JP3154567B2 - 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置 - Google Patents

刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置

Info

Publication number
JP3154567B2
JP3154567B2 JP25352392A JP25352392A JP3154567B2 JP 3154567 B2 JP3154567 B2 JP 3154567B2 JP 25352392 A JP25352392 A JP 25352392A JP 25352392 A JP25352392 A JP 25352392A JP 3154567 B2 JP3154567 B2 JP 3154567B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shooter
bag
light
glass bag
grass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP25352392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0678618A (ja
Inventor
利和 中村
信哉 布施
弘宣 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP25352392A priority Critical patent/JP3154567B2/ja
Priority to DE4232198A priority patent/DE4232198C2/de
Publication of JPH0678618A publication Critical patent/JPH0678618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3154567B2 publication Critical patent/JP3154567B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、刈取り機のグラスバッ
グ満杯検出装置に関し、特に、刈取られた草の乾湿や長
短にかかわりなく満杯状態を正確に検出できる刈取り機
のグラスバッグ満杯検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】芝や雑草など(以下、芝草という)を刈
取るための刈取り機は、その下面に芝草刈取り用のカッ
タブレードを有している。刈取られた芝草は、前記カッ
タブレードの回転による空気の流れによってダクト状の
シュータ内を移送され、集草容器(以下、グラスバッグ
という)に収容される。前記刈取り機にあっては、グラ
スバッグに設けられたセンサによってグラスバッグが満
杯になったことを検知し、ブザー等の警報装置で作業者
に知らせるようにしている。
【0003】図7,図8は、グラスバッグ内の芝草の収
容量を検出する検出装置の代表的な例を示す模式図であ
る。同図において、グラスバッグ11は蓋体12および
二つの容器部分、つまり第1バッグ11a,第2バッグ
11bからなっている。図示しないカッタブレードで刈
取られた芝草は、シュータ13内を移送されて前記第1
バッグ11a,第2バッグ11b内に蓄積される。
【0004】図7に示した検出装置では、シュータ13
の放出部下方にレベルセンサ28が設けられている。該
レベルセンサ28によってグラスバッグ11に蓄積され
た芝草の高さレベルが検出され、グラスバッグ11が満
杯になったことが検知される。このような装置は例えば
実開昭63−148125号公報に記載されている。
【0005】図8に示した検出装置では、グラスバッグ
11から排出される空気流量を検出するための流量セン
サ18が蓋体12に設けられている。該流量センサ18
で検出された空気流量によってグラスバッグ11が詰ま
っているか否かが検知され、グラスバッグ11内の芝草
の蓄積量が判定される。このような装置は、例えば特開
昭63−24814号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術には次
のような問題点があった。すなわち、刈取った芝草は前
記グラスバッグ11の第1バッグ11a,第2バッグ1
1b内に一様に蓄積されないため、芝草の満杯状態を前
記センサ18,28で適確に検出することが極めて困難
である。
【0007】例えば、図7,図8に示したように、芝草
(図中陰影を施した部分)が濡れていたり刈り取り丈が
長かったりして重い場合、まず第1バッグ11a側から
芝草が蓄積されていく傾向がある(図7a,図8a)。
そのために、芝草の蓄積量の高さレベルによって満杯を
判断する方式では、第2バッグ11bが満杯にならない
うちにグラスバッグ11の満杯を検出してしまうことが
ある(図7a)。また、空気流量によって満杯を検出す
る方式では、第2バッグ11bが満杯になる前にシュー
タ13の出口が詰まってしまうことがあり、更に言え
ば、詰まりを防止するための満杯検出さえできない場合
がある(図8a)。
【0008】一方、芝草が乾燥していて軽い場合、第2
バッグ11b側から先に芝草が蓄積されていく傾向があ
る(図7b,図8b)。そのために、芝草の高さレベル
によって満杯を判断する方式では芝草がたまりすぎ、詰
まりはじめてから満杯を検出する場合がある(図7
b)。また、空気流量によって満杯を検出する方式で
は、第1バッグ11aが満杯になる前にグラスバッグ1
1が満杯であると判断されてしまうことがある(図8
b)。
【0009】上記のように、シュータ13が詰まった
り、芝草がグラスバッグ11にたまりすぎたりすると、
シュータ13の清掃や芝草の除去のための後処理が繁雑
になってしまう。これとは反対に、満杯判断のタイミン
グが早すぎると廃棄作業が頻繁になって刈取り作業の能
率が悪い。
【0010】このような不具合を解消するためには、芝
草の乾湿の程度や芝草の丈、あるいは作業条件等によっ
てセンサの検出感度や取付位置の調節が必要になるとい
う問題点がある。
【0011】本出願人は、芝草の、広範囲の状態に対応
できるように、すでに特願平3−271896号で次の
ような装置を提案している。該装置では、シュータの排
出口付近に光センサを設け、該シュータの排出口付近を
通過する芝草の通過状態や芝草の量など、芝草の蓄積の
過渡状態を、該光センサで検出される透過光に基づいて
検出するようにしている。
【0012】ところで、光センサをシュ−タの排出口付
近に設けるにあたって、光センサをシュ−タに直接取り
付けるようにすればその光軸合わせが簡単な構造とする
ことができるが、グラスバッグに芝草が満杯になったと
き、グラスバッグから芝草が盛上がっていてこの盛上が
り部分が光センサに近接していることがあり、この状態
で芝草の廃棄のためグラスバッグを取り外すと、シュー
タに取付けられている光センサを、芝草の盛上がり部分
で汚してしまう場合がある。
【0013】また、シュータ内の芝草を取除いたり清掃
したりするメンテナンスにおいて、シュータを動かす必
要が生じることがある。例えば、特公平3−58243
号公報に記載された装置のように、分割されたシュータ
をその連結部分から折り曲げてシュータ内を清掃するこ
とがある。このような場合にシュータを動かすと、光セ
ンサもシュータと一体的に動くので、ケーブル処理のた
めに配線ケーブルを長くしておく必要がある。
【0014】これに対し、光センサをグラスバックの蓋
側に設けることも考えられるが、その光軸合わせの調整
が非常に難しくなり、また調整後も、蓋に外力が作用し
て多少歪んだだけで光軸がずれて検出機能を損ってしま
うという問題があった。
【0015】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解消し、芝草の状態や作業条件等にあまり影響されるこ
となく、グラスバッグが満杯になったことを適確に検出
できるようにし、かつ光センサの光軸合わせが簡単でず
れにくい構造とし、さらにメンテナンスも容易な刈取り
機のグラスバッグ満杯検出装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決し、
目的を達成するために、本発明は、グラスバッグの上方
に排出口が位置するように該グラスバッグの保持部材に
取付けられたシュータと、該シュータおよび前記グラス
バッグを覆い、開閉自在に設けられた蓋体と、前記蓋体
の内側に取付けられ、前記蓋体を閉じた状態では前記シ
ュータ排出口近傍を光軸が横断するように一対の光セン
サを対向配置させた状態で強固に保持するための光セン
サ取付部材と、前記光センサの遮光状態に基づいて芝草
量を判断する制御手段とを具備した点に特徴がある。
【0017】
【作用】上記の特徴を有する本発明では、シュータの排
出口近傍に設けられた光センサは、シュータからグラス
バッグに放出された芝草の蓄積量を直接検出するだけで
はなく、シュ−タの出口近傍を通過する芝草の通過状態
とか漂っている芝草の量とかの蓄積の過渡状態に応じて
遮光される。この遮光状態があらかじめ設定された状態
であるか否かによって、グラスバッグ内の芝草が予定量
に達したか否かを検知できる。
【0018】また、前記一対の光センサは、共通の取付
部材に取付けてあらかじめ光軸を合わせた状態としてお
いて、この光センサ取付部材によって開閉自在な蓋体に
固定されるので、光軸合わせが極めて簡単な構造によっ
て行え、かつグラスバッグの取付け取外し時やシュータ
のメンテナンス時に、光センサをグラスバッグやシュー
タ上から、離れた位置に容易に退避させられるので、グ
ラスバッグに満杯になった芝草の廃棄作業やシュータの
清掃などを極めて容易にできる。
【0019】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の一実施例を
説明する。本実施例では、検出装置を適用する刈取り機
として乗用芝刈り機を例にして説明する。図4は乗用芝
刈り機の側面図である。同図において、乗用芝刈り機
(以下、単に芝刈り機という)1は操向輪となる前輪3
と、車体2の後部にあって駆動輪となる後輪4とを備え
ている。前記前輪3は車体2の前部に設けられたハンド
ル5によって操向される。車体2の中央部には座席6が
備えられ、その下方にはカバー7で覆われたエンジン
(図示しない)が搭載されている。
【0020】車体2の下方にはカッタブレード8aを収
容したカッタハウジング8が配設されている。また、車
体2の後部には支持ステー9が設けられ、このステー9
に対して水平に取付けられた支持枠(図示せず)にグラ
スバッグ11が着脱自在に装着されている。グラスバッ
グ11は第1バッグ11aと第2バッグ11bとからな
り、これら第1バッグ11aと第2バッグ11bの上部
は開閉自在な蓋体12で覆われている。
【0021】前記カッタハウジング8とバッグ11との
間にはダクト状のシュータ13が設けられ、カッタブレ
ード8aで刈取られた芝草はこのシュータ13内を移送
されてグラスバッグ11に収容される。なお、シュータ
13は、整備や清掃のための組立・分解が容易なよう
に、上部筒体14,中間筒体15および下部筒体16の
各構成要素からなるものである。
【0022】座席6の前方ハンドル5下方にはコントロ
ールパネル10が設けられている。このコントロールパ
ネル10には、運転操作のための各種表示装置の他、グ
ラスバッグ11の満杯を報知するランプやブザーなどが
配設される。
【0023】さらに、シュータ13やグラスバッグ11
の上部を覆っている蓋体12の内側にはグラスバッグ1
1の満杯を検知するための光センサが設けられている。
【0024】前記光センサの取付け状態を図面を参照し
て説明する。図1は芝刈り機のグラスバッグ部分の要部
断面図であり、図2は図1の部分断面側面図である。同
図において、図4と同符号は同一または同等部分を示
す。
【0025】図1,図2において、前記車体2の後部に
設けられる支持ステー9の上部には、枠28が片持ち支
持されている。グラスバッグ11(11a,11b)
は、その上縁部11cが前記枠28に引掛けられた載置
状態で支持されている。枠28は、車体後方すなわち矢
印29の方向からグラスバッグ11を出し入れできるよ
うに車体後方側が開放されている。
【0026】枠28には、シュータ13の上部筒体14
を矢印30方向に回動自在に支持するための枠板31が
固定されている。シュータ13の上部筒体14は、枠板
31によって回動自在に支持されているので、メンテナ
ンス時に中間筒体15(図4参照)との連結や分離が容
易にできる。上部筒体14は前記中間筒体15に連結さ
れた状態で、芝草がグラスバッグ11になるべく均等に
蓄積されるように、その排出口のグラスバック前方側お
よび下方側に向いた部分が適当な角度で切り欠かれた形
状に形成されている。
【0027】シュータ13の上部筒体14およびグラス
バッグ11を覆うための蓋体12は、前記支持ステー9
に固定されたブラケット32と、蓋体12にボルト・ナ
ットなど適当な締結手段によって固定された部材33と
を貫通する支軸34によって矢印35の方向に開閉自在
に支持される。
【0028】蓋体12が閉じられた状態すなわち図示の
状態では、前記支軸34と反対側すなわち車体後方寄り
底部に取付けられた補強用アングル部材36が、グラス
バッグ11の上縁部11cを上から押さえた状態にな
る。さらに、蓋体12には、グラスバッグ11の移動を
規制するために、上縁部11cを車体後方側で受止める
ためのストッパ面37が形成されている。
【0029】蓋体12には、芝草の蓄積量を検出するた
めの一対の光センサ17a,17bを、光軸を合わせて
取付けるための取付部材(以下、センサ取付部材とい
う)38が取付けられる。この光センサ取付部材38の
両端には光センサを構成する一対の発光部17aと受光
部17bとがそれぞれ取付けられる。発光部17aとし
ては、例えば発光ダイオード、受光部17bとしてはフ
ォトダイオードを含むフォトICを使用できる。
【0030】該発光部17aおよび受光部17bは、互
いに対向させた状態で、このセンサ取付部材38へ取り
付けることにより、光軸17cが一致するように位置決
め固定される。発光部17aおよび受光部17cの光軸
17cは互いにずれることのないようにその相対位置を
しっかりと固定する必要があり、センサ取付部材38は
そのための十分な機械的強度を有し、さらには樹脂等で
形成して軽量化が図られている蓋体に取り付けるのであ
るからある程度の軽量化も考慮されることが望ましい。
そのために、本実施例におけるセンサ取付部材38は断
面がU字形状に補強した薄鋼板を使用し、これをシュー
タ13の上部筒体14の排出口近傍を覆うU字形状とな
るように成形したものを使用している。
【0031】センサ取付部材38は、蓋体12に対して
2つの取付手段で固定される。その1つは、蓋体12の
車体前方側に一端がねじ止めされ、他端が光センサ取付
部材38に溶接された取付板39であり、他の1つは前
記補強用アングル部材36に一端がねじ止めされ、他端
がセンサ取付部材38に金具45で回動自在に取付けら
れた線状の緩衝部材すなわちスプリングアーム40であ
る。取付板39は、剛性が大きいもので、センサ取付部
材38は主にこの取付板39によって所定位置すなわち
上部筒体14の排出口付近に支持される。スプリングア
ーム40は、ばね性を有するもので、センサ取付部材3
8を補助的に支持する。
【0032】前記発光部17aおよび受光部17bから
それぞれ引出されているケーブル41,42は1本に束
ねられる。束ねられたケーブル43はブッシュ44を通
って蓋体12の外側に引出され、図示しない制御装置に
接続される。
【0033】前記ブッシュ44は、蓋体12の、なるべ
く前記支軸34寄りに位置決めするのが望ましい。そう
することによって、支軸34を中心として蓋体12が開
閉された場合に、ケーブル43に無理な引張り力が作用
することを回避できるのでケーブル43の処理が容易と
なり、該ケーブル43を長くしてあらかじめ弛ませてお
くなどの必要がなくなる。
【0034】蓋体12の内側には全体にわたって、内側
面に直接芝草等が貼り付いて掃除しにくくなるのを防止
するための金網46が設けられる。この金網46の一端
は蓋体12の天井部にピン47で固定され、他端は前記
線状の取付部材40と共に、補強用アングル部材36に
固定される。
【0035】図3は、前記蓋体12を開いた状態を示す
斜視図であり、図1、図2および図4と同符号は同一ま
たは同等部分を示す。図3に示すように、蓋体12を開
いた状態では、蓋体12および光センサ17すなわち発
光部17a,受光部17bを共にグラスバッグ11(1
1a,11b)の上方から退避させることができるの
で、グラスバッグ11に蓄積された芝草の廃棄作業が容
易であり、かつメンテナンスのためのシュータ13の取
扱いも容易になる。
【0036】前記センサ取付部材38は、上述のように
それ自体が十分な機械的強度を有している。また蓋体1
2に対して、1か所は取付板39によって比較的強固に
支持され、他の1か所はスプリングアーム40で弾力的
に取付けられているので、蓋体12が軽量化のために強
化プラスチックなどの剛性の比較的小さい材料で作られ
ていたとしても、蓋体12に作用する外部からの衝撃を
弾力的に受止めることができる。したがって、前記衝撃
によって蓋体12が多少変形するようなことがあったと
しても、前記光軸17cにずれが生じることがない。
【0037】次に、本実施例の制御装置の構成を図5の
ブロック図を参照して説明する。同図において、光セン
サ17は、この光センサ17の受光部17bでの受光信
号を予定のしきい値に従ってパルス整形した信号を出力
する。すなわち前記受光部17bの受光レベルが前記し
きい値より低い場合は光センサ17が遮光状態であるこ
とを示すハイ(H)信号を出力し、受光レベルが前記し
きい値より高い場合は光センサ17が受光状態であるこ
とを示すロー(L)信号を出力する。
【0038】光センサ17の出力信号は制御部20に入
力される。制御部20の信号継続検出回路21では、前
記光センサ17の出力信号のハイ(H)が予定の時間継
続したか否かが検出される。信号のハイ(H)の状態が
予定時間継続すると、信号継続検出回路21からランプ
付勢回路22に信号が出力されて、ランプ23が点灯す
る。これと同時に、タイマ回路24を介してブザー駆動
回路25にも信号が出力されてブザー26が鳴らされ
る。タイマ回路24は、ブザー26の鳴動と共に計時を
開始し、予定時間が経過するとブザー26の駆動を停止
させる信号を出力してブザー26の動作を停止させる。
【0039】前記制御部20に入力される光センサ17
の出力信号は、次のような処理を経た後の信号としても
よい。つまり前記光センサの出力レベルがハイ(H)の
状態となっている時間が予定の計算周期内でどれだけの
比率を占めているかを計算する。そしてこの比率つまり
遮光比が予定値以上の場合に制御部20にハイ(H)信
号を供給するようにする。この遮光比の算出や、遮光比
としきい値との比較計算はマイクロコンピュータによっ
て行うことができる。
【0040】図6に上記制御部20の具体的な回路図を
示す。同図において、図5と同符号は同一または同等部
分を示す。入力端子A,B間には、光センサ17の遮光
状態に応じたパルス信号が印加される。ノイズ除去回路
20aでは入力信号のノイズが除去される。信号継続検
出回路21のコンデンサC1の端子電圧が予定値に上昇
するまで、前記パルス信号が高電位(H)に維持されて
いれば、トランジスタTr1と、Tr2が導通してブザ
ー26とランプ23とが付勢される。
【0041】タイマ回路24では、コンデンサC2の容
量と抵抗Rの値とで決定される時間が経過するとトラン
ジスタTr3が導通し、これによってトランジスタTr
1は遮断され、ブザー26の付勢が停止される。
【0042】リセット回路27では光センサ17からの
信号が低電位(光検出状態)になると、トランジスタT
r4が導通し、前記コンデンサC1は放電されて、信号
継続時間は再び最初から計時される。このリセット回路
27によってコンデンサC1の端子電圧が予定値に上昇
しないうちに、ブザー26やランプ23が付勢されるこ
とはなく、光センサ17からの入力信号が1回でも
(L)になったときには、信号継続検出回路21はリセ
ットされるのでグラスバッグ11が満杯状態になったこ
とをより適確に検出できる。
【0043】本実施例では、光センサ17の位置は、シ
ュータ13の排出口付近としたが、位置の設定にあたっ
ては、シュータ13の排出口近傍であって、かつ一旦集
積された芝草の巻上がり状態やシュータ13から吐出さ
れる芝草の通過状態(溜まり具合の程度)からグラスバ
ッグ11の満杯を正確に検出できる位置を選択する。さ
らに詳細な位置決めは実験結果に基づいて行うことが望
ましい。
【0044】また、本実施例では、センサ取付部材38
の両端に配置した発光部17aと受光部17bとで光セ
ンサを構成した例を示したが、本発明はこれに限定され
ない。センサ取付部材38の一端に、発光部および受光
部を共に具備した光センサを配設し、センサ取付部材3
8の他端には発光部から放出された光ビームをその入射
方向に反射する反射物体すなわち回帰反射板を取付ける
ようにしても上述の実施例と同様の効果が得られる。
【0045】なお、本実施例は、乗用型芝刈り機に本発
明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、例
えば、手押し式の芝刈機や無人で走行する刈取り機にも
同様に実施できる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次のような効果が得られる 。(1)グラスバッグの蓋体を開放したときに、該蓋体
および光センサを共にシュータおよびグラスバッグ上か
ら退避させられる。したがって、満杯になった芝草の廃
棄のためのグラスバッグの取外し取付け作業や、シュー
タ清掃時のグラスバッグやシュータの取扱いが容易にな
る。また、前記取外し取付時や清掃時に光センサを汚し
たり光軸のずれを生じさせることがない。 (2)光センサはセンサ取付部材に取り付けることであ
らかじめ光軸を合わせた状態とし、このセンサ取付部材
を蓋体に取り付けるようにしているため、光軸合わせが
極めて簡単な構造とすることができる。 (3)光センサはその取付部材によって発光部および受
光部の光軸を一致させた状態で固定されており、かつ前
記取付部材は緩衝部材を介して蓋体に取付けられている
ので、蓋体に外力が作用したときにも前記緩衝部材でシ
ョックが吸収され、光軸がずれることがない。 (4)芝草の蓄積量を直接検出するだけではなく、蓄積
していく過渡状態を検出することによってグラスバッグ
の満杯状態を適確に検出できる。したがって、グラスバ
ックに芝草がたまりすぎてシュータ出口が詰まることが
なくなり、シュータ内の芝草除去や清掃に手間がかかる
ことを回避できる。 (5)グラスバッグの満杯を極端に早く検出してしまう
ことがなくなり、グラスバッグ内の芝草の廃棄回数を減
少できるので、能率的に作業できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用型芝刈り機のグラスバッグ部分の断面図
である。
【図2】 図1の部分断面側面図である。
【図3】 乗用型芝刈り機のグラスバッグ部分の斜視図
である。
【図4】 乗用型芝刈り機の側面図である。
【図5】 制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】 制御部の回路図である。
【図7】 従来の検出装置の一例を示す模式図である。
【図8】 従来の検出装置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1…乗用型芝刈り機、 2…車体、 8…カッタハウジ
ング、 9…支持ステー、11…グラスバッグ、 12
…蓋体、 13…シュータ、 17a…発光部、17b
…受光部、 20…制御部、 21…信号継続検出回
路、 24…タイマ回路、 34…支軸、 38…セン
サ取付部材、 39…取付板、 40…スプリングアー
ム、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−79711(JP,A) 特開 平2−131521(JP,A) 実開 昭64−29101(JP,U) 実開 昭63−103214(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 34/00 - 34/90

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刈取られた芝草を、この芝草と共にシュ
    ータ内に送給される空気流によってシュータ内を移送さ
    せてグラスバッグに収容するように構成された刈取り機
    のグラスバッグ満杯検出装置において、 グラスバッグの上方に排出口が位置するように該グラス
    バッグの保持部材に取付けられたシュータと、 前記シュータおよび前記グラスバッグを覆い、開閉自在
    に設けられた蓋体と、 前記蓋体の内側に取付けられ、前記蓋を閉じた状態では
    前記シュータ排出口近傍を光軸が横断するように一対の
    光センサを対向配置させた状態で強固に保持するための
    光センサ取付部材と、 前記光センサの遮光状態に基づいて芝草量を判断する制
    御手段とを具備したことを特徴とする刈取り機のグラス
    バッグ満杯検出装置。
  2. 【請求項2】 前記光センサ取付部材は、緩衝部材を介
    して前記蓋体に取付けられていることを特徴とする請求
    項1記載の刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置。
  3. 【請求項3】 前記蓋体は、前記グラスバッグの保持部
    材に設けられた支軸を中心として開閉自在に支承されて
    いると共に、前記光センサへの電気配線のための貫通部
    を前記支軸近傍に設けたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置。
  4. 【請求項4】 前記一対の光センサは、発光器と受光器
    とを有する透過型光センサであることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の刈取り機のグラスバッグ満
    杯検出装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 前記遮光状態が予定時間以上継続したことを検出する信
    号継続検出手段と、 前記信号継続検出手段による検出信号に応答して前記グ
    ラスバッグの満杯を報知する報知手段とを具備し、 前記遮光状態が前記予定時間以内に解除された場合には
    前記信号継続検出手段をその初期状態にリセットするよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置。
JP25352392A 1991-09-25 1992-08-31 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置 Expired - Lifetime JP3154567B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25352392A JP3154567B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置
DE4232198A DE4232198C2 (de) 1991-09-25 1992-09-25 Anzeigevorrichtung für den Füllungsgrad des Grasfangkorbes eines Rasenmähers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25352392A JP3154567B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0678618A JPH0678618A (ja) 1994-03-22
JP3154567B2 true JP3154567B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=17252557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25352392A Expired - Lifetime JP3154567B2 (ja) 1991-09-25 1992-08-31 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3154567B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0678618A (ja) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3037794B2 (ja) 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置
US3805798A (en) Combine harvester protection system
US7448192B2 (en) Fill detection device for grass container
GB1600140A (en) Mower with bottom-driven cutter discs
US4168600A (en) Mower discharge chute assembly
JP3154567B2 (ja) 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置
JP3154566B2 (ja) 刈取り機のグラスバッグ満杯検出装置
US8006473B2 (en) Mowed grass amount detecting apparatus for grass collection container of Grass Mowing Machine
US6921140B2 (en) Cutter bar pivot attachment
EP0152291B1 (en) Apparatus for picking up and conveying crop or other material
JP3053326B2 (ja) トラクタのダスト排出構造
JPH06153653A (ja) 作業機の回収容器満杯検出装置
DE4232198C2 (de) Anzeigevorrichtung für den Füllungsgrad des Grasfangkorbes eines Rasenmähers
JP2759734B2 (ja) 作業機
JP2813938B2 (ja) 作業機
JP3154574B2 (ja) 刈取り機
JPH06269211A (ja) 作業機
JPH06125632A (ja) 作業機
JPH06233608A (ja) 作業機
JP3625092B2 (ja) 低床式電動台車
JPS6340348Y2 (ja)
JPH0313142Y2 (ja)
JP2004350674A (ja) 根菜収穫機用マルチシート回収装置
JP2514735Y2 (ja) 収穫機の穀稈掻込み装置
JPH06178606A (ja) 作業機の回収容器満杯検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080202

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090202

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100202

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 12