JP2759633B2 - ハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法 - Google Patents

ハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法

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    • B32B2305/024Honeycomb

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハニカムサンドイ
ッチ構造材の芯材であるハニカムコアの接着前の脱脂洗
浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハニカムサンドイッチ構造材は、基本的
には2枚の面板材に、芯材としてハニカムコアを挟んで
接着したもので、航空,宇宙機用として使用される材料
は、面板材質としてアルミニウム合金,チタン合金の金
属材料、GFRP,CFRP,AFRP,BFRP等の
各種樹脂、及び繊維強化複合材料等の樹脂系複合材料が
あり、ハニカムコア材質としてアルミニウム合金の金属
ハニカム、ガラス,アラミド繊維等の非金属ハニカムが
ある。
【0003】面板材とハニカムコアとの接合は、250
°F又は350°F硬化エポキシ系フィルム接着剤を使
用し、接着することで行う。この為、面板材及びハニカ
ムコアは予め接着前処理を実施し、清浄度を確保し、接
着品の接着性能及び接着耐久性を確保することが必要と
なる。なぜなら、この接着は、航空機用材料において、
一次或いは二次構造接着に類し、接着性能及び接着耐久
性が、構造強度や耐久性に著しい影響を与えるからであ
る。
【0004】前記面板材の接着前処理は、蒸気脱脂、エ
ッチング又はアノダイズ又はブラスト、必要により接着
プライマー塗布及び硬化を行うものであり、ハニカムコ
アの接着前処理は、非金属ハニカムコアの場合、溶剤ク
リーニング、金属コアの場合、蒸気脱脂を行うものであ
る。そして、ハニカムコアと面板材の接着組立は、フィ
ルム接着剤の適用と加圧・昇温硬化により行われる。
【0005】ところで、金属コアは、アルミニウムハニ
カムコアが主たるもので、このアルミニウムハニカムコ
アは、アルミニウムの箔を部分的に接着し、これを展張
することにより製作され、接着部分(ノードボンドと称
する)を有することが特徴で、現状では主として六角セ
ル型として使用され、まれに四角セル型やオーバーエク
スパンド型、又はオープンセル型(波形のリボンを重ね
合わせて接着した形態)のものが使用されることがあ
る。
【0006】このアルミニウムハニカムコアの接着前処
理は、従来、塩素系溶剤で大気開放又は密閉型の蒸気脱
脂を用いた洗浄を行っていた。使用される塩素系溶剤と
しては、トリクロロエタンが用いられてきたが、トリク
ロロエタンはオゾン層破壊物質であることからオゾン層
保護の為、1995年末で生産及び使用が禁止される。
関連する先行技術文献として、特開平5−121389
号公報,特開平6−248294号公報,特開平7−7
4136号公報がある。
【0007】アルミニウムハニカムコアの脱脂は、表面
張力等で洗浄剤・水が残留し易く、トリクロロエタン代
替としての水系脱脂洗浄剤の使用は不適当であり、使用
されていない。現在のところトリクロルエチレン又はテ
トラクロルエチレンでの蒸気脱脂のみが使用されている
が、トリクロルエチレンでの蒸気脱脂は、作業者の健康
障害及び土壌汚染の危険性があり、日本では種々の法律
によりさまざまな規制がかけられている。また、テトラ
クロルエチレンは新たに工業洗浄用途として国内入手す
るのは極めて困難である。
【0008】アルミニウムハニカムコアの接着前処理の
性能がサンドイッチパネル性能に影響を与える点は、 コアへの接着プライマー塗布 コアと面板の接着(接着剤のフィレット形成) コアのスプライス接着(コア対コアの端面における接
合) コアへの樹脂充填 であり、アルミニウムハニカムコアに汚染があれば、所
要強度が得られなかったり、界面剥離を生じる。従っ
て、アルミニウムハニカムコアの接着前処理の性能を向
上させることが必要である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、アル
ミニウムハニカムコアの清浄度,接着強度及び接着耐久
性を確保でき、また作業者及び環境に対し安全なハニカ
ムコアの接着前脱脂洗浄方法を提供しようとするもので
ある。この課題を解決するために、本発明者らは、水系
脱脂法と有機溶剤による洗浄について検討した。
【0010】水系脱脂法は、アルカリ塩類や界面活性剤
を主成分とする水溶液を用い、洗浄材の曇点以上で浸
漬、又はスプレー等により洗浄を行う方法であるが、ア
ルミニウムハニカムコアに対して適用することはできな
かった。その理由は、アルミニウム箔の接着部分(ノー
ドボンド)の強度が接着剤吸湿により低下したこと、及
びアルカリ塩類,水分がコア内部に滞留することによる
製造期間中或いは運用期間中において腐食損傷が発生し
たことである。
【0011】他方、有機溶剤によるアルミニウムハニカ
ムコアの洗浄は、炭化水素系の溶剤(NMP,ノルマル
パラフィン系,イソパラフィン系,ナフテン系)、準水
系(アルコールを主体とし、水及び界面活性剤を含有し
た溶液)、ハロゲン化物、アルコール類、ケトン類を選
出し、表1の試験評価結果基準で試験した評価試験結果
の概要を表2に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】前記の表2の結果から添加剤を含有しない
正(ノルマル)パラフィン系洗浄剤(商品名NSクリー
ン200)がハニカムコアの接着前脱脂洗浄に応用でき
ることを見い出した。本発明は、この点に着目して炭化
水素系のノルマルパラフィン洗浄剤を用い、真空減圧ス
プレイ・蒸気洗浄を採用して、在来のトリクロロエタン
又はトリクロルエチレンで蒸気脱脂よりも優れたハニカ
ムコアの接着前脱脂洗浄方法を得ようとするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法は、ハニ
カムコアを脱脂洗浄室内に装入し、脱脂洗浄室内を密閉
の上真空吸引して50〜100Torrとし、炭化水素系の
ノルマルパラフィン洗浄剤を60〜120℃でハニカム
コアの上下両面に向って噴霧してシャワーリンスを行
い、引き続き仕上げシャワーリンスを行い、次に脱脂洗
浄室内を30〜40Torrとし、110〜120℃の前記
と同じノルマルパラフィン洗浄剤の蒸気を脱脂洗浄室内
に供給してハニカムコアを蒸気脱脂し、然る後0.1〜
10Torrの減圧下で70〜120℃で乾燥を行うことを
特徴とするものである。
【0016】本発明のハニカムコアの接着前脱脂洗浄方
法に於いて、ハニカムコアを装入した脱脂洗浄室内を真
空吸引して50〜100Torrとする理由は、温度分布の
不均一がある場合沸点に近づくのを避けるためと、ハニ
カムの隙間に洗浄剤が浸透することを促進するためであ
る。
【0017】また、最終工程の乾燥を0.1〜10Tor
r,70〜120℃で行う理由は、圧力が高い程、また
温度が低い程、乾燥時間が長くなるので、実際上問題の
無い乾燥時間から条件の許容範囲を決めたところ、上記
の範囲となったもので、乾燥温度の上限120℃は、ハ
ニカムコアのノードボンド部等の耐熱性を考慮したもの
である。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のハニカムコアの接着前脱
脂洗浄方法は、密閉の脱脂洗浄室内で行うので、火災の
危険がない。即ち、炭化水素系のノルマパラフィン洗浄
剤は70℃の引火点を有するため、大気開放下でのシャ
ワー洗浄や乾燥は、溶剤ミストの存在し易い条件であ
り、火災の危険が高いが、密閉の脱脂洗浄室内でのシャ
ワー洗浄や乾燥ではそのおそれはない。
【0019】また、本発明のハニカムコアの接着前脱脂
洗浄方法は、密閉の脱脂洗浄室内を50〜100Torrに
減圧の上、ハニカムコアの上下両面に対し60〜120
℃のシャワーリンス及び仕上げリンスを行うので、内部
の汚染除去を完全にできる。即ち、ハニカムコアは箔で
形成されている為、熱容量が小さく、在来のトリクロル
エチレンによる1回の蒸気脱脂では、鉱物油汚染を十分
に除去し、紫外線照射検査(残留油分を検出する方法)
にて残渣を検出しないレベルに至らしめることができな
いが、本発明のハニカムコアの接着前脱洗浄方法では、
炭化水素系のノルマルパラフィン洗浄剤による洗浄温度
を、鉱物油の除去性(汚染の溶解速度)を高めるのに最
適な60〜120℃に設定し、また洗浄剤の脱脂洗浄室
内への供給量を適切に確保することのできる50〜10
0Torrに減圧しているので、ハニカムコア内部の汚染除
去を完全にできる。又片側に面板接着されているハニカ
ムコアの脱脂洗浄も可能である。
【0020】さらに、本発明のハニカムコアの接着前脱
脂洗浄方法は、シャワーリンス及び仕上げシャワーリン
スを行った後、脱脂洗浄室内を30〜40Torrとし、1
10℃〜120℃の炭化水素系のノルマルパラフィン洗
浄剤の蒸気を脱脂洗浄室内に供給してハニカムコアを蒸
気脱脂するので、仕上げ洗浄と乾燥促進に効果がある。
即ち、炭化水素系のノルマルパラフィン洗浄剤は常圧で
は沸点と発火点が極めて接近していて、蒸気脱脂を行う
ことができないが、減圧下では沸点が低下するため、こ
れが可能となり、他方、ハニカムコアの耐熱性を考慮
し、洗浄温度を面板対コア接着温度である120℃に設
定すると、図5のノルマルパラフィン蒸気圧曲線から3
0〜40Torrに減圧することにより、ハニカムコアを適
切に蒸気脱脂でき、残渣を確実に除去できることとなっ
て、仕上げ洗浄され、且つその後の乾燥が促進されるこ
とになる。
【0021】さらにまた、本発明のハニカムコアの接着
前脱脂洗浄方法は、最後工程の乾燥を0.1〜10Torr
の減圧下において70〜120℃で行うので、溶剤残留
のない適切が乾燥ができる。かくして、ハニカムコアの
清浄度,接着強度及び接着耐久性を確保でき、また作業
者及び環境に対し安全を確保できる。
【0022】
【実施例】本発明のハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法
の実施例を説明する。先ず、本法を実施するための脱脂
洗浄装置の概要を図1によって説明すると、1は脱脂洗
浄室で、左側に開閉扉2を有し、内部上側にハニカムコ
アの上面に洗浄剤を噴霧する上面シャワーノズル3が設
けられ、内部下側にハニカムコアの下面に洗浄剤を噴霧
する下面シャワーノズル4が設けられ、内部中央にハニ
カムコアを保持する保持具5が設けられている。上面シ
ャワーノズル3,下面シャワーノズル4はハニカムコア
の厚み方向を中心方向としたフルコーンノズルとし、3
700mmL×1700mmWの洗浄範囲はほぼ同等の流量
密度を持つようにノズル配置されている。脱脂洗浄室1
内の右側下部には脱脂洗浄室を加熱する熱交換器6が設
けられいる。前記の上面シャワーノズル3,下面シャワ
ーノズル4は脱脂洗浄室1外の洗浄剤の入ったリザーバ
ータンク7及び後述のリターンタンク16からの洗浄剤
供給管8に取り付けられている。リザーバータンク7に
は温度制御する熱交換器6が設けられている。9は脱脂
洗浄室1内を真空吸引する真空ポンプで、その吸引管1
0の途中に凝縮器11が設けられている。12は蒸気供
給管13を通して脱脂洗浄室1内に洗浄剤の蒸気を供給
する蒸留器で、オイルヒータ14に通ずる熱交換器6が
備えられている。15は蒸留器12のドレンタンクであ
る。16は脱脂洗浄室1における使用済み洗浄剤のリタ
ーンタンクで、再生蒸留配管17にて前記蒸留器12に
接続され、また戻し管18にて前記洗浄剤供給管8の途
中に接続され、さらに温度制御する熱交換器6が設けら
れている。前記オイルヒータ14で加熱されたオイル
は、配管を通じて脱脂洗浄室1,リターンタンク16,
リザーバータンク7に設けられた熱交換器6に供給さ
れ、この熱交換器により脱脂洗浄室1,リターンタンク
16,リザーバータンク7の温度制御が行われる。前記
凝縮器11には凝縮された洗浄剤をリザーバタンク7に
戻す配管19が設けられている。
【0018】尚本実施例ではトリクロルエチレンでの蒸
気脱脂にも対応可能にするため前記脱脂洗浄室1の開閉
扉2の上方に排気フード20が設けられ、この排気フー
ド20がダクト21にて排気装置22に接続されてい
る。前記真空ポンプ9にはダクト23が設けられ、この
ダクト23がダクト21を介して排気装置22に接続さ
れている。
【0019】次に上記構成の脱脂洗浄装置を用いて本発
明のハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法の一実施例につ
いて説明する。図2に示す六角セル型の3500mmL×
1600mmw×100mmt,セル寸法6mmのアルミニウ
ム製ハニカムコア25を、図3に示す3700mmL×1
700mmw×150mmtステンレス製のバスケット26
に収容の上、図1の脱脂洗浄室1の開閉扉2を開き、台
車にて搬入して脱脂洗浄室1内の中央の保持具5に保持
した。開閉扉2を開いた時排出されるガスは、排気フー
ド20よりダクト21を通って排気装置22から排出さ
れる。次に開閉扉2を閉じ、脱脂洗浄室1内を真空ポン
プ9にて吸引管10を通して真空吸引し、100Torrと
した。次に熱交換器6で脱脂洗浄室1内を70℃に加熱
した後、炭素数11〜12を主体とするノルマルパラフ
ィン洗浄剤(商品名NSクリーン200)27の入った
リターンタンク16から洗浄剤供給管18及び8を通し
て上面シャワーノズル3及び下面シャワーノズル4から
ハニカムコア25の上下両面に向ってノルマルパラフィ
ン洗浄剤27を7分間噴霧してシャワーリンスを行っ
た。引き続きリザーバータンク7から洗浄剤供給管8を
通して清浄な洗浄剤を供給し、同じ条件で20秒間仕上
げシャワーリンスを行った。次に脱脂洗浄室1内を40
Torrとし、蒸留器11内のノルマルパラフィン洗浄剤を
オイルヒータ14にて120℃の蒸気となし、この蒸気
を蒸気供給管13を通して脱脂洗浄室1内に供給して、
ハニカムコア25の残存付着油分を完全に除去した。然
る後、脱脂洗浄室1内を1Torrとなし、100℃で4分
間ハニカムコア25の乾燥を行った。
【0020】脱脂洗浄室1内の底に落下した使用済みの
ノルマルパラフィン洗浄剤27はリターンタンク16に
排出され、ここでフィルターにかけられた後再生蒸留配
管17にて蒸留器12に送られ、また一部は戻し管18
にて洗浄供給管8の途中に送り込まれて、シャワーリン
スに再利用される。また、脱脂洗浄室1内の真空度を変
更するために真空ポンプ9にて真空吸引される気体は凝
縮器11でノルマルパラフィン洗浄剤の蒸気が凝結され
てリザーバータンク7に戻される。
【0021】上記のように脱脂洗浄したハニカムコア2
5は、シャワーリンスにより内部の鉱物油汚染が完全に
除去され、さらに蒸気脱脂により鉱物油汚染の残渣が確
実に除去され、紫外線照射検査(残留油分を検出する方
法)を行っても残渣を検出することはなかった。その上
減圧下で100℃,4分間乾燥するので、全く溶剤残留
のない乾燥ができた。
【0022】このように清浄度の確保されたハニカムコ
ア25に接着剤として250°F硬化エポキシ系フィル
ム接着剤を上下両面に適用し、図4に示すようにアルミ
ニウム面板28を接着して加圧・昇温によりサンドイッ
チパネル29を組立てたところ、十分な接着強度及び接
着耐久性が確保され、構造強度の高いものが得られた。
【0023】尚、上記実施例の接着前脱脂洗浄方法が対
象とするハニカムコア25は、アルミニウム製である
が、ステンレス製,チタン製のハニカムコアも利用でき
るものである。また、上記ハニカムコア25は、六角セ
ル型であるが、四角セル型,オープンセル型,オーバー
エキスパンド型のハニカムコアでもよいものである。さ
らに、ハニカムコア25のセルサイズは、種々変っても
上面シャワーノズル3及び下面シャワーノズル4から噴
霧される洗浄剤がセル内部に入り得れば特に限定される
ものではない。また、上面シャワーノズル3及び下面シ
ャワーノズル4はフルコーンノズルが適切であるが、ハ
ニカムコア25全体に液化した洗浄剤が付着して流れれ
ば、噴射力そのものはあまり強くないノズルでもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のハニカ
ムコアの接着前脱脂洗浄方法は、炭化水素系のノルマル
パラフィン洗浄剤を用い、真空減圧スプレイ・蒸気洗浄
を採用しているので、ハニカムコアの脱脂洗浄が十分に
行われて、清浄度が確保される。従って、面板と接着し
てサンドイッチパネルを組立てた際、十分な接着強度及
び接着耐久性が確保され、構造強度の高いサンドイッチ
パネルが得られる。また、本発明のハニカムコアの接着
前脱脂洗浄方法は、密閉した脱脂洗浄室で行われるの
で、作業者及び環境に対し安全を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法を
実施するための脱脂洗浄装置の概要を示す図である。
【図2】脱脂洗浄する六角セルのアルミニウム製ハニカ
ムコアを示す図である。
【図3】脱脂洗浄時にハニカムコアを収容するバスケッ
トを示す図である。
【図4】脱脂洗浄した六角セルのアルミニウム製ハニカ
ムコアの両面に、アルミニウム製面板を接着してサンド
イッチパネルを組立てた一部破断斜視図である。
【図5】ノルマルパラフィン蒸気圧曲線を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 脱脂洗浄室 2 開閉扉 3 上面シャワーノズル 4 下面シャワーノズル 5 保持具 6 熱交換器 7 リザーバータンク 8 洗浄剤供給管 9 真空ポンプ 10 吸引管 11 凝縮器 12 蒸留器 13 蒸気供給管 14 オイルヒータ 15 ドレンタンク 16 リターンタンク 17 再生蒸留配管 18 戻し管 19 戻し配管 20 排気フード 21 ダクト 22 排気装置 23 ダクト 25 ハニカムコア 26 バスケット 27 ノルマルパラフィン洗浄剤 28 アルミニウム面板 29 サンドイッチパネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C23G 5/00 - 5/06 B08B 3/00 - 3/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムコアを脱脂洗浄室内に装入し、
    脱脂洗浄室内を密閉の上真空吸引して50〜100Torr
    とし、炭化水素系のノルマルパラフィン洗浄剤を60〜
    120℃でハニカムコアの上下両面に向って噴霧してシ
    ャワーリンスを行い、引き続き仕上げシャワーリンスを
    行い、次に脱脂洗浄室内を30〜40Torrとし、110
    〜120℃の前記と同じノルマルパラフィン洗浄剤の蒸
    気を脱脂洗浄室内に供給してハニカムコアを蒸気脱脂
    し、然る後0.1〜10Torrの減圧下で70〜120℃
    で乾燥を行うことを特徴とするハニカムコアの接着前脱
    脂洗浄方法。
JP7254602A 1995-09-06 1995-09-06 ハニカムコアの接着前脱脂洗浄方法 Expired - Lifetime JP2759633B2 (ja)

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