JPS63154215A - 圧延線材の巻取方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、圧延線材をコイル状に巻取る方法に関するも
、のである。

（従来の技術） 一般に、圧延線材の精整は、所定の温度に加熱されたビ
レットを各種スタンドを通過させて所定の寸法に圧延し
た後、レーイング式またはボーリング弐等の巻取機によ
って所定のコイル径に巻き取るものである。

上記巻取機およびその制御については、例えば「第３版
　鉄鋼便覧　■（２）条鋼・鋼管・圧延共通設備」日本
鉄鋼協会編、（昭和５５年１１月２０日発行、発行所　
丸善株式会社）第８８８頁〜第８９１頁、または、特公
昭５６−２５８８４号公報等に記載のものが周知である
。

第４図に示すものはポーリング式巻取機１であり、回転
テーブル２上の内ピン５と外ピン６間に、一定速度で圧
延線材９を供給しつつ、該テーブル２の回転速度を周期
的に加減速することにより、前記線材９を内・外周間に
わたってコイル状に巻取るものである。

上記巻取機１の回転数制御は、第５図に示すような正弦
波、または三角波を用いて行なわれていた。即ち、中心
回転速度に対して増速すると線材は内周側に偏位し、減
速すると外周側に偏位して巻取られる。

前記巻取機の理論回転速度Ｍ、ｌ（ｒ、ｐ、＋ｎ）は、
第６図に示すようにコイル内径をＤｉｎ　（ａｍ）　、
コイル外径をＤｏｕｔ（ｍ）　、線材サイズをＤｐ（ｍ
ｍ）　とし、線材の圧延速度をＶ　（ｍ／ｓ）　、巻取
機の減速比をｉとすると、最高回転（ＭＲｉａｘ）は最
も内捲きのとき必要となり、 最低回転（Ｍ、１ｍ１ｎ）は最も外捲きのとき必要とな
り、 で与えられる。

ところが実際には、誘導装置内での線材９の遊び、線材
自身の慣性により線材９が設定以上に振れる為、上記理
論回転速度に設定すると、線材９が内ビン５、外ビン６
に衝突し疵を付けるので、若干、内々に設定されている
。

例えば、６０メ巻取時では、Ｄｉｎ＝９００　、Ｄｏｕ
ｔ＝１４５０　　で上式によれば、ｉは±１８．３％と
なるが、実際には、±１５％に設定されている。

また、理想周期で加減速すると、内側と外側だけに片寄
り、中空状態となってしまう傾向がある。

その結果、コイル高さが非常に高くなる為、通常は理想
周期の半分程度の周期にし、内部のつまり（充填率）を
良くしている。例えば、前記６０１巻取例においてＶ　
＝　３　ｍ／ｓとすると理想周期は１１．３秒となるが
、これを５〜６秒としている。

（発明が解決しようとする問題点） 前記従来の正弦波または三角波を用いて回転制御を行う
方法では、大物線材での巻取荷姿が悪いという問題があ
った。

すなわち、第６図に示すように、コイル６０の内面、外
面が凸凹になり外観形状が悪いと同時に、安定性が悪い
。このように巻き乱れが生じる理由としては、実際の線
材巻取時は理想的な糸巻き状態にならず乱れを生じるこ
と、及び、仮に理想的な糸巻き状態になったとしても、
（Ｄｏｕｔ−Ｄ　ｉｎ）／Ｄｐが必ずしも整数にならな
いので、コイル６０の外面及び内面が整わない（特に太
物（直径３０ｍｍ以上）の場合に顕著）ことが考えられ
る。

そこで、本発明は、コイルの内面・外面が凹凸にならず
、外観形状がきれいになる圧延線材の巻取方法を提供す
ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成する為、本発明は次の手段を講じた。す
なわち、本発明の特徴とする処は、一定速度で供給され
る圧延線材を、巻取機の回転速度を周期的に加減速する
ことにより、内・外周面間にわたってコイル状に巻取る
ものにおいて、前記巻取機の回転速度を、コイル内周面
および外周面で一定時間保持する台形波を用いて、一定
周期で変化させる点にある。

（作　用） 本発明によれば、巻取機の回転速度が台形波を用いて制
御されるので、内径・外径巻取時に強制的に２〜３巻程
度保持される。これにより、コイル内面及び外面で密に
巻かれ、充填率の良い且つ荷姿の良いコイルを得ること
ができる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基き説明する。

第４図に示すものはポーリング式巻取機１であり、該巻
取機１は、縦軸回りに回転自在な回転テーブル２と、該
テーブル２を回転駆動するモータ３と、該モータ３の回
転を制御する制御装置４等を有する。

前記回転テーブル２には、内ビン５と外ビン６が立設さ
れ、内・外ピン５，６間に円筒状の巻取空間７が形成さ
れている。

８は打込管であり、圧延スタンドから一定速度で供給さ
れる圧延線材９を、所定角度で前記巻取空間７に案内す
るものである。

前記モータ３は、制御装置４を介して、第１図に示す台
形波により、その回転速度が制御されている。

第２図は前記制御装置４の詳細図であり、１０はプラン
トコントローラで、コンピュータによりリフト的に台形
波がプログラミングされる。１１は比較器であり、１２
はゲート信号発生器、１３は制御器、１４は電源、１５
はモータ３の回転数を検出するパルス発生器である。

上記機器構成の制御装置４により、モータ３は設定され
た台形波に速度制御される。

第３図は、上記実施例の方法で巻取ったコイル１６の断
面を示す。この巻取条件は、 Ｄｐ＝６（１１％、Ｄｉｎ＝９００　＊＊、Ｄｏｕｔ　
−１４５０ｍｍ、Ｖ−３ｍ／ｓ　、　　ｉ　＝１５％、
基本周期５秒、内周保持時間１秒、外周保持時間１．５
秒である。

尚、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、
レーイングタイプの巻取機にも適用できるものである。

（発明の効果） 本発明によれば、コイルの内・外周面において強制的に
２〜３巻程度保持するので、第３図に示すようにコイル
の内・外周面が密になり、荷姿の良いコイルを得ること
ができる。またコイル形状が安定するため、搬送中の荷
崩がなくなり、荷扱いが良くなる。更にコイルの表面に
凹凸が生じない為、搬送中の疵の発生が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に使用する回転制御用台形波を示すグラ
フ、第２図は本発明に係る制御装置の回路図、第３図は
本発明方法により巻取ったコイルの断面図、第４図は本
発明に係る巻取機の説明図、第５図は従来の回転制御用
正弦波を示すグラフ、第６図は従来の方法により巻取っ
たコイルの断面図である。 １・−・−巻取機、４−・−制御装置、９・・−圧延線
材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）一定速度で供給される圧延線材を、巻取機の回転
   速度を周期的に加減速することにより、内・外周面間に
   わたってコイル状に巻取るものにおいて、 前記巻取機の回転速度を、コイル内周面および外周面で
   一定時間保持する台形波を用いて、一定周期で変化させ
   ることを特徴とする圧延線材の巻取方法。