JP2758108B2 - 真空断熱体の端部構造 - Google Patents

真空断熱体の端部構造

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JP2758108B2
JP2758108B2 JP22907292A JP22907292A JP2758108B2 JP 2758108 B2 JP2758108 B2 JP 2758108B2 JP 22907292 A JP22907292 A JP 22907292A JP 22907292 A JP22907292 A JP 22907292A JP 2758108 B2 JP2758108 B2 JP 2758108B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内壁と外壁との間に真
空断熱空間を設けた真空断熱容器や真空断熱管などの真
空断熱体において、前記真空断熱空間の端部を閉鎖する
ための、真空断熱体の端部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図6に示す真空断熱容器31に
おいては、外壁32と内壁33との間に真空断熱空間3
4が設けられている。この真空断熱空間34は、その内
部に粉末系や繊維系の充填材35を充填したうえで真空
引きして構成されている。真空断熱空間34の端部開口
は端部材36にて閉鎖されており、この端部材36は、
真空を保持しながら外壁32に対する内壁33の熱伸縮
を吸収するように機能する。
【0003】このような真空断熱容器31においては、
内壁33内を高温にすると図6(a)に示すように内壁
33がΔLだけ熱膨張し、逆に内壁33内を低温にする
と図6(b)に示すように内壁33がΔLだけ熱収縮
し、そのため端部材36に大きな熱応力が発生する。こ
のため、適当な対策を講じないと、加熱・冷却が繰り返
されることにより端部材36が破損し、真空断熱空間3
4の真空を保持できなくなることがある。
【0004】このような問題点に鑑み、端部材に発生す
る熱応力を小さくする手段として、実開平2−1130
93号公報には、図7に示すように、外壁42の端縁か
ら内壁43に至らない端面片44を一体に延出するとと
もに、内壁43の端縁から外壁42に至らない端面片4
5を一体に延出し、両端面片44、45の延出端間に中
間片46を配置して溶接し、両端面片44、45と中間
片46にて熱応力を緩和するようにしたものが開示され
ている。47はその溶接部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7のよう
な構成の真空断熱空間の閉鎖端部の構造では、例えば内
部が低温になって内壁が熱収縮した場合、外壁42の端
縁から延出された端面片44においては、その外面Iと
内面IIに図8に示すような曲げ応力が発生し、そのピー
クが端面片44の端縁の溶接部47と一致することにな
る。このため溶接部47では、その形状により応力集中
を生じる他、冶金的にも組織が変化し、疲労寿命が低下
するという問題点がある。また、上記構造では端面片4
4、45と中間片46との間に隙間を確保して溶接する
必要があるなど、溶接作業に困難を伴うという問題点も
ある。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、積層し
た端板にて端部材を構成した真空断熱体において、端板
どうしの溶接部で曲げ応力が最大になるのを防止するこ
とによって寿命を長くするとともに、溶接作業を容易に
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、真空断熱体に
おける内壁と外壁との間に形成された真空断熱空間の端
部を閉鎖する端部材を、3層や5層などに積層した複数
枚の端板にて構成し、隣り合って積層された一対の端板
の端縁どうしをこの端板の面外に向けて湾曲させるとと
もに、これら隣り合う端板の端縁どうしを交互に接合し
て前記端部材を蛇腹状に形成し、この蛇腹状の端部材の
両端を構成する端板の端縁を、それぞれ内壁および外壁
の面の方向に向けて湾曲させてこれら内壁および外壁に
接合したことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によると、積層した複数枚の端板にて端
部材を構成し、その縁端を湾曲構造としたうえで互いに
溶接などにより接合しているので、この端縁の接合部が
曲げ応力の最大点から外れることになる。従って、従来
溶接部で疲労強度が減少し、この部分で端部材の寿命が
決定されていたものが、端板の母材の寿命まで端部材の
寿命を延ばすことができる。また、積層した端板どうし
の湾曲端縁を溶接などにより接合すればよいため、その
接合作業も容易で、かつ接合部の品質も良好になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1および図2
を参照しながら説明する。真空断熱容器1は、図2
(a)に示すように、全体構造が箱型であり、図2
(b)に示すように、外壁2と内壁3の間に真空断熱空
間4を設けて構成されている。真空断熱空間4は、粉末
系や繊維系の充填材5を充填したうえで真空引きして構
成されている。また、真空断熱空間4の端部開口は、真
空を保持しながら外壁2と内壁3との間の熱伸縮を吸収
する端部材6にて閉鎖されている。7は真空断熱容器1
の蓋である。
【0010】端部材6は、図1に示すように、3枚の端
板8を積層して構成されている。この実施例は、内壁3
内が高温になる場合を例示しており、開口端側の端板8
aの一端縁が、湾曲部9aにより開口端側へ90度に湾
曲されて、内壁3の端縁に溶接部10aにて接合されて
いる。一方、奥側の端板8cにおける開口端側の端縁
も、湾曲部9bにて同じく開口端側へ湾曲され、かつ外
壁2の端縁に溶接部10bにて接合されている。また、
開口端側の端板8aと中間の端板8bとにおける外壁2
側の端縁は、湾曲部11aにて開口端向きに90度に湾
曲されるとともに、溶接部12aにて接合されている。
中間の端板8bと奥側の端板8cの内壁3側の端部は、
湾曲部11bにて奥向きに90度に湾曲されるととも
に、溶接部12bにて接合されている。湾曲部9a、9
b、11a、11bは、応力集中を避けるために、適当
な曲率半径の円弧状に湾曲されている。
【0011】このように、真空断熱空間4の端部開口を
閉鎖する端部材6を、積層した3枚の端板8(8a〜8
c)にて蛇腹状に構成するとともに、各端板8a、8
b、8cにおける接合部にそれぞれ湾曲部9a、9b、
11a、11bを形成しているため、内壁3の熱膨張時
に端板8a、8b、8cに生じる曲げ応力の最大応力作
用点は、溶接部10a、10b、12a、12bから外
れることになる。従って溶接部10a、10b、12
a、12bにおける疲労寿命が大きく延び、端部材6の
寿命を端板8a、8b、8cの母材の寿命まで延ばすこ
とができる。また、積層した端板8a、8b、8c間に
大きな隙間を保持する必要がないため、溶接作業も容易
で、溶接品質・作業効率がともに向上する。
【0012】以上の構成による効果を具体的に説明する
と、図示例のような箱型の真空断熱容器1で、3枚の端
板8を積層して端部材6を構成し、その材質としてSU
S304を使用し、溶接部の疲労強度減少係数が2で、
繰り返し熱サイクルに対する許容寿命が20回であった
場合、ASMEの設計疲労曲線を用いて判定すると、本
実施例の構造によれば許容寿命は100回まで延ばすこ
とができる。
【0013】上記実施例では、3枚の端板8a〜8cを
積層して端部材6を構成した例を示したが、端板8の積
層枚数は任意に設定すればよい。例えば、図3に示すよ
うに、5枚の端板8a〜8eを積層した構成とすること
もできる。図3において、端板の湾曲部11a、11
b、11c、11dは2枚組の端板ごとに湾曲位置をず
らせている。このように端板8の枚数を増加すると、作
用する応力を一層小さくすることができる。
【0014】以上の実施例では、真空断熱容器1内が高
温になって内壁3が熱膨張する場合の構成例を示した
が、真空断熱容器1内が低温になって内壁3が熱収縮す
る場合には、図4に示すように、開口端側の端板8aの
端縁を外壁2に接合しするとともに、奥側の端板8cの
端縁を内壁3に接合すればよい。
【0015】さらに、上記実施例では箱型の真空断熱容
器1の例について説明したが、図5に示すように、外管
22と内管23の間に真空断熱空間24を設けた真空断
熱管21にも同様に適用することができる。図5のもの
は、内管23内を高温の熱媒体が流れる場合を例示して
おり、真空断熱空間24の両端を閉鎖する端部材26が
複数枚の環状の端板27にて構成されている。この実施
例においても、上記真空断熱容器1の実施例の場合と同
様に作用して、内管23の熱膨張が効果的に吸収される
とともに、端板27の溶接部が最大曲げ応力の作用点に
なることが防止される。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、以上のように端部材を
積層した複数枚の端板にて構成し、その両端縁に湾曲部
を設けたうえでその端縁を溶接などにより接合している
ので、端縁の接合部が曲げ応力の最大点から外れること
になり、従って端部材の寿命を端板の母材の寿命まで延
ばすことができ、また積層した端板間に隙間を保持する
必要がないため、溶接作業も容易となり、溶接品質、作
業効率をともに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の真空断熱容器の要部の断面
図である。
【図2】図1の真空断熱容器の全体構成を示し、(a)
はその概略斜視図、(b)はその縦断面図である。
【図3】本発明の他の実施例の真空断熱容器の要部の断
面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の真空断熱容器の要
部の断面図である。
【図5】本発明の別の実施例にもとづく真空断熱管を示
し、(a)はその側面図、(b)はその縦断面図であ
る。
【図6】従来例の真空断熱容器において内壁が熱伸縮し
た状態を示し、(a)は内壁が熱膨張した状態の要部の
断面図、(b)は内壁が熱収縮した状態の要部の断面図
である。
【図7】他の従来例の真空断熱容器の要部の断面図であ
る。
【図8】図7の真空断熱容器における曲げ応力の作用説
明図である。
【符号の説明】
2 外壁 3 内壁 4 真空断熱空間 6 端部材 8 端板 9a 湾曲部 9b 湾曲部 10a 溶接部 10b 溶接部 11a 湾曲部 11b 湾曲部 12a 溶接部 12b 溶接部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−266696(JP,A) 特開 昭52−133161(JP,A) 特開 昭50−107524(JP,A) 特開 昭50−114615(JP,A) 実開 平2−113093(JP,U) 実開 平4−7799(JP,U) 実開 昭56−111394(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 59/02 B65D 8/04 B65D 8/16 B65D 81/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空断熱体における内壁と外壁との間に
    形成された真空断熱空間の端部を閉鎖する端部材を、3
    層や5層などに積層した複数枚の端板にて構成し、隣り
    合って積層された一対の端板の端縁どうしをこの端板の
    面外に向けて湾曲させるとともに、これら隣り合う端板
    の端縁どうしを交互に接合して前記端部材を蛇腹状に形
    成し、この蛇腹状の端部材の両端を構成する端板の端縁
    を、それぞれ内壁および外壁の面の方向に向けて湾曲さ
    せてこれら内壁および外壁に接合したことを特徴とする
    真空断熱体の端部構造。
JP22907292A 1992-08-28 1992-08-28 真空断熱体の端部構造 Expired - Lifetime JP2758108B2 (ja)

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JP3961879B2 (ja) 2002-05-24 2007-08-22 株式会社豊田中央研究所 摩擦クラッチ及び駆動力伝達装置
DE102007003962A1 (de) 2007-01-26 2008-07-31 Peter Wasseroth Flexibler Blech-Randverbund für Vakuumisolierverglasungen

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