JP2812786B2 - 細径内面溝付管の製造方法 - Google Patents

細径内面溝付管の製造方法

Info

Publication number
JP2812786B2
JP2812786B2 JP17241190A JP17241190A JP2812786B2 JP 2812786 B2 JP2812786 B2 JP 2812786B2 JP 17241190 A JP17241190 A JP 17241190A JP 17241190 A JP17241190 A JP 17241190A JP 2812786 B2 JP2812786 B2 JP 2812786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer diameter
rolling
groove
grooved
product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17241190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0459118A (ja
Inventor
明彦 石橋
守 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP17241190A priority Critical patent/JP2812786B2/ja
Publication of JPH0459118A publication Critical patent/JPH0459118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2812786B2 publication Critical patent/JP2812786B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Extraction Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、空調機や冷凍機等の熱交換器の伝熱管とし
て使用される銅、アルミニウム等の金属管で、特に管外
径6mm以下の細径金属管の内面溝付加工方法に関する。
(従来の技術) 空調機や冷凍機等の熱交換器の伝熱管として使用され
る内面溝付管は、銅、アルミニウムなどの金属管の内面
に山形、台形等々の種々の形状の溝を設けたものが製造
されている。
従来、管外径が7.94mm或いは9.52mmの内面溝付管は、 (1)縮管式溝付加工方式(特開昭54−37058号、特開
昭55−103215号参照) (2)拡管式溝付加工方式(特開昭61−266121号参照) などにより製造されてきた。これらの方式はいずれも転
造加工により内面溝付け加工を行う方式である。
しかし、更に、外径6mm以下の細径内面溝付管におい
ては、 転造工程と転造工具を上記転造加工方法と同比率で小
さくした方法で転造加工して、所定の金属管外径を得る
製造法 上記転造加工方法(1)又は(2)で得られた内面溝
付管をオフラインで空引抽伸して、所定の金属管外径を
得る製造法 が採られてきた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、外径6mm以下の細径内面溝付管の製造
法において、上記、の方法は以下のような問題点が
あった。
まず、の方法は転造工程・転造工具を相似的に小さ
くして転造加工により製造する方法(特開平2−97898
号公報参照)であるが、内面溝付素管の内部に挿入する
転造工具が小さく複雑になり、耐久性等の問題より高生
産性で製造することが難しい。また、ねじれ角度が0゜
〜6゜の製品を製造する場合、転造加工部でのねじれ角
度を小さくする必要があり、したがって、材料の変形抵
抗による溝付プラグの回転力が小さくなり、高速転造加
工を安定して行うことが難しい。
また、の方法は内面溝付素管をオフラインで空引抽
伸加工して製造する方法であるが、従来の内面溝付素管
(溝形状断面:第5図(a)参照)を空引抽伸加工する
場合、30%以上の外径落しをすると、製品の底肉厚が増
加して単重が大きくなったり、溝幅が極端に狭くなり
(溝形状断面:第5図(b)参照))、管内冷媒流路が
小さくなり、伝熱性能が低下するという問題があった。
なお、管外径が8mm程度の製品の場合であっても、内面
溝形状の変形を伴うことなく空引抽伸加工できる外径落
し比率はせいぜい20%程度であると云われている(「伸
銅技術研究会誌」第23号(1984)p.60〜66参照)。
本発明は、管外径が6mm以下の細径内面溝付管の製造
法に関する上記従来技術の問題点を解決し、伝熱性能の
良好な細径内面溝付管を高品質で、しかも非常に高い生
産性にて製造し得る方法を提供することを目的とするも
のである。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため、本発明者は、前述の従来の
方法、について検討を加えた。
その結果、の転造工程・転造工具を相似的に小さく
して製造する方法は、最終製品の形状寸法を管理し易
く、また転造工具の改善により或る程度の高速スピード
で転造加工できる可能性はあるものの、素管の小径薄肉
化、転造加工製品長の増大による抽伸工程増、加工時間
増による単位重量当りの生産性の大幅低下の問題があ
り、また溝のねじれ角が0゜〜3゜といった小さいねじ
れ角の製品を作る場合、溝加工部でのねじれ角も0゜〜
10゜程度と小さくなり、溝付プラグの材料の変形抵抗に
より回転方向への力の分散が少なくなり、その結果、溝
付プラグの回転が不安定となり、高速での転造加工が困
難となるという問題があることが判明した。
しかるに、高生産性でしかも伝熱性能の高い形状を製
造し得る手段として、のオフラインでの空引抽伸加工
による方法について種々検討し実験した結果、ある条件
下において、従来法に比較して優れた内面形状を有する
製品を製造できることを見い出し、ここに本発明をなし
たものである。
すなわち、本発明は、転造加工で得た内面溝付素管を
空引抽伸加工により外径落しして管外径6mm以下の細径
内面溝付管の最終製品を得る方法において、空引抽伸加
工の外径落し比率を32〜48%とし、かつ、空引抽伸加工
前の内面溝付素管の最小底肉厚部の厚さを転造加工部外
径の2.5%以下とすることを特徴とするものであり、ま
た、更に内面溝付素管の転造部溝ねじれ角を28〜36゜と
することを特徴とするものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
(作用) 本発明の加工工程は、転造加工→オフラインでの空引
抽伸加工の工程であり、転造加工法としては転造素管に
内面溝付け加工を行う方法であればよく、従来法(1)
又は(2)のいずれでもよい。
この加工工程での外径変化は、第1図に示すように、
転造素管1の外径D0が転造加工によりD1(転造加工部2
の外径)→D2(転造上り部3の外径)と小さくなり、こ
の外径D2が空引抽伸加工によりD3(製品4の外径)に細
径化される。
ここで、空引抽伸加工における外径落し比率は{(D2
−D3)/D2}×100(%)で表わされる。
なお、内面溝形状については、転造加工部溝形状が第
2図(a)に示す形状の場合、転造加工部底肉厚t1
し、一方、製品溝形状が第2図(b)に示す形状の場
合、製品底肉厚t2、製品溝深さh、製品溝底幅w、製品
山頂角αとする。勿論、内面溝形状は他の形状も可能で
あることは云うまでもない。
まず、本発明は、オフラインでの空引抽伸加工におけ
る外径落し比率を28〜43%の範囲とすることを特徴とす
るものである。
外径落し比率を48%よりも高くとった場合には、空引
抽伸における加工率が高くなり、一工程での加工が難し
く、生産性が低下する。また、二工程により空引抽伸を
行った場合は、最終形状寸法を所定の値に管理すること
が難しい。
外径落し比率が32%未満の場合には、転造加工素管外
径が小さくなり、空引抽伸加工による生産性向上のメリ
ットが薄れる。
以上のとおり、オフラインでの空引抽伸加工を外径落
し比率が32〜48%の範囲の条件で行うことを前提とし、
更に、空引抽伸加工前の内面溝付素管の最小肉厚(溝底
部肉厚)を、従来法よりも大幅に薄くして、転造加工部
外径の2.5%以下とするものである。すなわち、第1図
及び第2図を参照すると、(t1/D1)×100(%)≦2.5
%とするのである。
転造加工部外径の2.5%よりも底肉厚とした場合に
は、空引抽伸加工時に、管内面(山部、溝部)が管軸方
向に伸び、相似変形しようとする力の他、底肉部により
変形を抑えようとする力が働き、その結果、変形を抑え
られた山部同士が寄り合い、溝部の断面積が極端に小さ
くなる。
このように抽伸中心加工前の溝付素管の形状寸法、特
に底肉厚部の寸法を所定の値に管理することにより、優
れた内面形状を有した製品を製造することができる。
また、溝ねじれ角度の小さな製品を製造する場合に
は、上述の2条件に加えて、更に転造内面溝付素管の転
造加工部のねじれ角度を28〜36゜の範囲で調整し、空引
抽伸による変形により、溝ねじれ角度を小さくして製造
する。転造部での外面からの回転転造による溝付プラグ
溝部に生じる力は、溝付プラグの回転方向と逆方向の力
と、材料の引き出し方向の力に分散されるが、プラグね
じれ角度28゜以下においては、プラグ回転方向と逆方向
の力が大きくなり、プラグの回転が不安定となって、高
速での転造が困難になる。一方、引抜による溝付プラグ
溝部にかかる垂直抗力成分が、ねじれ角度36゜以上で
は、材料の引き出し力成分(ねじれ角方向)よりも大き
くなり、その結果、材料を引き出すことができなくな
る。
この点、ねじれ角度が例えば0゜のような細径溝付管
製品を製造する場合、例えば溝加工部ねじれ角0゜で転
造加工して製造することは、転造加工の機能上困難であ
るが、本発明による空引抽伸との組合せによれば、上記
ねじれ角度範囲内において安定して製品を製造できる。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 11.2mmφ×0.25mm肉厚の寸法の管状素材を用いて、以
下の寸法の転造加工材(内面溝付素管)を得た。この時
のt1/D1の比率は2.18%であり、転造加工部溝形状の断
面を第3図に示す。
転造加工部外径(D1)…9.15mm 転造加工部底肉厚(t1)…0.20mm 転造加工部ねじれ角…36゜ 転造加工上り外径(D2)…6.96mm この転造加工材を空引抽伸加工により、以下の形状寸
法の細径内面溝付管を得た。空引抽伸加工の外径落し比
率{(D2−D3)/D2}は42%である。
製品外径(空引抽伸加工後)(D3)…4.01mm 製品の底肉厚…0.21mm 製品の溝深さ…0.13mm 製品のねじれ角…6゜ 製品の溝底幅…0.11mm 製品の山頂角…40゜ 得られた製品の溝形状断面は、第4図に示すように、
従来の空引抽伸加工に比べて溝幅が狭くなっておらず、
溝形状の変形も殆どないことがわかる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、空引抽伸加工
と転造加工時の加工条件の関連を適正化したので、伝熱
性能が良好で高品質な外径6mm以下の細径内面溝付管を
非常に高い生産性で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明の加工工程における外径
変化を示す図で、(a)は転造加工時を示し、(b)は
空引抽伸加工時を示し、 第2図(a)、(b)は溝形状の一例を示す図で、
(a)は転造加工部溝形状を示し、(b)製品溝形状を
示し、 第3図及び第4図は実施例における内面溝付管の断面の
金属組織を示す顕微鏡写真(×100)で、第3図は転造
加工部溝形状を示し、第4図は製品溝形状を示し、 第5図(a)、(b)は従来の空引抽伸加工工程での内
面溝付管の断面形状を示す図で、(a)は空引抽伸加工
前の場合を示し、(b)は空引抽伸加工後の場合を示し
ている。 1……転造素管、2……転造加工部、3……転造上り
部、4……製品(内面溝付管)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転造加工で得た内面溝付素管を空引抽伸加
    工により外径落しして管外径6mm以下の細径内面溝付管
    の最終製品を得る方法において、空引抽伸加工の外径落
    し比率を32〜48%とし、かつ、空引抽伸加工前の内面溝
    付素管の最小底肉厚部の厚さを転造加工部外径の2.5%
    以下とすることを特徴とする細径内面溝付管の製造方
    法。
  2. 【請求項2】内面溝付素管の転造部溝ねじれ角を28〜36
    ゜とする請求項1に記載の方法。
JP17241190A 1990-06-29 1990-06-29 細径内面溝付管の製造方法 Expired - Fee Related JP2812786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17241190A JP2812786B2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 細径内面溝付管の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17241190A JP2812786B2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 細径内面溝付管の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0459118A JPH0459118A (ja) 1992-02-26
JP2812786B2 true JP2812786B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=15941462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17241190A Expired - Fee Related JP2812786B2 (ja) 1990-06-29 1990-06-29 細径内面溝付管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2812786B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267788A (ja) * 2007-03-28 2008-11-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 伝熱管

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008267788A (ja) * 2007-03-28 2008-11-06 Furukawa Electric Co Ltd:The 伝熱管

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0459118A (ja) 1992-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2788793B2 (ja) 伝熱管
US5388329A (en) Method of manufacturing a heating exchange tube
JPH0421117B2 (ja)
US5682946A (en) Tube for use in a heat exchanger
US4577381A (en) Boiling heat transfer pipes
US6067832A (en) Process for the production of an evaporator tube
US5784776A (en) Process for producing flat heat exchange tubes
JPH06201286A (ja) 伝熱管
US4876869A (en) Inner grooving process for a metallic tube
JP2812786B2 (ja) 細径内面溝付管の製造方法
JPS603916A (ja) 内面溝付伝熱管の製造方法
JP3345225B2 (ja) 異形管の製造方法
JPS61291895A (ja) 沸騰伝熱管およびその製造方法
JP2628712B2 (ja) 伝熱面の形成方法
JPS6239359B2 (ja)
JPH01299707A (ja) 細径薄肉伝熱管の製造方法
GB2160450A (en) Method of manufacture of an enhanced boiling surface heat transfer tube and the tube produced thereby
JP2001074384A (ja) 内面溝付管
JP2721253B2 (ja) 伝熱管の製造方法
JPH03243209A (ja) 金属管の内面溝付加工方法
JP2706339B2 (ja) 内面加工伝熱管の製造方法
JPS58187681A (ja) 溝付管およびその製造方法
JP2756194B2 (ja) 内面二重溝付管の製造方法
JPS6396492A (ja) フイン付き管体およびその製造方法
JP3606284B2 (ja) 沸騰型伝熱管

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees