JP2757571B2 - 吸水性樹脂分散体 - Google Patents
吸水性樹脂分散体Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗工性に優れた吸水性
樹脂分散体に関する。
樹脂分散体に関する。
【0002】
【従来の技術】建物などの天井や壁面、その他スプリン
クラ−などの配管、電気製品などに水滴が生じるとかび
や錆の発生となり美観を損ねるばかりでなくそのものの
寿命を短くする。結露防止対策として保温断熱材のガラ
スウ−ル、ロックウ−ル、フォ−ムポリスチレンボ−
ド、ウレタンフォ−ム、その他のボ−ドなどを使用して
いる。それらの建材では作業性、防火性、経済面および
用途面などで使用できない場合がある。そこで呼吸性塗
膜を形成する塗料が用いられているが、この呼吸性塗料
は発泡などによる細孔を有し、ある程度の膜厚が必要と
なり美観を損ねることになる。そこで塗工後の美観を損
ねる事なく結露防止のためには、塗膜が透明となる吸水
性樹脂の分散体が切望されていた。
クラ−などの配管、電気製品などに水滴が生じるとかび
や錆の発生となり美観を損ねるばかりでなくそのものの
寿命を短くする。結露防止対策として保温断熱材のガラ
スウ−ル、ロックウ−ル、フォ−ムポリスチレンボ−
ド、ウレタンフォ−ム、その他のボ−ドなどを使用して
いる。それらの建材では作業性、防火性、経済面および
用途面などで使用できない場合がある。そこで呼吸性塗
膜を形成する塗料が用いられているが、この呼吸性塗料
は発泡などによる細孔を有し、ある程度の膜厚が必要と
なり美観を損ねることになる。そこで塗工後の美観を損
ねる事なく結露防止のためには、塗膜が透明となる吸水
性樹脂の分散体が切望されていた。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は、溶解度パ
ラメ−タ−8.3以下の有機溶媒中、α−オレフィンと
無水マレイン酸との共重合体、およびまたはそれらの部
分反応物の存在下でα,β−不飽和二重結合を有する水
性モノマ−を全モノマ−中10%以上重合することを特
徴とする吸水性樹脂分散体に関するものである。本発明
者らは、分散安定性に優れ高吸水性を示す非水系分散型
樹脂組成物を得るために鋭意研究を行なった結果、α−
オレフィンと無水マレイン酸との共重合体、およびまた
はそれらの部分反応物の存在下でα,β−不飽和二重結
合を有する水性モノマ−を重合することにより粒径の小
さい非常に分散安定性の優れた吸水性樹脂分散体が得ら
れることを見い出した。また、アルカリ性成分およびま
たは酸無水物基と反応性を有する多官能性化合物を併用
することにより、さらに吸水率の高い吸水性樹脂分散体
が得られることを見いだし、本発明に至ったものであ
る。この吸水性樹脂分散体は結露防止塗料として使用で
きるだけではなくシ−リング材としても利用することが
可能であり、塗工後は透明な塗膜を形成するというもの
である。
ラメ−タ−8.3以下の有機溶媒中、α−オレフィンと
無水マレイン酸との共重合体、およびまたはそれらの部
分反応物の存在下でα,β−不飽和二重結合を有する水
性モノマ−を全モノマ−中10%以上重合することを特
徴とする吸水性樹脂分散体に関するものである。本発明
者らは、分散安定性に優れ高吸水性を示す非水系分散型
樹脂組成物を得るために鋭意研究を行なった結果、α−
オレフィンと無水マレイン酸との共重合体、およびまた
はそれらの部分反応物の存在下でα,β−不飽和二重結
合を有する水性モノマ−を重合することにより粒径の小
さい非常に分散安定性の優れた吸水性樹脂分散体が得ら
れることを見い出した。また、アルカリ性成分およびま
たは酸無水物基と反応性を有する多官能性化合物を併用
することにより、さらに吸水率の高い吸水性樹脂分散体
が得られることを見いだし、本発明に至ったものであ
る。この吸水性樹脂分散体は結露防止塗料として使用で
きるだけではなくシ−リング材としても利用することが
可能であり、塗工後は透明な塗膜を形成するというもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、α−オレフィ
ンと無水マレイン酸との共重合体、およびまたはその部
分反応物の存在下、溶解度パラメーター8.3以下の有
機溶媒中で、α,β−不飽和二重結合を有する水性モノ
マーを10%以上含むα,β−不飽和二重結合を有する
モノマーを重合してなることを特徴とする非水系分散型
の吸水性樹脂の分散体に関する。α−オレフィンと無水
マレイン酸との共重合体におけるα−オレフィンとして
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコ
セン、1−ドコセン、1−テトラコセン、1−ヘキサコ
セン、1−オクタコセン、1−トリアコンテン、1−ド
トリアコンテン、1−テトラトリアコンテン、1−ヘキ
サトリアコンテン、1−オクタトリアコンテン、1−テ
トラコンテン等、並びにその混合物が挙げられる。
ンと無水マレイン酸との共重合体、およびまたはその部
分反応物の存在下、溶解度パラメーター8.3以下の有
機溶媒中で、α,β−不飽和二重結合を有する水性モノ
マーを10%以上含むα,β−不飽和二重結合を有する
モノマーを重合してなることを特徴とする非水系分散型
の吸水性樹脂の分散体に関する。α−オレフィンと無水
マレイン酸との共重合体におけるα−オレフィンとして
は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−
ノネン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコ
セン、1−ドコセン、1−テトラコセン、1−ヘキサコ
セン、1−オクタコセン、1−トリアコンテン、1−ド
トリアコンテン、1−テトラトリアコンテン、1−ヘキ
サトリアコンテン、1−オクタトリアコンテン、1−テ
トラコンテン等、並びにその混合物が挙げられる。
【0005】α−オレフィンとしては特に限定されるも
のではないが、望ましくは取扱上常温で液体、あるいは
固体の方が好ましい。α−オレフィンの混合物として、
三菱化成(株)のダイヤレン208(C20〜28)、
ダイヤレン30(C30以上)等が市販されている。α
−オレフィンと無水マレイン酸との共重合方法は無溶剤
でも溶剤を併用して行ってもよい。また無水マレイン酸
はα−オレフィンと共に一度に仕込んでもよく、あるい
は重合系に徐々に添加してもよい。これらの重合方法に
関しては特に制限されるものではない。
のではないが、望ましくは取扱上常温で液体、あるいは
固体の方が好ましい。α−オレフィンの混合物として、
三菱化成(株)のダイヤレン208(C20〜28)、
ダイヤレン30(C30以上)等が市販されている。α
−オレフィンと無水マレイン酸との共重合方法は無溶剤
でも溶剤を併用して行ってもよい。また無水マレイン酸
はα−オレフィンと共に一度に仕込んでもよく、あるい
は重合系に徐々に添加してもよい。これらの重合方法に
関しては特に制限されるものではない。
【0006】 この際用いる重合開始剤としてはアゾビ
スイソブチロニトリル、アゾビス2,4−ジメチルバレ
ロニトリル等のアゾビス化合物、キュメンヒドロパ−オ
キサイド、t−ブチルヒドロパ−オキサイド、ベンゾイ
ルパ−オキサイド、ジイソプロピルパ−オキシカ−ボネ
−ト、ジt−ブチルパ−オキサイド、ラウロイルパ−オ
キサイド、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト等の過酸
化物等が挙げられる。特にこれらに限定されるものでは
ない。さらにα−オレフィンと無水マレイン酸との共重
合体の部分反応物を分散安定剤として用いてもよい。上
記共重合体の部分反応物としてはアルコ−ルおよびまた
はオキシ酸およびまたはノニオン乳化剤等の水酸基との
反応によるエステル化物、アミンおよびまたはアミノ酸
等のアミノ基との反応によるアミド化物およびまたはイ
ミド化物等が考えられる。
スイソブチロニトリル、アゾビス2,4−ジメチルバレ
ロニトリル等のアゾビス化合物、キュメンヒドロパ−オ
キサイド、t−ブチルヒドロパ−オキサイド、ベンゾイ
ルパ−オキサイド、ジイソプロピルパ−オキシカ−ボネ
−ト、ジt−ブチルパ−オキサイド、ラウロイルパ−オ
キサイド、t−ブチルパ−オキシベンゾエ−ト等の過酸
化物等が挙げられる。特にこれらに限定されるものでは
ない。さらにα−オレフィンと無水マレイン酸との共重
合体の部分反応物を分散安定剤として用いてもよい。上
記共重合体の部分反応物としてはアルコ−ルおよびまた
はオキシ酸およびまたはノニオン乳化剤等の水酸基との
反応によるエステル化物、アミンおよびまたはアミノ酸
等のアミノ基との反応によるアミド化物およびまたはイ
ミド化物等が考えられる。
【0007】 エステル化に使用される水酸化物として
は分子内に1つ以上の水酸基を持つものであれば特に限
定されるものではなく、1級、2級、3級アルコ−ルお
よびまたはオキシ酸およびまたはノニオン乳化剤の何れ
も使用可能である。例えば、アルコ−ルとしてはメタノ
−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
ブタノ−ル、sec−ブタノ−ル、tert−ブタノ−
ル、ペンタノ−ル、アミルアルコ−ル、ヘキサノ−ル、
ヘプタノ−ル、オクタノ−ル、2−エチルヘキシルアル
コ−ル、ノナノ−ル、デカノ−ル、ラウリルアルコ−
ル、ミリスチルアルコ−ル、セチルアルコ−ル、ステア
リルアルコ−ル、オレイルアルコ−ル等並びにその混合
物が用いられるが好ましくは長鎖アルコ−ルが望ましい
が、特にこれらに限定されるものではない。
は分子内に1つ以上の水酸基を持つものであれば特に限
定されるものではなく、1級、2級、3級アルコ−ルお
よびまたはオキシ酸およびまたはノニオン乳化剤の何れ
も使用可能である。例えば、アルコ−ルとしてはメタノ
−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
ブタノ−ル、sec−ブタノ−ル、tert−ブタノ−
ル、ペンタノ−ル、アミルアルコ−ル、ヘキサノ−ル、
ヘプタノ−ル、オクタノ−ル、2−エチルヘキシルアル
コ−ル、ノナノ−ル、デカノ−ル、ラウリルアルコ−
ル、ミリスチルアルコ−ル、セチルアルコ−ル、ステア
リルアルコ−ル、オレイルアルコ−ル等並びにその混合
物が用いられるが好ましくは長鎖アルコ−ルが望ましい
が、特にこれらに限定されるものではない。
【0008】 また、オキシ酸としては、脂肪族オキシ
酸、芳香族オキシ酸が使用できる。例えば、脂肪族オキ
シ酸としてはグリコ−ル酸、乳酸、ヒドロアクリル酸、
α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、リンゴ
酸、クエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、芳香族
オキシ酸としてはサリチル酸、m−オキシ安息香酸、p
−オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル酸、トロバ酸、
などが挙げられるが有機化合物の1分子内にカルボキシ
ル基と水酸基とをもつものであれば基本的に使用でき必
ずしもこれらに限定されるものではない。しかし、脂肪
族オキシ酸のほうが反応性の点から好ましい。
酸、芳香族オキシ酸が使用できる。例えば、脂肪族オキ
シ酸としてはグリコ−ル酸、乳酸、ヒドロアクリル酸、
α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、リンゴ
酸、クエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、芳香族
オキシ酸としてはサリチル酸、m−オキシ安息香酸、p
−オキシ安息香酸、没食子酸、マンデル酸、トロバ酸、
などが挙げられるが有機化合物の1分子内にカルボキシ
ル基と水酸基とをもつものであれば基本的に使用でき必
ずしもこれらに限定されるものではない。しかし、脂肪
族オキシ酸のほうが反応性の点から好ましい。
【0009】 また、さらにここで使用されるノニオン
乳化剤としてはポリエチレングリコ−ルエステル、ポリ
エチレングリコ−ルエ−テルなどであるが、特殊なもの
としてポリオキシプロピレングリコ−ルエステル、ある
いはエ−テルなどのブロックポリマ−も使用可能であ
る。具体的にはポリオキシエチレンアルキルエ−テル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエ−テル、ポリオキ
シエチレン誘導体、オキシエチレン、オキシプロピレン
ブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪族エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポリオキシ
エチレンソルビト−ル脂肪族エステル、グリセリン脂肪
族エステル、ポリオキシエチレン脂肪族エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミンなどが挙げられる。
乳化剤としてはポリエチレングリコ−ルエステル、ポリ
エチレングリコ−ルエ−テルなどであるが、特殊なもの
としてポリオキシプロピレングリコ−ルエステル、ある
いはエ−テルなどのブロックポリマ−も使用可能であ
る。具体的にはポリオキシエチレンアルキルエ−テル、
ポリオキシエチレンアルキルアリルエ−テル、ポリオキ
シエチレン誘導体、オキシエチレン、オキシプロピレン
ブロックコポリマ−、ソルビタン脂肪族エステル、ポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポリオキシ
エチレンソルビト−ル脂肪族エステル、グリセリン脂肪
族エステル、ポリオキシエチレン脂肪族エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミンなどが挙げられる。
【0010】 また、アミド化およびまたはイミド化に
使用されるアミノ化合物としては分子内に1つ以上のア
ミノ基を持つものであれば特に限定されるものではな
く、脂肪族アミン、芳香族アミン、アミノ酸等が考えら
れる。脂肪族アミンとしては、例えば、メチルアミン、
エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、
ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチ
ルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、セチルアミ
ン、ステアリルアミン、オレイルアミン等の脂肪族アミ
ン、アニリン、o−トルイジン、2−エチルアニリン、
2−フルオロアニリン、o−アニシジン、m−トルイジ
ン、m−アニシジン、m−フェネチジン、p−トルイジ
ン、2,3−ジメチルアニリン、5−アミノインダン等
の芳香族アミン並びにその混合物が挙げられるが、特に
これらに限定されるものではない。
使用されるアミノ化合物としては分子内に1つ以上のア
ミノ基を持つものであれば特に限定されるものではな
く、脂肪族アミン、芳香族アミン、アミノ酸等が考えら
れる。脂肪族アミンとしては、例えば、メチルアミン、
エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、
ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチ
ルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、セチルアミ
ン、ステアリルアミン、オレイルアミン等の脂肪族アミ
ン、アニリン、o−トルイジン、2−エチルアニリン、
2−フルオロアニリン、o−アニシジン、m−トルイジ
ン、m−アニシジン、m−フェネチジン、p−トルイジ
ン、2,3−ジメチルアニリン、5−アミノインダン等
の芳香族アミン並びにその混合物が挙げられるが、特に
これらに限定されるものではない。
【0011】 また、アミノ酸としては脂肪族アミノ
酸、芳香族核をもつアミノ酸、複素環をもつアミノ酸な
どが使用できる。例えば、脂肪族アミノ酸としてはグリ
シン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セ
リン、トレオニン、システイン、メチオニン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、β−アラ
ニン、γ−アミノ酪酸などが、芳香族核をもつアミノ酸
としてはフェニルアラニン、チロシン、アントラニル
酸、m−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸などが、
複素環をもつアミノ酸としてはヒスチジン、トリプトフ
ァン、プロリン、オキシプロリンなどが挙げられるが分
子内にカルボキシル基とアミノ基を有するものであれば
よく必ずしもこれらに限定されるものではない。
酸、芳香族核をもつアミノ酸、複素環をもつアミノ酸な
どが使用できる。例えば、脂肪族アミノ酸としてはグリ
シン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セ
リン、トレオニン、システイン、メチオニン、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、β−アラ
ニン、γ−アミノ酪酸などが、芳香族核をもつアミノ酸
としてはフェニルアラニン、チロシン、アントラニル
酸、m−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸などが、
複素環をもつアミノ酸としてはヒスチジン、トリプトフ
ァン、プロリン、オキシプロリンなどが挙げられるが分
子内にカルボキシル基とアミノ基を有するものであれば
よく必ずしもこれらに限定されるものではない。
【0012】 また、これらの反応は無溶剤、溶剤併用
でも良いが最終の酸価としては好ましくは30から50
0の範囲のものが使用に適する。この範囲以外では分散
体を合成した際に沈澱物が多量に生成したり、相分離し
てしまう。重合するα,β−不飽和二重結合を有する水
性モノマ−としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロト
ン酸などが挙げられる。またこれらのアンモニア、有機
アミン、水酸化ナトリウムなどのアルカリによる塩を重
合する水性モノマ−として使用することも可能である。
でも良いが最終の酸価としては好ましくは30から50
0の範囲のものが使用に適する。この範囲以外では分散
体を合成した際に沈澱物が多量に生成したり、相分離し
てしまう。重合するα,β−不飽和二重結合を有する水
性モノマ−としてはアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、クロト
ン酸などが挙げられる。またこれらのアンモニア、有機
アミン、水酸化ナトリウムなどのアルカリによる塩を重
合する水性モノマ−として使用することも可能である。
【0013】 例えば、アクリル酸ナトリウム、メタク
リル酸アンモニウム、アクリル酸トリエチルアミン塩な
どであるが必ずしもこれらに限定されるものではなく、
容易に水性化可能なモノマ−であればよい。アクリルア
ミド誘導体を有する水性モノマーとしては、N−イソプ
ロピルアクリルアミド、アクリルアミド、N,Nジメチ
ルアクリルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、
N−エチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミドなどであるが、必ず
しもこれらに限定されるものではなく、容易に水性化可
能なモノマーであればよい。その他としてメチルビニル
エーテル、ビニルピロリドンなども挙げられる。
リル酸アンモニウム、アクリル酸トリエチルアミン塩な
どであるが必ずしもこれらに限定されるものではなく、
容易に水性化可能なモノマ−であればよい。アクリルア
ミド誘導体を有する水性モノマーとしては、N−イソプ
ロピルアクリルアミド、アクリルアミド、N,Nジメチ
ルアクリルアミド、N−n−プロピルアクリルアミド、
N−エチルアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミドなどであるが、必ず
しもこれらに限定されるものではなく、容易に水性化可
能なモノマーであればよい。その他としてメチルビニル
エーテル、ビニルピロリドンなども挙げられる。
【0014】 アミノ基を有する水性モノマ−としては
アリルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レ−ト、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレ−
ト、ビニルピリジンなどが挙げられる。またこれらの酢
酸などの有機酸あるいは塩酸などの無機酸などの酸によ
る塩を重合する水性のモノマ−として用いることも可能
である。また、グリシジルメタクリレ−トに有機アミン
を反応させて四級化できるもののように、四級化して水
性化できるものであればよい。
アリルアミン、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリ
レ−ト、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレ−
ト、ビニルピリジンなどが挙げられる。またこれらの酢
酸などの有機酸あるいは塩酸などの無機酸などの酸によ
る塩を重合する水性のモノマ−として用いることも可能
である。また、グリシジルメタクリレ−トに有機アミン
を反応させて四級化できるもののように、四級化して水
性化できるものであればよい。
【0015】 またα,β−不飽和二重結合を有するモ
ノマ−としては、アクリル酸アルキル(炭素数1−2
2)エステル類:例えばメチルアクリレ−ト、エチルア
クリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、iso−ブチル
アクリレ−ト、tert−ブチルアクリレ−ト、2−エ
チルヘキシルアクリレ−ト、グリシジルアクリレ−ト、
メチルグリシジルアクリレ−トなど。メタクリル酸アル
キル(炭素数1−22)エステル類:例えばメチルメタ
クリレ−ト、エチルメタクリレ−ト、n−ブチルメタク
リレ−ト、iso−ブチルメタクリレ−ト、tert−
ブチルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタクリレ
−ト、グリシジルメタクリレ−トなど。
ノマ−としては、アクリル酸アルキル(炭素数1−2
2)エステル類:例えばメチルアクリレ−ト、エチルア
クリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、iso−ブチル
アクリレ−ト、tert−ブチルアクリレ−ト、2−エ
チルヘキシルアクリレ−ト、グリシジルアクリレ−ト、
メチルグリシジルアクリレ−トなど。メタクリル酸アル
キル(炭素数1−22)エステル類:例えばメチルメタ
クリレ−ト、エチルメタクリレ−ト、n−ブチルメタク
リレ−ト、iso−ブチルメタクリレ−ト、tert−
ブチルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタクリレ
−ト、グリシジルメタクリレ−トなど。
【0016】 水酸基含有ビニル単量体類:例えばヒド
ロキシエチルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタクリ
レ−ト、ヒドロキシプロピルアクリレ−ト、ヒドロキシ
プロピルメタクリレ−トなど。その他の単量体類:例え
ばスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩化
ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピロリド
ンなど。二官能性の単量体類:エチレンジアクリレ−
ト、エチレンジメタクリレ−ト、エチレンビスアクリル
アミドなど。以上のα,β−不飽和二重結合を有するモ
ノマ−が挙げられるが基本的にラジカルにより重合する
ものであればよくこれらに限定されるものではない。そ
して、使用に際しては、これらの1種または2種以上を
前記α,β−不飽和二重結合を有する水性モノマ−と共
重合させ吸水性を有するものであれば何ら問題はない。
ロキシエチルアクリレ−ト、ヒドロキシエチルメタクリ
レ−ト、ヒドロキシプロピルアクリレ−ト、ヒドロキシ
プロピルメタクリレ−トなど。その他の単量体類:例え
ばスチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、塩化
ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、ビニルピロリド
ンなど。二官能性の単量体類:エチレンジアクリレ−
ト、エチレンジメタクリレ−ト、エチレンビスアクリル
アミドなど。以上のα,β−不飽和二重結合を有するモ
ノマ−が挙げられるが基本的にラジカルにより重合する
ものであればよくこれらに限定されるものではない。そ
して、使用に際しては、これらの1種または2種以上を
前記α,β−不飽和二重結合を有する水性モノマ−と共
重合させ吸水性を有するものであれば何ら問題はない。
【0017】また、本発明の分散体中の吸水性樹脂に
は、酸無水物基と反応性を有する多官能性化合物を反応
させることも可能である。前記多官能性化合物は、水性
モノマーを含むモノマーを重合し吸水性樹脂の分散体と
してから加えられるもので、吸水性樹脂の吸水性能を充
分発揮させるために用いられる。特に、アミノ基を有す
る多官能化合物を酸性の水性モノマーによる吸水性樹脂
に反応させた場合、その架橋性により吸水性能を発揮す
ると共に、無水マレイン酸の酸無水物基に作用して化学
結合をし、より強固に分散剤と吸水性樹脂の結合を行う
ことができる。
は、酸無水物基と反応性を有する多官能性化合物を反応
させることも可能である。前記多官能性化合物は、水性
モノマーを含むモノマーを重合し吸水性樹脂の分散体と
してから加えられるもので、吸水性樹脂の吸水性能を充
分発揮させるために用いられる。特に、アミノ基を有す
る多官能化合物を酸性の水性モノマーによる吸水性樹脂
に反応させた場合、その架橋性により吸水性能を発揮す
ると共に、無水マレイン酸の酸無水物基に作用して化学
結合をし、より強固に分散剤と吸水性樹脂の結合を行う
ことができる。
【0018】酸無水物基と反応性を有する多官能性化合
物としては、一級または二級ジアミンなどで、例えばヒ
ドラジン、エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、1,4−シクロヘキサンジアミン、4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジアミン、イソホロンジアミンなど
が挙げられる。多官能性化合物は、これらに限定される
ものではなく、吸水性能を発揮すると共に、無水マレイ
ン酸の酸無水物基に作用して化学結合をし、より強固に
分散剤と吸水性樹脂の結合を行うことができるものであ
ればよい。
物としては、一級または二級ジアミンなどで、例えばヒ
ドラジン、エチレンジアミン、1,3−プロパンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミ
ン、1,4−シクロヘキサンジアミン、4,4’−ジシ
クロヘキシルメタンジアミン、イソホロンジアミンなど
が挙げられる。多官能性化合物は、これらに限定される
ものではなく、吸水性能を発揮すると共に、無水マレイ
ン酸の酸無水物基に作用して化学結合をし、より強固に
分散剤と吸水性樹脂の結合を行うことができるものであ
ればよい。
【0019】 またこれらのモノマ−を全モノマ−量に
対して0.1wt%から30wt%の水の存在下で重合
することも可能である。またモノマ−が水溶液であって
も上記範囲内でならばほぼ良好な分散安定性が得られ
る。重合は溶解度パラメ−タ−8.3以下の有機溶剤中
で行なうのであるが、具体的に例えば、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン等の脂肪族系炭化水素、その他ミネラルスピリット、
脂肪族ナフサ等を主成分とした混合物が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
対して0.1wt%から30wt%の水の存在下で重合
することも可能である。またモノマ−が水溶液であって
も上記範囲内でならばほぼ良好な分散安定性が得られ
る。重合は溶解度パラメ−タ−8.3以下の有機溶剤中
で行なうのであるが、具体的に例えば、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ン等の脂肪族系炭化水素、その他ミネラルスピリット、
脂肪族ナフサ等を主成分とした混合物が挙げられるがこ
れらに限定されるものではない。
【0020】 一般に重合方法としては有機溶剤中に分
散安定剤を溶解させた後、この溶液にモノマ−溶液およ
び重合開始剤を滴下することにより重合を行うのがよ
い。この際、合成条件を適宜に選択することによって固
形分濃度および粘度を自由に変化させることができる。
分散安定剤と分散粒子組成となる共重合させるα,β−
不飽和二重結合を有するモノマ−との比率は重量比70
/30〜5/95が好ましい。これより分散安定剤を多
く用いると分散粒子の吸水性能が十分に発揮できず、塗
膜物性が悪くなる。少なくすると粒子がうまく乳化せず
沈澱し保存安定性が悪くなる。
散安定剤を溶解させた後、この溶液にモノマ−溶液およ
び重合開始剤を滴下することにより重合を行うのがよ
い。この際、合成条件を適宜に選択することによって固
形分濃度および粘度を自由に変化させることができる。
分散安定剤と分散粒子組成となる共重合させるα,β−
不飽和二重結合を有するモノマ−との比率は重量比70
/30〜5/95が好ましい。これより分散安定剤を多
く用いると分散粒子の吸水性能が十分に発揮できず、塗
膜物性が悪くなる。少なくすると粒子がうまく乳化せず
沈澱し保存安定性が悪くなる。
【0021】 重合の際に用いる開始剤としては、一般
の重合開始剤が用いられる。例えば、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビス2,4−ジメチルバレロニトリル
等のアゾビス化合物。過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の有機過酸化物も用いられる。また、本発明に係
る吸水性樹脂分散体は、希望する塗膜物性に応じて、ア
ミノ樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、およびまた
はポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を
配合することができる。さらに、本発明組成物には必要
に応じて、顔料、充填剤、可塑剤、顔料分散剤、溶剤、
増粘剤、防腐剤、消泡剤、レベリング剤、等の添加剤も
併用することもできる。次に、本発明を具体的に実施例
をもって説明する。
の重合開始剤が用いられる。例えば、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビス2,4−ジメチルバレロニトリル
等のアゾビス化合物。過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロ
イル等の有機過酸化物も用いられる。また、本発明に係
る吸水性樹脂分散体は、希望する塗膜物性に応じて、ア
ミノ樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂、およびまた
はポリエステル樹脂、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂を
配合することができる。さらに、本発明組成物には必要
に応じて、顔料、充填剤、可塑剤、顔料分散剤、溶剤、
増粘剤、防腐剤、消泡剤、レベリング剤、等の添加剤も
併用することもできる。次に、本発明を具体的に実施例
をもって説明する。
【0022】 製造例1 1−オクタデセン757.4g、ジt−ブチルパ−オキ
サイド2.7g、トルエン10gをフラスコに仕込み、
窒素置換した後、150℃で加熱、撹拌しながら、無水
マレイン酸294.2gを2分毎に9.8gずつ、また
ジt−ブチルパ−オキサイド2.1gを20分毎に0.
7gずつ添加した。添加終了後、系の温度を160℃に
保ち、さらに6時間反応させた。反応終了後、内容物を
熱時に取り出して冷却、固化させた。
サイド2.7g、トルエン10gをフラスコに仕込み、
窒素置換した後、150℃で加熱、撹拌しながら、無水
マレイン酸294.2gを2分毎に9.8gずつ、また
ジt−ブチルパ−オキサイド2.1gを20分毎に0.
7gずつ添加した。添加終了後、系の温度を160℃に
保ち、さらに6時間反応させた。反応終了後、内容物を
熱時に取り出して冷却、固化させた。
【0023】 製造例2 ダイヤレン208 1276g、ジt−ブチルパ−オキ
サイド3.6g、トルエン14gをフラスコに仕込み、
窒素置換した後、150℃で加熱、撹拌しながら、無水
マレイン酸412gを2分毎に13.7gずつ、またジ
t−ブチルパ−オキサイド1.8gを20分毎に0.9
gずつ添加した。添加終了後、さらにジt−ブチルパ−
オキサイドを1g加え、系の温度を160℃に保ち、さ
らに6時間反応させた。反応終了後、内容物を熱時に取
り出して冷却、固化させた。
サイド3.6g、トルエン14gをフラスコに仕込み、
窒素置換した後、150℃で加熱、撹拌しながら、無水
マレイン酸412gを2分毎に13.7gずつ、またジ
t−ブチルパ−オキサイド1.8gを20分毎に0.9
gずつ添加した。添加終了後、さらにジt−ブチルパ−
オキサイドを1g加え、系の温度を160℃に保ち、さ
らに6時間反応させた。反応終了後、内容物を熱時に取
り出して冷却、固化させた。
【0024】 製造例3 製造例1で得られた樹脂1000g、ステアリルアルコ
−ル1450gをフラスコに仕込み、撹拌しながら17
0℃で6時間反応させた。エチルシクロヘキサン150
gを加え、水を共沸、除去しながらさらに220℃で1
0時間反応を行なった。反応終了後、内容物を熱時に取
り出して冷却、固化させた。固形分89.9%、酸価3
4の樹脂が得られた。
−ル1450gをフラスコに仕込み、撹拌しながら17
0℃で6時間反応させた。エチルシクロヘキサン150
gを加え、水を共沸、除去しながらさらに220℃で1
0時間反応を行なった。反応終了後、内容物を熱時に取
り出して冷却、固化させた。固形分89.9%、酸価3
4の樹脂が得られた。
【0025】 製造例4 製造例2で得られた樹脂200g、ステアリルアルコ−
ル130gをフラスコに仕込み、撹拌しながら170℃
で6時間反応させた。エチルシクロヘキサン50gを加
え、水を共沸、除去しながらさらに220℃で8時間反
応を行なった。反応終了後、内容物を熱時に取り出して
冷却、固化させた。固形分96.0%、酸価62の樹脂
が得られた。
ル130gをフラスコに仕込み、撹拌しながら170℃
で6時間反応させた。エチルシクロヘキサン50gを加
え、水を共沸、除去しながらさらに220℃で8時間反
応を行なった。反応終了後、内容物を熱時に取り出して
冷却、固化させた。固形分96.0%、酸価62の樹脂
が得られた。
【0026】 実施例1 製造例1で得られた樹脂30g、エチルシクロヘキサン
120gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃
に加熱した。メタクリル酸36g、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル4g、メチレンビスアクリルアミド0.
2g、水0.4gを溶解し、冷やしながらN,N−ジメ
チルアミノエタノ−ル30gで中和した。そのモノマ−
溶液を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニトリル
0.8gを30分毎に0.2gずつ4回添加した。さら
に2時間加熱、撹拌を行なった。固形分39%のミルク
状白色樹脂分散物を得た。
120gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃
に加熱した。メタクリル酸36g、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシエチル4g、メチレンビスアクリルアミド0.
2g、水0.4gを溶解し、冷やしながらN,N−ジメ
チルアミノエタノ−ル30gで中和した。そのモノマ−
溶液を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニトリル
0.8gを30分毎に0.2gずつ4回添加した。さら
に2時間加熱、撹拌を行なった。固形分39%のミルク
状白色樹脂分散物を得た。
【0027】 実施例2 製造例3で得られた樹脂32g、エチルシクロヘキサン
64gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。メタクリル酸メチル45g、メタクリル酸2
−スルフォエチルナトリウム塩50%水溶液25g、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル6.5g、メチレンビ
スアクリルアミド1.5gを溶解し、そのモノマ−溶液
を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニトリル0.8
gを30分毎に0.2gずつ4回添加した。さらに2時
間加熱、撹拌を行なった。固形分37%のミルク状白色
樹脂分散物を得た。
64gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。メタクリル酸メチル45g、メタクリル酸2
−スルフォエチルナトリウム塩50%水溶液25g、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル6.5g、メチレンビ
スアクリルアミド1.5gを溶解し、そのモノマ−溶液
を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニトリル0.8
gを30分毎に0.2gずつ4回添加した。さらに2時
間加熱、撹拌を行なった。固形分37%のミルク状白色
樹脂分散物を得た。
【0028】 実施例3 製造例4で得られた樹脂32g、エチルシクロヘキサン
88gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。酢酸ビニル32g、アクリル酸メチル32
g、アクリル酸12g、N,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレ−ト4g、水0.8gを溶解し、そのモノマ
−溶液を1時間で滴下し、過酸化ベンゾイル1gを30
分毎に0.25gずつ4回添加した。さらに2時間加
熱、撹拌を行なった。固形分56%のミルク状白色樹脂
分散物を得た。この樹脂分散物100gを取り、1,3
−ジアミノプロパン0.5g、モノエタノ−ルアミン7
gを加え樹脂分散物とした。
88gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。酢酸ビニル32g、アクリル酸メチル32
g、アクリル酸12g、N,N−ジメチルアミノエチル
メタクリレ−ト4g、水0.8gを溶解し、そのモノマ
−溶液を1時間で滴下し、過酸化ベンゾイル1gを30
分毎に0.25gずつ4回添加した。さらに2時間加
熱、撹拌を行なった。固形分56%のミルク状白色樹脂
分散物を得た。この樹脂分散物100gを取り、1,3
−ジアミノプロパン0.5g、モノエタノ−ルアミン7
gを加え樹脂分散物とした。
【0029】 実施例4 製造例1で得られた樹脂30g、エチルシクロヘキサン
120gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃
に加熱した。水1.0g、N−イソプロピルアクリルア
ミド1.0g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル3
g、メタクリル酸36gを溶解し、冷しながら、N,N
−ジメチルアミノエタノール30gで中和した。このモ
ノマー溶液を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニト
リル0.8gを30分毎に0.2gずつ4回添加した。
さらに2時間加熱、攪拌を行った。固型分39%のミル
ク状白色樹脂分散物を得た。
120gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃
に加熱した。水1.0g、N−イソプロピルアクリルア
ミド1.0g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル3
g、メタクリル酸36gを溶解し、冷しながら、N,N
−ジメチルアミノエタノール30gで中和した。このモ
ノマー溶液を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニト
リル0.8gを30分毎に0.2gずつ4回添加した。
さらに2時間加熱、攪拌を行った。固型分39%のミル
ク状白色樹脂分散物を得た。
【0030】 比較例1 製造例2で得られた樹脂32g、エチルシクロヘキサン
88gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。酢酸ビニル47g、アクリル酸メチル47
g、アクリル酸4g、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレ−ト2g、水0.8gを溶解し、そのモノマ−
溶液を1時間で滴下し、過酸化ベンゾイル1gを30分
毎に0.25gずつ4回添加した。さらに2時間加熱、
撹拌を行なった。この樹脂分散物100gを取り、1,
3−ジアミノプロパン0.5g、モノエタノ−ルアミン
7gを加え樹脂分散物とした。
88gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。酢酸ビニル47g、アクリル酸メチル47
g、アクリル酸4g、N,N−ジメチルアミノエチルメ
タクリレ−ト2g、水0.8gを溶解し、そのモノマ−
溶液を1時間で滴下し、過酸化ベンゾイル1gを30分
毎に0.25gずつ4回添加した。さらに2時間加熱、
撹拌を行なった。この樹脂分散物100gを取り、1,
3−ジアミノプロパン0.5g、モノエタノ−ルアミン
7gを加え樹脂分散物とした。
【0031】 比較例2 製造例3で得られた樹脂80g、エチルシクロヘキサン
60gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。メタクリル酸10g、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル1g、メチレンビスアクリルアミド0.0
6g、水0.1gを溶解し、冷やしながらN,N−ジメ
チルアミノエタノ−ル8.5gで中和した。そのモノマ
−溶液を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニトリル
0.2gを30分毎に0.05gずつ4回添加した。さ
らに2時間加熱、撹拌を行なった。固形分61%のミル
ク状白色樹脂分散物を得た。
60gをフラスコに仕込み、窒素置換した後、80℃に
加熱した。メタクリル酸10g、メタクリル酸2−ヒド
ロキシエチル1g、メチレンビスアクリルアミド0.0
6g、水0.1gを溶解し、冷やしながらN,N−ジメ
チルアミノエタノ−ル8.5gで中和した。そのモノマ
−溶液を2時間で滴下し、アゾビスイソブチロニトリル
0.2gを30分毎に0.05gずつ4回添加した。さ
らに2時間加熱、撹拌を行なった。固形分61%のミル
ク状白色樹脂分散物を得た。
【0032】 以上の実施例1〜3、比較例1、2で得
られた樹脂分散物を鋼板に塗工し、100度30分乾燥
させたところ透明なフィルムを形成した。そのフィルム
を削り取り不織布で包みその吸水量を見た(表1)。次
にガラス板に塗工し室温で1日乾燥させたのち、恒温恒
湿室で25℃、湿度90%の試験環境で塗工面ではない
面から水温5℃の水の入ったビニ−ル袋を当てて塗工面
の結露現象を観察した。実施例1〜3の樹脂フィルム上
に結露現象は認められなかったが、比較例1、2では結
露してしまった。
られた樹脂分散物を鋼板に塗工し、100度30分乾燥
させたところ透明なフィルムを形成した。そのフィルム
を削り取り不織布で包みその吸水量を見た(表1)。次
にガラス板に塗工し室温で1日乾燥させたのち、恒温恒
湿室で25℃、湿度90%の試験環境で塗工面ではない
面から水温5℃の水の入ったビニ−ル袋を当てて塗工面
の結露現象を観察した。実施例1〜3の樹脂フィルム上
に結露現象は認められなかったが、比較例1、2では結
露してしまった。
【0033】 (発明の効果)本発明の吸水性樹脂分散
体は粒径の小さい非常に分散安定性の良いものが得ら
れ、塗工性、顔料分散性に優れ、塗料や感熱インキなど
に幅広く応用でき、工業上きわめて有用であることがわ
かった。またこの吸水性樹脂分散体は結露防止塗料とし
て使用できるだけではなくシ−リング材としても利用す
ることが可能であり、塗工後は透明な塗膜を形成するこ
とがわかった。
体は粒径の小さい非常に分散安定性の良いものが得ら
れ、塗工性、顔料分散性に優れ、塗料や感熱インキなど
に幅広く応用でき、工業上きわめて有用であることがわ
かった。またこの吸水性樹脂分散体は結露防止塗料とし
て使用できるだけではなくシ−リング材としても利用す
ることが可能であり、塗工後は透明な塗膜を形成するこ
とがわかった。
【0034】
【表1】
Claims (2)
- 【請求項1】α−オレフィンと無水マレイン酸との共重
合体、およびまたはその部分反応物の存在下、溶解度パ
ラメーター8.3以下の有機溶媒中で、α,β−不飽和
二重結合を有する水性モノマーを10%以上含むα,β
−不飽和二重結合を有するモノマーを重合してなること
を特徴とする吸水性樹脂の分散体。 - 【請求項2】吸水性樹脂に、酸無水物基と反応性を有す
る多官能性化合物を反応させてなることを特徴とする請
求項1記載の吸水性樹脂の分散体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3801691A JP2757571B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | 吸水性樹脂分散体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3801691A JP2757571B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | 吸水性樹脂分散体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04255704A JPH04255704A (ja) | 1992-09-10 |
JP2757571B2 true JP2757571B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=12513782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3801691A Expired - Fee Related JP2757571B2 (ja) | 1991-02-07 | 1991-02-07 | 吸水性樹脂分散体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2757571B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19538147A1 (de) * | 1995-10-13 | 1997-04-17 | Basf Lacke & Farben | Wasserverdünnbare Bindemittel, wäßrige Lacke, die diese Bindemittel enthalten, und Verfahren zur Grundierung oder einschichtigen Lackierung von Kunststoffen |
JP5198718B2 (ja) * | 2004-12-22 | 2013-05-15 | 関西ペイント株式会社 | 熱硬化性水性塗料及び塗膜形成方法 |
WO2007097376A1 (ja) | 2006-02-21 | 2007-08-30 | Nihon Yamamura Glass Co., Ltd. | 水性コーティング組成物及びガラス製品 |
-
1991
- 1991-02-07 JP JP3801691A patent/JP2757571B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04255704A (ja) | 1992-09-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |