JP2754034B2 - 両眼視検査器 - Google Patents
両眼視検査器Info
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- JP2754034B2 JP2754034B2 JP1091033A JP9103389A JP2754034B2 JP 2754034 B2 JP2754034 B2 JP 2754034B2 JP 1091033 A JP1091033 A JP 1091033A JP 9103389 A JP9103389 A JP 9103389A JP 2754034 B2 JP2754034 B2 JP 2754034B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば学校や会社における集団眼科検診
などにおいて使用される、両眼の視機能を検査するため
の器械に関する。
などにおいて使用される、両眼の視機能を検査するため
の器械に関する。
この種の両眼視検査器は、両眼の視機能、特に立体視
や斜視、さらには弱視、色盲等を検査するための器械で
ある。この両眼視検査器による検査は、図標等が描かれ
た左右一組の視標被検査者が両眼で見て、その図標等の
視標がどのように両眼に映るかを調べることより、立体
視機能がある(正常)か否か、斜視や弱視等の異常が無
いがどうか、といったことを検査するものであり、学校
の集団検診等において広く行なわれている。
や斜視、さらには弱視、色盲等を検査するための器械で
ある。この両眼視検査器による検査は、図標等が描かれ
た左右一組の視標被検査者が両眼で見て、その図標等の
視標がどのように両眼に映るかを調べることより、立体
視機能がある(正常)か否か、斜視や弱視等の異常が無
いがどうか、といったことを検査するものであり、学校
の集団検診等において広く行なわれている。
このような検査において、一組の視標が1種類のみ設
けられているのでは、例えば立体視機能だけしか調べら
れないので、通常は4種類ないし5種類の視標が並記さ
れていて、同時に多種類の検査を行なうことができるよ
うに工夫されている。
けられているのでは、例えば立体視機能だけしか調べら
れないので、通常は4種類ないし5種類の視標が並記さ
れていて、同時に多種類の検査を行なうことができるよ
うに工夫されている。
ところで、従来の両眼視検査器では、複数組の視標
は、断面が多角形状のドラムの各面にそれぞれ一組ずつ
設けられており、そのような複数組の視標を有するドラ
ムが回転可能に暗箱に内設されていて、暗箱に設けられ
た両接続レンズを通しドラム各面の視標を覗いて観察す
るようにしていた。そして、複数種類の検査を行なう場
合には、検査者がその回転形式のドラムを外方から手動
で回転させ、順次各位置に停止させて、ドラムを停止さ
せるごとに被検査者が両接続レンズから暗箱内を覗くよ
うにしていた。また、ドラムの内方には照明用のランプ
が内設されていて、その光によって同一面に設けられた
一組の視標を両接眼レンズに映写させるようになってい
た。
は、断面が多角形状のドラムの各面にそれぞれ一組ずつ
設けられており、そのような複数組の視標を有するドラ
ムが回転可能に暗箱に内設されていて、暗箱に設けられ
た両接続レンズを通しドラム各面の視標を覗いて観察す
るようにしていた。そして、複数種類の検査を行なう場
合には、検査者がその回転形式のドラムを外方から手動
で回転させ、順次各位置に停止させて、ドラムを停止さ
せるごとに被検査者が両接続レンズから暗箱内を覗くよ
うにしていた。また、ドラムの内方には照明用のランプ
が内設されていて、その光によって同一面に設けられた
一組の視標を両接眼レンズに映写させるようになってい
た。
上記した従来の多角形ドラムは、通常は断面が六角形
ないし七角形であり、従ってせいぜい6〜7種類の視標
しか利用することができなかった。このように視標の種
類が少ないと、特に学校における集団検診などでは、先
に検査を済ませた者から検査の回答に関する情報が漏れ
たりして、後に検査を受ける者がそれを聞いてそのまま
に回答することにより、検査結果に誤りが出るといった
ことが起こる可能性もある。このような事態を避けるた
めには、視標の種類を増やせばよいが、視標を取り替え
るためには、ドラム自体を交換するしかなかった。しか
しながら、ドラムを交換するためには、暗箱を分解する
必要があり、その取替え作業には時間と手間とがかか
り、特に集団検診の場合などには、現実的にみてそのよ
うな取替えは不可能であった。
ないし七角形であり、従ってせいぜい6〜7種類の視標
しか利用することができなかった。このように視標の種
類が少ないと、特に学校における集団検診などでは、先
に検査を済ませた者から検査の回答に関する情報が漏れ
たりして、後に検査を受ける者がそれを聞いてそのまま
に回答することにより、検査結果に誤りが出るといった
ことが起こる可能性もある。このような事態を避けるた
めには、視標の種類を増やせばよいが、視標を取り替え
るためには、ドラム自体を交換するしかなかった。しか
しながら、ドラムを交換するためには、暗箱を分解する
必要があり、その取替え作業には時間と手間とがかか
り、特に集団検診の場合などには、現実的にみてそのよ
うな取替えは不可能であった。
また、ドラムを回転させるためには回転機構が必要で
あるが、ドラムの内方にはランプが内設されていること
から、その構造が複雑となり、その製作に手間がかか
り、またコスト高にもなる。
あるが、ドラムの内方にはランプが内設されていること
から、その構造が複雑となり、その製作に手間がかか
り、またコスト高にもなる。
さらにまた、検査に際しては、検査者が被検査者(児
童、生徒等)の回答から視機能の判定を行なうための調
査カードが必要であるが、ドラムの各視標と調査カード
における各検査事項との対応付けが比較的面倒である。
とりわけ、視標を取り替えたりすると、調査カードとの
対応付けが益々厄介になり、混同したりして検査ミスを
誘発する恐れもある。
童、生徒等)の回答から視機能の判定を行なうための調
査カードが必要であるが、ドラムの各視標と調査カード
における各検査事項との対応付けが比較的面倒である。
とりわけ、視標を取り替えたりすると、調査カードとの
対応付けが益々厄介になり、混同したりして検査ミスを
誘発する恐れもある。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもの
であり、極めて簡単に視標の取替えを行なうことがで
き、回転機構のような駆動部がなく、また検査者にとっ
ては視標と検査事項との対応付けが簡単になるような両
眼視検査器を提供することを技術的課題とする。
であり、極めて簡単に視標の取替えを行なうことがで
き、回転機構のような駆動部がなく、また検査者にとっ
ては視標と検査事項との対応付けが簡単になるような両
眼視検査器を提供することを技術的課題とする。
この発明は、上記課題を達成するための手段として、
両眼視検査器を以下のように構成した。すなわち、この
発明に係る両眼視検査器は、前後方向に所定の間隔を有
して配置された照明用光源及びレンズからなる光学系を
2組、その両光軸が両眼に対応した所定の間隔を有して
平行になるように併設してなる照明手段と、中空の箱体
からなり、前記照明手段を内蔵し、箱体の前端壁部に前
記両レンズが取り付けられ、それら両レンズに両眼を接
眼させることができるように構成された暗箱と、この暗
箱を所定の高さ位置に支持する支持手段と、板状をな
し、左右一組の視標が縦方向に複数組並設された視標枠
体と、この視標枠体を前記暗箱に、前記光学系の照明用
光源とレンズとの間において貫挿させて上下方向に摺動
自在に案内しかつ所定位置に保持する案内・保持手段と
を備え、前記両照明用光源によって前記左右一組の各視
標が各レンズにそれぞれ照写されるようにしたことを特
徴として構成されている。
両眼視検査器を以下のように構成した。すなわち、この
発明に係る両眼視検査器は、前後方向に所定の間隔を有
して配置された照明用光源及びレンズからなる光学系を
2組、その両光軸が両眼に対応した所定の間隔を有して
平行になるように併設してなる照明手段と、中空の箱体
からなり、前記照明手段を内蔵し、箱体の前端壁部に前
記両レンズが取り付けられ、それら両レンズに両眼を接
眼させることができるように構成された暗箱と、この暗
箱を所定の高さ位置に支持する支持手段と、板状をな
し、左右一組の視標が縦方向に複数組並設された視標枠
体と、この視標枠体を前記暗箱に、前記光学系の照明用
光源とレンズとの間において貫挿させて上下方向に摺動
自在に案内しかつ所定位置に保持する案内・保持手段と
を備え、前記両照明用光源によって前記左右一組の各視
標が各レンズにそれぞれ照写されるようにしたことを特
徴として構成されている。
上記構成の両眼視検査器においては、視標枠体が板状
をなし、その視標枠体には複数組の視標が付設されてい
て、その視標枠体を上下方向に摺動させることにより、
レンズに照写される視標を感嘆に変更することができ
る。また、視標枠体は、複数枚用意しておくことによ
り、暗箱への挿脱操作のみで極めて簡単かつ迅速にそれ
を取り替えることができ、多種類の視標を使用すること
ができるようになる。
をなし、その視標枠体には複数組の視標が付設されてい
て、その視標枠体を上下方向に摺動させることにより、
レンズに照写される視標を感嘆に変更することができ
る。また、視標枠体は、複数枚用意しておくことによ
り、暗箱への挿脱操作のみで極めて簡単かつ迅速にそれ
を取り替えることができ、多種類の視標を使用すること
ができるようになる。
そして、光学系の照明用光源は、視標枠体の後方に固
定されており、回転機構のような駆動部がなくて、極め
て構造が簡単である。
定されており、回転機構のような駆動部がなくて、極め
て構造が簡単である。
また、視標枠体は暗箱に貫挿されて上下方向に摺動さ
れるので、その視標枠体の一部を暗箱外部から見ること
ができるため、視標枠体上の視標の種類を簡単に確認す
ることができ、検査者にとって視標と検査事項との対応
付けが容易になる。特に、視標枠体の裏面側に、その視
標枠体に設けられた視標に対応する検査の回答が、その
視標に対し上側に位置をずらせて表示されているとき
は、検査器の後方に位置する検査者は、被検査者の動作
を観察しながら検査の回答を見て、その判定を行なうこ
とができる。
れるので、その視標枠体の一部を暗箱外部から見ること
ができるため、視標枠体上の視標の種類を簡単に確認す
ることができ、検査者にとって視標と検査事項との対応
付けが容易になる。特に、視標枠体の裏面側に、その視
標枠体に設けられた視標に対応する検査の回答が、その
視標に対し上側に位置をずらせて表示されているとき
は、検査器の後方に位置する検査者は、被検査者の動作
を観察しながら検査の回答を見て、その判定を行なうこ
とができる。
以下、この発明の好適な実施例について図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
第1図は、この発明の1実施例に係る両眼視検査器の
外観を示す斜視図であり、第2図は、その要部の構成の
みを実線で示す斜視図である。これらの図において、1
は暗箱本体を示し、その後方には、照明用光源5が内設
された光源用暗箱2が付設され、また前方には、前端壁
部3を有していて、これらにより暗箱が構成されてい
る。この暗箱の構成については、第3図に従って後述す
るが、前端壁部3には接眼用レンズ6、7がレンズ枠
8、9を介して取り付けられている。これら両レンズ
6、7は、視機能検査のために接眼するものであり、ほ
ぼ両眼の間隔に対応して配設されている。10は、暗箱1
〜3を一定の高さ位置に支持する支持脚である。この支
持脚10によって暗箱本体1を一定の高さ位置に支持する
ようにしているのは、後述する通り、視標枠体Mを暗箱
本体1に貫挿させ、その上下動(摺動)を可能にするた
めである。
外観を示す斜視図であり、第2図は、その要部の構成の
みを実線で示す斜視図である。これらの図において、1
は暗箱本体を示し、その後方には、照明用光源5が内設
された光源用暗箱2が付設され、また前方には、前端壁
部3を有していて、これらにより暗箱が構成されてい
る。この暗箱の構成については、第3図に従って後述す
るが、前端壁部3には接眼用レンズ6、7がレンズ枠
8、9を介して取り付けられている。これら両レンズ
6、7は、視機能検査のために接眼するものであり、ほ
ぼ両眼の間隔に対応して配設されている。10は、暗箱1
〜3を一定の高さ位置に支持する支持脚である。この支
持脚10によって暗箱本体1を一定の高さ位置に支持する
ようにしているのは、後述する通り、視標枠体Mを暗箱
本体1に貫挿させ、その上下動(摺動)を可能にするた
めである。
すなわち、暗箱本体1には、その中間部に貫通孔1Hが
穿設されていて、この貫通孔1Hに視標枠体Mが貫挿さ
れ、その上下動を可能にしている。暗箱本体1の内方に
は、第2図に示すように、窓枠Yとこの窓枠Yに視標枠
体Mを沿わせて上下動を案内する案内枠Gとが一体化し
て取り付けられており、これらの案内機構Y、Gによっ
て視標枠体Mが上下方向に案内されるようになってい
る。暗箱本体1の貫通孔1H及び案内機構Y、Gは、光源
用暗箱2と前端壁部3との中間に位置し、光源用暗箱2
内の照明用光源4、5からの照射光によって窓枠Yの窓
部Wを通し、視標枠体Mの視標が前端壁部3のレンズ
6、7側に照写されるようになっているのである。
穿設されていて、この貫通孔1Hに視標枠体Mが貫挿さ
れ、その上下動を可能にしている。暗箱本体1の内方に
は、第2図に示すように、窓枠Yとこの窓枠Yに視標枠
体Mを沿わせて上下動を案内する案内枠Gとが一体化し
て取り付けられており、これらの案内機構Y、Gによっ
て視標枠体Mが上下方向に案内されるようになってい
る。暗箱本体1の貫通孔1H及び案内機構Y、Gは、光源
用暗箱2と前端壁部3との中間に位置し、光源用暗箱2
内の照明用光源4、5からの照射光によって窓枠Yの窓
部Wを通し、視標枠体Mの視標が前端壁部3のレンズ
6、7側に照写されるようになっているのである。
次に、暗箱を中心に照明機構について、第3図に基づ
き説明する。第3図は、暗箱1、2、3の横断面を上か
ら見た図であり、照明用の両光源4、5と両レンズ6、
7及び視標枠体Mの位置関係が明らかにされている。
き説明する。第3図は、暗箱1、2、3の横断面を上か
ら見た図であり、照明用の両光源4、5と両レンズ6、
7及び視標枠体Mの位置関係が明らかにされている。
光源4、5と両レンズ6、7とからなる2組の光源系
は、その各光軸K1、K2が互いに平行になるように配置さ
れ、暗箱内に内蔵されている。15、16は、これら両光学
系の照写をより良好にするために設けられた遮蔽暗箱で
あり、筒状をなしている。
は、その各光軸K1、K2が互いに平行になるように配置さ
れ、暗箱内に内蔵されている。15、16は、これら両光学
系の照写をより良好にするために設けられた遮蔽暗箱で
あり、筒状をなしている。
次に、視標枠体M並びに視標について、第4図ないし
第8図に従って説明する。
第8図に従って説明する。
視標は、その一例を第7図に示すように、薄板12に複
数組の視標(図示例では5組)R1・L1、R2・L2、R3・
L3、R4・L4及びR5・L5が形成されている。例えば、一組
の視標R1・L1はマドックス検査用であり、他の組R2・L2
は同時視検査用、R3・L3は融像検査用、そしてR4・L4、
R5・L5はそれぞれ立体視検査用といった具合である。
数組の視標(図示例では5組)R1・L1、R2・L2、R3・
L3、R4・L4及びR5・L5が形成されている。例えば、一組
の視標R1・L1はマドックス検査用であり、他の組R2・L2
は同時視検査用、R3・L3は融像検査用、そしてR4・L4、
R5・L5はそれぞれ立体視検査用といった具合である。
第5図は、視標枠体Mの分解斜視図であり、そのうち
(A)図が視標枠11を示しており、(B)図が上記した
視標薄板12、そして(C)図が散光板13を示している。
視標枠11には、視標の組の数に応じた個数の窓Sが貫設
されている。散光板13は、後方から光源4、5によって
照射された際に均一な光を散乱させ、視標R、Lをレン
ズ6、7から観察できるようにするためのものである。
すなわち、視標R、Lの像をレンズ6、7側に照写する
ためのものである。
(A)図が視標枠11を示しており、(B)図が上記した
視標薄板12、そして(C)図が散光板13を示している。
視標枠11には、視標の組の数に応じた個数の窓Sが貫設
されている。散光板13は、後方から光源4、5によって
照射された際に均一な光を散乱させ、視標R、Lをレン
ズ6、7から観察できるようにするためのものである。
すなわち、視標R、Lの像をレンズ6、7側に照写する
ためのものである。
また、散光板13の裏面側には、例えば第8図に示すよ
うな調査カードFが貼り付けられている。この調査カー
ドFの各記載事項は、それに対応する、視標薄板12の各
視標R1・L1〜R5・L5(それぞれの位置を第8図に二点鎖
線で示す)に対し約1段半程度ずつ上側に位置をずらせ
て表示されている。この調査カードFにより、検査者は
検査の判定を容易に行なうことができるようになる。
うな調査カードFが貼り付けられている。この調査カー
ドFの各記載事項は、それに対応する、視標薄板12の各
視標R1・L1〜R5・L5(それぞれの位置を第8図に二点鎖
線で示す)に対し約1段半程度ずつ上側に位置をずらせ
て表示されている。この調査カードFにより、検査者は
検査の判定を容易に行なうことができるようになる。
上記のような視標枠11、視標薄板12及び散光板13は、
第6図に示すように、サンドウィッチ状に接合される。
S1〜S4は、その結合のための両面接着テープである。こ
のようにして視標枠体Mが構成される。図中、14は、視
標枠体Mの上下動すなわち摺動操作を容易にするための
把手である。
第6図に示すように、サンドウィッチ状に接合される。
S1〜S4は、その結合のための両面接着テープである。こ
のようにして視標枠体Mが構成される。図中、14は、視
標枠体Mの上下動すなわち摺動操作を容易にするための
把手である。
検査は、視標枠体Mを上下動させながら、各視標R、
Lの各光学系の光軸K1、K2上の位置に順次停止させ、そ
の状態で被検査者が両レンズ6、7を通して視標R、L
を観察することにより行なわれるため、視標枠体Mを上
下摺動可能に支持するとともに、所定位置で保持できる
ようにする必要がある。そこで、図示例の場合には、ラ
チェット方式を採用し、視標枠体Mの各視標R、Lが窓
Wの位置に固定保持されるようになっている。すなわ
ち、第1図、第2図及び第5図にも示すように、視標枠
11には複数個のラッチ11Kが所定個所に形成されてお
り、このラッチ11Kに、案内枠Gに設置されたローラ17
が係合するようになっている。第4図は、この関係を示
す部分拡大図であり、18は固定具、19は板バネであっ
て、その板バネ19によりローラ17を常時視標枠11の側端
面に対し付勢している。
Lの各光学系の光軸K1、K2上の位置に順次停止させ、そ
の状態で被検査者が両レンズ6、7を通して視標R、L
を観察することにより行なわれるため、視標枠体Mを上
下摺動可能に支持するとともに、所定位置で保持できる
ようにする必要がある。そこで、図示例の場合には、ラ
チェット方式を採用し、視標枠体Mの各視標R、Lが窓
Wの位置に固定保持されるようになっている。すなわ
ち、第1図、第2図及び第5図にも示すように、視標枠
11には複数個のラッチ11Kが所定個所に形成されてお
り、このラッチ11Kに、案内枠Gに設置されたローラ17
が係合するようになっている。第4図は、この関係を示
す部分拡大図であり、18は固定具、19は板バネであっ
て、その板バネ19によりローラ17を常時視標枠11の側端
面に対し付勢している。
この発明が提供する両眼視検査器は以上詳述した通り
の構成であり、被検査者が両レンズ6、7に接眼するこ
とにより、そして検査者が視標枠体Mを上下動させるこ
とにより、各種多面的な両眼視機能の検査を行なうこと
ができるのである。
の構成であり、被検査者が両レンズ6、7に接眼するこ
とにより、そして検査者が視標枠体Mを上下動させるこ
とにより、各種多面的な両眼視機能の検査を行なうこと
ができるのである。
この発明に係る両眼視検査器は上記したような構成を
有しているが、この発明の範囲は、上記説明並びに図面
の内容によって限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形例を包含し得る。例えば、全体の
外観形状は図示例のものに限定されず、支持脚も、例え
ば柱状に形成することもできる。また、視標枠体を暗箱
に貫挿させ上下動させるための案内手段も図示例に限定
されず、またラチェット機構等は必ずしも必要ではな
い。また、視標枠体を所定位置に固定保持するための保
持手段を設けるにしても、ラチェット方式に限定され
ず、例えば単に板バネを視標枠体の側端部に押圧させる
だけの簡易な構造とすることもできる。また、遮蔽暗箱
も必ずしも必要ではなく、視標の内容も図示例には限定
されない。さらに、照明手段として照明用光源及びレン
ズからなる光学系が2組必要であるが、照明用光源は必
ずしも2個設ける必要はなく、線状の光源を1個だけ設
けておいて、その光源からの光を2個の透孔を形成した
遮蔽板を通して視標枠体の裏面に照射するようにしても
よい。
有しているが、この発明の範囲は、上記説明並びに図面
の内容によって限定されるものではなく、要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形例を包含し得る。例えば、全体の
外観形状は図示例のものに限定されず、支持脚も、例え
ば柱状に形成することもできる。また、視標枠体を暗箱
に貫挿させ上下動させるための案内手段も図示例に限定
されず、またラチェット機構等は必ずしも必要ではな
い。また、視標枠体を所定位置に固定保持するための保
持手段を設けるにしても、ラチェット方式に限定され
ず、例えば単に板バネを視標枠体の側端部に押圧させる
だけの簡易な構造とすることもできる。また、遮蔽暗箱
も必ずしも必要ではなく、視標の内容も図示例には限定
されない。さらに、照明手段として照明用光源及びレン
ズからなる光学系が2組必要であるが、照明用光源は必
ずしも2個設ける必要はなく、線状の光源を1個だけ設
けておいて、その光源からの光を2個の透孔を形成した
遮蔽板を通して視標枠体の裏面に照射するようにしても
よい。
この発明は以上説明したように構成されかつ作用する
ので、この発明に係る両眼視検査器は、従来のこの種の
検査器がかかえていた欠点を全て解消するものであっ
て、極めて簡単に視標の取替えを行なうことができるた
め、視標の種類を多くすることができることから、学校
における集団検診などにおいて、先に検査を済ませた者
から得た情報により後の被検査者が回答することによっ
て検査結果に誤りが出るといったことが起こる余地を無
くすことができる。また、この両眼視検査器は、その構
造が簡単で、製作が比較的容易であり、製作コストも廉
価である。さらにまた、検査に際し、検査者が視標と検
査事項との対応付けを誤って検査ミスを犯すといった心
配がなくなり、正確で迅速な検査を実施することができ
る。特に、視標枠体の裏面側に、その視標枠体に設けら
れた視標に対応する検査の回答を表示するようにしたと
きは、検査者は、被検査者の動作を観察しながら検査の
回答を見ることができるため、検査作業に伴う労力が軽
減される。
ので、この発明に係る両眼視検査器は、従来のこの種の
検査器がかかえていた欠点を全て解消するものであっ
て、極めて簡単に視標の取替えを行なうことができるた
め、視標の種類を多くすることができることから、学校
における集団検診などにおいて、先に検査を済ませた者
から得た情報により後の被検査者が回答することによっ
て検査結果に誤りが出るといったことが起こる余地を無
くすことができる。また、この両眼視検査器は、その構
造が簡単で、製作が比較的容易であり、製作コストも廉
価である。さらにまた、検査に際し、検査者が視標と検
査事項との対応付けを誤って検査ミスを犯すといった心
配がなくなり、正確で迅速な検査を実施することができ
る。特に、視標枠体の裏面側に、その視標枠体に設けら
れた視標に対応する検査の回答を表示するようにしたと
きは、検査者は、被検査者の動作を観察しながら検査の
回答を見ることができるため、検査作業に伴う労力が軽
減される。
以上のように、この発明は、特に集団検診などに利用
して大きな効果を発揮する両眼視検査器を提供すること
ができたものである。
して大きな効果を発揮する両眼視検査器を提供すること
ができたものである。
図は、この発明の1実施例を示し、第1図は、両眼視検
査器の外観斜視図、第2図は、その要部のみを斜視的に
示す図、第3図は、この検査器の光学系を示す平面断面
図、第4図は、この検査器に使用されているラチェット
機構を示す部分拡大図、第5図は、視標枠体の分解斜視
図、第6図は、視標枠体の部分拡大断面図、第7図は、
視標薄板の1例を示す図、第8図は、調査カードの1例
を示す散光板の裏面図である。 1……暗箱本体、2……光源用暗箱、 3……前端壁部、4、5……照明用光源、 6、7……レンズ、10……支持脚、 11……視標枠、12……視標薄板、 13……散光板、17……ローラ、 19……板バネ、R、L……視標、 M……示標枠体、Y……窓枠、 G……案内枠、F……調査カード、 K1、K2……光軸、 S1〜S4……両面接着テープ。
査器の外観斜視図、第2図は、その要部のみを斜視的に
示す図、第3図は、この検査器の光学系を示す平面断面
図、第4図は、この検査器に使用されているラチェット
機構を示す部分拡大図、第5図は、視標枠体の分解斜視
図、第6図は、視標枠体の部分拡大断面図、第7図は、
視標薄板の1例を示す図、第8図は、調査カードの1例
を示す散光板の裏面図である。 1……暗箱本体、2……光源用暗箱、 3……前端壁部、4、5……照明用光源、 6、7……レンズ、10……支持脚、 11……視標枠、12……視標薄板、 13……散光板、17……ローラ、 19……板バネ、R、L……視標、 M……示標枠体、Y……窓枠、 G……案内枠、F……調査カード、 K1、K2……光軸、 S1〜S4……両面接着テープ。
Claims (2)
- 【請求項1】前後方向に所定の間隔を有して配置された
照明用光源及びレンズからなる光学系を2組、その両光
軸が両眼に対応した所定の間隔を有して平行になるよう
に併設してなる照明手段と、中空の箱体からなり、前記
照明手段を内蔵し、箱体の前端壁部に前記両レンズが取
り付けられ、それら両レンズに両眼を接眼させることが
できるように構成された暗箱と、この暗箱を所定の高さ
位置に支持する支持手段と、板状をなし、左右一組の視
標が縦方向に複数組並設された視標枠体と、この視標枠
体を前記暗箱に、前記光学系の照明用光源とレンズとの
間において貫挿させて上下方向に摺動自在に案内しかつ
所定位置に保持する案内・保持手段とを備え、前記両照
明用光源によって前記左右一組の各視標が各レンズにそ
れぞれ照写されるようにしたことを特徴とする両眼視検
査器。 - 【請求項2】視標枠体の裏面側に、その視標枠体に設け
られた視標に対応する検査の回答が、その指標に対し上
側に位置をずらせて表示されている請求項1記載の両眼
視検査器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1091033A JP2754034B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 両眼視検査器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1091033A JP2754034B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 両眼視検査器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02268732A JPH02268732A (ja) | 1990-11-02 |
JP2754034B2 true JP2754034B2 (ja) | 1998-05-20 |
Family
ID=14015200
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1091033A Expired - Fee Related JP2754034B2 (ja) | 1989-04-11 | 1989-04-11 | 両眼視検査器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2754034B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6244713B1 (en) | 1999-04-06 | 2001-06-12 | Nidek Co., Ltd. | Optometric chart presenting apparatus |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104545784A (zh) * | 2013-10-18 | 2015-04-29 | 孟庆娜 | 飞蚊症量化检测仪 |
-
1989
- 1989-04-11 JP JP1091033A patent/JP2754034B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6244713B1 (en) | 1999-04-06 | 2001-06-12 | Nidek Co., Ltd. | Optometric chart presenting apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02268732A (ja) | 1990-11-02 |
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