JP2761127B2 - カローゼルリールの公転制御方法 - Google Patents

カローゼルリールの公転制御方法

Info

Publication number
JP2761127B2
JP2761127B2 JP20513691A JP20513691A JP2761127B2 JP 2761127 B2 JP2761127 B2 JP 2761127B2 JP 20513691 A JP20513691 A JP 20513691A JP 20513691 A JP20513691 A JP 20513691A JP 2761127 B2 JP2761127 B2 JP 2761127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
revolution
revolving
rewinding
winding
reel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP20513691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0550141A (ja
Inventor
勝三 田代
保則 樫山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP20513691A priority Critical patent/JP2761127B2/ja
Publication of JPH0550141A publication Critical patent/JPH0550141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2761127B2 publication Critical patent/JP2761127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯材、例えば金属帯材
を巻取る2本のリールを配設した円盤状の公転ドラムを
公転することによって各々のリール位置を変換する巻取
機または巻戻機(以下、カローゼルリールと称する。)
の公転ドラムの公転角速度を制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カローゼルリールは、例えば巻取りを開
始した一方のリールを、公転ドラムの180°公転によ
って巻取り完了位置に移動させる間に、帯材コイルを抜
き取った他方のリールを巻取り開始位置に移動して次の
巻取りに備えるものである。この際巻取り中の帯材に作
用する張力の変動を軽減するためのカローゼルリールの
公転制御方法が、特許公報:特公昭64─4847号に
よって開示されている。この制御方法は、次式(3)に
よって公転角速度Vを制御するものである。
【0003】
【数3】 V=(A/2)(1+sinφ) ・・・式(3)
【0004】ここで、Aは公転の最大角速度である。φ
は、公転制御がタイマ信号によって行われる場合には、
次式(4)で与えられる。
【0005】
【数4】 φ=2π(t/T)−π/2 ・・・式(4) ただし、tは公転開始からの時間、Tは公転完了時間で
ある。
【0006】また、公転制御が公転ドラムの公転角度に
よって行われる場合は、φは次式(5)で与えられる。
【0007】
【数5】 φ=2θ─π/2 ・・・式(5) ただし、θは公転角度である。
【0008】上記した式(3)による公転制御を行った
場合、公転角速度Vのパターンは、図5に示すような正
弦曲線に似た曲線状になる。この場合、公転角速度V
を、V=3.5 rpm とすると、 速度変化 =62 rpm 速度変化率 =15 rpm/sec. 公転完了時間T=17.14sec. である。
【0009】
【発明が解決しようする課題】従来の公転制御方法で
は、帯材巻取り中の公転による張力変動を軽減するため
に、図5に示したように、公転の角速度パターンを正弦
曲線状として滑らかにしているが、正弦曲線自体ではな
いので張力変動防止効果は充分ではなかった。
【0010】また、公転角速度Vのパターンの公転開始
後および公転完了前のカーブが正弦曲線からずれて緩や
か(速度が低いな)ので、公転完了時間Tが長くなり、
この公転中は、他の操作ができないので時間が無駄にな
る。
【0011】本発明は、かかる従来技術に鑑み、カロー
ゼルリール公転中の張力変動を小さくし、且つ、高速で
の公転を行うことができる制御方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるカローゼル
リールの公転制御方法は、円盤状の公転ドラムに自転す
る2本のリールを配設し、これらのリールの一方が巻取
りまたは巻戻し開始位置で巻取りまたは巻戻しを開始
し、この巻取りまたは巻戻し中に前記公転ドラムを公転
することによって、前記一方のリールを巻取りまたは巻
戻し完了位置に移動すると共に他方のリールを前記巻取
りまたは巻戻し開始位置に移動する巻取機または巻戻機
において、公転開始からの時間を計測するタイマによっ
て、または、前記公転ドラムの公転角度検出手段によっ
て作動する関数発生器から公転速度制御回路に速度指令
を与え、前記公転ドラムの公転角速度Vのパターンが、
タイマによる場合は下式(1)となるように、公転角度
検出手段による場合は下式(2)となるように制御する
ことを特徴とするものである。
【0013】
【数6】 V=A・sin((π/T)・t) ・・・式(1) V=((π/T)・θ(2A−(π/T)θ))1/2 ・・・式(2) 但し、Vは公転角速度、 Aは公転最大角速度、 Tは公転完了時間、 tは公転開始からの時間、 θは公転角度である。
【0014】
【作用】公転ドラムの公転角速度Vのパターンが前記式
(1)または式(2)になるように公転速度制御回路を
プログラムしておき、タイマまたは公転角度検出手段か
ら関数発生器を介してこの公転速度制御回路に信号を送
信して速度指令を与え、公転ドラムの公転を制御する。
式(1)または式(2)の採用により、公転角速度のパ
ターンは正弦曲線の負の部分を削除した正の部分だけと
なり、公転開始後及び公転完了前のカーブが立つこと即
ち、速度が高いことにより、公転完了時間Tを短縮でき
る、または、公転完了時間Tが同一であれば公転角速度
Vを低くすることが可能である。更に、速度変化及び速
度変化率が小さくなり、公転中に帯材に作用する張力の
変動が小さくなる。
【0015】
【実施例】以下、図1から図4を参照して、カローゼル
リールを巻取機として用いた本発明の一実施例を具体的
に説明する。図1はカローゼルリールの構成例を示す斜
視図、図2はタイマによって公転制御を行う場合の説明
図、図3は公転角度検出手段によって公転制御を行う場
合の説明図、図4は本発明による公転角速度のパターン
を示す線図である。
【0016】図1において、円盤状の公転ドラム1に2
本のリール2、3を180°離して配設し、各リール
2、3にそれぞれに結合したピニオン9及びリングギヤ
10を介して各自転用モータ5、6を結合し、各リール
2、3を各自転用モータ5、6によって単独に駆動回転
する。公転ドラム1はドラム中心を中心にして回転可能
に支持してあり、外周に設けたガースギヤ4及びピニオ
ン7を介して公転用モータ8によって公転させるように
してある。
【0017】図1の状態は帯材16の巻取り開始時を示
しており、一方のリール2は巻取り開始位置にあり、他
方のリール3は巻取り完了位置にある。そして、一方の
リール2を自転用モータ5によって回転させて帯材16
の巻取りを開始すると、公転ドラム1の公転用モータ8
によって180°公転し、一方のリール2を巻取り完了
位置に移動すると共に、他方のリール3を巻取り開始位
置に移動して、次の巻取りに備える。
【0018】上記公転に対する制御として、タイマによ
る場合は、図2に示す構成で公転速度制御回路11また
は関数発生器12に前述の式(1)をインプットしてあ
る。
【0019】
【数7】 V=A・sin((π/T)・t) ・・・式(1) 但し、Vは公転角速度、 Aは公転最大角速度、 Tは公転完了時間、 tは公転開始からの時間である。
【0020】図2において、タイマ13は公転開始から
の時間tを計測し、その時間tを関数発生器12を介し
て公転速度制御回路11に送信して速度指令を与え、こ
の公転速度制御回路11によって公転角速度Vが上式
(1)になるように公転用モータ8の回転速度を制御す
る。
【0021】また、公転角度検出手段による制御の場合
は、図3に示す構成で公転速度制御回路11または関数
発生器12に前述の式(2)をインプットしてある。
【0022】
【数8】 V=((π/T)・θ(2A−(π/T)θ))1/2 ・・・式(2) 但し、Vは公転角速度、 Aは公転最大角速度、 Tは公転完了時間、 θは公転角度である。
【0023】図3において、公転用モータ8にパルス発
振器14を直結し、このパルス発振器14からのパルス
をパルスカウンタ15によって公転ドラム1の公転角度
θに換算し、その値θを関数発生器12を介して公転速
度制御回路11に送信して速度指令を与え、この公転速
度制御回路11によって公転角速度Vが上式(2)にな
るように公転用モータ8の回転速度を制御する。
【0024】上述した式(1)または式(2)による公
転角速度Vのパターンは図4に示すように、正弦曲線の
負の部分を除去した正の部分だけのものになる。
【0025】この場合、公転角速度Vを、従来と同一の
V=3.5rpmとすると、 速度変化 =62 rpm 速度変化率 =13 rpm/sec. 公転完了時間T=13.46sec. となり、短時間で公転が完了し、また、速度変化率が低
下する。
【0026】一方、公転完了時間Tを、従来と同一のT
=17.14sec.とすると、 公転角速度V =2.6 rpm 速度変化 =48 rpm 速度変化率 = 9 rpm/sec. となり、公転角速度Vが低下し、また、速度変化も速度
変化率も低下する。
【0027】なお、上記実施例では巻取機について説明
したが、カローゼルリールを巻戻機として用いる場合も
同様である。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、タイマまたは公転角度
検出手段によって作動する関数発生器から公転速度制御
回路に速度指令を与え、公転ドラムの公転角速度Vのパ
ターンが式(1)または式(2)になるように公転角速
度Vを制御することにより、次のような効果がある。 (1) 公転開始後及び公転完了前での公転ドラムの公
転角速度Vが低下しないので、公転完了時間Tを短縮す
ることが可能になる。従って、その分、他の操作を行う
時間を長くすることができる。 (2) 速度変化及び速度変化率が小さくなるので、そ
の分、公転中に帯材に作用する張力の変動が小さく、制
御が容易になる。 (3) 公転完了時間Tが従来と同一であれば、公転ド
ラムの公転角速度Vは低下するので、その分、出力の小
さい公転用モータを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例としてのカローゼルリ
ールの構成を示す斜視図。
【図2】図2はタイマによって公転制御を行う場合の一
実施例を示す説明図。
【図3】図3は公転角度検出手段により公転制御を行う
場合の一実施例を示す説明図。
【図4】図4は本発明による公転角速度Vのパターンを
示す線図。
【図5】図5は従来技術による公転角速度Vのパターン
を示す線図。
【符号の説明】 1 公転ドラム 2,3 リール 4 ガースギヤ 5,6 自転用モータ 7,9 ピニオン 8 公転用モータ 10 リングギヤ 11 公転速度制御回路 12 関数発生器 13 タイマ 14 パルス発振器 15 パルスカウンタ 16 帯材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の公転ドラムに自転する2本のリ
    ールを配設し、これらのリールの一方が巻取りまたは巻
    戻し開始位置で巻取りまたは巻戻しを開始し、この巻取
    りまたは巻戻し中に前記公転ドラムを公転することによ
    って、前記一方のリールを巻取りまたは巻戻し完了位置
    に移動すると共に他方のリールを前記巻取りまたは巻戻
    し開始位置に移動する巻取機または巻戻機において、公
    転開始からの時間を計測するタイマによって作動する関
    数発生器から公転速度制御回路に速度指令を与え、前記
    公転ドラムの公転角速度Vのパターンが下式(1)とな
    るように制御することを特徴とするカローゼルリールの
    公転制御方法。 【数1】 V=A・sin((π/T)・t) ・・・式(1) 但し、Vは公転角速度、 Aは公転最大角速度、 Tは公転完了時間、 tは公転開始からの時間である。
  2. 【請求項2】 円盤状の公転ドラムに自転する2本のリ
    ールを配設し、これらのリールの一方が巻取りまたは巻
    戻し開始位置で巻取りまたは巻戻しを開始し、この巻取
    りまたは巻戻し中に前記公転ドラムを公転することによ
    って、前記一方のリールを巻取りまたは巻戻し完了位置
    に移動すると共に他方のリールを前記巻取りまたは巻戻
    し開始位置に移動する巻取機または巻戻機において、前
    記公転ドラムの公転角度検出手段によって作動する関数
    発生器から公転速度制御回路に速度指令を与え、前記公
    転ドラムの公転角速度Vのパターンが下式(2)となる
    ように制御することを特徴とするカローゼルリールの公
    転制御方法。 【数2】 V=((π/T)・θ(2A−(π/T)θ))1/2 ・・・式(2) 但し、Vは公転角速度、 Aは公転最大角速度、 Tは公転完了時間、θは公転角度である。
JP20513691A 1991-08-15 1991-08-15 カローゼルリールの公転制御方法 Expired - Lifetime JP2761127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20513691A JP2761127B2 (ja) 1991-08-15 1991-08-15 カローゼルリールの公転制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20513691A JP2761127B2 (ja) 1991-08-15 1991-08-15 カローゼルリールの公転制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0550141A JPH0550141A (ja) 1993-03-02
JP2761127B2 true JP2761127B2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=16502023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20513691A Expired - Lifetime JP2761127B2 (ja) 1991-08-15 1991-08-15 カローゼルリールの公転制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2761127B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0550141A (ja) 1993-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2761127B2 (ja) カローゼルリールの公転制御方法
JP2683892B2 (ja) 偏心原反ロールの等速巻出し駆動制御方法
JP2672852B2 (ja) 帯状シートのスパイラル巻き付け方法及びその装置
JPS616447A (ja) カル−ゼルリ−ルの駆動装置
JPS5852863Y2 (ja) 円弧形コイル用巻線機
ES451189A1 (es) Dispositivo almacenador y alimentador de hilo preferentemen-te para maquinas textiles.
JPS63154215A (ja) 圧延線材の巻取方法
JP2660073B2 (ja) 回転電機の巻線装置
US4044960A (en) Process and apparatus to wind thread on a succession of reels
JP2641024B2 (ja) 撚線機
JPS62285873A (ja) 巻径値の設定方法
JPS5840784Y2 (ja) 円弧形コイル用巻線機
JPH0362613U (ja)
JPS5918293B2 (ja) 複胴型巻出し、巻取機の制御方法
JPS55119672A (en) Toroidal coil-winding machine
JPS6028054A (ja) 磁気記録再生装置
JPH0624648A (ja) 線材のペイル巻取装置
JPH02159002A (ja) コイル巻線機
JPS5862849A (ja) 回転ヘツド型磁気記録再生装置
JPH022340U (ja)
JPS6058506A (ja) コイル外径計測装置
JPH0458914U (ja)
JPH0165250U (ja)
JPH04262512A (ja) 巻線機及び巻線機の制御方法
JPH01298559A (ja) テープテンション制御機構

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980217

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080320

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100320

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110320

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110320

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120320

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120320

Year of fee payment: 14