通孔９を有する基部６から複数の脚７，
７…を突設した滑止金具５を、成形面に滑止金具５の貫
通孔９に対応して流動孔１０を設け、この流動孔１０の
周辺に脚７，７…の挿入穴８，８…を設けた下型２に、
貫通孔９を流動孔１０に対向させて脚７，７…を挿入穴
８，８…に挿入してセットする工程と、滑止金具５の上
面に未加硫ゴム生地１３をセットする工程と、未加硫ゴ
ム生地１３を加熱加圧して、未加硫ゴム生地１３を貫通
孔９を通して流動孔１０に流動させながら固定用突起１
１を有する靴底１４を成形するとともに、靴底中に滑止
金具５を埋設することを特徴とする滑止靴底の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6288932A JP2764200B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 滑止靴底の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6288932A JP2764200B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 滑止靴底の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08126501A JPH08126501A (ja) | 1996-05-21 |
| JP2764200B2 true JP2764200B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=17736683
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6288932A Expired - Fee Related JP2764200B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | 滑止靴底の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2764200B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108313270B (zh) * | 2018-04-08 | 2024-04-16 | 中国空气动力研究与发展中心计算空气动力研究所 | 一种无人机用起落架轮胎 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6288932A patent/JP2764200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08126501A (ja) | 1996-05-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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