JP2762636B2 - 転がり軸受の回転精度の測定方法及びその装置 - Google Patents

転がり軸受の回転精度の測定方法及びその装置

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JP2762636B2 JP31727189A JP31727189A JP2762636B2 JP 2762636 B2 JP2762636 B2 JP 2762636B2 JP 31727189 A JP31727189 A JP 31727189A JP 31727189 A JP31727189 A JP 31727189A JP 2762636 B2 JP2762636 B2 JP 2762636B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、転がり軸受の回転精度の測定方法及びそ
の装置の改良に関し、特に、荷重盤又は荷重軸に固定さ
れたマスターボールの変位の測定値と、転がり軸受の内
径または外径のラジアル振れの測定値から、計算により
内輪半径方向回転振れ及び外輪半径方向回転振れと、内
径又は外径の真円度と偏心とを分離して求め、また、マ
スターボールの軸方向の測定値から、内輪又は外輪の平
面精度を含まない内輪スラスト回転振れ及び外輪スラス
ト回転振れを求めるようにした、転がり軸受の回転精度
の測定方法及びその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の転がり軸受の回転精度の測定方法としては、例
えば、JISに規定されたものがある。この方法は、第9
図に示すように、基準平面1に転がり軸受2の外輪3を
固定し、内輪4は重錘6により負荷を掛けながら回転さ
せる。5は玉である。そして、内輪4の内径の振れ(す
なわち内輪ラジアル振れA)を電気マイクロメータある
いはダイヤルゲージ等の測定器7により測定し、また、
内輪4の端面の振れ(すなわち内輪アキシャル振れB)
を同様に測定器8により測定する。
また、第10図に示すように、基準平面9に転がり軸受
2の内輪4を固定し、外輪3に重錘10により負荷を掛け
ながら回転させる。そして、外輪3の外径の振れ(すな
わち外輪ラジアル振れC)を測定器11により測定し、ま
た、外輪3の端面の振れ(すなわち外輪アキシャル振れ
D)を測定器12により測定する。
また、このJISの方法を利用したものとして、例え
ば、特開昭55−39010号公報に記載されたものも知られ
ている。この従来方法は、内輪(又は外輪)を回転スピ
ンドルで回転させ、外輪(又は内輪)に取り付けた重錘
を回転のみ拘束させ、同一の装置で上述したJIS規格の
内輪ラジアル振れA,内輪アキシャル振れB,外輪ラジアル
振れC及び外輪アキシャル振れDを測定するものであ
る。
また、同様にJISの方法を利用するものとして、特公
昭49−48153号公報に記載されたものも知られている。
この従来方法は、測定するものはJISの方法と全く同じ
であり、重錘の内輪に対する芯出し精度を上げるため、
及び自動シーケンスによる測定のために、重錘を持ち上
げ、次に軸受が位置決めされ、重錘が内輪上に下ろされ
るまで、空気軸受により重錘を支持するものであり、JI
Sに規定する内輪ラジアル振れA,内輪アキシャル振れB,
外輪ラジアル振れC及び外輪アキシャル振れDを測定す
るものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の転がり軸受の回転精
度の測定方法にあっては、例えば内輪ラジアル振れAに
ついて言えば、玉5の真球度や相互差、内,外輪の溝の
精度等によって決まる、内輪4の内径とは関係のない本
来的な回転精度(以下、「内輪半径方向回転振れ」と言
う。)と、内径の真円度と、内径の偏心とを合わせた値
を測定している。
また、第11図は、転がり軸受2である玉軸受をスピン
ドル軸14に組み込んだ状態を示すが、スピンドル軸14と
ハウジング15との間の両端にそれぞれ玉軸受16,16を間
座17を介して装着し、ナット18により軸方向に締め付け
る。そして、ハウジング15の両端に外輪押え19及び20を
ボルト21及び22により固定する。
このようなスピンドル軸14に組み込まれた玉軸受16,1
6は、軸受単体でJISの方法により測定された内輪ラジア
ル振れAの値よりもスピンドル軸14のラジアル振れの値
の方が、通常小さい値を呈する。これは、スピンドル軸
14に組み込まれた玉軸受16,16の内径の真円度及び偏心
が、スピンドル軸14の回転精度には影響がなく、玉軸受
16,16の前述した本来的な内輪半径方向回転振れが、主
として回転精度として効いてくるからである。
実際に、JISの測定方法で回転精度が1μmとして表
示している軸受をスピンドルに組んだ場合に、スピンド
ルの回転精度は0.3μm程度になる。
同様に、JISの方法により測定された外輪ラジアル振
れCの値も、本来的な外輪半径方向回転振れと、外径の
真円度と、外径の偏心とを加えあわせた値となる。
従って、JISの方法によって測定される内輪ラジアル
振れAあるいは外輪ラジアル振れCを所定の精度にした
い場合には、内径あるいは外径の真円度や偏心の値をA
あるいはCの値よりさらに小さくしなければならず、実
際の製造が困難あるいは不可能になるという問題点があ
った。
さらに、内輪アキシャル振れB及び外輪アキシャル振
れDについても、JISの方法では各玉の真球度や相互差
あるいは内,外輪の溝の精度により決まる本来的な回転
精度である内輪スラスト回転振れや外輪スラスト回転振
れに加えて、内,外輪の端面の平面度が加え合わされ、
さらに、転がり軸受、特に玉軸受においてはモーメント
剛性が著しく小さいため、端面の倒れによる平面振れも
含まれてしまうという問題点があった。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなさ
れたもので、転がり軸受の本来的な回転精度である内,
外輪半径方向回転振れと、内,外径の真円度と、内,外
径の偏心とを分離して測定し、転がり軸受の適正な回転
精度の測定を行い、転がり軸受をスピンドルに組み込ん
だときの回転精度と対応できるようにした転がり軸受の
回転精度の測定方法及びその装置を提供することを目的
とするものである。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
そこで、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測
定方法及びその装置は、転がり軸受の外輪を基準平面に
固定し、転がり軸受の内輪を荷重軸と一体回転可能に接
触させるとともに、その荷重軸の軸心にマスターボール
を固定し、内輪の内径の変位を測定するとともに、マス
ターボールの半径方向の変位を測定し、その両測定値か
ら内輪半径方向回転振れと、内輪の内径の真円度と、そ
の内径の偏心とを個々に算出するものである。
また、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測定
方法及びその装置は、転がり軸受の内輪を基準平面に固
定し、転がり軸受の外輪を荷重軸と一体回転可能に接触
させるとともに、その荷重軸の軸心にマスターボールを
固定し、外輪の外径の変位を測定するとともに、マスタ
ーボールの半径方向の変位を測定し、その両測定値から
外輪半径方向回転振れと、外輪の外径の真円度と、その
外径の偏心とを個々に算出するものである。
また、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測定
方法及びその装置は、転がり軸受の外輪を基準平面に固
定し、転がり軸受の内輪を荷重軸と一体回転可能に接触
させるとともに、その荷重軸の軸心にマスターボールを
固定し、そのマスターボールの軸方向の変位を内輪スラ
スト回転振れとして測定するものである。
また、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測定
方法及びその装置は、転がり軸受の内輪を基準平面に固
定し、転がり軸受の外輪を荷重軸と一体回転可能に接触
させるとともに、その荷重軸の軸心にマスターボールを
固定し、そのマスターボールの軸方向の変位を外輪スラ
スト回転振れとして測定するものである。
また、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測定
方法及びその装置は、上述した測定方法及び装置におい
て、荷重軸のマスターボール取り付け側とは反対側の部
分を延長軸部とし、その延長軸部を支持軸受により支承
したことを特徴とするものである。
また、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測定
方法及びその装置は、上述した測定方法及び装置におい
て、荷重軸の支持軸受による支持位置で荷重軸への駆動
力の伝達を行うことを特徴とするものである。
さらに、この発明に係わる転がり軸受の回転精度の測
定方法及びその装置は、上述した測定方法及び装置にお
いて、転がり軸受の測定前には、荷重軸を支持軸受と位
置決め軸受により支持し、転がり軸受の測定時には、荷
重軸を転がり軸受と支持軸受により支持することを特徴
とするものである。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
まず第一実施例として、内輪の半径方向の回転精度を
測定する装置の構成を説明する。
第1図において、ベース24の下部に基準インロー25が
形成され、この基準インロー25にアダプタ26が固定され
る。このアダプタ26に、外輪3と内輪4と多数の玉5か
らなる転がり軸受2である玉軸受の外輪3が固定され
る。このとき、アダプタ26のインローにより基準インロ
ー25の中心と転がり軸受2の中心が一致する。
ベース24の縦方向に延びるスライド面24aに沿ってス
ライダ27が上下方向にスライド自在に配置され、このス
ライダ27は、スライダ駆動シリンダ28により上下方向に
スライドする。また、スライダ27には荷重軸ハウジング
29が一体に固定され、この荷重軸ハウジング29の内部に
荷重軸30が配置される。この荷重軸30は、下部のテーパ
軸部30aと中部の軸部30bと上部の大径の延長軸部30cか
らなり、テーパ軸部30aは位置決め空気軸受31により支
持され、延長軸部30cは支持空気軸受32により支持され
る。
スライダ27の上部に固定された支持アーム33にはモー
タ34が取り付けられ、このモータ34によりユニバーサル
ジョイント35,35及び回転伝達部36を介して、荷重軸30
が回転される。回転伝達部36は支持空気軸受32の位置に
設けられる。
荷重軸30のテーパ軸部30aの下部の中心線上には、真
球度がほぼ零である理想に近いマスターボール37が固着
され、このマスターボール37の半径方向の振れを測定す
る測定器38と、転がり軸受2の内輪4の内径の振れを測
定する測定器39が、ベース24の基準インロー25の平面部
に固定される。また、モータ34にはモータ34従って荷重
軸30の回転角度を検出するロータリエンコーダ40が装着
され、このロータリエンコーダ40と測定器38及び39の検
出信号はそれぞれ増幅回路41,42,43を経て計算装置44に
供給され、その計算結果は表示記録装置45に供給され
る。
次ぎに上記実施例の動作を説明する。
まず、スライダ27をスライダ駆動シリンダ28により上
昇させておく。このとき、荷重軸30は位置決め空気軸受
31と支持空気軸受32とにより支持され、転がり軸受2の
内輪4とは離れている。
次ぎにスライダ駆動シリンダ28によりスライダ27を下
降させていくと、下降端の寸前で荷重軸30は転がり軸受
2の内輪4の上面に接触する。さらに、荷重軸30を少し
だけ下げて、下降端で停止する。このとき、位置決め空
気軸受31の隙間が大きくなり、軸受としての支持作用が
なくなる。従って、荷重軸30は、支持空気軸受32と転が
り軸受2により支持されることになる。このとき、位置
決め空気軸受31への空気の供給は切るようにしてもよ
い。
そして、モータ34を回転することにより荷重軸30が回
転され、荷重軸30と転がり軸受2の内輪4とが一体に回
転する。この状態で、ロータリエンコーダ40からの荷重
軸30の回転角θを表わす検出信号と、測定器38からのマ
スターボール37の半径方向の変位r1(θ)を表わす検出
信号と、測定器39からの転がり軸受2の内輪4の半径方
向の変位r2(θ)を表わす検出信号とが、それぞれ増幅
回路41,42,43により増幅されて計算装置44へ供給され
る。
第2図に示すように、マスターボール37の測定器38の
測定値r1(θ)は、玉の真球度や相互差、内,外輪の溝
の精度等によって決まる。内輪4の内径とは関係のない
本来的な内輪半径方向回転振れbと、偏心e1に基づく値
とを加え合わせたものである。そして、その内輪半径方
向回転振れbは、回転精度のうちの繰返し性のある成分
であり、θの1回転中の周期をnとすると、 として表わされるから、従って、 である。
また、第3図に示すように、測定器39の測定値r
2(θ)は、上述した内輪半径方向回転振れbと、内径
の真円度aと、偏心e2に基づく値とを加え合わせた値で
あり、 として表わされるから、従って、 である。
ここで、(1)式×sinθの積分(0〜2πmまで、
mは整数)より、 また、(1)式×cosθの積分より、 従って、(3),(4)式より、 となる。従って、 b=r1(θ)−e1sin(θ−α) となる。実際には、この内輪半径方向回転振れbは、第
4図に示すように、bmaxとbminの差をとってB0として表
示する。
また、(2)式×sinθの積分より、 また、(2)式×cosθの積分より、 従って、(6),(7)式より、 これより、内径の偏心e2は(8)式より求まる。
また、内径の真円度aは、 a=r2(θ)−e2sin(θ−β)−b =r2(θ)−r1(θ)−e2sin(θ−β)+e1sin(θ−
α) となる。実際には、内径の真円度aは、第5図に示すよ
うに、amaxとaminの差をとってA0として表示する。
以上説明したように、この発明によれば、従来のJIS
の方法と同様の測定器39による内輪ラジアル振れAの測
定値に加えて、内輪4に荷重を加えながら回転させる荷
重軸30に固着したマスターボールの半径方向の測定値を
用いることにより、転がり軸受の本来的な内輪半径方向
回転振れb(実際にはB0)と、内径の真円度a(実際に
はA0)と、内輪の偏心e2とを分離して測定することがで
きる。
これらの値B0,A0及びe2は表示記録装置45に表示さ
れ、あるいは記録される。
次ぎに、第二実施例として、転がり軸受2の外輪3の
半径方向の回転精度を求める場合を説明する。
第6図に示すように、転がり軸受2の内輪4をアダプ
タ47に固定し、外輪3の上面に荷重軸30を接触させて、
一体に回転可能とする。この荷重軸30の下部にマスター
ボール37を固着し、そして、マスターボール37の半径方
向の変位を測定器38により測定するとともに、外輪3の
外径の変位を測定器48により測定する。
この第二実施例の動作も、第一実施例の場合と同様で
あって、マスターボール37の半径方向の変位の測定値か
ら、マスターボール37の偏心と、転がり軸受2の本来的
な外輪半径方向回転振れとが求まり、その外輪半径方向
回転振れの値と外輪3の外径の半径方向の変位の測定結
果から、外径の真円度と偏心を分離して求めることがで
きる。
次ぎに第三実施例として、転がり軸受2の内輪4のス
ラスト方向の回転振れを測定する場合を説明する。
第7図に示すように、ベース24の基準インロー25にア
ダプタ26を固定し、このアダプタ26に転がり軸受2の外
輪3を固定する。一方、荷重軸30の下部にマスターボー
ル37を固着し、この荷重軸30を転がり軸受2の内輪4に
接触させて一体に回転させるようにする。そして、マス
ターボール37の下部に軸方向に測定器50を当てがい、マ
スターボール37の軸方向の変位を測定する。
この第三実施例によれば、転がり軸受2の内輪4の平
面度や、荷重軸30の倒れによる平面振れを含まない、転
がり軸受2の玉5の真球度や相互差あるいは内,外輪の
溝の精度等による、本来的な内輪スラスト回転振れを測
定することができる。
次ぎに第四実施例として、転がり軸受2の外輪3のス
ラスト方向の回転振れを測定する場合を説明する。
第8図に示すように、ベースの基準インローに固定し
たアダプタ47に転がり軸受2の内輪4を固定する。一
方、荷重軸30の下部にマスターボール37を固着し、この
荷重軸30を転がり軸受2の外輪3に接触させて一体に回
転させるようにする。そして、マスターボール37の下部
に軸方向に測定器52を当てがい、マスターボール37の軸
方向の変位を測定する。
この第四実施例によれば、転がり軸受2の外輪3の平
面度や、荷重軸30の倒れによる平面振れを含まない、転
がり軸受2の玉5の真球度や相互差あるいは内,外輪の
溝の精度等による、本来的な外輪スラスト回転振れを測
定することができる。
上述した実施例において、転がり軸受として玉軸受に
適用した場合を説明したが、この発明は円筒ころ軸受や
円錐ころ軸受等にも適用できる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係わる転がり軸受の
回転精度の測定方法及びその装置によれば、転がり軸受
の外輪(又は内輪)を基準平面に固定し、転がり軸受の
内輪(又は外輪)を荷重軸と一体回転可能に接触させ、
荷重軸の軸心にマスターボールを固定し、内輪(又は外
輪)の半径方向の変位を測定するとともに、マスターボ
ールの半径方向の変位を測定し、両測定結果から、転が
り軸受の本来的な回転精度である内輪(又は外輪)半径
方向回転振れと、内径(又は外径)の真円度と、内径
(又は外径)の偏心とを分離して測定するようにしたの
で、 転がり軸受の回転精度そのものが測定でき、転がり軸
受をスピンドルに組んだときのスピンドルとしての回転
精度との対応が取れるようになり、内輪(又は外輪)の
内径(又は外径)の真円度や偏心に必要以上の精度を要
求しなくてもよいという効果が得られる。
また、転がり軸受の外輪(又は内輪)を基準平面に固
定し、転がり軸受の内輪(又は外輪)を荷重軸と一体に
回転可能に取り付け、荷重軸の軸心にマスターボールを
固定し、このマスターボールの軸方向の変位を測定する
ことにより、内輪(又は外輪)スラスト回転振れとして
測定するものとしたので、内輪(又は外輪)の平面度や
荷重軸の倒れによる平面振れの影響のない、スラスト方
向の回転精度が得られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わる転がり軸受の回転精度の測定
方法及びその装置の第一実施例を示す要部切断正面図、
第2図は第1図におけるマスターボール37の半径方向の
変位の測定例を示す図、第3図は第1図における転がり
軸受2の内輪4の内径の変位の測定例を示す図、第4図
は内輪半径方向回転振れの計算結果を示す図、第5図は
内輪の内径の真円度の計算結果を示す図、第6図はこの
発明の第二実施例を示す要部切断正面図、第7図はこの
発明の第三実施例を示す要部切断正面図、第8図はこの
発明の第四実施例を示す要部切断正面図、第9図は従来
のJISの方法による内輪ラジアル振れ及び内輪アキシャ
ル振れの測定方法を説明するための要部切断正面図、第
10図は従来のJISの方法による外輪ラジアル振れ及び外
輪アキシャル振れの測定方法を説明するための要部切断
正面図、第11図は転がり軸受をスピンドルに組み込んだ
状態を示す断面図である。 2…転がり軸受、3…外輪、4…内輪、24…ベース、25
…基準インロー、26,47…アダプタ、27…スライダ、29
…荷重軸ハウジング、30…荷重軸、30a…テーパ軸部、3
0b…軸部、30c…延長軸部、31…位置決め空気軸受、32
…支持空気軸受、37…マスターボール、38,39,48,50,52
…測定器、40…ロータリエンコーダ、44…計算装置、45
…表示記録装置。

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転がり軸受の外輪を基準平面に固定し、前
    記転がり軸受の内輪を荷重盤と一体回転可能に接触させ
    るとともに、該荷重盤の軸心にマスターボールを固定
    し、前記内輪の内径の変位を測定するとともに、前記マ
    スターボールの半径方向の変位を測定し、該両測定値か
    ら内輪半径方向回転振れ,前記内輪の内径の真円度及び
    該内径の偏心を個々に算出する転がり軸受の回転精度の
    測定方法。
  2. 【請求項2】転がり軸受の内輪を基準平面に固定し、前
    記転がり軸受の外輪を荷重盤と一体回転可能に接触させ
    るとともに、該荷重盤の軸心にマスターボールを固定
    し、前記外輪の外径の変位を測定するとともに、前記マ
    スターボールの半径方向の変位を測定し、該両測定値か
    ら外輪半径方向回転振れ,前記外輪の外径の真円度及び
    該外径の偏心を個々に算出する転がり軸受の回転精度の
    測定方法。
  3. 【請求項3】転がり軸受の外輪を基準平面に固定し、前
    記転がり軸受の内輪を荷重盤と一体回転可能に接触させ
    るとともに、該荷重盤の軸心にマスターボールを固定
    し、該マスターボールの軸方向の変位を内輪スラスト回
    転振れとして測定する転がり軸受の回転精度の測定方
    法。
  4. 【請求項4】転がり軸受の内輪を基準平面に固定し、前
    記転がり軸受の外輪を荷重盤と一体回転可能に接触させ
    るとともに、該荷重盤の軸心にマスターボールを固定
    し、該マスターボールの軸方向の変位を外輪スラスト回
    転振れとして測定する転がり軸受の回転精度の測定方
    法。
  5. 【請求項5】荷重軸のマスターボール取り付け側とは反
    対側の部分を延長軸部とし、該延長軸部を支持軸受によ
    り支承するとともに、転がり軸受の測定前には、前記荷
    重軸を前記支持軸受と位置決め軸受により支持し、転が
    り軸受の測定時には、前記荷重軸を転がり軸受と前記支
    持軸受により支持することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかの項に記載の転がり軸受の回転精度の測定方
    法。
  6. 【請求項6】荷重軸の支持軸受による支持位置で荷重軸
    への駆動力の伝達を行うことを特徴とする請求項5記載
    の転がり軸受の回転精度の測定方法。
  7. 【請求項7】転がり軸受の外輪を固定する基準平面と、
    前記転がり軸受の内輪と一体回転可能に接触する荷重盤
    と、該荷重盤の軸心に固定されたマスターボールと、前
    記内輪の内径の変位を測定する測定器と、前記マスター
    ボールの半径方向の変位を測定する測定器と、該両測定
    器の測定値から内輪半径方向回転振れ,前記内輪の内径
    の真円度及び該内径の偏心を個々に算出する計算手段と
    を備えた転がり軸受の回転精度の測定装置。
  8. 【請求項8】転がり軸受の内輪を固定する基準平面と、
    前記転がり軸受の外輪と一体回転可能に接触する荷重盤
    と、該荷重盤の軸心に固定されたマスターボールと、前
    記外輪の外径の変位を測定する測定器と、前記マスター
    ボールの半径方向の変位を測定する測定器と、該両測定
    器の測定値から外輪半径方向回転振れ,前記外輪の外径
    の真円度及び該外径の偏心を個々に算出する計算手段と
    を備えた転がり軸受の回転精度の測定装置。
  9. 【請求項9】転がり軸受の外輪を固定する基準平面と、
    前記転がり軸受の内輪と一体回転可能に接触する荷重盤
    と、該荷重盤の軸心に固定されたマスターボールと、該
    マスターボールの軸方向の変位を内輪スラスト回転振れ
    として測定する測定器とを備えた転がり軸受の回転精度
    の測定装置。
  10. 【請求項10】転がり軸受の内輪を固定する基準平面
    と、前記転がり軸受の外輪と一体回転可能に嵌合する荷
    重盤と、該荷重盤の軸心に固定されたマスターボール
    と、該マスターボールの軸方向の変位を外輪スラスト回
    転振れとして測定する測定器とを備えた転がり軸受の回
    転精度の測定装置。
  11. 【請求項11】荷重軸のマスターボール取り付け側とは
    反対側に延長軸部を設け、該延長軸部を支承する支持軸
    受を備えた請求項7乃至10のいずれかの項に記載の転が
    り軸受の回転精度の測定装置。
  12. 【請求項12】荷重軸の支持軸受で支持された部分に、
    荷重軸への回転駆動力の伝達を行う回転伝達部を設けた
    ことを特徴とする請求項11に記載の転がり軸受の回転精
    度の測定装置。
  13. 【請求項13】荷重軸の下部のテーパ軸部に、転がり軸
    受の測定前には荷重軸を位置決め支持し、測定時には荷
    重軸を支持しない位置決め軸受を設けたことを特徴とす
    る請求項11記載の転がり軸受の回転精度の測定装置。
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