JP2758599B2 - アナログ型周波数変換装置 - Google Patents
アナログ型周波数変換装置Info
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- JP2758599B2 JP2758599B2 JP62275018A JP27501887A JP2758599B2 JP 2758599 B2 JP2758599 B2 JP 2758599B2 JP 62275018 A JP62275018 A JP 62275018A JP 27501887 A JP27501887 A JP 27501887A JP 2758599 B2 JP2758599 B2 JP 2758599B2
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、周波数変換装置に関し、特に、周波数変換
された信号における入力交流信号の漏れに伴なうS/N比
あるいはひずみ特性の増加の改善を図つたアナログ型周
波数変換装置に関するものである。 従来の技術 従来この種のアナログ型周波数変換装置は、周波数変
換に掛算器を用いている。第3図に従来の一般例を示
す。 第3図において、入力端子1は、同期発振器2と、掛
算器11の入力に接続され、同期発振器2の出力は掛算器
12の入力に接続され、掛算器12の一方の入力に発振器5
が接続され、掛算器11の一方の入力は掛算器12の出力と
接続され、出力端子6は掛算器11の出力に接続されてい
る。 実際に周波数変換を行なうのは掛算器11であり、入力
端子1から搬送波信号fsを入力し、掛算回路12より非搬
送波信号fcを入力すると、出力端子6には(1)式に示
す信号が発生する。 fo=K(fs±fc)+Ksfs+Kcfc+Ko ……(1) (1)式において、Kは掛算器の利得定数、Ks,Kc,Ko
はそれぞれfs,fcおよびシステムの零オフセツト定数で
ある。(1)式の右辺第1項は周波数変換した出力成分
であるが、右辺第2項以後は不要な出力成分である。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した従来の回路の場合、第3図で
示すように、掛算器を持つた周波数変換回路は、搬送波
信号と非搬送波信号を入力し、周波数変換して前記搬送
波信号、非搬送波信号の和と差の信号以外に不要な搬送
信号をも発生し、本来の信号との分離が必要となる。 また、このような不要な搬送波信号の発生はひずみ信
号となり、S/N比あるいはいずみを大きく低下させると
いう問題がある。 本発明は従来の上記実情に鑑みてなされたものであ
り、従つて本発明の目的は、従来の技術に内在する上記
諸欠点を除去し、本来の信号以外の不要出力を理論的に
抑圧し、S/N比あるいはひずみ特性を著しく改善するこ
とを可能とした新規なアナログ型周波数変換装置を提供
することにある。 問題点を解決するための手段 上記目的を達成する為に、本発明に係る周波数変換装
置は、入力端子を同期検波器の入力と同期発振器の入力
に接続し、前記同期検波器の他方の入力に前記同期発振
器の出力を接続し、前記同期検波器の出力を振幅変調器
の入力に接続し、前記振幅変調器の他方の入力に発振器
の出力を接続し、前記振幅変調器の出力を出力端子に接
続して構成される。 即ち、本発明のブロツク構成を第1図に示す。 第1図を参照するに、入力端子1は同期検波器3と同
期発振器2の入力に接続され、同期検波器3の他方の入
力に同期発振器2の出力が接続され、同期検波器3の出
力は振幅変調器4の入力に接続され、振幅変調器4の他
方の入力に発振器5の出力が接続され、振幅変調器4の
出力は出力端子6に接続されている。又、同期検波器3
の中には低域フイルタ3aも含む。 次に本発明の動作原理について説明する。入力端子1
に、 f(t)=Ac1 cosωc1t+Vm cos(ωc1+ωs)t +Vm cos(ωc1−ωs)t ……(2) が入力されると、同期発振器2は、前記(1)式の第1
項の搬送波信号のみに同期させた信号を同期検波器3に
入力し、同期検波器3の出力には、低域フイルタ3aを通
り、 Ac1 Vm1 cosωst ……(3) の信号が出力され、振幅変調器4に入力され、その信号
を発振器5の搬送波Ac2 cosωc2tで変調すると、振幅変
調器4の出力は、 Ac2 cosωc2t+Vm2 cos(ωc2+ωs)t +Vm2 cos(ωc2−ωs)t ……(4) となり、(2)式と(4)式を比較すると搬送波のみが
変換される。よつて、前記(1)式のような不要な成分
が含まれない。 実施例 次に本発明をその好ましい一実施例について第2図を
参照しながら具体的に説明する。 第2図は本発明に係るアナログ型周波数変換装置の一
実施例を示すブロツク構成図である。 第2図を参照するに、同期検波器3は第1の同期検波
器7及び第2の同期検波器8により構成され、振幅変調
器4は第1の振幅延長器9及び第2の振幅変調器10によ
り構成されている。入力端子1は同期検波器7,9と同期
発振器2の入力に接続され、同期検比器7,8の他方の入
力には同期発振器2の出力で、たがいに90゜の位相差を
持つた2つの出力の片方ずつが接続されている。同期検
波器7,8の出力はそれぞれ振幅変調器9,10に接続され、
振幅変調器9,10の他方の入力には発振器5の出力でたが
いに90゜の位相差を持つた2つの出力の片方ずつが接続
されている。振幅変調器9,10の各出力は加算器13に入力
され、その出力は出力端子6に接続されている。又、同
期検波器7,8には、低域フイルタ7a,8aが含まれている。 ここで、入力端子1に第4図(a)に示す搬送色信号
を入力し、バースト信号に同期させて90゜の位相差をも
つ2つの搬送波を同期検波器7,8に入力すると、第4図
(b)のように各同期検波器7,8の出力は2つの搬送波
の位相差に分解された色差信号成分のみが出力され、搬
送波は出力されない。 次にこの2つの出力をたがいに振幅変調器9,10に入力
し、発振器5により90゜の位相差をもつ2つの搬送波を
振幅変調器9,10に入力して各振幅変調器9,10を加算する
と、第4図(c)のように入力端子1に入力された搬送
色信号の搬送波とは異なる搬送波の搬送色信号に周波数
を変換することができる。この結果、理論的に不要な出
力があらわれない。 このようにして、非搬送波信号にもとずく不要出力の
発生を抑止することによつて、不要出力発生によるS/N
比、ひずみ特性の低下あるいは分離回路等の必要性も根
本的に排除することができる。 発明の効果 以上説明した如く、本発明によれば、周波数変換にお
ける不要出力の発生を理論的に排除することにより、不
要出力によるS/N比、ひずみ特性の低化を理論的に排除
しうるアナログ型周波数変換装置が実現できるという効
果が得られる。
された信号における入力交流信号の漏れに伴なうS/N比
あるいはひずみ特性の増加の改善を図つたアナログ型周
波数変換装置に関するものである。 従来の技術 従来この種のアナログ型周波数変換装置は、周波数変
換に掛算器を用いている。第3図に従来の一般例を示
す。 第3図において、入力端子1は、同期発振器2と、掛
算器11の入力に接続され、同期発振器2の出力は掛算器
12の入力に接続され、掛算器12の一方の入力に発振器5
が接続され、掛算器11の一方の入力は掛算器12の出力と
接続され、出力端子6は掛算器11の出力に接続されてい
る。 実際に周波数変換を行なうのは掛算器11であり、入力
端子1から搬送波信号fsを入力し、掛算回路12より非搬
送波信号fcを入力すると、出力端子6には(1)式に示
す信号が発生する。 fo=K(fs±fc)+Ksfs+Kcfc+Ko ……(1) (1)式において、Kは掛算器の利得定数、Ks,Kc,Ko
はそれぞれfs,fcおよびシステムの零オフセツト定数で
ある。(1)式の右辺第1項は周波数変換した出力成分
であるが、右辺第2項以後は不要な出力成分である。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上述した従来の回路の場合、第3図で
示すように、掛算器を持つた周波数変換回路は、搬送波
信号と非搬送波信号を入力し、周波数変換して前記搬送
波信号、非搬送波信号の和と差の信号以外に不要な搬送
信号をも発生し、本来の信号との分離が必要となる。 また、このような不要な搬送波信号の発生はひずみ信
号となり、S/N比あるいはいずみを大きく低下させると
いう問題がある。 本発明は従来の上記実情に鑑みてなされたものであ
り、従つて本発明の目的は、従来の技術に内在する上記
諸欠点を除去し、本来の信号以外の不要出力を理論的に
抑圧し、S/N比あるいはひずみ特性を著しく改善するこ
とを可能とした新規なアナログ型周波数変換装置を提供
することにある。 問題点を解決するための手段 上記目的を達成する為に、本発明に係る周波数変換装
置は、入力端子を同期検波器の入力と同期発振器の入力
に接続し、前記同期検波器の他方の入力に前記同期発振
器の出力を接続し、前記同期検波器の出力を振幅変調器
の入力に接続し、前記振幅変調器の他方の入力に発振器
の出力を接続し、前記振幅変調器の出力を出力端子に接
続して構成される。 即ち、本発明のブロツク構成を第1図に示す。 第1図を参照するに、入力端子1は同期検波器3と同
期発振器2の入力に接続され、同期検波器3の他方の入
力に同期発振器2の出力が接続され、同期検波器3の出
力は振幅変調器4の入力に接続され、振幅変調器4の他
方の入力に発振器5の出力が接続され、振幅変調器4の
出力は出力端子6に接続されている。又、同期検波器3
の中には低域フイルタ3aも含む。 次に本発明の動作原理について説明する。入力端子1
に、 f(t)=Ac1 cosωc1t+Vm cos(ωc1+ωs)t +Vm cos(ωc1−ωs)t ……(2) が入力されると、同期発振器2は、前記(1)式の第1
項の搬送波信号のみに同期させた信号を同期検波器3に
入力し、同期検波器3の出力には、低域フイルタ3aを通
り、 Ac1 Vm1 cosωst ……(3) の信号が出力され、振幅変調器4に入力され、その信号
を発振器5の搬送波Ac2 cosωc2tで変調すると、振幅変
調器4の出力は、 Ac2 cosωc2t+Vm2 cos(ωc2+ωs)t +Vm2 cos(ωc2−ωs)t ……(4) となり、(2)式と(4)式を比較すると搬送波のみが
変換される。よつて、前記(1)式のような不要な成分
が含まれない。 実施例 次に本発明をその好ましい一実施例について第2図を
参照しながら具体的に説明する。 第2図は本発明に係るアナログ型周波数変換装置の一
実施例を示すブロツク構成図である。 第2図を参照するに、同期検波器3は第1の同期検波
器7及び第2の同期検波器8により構成され、振幅変調
器4は第1の振幅延長器9及び第2の振幅変調器10によ
り構成されている。入力端子1は同期検波器7,9と同期
発振器2の入力に接続され、同期検比器7,8の他方の入
力には同期発振器2の出力で、たがいに90゜の位相差を
持つた2つの出力の片方ずつが接続されている。同期検
波器7,8の出力はそれぞれ振幅変調器9,10に接続され、
振幅変調器9,10の他方の入力には発振器5の出力でたが
いに90゜の位相差を持つた2つの出力の片方ずつが接続
されている。振幅変調器9,10の各出力は加算器13に入力
され、その出力は出力端子6に接続されている。又、同
期検波器7,8には、低域フイルタ7a,8aが含まれている。 ここで、入力端子1に第4図(a)に示す搬送色信号
を入力し、バースト信号に同期させて90゜の位相差をも
つ2つの搬送波を同期検波器7,8に入力すると、第4図
(b)のように各同期検波器7,8の出力は2つの搬送波
の位相差に分解された色差信号成分のみが出力され、搬
送波は出力されない。 次にこの2つの出力をたがいに振幅変調器9,10に入力
し、発振器5により90゜の位相差をもつ2つの搬送波を
振幅変調器9,10に入力して各振幅変調器9,10を加算する
と、第4図(c)のように入力端子1に入力された搬送
色信号の搬送波とは異なる搬送波の搬送色信号に周波数
を変換することができる。この結果、理論的に不要な出
力があらわれない。 このようにして、非搬送波信号にもとずく不要出力の
発生を抑止することによつて、不要出力発生によるS/N
比、ひずみ特性の低下あるいは分離回路等の必要性も根
本的に排除することができる。 発明の効果 以上説明した如く、本発明によれば、周波数変換にお
ける不要出力の発生を理論的に排除することにより、不
要出力によるS/N比、ひずみ特性の低化を理論的に排除
しうるアナログ型周波数変換装置が実現できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的ブロツク構成図、第2図は本発
明の一実施例を示すブロツク構成図、第3図は従来にお
けるこの種の装置のブロツク構成図、第4図は搬送色信
号波形と色差信号の分離・合成を示す図である。 1……入力端子、2……同期発振器、3,7,8……同期検
波器、3a,7a,8a……低域フイルタ、4,9,10……振幅変調
器、5……発振器、6……出力端子、11,12……掛算
器、13……加算器
明の一実施例を示すブロツク構成図、第3図は従来にお
けるこの種の装置のブロツク構成図、第4図は搬送色信
号波形と色差信号の分離・合成を示す図である。 1……入力端子、2……同期発振器、3,7,8……同期検
波器、3a,7a,8a……低域フイルタ、4,9,10……振幅変調
器、5……発振器、6……出力端子、11,12……掛算
器、13……加算器
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.入力端子を第1及び第2の同期検波器の入力と同期
発振器の入力に接続し、前記第1及び第2の同期検波器
の各他方の入力に前記同期発振器の出力でしかもたがい
に90゜の位相差を持った2つの出力の片方ずつを接続
し、前記第1の同期検波器の出力を第1の振幅変調器の
入力に接続すると共に前記第2の同期検波器の出力を第
2の振幅変調器の入力に接続し、前記第1及び第2の振
幅変調器の各他方の入力に発振器の出力でしかもたがい
に90゜の位相差を持った2つの出力の片方ずつを接続
し、前記第1及び第2の振幅変調器の出力を加算器で加
算して出力端子に接続することを特徴とするアナログ型
周波数変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62275018A JP2758599B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | アナログ型周波数変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62275018A JP2758599B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | アナログ型周波数変換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01117507A JPH01117507A (ja) | 1989-05-10 |
JP2758599B2 true JP2758599B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=17549729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62275018A Expired - Fee Related JP2758599B2 (ja) | 1987-10-30 | 1987-10-30 | アナログ型周波数変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2758599B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5112378A (ja) * | 1974-07-23 | 1976-01-30 | Fujitsu Ltd | Kongogasuhatsuseiyobabura |
JPS5317011A (en) * | 1976-07-30 | 1978-02-16 | Mitsubishi Electric Corp | Carrier conerter |
JPS6027447B2 (ja) * | 1977-11-24 | 1985-06-28 | 日本放送協会 | 残留側波帯振幅変調波の周波数変換装置 |
JPS6027448B2 (ja) * | 1977-11-24 | 1985-06-28 | 日本放送協会 | 残留側波帯振幅変調波の周波数変換装置 |
JPS55149507A (en) * | 1979-05-11 | 1980-11-20 | Toshiba Corp | Synchronous detecting circuit |
JPS6177427A (ja) * | 1984-09-25 | 1986-04-21 | Fujitsu Ten Ltd | アンロツク検出回路 |
-
1987
- 1987-10-30 JP JP62275018A patent/JP2758599B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01117507A (ja) | 1989-05-10 |
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Legal Events
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