JP2757549B2 - 種板製造用母板の縁部保護体 - Google Patents

種板製造用母板の縁部保護体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、銅などを電解精錬するのに用いられる種板
を製造する際、母板の縁部に取付けられ長期間の使用に
耐える種板製造用母板の縁部保護体に関する。
〔従来の技術〕
銅を電解精錬する際には、陰極に0.5〜1.0mmの純銅の
薄板(以下種板という)が用いられる。この種板は、第
6図および第7図に示すように、粗銅1などからなる陽
極と、ステンレス鋼などからなる母板2を陰極として電
解槽に収納して電解を行ない、母板2表面に純銅を電着
させ、これを母板2から剥離することによって製造され
ている。
この際、母板2の両面に電着する手段が母板2の縁部
において接続するのを防止し、かつ種板が母板から剥離
を容易にし、さらに陰極両極が接触しないようにするた
め、母板2の周縁には、絶縁性の縁部保護体3が取付け
られる。
従来、上記縁部保護体としては、ポリプロピレンが用
いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記ポリプロピレンは、押出成形では
寸法精度の高いものが得られず、母板の縁部に密着させ
るには、機械的な後加工によって寸法精を高めなければ
ならないため、コストアップの原因となっている。ま
た、母板が浸漬される電解液は常温から60℃の範囲で変
動し、母板とポリプロピレンとの熱膨張率の差が大き
く、特に母板のコーナ部分におけるシール効果が低下
し、第8図に示すように、電解によってブツ4が発生
し、析出した種板を剥離するたびにこれを除去しなけれ
ばならず、入手を要し、また、ブツ除去の際に縁部保護
体を破損することがあった。
本発明者らは、上記の欠点を克服すべく鋭意検討した
結果、縁部保護体としては、母板のシール性を劣化させ
ないため線膨張係数が7×10-5/℃以下であること、押
出成形によって寸法精度の高いものが得られること、等
が必要であり、さらには電解液中に沈まないように、電
解液より比重が小さいことが望ましいことを知見し、種
々探索した結果、ポリフェニレンエーテルとハイインパ
クトポリスチレンを主成分とする合成樹脂がこれに該当
することを発見した。
本発明は上記の発見に基づいてなされたもので、母板
との密着性がよく、ブツが発生せず、安価で、寿命の長
い母板の縁部保護体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の種板製造用母板の縁部保護体においては、 ポリフェニレンエーテルとハイインパクトポリスチレ
ンとを主成分とする線膨張係数が7.0×10-5/℃以下でか
つ、抗張力が8.5kg/mm2以上でかつ、前記母板が浸漬さ
れる電解液より比重の小さい合成樹脂であること、 押出成形された、長さ方向に沿って母板縁部が嵌合さ
れる溝が形成された棒状体を用いること、 さらには、上記棒状体と母板のコーナー部分が嵌合す
る溝を有するL字状のコーナーピースを用いること、 母板の縁部に嵌合された棒状体同志、或いは棒状体と
コーナーピースの当接面を溶接して一体化することを問
題解決の手段とした。
〔作用〕
本発明の縁部保護体は上記の構成となっているので、
縁部保護体は全部、或いは大部分が押出成形によって寸
法精度よく形成され、保護体の母板との間は密着性よく
保持され、電解液が侵入することがない。
〔実施例〕
本発明に用いられる樹脂は、ポリフェニレンエーテル
〔例えばポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エー
テル〕とハイインパクトポリスチレン樹脂を主成分とす
るもので、市販品としては三菱瓦斯化学株式会社製、商
品名ユピエース等がある。この樹脂の0〜100℃におけ
る線膨張係数は5.0×10-5〜7.0×10-5/℃と小さく、比
重は約1.06で電解液の比重より小さく、沈むことはな
い。また抗張力は8.5kg/mm2で合成樹脂としては高い強
度を有し、押出成形によって寸法精度のよい成形体が得
られ、溶接棒を用いて強固に溶接することができる。
また母板としては、必要に応じて、剥離剤を塗布した
ステンレス鋼,チタン,銅等電着した純銅の剥離が容易
なものが用いられ、その厚さは、使用される金属の種類
によって異なるが種板剥離の際に変形しないように、2.
0〜8.0mmのものが用いられる。
第1図および第2図は本発明に係る縁部保護体の一実
施例を示すもので、図中符号11は、押出成形によって成
形された棒状体である。棒状体11には長さ方向に沿っ
て、上記母板2の縁が密着嵌合される溝12が設けられて
いる。
この棒状体11の溝12を第2図に示すように母板2の両
側縁および下縁に嵌めて取付けるとともに、その当接部
を溶接13によって一体化して縁部保護体14を形成する。
上記縁部保護体14は母板との密着性がよく、温度が変
化しても、線膨張係数が小さいので、母板との間に間隙
が生じないので、ブツの発生が抑制され、種板を剥離し
た後、ブツの除去を行うことなく反復使用できる。
また、母板2のコーナー部分における縁部保護体との
密着性をさらに高めるため、第3図に示すコーナーピー
ス15を用いることができる。コーナーピース15は射出成
形或いは機械的加工等によって形成され、第4図に示す
ように、母板2のコーナーに配置され、棒状体11と溶接
13によって、一体化され、縁部保護体14′が形成され
る。
なお、上記縁部保護体14,14′の横断面を四角形とし
たが、これに限られるものでなく、円形その他形状の制
限はない。
また、第5図は、縁部保護体の他の形状を示すもの
で、溝12に対向して欠円状の凹部16を形成したものであ
る。この凹部16に丸棒17を嵌合して広げることによって
溝12の母板を締付ける力を高くすることも出来る。
なお、上記本発明に用いられるポリフェニレンエーテ
ルとハイインパクトポリスチレンとを主成分とする合成
樹脂にはさらに、小量のガラス繊維やゴム性物質を添加
して、強度、或いは耐衝撃性を高めてもよい。
実施例1 三菱瓦斯化学株式会社製ユピエースAH−60を押出成形
した棒状体を用い、これを厚さ3mmの長方形のステンレ
ス鋼の両側縁、および下縁に取付け、それぞれの棒部材
を溶接によって一体化して第2図に示したものと同形の
種板製造用の縁部保護体14が取付けられた母板を作製し
た。これを用いて種板の製造を行ったところ、ブツの発
生は大幅に減少し、700回(約2年)使用することが出
来た。
実施例2 三菱瓦斯化学株式会社製ユピエースAH−60を押出成形
した棒状体および射出成形したコーナーピースを用い、
実施例1と同じ寸法のステンレス鋼の母板の両側縁、お
よび下縁に棒状体11、コーナー部分にコーナーピース15
を取付け、溶接によって両者を一体化して種板製造用の
縁部保護体が取付けられた母板を作製した。これを用い
て種板の製造を行ったところ、ブツの発生は殆んどな
く、1000回(約3年)使用することができた。
比較例1 ポリプロピレンを用いた以外は、実施例1と同じにし
て種板を製造した。その結果、殆んど毎回ブツの除去が
必要で、その寿命は300回(約1年)であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係る縁部保護体は、押
出成形によって寸法精度の高い成形品が安価に得られ、
また線膨張係数が小さく、電解によって温度が変化して
も、母板との密着性が低下しないので、ブツの発生が抑
制され、これを除去するための人手を要さず、寿命が長
い等、の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明に係る縁部保護体の一実
施例を示すもので、第1図は棒状体の斜視図、第2図は
棒状体によってつくられた縁部保護体を母板に取付けた
正面図、第3図はコーナーピースの斜視図、第4図は、
母板にコーナーピースと棒状体よりなる縁部保護体を取
付けた正面図、第5図は縁部保護体の他の例を示す横断
面図、第6図は種板製造用電極の側面図、第7図は従来
の縁部保護体を取付けた母板の正面図、第8図はブツの
発生状態を示すコーナー部分の拡大図である。 1……母板、4……ブツ、11……棒状体、12……溝、13
……溶接、14,14′……縁部保護体、15……コーナーピ
ース。
フロントページの続き (72)発明者 小西 純二 東京都千代田区丸ノ内1―5―1 三菱 金属株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−56590(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長方形の母板の両側縁および下縁に取付け
    られ母板の縁部を保護し、かつ陰極となる母板と、陽極
    との接触を防止する種板製造用母板の縁部保護体におい
    て、 ポリフェニレンエーテルとハイインパクトポリスチレン
    とを主成分とする線膨張係数が7.0×10-5/℃以下でか
    つ、抗張力が8.5kg/mm2以上でかつ、前記母板が浸漬さ
    れる電解液より比重の小さい合成樹脂よりなることを特
    徴とする種板製造用母板の縁部保護体。
  2. 【請求項2】押出成形された、長さ方向に沿って母板縁
    部が嵌合される溝が形成された棒状体を有する請求項
    (1)記載の種板製造用母板の縁部保護体。
  3. 【請求項3】母板の縁部に嵌合された棒状体の当接面を
    溶接一体化してなる請求項(1)または(2)記載の種
    板製造用母板の縁部保護体。
  4. 【請求項4】母板のコーナー部分が嵌合する溝を有する
    L字状のコーナーピースを有する請求項(1)または
    (2)記載の種板製造用母板の縁部保護体。
  5. 【請求項5】母板の縁部に嵌合された棒状体および母板
    のコーナー部分に嵌合されたコーナーピースの当接面を
    溶接して一体化してなる請求項(1),(2)または
    (4)記載の種板製造用母板の縁部保護体。
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