JP2754663B2 - 視線検出方法及び視線検出装置 - Google Patents

視線検出方法及び視線検出装置

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    • G03B2213/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は視線検出方法及び視線検出装置に関し、例え
ばカメラのような光学装置において撮影系による被写体
像が形成されている観察面上の観察者(撮影者)が観察
している注視点方向の軸、所謂視線(視軸)を観察者の
眼球面上を照明したときに形成されるプルキニエ像を利
用して検出するようにした視線検出方法及び視線検出装
置に関するものである。
(従来の技術) 従来より観察者が観察面上のどの位置を観察している
かを検出する所謂視線(視軸)を検出する視線検出装置
が種々と提案されている。
例えば特開昭61−172552号公報においては、光源から
の光束を被検眼の前眼部へ投射し、角膜および水晶体か
らの反射光に基づく反射像であるプルキニエ像の結像状
態を利用して視軸(注視点)を求めている。
第9図では同公報で提案されている視線検出方法の原
理説明図である。
同図において4は観察者に対して不感の赤外光を放射
する発光ダイオード等の光源であり、投光レンズ6の焦
点面に配置されている。
光源4より発光した赤外光は投光レンズ6により平行
光となりハーフミラ10で反射し、眼球101の角膜1を照
射する。角膜1面上で光束は散乱する。このとき角膜1
の例えば点Cからの赤外光の一部はハーフミラ10を透過
して受光レンズ7により集光されイメージセンサ9上の
位置d′に結像する。また虹彩3(又は瞳孔)の端部a,
b(虹彩3と瞳孔との境界に相当する。)はハーフミラ
ー10、受光レンズ7を介してイメージセンサ9上の位置
a′,b′に結像する。受光レンズ7の光軸アに対す眼球
の光軸イの回転角θが小さい場合、虹彩3の端部a,bの
Z座標をZa,Zbとすると虹彩3の中心位置cの座標Zcは と表わされる。
また、第1プルキニエ像の発生位置dのZ座標をZd、
角膜1の曲率中心Oと虹彩3の中心Cまでの距離を▲
▼とすると眼球光軸イの回転角θは ▲▼・sinθ≒Zc−Zd ……(1) の関係式を略満足する。このためイメージセンサ9上に
投影された各特異点(第1プルキニエ像d及び虹彩の端
部a,b)の位置を検出することにより眼球光軸イの回転
各θを求めることができる。この時(1)式は とかきかえられる。但し、βは第1プルキニエ像の発生
位置dと受光レンズ7との距離l1と受光レンズ7とイメ
ージセンサ9との距離l0で決まる倍率で、通常ほぼ一定
の値となっている。
このように同公報では虹彩と瞳孔との境界(虹彩の端
部a,b)を検出し、これより瞳孔中心を求め、この瞳孔
中心と第1プルキニエ像の2つから被検者の眼球のシフ
ト量を回転θを求め、この回転角θを用いて視線の方向
を求めている。
一般に観察者の被検眼の視線の方向(注視点)を検出
することにより、例えば一眼レフカメラにおいては撮影
者がピント面上のどの位置を観察しているかを知ること
ができる。
これは例えば自動焦点検出装置において測距点を画面
中心のみならず画面内の複数箇所に設けた場合、観察者
がそのうち1つの測距点を選択して自動焦点検出を行う
とする場合、その1つを選択入力する手間を省き観察者
が観察している点を測距点と見なし、該測距点を自動的
に選択して自動焦点検出を行うのに有効である。
(発明が解決しようとしている問題点) 前記特開昭61−172552号公報で提案されている視線検
出装置は被検者と装置との配置関係や瞳孔径等を予め設
定した一定条件下に設定した場合においてのみ良好なる
検出が可能となるものであった。
例えば手術室の中で医師が用いる場合等、一定の明る
さの中で、即ち被検者の瞳孔径が略一定と見なせること
が出来、第1プルキニエ像と瞳孔の端部が重ならないよ
うに設定することが容易となるような一定条件下におけ
る被検者を対象とするものであった。
この為、同公報の視線検出装置をカメラのファンダー
像を観察するような瞳孔径が種々と変化する明るさの条
件下で用いた場合に瞳孔径の大きさ(半径)と第1プル
キニエ像の瞳孔中心からの移動量が等しくなると瞳孔の
端部と第1プルキニエ像が重なり合い、瞳孔の端部の検
出が出来ず、視線検出が出来ない等の問題点があった。
本発明は瞳孔の端部と第1プルキニエ像とが検出面上
で重なり合った場合には調整手段を用いることにより、
瞳孔の端部を良好に検出することができるようにし、被
検者(観察者)の視線方向をどのような条件下において
も常に高精度に検出することができる視線検出装置の提
供を目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、光源からの光束を被験者の眼球の角膜に照
射し、このとき形成される第1プルキニエ像と該眼球の
瞳孔の端部とを検出手段の検出面上に形成し、該検出面
上の該第1プルキニエ像と該瞳孔の端部とが重なり合っ
ているか否かを判別手段により判別し、該判別手段によ
り重なり合っているのと判別がなさるたときは調整手段
により該瞳孔の端部が該第1プルキニエ像と分離して該
検出手段で検出できるように調整した後、該検出手段か
ら得られている該第1プルキニエ像に関する信号と該瞳
孔の端部に関する信号とを利用して該被検者の視線を求
めたことを特徴としている。
(実施例) 第1図は本発明の第1実施例の要部概略図である。
図中101は被検者(観察者)の眼球、1は被検者の眼
球の角膜、2は同じく強膜、3は虹彩、102は瞳孔であ
る。O′は眼球101の回転中心、Oは角膜1の曲率中
心、a,bは各々虹彩3の端部又は瞳孔102の端部、dは後
述する光源4に基づく第1プルキニエ像の発生位置であ
る。4は光源で被検者に不感である赤外光を放射する発
光ダイオード等である。又光源4は投光レンズ6の焦点
面近傍に配置されている。4a,4bは補助光源である。通
常光源4はオン、補助光源4a,4bはオフとなっている。
投光レンズ6は光源4からの光束を略平行光束としてハ
ーフミラ10を介して角膜1面上を照明している。ここで
光源4は投光レンズ6の光軸上にあり、補助光源4a,4b
は投光レンズ6の光軸より±x軸方向に所定量離れた位
置に配置されている。尚、光源4、投光レンズ6は照明
手段の一要素を構成している。
7は受光レンズであり、角膜1近傍に形成された第1
プルキニエ像dと瞳孔の端部a,bをイメージセンサ9面
上に結像している。尚、受光レンズ7、イメージセンサ
9は受光手段の一要素を構成している。
103は判別手段であり、イメージセンサ9面上で第1
プルキニエ像と瞳孔の端部a,bとが重なっているか否か
判断している。11は演算手段であり、後述するようにイ
メージセンサ9からの出力信号を利用して、被検者の視
線を演算し求めている。
アは受光レンズ7の光軸で図中のX軸と一致してい
る。イは眼球の光軸でX軸に対して角度θ傾いている。
本実施例における眼球101の視線の検出をイメージセ
ンサ9面上における第1プルキニエ像dと瞳孔の端部a,
bとが重なり合っていないと判別手段103で判断された場
合は従来の方法と基本的に同じ方法で求めている。
即ち、光源4より発光した赤外光は投光レンズ6によ
り平行光となりハーフミラ10で反射し、眼球101の角膜
1を照明する。角膜1面上で光束は散乱する。このとき
角膜1の例えば点Cからの赤外光の一部はハーフミラ10
を透過し受光レンズ7により集光されたイメージセンサ
9上の位置d′に結像する。また虹彩3(又は瞳孔)の
端部a,b(虹彩3と瞳孔との境界に相当する。)はハー
フミラ10、受光レンズ7を介してイメージセンサ9上の
位置a′,b′に結像する。受光レンズ7の光軸アに対す
る眼球の光軸イの回転角θが小さい場合、虹彩3の端部
a,bのZ座標をZa,Zbとすると、虹彩3の中心位置Cの座
標Zcは と表わされる。
また、第1プルキニエ像の発生位置dのZ座標をZd、
角膜1の曲率中心Oと虹彩3の中心Cまでの距離を▲
▼とすると眼球光軸イの回転角θは ▲▼・sinθ≒Zc−Zd ……(1) の関係式で略満足する。このためイメージセンサ9上に
投影された各特異点(第1プルキニエ像d及び虹彩の端
部a,b)の位置を検出することにより眼球光軸イの回転
角θを求めることができる。
一般に光軸イと視線方向は多少異っているが、標準的
な眼球であればその値はわかっているので光軸イの回転
角θを求め、これより所定の演算後、観察者の視線を求
めるようにしている。
一般に人間の標準的な瞳孔径(直径)は2mm〜8mmであ
り、この径は外観の明るさなどにより変化する。またカ
メラのファインダーをのぞいたときの観察者の視線の回
転角は最大±10゜程度である。この様な標準的な場合、
検出装置の光学系にもよるが、概ね瞳孔径2mm,3mmのと
きに視線の回転角が6゜〜8゜、8゜〜10゜程度になる
と第1プルキニエ像と瞳孔の端部(エッジ)が重なるこ
とになる。
そこで第1プルキニエ像dと瞳孔102の端部a,bとが重
なり合って、該端部a,bをイメージセンサ9で検出する
ことが難しい場合には光源4をオフし、補助光源4a,4b
をオンしてイメージセンサ9面上に端部a,bの像のみが
形成されるようにしている。これにより瞳孔の端部a,b
の検出を容易にし、前充と同様の方法により観察者の視
線を求めている。
次に本実施例において第1プルキニエ像と瞳孔の端部
とが重なり合ったか否かを判断し、視線を検出する場合
の動作に関する実施例を示す。
第2図は本発明の一実施例の動作を示すフローチャー
ト、第3図は本発明に係る検出方法の一実施例のブロッ
ク図、第4図は本発明に係るイメージセンサからの出力
信号を示す一実施例の説明図である。
第4図(A)は第1プルキニエ像と瞳孔の端部(エッ
ジ)が重ならない場合、同図(B),(C)は重なった
場合を示している。
第3図のM.P.U31はイメージセンサからの出力信号を
読み取り、その信号を微分するものである。第4図
(D),(E),(F)は各々同図(A),(B),
(C)からの出力信号をM.P.U31により微分したもので
ある。
第3図のM.P.U31はこの微分信号から信号が急峻に変
化している端部(所謂エッジ)を検出する。そして第1
のエッジが正か負かを調べている。そしてもし第1のエ
ッジが正であるなら第4図(B),(E)に示すように
第1プルキニエ像と瞳孔のエッジが重なっているので判
別手段により重なっていると判断し、その処理のルーチ
ンに移行する。又第1のエッジが負のエッジであったな
ら次にM.P.U31はカメラ内の露出値の情報より瞳孔径、
即ちもう一方の瞳孔のエッジの位置を推定する。そして
推定した位置付近で信号のエッジをさがし、このさがし
あてたエッジの絶対値と符号を第1のエッジと比較す
る。もし絶対値がほぼ等しく符号が正(第1のエッジを
逆)であったなら、これはもう一方の瞳孔のエッジであ
るので判別手段により第1プルキニエ像と瞳孔のエッジ
は重なっていないと判断し、視線検出のルーチンへ移
る。これ以外の場合は第1プルキニエ像と瞳孔のエッジ
が重なっていると判断し、その処理のルーチンへ移る。
第1プルキニエ像を瞳孔のエッジが重なった場合は、
まず第1プルキニエ像の位置についての情報のみをメモ
リーに記憶する。次に光源(以下「投光素子」ともい
う。)オフの状態、即ちその第1プルキニエ像のできな
い状態で瞳孔のエッジの位置の情報を記憶する。そして
視線検出のルーチンへ移行し、記憶した第1プルキニエ
像の位置情報と瞳孔のエッジの位置の情報を用いて視線
を検出する。
尚、投光素子をオフした際には虹彩領域を有効に照明
するための補助光源4a,4bによって眼球は照明される。
この2つの補助光源4a,4bはその第1プルキニエ像がこ
のとき(投光素子4による第1プルキニエ像が瞳孔エッ
ジに重なっているとき)は瞳孔のエッジに重ならない様
に配設されている。
尚、本発明において第1プルキニエ像と瞳孔のエッジ
が重なった場合の処理としては前記の他に例えば次の2
つの調整手段が適用可能である。
第1は新たな光源を用いて眼球への照明光方向を変え
ることにより第1プルキニエ像のイメージセンサ上に出
来る位置を変える方法である。即ち第5図に示すように
光源4の投光方向とは異なる方向から照明光を放射する
ようにした光源5を用いて眼球101を照明する。そして
第1プルキニエ像の形成位置を位置dより位置eに変え
ている。これによりイメージセンサ9面上に形成される
第1プルキニエ像の位置を点d′より点e′へと変えて
いる。
第2は光量制御手段を用いてファインダー系の通過光
量を制限することにより、例えばNDフィルターを挿入す
ることにより瞳孔径を変化させて両者が重なるのを防ぐ
方法がある。前述の如く標準的なケースでは瞳孔径が2
〜3mmと小さいときに両者が重なる。従って例えば第6
図に示すように可動部材を用いてファインダー系の光路
中にNDフィルター13を挿入することにより観察者の瞳孔
径を拡げ、両者が重なるのを防止している。
第6図において観察者は例えば撮影レンズ4によって
形成されたピント板14a上の被写体像をNDフィルター13
を赤外反射で可視光透過のダイクロイックミラー12を介
して観察している。
一方、光源4からの光束を投光レンズ6によりハーフ
ミラー10とダイクロイックミラー12を介して眼球101の
角膜1面上を照射している。そして瞳孔102の端部(エ
ッジ)a,bと第1プルキニエ像dをダイクロイックミラ
ー12とハーフミラー10を介して受光レンズ7でイメージ
センサ9面上に結像している。
この他、光量制御手段としてNDフィルターを挿入する
代わりに電気的に透過率を連続的に制御することができ
るエレクトロ・クロミック素子(ECD)を用いて同様に
ファインダー系の透過率、即ち明るさを制御する方法も
有効である。これによれば連続的にファインダー系の明
るさを制御することが出来、暗すぎてファインダー像が
見づらくなったりすることもなく、常に瞳孔径を適当な
大きさにすることができる為、好ましい。更にNDフィル
ターを挿入しないときのNDフィルターの退避スペースが
不要となることからスペース的にも有利である。
尚、以上の各実施例において光源からの光束を眼球に
対して投光する時間は眼球の保護の観点から短いことが
望ましい。本発明においてもデータを読み込んだ直後に
投光素子をオフし、なるべく投光時間が短くなるように
している。又、イメージセンサからの出力信号を微分
し、その微分信号により瞳孔と虹彩のエッジを検出し第
1プルキニエ像と重なっているかを判断しているが、瞳
孔と虹彩のエッジの検出方法はこれに限らない。例えば
瞳孔(虹彩)の標準反射率がわかっているので、これを
利用し強度一定の光を投光することでその受光光量より
検出する方法等も適用可能である。
第7図に本発明に係る視線検出方法の第2実施例のフ
ローチャートを示す。第2実施例においては観察者が観
察しているカメラ等において、該カメラに設けた露光値
の情報より観察者の瞳孔径を推測し、その値を所定値R
と比較する。このときの所定値Rはこの値より瞳孔径が
大きいときは第1プルキニエ像と瞳孔のエッジが重なる
ことがないように定められた値である。標準的な状態
(瞳孔径が2〜8mmの間で変化し、視線の回転角が最大
±10゜)では、この所定値Rは4mm程度となる。比較し
た結果、推測した瞳孔径が所定値Rより大きければ第1
プルキニエ像と瞳孔のエッジは重なっていないと判断
し、投光素子をオンしデータを読み込み、視線検出のル
ーチンへ移行する。このように始めに推測した瞳孔径と
所定値を比較することにより、瞳孔径が大きくなる比較
的暗い場合の判断を速めることを可能としている。
一方、推測した瞳孔径が所定値Rより小さい場合は、
まず投光素子をオンしデータを読み込みその信号を微分
する。そしてその微分信号からエッジと検出する。次に
第1のエッジの正負を調べ、もし正であるなら第1プル
キニエ像と瞳孔のエッジが重なっていると判断し、その
処理のルーチンへ移る。第1のエッジが負の場合には推
定された瞳孔径よりもう一方の瞳孔のエッジの位置を予
測し、その予測した位置付近の信号のエッジの絶対値と
符号を第1のエッジと比較する。その結果、絶対値がほ
ぼ等しく符号が逆であったならば第1プルキニエ像と瞳
孔のエッジは重なっていないと判断し、視線検出のルー
チンへ移る。これ以外の場合は両者が重なっていると判
断し、その処理のルーチンへ移る。第1プルキニエ像と
瞳孔のエッジが重なった場合には前述した第1の実施例
と同様な方法により視線検出に必要な位置情報を求め
る。
以上の各実施例においては第1プルキニエ像と瞳孔の
エッジが重なっているか否かを判別手段により判断し、
重なっていると判断されたのち瞳孔のエッジを検出する
ための処理を行なっているが、この様な判断をせず直接
に瞳孔のエッジを検出するための処理を行なっても同様
の効果を得ることができる。
第8図はこのときの一実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
第8図(A)の例はまず投光素子をオンの状態にし第
1プルキニエ像の位置の情報を記憶手段に記憶する。次
に投光素子をオフし瞳孔のエッジの位置情報をイメージ
センサより求め記憶手段に記憶する。このとき眼球は虹
彩領域を有効に照明する投光素子によって照明されてい
る。その後、視線検出のルーチンに移り視線が検出され
る。尚、このとき投光素子のオン・オフの順序を変えて
も同様の効果が得られる。
第8図(B)の例はまず投光素子をオンの状態にして
第1プルキニエ像の位置の情報を記憶手段に記憶し、次
にカメラ内の露出値の情報より推定される瞳孔径を所定
値と比較し所定値より大きければオン状態を維持し瞳孔
のエッジの位置を求め、その情報を記憶する。又小さけ
れば例えば投光素子の投光方向を変え、瞳孔のエッジの
位置を求め、その情報を記憶手段に記憶する。そしてそ
の後、視線検出ルーチンへ進む。
第8図(C)の例は、まずカメラ内の露出値情報から
推定される瞳孔径と所定値を比べ小さければファインダ
ー系に例えばNDフィルターを挿入する。その後、投光素
子をオンし第1プルキニエ像と瞳孔のエッジの位置を求
め、その情報を記憶手段に記憶し、視線検出のルーチン
へ移る。
(発明の効果) 本発明によれば判別手段により第1プルキニエ像を瞳
孔のエッジが重なっているか否かを判断し、重なってい
る場合には調整手段により前述のような手段のうちから
1つを選択し、瞳孔の端部(エッジ)を求めることによ
り被検者がカメラの様な種々の明るさの中で観察してい
る場合であっても常に瞳孔の端部の高精度な検出が可能
となり、常に高精度な視線検出ができる視線検出方法や
視線検出装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の光学系の要部概略図、第2,
第3,第4図は各々本発明の動作を示すフローチャートと
イメージセンサからの出力信号の説明図、第5,第6図は
本発明の他の一実施例の光学系の要部概略図、第7図,
第8図は各々本発明の動作を示す他の実施例のフローチ
ャート、第9図は従来の視線検出装置の概略図である。 図中、101は眼球、102は瞳孔、103は判別手段、1は角
膜、3は強膜、3は虹彩、4,5は光源、4a,4bは補助光
源、6は投光レンズ、7は受光レンズ、9はイメージセ
ンサ、10はハーフミラー、11は演算手段である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光束を被験者の眼球の角膜に照
    射し、このとき形成される第1プルキニエ像と該眼球の
    瞳孔の端部とを検出手段の検出面上に形成し、該検出面
    上の該第1プルキニエ像と該瞳孔の端部とが重なり合っ
    ているか否かを判別手段により判別し、該判別手段によ
    り重なり合っているとの判別がなされたときは調整手段
    により該瞳孔の端部が該第1プルキニエ像と分離して該
    検出手段で検出できるように調整した後、該検出手段か
    ら得られる該第1プルキニエ像に関する信号と該瞳孔の
    端部に関する信号とを利用して該被検者の視線を求めた
    ことを特徴とする視線検出方法。
  2. 【請求項2】光源からの光束を被検者の眼球の角膜に照
    射し、このとき形成される第1プルキニエ像と該眼球の
    瞳孔の端部とを検出手段により検出し、該検出手段から
    の出力信号を利用して該被検者の視線を求める際、該検
    出面上に形成される該第1プルキニエ像と該瞳孔の端部
    とが重なり合っているか否かを判別手段により判別し、
    該判別手段からの出力信号に応じて調整手段により該瞳
    孔の端部が該第1プルキニエ像と分離して該検出手段で
    検出されるようにしたことを特徴とする視線検出装置。
  3. 【請求項3】前記調整手段を前記光源からの光束が前記
    被検者の眼球に入射するのを防止するようにした遮蔽手
    段又は該光源をオフし補助光源をオンするようにした手
    段より構成したことを特徴とする請求項1記載の視線検
    出方法又は請求項2記載の視線検出装置。
  4. 【請求項4】前記調整手段を前記光源をオフし、他の照
    射用光源をオンさせて構成したことを特徴とする請求項
    1記載の視線検出方法又は請求項2記載の視線検出装
    置。
  5. 【請求項5】前記調整手段を前記被検者の眼球に入射す
    る光量を制御する光量制御手段より構成し、前記光源と
    該被検者の眼球との間の光路中の配置したことを特徴と
    する請求項1記載の視線検出方法又は請求項2記載の視
    線検出装置。
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