JPS60167856A - リング状線材の集束方法および集束装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、レーイング式巻取機等より直接的あるいは
コンベア上を流れたのち、らせん状に放出されたリング
状線材を集束して線材コイルとするのに適用されるリン
グ状線材の集束方法および集束装置に関するものである
。

（従来技術） 一般に、線材の精整作業においては、圧延後の線材を適
宜冷却したあとポーリング式巻取機やレーイング式巻取
機等によってリング状に整形し、このリング状線材をそ
のまま自然冷却したり、あるいは適宜冷却設備内を通過
させて制御冷却したりするのが普通である。

これらのうち、例えばポーリング式巻取機では、仕上圧
延機から送られてくる線材を回転する巻枠により巻取り
、巻取り後に適宜冷却する。他方、レーイング式巻取機
では１回転コーンかららせん状に放出されたリング状線
材をそのまま直下の固定枠に巻き取る巻取型と、前記回
転コーンよりらせん状に放出されたリング状線材をコン
ベア上にらせん展開させて載置し、コンベア上で適宜制
御冷却したのちコンベア端部に設置した固定枠に巻き取
るコンベア載置型のもの等がある。

しかしながら、このような線材の精整作業において、と
くに回転コーンより線材をらせん状に放出するレーイン
グ式巻取機の場合に、固定枠上に集束されるリング状線
材のリング径がほぼ一定しているため、このリング状線
材がほぼ一定した位置で上部方向に順次重なることとな
るので、集束後のコイル高さが大きくなり、所定の容積
内での線材の充填率を高めることが困難となり、そのた
め例えば後工程における加熱炉容積からの制約などによ
って、１回あたりの熱処理重量を大きくできなかったり
、熱処理中に荷重れを生じたりすることがあるという問
題点があった。

（発明の目的） この発明は、上記したような従来の問題点を解消するた
めになされたもので、らせん状に放出されたリング状線
材を線材コイルとして集束させるに際し、例えばリング
状線材のリング径を周期的に拡大および縮小することに
よって、線材コイルの容積あたりの線材充填率を高くす
ることができ、例えばその後の熱処理において熱処理１
回分の処理線材量を多くすることが可能であり、また、
線材コイルの搬送時あるいは熱処理時等において線材コ
イルのくずれを防止することができると共に、さらには
、リング状線材のリング径を連続的に拡大あるいは縮小
することによって、リング径の修正あるいは変更を容易
に行うことができるリング状線材の集束方法および集束
装置を提供することを目的としている。

（発明の構成） この発明によるリング状線材の集束方法は、らせん状に
放出されたリング状線材をそのままあるいはコンベア上
にらせん展開させて載置したのち線材量上で順次集束さ
せるに際し、前記集束の間に、前記線材量を前記リング
状線材の巻方向に対し適宜正転もしくは逆転させて前記
リング状線材のリング径を縮小もしくは拡大させるよう
にしたことを特徴とし、この方法の発明の実施に直接使
用するこの発明によるリング状線材の集束装置は、らせ
ん状に放出されたリング状線材を寝かした状態で連続的
に受ける線材量と、前記線材量を前記リング状線材と略
同心位置で且つ前記リング状線材の巻方向に対し適宜正
転もしくは逆転させる駆動装置とを備えたことを特徴と
してｌ、Ｘる。

（実施例１） 第１図はこの発明の一実施例を示す図であって、１は従
来より使用されているレーイング′式巻取機の回転コー
ン、２はらせん状ノくイブであり、このらせん状パイプ
２内を例えば仕上圧延機より送られてくる線材３が通過
し１回転コーン１およびらせん状パイプ２が回転するこ
と１こよって、前記線材３がねじり変形を受けてらせん
状に放出される。

また、４はリング状線材３の集束装置であって、５は前
記らせん形状に放出されたリング状線材３を寝かした状
態で連続的に受ける線材量、６は前記線材量５の回転軸
、７は前記回転軸６番二設けたフランジ、８はベース２
の上面側４：　ｇ９１置されかつ前記フランジ７を介し
て前記線材量５の荷重を支持する軸受、１０は前記ベー
ス２の中心孔側壁面に設置されかつ前記回転軸６の側面
を支えて前記線材量５の傾斜を防止する軸受、１１は前
記回転軸６の下端に固定したプーリ、１２は前記プーリ
１１と駆動用モータ１３の回転軸１３ａに固定したプー
リ１４との間にかけたタイミングベルトであり、この駆
動用モータ１３が線材量５の駆動装置として機能する。

このような装置において、仕上圧延機等より出た線材は
適宜冷却されたのちらせん状パイプｚ内に入り、回転コ
ーン１と共に回転するため、前記線材３はねじり変形し
て１回転コーン１よりらせん形のリング状線材３として
連続的に放出される。そして、このリング状線材３は線
材量５上に連続的に落下する。この落下の間、駆動用モ
ータ１３を周期的に正転および逆転させ、前記線材量５
を前記リング状線材３の巻方向に対し適宜正転および逆
転させると、前記リング状線材３のリング径が周期的に
縮小および拡大を繰り返す、したかつ【、リング状線材
３は線材量５上でその径方向にある程度の幅をもって集
束された状態となるため、リング状線材３の集束量が多
くなったときでもコイル高さが従来の場合よりもかなり
低くなり、巻線密度の高い線材コイルを得ることができ
るようになる。したがって、例えば次工程における熱処
理炉内の容積が限定されているときでも、１回あたりの
熱処理作業においてより多量の線材の熱処理を行うこと
ができるようになる。また、得られた線材コイルは線材
がある程度径方向に広がった状態となっているため著し
く安定したものであり、搬送や熱処理等の際においてコ
イルくずれを生ずることもなくなる。この場合、正転お
よび逆転の切換えを数段階の速度に分けて段階的に行う
ようにすることもでき、また、連続的に順次回転数を変
換させて正逆転を繰り返すようにすることもできる。

さらに、前記集束の間に、駆動用モータ１３を前記リン
グ状線材３の巻方向に対しいずれかの方向に適宜速度で
連続的に回転させれば、線材費５上に落下するリング状
線材３は連続的にその径が拡大あるいは縮小されること
となるので、リング状線材３のリング径を適宜修正ある
いは変更することができるようになる。

（実施例２） 第２図はこの発明の他の実施例を示す図であって、２１
は仕上圧延機等より送り出された線材２２を案内するガ
イド管、２３は前記線材２２のガイドロール、２斗は前
記線材２２をガイドロール２３に押しつけるチェーンガ
イド、２５は前記第１図に示したレーイング式巻取機の
回転コーン１と同じ機能を有する回転コーン、２６は前
記回転コーン２５によりねじり変形されたリング状線材
、２７は前記リング状線材２６をらせん展開状態で載荷
するコンベア、２７ａ、２７ａは前記コンベア２７のド
ラム、２８は前記コンベア２７上を移動するリング状線
材２６に対して制御冷却する温度制御炉、３０はリング
状線材２６の集束装置である。

この集束装置３０は、第３図に示す構成をなし、３１は
前記コンベア２７の端部よりらせん形状に放出されたリ
ング状線材２６を寝かした状態で連続的に受ける線材費
、３２は前記線材費３１上に設置した外箱、３３は前記
線材費３１の回転軸、３４はベース３５の上面側に設置
されかつ前記線材費３１をその底面側で支持する軸受、
３６は前記ベース３５の内壁面側に設置されかつ前記回
転軸３３の側面を保持する軸受、３７は前記線材費３１
の底面に設けたリング状歯車、３８は前記リング状歯車
３７とかみあう小歯車、３２は前記小歯車３８を回転軸
３９ａに固定した駆動装置としての駆動用モータである
。

このような装置において、仕上圧延機等より出た線材２
２は適宜冷却されたのちガイドロール２３を経て回転コ
ーン２５内に入り、前記回転コーン２５の回転によって
ねじり変形されてらせん形状のリング状線材２６として
連続的にコンベア２７上に放出される。このリング状線
材２６はコンベア２７上でらせん状に展開載置された状
態で温度制御炉２８内に入り５この温度制御炉２８内で
所定の冷却速度で制御冷却されたのち、コンベア２７の
端部より線材費３１上に連続的に落下する。この落下の
間、駆動用モータ３２を周期的に正転および逆転させ、
前記線材費３１を前記リング状線材２６の巻方向に対し
適宜正転および逆転させると、前記リング状線材２６の
リング径が周期的に縮小および拡大を繰返す。したがっ
て、この場合にも実施例１の場合と同様に巻線密度の高
い線材コイルを得ることができる。また、駆動用モータ
３９を前記リング状線材２６の巻方向に対しいずれかの
方向に適宜速度で連続的回転させれば、線材費３１上に
落下するリング状線材２６は連続的にその径が拡大ある
いは縮小されることとなるので、実施例１の場合と同様
にリング状線材２６のリング径を適宜修正あるいは変更
することができるようになる。

（実施例３） 第４図はリング状線材の集束装置の他 の例を示す図であり、第３図の装置では駆動装置として
リング状歯車３７および駆動用モータ３２等を使用した
が、第４図の場合には線材費３１の底面外周側にブラケ
ント４１を設け、このブラケット４１には他端を軸部４
２を介して枢支させた駆動用圧力シリンダ４３のピスト
ンロッド４４の先端を取り付けた場合を示している。

このように駆動装置として圧力シリンダ４３を使用した
場合には、線材費３１を周期的に正転および逆転させる
ことか可能となり、このようにすることによって線材費
３１上に落下するリング状線材３，２６のリング径を周
期的に拡大および縮小することができ、線材密度が高く
かつ高さの低い線材コイルとして集束させることができ
るようになる。したがって、線材コイルの運搬時等にお
いて線材くずれが生じるのを防ぐことができ、熱処理炉
等の次工程における寸法制約に対応させることができる
。

（発明の効果） 以上説明してきたように、この発明によれば、らせん状
に放出されたリング状線材をそのままあるいはコンベア
上にらせん展開させて載置したのち線材費上で順次集束
させるに際し、前記集束の間に、前記線材費を前記リン
グ状線材の巻方向に対し適宜正転もしくは逆転させて前
記リング状線材のリング径を縮小もしくは拡大させよう
な方法および装置としたから、らせん状に放出されたリ
ング状線材を線材コイルとして集束させるに際し、例え
ばリング状線材のリング径を周期的に拡大および縮小す
ることによって、集束されるリング状線材をその径方向
にばらつかせることが可能となり、線材コイルの高さを
低くして線材コイルの線材密度を高くすることができ、
例えばその後の熱処理等の際の寸法制限に十分対応する
ことができるようになり、また線材コイルの搬送時およ
び熱処理時等において線材コイルのくずれを防ぐことが
できるなどの効果を有し、さらには例えば線材費をリン
グ状線材の巻方向に対し連続的に一方向に回転させるこ
とによって、リング状線材のリング径を連続的に拡大あ
るいは縮小することができ、リング状線材のリング径を
適宜修正あるいは変更することができるなどの非常に優
れた効果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すレーイング式巻取機
の回転コーンおよびリング状線材集束装置の部分縦断面
説明図、第２図はこの発明の他の実施例を示すレーイン
グ式巻取機の回転コーン。 温度制御炉およびリング状線材集束装置の側面説明図、
第３図は第２図のリング状線材集束装置の縦断面説明図
、第４図はこの発明の他の実施例におけるリング状線材
集束装置の縦断面説明図である。 １．２５・・・回転コーン、 ３．２６・・・リング状線材、 ４．３０・・・リング状線材集束装置、５．３１・・・
線材費、 １３．３９・・・駆動用モータ、 ４３・・・駆動用圧力シリンタ。 特許出願人　大同特殊鋼株式会社 第１図 第３図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）らせん状に放出されたリング状線材をそのままあ
   るいはコンベア上にらせん展開させて載置したのち線材
   費上で順次集束させるに際し、前記集束の間に、前記線
   材費を前記リング状線材の巻方向に対し適宜正転もしく
   は逆転させて前記リング状線材のリング径を縮小もしく
   は拡大させることを特徴とするリング状線材の集束方法
   。
2. （２）らせん状に放出されたリング状線材を寝かした状
   態で連続的に受ける線材費と、前記線材費を前記リング
   状線材と略同心位置で且つ前記リング状線材の巻方向に
   対し適宜正転もしくは逆転させる駆動装置とを備えたこ
   とを特徴と′するリング状線材の集束装置。