JP2756192B2 - 伝熱管の製造法 - Google Patents
伝熱管の製造法Info
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Description
交換器に用いられる伝熱管の製造法に関するものであ
る。
に対する省エネルギー、省スペースの要求は強く、その
主要部分をしめる熱交換器も高効率化、コンパクト化が
重要課題となっている。このような熱交換器に使用され
る伝熱管として、以前は平滑管が使用されていた。しか
し、管内面に微細な螺旋溝が多数形成された、内面溝付
管が開発され、これにより管内伝熱性能の高性能化が行
われた。現在、熱交換器の改良のため、主に外径9.5
3及び7.00mmの内面溝付管が使用されている。最
近、さらに熱交換器のコンパクト化への要求があり、そ
れに対して外径4mm等のより細い伝熱管を有効に用い
る小型熱交換器の開発が進められ、本出願人は先に特開
昭62−98200号により細径伝熱管およびその製造
法を発表した。この内面溝付管は、管内にフローティン
グプラグにより一定位置に溝付プラグを保持し、その溝
付プラグを介して転造工具により押圧し、製造される。
このような細径内面溝付管の製造においては、あまり細
い素管を使用し、従来の内面溝付管の製造法と同様に管
内に溝付プラグを挿入して転造加工すると、管が破断す
るおそれがある。しかし、逆にあまり大きな外径の素管
で溝付加工し、縮径率を大きくとり、細径管に仕上げる
と、縮径時に図9に示すように伝熱管1の外表面に微細
なくぼみ部4が発生したり、図10に示すように伝熱管
外表面上にマクレコミ5の発生が頻発し、不良品とな
る。
種々の検討の結果伝熱性能が優れ、かつ縮径時に変形や
マクレコミのない内面溝付管、特に細径の内面溝付管に
適した製造法を開発したものである。
状又は、管軸方向に連続する溝を形成した伝熱管の製造
法において、管内面に溝付プラグを用いた転造又は抽伸
加工により、山底巾と底肉厚の比がW2 /t=0.2〜
1.5の溝を形成した後、1回又は2回以上の空引抽伸
により20〜40%未満の縮径加工を行うことを特徴と
する伝熱管の製造法であり、また管内面に螺旋状又は管
軸方向に連続する溝を形成した外径3〜6mmの伝熱管
の製造法において、外径4.5mm以上の管内面に溝付
プラグを用いた転造又は抽伸加工により、溝深さ0.1
〜0.36mm、溝底巾0.07〜0.63mmの溝を
形成した後、1回又は2回以上の空引抽伸により20〜
40%未満の縮径加工を行うことを特徴とする伝熱管の
製造法である。すなわち本発明は、例えば図1に示す素
管6の内面にフローティングプラグ8と外側にフローテ
ィングダイス7を有し、フローティングプラグにより一
定位置に保持された溝付プラグ10とその外側に配置さ
れた転造工具9を備えた転造装置により内面に溝を有す
る伝熱管1を製造するものである。そして本発明の請求
項1は、図2に示すように山底巾W2 と底肉厚tの比が
W2 /t=0.2〜1.5の溝3を形成した後、1回又
は2回以上の空引抽伸により20〜40%未満の縮径加
工を行うものであり、また請求項2の発明は上記の伝熱
管の外径が3〜6mmの細径の場合に適した方法であっ
て、このときは外径4.5mm以上の管内面に溝付プラ
グを用いた転造又は抽伸加工により、溝深さHが0.1
〜0.36mm、溝底巾W1 が0.07〜0.63の溝
3を形成した後、1回又は2回以上の空引抽伸により2
0〜40%未満の縮径加工を行うものである。なお本発
明は、上記の転造装置で所定の溝および山を形成する
他、通常の抽伸加工により溝および山を形成してもよ
い。
径伝熱管を外表面のくぼみやマクレコミ不良の発生をお
さえて効率よく製造することが可能である。本発明の製
造法において、山底巾の比と底肉厚の比を0.2〜1.
5と限定したのは、0.2未満になると通常製造する底
肉厚に対して山底巾があまりにも小さく溝付加工ができ
なくなるためであり、1.5より大きくなると、山底巾
に対して底肉厚が薄く溝付加工後の20〜40%未満の
縮径加工で管外表面上にくぼみが発生したり、マクレコ
ミ等の不良が頻発する。一般に円管の縮径加工では、円
周方向に一定の力が作用する。内面溝付管の場合山部と
溝部で肉厚が異なり円周方向に受ける単位面積当りの力
が異なってくる。このため縮径加工による肉厚の増加比
に若干の違いが生じ、底肉厚に対して、山底巾が広い溝
形状の場合には、図9,10のように山部2に対応する
外表面上にくぼみ4が発生したり、マクレコミ5が管内
にまで、貫通する。溝付加工後の縮径率を40%未満と
したのは、このような不良を製造上問題にならない程度
におさえるためである。また、20%未満になると、単
位時間当たり製造重量の少ない細径管において、その製
造重量を溝付後、縮径して増加させるという本来のメリ
ットがなくなってしまうからである。次に本発明伝熱管
の製造法において、製造管外径を3〜6mmとしたの
は、外径が3mm未満では、所定の溝形成が困難になる
ためで6mmを越えると、熱交換器のコンパクト化への
メリットがなくなるためである。また、素管の外径を
4.5mm以上と限定したのは、外径が4.5mm未満
では、溝付加工時の引抜力が管の破断荷重を越えて溝付
加工が不可能となるためである。素管内面に形成する溝
深さを0.1〜0.36mmと限定したのは、空引抽伸
20〜40%未満の縮径加工における縮減比が1.05
〜1.2となるところから、これを加味して、仕上がり
溝深さを0.1〜0.3に合わせるためである。また素
管内面に形成する溝巾を0.07〜0.63と限定した
のは20〜40%未満の縮径加工による縮巾比が0.7
〜0.4となるところから仕上がり溝巾を0.05〜
0.2mmとなるように合わせたものである。
図1に示す装置を用いて転造加工により外径6.5mm
のリン脱酸銅の素管に、溝深さ0.1〜0.3mm、底
肉厚0.2〜0.35mmで山底巾を各種に変えた図2
に示す伝熱管を約1000m溝付加工し、その後38%
の縮径率をもって外径4mmの細径管を製造した時のマ
クレコミ数を調べた。その結果を図3に示す。W2 /t
が0.2未満では溝付加工はできなかった。W2 /tが
1.5を越えるとマクレコミ数の発生が急激に上昇する
ことがわかる。したがって山底巾W2 と底肉厚の比W2
/tは0.2〜1.5とすることが必要である。また
4.5〜7.5mmφの溝付プラグを用いてりん脱酸銅
からなる各種溝付管を作製し、これを1回乃至数回の空
引抽伸により20〜40%の縮径加工し、3〜6mmφ
の細径管を製造した。この製造工程における縮径率と溝
底巾、溝深さ及び肉厚の関係を調べた。その結果を図4
乃至図6に示す。図4より、溝巾W1 及び山巾W2 の縮
巾比は、縮径率が増加するにしたがって低下する。また
図5より溝深さの縮減比は縮径率の増加にともない大き
くなり、図6より肉厚増加比は縮径率の増加と共に減少
する。したがって所望の溝形状を得るためには縮径率を
20〜40%未満とすることが必要である。次に上記の
製造法により得られた外径4mmの細径伝熱管を二重管
式熱交換器に組込み伝熱管内にフレオンR−22を流
し、管外に被冷却水を流して表1と表2に示す測定条件
で管内蒸発及び凝縮熱伝達率と圧力損失を測定した。図
7と図8に溝深さ0.15、0.19の時の溝底巾に対
する蒸発時及び凝縮時の管内熱伝達率を示した。
巾それぞれに0.15付近に最適値が存在することがわ
かる。そして、特に溝を有効に伝熱性能にいかすために
は溝底巾を0.05〜0.20に形成すれば、凝縮時に
も効果的であり、特に蒸発時に有効に作用することがわ
かる。なお圧力損失は、平滑管にくらべて若干上昇した
が、溝の形状による差は、ほとんど見られなかった。
性能の伝熱管、特に細径伝熱管を外表面上のくぼみや、
マクレコミ不良の発生をおさえて効率よく製造すること
が可能である。
断面図。
と山底巾と底肉厚の比との関係を示す線図。
との関係を示す線図。
す線図。
図。
係を示す線図。
を示す線図。
Claims (2)
- 【請求項1】 管内面に螺旋状又は、管軸方向に連続す
る溝を形成した伝熱管の製造法において、管内面に溝付
プラグを用いた転造又は抽伸加工により、山底巾と底肉
厚の比がW2 /t=0.2〜1.5の溝を形成した後、
1回又は2回以上の空引抽伸により20〜40%未満の
縮径加工を行うことを特徴とする伝熱管の製造法。 - 【請求項2】 管内面に螺旋状又は管軸方向に連続する
溝を形成した外径3〜6mmの伝熱管の製造法におい
て、外径4.5mm以上の管内面に溝付プラグを用いた
転造又は抽伸加工により、溝深さ0.1〜0.36m
m、溝底巾0.07〜0.63mmの溝を形成した後、
1回又は2回以上の空引抽伸により20〜40%未満の
縮径加工を行うことを特徴とする伝熱管の製造法。
Priority Applications (7)
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---|---|---|---|
JP3048946A JP2756192B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 伝熱管の製造法 |
MYPI92000197A MY110330A (en) | 1991-02-13 | 1992-02-10 | Heat-transfer small size tube and method of manufacturing the same |
KR1019920002050A KR950007759B1 (ko) | 1991-02-13 | 1992-02-12 | 소직경 전열관 및 그 제조방법 |
CN92101590A CN1062951C (zh) | 1991-02-13 | 1992-02-13 | 小尺寸的传热管及其制造方法 |
DE69200970T DE69200970T2 (de) | 1991-02-13 | 1992-02-13 | Wärmeaustauschrohr kleiner Abmessungen und Verfahren zu dessen Herstellung. |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP3048946A JP2756192B2 (ja) | 1991-02-21 | 1991-02-21 | 伝熱管の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3048946A Expired - Lifetime JP2756192B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-21 | 伝熱管の製造法 |
Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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CN110132042A (zh) * | 2019-05-09 | 2019-08-16 | 金龙精密铜管集团股份有限公司 | 一种细径化高耐压高效传热管及其加工工艺 |
Family Cites Families (2)
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---|---|---|---|---|
JPS59186274U (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-11 | ナショナル住宅産業株式会社 | コ−キング用のカ−トリツジ |
JP3045879U (ja) * | 1997-05-26 | 1998-02-20 | 橋本 元孝 | 電動バイブレーションゴテ |
-
1991
- 1991-02-21 JP JP3048946A patent/JP2756192B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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