JP2759734B2 - 作業機 - Google Patents

作業機

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JP2759734B2
JP2759734B2 JP5083926A JP8392693A JP2759734B2 JP 2759734 B2 JP2759734 B2 JP 2759734B2 JP 5083926 A JP5083926 A JP 5083926A JP 8392693 A JP8392693 A JP 8392693A JP 2759734 B2 JP2759734 B2 JP 2759734B2
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信哉 布施
利和 中村
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取られた芝、雑草、
穀草等を、空気流と共にグラスバッグ等所定の容器まで
移送するためのシュータを有する作業機であって、特
に、移送される物が前記シュータ内に詰まらないように
監視する手段を有する作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】芝や雑草などを刈取るための刈取り機に
おいて、その下面に刈取り用のカッタブレードを有して
いるものがある。この刈取り機では、刈取られた刈草
は、前記カッタブレードの回転による空気の流れによっ
てダクト状のシュータ内を移送され、グラスバッグに収
容される。この種の装置の一例としては、特開平3−5
8243号公報に記載されたものがある。
【0003】ところで、上記の刈取り機においては、刈
草がシュータ内を流れる空気によって移送されるので、
移送量が多くなると、移送能力が低下して刈草がシュー
タ内に詰まってしまうという問題がある。
【0004】この詰まり現象が一旦発生すると、シュー
タを取り外し、詰まった刈草をきれいに除去し、掃除し
たうえで、再びシュータを取り付けるという作業が必要
になる。この刈草の除去および清掃作業がたいへん厄介
で、かつ汚れる作業となるため、作業者には嫌われるう
え、作業能率を大幅に低下させることにもなる。
【0005】また、刈草がシュータ内に詰まるという問
題は、単に刈取り量が多い場合に発生するとは限らな
い。例えば、芝草が濡れていて、刈草がシュータの内面
に付着しやすい状態であったり、空気の乱れによって刈
草がシュータ内で団子状にまとまって移送されたりする
ことが詰まりの原因であることが多い。そして、一旦、
わずかな詰まりが発生してシュータ内の空気の流れが阻
害されると、たちまち作業を不能にさせるような大きな
詰まりにまで至るのである。
【0006】本発明者等は、長年の研究による試験結果
から、シュータ内の刈草の詰まりは、単に刈取り量の多
さに起因するものではなく、むしろシュータ内で刈草が
詰まり始めたときのように、シュータ内での刈草の通過
量が一時的にしろ極端に多くなり、それに伴ってシュー
タ内を流れる空気量(風量)が減少することに起因する
ものであることを発見した。
【0007】つまり、シュータ内を通過する刈草の通過
量または通過密度を適正値以下に保つことにより、刈草
の移送量に対する最適な風量を保持し続けることが肝要
であるという結論に達した。
【0008】この結論に基づき、本発明者等は、シュー
タ内を通過する刈草の密度から移送状態を判断すること
ができる制御装置を提案した(特願平3−311332
号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
制御装置では、解決すべき次のような課題があった。上
記の制御装置では、予定のサンプリング期間毎に、光セ
ンサによって刈草の通過密度を検出し、この密度が、詰
まり防止のための判断の基準となるしきい値を超過した
か否かで詰まり防止措置をとるようにしている。
【0010】ところで、前記制御装置を搭載した作業機
では、刈草とともに土埃や小石、水滴なども一緒にシュ
ータ内に送り込まれることもあり、光センサの発光面や
受光面が汚れたり傷付いたりするおそれがある。また、
刈草の状態や作業条件に応じて光センサの配置位置を考
慮しなくては、刈草の状態を正確に検出できない。
【0011】したがって、光センサの発光面や受光面が
汚れにくく、かつ刈草の状態や作業条件にかかわらず刈
草の状態を安定的に検出できるような光センサの配置構
造の工夫が望まれていた。
【0012】本発明の目的は、上記のような事情に鑑み
てなされたものであり、汚れが少なく、かつシュータ内
の刈草の状態をより安定的に検出するための構造を有す
る光センサによる検出システムを備えた作業機を提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決し、
目的を達成するために、本発明は、略円柱状シュータの
壁面に、その光軸が、該シュータを横断し、かつ鉛直線
に対して該シュータの円周方向に所定角度偏倚した光セ
ンサを設けるとともに、該光センサの出力信号に基づい
て前記シュータ内を通過する刈草の状態を判別する手段
と、該判別手段による判別結果に基づいて前記シュータ
の詰まり予報信号を出力する手段とを具備した点に第1
の特徴がある。
【0014】また、本発明は、前記光センサが互いに対
向配置された受光部および発光部からなり、該受光部お
よび発光部のうち、前記シュータの下側壁面に取付けら
れた方はその前面が該シュータ壁面と面一に配置され、
前記シュータの上側壁面に取付けられた方はその前面が
該シュータの壁面から後退して配置されている点に第2
の特徴がある。
【0015】さらに、本発明は、前記光センサの発光部
および受光部のうちシュータの下側壁面に取付けられた
方の上流側直近には滑らかに隆起した凸状保護部を設
け、シュータの上側壁面に取付けられた方の上流側直近
には滑らかに陥没した凹状保護部を設けた点に第3の特
徴がある。
【0016】
【作用】上記の特徴を有する本発明では、刈草を最も安
定して検出できる場所であって、かつ非運転時に重力に
よって刈草や埃が溜まるおそれのある場所を避けて光セ
ンサが配置される。そして、該光センサは刈草によって
光軸が遮られると出力信号が変化するので、この出力信
号に基づいて刈草の状態を判別でき、この状態に基づい
てシュータ内における刈草の詰まりを予測でき、詰まり
予報信号を出力できる。
【0017】また、第2の特徴を有する本発明では、比
較的空気流の速いシュータの下側壁面に取付けられた光
センサは、その前面がシュータの壁面と面一であるた
め、光センサに刈草や埃等が引っ掛かったり詰まったり
することがなくなるので精度の高い検出を行うことがで
きる。一方、比較的空気流が遅く刈草や汚れが付着し易
いシュータの上側壁面に取付けられた光センサは、その
前面がシュータの壁面から後退して配置されているの
で、刈草が直接接触して汚れることがない。
【0018】さらに、第3の特徴を有する本発明では、
比較的空気流の遅くて刈草や汚れが付着し易いシュ―タ
の上壁面には、刈草、ほこり等の混じった空気流がシュ
―タ上壁面からより離れた位置を流れるようにして、上
壁面のセンサ部に刈草等が付着しないようにするための
滑らかな形状を有する凹状保護部、比較的空気流が速い
シュ―タの下部壁面には、センサ部に直接刈草の汚れ
(草汁)や小石等が当たりにくくするための凸状保護部
を形成することによって空気の流れが制御され、光セン
サ部分は刈草や埃、小石等からより効果的に保護され
る。
【0019】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の一実施例を
説明する。本実施例では、作業機として乗用芝刈り機を
例にして説明する。図4は乗用芝刈り機の側面図、図5
は要部平面図である。同図において、芝刈り機1の車体
2の前部には操向輪となる前輪3が設けられていて、ハ
ンドル5によって操向される。車体2の後部には駆動輪
となる後輪4が設けられている。車体2の中央部には座
席6が備えられ、その下方にはカバー7で覆われたエン
ジン(図示しない)が搭載されている。
【0020】車体2の下方に設けられたカッタハウジン
グ8にはカッタブレード8aが収容されていて、該カッ
タブレード8aにはエンジンから駆動力が伝達される。
車体2の後部に設けられた支持ステー9には、図示しな
い支持枠が水平に取付けられ、この支持枠にはグラスバ
ッグ11が着脱自在に装着されている。グラスバッグ1
1の上部は開閉自在な蓋体12で覆われている。
【0021】前記カッタハウジング8とグラスバッグ1
1との間にはダクト状のシュータ13が設けられ、カッ
タブレード8aで刈取られた芝草はこのシュータ13内
を移送されてグラスバッグ11に収容される。シュータ
13は、整備や清掃のための組立・分解が容易なよう
に、上部筒体14,中間筒体15および下部筒体16の
各構成要素からなるものである。
【0022】下部筒体16はカッタハウジング8から車
体2の斜め後方に張出して中間筒体15すなわち直管部
分に至る屈曲形状をなしている。一方、上部筒体14も
屈曲形状をなしており、一端は前記中間筒体15とつな
がり、他端はグラスバッグ11に臨む。
【0023】座席6の前方ハンドル5の下方に設けられ
ているコントロールパネル10には、エンジンの回転を
カッタブレード8aにつないだり切ったりするのに使用
されるPTOスイッチ、シュータ詰まり予防基準値を設
定するためのしきい値設定ダイヤル、グラスバッグ11
の満杯やシュータ詰まりを報知する警報ランプまたはブ
ザー、ならびに各種表示ランプなどが配設される。
【0024】前記シュータ13には該シュータ内の刈草
の移送状態を刈草の密度として検出するための光センサ
が設けられる。図1〜図3を参照して光センサの取付け
状態を説明する。
【0025】図2は、シュータ13の中間筒体15を下
流側から見た図である。同図(a)において、光センサ
の発光部17aと受光部17bとは、その光軸18が中
間筒体15を横断するようにして該中間筒体15に固定
される。前記光軸18は鉛直軸Axに対して中間筒体の
円周方向に角度αだけ傾斜して設定されている。
【0026】光軸18を傾斜してある理由を図2(b)
を参照して説明する。図2(b)は中間筒体15を流れ
る刈草搬送のための空気流の速度(風速)の分布を示す
図であり、線L1〜L4は等速度線である(L1>L2
>L3>L4)。このように、中間筒体15内において
図中下方右寄り部分(=L1)が最も風速が高い。そし
て、この風速の高い部分に沿って被移送物すなわち刈草
が集中して流れる傾向がある。したがって、この部分に
光軸18を配置すると、刈草の通過密度検出を安定して
行うことができる。
【0027】さらに、非運転時には、刈草や土埃がシュ
ータの下方に溜まり易く、光センサの発光部17aの汚
れの原因になり、検出の障害となりやすい。したがっ
て、本実施例のように光軸18を鉛直軸Axからずらし
ておくことによって、この不具合を回避できる。
【0028】図3は、前記光センサの配設状態を示す要
部断面図である。同図において、左側が空気流の下流で
あり、右側が上流である。光センサの発光部17aはシ
ュータ(中間筒体)15の下側に固定され、受光部17
bは中間筒体15の上側に固定される。なお、実際に
は、図4に示したようにシュータ13は上流側から下流
側へ上り傾斜に配設されている。発光部17aは、その
前面すなわち受光部17bとの対向面が中間筒体15の
内壁面15fと面一となるように取り付けられ、受光部
17bは、その前面すなわち発光部17aとの対向面が
中間筒体15の内壁面15fから距離Dだけ後退した位
置に取り付けられている。
【0029】また、前記発光部17aの上流直近には、
凸形流線形状のプロテクタ19が設けられ、前記受光部
17bの上流直近には、窪み20が形成されている。こ
れらプロテクタ19と窪み20によって空気流は符号2
1,22で示すようになる。その結果、刈草は、発光部
17a,受光部17bを避けて流れるようになり、該発
光部17aおよび受光部17bが、これらの刈草や土埃
等で傷付いたり汚れたりする程度を大幅に軽減すること
ができる。
【0030】なお、窪み20は、プラスチックなどの透
明部材で形成することによって、中間筒体15の内部監
視用窓として使用することもできる。
【0031】図1は、中間筒体15に対する発光部17
a,受光部17bの、より具体的な取り付け例を示す図
であり、シュータの下流側から見た図である。
【0032】同図において、発光部17aはブロック2
3に嵌め込まれた発光ダイオード24と、その前面に設
けられたフィルタ25とからなる。そして、この発光部
17aは補強板26で補強されたU字形バンド27に対
してボルト28,29で固定されている。ここに、発光
部17aは中間筒体15に穿設された孔から内部に臨む
ように取り付けられ、前記フィルタ25の前面が中間筒
体15の内壁面15fと面一になるよう位置調整されて
いる。
【0033】一方、受光部固定用のスペーサ30が、補
強板31で補強されたU字形のバンド32にボルト3
3,34で固定されている。該スペーサ30には光軸1
8を確保するための孔35が設けられている。該スペー
サ30にはワイヤクリップ36によって受光部17bが
止められている。受光部17bの前面にはフィルタ37
が設けられ、その背後には集光レンズ38が嵌め込まれ
ている。基板39にはフォトIC40が配設されてい
る。
【0034】前記U字形のバンド27および32は、互
いにボルト41,ナット42、およびボルト43,ナッ
ト44で締結され、中間筒体15を抱えるリングを形成
している。
【0035】前記発光部17aに対する配線ケーブル4
5は、中継具46を介して図示しない制御部に導かれ、
受光部17bに対する配線ケーブル47は中継具48を
介して、前記図示しない制御部に導かれる。
【0036】次に、本実施例の芝刈り機の制御について
説明する。まず、図6を参照して詰まり防止手法を説明
する。同図において、パルス信号sは光センサ17(受
光部17b)の出力信号である。光センサ17は受光レ
ベルが予定値より低い場合は、出力信号はハイ「H」と
なり、受光レベルが予定値より高い場合は出力信号はロ
ー「L」となるように設定されている。
【0037】光センサ17の光軸が刈草で遮断された場
合は前記受光部17bは発光部17aから放出された光
を検出できないので、パルス信号sは「H」となり、前
記光が検出された場合は、パルス信号sは「L」とな
る。シュータ13内の刈草の通過量が増大し、刈草の通
過密度が高くなれば、光軸が遮断される時間が長くな
る。すなわち、前記パルス信号sが「H」となっている
時間TA,TB,TCが、予定のサンプリング期間T内
に占める割合(以下、遮光比という)が高くなる。この
遮光比がしきい値を超えたか否かによってシュータ13
内での刈草の詰まりを予知する。そして、遮光比すなわ
ち刈草の通過密度を示すパラメータがしきい値を超えた
場合には、警報を発するようにする。
【0038】さらに、本実施例では、1回のサンプリン
グ期間Tの遮光時間の割合つまり遮光比によってシュー
タ13内の刈草の詰まりを予知するのではなく、好まし
くは最新に検出された遮光比を含む連続した適当個数の
遮光比を平均し、その平均値をしきい値と比較してシュ
ータ13の詰まり予知をするようにしている。
【0039】図7のブロック図を参照して本実施例の制
御装置の要部機能を説明する。同図において、レベル検
出部50は、光センサ17(受光部17b)の出力信号
が「H」か「L」かを判定し、該出力信号が「H」のと
きには検出信号を出力する。このレベル検出部50で
は、予定の割込時間毎(本実施例では250μ秒)に検
出動作が行われ、検出信号はHレベルカウンタ51に供
給される。Hレベルカウンタ51は供給された前記検出
信号に応答してそのカウント値をインクリメント(+
1)する。
【0040】サンプリングカウンタ53はクロックパル
スCKを計数し、予定のカウント値を計数した時点、す
なわちサンプリング期間経過時に検出信号xを出力す
る。前記Hレベルカウンタ51の値は、サンプリングカ
ウンタ53から出力される前記検出信号xに応答して通
過密度判定値算出部52に取込まれる。本実施例では、
該サンプリング期間は400m秒になるようにサンプリ
ングカウンタ53のプリセット値を設定している。
【0041】通過密度判定値算出部52は、サンプリン
グ期間経過毎のHレベルカウンタ51の値を予定回数分
合計するかまたは平均する機能を有し、その算出結果を
詰まり状態判定部54に出力する。なお、以下の説明で
は、サンプリング期間経過毎のHレベルカウンタ51の
値を予定回数分平均した値を通過密度判定値として採用
するようにした場合を説明する。
【0042】本実施例では、前記サンプリング期間終了
毎に読出されるHレベルカウンタ51の値は、そのまま
サンプリング期間内に占める遮光時間すなわち遮光比と
して扱う。なお、Hレベルカウンタ51は、各サンプリ
ング期間毎の値を通過密度判定値算出部52に供給する
必要から、各サンプリング期間経過時にリセットされ
る。
【0043】通過密度判定値算出部52は過去に読込ま
れた、予定回数分の遮光比すなわちHレベルカウンタ5
1のカウント値を記憶しており、最新の遮光比との総計
を演算して、その平均値を算出する。本実施例では、最
新のデータと合わせた予定回数分のサンプリング期間の
遮光比の平均値を求めるようにしている。算出された平
均値は詰まり状態判定部54に供給される。
【0044】一方、しきい値設定部55に設定された詰
まり予防のためのしきい値も詰まり状態判定部54に供
給され、前記平均値と比較される。比較の結果、前記平
均値がしきい値を超過している場合に、警報指令を警報
部56に送出する。警報部56に含まれる警報手段とし
てはランプやブザーが考えられる。ブザーを採用する場
合、シュータ13に刈草が詰まりそうな状態を検知した
ならば、このブザーを断続的に鳴動させ、オペレータに
対し、減速操作等の詰まり防止措置を実行するように促
すのが望ましい。
【0045】なお、前記しきい値設定部55は、具体的
にはポテンショメータと、その出力をコンピュータの処
理に都合が良いようにデジタル変換するA/D変換器と
からなる。また、該しきい値設定部55の出力値を、芝
草の種類や丈、湿り具合などの条件に応じてポテンショ
メータの出力を互いに異なる補正値で補正した後に詰ま
り判定部54に供給するように構成してもよい。
【0046】また、しきい値設定部55は、上記の構成
に代えて、具体的に数値を示すデジタルデータを発生で
きるテンキーを有するキーボードで構成してもよい。
【0047】次に、本実施例の動作を図8〜図10を参
照して説明する。図8は、メインルーチンのフローチャ
ートである。同図において、ステップS1では、各種タ
イマ、カウンタの設定、メモリのクリア等、マイコン処
理に必要なイニシャル処理を行う。ステップS2では、
前記しきい値設定部55から読み込んだしきい値(ポテ
ンショメータのアナログ値)をデジタル値に変換する。
【0048】ステップS3では警報インタロック処理が
行われる。この警報インタロック処理では、エンジンの
出力軸とカッタブレードの駆動軸とが接続されているか
否かを示すPTOスイッチの状態に基づき、前記警報部
56の起動可否を示す警報可能フラグのセット・リセッ
トの処理を行う。
【0049】すなわち、カッタブレードが回転していな
いときは、シュータ13内に送風されないので、グラス
バッグ側に排出されないでシュータ13内に残っている
刈草がセンサ17を覆うなどして正確な遮光比を検出で
きないことがある。このような場合に警報可能にしてい
ると、誤警報されることがあって紛わしい。
【0050】また、カッタブレード回転開始直後にも送
風が安定しないので、誤検出のおそれがある。したがっ
て、カッタブレードが回転していない間、および回転直
後の予定時間内は、警報部56を起動させないようにす
るインタロックを施す必要がある。このインタロック制
御のため、警報可能フラグのセット・リセットの処理を
行う。ステップS4では、詰まり防止判定処理を行う。
詰まり防止判定処理の詳細は図10を参照して後述す
る。
【0051】次に、図9を参照して光センサ17の遮光
レベル検出処理を説明する。この処理は250μ秒毎の
タイマ割込によって行われる。図9において、ステップ
S100ではシュータの詰まり検出用光センサ17の出
力信号レベルが、受光を示すLレベルか遮光を示すHレ
ベルかの判断を行う。
【0052】検出信号レベルがHレベルの場合はステッ
プS110に進み、Hレベルカウンタのカウント値をイ
ンクリメント(+1)する。このHレベルカウンタのカ
ウント値は後述の遮光比平均処理で使用される。
【0053】次に、図10を参照して詰まり防止判定処
理について詳述する。ステップS11では、サンプリン
グカウンタが「0」か否かを判定する。
【0054】ステップS12では、前記遮光比すなわち
Hレベルカウンタ51の値を使用して遮光比平均処理が
行われる。
【0055】ステップS13では、前記遮光比平均処理
で算出された平均遮光比が、シュータ13の詰まり防止
の判定基準であるしきい値より大きいか否かを判断す
る。平均遮光比がしきい値より大きい場合は、ステップ
S14に進んで詰まり防止判定フラグに「1」をセット
する。一方、平均遮光比がしきい値より小さい場合は、
ステップS15に進んで詰まり防止判定フラグに「0」
をセットする。
【0056】ステップS16では、Hレベルカウンタを
リセットする。ステップS17では、サンプリングカウ
ンタに、400m秒のサンプリング周期を得るための初
期カウント値をセットする。
【0057】この詰まり防止判定処理によってセットさ
れた詰まり防止判定フラグの状態に基づき、シュータ1
3が詰まりそうだと判定された場合に警報部56を駆動
してブザーが鳴らされる。
【0058】なお、詰まり防止判定処理結果に基づい
て、実際にブザーを鳴らすための警報処理や、前記警報
インタロック、ならびに遮光比平均処理の詳細は、本発
明の要点とは直接関係ないので説明は省略する。これら
の詳細は、本出願人が先にした特許出願(特願平4−3
06212b号)に詳しく説明されている。
【0059】以上のように、本実施例では、複数のサン
プリング期間に検出された遮光時間の合計または平均遮
光比によって、光センサ17が刈草で遮光されている程
度、すなわちシュータ内の刈草の密度を検知するように
し、その密度が予定値を超過すると、詰まり発生のおそ
れがあると判断して警報を発するようにした。
【0060】したがって、オペレータは、この警報を認
識することによって、芝刈り機の走行速度つまり刈取り
速度を低減させたり停止させたりして、シュータの分解
や清掃など厄介な作業が必要となる詰まりを未然に防止
することができる。
【0061】さらに、上記刈り取り速度の低減や停止動
作は、オペレータの手を介することなく、自動的に行う
ように構成してもよいのはもちろんである。
【0062】また、本実施例は、乗用型芝刈り機に本発
明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、無
人で走行する刈取り機にも同様に実施できる。さらに、
シュータに対する空気の供給を、カッタブレードから得
るのではなく、別に設ける送風ファンから行う作業機に
おいても同様に適用することが可能である。
【0063】なお、本実施例では、光センサ17は、そ
の光軸18がシュータ13の中心を通るように配置した
が、厳密に中心を通るようにすることはなく、ほぼ中心
を通っていればよい。
【0064】また、本実施例では、光センサの発光部1
7aを下側にし、受光部17bを上側にした場合を示し
たが、この関係が反対であってもよいのはいうまでもな
い。
【0065】さらに、光軸18はシュータ13を厳密に
直角に横断している必要は必ずしもなく、多少斜めに横
断していても実用上問題はない。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、刈草を最も安定して検出できる場所であって、か
つ非運転時に重力によって刈草や埃が溜まるおそれのあ
る場所を避けて光センサを配置した。その結果、検出精
度が向上するし、光センサの清掃等、メンテナンスの頻
度を下げることができる。
【0067】また、比較的空気流の速いシュータの下側
壁面に取付けられた光センサは、その前面がシュータの
壁面と面一となるように設けたので、光センサに刈草や
埃等が引っ掛かったり詰まったりすることがなくなるの
で精度の高い検出を行うことができる。一方、比較的空
気流の遅いシュ―タの上側壁面に取付けられている光セ
ンサはシュータの壁面から後退して設けたので、刈草が
接触して汚れることがない。
【0068】さらに、滑らかな形状を有する凹状保護部
や凸状保護部によって空気の流れを制御するようにした
ので、光センサに刈草や埃、小石等がぶつかることがな
くなり、光センサ部分が効果的に保護される。
【0069】なお、光センサは刈草によって光軸が遮ら
れると出力信号が変化するので、この出力信号に基づい
て刈草の状態を判別でき、この状態に基づいてシュータ
の詰まりを予測でき、詰まり予報信号を出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光センサの装着状態を示す断面図である。
【図2】 光センサの光軸の位置を説明するための図
である。
【図3】 光センサの装着状態を示すシュータの縦断
面図である。
【図4】 乗用型芝刈り機の側面図である。
【図5】 乗用型芝刈り機の要部平面図である。
【図6】 光センサの出力信号を示す図である。
【図7】 制御装置の要部機能ブロック図である。
【図8】 詰まり防止制御のメインフローチャートで
ある。
【図9】 タイマ割込処理のフローチャートである。
【図10】 詰まり防止判定処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…乗用型芝刈り機、 2…車体、 8…カッタハウジ
ング、 11…グラスバッグ、 13…シュータ、 1
5…中間筒体、 17…光センサ、 17a…発光部、
17b…受光部、 27,32…バンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−117219(JP,A) 特開 平5−15230(JP,A) 特開 昭62−69925(JP,A) 実開 昭61−142527(JP,U) 実開 昭63−5425(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01D 34/00 - 34/86 A01F 12/46 G01F 1/00 G01N 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタブレードで刈り取られた刈草を、
    該刈草と共にシュータ内に送給される空気流によってシ
    ュータ内を移送させて所定の収容容器へ収容するように
    構成された作業機において、 前記シュータの略円柱状ストレート部分の壁面に、その
    光軸が、該シュータを横断し、かつ鉛直線に対して該シ
    ュータの円周方向に所定角度偏倚した光センサを設ける
    とともに、 該光センサの出力信号に基づいて前記シュータ内を通過
    する刈草の状態を判別する手段と、 該判別手段による判別結果に基づいて前記シュータの詰
    まり予報信号を出力する手段とを具備したことを特徴と
    する作業機。
  2. 【請求項2】 前記光センサが互いに対向配置された受
    光部および発光部からなり、該受光部および発光部のう
    ち、前記シュータの下側壁面に取付けられた方はその前
    面が該シュータ壁面と面一に配置され、前記シュータの
    上側壁面に取付けられた方はその前面が該シュータの壁
    面から後退して配置されていることを特徴とする請求項
    1記載の作業機。
  3. 【請求項3】 前記光センサの発光部および受光部のう
    ちシュータの下側壁面に取付けられた方の上流側直近に
    は滑らかに隆起した凸状保護部を設け、シュータの上側
    壁面に取付けられた方の上流側直近には滑らかに陥没し
    た凹状保護部を設けたことを特徴とする請求項1または
    2記載の作業機。
  4. 【請求項4】 前記シュータは、前記カッタブレードを
    収容するカッタハウジングから斜め後方に張出して該シ
    ュータの直管部分に至る屈曲部分を有していることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の作業機。
  5. 【請求項5】 前記光センサの出力信号に基づいて前記
    シュータ内を通過する刈草の単位時間あたりの通過密度
    を検出する通過密度検出手段と、 前記通過密度が所定のしきい値よりも大きい場合に、シ
    ュータ詰まり予報信号を出力する詰まり予報手段とを具
    備したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の作業機。
  6. 【請求項6】 前記通過密度検出手段が、 前記刈草の通過状態を、該光センサの遮光の有無に対応
    するパルス列信号として予定周期で連続して検出する手
    段であって、 サンプリング期間毎に、前記パルス列信号の遮光時間の
    和に基づいて遮光比率を検出する手段と、 前記遮光比率が予定のしきい値よりも大きいと判断され
    たときに、前記シュータ内の詰まり予報信号を出力する
    手段とを具備したことを特徴とする請求項5に記載の作
    業機。
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