JP2761957B2 - 灰皿用敷設材 - Google Patents

灰皿用敷設材

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JP2761957B2
JP2761957B2 JP2014064A JP1406490A JP2761957B2 JP 2761957 B2 JP2761957 B2 JP 2761957B2 JP 2014064 A JP2014064 A JP 2014064A JP 1406490 A JP1406490 A JP 1406490A JP 2761957 B2 JP2761957 B2 JP 2761957B2
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和雄 長谷
勝也 上田
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Takasago International Corp
Tokuyama Corp
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Takasago International Corp
Tokuyama Corp
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Fire-Extinguishing Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、灰皿に敷き詰めてタバコの火を消火し、か
つ消火後もくすぶり臭が生じることのない灰皿用敷設材
に関する。
【従来の技術】
従来、例えば特開昭64−27462号の灰皿用敷設材とし
て、多孔質の無機粉体に香料等の清浄感付与剤を吸着さ
せたものを灰皿内の底部に層状に敷設して使用する構成
が知られている。 この従来の灰皿用敷設材では無機粉体を用いるためタ
バコの火との接触面積が大きくなり消火が確実に行える
こと、また、無機粉体は廉価であるため使い捨てしても
経費がそれほどかからないことが記載されている。 しかし、この灰皿用敷設材では、消火に際して、タバ
コの火を粉体で隙間なく覆って酸素を遮断し消火してい
るために、確実に消火するにはタバコの燃焼部分を完全
に灰皿用敷設材内に埋没させる必要がある。 また灰皿用敷設材が粉体であるために、灰皿内に移す
ときに飛散したり、エアコン等の風で吹き飛ばされやす
く、そのための掃除も面倒である等、取扱い上煩雑であ
るという欠点がある。 その傾向は、時間の経過につれて香料が揮散して粉体
自体の重量が軽くなると一層大きくなる。
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる欠点を解消するために創案されたもの
であって、その主たる課題は、主成分に重炭酸ソーダを
用いることによりタバコの火の熱分解で炭酸ガスを発生
させて消火作用を促進させると共に、上記重炭酸ソーダ
を比較的大きい粒子として取扱を容易とした灰皿用敷設
材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明では、平均粒径が
1.0〜6.0mmの重炭酸ソーダの粒子(以下、重曹粒子と略
称する)に芳香剤または消臭剤を吸着させてなる、とい
う技術的手段を講じている。 即ち、重炭酸ソーダ(炭酸水素ナトリウム)はタバコ
の火の熱で分解し炭酸ガスを発生させ、消火を促進させ
る働きをする。この重曹粒子の平均粒径は1.0〜6.0mmの
範囲であることが必要である。粒径が1.0mm以下である
と粉体に似た飛散などの取扱い上の弊害が出てくる。ま
た粒径が6.0mm以上になるとタバコの火との接触面積が
少なくなり消火効果が劣るという結果を招く。 本発明の重曹粒子の粒子形状は特に限定されず、任意
の形状であってよい。しかし、粒子形状が球状の場合に
は、重曹粒子の流動性が良好となるため、タバコの火が
灰皿用敷設材の中へ埋没しやすくなる。その結果、酸素
の供給遮断により、タバコの消火効果がより一層優れた
ものとなる。また、柱状の粒子は製造経費が廉価で、一
定形状に揃え易い等の利点があり好ましい。 尚、粒子形状における球状とは、重曹粒子の長径と短
径の比が1.5以下であるものが好ましい。 粒子形状が球状でない場合の粒径は、球体相当径(ワ
ンデル径、 (粒子の体積)で表わす。 平均粒径が1.0〜6.0mmの重曹粒子を得る方法は特に限
定されないが、重炭酸ソーダの粉末を適当なバインダー
を使用して造粒することにより得られる。 ここでバインダーとしては、殿粉、セルロース、アラ
ビアガム、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチルセルロ
ーズソーダ(CMC)等の有機系バインダー;珪酸ソー
ダ、シリカゾル、珪酸カルシウム、石膏、セメント等の
無機系バインダーなどが用いられる。 特に、不燃性の無機バインダーとして、一般式2Ca・3
SiO2・nSiO2・mH2O(式中m,nは正の数)で示される、ジ
ャロライト型結晶構造を有し、且つSiO2/CaOのモル比が
1.6〜4.2である珪酸カルシウムが用いられる。 上記珪酸カルシウムは3000〜10000倍の電子顕微鏡写
真によれば、長手方向の平均直径0.1〜30μm、厚み0.0
05〜0.1μmの円状あるいは楕円状である対称形の2辺
を有する薄片が集合して花弁、特にバラの花弁に類似し
ていることが確認され、一般に嵩比容積が7〜15cc/gと
非常に大きいと同時に、細孔容積4〜10cc/gの空孔を多
数に有する無機粉体である。 以下、かかる珪酸カルシウムを花弁状珪酸カルシウム
ともいう。 花弁状珪酸カルシウムは、製法が特開昭54−93698号
に示されており、また商品名「フローライト」(徳山曹
達株式会社)で市販されている。 重炭酸ソーダを粒状にするための造粒方法としては、
重炭酸ソーダの粉体とバインダーを混合、プレスし、次
いで所望の粒径に粉砕する方法、重炭酸ソーダの粉体と
バインダーを湿式混合して押出し造粒、押出し成型した
後に柱状に切断する方法、あるいは転動造粒する方法、
更には、重炭酸ソーダの粉体を流動させ、それにバイン
ダー溶液を吹き付けながら転動造粒していく方法等、公
知の方法が採用される。 バインダーの量は、造粒を行いやすくするため及び重
炭酸ソーダの量の相対的低下を避けて消火性を大きくす
るために、一般には2〜30重量%の範囲から採用され
る。 造粒方法としてプレスや転動造粒を採用する場合に
は、重曹粒子の機械的強度を向上させ、しかも後述する
芳香剤や消臭剤の吸着性を向上させるために、バインダ
ーとして前記の花弁状珪酸カルシウムが好適に用いられ
る。 押出し造粒又は押出し成型後の切断による造粒を採用
する場合には、押出し性を良好とするために前記花弁状
珪酸カルシウムを3〜50重量%と他のバインダを97〜50
重量%とを併用することが好ましい。 本発明において、重曹の粒子に芳香剤又は消臭剤を含
浸させる方法は得に限定されず、重曹粒子を撹拌中にス
プレーする方法、芳香剤又は消臭剤を含む液中に重曹粒
子を浸漬させる方法等が採用される。 芳香剤又は消臭剤としては、例えばアップル、ストロ
ベリー、メロン等のフルーツ系、レモン、ライム、オレ
ンジ、等の柑橘系、ローズ、ジャスミン、ミューゲ等の
フローラル系、ハーブ系、香水タイプ、ミントタイプ等
の一般に芳香剤に使用されている香料であれば全て使用
できる。 消臭剤としてはタバコのマスキング効果があるベルガ
モット、バジル、ユーカリプタス、ラベンダー、レモ
ン、ライム、ペパーミント、ローズマリー等の天然精油
の一種あるいは二種以上の混合物、及び、茶等の椿科植
物の抽出物に代表される植物抽出物などが使用される。 また、重曹粒子に吸着させる芳香剤又は消臭剤の量
は、一般に0.1〜20重量%の範囲で含浸(吸着、吸収)
させることができるが、芳香剤としては、0.5〜2.0重量
%が、消臭剤としては1.0〜5.0重量%の使用が好まし
い。 尚、本発明においては、消火性に大きな影響を与えな
い範囲において、他の添加剤、例えば着色剤、防カビ剤
等を併用してもよい。 また、本発明においては、重曹粒子が灰皿用敷設材の
全体の50重量%以上含まれていれば、良好な消火性が得
られる。 本発明の灰皿用敷設材は、その使用場所を問わず、一
般に家庭用の灰皿や、自動車内の灰皿をはじめ、ホテ
ル、公会堂等の公共施設の灰皿等に単に投入するだけで
使用できる。
【実施例】
以下に、実施例、比較例をもって灰皿用敷設材の好適
実施例を説明するが、本発明はこの実施例によって限定
されるものではない。 [実施例1] (重曹粒子の調製) . 花弁状珪酸カルシウム(フローライトR 徳山曹
達株式会社製)(粒子径約30ミクロン)250重量部に水8
00重量部を加え、重炭酸ソーダ2250重量部を加えて、粒
子径が(1)1〜2mm、(2)2〜3mm、(3)3〜4m
m、(4)4〜4.8mm、(5)4.8〜5.7mmの球状粒子とな
るようにマルメライザー(不二パウダル株式会社製)を
用いて成長造粒をした。これを40℃以下で送風乾燥し
て、上記粒子径の(1)〜(5)に応じてそれぞれ重曹
粒子(1)〜(5)とした。 . 花弁状珪酸カルシウム(フローライトR 徳山曹
達株式会社製)(粒子径約30ミクロン)3重量部に重炭
酸ソーダ87重量部を加え、それにデンプン5重量部、CM
C5重量部を配合してなるバインダーに適宜に加水して混
練した後、2mm径で押し出し成型を行い、得られる柱状
物を3〜4mmの長さで切断して円柱状粒子を得た。これ
を40℃以下で送風乾燥して重曹粒子(P)とした。 (香料の含浸法) (a).重曹粒子(1)〜(5)各々97gをレボリング
パンに入れ、次に香料(高砂香料工業株式会社製、レモ
ン香料またはコーヒー香料)3gを数回に分けて分注し重
曹粒子をレボリングパンにより回転移動させながら吸収
含浸させた。表面の香料による濡れがなくなった時をも
って終点とした。 (b).重曹粒子(P)97gをレボリングパンに入れ、
次に香料(高砂香料工業株式会社製、レモン香料または
コーヒー香料)3gを添加した。 重曹粒子(P)をレボリングパンにより回転でまんべ
んなく吸収含浸させ、表面の濡れがみられなくなったと
きをもって終点とした。 こうして調整した灰皿用敷設材について下記の方法で
評価を行ない、その結果を表1に示した。 [消火能試験方法] 内径φ60mm、高さh=210mmの円柱瓶に30mmの深さま
で灰皿用敷設材を入れ、紙巻タバコ(マイルドセブン
(ライツ))に着火し、吸引し完全に燃焼を始めるのを
確認した後、フィルタまでの長さの残部が50mmになった
もの3本を着火部を下にして第1図のごとく配置し、紙
コップの底に径20mmの穴をあけたもので蓋をした。 空気流入孔を絞りこむことにより完全に酸素欠乏にな
らないようにして各灰皿用敷設材について各々5組の燃
焼試験を行い残存の長さを比較検討を行なった。 データは上限、下限を除き、データにまとまりのある
部分の10本の平均残存の長さとした。 (芳香試験法) 同一香料につき各灰皿用敷設剤10gを時計皿に取り、
それを各々官能評価ボックス(0.9×0.9×2m)の床の中
央に置いて約20分経過時に香りの強さを専門パネラー5
名で評価し、平均を出した。 評価は10段階の強度として平均数値を用いた。 1・・・非常に弱い 10・・・非常に強い (着火試験法) 各灰皿敷設材20gを時計皿に入れ上部に着火したマッ
チを近づけた時の燃え方を観察した。 [比較例] 下記の(イ)〜(ホ)を実施例の[香料の含浸法]の
(a)と同様にして香料を含浸させ、次いで実施例と同
様に各種の方法で評価を行ない、その結果を表1に示し
た。 (イ).フローライトRM−10:徳山曹達株式会社製 フ
ローライトR(粉体)を球形に造粒したものでフローラ
イトRの粒子径が1〜2mmのもの。 (ロ).フローライトRM−40:同上のもので、粒子径が
4〜5mmのもの。 (ハ).シリカゲルBタイプビーズ:富士デビソン株式
会社製 粒子径が2〜4mmの球形の乾燥剤に使用される
半透明粒子。 (ニ).ゼオライト♯2:日東工業株式会社製 2×4mm
径の天然ゼオライト粒子。 (ホ).川砂:建築用砂 5mm程度の粒子。
【発明の効果】
本発明の灰皿用敷設材は粒状であるため、灰皿への投
入時に飛散することはなく、周囲の汚れを防止すること
ができ、また取扱いも極めて簡単である。 しかも、本発明の灰皿用敷設材は、重炭酸ソーダを主
成分とするため、タバコの火の部分を完全に覆うことが
なくても、炭酸ガスの作用によって消火力を促進するこ
とができる。 更にまた、重炭酸ソーダを粒状化するためのバインダ
ーとして、花弁状珪酸カルシウムが用いられるので、こ
れが有する芳香剤や消臭剤の優れた担持力及び除放性の
ため芳香作用や消臭作用を長期にわたって持続するさせ
ることができ好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で用いた燃焼試験装置の説明図、第2図
はタバコの一例としたマイルドセブンの燃焼残存部を示
す説明図である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式2Ca・3SiO2・nSiO2・mH2O(式中m,n
    は正の数)で示されるジャロライト型結晶構造を有し、
    且つSiO2/CaOのモル比が1.6〜4.2である珪酸カルシウム
    をバインダーとして用いて形成された平均粒径が1.0〜
    6.0mmの重炭酸ソーダの粒子に、芳香剤または消臭剤を
    吸着させてなる灰皿用敷設材。
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