JPH0734294A - 電着水洗方法 - Google Patents

電着水洗方法

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JPH0734294A
JPH0734294A JP17935793A JP17935793A JPH0734294A JP H0734294 A JPH0734294 A JP H0734294A JP 17935793 A JP17935793 A JP 17935793A JP 17935793 A JP17935793 A JP 17935793A JP H0734294 A JPH0734294 A JP H0734294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
washing
water
spray
electrodeposition
coating
Prior art date
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Pending
Application number
JP17935793A
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English (en)
Inventor
Akio Unuma
沼 秋 男 鵜
Mitsuo Hashimoto
本 光 雄 橋
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0734294A publication Critical patent/JPH0734294A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電着塗装後の洗浄工程において、電着塗装後
に塗膜表面に付着したごみ・ぶつを除去することができ
るのみならず、塗膜に食い込んだごみ・ぶつの除去をも
行うことが可能である電着水洗方法を提供する。 【構成】 自動車車体等の被塗物3の下塗り工程におい
て、電着塗装が終了したあとスプレーノズル4a,4
b,4cによるスプレー水洗,ディップ水8に浸漬する
ディップ水洗,工水ディップ水10に浸漬する工水ディ
ップ水洗,工水スプレーノズル11a,11bによる工
水スプレー水洗,イオン交換水スプレーノズル14によ
るイオン交換水スプレー等の水洗工程を経て水洗するに
際し、工水スプレー水洗におけるスプレー圧力を20〜
50kgf/cmとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車車体等の被塗物
の電着塗装による下塗り工程において、塗膜表面を良好
な状態とするのに利用される電着水洗方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車車体の塗装に際しては、防錆を目
的とした下塗りと、下塗り面のピンホールや小さな凹凸
を埋めて上塗り仕上がり表面の外観向上を目的とした中
塗りと、美観の付与および耐候性,耐薬品性,耐摩耗性
などを目的とした上塗りを行うことが多い。
【0003】そして、下塗りに際しては、閉構造内面を
含めて均一な塗装が可能であること、無人塗装が可能で
あること、水性塗料を用いるため火災や大気汚染の心配
がないこと、水洗水から塗料の回収が可能であること、
塗着効率が高いこと、などの利点を有する電着塗装を用
いることがほとんどであり、従前の車体を陽極にするア
ニオン電着による塗装から、エポキシ樹脂を主体とした
高防錆力の電着塗料を用いて車体を陰極にするカチオン
電着による塗装が主流となっている。
【0004】このような下塗り工程において、電着塗装
が終了したあと、車体に付着した余分な電着液を除去す
るために、洗浄工程において車体を洗浄するのが普通で
ある(例えば、「自動車工学全書」 第19巻 自動車
の製造方法(昭和55年4月20日 株式会社 山海堂
発行のp203〜p204 「8・4・2 電着塗装
装置」を参照)。
【0005】そして、洗浄工程においては、電着塗料の
溶剤成分を用いた例えば3液スプレー水洗,例えば3液
ディップ水洗,工水ディップ水洗,工水スプレー水洗,
イオン交換水スプレー等の水洗工程を経て水洗するよう
にしており、前記工水スプレー水洗におけるスプレー圧
力は1.0〜3.0kgf/cmとしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような下塗り工程
において、電着本槽には、前処理工程で除去されずに車
体に付着して持ち込まれる鉄粉や、電着本槽中で発生す
る塗料ぶつなどが存在し、電着塗装時に塗膜中に入り込
んで、下塗りのごみ・ぶつ不良発生の原因となることが
あるが、従来の洗浄方法では、塗膜表面に付着したごみ
・ぶつは除去することができても、塗膜に食い込んだご
み・ぶつの除去はできないことがあるという問題点があ
り、下塗り塗装後の塗膜に食い込んだごみ・ぶつの除去
をも行うことができるようにすることが課題としてあっ
た。
【0007】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたものであって、電着塗装後の洗浄工程に
おいて、電着塗装後に塗膜表面に付着したごみ・ぶつを
除去することができるのみならず、塗膜に食い込んだご
み・ぶつの除去をも行うことが可能である電着水洗方法
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる電着水洗
方法は、自動車車体等の被塗物の下塗り工程において、
電着塗装が終了したあとスプレー水洗,ディップ水洗,
工水ディップ水洗,工水スプレー水洗,イオン交換水ス
プレー等の水洗工程を経て水洗するに際し、前記工水ス
プレー水洗におけるスプレー圧力を20〜50kgf/
cmとするようにしたことを特徴としており、実施態
様においては、工水スプレーノズルの先端から自動車車
体等の被塗物までの距離を500mm以内とするように
したことを特徴としている。
【0009】
【発明の作用】本発明に係わる電着水洗方法では、電着
塗装が終了したあとに行うスプレー水洗,ディップ水
洗,工水ディップ水洗,工水スプレー水洗,イオン交換
水スプレー等の水洗工程のうちとくに、工水スプレー水
洗におけるスプレー圧力を20〜50kgf/cm
するようにしているので、電着塗装後の洗浄工程におい
て、下塗り塗装後に塗膜表面に付着したごみ・ぶつが除
去されるのみならず、塗膜に食い込んだごみ・ぶつも除
去されることとなるので、下塗りにおけるごみ・ぶつ不
良は解消されることとなる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例による電着水洗方法
を示すものであって、直流電源の陽極側を接続した電着
本槽1に収容した電着塗料2内に、前処理工程Sより
搬入された自動車車体3を前記直流電源の陰極側に接続
した状態で浸漬移動させることによって、自動車車体3
の表面に電着塗装を行ったのち、スプレーノズル、例え
ば3液のスプレーノズル4a,4b,4cから洗剤タン
ク5a,5b,5c内の電着塗料溶剤成分6a,6b,
6cをスプレーすることによって例えば3液のスプレー
水洗による洗浄を行い、次いでディップ水洗層、例えば
3液のディップ水洗槽7においてディップ水、例えば3
液のディップ水8に浸漬することによって例えば3液の
ディップ水洗を行い、さらに、工水ディップ水洗槽9に
おいて工水ディップ水10に浸漬することによって工水
ディップ水洗を行い、続いて、工水スプレーノズル11
a,11bから工水タンク12a,12b内の水13
a,13bをスプレーすることによって工水スプレー水
洗を行い、さらに、イオン交換水スプレーノズル14か
らイオン交換水をスプレーすることによりイオン交換水
スプレーを行うことによって洗浄工程を終了し、その後
乾燥工程Sに移行させてオーブンに移すことにより乾
燥する。
【0011】このとき、図2に示すように、工水スプレ
ーノズル11a,11bから工水タンク12a,12b
内の水13a,13bをスプレーする工水スプレー水洗
において、工水タンク12a,12bと工水スプレーノ
ズル11a,11bとを結ぶ配管15a,15bとし
て、耐圧規格が150kgf/cm以上の耐圧ステン
レス鋼管を用い、工水スプレーノズル11a,11bか
らのスプレー圧力を20〜50kgf/cmの範囲と
なるようにした。
【0012】そして、このような20〜50kgf/c
のスプレー圧力とすることによって、図3に示すよ
うに、下塗り塗膜でのごみ・ぶつ件数を従来の場合(す
なわち、スプレー圧力が1〜3kfg/cmの場合)
に比べてかなり少なくできることが確かめられ、塗膜表
面に付着したごみ・ぶつだけでなく、塗膜に食い込んだ
ごみ・ぶつをも除去するためには、スプレー圧力を20
kgf/cm以上とするのが有効であった。
【0013】しかし、この実施例ではスプレー圧力が3
0kgf/cmを超えるとごみ・ぶつ件数の低下はさ
ほど大きくならないので、設備効率等を考慮した場合に
は、50kgf/cm以下とするのが好ましい。
【0014】また、図4は、30kgf/cmのスプ
レー圧力を用いて実験した例を示すものであるが、この
図4に示すように、工水スプレーノズル11a,11b
と車体3との距離が大きくなると、ごみ・ぶつの除去効
率が低下することとなるので、工水スプレーノズル11
a,11bと車体3との距離は500mm以内とするの
が好ましいことが認められた。
【0015】
【発明の効果】本発明に係わる電着水洗方法では、自動
車車体等の被塗物の下塗り工程において、電着塗装が終
了したあとスプレー水洗,ディップ水洗,工水ディップ
水洗,工水スプレー水洗,イオン交換水スプレー等の水
洗工程を経て水洗するに際し、前記工水スプレー水洗に
おけるスプレー圧力を20〜50kgf/cmとする
ようにしたから、電着塗装後に、塗膜表面に付着したご
み・ぶつだけでなく、塗膜に食い込んだごみ・ぶつをも
除去することが可能となり、下塗りにおけるごみ・ぶつ
不良の発生を防止することが可能であるという著しく優
れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電着水洗方法の実施例を示す説
明図である。
【図2】本発明に係わる電着水洗方法の実施例において
とくに工水スプレー水洗を示す説明図である。
【図3】洗浄圧力とごみ・ぶつ件数比との関係を例示す
るグラフである。
【図4】工水スプレーノズルと車体との距離によるごみ
・ぶつ件数比への影響を例示するグラフである。
【符号の説明】
1 電着本槽 2 電着塗料 3 自動車車体(被塗物) 4a,4b,4c スプレーノズル(スプレー水洗) 8 ディップ水(ディップ水洗) 10 工水ディップ水(工水ディップ水洗) 11a,11b 工水スプレーノズル(工水スプレー水
洗) 14 イオン交換水スプレーノズル(イオン交換水スプ
レー)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車車体等の被塗物の下塗り工程にお
    いて、電着塗装が終了したあとスプレー水洗,ディップ
    水洗,工水ディップ水洗,工水スプレー水洗,イオン交
    換水スプレー等の水洗工程を経て水洗するに際し、前記
    工水スプレー水洗におけるスプレー圧力を20〜50k
    gf/cmとすることを特徴とする電着水洗方法。
  2. 【請求項2】 工水スプレーノズルの先端から自動車車
    体等の被塗物までの距離を500mm以内とする請求項
    1に記載の電着水洗方法。
JP17935793A 1993-07-20 1993-07-20 電着水洗方法 Pending JPH0734294A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17935793A JPH0734294A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 電着水洗方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17935793A JPH0734294A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 電着水洗方法

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Publication Number Publication Date
JPH0734294A true JPH0734294A (ja) 1995-02-03

Family

ID=16064438

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17935793A Pending JPH0734294A (ja) 1993-07-20 1993-07-20 電着水洗方法

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JP (1) JPH0734294A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280588A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Nippon Paint Co Ltd 電着塗装のための水洗方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280588A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Nippon Paint Co Ltd 電着塗装のための水洗方法

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