JP2764118B2 - ハーネス型安全ベルト - Google Patents

ハーネス型安全ベルト

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JP2764118B2
JP2764118B2 JP7348631A JP34863195A JP2764118B2 JP 2764118 B2 JP2764118 B2 JP 2764118B2 JP 7348631 A JP7348631 A JP 7348631A JP 34863195 A JP34863195 A JP 34863195A JP 2764118 B2 JP2764118 B2 JP 2764118B2
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秀文 木場
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B35/00Safety belts or body harnesses; Similar equipment for limiting displacement of the human body, especially in case of sudden changes of motion
    • A62B35/0006Harnesses; Accessories therefor
    • A62B35/0018Full body harnesses covering at least shoulders and thighs
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
    • A62BDEVICES, APPARATUS OR METHODS FOR LIFE-SAVING
    • A62B35/00Safety belts or body harnesses; Similar equipment for limiting displacement of the human body, especially in case of sudden changes of motion
    • A62B35/04Safety belts or body harnesses; Similar equipment for limiting displacement of the human body, especially in case of sudden changes of motion incorporating energy absorbing means

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業現場等で
作業の安全のために使用されるハーネス型安全ベルトに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から高所作業現場においては、落下
による事故から作業員の安全を確保するために、安全ベ
ルトの着装が義務付けられている。この安全ベルトに
は、胴締めベルトと命綱を連結したベルト型のものや、
胴締めベルトに肩掛けベルトと股掛けベルトを加え、肩
掛けベルトに命綱を連結したハーネス型のものがある。
【0003】そして、高所作業現場において作業員が万
一にも落下した場合には、この安全ベルトにより作業員
の身体を支持することによって人身事故を回避できるよ
うになっている。しかし、実際の落下により生ずる運動
エネルギを安全ベルトで支持する際には、作業員の体重
の10倍以上の衝撃荷重が、安全ベルトを介して作業員
の身体に直接に加わるという問題がある。
【0004】従って、この衝撃を緩和するために、平ベ
ルトを二重に重合して縫合した衝撃吸収部を設け、落下
時に縫合糸が切断されることにより、衝撃を吸収するよ
うにした安全ベルトが、例えば特開平3−55070号
公報に開示されている。
【0005】また図7に示すように、胴締めベルト2に
肩掛けベルト1と股掛けベルト3を加えたより安全なハ
ーネス型安全ベルトも前述したように使用されている。
この安全ベルトは2本の肩掛けベルト1a、1bと胴締
めベルト2と股掛けベルト3a、3bによって作業員M
の身体を支持し、2本の肩掛けベルト1a、1bを背側
で交叉させた位置に金属環4を取り付け、この金属環4
と命綱6の先端に設けた衝撃吸収部7の金属環8とをカ
ラビナ9を介して連結している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ベルト型安全ベルトの場合は、胴締めベルトを作業員の
腰に固定してその身体を支持しているために、不測の落
下事故の際に身体のバランスが保ち難いという問題があ
る。また、ベルト型安全ベルトに衝撃吸収部を設ける
と、衝撃吸収部の作動後にベルトが伸長される結果、作
業員がベルトから抜け落ちてしまうために、ベルト型安
全ベルトの場合は命綱側に衝撃吸収部を設けるのが一般
的である。
【0007】また、後者のハーネス型安全ベルトの場合
には、衝撃吸収部7を命綱6の先端に固定しているため
に、落下衝撃により衝撃吸収部7が伸びる際に、衝撃の
反動により命綱6が作業員Mの身体に絡まることがあ
る。
【0008】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
落下事故に対して十分な衝撃吸収性が得られ、安全性を
確保できるハーネス型安全ベルトを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るハーネス型安全ベルトは、股掛けベルト
と、該股掛けベルトに連結した肩掛けベルトと、これら
のベルトに連結した胴締めベルトとから成り、前記肩掛
けベルトに連結環を取り付け、該連結環を介して前記肩
掛けベルトに命綱を連結するハーネス型安全ベルトであ
って、前記連結環と前記股掛けベルトの間に、ベルトの
一部を厚さ方向に所定長だけ重ね合わせ、該重ね合せ部
を所定強度を有する綴糸で縫合し、該縫合部の前記綴糸
を断裂させることにより作用する衝撃吸収部を介在した
ことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図6に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例のハ
ーネス型安全ベルトの構成図を示し、作業員Mの太腿に
それぞれ装着する股掛けベルト11a、11bの側部
に、それぞれ肩掛けベルト12a、12bが結合され、
これらの肩掛けベルト12a、12bは作業員Mの背中
で交叉して肩部から胸部、腹部に至り、股掛けベルト1
1a、11bの前部に結合されている。
【0011】そして、作業員Mの胴部には胴締めベルト
13が装着できるようにされ、この胴締めベルト13は
作業員の前と後の計4個所で肩掛けベルト12a、12
bと結合されており、胴締めベルト13の前部には図示
しないバックルが設けられ、胴締めベルト13を作業員
Mの胴部に緊締できるようにされている。肩掛けベルト
12a、12bの交叉部には金属環14が取り付けら
れ、この金属環14には命綱15の先端を結び付けたカ
ラビナ16が取り外し自在に連結される。
【0012】また、金属環14の下側の2本の肩掛けベ
ルト12a、12bには、それぞれ衝撃吸収部17が介
在されており、この衝撃吸収部17は図2に示すような
構造とされている。即ち、肩掛けベルト12a、12b
のそれぞれの一部を厚さ方向に例えば二重に重ね合わせ
て重合部18とし、この重合部18は所定の強度を有す
る綴糸19により縫合されている。更に、重合部18は
図3に示すように一方向に折り畳まれ、図4に示すよう
にカバー20により被包されている。なお、綴糸19に
よる縫合は図3のように三重に折り畳んだ状態において
行うこともできる。
【0013】このような構成のハーネス型安全ベルトを
装着した作業員Mが、高所作業現場において不測の落下
事故に遭遇した場合には、命綱15によってその身体が
支持される。しかしこのとき、作業員の体重の10倍以
上の衝撃荷重が命綱15を介して安全ベルトに加わり、
肩掛けベルト12a、12bの衝撃吸収部17を引き伸
ばす作用を及ぼす。これにより、カバー20は破れ、重
合部18を縫合している綴糸19が断裂され、重合部1
7は引き伸ばされて図5に示すように元の一重のベルト
に戻る。この作用が行われることにより衝撃荷重が吸収
され、作業員Mの身体に加わる衝撃を緩和することがで
きる。
【0014】このように、2本の肩掛けベルト12a、
12bの同じ位置にそれぞれ衝撃吸収部17を設けたこ
とにより、重合部18で重ね合わせるベルトの長さは1
個の衝撃吸収部の半分の長さで済み、引き伸ばされた時
のベルトの長さの変化が少なくなって落下衝撃時の反動
が抑えられ、命綱15が絡まったりして身体のバランス
が不安定になることを回避することができる。
【0015】また、衝撃吸収部17は肩掛けベルト12
a、12bの長さを若干長くするだけでよく、別に衝撃
吸収部17を用意し、これを命綱15と接続するための
付属金具や工程も不要であり、簡素な構造で衝撃吸収部
17を有するハーネス型安全ベルトを形成することがで
きる。
【0016】図6は第2の実施例のハーネス型安全ベル
トの構成図を示し、1本の肩掛けベルト12cが作業員
の背側の所定位置において折り返され、この折返部に金
属環14aを介して中間ベルト21が結合され、この中
間ベルト21と股掛けベルト11a、11bの間にベル
ト22が金属環14bを介して取り付けられている。中
間ベルト21には第1の実施例と同様の構造の衝撃吸収
部23が介在されており、その他の部分は図1と同様で
ある。
【0017】この実施例の場合の作用効果も第1の実施
例と殆ど同様であるが、重合部を第1の実施例よりも2
倍の長さとしなければ、同様の衝撃吸収効果を得ること
はできない。
【0018】また、日本工業規格には、「一度大きな衝
撃を受けた安全帯は外観に変化がなくても再度使用しな
いこと」と規定されている。命綱側に衝撃吸収部を設け
た場合、命綱は伸び切っているために2度と使用はでき
ないが、ベルト型安全ベルトの場合は外観上殆ど変化が
ないため再使用される可能性もある。しかし、本発明に
係るハーネス型安全ベルトは衝撃吸収部17、23が伸
び切っているため、再使用は不可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るハーネ
ス型安全ベルトは、衝撃吸収部を背側のベルトに設けた
ことにより、不測の落下事故の際に作業員に与える衝撃
を緩和し、十分な安全性を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成図である。
【図2】衝撃吸収部の側面図である。
【図3】衝撃吸収部の斜視図である。
【図4】衝撃吸収部の断面図である。
【図5】落下衝撃時の説明図である。
【図6】第2の実施例の構成図である。
【図7】従来例のハーネス型安全ベルトの構成図であ
る。
【符号の説明】
11a、11b 股掛けベルト 12a、12b、12c 肩掛けベルト 13 胴締めベルト 14、14a、14b 金属環 15 命綱 17、23 衝撃吸収部 18 重合部 19 綴糸 20 カバー 21 中間ベルト

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 股掛けベルトと、該股掛けベルトに連結
    した肩掛けベルトと、これらのベルトに連結した胴締め
    ベルトとから成り、前記肩掛けベルトに連結環を取り付
    け、該連結環を介して前記肩掛けベルトに命綱を連結す
    るハーネス型安全ベルトであって、前記連結環と前記股
    掛けベルトの間に、ベルトの一部を厚さ方向に所定長だ
    け重ね合わせ、該重ね合せ部を所定強度を有する綴糸で
    縫合し、該縫合部の前記綴糸を断裂させることにより作
    用する衝撃吸収部を介在したことを特徴とするハーネス
    型安全ベルト。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収部は2本の前記肩掛けベル
    トにそれぞれ設けた請求項1に記載のハーネス型安全ベ
    ルト。
  3. 【請求項3】 前記衝撃吸収部はカバーにより被包した
    請求項1に記載のハーネス型安全ベルト。
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