JP2756950B2 - 発熱体を有する大口径管継手の製造方法 - Google Patents

発熱体を有する大口径管継手の製造方法

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JP2756950B2 JP8093293A JP9329396A JP2756950B2 JP 2756950 B2 JP2756950 B2 JP 2756950B2 JP 8093293 A JP8093293 A JP 8093293A JP 9329396 A JP9329396 A JP 9329396A JP 2756950 B2 JP2756950 B2 JP 2756950B2
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原 祥 皓 福
谷 勝 熊
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東亜高級継手バルブ製造株式会社
有限会社イーエフテクノ
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D23/00Producing tubular articles
    • B29D23/001Pipes; Pipe joints
    • B29D23/003Pipe joints, e.g. straight joints
    • B29D23/005Pipe joints, e.g. straight joints provided with electrical wiring

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大口径の上下水道
管に使用される大口径管継手の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、水道管等の小径の合成樹脂製管継
手の受口内周面に、電気を通すことによって発熱する導
線の周囲を絶縁樹脂被膜で被覆してコイル状に巻回した
発熱体を装着しておき、管継手の受口に管を挿入した
後、発熱体を加熱して管と管継手の接合部を融着して接
合する技術があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大口径の上下水道管
(通常、直径が75mm以上のものを大口径といい、下水
管にあっては直径2000mmもしくはそれ以上のものが
ある)にあっては、口径が大きいために重量や体積が大
きくなり、しかも管継手と接続される管が樹脂で成形さ
れている場合は管相互の偏芯率も大きくなる。従って、
管継手に管を挿入する場合、嵌合差(嵌め合いクリアラ
ンス)を大きく確保しておかないと管挿入作業が大変困
難である。その上、前記発熱体を管継手内周面に装着す
れば、管挿入時に発熱体が邪魔となって管の挿入が一層
困難となると共に、管端面によって発熱体を傷つけ、切
断したり或いは位置ずれ等の事故が発生するといった問
題点がある。
【0004】そこで本発明は、融着のための発熱体を受
口内周面に備えているものでありながら、発熱体を傷つ
けることなく大口径管を受口に容易に挿入することので
きる大口径管継手を製造する新規な方法を提供すること
を主たる目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では次のような技術的手段を講じた。即ち、本
発明の大口径管継手の製造方法にあっては、筒状で合成
樹脂製の継手ボディ受口内面に、電気を通すことによっ
て発熱する導線の周囲を絶縁樹脂被膜で被覆してコイル
状に巻回した発熱体を挿入し、この発熱体を受口内面に
向かって膨張圧着加熱治具によって圧着加熱して発熱体
を継手ボデイ受口内面に一体的に融着させることを特徴
とする。
【0006】また、本発明の第二の手段では、前記発熱
体の前後で継手ボディの受口内面にリング状パッキンを
装着するようにした。
【0007】また、本発明の第三の手段にあっては、前
記継手ボディは、押出し成形手段で予め成形された合成
樹脂パイプ材を所定の長さ寸法に切断し、この切断され
たパイプ材を、二次加工で所定の寸法まで拡径成形して
形成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の詳細を図に示した実
施例に基づいて説明する。図中、図1は本発明の方法に
よって得られた大口径管継手の第一の例を示すものであ
って、この実施例では、筒状で合成樹脂製の継手ボディ
1の一端部分を少し大径とし、該大径部分に接続すべき
合成樹脂管2を受け入れる受口3が形成されている。
尚、本発明にいう大口径管とは、主として上下水道に使
用される配水管であって、その直径が75mm〜2000
mm若しくはそれ以上のものをいう。
【0009】前記受口3の内面に発熱体4が装着されて
いる。この発熱体4は図3並びに図4で示すように、ニ
ッケル等の導線4aの周囲にガラス繊維網組等による絶
縁層4bを介して合成樹脂被膜4cが被覆された一本の
発熱線を中間部で折り返して螺旋筒状に巻回し、両端部
を管外周面(又は受口端面)から引き出して接続端子4
dとして構成されており、この発熱体4に電気を通すこ
とによってコントローラ5によって設定された温度まで
発熱するように構成されている。
【0010】前記の大口径管継手はこれの受口3に接続
すべき合成樹脂管2を挿入したあと、発熱体4をこれに
接続したコントローラー5で設定した温度まで加熱して
管と管継手の接合部を融着して両者を接合するのである
が、この管2を挿入するときに発熱体4が邪魔であると
共に、管端面によって発熱体が傷つけられ、切断したり
或いは位置ずれ等の事故が発生する恐れがある。
【0011】そこで本発明では、発熱体4を管継手の受
口2に装着するに際して、図5に示すように、挿入され
た発熱体4の内側から膨張圧着加熱治具6によって発熱
体を受口内面に向かって加熱圧着して少なくともその一
部が図6に示すように継手ボディに埋没するように一体
的に溶融結合させる。
【0012】前記膨張圧着加熱治具6は、放射方向に複
数分割されて放射方向に膨張、縮小可能に形成された円
筒状加熱圧着体9を含む。この圧着体9は電気コントロ
ーラー13によって温度制御されるヒーター11を備
え、圧力シリンダー7によって往復動するプランジャー
8の周りに摺動可能に装着されている。また、圧着体9
の軸穴の両端開口部分にプランジャー8に保持された円
錐形のクサビ部材12a、12bの先端部分が挿入され
ている。一方のクサビ部材12aはプランジャー8の先
端に固定され、他方のクサビ部材12bはプランジャー
8の中間に遊嵌されている。
【0013】このような構成により、図6に示すように
加熱圧着治具6を管継手の受口3に挿入し、温度コント
ロールを160度ないし80度に制御し、シリンダー7
を動作させてプランジャー8をシリンダー側に移動させ
ることにより圧着体9を少しずつ規定寸法まで拡げてい
く。これにより発熱体4が受口内面に向かって加熱圧着
されて発熱体4と継手ボディ1との接合部が溶融結合す
ると共にその一部が継手ボディ1に埋没する。これによ
り現場での管接合時において、管2を管継手の受口3に
挿入するときに多少の差込勾配があっても発熱体4が邪
魔になることなくスムースに挿入できると共に、管端面
によって発熱体が傷つけられたり位置ずれしたりするよ
うなことを未然に防止することができる。また、発熱体
4が加熱圧着体9によって加熱圧着されたとき、図19
の拡大断面図で示すように、発熱体の合成樹脂被膜部分
4cのコイル内面部分、即ち加熱圧着体9に直接接触す
る部分が他の部分より多く圧着溶融されて薄くなる。従
って受口3に管2を挿入して融着するときに有効な加熱
効果を得ることができる
【0014】尚、上記の管継手にあっては、受口3の内
周面で前記発熱体4の前後にリング状パッキン14、1
4を装着して接合された管2の抜け止め並びに止水をよ
り確実にしている。
【0015】また、本発明では前記管継手における継手
ボディ1の新規な製作手段を提供する。即ち、押出し成
形手段で予め成形された合成樹脂パイプ材を所定の長さ
寸法に切断し、この切断されたパイプ材1aを、二次加
工で所定の寸法まで拡径成形して継手ボディ1を形成す
るようにしたもので、これにより設備の省略化と、製作
コストの低減化を図った。
【0016】図8〜図11は前記した2次加工による拡
径成形手段の第一の例を示すものであって、先ず図8並
びに図9に示すように、押出し成形手段で予め成形され
た合成樹脂パイプ材1aを所定の長さ寸法に切断し、こ
の切断されたパイプ材1aを例えば摂氏140度〜18
0度のグリセリン油に浸漬させて塑性変形可能な状態ま
で軟化させ、このパイプ材1aを割型14のキャビティ
内15にセットし、割型14を締め付け固定した後、パ
イプ材1aの両端開口部を栓16で密閉し、一方の栓1
6に開通させた注入口17から加熱したエアー又はオイ
ル等の圧力流体を注入して、図10に示すようにパイプ
材を割型キャビティ内面に向かって膨張させて所定寸法
まで拡径する。そして割型14から取り出した成型品を
冷却後、図11に示すように、両端の不要な部分を裁断
線Xで切断して所定形状の継手ボディ1を成形するもの
である。
【0017】図12〜図14は前記した2次加工による
拡径成形手段の第二の例を示すものであって、先ず前記
第一手段と同じように、押出し成形手段で予め成形され
た合成樹脂パイプ材1aを所定の長さ寸法に切断し、こ
の切断されたパイプ材1aを摂氏140度〜180度の
グリセリン油に浸漬させて塑性変形可能な状態まで軟化
する。ついでこの軟化パイプ材1a内に、成形すべき形
態を外周面に備えた筒状膨張部材18を挿入する。
【0018】前記膨張部材18は放射方向に複数分割さ
れて放射方向に膨張、縮小可能に形成され、前記した膨
張圧着治具6と同様に、圧力シリンダー19によって往
復動するプランジャー20の周りに摺動可能に装着され
ている。また、膨張部材18軸穴の両端開口部分にプラ
ンジャー20に保持された円錐形のクサビ部材21a、
21bの先端部分が挿入されている。一方のクサビ部材
21aはプランジャー21の先端に固定され、他方のク
サビ部材21bはプランジャー20の中間に遊嵌されて
いる。このような構成により、図13に示すように膨張
部材18をパイプ材1aに挿入し、シリンダー19を動
作させてプランジャー20をシリンダー側に移動させる
ことにより図14に示すように膨張部材18がクサビ部
材21a、21bによって放射方向に膨張し、パイプ材
1aが所定寸法まで拡径されるものである。
【0019】この場合、膨張部材18が放射方向に複数
分割されているため、膨張部材が膨張したときに分割型
間に軸方向に沿った隙間が発生してこの隙間に樹脂が侵
入して凸条が発生するので、これを防止するための手段
が必要である。その手段として、例えば一度膨張させた
膨張部材18を縮小させて少し回転させ、再度膨張させ
ることにより凸条の発生を防ぐことができる。また図1
5〜17は他の手段を示すものであって、放射方向に複
数分割された膨張部材18…の間に間隙子22が配置さ
れ、クサビ部材21a、21bによって膨張部材18が
膨張拡径したときに間隙子22もクサビ部材によって同
時に膨張するように形成されている。そして図17で示
すように最大拡径時に間隙子22が膨張部材18…の間
隙を完全に埋めるように各部の寸法が設定されている。
【0020】尚、本発明では図5乃至図7で示した膨張
圧着加熱治具6においても、加熱圧着体9が放射方向に
複数分割されているため、拡径時に圧着体間に隙間が発
生して圧着が多少不均一になる。従ってこの場合も、一
度膨張させた加熱圧着体9を縮小させて少し回転させ、
再度膨張させることにより全周面を均一に圧着すること
ができる。またこの膨張圧着加熱治具6に図15〜図1
7で示した機構と同様な機構を組み込んで形成してもよ
い。
【0021】尚、上記した各実施例では、継手ボディの
一端のみに管を挿入するための受口3を設けた片口継手
に基いて説明したが、図18に示すように両端に発熱体
4、4を備えた受口3、3を有する両口継手について
や、図示は省略するが、継手ボディの一部を所望の角度
に屈曲させたエルボ状のものについても同様に実施でき
ることは勿論である。
【0022】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に特定されるものでなく、その構
成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下
にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施す
ることができることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の第1請求項
の構成によれば、接合すべき大口径管を管継手の受口に
挿入するときに多少の差込勾配があっても受口内面に装
着された発熱体が邪魔になることなくスムースに挿入す
ることができると共に、管端面によって発熱体が傷つけ
られたり位置ずれしたりするようなことを未然に防止す
ることができる大口径管継手を簡単に提供することがで
きる。
【0024】又、本発明の第2請求項の構成によれば、
上記の効果に加え、受口の内周面で前記発熱体の前後に
抜け止め用並びに止水用のリング状パッキンが装着され
ているので、接合された管の抜け止めや止水をより確実
に防止することができる。
【0025】又、本発明の第3請求項の構成によれば、
押出し成形手段で予め成形された合成樹脂パイプ材を所
定の長さ寸法に切断し、この切断されたパイプ材を、二
次加工で所定の寸法まで拡径成形して継手ボディを形成
するようにしたものであるから、上記した第1請求項の
構成による効果に加えて、大口径管継手を個々に成形す
るための大型で高価な射出成形装置を必要とせず、これ
により設備費の軽減と製品コストの低減化を図ることが
できる、といった顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法によって得られた大口径管継手の一
例を示す断面図。
【図2】上記大口径管継手の斜視図。
【図3】上記大口径管継手に装着される発熱体の斜視
図。
【図4】上記発熱体の要部の拡大斜視図。
【図5】本発明の大口径管継手の製造方法の第1段階を
示す一部断面側面図。
【図6】上記の製造方法の第2段階を示す断面図。
【図7】上記製造方法の第3段階を示す断面図。
【図8】本発明に於ける継手ボディの製造手段の一例を
示す斜視図。
【図9】上記の製造手段の第2段階を示す断面図。
【図10】上記製造手段の第3段階を示す断面図。
【図11】上記製造手段の第4段階を示す断面図。
【図12】本発明に於ける継手ボディの製造手段の他の
例を示す斜視図。
【図13】上記の製造手段の第1段階を示す断面図。
【図14】上記製造手段の第2段階を示す断面図。
【図15】上記製造手段における膨張部材の他の例を示
す断面図。
【図16】図15におけるB−B線断面図。
【図17】上記膨張部材の最大拡径状態を示す断面図。
【図18】本発明の製造方法によって得られた大口径管
継手の他の例を示す断面図。
【図19】上記製造方法によって得られた管継手の発熱
体部分の要部拡大断面図。
【符号の説明】
1 継手ボディ 1a パイプ材 2 合成樹脂管 3 受口 4 発熱体 5 コントローラー 6 膨張圧着加熱治具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状で合成樹脂製の継手ボディの受口内
    面に、電気を通すことによって発熱する導線の周囲を絶
    縁樹脂被膜で被覆して螺旋コイル状に巻回した発熱体を
    挿入し、この発熱体を受口内面に向かって膨張圧着加熱
    治具によって圧着加熱して発熱体を継手ボデイ受口内面
    に一体的に融着させることを特徴とする、発熱体を有す
    る大口径管継手の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記発熱体の前後で継手ボディの受口内
    面にリング状パッキンを装着するようにした請求項1に
    記載の発熱体を有する大口径管継手の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記継手ボディは、押出し成形手段で予
    め成形された合成樹脂パイプ材を所定の長さ寸法に切断
    し、この切断されたパイプ材を、二次加工で所定の寸法
    まで拡径成形して形成されている、請求項1又は2に記
    載の発熱体を有する大口径管継手の製造方法。
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ITTO20080017A1 (it) * 2008-01-10 2009-07-11 Fabrizio Rivoli Giunto per elettrofusione, suo procedimento di produzione e suo dispositivo di gestione

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