JP2759544B2 - フルカラー画像形成方法 - Google Patents

フルカラー画像形成方法

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JP2759544B2 JP2110194A JP11019490A JP2759544B2 JP 2759544 B2 JP2759544 B2 JP 2759544B2 JP 2110194 A JP2110194 A JP 2110194A JP 11019490 A JP11019490 A JP 11019490A JP 2759544 B2 JP2759544 B2 JP 2759544B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真方式によるフルカラー画像形成に
用いられる画像形成方法に関する。
[従来の技術] 電子写真用フルカラートナーは、基本的には、イエロ
ートナー、マゼンタトナー、シアントナーおよび必要に
応じてブラックトナーとを組み合せたものであり、特公
昭49−46951号公報、同50−776号公報、同53−47174号
公報、同53−47175号公報、同53−47176号公報等に記載
されている。
さらに近年、電子写真用フルカラー複写機等画像形成
装置が広く普及するに従い、その用途も多種多様に拡が
り、その画像品質への要求も厳しくなってきている。一
般の写真,カタログ,地図の如き画像の複写では、微細
な部分に至るまで、つぶれたり、とぎれたりすることな
く、極めて微細且つ忠実に再現することが求められてい
る。また、最近、デジタルな画像信号を使用している電
子写真用フルカラー複写機の如き画像形成装置では、潜
像は一定電位のドットが集まって形成されており、ベタ
部,ハーフトーン部およびライト部はドット密度をかえ
ることによって表現されている。ところが、ドットに忠
実にトナー粒子がのらず、ドットからトナー粒子がはみ
出した状態では、デジタル潜像の黒部と白部のドット密
度の比に対応するトナー画像の階調性が得られないとい
う問題がある。さらに、画質を向上させるために、ドッ
トサイズを小さくして解像度を向上させる場合には、微
小なドットから形成される潜像の再現性がさらに困難に
なり、解像度および特にハイライト部の階調性の悪い、
シャープネスさに欠けた画像となる傾向がある。
これまでに、画質をよくするという目的のために、い
くつかの現像剤が提案されている。トナーの小径化もそ
の一環であり、例えば、特開昭62−157051号公報には、
体積平均粒径が1〜9μmのカラートナーを使用するこ
とを提案している。
しかしトナーの体積平均粒径を小さくした場合、トナ
ーの凝集性が大きくなるため、従来多く用いられてきた
トナーとキャリアを混合するいわゆる2成分現像剤にお
いては、凝集したトナーの中にはキャリアと十分接触で
きず、所望の帯電量が得られないものがあるため、帯電
量分布がブロードになり、かぶりや、飛散の原因とな
る。
またトナーを小径粒化した場合、トナーの比表面積が
増加するため、単位質量当りの帯電量,ファンデルワー
ルス力等が大きくなる。このためトナーと現像剤担持体
表面との付着力が強くなり、チャージアップを起して現
像剤担持体表面を汚染する。このため現像剤担持体表面
と充分接触できないトナーが所望の帯電量を得られず、
かぶり等を引き起す。
凝集性を低下させるためには。流動性付与剤を添加す
る方法もあるが、多量に添加した場合、環境安定性が悪
化したり、フルカラートナーに特に要求される定着性、
透明性等に悪影響を与えるため好ましくない。
特開昭58−116559号公報に提案されている様にキャリ
アを用いず、現像剤担持体に圧接されたブレードにより
現像剤を現像剤担持体上に塗付する系においては、上記
の凝集トナーをほぐす効果が大きく、特にフルカラート
ナーとの組合せにおいて有効である。
しかし、特に低融点、シャープメルトが要求されるフ
ルカラートナーにおいては、現像剤担持体上に融着等を
発生する場合もある。これらの不都合を解決するため
に、現像剤担持体表面をコートする方法があり、たとえ
ば特開昭57−66443公報、特開昭58−178380号公報等が
提案されているが、特に、小粒径のフルカラートナーを
用いた場合は不充分であった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上記の如き問題点を解決した画像形
成方法を提供するものである。
即ち、本発明の目的は、画像濃度が高く、細線再現
性、ハイライト階調性のすぐれた画像形成方法を提供す
るものである。
さらに本発明の目的は、長時間の使用でも性能の変化
のない画像形成方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、原稿画像を色分解し、潜像保持体上に各色
ごとに潜像を形成し、該潜像保持体とこれに対向する現
像剤担持体との現像領域で潜像を非磁性一成分カラート
ナーで現像するフルカラー画像形成方法において、 該現像剤担持体にトナーを供給するための供給ローラ
ーと、該供給ローラーの下流側に設けられた現像剤塗布
ブレードとが該現像剤担持体に圧接されており、該現像
剤担持体に対する該現像剤塗布ブレードの当接圧力は、
線圧3〜250g/cmであり、 該現像剤担持体は、表面に少なくとも固体潤滑性を有
する微粒子を含有した樹脂層を有しており、 該非磁性一成分カラートナーは、着色剤及び結着樹
脂を含有する着色剤含有樹脂粒子及び流動性付与剤を有
しており、体積平均径が6〜10μmであり、5μm以
下の粒径を有するトナー粒子が15〜40個数%含有され、
12.7〜16.0μmの粒径を有するトナー粒子が0.1〜5.0体
積%含有され、16μm以上の粒径を有するトナー粒子が
1.0体積%以下含有され、6.35〜10.1μmのトナー粒子
が下記式 V:6.35〜10.1μmの粒径を有するトナー粒子の体積% N:6.35〜10.1μmの粒径を有するトナー粒子の個数% v:全トナー粒子の体積平均粒径 を満足する粒度分布を有しており、流動性付与剤とし
てシリカ微粉末を2重量%以下含有していることを特徴
とするフルカラー画像形成方法に関する。
更に、上記潜像保持体と現像剤担持体上のトナー層表
面との間に微小空隙を形成し、この空隙に交番電場を印
加することが好ましい。以下に詳細を述べる。
現像特性の改善及び画質の向上を目的として、トナー
の粒度分布について検討したところ、下記式で示すよう
な、最も目的を達成するに適した粒度分布の存在状態が
あることを知見した。
すなわち、本発明においては、カラートナーの体積平
均径が6〜10μmであり、5μm以下の粒径を有するト
ナー粒子が15〜40個数%、12.7〜16.0μmが0.1〜5.0体
積%、16μm以上が1.0体積%以下含有され、6.35〜10.
1μmのトナー粒子が下記式 を満足することが重要なポイントである。
即ち、一般的な風力分級によって粒度分布を調整した
場合、上記式の値が大きいということは、微小ドット潜
像を忠実に再現する5μm程度のトナー粒子が増加し、
上記値が小さいということは逆に5μm程度のトナー粒
子が減少することを示していると解される。
したがって、vが6〜10μmの範囲にあり、且つ上
記関係式をさらに満足する場合に、忠実な潜像再現性が
達成される。
5μm以下の粒径のトナー粒子は全粒子数の15〜40個
数%であることが良く、更に好ましくは20〜35個数%が
良い。5μm以下の粒径のトナー粒子が15個数%未満で
あると、高画質に有効なトナー粒子が少なく、特に、コ
ピー又はプリントアウトを続けることによってトナーが
使われるに従い、有効なトナー粒子成分が減少して、ト
ナーの粒度分布のバランスが悪化し、画質が次第に低下
してくる。又、40個数%を超えると、トナー粒子相互の
凝集状態が生じやすく、流動性が損われる。
又、12.7〜16.0μmの範囲の粒子が0.1〜5.0体積%で
あることが良く、好ましくは0.2〜3.0体積%が良い。5.
0体積%より多いと、画質が悪化すると共に、必要以上
の現像、すなわち、トナーののりすぎが起こり、トナー
消費量の増大を招く。一方、0.1体積%未満であると、
流動性の低下により画像濃度が低下してしまう。
又、16μm以上の粒径のトナー粒子が1.0体積%以下
であることが良く、更に好ましくは0.6体積%以下であ
り、1.0体積%より多いと、細線再現における妨げにな
るばかりでなく現像剤担持体とブレードの間にトナーが
蓄積し、白ヌケ発生の原因となる。
又、トナーの体積平均性は6〜10μm、好ましくは7
〜9μmであり、この値は先に述べた各構成要素と切り
はなして考えることはできないものである。体積平均粒
径6μm未満では、グラフィク画像などの画像面積比率
の高い用途では、転写紙上のトナーののり量が少なく、
画像濃度の低いという問題点が生じやすい。体積平均粒
径10μmを超える場合では解像度が良好でなく、又複写
の初めは良くとも使用を続けていると画質低下を発生し
やすい。
トナーの粒度分布は種々の方法によって測定できる
が、本発明においてはコールターカウンターを用いて行
った。
即ち、測定装置としてはコールターカウンターTA−II
型(コールター社製)を用い、個数分布,体積分布を出
力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パーソ
ナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し、電解液は1
級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。
測定法としては前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤と
して界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン
酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分
散処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型によ
り、アパチャーとして100μmアパチャーを用いて、個
数を基準として2〜40μmの粒子の粒度分布を測定し
て、それから本発明に係るところの値を求めた。
本発明に使用できる熱可塑性樹脂としては、ポリスチ
レン、ポリp−クロルスチレン、ポリビニルトルエン、
スチレン−pクロルスチレン共重合体、スチレンビニル
トルエン共重合体等のスチレン及びその置換体の単独重
合体及びそれらの共重合体;スチレン−アクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸npブチル共重合体等のスチレンとア
クリル酸エステルとの共重合体;スチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重
合体、スチレン−メタクリル酸n−ブチル共重合体等の
スチレンとメタクリル酸エステルとの共重合体;スチレ
ンとアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステル、ス
チレンとジメチルアミノエチルメタクリレート及びアク
リル酸エステル、スチレンとジエチルアミノエチルメタ
クリレート及びアクリル酸エステル等の多元共重合体;
その他スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン
−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、
スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチ
レン−マレイン酸エステル共重合体等のスチレンと他の
ビニル系モノマーとのスチンレン系共重合体;ポリメチ
ルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ酢
酸ビニル、ポリエステル、ポリアミド、エポキシ樹脂、
ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸、フェノール樹
脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、石油樹脂、塩素化
パラフィン、等が単独または混合あるいは複合して使用
出来る。特にスチレン−アクリル系樹脂、ポリエステル
樹脂が好ましい。
本発明に係るトナーには、荷電特性を安定化するため
に荷電制御剤を配合しても良い。その際トナーの色調に
影響を与えない無色又は淡色の荷電制御剤が好ましい。
本発明に使用される着色剤としては、公知の染顔料、
例えばフタロシアリンブルー、インダスレンブルー、ピ
ーコックブルー、パーマネントレッド、レーキレッド、
ローダミンレーキ、ハンザイエロー、パーマネントイエ
ロー、ペンジンイエロー等広く使用することができる。
この含有量としては、OHPフィルムの透過性に対し敏感
に反映するよう結着樹脂100重量部に対して12重量部以
下であり、好ましくは0.5〜9重量部である。
本発明に係るトナーには、流動性を安定させるために
流動性付与剤を添加してもよい。
本発明に用いられる非磁性一成分カラートナーは、流
動性付与剤として後述する実施例で用いている通り、シ
リカ微粉末をトナーに対して2重量%以下添加すること
が無色或は白色であるという点においてカラートナー用
に用いた場合、色彩に悪影響を与えず好適である。
本発明のトナーに必要に応じてトナーの特性を損ねな
い範囲で他の添加剤を混合してもよく、例えば、テフロ
ン、ステアリン酸亜鉛、ポリフッ化ビニリデンの如き滑
剤、あるいは低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロ
ピレンの如き定着助剤等である。
本発明のトナーの製造にあたっては、熱ロール、ニー
ダー、エクストルーダー等の熱混練機によって構成材料
を良く混練した後、機械的な粉砕、分級によって得る方
法、或は結着樹脂溶液中に着色剤等の材料を分散した
後、噴霧乾燥することにより得る方法、又は、結着樹脂
を構成すべき単量体に所定材料を混合した後、この乳化
懸濁液を重合させることによりトナーを得る重合トナー
製造法等それぞれの方法が応用できる。
次に本発明に使用される画像形成装置の一例を説明す
るが、必ずしもこれに限定されるものではない。第1図
に、潜像保持体上に形成された静電像を現像する装置を
示す。1は潜像保持体であり、潜像形成は図示しない電
子写真プロセス手段又は静電記録手段により成される。
2は現像剤担持体であり、アルミニウムあるいはステン
レスからなる非磁性スリーブからなる。非磁性一成分カ
ラートナーは、ホッパー3に貯蔵されており、供給ロー
ラー4により現像剤担持体上で供給される。なお供給ロ
ーラー4は現像後の現像剤担持体上のトナーのはぎ取り
も行っている。現像剤担持体上に供給されたトナーは現
像剤塗付ブレード5によって均一かつ薄層に塗付され
る。現像剤塗付ブレードと現像剤担持体との当接圧力
は、スリーブ母線方向の線圧として、3〜250g/cm、好
ましくは10〜120g/cmが有効である。当接圧力が3g/cmよ
り小さい場合、トナーの均一塗付が困難になり、トナー
の帯電量分布がブロードになり、カブリや飛散の原因と
なる。また当接圧力が250g/cmを超えると、トナーに大
きな圧力がかかるため、トナー同士が凝集したり、ある
いは粉砕されてしまうため好ましくない。当接圧力を3
〜250g/cmに調整することで小粒径トナー特有の凝集を
ほぐすことが可能になり、またトナーの帯電量を瞬時に
立ち上げることが可能になる。現像剤塗付ブレードは、
所望の極性にトナーを帯電するに適した摩擦帯電系列の
材質のものを用いることが好ましい。例えば、トナーを
正に帯電させるためには、エチレンロピレンゴム、弗素
ゴム、天然ゴム、ポリクロロブタジエン、ポリイソブチ
レン、N.B.R、負に帯電させるためには、ポリウレタ
ン、スチレンブタジンエンゴムといったものをブレード
として用いれば、トナーの摩擦帯電効率はより高くな
る。またブレートとして、摩擦帯電列において適当に選
択された導電性ゴムを使用した場合、トナーが過剰に摩
擦帯電するのを防ぐことができる。
この様に現像剤担持体に圧接された塗付ブレードによ
りトナーを帯電させる方法は、従来の様にキャリアを用
いる必要がなく、システムを小型化できる等のメリット
が多い。しかし定着定着溶融時のトナーの混色のための
低融点、シャープメルトといったフルカラートナー特性
の性能に対し、上記現像方法は、トナーの電化付与と、
トナーへの負荷のかかり方のラチチュードが狭く、現像
担持体上へのトナー融着等の不都合を起す可能性があ
る。またトナーによるスリーブ汚染の可能性もある。
これを解決するために現像スリーブ近傍のチャージア
ップした微粉トナーあるいは融着した物質を何らかの方
法で除去すればよいと考えた。この方法としてはスリー
ブ表面に固体潤滑性を有する樹脂層をもうけ、チャージ
アップした微粉や融着した物質を除去でき、スリーブ近
傍での都内のスムーズな入れかわりを可能とした。
又、固体潤滑性を有する微粒子以外にチャージアップ
したトナーの微粉の電荷をリークする目的で導電性微粒
子、半導電性の金属酸化物等同時に樹脂層中に含有して
もよく、樹脂層の体積固有抵抗を105Ω以下とする方法
もあるが、この場合には抵抗を103cm以下とするのが好
ましく、この場合でも固体潤滑性を有する微粒子と同時
に樹脂層に含有することが必要である。
本発明の固体潤滑剤としては黒鉛、フッ化黒鉛、二硫
化モリブデン、二硫化タングステン、窒化ホウ素、窒化
ケイ素、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、一酸化
鉛、三酸化モリブデン等が用いられ、結晶性を有し、ト
ナーに対しては摩擦帯電が比較的小さいものが好まし
い。特に結晶性グラファイトがよい。
本発明におけるスリーブ表面への樹脂層を形成させる
方法に関して述べる。
一般的な被膜の形成方法としてはディッピング方、ス
プレー法、ロールコーティング法、カーテンコート法、
スパッタ法等があり、特に本発明のコートを施すにはデ
ィッピング法、スプレー法が優れている。
具体的には、スプレー法においては溶剤中に固形分と
しての被膜用樹脂を溶解し、さらに固体潤滑性を有する
微粒子等の内容物をガラスビーズと混合しペイントシェ
ーカーで分散した後、ナイロン製のメッシュ等でろ過し
て塗料化し、これをエアースプレー法でスリーブ円筒に
均一の厚さになるよう付着させ昇温乾燥する。
樹脂層の厚さは0.5〜3.0μとすることが性能上、製造
上からも好ましい。
また、本発明に使用する固体潤滑性を有する粒子は、
粒径的には0.5μm〜10μmのものがよい。
被膜形成高分子材料は、例えば、スチレン系樹脂、ビ
ニル系樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリカーボネ
ート樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアミド
樹脂、フッ素樹脂、繊維素系樹脂、アクリル系樹脂等の
熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キッド樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ポリウレ
タン樹脂、尿素樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂
等の熱硬化性樹脂あるいは光硬化性樹脂等を使用するこ
とができる。中でもシリコーン樹脂、フッ素樹脂のよう
な離型性のあるもの、あるいはポリエーテルスルホン、
ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリア
ミド、フェノール、ポリエステル、ポリウレタン、スチ
レン系樹脂のような機械的性質に優れたものがより好ま
しい。
なお、本発明で提案した、ブレードにより現像剤担持
体上にトナーを薄層コートする系においては、充分な画
像濃度を得るために、現像剤担持体上のトナー層の厚さ
を現像剤担持体と潜像保持体との対向空隙長よりも小さ
くし、この空隙に交番電場を印加することが好ましい。
すなわち、第1図に示すバイアス電源6により、現像
剤担持体と潜像保持体間に交番電場又は交番電場に直流
電場を重畳した現像バイアスを印加することにより、現
像剤担持体上から潜像保持体上へのトナーの移動を容易
にし、さらに良質の画像を得ることができる。
[実施例] 以下に実施例をもって詳細に説明する。部は重量部を
意味する。
実施例1 を2軸式の押出機により溶融混練し、冷却後ハンマーミ
ルを用いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次いでエアージ
ェット方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに風力分
級機を用いて分級し、本発明の粒度分布になる様に2〜
10μmを選択し着色剤含有樹脂粒子を得た。さらに上記
樹脂粒子100部に対し、アミノ変性シリコンオイル処理
シリカ微粉末1.0部を外添しシアントナーを得た。また
上記処方中、フタロシアニン顔料を、ローダミン顔料,
C.I.ピグメントイエロー17,カーボンブラックに変えた
以外は同様にして、マゼンタトナー,イエロートナー,
ブラックトナーを得た。
これらのトナーは、 であった。
これらのトナーを用いて、市販のフルキラー複写機
(カラーレーザーコピア500,キヤノン製)をポジトナー
用に改造して画出しを行った。時に現像装置は第1図の
構成になる様に改造した。
第1図において、1はポジ帯電性のアモルファスシリ
コンドラム、2はアルミニウム製の円筒の表面に結晶性
グラファイトを40部分散させたポリアミド樹脂をコート
したスリーブ(コート層厚10μm)である。4はウレタ
ン性スポンジローラー、現像剤塗付ブレード5は現像剤
担持体上に線圧60g/cmで当接されている。
また現像条件は、暗部+50V,明部+400Vの潜像に対
し、現像剤担持体と潜像保持体との間隙を250μmに保
ち、トナー層厚を50μmに規制し現像剤担持体に1.2kV
p-p,1.8kHzの交番電場と電流電場を重畳した現像バイア
スを印加して15℃/10%,23℃/60%,30℃/80%の各環境
下で10000枚の耐久試験を行った。
その結果、スリーブ汚染及びスリーブ融着は全く見ら
れず各環境下とも画像濃度1.40〜1.48と安定で、カブリ
も全くない鮮明な画像が得られた。
比較例1 実施例1と同じトナーを用い、第1図におけるスリー
ブ2を表面コートしないものに変えた以外実施例1と全
く同様のカラー複写機によって15℃/10%,23℃/60%,30
℃/80%の各環境下で10000枚の耐久試験を行った。
その結果、15℃/10%の環境下ではスリーブ汚染が発
生したため、初期1.5あった画像濃度が耐久5000枚後に
は濃度1.0まで下ってしまった。また30℃/80%の環境で
は耐久3000枚後にスリーブ融着が発生した。
比較例2 実施例1においてアミノ変性シリコンオイル処理シリ
カの外添量を3.0部に変えた以外、全く同様のトナーを
用い、比較例1で用いた複写機によって普通紙及びOHP
用紙で画出しを行った。その結果、色再現性及び透明性
が不充分であった。また定着性も悪化した。
実施例2 にフタロシアニン顔料,ローダミン顔料、C.I.ピグメン
トイエロー17,カーボンブラックをそれぞれ4部加え実
施例1と同様にして4色の着色剤含有粒子を得た。
上記着色剤含有粒子100部に0.5部のヘキサメチルジシ
ラザンで処理したシリカ微粉末及び0.5部のアルミナ微
粉体を外添して、シアントナー,マゼンタトナー,イエ
ロートナー,ブラックトナーを得た。
これらのトナーは であった。
これらのトナーを用いて市販のカラー複写機(カラー
レーザーコピア500,キヤノン製)の現像装置を以下の条
件に設定した第1図の構成になる様に改造して画出しを
行った。
すなわち第1図において、2はアルミニウム製の円筒
の表面に二硫化モリブデンを40部分散させたフェノール
樹脂をコートしたスリーブ(コート層厚13μm)であ
る。4はウレタン製スポンジローラーである。現像剤塗
付ブレード5はスリーブ2上に線圧80g/cmで当接されて
いる。また現像剤担持体と潜像保持体との間隙を250μ
mに保ち、トナー層厚を50μmに規制した。これ以外の
条件はすべて複写機本体の設定となっている。15℃/10
%,23℃/60%,30℃/80%の各環境下で10000枚の耐久試
験を行った結果、各環境ともスリーブ汚染及びスリーブ
融着は全く見られず、画像濃度1.50〜1.55と安定で、カ
ブリも全くない鮮明な画像が得られた。
比較例3 実施例2と同じトナーを用い、第1図におけるスリー
ブ2をフェノール樹脂でコートした以外実施例2と全く
同様のカラー複写機によって実施例2と同様の耐久試験
を行った。
その結果、30℃/80%の環境下でスリーブ融着が発生
した。
実施例3 実施例2においてスリーブ2の表面をチッ化ホウ素を
45部分散させたフェノール樹脂でコートした以外は実施
例2と同様にして画出しを行ったところ、各環境ともス
リーブ汚染及びスリーブ融着は全く見られず、画像濃度
は1.45〜1.55と安定で、カブリも全くない鮮明な画像が
得られた。
比較例4 実施例3においてトナーの粒度分布を としたトナーを用いた以外全く同様にして耐久を行っ
た。
得られた画像は鮮明さに欠け、特に細部の再現性が劣
っていた。また、4000枚の耐久後に現像剤担持体と現像
剤塗付ブレードの間にトナーが蓄積し、画像凹の白ヌケ
が発生した。
[発明の効果] 本発明によれば、スリーブ汚染がなく、長時間の使用
でも性能の変化がなく、十分な画像濃度,細線再現性及
びハイライト階調性を示す画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に好適な現像装置の概略図である。
フロントページの続き (72)発明者 粕谷 貴重 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 神保 正志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−112253(JP,A) 特開 平2−105181(JP,A) 特開 平1−221755(JP,A) 特開 昭63−73271(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を色分解し、潜像保持体上に各色
    ごとに潜像を形成し、該潜像保持体とこれに対向する現
    像剤担持体との現像領域で潜像を非磁性一成分カラート
    ナーで現像するフルカラー画像形成方法において、 該現像剤担持体にトナーを供給するための供給ローラ
    ーと、該供給ローラーの下流側に設けられた現像剤塗布
    ブレードとが該現像剤担持体に圧接されており、該現像
    剤担持体に対する該現像剤塗布ブレードの当接圧力は、
    線圧3〜250g/cmであり、 該現像剤担持体は、表面に少なくとも固体潤滑性を有
    する微粒子を含有した樹脂層を有しており、 該非磁性一成分カラートナーは、着色剤及び結着樹
    脂を含有する着色剤含有樹脂粒子及び流動性付与剤を有
    しており、体積平均径が6〜10μmであり、5μm以
    下の粒径を有するトナー粒子が15〜40個数%含有され、
    12.7〜16.0μmの粒径を有するトナー粒子が0.1〜5.0体
    積%含有され、16μm以上の粒径を有するトナー粒子が
    1.0体積%以下含有され、6.35〜10.1μmのトナー粒子
    が下記式 V:6.35〜10.1μmの粒径を有するトナー粒子の体積% N:6.35〜10.1μmの粒径を有するトナー粒子の個数% v:全トナー粒子の体積平均粒径 を満足する粒度分布を有しており、流動性付与剤とし
    てシリカ微粉末を2重量%以下含有していることを特徴
    とするフルカラー画像形成方法。
  2. 【請求項2】上記潜像保持体と現像剤担持体上のトナー
    層表面との間に微小空隙を形成し、この空隙に交番電場
    を印加することを特徴とする請求項1に記載のフルカラ
    ー画像形成方法。
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JP2901069B2 (ja) * 1988-10-14 1999-06-02 キヤノン株式会社 現像装置

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