JP2754781B2 - 錫―鉛系めっき液 - Google Patents

錫―鉛系めっき液

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速でめっき処理が可能な、錫、鉛および
錫−鉛合金を含む錫−鉛系めっき液に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
錫−鉛系めっきの従来技術として、アルカンスルホン
酸またはアルカノールスルホン酸、およびそれらの2価
の錫塩,鉛塩または両者を含有するめっき液に、アルデ
ヒド類やある種のエチレンオキシド縮合物を添加してい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
近年、半導体用リードフレームの製造工程において、
半導体チップ樹脂封止後の実装を簡略化するために、イ
ンナーリード部に高速部分銀めっきを施した直後に、同
一ライン上でアウターリード部に錫−鉛合金めっきを行
う、通称2色めっきリードフレームの作製が試みられて
いる。この場合、錫−鉛合金めっき工程も高速部分銀め
っき工程と同様に高速化が必要となり、めっき液には、
高い浴温、噴上式等の激しい撹拌おいても成分の分解や
沈澱、発泡が少なく、高電流密度まで安定しためっきの
行なえる特性が要求される。
しかし、従来用いられた錫−鉛合金めっき液では、分
解,沈澱,発泡が激しく、さらに100A/dm2というような
高電流密度でめっきを行なうことは不可能であるため、
錫−鉛合金めっき工程の高速化は困難であった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、アルカンスルホン酸もしくはアルカノール
スルホン酸、およびそれらの2価の錫塩,鉛塩のうちの
いずれか、または上記の錫塩および鉛塩の両者を含有す
るめっき液に、ノニオン界面活性剤であるポリオキシア
ルキレンクミルフェニルエーテルを0.05〜2g/添加す
ることを特徴とする錫−鉛系めっき液であり、また前記
錫−鉛系めっき液に、αナフトールスルホン酸エチレン
オキシド付加物を0.05〜10g/添加することを特徴とす
る錫−鉛系めっき液である。
さらに、αナフトールスルホン酸エチレンオキシド付
加物0.05〜10g/と、ナフトールスルホ酸ナトリウムま
たはナフトールスルホン酸カリウムを0.05〜10g/添加
することも含まれる。
なお、本発明に用いられるアルカンスルホン酸は下記
の一般式を有するものであって R−SO3H 式中Rはアルキル基のCnH2n+1(nは1〜12の整数を
表す。)である。
具体的には、メタンスルホン酸,エタンスルホン酸,
プロパンスルホン酸,二−プロパンスルホン酸,ブタン
スルホン酸,2−ブタンスルホン酸,ペンタンスルホン
酸,ヘキサンスルホン酸,デカンスルホン酸,ドデカン
スルホン酸等が挙げられるが、これらのアルカンスルホ
ン酸は、単独または2種以上の混合物として使用でき
る。
また、アルカノールスルホン酸は下記の一般式を有す
るものであって HO−R−SO3H 式中Rアルキル基のCnH2n+1(nは1〜12の整数を表
す。)である。
具体的には、イセチオン酸(2−ヒドロキシエタン−
1−スルホン酸),2−ヒドロキシプロパン−1−スルホ
ン酸,1−ヒドロキシプロパン−2−スルホン酸,3−ヒド
ロキシプロパン−1−スルホン酸,2−ヒドロキシブタン
−1−スルホン酸,4−ヒドロキシブタン−1−スルホン
酸,2−ヒドロキシペンタン−1−スルホン酸,2−ヒドロ
キシヘキサン−1−スルホン酸,2−ヒドロキシデカン−
1−スルホン酸,2−ヒドロキシデカン−1−スルホン酸
等が挙げられるが、これらのアルカノールスルホン酸
は、単独または2種以上の混合物として使用できる。
また、錫塩および鉛塩の総濃度は、金属として、0.1
〜200g/、好ましくは5〜120g/である。また、めっ
き液中遊離酸濃度は、2価の錫および鉛イオンと少なく
とも化学当量以上とする。
なお、請求項(2)に記載のαナフトールスルホン酸
エチレンオキシド付加物は下記の式で表されるものであ
る。
〔作用〕 本発明は錫−鉛系めっき液に、極微量の添加でめっき
被膜改善効果が顕著であり、また高温,激しい撹拌でも
分解の少ないノニオン界面活性剤、および低発泡性で高
温、激しい撹拌でも分解の少ない数値のアニオン界面活
性剤を単独もしくは、組合せて添加することにより、苛
酷な作業条件においても、液寿命が長く、発泡も少な
く、しかも高電流密度でのめっきが可能となるため高速
にてのめっきが可能となった。
〔実施例1〕 下記の組成の錫−鉛合金めっき液を作製した。
Sn:Pb 9:1ハンダ Fe−Ni合金からなるリードフレームを前処理として通
常の方法でアルカリ脱脂、酸洗を行った後、上記めっき
液で噴射方式部分めっきを行った。
めっき条件は以下の通りである。
pH 1.0 浴温 45℃ 陽極 白金めっきされたチタンノズル 電源 直流電源 リップル48% めっき厚 約7μm 流速 5m/sec 以上より得られためっき被膜は、5〜100A/dm3の広範
囲な電流密度にわたって光沢が均一でムラのない外観の
良好なものとなった。
また液状態については、沈澱、液濁りは全く発生せ
ず、また発泡は少なくとも泡切れも良い。金属イオン濃
度(トータルメタル)が50g/になるまでめっきを行っ
たが、得られるめっき被膜の形状に変化はなく液寿命の
長いものであった。
なお、本実施例で得られためっき被膜は、耐熱性,ハ
ン濡れ性も良好であり、また錫−鉛の組成比は9:1であ
り、これは電流密度により大きく変化するものではなく
安定していた。
〔実施例2〕 下記の組成の錫−鉛合金めっき液を作製した。
Sn:Pb 9:1ハンダ 上記めっき液を用いて実施例1と同様の条件でめっき
を行った。
得られためっき被膜は、実施例1より更に高い5〜11
0A/dm2の広範囲な電流密度にわたって光沢が均一な外観
を示す良好なめっき被膜が得られた。
また液状態については、発泡はほとんどなく、金属イ
オン濃度(トータルメタル)が50g/になるまでめっき
を行ったが、得られるめっき被膜の形状に変化はなく液
寿命の長いものであった。
〔実施例3〕 下記の組成の錫−鉛合金めっき液を作製した。
Sn:Pb 7:3ハンダ 上記めっき液を用いて実施例1,実施例2と同様の条件
でめっきを行った。
得られためっき被膜は、実施例1,実施例2より更に高
い5〜120A/dm2の広範囲な電流密度にわたって光沢が均
一な外観を示す良好なめっき被膜が得られた。液状態に
ついては、懸濁,沈澱の発生もなく、発泡性も極めて低
い。
ナフトールスルホン酸ナトリウムは、単独でも添加効
果は大きいが、単独で使用するよりも、むしろエチレン
オキシド付加物との組合せることにより、めっき被膜改
善に対する大きな効果が期待できるものである。つま
り、ナフトールスルホン酸ナトリウムは、主めっき浴に
対する溶解性が極めて良好であり、沈澱等も全く発生し
ないので、αナフトールスルホン酸エチレンオキシド付
加物を添加効果を補う助剤としての使用し得るものであ
る。これは主めっき浴の状態によりエチレンオキシド付
加物を添加すると、懸濁沈澱の激しい場合や使用するめ
っき液が多量で濾過等が困難な場合に効力を発揮するも
のである。
〔比較例〕
従来例の比較例として、アルデヒド類、エチレンオキ
シド縮合物の添加剤を用いて、下記の鉛合金めっき液を
作製した。
Sn:Pb 9:1ハンダ 得られためっき被膜は、実施例1,実施例2および実施
例3と同様の条件でめっきを行った。建浴時は電流密度
5〜60A/dm2の範囲において良好なめっき被膜が得られ
たが、軸関が経過するとめっき被膜の表面状態が悪化し
た。これは高いめっき浴温、高い電流密度による電解の
ためにアルデヒドが分解したためと考えられる。また発
泡も非常に激しく、泡切れも悪く、被めっき物まで発泡
が上昇し、泡のパターンがめっき物表面に残るという現
象も発生した。これは界面活性剤として添加したポリオ
キシエチレンドデシルエーテルが非常に発泡性が強く、
また1g/以上という様な発泡を余儀なくされる程の量
を添加しなければ顕著な効果が得られないことから生ず
る問題点であった。
〔効果〕
以上の様に、本発明のめっき液は、発泡と成分の分解
を抑え、特に80〜120A/dm2での高電流密度領域でめっき
を行う際に大きな威力を発揮しうるものである。なお、
本発明の実施例1,実施例2および実施例3で得られため
っき被膜は、耐熱性,ハンダ濡れ性は良好であり何ら問
題は生じなかった。錫−鉛合金の組成比は、設定通り実
施例1では9:1、実施例2では7:3であり、これは電流密
度により大きく変化するものではなく安定していた。
また本発明において使用した界面活性剤は、錫および
鉛の単独めっき液に適用した場合にも同上の効果があ
る。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカンスルホン酸もしくはアルカノール
    スルホン酸、およびそれらの2価の錫塩,鉛塩のうちの
    いずれか、または上記の錫塩および鉛塩の両者を含有す
    るめっき液に、下記に示すノニオン界面活性剤であるポ
    リオキシアルキレンクミルフェニルエーテルを0.05〜2g
    /添加することを特徴とする錫−鉛系めっき液。 式中AOはアルキレンオキシド(nは5〜15の整数を表
    す。)
  2. 【請求項2】アルカンスルホン酸もしくはアルカノール
    スルホン酸、およびそれらの2価の錫塩,鉛塩のうちの
    いずれか、または上記の錫塩および鉛塩の両者を含有す
    るめっき液に、アニオン界面活性剤であるαナフトール
    スルホン酸エチレンオキシド付加物を0.05〜10g/およ
    びノニオン界面活性剤であるポリオキシアルキレンクミ
    ルフェニルエーテルを0.05〜2g/添加することを特徴
    とする錫−鉛系めっき液。
  3. 【請求項3】アニオン界面活性剤であるナフトールスル
    ホン酸ナトリウムまたはナフトールスルホ酸カリウムを
    0.05〜10g/添加することを特徴とする請求項(1)ま
    たは(2)に記載の錫−鉛系めっき液。
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