JPH06269211A - 作業機 - Google Patents

作業機

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Publication number
JPH06269211A
JPH06269211A JP5083920A JP8392093A JPH06269211A JP H06269211 A JPH06269211 A JP H06269211A JP 5083920 A JP5083920 A JP 5083920A JP 8392093 A JP8392093 A JP 8392093A JP H06269211 A JPH06269211 A JP H06269211A
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JP
Japan
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shooter
optical sensor
light
clogging
wall surface
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Application number
JP5083920A
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English (en)
Inventor
Shinya Fuse
信哉 布施
Toshikazu Nakamura
利和 中村
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シュータの詰まり防止のための光センサに刈
草が引っ掛かって誤検出が生じるのを防止する。 【構成】 通過密度判定値算出部52では、光センサ1
7の出力信号に基づいてシュータ内の刈草の通過密度を
算出する。詰まり状態判定部54では、この算出結果を
しきい値と比較し、しきい値より大きい場合に出力を発
生する。詰まり状態判定部54の出力信号に応答して警
報部が起動される。また、前記出力信号が噴射カウンタ
57に入力されると、所定のクロックパルス毎にカウン
ト値が進み、カウントが終了すると噴射器58が付勢さ
れる。噴射器58は光センサ17の検出面に流体を噴射
するように構成されていて、この流体によって光センサ
が清掃される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取られた芝、雑草、
穀草、もしくは清掃作業によって集められた屑等を、空
気流と共にグラスバッグ等所定の容器まで移送するため
のダクト状のシュータを有する作業機であって、特に、
移送される物が前記シュータ内に詰まらないように監視
する手段を有する作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】芝や雑草などを刈取るための刈取り機に
おいて、その下面に刈取り用のカッタブレードを有して
いるものがある。この刈取り機では、刈取られた刈草
は、前記カッタブレードの回転による空気の流れによっ
てダクト状のシュータ内を移送され、グラスバッグに収
容される。この種の装置の一例としては、特開平3−5
8243号公報に記載されたものがある。
【0003】ところで、上記の刈取り機においては、刈
草がシュータ内を流れる空気によって移送されるので、
移送量が多くなると、移送能力が低下して刈草がシュー
タ内に詰まってしまうという問題がある。
【0004】この詰まり現象が一旦発生すると、シュー
タを取り外し、詰まった刈草をきれいに除去し、掃除し
たうえで、再びシュータを取り付けるという作業が必要
になる。この刈草の除去および清掃作業がたいへん厄介
で、かつ汚れる作業となるため、作業者には嫌われるう
え、作業能率を大幅に低下させることにもなる。
【0005】また、刈草がシュータ内に詰まるという問
題は、単に刈取り量が多い場合に発生するとは限らな
い。例えば、芝草が濡れていて、刈草がシュータの内面
に付着しやすい状態であったり、空気の乱れによって刈
草がシュータ内で団子状にまとまって移送されたりする
ことが詰まりの原因であることが多い。そして、一旦、
わずかな詰まりが発生してシュータ内の空気の流れが阻
害されると、たちまち作業を不能にさせるような大きな
詰まりにまで至るのである。
【0006】本発明者等は、長年の研究による試験結果
から、シュータ内の刈草の詰まりは、単に刈取り量の多
さに起因するものではなく、むしろシュータ内で刈草が
詰まり始めたときのように、シュータ内での刈草の通過
量が一時的にしろ極端に多くなり、それに伴ってシュー
タ内を流れる空気量(風量)が減少することに起因する
ものであることを発見した。
【0007】つまり、シュータ内を通過する刈草の通過
量または通過密度を適正値以下に保つことにより、刈草
の移送量に対する最適な風量を保持し続けることが肝要
であるという結論に達した。
【0008】この結論に基づき、本発明者等は、シュー
タ内を通過する刈草の密度から移送状態を判断すること
ができる制御装置を提案した(特願平3−311332
号)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
制御装置では、解決すべき次のような課題があった。上
記の制御装置では、予定のサンプリング期間毎に、光セ
ンサによって刈草の通過密度を検出し、この密度が、詰
まり防止のための判断の基準となるしきい値を超過した
か否かで詰まり防止措置をとるようにしている。
【0010】ところで、前記制御装置を搭載した作業機
では、刈草とともに土埃や小石、水滴なども一緒にシュ
ータ内に送り込まれることもあり、光センサの発光面や
受光面が汚れたり傷付いたりするおそれがある。また、
刈草の状態や作業条件に応じて光センサの配置位置を考
慮しなくては、刈草の状態を正確に検出できない。
【0011】さらに、湿った刈草はシュータの内壁に付
着し易く、一旦付着すると、シュータ内を流れる刈草移
送用の空気流だけではなかなか除去できないことがあ
る。このような湿った刈草が光センサの発光面もしくは
受光面に付着すると、該光センサは遮光された状態とな
る。その結果、シュータ内が過密状態であると誤検知さ
れてしまう。
【0012】上述の背景から、光センサの発光面や受光
面が汚れにくく、かつ刈草が付着した場合に、この刈草
を容易に除去でき、刈草の状態を安定的に検出できるよ
うな光センサによる検出システムが望まれていた。
【0013】本発明の目的は、上記のような事情に鑑み
てなされたものであり、光センサが汚れにくく、かつ汚
れたり、検出の障害となる物が付着したときに、これら
を清掃・除去してシュータ内の刈草の状態をより安定的
に検出することができる光センサによる検出システムを
備えた作業機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決し、
目的を達成するために、本発明は、シュータを横断する
光軸を有する光センサと、該光センサの出力信号に基づ
いて前記シュータ内を通過する刈草の状態を判別する手
段と、該判別手段による判別結果に基づいて前記シュー
タの詰まり予報信号を出力する手段と、前記詰まり予報
信号に応答して光センサの前面に清掃用の流体を吹き付
ける噴射手段とを具備した点に特徴がある。
【0015】
【作用】上記の特徴を有する本発明では、刈草によって
光センサの光軸が遮られると、該光センサの出力信号が
変化するので、この出力信号に基づいて刈草の状態を判
別でき、この状態に基づいてシュータ内における刈草の
詰まりを予測でき、詰まり予報信号を出力できる。そし
て、この詰まり予報信号に応答し、光センサの前面、す
なわち光センサの発光部では発光面(あるいは受光部で
は受光面)に、清掃用の流体が噴射手段から噴射され
る。(以下、本明細書では前記光センサの発光面および
受光面をともに検出面と呼ぶ。)光センサの検出面に流
体が吹き付けられるので、該検出面に刈草等の遮光物が
付着していれば除去される。したがって、これらの遮光
物によって光センサの光軸が遮断され、そのために詰ま
り予報信号が出力されたのであれば、遮光物が除去され
ることによって直ちにこの詰まり予報信号は停止され
る。
【0016】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の一実施例を
説明する。本実施例では、作業機として乗用芝刈り機を
例にして説明する。図2は乗用芝刈り機の側面図、図3
は要部平面図である。同図において、芝刈り機1の車体
2の前部には操向輪となる前輪3が設けられていて、ハ
ンドル5によって操向される。車体2の後部には駆動輪
となる後輪4が設けられている。車体2の中央部には座
席6が備えられ、その下方にはカバー7で覆われたエン
ジン(図示しない)が搭載されている。
【0017】車体2の下方に設けられたカッタハウジン
グ8にはカッタブレード8aが収容されていて、該カッ
タブレード8aにはエンジンから駆動力が伝達される。
車体2の後部に設けられた支持ステー9には、図示しな
い支持枠が水平に取付けられ、この支持枠にはグラスバ
ッグ11が着脱自在に装着されている。グラスバッグ1
1の上部は開閉自在な蓋体12で覆われている。
【0018】前記カッタハウジング8とグラスバッグ1
1との間にはダクト状のシュータ13が設けられ、カッ
タブレード8aで刈取られた芝草はこのシュータ13内
を移送されてグラスバッグ11に収容される。シュータ
13は、整備や清掃のための組立・分解が容易なよう
に、上部筒体14,中間筒体15および下部筒体16の
各構成要素からなるものである。
【0019】下部筒体16はカッタハウジング8から車
体2の斜め後方に張出して中間筒体15すなわち直管部
分に至る屈曲形状をなしている。一方、上部筒体14も
屈曲形状をなしており、一端は前記中間筒体15とつな
がり、他端はグラスバッグ11に臨む。
【0020】座席6の前方ハンドル5の下方に設けられ
ているコントロールパネル10には、エンジンの回転を
カッタブレード8aにつないだり切ったりするのに使用
されるPTOスイッチ、シュータ詰まり予防基準値を設
定するためのしきい値設定ダイヤル、グラスバッグ11
の満杯やシュータ詰まりを報知する警報ランプまたはブ
ザー、ならびに各種表示ランプなどが配設される。
【0021】前記シュータ13には該シュータ内の刈草
の移送状態を刈草の密度として検出するための光センサ
が設けられる。図4〜図6を参照して光センサの取付け
状態を説明する。
【0022】図4は、シュータ13の中間筒体15を下
流側から見た図である。同図(a)において、光センサ
の発光部17aと受光部17bとは、その光軸18が中
間筒体15を横断するようにして該中間筒体15に固定
される。前記光軸18は鉛直軸Axに対して中間筒体の
円周方向に角度αだけ傾斜して設定されている。
【0023】光軸18を傾斜してある理由を図4(b)
を参照して説明する。図4(b)は中間筒体15を流れ
る刈草搬送のための空気流の速度(風速)の分布を示す
図であり、線L1〜L4は等速度線である(L1>L2
>L3>L4)。このように、中間筒体15内において
図中下方右寄り部分(=L1)が最も風速が高い。そし
て、この風速の高い部分に沿って被移送物すなわち刈草
が集中して流れる傾向がある。したがって、この部分に
光軸18を配置すると、刈草の通過密度検出を安定して
行うことができる。
【0024】さらに、非運転時には、刈草や土埃がシュ
ータの下方に溜まり易く、光センサの発光部17aの汚
れの原因になり、検出の障害となりやすい。したがっ
て、本実施例のように光軸18を鉛直軸Axからずらし
ておくことによって、この不具合を回避できる。
【0025】図5は、前記光センサの配設状態を示す要
部断面図である。同図において、左側が空気流の下流で
あり、右側が上流である。光センサの発光部17aはシ
ュータ(中間筒体)15の下側に固定され、受光部17
bは中間筒体15の上側に固定される。なお、実際に
は、図2に示したようにシュータ13は上流側から下流
側へ上り傾斜に配設されている。発光部17aは、その
検出面すなわち受光部17bとの対向面が中間筒体15
の内壁面15fと面一となるように取り付けられ、受光
部17bは、その検出面すなわち発光部17aとの対向
面が中間筒体15の内壁面15fから距離Dだけ後退し
た位置に取り付けられている。
【0026】また、前記発光部17aの上流直近には、
凸形流線形状のプロテクタ19が設けられ、前記受光部
17bの上流直近には、窪み20が形成されている。こ
れらプロテクタ19と窪み20によって空気流は符号2
1,22で示すようになる。その結果、刈草は、発光部
17a,受光部17bを避けて流れるようになり、該発
光部17aおよび受光部17bが、これらの刈草や土埃
等で傷付いたり汚れたりする程度を大幅に軽減すること
ができる。
【0027】なお、窪み20は、プラスティックなどの
透明部材で形成することによって、中間筒体15の内部
監視用窓として使用することもできる。
【0028】さらに、プロテクタ19には、清掃用の水
を発光部17aの検出面に吹き付けるための噴射口19
aが設けられている。噴射口19aにはホース49が接
続され、該ホース49は水の供給源であるタンク(図示
せず)と接続される。該タンクは光センサを清掃できる
程度の小容量のものでよく、前記車体2の適宜の場所に
搭載される。前記噴射口19aの角度は噴射される水
(点線A)が発光部17aの検出面に指向するように設
定する。
【0029】図6は、中間筒体15に対する発光部17
a,受光部17bの、より具体的な取り付け例を示す図
であり、シュータの下流側から見た図である。
【0030】同図において、発光部17aはブロック2
3に嵌め込まれた発光ダイオード24と、その前面に設
けられたフィルタ25とからなる。そして、この発光部
17aは補強板26で補強されたU字形バンド27に対
してボルト28,29で固定されている。ここに、発光
部17aは中間筒体15に穿設された孔から内部に臨む
ように取り付けられ、前記フィルタ25の前面が中間筒
体15の内壁面15fと面一になるよう位置調整されて
いる。
【0031】一方、受光部固定用のスペーサ30が、補
強板31で補強されたU字形のバンド32にボルト3
3,34で固定されている。該スペーサ30には光軸1
8を確保するための孔35が設けられている。該スペー
サ30にはワイヤクリップ36によって受光部17bが
止められている。受光部17bの前面にはフィルタ37
が設けられ、その背後には集光レンズ38が嵌め込まれ
ている。基板39にはフォトIC40が配設されてい
る。
【0032】前記U字形のバンド27および32は、互
いにボルト41,ナット42、およびボルト43,ナッ
ト44で締結され、中間筒体15を抱えるリングを形成
している。
【0033】前記発光部17aに対する配線ケーブル4
5は、中継具46を介して図示しない制御部に導かれ、
受光部17bに対する配線ケーブル47は中継具48を
介して、前記図示しない制御部に導かれる。
【0034】次に、本実施例の芝刈り機の制御について
説明する。まず、図7を参照して詰まり防止手法を説明
する。同図において、パルス信号sは光センサ17(受
光部17b)の出力信号である。光センサ17は受光レ
ベルが予定値より低い場合は、出力信号はハイ「H」と
なり、受光レベルが予定値より高い場合は出力信号はロ
ー「L」となるように設定されている。
【0035】光センサ17の光軸が刈草で遮断された場
合は前記受光部17bは発光部17aから放出された光
を検出できないので、パルス信号sは「H」となり、前
記光が検出された場合は、パルス信号sは「L」とな
る。シュータ13内の刈草の通過量が増大し、刈草の通
過密度が高くなれば、光軸が遮断される時間が長くな
る。すなわち、前記パルス信号sが「H」となっている
時間TA,TB,TCが、予定のサンプリング期間T内
に占める割合(以下、遮光比という)が高くなる。この
遮光比がしきい値を超えたか否かによってシュータ13
内での刈草の詰まりを予知する。そして、遮光比すなわ
ち刈草の通過密度を示すパラメータがしきい値を超えた
場合には、警報を発するようにする。
【0036】さらに、本実施例では、1回のサンプリン
グ期間Tの遮光時間の割合つまり遮光比によってシュー
タ13内の刈草の詰まりを予知するのではなく、好まし
くは最新に検出された遮光比を含む連続した適当個数の
遮光比を平均し、その平均値をしきい値と比較してシュ
ータ13の詰まり予知をするようにしている。
【0037】図1のブロック図を参照して本実施例の制
御装置の要部機能を説明する。同図において、レベル検
出部50は、光センサ17(受光部17b)の出力信号
が「H」か「L」かを判定し、該出力信号が「H」のと
きには検出信号を出力する。このレベル検出部50で
は、予定の割込時間毎(本実施例では250μ秒)に検
出動作が行われ、検出信号はHレベルカウンタ51に供
給される。Hレベルカウンタ51は供給された前記検出
信号に応答してそのカウント値をインクリメント(+
1)する。
【0038】サンプリングカウンタ53はクロックパル
スCKを計数し、予定のカウント値を計数した時点、す
なわちサンプリング期間経過時に検出信号xを出力す
る。前記Hレベルカウンタ51の値は、サンプリングカ
ウンタ53から出力される前記検出信号xに応答して通
過密度判定値算出部52に取込まれる。本実施例では、
該サンプリング期間は400m秒になるようにサンプリ
ングカウンタ53のプリセット値を設定している。
【0039】通過密度判定値算出部52は、サンプリン
グ期間経過毎のHレベルカウンタ51の値を予定回数分
合計するかまたは平均する機能を有し、その算出結果を
詰まり状態判定部54に出力する。なお、以下の説明で
は、サンプリング期間経過毎のHレベルカウンタ51の
値を予定回数分平均した値を通過密度判定値として採用
するようにした場合を説明する。
【0040】本実施例では、前記サンプリング期間終了
毎に読出されるHレベルカウンタ51の値は、そのまま
サンプリング期間内に占める遮光時間すなわち遮光比と
して扱う。Hレベルカウンタ51は、各サンプリング期
間毎の値を通過密度判定値算出部52に供給する必要か
ら、各サンプリング期間経過時にリセットされる。
【0041】通過密度判定値算出部52は過去に読込ま
れた、予定回数分の遮光比すなわちHレベルカウンタ5
1のカウント値を記憶しており、最新の遮光比との総計
を演算して、その平均値を算出する。本実施例では、最
新のデータと合わせた予定回数分のサンプリング期間の
遮光比の平均値を求めるようにしている。算出された平
均値は詰まり状態判定部54に供給される。
【0042】一方、しきい値設定部55に設定された詰
まり予防のためのしきい値も詰まり状態判定部54に供
給され、前記平均値と比較される。比較の結果、前記平
均値がしきい値を超過している場合に、警報指令を警報
部56に送出する。警報部56に含まれる警報手段とし
てはランプやブザーが考えられる。ブザーを採用する場
合、シュータ13に刈草が詰まりそうな状態を検知した
ならば、このブザーを断続的に鳴動させ、オペレータに
対し、減速操作等の詰まり防止措置を実行するように促
すのが望ましい。
【0043】なお、前記しきい値設定部55は、具体的
にはポテンショメータと、その出力をコンピュータの処
理に都合が良いようにデジタル変換するA/D変換器と
からなる。また、該しきい値設定部55の出力値を、芝
草の種類や丈、湿り具合などの条件に応じてポテンショ
メータの出力を互いに異なる補正値で補正した後に詰ま
り判定部54に供給するように構成してもよい。
【0044】また、しきい値設定部55は、上記の構成
に代えて、具体的に数値を示すデジタルデータを発生で
きるテンキーを有するキーボードで構成してもよい。
【0045】前記警報指令は噴射カウンタ57に入力さ
れ、該噴射カウンタ57は光センサ17の遮光パルスに
応答してクロックCKの計数を開始する。該噴射カウン
タ57は予定値を計数するとカウント終了信号を出力す
る。噴射器58は前記噴射口19aとタンクとの間に設
けられる電磁弁を具備しており、前記カウント終了信号
に応答して電磁弁が開かれ、前記噴射口19aから水が
噴出される。
【0046】前記噴射カウンタ57は、前記警報指令が
停止されるとリセットされ、かつ水の噴射中に警報指令
が停止された場合は、直ちに噴射器58、つまり電磁弁
が閉じられるような手段が施されているのがよい。例え
ば警報指令と噴射カウンタ57の出力信号をアンドゲー
ト59の入力とし、その出力を噴射器58に接続すれば
よい。なお、噴射器58は電磁弁のかわりに小型モータ
を動力源として噴射するように構成してもよい。
【0047】次に、本実施例の動作を図8〜図10を参
照して説明する。図8は、メインルーチンのフローチャ
ートである。同図において、ステップS1では、各種タ
イマ、カウンタの設定、メモリのクリア等、マイコン処
理に必要なイニシャル処理を行う。ステップS2では、
前記しきい値設定部55から読み込んだしきい値(ポテ
ンショメータのアナログ値)をデジタル値に変換する。
【0048】ステップS3では警報インタロック処理が
行われる。この警報インタロック処理では、エンジンの
出力軸とカッタブレードの駆動軸とが接続されているか
否かを示すPTOスイッチの状態に基づき、前記警報部
56の起動可否を示す警報可能フラグのセット・リセッ
トの処理を行う。
【0049】すなわち、カッタブレードが回転していな
いときは、シュータ13内に送風されないので、グラス
バッグ側に排出されないでシュータ13内に残っている
刈草がセンサ17を覆うなどして正確な遮光比を検出で
きないことがある。このような場合に警報可能にしてい
ると、誤警報されることがあって紛わしい。
【0050】また、カッタブレード回転開始直後にも送
風が安定しないので、誤検出のおそれがある。したがっ
て、カッタブレードが回転していない間、および回転直
後の予定時間内は、警報部56を起動させないようにす
るインタロックを施す必要がある。このインタロック制
御のため、警報可能フラグのセット・リセットの処理を
行う。ステップS4では、詰まり防止判定処理を行う。
詰まり防止判定処理の詳細は図10を参照して後述す
る。
【0051】次に、図9を参照して光センサ17の遮光
レベル検出処理を説明する。この処理は250μ秒毎の
タイマ割込によって行われる。図9において、ステップ
S100ではシュータの詰まり検出用光センサ17の出
力信号レベルが、受光を示すLレベルか遮光を示すHレ
ベルかの判断を行う。
【0052】検出信号レベルがHレベルの場合はステッ
プS110に進み、Hレベルカウンタのカウント値をイ
ンクリメント(+1)する。このHレベルカウンタのカ
ウント値は後述の遮光比平均処理で使用される。
【0053】次に、図10を参照して詰まり防止判定処
理について詳述する。ステップS11では、サンプリン
グカウンタが「0」か否かを判定する。
【0054】ステップS12では、前記遮光比すなわち
Hレベルカウンタ51の値を使用して遮光比平均処理が
行われる。
【0055】ステップS13では、前記遮光比平均処理
で算出された平均遮光比が、シュータ13の詰まり防止
の判定基準であるしきい値より大きいか否かを判断す
る。平均遮光比がしきい値より大きい場合は、ステップ
S14に進んで詰まり防止判定フラグに「1」をセット
する。一方、平均遮光比がしきい値より小さい場合は、
ステップS15に進んで詰まり防止判定フラグに「0」
をセットする。
【0056】ステップS16では、Hレベルカウンタを
リセットする。ステップS17では、サンプリングカウ
ンタに、400m秒のサンプリング周期を得るための初
期カウント値をセットする。
【0057】この詰まり防止判定処理によってセットさ
れた詰まり防止判定フラグの状態に基づき、シュータ1
3が詰まりそうだと判定された場合に警報部56を駆動
してブザーが鳴らされる。
【0058】なお、詰まり防止判定処理結果に基づい
て、実際にブザーを鳴らすための警報処理や、前記警報
インタロック、ならびに遮光比平均処理の詳細は、本発
明の要点とは直接関係ないので説明は省略する。これら
の詳細は、本出願人が先にした特許出願(特願平4−3
06212b号)に詳しく説明されている。
【0059】次に、図11のフローチャートを参照して
光センサの清掃動作を説明する。この動作は予定の割り
込みタイミングで実行される。図11において、ステッ
プS700では、光センサ17が遮光状態であるか否か
の判別が行われる。光センサ17が遮光状態でない場合
は、ステップS750に進み、噴射カウンタ57に初期
値を設定し、さらにステップS730に進んで前記噴射
器58の電磁弁を付勢するための信号を「オフ」にす
る。したがって、前記光センサ17が遮光されていない
場合は光センサ清掃用の水は噴射されない。
【0060】一方、光センサ17が遮光されている場合
はステップS700からステップS710に進み、噴射
カウンタ57のカウント値が「0」か否かを判定する。
該カウント値が「0」の場合はステップS740に進
み、該カウント値が「0」になっていない場合はステッ
プS720に進み、噴射カウント57のカウント値をデ
クリメント(−1)させてステップS730に進む。ス
テップS740では前記電磁弁を付勢するための信号を
「オン」にする。この信号が「オン」になれば、電磁弁
が開かれ、光センサ清掃用の水が光センサの発光部17
aに向けて吹き付けられる。光センサ17が遮光されて
いる状態から遮光されていない状態へと変化すると、噴
射カウンタ57のカウント値は初期値にリセットされ、
ステップS730の処理によって前記電磁弁に対する信
号は直ちに「オフ」となる。
【0061】噴射カウンタ57に設定された初期値は任
意に設定できるので、この初期値を適当な時間、例えば
2秒にセットしておけば、遮光状態が2秒経過した後に
直ちに電磁弁を付勢して清掃用の水を噴射させることも
できる。
【0062】以上のように、本実施例ではシュータ内の
刈草の通過密度が予定値を超過すると、詰まり発生のお
それがあると判断して警報を発するようにした。したが
って、この警報を認識することによって、芝刈り機の走
行速度つまり刈取り速度を低減させたり停止させたりし
て、シュータの分解や清掃など厄介な作業が必要となる
詰まりを未然に防止することができる。
【0063】さらに、本実施例では、前記警報を発する
ような状態になったときに、清掃用の水を光センサに吹
き付け、光センサ部分に遮光物が貼りついたことによっ
て生じる誤検知を防止するようにした。光センサの清掃
のため光センサに吹き付けるのは水に限らず、圧縮空気
などの気体であってもよいのはもちろんである。
【0064】なお、本実施例では、光センサ17は、そ
の光軸18がシュータ13の中心を通るように配置した
が、厳密に中心を通るようにすることはなく、ほぼ中心
を通っていればよい。また、光センサの発光部17aを
下側にし、受光部17bを上側にするのに限らず、この
関係が反対であってもよいのはいうまでもない。
【0065】さらに、光軸18はシュータ13を厳密に
直角に横断している必要は必ずしもなく、多少斜めに横
断していても実用上問題はない。
【0066】本発明は、乗用型芝刈り機に限らず、無人
で走行する刈取り機にも同様に実施できる。また、シュ
ータに対する空気の供給を、カッタブレードから得るの
ではなく、別に設ける送風ファンから行う作業機におい
ても同様に適用することが可能である。
【0067】さらに、本発明は、芝刈り機に限定され
ず、集められた物を流体と共にシュータ内を移送させて
所定の容器に収容するように構成された他の作業機、例
えば、道路清掃機、掃除機、回収機等などにも適用する
ことが可能である。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
では、シュータの詰まり予報信号が出力された場合に、
光センサの清掃用の流体を吹き付けるようにした。した
がって、光センサの検出面に刈草等の被移送物が付着し
て該光センサが遮光された結果、誤って前記詰まり予報
信号が出力されたような場合は、前記付着物が流体の吹
き付けによって除去される。これによって詰まり予報信
号の出力は停止され、余計な警報動作を回避できる。す
なわち、警報動作の信頼性が向上する。
【0069】そしてまた、シュータの詰まり予報信号に
連動して流体吹き付けをするようにしたので、吹き付け
動作を必要最小の範囲に抑えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 制御装置の要部機能ブロック図である。
【図2】 乗用型芝刈り機の側面図である。
【図3】 乗用型芝刈り機の要部平面図である。
【図4】 光センサの光軸の位置を説明するための図
である。
【図5】 光センサの装着状態を示すシュータの縦断
面図である。
【図6】 光センサの装着状態を示す断面図である。
【図7】 光センサの出力信号を示す図である。
【図8】 詰まり防止制御のメインフローチャートで
ある。
【図9】 タイマ割込処理のフローチャートである。
【図10】 詰まり防止判定処理のフローチャートであ
る。
【図11】 センサ清掃の動作を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…乗用型芝刈り機、 2…車体、 8…カッタハウジ
ング、 11…グラスバッグ、 13…シュータ、 1
5…中間筒体、 17…光センサ、 17a…発光部、
17b…受光部、 27,32…バンド、 54…詰
まり状態判定部、55…しきい値設定部、 56…警報
部、 57…噴射カウンタ、 58…噴射器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被移送物を、該被移送物と共にダクト状
    のシュータ内に送給される空気流によってシュータ内を
    移送させて所定の収容容器へ収容するように構成された
    作業機において、 前記シュータを横断する光軸を有する光センサと、 該光センサの出力信号に基づいて前記ダクト状のシュー
    タ内を通過する被移送物の単位時間あたりの通過密度を
    検出する密度検出手段と、 該通過密度が所定のしきい値よりも大きい場合に前記シ
    ュータの詰まり予報信号を出力する手段と、 前記詰まり予報信号に応答して光センサの検出面に清掃
    用の流体を吹き付ける噴射手段とを具備したことを特徴
    とする作業機。
  2. 【請求項2】 前記密度検出手段が、 前記被移送物の通過状態を、該光センサの遮光の有無に
    対応するパルス列信号として予定周期で連続して検出す
    る手段であって、 サンプリング期間毎に、前記パルス列信号の遮光時間の
    和に基づき、通過密度としての遮光比率を検出する手段
    とを具備したことを特徴とする請求項1記載の作業機。
  3. 【請求項3】 前記詰まり予報信号が予定時間継続した
    場合に出力を発生する検出手段を具備し、前記噴射手段
    は、前記検出信号が出力されている間のみ付勢されるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1または2記載の
    作業機。
  4. 【請求項4】 前記光センサが、前記シュータを略上下
    方向に横断する光軸を有する受光部および発光部からな
    り、 該受光部および発光部のうち、前記シュータの下側壁面
    に取付けられた方はその検出面が該シュータ壁面と面一
    に配置され、 前記噴射手段は、前記受光部および発光部のうち、該シ
    ュータの下側壁面に取付けられた方の検出面に流体を吹
    き付けるように配置されたことを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載の作業機。
  5. 【請求項5】 前記発光部および受光部のうちシュータ
    の下側壁面に取付けられた方の上流側直近に滑らかに隆
    起した凸状保護部を設け、 前記噴射手段の噴出口を前記凸状保護部に設けたことを
    特徴とする請求項4記載の作業機。
  6. 【請求項6】 前記光センサは、前記シュータの略円柱
    状ストレート部分の壁面に、その光軸が、該シュータを
    横断し、かつ鉛直線に対して該シュータの円周方向に所
    定角度偏倚して配置され、 前記発光部および受光部のうち、前記シュータの上側壁
    面に取付けられた方の上流側直近には滑らかに陥没した
    凹状保護部を設けたことを特徴とする請求項4または5
    記載の作業機。
  7. 【請求項7】 前記シュータは、前記カッタブレードを
    収容するカッタハウジングから斜め後方に張出して該シ
    ュータの直管部分に至る屈曲部分を有しており、 前記受光部および発光部のうち前記シュータの上側壁面
    に取り付けられた方は、その検出面が該シュータの壁面
    から後退して配置されていることを特徴とする請求項4
    〜6のいずれかに記載の作業機。
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